モバP「痛くなければ覚えませぬ」

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1 : ◆ao.kz0hS/Q [saga]:2016/06/17(金) 23:15:54.45 ID:kn5lQ3PC0
若干特殊な内容になっておりますのでご注意ください。

尚、本編はシグルイとは一切関係ありません。
2 : ◆ao.kz0hS/Q [saga]:2016/06/17(金) 23:17:25.91 ID:kn5lQ3PC0
目の前には書類、書類、書類の山…。

日中、アイドルの付き添いで現場に出ていたしわ寄せだ。
一日でもこれだけ溜まってしまう。

企画書、稟議書、履歴書、見積書、請求書、企画書、領収書、進捗表、履歴書、企画書…種々様々。
目を通し上司の書類トレーへ、目を通し修正して再出力、目を通して経理へ回覧…。

事務所にただ一人残り、片っ端から書類を千切っては投げ、千切っては投げ(イメージ)。
うおォン俺はまるで人間書類処理機だ、なんてな。

でもまぁノってきた。
このペースなら終電までには余裕で終わるなぁ。
と見通しが立ったので一息つこうかなと気を緩めたのだが…
3 : ◆ao.kz0hS/Q [saga]:2016/06/17(金) 23:18:43.82 ID:kn5lQ3PC0










「おつかれさま。働き者ね、頭が下がるわ」



P「ひぃっ!!??」ドキィッ

4 : ◆ao.kz0hS/Q [saga]:2016/06/17(金) 23:21:17.76 ID:kn5lQ3PC0

その絶妙なタイミングで背後から、それも耳元で声を掛けられ、完全に一人だと思い込んでいたこともあり心臓が止まるかと思うほど驚いた。


「…ずいぶんな反応ね。せっかく一人寂しく労働にいそしむあなたを労いに来たのに」

P「か、奏かぁ。驚かせないでくれよ…」ドキドキ


振り向くとそこには担当アイドルである速水奏が立っていた。
まだ、心臓の鼓動は正常には戻らない。


奏「そんなつもりはなかったのだけれど…。Pさんが集中し過ぎなのよ」

奏「あぁ、でもこんなにたくさんの書類を前にすれば、そうでなければ立ち行かないのかしらね」

奏「ともかく改めて、おつかれさまPさん。いつも私たちのためにありがとう」

P「おつかれさま奏。だけどこれは俺の仕事だから礼には及ばないよ」

奏「ストイックなところは素敵だけれど、感謝は素直に受け取っておくものよ? ふふっ」

奏「頑張ってくれているあなたのためにコーヒー買ってきたの。集中するのは結構だけれど息抜きも必要だと思わない?」


ナイロン袋に入った缶コーヒーを取り出し微笑みながら顔の横で軽く振る奏の仕草はそのままCMにも使えそうなほど絵になっていた。いやしかし缶コーヒーは奏のイメージとは少しズレるか…。
奏はなんとなく瓶だな。瓶となるとコーヒーではなく…


奏「…Pさん、メリハリって言葉知ってる?」

P「あ、すまない…。ちょうど俺も休憩しようかと思っていたところなんだ。コーヒーありがとう」

奏「さ、ソファで休憩しましょ」
5 : ◆ao.kz0hS/Q [saga]:2016/06/17(金) 23:22:48.59 ID:kn5lQ3PC0
ソファに腰を下ろしふと壁掛け時計に目をやるともう23時になろうかというところだった。
23時…。びっくりしたことで思いつくのが遅れたが、高校生であれば夢の中にいるのが推奨されるような時刻だ。


P「奏、こんな時間になぜ事務所に来たんだ? 今日の仕事は21時まででそのあともタクシーで直帰するように伝えていたはずだが?」


向かいではなく隣に座ってきた奏に目を合わせないまま質問する。

奏「だからあなたを労いに来たのよ」


見目麗しいアイドルが労ってくれるなど本来なら望外の喜びと言っても良いのだが、それもやはり時と場合に依る。
それに加えて奏は「要注意人物」なのだ。
ひょっとしたら自意識過剰と言われてしまうかもしれないが。
…ただの自意識過剰であったならどんなに簡単か。


P「感心しないな…。奏はまだ高校生なんだぞ? たしかに仕事で夜遅くまで拘束することはあってそれは本当に申し訳ないと思っているが、それでもだからこそ高校生として最低限の休息を取れるように配慮しているんだ」

