咲「和ちゃんが男子になっていまいました」

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124 : ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/09(火) 22:12:12.54 ID:IF7t6qkEO
>>123 レスありがとうございます

また明日投稿します
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/08/09(火) 22:55:24.42 ID:BowjK/v2o
126 : ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/10(水) 23:44:05.15 ID:lLiR9XQxO
こんばんは。

再開します。

※今回からエロが入っていきます。なので、苦手な方はお気をつけください。
127 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/08/10(水) 23:47:07.00 ID:lLiR9XQxO



週末。


和ちゃんのお父さんが休日だから家で遊ぶことはできないとのことで、急遽私の家で遊ぶことになった。


うちは、お父さんが夜まで仕事らしいので、目一杯遊べるし。

和ちゃんのお父さんが車で送ってくれるそうで、『服も持って行けます』というメールをくれたのが今朝のこと。




ピンポーン

咲「はーい」


ガチャ

咲「いらっしゃい、和ちゃん!」

和♂「はい、お邪魔します!」

汗を拭きながら爽やかに笑った。

咲「さ、入って?」

大きな黒いスーツケースを抱えながら、玄関に入ってくる。

128 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/10(水) 23:51:02.19 ID:lLiR9XQxO

咲「これ、抱えて来たの?」

和♂「はい……咲さんのお部屋の中まで持っていきますので、車輪を汚すのが申し訳なくって…」

咲「もぅ〜、雑巾くらい貸すのにー。でも、優しいね……ありがとう、和ちゃん」

和♂「いえ、気にしないでください」

和ちゃんと会話をしていると、少し遅れて、中年の男性がドアから入ってきた。


恵「どうも、お初にお目に掛かります。和の父の、原村恵と申します」

恭しい挨拶。厳格な雰囲気。礼儀正しい作法。 言われるまでもなく、和ちゃんのお父さんだと分かった。

咲「こんにちは。宮永咲です」ペコリン

恵「はい、存じております。うちの和がたまに話題に」

和♂「あの、お父さん、あんまり身内の恥は…」

顔を紅くした和ちゃんが、お父さんの袖を掴む。
普段見えない、子どもらしい和ちゃんの様子に、思わず頬が緩んだ。


咲「なんで? 私は嬉しいよ?」

和♂「もう…では私、スーツケースを運んじゃいますねっ!」プイッ

恥ずかしそうにそっぽを向いた和ちゃんは、力こぶを作りながら荷物を持ち上げて中に入っていった。

129 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/10(水) 23:53:06.20 ID:lLiR9XQxO

恵「うちの娘と仲良くして頂いて、ありがとうございます…」

咲「いえいえそんな。私たち友達ですし…まぁ、高校に入ってからですけどね」

恵「良き友に恵まれて、和も幸せです。こちら、つまらないものですが…」

懐から、何やら上質そうな包装紙の箱を取り出し、手渡された。


咲「ええっ!? そんな、受け取れませんよ!」

恵「いえ、地方に出張した際に持ち帰ったお菓子ですから。どうぞご家族で召し上がってください」

咲「そ、そうですか…? でも、私、和ちゃんが大好きだから一緒にいるんです。ですから…今後はこういった事はなしにしましょう?」

恵「はい…ありがとうございます。今後とも、和を宜しくお願いします」

咲「いえいえこちらこそ、いつも和ちゃんに迷惑おかけしまして」


お互いに――私は相手に釣られてだけど、深々と頭を下げあって。

和ちゃんのお父さんは、振り向き際にもう一度頭を下げてから、玄関から出ていった。

130 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/10(水) 23:55:52.49 ID:lLiR9XQxO

二階に上がって、自室に戻る。

すると、座るでもなく、かといって何かしている訳でもなく。和ちゃんは手持無沙汰にドアのすぐ近くに立っていた。

咲「どうしたの、和ちゃん?」

和♂「いえ、その、どこに座っていいものかと…」

咲「えっ、そんなに散らかってる!?」

和♂「そうではなくて、……ここが咲さんの部屋なんだと思ったら、感慨深くて…」

咲「もう〜、和ちゃん訳わかんないよ〜」

思わず笑ってしまった私に、「ですよね…」と和ちゃんも小さく笑っていた。


咲「飲み物持ってこ……あ、いっか。服着るのに、濡れたら嫌だもんね」

私の言葉に頷いた和ちゃんは、丁寧にスーツケースを開いた。

中にはロリィタファッションの服が、丁寧に畳まれた状態で数着入っている。


和♂「すみません、うちならもっと沢山あるのですが。あいにく父が休日だったようで」

咲「ううん、全然! あーでも私、こういう服って、染谷先輩の喫茶店で着たメイド服以来だな〜」

和♂「あぁ……そういえば、そんなこともありましたね」フフッ

咲「ねっ。あ、この真っ白の可愛い〜!」パァァ

純白の、フリルのディテールが印象的な、ドレスみたいな服が目に留まった。

和♂「はい、可愛いですよね。それ、私のお気に入りだったんです」ニコッ

咲「着てみたいなぁ〜、いいかな?」

和♂「ええ、勿論です。お手伝いしましょうか?」

咲「うん、じゃあお願い」

131 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/10(水) 23:58:23.06 ID:lLiR9XQxO

わざわざ向かい合って着替えることもないので、和ちゃんから胸を隠すように反対側を向いて着替え始めた。

とりあえず、着ていたトレーナーを脱ぐ。

そろそろ十月下旬に差し掛かっているせいか、外気にさらされて肌がひんやりとした。


和♂「……ごくっ」

続いてスカートのファスナーを下ろすと、僅かに息を呑む音がした。

真後ろに視線を移すと、和ちゃんがお腹の辺りに手を添えながら、真っ赤になって俯いている。


咲(……緊張してるのかな?)

咲「もう、なに俯いてるの〜?手伝ってくれるんじゃなかったの?」

和♂「えっ…あ、はい。そう、でしたね…」モジモジ

落ち着かない様子で、ゆっくりと近寄ってくる。


和♂「…手伝うとは言っても、最後に背中のファスナーを上げるくらいですけどね」

和ちゃんは、苦笑した。

咲(そういえば、着替えに手伝いが必要なのって、ウェデングドレスや着物くらいじゃない?)

下着姿の上からドレスを模した純白の服を脚から通し、袖に腕を通す。

ファスナーが髪を巻き込まないように、うなじを見せるみたいに襟足を纏めて持ち上げると、また息を呑む音がした。


ジィィィィ―。


背中が開いた感触が、ファスナーを上げる音と共に消えていく。

咲「――ん、ありがと」ニコニコ

和♂「いえ」

短く言葉を交えてから、今度は和ちゃんの着替えだ。

132 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/10(水) 23:59:48.27 ID:lLiR9XQxO

咲「手伝おっか?」

和♂「――っ…では、お願い、できますか?」

咲「うん!」


和ちゃんも同じように、私に背を向けて服を脱ぎ始める。

Vネックカーディガンを脱いで、ズボンを下ろしてから、ゴスロリの服に足先を入れる。

すっと持ち上げてから、慣れたように袖に腕を通した。


その状態で、私に呼び掛けて来て。

和♂「咲さん、ファスナーをお願いします」

咲「うん」

髪を巻き込まないように僅かに頭を前に倒していて、普段は学ランのカラーで見えなかったうなじが見える。

きゅっと唇を結んで俯く顔は、凄くキュートだった。

133 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:04:11.78 ID:JeB2AmVTO

咲「あ、そうだ!お化粧もしてみない?」

和♂「えっ、そんなもの持ってるんですか?」

咲「もうっ、私だって女子だもん。それくらい持ってるよ!」

和♂「あ、いや、別に馬鹿にしたわけでは…」

咲「馬鹿にしたとまでは言ってないでしょ! もう怒った、私だってお化粧くらい出来るんだから。和ちゃんにやってあげる」

和♂「えっ…」


普段は使わないタンスの上から二番目の引き出し。

そこから、高校入学時に若気の至りで買って、数えるほどしか使ってない化粧品を出してみる。

とは言っても、マスカラとかファンデとか、唇にグロスを塗るくらいだけど……


咲「はい。和ちゃん、座って」

勉強机の椅子をポンポンと叩くと、不安気に首を傾げてくる。

和♂「はい…あ、あの、本当に大丈夫なんですか?」

咲「どういう意味かな…」

今度ばかりは、流石にちょっとドスがきいていたのかもしれない。

和ちゃんはしゅんとなって、「何でもないです…」と呟いてから、静かに私の前に置かれた椅子に着席した。

134 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:07:18.89 ID:JeB2AmVTO

座った和ちゃんと顔を合わせるため、正面に移動してから中腰になる。

肌質なんかを確認しようと、顔を近づける。 すると、なんだか所在なさげに飛び交う和ちゃんの視線。

咲「和ちゃん?」

和♂「……っ、あ、はい…」

呼び掛けると、ようやく視線がかみ合った。
唇は少しだけ開いていて。瞳は少しだけ濡れている。

和ちゃんは緊張した面持ちでこくりと頷いて、ピンクのショートヘアがさらりと揺れた。


咲「じゃあまず日焼け止め落としちゃうね、目瞑っててー」

コットンに化粧水を湿らせて、和ちゃんの肌の上に軽く跳ねるように押し当てていく。

咲「この化粧水おすすめなんだー」

和♂「…いい匂いですね…」

咲「でしょー?」

「咲さんの匂い…」恥ずかしい言葉と共に、和ちゃんは目を閉じた。

和ちゃんの表情が、段々と解けて、柔らかくなってくる。

135 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:09:19.21 ID:JeB2AmVTO

咲「目開けていいよー。うーん、和ちゃん肌綺麗だからファンデ要らないかなぁ…」

静かに目を開けた和ちゃんと、目が合った。


咲「…?」

和♂「ありがとうございます…咲さん」ニコッ

咲「んーん、私がしたくてしてるんだもん。絶対すっぴんより可愛くしてみせるからっ」グッ

私の当り前過ぎる宣言に、表情だけ笑った和ちゃん。

和♂「はい…お願いしますね」

咲「うんっ、あ、マスカラ軽めにしとくね。ちょっと目を伏せてね〜」

私の言葉に合わせて、また、静かに目が伏せられる。

咲「わっ、和ちゃん、やっぱりまつ毛長っ。すご〜い!」


感想をちょこちょこ口に出しながら作業していると、ちょっとだけ、目尻に涙が浮かんだような気がした。

咲「…? 和ちゃん、ごめんね、目に入っちゃった?」アセアセ

私の言葉に、和ちゃんは唇を三日月に変えて返事をしてくる。

咲「そっか、良かった!もうちょっと待ってね?」


136 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:13:10.17 ID:JeB2AmVTO

物静かな和ちゃんは、まるで本当のお人形みたいで、化粧をするたびにどんどん可愛くなっていく。

咲「――最後に、透明グロスを重ねて。完成〜♪ どう? どうかなっ?」

今回はわりと自信作。
いや、素材のおかげと言われるとそこまでなんだけど、それでも結構いい感じじゃないかな?


