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志希「〜激走〜アタシと鬼のアメリカ逃走記」
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32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/08(水) 07:14:42.63 ID:jHjIMj1Ho
志希お嬢様は本当に上品なお方(
33 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/08(水) 09:58:00.85 ID:pmlFUtPSo
間が空くと言ったな……あれは嘘だ
東京明日でした。
>>31
もっと近くで見てください、ほらほら
志希様がお上品に過ぎるワケが主題なので、ゆるりとお待ちください……。
出します。
34 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/08(水) 09:58:39.20 ID:pmlFUtPSo
「あいたたたたた………うう、アタマががんがんするぅ……。 脳内麻薬が追い付かないにゃあ……」
「……先ほどのdiskは責任を持って私が処分しましたが、他にはないでしょうね?」
故・処女ヶ崎の初体験レポートを収めた悲劇は、この世から消え去った。
志希は涙目を擦りつつ、答える。
「うぅー信用してよぉ……」
「志希から最も遠い言葉ですねそれは。 嘘だったら犯しますからねほんとに」
「………実はあと19ダースほど」
「さっさと出せこのピンク脳が」
35 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/08(水) 09:59:35.86 ID:pmlFUtPSo
貫通ヶ崎のdiskをすべて回収し、処分したプロデューサーは志希のシリを、叩きながら問う。
「それで? まさか私にあんな実験に付き合えと、そう言うわけですか?」
「にゃっ! にゃっ! ふにゃあっ!
そっ! そう、だけどっ! でも! アレは、ほんとに! 深層心理がデル! 実験だから! 美嘉ちゃんが! 重いだけだからっ! あっ! もっと! 叩いて!
クル!エクスタシーしちゃうううぅぅぅ! シキちゃん、ヘンタイにヘンタイぃぃぃぃいいいい!」
びくんびくんと、体を痙攣させ果てる志希。
プロデューサーは衣服を正しつつ、志希汁で濡れた手をハンカチで拭いた。
「馬鹿馬鹿しい……お断りですよ。 それでは、私は企画作りに戻りますから……次は、もっとキツいお仕置きですからね」
「………自信、ないんだ」
「……………は?」
36 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/08(水) 10:00:24.14 ID:pmlFUtPSo
床に潮を撒き散らしながら、露出した下半身をそのままに志希は立ち上がる。
その目は、絶対にイカないちんこが絶対にイカせる口に挑む時の、覚悟の色を帯びていた。
「プロデューサーが心の奥で考えてるハズカシ〜ところ、志希ちゃんに見られるのが怖いんだね〜」
「……その精液臭い口を閉じなさい」
「あーあ。 にゃんかガッカリだにゃー。アタシのプロデューサーがこんーな、ヘニャチンだったなんて。 はふぅ。 これじゃあ美嘉ちゃんも浮かばれないよ」
やれやれ、といった風に頭を振る志希。
37 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/08(水) 10:00:54.20 ID:pmlFUtPSo
余談だが、実のところ予備実験は全くもって不要だっため、尊い犠牲どころか、美嘉の犠牲はちんかす以下である。
だが、背中に鬼を飼う血族として、誇りあるプロデューサーはそんな単純な挑発をかわせない。
「……やりましょう」
「え、なんて?」
「やると言ってるんです! この色魔が!」
「その一言を待っていた!」
38 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/08(水) 10:01:35.82 ID:pmlFUtPSo
と、先ほどまでの不様が嘘のような、俊敏な動きで志希はプロデューサーの背後へと回る。
そして、腕力だけならプロデューサーを遥かに凌駕するその力でもって彼を拘束した。
「もーう、後には引けないからね、プロデューサー?」
「しれたこと。 さっさと始めなさい」
「キミのそーいうところ、アタシ大好き♪」
射精寸前の珍宝を、ぐるぐる巻きにして射させなくするように、志希は下半身丸出しのまま、プロデューサーを紐で縛っていく。
39 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/08(水) 10:02:30.63 ID:pmlFUtPSo
通常時は、志希を縛るその紐だが今だけは二人のSMが逆転していた。
そして、拘束が終わり、プロデューサーはメトロノームの前に座らされた。
「んっふっふー♪ 興奮してきたカモ♪ アドレナリンぜんかーい♪」
「いいからさっさと始めなさい。 そして股を私の手に擦り付けるんじゃない。 犯しますよ」
デスクの上から、嬌声をあげていたハート型のフラスコを手にする志希。
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/08(水) 10:02:46.18 ID:q2mmG263O
エロやるならR板の方が……
41 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/08(水) 10:03:03.49 ID:pmlFUtPSo
栓を外し、一息吸い込む。
頭の中で混ざりあい弾ける化学物質達。
そして、それを共有するため、プロデューサーの唇へと吸い付く。
志希からプロデューサーへと経口で送られる危険な麻薬。
名残惜しそうに離した唇から、互いを繋ぐ液糸が垂れる。
42 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/08(水) 10:03:35.34 ID:pmlFUtPSo
「………ん、く、あ……」
明滅するプロデューサーの意識。
チクタクチクタクチクタクチクタク。
メトロノームがやけに喧しい。
落ちていく意識が最後に捉えたのは、捕食者の笑みを浮かべた愛しいアイドルの笑顔だった。
「それではそれでは、一ノ瀬志希ちゃん主催、ココロトリップに1名様ごアンナ〜イ♪ 監督、主演はプロデューサー。 心の奥の群像劇の始まり始まり〜♪」
43 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/08(水) 10:06:33.49 ID:pmlFUtPSo
ここまで。
>>40
エロなんでしょうか……?
