【艦これ】クウェンサー「艦娘?」ヘイヴィア「深海棲艦?」【ヘヴィーオブジェクト】

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54 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/05/25(水) 23:16:45.58 ID:aESOns5Do
「てぇーっ!」

深海棲艦を撃つのは初めてだが、躊躇している暇はない。

一番後ろのイ級を仕留めた、その直後に。

先頭を走るホ級を追い抜く直前、軽巡洋艦の主砲が火を噴いた。

「っ!」

毎回毎回が疲れで吐きそうなほどだった訓練で身につけた艦隊運動。

全身に染みついた経験を駆使し、速度を上げずに回避する。

まだ、2隻残っている。

私にはかすり傷ひとつない。

ならばと思い、魚雷発射管と2隻の深海棲艦を交互に見る。

どうやら逃げ帰ろうとしているようだが、自分に配備されている魚雷の性能ならまだ十分届く距離だ。

「司令官、駆逐イ級1隻撃沈しました。これより魚雷戦に移りたいと思うのですが」

『艤装にかすり傷ひとつないんだろうな?』

「ありません」

『……ぶちかましてやってもいいが、あまり追いかけすぎるなよ?それ撃ったら終わりだ』

「わかりました」

許可は取れた。

訓練のときには、魚雷が高級品であるためわざわざ撃ったものを取りに行かなければならなかった。

だからこそ高揚感が湧いてきていることは認める。

しかし、それ以上に

「魚雷、発射!」

1隻だけでは物足りなかった。

《命中判定 直後コンマ》
1-3 避けた上で撃ちかえしてくれるよ
4-6 イ級に命中、ホ級は逃げ帰る
7-9 2艦命中
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/25(水) 23:19:25.13 ID:vl/KWf3Ao
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/25(水) 23:20:05.17 ID:RPmQ1V1WO
57 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/05/25(水) 23:39:59.64 ID:aESOns5Do
「くっ!」

嵌められた。

1隻減ったとしても、こちらを仕留めれば向こうにとっては十分な戦果だ。

そう、艦娘と深海棲艦では消耗速度の差が圧倒的だからこそ。

そして、こちらが撃った魚雷は1隻分。

対して、向こうの魚雷は2隻分。

ホ級、イ級はあらかじめ私が魚雷を撃つことを想定していた。

私は油断して速度を落としていた。

この差は、命取りとなりうる。

だからこそ、

「まだまだ、これから……!」

その差を埋められるのは練度。

近くまで迫る雷跡、少し遅れてやってくる雷跡。

それらを全て見て、之字運動で回避してみせる。

そのまま、第二戦速まで上げる。

私が魚雷に翻弄され足元をすくわれる様を見ようとしていたホ級が、慌てて砲身をこちらに向けた。

しかし、その砲塔が火を噴く前に

「やぁーっ!」

私の主砲が、隣で同じように砲を向けていたイ級をぶち抜いた。

それを見たホ級は慌てて旋回し、一目散に逃げた。

主砲を向けた頃には、既に射程外だった。
58 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/05/25(水) 23:56:37.20 ID:aESOns5Do
『司令官、イ級計2隻撃沈。ホ級は仕留め損ねました』