手鏡を手渡すと、ほぅ、と和ちゃんの息を吐く音が聞こえてきた。

和♂「……なんだか、目が大きく見えます…」ポー

咲「うんっ、アイラインは入れてないんだけど、和ちゃん元々目はおっきいから」

鏡の中の自分を見つめながら、「ありがとう…」と和ちゃんは小さく呟いた。


咲(和ちゃん、可愛いなぁ……)ウフフ

咲(これだけで十分私なんかより可愛いんだけど、もっと可愛くなる方法とか…)


咲「あ、そうだ。和ちゃん、好きな人とかっている?」

和♂「――えっ、す…好きな人…ですか?」

咲「うん。好きな人のことを考えて浮かべる笑顔は、何より素敵な顔なんだって!」

あっけにとられた顔の和ちゃん。
次第に、小さく俯いて…

和♂「――はい。いま…す、けど…」

咲「えっ、いるのぉー!?」

驚愕の事実に、テンションがうなぎ登りな私。

137 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:17:21.53 ID:JeB2AmVTO

咲「じゃあさじゃあさっ、その人のこと考えながら笑ってみてよ。大丈夫、和ちゃん絶対可愛いもん!」

和♂「そ、そうでしょうか…」

咲「うんっ。ほら、私の顔を、好きな人だと思って。ねっ」

俯いた顔を上げて、和ちゃんが私の顔を見た。

和♂「っ…」

一度、思案顔で小さく俯く。

その、どこか儚げな表情に、胸の奥のどこかがドキリと痛んだ。


和ちゃんは、意を決したように口元を結んでから、私に向かって微笑み掛けてくる。

和♂「……っ」ニコッ

そうして、歪むように表情に映し出された笑顔は、いつもの笑顔で――


咲「もう…和ちゃん、それじゃいつもと変わんないよ〜」

和♂「っ〜〜」

和ちゃんの口が、息が詰まるように唇を引き結ぶ。
その途端、何かが決壊したように、目尻からは涙が溢れて、こぼれた。


咲「えっ、あ……。どうしたの、和ちゃん?」

和♂「うっ、うっ、ごめんなさい、咲さん……友達って言ってくれたのに、笑顔を変えられなくて、ごめんなさい…っ」

咲「ううんっ、そんな! 全然いいよ! 大丈夫だから、ね? 落ち着いて…」

小刻みに震える背中にそっと手を添えると、改めて身体がかっちりしていることに気付かされる。


でも、口元を押さえる左手。 そして俯いた顔をさらに庇うように、右手の甲で涙を拭う仕草は、なんとなく女の子だなって思う。

138 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:22:16.96 ID:JeB2AmVTO

咲「でも、和ちゃんに好かれる人ってどんな人なんだろう。きっと、凄く素敵な人なんだろうなぁ」

和♂「……ええ。世界で一番、素敵なひとです…」

きっと、素敵な人のはずだ。
だれの目から見ても、和ちゃんに相応しい、素晴らしい男の人。

あんなに男っ気の無かったはずの和ちゃんまで、迷いなく保証してしまうような。


咲「その人は幸せ者だねぇ。そんなに和ちゃんに想って貰えるんだもん」クスッ

和♂「そうでしょうか…私にとっては、咲さんに想って貰える人の方が、よほど幸せ者だと思いますよ」

涙に濡れた瞳が、真っ直ぐ、控えめに私を見つめてくる。


咲「えへへ…そうかな?」

和♂「はい…。少なくとも私は、その人が羨ましいです…嫉妬してしまいます、とても」

咲「ありがとっ」ニコッ

和♂「いえ…」

私は、照れを誤魔化すように満面の笑みを浮かべる。

和ちゃんは、涙ながらにはにかんだ。

139 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:25:05.98 ID:JeB2AmVTO

咲「和ちゃんは…その人に、告白〜とか、考えたことないの?」

和♂「――…ええ、はい、そうですね。ありえませんよ」

咲「どうして?」

何気ない質問。
人生初と言ってもいい本格派恋バナに、私は随分と浮かれているみたい。


和ちゃんが再度、今度は視線を横にずらして、私から視線を逸らした。

和♂「だって…それは、そんな。…想いを伝えても、きっと困らせてしまいますし」

和♂「それに、上手くなんていくはず、ありませんから…」

引きつった顔に浮かぶ、穏やかな目元。

あの瞳の奥は今、告白したときのことを綿密にシミュレーションしているのだろうか。

そしてその時の眼差しが、これなんだ。

咲(――ああ、なんて……優しい視線)ズキッ


咲「…和ちゃんは、本当にその人のことが好きなんだね…。相手のことばかり心配してる」

和♂「そうですね……大切なひとですから……。これ以上迷惑は掛けたくありません」

和ちゃんの気持ち、なんとなく判る気がする。

自分の行動で相手が不幸になるくらいなら、身を引きたいってことなんだろう。

自分の考え得る選択肢の中で、自分にできる最大限の幸福を相手にあげたいって気持ち。


咲(お姉ちゃんに相手にもされなかった夏、その瞬間、自分でも驚くほど簡単に引き下がっていた)

相手を困らせるかも知れないこと、私もきっとできない。

140 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:29:37.18 ID:JeB2AmVTO

咲「…そっか」

咲「……でも。それでもね? 私は、和ちゃんなら大丈夫だと思うんだ」

沈黙。

咲「だって和ちゃん、真面目で真っ直ぐで、格好よくて、頭も良くて。麻雀だって上手で……」

咲「あと、あ、でもね。一番の魅力はね……。私は、いつも周りをよく見てくれてる所、だと思うんだよね」アハハ


和♂「周りを……?」

咲「うん。…だって、私が辛くてピンチの時、いつだって和ちゃんは全力で走って来てくれて、勇気をくれたじゃない?」

和♂「そ、それは…」

胸に灯る温かい気持ち。
その奥に感じた、じわりと滲む痛みを無視して、再度……ダメ押し。


咲「私は、和ちゃんの好きなその人がどんな人か知らないよ……」

咲「でも、大丈夫だよ。和ちゃんの好きな人も、きっと和ちゃんのこと好きになってくれるよ」

咲「だって、こんなに素敵な人っ……ほかに、いないもん……」グスッ

和♂「咲、さん……?」

目の前の彼女が驚いたように、少しだけ目を見開く。


咲(やだ… 私、なに泣いて……)ゴシゴシッ


141 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:34:28.58 ID:JeB2AmVTO

一緒に居ると心が落ち着くし、何をしていても楽しく感じる。

咲(あ……そっか。私、和ちゃんのことが大好きだったんだ)

咲(傍にいて欲しい時に居てくれて……、いつも私を励ましてくれる)

咲(私の好み、そのまんまなんだ……)


咲「私にとって……和ちゃんは、王子様みたいな人なの」

咲「ほんとに、和ちゃんが本当にお―――」

咲(――男の人だったら、和ちゃんみたいな人を好きになってたのかな……)

咲(……そう言おうとして、直前で止めた)

咲(――だって、和ちゃんは、女の子なんだから……)

142 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:35:42.79 ID:JeB2AmVTO

咲「……わ、私が男の人だったら、絶対に和ちゃんに恋してるはずだから…」

和♂「っ……」

和ちゃんが俯く。

咲「だから、きっと大丈夫だよ……。私、応援、してる……もん」ギュッ

和ちゃんの恋を応援している。
これはとても嬉しい気持ちのはずなのに、喉が渇いて、息が苦しい。

自分の部屋なのに、とても居心地が悪い。


咲(胸が痛い……。ここに居たくない……)ズキズキ


唐突に沸き起こる鬱な気分を払拭すべく、無理やり笑顔を作り、意識して明るい声を出す。


咲「なっ、なーんて……こんな事、私に言われても――っ」








………ドサッ

突如、力強く肩を掴まれたか思うと、一瞬にして世界が反転した。
143 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:37:28.42 ID:JeB2AmVTO



――え?


和♂「……それでも、男になったのは私なんですよ……咲さん」

和♂「私じゃ、ダメですか? 男になった私は…そんなにダメですか……?」

両手首を抑えられ、背中には床に敷かれた温かい電気カーペット。

そして目の前には……


咲「え…の、和ちゃん…?」

彼女を褒めた言葉は期待した効果を発揮してくれず、むしろ逆に傷ついた表情をさせてしまっている。

和♂「――それと、ごめんなさい……誰にでもじゃないんです」

咲「え…?」

和♂「他の誰が困ってようと……そんなのどうでもいいんです……」


和♂「……咲さんだから、ほっとけないんです」ジィッ


咲「あ……っ」ジュンッ

和ちゃんの真っ直ぐな言葉に、胸がキュッと締め付けられる。

下腹部が熱くて、ウズウズしてくる。

腕に掛かる力強さに、顔が熱くて、気持ちがぜんぜん落ち着かない。

144 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:39:20.28 ID:JeB2AmVTO

和♂「……っ。ほんと……咲さんが言ってくれた長所もこれじゃあ、咲さんに好かれるはずないですよね…」ポロポロ


和ちゃんの顔は丁度逆光で、あまりよく見えないけれど。

倒れ込んでくる顔の距離が、そのまま徐々に縮まっていって…

咲「え、えっ、の、まっ――」

ついに、静かに重ねられた唇の、濡れた柔らかい感触が、私の言葉を根元から遮った。


和♂「んっ…」

咲「ん――…」

いつの間にか左頬に添えられた指先の感触。至近距離から、初めて見る和ちゃんの表情。

ふと、唇が離れる。

唇に押し当てるだけの音もないキスが、最後まで音もなく

ただ、数滴の雫だけを私の頬に溢して、終わった。


頬を撫でる和ちゃんの指先が、私の顔を撫でながらゆっくり下りてきた。

私の唇の表面を、薄く擦る。
拭い去るようにも、刷り込んでるようにも思える…それくらいの力加減。

145 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:42:44.28 ID:JeB2AmVTO

和♂「私、ずっと咲さんのことが好きだったんです」ポツリ

咲「え……」

遠い目。まるで罪を告白するような雰囲気。


和♂「そんなに、意外ですかね…」

和♂「今だって、咲さんに欲情して、私……」

和ちゃんの手に導かれ、私の手が彼女のズボンの股間部を軽く撫でる。

すると――ズボン越しにムクムクと隆起して、その存在を、形を浮かび上がらせて主張する和ちゃんの、お、おち、おちちっ……んっ///


咲「……っ」ドキドキ

咲「だ、ダメだよ……和ちゃん女の子なんだから、そんな」ドキドキ

和♂「私は、女性だった頃から、あなたのことが好きでした」

和♂「そして今の私は――、僕は、男ですっ」

咲「そんなわけ……」

咲(――ないじゃん……。何故か最後まで、言葉を紬ぐことができなかった)

