小林オペラ「この裁判の逆転の逆転の逆転」

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302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:04:12.17 ID:okmjwADoO


「弁護人、間もなく裁判が始まります。入廷してください」

ネロ「!…とうとう始まったよ。小林」

コーデリア「……これで、全部が決まるんですよね…?」

姫百合「とにかく、私たちも小林さんと一緒に法廷で戦います。良いですね?」

小林「ああ…」

小林(…そうだ、これで全部が決まる)

小林(これが最後の裁判。…どんな最後を迎えるのか正直予想もつかないけど…)

小林(…………篠田久留美)

小林(僕が感じた違和感…それは本当にあの無感情からだったのか?いや違う。無感情とはもっと違う何か…)

小林(間違いない。彼女はもっと”別の何かを隠している”)

小林(あの時、僕たちに全ての真相を告げる必要は無かった筈だ。彼女には何のメリットも無い。あの状況ならどうとでも言い訳だってできたはずだ)

小林(だけど…篠田久留美はそんな事せずに平然とした顔でペラペラと喋った)

小林(……一体彼女は、篠田久留美は―――何を隠している?)



303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:04:48.31 ID:okmjwADoO




【横浜裁判所  第一法廷室】



ザワザワ…ザワ……

カッ!!


裁判長「これより!篠田久留美のサイコパス殺人の審議を再開します」

裁判長「弁護側、検察側、準備はよろしいですかな?」

北芝「検察側、準備完了しているわ」

小林「弁護側、準備完了しています」

姫百合「弁護士助手側。同じく」

ネロ「弁護士助手側、同じく完了しているよ」

コーデリア「弁護士助手!コーデリア・グラウカです!!」ビシッ

裁判長「…………」

北芝「………」

裁判長「……何やら」

裁判長「今日の弁護席は、いつもより賑やかですな」

小林「…今回は、予想以上の難事件だという事で。助手をつけさせて頂きました」

裁判長「え?…ちょっと多すぎでは?」

304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:05:21.13 ID:okmjwADoO

ネロ「異議あり!!」

ネロ「人数と事件の真実は関係ないでしょ」

裁判長「しかし…見る側にも弁護席が少し窮屈に見えますが」

北芝「……好きにさせなさい」

北芝「今回の事件、例え何人来ようが私に勝てる訳ないのだから」

ダンッ

北芝「せいぜい良い吠え面の練習でもしておくことね」

ネロ「なっなんだとぉ!小林に一回でも勝った事ないくせに!ボッコボコにしてやる!」

コーデリア「今日こそ割れ物の入っているダンボールで貴方をコテンパンにしてやるんだから!」

姫百合「ちょっとネロさん!コーデリアさん!安い挑発に乗りすぎです!」

北芝「……」ハンッ

姫百合「ほら!予想通りの吠え面したから、北芝検事が嬉しそうに喜んでるじゃないですか!」

小林(もう北芝検事は彼女たちを敵として見て無さそうだな…)

305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:06:07.21 ID:okmjwADoO

カンッ

裁判長「…それでは、北芝検事。再び事件のあらましを」

北芝「了解しました」

北芝「事件は事務所の隣の空き地で発生。被告人は被害者の顔を車で轢き潰し壺に押し込んで移動させた」

北芝「その時、この殺人事件の協力者が居ました。それはシャーロック・シェリンホード」

北芝「彼女がトラックを動かし、被害者である御子柴華子を殺害。その後逃亡しています」

北芝「これらは、神津く…玲警視正が提出した証拠品に全て記録されていますので、議論の余地は無いでしょう」

裁判長「ふむぅ…確かに議論の余地は無さそうですな」

裁判長「映像にも記録されていましたし。これはもう決定的です」

裁判長「もうここで、判決を下しても―――」

小林「異議!」

姫百合「異議あり!!」

ネロ「異議あり!!」

コーデリア「異議あり!!」

姫百合「まだ!明らかになっていない箇所があります!」

ネロ「そうだよ!シャロは昨日黙秘権を使っただろ!?」

北芝「…彼女は黙秘権を使った。つまりはそういう事よ」

ダンッ

コーデリア「いえ!もう彼女は黙秘権を使いません!全て赤裸々に答える筈です!」

コーデリア「私たちは!シャーロック・シェリンホードに尋問を求めます!!」

小林「………」

北芝「………」

裁判長「…助手なのに、弁護人よりも大きく主張しましたね」

小林「ハハハ……。とにかく…」

小林「確かに、シャーロックの黙秘権についても議論するべき所はあるかと思います。……しかし」

ネロ「しかし?」

小林「もう一つ、議論すべき重要な場所がある事をお忘れですか?」

北芝「…………」

小林「そうです。この証拠品の議論が、まだ終わっていないのです」


306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:06:58.11 ID:okmjwADoO


→証拠ファイル�L隠しカメラの映像


裁判長「それは…決定的な映像に見えますが」

小林「議論すべき問題は、これが本当に”事件の起こった時の映像なのか”という事です」

コーデリア「…どっどういう事なのですか?教官」

小林「見ての通り、この映像の中には被告人とシャーロックの姿が映し出されています」

小林「しかし、この映像にはもう一人が映っていませんよね?」

北芝「………被害者ね」

ダンッ

小林「そうです。この映像には被害者が映っていない!つまり!」

小林「この証拠品に移された映像が事件当時の物であるかは、まだ確定されていないのです!」

北芝「異議あり!!」

北芝「じゃぁ、それをどうやって説明するって言うの?」

小林「………」

北芝「仮にその映像に映ってるのが事件当時じゃないとして…どうやって証明するの?」

北芝「それに、死亡推定時刻と合ってるのよ?映像の中の時刻は。そこはどう説明するの?」

小林「……一度」

小林「以前に提出された映像を、もう少し長い時間に切り取ってくれませんか?」

北芝「…!」

姫百合「…小林さん?」

小林「…大丈夫だ。僕を信じて」

北芝「………まぁいいわ」

北芝「係官!この映像、もっと巻き戻しなさい!」

北芝「そして、この弁護人に時間の無駄に対して説教してやるわ!」


307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:07:24.82 ID:okmjwADoO



【映像開始】




�@何も無し


�A何も無し


�B場所は不明。だが窓からは空き地の光景が映し出されている


�C窓の端には誰か分からない人影が立っている


�D凶器と思われる車のような物が浮いてるかのように動き、途中で止まる


�E人影は走って去ってゆく。


�F部屋の中に誰か人影が。窓の光でその姿が被告人篠田久留美だと判明する


�G急に被告人の姿が消え、怪盗ファンの姿が一瞬だけ映し出される


�H何も無し


�I何も無し


�J車のような物が再び動き出す。が、すぐに止まる


�K何も無し


�L何かが一瞬横切る


�M何も無し


308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:07:52.89 ID:okmjwADoO


裁判長「…………」

北芝「…………」

ネロ「……」ダラダラダラ

コーデリア「……」ダラダラ

姫百合「…………」

小林「………」

裁判長「…それで、弁護人」

裁判長「何か、おかしなところは見つけられましたかな?」

小林「………」

小林「君たちは、どうだったかな?」

ネロ「……ええと…車とか、途中動かなかった?」

コーデリア「……あっ!虫みたいなものが一瞬通り過ぎたじゃない?」

姫百合「……私も、二人の言う箇所には気づきました」

小林「…そうか」

小林「そう、これは重要なファクターだ」

北芝「…で?弁護人。大事なものは見つかったかしら?」

裁判長「見た所、変なところはほとんどありませんでしたが」

ネロ&コーデリア「「…………」」ダラダラダラダラ

小林「…………」

小林「…それでは、お答えしましょう」

小林「この映像に映っていた、不可解な部分とは――!」



309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:09:55.58 ID:okmjwADoO



→�L何かが一瞬横切るを突きつける





小林「…一瞬、窓に何か通り過ぎましたよね?」

北芝「…通り過ぎたわね。で?」

小林「この、通り過ぎた物を加工して見えるようにはなりませんか?」

小林「もし、通り過ぎたコレが第三者の人物であった場合もしくは」

小林「被害者もしくは被告人だったら…この映像は検察側の推察とは異なる事となります!」

北芝「………」

小林「さぁ!北芝検事。この映像の明度を上げた物を提出してください!」

北芝「………貴方」

北芝「今、とんでもなく追い詰められてるわよね?」

小林「…………(うぅ…さすがに見抜かれるか…)」

北芝「…まぁ、車が二回動いたことに突っ込まなかったのは褒めてあげるわ」

ネロ「!そうだよ小林、どうしてそっちの方を指摘しなかったのさ!」

小林「…ネロ、車が上に乗っている遺体を移動させるにはどうすれば良いと思う?」

ネロ「そりゃぁ一度車を動かして……あっ」

北芝「それは幼稚園児でも分かる事。もし指摘したら速攻叩き潰して閉廷を要求していたわ」

小林(あっ…危なかった…!)ダラダラ

ダンッ

北芝「良いわ。要求を呑んであげる」

北芝「そこのあなた!今すぐ映像の明度を上げなさい!」

係官「了解!」


310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:10:36.19 ID:okmjwADoO



小林「…………」

コーデリア「…………」

北芝「…弁護人。満足かしら?」

北芝「これが、貴方の求めていた答えよ」

ネロ「………」

姫百合「………」

裁判長「こっ…これは…!」

裁判長「……ただの、犬ですな。やけに大きい種類のようですが」

北芝「事件当日、現場である事務所に居た貴方ならこの犬が何なのか分かるわよね?」

小林「…は…はい……」

北芝「この犬は、事務所でプロデューサーとアイドルが合意の上で飼っている大型犬。名前は”ジャッキー”というそうです」

北芝「見ての通り、事務所の犬が散歩しているだけの映像に見えますよね?」

裁判長「ええ。影でこそ人間が四つん這いで移動しているようにも見えない事は無いですが」

裁判長「ハッキリ見えるとなると。どう見てもお犬さんですね」

北芝「そういう事です」

ダンッ

北芝「つまり、先ほどの弁護人の異議は……」

北芝「全部時間の無駄だったのよ!!」ドンッ

小林「うっ……」

小林「うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ガガーン


311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:11:10.83 ID:okmjwADoO



ザワザワザワ…ザワ……

カンッ


裁判長「…弁護人。何か弁明もしくは異議は?」

裁判長「もし無ければ、もう判決に行かせて頂きますが」

ネロ「どっどうすんの小林!このままじゃ負けちゃうよ!」

姫百合「このままですと…シャーロックさんはおろか…エルキュールさんも…!」

コーデリア「……っ!」

小林「…うっ…うぅ……」

小林(考えろ…考えるんだ…!今は真相の事は気にしなくていい!)

小林(この裁判を長引かせる為の…!なんでも…何かでまかせでも!!)