「あのなあ……」

ヘイヴィアが頭を抱える。

魚雷を撃ったら帰ってこいという約束が、10秒後にはなかったことにされていた。

一応、深海棲艦が魚雷を撃ってくるという非常事態ではあったものの、回避運動を取りながら敵艦に接近する必要は果たしてあったのだろうか。

しかし、通信機越しでも感じたが五月雨は思ったより戦いにうるさいタイプなのかもしれない。

食堂で出撃したいと言い出した時点で気づくべきだったことかもしれないが。

『帰投しますね』

「……ああ、話はあとだ」

ヘイヴィアがデカくため息をつく。

「おいヘイヴィア」

「なんだよクウェンサー」

「……なんでお前がずっと通信機持ってるんだよ」

「なんでって、五月雨が渡してきたからだよ」

「……俺よりヘイヴィアの方が印象いいのか?マジで?」

「そりゃコートを着ればキレられるわ悲鳴は上げるわで好印象抱かれる要素がこれっぽっちもねえだろ」

「後半お前のせいじゃねえか」

【今日はここまでで】
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/25(水) 23:57:47.83 ID:158M4uMyO
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/26(木) 09:53:06.36 ID:jP3BYZHU0
61 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/05/26(木) 20:25:31.48 ID:U7E2YYO7o
.    . -―――- _
    .′ニニニニニニニニニ  、
    |ニニニニニニニニニニニニニ\      (おら航空支援で消し飛べよあくしろよ)
     、ニoニニニニニニニニニニニニ\
     〉ニニニニニニニニニニニニニニ. \
      、ニニニニニニニニニニニニニニニ ' .
.      ` r---- 、ニニニニニニニニニ , (安価から始めます)
        `¨'. .r. \ニニニニニニニニ′
           W   ¨  - ------.′

《馬鹿二人&五月雨 安価↓三》
1、反省会 in 桟橋
2、この島どうなってるの?
3、五月雨「そろそろイチゴーですね」
4、自由安価
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/26(木) 20:40:34.00 ID:M8b6TVJMo
航空支援と航空隊のお陰で開幕大破してたよ
安価なら1
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/26(木) 20:53:54.35 ID:uxY4ntqKO
1
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/26(木) 20:54:00.57 ID:oq9ma+ZOO
65 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/05/26(木) 21:12:57.84 ID:U7E2YYO7o
「にしても五月雨のやつ、ずいぶんと派手に戦ってたな」

「……あいつ、多分ただの新人じゃねえな」

「ああもすんなり2隻沈めるなんてな。ここに来るまでどんな訓練してたんだか……」

「ただ、実戦は初めてだったんだろうさ。口調が必要以上に堅くなってたように思えるな」

「まあ、五月雨が思ってたよりずっと頼りになるってことがわかったからよしとしようか」

「なんにせよいつまでも一人で出撃させるわけにもいかねえが。明日にでも本土から来ないかね」

そんなことを桟橋に座って話していると、こちらにやってくる人影が見えてきた。

五月雨だ。

「五月雨、帰投しました」

「おつかれさん。艤装に傷がないかもう一回確かめとけよ」

「はい。あれ、もうイチゴーですか」

「むしろ昼飯食べてからまだ二時間しか経ってないのが不思議なくらいだ。まあ、でも五月雨も疲れただろうし、今日はもう休んでもいいと思うよ。食堂でなんか食べようか」

「あ、はい!ありがとうございます」

実戦での緊張感がほぐれたのか、出撃前までの五月雨に戻っていた。

「じゃ、このあと庁舎の入口で」

《おやつ 自由安価↓三》
66 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/05/26(木) 21:18:21.58 ID:U7E2YYO7o
【さすがに無茶ぶりがすぎるんで上の安価はやめときます】
67 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/05/26(木) 21:33:19.29 ID:U7E2YYO7o
「このお饅頭、おいしいです!」

「ありがとうございます」

五月雨は、伊良湖が作った新メニューの試食をしていた。

すっかり、戦場での疲労を落とせたようだ。

そして、対する俺たちはというと、

「五月雨ちゃんとのつき合い方がわからない?」

「わかりますか間宮さん」

「どうも戦場と日常とでスイッチの切り替わりが激しいというか……いやそれ自体はいいことなんですが」

端的に言えば、間宮さんとの面談中だった。

「そうねえ。提督、五月雨ちゃんはどう見える?」

「五月雨が……?がんばり屋って感じはします。いや、これは知り合いと印象が被ったからでもあるんですけど」

「司令官からだとどうかしら」

「どうも急ぎすぎてるような……なんか危なっかしいんだよなあ」
68 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/05/26(木) 21:57:16.10 ID:U7E2YYO7o
「私も艦娘になってからそんなに長くないんですが……駆逐艦の子たちはみんな急いでるんです」