自分で目の前の彼女の言葉を否定しながら、心がずきずきと抉られていく。


咲(でも、和ちゃんが私を好きになんて、そんなわけない。だって私は……)

146 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:45:46.78 ID:JeB2AmVTO

咲「私……でも、私、和ちゃんが知ってるだけが私じゃないよ?」

咲「今までだって、頑張って迷惑かけないように、格好いいとこ見せようって……」

咲「和ちゃんは、私のことを好きって言ってくれてるけど。私には、そんな和ちゃんにも言ってないこと……あるの」

咲「だから、本当の私を知ったら……きっと幻滅される自信ある……」

和♂「……」

私の言葉に、和ちゃんは押し黙ってしまう。


和♂「……だったら、言ってみてください」

咲「え」

和♂「大丈夫ですよ……。たとえ、どんなに咲さんが最低で無能の根性無しでも、私が咲さんを肯定しますから」ニコッ

咲「和ちゃん……」

咲(でも、嬉しいけど、さすがにそこまでじゃないよ……)フフッ

そんな言葉に解かされ、私はポツリと自分の弱さ、コンプレックスを紐解く。

147 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:50:29.65 ID:JeB2AmVTO

咲「その、私ね……」モジモジ

和♂「あ、ちょっと待ってください」

咲「え? あ、うん…」

和♂「すー……はー……、すー……はー……」

和ちゃんは私に跨がったまま、ゆっくり深呼吸をしてから、再度私に向き合う。


和♂「……はい。聞かせてください、私の知らない、本当の咲さんのことを」

咲「うん……」ドキドキ

今度は私が深呼吸をして、泣きそうな気持ちを落ち着かせる。


咲「その……前から、自分に対して色々思うところがあって……」

咲「それで、そんなわけないのに……それでも最近ちょっと思うの……」

咲「私ってもしかして、ポンコツなのかな……って」

和♂「え? あ、はい……」




和♂「…………えっ?」

148 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:54:48.40 ID:JeB2AmVTO

咲「実は私、和ちゃんは知らないだろうけど、その……」

咲「と、とっても、厄介な迷子癖があるの…っ!」

和♂「…………」

和♂「……?」キョトン

和♂「……はぁ……そうですか」

案の定、和ちゃんは黙ってしまう。


咲「そうなの……昔から、歩いてるといつも全然知らない所にいて。今でもそれが、全然直らなくて……」

咲「どう? 私のこと、嫌いになっちゃった?」

和♂「いえ、別に……」

咲「えっ、あれ……そう? あ、じゃあえっと、他には……」


咲「私、けっこう抜けてるところがあって……」

咲「おトイレ行きたいのに……たまに忘れて、危ない時があるの」

咲「県大会決勝では、そのせいで……もう聞いてよっ、本当に漏れそうで大変だったんだからっ!」

和♂「ああ、あの時ですか……」

咲「彼女がデート中にお漏らしなんて嫌でしょ? ヘ、ヘンタイみたいじゃん……」

和♂「そんな、むしろ……。ぁ、いえ、何でもありません」

149 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 00:59:49.56 ID:JeB2AmVTO

咲「それに私、独占欲っていうのかな…? 我儘なの……」

和♂「我儘。……そうですか?」

咲「この間の……和ちゃんと遊ぶ約束してるのに、私に全然構ってくれなかった時ね…?」

咲「あの時私……『怒ってない』って言い張ってたけど、本当は怒ってて」

咲「私のこと見てくれなくて……ヤキモチ、妬いてたの…」

和♂「っ……ふ、ふーん…?」

咲「束縛強そうっていうか、なんかアレじゃない…? 面倒臭くない?」

和♂「そうですか?」

咲「そうだよ! もうっ、なんなの!? ちゃんと私の話聞いてるのっ!?」

和♂「いや、だから聞いてますって」オロオロ


咲「それに私……凄く寂しがり屋で、けっこう一つのことに執着しちゃうところがあるっていうか」

咲「最近振り返ってみて、なんか私ってちょっと重いかなー……なんて」

和♂「は、はあ……」

150 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:04:56.02 ID:JeB2AmVTO


咲「……ね?」


和♂「え?」

咲「だから……それで、どう思うかって訊いてるんだけど…」

和♂「……まあ、概ねその通りなんじゃないですか?」

咲「全肯定されちゃった……っ!?」


咲(『どんなにダメな咲さんでも肯定します』って言ってくれた「肯定」って、まさかその肯定だったの!?)ガーン

咲(なによそれ……、本当に和ちゃん、私のこと好きなの?)

咲(ちょっとくらい、否定してくれたっていいじゃない……)プクー



和♂「……なに怒ってるんですか…」

咲「……別に、怒ってないもん」ムスー

和♂「も、もう……」ハァ

151 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:07:44.41 ID:JeB2AmVTO

和♂「というか、なにを今更……」

和♂「咲さんに迷子癖があるのは、前から知ってます。この私が、何回あなたを探しに会場内を走り回ったと?」

咲「うぅ…っ、す、すみません……」ショボン


和♂「それから、トイレが近いことも知っています。あの時咲さんをお手洗いへ連れて行ったのは、私ですので」

咲「あ、うん……」ズーン


和♂「執念深いことも知ってます。一つのことに賢明に、一生懸命に努力を続ける熱い姿を、とても好ましく思っていました」

咲「あ、えっと、ありがと……?」テレテレ


和♂「我儘なところがあるのも、わかっています……。それだけ一つのことを大切に思えるあなたを、尊敬していますから」


和♂「そして、そんな手の掛かるあなただからこそ、私は咲さんが好きなんです……」

咲「あ……」キュン


和ちゃんの一言に一喜一憂してる。

苛ついたり、ショボくれたり、喜んだり。感情がぐるぐる回って忙しくて、それがとても幸せ。

152 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:09:49.95 ID:JeB2AmVTO

和♂「さあ……言い返してみてください」

和♂「たとえ咲さんであろうとも、私の気持ちを否定することは許しません。全て返り討ちにしてみせます」

和♂「私はあなたが好きです、あなたと共に戦うと誓ったあの瞬間から、私は…」

和♂「咲さんのことが、好きなんです」

咲「うぅ…///」

何度聞かされても、心の奥の無防備にされた場所に、その言葉は痛みと喜びをもって突き刺さる。


そっと、もう一度肩に触れられ、頭上に影が落ちた瞬間、もう手遅れなんだという予感に身がすくんだ。

和♂「……咲さん――」

和♂「好きなんです、本当に――」

 ジュワッ

咲「あぁ……っ」ビクンッ

身体の奥の方から、熱いものが下りてくる。


和♂「んっ……は……」チュウ

咲「っ……あ……んっ」ビクッ

なんの技巧もなく、舌を絡めるでもないキスに、カラダが火照って声が漏れる。

先ほどのただ押し付けるだけのキスよりも、強く。

夢中で求めてくる唇は、ほとんどぶつけるような勢いで、何度も何度も重ねられた。 そうすることで、私のこだわる頑なさを打ち壊したいのだというように。

153 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:13:22.82 ID:JeB2AmVTO

咲(ダメ、ダメ……これ、好きぃ…)グイッ

弱々しい手つきで、硬い胸板を押し返す。柔らかくて温かな素肌が布越しに、手の平を求めるように受け入れた。

和ちゃんの胸は平らで、堅かった。その硬さに体が火照る。当たり前ではあるんだけど、それでもやっぱりーー

それに気づいた和ちゃんが顔を放したと思った瞬間、体重をかけて押し倒された。

髪が、床の上にざっと広がる。


咲「っ……待って、和ちゃん……」

和♂「嫌です。待ちません」

和♂「好きです、咲さん……」

和♂「あなたのことが……誰よりも好きなんです」

咲「っ……!」

和♂「んっ……」


苦し気に囁いた唇が、今度は喉元に落とされる。

首筋の薄い皮膚を舐めとられた。

咲「ぁあっ……」ピクッ

鎖骨に歯が当たって、肩がびくんと震えた。

154 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:16:05.26 ID:JeB2AmVTO

いつの間にか背中に回された左手に、背中のファスナーを開かれながらも、快感に邪魔され抵抗できない。

咲(和ちゃん…っ、和ちゃん……っ)

桜のように可憐な美貌の内に、こんなにも激しい熱情が秘められていたのかと、圧倒されて怖くなる。

咲「お願い、和ちゃん……お願いだから」グイッ

のしかかる彼女を撥ねのけようともがいても、なんの抵抗にもならなかった。

細くて華奢に見えた体は予想外に重く、籠ったような熱を帯びて、生身の男であることをいやでも意識させられてしまう。


和♂「……逃げないで、お願いですから」スッ

私の両手首を片手でまとめられ、いとも簡単に頭上で縫いとめられてしまった。

和♂「どうしても……諦められません」

和♂「こんなふうに思ったのは、後にも先にも、あなただけなんです……」

狂おしい瞳に射抜かれて、胸の奥がずくんと疼いた。

一人からこれほどまでに、全身全霊に恋われたことなんて、ない。

155 :初めてのキス、そして…… ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:17:51.63 ID:JeB2AmVTO

和♂「女性同士だから、なんて理由でフラれたくありません。気持ちを否定されたくありません」

和♂「私をよく見てください。聞いてください。……何度でも言います」

和♂「あなたが好きです」


和♂「そして私は……男ですよ、咲さん」



本心では、和ちゃんに想うまま抱いてほしい。とは思う。

ただ一人の女として、彼女の思いに応えたい――でもそれは、女であった和ちゃんを否定してしまうことにはならない?