P「しかも、こんな時間の事務所に来るなんて。俺しか残っていないような事務所にのこのこやって来るなんて、危機感があまりにも無さすぎるんじゃないか?」

奏「…あなたしかいないからきたのよ」ボソッ

P「ん? なんだ?」


かなり際どい言葉を必死に冷静に聞こえていないふりをした。


奏「…なんでもないわ」
6 : ◆ao.kz0hS/Q [saga]:2016/06/17(金) 23:23:58.16 ID:kn5lQ3PC0
奏「大人びてみせなくちゃいけない仕事ばかりやらせるくせに、こんなときは子供扱いするのね。矛盾してるわ」


それは実に痛いところであるが…


P「矛盾は百も承知だ。ただお前が何かひどい目に遭ったりせず安全でいられることはなによりも大事なんだ」

奏「…今日ここで何が起こったって、私はそれをひどいことだなんて思わないのに」

P「ん? なんだって?」

奏「…っ」キッ


奏の大きな瞳に睨まれると実に迫力がある。
たしかにさっきのは自分でも白々しかったと思うが。


奏「…いいわ。子供らしくわかりやすく言ってあげる」


そして完全に失策だったようだ。まずい奏の目が座っている…。


P「いや、待て奏。いい、わかった、俺が悪かった」

奏「いいえ、待たないわ」

















奏「…好きよPさん」




P「ぁ…」
7 : ◆ao.kz0hS/Q [saga]:2016/06/17(金) 23:25:40.53 ID:kn5lQ3PC0
決定的な言葉に思考がショートする。
強引にでも奏の言葉を遮った方がいいのか、それとも最後まで聞いてうまくごまかした方がいいのかわからない。
そもそも手遅れであるような気がするし、それに最早ごまかせるものでもないかもしれない。


奏「今日この時間にここに来たのはあなたしかいないと分かっていたから。さっき聞こえてたでしょ?」

P「れ、冷静になれ…」

奏「冷静よ? 少なくともPさんよりは」

奏「…もっと言えばあなたに手を出してもらいたくて、あなたと二人きりになれるここに来たわ」

P「っ…」

奏「本当にあなたには感謝してるの。見たこともない素敵な世界を見せてくれて」

P「それは、奏の力だ…」

奏「半分はね。でももう半分はやっぱりPさんのおかげよ。私が一番輝ける仕事を取ってきてくれたり、自分でも知らなかった一面に光を当ててくれたり…。
 たぶん他のプロデューサーでは無理だったと思うわ」

P「……」

奏「それに、あなたは下衆な視線を送って来るクラスメイトやタレントや俳優とは違う。
 あなたはちゃんと私の内面も見てくれている。それとも…ただ私のルックスがあなたの好みではないのかしら?」

P「いやっ、そんな……ことは…ない……」


あまりにも見当違いな奏の考えに咄嗟に本心が顔を出してしまった。まずいまずい完全に奏のペースだ…。


奏「ふふっ。嬉しいわ。本当に…」
8 : ◆ao.kz0hS/Q [saga]:2016/06/17(金) 23:26:32.27 ID:kn5lQ3PC0
奏「きっとあなた以上の男性はいないわ。だからあなたが好き。単純明快でしょ?」

奏「Pさん……あなたの答えを聞きたいわ」


吸い込まれそうなほど美しい瞳をまっすぐ向けられる。
この2つの宝石の前じゃとてもじゃないが嘘はつけそうにない…。


P「か…奏…。俺とお前はプロデューサーとア「Pさん」


俺の言葉を遮るように奏が話し始める。


奏「私は子供らしいから、子供でも納得できるように答えてね? 変なごまかしや単なる先延ばしはきっと理解できないわ」

P「ぐっ……」

奏「本心を聞かせて。本心であればそれがどちらでも私は納得するわ」

奏「あ、そうね……別に言葉でなくてもいいわよ」

P「?」

奏「ん……」


奏が俺の方へ体を向け目を瞑り、キス待ちの構えになった。
このポーズはこれまでにも何度もされてきたがいずれも俺をからかうための冗談めいたものであった。
しかし今回の奏は本気らしい。
主導権を握っているかに見える奏もその実、緊張しているようで頬は見たことがないくらいに朱が差し、唇もかすかに震えている。
9 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/06/17(金) 23:28:34.22 ID:kn5lQ3PC0

……
………
…………無理だ。

どうシミュレートしても奏にキスする結末になってしまう。
だって仕方ないよ、俺だって奏大好きだもん。
嘘つけない、ごまかしダメ、先延ばしダメなんて、もう他にないよ…。
あ!「答えは沈黙」というのは…ダメだろうなぁ。
「沈黙ということはOKということね」ってなるよ絶対。
どうしたらいい!?この緊縛にも似た状況を打破できる妙手ないのかい!?