これで興奮できるスーパー紳士が果たして……?
ssチェリーなので、運営様の警告とかすごい怖いんですが。
有無を言わさず飛ばしてくれた方がいっそ有難い……。
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/08(水) 12:33:56.20 ID:q2mmG263O
何処となく筒井康隆ライクなかほり
期待
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/08(水) 13:44:51.25 ID:+sNh0qGEO
あ、プロデューサーさんは美嘉のPと同一人物なのか
乙
46 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/08(水) 23:58:18.45 ID:pmlFUtPSo
明日はスル余裕ないと思うので、スッキリしてから、寝ます。
今回は紳士成分薄め。
出します
47 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/08(水) 23:59:01.97 ID:pmlFUtPSo
ーーーいつからだったろうか。
昔はダッドとよく話した気がする。
『ーーーねぇ、パパ。 このぶん・し、しき? ……はなんていうの?』
『それは、ベンゼン環だよ、志希』
『かん……?』
『そう、ほら見てごらん。 Cが6つ、手を繋いでいるだろう? みんな仲良く輪になっているから、『環』と呼ぶんだ』
『……ふーん! じゃあじゃあ! 私たちは一ノ瀬環?』
『あはは……そうだね。 パパとママと志希、3人だけの小さな環かもしれないね』
48 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/08(水) 23:59:31.00 ID:pmlFUtPSo
『んふふ♪ でもでも、小さい輪の方が、繋ぐ力がつよい、でしょ?』
『驚いたな! もうそこまで……。 その通り。 誰にも壊せない、不可逆な反応式さ』
『しき……式、志希! 志希ちゃん達の反応式♪』
『……お前は本当にかわいいなぁ……』
『わふっ。 もぉーパパ急に頭撫でてどうしたの〜?』
『ふふ……なぁに、志希の頭の輪っかが飛んでいかないように、抑えているのさ』
『頭の……輪っか?』
『ああ。 お前の頭の上には、けして切れない。 私達のーーー』
49 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:00:04.64 ID:RxVkmF0Do
ーーーこの先を、いつのまにか忘れてしまった。
大事な。 きっと大事な『何か』があるのに。
志希ちゃんの心の防衛本能は、最後の楔を打ちっぱなしで、外す鍵穴すら探させてはくれないのでしたーーーーーー
50 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:00:44.68 ID:RxVkmF0Do
アメリカ合衆国マサチューセッツ州ケンブリッジ。
時刻は22時19分28秒。
気温7度。
肌寒い春風が、吹いている。
街灯は暗く、人気も少ないストリート。
その路肩に、巨大な雪玉が一つ。
季節違いのその雪玉は、牛乳を拭いた雑巾のように薄汚れていた。
「…………にゃは……なんだか懐かしい夢を見たってカンジ……」
51 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:01:12.46 ID:RxVkmF0Do
雪玉が突然喋る。
いや、雪玉ではない。
それは大きな白衣を体に巻き付け、寒さをしのぐ一ノ瀬志希。
事務所に、入る1年前ーーー17歳の姿だった。
白衣に袖を通し、ひと伸び。
「 んーっ! ただの脳神経の化学反応なのに妙にリアルー♪ ……へくちっ! うぅ……外はさぶいよー」
52 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:01:47.25 ID:RxVkmF0Do
春とはいえ夜は冷え込む。
夜型であることも一因ではあるが、こんな時間に起きたのは、そのせいだ。
無論、それだけでは、ないが。
「ちくたくちくたく……シキロノーム的には〜2時間、かな? 今回はまぁまぁ眠れたね〜」
真夜中にうら若き乙女が、野宿するワケ。
一ノ瀬志希は現在、大学を追われ、そしてまた、FBIから、追われていた。
「クンカクンカ……うへぇ。 自分の匂いとはいえ、濃すぎてクラクラするにゃ〜。 どうにかして住むとこ探さないと、本格的にヤバイかも♪」
努めて、明るく振る舞う。
既に興奮剤など、持てるクスリは、全て使いきった。
独り言を呟いて、言い聞かせて、ココロを保たねば潰れてしまう。
そうして、立ち上がり、歩き出そうとしてーーーー躓く。
53 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:02:22.75 ID:RxVkmF0Do
「あ、ありゃ? 摩擦係数狂っちゃったカナ? ふぬっ……!」
力を込め、踏ん張る。
だが、生まれたての小鹿のようにその足は震えている。
ーーー結局、前のめりに倒れてしまった。
「あははは……こんなことなら研究者になるんじゃなかったかにゃ〜……なぁんてね」
一ノ瀬志希は、研究者として日夜、クスリを開発していた。
事象を想起させ、記憶力を底上げするクスリ。
中毒作用のない、世界をトリップするクスリ。
etc.etc...
54 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:02:57.73 ID:RxVkmF0Do
「『if』なんて、研究者から最も遠い言葉なのにねー……自分の才能がうらめしや〜」
ギフテッド。
神に与えられた贈り物、大学に飛び級で入るほどの才能を存分に発揮して。
そして、近日ついに究極へ辿り着いた。
後に、とあるドリンクの源薬になるそれは、人体を異常活性させるクスリ。
これが元凶。
場合によっては文字通り、スーパーマンすら創れてしまう。
多くの人間が、それを求めて志希を追い回しているのだ。
55 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:03:36.21 ID:RxVkmF0Do
「どうせなら空腹を感じなくなるクスリ作ればよかったかにゃ〜ま、このシチュエーションじゃ、変わんないか♪」
おどけてみせるも、体は既に限界。
精力剤をガバのみし、徹夜で夜のプロレスをやった後のようなそんな虚脱感。
「あーあ。 ダメなのになぁ……誘眠の香りには……逆らえないよねー……」
瞼が落ちる。
もはや二度と目覚めぬ眠りに、眠り姫はつこうとしていたーーーーー
ーーーーその時、志希は跳ね起きた。
56 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:04:34.74 ID:RxVkmF0Do
「………くん、くん。 ナニ、これ。 ……アタマに直接電極を挿すみたいな。
はじめてのカンカク。 やっばい、五感全部支配されたかも」
もはや虚脱感などなんのその。
匂いの元をひたすら探し、求める。
向かいのアパート?
違う、男と男がベッドで上下運動しているだけだ。
背後のマンション?
違う、娼婦が化粧と鼻につく香水を振り撒いてるのみ。
では、ストリートは?