咲(でも、体が火照って……。女子だった時から好きって言ってくれたし……)

咲(私も和ちゃんのことが大好きで……)

咲(それで、和ちゃんは、和ちゃんなんだから……)

咲「…………」

そして私は、なし崩しの泥沼に沈み込んでいく。

156 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:25:24.84 ID:JeB2AmVTO

心を決め、目の前で必死な表情の和ちゃんの首に、ゆっくり腕を回した。


和♂「……っ! 咲さん……」

咲「あ……んぅ……ふっ……」

和♂「……は……あむ…」

和ちゃんはまたも唇に吸い付き、そうしながら、片手だけでロリータ服を脱がせていく。

唇を味わいながら、合間合間に見える上気した目元と、切迫した眼差しに、鳩尾が細い糸で締め付けられるような心地になる。


バサッ

咲「あ……」

そしてついに、ロリータ服が脱がされ、上半身が肌けた。

手馴れた手つきでブラジャーを外されると、まろやかな輪郭を描く乳房が飛び出した。

和ちゃんは短く息を呑み、その光景に釘づけになる。


咲(見られてる――……)ドキドキ

まじまじとした凝視に耐え切れず、思わず顔を背けると同時に、彼女は胸に両手で触れてきた。

丸みを確かめるように輪郭をなぞり、力を込めてくる。

まるで強く握りすぎたら、あっけなく潰れてしまうとでも思っているかのように。

157 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:27:21.13 ID:JeB2AmVTO

―Side 和―


咲さんの胸元に手の平を押し当てると、ビクンと体をくすませた。

咲「……〜っ」ジュワッ

和♂(……あんがい硬いんですね……もっと柔らかいと思っていました…)

直に触れる最愛の人の乳房。その感触は、硬いゴムマリみたいだった。内部に硬い芯があり、その奥で心臓の鼓動がドクドクしてる。

熟す前の青さを残した若い乳房と、目を背けて恥ずかしそうにする表情がたまらない。

普段の表情が比較的あどけないというか、ピュアなイメージの強い咲さんの恥じらっている表情はとても艶っぽかった。


咲「さ、触るじゃなくて、揉んでもいいんだよ?」

和♂(咲さんのおっぱい、咲さんのおっぱい、咲さんのおっぱい、咲さんのおっぱい、咲さんのおっぱい、咲さんのおっぱい、咲さんのおっぱい、咲さんのおっぱい―――)

思わず思考停止して荒ぶっている私に、心細そうに咲さんの湿った声が誘う。

咲「あ、でも、揉むほどなんて、私……」シュン

和♂「咲さんは素敵です! 誰よりも綺麗で……自信を持ってください」

和♂「もっと、もっと。そんな後ろ向きにならないで……」

力を入れて揉んでみる。ぷりぷりっとした手ごたえは、他の何とも違う感触。

一番近いのは……、硬く作ったババロア?

和♂(硬めに作ったババロアって何ですか、他に例えないんですか……。と、自分にツッコミを入れる)


咲「くっ……つっ……い、痛っ」

和♂「あ、す、すみません…っ」

咲「いいの、気持ち、いい、っから……揉んで……和ちゃん……」

見慣れた咲さんの顔が、苦痛と快感に歪む。

そういえば、「若い乳房は少しの刺激でも凄く痛む」と話しを聞いたことがある。

痛くさせてしまうのではないかと思うと、触る手に力が入らない。

158 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:28:32.54 ID:JeB2AmVTO

ふと、甘い体臭がふわっと立ち上った。脇の下の酸っぱい匂いと、さわやかな汗の香り。

乳首は興奮して赤く尖り、乳輪も色を増して濃いピンクになっている。

和♂「咲さん、素敵です。可愛いくて、エッチで」

咲「最後のは、余計だってばぁ……んんっ」

片手で乳房を揉みながら、そっと唇を重ねた。舌先で歯をねぶると、かみ合わせが緩む。

そっと舌先を差し入れ、咲さんの舌を絡めとる。
体がビクンと震えた。


咲「んっ、んっ……はぅっ……ちゅぱ……ん、んちゅ、ちゅっ」

胸乳が、お湯を入れた風船のようにたぷんたぷんと弾みながら、ぷりぷりとした手応えを返してくる。

手のひら全体を使って揉むと、乳首のポチッと硬い感触が心地よくて、もっと触りたくなってしまった。
揉む手に、つい力が入ってしまう。

唇を離すと、咲さんは甘い声をあげて悶えた。


咲「んっ……い、痛いっ。んんっ……はぁ……の、和ちゃぁん……」

和♂「す、すみません」

咲「いいの、触って。もっと触って。痛いのが気持ちいいの……ね、和ちゃん」

咲さんはその場に仰向けになり、来て、と手を広げる。

159 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:29:40.43 ID:JeB2AmVTO

―Side 咲―


咲「んっ……い、痛いっ。んんっ……はぁ……の、和ちゃぁん……」

胸を揉む手に力が入り、息がとまりそうな痛さに襲われる。

痺れるようなその苦痛は、電撃のように身体の芯を走り抜け、かすかな甘さを伴いながら、下腹と脳髄をふるわせる。

自分にしか聞こえない音が下腹部でドクンと鳴り、秘唇がドッと蜜を吐く。

ショーツの奥が気持ち悪く濡れた。

身体をガクガクさせると、もう耐えきれないとばかりに横座りになり、胸を抱えてはあはあと息をつく。


和♂「す、すみません」

咲「いいの、触って。もっと触って。痛いのが気持ちいいの……ね、和ちゃん」

キスをして、おっぱいを触られただけ。
なのに、自分でもおかしいほど体の芯が熱くなり、下腹と二つの乳房の奥が疼いて苦しい。

咲「いいの、触って。もっと触って。痛いのが気持ちいいの……ね、和ちゃん」

来て、と手を広げると、和ちゃんは素直に胸に倒れ込んでくる。

生温かいため息が、深い胸の谷間にかかった。

160 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:31:13.86 ID:JeB2AmVTO

少しだけ理性の戻った瞳が、それでもやっぱりのぼせた表情で話しけてくる。

和♂「咲さんは色白だと思っていましたが、ここはもっと白いですよね……」

咲「んっ……あ、ん……」

また、ぎこちなく両手で撫でる動きが、次第にやんわりと揉みしだくようなものになっていく。

たっぷりとした乳肉が、和ちゃんの指の望むままに、形を変えて卑猥にたわむ。

体の芯からじわりとした快感が広がり、胸の先端が独りでに固くしこった。


和♂「もっと、触ってもいいですか?」

咲「訊かないで……んっ……」

親指と人差し指が、左右の乳首を同時に摘んだ。

和♂「ここ……硬い……」

和♂「胸は、こんなに柔らかいのに……」

咲「はっ……あ……」

きゅっきゅっと何度も押し込めるように刺激されて、息が浅くなってしまう。

和♂「んっ……は、ぁ……」

和ちゃんが顔を伏せ、右乳首を唐突に舐めた。
ほんのそれだけで、腰全体が一気に甘ったるい重さに痺れる。

161 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:35:40.78 ID:JeB2AmVTO

咲「あぁ、あっ……」

私の声に滲む快感を感じ取ったのか、次第にしたを大胆に絡ませ、尖ったそこを弾くように揺らした。

和♂「咲さんのここ、んっ、なんだか、甘く……」

咲「う、んっ……うそっ、は、ぁ……」

咲「っ……は、あぁっ……」

乳輪ごと頬張られ、ちゅくちゅくと大胆に吸われる。逆の胸もまた忙しなく手の平に抱かれ、いいようにされてしまっている。


咲「あ……ぁ、ぁあっ…」

じんじんする場所をじゅっと強く吸引されて、たまらず腰が浮いた。
オナニー経験もない自分にとって、その快感はあまりに深すぎて怖くなる。


和♂「……ずっと、こんなふうにしたかった」

和♂「咲さんを抱きしめて……キスして、胸を、その先も……」

和♂「……あの日からずっと、想像して……何度も何度も自慰に耽る、そんな毎日でした……」


咲「和ちゃん……///」

赤裸々にも程がある言葉に、頬が染まるのが自分でもわかった。

でも……

162 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:38:16.98 ID:JeB2AmVTO


咲(「あの日」って、何時からなの?――とは、さすがに聞けなかった……)

咲(何故か、聞いてはいけないと心が叫んでいる)


反応を窺うように、和ちゃんが小声で尋ねる。

和♂「……怒りました?」

咲「う、ううん……恥ずかしい、けど、でも……」

咲「大丈夫だよ、和ちゃんの、してみたいように、していいよ……」


和ちゃんの喉が、ゴクリと鳴った。


163 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:43:00.07 ID:JeB2AmVTO








「もう……入れたいです」





思いがけなく、でも予想できた答えが少し間をおいて返ってきた。

いよいよという所まで来たという実感に、途端に怖くなってしまう。

そんな思考を見透かしたようなタイミングで、また唇が重ねられる。安心する。和ちゃんとくっつくだけで、こんなにも……


咲「んっ、うん、いいよ……しよっか?」

和♂「はい…」

今まで、たくさん話をしてきた。

でも、本当に伝えたい事っていうのは、短いたった数言で伝わってしまうんだ。


以心伝心―――初めてカラダがつながる時、心もまたつながる。

そんな前兆なようなものがあるのかもしれない。……わからないけど、そうだったらいいな。

164 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:45:53.04 ID:JeB2AmVTO

和ちゃんが前かがみのまま膝立ちになって、衣服を脱ぎ始める。

ズボン、下着と順々に脱いでいき、そして遂にナナメ上に突っ張ったペニスを取り出そうとしている……みたい。

でも下着に引っ掛かり、なかなかうまくいかない様子。

四苦八苦して、ちょっと泣きそうな和ちゃんを見ながらちょっと応援したくなってしまった。


でも、口に出すのはどうかと思い、心の中でささやかにエールを送る

咲(頑張れ、頑張れ……)ドキドキ

内側から押し上げられてなんだか凄い形になっている下着から、視線が離れない。


和♂「……っ」ググッ…

和♂「え、えいっ」





ズ…… ズ………………… ズルッ



ボロンッ



咲「わぁ…っ」

和♂「ふぅ…」





ボッキーンッ

165 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:47:09.61 ID:JeB2AmVTO

和♂「あの――」

咲「……う、うん…なに?」

和♂「あ、あの、それで……」

和♂「コンドーム、持ってます?」

咲「え、ないけど……なんで?」

和♂「なんでって、だって、私もないですし……」

咲「あ、そういえばそんなのあったっけ?」


避妊具……それは妊娠を予防するものであって、だから……

咲(えっと……、たしか――)

