ネリー「アワイとネリーは」 淡「プロ歴100年級!」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 20:42:23.41 ID:99KCVrbSO

※ “性的ジョーク”に引っかかりそうなのでRにしたけど
   一般的な基準でR18になるようなエロもグロもなし



淡「あっ、テルー久しぶりー!」

照「元気そうだね」

淡「そうでもないよ。テルが引退してからチームの命運を一身に背負っちゃって大変なんだから」

照「この前の新人戦も頑張ってたね。お疲れさま」

淡「でも準優勝じゃなー。くっそー」

照「しょうがないよ。臨海は留学生が3人残ってるんだから」

淡「まあね。私がネリーと互角に渡り合えてなかったらもっとヤバかったからなー」

照「……でも、最近練習に身が入ってないって聞いたけど」

淡「だってしょうがなくない? みんな相手にならないんだもん」

照「勝ち負けだけじゃなくて、いろんな局面をたくさん経験するのは大事だよ。
  それが後々生きてくるから」

淡「だいじょぶだって。今の時点でプロ級だから」
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 20:44:27.99 ID:99KCVrbSO

照「私にも勝ててないのに?」

淡「テルはプロ入りしたら速攻でトップ取れる天才中の天才だもん。そのうち追い越すけどねー」

照「確かにプロ入りは決まったけど、そんなに甘くないよ」

淡「あはっ、謙遜しちゃって〜」

照「……部内じゃ無双してても他校にはライバルがいるでしょ。
  インターハイの決勝もみんな1年生で、生涯のライバルだって言ってたよね」

淡「ああ、もういいよ。穏乃も、悪いけどサキも期待外れ」

照「あれ以来対戦はないんじゃなかった?」

淡「だって各県の新人戦の結果見たらさぁ、阿知賀も清澄も決勝に残ってすらいなかったんだよ。
  結局あのときだけの一発屋だったんだ。がっかりだね」

照「その2校、3年生が引退して人数足りなくなったから出てないんだよ。
  新人戦は団体戦しかないし、上につながる大会でもないから」

淡「あ、そうなんだ……でも、勝つ気があるなら人数合わせで素人出してでも出場するでしょ。
  私ならそれでも勝っちゃうよ」

照「……とにかく、慢心しないでちゃんと練習して――」

淡「はいはい、心配性だなー。テルは来年からプロとバシバシやれていいよね。
  私も早くプロになってトップであぐらかいてる人たちをビビらせてやりたいなー」

照「……」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 20:46:16.29 ID:99KCVrbSO

ネリー「あっ、サトハ! 久しぶりだね」

智葉「ああ。バイトは終わったのか?」

ネリー「うん。よく場所知ってたね」

智葉「部のやつらに聞いてな。最近バイトを優先して練習を休みがちなんだってな」

ネリー「……まあね」

智葉「生活、苦しいのか?」

ネリー「そういうわけじゃないよ。ただあのレベルで練習しててもムダだから」

智葉「そう侮るものでもないと思うがな。ハオや明華とはいい勝負になるだろ」

ネリー「そうだけど、手の内ぜんぶさらけ出すのはできないから、本気の勝負にならないんだよね」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 20:47:56.89 ID:99KCVrbSO

智葉「だからといって打つ時間を減らすと感覚が鈍るぞ」

ネリー「大丈夫だよ。ジュニアだけど世界大会でもネリーより強いやつなんかいなかったよ。
    年齢の規定とか学校とかがなければ、今すぐにでもプロの世界で活躍しちゃうのに」

智葉「……こうしている間にもライバルたちは研鑽を積んでいるだろうがな」

ネリー「宮永も高鴨ももう相手じゃないよ。まあ、認めてやってもいいのはアワイぐらいかな」

智葉「お前が他校の選手を名前で呼ぶのは珍しいな。新人戦で当たったんだったか」

ネリー「それと合同合宿でちょっと仲良くなってね。
    合宿の模擬戦じゃネリーとアワイでトップ独占したんだよ」

智葉「なるほどな。お前たちの強さは認めるが、上には上がいるものだ。
   現に私にも通算では勝ち越せてないだろう?」

ネリー「サトハは世界レベルだもん。プロ入りしたら即日本代表だろうね。
    いつか世界の舞台でサトハを倒してやるから」

智葉「……」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 20:50:20.61 ID:99KCVrbSO