「そりゃまたなんで……」

時間が解決してくれる類のものでもないと思うが、深海棲艦との戦いは急いだってどうにかなるものではない。

急ぎすぎて足を滑らせては本末転倒のように思えるのだが。

「……あの子たちは、戦場ではもっとも沈みやすい艦種なんです」

「そんな」

「私たちのような例外を除けば、他の艦船よりずっと装甲が薄い」

「じゃあ」

「だから、必死に戦ってるんです。少しでも他の艦種の力になろうとしている」

「……」

「実際、あの子たちはル級だって沈められる最終兵器を持っていますから」

「魚雷か」

「ええ。だから、一生懸命小さな体で立ち回っている。そんな子を今まで何人も見ましたから」

だからなのだろうか。

単艦で出撃したいと言った。

1隻沈めただけでは不満げだった。

魚雷を撃たれても、むしろそれが隙だとでもいうように接近戦へと持ち込んだ。

主砲の口径が小さかろうと、紙と形容されるような装甲だろうと。

速さと一撃必殺の武装と、そして気合いで補うのが駆逐艦の生き様だということか。
69 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/05/26(木) 22:09:59.91 ID:U7E2YYO7o
「……ありがとうございます、間宮さん」

「こちらこそ、ゆっくり話せてよかったです」

「さて、行こうぜクウェンサー。今日の報告書を片付けに」

「げ。そうか……俺たち管理職だったなあ」

「こればっかりは仕方ねえだろ。さ、行くぞ……」

ヘイヴィアに引きづられる形で、俺たちは食堂を去ろうとする。

「あ、そうです。引っ越しで忙しくて忘れていましたけど、金曜日でしたね」

と、そのとき間宮さんが当たり前のことを言った。

「あ、そうでした。ということは!」

「ええ、今日の晩はカレーですね」

「……ん?」

「……え?」

その言葉で何か盛り上がる五月雨と伊良湖。

俺たちは若干ついていけなかった。

「あー、艦娘の間では金曜日はカレーを食べることになってるんです。なんでも曜日感覚を失わないためだとか」

そこに、五月雨が解説を入れてくれた。

なるほど、確かにカレーはメインだし一週間というスパンは適しているのかもしれない。

「では、そうですね……。ニーマルになったらいらしてください」

その間宮さんの言葉に返事をして、俺たちは今度こそ執務室に戻ろうとして。

俺たちが階段を上がろうとしたところで、五月雨が追いついた。

「私も司令官たちの仕事手伝いますね」

「ん?いや助かるけど。俺たちは書類整理だし五月雨の管轄外じゃないのか?」

「私しか手の空いている艦娘がいないんですから秘書は私の仕事ですよ?」

「艦娘ってそこまで仕事に入ってるのか……」

とりあえず、俺たちは執務室に戻った。

【今日はここまでで。目指すは野中隊】
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/26(木) 22:11:57.37 ID:EEFpifEyO
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/26(木) 22:17:53.21 ID:jP3BYZHU0
おつ
72 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/05/31(火) 21:42:10.84 ID:dx/1QgX5o
            