比較的安定している自分の周期から逆算して、日数を計算していく。

咲(うん……大丈夫。今日はたとえ何があったとしてもほぼ絶対にデキない……ハズ)

咲「……和ちゃん、耳貸して?」

和♂「え? はい」


不思議そうに、四つん這いでにじり寄ってくる和ちゃんの耳元で、そっと囁く。

故意なのか、太股に押し付けられた怒張の先端がぬちょりと濡れていて、これからする行為がどれだけ生々しいものかを思い知らされる。

そして私は、今からそれを、より生々しいものにしようとしている――







咲「な、ナマでも、いいよ……?」

和♂「 」

166 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:49:15.75 ID:JeB2AmVTO

和ちゃんは絶句していた。
そして和ちゃんの代わりに、私の太股に押し当てられたペニスが嬉しそうに跳ねた。

咲「う、嬉しい?」

和♂「……嬉しいですけど、その、いいんですか?」

咲「素直になりなさい。こっちはもう、こんなに涎垂らして喜んでるよ?」

指先で先端をつんつんと突っつく。そして、またぬるぬるしたものが溢れて、それをくりくりと満遍なく広げていく。

なんか私、少し大胆になってる気がする……


和ちゃんの息が上がってくる。

和♂「――さわって、いいですか?」

咲「……うん。お願い…」

お腹を辿って、腰へ。そして茂みを潜り抜け、私の中心部へと、ゆっくりゆっくり指先がなぞっていく。くすぐったくて、なんだか……

その間もずっと和ちゃんは私の顔を見つめてきて、敏感な自分がいたたまれなくなってくる。

そして、今の二人きりの空気に、すごく興奮してる。

167 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:52:05.31 ID:JeB2AmVTO

手はさらに進んで、そのまま太股の付け根、そしてその合わせ目に。

 ―――クチュッ

咲「―――っ」

小さな音が鳴った。

和ちゃんの瞳孔が少しだけ開く。
それでも、まるで何かを争うように、二人とも決してお互いから目を離そうとしない。


和♂「今の、痛かったですか?」

咲「ううん。違くて、ちょっと…」

和♂「そうですか……。痛かったら、言ってください」

咲「うん…」

そう言って右手で頭を撫でられる。そして左手にはまた、秘部をじっくり労るように弄られる。


私も、太股の当たるギンギンになったモノに手を這わせる。和ちゃんの腰が少しだけ震えた。

咲「私も……いい、かな?」

和♂「はい。お願いします…」

お互いに相手の大事な部分に手を這わせながら、何となく見つめ合う。


和ちゃんの唇が少しだけ開いている。瞳が少しだけ濡れている。

……ペニスだけが、ダラダラと、ドロドロに濡れていた。

168 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:53:59.54 ID:JeB2AmVTO

和♂「咲さん」

咲「うん……」

再度、唇を重ねた。
ぎこちなかったけど、それでも気持ちよくて手は休めずに。

咲「んっ、あ……んぅっ」

キスは幸せな味だけど、この時初めて気持ちいいということを知った。

柔らかい唇をこすり合わせていると、そこからお互い融け合っていくように感じる。もう一度舌を少し出して、絡めてみる。

すると和ちゃんもおずおずと舌を出してくれた。先端が突き合うだけで頭がクラクラしてくる。


咲「ちゅ……は、あ……ぅ……んっ」

お互いに、まだ絡めるというのがよくわからない。全然上手くいかなくて、そのうち息もうまくできずに疲れてしまう。

和♂「ふはぁっ、はあ……はぁ……」

咲「ぁ、はぁ……、ん……。あははっ、なんか、ダメダメだねっ」

和♂「ふふっ、そうですね。キスって難しいです」

二人して笑い合った。


お互い汗だくのまま、正面から抱き合う。

169 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:55:34.77 ID:JeB2AmVTO

咲「和ちゃん、汗の匂い」

和♂「咲さんは、いつもいい香りですね」

咲「硬いカラダ、力強さ」

和♂「男子ですから」

咲「……うん、そっか。男の子だもんね」

和♂「これから咲さんと一緒に、オトナになります」


和♂「男に、なりますよ」


咲「うん……」

そんなやり取りに少ししんみりして、しばらく見つめ合う。

そして、完全に忘れられていたお互いへの愛撫が、また唐突に再開された。いまいち思考も朧げなまま、なんとなく手を動かし合いながら。

それでもお互いの芯の部分の体温を感じていく。


 ―――クチッ

咲「んっ」

 ―――くちゅ。ぬぷ…ぐちゅっ

咲「ぁあっ……」

声が漏れる。

気持ちいい。心地いい。ずっとこうしていられたら幸せかもしれない。このままここに停滞していたい。

170 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 01:59:30.15 ID:JeB2AmVTO

咲(……でも、「本能に導かれて」なんてことが、本当にあるんだろう)

現に私が今必死になってペニスを握っていることが、何よりも証拠になってる


きっと私は女で、そして和ちゃんは男で。こうして好き合ってるから。だからこんなところで止まってることはできないんだと思う。

……違った。止まっていることはできても、そうじゃなくて、ちゃんと前に進むべきなんだろう。


咲(和ちゃんが男になったその瞬間から、決まっていたことなんだ……)

今までの私みたいに、いつだって後ろ向きに、変化を恐れて逃げているだけじゃダメ。

いつだって手を引いてくれた和ちゃんが、目の前にいるんだから。今だってきっとできるはずだから。


和ちゃんと繋がるこの儀式は、きっとただのセックスではなくて。うまく言えないけど、私にとってとても重要なモノになるような気がする。予感がしてる。

171 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 02:10:49.04 ID:JeB2AmVTO

何かを確かめるようにゆっくり、的確に。

和ちゃんが私のカラダを弄って、秘裂を探っていた指を、粘膜のヘコミに入れてくる。

咲「んぁ…っ、んんっ、は…ぁあっ」

和♂「ぁ……ここ、ですか?」

愛液のぬめりを指で掬うように膣の淵を薄くなぞったり、浅く引っ掻くように穿られ始める。

その度に大きくなる水音と、ぬるぬるになっていく指に反応して、勝手にお腹の奥がムズムズしていく。切ない。

咲(気持ちいい。もっと触ってほしい。でももう少しそのまま触り続けていて欲しいような気もする。とにかく気持ちいい…)


和♂「そろそろ……いいですか?」

咲「はい、お願いします…」

何故か敬語な私に、和ちゃんは軽くはにかんで、短い口づけをくれた。

肩を支えられ、押されて。そしてゆっくりとベッドに仰向けに寝かされた。後を追うように、和ちゃんも緊張した面持ちで、近寄ってくる。

172 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 02:13:41.06 ID:JeB2AmVTO

和ちゃんの手が竿をぎゅっと握っている。

和♂「ぅあ……」

そして僅かに浮く腰。和ちゃんが、さっきよりも近くに来ている。

くちゅ、と淫らな水音が妙に大きく部屋のなかに響いたように感じた。和ちゃんの先端が、私のソコに触れているのがわかる。

――だって私の腰が、今にもその先端を呑み込みたいと小刻みに揺れているから。

――和ちゃんのモノが、びっくりするくらい熱くてたっぷり濡れていたから。


和♂「咲さん、凄い……温かくて、ぐしょぐしょで」

咲「あは、恥ずかし……たった数十分触れ合っただけでこんなに、わたし、すごいね」

和♂「嬉しいです、咲さん」

咲「うん……」

和ちゃんが今考えていることがわかるし、私の考えていることもきっと筒抜けなんだろう。

173 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 02:15:50.68 ID:JeB2AmVTO

緊張がどんどん高まっていく。和ちゃんが多少不器用にペニスの位置を調整して、合う場所を探している。

咲「あ――」

ぐにぐにとした経験したことのない弾力が、私の入り口を少しずつ慣らすように擦りつけられ、途中どこかひっかかるような感触があった。

なんとなく目が合う。

緊張は最高潮に達して心臓が破れ鐘のように響く。


つぷ、と音がして温かい異物が侵入してくる。でも、和ちゃんがそこから動かない。


咲「和ちゃん……?」

和♂「咲さん」

咲「うん」

和♂「咲さん……」

名前を呼んだけど、その言葉の直接の意味でないことをお互いに確認ながら、そっと息を吐く。

つながる直前、私達の間に会話はいらなかった。


腰のくびれのところを掴まれ、ぐっと下から押し込まれた。

咲「あ、ん――」

和♂「咲さん――」

咲「んっっ――」

お互いの短い声が重なる。和ちゃんはそのまま押し進んで、抵抗をする私の中を無理やり押し拡げていく。

咲(痛いっ、痛いっ、痛い…っ)
174 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 02:17:10.60 ID:JeB2AmVTO

和「咲さん、もう少しで……」

咲「うん……、ん。和ちゃん男に、なっちゃうねっ」グスッ

私が辛うじて何か言葉を返すと、嬉しいのか、悲しいのか、恥ずかしいのか、我慢しているのか、色んな感情の入り混じったような顔をしている。

和ちゃんが何を考えているか、全然わからなかった。でも、確かに繋がっていることを実感する。


和「あ、はあ、ああ……!」

咲「……っ!」

たっぷりと時間をかけて、和ちゃんはのそのそと動いている。

彼が軽く前後すると、ひたすら私の中の異物感も移動するみたい。大きな息をしながら少しずつ腰を揺り動かし始める。

175 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 02:18:45.84 ID:JeB2AmVTO

咲「はぁ、はぁっ、、入った?」

和「まだ、もう少し……」

咲「ん、ぅ……。あ、ああ……ぐっ!」


ぐいっ

ひっかかっていたところが抜けると、異物感が一気に膣中を突き進んできて、お腹の奥に突き刺さり激痛が走る。

咲「―――あ、が、ぁっ」

和「す、すみません…! 力を入れたら急に、一気に奥まで……大丈夫ですか?」

咲「全然っ、大丈夫じゃない、けどっ、大丈夫……っ」

和「どっち……」

咲「いいから、きて……!」


痛みと異物感に苛まれて、今にも拒絶してしまいそうだった。

身体に鞭打って、和ちゃんを受け入れる。

176 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 02:21:26.53 ID:JeB2AmVTO

和「んっ……ふぅ、はぁ、はぁ……っ」

和「好きです、咲さん……好き、好き! 咲さん、咲さん、気持ちいい……」

和「はぁっ、はぁ、あぁっ…気持ちいいっ!好きっ、好き、好き……好きなんです咲さん、咲さん…っ」

背中に伝わる震えた指先。耳にこもる甘い吐息。
気持ちは自ずと伝わってくる。


「好き」と「気持ちいい」の連鎖。

その二つがゲシュタルト崩壊して、何だか同じ意味のようにも聞こえてくる。

「好き」だから「気持ちいい」。「気持ちいい」から「好き」。

全然違うような気もするけど、同じような気もする。


ただ一つはっきり分かるのは、和ちゃんが私に、必死に「気持ち」を伝えてようとしてくれているということ――。

177 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 02:24:48.84 ID:JeB2AmVTO


咲(伝えたいって気持ちがこんなにも尊いと知ったのは、高一の夏――)


姉に再会して、言葉にできなかった――麻雀を通して伝えたかったことは結局、届いたのかさえわからない。

成功とも、失敗とも結果を残さず。それでも静かに時間は流れていく。

悩んだ日々も、悲しさに泣かせてしまった日もある。

色んなものを二人で乗り越えてきた半泣きの彼の、目の前の、世界の特別でもなんでもなかった私は今どんな顔をしているのだろう?