ずっと奏のキス顔を見つめていたら意思とは関係なくキスしてしまいそうだったので、
どうにか目を逸らしソファ前に置かれたローテーブルに目をやった。テーブルに置かれ
たままになっていたあるものに目が留まる。きっと誰かが食べ切ったあとに捨て忘れた
のだろう。あぁ、懐かしいなぁ。子供の頃、コレをアレしたらすげー笑えたなぁ……。
あ、やるか…? やってみるか? 奏に? 絶対奏はやったことないだろ。こんなこと
したらもう今日のことなんてぶっとんでしまうんじゃないか? 奏ももしかしたら考え
直してくれるかも。もっとも俺の首もぶっとんでしまうかもしれないが…。いや、それ
は確かに嫌だが今はもうこの思いつきを奏にやってみたくてたまらなくなっている。
…奏怒るだろうなぁ。でもコレをアレされた奏がどんな感じになるのか興味あるなぁ。
いや、あくまで交渉材料としてね?
10 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/06/17(金) 23:29:39.62 ID:kn5lQ3PC0
そうして俺はテーブルの上に無造作に投げ出されていた赤色のソレ、通称みかんネットにひそかに手を伸ばした。

そして入れ口を十分に広げ振りかぶり……






ず ぽ っ !

奏「ふぇ!?」







奏の美しい顔に一気に被せてしまった。









奏「へっ!? はっ…!?」フゴフゴ

圧迫祭り絶賛開催中……っ!








あわわわわ…。
11 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/06/17(金) 23:30:34.50 ID:kn5lQ3PC0
P「ごくり…」

奏「Pひゃ、ん…な、にをひ、たの…? 目が…開けられなひわ……」

奏「こへ…スツォッキング…? いえ、網たひつ…? なに…これ…どこから…? 何なの…?」


ネットの圧迫感で瞼があげられないらしく、頭を飲み込んだみかんネットをペタペタと触り、その感触から網タイツと勘違いしたようだ。
惜しい! いや、本来下半身に履くものである網タイツをこのタイミングで頭に被せられたなどという発想自体出てこないのが普通かもしれないので、そこは奏の客観的判断力と柔軟な思考の融合を称賛しても良いだろう。
さすが奏だ…。




…。

……あぁ。

………やってしまった。



ネットに圧迫された奏の顔は見るも無残。
鼻は潰れ、頬はネットに引きずられ下に垂れ、髪は散らかしたように顔にへばりついている。
このネットの下に美女の顔があると分かる人間は皆無だろう。
この圧迫顔から元の美しい顔を想像することは人間業ではない。
そもそも美女にこんな罰当たりなことをするなんて常軌を逸している。


あぁ…まじでやっちまったなぁ…。





しかし……
12 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/06/17(金) 23:31:58.31 ID:kn5lQ3PC0
奏「えっ? ほんとうに…えっ、なっ、なんなの?」

P「……」ゾクゾクッ


状況がまったくわからず、あたふたとする奏のぶちゃいくな顔を見ていると胸の奥がズキズキするようなあまりよろしくない類の快感が沸いたことを認めなくてはならないだろう…。
なんだろうこの感情…。

おそらく俺しか見たことがない、しかももう二度と見ることはできないだろう奏の無様な姿。
それを凝視する。
そこで文明の利器の存在を思い出す。
慣れた手つきでスマートフォンを取り出しカメラアプリ起動。


カシャ♪


静かな事務所に無慈悲な撮影音が鳴り響いた。


奏「P、ひゃん…? 何を撮っているの…?」


カシャ♪  カシャ♪


響く電子音。


奏「だから! 何をしているの!?」


明らかに怒気を孕んだ問いかけに答えてやることにする。言葉で、ではなく…。


むんず  ずるぅ


奏「んっ!?」


ネットの先端を上へ5センチほど引っ張ると、予想通りそれにつられて奏の瞼が開いたのでスマホの画面を見せてやった。
13 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/06/17(金) 23:33:10.40 ID:kn5lQ3PC0
奏「ぃゃ…なひよ…これわたひ…? なんのつもり…なの…ひょ…」フルフル