                            _( ̄ ̄う、  _,==_
                      ( ̄`つ  (    _) (   )
   、、         l|         し-、ノ   ヽ、_ノ   し~し´
    ヽ\       l l、     ┌──‐ー┐
あ   C、`)コ    .( ̄)     |:::::::::::::::::::::::|      (とりあえず完走できました)
 ら    ヽ\,-ー-- l l、、    Ll ̄ ̄ ̄ ̄|
 あ     \____ヽヽ   l         |     (E-6でアレだけメンタル削られたのにE-7がストレートすぎてなんじゃこりゃ)
  ら    //´(、lヽ、ゝi l \ |____ _|
    〉  / /●  ● i l  レ .|     /, ヽ    (甲でやってきたのを丙に落としたから当然と言えば当然ですけど)
   〈_, 〈  l  ヮ  ノ i  _ ,ゝ    / / ○〉    
      ヽl    ∠_ノ VV  i    / /  〈    (明日には続き投下します)
       l          └──〈 〈    ヽ -、
       l                  ̄ ̄ ̄ ̄  `ー 、_
       ヽ                          `ー 、
        \______________===----"´
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/31(火) 23:32:26.23 ID:piFJYaGD0
イベントお疲れ様
74 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/06/01(水) 23:33:59.60 ID:bknH4H/7o
               _,-- 、
        ___  (   ヽ,
      ,  ´     `ヽヘ、  ヽ,
    /            \>   i 
   /   /          ヽ   | (二二型甲良性能じゃねえか5月5日朝の俺を死ぬまで殴りたい)
   /    l   ,、     ,ヘ、  ヽ  |
   ,     !  / ヽl∧,N   ヽ |  |
   l 「ヽi. ヽ/ ___     ___ i |  | (投下します)
   | .ヽィi |.   U      U  | .|  |
   |   | |            l | |
   l   | l_    )ー=-'   .イ| | ))
  .i   .| |.、=‐-t--r-ァ:イ/||ル'
  i    l l, '` <::::::| 、, |::::7,'  i
  i    ヽi/  ,' ':#::)人,|;:/ |   i
 i   ∧ /  , ,,∞;; ,,,;";;;;;、 ヽ i
75 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/06/01(水) 23:35:40.92 ID:bknH4H/7o
「一回の出撃でこれか……まあまだ五月雨一人だから大したことなかったけど」

「にしても、この程度の消耗で2隻も沈めたのか?もうちょっと飛ぶもんだと思ってたが」

「ここに来るまで相当訓練してきましたから」

俺たち三人は、61cm魚雷弾頭、12.7cm砲弾、そして燃料の消費分についての報告書を手分けして書いていた。

軍の書類だけあって色々と書くところがあり面倒くさい。

俺とヘイヴィアは五月雨に教えてもらいながら何とか書き上げた。

ところどころで解説を入れたりしてくれたが、さすがに装備を振り回している当の本人はよく理解していた。

必要以上に時間がかかったが、それでも、五月雨が無傷で帰還したおかげで書類数枚分の手間は省けた。

「もう8時か……晩飯の時間だな」

「では行きましょうか」

「ああ。ったく、堅苦しい書類とにらめっこなんていつぶりだか」

「それがこれから毎日続くっていうんだからなあ」

「こんなこと続けてたら腱鞘炎になるんじゃねえのか?」

そんなことを言い合いながら、食堂に向かった。
76 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/06/01(水) 23:37:05.55 ID:bknH4H/7o
「こんばんは〜」

「カレー、そろそろできますよ」

「やった!」

俺たちは昼と同じ厨房に一番近いテーブルを選んだ。

すでにカレーのいい臭いが漂ってきていた。

「……俺たちは幸せもんだ」

「明日になったら覚めたりしないよな?」

「馬鹿野郎、そんなもん明日になったらわかるんだよ」

「それもそうか」

五月雨がついていけないと知りつつも二人で割と笑えないバカ話に花を咲かせる。

と、そこに伊良湖がカレーを三人前持ってきた。

「できあがりました。ごゆっくりどうぞ」

「ありがとう。じゃ、食べようか」

「はい。いただきます!」

「いただきまーす」

「いただきます」
77 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/06/01(水) 23:37:57.56 ID:bknH4H/7o
「ごちそうさまでした」

