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小林オペラ「この裁判の逆転の逆転の逆転」
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172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:45:53.94 ID:pHCAi9B7O
先生「その時はまだ高校生だった私は…恋をしていたの」
先生「相手は三年生の先輩。この冬が過ぎればもう二度と会えなくなってしまう」
先生「でも、私と先輩は男同士…先輩はノンケ。告白しても玉砕するのが目に見えてしまう…」
先生「その時…その時よ、私のトイズが開花したのは……そう、私のトイズは……”幻惑”」
先生「私を美しい少女に見せる幻覚を見せる事で、私は晴れて先輩と付き合う事が出来たの!でもっ……!」
先生「ある日、一緒に熱い夜を過ごした日の朝の事だったの……目が覚めたら私のトイズは効力を失っていて、起きたときに見た光景は……目を見開きながら私の顔を見て硬直する先輩だった…」
先生「そして先輩は、そのまま全裸のまま奇声を上げて家から飛び出し山の中へと逃げていったの………」
先生「それからずっと、先輩とは会っていなかった…でも、その後先輩が警察に保護されたと聞いたのは8年後の事だった」
先生「8年間ずっと森の中で野生と共に過ごした彼は記憶を無くし、人語も喋れなくなっていた……もちろん、私の事も覚えていなかった……」
先生「だから…だから私は!12年前先輩を傷つけた日から!もう絶対に罪深き”幻惑”のトイズを使わないって!決めたのよぉおおおお!!!」バァアアアアアアアアアアアアアアアンッ
ドガァァアアアアアアアアアアンッ
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:46:39.19 ID:pHCAi9B7O
裁判長「……………」
北芝「……………」
小林「…………」
「…………………」
ガラララララララララ
係員「……」ペコリ コトン
カガララララララ…
北芝「……………弁護人」
小林「……はい」
北芝「有力な情報は、拾えたかしら?」
小林「……………いえ」
北芝「そうでしょうね。今のがこの裁判で有力な情報ですとかほざいてたら、さすがの私も貴方の頭を心配するわ」
小林「……………」
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:47:15.13 ID:pHCAi9B7O
カンッ
裁判長「………もう結構です」
裁判長「この事件は、被告人が殺人を犯す状況。証拠も揃っていて極めて明確な裁判です」
裁判長「被告人のトイズも、事件現場で使われた可能性も大きい」
小林「!」
小林「しっしかし…事務所と空き地の間には木が…!」
北芝「…そもそも、本当に被告人は事務所の中に居たのかしらね」
小林「どっどういう事ですか?」
北芝「被告人にはアリバイが無い。という事は音響室に行ったのは嘘で本当は」
北芝「事件現場のすぐ近くに居た可能性だって…いや、むしろこっちの方が可能性が高いわね」
小林「異議!」
小林「そっその明確な証拠は今存在していない!言いがかりは止めてください!」
北芝「…………」
裁判長「……確かに、被告人が事件現場に居たという証拠はありません…が」
裁判長「被告人が事務所に居たという証拠も、今の所ありませんね」
北芝「一人目の証人が言っていた被告人も、ただの大きな写真だったわけだし」
小林「クッ!」
北芝「この容疑者の中で、最も犯行が可能だった人物が被告人である事は揺るぎないわ」
北芝「大人しく負けを認めなさい!小林オペラ!!」
小林「…………」
小林(……何だ?この違和感は……)
小林(裁判前のとは違う、別の違和感……)
小林(……この違和感は…まさか……)
裁判長「それでは、この裁判の判決を――」
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:47:44.28 ID:pHCAi9B7O
小林「異議ありっ!!!!」
裁判長「!」
北芝「…………」
小林「…北芝検事、先ほどまで感じていた違和感が、ようやくわかりましたよ」
北芝「……何よ」
小林「突然13人の容疑者を一気に証言台に立たせた暴挙。この時点から気づくべきだったのかもしれません」
小林「そして、この裁判には証拠という証拠が今までの事件と比べて有力な物が少ないんじゃありませんか?」
北芝「…………」
ダンッ
小林「そう!この裁判……」
小林「検察側の捜査が圧倒的に不十分なのです!!」
裁判長「!?」
姫百合「!?」
コーデリア「えっええっ!?」
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:48:44.94 ID:pHCAi9B7O
ザワ…ザワザワ…
「…おい、一体どういう事だよ?」
ザワ……
「証拠不十分のまま、議論していたって事なのか?この裁判」
ザワザワ…… ザワ…
北芝「…………」
小林「検察側が被告人を告訴した理由が一番犯行が可能だから。そのあやふやな主張も疑問を感じていました」
小林「何より、被告人の動機の議論が今のところほとんどされておりません」
小林「それに…僕たちが見た事件現場にだって謎が多く残されています。被告人が睡眠薬入りと知っているか知らないか関係なくジュースを飲んだ理由もね」
小林「被告人と被害者は仲が良かった。それなのに被告人は睡眠薬入りだと知らなかったとは考えにくい」
北芝「異議あり!」
北芝「知っていたとしたら、余計に被告人の容疑が深まるじゃない!」
小林「異議!」
小林「だったら…被告人が被害者を殺す動機を!今!」
小林「ここで証明してください!!」
北芝「…………ぐっ…ぐぐっ……!!」
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:49:11.67 ID:pHCAi9B7O
「待った!!!」
小林「!」
裁判長「!」
北芝「………!」
神津「……その事については、俺が証言しよう」
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:49:58.31 ID:pHCAi9B7O
小林「かっ…神津?」
北芝「神津くぅん!ようやく証拠品が揃ったのね!」
神津「まず、この裁判における検察側の捜査だが」
神津「確かに。有力な情報はほとんど得られておらず、ただ殺人事件だという事以外は分かっていない」
小林「!じゃぁ、この裁判は証拠不十分のまま行われていたという事か!」
神津「そうだ。だが、それにはちゃんとした理由がある」
神津「探すべき場所の検討が尽きた俺達は、この裁判と捜査を同時進行で行う事とした」
神津「つまり、裁判で議論されていた事を重点に置いて捜査を行ったのだ」
小林「……なっ何?」
神津「そして、俺達は殺害現場とは別の事務所の中を隅々まで調べまわった…その結果」
神津「怪盗ファンが言っていた部屋には、被告人の全身ポスターが事件当日から張られていない事が判明している」
小林「えっ」
神津「そもそも、怪盗ファンが見た被告人の場所は喫煙室でポスターなど張れる部屋では無かった。つまり」
神津「被告人は事件当日、間違いなく喫煙室の窓の前に立っていたのだ」
小林「…………え」
小林「ぇぇぇぇぇえええええええええええええええ!!!?」
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:50:56.07 ID:pHCAi9B7O
神津「更に、怪盗ファンの口を割らせた所。興味深い証拠品が喫煙室から見つかった」
裁判長「興味深い証拠品、とは?」
神津「怪盗ファンが仕掛けた隠しカメラが設置されていたんだ。それも、窓から空き地の光景が見える場所にな」
小林「…とっという事は……?」
神津「ああ、事件当日の光景が映った決定的証拠が、今ここにあるという事だ」
北芝「あっはっはっはぁああ!!さぁっすが神津くんだわぁ!愛してるぅ!」
裁判長「かっ神津警視正!今すぐその証拠品を提出してください!」
証拠ファイル�L隠しカメラの映像
【事件当日、殺人の瞬間が記録されている。】
北芝「っふふふ…覚悟は良いかしら?弁護人?」
北芝「神津君が持ってきてくれた、検察側の切り札、決定的証拠を再生するわ」
北芝「嘘偽り無しの記録……さすがの貴方もこれは崩せないでしょうからね」
小林(…北芝検事も中身を知らない筈だけど)
カンッ
裁判長「…それでは、係官。今すぐ証拠品の再生の準備に取り掛かってください」
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:51:36.56 ID:pHCAi9B7O
【映像開始】
�@場所は不明。だが窓からは空き地の光景が映し出されている
�A窓の端には誰か分からない人影が立っている
�B凶器と思われる車のような物が浮いてるかのように動き、途中で止まる
�C人影は走って去ってゆく。
�D部屋の中に誰か人影が。窓の光でその姿が被告人篠田久留美だと判明する
�E急に被告人の姿が消え、怪盗ファンの姿が一瞬だけ映し出される
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:52:44.62 ID:pHCAi9B7O
裁判長「こっ……これは……」
小林(うっ…嘘だろ……?)
小林(喫煙室からだと……空き地の光景が木の間からでも見えている…?)
北芝「クックック…どうやら」
北芝「私の推理は間違っていなかったみたいね」
小林「…………う」
北芝「映像に映っているのは紛れも無く被告人。そして窓の外を見ていた」
北芝「映像から分かるように、木が邪魔になっていても空き地の光景はハッキリと見えていたわ!」
北芝「更に、空き地には人影が映り。被害者を殺した大型車の影も映りこんでいる。これは間違いなく」
北芝「被告人に、共犯者が居た事を示しているのよっ!」バンッ
小林「うっ……」
小林「うぅぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
ザワザワ…ザワ……ザワ
カンッカンッカンッ
裁判長「静粛に!静粛に!」
裁判長「それで、その共犯者とは…一体誰なのですか!?」
神津「今、解析班が映像の明度を上げている。すぐにでも提出する事は可能だ」
北芝「…それじゃぁ神津くん。映像に映った空き地に居た黒い影…」
北芝「その影の正体を証拠品として提出して頂戴!」
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:53:11.76 ID:pHCAi9B7O
小林「………なっ!」
ネロ「こっ…これって……」
コーデリア「……うっ…嘘……でしょ?」
北芝「……………」
裁判長「…この、映像に映っている黒い影……この方は………」
裁判長「この証人に間違いありませんね?」
北芝「…そうね。認めるしかないわ」
ダンッ
北芝「検察側は、被告人の共犯者として……」
北芝「シャーロック・シェリンホードを告訴する!!」
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:53:54.12 ID:pHCAi9B7O
小林「異議あり!!!」
小林「あっ有り得ません!彼女が…証人が!殺人の片棒を担ぐなんて!」
小林「そもそも!証人と被告人とは接点がほとんどない!動機も存在しない!」
北芝「異議あり!!」
北芝「この証人は事件当日同時刻に現場に居た事を認めている!そして、映像にも記録されている!」
北芝「更に!どう見ても証人は野菜を見に来ただけの様子では無い!」
北芝「これだけ証拠が揃っていて…疑うな等とは…冗談じゃないっ!!」
コーデリア「異議あり!!」
コーデリア「シャッ!シャロが殺人をするって本当に思っているのですか貴方は!?」
北芝「それじゃぁ貴方は、証人が事件現場に向かった理由が野菜を見に来ていたと本当に信じているの?」
北芝「こんな深夜に外を出歩いてまで野菜の様子を見に行く馬鹿がどこに居るっていうのよ!!」ダンッ
ネロ「異議あり!!」
ネロ「その事についてはシャロは一切嘘をついていないよ!言いがかりは止めて貰える?」ギロッ
北芝「…それじゃぁ証人、貴方は本当に野菜の様子を見に行く為だけに」
北芝「あの殺風景な空き地へと向かったのですか?」
コーデリア「そうよ!シャロなら有り得るわ!ねぇシャロ!」
シャロ「えっ…ええと……ええと………」オロオロオロ
ネロ「………っ!?」
ネロ「シャロ…ほ…本当に………他の理由が…?」
北芝「…どうやら」
北芝「貴方の嘘を見分けるトイズは、相当優秀のようね」
ネロ「……あっ!」
ダンッ
北芝「さぁ、言い逃れはもう出来ないわよ」
北芝「貴方は、大型車と被害者が横たわっていた空き地に入った」
北芝「空き地に入って、本当にその姿が見えなかった。なんて言い訳は通じると思わない事ね」
シャロ「でっ…でも……でも……」
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:54:36.46 ID:pHCAi9B7O
ダンッ
北芝「さぁ、答えなさい」
北芝「貴方、事務所の隣の空き地まで一体何しに行ったの!?」
シャロ「…………」
シャロ「…せっ…先生……」
小林「…………くっ!」
小林(僕も…何故事件当日のこの時間にシャーロックが事件現場に居たのか…理由が分からない)
小林(だからと言って、ここは裁判だ。僕は彼女だけ特別扱いをすることも……)
小林「……シャーロック」
小林「一体、その事件現場で何を…していたんだ?」
シャロ「………!」
ネロ「こっ…小林?」
小林「シャーロック。僕は君を信じている」
小林「だからお願いだ。僕に全部話してくれ。あの夜、公園で一体何があったのかを」
小林「そうじゃないと、この裁判は先には進めない」
シャロ「…………」
小林「すまないシャーロック…話してくれ」
小林「事件当日、空き地で君は何をしていたのかを!」
小林「そして、一体何を見たのか!聞いたのか!」
シャロ「………………うぅ…」
シャロ「…………」
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:55:03.40 ID:pHCAi9B7O
シャロ「…も……」
シャロ「黙秘……します………」
小林「………えっ」
小林「ぇぇぇえええええええええええええええええええっ!!!!???」
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:56:03.96 ID:pHCAi9B7O
ザワザワ…ザワ……
北芝「……どうやら、探偵小林オペラさんは」
北芝「自分の教え子の心を開くことができなかったようね」
ダンッ
小林「シャーロック!?黙秘するという事は…分かっているのかい!?」
小林「下手な発言をするより、ずっと不利な状況になるんだよ!?」
コーデリア「!」
エルキュール「!」
ネロ「シャロ!どうして喋れないの!?なんで!!」
シャロ「ごっ…ごめんなさい……ごめんなさいい………!」ポロポロポロ
北芝「…どうやら、ここまでのようね」
ダンッ
北芝「裁判長。もう審議の必要はありませんわ」
北芝「映像を見る限り、被告人と証人シャーロックが共犯者だった事は確実」
北芝「被告人が被害者の動きを止め、証人のトイズで凶器であるトラックを動かし被害者を轢き殺した」
北芝「もうこれは、議論の余地もありません」
裁判長「……確かに、これは極めて明確な事件です」
裁判長「検察側の意見は、至極全う筋が通っています」
小林「……くっ!」
裁判長「それでは、この裁判に判決を――」
小林「異議!!!」
小林「まだ審議するべき箇所が残っています!」
北芝「……ほう、それじゃぁ提出してみせなさいよ」
小林「…それは、映像のこの箇所です!」
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:56:48.29 ID:pHCAi9B7O
→�E急に被告人の姿が消え、怪盗ファンの姿が一瞬だけ映し出される
小林「映像に映っていたのは被告人と証人だけじゃない。怪盗ファンの姿も映っています」
小林「更に怪盗ファンも事件現場のすぐ近くに居たという事になる。つまり!犯行は怪盗ファンでも可能だった!」
北芝「異議あり!!」
北芝「残念だけど…不可能よ」
小林「どっ…どうしてですか?」
神津「怪盗と言うからにはトイズを持ち合わせている…お前はそう思っているかもしれないが」
神津「奴はトイズを”持ち合わせていない”」
小林「なっ…なんだって?」
北芝「ただ、下着泥棒を怪盗として提出すれば少しでも恰好良いと思ったんでしょうね」
北芝「奴は怪盗という単語を乱用してるだけのトイズの持たないただの下着泥棒よ」
小林「うっ…うう……」
北芝「トイズを持たない一般人が、あんなでかい車を触れずに動かせるものかしらねぇ!?エンジンもキーもギアも動かせない、更に車は坂だろうと普通は勝手に動かない!!」
小林「うわぁあああああああああああああああああああああ!!!!!」ガガーンッ
裁判長「……となると」
裁判長「やはり、犯行が可能だったのは被告人と。証人であるシャーロックさんだった……」
裁判長「これは、もはや議論の余地もありませんね」
小林「……………」
小林(おっ…終わりなのか…?こんな…最悪が終わり方で……)
小林(この裁判は…幕を閉じるのか?)