あ、ネットを引き上げたから今度は頬が引き上げられて…しかも最悪なことに鼻がブタっ鼻ぽっくなっている。
さらに昏い興奮を覚えた。
残したい、この感動。


カシャ♪


奏「や、や…めへ…やめへぇ……」


カシャ♪ カシャ♪ カシャ♪


奏「やめなさい!!!」グイッ


声を荒げて奏が被せられていたみかんネットをはぎとってしまった。
顔にネットの跡はついていないが、髪はそうもいかずせっかくビシッと決まっていた髪型は崩れ後れ毛があっちにもこっちにもある。
だからかもしれないが、怒りに凄む奏もいつもの迫力がない。


奏「なんなのよ!? なにがしたいの!?」

P「奏、俺はやはりお前の想いには答えられない」

奏「えぇ!? はぁぁ!?」



奏「えっ…………」

奏「やっぱり私じゃダメなのね……」シュン

P「いや! 違うそうじゃない。 『応えられない』ではなく『答えられない』だ。OKともNOとも答えられないということだ」

奏「なによ…それ…納得できない…」
14 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/06/17(金) 23:35:24.53 ID:kn5lQ3PC0
P「俺たちの関係の始まりはプロデューサーとアイドルだ。それが大前提だ。その前提を反故にするようなことは俺にはできない。
そしてお前もアイドルでいる間は特定の誰かに表立って愛情を注ぐというようなことはしてはいけない。
だから俺に『好き』だなんて言うのもだめだ。それはそれが許される時までずっと秘めておくべきものだ」

奏「な…とく…できない…」

P「そういうルールだ。アイドルになる前に伝えたはずだな?」

P「そして…それでも尚、ルールを破ろうというのなら、俺だってルールを破る…」

奏「な、なによ…?」


スマホを3回ほどタップして画面を見せつける。

LINEのとあるグループにさっきの圧迫顔の写真をあと1タップで送信できる状態になっている。
グループのメンバーは、俺、速水奏、城ヶ崎美嘉、そして、宮本フレデリカ、塩見周子、一ノ瀬志希。俺とLiPPSの連絡用のグループだ。


P「ルールを破ろうとするような悪い子には罰を与えなくてはいけない。
 まだこの話題を続けようというのなら、このグループにさっきの写真をぶち込む…」



奏「…」



奏「………」



奏「ひぃぃぃ!!!??」ブルルッ
15 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/06/17(金) 23:36:51.50 ID:kn5lQ3PC0
この罰の恐ろしさを正しく認識した奏の顔が一気に青くなった。
美嘉はともかく、フレデリカ、周子、志希にこんな写真が渡ろうものならどれだけいじられてどこまで拡散されるか…。
もし俺の恥ずかしい写真が万が一この三人に渡ったとしたら…想像するだに恐ろしい…。


奏「だ、だめっ…そんなの家から出られなくなる……っ」ガタガタ

P「こんな汚い手を使うしかない俺をいくらでも罵ってくれていい。だから俺との関係についての話はすべての筋を……奏?」

奏「だ、だめよっ…もう日本じゃ生きてきけないわ……」ガタガタ


青くなったまま身震いしている奏に俺の声は届いていないようだ…。


奏「ダメよ…Pさんっ…お願い写真を消して…っ」ガバッ


奏が俺のスマホに飛びついてくる。
やばい完全に正気を失っている…。


P「いやっ、待てっ!送らない!送らないから!!危ない!押しちゃう!!」

奏「いやぁぁぁ!だめよ!!押さないでぇ!!!」グイィ

P「押さないって!!!!だ、大丈夫!!嘘だって!!こいつらに渡すわけないって!!!」

奏「だめぇぇえ!!! やめてぇぇぇぇぇええ!!!」グイィィ

P「ほんとに!!送らないからぁっ!!! 奏ぇ!!! 俺の話を聞けぇぇぇ!!!」

奏「いやぁぁぁあぁぁ!!!」グイィィィィイイ

P「やめろぉぉぉぉ!!!!」







   ぽちっ……




P奏「「あっ」」











LINEの薄青の背景に奏のみかんネット顔が表示される。



奏「いやあああぁぁぁぁぁああ!!!!」
16 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/06/17(金) 23:37:47.60 ID:kn5lQ3PC0
響き渡る奏の絶叫。近隣のビルから通報されてもおかしくない声量だ。