裁判長「…どうやら、もう無さそうですな」

裁判長「それでは、被告人と共犯者の判決を――」

小林「異議あり!!」

ダンッ

小林「まだです!まだ、議論すべき事があります!!」

北芝「…あなたはさっきまでのやりとりを覚えていないというの?」

北芝「議論すべき事?そんなものは……無いっ!!!」ダンッ

北芝「さっさと諦めて帰って寝ろ!!」

小林「いや、まだあります!!」

小林「先ほど判明した事で、もう一つハッキリするべき事実を!!」

カンッ

裁判長「…そこまで言うのなら提示してもらいましょう」

裁判長「先ほどの映像で、もう一つハッキリさせるべき事実とは?」



→車の機種

 ジャッキー君の散歩時間

 篠田久留美の影


312 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:15:54.21 ID:okmjwADoO


小林「…そもそも、どうして事務所の犬ジャッキー君はこの時間に空き地近くに居たのでしょうか?」

北芝「散歩でしょ」

裁判長「散歩でしょうなぁ」

姫百合「散歩以外に何かあるんですか…?」

ダンッ

小林「そう、確かに散歩していた…それだけかもしれません」

小林「しかし!問題なのは”時間”です!」

小林「犬は、基本散歩する時間を朝と夜と覚えているものです。一匹で散歩する者ならなおさら」

小林「もし、この散歩時間と犯行時刻にズレがあったら…」

小林「検察側の立証にもズレがあった事になります!!」

北芝「…………」

裁判長「…………」


「……………………」


小林「……………(あれ?)」

北芝「…貴方」

北芝「犬の散歩時間にケチつけて、検察側の立証が覆されると…?」

313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:16:31.80 ID:okmjwADoO

ドダンッ

北芝「どれだけ警察を馬鹿にしてるんだお前はっ!!!!!!!!!!!」

小林「しっしかし!これもハッキリさせる必要が……」

北芝「必要ない!!全っっ然必要無いわこの三流探偵!!裁判長!!今すぐ判決下してやりなさい!!」

裁判長「……………」

裁判長「……弁護人」

小林「…はっ、はい……」

裁判長「それは、本当にハッキリさせた方が良いのですか?」

小林「………………」

小林「…少しでも、疑問が少ないまま裁判が終えたらと…」

裁判長「失礼。質問を間違えたようですな」

裁判長「それは、本当に”必要な事”なのですか?」

小林「…………………はい」

裁判長「…分かりました。弁護側の異議を認めます」

北芝「!?」

小林「あっ…ありがとうございます!」

北芝「このっ…!どれだけ無駄な時間を…!」

コーデリア「黙りなさい!今の私たちにはその無駄な時間が必要なのよ!!」

ネロ「そーだそーだ!」

姫百合「やめてください!無意味な煽りは!」

小林(うぅ…ごめん。北芝検事…)

小林(これも神津と……彼女たちを救うためなんだ……)

カンッ

裁判長「それでは、一体誰を召喚するのですか?」

314 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:17:01.25 ID:okmjwADoO

小林「…………」

小林「一番ジャッキー君の世話をしていたのは誰でしょうか?」

北芝「はぁん!?知らないわよそんなの!プロデューサー業してた奴らじゃないのっ!?」プンスカッ

ネロ「確かに事務所で飼うなら四六時中居るのはプロデューサー業の人たちだよねぇ?」

コーデリア「真田さん。犬の世話も一生懸命しそうですものね」

小林「ああ、確かにそうなんだけど…」

小林(あんなにアイドルを抱えて、犬の世話も両立できるのか?)

裁判長「弁護人。早く答えてください」

小林「…………」

小林「…川澄プロデューサーに尋問させて頂きます」

コーデリア「川澄プロデューサーって……茉莉音ちゃんの担当の…」

カンッ

裁判長「…分かりました」

裁判長「係官!川澄綾子を証言台まで!」


315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:17:28.78 ID:okmjwADoO



プロデューサー「…………」

北芝「証人、名前と職業を」

プロデューサー「…ええと、名前は川澄綾子。プロデュース業のリーダーさせて貰ってるわ」

プロデューサー「それで…どうして私がここに…?まさか、私も疑われてるの?」

小林「いっいえ。貴方にはアリバイがありますから」

プロデューサー「そっかぁ、良かったぁ」ホッ

プロデューサー「…あれ?それじゃぁ、どうして私はここに呼ばれたんだ?」

小林「はい。貴方が今回証言して貰うのは」

小林「”ジャッキー君の世話”についてです」

プロデューサー「……………」

小林「…………」

プロデューサー「……はい?」

316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:18:37.35 ID:okmjwADoO

プロデューサー「え?ちょっ…何?一体何の議論してるの?今。え?え?殺人だよね?ウチのアイドルの」

北芝「…まぁ、そう考えるでしょうね」

小林(…まぁ、そう考えるだろうなぁ…)

裁判長「…あまり深い事は考えなくても大丈夫です」

裁判長「それでは証言してください。愛犬ジャッキー君の世話の記録を」

プロデューサー「良いけど……いいの…?」


317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:19:04.97 ID:okmjwADoO



【証言開始】



�@最初に子犬だったのを真田君が拾って来たんだよ。あの時は両手で抱えられるくらいの大きさだったのに…


�Aまさか数ヶ月であんなに成長するなんて…


�B昼間はアイドル達が遊んであげてるよ。おやつをあげたり散歩させたり上に乗ったり


�Cごはんはドッグフードと缶詰と混ぜて出してるわね。


�D散歩は最近は勝手に一人で行くようになったわ。朝の7時と夕方の8時の二回だったかしら


�E他は寝てるとかだから…基本的に吠えないし大人しくて良い子だよ


318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:19:43.04 ID:okmjwADoO


小林「……………」

裁判長「…なるほど。散歩は朝の7時と夕方の8時ですか」

北芝「まぁ、犬として妥当の散歩回数よね」

プロデューサー「と言っても、基本繋げてないから勝手に行くんだけどね。時間きっちり帰ってくるのよこれが」

姫百合「確かに、利口そうな犬でしたものね」

小林(無感情のようにも見えたけど…)

裁判長「…それでは弁護人、尋問をお願いします」


319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:20:42.56 ID:okmjwADoO


【尋問開始】




�@最初に子犬だったのを真田君が拾って来たんだよ。あの時は両手で抱えられるくらいの大きさだったのに…




小林「待ってください!」

小林「…つまり、ジャッキー君は子犬の時から事務所に居るのですか?」

プロデューサー「そうそう、最初は美樹も茉莉音もマネージャーも可愛い可愛い言いながら世話してたんだけど」

プロデューサー「二週間くらいだったかな…?その時から机から顔を出せるくらいに大きくなって」

プロデューサー「その成長速度に茉莉音が少し引いてたな。真田君は最後まで気づかなかったようだけど」

小林「そっ…そうなのですか」

プロデューサー「いや本当あれ何の種類なんだ?子犬の可愛い時期が一瞬で通り過ぎたような感覚だよ」

北芝「ふっふん。あんな大きい犬なんてまだまだよ。所詮は犬よ!犬なのだわ!」

小林「あの、北芝検事。一体何を…」

北芝「はぁ!?アンタ私が犬に身長で負けた女とか思ってるんでしょ!?それも二週間の成長に負けたとか思ってるんでしょ!!」

ネロ「だって実際小さいじゃん!シャロや小衣よりも小さいよアンタ!」

コーデリア「椅子に座るのも一苦労じゃなくて!?」

北芝「ムッギィィイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!」

小林(北芝検事…背伸びしても机の上、覗けそうにないもんな)

小林「それで…ジャッキー君は今何歳なんですか?」

プロデューサー「うーん…まぁ強いて言うと思っている以上に年は取ってないよ?でも…」


320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:21:15.57 ID:okmjwADoO


�Aまさか数ヶ月であんなに成長するなんて…



小林「待ってください!」

小林「数ヶ月で成長?という事は…まさか……?」

プロデューサー「うん。多分一歳半くらいじゃないかな?いや、まだそこまで行ってないか」

小林「……………」

小林「ぇぇぇぇえええええええええええええ!!!!」

姫百合「ぇぇぇぇえええええええええええええ!!!!」

ネロ「ぇぇぇぇえええええええええええええ!!!!」

コーデリア「ぇぇぇぇえええええええええええええ!!!!」

裁判長「という事は……人間の年で数えてもまだ7歳にもなっていないのですか」

プロデューサー「そういう事だね。なんだか真田君みたいだな!はっはっは!」

北芝「7歳…7歳に負けたの…?私は……7歳に…」ブツブツブツブツ

小林(おっと、北芝検事が病み始めたぞ。話題を変えた方がよさそうだな…)

小林「…ジャッキー君との慣れ始めは分かりました。そろそろ世話の方に移ってもらえませんか?」

プロデューサー「おっと、ちょっと脱線しちゃったかな?ごめんごめん」

北芝「7歳…犬とはいえ7歳…いや犬に負け……ううん、犬の年齢は一歳半…人間の年では……7歳……」ブツブツブツ

小林(まだ言ってる……)


321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:22:17.44 ID:okmjwADoO


�B昼間はアイドル達が遊んであげてるよ。おやつをあげたり散歩させたり上に乗ったり


小林「待ってください!」

小林「アイドル達が遊んであげてたのですか?もう少し詳細を証言できますでしょうか?」

プロデューサー「証言って言われても…そんな大した事じゃないよ?」

プロデューサー「ボールで遊んだりとにかく撫でられたりモフられたり枕の代わりに……って、よく考えたら遊んでたのほぼアイドル達だな…」

小林「紐で繋げていないと言いましたよね?それなら、どうやってアイドル達は散歩させていたのですか?」

プロデューサー「今考えると、あれはジャッキーの散歩じゃなくてアイドルの日向ぼっこだな」

小林「日向ぼっこ…?」

プロデューサー「ジャッキーの上にのって寝転がり、そのまま外に出て馬に寝そべって乗って散歩。スタイルとしてはそんな感じだったかな」

ネロ「どうしよう小林…それやってみたいよ!」

姫百合「確かに…気持ちよさそうですね」

小林(…ちょっと良いなと思ってしまった)

プロデューサー「後お菓子は、基本何でも食べてたからなぁー。骨とかは5分で噛み砕いて無くなっちゃうんだけど」

北芝「…アリゲーターか何か?」

小林「あの、おやつの事に関しては言わなくても大丈夫です」

プロデューサー「ああ、そうなの?それじゃぁ…」


322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:22:46.75 ID:okmjwADoO


�Cごはんはドッグフードと缶詰と混ぜて出してるわね。


小林「待ってください!」

小林「あの…食事の事に関しても大丈夫ですから!」

プロデューサー「ええー…でも、世話と言ったらエサは大切でしょう」

小林「それは…そうですけど……」

小林「……それじゃぁ、ごはんの時間は大体何時程でしょうか?」

プロデューサー「ん?ええと、確か……散歩の後だから…」

プロデューサー「散歩が終わった時間と、ほとんど同じだな」

小林「………(来た、散歩の証言だ…)」

小林(この証言だけは、とことん揺さぶらなければ…!)