裁判長「それでは、弁護側から異議が無ければこれにて審議を―――」
小林「異議あり!!!!」
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:57:16.83 ID:pHCAi9B7O
北芝「……あんたもしつこいわね」
小林「…もう一人、居るんです。この事件で犯行が可能だった人物が」
北芝「…ほう、面白い事を言うわね。分かってるの?」
小林「………はい」
カンッ
裁判長「それでは、提出してもらいましょう」
裁判長「この事件で、被告人と証人以外で犯行が可能だった人物とは?」
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/21(火) 23:57:46.39 ID:pHCAi9B7O
次の投下は12時5分です。しばらくお待ちください
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/22(水) 00:05:20.05 ID:is8E32asO
→証拠ファイル�@真田Pの名刺を突きつける
小林「この人です!!」
真田P「……なっ!!?」ビクッ
小林「事件当日、現場の近くに居て窓から事件現場も見る事が出来、トイズで殺害方法を再現する事も可能なのは…」
小林「僕が考えうる限り、この人しかいません」
真田P「そっ…そんな…?私が……御子柴さんを……?」
鬼瓦割「おい…殺されてえかてめぇ…?」ジャキッ
洲水「アンタ……一体何言ってるか分かってんのっ?」ギロリッ
栗野原「…………」グサッグサッグサッグサッグサッ
藍川「ちょっちょぉーっと!みんな落ち着いて!ね!?ね!?こんなの間違いだから!」
アーグニャ「Минуточку!」
藍川「ちょっと小林オペラ!よりにもよってプロデューサーを疑うの!?さすがに酷いよ!!」
小林「しっしかし…彼なら空き地で被害者を殺害する事も可能でした」
小林「真田さんのトイズは重さを変化させる事のできるトイズ。それだけなら二つの事が可能です」
小林「被告人を重くし倒れさせ、自身で身体を麻痺させる事も可能ですし。逆に車のギアの持ち手を重くするだけで動かす事も可能です」
真田P「………!」
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/22(水) 00:05:57.41 ID:is8E32asO
北芝「……まぁ、そう考えれば確かにこの証人も犯行が可能ね」
小林「はい、そうすれば犯行も一人だけで済みます」
真田P「しっしかし…私……私は……!」
ダンッ
小林「弁護側は!真田氏を事件の真犯人として告訴します!」
小林「そして!検察側の証拠品不十分を指摘し、弁護側はこの裁判はこれ以上審議の続行不可能として」
小林「検察側に再捜査と再審議を要求します!!」
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/22(水) 00:06:38.19 ID:is8E32asO
ザワザワ…ザワ…ザワザワ……
カンッ
裁判長「…これは……正直驚きの連続です」
裁判長「進めば進むほど、形の変わっていく裁判……正直私には、終わりが見えません」
北芝「………そうね」
北芝「まさか、弁護人がここまで醜く足掻くとも思わなかったわ」
小林「……………」
裁判長「…ですが、確かにこのまま審議を進めても平行線から超えない事でしょう」
裁判長「ここで、一旦審議を打ち切るという提案を裁判側は受け入れようと思います」
裁判長「検察側も、それでよろしいですね?」
北芝「………ふん」
北芝「せいぜい足掻くと良いわ。この負け戦に」
小林「……(なっ…なんとか……助かったのか…?)」
小林(首の皮一枚繋がった…ような感覚だ……)
真田P「……………うぅ…」
小林(…真田さんには悪い事をしたけど、容疑があるのは間違いないんだよな……)
小林(しかし…僕たちは本当に真実に近づいてるのか?)
小林(審議を進めても、裁判前から感じているこの違和感……結局最後まで拭えなかった…)
カンッ
裁判長「それでは、今日はこれにて閉廷――――」
「待った!!!!」
小林「!」
北芝「!」
裁判長「!」
鬼瓦割「……おい、まさかこのままハイ終わりで納得するとか思ってねぇだろうな?」
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/22(水) 00:07:09.92 ID:is8E32asO
裁判長「え?いやあの…そう言われましても、この事件は再捜査が…」
洲水「…さすがに私たちのプロデューサーを告訴されて黙ってられるほど、薄情じゃないんだよ」
栗野原「………ブツブツブツブツブツ…」グサッグサッグサッグサッグサッグサ
真田P「…あの、みっ…みなさん?まだ明日がありますから…」
藍川「そっそうだよ!まだプロデューサーが犯人だって決まったわけじゃ……」
洲水「シャラップ藍川」
鬼瓦割「俺らのプロデューサーを疑うケジメ……あんだろうなぁ?おい探偵さんよ」
小林「………え?」
鬼瓦割「いやぁ、ちょっと気になるんだわ。俺らの大事な大事なプロデューサーを疑う事のケジメが、どれくらいなのか」
鬼瓦割「………覚悟、してんだろ?」
小林「……っ!」ゾッ
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/22(水) 00:08:04.70 ID:is8E32asO
鬼瓦割「だったら…見せてみろよ……」ズイ
鬼瓦割「てめぇの覚悟をなぁああああ!!」ゴォオオオオオオッ
小林「っ!」スッ
鬼瓦割「てぇえやぁああ!!」ブンッ
小林「わっ!」スッ
鬼瓦割「避けんじゃねぇええええ!!!」ブォンッ
小林「………ぐぅっ!」ビュオンッ
△シャーロック
○ネロ
□コーデリア
×エルキュール
Rエラリー姫百合
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/22(水) 00:08:36.74 ID:is8E32asO
→×エルキュール
小林「エルキュール!!」
エルキュール「はっはいい!!」ティロン♪ バッ
バシィッ
鬼瓦割「ぐっ!」メキメキメキメキメキ
エルキュール「こっ…小林さんには…手を触れ…!」
鬼瓦割「たぁあ!」バキィッ
エルキュール「キュゥッ!」バタン
小林「エルキュール!」
藍川「ちょっちょーっと待った!暴力はダメだよ暴力はぁー!」ティロン♪
キラキラキラキラ サラサラサラサラ
小林「!エフェクトが……法廷全域に!」
裁判長「こっこれでは何も見えませぬぞ!」
小林「…………っ!!」
△シャーロック
○ネロ
□コーデリア
×エルキュール
Rエラリー姫百合
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/22(水) 00:09:24.29 ID:is8E32asO
→□コーデリア
小林「コーデリア!」
コーデリア「はい!………」
コーデリア「……!あそこです!」
小林「!?あそこって…?」
コーデリア「バットを振り回して!ああ!ブレーカーに当たってしまいます!」
小林「!!」
△シャーロック
○ネロ
□コーデリア
×エルキュール
Rエラリー姫百合
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/22(水) 00:09:55.64 ID:is8E32asO
→○ネロ
小林「ネロォ!!」
ネロ「よし来た!」ティロン♪
鬼瓦割「っらぁ!」バキィッ
――ブツン――
小林「!ブレーカーが落ちた!」
ネロ「でも、窓の光もあるから照明の心配は無いよね!」
小林「それはそうだけど……」
小林「!」ガシッ
洲水「動かないで」ギリギリギリ
小林「うっ…ぐっ…!」
洲水「悪いけど、私これでも怒ってるんだよ。プロデューサーをサイコパス呼ばわりされて」
小林「………っ!」
小林(洲水さんの頭の上には……旗が…)
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/22(水) 00:11:35.00 ID:is8E32asO
※変更
→○ネロ
小林「ネロォ!!」
ネロ「よし来た!」ティロン♪
鬼瓦割「っらぁ!」バキィッ
――ブツン――
小林「!ブレーカーが落ちた!」
ネロ「大丈夫だよ小林!自家発電とつなげたからすぐに点灯するさ!」
小林「…点いた。良しっ!」
小林「!」ガシッ
洲水「動かないで」ギリギリギリ
小林「うっ…ぐっ…!」
洲水「悪いけど、私これでも怒ってるんだよ。プロデューサーをサイコパス呼ばわりされて」
小林「………っ!」
小林(洲水さんの頭の上には……旗が…)
△シャーロック
○ネロ
□コーデリア
×エルキュール
Rエラリー姫百合
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/22(水) 00:12:07.75 ID:is8E32asO
→△シャーロック
小林「シャーロック!」
シャロ「はい!」ティロン♪
洲水「うわっぷ!なっ何これ!?旗が生きてるように…」
小林「よし!これで離れ………」
鬼瓦割「……私のトイズは……私の手に持った物で攻撃すれば全員眠らせる事のできるトイズだ。前後の記憶もあやふやになるだろう」
鬼瓦割「私の手に持っているのはスプリンクラー。周りは藍川のエフェクトで何も見えない。…何が言いたいか分かるな?名探偵」
小林(…まさか…この娘…!全員眠らせて、この裁判を無かった事にでもするつもりか!?)
小林「そんなことは……!!」
△シャーロック
○ネロ
□コーデリア
×エルキュール
Rエラリー姫百合
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/22(水) 00:12:34.45 ID:is8E32asO
→Rエラリー姫百合
小林「させない!姫百合くん!」
姫百合「はい!!」ティロン♪
パッ
鬼瓦割「!」
ナッ…ナンダナンダ?キュウニマワリガセンメイニナッタゾ?
サッキノタイリョウノキラキラハドコニイッタ?
鬼瓦割「………チッ!」
裁判長「かっ確保!係官!彼女を確保してください!!」
係官「はっ!!」
鬼瓦割「……クソッ…クソッ!!」ガンッ
ザァァァァァァァァ……
真田P「……鬼瓦割さん…」 パラパラパラパラ
洲水「……………」ガクッ パラパラパラパラ
藍川「……まぁ、確かに気に入らないのも分かるけどさ…」 パラパラパラパラ
栗野原「…………うぅ…プロデューサー…」グスッ パラパラパラパラ
アーグニャ「………грустно.」 パラパラパラパラ
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/22(水) 00:13:02.99 ID:is8E32asO
小林(それから後の事は、大変だった)
小林(裁判の審議の引き延ばしというよりは、暴動により審議不可能と言った方が正しいような。そんな中断をして)
小林(シャーロックと真田さんはサイコパス容疑者として、二人とも警察に連行された)
小林(事件の裁判は、また明日に開廷される)
ネロ「ねぇ小林!エリーが白目向いて一向に動かないんだけど!」
コーデリア「医務室!医務室に連れていきましょう!」
小林(……僕は)
小林(明日の裁判で、この事件を解決にまで導くことができるのだろうか?)