智葉「というわけなんだが」

照「やっぱりうちとおんなじ感じだね。すっかり増長しちゃって。
  前から軽いところあったけど、あそこまでじゃなかったのに」

智葉「困ったものだ。どうも度々顔を合わせるうちに意気投合して相乗効果が生じたようだな」

照「お互いに影響し合ったってこと?」

智葉「ああ。不良が悪事自慢で対抗し合って、引っ込みがつかなくなってエスカレートする感じだ」

照「なるほど」

智葉「そしてそのうち自分でも本当に凄いやつなんだと思い込んでしまう。軽い自己暗示状態だな」

照「ああ、催眠術とかすぐ掛かりそう。咲とか高鴨さんのことも、
  勘違いだってわかったのに弱いって思い込んだままだし」

智葉「一度悪感情を持ってしまうと意地になって簡単には撤回できないんだろう。
   プライドの高い者によくある傾向だ」

照「高1どころか高校最強を謳ってるんだよ。私にはけっこう負けてたのにな」

智葉「だからお前がいなくなってタガが外れたんだろう」

照「あ、そんなこと言ってたかも」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 20:52:09.42 ID:99KCVrbSO

智葉「それにいくらお前でも、白糸台の上位で卓を囲めば10回やれば1回ぐらいは大星に
   トップを取られることもあっただろう? ラスはないにしても」

照「まあね」

智葉「局面によっては稼ぐ必要のないこともあるしな。大星やネリーのようなタイプは、
   その1回を都合良く自分の手柄として重んじ、他の9回を軽んじることができる」

照「なんかわかる気がする」

智葉「それに、やたらと過大評価されないか? プロでもすぐトップになるとか」

照「あるある」

智葉「こいつは自分より強い相手だ、ならこいつはプロで通用するに違いない、
   むしろトップ争いをするレベルだ、自分が負けるのも仕方ない――
   考え方としてはそんなところだろう」

照「辻垣内さんってエスパー?」

智葉「そう思いたくなる気持ちはわからなくもないからな。だがやはりそれは逃げだ。
   なんとか勘違いを正してやらないとな。本人のためにも、部のためにも」

照「私たちで2人をトバしまくる?」

智葉「無駄だろう。いくらなんでも毎回トバせるとは思えない。それにできたとしても、
   “やっぱテルつよ〜い!”“さすがサトハだね!”で終わるのは目に見えている」

照「ぶふぅっ!」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 20:53:57.52 ID:99KCVrbSO

智葉「なにが可笑しい」

照「いや……辻垣内さんのモノマネが不意打ちで可愛くて」

智葉「なっ……! お前が大星の普段の様子を細かく演じるからマネしただけだ」

照「もう1回テルって呼んで」

智葉「宮永、話を戻そう」

照「じゃあ一人称サトハにしてみて。サトハツモっちゃった〜とか」

智葉「……お前、自分がそれ言ってるところを想像してみろ」

照「わ〜い、またテルの勝ちだ……ごめん、ものすごく恥ずかしい……」

智葉「キャラクターや外見からして、許されるのは天江かネリーぐらいのものだな。
   普通の高3でそれは痛々しい」

照「そうだね、来年にはプロになるんだし。プロでそんな……」

智葉「……」

照「……」

智葉「……まあ、そういうのが好きなファンもいるんだしいいじゃないか」

照「……うん。ドリンクバー行ってくる。何か入れてくる?」

智葉「烏龍茶で頼む」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 20:55:40.19 ID:99KCVrbSO

照「うーん、どうしたらちゃんと練習出るようになるかな」

智葉「やはり過信を痛感させるのがいいと思うが……」

照「プロとやりたがってるから、プロ直々にヘコませられれば身にしみるだろうけど」

智葉「そうだな、それしかない」

照「え、でもプロがただの高校生とわざわざ打ってくれるかな」

智葉「今度のプロ麻雀界の懇親会、お前も招待されてるだろ? 所属予定チームから」

照「あ、うん」

智葉「かなり大規模なパーティーになるようで、トッププロも関係者も多く参加すると聞く。
   少し無理を言ってそこにもぐり込ませてもらえば」

照「そっか。私たちみたいなプロになる予定の人とか財閥令嬢とか、
  高校生もいくらか来るって話だもんね。軽く打てるような小部屋もあるって言ってたし」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 20:58:09.32 ID:99KCVrbSO