小林「…散歩の事について、詳しく証言をお願いします」

プロデューサー「ん、分かった」


323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:23:51.47 ID:okmjwADoO


�D散歩は最近は勝手に一人で行くようになったわ。朝の7時と夕方の8時の二回だったかしら



小林「待ってください!」

小林「…本当に、その二回だけですか?」

プロデューサー「? まぁ、その時間帯以外の散歩は難しいからね。勝手に一匹で出歩くと言っても限度があるよ」

小林「その…例えば、深夜に勝手に出歩いた。という事は?」

プロデューサー「え?いやそんな事は無いと思うけど…深夜なんて、普通に寝てる時間じゃないの?」

小林「しかし、事件当日の犯行時刻。ジャッキー君は殺人のあった空き地に居ます」

小林「毎日、二回散歩している犬が寝ている時間を割いてまで勝手に歩き回るのは、おかしいと思いませんか?」

プロデューサー「え?」

プロデューサー「…あの、こういう時はどう答えれば良いのかな?」

北芝「今弁護人が質問している内容は、悪魔の証明のようなものよ」

北芝「まじめに答える必要は無いわ」

プロデューサー「…うっ…ううん…確か…事件当日事務所に居たプロデューサーは真田くんだけだから…」

プロデューサー「ちょっと聞いてみるわね。ねぇ、真田君?」

真田P「………はい」

ネロ「…どうするの小林?もしこれで有力な情報が手に入らなかったら」

小林「………(うぅ…またお腹が痛くなってきた…)」

プロデューサー「ジャッキーさぁ、深夜に外歩いてた?」

真田P「…あっ、はい。私は帰って来た時間しか知りませんが」

プロデューサー「ふぅん、それは何時くらい?」

真田P「……………」

真田P「帰って来たのは、深夜の2時半くらいです」

真田P「そういえば、ジャッキーさんは何か咥えていたような気がします」

小林「……え?」

プロデューサー「咥えていた?それって一体…」

ダンッ

姫百合「そっそれは一体!何なのですか!?」

コーデリア「真田さん!答えてください!」

真田P「…落ち着いてください。言われなくても喋ります」

324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:25:02.44 ID:okmjwADoO

真田P「確かあれは…ピンク色のPDAだった気がします」

小林「!」

姫百合「ピンク色の……」

コーデリア「PDA………」

ネロ「………シャロのだ」

ダンッ

小林「シャーロックのPDAは野菜農園の中で見つかっています!」

小林「もし!ジャッキー君が加えて持ってきたというのなら!誰があそこに――」

真田P「多分それも、ジャッキーさんでしょうね」

小林「えっ」

真田P「そのまま、私に渡すこと無くジャッキーさんはPDAを咥えたまま外へと行きました」

真田P「しかし、再び戻ってきた時にはPDAは既に咥えていませんでした」

小林「…………つまり…それは…」

プロデューサー「ジャッキーが宝物だと思って埋めちゃったんだ」

ネロ「…………」

コーデリア「…………」

姫百合「おっ…思わぬ所からの伏線でしたね……まさか犬の仕業…だったとは…」

北芝「………そう」

北芝「それじゃぁ、検察側の主張は一切揺るがなかったってことね」

コーデリア「どっどういう事なの?」

北芝「犬がシャーロックのPDAを咥えて事務所に戻って来たという事」

北芝「そして、戻って来たのは2時半。これが何を意味するか」

小林「…………ぅぅ…」

ダンダンッ

北芝「シャーロックは事件当日、そして犯行時刻に間違いなく事件現場に居た」

北芝「被害者を殺せたのはシャーロック・シェリンホードしか居ない!!」

小林「異議!!」

小林「しかし!ジャッキー君が帰って来たのは午後の二時半…!」

小林「犯行時刻にズレがあった可能性は、十分にあります!!」

北芝「異議あり!!」

北芝「その可能性を示す証拠を出しなさいよ証拠!!」ダンダンッ

北芝「そんな口先だけの水掛け論じゃ!裁判が一向に進まないのよっ!!!」ダンダンダンダンダン

ネロ「どうするの小林!結局シャロのPDAが埋められてた理由が分かっただけじゃん!」

小林「ウッ!そっ…それはそうなんだけど……」

325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:25:47.89 ID:okmjwADoO

裁判長「…どうやら」

裁判長「シャーロック・シェリンホードを実行犯として認めても、特に問題無いようですね」

小林「異議!!」

小林「まっまだそのような事を認めては!軽率だと思います!」

裁判長「…どこがでしょうか?」

裁判長「ここまで証拠が揃っていれば、最早一目瞭然と思いますが」

小林「しっしかし…!」

北芝「…裁判長」

北芝「この男は、よっぽど自分の教え子の罪を認めたくないと思われるわ」

小林「………!」

ダンッ

コーデリア「そんな!シャロが殺したなんて絶対に…!」

北芝「黙りなさい!!」ドンッ

北芝「気づいてないの?審議が進めば進むほど、シャーロックの心証は悪くなっている事に」

ネロ「……………ぐ…ぅぅ…」

北芝「…それか、こうとも考えられるわね」

北芝「”シャーロックは、篠田に脅されて御子柴を殺した”」

小林「!」

北芝「……まぁ、だから何だという話だけど」

北芝「そんなものが証明されたからと言って、二人の罪が変わる訳でも無いし」

姫百合「…………」

プロデューサー「……んー、やっぱり警察はウチの篠田を疑ってるわけよね?」

北芝「まぁね」

小林「………」

プロデューサー「…やっぱりさ、そういうのは私も納得は行かないんだけど。一昨日の裁判見たら特に」

真田P「………」

ネロ「…………」
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:26:43.32 ID:okmjwADoO

プロデューサー「本当に、ウチのアイドルが人を殺したって言うのならさ」

ドンッ

プロデューサー「もうちょっと決定的な証拠品を出して貰えない!?」

北芝「………分かったわ」

北芝「まず、犯行時刻に記録された映像に被告人と共犯者シャーロックの姿が映っていたわ」

小林「…………」

プロデューサー「ほら、何やってるのよ名探偵小林オペラ!」

プロデューサー「依頼人と教え子が疑われてるなら、異議を唱えるのが今の仕事でしょう!」

小林(…それは……そうなんだけど……)

北芝「その時、共犯者の様子が少しおかしい様子が記録されていたのよ」

北芝「検察側は、その時トイズを用いた可能性を提示するわ」

小林「異議!!」

小林「弁護側は!検察側の可能性に異議を唱えます!」

北芝「…ほう?一体、何をほざくつもりかしら?」

北芝「この影は、車が動いて轢き殺した後に逃げるように去っているわ。ここで殺害したのは明らかよ」

小林「…いえ、それは有り得ないんですよ」

北芝「なんですって?」

小林「北芝検事。映像の続きは見ましたよね?」

小林「お忘れですか?あの時車は”二回”動いていました」

北芝「………」

小林「車が移動する二回目の時、シャーロックは空き地から去った後でした。つまり!」ダンッ

小林「これはシャーロックが殺人をしていない事を示す決定的な証拠なのです!!」

北芝「異議あり!!」

北芝「貴方こそ、この映像を見て分かったと思うけど」

北芝「安物の盗撮用カメラだからか、視野がとても狭いのよ」

小林「………あっ」

北芝「さすがに、気づいたみたいね。でも、遅すぎよこの阿呆が!」ダンッ

ネロ「どっどういう事なのさ」

コーデリア「教官に阿呆なんて!」

北芝「…気づいてない馬鹿も居るみたいだから、教えてあげるわ」

北芝「あれは、逃げているのではなくて、遺体から車を引き抜くために移動した際に死角に入ったって事をね!!」

小林「うっ……!ぐっ………!!」

姫百合「…小林さん」

姫百合「この推測は…崩せそうにありませんね……」

327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:27:14.85 ID:okmjwADoO

北芝「そして、被告人篠田久留美は事件の全てを見ていた」

北芝「もし無関係なら、その場で通報すれば良い筈なのにねぇ!!」ドンッ

プロデューサー「ちょっちょっと小林オペラ君!なんとか反論して!」

小林「………えっ!?僕ですか!?」

プロデューサー「アンタ以外に誰が居るの!」

コーデリア「きょ…教官…どうします?」

北芝「現場を見ていたのに通報しなかった。そして部屋で睡眠薬を飲んでの犯行工作」

北芝「これで篠田以外に怪しい奴が、どこに居ると」

小林「異議!!」

小林「それは…事件に動揺して通報しなかっただけだと弁護側は主張します!」

北芝「異議あり!!」

北芝「被害者の死亡時刻と第一発見者の通報は11時間半以上のラグがあるのよ!?」

北芝「犯行時刻に篠田が現場に居て、目撃していたのは確実なのに11時間通報せずに放っておいて挙句の果てには睡眠薬を飲んで真昼間に眠ったぁ!?」

北芝「そんな奴のどこが怪しくないと言うのよ!!」

小林「異議!!」

小林「お忘れですか?篠田さんのトイズは”スローモー”」

小林「そう、篠田さんは頭の中がスローモーなのです!!クジラのように!」

小林「北芝検事!貴方は」

小林「クジラが怪しいとでも言うつもりですか!!!」

北芝「…………」

ネロ「…………」

コーデリア「…………」

姫百合「…………」

裁判長「……………」

プロデューサー「……………」

小林「…………」

328 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:28:25.42 ID:okmjwADoO

小林「………あの」

北芝「喋るな」

小林「はい」

ネロ「小林……焦るのは分かるよ。分かるけどさぁ…」

北芝「…とにかく」

北芝「弁護人がスローモーの意味をはき違えている事は分かったわ」

北芝「可愛そうな弁護人の為に、私が慈悲をかけて優しく簡単に説明してあげるわ」

北芝「スローモーとはね。”自分以外の周りの時間が遅く感じる能力”なの。分かった?」

小林「…はい」

カンッ

裁判長「それでは、もう異議は無いという事で…」

小林(ううぅ…真犯人が依頼人…被告人だと分かっている裁判……)

小林(こんなの……どう審議すれば良いんだ…)

姫百合「こっ小林さん!どっどうするんですか!?」

ネロ「…今の見たでしょヒメ。さっきの反論…小林は追い詰められてるんだよ…」

小林(…せめて、もう一人…誰かもう一人が犯行現場を目撃していたら…)

小林(………犯行現場を目撃……?)

小林(…………)

