【安価】オリジナル魔法少女【コンマ】

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376 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/18(日) 14:24:56.88 ID:Gjc+tTDRO
明日の20時ころから再開したいと思います
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/18(日) 18:20:13.64 ID:TAc5moxMO
備えよう
378 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:07:43.96 ID:TPoN8nwxO
一時間遅れてしまいましたね…すみません

では始めたいと思います
379 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:09:23.28 ID:TPoN8nwxO

本部、開発課

彩香は軽い足取りで師匠の元へと向かう。行き先は本部3階の開発課だ
旻は、空いた時間を魔力を使った義手の開発や、念力の訓練などに使っている



彩香「師匠戻りましたよー!」


忍「…お帰りなさいませ彩香様」


旻「…ふぅ。で、どうだった?」


彩香「無事エージェントと魔法少女に会えたそうです。表情も明るかったですし問題なさそうです」


旻「あそこは…傘波だからシャムハトか。実力は折り紙付きだし問題無いだろう。…性格には難ありだが」
380 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:10:53.24 ID:TPoN8nwxO

彩香「師匠、義手の方はどうですか?」


旻「義手か。悪く無いが…まだ重いし、大きい。動作は今の所問題ないが」ガシャガシャ


彩香「ロボットみたいでかっこいいですね。ロケットパンチとかできないんですか?」


旻「できるわけないだろ…。将来的には見た目も目立たないものにしていく予定なんだが…まだまだ先になりそうだ」
381 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:12:40.51 ID:TPoN8nwxO

忍「…旻様、まもなく念力の訓練のお時間です。そろそろお片づけをなさった方がよろしいかと」


旻「ん、もう時間か」


彩香「まだ念力の訓練してるんですか?」


旻「自力で生活できるレベルまではきてるが…もう少し高めたいからな」


彩香「ちゃんと休まないとダメですよ」
382 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:14:01.79 ID:TPoN8nwxO

旻「お前の知らない所でちゃんと休んでるよ。それより、もう結構いい時間だぞ?帰らなくてもいいのか?」


彩香「うぅー…わかりました、今日はもう帰ります」


旻「…前にも言ったが毎日来なくてもいいんだぞ?」


彩香「え?嫌ですよ!私は毎日師匠に会いたいんですから!」


旻「そ、そうか」


忍「…」


旻「お前もしっかり休めよ」


彩香「わかりました!ではまた明日!」


忍「お疲れ様でした」
383 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:15:36.90 ID:TPoN8nwxO

彩香は、帰ってからのことを鼻歌交じりに考えながら再び軽い足取りで本部を後にする


彩香(やっぱり師匠はかっこいいなぁ…)


彩香(いつか、私も師匠みたいになれるかな?)


彩香(それはムリなんだろうけど…)


彩香(でもいつか、認めて欲しいから、ちゃんと努力しないとね!)
384 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:16:45.93 ID:TPoN8nwxO

本部、第2会議室

旻は、忍を連れて二人の待つ会議室に向かう
念力の訓練…というのは程のいいごまかしだ
入り口で忍を待たせ、会議室に入ると既に座っている二人から非難の視線を感じた



ミレイユ「…あら?随分と遅いですね。もうとっくに時間は過ぎていますわよ?」


旻「いやすまない。ちょっとした用事があってな」


「いつものことだから気にしてない…」
385 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:18:23.72 ID:TPoN8nwxO

ミレイユ「いや気にしなさいな穏乃。本部の魔法少女である私達が時間にだらしないのはどうかと思いますわ!」


穏乃「今更どうしようもないし…」


旻「…さて、私からは御津呉支部襲撃の件についてだ」


穏乃「なにか進展あった?」


旻「犯人については無しだ。とりあえず事後処理の報告をするぞ」
386 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:20:34.12 ID:TPoN8nwxO