小林(……そして)
小林(どうしてシャーロックは、僕たちに本当の事を告げなかったのか)
小林(この裁判が始まる前から感じるこの違和感は…一体何なのか)
小林(だが、どちらにせよ明日の裁判で全てが終わる)
小林(例え、どんな終わり方になろうとも……)
【続く】
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2016/06/22(水) 00:13:28.76 ID:is8E32asO
今回はこれでおしまいです。
次は探偵編二日目です。しばらくお待ちください
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2016/06/22(水) 00:16:16.94 ID:is8E32asO
これまでの証拠品
証拠ファイル�@真田Pの名刺
【名前と連絡先と会社名が書かれている。何故か名前欄が小さい】
証拠ファイル�Aレッスンの先生の名刺
【名前と連絡先とスリーサイズと電話番号が書かれている。キスマークが大きく覆われている】
証拠ファイル�B凶器?の壷
【中に被害者の血が溜まっていて、底に小さな穴が開けられていた】
証拠ファイル�C割れたグラスとジュース
【篠田さんが飲んでいたと思われるジュース。中に睡眠薬が入っていた可能性が有り】
証拠ファイル�D御子柴さんの写真
【写真には二人の人物が写っている。被害者と被害者の母親。母親の顔が赤い×印で潰されている】
証拠ファイル�E壊れたカセットテープ
【被害者の部屋に落ちていたカセットテープ。真っ二つになっている】
証拠ファイル�F御子柴華子の解剖記録
【死亡推定時刻は12月20日午前2時前後。頭部を重量車のタイヤのような物で轢き潰されている以外に外傷は無い】
証拠ファイル�G凶器のトラック
【事務所近くの空き地の上に放置されていた。血液は付着していたが、エンジンが動いた跡も指紋も無く、誰かが乗った痕跡が無い】
証拠ファイル�H篠田杏子のトイズ
【”スローモー”視界に映った物の動きを遅く感じさせるトイズ】
証拠ファイル�I睡眠薬
【被害者が常用していた。ジュースに溶かして飲んでいる】
証拠ファイル�J空き地と事務所の間の木
【空き地からも事務所からも、この木が邪魔して見る事が出来ない】
証拠ファイル�K等身大アイドルポスター
【クリスマスライブに出演するアイドル全員分の等身大ポスター。物販で販売する予定だった】
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/06/22(水) 07:02:18.27 ID:jfi+6M6AO
乙
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/06/22(水) 10:14:08.46 ID:j/F0Qqx/O
乙です。
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/06/22(水) 12:02:54.42 ID:TrCI/Abbo
乙
待ってるぞー
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/06/22(水) 20:14:18.41 ID:89dGsyQUo
乙にゃーん
まるで展開が読めんぞ!
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/06/23(木) 01:38:24.46 ID:Iv1x90C80
乙
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2016/06/25(土) 02:42:15.48 ID:xiygsGWNO
>>1
です。第二話の小林オペラ「この裁判…逆転して救ってみせる!」 での犯人、アンドレイ・みどりのブレイクシーンを変更いたしました。
渋では変更してありますが、こちらだと変更が無理なので貼り付ける事にします。
みどり「……………」
みどり「……」
みどり「…あは」
みどり「あはは…あはははははは!あははははははは!!」
みどり「みんなぁ!これ何か分かるかなぁ!?これは標識だよぉ!」
みどり「一時停止!駐車禁止!法定速度!歩行者専用通路!」バッ バッ バッ バッ
みどり「この標識さえあれば!車なんてなーんでも操れちゃうんだぁー!しかも!」
みどり「人間を操る事の出来る標識だってあるんだよぉおお!!自動車専用道路!立ち入り禁止!その他危険!」 バッバッバ
みどり「だからぁ!標識さえあればぁ!!!!」
バ ンッ
プップー!プップー!!
みどり「今私に迫ってくる車だって!罪だって!判決だって!私の思いのままに動かせる事が出来るんだぁあああ!!」 プァァァァァァァ
みどり「だから人間だってぇえええええ!!裁判だってぇえええええ!!事件だってぇえええええええ!!」 ァァアアアアアア
みどり「標識があればぁああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」 アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
みどり「肺亜火オアはおはおいはオハイオ居青はイオヒアヒアはイオはお位牌オア費オア費オア補遺亜日あおはいおあほいあほいあはいおはいおはいおはおはあいおはおいはおいはいおはいおひお」
プ――――――――――――――ッ!!!!!!!!
みどり「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キキーッ ドーン
みどり「」
………ガタンッ
ガタンガタンガタンガタンガタンッ パリンパリンパリンパリンパリン
ドサッ
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2016/06/27(月) 11:09:59.08 ID:glmQMlbHO
今日の夜ごろに投下致します。しばらくお待ちください
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/06/27(月) 15:22:02.21 ID:q8bejvrZO
おー、待ってます
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2016/06/27(月) 19:28:57.00 ID:glmQMlbHO
投下します
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2016/06/27(月) 19:29:31.32 ID:glmQMlbHO
【小林オペラ横浜事務所 12月22日 午前9時11分】
ピピピピ!ピピピピピピピピピピ!
小林「……………」
ピピピピ!ピピピピピピピピピピ!
カタンッ
小林「……………」
小林(…結局、一睡もできなかったな)
小林(休めようにも、シャーロックの事が気がかりすぎて…)
小林(…………今頃、シャーロックは留置所で一人で…)
小林(………)
ガチャリッ
姫百合「小林さん!」
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2016/06/27(月) 19:30:20.27 ID:glmQMlbHO
小林「ん?…ああ、姫百合くん?」
姫百合「ああ、じゃありませんよ!捜査は!いつするんですか!?」
小林「…うん。、そうだね。今からやるつもりだったさ。ありがとう」スクッ
姫百合「そんなゆっくりする暇なんてありません!もっと早く動いてください!」
小林「うっごっ…ごめん…」
小林(…姫百合くん。隈が酷いな…)
小林(彼女も、中々眠れなかったみたいだ…)
コーデリア「教官!」
ネロ「小林!早く捜査に行こう!」
小林「………」
コーデリア「教官!何をしてるんですか!」
ネロ「そうだよ!早く外に出て…」
小林「少し、落ち着こうか」
ネロ「はぁ!?一体何を落ち着かせるのさ!」
コーデリア「シャロが捕まってるんですよ!?落ち着くも…!」
小林「まず、事件の整理からだ。やぶからぼうに捜査を始めても、いたずらに時間が過ぎていくだけ」
小林「探偵として、急かすのは良い判断だとは思わないな」
ネロ「………う」
コーデリア「…………」
姫百合「…………」
小林「…落ち着いたようだね」
小林「それじゃぁ、この事件を皆で整理しようか」
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:31:02.89 ID:glmQMlbHO
→【殺害現場】
ネロ「そもそも、殺害現場からして混乱を招いたよね」
姫百合「私たちが見た現場は事務所の中。でも事件が起こったのは事務所の外……」
姫百合「これは、誰かが移動させたと考えるしかありませんが…何か引っかかります」
コーデリア「それより、どうしてシャロは事件当日の夜に現場に向かったの?」
コーデリア「野菜なんて、普通は深夜に見に行きませんし。今の私たちには教官が居るのだから食料には困っていませんし」
小林「昨日の裁判から、シャーロックには違う目的があって現場に向かったのは間違い無いだろうね」
小林「その目的が、黙秘権で明かされる事は無かったけど…」
姫百合「映像を見る限り、あの反応も殺される瞬間を見ていたものに見えました」
姫百合「…どうして、その時から警察にも病院にも連絡しなかったのでしょう」
小林「…………」
小林(黙秘権を行使する程に言えない理由…か)
小林「これは…本人に聞くしか無さそうだね」
ネロ「でもさぁ、喋ってくれるかな?小林が言っても効かなかったんでしょ?」
小林「でも言ってくれないと、僕はシャーロックを守る事が出来ない」
コーデリア「……なんとか、なりませんでしょうか?」
小林(……うーん…)
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:31:53.95 ID:glmQMlbHO
→【凶器】
小林「あの壺が凶器という割には傷一つ無かったし、あの車には血痕があった」
小林「凶器はあの車で間違い無さそうだね」
姫百合「裁判で、あの壺は遺体を入れて運んでいた事が判明しましたが」
姫百合「…確かに、壺に入れて運べば現場にほとんど血痕を残すことなく運ぶことも可能かもしれませんね」
ネロ「壺も処分せずに被害者の潰れた頭に乗せれば、偽装工作っぽくできるもんね」
コーデリア「だとすると、わざと偽装工作っぽく見せる事が目的だったのかしら?」
小林「……その可能性はあるだろう」
姫百合「…殺し方はシンプルなのに」
姫百合「こう、大分ややこしく思えるのは何故でしょうか」
小林「状況もあるからだろうね。被害者は悲鳴一つ上げなかった。抵抗せず頭を潰された」
小林「そして凶器の車には指紋どころかエンジンが動いた跡すら無かったんだから」
ネロ「だとすれば、トイズの能力も大分制限されるだろうけど…」
コーデリア「…でもシャロは!軽い物しか動かせないのよ!?」
姫百合「えっ…?でも、証言では”最近力も強くなってきた”と言ってましたよね?」
コーデリア「うっ…!」
小林「…その証言で、シャロが車を動かせなかった事を証明するのは難しいだろうね」
ネロ「……それじゃぁさ」
ネロ「一体誰のトイズで車を動かして、被害者の動きを封じたの?」
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:32:33.94 ID:glmQMlbHO
→【トイズ】
小林「僕の推理では…真田さんのトイズなら両方難しくないと思う」
小林「車は、パーキングブレーキさせ動かせれば勝手に動く物だしね」
姫百合「…止まったエンジンのままでも、ギアを動かす事は可能なのですか?」
小林「凶器の大型車がMT車なら勝手に動くことも有り得るだろうね。あの形ならMT車がほとんどだろうけど」
コーデリア「あの…その…MT車とか……ギアとか…?」
ネロ「ああ、コーデリアは分からないんだっけ?」
小林「まぁ、車の種類は大して問題じゃない。あとは、被害者の状況も」
小林「身体の一部分を重くし首を捻らせれば、気絶させることも容易い。彼のトイズならこの二つの事も可能なんだ」
ネロ「アリバイも無いみたいだしね」
小林「問題は…”動機も無い”事かな」
姫百合「そうですね。彼に会ってからしばらくも経ってないですけど」
姫百合「とても担当のアイドルを殺すような人には見えませんでした」
コーデリア「でも、教官の話では偽装工作されていたとはいえ第一発見者は彼なんでしょう?」
ネロ「だから怪しい…まぁ、確かにちょっと引っかかるけど」
小林「…………」
小林(そうだ、何か引っかかる)
小林(彼がこの事件の犯人だったとして、何かシックリ来ない)
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:33:18.71 ID:glmQMlbHO
→【欠席者】
小林「…そういえば、エルキュールの様子はどうだい?」
ネロ「うーん…医務室に連れてったきり今日は見てないよ?」
コーデリア「エリーの事も心配だけど…今はシャロを助ける方が先です!」
姫百合「確かに…この混乱しかない事件の容疑者にされてるシャーロックさんが、今一番心配ですね」