北芝「どうやら、弁護側も異議は無いそうね」

北芝「だって、下着泥棒の怪盗は事件現場を目撃どころか気づいてもいない。真田のプロデューサーは貴方が告訴した」

北芝「もう、事件の関係者からの証言は取れたでしょう?もう、十分だわ」

小林「……いえ」

小林「まだ、一人だけ残っています。現場に居て、かつ証言を取っていない………証人を」

裁判長「…えっ!?それは…誰ですかな?」

北芝「…また、適当な事を言うつもりじゃないでしょうね?」

小林「違います、先ほどの証言で明らかになった。もう一人の目撃者が居るじゃないですか」

北芝「……一体誰よ」

北芝「この証言で明らかになった、もう一人の目撃者って!」


329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:28:52.13 ID:okmjwADoO


→ジャッキー君(1)を突きつける


ダンッ



小林「目撃者”ジャッキー君”に尋問させて頂きます!!」




ネロ「!!??」

コーデリア「!!!??」

姫百合「!!????」

プロデューサー「!!!!???」

真田P「…………」

裁判長「………あの、弁護人…正気ですか?」

小林「ええ正気です!正気ですとも!」

小林「さぁ!早く証人を連れてきてください!!」

北芝「……最早、やけくそになってるわね」

北芝「良いわ。係官!あのでかい犬を証言台まで連れてきなさい!!」



330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:29:28.91 ID:okmjwADoO



ジャッキー「………………」

北芝「………証人、名前と職業……」

北芝「…………」

北芝「自分で言ってておかしい事に気づけるのって、哀しい事なのね」

姫百合「どっどうするんですか?小林さん!」

ネロ「どうするのさ小林!」

コーデリア「どうするのですか!?教官!」

小林「どっ…どうしよう……皆……」

ネロ「…………」

コーデリア「…………」

姫百合「………とにかく、私たちのやるべき事は時間稼ぎです」

姫百合「この無意味な尋問でも、神津警視正の役に立てれば…!」

裁判長「……ちなみに」

裁判長「この尋問で何の情報。そして無意味だと分かったその瞬間……」

裁判長「速やかに判決に移動し、即閉廷させて頂きます!」

姫百合「!!」

小林「どっ…どうして……?」

北芝「どうして?……当たり前でしょうがこの阿呆がぁあああ!!」ダンダンダンッ

裁判長「よろしいですね?弁護人」

小林「………(くっくそう…時間稼ぎになるかと思ったら……余計にピンチに……!)」

カンッ

裁判長「…それでは証人、証言をお願いいたします」

ジャッキー「……………」

裁判長「……しかし、本当に大人しいですなこのワンちゃんは」

裁判長「このまま、何も喋らないのではないでしょうか」

北芝「…少なくとも人語を喋る事は無いでしょうね」


331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:29:55.83 ID:okmjwADoO


【証言開始】



�@ ……………………


�A …………バウ………


332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:30:54.29 ID:okmjwADoO


北芝「………………」

裁判長「………………」

小林「………………」

裁判長「……弁護人」

裁判長「尋問、するのですよね?」

北芝「…弁護人、今なら許してあげるわ」

北芝「今すぐ謝ってこの茶番を終わらせて、この裁判を終わらせるというのなら。この無茶ぶりを許してあげる」

北芝「でも、もしこのまま続行するというのなら……」

北芝「貴方に法廷侮辱罪を施行させる!!!」ダンッ

姫百合「…どっ…どうしましょう……小林さん……」ダラダラダラ

小林「……………分かりました」

北芝「ふん、どうやらそこまで阿呆じゃなかっ…」

ダンッ

小林「尋問を…やらせてください」

北芝「なっ………!?」

裁判長「……分かりました」

裁判長「それでは、尋問をお願いします」

北芝「………検事局に入ってから結構長いけど……」プルプルプル

北芝「こんな裁判……初めてだわ……!」プルプルプル ピクピク

裁判長「…奇遇ですね。私もです」

小林(僕もです……)


333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:31:26.37 ID:okmjwADoO


【尋問開始】


�@ ……………………


小林「待ってください!」

小林「証人…証言して貰えませんか?」

小林「貴方が現場で見た、殺人現場を」

北芝「異議あり!!」

北芝「犬が喋ると思ってるんだぁ!?アンタの頭はファンタジーか!!」

北芝「どうしても証言させたいのなら…バウリンガルでも持ってきなさい!それでもこの犬、私たちの言葉は理解できないでしょうけどね!!!!」

小林「ウッ………!!」

裁判長「……弁護人。分かってますね?」

裁判長「有力な情報が出てこなった時点で、この裁判は閉廷させて頂きます」

小林「…は……はい………」

ネロ「…………」

小林「…そっそうだネロは動物の言葉が分かるんだったよね?」

小林「何か、分からないかな?」

ネロ「…何かって言われても…まだ吠えてすらないよねジャッキー」

小林「そ…そうだね………」



334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:31:58.94 ID:okmjwADoO


�A …………バウ………


小林「待ってください!」

小林「吠えた…吠えたぞネロ!何か…言ってないか?」

ネロ「………………」ダラダラダラ…

小林「…ネロ?」

ネロ「だっ…駄目だぁ…駄目だよ小林ぃ………」

ネロ「ジャッキー…あの事件の事何一つ理解してない……」

小林「えっ」

ネロ「そもそも…分かってないよ。あの事件の事…全く」

ネロ「さっきの鳴き声で分かった。ジャッキー…拾われてから嫌という程みんなに撫でられたり遊ばれたりされていたからか」

ネロ「無我の境地に達している……」

小林「…そっそれって……」

ネロ「………うん」

ネロ「僕のトイズでも……有力な情報は得られないよ…」

小林「……そっ」

小林「そんなぁああああああ!!!」ガガーン

裁判長「……弁護人」

裁判長「…分かってますよね?」

小林「まっ…待ってください!まだ!尋問は終わっていません!」

裁判長「それでは、早く済ませてください」

裁判長「証人もほとんど動かず置物みたいになっています」

小林「うっ……ううううう……」

335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:32:33.42 ID:okmjwADoO



姫百合「…もう…駄目……なんでしょうか?」

コーデリア「ヒメ!諦めちゃ駄目よ!教官なら…教官ならなんとかしてくれる筈!」

ネロ「最早小林一人頼みってのも…結構絶望的なんだけどね……」

小林「……………」

小林(これは……もう賭けるしかない…!)

小林(あらゆる証拠品を突きつけて…賭けるしか……)

小林(もう……当たって砕けろだ!!)


336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:32:59.06 ID:okmjwADoO
19時40分に再開します
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:40:54.18 ID:okmjwADoO


→�Aに証拠ファイル�E壊れたカセットテープを突きつける


小林「異議!!」

小林「…北芝検事。このカセットテープが何か分かりますか?」

北芝「……被害者の最後の音声よね。それが今回の尋問に何か関係あるの?」

裁判長「正直…全く関係性が見られませんが」

小林「……そうでしょう」

小林「ですが、これは再生してみると分かります」

北芝「……は?」

裁判長「弁護人、それは一体どういう事でしょう?」

小林「この音声を聞いた時のジャッキー君の反応」

小林「それが!事件当日の状況の手がかりになる筈です!」

北芝「……何を、言ってるの?」

カンッ

裁判長「…正直、弁護人の伝えたいことが全く分かりませんが…」

裁判長「良いでしょう。この証拠品を再生してください!」

小林(頼む…頼むぞ…!何か…反応してくれ!)

ジャッキー「………………」

小林(反応してくれなかったら……この裁判は……!!)

ジャッキー「……………………………」



カチッ

キュルルルルルルルルル………



338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:41:27.78 ID:okmjwADoO


【テープの音声】


御子柴≪…………≫

ジャッキー「………………」

御子柴≪……あはっ≫

御子柴≪あは…あはははははは…あは……≫

ジャッキー「………………」

御子柴≪お母さん……お母さん…私ね?ねぇ、お母さん?≫

ジャッキー「………………」

御子柴≪お母さん?私を産んでくれてありがとう?ね?≫

ジャッキー「………………」

御子柴≪そして……ごめん…ごめんねぇぇぇぇぇ……!!≫

ジャッキー「………………」

御子柴≪私…駄目だよぉおぉお!!もう……駄目だぁぁあー……!!≫

ジャッキー「………………」

御子柴≪だってこの写真…!もう……もうこの写真…!!………うわぁぁぁぁああああ!!!いやだぁああああああ!!!!!≫

ジャッキー「………………」

御子柴≪ごめんなさいごめんなさいごめんなさい助けて助けて助けて助けて!!≫

ジャッキー「………………」

御子柴≪ねぇお母さん!聞こえてる!?聞こえてるの!?ねぇ!!この音声!本当にお母さんに聞こえてるの?!届くの!?≫

ジャッキー「………………」

御子柴≪やだぁあああ!やだ…私……まだ……やりたい事が…………≫

ジャッキー「………………」

御子柴≪……プロデュ……真…田……さん……≫

ジャッキー「………………」

御子柴≪…………………………………………≫



ゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッ






ジャッキー「ワン!!ワン!ワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワン!!!!!!!!!!!!」




339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:42:08.91 ID:okmjwADoO


北芝「うっうわぁああ!?」

裁判長「なっなんですか!?」

ネロ「!」

小林「こっこれは…!」

ネロ「……小林…」

ネロ「なんだか…凄く興奮してるよ。ジャッキー」

小林「そっそれは、見て分かるけど」

ネロ「違う…そうじゃないよ」

ネロ「犬は、人間よりもずっと聴覚が発達してるんだよ?」

小林「!」

ダンッ

小林「裁判長!!先ほどジャッキー君が反応した箇所!!」

小林「その音量を上げてください!!」

裁判長「わっ分かりまし……」

ジャッキー「ワン!!ワンワンワンワンワンワンワンワン!!!!!!」

裁判長「かっ係員!証人を退廷させてください!!」




340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:42:35.65 ID:okmjwADoO





【テープの音声】


御子柴≪……プロデューサー……真…田……さん……スキ……デシタ…≫

御子柴≪…………………………………………≫



ゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッ  タスケテ  ゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッ




341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:43:02.87 ID:okmjwADoO



裁判長「こっ…これは…!」

北芝「聞こえた…今何か聞こえたわよ!?」


ザワザワ…ザワザワザワ……ザワ

カンッ


裁判長「静粛に!静粛に!」

裁判長「弁護人!これは一体!?」

小林「はい。被害者が飲み物を飲みほそうとしている音の中に紛れて、誰かの声が聞こえましたね」

小林「それもハッキリ、「タスケテ」と」

裁判長「しっしかし…これも被害者の声では?」

小林「被害者は飲み物を口に含んで飲んでいました。そんな時にこんなハッキリと声が出ますかね?」

姫百合「そっ…それじゃぁ…これは……一体…誰が?」

コーデリア「なっ…なんなの…?これ……」

カンッ

裁判長「これより!20分間の休憩を挟みます」

裁判長「それまでに、検察側は声の鑑定を」

北芝「……了解したわ」

裁判長「それでは、一時休廷!」


カンッ!!


342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/07/03(日) 19:43:30.87 ID:okmjwADoO
次は19時50分からです。しばらくお待ちください
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/07/03(日) 19:51:40.73 ID:okmjwADoO

【横浜裁判所 第二控え室 12月23日 午前11時11分】



姫百合「…………」

小林「…………」

ネロ「…僕も小林が弁護するのを見て長いわけじゃないけど…」

ネロ「今回の事件程、ギリギリなものは無いよ…多分、今までの事件でもダントツで」

コーデリア「でっでも!仕方ないじゃない!依頼人が犯人だって分かってる裁判なのに…」

姫百合「そうです。むしろよく持ちこたえましたよここまで」

小林「ほとんど奇跡が起きたようなものだけどね…」

小林(この奇跡が…どこまで持つのか……)



プルルルルルルルルルルルル   プルルルルルルルルルルルル


小林「!G…G4からだ!」

ネロ「!」

コーデリア「!」

姫百合「!」


344 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:52:32.24 ID:okmjwADoO

ピッ


小林「もっ…もしもし!」

神津≪俺だ。そっちの状況はどうだ?≫   ザザザザザザザザザザザザザザ

コーデリア「こっこっちの事よりも!今はそっちの事です!」

ネロ「エリーと茉莉音と美樹は見つかったの!?」

神津≪…いや、まだだ≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

次子≪つっても、この土砂降りの中じゃぁ…車の中でもよく見えねぇぞ≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

ネロ「なんだよ!思わせぶりな通信しといて!!」

姫百合「…あの!何か手がかりが見つかったのですか!?」

小衣≪………………≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

咲≪……正直、小衣はお手上げ状態≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

小衣≪…うるさい!お手上げじゃない!考えてるだけよ!!≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

小林「………その、すまない。神津」

神津≪…その様子だと、そっちの方も散々らしいな≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

神津≪誘拐された三人のGPSはおそらく犯人の手によって破壊されている≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

神津≪だが、壊されるまでの形跡は情報として残っていた≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

小林「!」

神津≪今、咲がその形跡を発見した。途中から三人全員が一つに集まり移動し、途中で途切れている事から運ばれている途中で壊されたと思われる≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

神津≪PDAが壊されるまでの時間。付近の監視カメラの映像の情報収集も行っている。このまま行けば時間の問題だ≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