咲(誰かのように幸せな笑みを浮かべているのだろうか……)

咲(それともいつかのように精一杯の、伝えることしか考えてなかった独りよがりな表情?)


じっと私を見つめていた彼の胸の中に抱かれ、縋るように飛び込んだ。膣内の快感が強まる。

涙が伝う頬を誤魔化すように、彼の頬にイヤイヤと頬擦りする。

…また、私たちの重なる表面積が広がっていく。

それが直接快感の幅に繋がって。意思のない体液までもが絡み合って、お互いにお互いの触覚と体温を感じ合う。


失くしたくないものに囲まれた場所から、不安でも一歩前に進む勇気をくれる――


咲「……和ちゃん、大好き。」

178 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 02:26:39.57 ID:JeB2AmVTO

―Side 和―



強い性感にわけのわからないまま腰を引き、また奥に進めた。その度に愛液が亀頭にまぶされて滑りがよくなる。咲さんの眉根がきゅっと寄せられていて、とても可憐だった。見たことのない顔。

咲「は、ぁ……う、ん……っ」

肩で息をしている。苦しそう。抱きしめてやることしか思い浮かばず、そのまま咲さんの頭を胸に抱いた。

一瞬肉襞がきゅっと締め付けてきたのは、偶然?


咲さんの頬は上気して赤い。迷うように視線を左右させていたが、やがて――私の目をじっと上目遣いで見つめ返してきた。

何もかもが繋がっている気がして、笑みがこぼれる。

すると――咲さんは下唇を噛んでいた口を僅かに開き、嬉しいのか苦しいのか、そんなどこか困ったように笑った。

膣内がぐにっと蠢いて、痛いくらいに強く締め付けてくる。

179 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 02:29:22.27 ID:JeB2AmVTO

咲「ん、はぁ、はぁ……」

どれくらい時間が経ったかわからない。けれど、吐息はやがて落ち着いたものになっていて、咲さんが私の肩を甘く抱き直してくれた。


咲「ひとつに、なってる」

和「……はい」

咲「っ、ぁは……。なんか、なんか感動…」

ふぅー、と涙を滲ませ、咲さんはゆっくりと息を吐いた。それだけで意外なほど締め付けられる感触が変化して、驚いてしまう。

和「すごいです、これ」

咲「それは、そうだけど……。なに、いきなり?」

和「咲さんのなか、いまちょっと動いたみたいで」

咲「え……。そうなの?」

和「はい」

咲「あはは……。お腹が動いたって、まるで赤ちゃんできたみた――ぁ」

和「ぁ……」


咲さんの「赤ちゃん」というフレーズに、二人して固まる。

この行為がまさに、その赤ちゃんを作る予行演習みたいなもので、しかも今はナマで繋がってて。だからつまり、その赤ちゃんを作るにはこの先何回も咲さんとこうして―――。


和「……」ムクムク

咲「ひゃっ、和ちゃんがなかで跳ねたっ」

和「す、すみません……でも咲さんだって、さっきからうねってて」

咲「そ、そう……。自分じゃ動かすとそういうの制御できなくて」

180 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 02:34:27.75 ID:JeB2AmVTO

咲さんが、再度深呼吸をする。

咲「これも?」

和「はい。とても気持ちいいですよ…」

咲「そ、そっか……。今、ちょっと楽になってきた感じがして。深呼吸したらね、あ、和ちゃんのが入ってる、わかるなー、って」

そんな言葉や呼気に合わせてまた膣襞が動いている。入れたばかりの時よりもずっと、私を受け入れてくれているように感じる。


咲「想像していたより、ずっといいかも。お腹のね、この感じ……好き、かも……?」エヘヘ

好きって言うわりには、口調は疑問形みたい。

たぶん何となく気に入ってはいるんだけど、たぶん確証は持てていなくて、でも十中八九そうなんだろうみたいな予感がしている。

和(そんな感じ。わからないけど、わかる。たぶん、そういうこと。)

和(きっと好きになれると、受け入れてもらえている)

そしてそんな可愛いことを言われて黙っていられるほど、私は理性的な人間ではなかった。


咲さんの体をゆるく抱き直して、再度腰を揺すり始める。

じゅっ、じゅぶっ、ぐちゅっ、

咲「ふぁ、あ……!」

和「痛くない?」

咲「うん……っ、もう、けっこう、慣れてきた、ような……っ」

その台詞の真偽を確かめる余裕ももうなかった。

本当だったらいいな、という都合いい方へ思考を推し進めて、咲さんに押し付けて、腰を動かし続けてしまう。

181 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 02:41:28.98 ID:JeB2AmVTO

咲「ぅ、あ、はぁ……! ぞくぞく、する……。あの和ちゃんが、男のコのカオ、してるよお……?」

汗がにじむ。ナマの感触は圧倒的で、すぐにでも達してしまいそうになった。柔らかくうねって、けれど強く締め付けてくる。

たとえ咲さんを想ってだとしても、独りで慰めるのとは比べものにならない。


じゅぷっ!じゅぷっ!

和「すげぇ気持ちいい……っ」

咲「ほんとう? よかったぁ……っ」

眉を寄せながらも咲さんは必死にほほ笑んでくれて、怖気にも似た満足感が訪れた。

大好きな仲間。 素直で迷子癖があって、可愛くて、いつも私のことを想ってくれる一生ものの友達。

そんな咲さんにこんなに女の子な表情をさせているんだと思うと、まるで太陽に向かって咲く花を手折るような背徳感を感じる。


――この咲さんを、自分のものにしたいという欲求が高まってくる。

182 : ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 02:48:44.35 ID:JeB2AmVTO

>>181

ハートが、?になっちゃいました。
気にしないでください
183 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 02:51:29.87 ID:JeB2AmVTO

和「咲さん……あむっ」チュッ

咲「んぅ、んっ、ふっ……ぅ、んむ…っ」レチュ

私が唇を少し前に突き出すと、咲さんも艶っぽい唇を向けてくれた。首に回された腕がきゅっと引き絞られて、咲の舌が絡みついてくる。柔らかい。気持ちいい。


和(咲さんに女を感じるから、自分の中の男を実感する)

和(咲さんがいないと、私はとても「自分は男だ」と自信を持って言えない気がする)

和(いや、言えはするんだけど、咲さんの傍がいい。咲さんと一緒にいたい。きっとそれだけ)

私は彼女の傍に居たいがために、何かにつけて理由を考え、言い訳を縦横無尽に張り巡らせる、ただの我侭っ子だ。


和(もっと、もっと感じたい。咲さんを感じたい。想いの分だけ、精一杯にがむしゃらに、私の男を感じてほしい……)

――私のことを、受け止めてほしい。受け入れてほしい。



もう何もかもから解放されて、何も考えず、本能に任せて咲さんに全てぶつけてしまいたい。

でも、それはダメ。分別をもって、相手のこともきちんと考えて、そして最後のところできちんと保っておかなくちゃ。

―――嫌われたくない。困らせたくない。

でも、感覚も感触も感動も酷く暴力的で、圧倒的で、すぐに流されてしまいそうになる。


和「咲さん……」

咲「和ちゃん……?」

名前を呼びあって、腰の動きを緩めた。肩口で額の汗を拭う。どうしたらいいのか、急にわからなくなってしまった。

184 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 02:58:52.40 ID:JeB2AmVTO

咲「大丈夫、だよ…?」

和「……?」

咲「そんなに考えないで。ちゃんと、気持ちよくなって」

咲さんのゆるいほほ笑みが、理性や思考を溶かしていく。

和「あ……っ」

途端に心の奥底まで感触が入り込んでくる。膣襞がうねって締め付けてきて、ぎゅうっと握られたような感覚が訪れる


咲「あは……切なそうな顔。ほら、こう?」

ぎゅっ、ぎゅうっ

和「え、あ――」

また同じ締め付けが訪れて、情けない声を上げてしまう。

咲「力の入れ方、ちょっとわかってきた、……かも」ウフフ

きゅっ、ぎゅっ、ぎゅうっ

和「ぅあ、それ……!」

咲さんの下腹がうねるのが視界の端に見えた。すると締め付けが強くなって襞が絡みついてくる。

185 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 03:01:15.16 ID:JeB2AmVTO

和「そんなこと、できるんですか……っ」

咲「あはは……私ね、自分にできることは、結構物覚えいいんだよね」

私の反応を確かめるように、きゅ、ぎゅ、断続的に締め付けが強くなる。


咲「ほら、だからね……遠慮なんかしないで。好きなだけ、していいんだよ……?」

和「あ、く……!」

目の前がちかちかして、瞼を閉じる。そして咲さんの首筋にむしゃぶりつくように抱きついた。


ダキッ

和「咲さん、咲さんっ……!」

咲「いいよ、そう、思いっきり……いっぱい、して…!」

ぴったりと肌が重なる。胸のあたりには一番柔らかい感触。でもそれ以外も肌と肌で、あたたかさと柔らかさに浸って腰が泥沼にハマっていく。

186 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 03:06:43.27 ID:JeB2AmVTO

咲「はぁ、んっ…!」

耳の横で漏れる吐息と、鼻腔いっぱいに広がる髪と首筋のにおい。咲さんのにおいに、ほんの微かに汗のにおいが混じっている。

腰の動きはぎこちなかった。だけど、だんだんスムーズになっていく。

―――咲さんが、私に腰を合わせてくれるから。


咲「あ―――、和ちゃ、奥……っ、ん、ぁああ……!」

和「もう、止まらな……っ」

咲「いいよ、そのまま……気持ちよくなって、ね? おねがい……」

そこで言葉を一度切って、から、咲さんが私の背中をかき抱く。




咲「……和ちゃんにいっぱい、射精されたい……っ」


和「っ、あああああ……!」パンパンッ


もう肌を合わせたまま、腰だけ振り立てる。くちゅぐちゅといやらしい音が鳴った。腰の動きがあって、ぱん、ぱん、という乾いた音もやっとなり始める。

咲「ぁ、ん、あ……! 私も、きもちい……!」

強く抱き締められて深く繋がっている。亀頭の先端で、確かに肉質の壁を突いているような感触もある。咲さんの、女の子の、一番大事な場所――。

187 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 03:12:46.43 ID:JeB2AmVTO

和「イく……出ますっ、咲さん……!」

咲「うん、いいよ…! このまま、中に――」


和(中に? このまま中に? 生で中出しする?)