ーーーー見つけた。
「ーーーにゃはっ♪」
57 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:05:06.02 ID:RxVkmF0Do
それは、男だった。
真っ赤な髪を全て後ろへ撫でつけて、細みの眼鏡をかけている。
びゅう、と一陣の風が吹く。
これが志希と、後に彼女のプロデューサーとなる『鬼』とのファーストコンタクト。
物語の、始まりだ。
58 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:05:39.75 ID:RxVkmF0Do
いかにして匂いの元を引き留めるか。
志希のピンクの脳味噌はその解答を作成するためフル回転していた。
そして、出した答えは。
「………にゃはは☆ 流石の志希ちゃんも年貢の納め時かなー? うう17年、短い人生だったな〜。 およよ……」
泣き落としと、こじきまがいの憐れみ誘い。
真夜中、ストリート、汚れた美少女。
どう考えても不審者だったが、疲れた志希はそこまで思い至らなかった。
59 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:06:30.97 ID:RxVkmF0Do
「………」
ここで、鬼、意外にスルー。
鬼は道端でボロ雑巾のように倒れている少女に目もくれず通りすぎる。
ーーーつもりだったのだが、志希はガバッと飛び込んで、ズボンの裾を掴んだ。
「って、ちょいちょいちょーい! お兄〜さ〜ん。 うら若き乙女が倒れてるんだけど? 心牽かれない? そのまま帰ったらちくちく罪悪感に苛まれて、志希ちゃんの夢を見ちゃうよー?」
「知りませんね。 急いでいるもので。遅れれば悪夢の創造者にどやされるものでね。 ………おや? 貴女日本人ですね?」
引きずりながら歩き去ろうとした鬼が足を止める。
なんとか大根のすり下ろしを回避した志希は、勢いよく迫る。
60 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:07:01.72 ID:RxVkmF0Do
「! そそ! 志希ちゃん大和撫子なのだ♪ キミもジャパニーズでしょでしょ? 同郷のよしみでヘルプミ〜」
「生憎、愛国心は持ち合わせていないものでしてね。それに」
ぐい、と志希の手を掴み簡単に目線まで引き上げて男は告げる。
眼鏡の奥に光る瞳は、焼却炉で焼かれるエロ本のように赤々としていながらも、どこか煤けていた。
「人に助けを乞うな。 この世は弱肉強食。 貴女がどんな状況にいるのかは私は全く知らないが、恨むなら自分の弱き運命を、恨むんですね。 それでは。 待ち人が待ちすぎて老婆にならないうちに行かなければいきませんので」
61 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:07:29.24 ID:RxVkmF0Do
ぽいっと、鬼が志希を捨てる。
だが瞬間、爆発したかのような早さで志希は鬼のうなじに顔を埋めていた!
「お、ぉぉぉぉぉおおおお?! ……ナニ、これ!」
あまりにも唐突すぎて、鬼は引き剥がすのを忘れる。
志希は17歳の娘がけっしてしてはいけない、しまりのないアへ顔で楽園を味わい尽くす。
「ハスハスハスハスハスハス! ふぉぉぉぉおおおおお! やっばい! 何がヤバイってマジやばい! あ、言語野に機能不全確認! メーデーメーデ! 全員退避〜! 志希ちゃん、急速潜行シマース!」
62 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:08:06.00 ID:RxVkmF0Do
鼻水、涎、涙。
およそ顔から放出可能な液体を全て垂れ流し、鬼の上着を志希汁でべちょべちょにしていく。
「な、何ですかこの女!? 最近の痴女は進む方向を間違えたのですか?!」
「ハアァァァァァン♪ 何て言うか、モバマスに対するデレステ! 64に対する大乱闘! 調和って言うのかにゃあ〜♪ ココロトリップ、エクスタシー♪ カラダの疲れなんてサヨナラばははーい♪ もっと! もっと嗅がせて!」
「は、はなれなさい……この……!
って力強いですね貴女っ?! 」
ぐぐぐぐ、と顔面にアイアンクローをぶちこみながら離そうとするも、土下座して性交をねだる童貞のごとき必死さで、志希はしがみついて離れない。
63 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:08:39.58 ID:RxVkmF0Do
「先っちょだけ! 先っちょだけだからぁぁぁああ!」
「い、み、がわかりません……!」
「お願いしますぅぅぅ! 何でもしますからぁぁぁああ!」
「自分の体は、大事にしなさい……!」
一進一退の攻防。
永遠に続くかと思われた天下一無意味会は、不意に緩んだ志希の力によって中断された。
否、近づいてくる黒のセダンこそか。
「今度はいったいーーー」
64 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:09:08.99 ID:RxVkmF0Do
突然、視界が明滅する。
暗がりでいきなり光を直視したときの、眼球反応のせいだ。
ライトの原因は、車を降りるとゆっくり二人に近づいてきた。
「ーーーaーha。 見つけマシたよぉ。 お嬢さん。 んー? おやまあ、シラナイ顔も一緒デスねぇ? フレンドデスかぁ?」
夜だというのに、全身黒のスーツにハットとサングラス。
どう見てもカタギではない、よくてスーツフェチの変態だ。
こんな変態がFBIというのだから、世も末ならぬ、末も世だ。
65 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:09:40.24 ID:RxVkmF0Do
「………志希ちゃん大ピーンチ。 かも」
「helloへロー、お兄さん。 アナタ、そこのお嬢さんとお知り合いデスかぁ?」
「……すれ違う野良猫を知り合いというのなら、そうですね」
「HAHAHA! オモシロイ、実にオモシロイジョークですよ、お兄さん!」
気安く肩を、ばんばんと叩いてスーツフェチは笑う。
鬼はしかめっ面で、されるがままだ。
「オヤ? あなたジャップですね? フーン、アジアの黄色いお猿さんがアメーリカに、なんのようですカ?」
「別に。 仕事ですよ。 貴方と同じくね」
66 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:10:09.86 ID:RxVkmF0Do
スーツフェチと鬼の視線が交錯する。
一瞬、スーツフェチの瞳にほの暗い火が灯るが、たった一瞬。
すぐに、満面の笑みに変わった。
「そうデスか〜。 ではソチラのイチノセさんは頂いても、構いませんネ?」
「……お好きにどう……。 今、なんと?」
「what's? イチノセさんを頂くと言ったのデスが?」
鬼が、志希を一瞥する。
未だに顔中、液体だらけの志希は、ハテナ顔。
見つめ続けていると、ナニを勘違いしたのか、やんやんと、カラダをくねくねさせる。