「ごちそうさまでしたー」

「ごちそうさまでした!」

「すみません、あまり少ないとどうしても焦げついてしまうので」

「うまかったんでいくらでも食べられますよ。それにたらふく食えるのも今のうちだからな」

カレーは大鍋で作るため、ある程度の量を一気に作らなければならない。

そのため、3人で3回ほどおかわりすることになった。

おかげでもう満腹だったが、それでも苦しさを感じないのは間宮さんと伊良湖のカレーがうまいからだろうか。

「じゃ、間宮さん、伊良湖さん。おやすみなさい」

「ええ、提督も司令官も五月雨さんも、明日からもよろしくお願いします」

「うん、おやすみ」

「もう少ししたらもっと賑やかになりますね」

「そうだな。五月雨ががんばればすぐにこの泊地に艦娘が集まるぜ?」

「は、はい!」

そして食堂を出てすぐ、艦娘寮に向かう五月雨と別れる。

「じゃ、また明日」

「五月雨はこれから寝るまで寮の巡回だって?誰もいねえってのに」

「秘書艦の役目ですから。むしろ誰かが入ってくる前だからできるんです」

「まあ五月雨がいいっていうなら構わないけど。途中で寝落ちして床で目覚ましたりすることのないようにね」

「しませんから!……じゃあ、私はこれで。おやすみなさい」

「おやすみ」

「ちゃんと寝ろよー」

そうして五月雨は寮に、俺たちは執務室に足を運んだ。
78 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/06/01(水) 23:39:30.78 ID:bknH4H/7o
執務室の扉を閉め、俺たちはそれぞれ適当な位置まで椅子を引きずって座る。

「……でだ、クウェンサー」

「ああ、ヘイヴィア。これで落ち着けるし状況確認でもしよう」

そう、まだ何一つ話せていなかった。

俺たちの身に起こった、あの時点の出来事について。

「……つまるところ、ここは俺たちのいた世界とは違うんだろうな」

「ああ。ただ過去にタイムスリップしただけってわけじゃなさそうだ」

「どういう理屈で?」

「さあな。あのオブジェクトはブラフで、本命は俺たちをあの世界から引き剥がすことだったんじゃねえのか?」

「『資本企業』にもフライドみたいな奴がいたってこと?」

「俺たちをあのクリーンな戦争全盛の時代からつまみだしたい連中は山ほどいるような気がするがな」

「……となると、戻るあてもなし、か」

「ま、部隊の連中やあいつともう騒げないかもしれないとなるとちょいと残念だな」

「…………へっ」

「…………けっ」

「ま、もうこうなったらここで派手に暴れるしかないだろ」

「言うと思ったぜ。ま、せいぜい誰も死なないようにやるか」

「決まりだな」

「ああ」

このあと一通りバカ話で時間を潰した後、俺たちは寝ることにした。

<1日目終了>
79 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/06/01(水) 23:45:54.14 ID:bknH4H/7o
【今日はここまで】

《2日目・新人 直後コンマ》
1-3、来ません
4-6、駆逐艦
7-9、軽巡洋艦

《2日目朝 行動安価↓三》
1、出撃
2、大掃除
3、自由安価
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/01(水) 23:46:10.97 ID:ZQPLkeQ8O
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/01(水) 23:46:21.21 ID:eNZTEPIdO
1
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/01(水) 23:46:29.22 ID:oA8NZUPRO
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/01(水) 23:46:38.97 ID:1DRXABYJo
開発
84 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/06/01(水) 23:49:32.03 ID:bknH4H/7o
《軽巡洋艦 安価↓三》
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/01(水) 23:49:48.51 ID:oA8NZUPRO
川内
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/01(水) 23:50:20.93 ID:ZOyiRmo4O
阿武隈
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/01(水) 23:50:25.96 ID:+ur8jDJxO
夕張
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/04(土) 08:53:00.05 ID:le2F7RdMo
ドラム缶の人!
89 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/06/08(水) 01:34:30.34 ID:v58bMdtgo
これから投下します
90 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/06/08(水) 01:35:01.76 ID:v58bMdtgo
<二日目/師走 20日>
太平洋・第37号泊地近海
――――――――――――
太陽が昇りようやく寒さも和らいできたころ、洋上を5隻の艦娘が航行していた。