頭の奥が一気に混乱する。そんなことが許されていいはずが――。

“でも咲さんが……”。

耳に感じる音が遠くなる。ダメ、ダメ、ダメ、ダメダメ、このまま中に出すなんて、いくら咲さんでもそのお願いだけは踏み込めない――。


和「っ、あああぁ!!」

ずちゅ!ぬちゅ!ぐちゅぐちゅ!

その瞬間、私は最後に残った理性を総動員して腰を引いた。

亀頭の先が一瞬見えて、精液の最初の迸りが咲さんのおへそのあたりまで飛び散る。

ああ、よかった、なんとか抜くことができた、すごく名残惜しいけど、これでいい、これでいいはずなんだ、と思ったところで――。



咲「だめ、中に出してほしいのっ」

和「あ――」

咲さんが半身を起こして手を伸ばし、射精途中のペニスに手を添えた。そして腰に引き付ける。先端と入り口がぴったりと合ってしまう。

188 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 03:18:46.44 ID:JeB2AmVTO

和「ああ――」

咲「んんっ…!」

射精しながら、咲さんの膣内に再びペニスが埋まっていく。

和「あ、咲さん、だめですっ、あ…!」

もう一度、あたたかくてぬめった壁に包まれて、射精の勢いは中途にして増した。絶頂に達している最中の敏感な雁首が、咲さんの膣内で甘く擦られ締め付けられて、全身が脱力してしまう。

そんな私のカラダを、咲さんは強く抱き締めて離さない。

無防備に腰を震わせたまま、私はただ咲さんの奥にまで挿入して射精を続けていた。


どぴゅどぴゅどぴゅっ

咲「熱い……。んっ、あ……っ。すごい、たくさん出てるよ……」

ガクガクと全身が震える。力が本当に全く入らない。とろとろと咲さんの膣内に――子宮内に、蜜が溢れるように精液を吐き出しているのがわかる。

そしてそんな私の先端に、咲さんが一滴も逃すまいと吸い付いてくる。


すごく気持ちがいい。気持ちよすぎる。

セックス中毒になんてなる人は、とんだ不摂生の自堕落者だと思っていたが、今ではその方々の気持ちが少しだけわかってしまいそう――。

和(何故だろう……とても報われた気持ちになる…)

生で膣内射精までしてしまった。その事実に、今まで生きてきた中で培ってきたはずの理性や分別、良心がすり切れていく。

189 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 03:22:17.76 ID:JeB2AmVTO

和「咲さん……」

咲「我慢しないで。ほら、全部だしきって……。ぎゅうって、ほら、ね?」

まぶたの裏で光が明滅する。

この状況で締め付けられると、どうしようもなく腰が跳ねてしまう。うっとりとした吐息が漏れる。


咲「ん……っ、射精って、何波かに分かれて精液出すんでしょ? ちゃんと知ってるんだから……。ほらほらもうちょっと、搾れば出るでしょ? そういうのも、全部……欲しいなぁ」

和「そんな、咲さんってば……」キュン

滅多に見られない「甘えんぼ咲さん」な表情に、うっかり精神的ガードが緩む。殲滅寸前の理性の、その残機1体がぐらつく。


咲「もう一回出しちゃってるし。今更一緒だよ。我慢しないで、最後まで、私で気持ちよくなってほしいな……」

小さく柔らかい手が、私の背中を薄く撫でる。
愛撫されているようにも、駄々っ子をあやしてるようにもとれる、そんな力加減。


咲「なにも我慢しなくていいんだよ? 考えなくていいの、ただ私のことだけ感じていればいい…」

咲「余計なことは全部忘れて、いっぱい気持ちよくなっちゃお? ね?」

甘い声に耳が蕩けて、それを処理しようとしたその先の脳まで融けていく。

190 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 03:28:05.78 ID:JeB2AmVTO

情けなさと快感がないまぜになって、しかも耳元で囁かれる優しい調子の言葉に、何故か癒されていくような気持ちになる。

自分で自分の状態が、まったくわからない――



咲「ひとつになるって、たいへんで、とってもすごいことだもん。だから――」



その先の言葉はもう聞き取れなかった。

ただずっと優しい言葉をかけられて、背中を撫でられていたことは覚えている。




どぷどぷどぷどぷっ

和(……ああ、私、また、、射精してる……)ブルッ

和(ただただ、融け合って、そのままで)






和「……ぁ、またイく……」ビクビクッ

ゴポォ――ッ!!!




和(ひとつになるって、とっても気持ちいい……)

和「あ、また……」ピクッ

びゅる、びゅるるるる〜〜〜!!!!




和「―――ぁ、ぁ……ぅ、っ…」ブルブルッ

ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅっ




191 :初めて ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 03:33:02.90 ID:JeB2AmVTO


視界の端に残ったのは、いつの間にか陽の光すら見えなくなった窓の外。

いつの間にか肩に掛けられた毛布のあたたかい感触。肌で感じる柔らかい肌。




じゅぼっ、じゅぼっ、じゅぼっ、じゅぶっ


咲「……、……ちゃ……っ」


咲さんの声が聞こえる。でも、腰が震えて動くこともままならない。

波のように退いては満ちていく性感。


和(……もしかしたら私は、とんでもない人を好きになってしまったのかもしれない)

和(でも、こんなエッチな咲さんもいいな……と思ってしまうのは男の性か)




私の中の何かがはじけて、

私達の関係が確かに変わってしまうような

そんな、文明開化の音がした――


192 : ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/08/11(木) 03:52:34.91 ID:xaZP7A7V0
今回はここまでです。

明後日からわりと忙しくて、少し更新の間隔が空くかもしれません。
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/08/11(木) 10:47:13.29 ID:vHdAjXeA0
乙です
幸せなエッチすぎて、全俺が文明開化した(意味深)

194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/08/11(木) 17:18:27.71 ID:4DTgtw+Wo


>>182
?よりも和のセリフの「すげぇ」の方に違和感感じた
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/08/12(金) 09:18:09.93 ID:Lo/3vHlQ0

和やかで自分満足
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/08/13(土) 00:03:28.87 ID:pexPZb6cO
エロの柔らかい雰囲気好き
更新待ってます乙
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/08/15(月) 16:42:24.00 ID:lpmbkXeS0
些細なことなんですけど、作者さんが男化した和に名前をつけるならどんな名前をつけるんでしょうか?
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/09(金) 15:58:03.50 ID:vNEXp/jI0
ふんふむ。乙
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/25(日) 22:28:43.36 ID:fsZ6MkbU0
だいぶ時間が空いてすみません。
この先はなるべく時間が空かないように気を付けます。
200 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 22:32:30.08 ID:fsZ6MkbU0


起き上がれない。

めちゃくちゃに腰が抜けている。

お尻の筋肉の痛みに加えて、じぃんと奥に響くような感覚がずっとあって、まだ気持ちいい感じがある。

顔だけ上げると、窓の外はすっかり明るくなっていた。


和「……………ん、んんっ」

和(父に連絡もせずに……ずっと、初めて)


まずいな、という焦りが倦怠感の中で淡くぐるぐる回ってる。

でも、本気で消耗するほど交わってそのまま寝てしまって――。



咲「あ……起きた?」

和「……おは、よ…ございます」

咲「うん、おはよっ」

つぶやいて咲さんが寄り添ってくる。

陽に照らされて、まるで天使のような笑顔。

サラサラと柔らかい。お互いに裸だった。

201 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 22:37:32.22 ID:fsZ6MkbU0

咲「私も寝ちゃってた。毛布まだ一枚しか出してなくて、寒くなかった?」

和「はい」

咲「そっか。良かった……」


部屋は本当に静かだ。

他の気配なんて何もなかった。

本当に二人きり。


それからふたりして黙りこむ。


和(こういう状況で、何を言ったらいいのかわからない……)


すると咲さんが手を伸ばしてきて私の頬を撫でた。

そのままもみあげの毛に指で触れて、ひねったり引っ張ったりして遊んでいる。

私もなんとなく彼女の髪を撫でて、房を指で梳いた。さらさらと流れる。

コシがしっかりしていて太い印象もある茶髪。


咲「和ちゃんの髪、サラサラ……」

和「……咲さんは、ちょっと猫っ毛ですね。お父様譲りでしょうか」

咲「えへ…」

和(そういえば、宮永照もサラサラヘアって感じではなかった気がする)

和(直で見たことなんてないけど、なんとなく)
202 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 22:40:34.93 ID:fsZ6MkbU0

咲さんは、普段より一層だらしのない笑みを浮かべる。

髪をさらに梳いて、首筋を見て思い出した。


和「あ……首筋のところとか。跡になってないでしょうか?」

咲「どうだろ。でも制服着たら多分隠れるから」

和「……だといいですけど」


和(これがピロートークってやつでしょうか)

和(でも一晩寝てるから厳密には違っていたりして…?)