67 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:10:39.50 ID:RxVkmF0Do
「………あなた、名はなんと?」
「Aha? ワタシですか? ワタシはーーー」
「貴方じゃありませんよ、変態スーツ。 貴女、名はなんと?」
「へ、へんた?! ナンだとコの黄色いサルがーー!」
掴みかかる変態スーツ。
だが、その手は鬼へと届く前に、あらぬ方向へと折れていた。
知覚する間もなく、一瞬で。
「ッッッッッ?!」
「早く。 名は?」
「し、志希、一ノ瀬志希……です」
68 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:11:12.74 ID:RxVkmF0Do
痛みに喚く変態を横目に、鬼は眼鏡を正す。
その表情は、朝っぱらから両親のキスを見せられるような、苦い顔。
「………見捨ててもいいですが、そうするとあの悪魔になんと言われるか……護衛料が発生しないまでありますよ、これは……」
ぶつぶつと何事かを呟く鬼。
腹をくくったのか、志希へ向き直り、宣言する。
「喜びなさい、一ノ瀬志希。 貴女を守ってあげましょう。 この世は所詮、弱肉強食。 今夜私に出会った、自身の運命の強さを誇りなさい」
唐突な言葉。
運命なんて非科学的なことを志希は信じない。
しかし、今しがた余すことなく匂いを嗅いで、何故だか。
69 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:11:46.50 ID:RxVkmF0Do
「いい匂いは、いいヒトだから……ふつつかものですがお願いします?」
「こちらこそ、ヘンタイさん」
へたりこむ志希へ手を伸ばし、その顔をハンカチで拭いてやる。
ともすれば姫を助ける騎士のような。
二人だけしかいないような、そんな情景。
「ジャアアァァァァッッップ!」
腕を折られた変態が、口から泡を吹かせながら吠える。
その背後にはいつの間にか集まった、大勢の変態スーツ達。
「許さナイ許さナイ許さナイ許さナイユルサナイーーー! このワタシに黄色いサルがぁぁァア!」
「近所迷惑ですよ、変態さん」
そちらに目もくれず、志希の顔を綺麗綺麗。
高給ソープで玉皺のひとつひとつを洗うように、汚れをとる。
70 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:12:42.20 ID:RxVkmF0Do
「つけあがるんじゃナイ! ジャップなぞ、狩人たるワレワレ、アメリカの獲物でシカないんだよぉぉぉおおお!」
「………獲物?」
拭き終わり、磨きたての金の玉のように輝く志希をおいて、鬼が変態集団に向かう。
「たかが30人前後が寄り集まって、武器を私に向けただけで、殺る側にまわったつもりですか……?」
自身に向く、多数の銃口に対し、なんの憂いも躊躇もなく。
鬼が進む。
志希はそのとき、確かに見た。
鬼の背中に浮かび上がる、紛れもない『鬼』の顔をーーーーー
71 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:13:14.67 ID:RxVkmF0Do
「誰であろうと、私と向かい合った時点で『殺られる側』で」
両手を高く構える奇妙な備えを見せながら、鬼は言った。
「私が『ヤる側』です……誰であろうともーーー」
72 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 00:17:08.16 ID:RxVkmF0Do
>>44
パプリカ、好き
>>45
その発想はなかったです……。
三角関係、ありですね。
基本アイドルそれぞれに担当がいる形です。
どろどろ昼ドラは紳士ちょっと書けない。
ここまでです。
今度は前より鬼長くなりそうです。
よければお付き合いください。
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/09(木) 02:35:22.87 ID:0UTGshyTo
乙
なかなかの文章力と紳士力、これは期待できる新人
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/09(木) 09:49:35.38 ID:bAz28R6cO
変態スーツがカラカルっぽいと思ったらオーガなPが伽羅だった
何を言ってるか分からねーと思うが(略
75 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 13:27:00.46 ID:/Jd0/OEOO
紳士淑女多すぎて、レストラン恐ろしすぎなんですが……
東京は怖いところなのね…
>>74
『知』の次は『暴』だからね。ちかたないね。
(ネタが)高まる……溢れるぅぅぅ
76 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 13:27:58.16 ID:/Jd0/OEOO
ーーーー高給ホテル最上階。
薄汚れたストリートとはかけ離れた、スイートルームのその一室に、志希はいた。
傍らには、鬼。
そして正面に座るのは、蛍光色のエメラルドグリーンに身を着飾った女。
「はじめまして、志希ちゃん。 千川ちひろです」
「はひゅめ、はぐっはひふぇ、んぐっぐっぐっぐ……! はふはふ、もぐもぐ! ……ぱふぁ〜」
顔面全てで飯食らうシキー。
一心不乱にテーブルに広げられた莫大な料理を食べまくる。
77 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 13:28:25.20 ID:/Jd0/OEOO
品の欠片もなく、しゃぶりつくし、むさぼり食う姿を、鬼は嫌そうに見つめ、対してちひろは笑顔で眺めていた。
「美味しいですか?」
「控え目に言って、サイコーかもかも! ずっと研究室に籠りきりプラスばたんきゅー寸前だったからねー。 涎ずびっ! てカンジ〜♪」
ニコニコと、表情を崩さずちひろは笑う。
鬼は知っていた。
この笑顔の攻撃性。
これから繰り出される舌戦を。
「それは良かったです♪ 志希ちゃんが喜んでくれて私、嬉しいですよ。 わざわざ、真夜中にホテルシェフ達を買収して作らせた甲斐がありました♪」
78 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 13:28:53.17 ID:/Jd0/OEOO
まず、右フック。
お前の食べている飯は、タダじゃあないぞ。
ドドドド、とオノマトペがちひろの背後に寄り添う。
「へぇーそれはありがたいねー♪ ……ところで、ちひろさんはどうしてあたしの名前を知ってるのかにゃ? 名乗ってナイ、はずだけど〜♪」
「あら。 さっき彼に電話で聞いたんですよ? 変なこと言うのね、志希ちゃん」
「フーン。 ならあたしの勘違いかナー? お兄さんが電話してるとき、あたしの名前は一回も呼ばなかったハズなんだけど……?」
返しの、左ジャブ。
志希の背後にも出現する、ゴゴゴゴってるオノマトペ。
電話をかける鬼の体にしがみつき、アイアンクローもなんのその、匂いを嗅いで嗅いで嗅ぎまくったことが生きた。
恥の勝利。