小林「ううん…まぁ、そうなんだけどさ」
小林「後でちゃんと、お見舞いに行こうね?エルキュールも心配してるだろうからさ」
ネロ「ほいほーい。エリーにはちょっと待ってて貰うよ」
小林「…そういえば、コロンくんも見かけないよね?」
姫百合「ああ、彼女なら「今日こそ師匠の有利になる証拠見つけたるー!」って、事務所から飛び出していきましたけど」
小林「ははは…頼もしいね」
ネロ「そういえば、今日会長の姿が見えないね。朝会にも出なかったみたいだし」
コーデリア「そういえばそうね……昨日の裁判に出席していたみたいだけど…」
姫百合「ええと、彼のトイズが怪盗アルセーヌと同じであった事が判明した後」
姫百合「急に倒れて医務室に連れてかれた所までなら知ってますが」
小林「ええ?何で倒れたんだろう。貧血かな?」
ネロ「会長も栄養管理しっかりしてないんだね」
コーデリア「ちゃんと食べれてるんでしょうか」
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:34:11.46 ID:glmQMlbHO
小林「さて…こんなものかな」
姫百合「それでも、まだ分からない事だらけですよね」
小林「うん…それは否めないな」
ガタッ
小林「じゃぁ、早速本当の事件現場に向かおう」
ネロ「おっ!やっとだね!」
コーデリア「…確かに、整理する前とした後では決意と落ち着きが違います」
コーデリア「これなら…ちゃんとした捜査ができそうです!」
小林「うん。そう思ってくれたら嬉しいよ」
小林「それじゃぁ、ミルキィホームズ。調査開始!」
三人「「「はい!!」」」
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:34:40.58 ID:glmQMlbHO
【川澄芸能事務所近く 空き地 午前10時04分】
ネロ「わぁー…さすがの警察も総調べだよね」
姫百合「これは…もう調べつくされてるんじゃないですか?」
小林「うっうーん…とりあえず」
小林「神津を探そう。神津なら何か見つけてるかもしれない」
コーデリア「でも、見た感じ神津さんが居なさそうですが…」
ネロ「確かに。あんな白い人が藍色の服の集団の中に紛れ込んでたら目立つしね」
小林「ううん、否定できないな…」
小林(誰か居ないかな?誰か知ってる人)
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:35:30.96 ID:glmQMlbHO
→車近くで捜査している人
小林(…おや?あそこにいるのは…)
平乃「………あれ?」
咲「………んお?」
平乃「…あっ!貴方達は探偵学院の」
小林「ああ、昨日弁護席と証言台に立っていたよ」
咲「それにしては、二人くらい足りなくな〜い?いつも一緒だったじゃん」
ネロ「あんたらに言われたくないよ。…そっちは三人くらい足りないじゃないか」
平乃「ああ、次子さんと明智警部は事務所の中で捜査していて、警視…正は北芝検事と一緒に本部で事件の整理をしています」
咲「それのせいか知らないけど、今日の小衣めちゃくちゃ機嫌悪いからさぁ〜。警視の話題は出さない方が良いよぉ〜?」
小林「あはは…神津も罪な男だね…」
コーデリア「…………」
ネロ「…………」
咲「それで?アンタらのはどうなのよ」
小林「うん。エルキュールは昨日の事でまだ意識を失ってる。シャーロックは…君たちも知ってるんじゃないかな?」
平乃「ああ、確か北芝検事に告訴されて…」
ネロ「ほんっとに何なんだよあのチビっ子検事は!どういう思考回路してんのさ!」ドンッ
咲「まぁ、私もアイツちょっと苦手だけどぉ〜。私たちの事も露骨に風当りキツすぎるしぃ〜」
平乃「警視正の事は凄く懐いてるんですけど…確かに小衣さんより少しキツイですよねあの人」
コーデリア「当の弁護人である教官に対しても、酷く攻撃的でヒメの事だって…」
姫百合「ちょっとみなさん、女の愚痴会みたいになってますよ。今は捜査中でしょう?自重してください」
小林「ははは…それで、何か新しく分かった事はあるかな?」
咲「ふぅ〜ん……分かった事…ねぇ」
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:36:17.28 ID:glmQMlbHO
平乃「昨日の時点で大方調べがついて、分かってきた事ばかりなので。今のところは新しい証拠はありません」
平乃「この大型車も、被害者の血痕以外の物は検出できませんでしたし…」
咲「逆に、これ以上何を調べろって言うのか〜」
小林「…シャーロックが育てていたという野菜畑を見せてもらってもいいかな?」
平乃「ああ、はい。大丈夫ですよ」
咲「…前回の裁判で、アンタにアリバイがあった事で容疑も無くなったし。特殊捜査権限は問題なく発動するだろうしねぇ〜」
小林(僕の容疑は晴れてたのか…)
平乃「それじゃぁ、案内しますね」
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:36:44.82 ID:glmQMlbHO
【川澄芸能事務所近く 秘密の野菜農園 午前10時08分】
ネロ「うわぁ…シャロ、これは無いよ…」
コーデリア「一人で育てていたからか、あまり立派とは言い難いですね」
小林「それは、ちょっと言い過ぎじゃないかな…」
姫百合「仕方ありませんよ。今は冬ですし」
ネロ「…そうだよ、なんでわざわざこの寒い時期に来たんだろうシャロ」
小林「まぁ、確かにそれはそうだけど…」
小林「何か、ここに手がかりとか無いかな?」
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:37:28.82 ID:glmQMlbHO
→【盛り上がった土】
コーデリア「教官!ここの土…何か不自然じゃありませんか?」
小林「…確かに、ここだけ土が柔らかい」
姫百合「誰かが掘り返した後ですかね?シャーロックさんでしょうか?」
小林「……何か埋まってるかもしれない。掘ってみよう」
ザクッザクッザクッ
小林「……ん?」
ネロ「あれ、これって…」
コーデリア「シャロのPDA…ですよね?」
姫百合「どうしてこんな所に……忘れたのでしょうか?」
小林「映像に映っていたシャーロックの様子からすると…何かに逃げてたようにも見えたからね」
姫百合「…もしかしたら、犯人からの通知が残されてるかもしれません」
ネロ「よし来た!それじゃぁ僕の出番だね!」ティロン♪
ネロ「KAMABOKO…よし、ロックはこれで解除!これでシャロの個人情報も赤裸々だよぉ〜」
小林「…あまり良い気はしないな。シャーロックが黙秘権を行使してまで喋らなかった秘密があるかもしれないんだから」
コーデリア「今はそんな事を気にしている余裕はありません!少しでも手がかりを見つけないと!」
ネロ「今回ばかりはコーデリアの言う通りだよ。さてさて〜?何か手がかりはっとぉ……あれ?」
姫百合「どうかしましたか?ネロさん」
ネロ「いやこれ、茉莉音から変なメールが来てるよ」
小林「……茉莉音さんから?」
ネロ「ほらこれ」
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:37:54.31 ID:glmQMlbHO
to:マリネちゃん
こんにちは、シャーロック・シェリンホードさん。お久しぶりです。
コンサートのチケット、人数分揃いましたか?
12月20日の午前二時に事務所の隣の空き地まで来てください。
コンサートの事について、相談したい事があります。
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:38:35.69 ID:glmQMlbHO
小林「……!」
小林「事件現場には、茉莉音さんが呼び出していたのか?」
コーデリア「…でも、何のために?」
ネロ「コンサートの事について、シャロだけ呼び出されるなんて意味が分からないけどなぁ」
小林「………これは、本人に聞いてみた方が良いかもしれないな」
証拠ファイル�M天城茉莉音からのメール
【シャーロックを事件現場に呼び出したメール。待ち合わせ時間は午前2時】
姫百合「……まさか」
姫百合「天城茉莉音が犯人…何てことはありませんよね?」
ネロ「…信じたくないけど、ここまで来たら分からないよ僕も」
コーデリア「そっそんなわけ…ありません……と思う……」
小林(…彼女たちの自信が無くなって来てる)
小林(こんな時、シャーロックが居てくれれば…と思う自分が居る辺り。やっぱりこのチームは彼女が必要不可欠だったのだろう)
小林(………)
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:39:12.35 ID:glmQMlbHO
→【野菜】
ネロ「この野菜は…さすがに美味しくなさそうだよね」
姫百合「何でこれ…怪しいピンク色してるんですか?どんな育て方したらこんな色になるんですか?」
コーデリア「臭い…は……なんだか磯臭いわね」クンクン
小林「でも、シャーロックが丹精込めて作った野菜だ。そんな言い方はあまり感心しないな」
ネロ「じゃぁ小林が食べてみたら?」
小林「え?」
ネロ「シャロがこの野菜を内緒でここに作ったのも、おそらく小林の為だろうしさ」
姫百合「そうですね。まさか教え子が丹精込めて作った野菜を無碍にする人では無いでしょう?」
コーデリア「教官、毒見をお願いします」
小林「いっいやいや!ちょっと待って!そんないきなり言われても……あと、今ハッキリと”毒見”って言ったよね!?」
咲「ちょっと〜?何騒いでるのぉアンタ達ぃ〜」
ネロ「あっ、ちょっと小林がこの怪しい色した野菜を食べるって言うもんだから…」
小林「いや言ってない!何も言ってないよ僕は!」
咲「ああそれぇ〜?一応調べたんだけどぉ〜。何かよくわかんないカルシウムが検出されたんだよねぇ〜」
小林「よくわからないカルシウム!?一体何なんだ!?それは!?」
咲「だからぁ〜よくわからないって言ってるじゃん〜。簡単に言えば、未知の栄養素〜?」
小林「こっこれ…食べても大丈夫なの?」
ネロ「あぁーあ!そんな言い方は感心しないなぁ!僕!」
コーデリア「そうですわ!シャロが丹精込めて作った野菜を!」
姫百合「小林さん。最低です」
小林「えぇ……」
小林(何でここまで言われなきゃいけないんだ……)
4人「「「「……」」」」 ジー
小林「うぅ…」
小林「………」
小林「…わっ分かった。食べてみるよ…だからそんな睨まないでくれ」ガシッ
小林(うっ…本当に磯臭い。何なんだこれ…?本当に野菜なのか…?)
咲「あーイク?行っちゃう?」
ネロ「いけいけー!小林ぃ」
小林「………ええい」
小林「ままよ!」ガリッ
ボリボリボリボリボリ
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:39:40.39 ID:glmQMlbHO
コーデリア「…なっ…茄子なのにキュウリをかみ砕く音が?」
小林「…………」ボリボリボリボリ
ネロ「で、どう?小林。お味の方は」
小林「…………」
小林「…魚を加工した味がする…」
コーデリア「………」
ネロ「…………」
姫百合「…………」
咲「…………」
咲「…さーて、調査に戻りますか」
ネロ「僕、そこらへん調べてくるよ」
姫百合「私、もう一度平乃さんと話してきます」
コーデリア「私も、もう少しここら辺調べてみますね」
小林「ちょっと!?皆!酷すぎないか!?反応が!!!」
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:40:20.54 ID:glmQMlbHO
小林「さて…調べられるのはこの辺か」
コーデリア「結局…有力な情報は得られませんでしたね」
小林「警察が血眼で探しても決定的な証拠を掘り出せない程だからね。中々見つからないのも無理は無いよ」
咲「そーそー。もうこれ捜査と言う名の拷問だよぉー…新しい証拠が何一つ見つからないしさー」
咲「砂漠の中から1カラットのダイヤモンドを探すような感じー?…んで、結局何も無かったーみたいな」
平乃「そうですね…地道に捜査しても、これ以上の事は見つからないかもしれません」
咲「なーにか…壊れた証拠品でも出てくれば、直すのにモチベとか上がるのになぁー」
小林「壊れた証拠品…ね」
小林(確か、僕の持っている証拠品の中に一つあったような)
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:40:59.82 ID:glmQMlbHO
→証拠ファイル�E壊れたカセットテープを突きつける
小林「あの、遠山くん。これなんだけど」
咲「んー?…これ、どこで見つけたー?」
小林「昨日、ある人が事務所内に偽装工作されてた部屋で見つけたという物なんだけど…」
咲「ふぅーん?……それ、事件に何か関係あるのー?」
小林「そっそれは…ちょっと分からないけど…」
咲「…まぁいいやぁ。ちょいとそれこっちに渡して。現場じゃないけど偽装工作から見つかったのなら何か関係ありそうだしー」
咲「とりあえずパパッと直してから返すわー。でも、中身見るのはこっちが先だよー」
小林「うん。それは問題無いよ」
→証拠ファイル�E壊れたカセットテープを引き渡した!