小林「そっ…それなら!」

咲≪でも…それが参ってんだよねぇ〜≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

咲≪向こうも結構ヤリ手らしくて、カメラに映らない程度に移動しているみたいだし。ダウンロードもこの土砂降りの中、亀並に遅いし…もうイライラだよぉ≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

ネロ「それって……PDAが破壊された後がまだ分からないって事…?」

小衣≪だから!それを小衣が考えてるのよ!この後の手を!!≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

咲≪このままだと、感づかれて逃げられる可能性も無いわけじゃないんだよねぇ〜。…最悪、殺されてるかも≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

小林「!」

姫百合「そっそんな…事…。なんとかならないんですか!?」

小衣≪だぁーかぁーらぁー!それを小衣が考えてるのよー!!≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

平乃≪…今のところは、まだ絶望的です≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

ネロ「…………」ダンッ

神津≪だが、こっちの事はあまり気にするな≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

コーデリア「なっ!?」

神津≪こっちは俺達が何とかする。お前たちは裁判に集中しろ≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

神津≪今、篠田が有罪になって人質が殺されれば、俺達もどうにもできない≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

次子≪だから…頼む!もう少しだけ時間稼ぎしてくれ!≫     ザザザザザザザザザザザザザザ

ネロ「…………」

コーデリア「…………」

小林「……ああ、分かったよ神津」

神津≪…また、連絡する≫


ピッ



345 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:53:15.44 ID:okmjwADoO


ネロ「……また、あの裁判に戻るの?時間を稼ぐことしかできない。あの裁判に…」

小林「…………」

コーデリア「でっでも…もうそれしか……」

「ちょっと、小林オペラ」

小林「………あっ」

小林「北芝検事…」

北芝「…アンタ」

北芝「さっきの裁判の低落はなんだったのよ?」

小林「…………」

ネロ「…アンタには分からないだろうさ」

コーデリア「こっちには…こっちには時間が必要なん……」

北芝「人質の事考えてたの?」

ネロ「!」

コーデリア「!」

姫百合「………!」

小林「…知ってたんですか?」
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:54:01.18 ID:okmjwADoO

北芝「スピーカーで通話してたら嫌でも聞こえるわよ。さっきの声、神津くんよね?」

小林「はい。…神津とG4が…」

北芝「……あっそ」

北芝「なら、私はいつも通りで行かせてもらうわね」

コーデリア「!」

北芝「被告人が有罪と決まっている裁判なら、容赦しなければ決して負ける事も無いでしょうし」

コーデリア「あっ…貴方…!こっこんな…状況で…!!」

北芝「それに」

北芝「神津くんが捜索してるなら大丈夫でしょ」

小林「…!」

北芝「いい?私は今回の事件、一切容赦しないわ」

北芝「絶対に篠田久留美を有罪にしてみせる。貴方の大好きな真実も、それを求めてるでしょうからね」

ネロ「…シャロはどうするつもり?」

北芝「……どうでもいいわね」

北芝「もし事件に関係しているのなら、そいつも有罪にしてやるだけよ」

小林「…………」

北芝「それじゃぁそろそろ鑑定も終わってる頃でしょうし、私は行くわ」

北芝「せいぜい、負けた時の遠吠えの言葉でも考えておきなさい」スタスタスタ

小林「…………」

ネロ「なんだよアイツ!本っ当に感じ悪いなぁ!」

コーデリア「今回の事件…例え検察側が正しかったとしても、あの検事に負けるのは悔しいです!」

小林「……でも」

小林「彼女も彼女なりに、気を使ってくれたんだと思うよ。僕たちに」

コーデリア「……え?」

姫百合「…………」

「弁護人。そろそろ再開廷します」

小林「はい」

小林(大丈夫だ…向こうも事情が分かってくれている筈だ)

小林(なら僕は、検察側の主張に異議を唱えて時間を稼ごう)

小林(そして、隠されたもう一つの真実を突き止めるんだ!)



347 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:54:38.71 ID:okmjwADoO



【横浜裁判所 第二控え室 12月23日 午前11時17分】






ザワザワ…ザワ……

カッ!!


裁判長「これより!篠田久留美のサイコパス殺人の審議を再開します」

裁判長「北芝検事。声の鑑定の結果は出ましたか?」

北芝「………………」

小林「……………」

北芝「…………ウソヨ…イヤ…ウソジャナイ…?」

北芝「イヤ…タシカニイテモ…オカシクナイ……ジャァ…イッタイドウイウイミ…」

小林(?北芝検事がおかしいぞ?)

姫百合「……一体、どうしたんでしょうか」

裁判長「…あの、北芝検事?」

北芝「モウ…モウ…ワケガワカラナ…」

カンッ

裁判長「北芝検事!」

北芝「ピィッ!」ビクッ

裁判長「先ほどの、声の鑑定は済みましたか?」

北芝「…………ええ。出たわ…」

小林「!」

ネロ「!」

コーデリア「!」

裁判長「…それでは、その声の主は一体誰だったのでしょう?」

北芝「………この……声の主は……」

北芝「………被告人”篠田久留美”……」

小林「………えっ」

小林「ぇぇぇええええええええええええ!!!?」

348 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:55:23.51 ID:okmjwADoO


ザワザワ…ザワザワザワ……ザワ

カンッ


裁判長「静粛に!静粛に!」

裁判長「北芝検事、それは本当の事なのですか?」

北芝「ええ。確かにそれは間違いないわ」

北芝「しかし!この声が記録されたという事は!被告人が被害者と一緒に居た事は明白!」ダンッ

北芝「間違いなく!被告人は被害者が死ぬ直前に一緒に居たのよ!」

小林「異議!!」

小林「それじゃぁ!あの”タスケテ”という言葉は何だったのですか!?」

小林「どうして今から死ぬ被害者の近くで被告人が助けを求めていたのですか!!」

北芝「異議あり!!」

北芝「それは大した問題ではない!!」

北芝「被告人が被害者の死の直前まで一緒に居た。それが一番の大問題よ!!」

小林「ぐぅっ…!!うっぐっ!!」

北芝「更に言えば被害者が睡眠薬入りのジュースらしき物を飲む前に命乞いのような事を叫んでいる」

北芝「もし被告人が無関係なら、その叫びに異常性を感じないわけが無い!!」

小林「……………」

小林(たっ……確かにそうだ……)

小林(僕は…彼女の本性を知っている。……だから、判断が少し鈍っているのかもしれない)

小林(それに、御子柴さんのトイズが僕の顔で轢き潰される所をシャーロックが見ている以上…被害者は…ん?)

小林(顔を…変えるトイズ…?)

小林(……………)

小林(……あ?)

小林(あ……ああああああああっ!!!?)

小林(まっまさか……でも、これが真実なら……!!)

小林(例え違っていたとしても…この状況から異議を唱え時間を稼げる筈!)

小林(だけどそれは…おそらく誰一人として信じてくれないかもしれない)

小林(でも、この異議を唱えなければ最悪のまま審議は終わってしまう…!)

小林(……どうする…!?)



→異議を唱える

 異議を唱えない


349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 19:58:11.26 ID:okmjwADoO