旻「御津呉支部は廃止。エージェント達は新設された【古湊(こみなと)支部】に移動することになった」


旻「古湊支部の護衛は真田と神流木に命じてある。その他、東西南北の主要な支部に護衛をつけた」


旻「東区の古湊は今言った通り。西区の【傘波(かさなみ)】はシャムハトと宮本」


旻「南区の【月潮(つきしお)】は上条翠と入山」


旻「そして北区の【灯鐘木(とうしょうぎ)】は…須戸部と久世だ」


ミレイユ「えっ!あの二人!?」
387 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:22:40.01 ID:TPoN8nwxO

穏乃「久世さんはともかく…須戸部は了承したの?」


旻「幾つか条件を出してきたが…まぁなんとかなった」


穏乃「条件?」


旻「前からあいつが言っていた【戦闘禁止区域】を正式に認めること、あとはそれに関する細かな規定を出してきた」


穏乃「…」
388 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:23:31.33 ID:TPoN8nwxO

旻「今後支部襲撃が起こった場合は、護衛の魔法少女が対処し、私達の誰か一人が現場に急行することになった」


ミレイユ「…」


旻「小規模支部は随時廃止し、この際規模の縮小を図る。もともと支部は多すぎたからな」


ミレイユ「シャード出現率も激減してますからねぇ…襲撃が無くてもいずれはこの流れが来てたのでしょう」


旻「あとはこの資料…この前の襲撃の時に戦った魔法少女の情報が書いてある。目を通しておいてくれ」
389 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:24:39.73 ID:TPoN8nwxO

穏乃「どれ…武器は大鎌を使用、対人戦闘に慣れていて高い実力を持つものと思われる…」


ミレイユ「身長は165程度、黒のフード付きのローブと仮面、及び手袋を着用…」


旻「敵は複数の可能性も否定出来ない。二人とも注意してくれ」


旻「それと最後に…護衛と私達には敵対魔法少女の捕獲命令が出ている。無傷…とまでは言わないが、生きて連れて来いとのことだ」


ミレイユ「捕獲ですか…」
390 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:25:43.63 ID:TPoN8nwxO

穏乃「私達は対人戦の訓練やってるけど…護衛は大丈夫かな?躊躇が命取りになる」


旻「問題ない人選だと考えているし、それを想定して護衛を二人つけている」


旻「他に何かあるか?」


ミレイユ「いえ私は特に」


穏乃「私も」


旻「じゃあ私からは以上だ」
391 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:27:18.95 ID:TPoN8nwxO

ミレイユ「私からは一つだけ。シャード出現率の低下の原因についてですが…やはり一月前の結界強化が効いているものと思われますわ」


旻「こっちは順調なんだがな…」


穏乃「ウォーリア級がパッタリ出てこなくなったのが気になる」


ミレイユ「恐らくシャード達も慎重になっているのでしょう。ウォーリア級とは膠着状態になっていると言わざるおえませんね。私からは以上です」
392 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:28:44.97 ID:TPoN8nwxO

穏乃「私からも一つ。先日旻から預かったグリモアだけど、過去にロストしたものだと判明した」


旻「ロスト?」


穏乃「もとの持ち主とともに行方不明になっていたみたい。持ち主の名前は…【メタ】」


ミレイユ「メタ…って【あの二人】のエージェントでしたわよね」


穏乃「もしかしたらメタとあの二人はどこかで生きているのかもしれない」


旻「そんなことがあるのか…?そうだとして、有耶に預けた意味がわからないな」


ミレイユ「謎ですわね…何か理由がなければグリモアを預けたりなんてしないでしょうし…」


穏乃「…とりあえずあのグリモアの出処はわかった。あとは本人しかわからないよ」


穏乃「以上終わり」
393 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:30:24.40 ID:TPoN8nwxO

旻「じゃあ今日はこれで解散だな。いや昨日から忙しかったし…流石に疲れた」


ミレイユ「お疲れ様。ご褒美に肩を揉んであげますわ」


旻「あぁ〜……このまま寝そうだ……」


穏乃「私は先に行くよ。それじゃ」


ミレイユ「さようなら。あっ旻起きなさい!寝ちゃダメよ!」


旻「んー……」
394 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:32:09.98 ID:TPoN8nwxO