平乃「あら?咲さん。何ですかこのテープ?」
咲「新しい証拠品だって〜。今から直すから、道具持ってきて〜」
平乃「ああ…はい!喜んで!」タタタ
姫百合「平乃警部、嬉しそうでしたね」
小林「新しい証拠品が見つかれば、そりゃぁね」
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:41:45.48 ID:glmQMlbHO
ネロ「で、これからどうするの?ここではもう証拠品は見つかりそうに無いけど」
小林「そうだね。留置所は……サイコパスの留置所って、頼めば入らせてもらえるのかな?」
コーデリア「今まで入れなかったのに、今回に限って入れますでしょうか?」
小林「…とりあえずこれも神津に聞いてみよう。警視正の立場なら面会くらいは許可が下りるかもしれない」
姫百合「…それよりも、事務所の中には入らないんですか?」
小林「事務所……」
姫百合「茉莉音さんからのメール。一応聞かなきゃいけないでしょうし」
小林「事務所…事務所かぁ。やっぱり入らなきゃダメかな…」
姫百合「いやいや!それは当然でしょう!偽装工作の部屋だって、まともに調べなきゃ…」
ネロ「一応、小林さぁ。BRのアイドル達に嫌われただろうしねぇ」
コーデリア「昨日の裁判で…プロデューサーさんを告訴してしまいましたし」
姫百合「あっ………」
小林「………いや」
小林「やっぱり、そこから逃げちゃ駄目だよね。うん」
小林「行こう。偽装工作のあったあの部屋へ」
コーデリア「きょっ…教官!よろしいのですか!?」
小林「いつまでもこのままチンタラしてる訳にも行かないからね。腹を括るよ」
ネロ「さすが小林。かっくぃいーねぇ」
コーデリア「…大丈夫なのでしょうか?」
姫百合「大丈夫…では無いでしょうね」
小林(…うう、覚悟を決めたのは良いけど…お腹が痛くなってきた……)
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:42:20.27 ID:glmQMlbHO
→【川澄芸能事務所 某時刻】
次子「おっ!」
次子「おおーっす!アンタら、やっぱり来たのかぁ!」
小林「つっ…次子くん」
小衣「…あん?あんたら、探偵どもじゃないのよ」
姫百合「小衣警部。今回は特殊捜査権限を行使して現場を調査させて頂きます!」
小衣「………」
小衣「…べっつに良いんじゃない?私たち、今から事務所に居たアイドルの取り調べするし」
小林(ううん…遠山くんの言う通り、かなり荒れてるな小衣くん…)
ガチャリ
藍川「ハイサーイ!BRの元気担当!藍川をセンターに取り調べに来ましたー!」
洲水「うるさいなぁ。元気担当は篠田もでしょ?二人もいらない……」
小林「…………」
洲水「…………」
小林「…やっやぁ」
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:43:21.44 ID:glmQMlbHO
藍川「ああー!!アッ…アンタは!プロデューサーを告訴した人!」
洲水「ここまで何しに来たの…?プロデューサーの犯行の偽装証拠でも作りに来たわけ?」ギロッ
コーデリア「ちょっと!教官がそんな事をするわけ無いでしょ!」
アーグニャ「Чёрт возьми!!собака!!!!!」
小林「いっいや…女の子がそんな言葉を言ったら…」
ジャッキー「………………バウ…」
栗野原「…………」グサッグサッグサッグサ
姫百合「うっ!!!むっ…胸が急に……!」
ネロ「ヒメ!?大丈夫!?」
栗野原「……チッ」グサグサグサグサ
姫百合「ぐああああああああああああ!!!」
ジャッキー「…………………」
洲水「アーグニャ!こいつらに塩撒いて!!」
アーグニャ「какана хуй!!на хуй на хуй!!」 ブンッ ブンッ
バシュッ バシュッ
コーデリア「ぎゃぁああああ!!目が!目がぁああああ!!」ジタバタ
小林「あっあの!止めて貰えないかな!?」
鬼瓦割「……ここまで来た事は褒めてやるぞクソ探偵」カツーン カツーン
ガッシャァアアアアアンッ
鬼瓦割「今度こそ死ぬ覚悟は…出来てるんだろうなぁ?」バキ ボキッ ゴキリッ
次子「まっ待て待て!落ち着けって!さっきまで警視に怒られたばっかだろ!」
小衣「厳重注意されたばっかだってのに、いい度胸してるじゃない。良いわ、もっとやってやりなさい」
次子「こんっ…馬鹿っ!」ゴンッ
小衣「痛っったぁああああい!何すんのよ次子!!」
次子「はいストップストップー!一旦落ち着け!な?警察側はアンタらのプロデューサーが犯人だなんて一切考えてないから!」
洲水「でも篠田の事は犯人だと思ってるんでしょ?」ギロッ
小衣「そっ…それは……」
藍川「はいさぁーい!ストップストップ!今ここでまた私たちが暴れたら留置所に逆戻りだよ!」
藍川「折角、厳重注意で済んでくれたんだから。今は抑えて抑えて!ね?」
洲水「……………」
栗野原「…………」
アーグニャ「……………」
ジャッキー「…………………」
鬼瓦割「………チッ」
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:44:00.37 ID:glmQMlbHO
小林「……その、君たちのプロデューサーを告訴してしまった事は…謝ります」
小林「もし、本当に真田さんが無実だというのなら。僕たちは現場を調査して無実の証拠も揃えなくてはいけません」
洲水「………」
藍川「…それって、プロデューサーが本当は殺人をしてないって事?」
小林「そう……かもしれません。正直、アリバイ的にも殺人が可能なだけで決定的な証拠もありませんから」
小林「そのためにも、この事件の概要を教えて頂けたら大変助かります」
洲水「……………」
栗野原「…………」
鬼瓦割「………チッ」
カランカラーン
鬼瓦割「分かったよ。アンタらの質問に答えれば良いんだろ?来いよ」
洲水「…だけど、もしまたプロデューサーの殺人を立証するって言うなら。こっちはまた容赦しないよ」
藍川「まぁまぁスミスっち。例え天地がひっくり返ったって、あのプロデューサーが殺人するわけ無いじゃん!」
栗野原「………だろうね」スッ
アーグニャ「Да……分かりました」
ネロ「…ほっ、一時はどうなるかと思ったよ」
姫百合「あっ…胸の痛みが消えました」
コーデリア「うぅ…目が痛いくて開けられない…」
小林(…なんとかなった…のかな?)
小林「…ありがとうございます」
ジャッキー「………………バウ…」
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:44:43.09 ID:glmQMlbHO
→【真田Pについて】
小林「皆さんとプロデューサーとはどのような関係だったのか。それも踏まえて彼の素情を答えてくれませんか?」
藍川「…ん?んー?プロデューサーの素情?……プライベートの事までは分からないよ?」
藍川「でも、初めて会った時の事なら覚えてるよ!バックダンサーの練習の時、急に名刺を渡されてさぁ!もうあの時は焦って焦って!」
洲水「プロデューサーの素情ねぇ…家は横浜郊外のアリジェンヌってコーポ。滅多に家に帰ってないみたいだけど、大体事務所の第三スタジオ近くのシャワー室で済ましてるのを見るよ」
洲水「後、身長は195センチ。体重は78キロと、やや痩せ形かな。確か慶応大学卒業していてP業する前は…」
藍川「スミスっち。なんでそんな詳しく知ってるの?ちょっと怖いよ?」
洲水「…おっほん。初めて会ったのは他の芸能事務所の面接で落とされた時だよ。篠田もその時に会ったんだっけ」
藍川「あれ?そうだっけ?確か篠田っち、あっちの芸能事務所の内定蹴ってこっちに来たって聞いたけど?」
洲水「そうなの?そこまで詳しくは聴いてないから分からないけど…確かに一緒に居たよ?あの時」
洲水「篠田も、喜んで名刺貰ってたけど…受かってたなら、なんで?」
小林(………ん?)
【篠田久留美は内定を蹴ってこっちに来た事を覚えますか?】
→覚える
覚えない
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:45:50.68 ID:glmQMlbHO
小林(…………)
アーグニャ「Это…ワタシがプロデューサーに出会ったのは、パパとママと逸れて迷子になっていた時デス」
アーグニャ「ワタシ、親の都合でロシアからニッポンに来ました。トーキョーで迷子になったトキ、一緒に探してくれたのがプロデューサーデシタ」
アーグニャ「ソレデ、パパとママもトテモ気に入ってワタシもキョーミがあったので、アイドルにナリマシタ」
栗野原「……私がプロデューサーに会ったのは、学校で苛められた時だね」
栗野原「その時は繁華街でグループに玩具にされて嫌な事犯罪めいた事までやらされそうになった時、プロデューサーが私に目をつけてくれたんだよ」
栗野原「あいつら、プロデューサーにビビって腰抜かして逃げてさ。チャンスだと思って私をプロデューサーのアイドルにして貰ったわけ」
栗野原「後ろにプロデューサーが居る事でアイツらも私にビビってるし、毎日続けた呪いの成果だと思ってプロデューサーには死ぬ程感謝してるよ……クケケッ」
鬼瓦割「…………俺は」
鬼瓦割「学校でサボってる時、声をかけられてな。警察か何かかと思って突っかかったら、反撃こそしてこなかったが意外に強くて」
鬼瓦割「そんでアイドルのプロデュース業してるって聞いて…なんだか笑っちまってよ。そのまま縁でアイドルになったって感じか」
鬼瓦割「…あんなに強い奴がこんなに必死になる職業だ。少なくとも俺はアイツを認めてる」
コーデリア「……なんだか、とても良い人そうですね」
姫百合「犯行が可能だったとしても、とても殺人なんてしそうにありませんけど…」
小林「うん。僕もそう思えてきた」
小林「………それじゃぁ次に」
小林「被害者である御子柴さんは、どのような人だったのかな?」
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:46:33.92 ID:glmQMlbHO
→【御子柴華子について】
藍川「御子柴ちゃん?うーん…私もあんまり喋った事ないからなー、部屋から出てこないし顔も覚えてない…」
洲水「BRの中では一番暗い感じの子だったよね。話しかけても話を切ろうとしてくるみたいな」
鬼瓦割「ただの根暗だろ。なんであんな奴がアイドルやってんのか不思議なくらいだ。俺は顔も知らねぇしな」
栗野原「私が言うのもなんだけどさぁ……本当に見た目幽霊みたいな子だったんだよ〜…殺しても既に死んでいるみたいな?顔がちょくちょく変わるみたいな?」
アーグニャ「………ミコシバさんって誰ですか?」
小林(ううん…結構酷い評価されてるな被害者…)
藍川「あまり表にも出ようとしなかったし。なんで芸能事務所に入ったんだろう?」
洲水「確か篠田が連れてきたんだよ。親友と一緒に仕事したいからって、プロデューサーの前に持ってきてた」
藍川「持ってきてたって、そんな犬みたいな……でも、よくプロデューサーも許可したよね?」
ネロ「いやぁ、あの大男なら普通に許可しそうだけどね?僕から見てもそう思う」
小林「確かにそれは否めないけど…被告人が被害者を連れてきた…かぁ」
小林(親友同士なら、殺す動機も無さそうだけど…)
小林「……ん?」
【御子柴は篠田が連れてきた事を覚えますか?】
→覚える
覚えない
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:47:13.40 ID:glmQMlbHO
小林(……………)
藍川「…そう思えば、御子柴ちゃんも結構謎な女だよねぇー」
藍川「ごめん探偵さん!篠田っちと仲が良かった以外にちょっち良くわかんないや!」
小林「……いえ、ありがとうございます」
小衣「…ああ、終わったの?次子、調査取った?」
次子「おう!バッチリだぞ小衣」
姫百合「ずっと人任せにしてたんですか…」
小衣「んじゃ、とっとと偽装工作の現場の調査に入るわよ。アンタ達は帰りなさい」
ネロ「はぁ!さっきまで僕たちの仕事を横聞きしておいて、よくそんなこと…」
小衣「うるさいわねー、邪魔なのよ!どっか行きなさいよ!こっちは忙しいの!」
コーデリア「なっ…!こっちだって!シャロを助けるのに必死なんだから!」
次子「いやぁ…それはごめんな?後で情報横流ししてやっから。な?」
小衣「あー!もー!良いからとっとと仕事に戻る!小衣達だけで、偽装工作なんてパパッと解決してやるんだからぁ!」
「いや、その必要は無い」
小林「!」
小衣「なんですって!一体だれ…が…………え…?」
神津「……随分と賑やかだな。ここは」
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:48:19.49 ID:glmQMlbHO
姫百合「…ハッ!?神津警視正!」ビシッ
次子「えっ?旦那!本部で会議してたんじゃないのか?」
神津「大方終わった。後は俺もここの調査に参加する」
小衣「うっ…うぇ!?警視…正も小衣と一緒に捜査するんですか!?」
神津「?そうだが」
小衣「……くっ…ふふっ…」プルプル
小衣「了解しました!」ビシッ
小衣「小衣!張り切って調査しちゃいます!事件だって解決してやるんだから!」ブンブン
小林(おお、すこぶる機嫌がよくなった)
神津「だから待て小衣。今はまだ現場に入るな」
小衣「うぇ!?」
神津「今からここで行われるのは科学捜査だ。指紋や消された血痕。どのような小さな手がかりも徹底的に探し出す」
神津「張り切るのは良いが、慎重に捜査をしてもらわんと困る。…分かるな?」
小衣「……はい!了解しました!」ビシッ
次子「久々の科学捜査かぁー…私、こういうのちょっと苦手なんだよなぁー」
小林「神津!」
神津「…どうした?小林」
小林「僕も一緒に捜査をしても良いか?事件の手がかりを少しだけでも集める必要があるんだ」
神津「無理だ」
小林「なっ…!?」
コーデリア「どっどうしてですか!?」
神津「人数が多すぎる。あの部屋の大きさでの科学捜査はこれくらいの人数が適任だ」
神津「悪いが、終わるまでお前を部屋に入れる事はできん」
小衣「ふん!まぁ、当然ね!科学捜査っていうのは、とぉーーーーっっっても繊細な作業なんだから!」
次子「…ってなると、科学捜査が難しい私は外で待機。後は二人で科学するってわけか」
小衣「そうそう!小衣と警視正と二人で科学捜査…ってえええええええええええええええ!!!???」ビククーン
神津「?一体何を騒いでいる」
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:49:36.28 ID:glmQMlbHO
小衣「こっここここここ小衣とけけけけけ警視せせせ正ががががせせ狭い部屋ででふふ二人でそそそそそ捜査ささ…!!////////」バクバク
神津「…小衣、大丈夫かそんなに震えて。無理そうなら次子に代わ―――」
小衣「やります!やらせていただきます!次子になんか任せられません!あんなぶきっちょ!!」ドンッ
次子「おい…それはさすがに傷つくぞ。乗り物の免許はいっぱいあるんだけどなぁー…どうもこういう繊細作業はなぁー…」
小林「…神津、なら…一つだけ頼んでもいいか?」
神津「何だ、情報なら言われなくても提供してやる。終わった後にな」
小林「それもそうだけど…。許可が欲しいんだ」
小林「サイコパス専用留置所の、面会許可を」
藍川「!!」
洲水「…プロデューサーと…面会できるの?」
神津「…なるほどな。確かに、許可が無ければ例え特殊捜査権限があろうともあの留置所には入れない」
神津「許可の要請は警視以上の階級の者が下せる…それを狙ったわけか」
小林「ああ。できれば…いや、絶対に今日入らなくてはいけないんだよ」
神津「……………」
神津「………まぁ、いいだろう」
神津「許可は出しておく。許可証は後でお前のPDAに送信しておこう」
コーデリア「!」
小林「ありがとう神津…恩に着るよ」
神津「俺としても、今回の事件は謎が多すぎるからな。探偵の手も借りたくなるさ」スタスタスタスタ
小林「………」
ネロ「やったね小林!これでシャロにも会えるよ!」
姫百合「ええ。例の黙秘権の事…これを明らかにしなくてはいけませんしね」
小林「…うん、そうだね」
小林(警視程の階級の許可が無ければ入れない程の留置所…恐らくそれは、トイズの力によっては危険な力も多いからだろう)
小林(少し、警戒した方が良いのかもな…)
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:50:03.24 ID:glmQMlbHO
【横浜サイコパス専用留置施設 某時刻】
ネロ「ふぅー…本当に警備厳しかったよ…」
姫百合「ここまで来るのに、何回自分の名前と住所を書かされたか分かりませんね…」
コーデリア「自分の名前が長い事に後悔したのは初めてです…」
小林「…でも、何はともあれようやくここまで来た」
小林「シャーロックとは、今日初めてのご対面だ」
ガタンッ!