智葉「大星もネリーも一応プロが注目する選手だ。興味を持つ者も少なくないだろう」

照「1局とか15分だけとかなら打ってくれるかもしれないね。
  あ、でもそれで勝っちゃったらますます調子に乗るんじゃ……」

智葉「天江の例もあるし、ないとも言い切れないか……
   ならば特に強い方々にご教示を仰ぐという形で根回ししてみるか」

照「そんな強いプロの知り合いいないんだけど」

智葉「私だってそうだ。インターハイで知り合ったやつに話してみるだけでいい。
   同じ3年として、悩みは共感してもらえるだろう」

照「そこから話が広がってくれるのを祈るしかないか。なんて言えばいいかな」

智葉「少し大げさなくらいでいい。特にネリーのやつは何をしでかすかわからないからな。
   時々、こんなお遊びルールじゃなくて国のルールなら負けないとほのめかしてくるんだよ」

照「じゃあとにかくいろんな人にピンチだってアピールしておけばいいか。
  とりあえず顔広そうな竹井さんに言ってみよう」

智葉「私は五十音順で愛宕・姉帯あたりから連絡していくか。プロを舐めた生意気な1年坊がいると
   知れ渡り、大人のプライドで鼻を折りにかかる者が来てくれるといいが――」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 20:59:52.71 ID:99KCVrbSO

智葉「じゃあ私たちはチームの先輩と挨拶回りに行ってくるから、
   戻るまで勝手に勝負を吹っ掛けたりするんじゃないぞ」

ネリー「わかってるよ」

照「何人か大人の人が打ってくれることになってるから、もし声を掛けられたら礼儀正しくね」

淡「もー、だいじょぶだって」

智葉「飲み物と軽食は自由に取っていいことになってるが、タッパーに詰めたりするなよ」

ネリー「しないってば」

照「食べ物で遊んだりしちゃだめだよ。あんまりがっつくのも意地汚いからやめてね」

淡「レディーあわいちゃんがそんなことすると思う?」

智葉「心配だな……」

照「じゃあ行ってくる」

淡「はーい」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:01:26.81 ID:99KCVrbSO

ネリー「……行ったね」

淡「まったくさあ、子供じゃないんだから余計な心配しすぎだよ」

ネリー「そうなんだよね。最近はお小言が多くなってさあ。
    二言目には“プロは甘くない”だの“慢心するな”だの」

淡「ああ、テルもそんな感じ。ちょっと強いからって上から言ってくるのがなー」

ネリー「まあ確かに強いもんね。アワイも勝てないんでしょ?」

淡「……なに言ってんの、本気でやれば勝てるよ。テルが精神的支柱になってたからさー、
  倒しちゃうと部が支えを失っちゃうかなーって、無意識に手加減しちゃってたんだよね」

ネリー「あー、あーあー、あるよねそういうの。ネリーもね、サトハがレギュラーで唯一の
    日本人だったから、圧倒しちゃったらかわいそうだと思って本気出さなかったんだよ」

淡「やっぱそうだよねー。ねえ、私たちってプロ界に交ざっても最強なんじゃないの?」

ネリー「そうかも。日本のプロは世界でもトップクラスっていうけど、
    正直そこまで凄いと思わないし」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:09:38.71 ID:99KCVrbSO

淡「ちょうど今日は有名なプロの人たちがいっぱいいるし……やっちゃう?」

ネリー「……やっちゃおっか。勝っちゃえばサトハたちも文句言えないよね」

淡「よーし、プロをボコボコにしてスカウトされちゃうよー!
  “ぜひうちのチームに来てください”って!」

ネリー「ただ勝つだけじゃつまんないよね。まあお金賭けるわけにはいかないけど」

淡「……じゃあさ、土下座でもしてもらっちゃう? 人気でも実力でももてはやされてるプロに
  そんなことさせちゃったら、完全に規格外の高校生って感じだよ」

ネリー「……そうしよっか。話には聞くけど見たことなかったし、ジャパニーズ・ドゲザ」

淡「いひひ、一気に天下取っちゃうよー。なんたって実力からいったら――」

ネリー「アワイとネリーは」

淡「プロ歴100年級!」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:10:49.04 ID:99KCVrbSO

小鍛治健夜「ツモ」

三尋木咏「ツモ」

健夜「ロン」

健夜「ロン」

健夜「ツモ」

咏「ロン」

健夜「ツモ」

淡(なにこれ……ダブリーできないんだけど……向こうは5巡もかからないでリーチかけてくるし……)

ネリー(なにこれ……今はネリーの流れのはずなのになんでこんなクズ配牌なの……)