小林「異議あり!!」ダンッ

北芝「!」

小林「…ここで、一つ別の可能性が生まれている事に気づきませんか?」

北芝「……どういう意味?」

小林「あの音声に録音された被告人の助けを求める声。そして被害者の絶叫」

北芝「何が言いたいのよ」

小林「……あの時、本当に死んだのは…被告人じゃないのですか?」

北芝「…はぁ?何を言ってるのよ。死んだのは被害者よ?被害者の御子柴華子」

小林「いいえ、本当は違ったのです」

裁判長「…どういう事ですかな?」

小林「…実はあの時、あの場で殺されたのは……」


→御子柴華子

 篠田久留美

 シャーロック・シェリンホード



350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:00:29.04 ID:okmjwADoO




ダンッ


小林「篠田久留美なのです!!」

北芝「………はぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!???」

小林「そう!この事件…被害者と被告人が逆だったのです!!」

裁判長「どっどういう事なのですか!?弁護人!」

北芝「そうよ!そんな飛躍した論理出さないで証拠出しなさいよ証拠!!」

小林「……検察側は被害者のトイズが何かお分かりですか?」

北芝「んなの当然でしょ!被害者のトイズは顔だけを別人……に………!!」

小林「はい、その通りです。この事件、被告人は被害者の顔に装っている可能性があります」

北芝「………本当に馬鹿馬鹿しい仮設立てるわね貴方」

北芝「だったら…あの死体は何だったのよ!!被害者のあの死体は!!」

小林「……検察側は、あの死体を御子柴さんの部屋で見つけた。または事務所の人数を参考にして特定したそうですね?」

小林「しかし、御子柴さんのトイズが判明している以上、それは証拠不十分となります!!何故なら―――」


351 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:01:01.85 ID:okmjwADoO


→証拠ファイル�F御子柴華子の解剖記録を突きつける



小林「被害者は顔を潰されて、一目見ただけでは誰なのか分からないからです!!」

北芝「うぐぅぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」ガガーンッ

小林「それも、大型の車に潰されたそうですよね。原型も残らない筈です」

北芝「…そんなの…関係無いわ…」

北芝「篠田久留美の身元調査は完了していた!あれは間違いなく篠田久留美!事件の真犯人である被告人だったわ!!」

小林「……それじゃぁ、勿論」

小林「この調査も、確認済みなんでしょうね?」


352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:01:38.19 ID:okmjwADoO


→証拠ファイル�H篠田杏子のトイズを突きつける


北芝「そっ…それは…!」

小林「…彼女のトイズは”スローモー”です。自分の回りが遅く感じるのだとか」

小林「そのトイズの確認方法は、そのトイズを持ち合わせていなくても可能だったのでは?」

小林「何か早業を見せつけてやれば、大方納得もするでしょうしね。他に確認方法も少ないでしょうし」

北芝「くく…ぐっ!!」


ダンッ


小林「裁判長!ここで一つの大きな疑問点が現れました!」

小林「この疑問を解決のために…被告人、篠田久留美の召喚を要求します!!」

裁判長「…………」

裁判長「北芝検事、異議は無いですか?」

北芝「……………」

北芝「…冷静に考えれば、別に検察側に不都合な事が無いわね」

北芝「異議なし。連れてきなさい」

裁判長「分かりました」

裁判長「係官!今すぐ被告人を証言台まで!」



353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:02:15.15 ID:okmjwADoO



篠田「……………」

北芝「…証人、名前と職業を」

篠田「ええと、私の名前は篠田久留美!今はアイドルと被告人を兼業でしています!」

小林「それは兼業とは呼びません…」

北芝「…証人、まずは単刀直入に聞くわ」

北芝「貴方は、被害者が死ぬ最後の音声を録音している時に傍に居たわね?」

篠田「………?」

ダンッ

北芝「とぼけても無駄よ!このテープの中には記録されてるんだから!」

北芝「か細くても、小さく呟く貴方の声がね!!」

篠田「………ええと、最後の音声?何ですかそれ?」

小林「…被告人。申し訳ありませんが…これは聞き逃すことが出来ません」

小林「このカセットテープを一度お聞きください」


354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:02:41.95 ID:okmjwADoO




≪カセットテープ再生中≫





篠田「………………」

裁判長「…ふむ、やはりいつ聞いてもハッキリ聞こえますな」

北芝「小さな声ではあるけどね」

篠田「…ああ〜。なるほどなるほど」

ネロ「!」

姫百合「認めるのですか…?貴方がその場に居た事を」

篠田「うん。これなら説明できると思うしね!」

小林「…篠田さん。証言してください」

小林「貴方はこの時、何故御子柴さんと一緒に居たのかを」



355 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:03:07.21 ID:okmjwADoO



【証言開始】


�@これ、御子柴ちゃんが演技の練習の為に撮ってた音声だよー


�A私も、横で練習してたんだー。御子柴ちゃんと同じ題材で


�B邪魔にならないように、私は小さな声で撮ってたんだけどね




356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:03:37.61 ID:okmjwADoO



北芝「異議あり!!」

北芝「貴方…ふざけてるの?そんな言い訳が通用すると思ってるのかしら!?」

篠田「えー?でも、これが真実ですよーそれとも」

篠田「私が嘘を言っている証拠があるんですか?」

北芝「現に被害者は殺されているじゃない!!」ダンッ

篠田「それじゃぁ、このテープがいつ録音されていたのかは?」

北芝「うっ…!」

篠田「私は覚えてますよ!確か……一か月程前だったかな!」

裁判長「……なるほど、演技の練習ですか…」

裁判長「最近は、アイドルの方も女優業をされる方も多いので、納得はできますね」

裁判長「弁護人、どうですか?」

小林「…………」

小林「とりあえず、尋問をさせてください」

裁判長「分かりました。」



357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:04:06.49 ID:okmjwADoO


【尋問開始】


�@これ、御子柴ちゃんが演技の練習の為に撮ってた音声だよー


小林「待ってください!」

小林「…一体、何の練習だったのでしょうか」

篠田「ん?あー…確か悲劇の物語を私たちで作って、それで練習したみたいな!」

篠田「いつかドラマのオファーが来た時に、私たちの演技力を見せつけてビックリさせてやろうねって!」

裁判長「…まぁ、確かに演技にしては凄く迫真的でしたな」

コーデリア「ええそうね。まるで本当にあったかのように………」ジロ

篠田「?」

小林「……という事は、本件の事件には関係の無い事なんですね?」

篠田「うん!そりゃぁ勿論!」

小林(………ん?)



【このテープは事件とは関係無いを疑問点として覚えますか?】


→はい

 いいえ


358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:04:33.23 ID:okmjwADoO



→はいを選ぶ

小林「……………」

小林「分かりました。証言を続けてください」

篠田「オッケー!任せてよ!」



359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:05:12.13 ID:okmjwADoO




�A私も、横で練習してたんだー。御子柴ちゃんと同じ題材で

小林「待ってください!」

小林「同じ題材…つまり、殺される役をやっていたという事ですか?」

篠田「そう!どうだった?殺されるーって感じだったでしょ?」

篠田「それでも御子柴ちゃんは演技凄すぎだけどねー」

小林「…ここまで大声を出して、近隣からの苦情は来なかったのですか?」

篠田「来ない来ない!だって、これ撮ったのは音響室だよ?全然だって全然!」

小林(一か月前にどんな状況だったのか分からないけど……)

小林(………ん?)




【絶叫して苦情も何も無かったという事を疑問点として覚えますか?】



→はい

 いいえ



360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:05:38.36 ID:okmjwADoO


→いいえを選ぶ


小林「……………」

小林「分かりました。証言を続けてください」

篠田「了解!でも、こんな事件と関係ない事証言しても大丈夫なのかなー?」




361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:06:05.50 ID:okmjwADoO




�B邪魔にならないように、私は小さな声で撮ってたんだけどね



小林「待ってください!」

小林「…性格と比べて、結構控えめですね」

篠田「演技と本性とは関係ないよ!それは女優業の人を観察すれば一発で分かる事だよ!」

小林「まっまぁ…それはそうですが」

篠田「でも、私も磨けば演技力はつくけどねー」

篠田「御子柴ちゃんも、あんなに大声出せるならいつも出せば良いのに」

小林(一体、どこまでが本当の事なのだろうか…)

小林(………ん?)



【被害者の声が大きかったという疑問点を覚えますか?】

→はい

 いいえ


362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:06:31.74 ID:okmjwADoO


→いいえを選ぶ


小林「……………」

小林「…はい。ありがとうございました」

篠田「まぁ、こんなものかなー。でも、憧れるなー女優業!」

北芝「…………ふん」



363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:06:57.11 ID:okmjwADoO



姫百合「一体、どこまでが嘘でどこまでが本当なのでしょうか」

小林「…いや、恐らく全部信用できないだろう」

姫百合「!」

ネロ「だったら、突きつけ放題じゃないか!小林!」

小林「いや、こういう証言だからこそ慎重に突きつけなくちゃいけない」

小林(まずは揺さぶって、疑問点を覚えるか覚えないかを選んでから)

小林(最も疑問の強い証言を突きつけよう)




364 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/07/03(日) 20:07:24.69 ID:okmjwADoO
次は20時15分再開です
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/07/03(日) 20:15:50.20 ID:okmjwADoO



→�@に証拠ファイル�E壊れたカセットテープを突きつける


小林「異議!!!」


小林「……篠田さん、貴方言いましたね?このテープは事件とは関係ないと」

篠田「うん!それは当然の事じゃないですか。だって、演技の練習を録音しただけですもん!」

小林「…だとすれば、一つおかしな点があります」

小林「どうして犯人は、このテープをへし折ったのでしょうか?」

北芝「!」

小林「事件と直接関係ないのなら、テープをへし折る意味が分かりません」

小林「もし本当に、これが演技の練習だったのなら!」ビシッ

篠田「………」

篠田「…んー、多分恥ずかしくなっちゃったんじゃないかな?」

小林「はっ…恥ずかしい…?」

篠田「うん。御子柴ちゃんは恥ずかしがりだから、自分の声を聴いたときに耐え切れなくてへし折ったかもしれないよ」

篠田「いやむしろ、そっちの方が有り得るかも!」

小林「うっ……!」

北芝「……確かにへし折られたテープには指紋はついていなかったわね。指の跡は出たけど」

北芝「でも、例え強くへし折ったとして一か月も前の指跡が粉で検出されるかしら?」

篠田「いやいや、録音したのが一か月前なだけで、へし折ったのはいつかまでは分かんないじゃないですか」

北芝「………くっ」

篠田「もしかしたら、つい最近なのかもしれないでしょ?」

裁判長「なるほど、確かに筋が通っています」

小林(うっ…裁判長の篠田久留美に対する心証が良くなっていく…)


366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:16:21.45 ID:okmjwADoO


カンッ


裁判長「……どうやら」

裁判長「弁護側の主張は、もうここで崩れたみたいですね」

小林「!」

裁判長「もし、このテープが事件当日の物と関係無いのだとしたら。被害者と被告人が入れ替わっていた事など」

裁判長「とても考えられません」

篠田「?それってどういう事なんですか?」

小林「………………」

北芝「……そこの弁護士は、貴方を御子柴が変装していると考えているのよ」

篠田「……!」

小林「…?」

篠田「………」

篠田「あっ!ごめんなさい。あまりにも突拍子すぎて…ちょっとビックリしちゃいました!」

篠田「でも、凄い発想力ですよね!推理作家になったら本も売れそうですよ!」

小林(今…篠田久留美の様子がおかしかったような…)

北芝「…まぁ、例え被告人が被害者と入れ替わっていたとしても何も変わらないけどね」

小林「…………」

北芝「この事件の真犯人は、今そこに立っている」

ダンッ

北芝「被告人、篠田久留美!検察側の主張は決して崩れない!!」

367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:16:57.57 ID:okmjwADoO



「待った!!!!」





小林「!?」

北芝「!?」

ネロ「!?」

コーデリア「!?」

姫百合「!?」

368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:18:08.21 ID:okmjwADoO

裁判長「………なっなんですか!?今の声は!」

小林「……あれ?」

小林「声のした方向には…誰も居ないぞ?」

≪あの!待って!待ってください!お願いします!≫

北芝「!証拠品の中から声が聞こえるわ」

小林「……えっ!?」

姫百合「なっなんですかこれ!?見覚えがありませんが…!」

係官「あっ!あの、これは……先ほど法廷の前に設置されていて…」

係官「得体のしれないものなので、とりあえず保留にしておいたものなのですが…」

≪すみません!お願いします!私の話を聞いてください!≫

小林「いっ一体…何なのですか?あなたは………!?」

≪……私は」≫

≪御子柴さんを殺すのを手伝った…共犯者です≫

ネロ「………」

コーデリア「………」

姫百合「…………」

小林「………は?」

北芝「は?」

≪…あの、いきなりで信じてくれないかもしれませんが…私…脅されていて…≫

≪今も…姿を隠さないといけないので出てこれませんが…本当なんです!本当に…殺すのを手伝わされて……あの大型車を…!!≫


369 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:19:22.55 ID:okmjwADoO


ザワザワ…ザワ……

「オイ…ナンナンダヨコレ…?」   「オドサレタ?……ジケンノキョウハンシャ…?」

カンッ

裁判長「おっ落ち着いてください!静粛に!」

小林「つまりそれは…自供するという事ですか?」

≪はっ…はい!そうです!だって……だって…!≫

ダンッ

北芝「…弁護人、そのうるさい小包の電源を切りなさい」

小林「えっ」

北芝「このタイミングで、わざわざ通信してくるなんて。どう考えてもおかしいわ」

北芝「信じるに値しない。こんな無駄な証言、する必要がない」

小林「…………」

姫百合「しっしかし…」

北芝「しかしじゃない!これはどう考えても罠でしょうが!早く切りなさいよ!」

≪そっそんな…!罠なんかじゃありません!≫

≪話を聞いてくれないと…せっかく集めたこの三つの証拠品が…無駄になっちゃうじゃないですか…!≫

北芝「三つの証拠品?ですって?」

小林「三つ……?」

≪はい…このまま話を聞いてくれないとなると…うう…私は……今すぐにでも…≫

≪この証拠品を…壊さなくちゃいけないんですぅぅ…≫カチャリッ  カチャッ

小林「っ!!!!!!!!」

姫百合「!!!」


ダンッ!!