ミレイユ「はぁ…全く、無理するからこうなるのですわ。忍、入ってきて」


忍「…失礼します」


ミレイユ「悪いんだけど、旻を部屋まで運んでくれるかしら?」


忍「あぁ寝てしまったのですね、わかりました。旻様は一度寝てしまうとなかなか起きませんからね」


ミレイユ「もう少し私達を頼ってくれてもいいのですけどね」



忍は魔法を使って旻を浮かばせる
旻の体は音もなくふわりと宙に浮かぶ



忍「それではミレイユ様、失礼致します」


ミレイユ「お願いしますわ」
395 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:34:23.40 ID:TPoN8nwxO

次の日
学校

今日は何事もなく平和な1日だった
朝は、いつも通り真央ねえを起こして
昼は、友達と談笑しながら食べて
授業中は、ウトウトしながらノートをとって
そして放課後



有耶「ごめん!今日は先に帰ってて!」


「ん?」


「どしたのさ?」


アーク「何か用事?」
396 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:35:40.51 ID:TPoN8nwxO

有耶「うん。実は今日、クラス委員で旧校舎に荷物を運ばなきゃいけなくって」


「なーんだ」


「うーん…じゃあまた明日だね!」


アーク「一人で大丈夫?」コソコソ


有耶「え?いや一人じゃないし大丈夫だよ?」コソコソ


アーク「いやそうじゃなくって…」コソコソ
397 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:36:35.39 ID:TPoN8nwxO

有耶「あっ!…うん大丈夫!心配しないで」コソコソ


アーク「…わかった。じゃ怪我しないようにね」コソコソ


「じゃーな有耶」


「お先〜」フリフリ


有耶「うんばいばーい!」フリフリ
398 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:37:13.49 ID:TPoN8nwxO

三人と別れて旧校舎に向かう
今私達が使っている校舎は6年前に建てられたもので、とても新しい
旧校舎は校舎の裏側にあって、今は倉庫兼部室棟となっている



有耶「すみませーん少し遅れました」


先生「よし人も集まってきたし、始めるか!まずは────────」
399 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:39:10.41 ID:TPoN8nwxO

今回運ぶのは生徒会の使っていた資料や簿冊などのようだ
正直どうして取っておくのか理解できない
オマケに、それらが詰められた段ボールは結構重たいのだ

1時間かかって、ようやく結構な量の荷物は運び終わった



先生「いやぁご苦労さん!じゃこれお礼ね、一人一本」



そう言って先生はいつの間にか後ろに用意してあった箱を前に出し、ジュースを配りはじめた
400 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:40:56.00 ID:TPoN8nwxO

先生「あっ!都岐さんちょっとこれ、お願いできるかな?」チャリ


有耶「これは?」


先生「文章庫のカギ、ちょっとしめてきてくれる?」


有耶「えっ!私ですか!?」


先生「頼むよ、ジュース2本やるからさ」


有耶「は、はぁ…わかりました」


先生「うむよろしい」
401 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:41:53.85 ID:TPoN8nwxO

カギを受け取って旧校舎に向かう
旧校舎に入ると先ほどまで聞こえていた部活動の音が止んでいて、静寂に包まれていた
まるで人がいないように



有耶「?」



静かすぎると思いつつも文章庫に向かう
途中で人に会うこともなく目的地に到着した



有耶「まぁもう遅いしみんな帰っちゃったのかな?」



カギを締めながら独り言を言う
その時、人の気配を感じた
402 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:42:38.10 ID:TPoN8nwxO
すぐ隣から
403 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:43:37.82 ID:TPoN8nwxO

有耶「わっ!ビックリしたぁ!」


「…」



ぼぅっと立つこの男子生徒を一目見て思い出したことがある
この前のおまわりさんだ



有耶「あ…」


「ギギッ…!」



あの時とは違い、彼の体は瞬く間に膨れ上がり、爪と牙は獣のように太く鋭くなってゆく
ギョロリと光る瞳は敵意をこちらに向けている
404 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 21:44:18.75 ID:TPoN8nwxO