健夜「ツモ……また2人一緒にトビだね」

咏「そんなところで時間ですかねぃ」

健夜「そうだね。じゃあ、また機会があったら打とうね。
   プロを目指すならもうちょっと練習頑張った方がいいかな」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:12:30.05 ID:99KCVrbSO

咏「あ、ちょっと待ってくださいよ、ほら」

健夜「え、なに?」

咏「なんだっけ、負けたら土下座だっけ?」

淡「うっ……」

健夜「ああ、いいよそんなの」

咏「いやー、こういうのはきっちりしとかなきゃナメられるじゃないすか」

ネリー「……でも、ちゃんと賭けたわけじゃないし」

咏「あぁ? 人に要求しといて自分はリスク負わないなんて都合良すぎってもんじゃねーの?」

ネリー「くっ……」

淡「うぅ〜〜」

健夜「……やめて。そんなのされても逆に気分悪くなるだけだから。
   咏ちゃんも子供相手に意地悪しないでさ、ただのハンデ戦でしょ」

咏「それもそうっすね。小鍛治さんに免じてチャラにしときますか。
  ま、実力もないのにデカい口叩かない方がいいんじゃないの、知らんけど」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:15:00.92 ID:99KCVrbSO

ネリー「……」

淡「……」

ネリー「……まあ、なかなかやるんじゃないの」

淡「……そうだね。実質日本の1位2位だしね」

ネリー「せっかく日本に来たのにトップがザコだったら拍子抜けだから、ちょうどいいかな」

淡「でももう見切ったよ。次やったら勝てるね」

ネリー「うん、初対戦だとやっぱり試合経験多い方が有利だから、今日はしょうがないよ」

淡「底は知れたよねー」

ネリー「ま、相手としては認めてやってもいい感じかな」

淡「プロの中でも別格だしね」

ネリー「他のプロもあの2人には敵わないもんね」

淡「うん。私らとあの2人で卓を囲むのが今の日本の最高峰だろうね」

ネリー「思ったよりは楽しめるかな」

淡「まあ100年は言い過ぎたかもしれないけど、やっぱり――」

ネリー「アワイとネリーは」

淡「プロ歴50年級!」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:17:01.36 ID:99KCVrbSO

瑞原はやり「ロン」

野依理沙「ツモ!」

はやり「ツモ」

はやり「ツモ」

理沙「ロン!」

はやり「ロン」

理沙「ツモ!」

淡(え、ちょっと……早すぎなんだけど……仕掛けの嗅覚鋭すぎでしょ……)

ネリー(流れも表情もぜんぜん読めない……)

はやり「ツモ。はややっ、トンじゃったかな?」

理沙「おわり!」

はやり「流れ早かったね。じゃあパーティーに戻ろっか☆」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:19:02.95 ID:99KCVrbSO

理沙「まだ罰ゲーム残ってる!」

はやり「罰ゲームって……」

理沙「負けたら全裸ではやりんダンスって言った!」

ネリー「いや……」

淡「それは、瑞原プロが負けたらってことで……」

理沙「ズルい! 自分から約束したのに!」

淡「ひっ……!」

ネリー「ぐっ……」

はやり「べつにいいよ〜はやりも冗談だと思ってたし。
    それに高校生にそんなことさせたらこっちが捕まっちゃうよ」

理沙「……じゃあ無しでいい。でも口は災いの元!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:20:50.49 ID:99KCVrbSO

淡「……」

ネリー「……」

淡「ま、高校の頃からずっと小鍛治プロを相手にしてたんなら、これぐらいはね」

ネリー「うん。トップ集団はそこそこ骨があるみたいだね」

淡「でもまあ、ちょっと早かったり読みにくかったりするだけで、怖さはないかなー」

ネリー「打点も大したことないしね。こんなもんでしょ」

淡「今回は様子見だったけど、プロになってボコボコにするのが楽しみだなー」

ネリー「プロアマ交流戦とか話来ればいいのにね」

淡「ま、ここらへんは黄金世代とか言われてた小鍛治プロあたりの年代でもひときわ名前が
  知られてた人たちだけど、他の人って実は大したことなかったんじゃないの?」

ネリー「そうかも。学生時代に活躍しててもプロでダメだったり今プロじゃない人もいっぱいいるし」

淡「私らとは持って生まれたものが違ったんだね」

ネリー「しょうがないよね」

淡「トップの中でも本物の天才はほんの一握りだもんね。やっぱり――」

ネリー「アワイとネリーは」

淡「プロ歴30年級!」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:22:12.76 ID:99KCVrbSO