そしてすぐさま既読が1つ付く。


  ぽーん♪


美嘉【これ奏? どゆこと???】



奏「いやあああぁぁぁぁぁああ!!!!!」


そしてまた絶叫。


奏「はぁ、はぁ…み、美嘉?…まだ美嘉だけ…まだ美嘉なら…消さなきゃ…消さなきゃ…早く…っ」

P「か、奏…」


うわ言のように呟きながら俺のスマホを取り上げて震える手でフリックとタップを繰り返す奏だが、たしかLINEの写真は…。


奏「け、消せるのはこの端末だけぇぇぇぇええぇ!!???」

奏「いやあああぁぁぁぁぁああ!!!!!!!」


そして気付けば既読があっという間に「4」となっていた。
つまり全員に見られたことになる…。


奏「あああぁぁぁぁぁあ゛あ゛!!!!!!!!!」
17 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/06/17(金) 23:38:43.99 ID:kn5lQ3PC0

 ぽーん♪ ぽーん♪ ぽーん♪



周子【これは大変なことになってますねぇフレデリカさん】


フレデリカ【大変キョーミ?深いって感じ? 一ノ瀬さんはいかがしるぶぷれ?】


志希【にゃはは〜〜〜】












ぽーん♪




志希【みんなに知らせなきゃ(使命感)】













奏「ぎゃあ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁあ゛あ゛!!!!!!!!!!!!!」
18 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/06/17(金) 23:40:16.36 ID:kn5lQ3PC0
これまでの人生でぶっちぎりで一番の絶叫が耳をつんざいた。
ちなみに5位までは全部ついさっき聞いたものだ。

絶叫し終わった後も微動だにせず、携帯を見つめ続けている奏から何か空気が漏れ出るような音がする…。
顔をのぞき込むとそれはなんかもう奏っぽい誰かだった。
我ながら酷い言い草であるが…。


奏「かひゅっ、かひゅ、かひゅ……」


奏「かひっ……」ビクッ



奏「」グタリ



叫び過ぎの酸欠からかショックからか現実逃避からか、奏は意識を手放してしまったようだ。
ソファに横たえて乱れた髪を撫で整えてやるが、表情は悪夢をみているように険しい。

こんなことにするつもりなんてなかったんだが…過ぎたことはもうどうしようもない。
この痛みによって奏が意識改革してくれることを切に願う。


俺と奏のスマホからはメッセージの受信を知らせる電子音が鳴り続けている。






P「ふ〜〜〜……」


P「さて、退職届書こうか」
19 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/06/17(金) 23:41:06.84 ID:kn5lQ3PC0
速水奏 編 終わり
20 : ◆ao.kz0hS/Q [sage saga]:2016/06/17(金) 23:43:22.04 ID:kn5lQ3PC0
次の話は明日投下予定です。
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/17(金) 23:45:20.33 ID:sNuwHLU90
ふぅ…

なんて可哀想な事をしたんだこのPは悪魔か…
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/18(土) 01:09:58.57 ID:v2iRKIgmo
うーん、こういうプレイと考えれば、Rになるのか……?
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/18(土) 01:52:19.38 ID:zvFW1m/t0
ちゃんとフォローするシーンが後で追加されてそこんとこがR-18なんですねわかります(強要)
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/18(土) 03:39:40.67 ID:6Cj/lvtLo
うーん。控え目に言って最高かな。

素晴らしく紳士的で興奮します
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/18(土) 03:47:12.28 ID:wb1m+kEmo
堕ちるところまで堕ちたらもう怖いものなんてないやん
気絶するなんて奏には失望したよ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/18(土) 10:21:11.24 ID:bSNDq+Lfo
フレデリカ志希周子がやってもちょっとハジケたおふざけの範疇
美嘉がやるとLippsのいじられポジなので許容範囲
奏の場合はイメージ崩壊にしかならないという恐怖
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/18(土) 11:04:29.82 ID:8Ytk7gGko
参考画像早く
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/18(土) 15:30:30.37 ID:cgbMGE+xO
R…あれ?
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