ちひろが、ちろり、と鬼を見やるが、鬼は素知らぬ顔で目を逸らす。
79 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 13:29:20.72 ID:/Jd0/OEOO
「へぇ……随分と短い間に仲良くなったのね……♪ ーーーだからと言って、ご飯が天から降ってくるワケじゃないですけど」
「そだね〜。 お金は大事だよー。 ほぃっ」
スパイ映画よろしく、胸の谷間から取り出したるはブラックカード。
限度額なし、天井知らずの、悪魔のカードだ。
続けて放った右ストレートはちひろの笑顔にヒビをいれる。
「追っかけられてたから使えなかったけどー使ってもらう分にはヨユー。 たぁんまりあるから、お好きにどうぞ、ちひろさん?」
「あらあら……。 ……小手先の牽制はやめましょうか。 志希ちゃん」
80 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 13:29:46.67 ID:/Jd0/OEOO
「無理。 あのクスリは誰にも渡さない」
緩みなど一切ない、覚悟を決めたサイエンティストの素顔。
そもそも試合が成り立たない。
ボクシングは二人が同じステージに立つ勝負だ。
「拷問でもスル? 死んでも喋んないけどね」
「…………」
スーパーマンすら産み出せる、画期的で、悪魔めいた発明品。
志希は自由な研究者だ。
好奇心をそのままに、突き進み、何もかもをかき混ぜる。
だが、研究者としての『誇り』は、だから誰より強いのだ。
81 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 13:30:14.40 ID:/Jd0/OEOO
「………」
こんな表情〈カオ〉もできるのか、と先刻の絶頂祭りを思い出しながら鬼は感心していた。
正にお手上げ、悪魔にも成せないことはあるものだ、と内心笑いながら鬼は他人事を決め込んでいた。
ここまでは。
「志希ちゃん」
「なに? 例えどんな条件を出されたってーーー」
82 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 13:30:48.64 ID:/Jd0/OEOO
「彼に四六時中何してもいいし、どんな実験も自由。 貴女の安全を保証させる護衛役、いえ召し使いにさせてあげるけど、だめかしら?」
「その話、乗ったあぁぁぁあああ!」
サイエンティスト、一ノ瀬志希。
しかし欲望に忠実な、マッドマックスであった。
「っておいいぃぃぃぃぃ?! 貴女ナニ言ってくれちゃってるんですかぁ?!」
観客席にいたらいきなり、舞台に立っていた。
ダブルクロスを決めたら、トリプルクロスをもらってたような。
予想外の一撃に、鬼の顎は砕け、あいた口が塞がらない。
83 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 13:31:14.26 ID:/Jd0/OEOO
「貴女は! いつも! 私を弄んでぇぇええ!?」
「獅子は子を千尋の谷に突き落とすって言うでしょう? この場合はサウザンドリバーかしら?」
「うるさいですよぉぉぉぉおおお! って、何もう既に私を嗅いでるんてすか、このアマ?! 犯しますよ?!」
はすはす神拳百連撃が炸裂しつつ、ちひろは志希に手を伸ばす。
尊い犠牲を伴った、悪魔の契約だ。
84 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 13:31:41.22 ID:/Jd0/OEOO
「クスリの製法はアタシの研究室。 passはshikishikinyannnyannangelringだから♪ 入力ミスすると爆発するから気を付けてね〜」
「はい、わかりました。 それでは契約成立ということでーーー」
握手が交わされるーーーその時、突如ばたり、と志希が倒れた。
「はぁ、はぁ、はぁーー。 何ですか、ついに昇天したんでしょうか?」
「いえ、これは疲労、ですね。 ほら、この寝顔」
余程、張りつめていたのだろう。
温かい食事、久し振りの安全、そしていい匂い。
志希は赤ん坊のように、無邪気な寝顔を晒しながら、眠っていた。
85 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 13:32:21.38 ID:/Jd0/OEOO
「こうしてると、ただの17歳の女の子ですね……ヘンタイにはとても見えない」
「あら? 気に入っちゃいました?」
「…………悪い冗談ですよ」
くすくす、と笑いながらちひろは出掛ける準備をし始める。
「もう行くのですか? いくらなんでも夜が深すぎますよ」
「FBIも動いてますし、早いにこしたことはないんですーーーよっと。 心配してくれるんですか?」
「……何を馬鹿な」
「うふふ♪ 大丈夫ですよ。 頼りになる『鬼』を新しく雇いますから♪」
「ーーーそれってまさかーーー」
がちゃり、と部屋のドアを開けて、ちひろは鬼に振り返る。
悪戯っぽい笑みを、たたえながら。
86 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 13:32:55.99 ID:/Jd0/OEOO
「あと、志希ちゃんとは相部屋ですよ♪ そのままだと布団カバーが汚れて、代金が発生するので、お風呂にもいれてあげてくださいね〜♪」
「は? え、ちょ、ま」
「それでは、お邪魔虫は退散退散♪ ぴゅ〜♪」
無情にも扉は閉まり、部屋には男と女が二人。
しかも、遂行難度SSクラスの爆弾の置き土産つき。
「本当に……悪い……冗談です……」
がっくりと項垂れる鬼と対照的に、彼の体を抱き締めて、眠り姫は幸せそうに微笑むのでした。
鬼のーーー明日はーーーどぉっちだーーー
87 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/09(木) 13:34:10.07 ID:/Jd0/OEOO
ここまで。
電車時間長いんだから溜まっても仕方ないね。
スッキリしたので二次面行ってきます。
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/09(木) 20:04:57.05 ID:JSsVmnnxO
またなかなかすごい作品が……
いい世界観だ
乙
89 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 10:06:44.11 ID:GTg18OjgO
落 ち ま し た
ファッキン朝○
紳士は紳士さ売る職につきます。
電車で溜まってるので出します。
しばらく紳士度高め
90 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 10:07:27.49 ID:GTg18OjgO
どうしてこうなった。
何度自問してみても、答えはでない。
思えば自分の人生は過酷と艱難の連続であった。
生まれてすぐ、親に捨てられた。
理由は知らない。
ただ『タイミング』が悪かったのだろう。
『運が悪かった』それだけだ。
それから男に拾われた。
それがさらに『不運』だった。