善野一美「ロン」

赤阪郁乃「ポン」

一美「ツモ」

郁乃「チー」

一美「ツモ」

淡(この人この前まで入院してたって言ってなかったっけ……普通に強いんだけど……)

ネリー(なんでこっちの糸目女が鳴くとぜったい裏目るの……)

一美「郁乃も自分で和了り目指してええよ」

郁乃「やぁ〜ん、和了ろうとしてるのに〜」

一美「相変わらずやな……」

ネリー(でもそんなに防御が堅いわけじゃない)

郁乃「ん〜、とおらばリーチ〜」

淡「通らないよ、ロン!」

一美「ロン。頭ハネやな」

淡「えっ……」

郁乃「安目で助かったわ〜」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:24:08.18 ID:99KCVrbSO

一美「――ツモ。2人でトンだところで終わりにしよか」

郁乃「さっすが〜」

一美「まだまだ教え子の同年代には負けられへんな」

郁乃「それじゃ、落書きタイムいっとこか〜」

ネリー「え、なにそれ」

郁乃「私がトンだら目ェ描いてくれる言うたや〜ん。
   あんたらの方がトンだから額に第三の目描いたるわ。ほら、デコ出しや〜」

淡「……でも描くものなんて」

郁乃「化粧道具は女のたしなみやで〜」

ネリー「うぅ……」

一美「郁乃、お偉いさんも来てるパーティーやから、化粧の練習台くらいにしときなさい」

郁乃「え〜、しゃあないな〜。それやったらゴスロリ風でいってみよか」

淡「それはちょっと……」

郁乃「イヤなん? じゃあデスメタル風に」

淡「ゴスロリで!」
ネリー「ゴスロリで!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:26:51.91 ID:99KCVrbSO

ネリー(……金髪に映える……お人形さんみたいでカワイイ……)

淡(……やっぱり西洋人なだけあって似合うな〜……カワイイ……)

ネリー「……まあ、監督って立場だといろいろ情報取れるしね」

淡「姫松の監督だから、私らのデータもインターハイで山ほど取ってるだろうし」

ネリー「ネリーなんか直接当たってるからね」

淡「今回はたまたま情報戦がうまくいったみたいだけど、次はその情報を上回ればいいだけだからね」

ネリー「やっぱり現役選手に対抗できるだけの力はないよね」

淡「1戦だけならまだしも、連戦になると体力勝負みたいなところあるし」

ネリー「まあ、腐っても小鍛治世代ってとこかな」

淡「他の世代だったらもっと余裕だろうね」

ネリー「もっと上だと時代を築いた選手でも案外大したことないかも」

淡「当時のレベルは今よりずっと低いはずだしね」

ネリー「若い方が思考に柔軟性があるしね。歳いくと頭かたくなってダメだよ」

淡「高1なんて強さと柔軟性の1番良いバランスなんじゃないの? それなら――」

ネリー「アワイとネリーは」

淡「プロ歴10年級!」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:28:51.02 ID:99KCVrbSO

熊倉トシ「ツモ」

愛宕雅枝「ロン」

トシ「ツモ」

トシ「ロン」

トシ「ツモ」

雅枝「ツモ」

ネリー(調整したのに……なんか流れが塞がれてる感じが……)

淡(やばいんだけど……特に宮守の監督、テンパイ気配しないし迷ってもぜったい裏目らないし)

トシ「ツモ。なんだまた揃ってトビかい」

雅枝「あんたら仲良いなぁ。ま、この人が強すぎるだけや。気ぃ落とさんでええよ」

トシ「あんたも腕は鈍ってないみたいじゃないか」

雅枝「チームの連中も娘らも生意気盛りやから、まだまだ気ぃ抜けないんです」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:31:05.87 ID:99KCVrbSO

トシ「さ、それじゃ一筆もらおうか」

雅枝「1年間がんばりや、マグロ漁船」

淡「……は?」

ネリー「どういうこと!?」

トシ「あんたらが勝ったら私らのコネで好きなチームに入れるように取り計らえと言っただろう?
   勝ったのは私らだ。だからあんたらの身柄は私らが好きなようにする権利がある」