ガタンガタンガタンガタンガタンッ!
ウィーン……パラパラパラ
シャロ「……………」
ネロ「!…シャロ!」
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:50:41.81 ID:glmQMlbHO
小林(髪を解き、ストレートなのは分かるけど…なんなんだ?あの服は…)
小林(鉄の鎖に包まれて…両目に眼帯…あれじゃぁトイズどころか身動き一つ取れないじゃないか…!)
小林(…ここの留置所は、ここまで拘束するのか!)
シャロ「……あっ!その声は!」
シャロ「先生!ネロ!コーデリアさん!そしてヒメちゃん!来てくれたんですか!」
ネロ「うん来たよ!シャロが捕まって来ないなんて有り得ないじゃないか!」
コーデリア「そうよ!私は貴方を助けに来たのよ!」
シャロ「あっ…たっ助けにきて…くれたのですか…」
小林「…シャーロック。分かっているとは思うけど」
小林「裁判でのあの黙秘権の事、喋ってくれるね?」
シャロ「……………」
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:51:33.10 ID:glmQMlbHO
→【黙秘権】
コーデリア「シャロ!どうしてあの時黙秘権を使ったの!?」
ネロ「そうだよ!おかげで余計にややこしい事になってるんだよこっちは!」
小林「ふっ二人とも落ち着いて…」
シャロ「…うっ…うぅ…」
小林「…シャーロック。何か、言いたくない事があって黙秘権を使ったんだよね?」
小林「それは、どうしても言えない事なのかな?」
シャロ「…………はい」
姫百合「…まさか、真犯人から脅されていたりとか」
シャロ「……………そっそれは…」
小林「…シャーロック。ここは横浜どころか日本で最も厳重な警備の下にある留置所だ」
小林「ここで君が言えない事を暴露しても、他に漏れる事も無い。僕たちも言わない」
小林「それでも…やっぱり言えない事なのかい?」
シャロ「……………」
シャロ「……分かりません」
小林「分からない?」
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:52:01.05 ID:glmQMlbHO
シャロ「だって…あんな事…実際にあった事なんて…とても思えません……」
コーデリア「思えないって…実際にあの場所で人が死んでいたのよ?」
ネロ「さすがに夢じゃないって思わないかな?そこは」
シャロ「……とっ…とにかく……私は分からないんです…!」
シャロ「あそこに行った理由も……野菜を見に行ったのは本当だけど…」
小林(……ううん、喋ってくれそうには無いかな)
小林(いくつか証拠品を突きつけてみようか)
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:52:49.66 ID:glmQMlbHO
→証拠ファイル�M天城茉莉音からのメール
小林「シャーロック。事件当日、茉莉音くんから呼び出しのメールを貰っていたね?」
シャロ「!」
シャロ「どっ…どうしてそれを!?先生エスパーですか!?」
ネロ「野菜畑の土の中にシャロのPDAが埋まってたんだよ」
コーデリア「何があったか分からないけど…PDAを紛失するなんて感心しないわよ」
シャロ「えっえへへ〜…やってしまいましたかぁ」
小林「…それで、茉莉音くんには会えたのかい?」
シャロ「…………会えませんでした」
小林「…会えなかった?」
シャロ「はい。茉莉音ちゃんに呼ばれたからって、コンサートのチケットは手渡しなのかな…って思ったら。誰も居なくて…」
シャロ「そのついでに、野菜の様子も見たんですけど。それでも茉莉音ちゃんは来なかったです」
小林「……そうだったのか」
ネロ「…………あのさ、シャロ」
シャロ「はい?どうしたんですかネロ?」
ネロ「あのメールさ、逆ハックして送信場所調べたんだけどさ」
ネロ「確かにあれは登録された茉莉音のアドレスだったよ。でも、場所が不可解だったんだ」
シャロ「不可解…ですか?」
小林「一体、どういう事なんだ?」
ネロ「匿名サーバーを使ってたんだよ」
小林「!」
コーデリア「!」
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:53:17.76 ID:glmQMlbHO
シャロ「匿名サーバー…って、なんですか?」
小林「…逆探知しても特定できない特殊なサーバーを使っていたって事だよ」
姫百合「顔なじみの茉莉音さんがシャーロックさんに通知を送信するのに、匿名を使うなんて考えられません」
コーデリア「それってつまり…送信主は茉莉音ちゃんじゃ無かったって事!?」
シャロ「っ!!?」
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:53:56.66 ID:glmQMlbHO
→証拠ファイル�M天城茉莉音からのメールの情報を書き加えた
【シャーロックを事件現場に呼び出したメール。送信主は天城茉莉音ではなく、不明】
小林「つまり、シャーロックが事件当日に空き地に呼び出されたのは…完全に罠だったって訳か」
シャロ「…そ……そんな………!」
姫百合「…でも、なんで午前二時なんでしょうか?」
ネロ「普通は知人でも怪しくてこんな所にまで来ないよね?」
コーデリア「でも、現にシャロは来ちゃったじゃない」
シャロ「……うっ…ぅぅ……」ガクッ
小林「だけど、これでハッキリした」
小林「シャーロックは事件に巻き込まれただけ。そして事件を目撃した衝撃のあまりPDAを落としてしまった」
小林「犯人は証拠隠滅のためにPDAを土に埋めた……」
小林(……あれ?何で壊さなかったんだろう…)
シャロ「…でっでも!私、見てないんです!」
シャロ「被害者の顔を見ましたけど、あのひとが殺される所なんて!全然!」
姫百合「……………」
ネロ「…うう〜ん…嘘は言ってなさそうだけど…」
小林「……でも、それは有り得ないよ。シャーロック」
シャロ「えっ…?」
小林「君が事件を目撃していた事は、この証拠品が証明している」
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:55:03.82 ID:glmQMlbHO
→証拠ファイル�L隠しカメラの映像 を突きつける
小林「映っていたんだよ。空き地で何かを見て逃げ出す君の姿がね」
シャロ「…………!」
姫百合「法廷でも公開されましたから、知っている筈ですよね?シャーロックさん」
シャロ「………」
コーデリア「シャロも分かってるでしょ?教官には黙秘権も通用しないのよ」
ネロ「さぁさぁ、隠してる事全部ゲロって貰おうか?」
シャロ「……………」
シャロ「……」
シャロ「………先生」
小林「うん?何かなシャーロック」
シャロ「…私が……私が見た物………それを言ってしまっても……」
シャロ「先生は……居なくなりませんよね…?」
小林「…?」
コーデリア「シャロ?それは一体どういう事?」
シャロ「私…私が見たのは……御子柴さんが殺されてる光景じゃないんです…私が……見たのは……」
シャロ「先生が頭を潰されて殺されている光景だったんです…」
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:56:57.00 ID:glmQMlbHO
ネロ「!?」
姫百合「…なっ…!?」
コーデリア「きょ…教官が!?殺され…!?」
小林「…えっ?」
ネロ「なっ何言ってるんだよシャロ!小林は見ての通りピンピンしてるじゃないか!」
シャロ「そうなんです…だから…私も夢だと思って……安心して……」
シャロ「あの時の事は…悪い夢だと…そう思って…うっ……うぅ……」
小林「……………」
小林「…他には、何か見なかったのかい?」
シャロ「分からないです…その光景が怖くて…頭蓋骨が砕ける音が…恐ろしくて……!」
シャロ「嘘だと思って…思わずそこから逃げ出してしまったんです…」
小林「………そうだったのか」
→証拠ファイル�Nシャーロックの見た物
【事件当日、現場で見た物は被害者ではなく小林オペラが頭を潰された光景だった】
小林「答えてくれてありがとうシャーロック。大変だったね」
シャロ「うっ…うぅ……せっ…先生……!」グスッ エグッ
小林「…………」
小林(シャーロックが見たという僕が殺される光景。それを偽りとして映し出せるトイズは…)
小林(そして、それが可能な人物は……)
小林(………いや、何かおかしい)
小林(少なくとも……今のところ先生はアリバイがある筈…それに…)
小林(幻惑のトイズを喰らえば、シャーロックの動きはもっとおかしな事になるはず。それじゃぁ…?)
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 19:58:59.29 ID:glmQMlbHO
カンッカンッカンッカンッ
≪面会時間の終了です。被告人は、この後取調室5へと移動します≫
ガコンッ
ガコン ガコン ガコン ガコン
ネロ「!シャロが…行っちゃう!」
シャロ「…先生ぇ!」ガララララララ
小林「………うん」
シャロ「きっと!きっとこの事件を解決してくださいね!お願いしますよ!!」ララララララララ……
ララララ………
ガタァァァーン………
ネロ「…………」
コーデリア「…………」
姫百合「……………」
小林「…うん。任されたよシャーロック」
小林「それじゃぁ君たち!早速現場に戻ろう!」
三人「「「はい!(了解!)(勿論!)」」」
小林(…僕の推測通りなら、この事件は……)
小林(おそらく、事件の真実は想像以上に複雑になっているのだろうか…)
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:00:07.82 ID:glmQMlbHO
【川澄芸能事務所近く 空き地 午後13時12分】
平乃「あっ!探偵のみなさん!」
咲「うぃーっす。修理、終わったよぉ〜。例の証拠品〜」
姫百合「ほっ本当ですか!?咲警部!」
咲「もちのろんだって〜。……たださぁ〜これちょっと…いや、すごくショッキングなんだけどさぁ」
小林「そっ…そうなのかい?」
咲「まぁ、それでも何もないよりはマシっていうかぁ〜?被害者の声も入ってるしぃ〜」
ネロ「…被害者の声?そういえば初めて聞くよね僕たち」
コーデリア「茉莉音ちゃんのグループの中にも見た事ありませんでしたから…。ポスターもありませんでしたし」
小林(…ポスターも無かった?どういう事だ?)