いまいち思考がまとまらないまま。

睦言を交わしてるみたいで、だんだん恥ずかしくなってきた。

いや、睦言そのものなのかこれは。
203 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 22:43:05.36 ID:fsZ6MkbU0

咲「はー……」


咲さんは目を閉じてひとつため息を吐いてから続けた。


咲「すーっごい、きもちよかった……」

和「うそ。最初はあんなに」

咲「うん。でも、それも含めてよかったかな、って……。で、あの……和ちゃんのほうは?」

和「……無我夢中でした」


それ以外に言えることが何もなかった。


和(最後の方なんて、訳もわからないまま腰を振っていたような気がする)

和(そして、咲さんに導かれるまま、中に……///)


思い出すと手のひらに汗をかきはじめてしまう。

無意識に記憶を辿ってしまい、腰が震えた。

204 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 22:46:01.33 ID:fsZ6MkbU0

咲「無我夢中?」

和「え? ええ、まぁ」

咲「無我夢中……」

和「…? な、なんですか?」


『無我夢中』という言葉にやたら食いついてきた咲さん。


和(なんでしょう……何か変なことでも言ってしまったでしょうか)


咲「……ちゅー…」

和「へっ?」


半目のまま、すぼめた唇を寄せられる。

こちらからも出迎えようと顔を近づけると、お互いに触れ合う前、一瞬だけ目が合う。

すると、咲さんは恥ずかしそうに手を振りながら顔を隠した。


咲「ご、ごめんっ。ちょっと思いついただけなの! お願い忘れてっ!」

和「えっ……あ、はい…」

和(キス、したかったな…)


体を起こすことも億劫なほど疲れていて、咲さんと言葉を交わすたびにクラクラしてくる。

でもこの眩暈が、疲労によるものなのか。それとも咲さんの色香によるものなのかはわからなかった。
205 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 22:47:52.89 ID:fsZ6MkbU0

和「知らなかったです、咲さんが……こんな。いえ、何でもありません」

咲「……ダジャレくらい、いいじゃん…」


和(エッチだったなんて、と言おうとしたのに…)


和「いえ、あの、ダジャレのことではなくて……」

咲「そういうフォローはいりませーんっ」


そう言って私から毛布を巻き上げ、一人毛布に包まり顔を隠してしまう。

拗ねてしまった彼女を、布団越しに撫でる。


和「……想像し続けると現実になるって、本当なのかもしれません」

咲「……?」


不思議そうに、咲さんがひょこ、と布団から顔を出す。
206 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 22:52:17.88 ID:fsZ6MkbU0

和「咲さんの傍にいられて、こんな朝を迎えられるなんて」

和「こうだったらいいな、という想像が、最近になってことごとく叶っているんです」

和「あなたのおかげですね」

和「ありがとう、咲さん」ニコッ


咲「そんな、お礼なんて」タシタシ

和「これからはもう、恐ろしい想像はしないようにします」

咲「ふふっ、悪いことばかり起きちゃ困るもんね…」アハハ

和「はい」

咲「よしよーし…」ナデナデ


咲さんの腕が布団の隙間から伸びて、私の二の腕を撫でる。

なんだかいっぱいいっぱいな感触がある。


きっと数日は絶対に思い出してしまうだろう。数日で済まない気もかなりする。

下手したらずっと思い出し続けるくらいの――。

207 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 22:53:55.89 ID:fsZ6MkbU0

――傷をつけられた。

つけることができた。つけてもらえた。

多分そうなんだと思う。

これが初めての味――


和「この世界で、私だけが知ってる咲さん」

咲「うん」

和「咲さん、咲さん」ギュムッ

咲「えへへ…あったかぁい…」

208 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 22:57:21.04 ID:fsZ6MkbU0

コンコン


甘くて気だるげな会話を遮るように、ドアが数回ノックされる。


「咲―、もう昼だぞー。寝てるのかー? 開けるぞー?」


ガチャ

突然、ドアの金具が音を立てて開く。


和「ええっ!?」

咲「あ、やっ、ちょ、ちょっと待っておと――」

界「朝から何騒いでんだ、いいからはよ起き――ぇ」


咲「あわわ…」全裸

和「…………っ」全裸


裸のまま二人してベッドで寝そべるシーン。

咲さんは布団を被っているものの、私は咲さんに布団をはぎ取られ包み隠すものなく全裸状態。

この状態で咄嗟に、下半身と一緒に胸も隠そうと腕が動いたのは、きっと私が確かに女子であった所以――
209 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 22:58:34.27 ID:fsZ6MkbU0

和「…………」


現実逃避でどうでもいいことに思考が巡る中。

時間が凍っていた。


界「えっ……え?」

咲「はぅぅ〜」

和「……。お、おはよう、ございます…」


辛うじて朝の挨拶をしたのは、はたして正解だったのだろうか。

でも、褒めて欲しいとは思う。褒めて咲さん……!!


界「っ…す、すまん……っ!!」


けれどその一言に我に返ったお父様は、慌てた様子でドアを乱暴に締め、逃げるように去っていった。
210 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 23:00:32.33 ID:fsZ6MkbU0

和「…………」

咲「…………さ、最悪……」ずーん


この世のすべてに絶望したかのような顔をしている。

人生で最も幸せに包まれて目覚めた朝は、どん底と思えるような一日の始まり。


和「え、え〜と…」

咲「…………」

和「お父様にも、見られてしまいましたね……」

咲「うん、ね……」ショボーン

和「………」


フォローする振りして、傷口を抉っていくスタイル。

まるでフォローになってない言葉に、思わず頭を打ち付けたくなった。
211 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 23:08:31.22 ID:fsZ6MkbU0

界「……」

咲「……」

和「……」


初対面での印象が良かっただけに、この重苦しい雰囲気での朝食はキツイ。

朝食が一人当たりの量が少なく、けれどしっかり三人分として用意されている辺り、一応拒否されている訳ではないらしい。


和(いや、でも……うーん? あーもうくっそ、動いてください私の頭っ!)

和(一つ思うのは、このまま無言のまま朝食が終わってしまうのは、流石に不味いということ)

212 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 23:09:41.62 ID:fsZ6MkbU0

和「……。あ、あの、お父様……っ?」

界「だ、誰がお義父様だ……っ!」

咲「うぅ……」


和(…………さすがに、そこまで自惚れていません)

和(でも、ここで『そのニュアンスではありませんよ』だなんて言い返したら、きっともっと怒られそう)


咲さんのお父様はご機嫌ナナメだし、咲さんも所在無さげで今にも泣いてしまいそう。
213 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 23:11:28.43 ID:fsZ6MkbU0

界「ん、んんっ……」

界「あー、なんだ。二人はその、付き合って、いるのか?」

和「え、いや」

咲「……そうっ、付き合ってるの!」

和「咲さん…?」

咲「好きでもない人と、お泊りなんて…」


和(この呟きは、私の告白に対する言葉ということで捉えていいんですか……?)


懸命に私の疑惑の視線から逃げるその態度に物申したい半面、私の機嫌はもううなぎ登り。
214 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 23:13:22.86 ID:fsZ6MkbU0

和(今は話を合わせておいて……)

和(でも後で、しっかり咲さんを問い質して、きちんと言葉にして伝えてほしいな、とは思う)


和(たとえ咲さんが恥ずかしさから泣いてしまっても……)

和(……泣いてしまったら、許してあげないこともありませんけど)

和(そこはまぁ、その涙の意味にもよりますか)


ここまでの思考、コンマ1秒。

男になった私は、凄まじく強い(確信)。
215 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 23:18:17.36 ID:fsZ6MkbU0

和「……。咲さんの恋人にしていただけました、原村和と申します」

和「じぶんどきにお邪魔してしまい、申し訳ありません」

和「ふつつか者ですが、何卒、宜しくお願い致します」深々


界「あ、いえいえこちらこそ……咲を宜しくお願いします……」深々

和「ええ、こちらは結納でも入籍でも何でも……」深々

咲「ちょ、ちょっと二人していきなり何言ってんのっ!? やめてよね!?」
216 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 23:18:52.36 ID:fsZ6MkbU0

和(私の腕に抱き付きながら必死に何かを叫ぶ咲さんの隣で、ふと考える。)


受け入れてもらえたのかはわからない。

今の言葉ももしかしたら社交辞令かもしれない、

それでも、それが本心になってもらえるように頑張ろう。


和(女に未練はない……)

和(男として生きようと、そう決めたから――)

217 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 23:25:32.28 ID:fsZ6MkbU0

和「咲さん!!」


咲「えっ、あ……な、なにかな?」

和「幸せにします」

咲「えっ……///」

和「必ず、認めてもらえるように努力しますから!」


和「だから咲さん、私…………うぐぅっ!?」ゴリッ

咲「!? な、なに? どうしたの!?」


和(咲さんにプロポーズしようとしたら、真っ先に夜の営みという単語が思い浮かび)

和(ついには昨夜のセックスを思い出して勃起してしまいました……)


和(何を言ってるかわからないかもしれませんが、とりあえず私が性欲旺盛の最低男だということは間違いない……)
218 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 23:27:14.19 ID:fsZ6MkbU0

和「す、すみませんっ…………お手洗いを、貸してください……っ」ガクッ

咲「だ、大丈夫……? 手伝おうか?」

和「いえ……大丈夫ですから、放っておいてください……」

咲「う、うん……」


和(ひとつ、学んだことがあります……)

和(男子の性欲は思いの外、凄まじいということ)

和(昨晩、あれだけ咲さんに絞り取られたというのに……)

和(今はもう……咲さんとセックスすることばかり頭に浮かんでいる)
219 : ◆uFgKAeBDKs [saga]:2016/09/25(日) 23:35:14.26 ID:fsZ6MkbU0

和「ああっ……咲さん、咲さん……っ」シコシコ


和「うっ……」ドピュッ


どぴゅ、どぴゅ、どぴゅっ



和「ふぅ…………」


和「……」


和「……」



和「………私って、最低ですね…」ズーン
220 : ◆uFgKAeBDKs [sage saga]:2016/09/25(日) 23:37:46.10 ID:fsZ6MkbU0
とりあえずここまでです。
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/26(月) 08:43:14.86 ID:dMdQo4xjo

続きも期待
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/26(月) 13:12:46.61 ID:hakA4f530
乙です~
咲さんちゅーかわいい
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/19(水) 01:26:18.68 ID:isKGFuTK0
待ってるよ
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 21:28:35.68 ID:SwfBl1JHo
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 14:17:49.04 ID:xs3WyMmv0
ほ?
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/17(金) 23:44:49.59 ID:3f2GtiU4o
エタ...
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 08:04:46.81 ID:XQvZH4wSo
1年以上音沙汰無しか…
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