男は殺し屋のような、闘いを生業とする戦闘狂で、ペットを飼うような気軽さで彼を拾ったのだ。
何度死線を越えたかわからない。
彼は生きるために、強さを身に付ける他なかったのだ。
そうして日々が過ぎていき、男がある日、より高みを目指すと言って、とある組織へ消えた頃。
彼は弱肉強食の理と、男の口癖を刻んでいた。
91 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 10:08:05.89 ID:GTg18OjgO
『誰であろうと、俺が〈ヤる側〉だーーー』
自身の運命に立ち向かう、弱さの否定を糧に彼は、『鬼』となったのだ。
『痛み』も『温もり』も捨てて、強くなったはずなのに。
「どうしてこうなった………」
場所は、シャワールーム。
存在するは、鬼と志希。
うら若き乙女の柔肌をごしごしあわあわきれいきれい、するという難易度超Sの任務を受けて、鬼は絶望に瀕していた。
92 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 10:08:46.44 ID:GTg18OjgO
「………」
安らかに眠る志希を見る。
長く美しい睫、ぷっくらと膨らんだ唇、陶器のように透明な肌、たわわに実った二つの果実、おれそうなほど細い腰、主張するヒップーーー
見れば見るほど美しい。
「く、くぅ………駄目です、直視しては目に毒……! さ、さっさと、終わらせましょう」
鉄の意思と鋼の強さを伴って、鬼は心を無にする。
だが、任務を達成するには乗り越えるべきタスクが多すぎる。
鉄が凹むか、鋼が曲がるか、どちらが先か。
闘いのゴングが、鳴る。
93 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 10:09:15.91 ID:GTg18OjgO
Mission@ 『脱がせ!』
体を洗うためには脱がねばならぬ。
脱がねば洗えぬ、不可逆反応。
人の身を獣と分ける分岐点、その除外。
「お、落ち着きなさい私、大丈夫大丈夫。 相手はたかが17歳のヘンタイではないですか……た、多少顔が整ってスタイルがいいからといって興奮するわけが……」
言い聞かせるように唱えながら、鬼は志希の衣服に手をかける。
眠る少女の衣服をシャワー室で剥ぎ取るという、とんでもなくマニアックでコアなシチュエーション。
94 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 10:09:47.55 ID:GTg18OjgO
「ハァーハァーハァー……」
息を荒立てる、客観的に見てヘンタイなオニーさん。
だがそれでも鬼の鬼の手がぬーべーせぬよう、最後の一線は守っていた。
白衣、カッターシャツ、スカート。
ここまでは震える手を抑えつつ、成し遂げた。
(こ、ここまでとは………!)
小さいとは口か裂けても言えない、そのEighty Threeのバスト。
だが、その山は、自身を覆い隠す靄霧を払われたことで、巨大さを増していた。
登頂する直前、あまりの緊張に山が実際より大きく感じるアレだ。
95 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 10:10:27.43 ID:GTg18OjgO
(そして! ナニよりも……!)
たかが一枚の布が、これほどまでに♂心をシゴクとは。
薄紫のブラジャーを押し上げる富士山に加え、お揃いのショーツ………。
可愛らしいリボンが添えられた、志希着は、驚くほどの破壊力を持っていた。
(む、無心になれ私……!)
屹立せぬようおのが分身を握り締める。
下半身への血流の流れを絶ったことで、脳に新鮮な酸素が周り、思考がクリアになっていく。
(………ふぅー。 やるなら一瞬! ここに私の培った技術全てを費やす!)
目を逸らさず、ガン見しながら、志希のブラとショーツに手をかける。
アウトの国境をジェット機で爆速領海侵犯しつつ、鬼は命を燃やした。
96 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 10:10:59.87 ID:GTg18OjgO
(…………。 憤ッッッ!)
激流を制するは静水ーーーー
流れ落ちる水のような自然さで、鬼は脱衣を成功させた。
長く持っていては体に毒。
剥ぎ取る勢いそのままに放り投げた二つの凶器は、天井に張り付き、性なるオブジェと化した。
Mission@Success!
(ふぅーーーー………ん?)
97 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 10:11:26.15 ID:GTg18OjgO
鬼の目の前に現れた、第2の任務の前に、まず、皆さんに知ってもらいたいことがある。
こんな話がある。
98 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 10:11:58.07 ID:GTg18OjgO
金髪緑眼のハーフフランスがオークションを受けに来たーーー
そのときの審査員は、紳士だった。
当時、応募者は200人を超えーーーー
後の経済効果として700億円を越える粒揃いだったというーーー
当時の打ち上げ映像に紳士の音声が入っているーーーー
『彼女を確認した瞬間、射精していたんだよ、わたしは!』
当所はタチの悪いジョークとして一笑に付された、酔いどれの言葉だったがーーーー
彼が紳士会〈シンデレラプロジェクト〜如何にしてアイドルと同棲するか〜〉を立ち上げたとき、彼の言葉は異常な信憑性を帯びる。
担当になったんだよーーー
採用理由はあろうことか私情ーーー
99 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 10:12:34.11 ID:GTg18OjgO
フレデリカ採用から14日目のことだった
事務所の誰もが納得した
8年連れ添った事務員・ちひろも呆れてものが言えなかった
その後、交遊関係を元に割り出された驚愕の真実が事務所を駆け巡ることとなる
フレデリカを愛してやまなかった
この健康な紳士
フレデリカプロデューサーの彼女いない歴ーーーー
実に28年!!
100 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 10:13:20.36 ID:GTg18OjgO
ーーーーところでこの話は一切、現状とは関係がないーーー
元紳士の恥部を晒しただけだーーー
が、お気付きの方もいるだろう。
そう、チェリーにとって、美女とは存在が性の対象。
ならば、後に世界を席巻するSSアイドル。
一ノ瀬志希の一糸まとわぬ裸体は、いったいどれだけの童貞を殺すだろう?
101 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 10:14:00.14 ID:GTg18OjgO
(………お、おお)
鬼の人生にはこれまで息をつく間もなかった。
生きるか死ぬか、弱肉強食の世界で生きてきたのだ。
だからこそ、これもまた『タイミング』が悪かったのだろう。
『運が悪かった』のだろう。
(おぉぉぉぉぉぉおおお?!)