「夕張さんも大変だねー。艦娘になって早々に泊地だなんて」

「……涼風ちゃん、私みたいな新人にさん付けしなくていいのよ?」

前から二番目の駆逐艦は涼風。

深海棲艦との交戦経験こそ少ないが、入隊以降ずっと軽巡による訓練を受けているため練度は高い。

先日も、新しく着任した提督を泊地まで護送する任務についていた。

その前にいるのが軽巡洋艦・夕張。

こちらは正真正銘の新人で、練習航海に何度か参加した程度の経験しかなかった。

今日、夕張は新設された泊地に着任することになっていた。

「んなこと言われましてもね。もう染みついちまって軽巡を呼び捨てなんて寝ぼけてもできませんよ」

「そっかあ……」

「あたしは夕張さんはいい軽巡になれると思います」

「僕も白露に賛成だね」

「私もそう思います。それに、向こうには五月雨がいますから」

そして、二人の後ろに白露、時雨、春雨の三隻がつく形になった。

この航海の目的は夕張を新設された泊地に送り届けることだった。

「五月雨ちゃん?」

「はい、この前まで私たちと同じ駆逐隊だったんです」

「でもその五月雨が新設された泊地の秘書艦に抜擢されちまってね」

「それで涼風が代わりにやってきたんだ」

「まあ、あたしたちのなかで一番訓練についていけてたからねえ、五月雨。一番だよ一番」
91 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/06/08(水) 01:36:48.82 ID:v58bMdtgo
「へえ……」

夕張の顔が暗くなったのをみて、涼風が白露を小突き夕張に気づかれないよう小声で囁く。

「(白露、無理にテンション上げるのはいいとしてよ、夕張さんにあんまりプレッシャーかけんなよ)」

「(あっ……ごめん)」

「(まあ、僕らにもまだまだ競えるチャンスはあるさ)」

「(私たちだってこれからもがんばっていけばいいんです)」

「(……うん、そうだね)」

そんなことを話していると、夕張が後ろを振り向いたので顔がこちらを向く前に4人は元の陣形に戻った。

「ねえ、みんな。泊地ってあの島だよね?」

夕張が指差す方向には、そこそこの大きさの島があった。

家がちらほらみえるが、鎮守府らしき建物は見当たらない。

おそらくは向こう側にあるのだろう。

深海棲艦の出現以降、世界中の海岸沿いから人々の賑わいが一度完全に消えた。

それどころか、一時期は情報の錯綜から小川や小さな用水路すら塞いでしまおうという計画すら立てられ、食糧危機がますます加速した。

艦娘が台頭した後はそんな動きもなくなったが、今でも爪痕は残る。

たとえば日本では四島やその周辺の海沿いには人々が戻ってきたものの、そこから離れた島々に人々は今でも寄りつかない。

だから海軍はここ最近、かつて栄えた島に徐々に艦娘の拠点となる泊地を設けるようになった。

そのおかげか、泊地の周辺には徐々に人々が戻りつつある。

今はまだ小さい動きだが、いつの日かあの島もまた元の賑わいを取り戻せるだろう。
92 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/06/08(水) 01:37:33.40 ID:v58bMdtgo
「よかった。じゃあ時間も予定通りだしそろそろ通信しようか」

「わかりました」

涼風が通信機の周波数を弄り、深呼吸してから声を出した。

「第37号泊地秘書艦、応答せよ。軽巡洋艦夕張及び第二七駆逐隊は、まもなくそちらの泊地に入港します」

『時間通りだね、涼風。うん、すぐ提督と司令官連れてお迎えするからそのまま入ってきていいよ』

「了解。お堅くなった五月雨が出てくるかと思ってビビって損したよ」

『なるほど、涼風のリクエストなら聞こうかなあ』

「ははは、そいつは勘弁したいね。じゃ、あと10分もすれば着くからよろしく」

『待ってるね』

五月雨がそれだけ言うと通信が切れた。

「五月雨が元気そうでなによりだよ」

「んだな」

「んー……?」

「夕張さん、どうかしました?」

「さっきの娘……五月雨ちゃん、『提督と司令官』って言わなかった?」

「あっ、そういえば」

「二人いるってありえるの?」

「あんまり聞かないなあ」

「まあ、行ってみればわかるんじゃないかな」

「それもそうかな」
93 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/06/08(水) 01:40:36.44 ID:v58bMdtgo
第37号泊地
――――――
三人が桟橋で待ちはじめてすぐに、湾の左側から小さな人影が現れた。