小林「さっ裁判長!話を!この通信機からの話を聞きましょう!!」

姫百合「そっそうです!この事件には証拠品が少ないのは事実ですから!!」

ネロ「どっどうしたのさ二人とも!いきなり切羽詰まったように張り出して!」

370 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:20:19.53 ID:okmjwADoO

コーデリア「そうよ!こんなの…罠に決まってるわ!」

小林「……さっきの”三つの証拠品”って所で気づいたんだ…」

ネロ「三つの証拠品?そんなの、信用できる訳…」

コーデリア「…まっ…まさかっ!?」

姫百合「はい。その証拠品は間違いなく……」

姫百合「人質の…”三人”です」

ネロ「!!!」

コーデリア「!!!」

裁判長「………弁護側は、そう申していますが。よろしいですか?北芝検事」

北芝「………もう、勝手にしなさいよ」

北芝「意味のない証言だった場合、切り捨てるつもりだから」

≪…はい。ありがとうございます……≫

小林(…うぅ……すまない…北芝検事…)

北芝「それで?まず単刀直入に聞くわ」

北芝「貴方を脅していた真犯人。その名前を申しなさい」

≪はい…。忘れもしません。有名人ですもの≫

≪私を…脅して…御子柴さんを殺した……あの人の名前は………≫

≪…………≫



≪……シャーロック・シェリンホードです≫

371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:21:23.53 ID:okmjwADoO

ネロ「………えっ」

コーデリア「ぇぇぇぇえええええええええええええええええええええええええ!!!!??????????」


ザワザワザワ…ザワ……ザワ……


カンッ


裁判長「静粛に!静粛に!」

小林「…………」

小林(やはり…そう来たか…)

バンッ

北芝「証人!貴方……それは信じられる証言なんでしょうね?」

≪はい…間違いありません≫

北芝「馬鹿馬鹿しい!」

北芝「検察側はシャーロックが共犯者だと主張しているけど…それでも証拠は弱いばかり」

北芝「ましてやそいつが主犯だという証拠は、絶対にない!!」

≪でも…でも…!≫

≪…お願いです。証言させてください≫

姫百合「…どっどうするんですか?小林さん」

小林「……………」

小林(…目の前のスピーカーは、間違いなく偽りの真実を語るだろう)

小林(審議に良くない事は承知している。だけど…!)ピッ

プルルル…プルッ

次子≪おっす!そっちで何かあったのか?≫

小林「……証言台に、誘拐犯と思わしき通信機が証言します」

次子≪…!≫

咲≪それ…マジ?≫

小衣≪小林!絶対に切るんじゃないわよ!こっちにも聞こえるようにしなさい!≫

小林「はい。分かっています」

小林(奴の居場所の手がかりが見つかるかもしれない!)

小林(とにかく揺さぶって、怪しい所を突きつけて…奴の居場所の手がかりを見つけるんだ!)


372 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:21:52.17 ID:okmjwADoO




【証言開始】



�@あの時私は、謎の団体に誘拐されて小屋に監禁されました


�Aその時、シャーロック・シェリンホードが現れ仲間を引き連れてこういったのです


�B「御子柴華子を殺せ」って…


�Cその後の事は…分かりません。目隠しをされて事件現場である空き地に連れられたのですから…


�D篠田久留美さん?すみません。その人の事は分かりません…


�E今は…どこかに身を潜めています。場所を言う訳にはいきません




373 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:22:29.63 ID:okmjwADoO



北芝「…………」

裁判長「……………」

小林「……(なっ…なんなんだ?この証言は…)」

裁判長「…なるほど。という事はつまり」

裁判長「シャーロック・シェリンホードが謎の団体の一員だったと、そういう訳ですな?」

≪はい……≫

裁判長「それで、被告人である篠田久留美さんの事は知らない。と?」

≪……はい。まさか、あいつらがそんな事までやっていたなんて…≫

コーデリア「…よっよくもこんな嘘八百な証言を…!」

小林「矛盾を暴きたい気持ちは分かるよコーデリア。でも、今は…」

小林「奴の証言から居場所の情報を引き出さないと…」

裁判長「それでは弁護人。尋問をお願いします」


374 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:23:39.96 ID:okmjwADoO


【尋問開始】


�@あの時私は、謎の団体に誘拐されて小屋に監禁されました



小林「待ってください!」

小林「それは…本当の事なんですか!?」

≪はい…本当の事です≫

小林「その事を証明する証拠などはございますか?」

≪……ごめんなさい。今は姿を現すわけにはいかないので…≫

≪証拠品は…三つあるんですけど……≫

北芝「その実在する。という事を証明することは?」

≪…はい。分かりました。ちょっとやってみます≫

≪少し…あらっぽいかもしれないけど…≫  カチャリッ

バンッ!!

小林「!!!!!?」

≪―――ッ!!――――ッ!!≫ドンドンドン

裁判長「なっ…何やら向こうで暴れているような…」

小林「わっ分かりました!!分かりましたから!もう十分です!」

小林「証言を続けて下さい!!」

≪信じてくれて嬉しいです。それでは…証言させて貰いますね≫


375 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:24:13.05 ID:okmjwADoO


�Aその時、シャーロック・シェリンホードが現れ仲間を引き連れてこういったのです


小林「待ってください!」

小林「…それは本当に、シャーロックだったのですか?」

≪はい。間違いありません≫

小林(…シャーロックを犯人に仕立て上げるつもりなら、そう主張するだろうな)

コーデリア「そんなの信じられるわけ無いじゃないのよ!!」 ダンッ!

姫百合「コーデリアさん!今は落ち着いてください!」

ネロ「そうだよ!今機械に怒っても仕方無いよ!」

小林「……ちなみに、何を言っていたのですか?」

≪…あれは忘れもしません。最初聞いた時は、聞き間違いかと思いました≫



376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:25:35.24 ID:okmjwADoO


�B「御子柴華子を殺せ」って…


小林「待ってください!」

小林「…どうして、御子柴華子を殺せとシャーロックが命じたのでしょうか?被害者とシャーロックには接点がありません」

≪……分かりません。でも、一つだけ思い当たる事が…≫

北芝「…思い当たる事?」

≪はい。その団体には御子柴さんも所属していた可能性が…あるのかもしれません≫

≪それか、借金をしていたとも聞きました。…私が運ばれた車の中で≫

小林「それで…団体に入っていたシャーロックが御子柴を殺すように命じたと?」

≪……そうとしか、考えられないかと思います≫

裁判長「ふむぅ…」

裁判長「確かに、シャーロック・シェリンホードがそのおかしな団体に所属していたとなれば動機はありそうですな」

小林「異議!!」

小林「しかし!シャーロックが団体に所属していたという証拠はありません!!」

≪…でも、私は見たんです!≫

≪御子柴を殺すように命じた、あの冷たい目は…今でも忘れられません…!≫

ネロ「…もしさぁ、今証言台に居るのが通信機とかじゃなくて実体だったら」

ネロ「思いっきり一発ぶん殴ってるよ……」

小林「…気持ちは分かるけど、今は落ち着いてくれ」


377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:26:34.09 ID:okmjwADoO



�Cその後の事は…分かりません。目隠しをされて事件現場である空き地に連れられたのですから…


小林「待ってください!」

小林「…目隠しをされて、空き地に連れられたのですよね?」

≪はい…そうですね≫

小林「ならば、車の中での話を聞いた事を詳しく話して貰えませんか?」

≪分かりました…≫

≪まず、御子柴さんは親の借金を背負っていて、母親が沈められてると聞きました≫

≪でも、それが災いして殺さなくてはならなくなったそうで…ああ…なんて恐ろしい…!≫

≪何で!ただのお金で罪も無い人が殺されなくてはならないんでしょうか!?そして…≫

≪あいつら…私の知らない所で偽装工作して篠田さんに迷惑を…罪を…!≫

小林「…………」

小林(この証言、何かおかしなところは無いか?)


→ある

 ない

378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:27:04.11 ID:okmjwADoO
→あるを選ぶ


小林(…それじゃぁ、どれがおかしいだろうか?)



→御子柴の借金

 殺人の計画

 偽装工作


379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:27:47.30 ID:okmjwADoO


→御子柴の借金もしくは殺人の計画を選ぶ


小林「……証人、どうして御子柴さんは殺されなければならなかったのでしょうかね?」

≪それは…ただ計画の為に……!≫

小林「御子柴さんには借金が背負わされてました。」

小林「…おかしいですよね?もし、借金が関係しているのなら」

小林「殺したら、回収できなくなるじゃないですか」

≪…………≫

小林「証人、そこは疑問に思わなかったのですか?」

≪…でも、借金で殺されるのは……疑問に思わないと思います≫

≪それに…私もあの時は何が何だか分からなくて…≫

小林「…………」

小林「では、どうして篠田久留美さんに罪を被せたのか。証言してくれますか?」


380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:28:15.17 ID:okmjwADoO



�D篠田久留美さん?すみません。その人の事は分かりません…


小林「待ってください!」

小林「…貴方は、現場で篠田さんを見ていないのですね?」

≪はい。……私は、ただ殺人の手助けをしただけです…≫

小林「……ネロ、どんな感じだい?」

ネロ「…ごめん小林。僕、さすがに通信口からじゃぁ嘘ついてるかどうかは分からないよ」

小林「そっそうか……」

ネロ「それに、トイズ使わなくてもこの証言が嘘八百って事は分かってるからね」

小林(しかし、本当に証人は篠田久留美を見ていないのだろうか?)

小林(……少し、カマかけてみるか)



→事務所の中の事

 凶器の事


381 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:28:42.56 ID:okmjwADoO


→事務所の中の事を突きつける

小林「空き地の隣に事務所がある事は、知ってますか?」

≪え?……はい。何か建物があった事は知ってますけど…≫

小林「その建物の中に何があったか、思い出せませんか?」

≪ええと…暗くてよく見えませんでした≫

小林「”よく見えなかった”…ですか。なるほど」

小林(これは…証言に加えた方が良いのかな…?)


→証言に加える

 証言に加えない

382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:29:11.06 ID:okmjwADoO


小林「裁判長!この証言は非常に重要です!」

小林「証言に加えてください!」

裁判長「分かりました…。証人、証言に加えてください」

≪え?はい…分かりました≫


383 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:29:56.87 ID:okmjwADoO


�E今は…どこかに身を潜めています。場所を言う訳にはいきません

小林「待ってください!」

小林「どうして…言う訳にはいきませんか?」

≪はい…居場所を特定されるのが怖くて…≫

ネロ「…もしここで居場所を言えば、警察に保護されて安心だと思うんだけど」

≪だっ駄目です!もし…警察がここに来たら……この証拠品を……≫

≪壊さないと!私の身が危ないんです!!≫チャキッ

小林「っ!!わっ分かりました!居場所は言わなくても良いですから止めてください!!」

≪…そう言ってくださると、うれしいです≫

小林(ううう…何てやりにくい尋問なんだ…!!)


384 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:30:33.64 ID:okmjwADoO




�F事務所の方は暗くて、よく見えませんでした


小林「待ってください!」

小林「それは…間違いないのですか?」

≪はい。深夜なので、誰か居た…という訳では無さそうですけど≫

小林「……いえ、あの時確かに事務所には人が居ました」

小林「おおよそ、二人くらいの人物がね」

≪え?そうなんですか…知りませんでした…≫

小林「……………」

小林(ううぅ…僕の異議が軽く流されるからやりにくい…)


385 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:31:00.23 ID:okmjwADoO




小林「…ちなみにネロ、トイズで探知はできそうかい?」

ネロ「さすがに無理だったよ。あれも匿名サーバーを複数使っての証言だ」

ネロ「…よくもまぁ、身を潜めてるなんて言えたもんだね。ここまで用意周到しておいて」

小林「そうなのか…」

小林(うかつに異議を唱えたら、人質が殺されかれない…)

小林(ここは、慎重の証拠品を突きつけなければ…)


386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/07/03(日) 20:31:27.64 ID:okmjwADoO
次は20時40分からです。しばらくお待ちください
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/07/03(日) 20:42:10.18 ID:okmjwADoO