平乃「……ただ」
平乃「聞くのは…覚悟した方が良いかもしれません」
小林「?それは…どういう事だい?」
咲「…それは聴けば分かるっていうかぁ〜。まぁ、深い事情は分かんないんだけどぉ〜」
ネロ「そんな事は良いから、早く再生してよ」
平乃「……分かりました。では、いきますよ」カチッ
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:00:34.10 ID:glmQMlbHO
【テープの音声】
御子柴≪…………≫
御子柴≪……あはっ≫
御子柴≪あは…あはははははは…あは……≫
御子柴≪お母さん……お母さん…私ね?ねぇ、お母さん?≫
御子柴≪お母さん?私を産んでくれてありがとう?ね?≫
御子柴≪そして……ごめん…ごめんねぇぇぇぇぇ……!!≫
御子柴≪私…駄目だよぉおぉお!!もう……駄目だぁぁあー……!!≫
御子柴≪だってこの写真…!もう……もうこの写真…!!………うわぁぁぁぁああああ!!!いやだぁああああああ!!!!!≫
御子柴≪ごめんなさいごめんなさいごめんなさい助けて助けて助けて助けて!!≫
御子柴≪ねぇお母さん!聞こえてる!?聞こえてるの!?ねぇ!!この音声!本当にお母さんに聞こえてるの?!届くの!?≫
御子柴≪やだぁあああ!やだ…私……まだ……やりたい事が…………≫
御子柴≪……プロデュ……真…田……さん……≫
御子柴≪…………………………………………≫
ゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッ
御子柴≪……………………≫
御子柴≪……………≫
御子柴≪………≫
御子柴≪…≫
ブツンッ
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:01:12.51 ID:glmQMlbHO
ネロ「………っ!」
コーデリア「……っ!!」
姫百合「……………っ!」
小林「…こっ……これは……!?」
咲「…恐らく、死ぬ直前に被害者が最後に撮った音声だろうねぇー」
咲「この証拠品が裁判に通れば、間違いなく流れは大きく変わるんじゃな〜い?」
小林「……………」
→証拠ファイル�E壊れたカセットテープを書き加えた。
【被害者の部屋で真っ二つになっていた。中身の音声は、被害者の最後の音声が記録されている】
平乃「…正直言って、私はこんな残酷な事件。絶対に許せません」
平乃「真犯人を見つけたら、私が裁いてやりたいくらいです」
コーデリア「……………」
ネロ「…さすがのコーデリアも、言葉に出せない…かぁ」
小林「…………」
小林「このテープに、指紋とか検出されていないだろうか」
平乃「え?それは…今科学捜査している警視と小衣警部に頼んでみては」
姫百合「つまり、このテープの科学捜査は完了していないと」
咲「まぁ、そのような器具も無いしね〜」
ネロ「急ごう小林!こんな事件、早く解決しなくちゃ!」
小林「ああ、勿論だ…行こうみんな!」
姫百合「了解!」
コーデリア「……りょ…」
コーデリア「了解です!教官!」ビシッ
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:01:47.72 ID:glmQMlbHO
【川澄芸能事務所 某時刻】
小林「神津!」
神津「…なんだ、小林」
小林「科学捜査の方は、順調か?」
神津「………いや」
神津「今のところは、発見時の時とは、あまり矛盾も無い被告人の指紋と被害者の血痕ばかり取れる」
神津「違和感のある場所と言えば、冷蔵庫に付着した被害者と被告人の指紋。壺には何も検出されなかった」
神津「…もう一つ、冷蔵庫にも血痕が付着し拭き取られた後もあった」
小林「……えっ!?」
神津「これは、弁護側にとっても不利な証拠だが。受け取るか?」
小林「…ああ。もっ貰っておくよ…一応」
証拠ファイル�N冷蔵庫の血痕
【冷蔵庫にも血痕が付着していた。拭き取られた跡がある】
小林(…やっぱり、弁護側に不利な状況には変わりないか…)
小林(………ん?)
神津「まだ全ての場所を捜査したわけではないがな」
小林「…それじゃぁ、また一つ頼みがあるんだが…」
神津「なんだ?」
小衣「……ハッ!」
小衣「ちょっちょっと!勝手に小衣の警視を持ってかないでよね!!」
小林「ああ。見てほしいのはこの証拠品なんだが…」
小衣「コラァー!無視すんなぁー!!」
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:02:15.55 ID:glmQMlbHO
→証拠ファイル�E壊れたカセットテープを突きつける
神津「…ああ、被害者の最後の記録のカセットテープか。これなら俺も見たが…」
小林「このテープに指紋が検出されるのか、調べてみてくれないか?」
神津「…………なるほど」
神津「確かに、真ん中から折ったように割れているテープだった。調べる価値はあるだろうな」
小衣「だから!小衣の警視を勝手に――」
神津「小衣、このテープに指紋が付着しているか調べてくれ」
小衣「了解しました!」ビシッ
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:03:22.19 ID:glmQMlbHO
小衣「!警視!」
神津「どうした?」
小衣「その……出てきたのは出てきたんですけど……手袋をしていて照合が出来ませんでした」
神津「そうか。どこの指だ?」
小衣「両手の親指です。間違いなくこいつは、真ん中からへし折るように…」
神津「分かった。ご苦労だった小衣。捜査に戻れ」
小衣「ハイッ!」ビシッ トテトテ
神津「…という事だ。残念ながら、指紋の持ち主の判別は不可能だが」
神津「間違いなく誰かがこのテープをへし折った。そう断定できる材料は揃っているな」
小林「…ああ、ありがとう神津」
→証拠ファイル�E壊れたカセットテープを書き加えた
【誰かが真っ二つにした。中身の音声は、被害者の最後の音声が記録されている】
姫百合「真っ二つ…間違いなく、人為的な物なのだとしたら…」
ネロ「一体誰が、こんな事したんだろうね」
小林「……………一人、思い当たる人物がいる」
姫百合「!」
コーデリア「そっ…それは!誰なんですか!?」
小林「これは、弁護士としてはあまり良くない事かもしれないけど…」
小林「いや、弁護士としてまだやるべき事を僕たちはまだしていない」
ネロ「ん?小林は弁護士じゃなくて探偵じゃないの?」
小林「そうだけど…”被告人”を弁護するのだから、今は弁護士でも良い」
小林(そうだ、まだ僕は…話を聞かなきゃいけない人に何も聞いてないじゃないか)
小林「もう一度、サイコパス専用留置所に向かおう」
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:04:02.00 ID:glmQMlbHO
【横浜サイコパス専用留置施設 某時刻】
ウィーン ガコンガコンガコン
ガララララララララ
篠田「……あれ?誰?プロデューサー?」
小林「…………」
姫百合「プロデューサーさんは、貴方と同じ留置所の中でしょう?」
篠田「…あー!そうか!そういえばそうだったね!」
篠田「でも…まさか本当にプロデューサーが御子柴ちゃんを殺しちゃったの?」
小林「…………」
篠田「私、ちょっとまだ信じられません……でも」
篠田「名探偵さんが言うのなら、本当の事なのかもしれませんね」
篠田「それで、私に何か御用ですか!?」
小林「………実は」
小林「僕はまだ、弁護士としての大事な仕事を一つやり忘れていましてね」
篠田「? 何か忘れものですか?」
小林「ええ。弁護する為に、一番やらなくてはいけない事」
小林「貴方と、詳しく話をしていないなと思いまして」
篠田「……あれ?そういえばそうですね?」
小林「なので、私からもいくつか質問させて貰ってもよろしいですか?」
篠田「うん!もちろんだよ!」
篠田「なんでもどしどし聞いてきて!私はずっと名探偵さんの仲間だよ!」
小林「……ありがとうございます」
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:05:35.19 ID:glmQMlbHO
→【被告人】
小林「まず、どうして貴方がこの事件の被告人として警察側から告訴されたのか。心当たりはありますか?」
篠田「ううん…私はちょっと分からないなぁ?」
小林「…覚えていないのですか?」
小林「貴方は、部屋でジュースを飲んでいる時に気を失ったそうですね?」
篠田「あっ!そうそう。何故だかあのジュースを飲んだ瞬間、眠くなっちゃってー」
小林「それで、部屋には貴方しかいなくて僕は自然と貴方の弁護人になりました」
小林「…なんだか、僕が篠田さんを弁護するのが当然のような流れでしたね」
篠田「へぇー、なんだか運命を感じますね!」
小林「そう…かもしれません」
小林「しかし、なんだか引っかかるんですよ。この事件を目撃してから、ずっと」
小林「……ネロ、どんな感じだい?」
ネロ「……悪いけど小林、これ僕のトイズじゃ役に立たないよ」
小林「え?どういう事だ?」
ネロ「人間は、感情を働かせる度に脳から電気信号が走る。僕はそれを感知して考えてる事が少しだけ分かる事は知ってるよね?」
ネロ「多分…小林が感じてる違和感の原因は、これだと思う」
小林「…………」
ネロ「こいつからは、何も感じない」
篠田「え?何の話ですか!?」
小林「…いえ、なんでもありません」
小林「それじゃぁ、質問を続けさせて頂きますね」
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:06:01.78 ID:glmQMlbHO
→【真実】
小林「まず、一番謎だと思う部分から」
小林「貴方は、どうして御子柴さんの部屋でジュースを飲んだのですか?」
篠田「えー?警察の人にも言われたけど、なんでそんな事聞くんですか?」
篠田「だってあの時、部屋には御子柴ちゃんが居なかったから。暇だなーって思って冷蔵庫を開けてジュース飲んだんだー」
篠田「あっ!でも勝手にって訳じゃないよ?御子柴ちゃんの部屋の冷蔵庫は私と兼用だから!」
小林「…そうなのですか。しかし、そんな事はどうでも良いです」
小林「部屋に御子柴さんが居なかった…それは本当ですか?」
篠田「本当だよ!居たら早急に警察にも連絡するんだから!」
小林「…なら、おかしいですね」
篠田「?」
小林「もし、貴方が冷蔵庫を開けたのなら。これに気づかない筈が無いんですよ」
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:06:48.72 ID:glmQMlbHO
→証拠ファイル�N冷蔵庫の血痕を突きつける
小林「冷蔵庫から、血痕が拭き取られた跡が検出されていました」
小林「おかしいですよね?事件現場は御子柴さんの部屋ではありません。ましてや冷蔵庫は御子柴さんの遺体から離れています」
小林「仮に付着していたとは言え、普通は拭き取りますでしょうか?」
小林「もし僕が偽装工作するなら、貴方が睡眠薬で眠った後にやりますが。冷蔵庫の血痕は拭き取りません」
小林「そうすれば、貴方の疑いがより深くなりますからね」
篠田「…………」
篠田「…つまり、名探偵さんは私に罪をなすりつけたいんですか?」
小林「いえ、そうではありません。仮の話です。真犯人の行動の仮定の話」
小林「しかし、状況的にこの血痕をふき取ったのは貴方の可能性が高いんです」
篠田「?」
小林「どうなんですか?篠田さん。話してみてはくれませんか?」
篠田「…………」
篠田「そんな事言われてもぉ…無かったものは無かったですし…」
ネロ「…………」
小林「…そうですか。分かりました」
小林「それでは、話を変えましょう」
小林「事件当日、深夜二時に貴方は真田さんに頼んで音響室で自主練習をしていた。間違いありませんか?」
篠田「あっはい!それは間違い無いですよ!ちゃんと許可も得ましたし」
小林「…しかし、それではこの証拠品と矛盾してしまうんですよ」
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:08:29.46 ID:glmQMlbHO
→証拠ファイル�L隠しカメラの映像 を突きつける
小林「この映像には、貴方の姿が映し出されています」
小林「一時ポスター疑惑も持ち上がりましたが、そうでは無い事が裁判で判明してしまいました」
篠田「…うーん?ここって…喫煙席ですよね?」
小林「そうです。ここは喫煙席。事件現場もよく見えます」
小林「篠田さん、貴方事件当日ここに居たんじゃないですか?」
篠田「いやいやぁ!それは有り得ないですよ!だって私、煙草吸いませんし!」
小林「この場合、吸うか吸わないかは証言になりません」
小林「それに、貴方が喫煙室に居た事は目撃者が証言しています」
篠田「…………」ウーン
小林「…篠田さん。貴方本当に音響室に行ったのですか?」
篠田「…………」
篠田「…いやぁー…そっか。そこまでバレちゃうのかぁ」
小林「!」
篠田「実は、ちょっとだけ休憩しようとしたとき、真夜中の喫煙室が一番居心地良いんですよ!」
篠田「だから、映ったのは休憩していた時なんです!…言わなくて本当にごめんなさい。名探偵さんが不利になるかと思って…」
小林「…つまり、喫煙室には行ったのですね?」
篠田「はい。それは認めちゃいます!」
小林「……だとすれば、また矛盾が生まれてしまいます」
篠田「えっ?またですか!?」
小林「はい。貴方がこの現場に居たのなら…」
小林「この音が聞こえている筈ですよね?」
→シャーロックの悲鳴
頭蓋骨の砕ける音
怪盗ファンの足音
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:09:17.79 ID:glmQMlbHO
小林「実はこの場には、被害者の他に二人の人物が居ました」
小林「一人は事務所に泥棒を働こうとした怪盗ファンと、探偵の卵シャーロック・シェリンホードです」
小林「その二人は、被害者の頭が砕かれる音を聞いているのです」
篠田「ああ、それが御子柴ちゃんの?」
小林「はい。車に轢き殺された被害者の音です」
コーデリア「…………」
篠田「うーん…聞こえたとは思うけど、特に気にしなかったかなー…窓を見ていなかったし」
小林「それは、嘘ですね?」
篠田「え?」
小林「映像を見る限り、確かに窓を見ているようには見えなくもないですが、目撃者怪盗ファンの証言では貴方の顔はハッキリと見えていたそうです」
小林「まるでステージに立つ、天使のような笑顔だと」
篠田「…へぇ〜。嬉しい事言ってくれるファンだね!」
小林「しかし、それは同時に貴方が窓の外を見ていたという証拠にもなります」