102 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 10:14:28.31 ID:GTg18OjgO
苦しくも鬼はーーー童貞だった。
MissionA『手を出さずに洗え』
103 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 10:16:10.36 ID:GTg18OjgO
ここまで。
まだまだ長く垂れ流しますが、どうぞお突き合いください。
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/10(金) 10:17:13.61 ID:oGeYBrpLo
乙乙
ブッ飛んでて好き
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/10(金) 10:43:33.84 ID:z764yn9HO
うーんこのアホ
乙
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/10(金) 18:55:50.26 ID:xYtlMNegO
グッジョブ朝○
107 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:00:05.27 ID:oFK9Ifd8o
>>106
なんでや! 紳士入れてくれてもええやろ!
出していきます。
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/10(金) 20:01:35.90 ID:3fOAocIYO
こい
109 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:01:36.76 ID:oFK9Ifd8o
ーーーありえないなんてことは
ありえないーーー
110 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:02:06.53 ID:oFK9Ifd8o
洗うとは何か。
その起源は古代メソポタミアにまで遡る。
風呂に入り清める。
かつてそれは、1日の汚れを洗い流す物質的な意味と、心の疲れを溶かす精神的な意味があった。
つまりは、『禊』。
そこに他の念が混ざることはなく、神聖さすら宿している。
洗うとは、風呂とは、『聖なる所作』なのだーーーーーだから決してHではない。
111 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:02:36.87 ID:oFK9Ifd8o
ーーーーなどと、心の中で世迷い言を繰り返す鬼の海綿体は血液の凝集を禁じ得ない。
それもそのはず、童貞には志希のぴんと立つ、二つのピタゴラスイッチに興奮を抑えきれないのだ。
(わ、私としたことが、ええぃ、静まれ……! 静まれ……馬鹿めが……!)
鬼の握撃にも一切動じぬ、鋼鉄のなまら棒。
ロリータコンプレックスを物的に証明している。
もはや一瞬の猶予もない。
いつなんどき、『今日から一番逞しい〜のだ〜』するかわからない。
112 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:03:10.65 ID:oFK9Ifd8o
(できるだけ素早く! そして無駄なく隅々をーーー!)
取り出したるは、ふわふわタオル。
赤ちゃんのもち肌のごとき肌触りを持つ、この場に相応しき神器。
(ユクゾッ!)
静かなる掛け声と共に、鬼は志希の体を洗っていく。
「これはちひろの裸ちひろの裸ちにろの裸ちひろの裸……」
独り言を呟きながら女の子の体を拭いていくヘンタイオトナ。
逮捕一直線待ったなしの姿を晒しながらも、鬼は一心不乱に攻めていく。
113 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:03:40.27 ID:oFK9Ifd8o
手、脇、うなじ、尻、足。
直視しないように、できるだけ柔らかな感覚が手につかぬように。
ちひろの裸を想像して萎えと屹立を繰り返しながら、鬼は順調にことを運んでいった。
そしてーーーー山場を迎えた。
(残るはこの、コスモ〈宇宙〉とカオス〈混沌〉ーーー)
114 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:04:23.99 ID:oFK9Ifd8o
摘ままねば洗うことのできぬ二大乳頭と、山奥の秘境を求めるがごとく、草花を掻き分け探索せねば洗いきれぬ秘所。
ここを乗りきらなければ、任務達成とは言えないーーー
鬼真面目な性格が、破滅的な思考に拍車をかけていだ。
(なぜ私がこんな責め苦を………くぅぅ……)
うらやまけしからん状況だが、清潔、清廉、清い倫理観を持つ鬼は涙を流し苦しんでいる。
その葛藤は彼の肥大と収縮を繰り返すデモニオからも見てとれた。
115 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:05:08.57 ID:oFK9Ifd8o
(けれど、私は逃げません……! 所詮この世は弱肉強食……私が常に『ヤる側』です……! 誰であろうとも!)
ぶっちゃけ正直なところ後は髪の毛を洗えば、シーツを汚さないという目的は達成されるのだが、童貞力69万の鬼はそこまで頭が回らない。
そして、登破することを、決めた。
(ーーーうすピンク色で、小さく存在を主張する、蕾が二つ)
先端へと手を伸ばす。
陥没ニッポォならば既に詰んでいたが、神も多少の慈悲は持ち合わせていたようだ。
(こ、この蕾を……ええぃ、ままよっ!)
勢いに任せて擦りあげる。
手に残るーーー確かな弾力。
116 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:05:42.12 ID:oFK9Ifd8o
(なんですかこれは……グミのように柔らかかく、ゴムのように張りがある……こ、この世にこんな物体がーーー)
あまりの衝撃にトリップしそうになる鬼。
擦るだけであったはずの両手はいつしか、摘まみーー引っ張りーー弾きーーねじりーー離す。
およそ聖なる所作とはかけはなれた動作。
鬼の手をぬーべーさせるピタゴラスイッチ。
(ま、まずい……! は、離さねば……! しかし、手に吸い付いて離れなーーー)
溺れそうになる鬼。
だが、『聖』を謀った神罰が、不意に訪れた。
117 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:06:19.67 ID:oFK9Ifd8o
「………ん、んぅ……はぁ……」
「〜〜〜〜〜ッッッ!?」
ほんの少し志希から漏れたその声は、沸騰した鬼の脳みそを一気に冷ます。
眠りながらも、快楽の刺激が彼女に覚醒を促しているのだ。
(ば、馬鹿か私はッッッ! 何故起きないなどと盲信を……!)
Cautionーcautionーcautionーcaution
鬼の頭で鳴り響く警戒音。
New mission arrival!