→�Fに証拠ファイル�L隠しカメラの映像 を突きつける


小林「異議!!」

小林「……証人。事務所が暗くて見えなかった。それは本当ですか?」

≪え?はい…そうですが≫

小林「…残念ですが、それは通りません」

小林「この映像を見て分かるように、事務所から空き地を見る際は問題なく見えています」

小林「おかしいですよね?空き地には街灯が無く、寧ろ事務所側の方に光源が多い筈なのに」

裁判長「……あっ!」

ダンッ

小林「証人、これは一体どういう事ですか!?」

≪………………≫

≪ええと、確か……これは………≫

≪くっ車…!車が動いている時に光がすごくて…≫

北芝「異議あり!!」

北芝「凶器に使われた大型車にはエンジンが掛かっているどころか触れられた跡すら無いのよ」

ダンッ

北芝「そんな状態で!どうやってヘッドライトが点くのかしら!?」

≪うっ…うう…………≫

≪うわぁぁああああああああああああああああ!!!!  バァンッ!  バァンッ!  バァンッ!≫

≪―――ッ!!!  ――――ッ!!!!!!  バタバタ≫

裁判長「なっ…何やら大変な事になっているようですが…」

小林「まっ待って!落ち着いて!落ち着いてください証人!!」

≪……はぁー…!……はぁー…!≫
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:42:51.42 ID:okmjwADoO

≪………そうです。私は見たあそこは事務所じゃなかったのです≫

小林「…え?どういう事ですか?」

≪私は違う方向を見ていたのです…空き地の隣は…事務所だけじゃありませんから…≫

北芝「…確かに、空き地の隣はコンビニが建ってたわね」

小林「そっそれなら…分かりました……」

≪…ごめんなさい…。私…トラウマが多くて……≫

姫百合「どっどうするんですか小林さん…。これじゃぁ、迂闊に発言できませんよ…」

小林「…えっええと…そっ…それじゃぁ……今度は少し直接的じゃない証言で…」

小林「好きな食べ物とか、誕生日とか証言してもらえたりとか……?」

北芝「……………」

裁判長「……………」

裁判長「弁護人の要求を却下します」

北芝「次は、当然”現場で何があったのか”を証言して貰うわ!」ダンッ

小林(うっううぅ…また刺激しなければ良いけど……)


389 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:43:18.67 ID:okmjwADoO



【証言開始】


�@あの時の事は…あまり思い出したくありません


�A私は…直接御子柴を殺したわけではありません


�Bシャーロックさんがトラックを動かし殺し、私は彼女が用意した壺の中に遺体を入れました


�Cそして、御子柴さんの部屋まで動かしたのです。…凄く重かった



390 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:43:56.07 ID:okmjwADoO



裁判長「…なるほど」

裁判長「あの壺の事を、すっかり忘れていましたな」

北芝「…………この証言は、信じる価値ありそうね」

ネロ「あの壺の事、シャロが持ってきた物だと言い張るつもりらしいね」

小林「……………」

裁判長「それでは弁護人、尋問をお願いします」



391 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:44:25.62 ID:okmjwADoO


【尋問開始】


�@あの時の事は…あまり思い出したくありません


小林「待ってください!」

小林「思い出したくないのなら、無理に言わなくても良いのでは無いでしょうか」

小林「ほら、証人には黙秘権が……」

北芝「異議あり!!!!」

北芝「そんな訳にいくわけ無いでしょうが!!アホッタレ!!」

裁判長「弁護人、ちょっと黙っててください」

小林「うぅぅっ…すっ…すみません……」

小林(迂闊な事言うと、エルキュール達が殺されるから尋問したくないんだけど…)

小林(やるしかないのか……)



392 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:45:04.31 ID:okmjwADoO


�A私は…直接御子柴を殺したわけではありません


小林「待ってください!」

小林「それでは、どうしてあなたは連れてこられたのですか?」

≪……多分、証拠隠滅には本当の他人を使った方が得策だからだと思います≫

≪アリバイもあって動機も無い誰かが証拠隠滅をすれば、捜査も難航するんじゃないかな…って≫
北芝「…確かに、それほど面倒くさい事はないわね」

小林「……つまり、貴方は捨て駒として使われただけなのですか」

≪はい…≫

小林「それでは、被害者を殺したのは……?」


393 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:46:31.35 ID:okmjwADoO


�Bシャーロックさんがトラックを動かし殺し、私は彼女が用意した壺の中に遺体を入れました


小林「待ってください!」

コーデリア「シャロがそんな重い物動かせる訳ないじゃない!!」ダンッ

ネロ「そうだよ!シャロを舐めるなー!!」

姫百合「お二人は証人を刺激しないでください!」

小林(後、何気にシャロを蔑してるよねその発言…)

小林「…あの壺は、シャーロックが用意した物なのですね?」

≪はい。…最初は何に使うか分かりませんでしたが…≫

小林「分かりました。遺体を壺に入れた後どうしたのですか?」


394 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:47:30.00 ID:okmjwADoO



�Cそして、御子柴さんの部屋まで動かしたのです。…凄く重かった


小林「待ってください!」

小林「それは…一人ですか?」

≪はい。シャーロックさんはあの後どこかに逃げてしまったので≫

≪私がしょうがなく指定地まで運ぶこととなりました…≫

小林「…一人だったのなら、逃げれば良かったのでは?」

≪……………だって≫

≪一人になっても、”奴ら”に見られてたのは間違いないんですもの…≫

小林「そっそうですか……」

小林「ちなみに、それは被害者を殺害してからいつぐらいの事ですか?」

≪そんなに時間は掛からなかったと思います。……1時間くらい後でしょうか≫

小林「…………」

小林(何か、凄い違和感を感じるな…)

小林「分かりました。ありがとうございます」

395 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:47:59.47 ID:okmjwADoO



姫百合「中々それらしい事を言いますよね。あの証人」

小林「うん。シャーロックが主犯だと主張している以外はね」

ネロ「後、自分は被害者アピールもね」

コーデリア「つまり全滅です」

小林(…しかし、突っ込みを入れる箇所が少ないのは事実だな)

小林(気になる所に証拠品を突きつけてみようかな……なるべく刺激しないで)



396 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/07/03(日) 20:48:29.02 ID:okmjwADoO
次は20時55分からです
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:56:02.65 ID:okmjwADoO



→�Cに証拠ファイル�C割れたグラスとジュース


小林「異議!!」

小林「……御子柴さんを殺害した後、部屋に一人で移動した。間違いありませんか?」

≪はい。それは間違いありません≫

小林「……だとすれば…おかしいんですよ」

≪?何がですか…?≫

小林「この遺体の第一発見者は、犯行時刻の11時間後に御子柴さんの遺体を発見しています」

小林「そしてそこには、睡眠薬入りのジュースを飲んで意識を失っていた篠田久留美が居たのです」

ダンッ

小林「もし、篠田さんが部屋に入った時に既に壺が部屋にあったのなら!」

小林「どうして無関係の篠田さんが御子柴さんの遺体に気づかなかったのでしょうか!!」

≪………えっ!!?≫

≪そんな…知らない…そんなの私……聞いて……≫

小林「!」

小林(こいつ…篠田久留美が偽装工作された部屋で意識を失っていた事を知らないのか?)

北芝「聞いてない?当然でしょ」

北芝「貴方、事件後には団体に誘拐されてたんだから」

≪………………≫
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 20:57:02.05 ID:okmjwADoO

「……多分、篠田さんは遺体が入っていた事を知らなかったんじゃないかな?」

小林「……」

≪だって私は、遺体を壺に入れただけなんですよ?それだけなら分からないんじゃないですか?≫

≪篠田さんは遺体に気づかずジュースを飲んだと考えれば……≫

北芝「異議あり!!」

北芝「それは…有り得ないわ」

≪!≫

北芝「発見時、遺体は頭の上に壺が乗っている状態だったのよ」

≪…それ、ただの悪ふざけじゃないですか?≫

≪シャーロックさんが、捜査の攪乱の為に…≫

小林「…残念ですが、その時シャーロックにはアリバイがあります」

小林「ミルキィホームズの皆と、栗野原さんが証明できますよ」

≪……………≫

小林「それに、この証拠品を見る限りだと被告人は知らなかったとは思えないのです」


399 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 21:00:09.58 ID:okmjwADoO


小林「冷蔵庫に入っているジュースを飲む際には、必ず冷蔵庫を開ける必要があります」

小林「そして冷蔵庫には、被害者の血液反応が出ました」

≪………え?≫

小林「更に、その血液を拭き取った後さえあります」

小林「とても”知らなかった”とは思えないのですよ!」ダンッ

≪……うっ≫

≪うわぁぁあああああああああああ!!!   ダン  ダン  ダン≫

≪―――――ッ!!  ――――ッ!!   バタバタバタ≫


姫百合「こっ小林さん!刺激しないでってさっきから言っていたのに!!」

小林(しっしまった…!つい………)

≪……………≫

≪……でも、それでもシャーロックさんが殺した事は間違いありませんよね?≫

小林「…!」

≪だって…、それは事件の後の事ですよ?犯行時の時とは関係…ありません≫

≪あの時…殺したのはシャーロックさんなのです!!お願いです!信じてください!!≫

≪信じてくれないと……死んじゃうよぉ……!!≫

ネロ「ぐっ……くっ!!」

小林(……クソッ!この状況でシャーロックの無実を訴えるのは…無理…なのか?)

≪本当に…本当にシャーロックさんなんです!殺したのは……アイツなんです!!!!≫


400 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 21:01:10.65 ID:okmjwADoO




カッ!!!

バゴゴオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ








ネロ「うわぁぁああああああああああああああああああああ!!!!!」

コーデリア「きゃぁぁぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

北芝「うきゃぁぁああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」ガコンッ

北芝「あっ!?あああああああああああああ!!!!」ガココーンッ

ガシャン!
ガシャン!!

ガシャァアアアンッ!!!!

裁判長「うぉおおおおおおおおおおおおお!!!!北芝検事が倒れて割れ物のダンボールが!!」

姫百合「ひっひぃいい!!」

≪なっ何?何ですか?一体、何なんですか!?」≫

小林「みっ皆さん落ち着いてください!ただの!ただの雷です!」

ネロ「はぁ…はぁ……状況が状況なだけに…超ビックリしたよ…」

コーデリア「しっ…死ぬかと思いましたわ……」

≪なっなんだぁ…ただのゴゴォオオオオオオオ……雷ですかぁ≫

小林「はい。なので安心して………!?」

小林「………!!」

姫百合「…え?どうしたんですか?小林さん…」

小林「……………」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/07/03(日) 21:02:03.24 ID:okmjwADoO

小林「…神津、さっきの聞こえたか?」

神津≪ああ。おおよそ10秒くらいだ≫

ネロ「小林?一体何の話をしてるの?」

小林「…エルキュール達が見つかる」

姫百合「!」

コーデリア「ほっ…本当ですか教官!?」

神津≪咲!小衣!横浜裁判所から3キロ以内を徹底して調べろ!≫

小衣≪了解!≫

咲≪了解…!≫

神津≪小林、後10分…いや、5分時間を稼いでくれ≫

小林「…ああ、分かった!」

ブツンッ  ツー…  ツー……

小林「……………」

北芝「…ふんっ…!ぬっ…!」

北芝「……っしょぉ!!…ゼェー!…ハァー!……」

裁判長「おお、北芝検事…無事でしたか」

小林(よく生きてたな…)

北芝「……どうしたのよ弁護人?」

北芝「何か異議があるのなら、唱えてみなさいな」ニヤッ

小林「……分かりました」

ダンッ

小林「証人!貴方がシャーロックを真犯人として告訴しようとも…証拠が足りません」

≪そっそんな!でも…でも……本当にシャーロックさんが犯人なのに…≫

小林「なら、証拠を出して貰えませんか?」

小林「シャーロックが本当に殺人を犯したという証拠…それかもしくは」

北芝「”心当たり”とかぁね……」ニヤッ

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