篠田「う〜ん…でも、あまりよく見えなかったよ?」
篠田「事務所の隣は木で覆われていて、隣がよく見えないんだもん」
小林「……篠田さん」
小林「このカメラから見たら、とてもそうとは思えません。ハッキリと隣の空き地も移されています」
篠田「…………」
篠田「それじゃぁ、プロデューサーも同じじゃないかな?」
小林「……?」
篠田「だって、プロデューサーは二階の窓から空き地が見えたんだから。それならもっと見える筈だよ?」
小林「……残念ですが」
小林「この証拠品を見る限り、それは有り得なさそうです」
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:10:32.07 ID:glmQMlbHO
→証拠ファイル�J空き地と事務所の間の木を突きつける
小林「この木は、上の別れ枝から生える葉の群によって良く見えない事があります」
小林「怪盗ファンも、わさわさの部分から見えない。とおっしゃっていましたしね」
篠田「………」
小林「つまり、真田さんが二階から見た。というのなら」
小林「彼こそ隣の空き地を見る事は不可能だったのですよ」
篠田「………………」
篠田「…それじゃぁ、やっぱりプロデューサーさんは犯人じゃないんですね?」
小林「…そうかもしれません」
篠田「良かったぁ。それじゃぁ、やっぱり犯人はシャーロックさんじゃないですか」
小林「……え?」
篠田「だって、プロデューサーが犯人じゃないなら。犯人はあの時逃げたシャーロックさんじゃないんですか?」
篠田「能力もサイコキネシス。トラックを動かすのに十分な能力ですよ!」
小林「……認めるのですね?あなたが事件現場が見えたという事を」
篠田「うん!…言ったら、名探偵さんの不利になるかと思って言わなかったんですけど」
小林「どんな不利な事でも、隠すことは止めてください。…本当に自分がやっていないのならね」
篠田「はい!分かりました!」
小林「…ちなみに、シャーロックはどうして事件現場に向かったか想像はつきますか?」
篠田「うーん、犯人なら御子柴ちゃんを殺そうとして来たんですよ!」
小林「………わざわざ殺すのに、ここまで大掛かりな事をするでしょうか?それに…」
小林「被害者も見ず知らずの人に殺されそうになったらさすがに抵抗する気がします」
篠田「?」
小林「…篠田さん、実は彼女はこの理由で現場に向かったのです」
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:11:12.22 ID:glmQMlbHO
→証拠ファイル�M天城茉莉音からのメールを突きつける
篠田「茉莉音ちゃんのメールですか?」
小林「はい。彼女と天城茉莉音さんは交流があり、呼ばれればすぐ来るでしょうね」
篠田「へぇ、それじゃぁ茉莉音ちゃんが犯人って事なんですか?」
小林「いえ、そういうわけではありません。それに…このメールは差出人が不明なんですよ」
篠田「え?でもさっき茉莉音ちゃんのメールって…」
ネロ「匿名サーバーを使ってたんだよ。送り主は」
ネロ「だから多分、これは大きな組織が関わってる可能性だってあるわけ」
篠田「………へぇー。ちょっと分かりませんが、そうなんですか」
ネロ「……………」
小林「また、その時に彼女はとても興味深い物を見ています」
篠田「え!?それは一体なんなんですか?」
小林「……篠田さん」
小林「その前に一つ、被害者…御子柴さんのトイズを教えて貰えませんでしょうか?」
篠田「? どうしてそんな事を聞くんですか?」
小林「僕たちは、彼女のトイズを知らないまま調査を進めています。そのためにも、必要な事なのです」
篠田「…うーん、私も親友だけど良くわからないかなぁ…」
篠田「それに、女の子の秘密を探るのもあまりよくありませんよ」
小林「……真田さんなら、御子柴さんのトイズを知っているんですよね?」
篠田「……!」
小林「一応、トイズのデータは所持している事でしょうし。これは後でも良いんですが…」
篠田「…………むー。名探偵さんは意外とイジワルですね」
小林「それじゃぁ…知っているのですか?御子柴さんのトイズ」
篠田「うん。御子柴ちゃんは”顔だけを変える事ができる”トイズだよ。ちょっと不安定だけどね」
小林「顔だけを変える……」
藍川≪御子柴ちゃん?うーん…私もあんまり喋った事ないからなー、部屋から出てこないし顔も覚えてない…≫
洲水≪BRの中では一番暗い感じの子だったよね。話しかけても話を切ろうとしてくるみたいな≫
鬼瓦割≪ただの根暗だろ。なんであんな奴がアイドルやってんのか不思議なくらいだ。俺は顔も知らねぇしな≫
栗野原≪私が言うのもなんだけどさぁ……本当に見た目幽霊みたいな子だったんだよ〜…殺しても既に死んでいるみたいな?顔がちょくちょく変わるみたいな?≫
アーグニャ≪………ミコシバさんって誰ですか?≫
小林(彼女たちの被害者の評価が散々なのは、このトイズが原因か)
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:12:11.17 ID:glmQMlbHO
小林(…しかし、だとしたら何故トイズを隠すような生活をしているんだ?)
篠田「それで、興味深い物ってなんですか?名探偵さん」
小林「…彼女は、事件当時被害者が死ぬ瞬間を見ていました」
小林「それは、僕が死ぬという光景だそうです」
篠田「え?でも名探偵さんは生きてるじゃないですか?」
小林「はい。なので彼女は”僕の顔に扮した被害者”の姿を見たんじゃいかと思われます」
篠田「え?…という事は」
篠田「御子柴ちゃんは、名探偵さんの顔になってわざわざ死んだって事にならない?」
小林「はい。確かにそうなります」
篠田「それじゃぁ、これは”自殺”とかじゃないのかな?」
小林「…どうしてですか?」
篠田「多分、御子柴ちゃん名探偵さんアンチだったんじゃないかなって思うんです。それで、わざわざ自作自演して――」
姫百合「待った!」
姫百合「だとしたら、顔を潰す意味が分かりませんよ!顔だけ潰されるなら…誰が死んだか分からないじゃないですか!」
篠田「え〜?じゃぁ、一体なんの為〜?」
小林「……篠田さん」
小林「彼女は確かにわざわざ死んだ。というような物でありましたが、自殺とは考えにくいんです」
篠田「?」
小林「それは…この証拠品からでも明らかです」
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:13:16.61 ID:glmQMlbHO
→証拠ファイル�E壊れたカセットテープを突きつける
小林「このテープには、被害者の最後の言葉が残されていました」
小林「その内容は、まるで自分が死ぬ事を知っていて。死にたくない思いを残しているようでもありました」
篠田「…………」
小林「そして、このテープから被害者が抵抗をしなかった理由まで存在します」
小林「被害者は、テープを切る前に大量の飲み物を飲んでいたようですね。おそらく、睡眠薬入りの入ったジュースを」
篠田「…………」
小林「しかし、そうなると誰が運んだのでしょうか?」
小林「…つまり、誰かが御子柴さんに死ぬよう脅迫しトイズで車を動かした真犯人が居るのです!!」
篠田「……あの、ちょっと待ってください」
篠田「このテープの中身、本当に御子柴ちゃんの本心なんですか?」
小林「?どういう事ですか?」
篠田「だって、私たちはアイドルなんですよ?女優業だって珍しくありません」
篠田「演技の練習をしていたテープの可能性だってあるじゃないですかぁ」
小林「…そうかもしれませんね」
小林「しかし、この内容が真実だと裏付ける証拠があります」
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:13:45.73 ID:glmQMlbHO
→証拠ファイル�D御子柴さんの写真を突きつける
小林「この写真に、二人の女性が写っています。御子柴さんとその母親です」
小林「そして、その母親の顔には大きく赤い×で顔が潰されています」
篠田「…………」
小林「御子柴さんは、誰かに脅されていたんじゃないですか?」
小林「そして母親を人質に脅迫され、このようなテープを撮った」
篠田「…………」
小林「更に、このテープは誰かの手によってへし折られていました」
小林「あのテープを撮り終えたのが御子柴さんが意識を失った後でしたら、へし折る事が出来たのは第三者です」
小林「このように悪意を持ってへし折る事が出来た人物……それは」
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:14:14.28 ID:glmQMlbHO
→篠田久留美(16)を突きつける
小林「真田さんは、御子柴さんの部屋の鍵を持っていなかった。故にこのテープをへし折るどころか発見する事さえ難しい事でしょう」
小林「事件当日、このテープをへし折る事が出来たのは、それ以前も部屋に入る事が出来た篠田さん…貴方しか居ないんですよ」
篠田「…………」
小林「…篠田さん」
小林「検察側の言う通り、この事件で最も怪しいのは貴方しかいません」
小林「顔の分からない御子柴さんとずっと一緒に居た貴方。僕からみても明らかにおかしい」
小林「それでも、まだ議論すべき箇所があるので認めたくはありませんが…」
篠田「…………」
小林「篠田さん、どうか本当の事を喋って下さい」
篠田「……………」
篠田「……そうですね」
篠田「もう、そろそろですし良い頃合ですか」
小林「?」
篠田「うん。まぁその通りだよ。私が一番怪しいかもしれませんね」
篠田「だって、御子柴ちゃんを殺す計画を立てたのは私ですから」
小林「!!」
姫百合「なっ……!」
コーデリア「なんですって…!?」
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:15:40.99 ID:glmQMlbHO
→【真犯人】
篠田「でも、直接殺したのは私じゃないんですよ。もう一人居たんです」
篠田「私のもう一人のお友達というのでしょうか。いえお仲間さんと言うべきでしょうか」
小林「その仲間は今どこに居るんですか!?」
篠田「やだなぁーまだお仕事中ですよ。わざわざ言う筈無いじゃないですかーあはは」
姫百合「仕事…!?」
コーデリア「そっ…そもそも!どうして御子柴さんを殺したんですか!?」
コーデリア「大切なお友達だったんでしょう!?」
篠田「んー、ちょっと違いますね。計画に使う道具みたいなものでした」
小林「……!!」
篠田「御子柴ちゃんの家庭知ってます?私から見ても結構エグイんですよ」
篠田「お父さんがギャンブル漬けで借金まみれになりまして。お母さんを日常的にDVしていたらしくて」
篠田「お母さんが一人で働いていたみたいですけど、とうとう身体にガタが来ちゃいまして働けなくなったんですね」
篠田「借金も返せない。もう借りれないもので御子柴ちゃん。実の父親にストレスのはけ口にされて純潔を実の父親に奪われまして――」
コーデリア「もっ…もう止めて!止めてぇ!」バッ
篠田「まぁ、そんなこんなで父親はヤーさんい捕まってバラバラにされて。借金だけ残されたお母さんと御子柴ちゃんは変態に売られてね」
篠田「一時期、変態倶楽部に身を置いて働いてたんですよ。人間扱いされてなかったみたいですけど」
篠田「それで私たちが彼女たちを計画の為に買いまして。借金もチャラにしてあげるからって言う事を聞かせる事にしたんです」
ネロ「…………」ギリッ
篠田「まぁそこからですね!私がプロデューサーに紹介して夢だったアイドルにしてあげたんですよ!数か月後には殺される事を約束してね」
篠田「そのためにも友達を作らない事に念を押しましたし警告もしたんですけど…御子柴ちゃん。プロデューサーさんに惚れちゃって」
篠田「最後の最後で悩んじゃって、寝れないからって睡眠薬まで差し入れしたのに最後にやっぱり死にたくないって言って……」
篠田「仕方無いから、最終手段取らせて頂きました」
小林「それで…あのテープを!!」
篠田「あれは御子柴ちゃんが勝手にやったことですよ。まさか隠して録音していたなんて」
篠田「私も部屋に入った時ビックリしちゃって…思わず折っちゃいました♪」
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:16:21.81 ID:glmQMlbHO
ダンッ
姫百合「どうして…どうしてそこまでして殺人事件を起こす必要があったんですか!!?」
篠田「それは私にも分かりませんよー。だって、上からの命令でもあったんですから」
小林「…!サイコパス……!!」
篠田「うん?あー知ってたんですね!いやぁ、前回前々回も失敗に終わってたんで。忘れてるかと思いましたけど」
篠田「おかげで、急いで殺人事件起こす必要があったんですよー。まぁ、私としても悲しかったんですよ?」
篠田「御子柴ちゃん。私けっこう好きだったんですから」
ネロ「何が……”好き”だ!!」ダンッ
ネロ「その無感情でそんな言葉口にするな!」
篠田「うーん。でもさすが名探偵さんですよね」
篠田「私たちの計画に、ここまでメスを入れて真実を透明にしてしまうんですもの」
小林「ああ、今まで違和感しかなかったからね…この事件」
小林「そして、君がこの事件の殺人に関わっている以上、無罪判決は絶望的な物になった」
小林「さすがの僕も、犯人の弁護は出来ても無罪判決は絶対にできない!」
小林「君は、受けるべき判決を受けるんだ!」バンッ
篠田「………それは、ちょっと困りましたね」
コーデリア「何が困りましたね…よ!人を殺したくせに!!」
篠田「一応、私たちの目的は最後まで小林オペラを裁判で勝たせること…なので」
篠田「それが達成しなくなるのは、ちょっと厳しいです」
小林「……何を、考えている?」
篠田「でも、大丈夫ですよ!ちゃんと手はありますから!」
姫百合「…どういう事ですか?」
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/06/27(月) 20:16:56.18 ID:glmQMlbHO
篠田「それを話す前に、二つ程質問良いですか?」
篠田「今日、茉莉音ちゃんと美樹ちゃんに会いました?」
ネロ「……?」
小林「いや、これから会いに行くつもりだよ」
篠田「そうなんですかー。それじゃぁもう一つ」
篠田「今日、エルキュールさんが居ませんけど、何かあったんですか?」
コーデリア「何かあったって…昨日の裁判で伸びちゃったから…」
小林「……まさかっ!!」
プルルルルルルルルルルルル プルルルルルルルルルルルル
ネロ「! 小林のPDAから…」
小林「非通知……!」
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