「おっ、見えてきた見えてきた」

「1、2、3、4、5……」

「あれで全部か」

1分もしないうちに、その艦隊は桟橋に到着した。

桟橋に上がってきた5人のうち、五月雨と同じ制服を着た少女が前に出る。

「第二七駆逐隊及び軽巡洋艦夕張、到着しました」

「おつかれさま。ここの指揮を任されたクウェンサー=バーボタージュ少佐だ」

「同じくヘイヴィア=ウィンチェル少佐だ。それでうちに来る軽巡ってのは……」

「私です」

そう言ったのは入港の際先頭にいた青い髪を青いリボンで束ねた少女。

よくみると、なるほど確かに艤装のサイズが駆逐艦より一回り大きい。

「軽巡洋艦夕張、本日付で横須賀鎮守府より移籍となりました」

「よろしく」

「よろしくな」

「よろしくお願いしますね、夕張さん。私はここの秘書艦の五月雨っていいます」

「これからお世話になるわね」

挨拶を軽く済ませると、先ほどの……ではなくその隣にいる少女が口を開いた。

「それでは提督、僕たちはそろそろ横須賀に帰るよ。次の任務があるものだから」

「ああ、お疲れ。横須賀にはこっちから連絡しておく」

それだけ話すと、第二七駆逐隊は桟橋から降りて泊地から離れていった。
94 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/06/08(水) 01:43:09.47 ID:v58bMdtgo
「みんなと話す時間なかったなあ」

「同じ艦娘ならまたいつでも会えるだろうよ」

4人の姿が見えなくなるまで見送った後、俺たちはひとまず戻ることにした。

「じゃあ、執務室に戻ろうか。そこで夕張も入れて作戦会議だ」

「ああ、ありゃ三人じゃちょっと片付けられねえ」

「……すみません」

「え、なにかあったんですか?」

夕張が怪訝そうな声を発した。

まあ当然だろう。

色々な手順をすっとばしていきなり作戦会議などと言われれば誰だって疑問を抱く。

「ああ、ごめん。話すと長くなるけど……」

それも、外から来る敵の問題ではなく内から生じた特大の厄介事に巻き込まれようとしているのだからご愁傷様というしかない。
95 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/06/08(水) 01:45:12.49 ID:v58bMdtgo
太平洋・第37号泊地近海
――――――――――――
「はああああああ」

涼風が大きなため息をついた。

「慣れない仕事お疲れさま、涼風」

「助かったよ、時雨。どうもああいう堅っ苦しいのはいけない」

「まあいい経験にはなったんじゃない?それでも一番は譲らないけど」

「そういえば、本当に二人もいたんだね」

「しかも日本人じゃありませんでした」

「んー、まあ先の大戦と違って外国人だからどうってわけじゃねーけどなあ」

「でも妙だよね」

深海棲艦討伐には各国の海軍が艦娘を動員して取りかかっている。

だが、まだそれぞれの国は劣勢か互角で押しとどめられている。

とてもじゃないが他国から人ひとりだって援軍を頼める状況ではなかった。

しかし、今考えていても仕方がないことなのでもう一つの気がかりな話題を春雨が切り出した。

「五月雨もがんばってるみたいでした」

「……どこかでドジ踏まなければいいけど」

「時雨、そういうのは噂すっと本当に起きるぞ」

「おっと。でも五月雨、がんばりすぎて気が緩むときあるからさ……」

「あるねえ。空回りっていうのとはなんか違うんだけど」

「ましてやこれからはしばらく秘書艦……。余計に心配です」

そして4人の心配は、運悪く的中してしまっていた。
96 : ◆PUQmDrO2rYGe [saga]:2016/06/08(水) 01:46:09.18 ID:v58bMdtgo
遅くなってしまったがEOを片付けていただけで忘れていたわけでは......
次はもう少し早くします今日はここまで
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/08(水) 04:00:46.70 ID:jDToZoHZO
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/08(水) 07:31:44.31 ID:CXhvoGdL0
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/28(木) 18:59:52.91 ID:aJRvyMiq0
クエン酸はよ
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/05(月) 19:45:44.30 ID:Yzz+VpAV0
はよ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/23(金) 20:47:19.71 ID:NBewk6WJ0
はよ
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 14:31:36.71 ID:ocHMpLkK0
はよ
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/27(金) 22:45:19.36 ID:E3QuMb/e0
はよ
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