雅枝「負けたら選べないって了承しとったやろ」

淡「それって好きなチームを選べないって意味じゃなかったの!?」

雅枝「嬢ちゃん、大人の世界を舐めたらあかん。1年坊をプロチームに入れる約束取り付けるのに、
   どれだけの労力がいると思う? ほんで今からチームが決まるメリットはどんなもんや?」

トシ「あんたらは人生を賭けたんだ。そして賭けに負けたんだよ。
   希望に満ちたあんたらの人生は、たった今他人の手に渡っちまったよ」

ネリー「だって、そんなの……!」

淡「私、もっと軽い気持ちでぇ……!」

トシ「観念してペンを取りな。さ、これに自筆のサインをもらうよ」

ネリー「ひっ……」

淡「……え、色紙?」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:33:08.04 ID:99KCVrbSO

トシ「なんてね。ちょっと頼まれたもんで、一筆書いてくれるかい。
   端に『豊音ちゃんへ』って入れてね」

ネリー「……ただのサイン」

淡「姉帯豊音……?」

トシ「有名選手の集めるのが趣味なんだよ」

雅枝「いやー驚きですわ。熊倉さんを使いパシリにするなんて根性座ってるなぁあの子」

トシ「ナリは大きいけど中身は小っちゃな子供みたいなもんだよ。無邪気すぎて心配になる。
   まあ監督として夢見せてやれなかったから、このくらいはしてやるさ」

ネリー「マグロ漁船とかって……」

トシ「ふふ、嘘に決まってるだろう」

淡「本気でビビった……」

トシ「あんたらみたいな女子供じゃ使いモンにならないよ」

雅枝「マグロ取りがマグロになる、やな」

トシ「はっはっは、私も若い頃は危うくマグロになるところだったよ」

雅枝「ああ、保険金で取り立てられそうになったって話でしたよね。
   麻雀で負けて電車飛び込みの最期はイヤやなぁ」

ネリー「……」
淡「……」

トシ「なんだい、やけに文字が震えてるね。最近はそういうサインが流行りなのかい?」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:35:41.01 ID:99KCVrbSO

淡「……」

ネリー「……」

淡「ま、それなり?」

ネリー「そうそう、各時代のトップはそれなりのものは持ってるかな」

淡「ちょっと古い打ち方で調子狂っちゃったけどねー」

ネリー「思わず旧時代に合わせて慣れない打ち方しちゃったよ」

淡「競技は日々進化してるからね。本来の新時代麻雀でいけば勝ちのビジョンははっきり見えるよ」

ネリー「でもまあ、さすがに女子は一貫してレベル高いね」

淡「球技なんかは体力差で男子が有利だけど、麻雀は女子の方が激戦だもんね」

ネリー「スポーツで少ない分競技人口も多いし」

淡「あーあ、男子の方だったら小鍛治政権なんて目じゃないぐらい長期政権を築けるのになー」

ネリー「それはあるね」

淡「生涯現役でもいけちゃうよ。まあとりあえず――」

ネリー「アワイとネリーは」

淡「プロ歴5年級!」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:37:32.92 ID:99KCVrbSO

大沼秋一郎「ツモ」

南浦聡「ツモ」

秋一郎「ロン」

聡「ロン」

秋一郎「ツモ」

聡「ロン」

淡(おーい、どういうことなの……とても70前後とは思えない気迫なんだけど……)

ネリー(シニアリーグってもっと和気藹々とした感じじゃないの……?)

秋一郎「ツモ……お嬢ちゃんたちのトビで終わりだな」

聡「まくられたか。まだまだ全盛期終わってないんじゃないの?」

秋一郎「バカ言え。昔ならこんなリーチは一発で引いてただろうよ」

聡「違いない」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/05(火) 21:39:14.78 ID:99KCVrbSO

秋一郎「さて、それじゃあ約束どおりやってもらおうか」

淡「え……何を、ですか……?」

聡「“3回連続でトバしたらご奉仕”してくれるんだろ?」

秋一郎「自分で言ってたじゃねえか。経験豊富だともな」

ネリー「いや、言ったけど……」

淡「それはその……」

秋一郎「頼むぜお嬢ちゃん、こっちはもうガチガチになっちまってよぉ」

淡「ひっ……!」

聡「とりあえず脱いで上に乗ってもらおうか」

ネリー「ひっ……!」

秋一郎「最近は店にも行ってねえからな」

聡「60分コース目一杯でも満足しないんだから、高校生にはちとキツいんじゃあないの?」

秋一郎「そこまでやらせる気はねえよ」
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