118 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:06:46.86 ID:oFK9Ifd8o
緊急Mission発生
『志希を起こすな』
119 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:07:22.61 ID:oFK9Ifd8o
もはや一刻の猶予もない。
山からは既に下山し、残す大きな難関は秘境探検。
(髪は目を瞑りながらでも洗えます……ですがココだけは……。 ーーーはっーーーこ、これはーーー)
それは、まさに全てを受けとめる母なる海。
エーゲ海の美しさにも例えられる、さざ波ひとつ、海藻一つ浮かぬまっさらな海岸線。
そしてそこには、多くの場合、景観を壊すはずの生モノが違和感なく備えついていた。
いわば、オマーン国際空港。
いわば、マリアナ海溝。
120 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:07:53.05 ID:oFK9Ifd8o
(ーーーー美しい)
ぴったりと閉じられた姿は、恥じ入るビーナスのような淑やかさと、蝶を誘う甘露を併せ持っていた。
(なんなんですかーーーこの胸の想いはーーー)
鬼の心に芽生え始めた『ナニ』か。
それは今まで抱いていた17歳への劣情とは全く異なる、純粋な。
ちくり、ちくり、と胸を挿す感情〈モノ〉。
121 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:08:19.20 ID:oFK9Ifd8o
(こんな想いははじめてです……まるで私じゃない私になるようなーーー)
鬼が惑う。
新たな色の目覚めに。
それはけして睡眠姦に目覚めたわけではなく。
(まさか、これが『痛み』なのですか……)
人はあまりに美しいモノを見たとき、言葉を失う。
今、それと同じように、鬼は志希の閉じた貝を見つめ、股間の固さを失った。
胸を挿す痛みの起源は、此れほどまでに完成された美に、情けなくも欲情していたという事実。
鬼はヘンタイプレイによって、『痛み』を思い出したのだ。
122 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:08:49.51 ID:oFK9Ifd8o
「もはや……迷いはない……私の行動と心に一点の曇りなし。 すべてが正義だーーー」
心を締め付ける心地よい痛みと共に、鬼は貝を開いていく。
ーーーーくぱぁ。
中には、真珠より尚も価値のある神秘。
女体の妙が、広がっていた。
(心は落ち着いている。 傲りはない。 私は今、使命を遂行しているのだ)
優しく、ガラス細工を扱うように、繊細に洗っていく。
数日間風呂に入れず、カズノコに溜まったカスを、丁寧にほぐし、外す。
指についたそれを鼻に近づけてひと嗅ぎすれば、瞬間、脳に花畑。
123 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:09:26.64 ID:oFK9Ifd8o
(ここは、天国……?)
つん、としたチンチョウ花に似た香りが、甘さにハーモニーを生み出している。
頬を伝う温かいモノ。
鬼の目にも、涙。
(ならばこれは)
栗の実が生っている。
堕ちてしまわぬよう、繊細に優しく擦りあげる。
「ん……あ、ふぁ……くぅ」
(………)
志希の声に艶っぽさが混じる。
だが今の鬼にとっては、心を掻き乱す要因にはなり得ない。
ぴくっぴくっ、と微細な呻きを志希の体があげている。
(あとはこの奥、ですか)
栗狩りが終わり、鬼が挑むのは潜水。
海溝のその奥。
つぷぅーーーと指が沈む。
124 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:09:56.17 ID:oFK9Ifd8o
「なんと暖かい………」
女性の体は体温が高い。
それは他を安心させるための、『母』としての素質。
志希は十二分にその素質を満たし、性なるギフテッドであることも示していた。
知と性、合わせて『知性』。
天は乙女に、二物を与えたのだ。
「ん……? この指先に当たるものは………?」
かりかりっと、指で壁を掃除する中で、唐突に触れたもの。
「これは、まさか」
125 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:10:30.49 ID:oFK9Ifd8o
その通り。
聖母マリアは、『其』を失うことなくイエス・キリストを懐胎したという。
今度こそ鬼は声をあげて泣いた。
童貞が初物に喜ぶ姿そのままに、しかし心は遥か高みに。
ーーーあり得ないなんてことは、あり得ないーーー
「守ろう……いや、〈護ろう〉彼女を………私の命に代えてでも………」
「あっ………」
つぷん、と指を引き抜いて、先程の女神へ触れた感覚を忘れないよう慈しみつつ。
126 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:11:05.48 ID:oFK9Ifd8o
「こんな気持ちは初めてです、志希……ありがとう……」
仄かに芽生え始めた『温かな』ココロ。
聖女の頭を優しく撫でる。
ついぞ不可能と思われた任務は、いまや成された。
MissionAsuccess!
Extra Mission success!
New record!
「後は髪を洗って、終わりですね。 ふふっ終わってみればなんと呆気ないーーー」
鬼は、その時、安心した。
127 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:11:34.49 ID:oFK9Ifd8o
勝ったと、確信し、安堵した。
耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて。
美しくフィニッシュ。
128 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:12:07.76 ID:oFK9Ifd8o
ただし、鬼の『敗北』で、だ
129 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:12:35.04 ID:oFK9Ifd8o
乗り越えたと、思った。
成し遂げたと、思った。
だが、鬼はどうしようもなく『運が悪かった』、いやある意味『運が良かった』というべきかーーー。
「………んぅ、はすはすぅ……」
鬼の匂いに誘われるように、力強くその体を掴み、暴力的な肢体を存分に密着させ、そして。
楽勝だと侮っていた、その艶やかな絹のような髪の毛で、鬼の股座を撫で付けたのだ。
130 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:13:11.97 ID:oFK9Ifd8o
「ッッッッッッ?!」
離れ小島での死闘を成し遂げ、皇帝になったギャンブラーのような爽やかさに包まれていた鬼の心が、一瞬で瓦解する。
女神?
聖なる所作?
馬鹿らしい。
ダイレクトな快楽は人のココロなど容易くぶち壊してしまうのだ。
「くぅ〜〜〜〜〜!」
離れようとしても、志希のしがみつく力が強すぎて叶わない。
むしろ動くたびに髪の毛が擦れ、ますます怒張を固くする。
131 :
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]:2016/06/10(金) 20:13:37.44 ID:oFK9Ifd8o
「こんな、こんなことがあるか……! 私は、護ると決めたのだ……! ここで果ててなど、たまるものか!」
違うものは溜まっているが。
既に小袋はマグマのごとく熱を持ち、噴火寸前。
デモニオに集中するから不味いのだ。
「噴破ッッッ!」
気をまぎらわすため、シャワールームの壁を叩く。
それが、さらに、不味かった。
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