有耶は再び現れたシャードを前に、ただ変身していくのを眺めていた…
405 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 22:06:35.28 ID:TPoN8nwxO

雨笠 穏乃 (あまがさ しずの)15歳

身長147cm
Aカップ
茶髪の肩甲骨辺りまで伸びたポニーテール

【性格】
本部直属の魔法少女の一人
物静かで優しい性格だが、家ではだらしなく下着姿で生活している

【武器】
日本刀

【能力】
攻撃力…非常に低い
防御力…高い
スピード…普通
魔力…普通


【スキル】
陽炎…残像を作り出し敵を幻惑する
剣鬼…魔力を消費して自身の攻撃力を上げる
赤鬼…攻撃を受けると攻撃力が上がる
青鬼…敵が強化されると攻撃力が大きく上がる


【必殺技】
明鏡止水…3分間自身の全ての能力を上げる。また、スキルの効果も上がる
終了後、スペックダウンする
406 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 22:16:49.61 ID:TPoN8nwxO
おまけ



チュンチュン


旻「…忍、ここはどこだ?」


忍「私の部屋です」


旻「…忍、どうして私は裸なんだ?」


忍「洗濯の為に私が脱がせましたが、お着替えがありませんでしたので仕方なく部屋を暖めて毛布を掛けておきました」


旻「…」


忍「…?」


旻「…はぁ、いやいい。それより早く服をくれ」


忍「その前にシャワーを浴びられてはどうでしょうか?」


旻「…わかった」


忍「では…」ぬぎ


旻「まて、なんで脱ぐんだ!」


忍「…お背中をお流ししようと思いまして。さ、こちらです」


旻「あっちょっとまて、こら…」
407 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 22:18:07.95 ID:TPoN8nwxO
次回安価
有耶の行動は?

1.旻の言いつけを守り退避する
2.変身して戦う
3.非常ベルを押す

>>411
408 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/19(月) 22:18:47.45 ID:TPoN8nwxO
今日はここまでです
ありがとうございました
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/19(月) 22:21:15.10 ID:MtImsfgi0
1
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/19(月) 22:21:42.33 ID:TgUS1vKz0
2
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/20(火) 00:03:36.61 ID:D3jvZ+JTO
なんか聞き覚えがあると思ったら、あの二人+一人行方不明になってたのか
変な目に遭ってないといいんだが、安価は1で
412 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/20(火) 10:20:34.81 ID:uzCmLEoAO
すみません…名前を間違えておりました


>>386

旻「南区の【月潮(つきしお)】は上条翠と入山」
          ↓
旻「南区の【月潮(つきしお)】は上六条と入山」


訂正します…
413 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/22(木) 14:10:21.38 ID:KukGrD9cO
24日(土曜日)の21時頃から再開したいと思います
414 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/24(土) 22:53:57.21 ID:FCH6P+jEO
すいません更新は明日の9時からにします…
415 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 20:58:15.60 ID:7onSD0ywO
昨日はすみませんです…
では始めたいと思います

416 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 20:58:57.14 ID:7onSD0ywO

夕方の旧校舎、夕日が完全に姿を変えた彼を赤く染める。まっすぐに私を見つめ、そしてこちらに向けて走り出した
彼が一歩踏み出すたびに、木の床が大きく軋む。その音でどれだけのパワーを持つのか想像できた


私は戸惑いから判断が遅れ、行動を起こす前にシャードは振り上げた手を下ろしてきた
反射的に屈んでなんとか回避、転がって立ち上がりそのままシャードとは反対方向に走り出す
417 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:00:02.92 ID:7onSD0ywO

有耶「へ、変身!」



走りながら魔法少女へと姿を変える
応戦しようと刀に手を掛けたとき、ふとあの人の言葉が頭に過ぎった



旻『最後に…魔法少女になったことで、有耶君はこれからシャードに狙われるだろう。だがまだ戦うべきではない、もし出会ったのなら逃げることだ』


有耶『逃げる…ですか?』


旻『そうだ。これは必ず守ってほしい。わかったか?』


有耶『…わかりました』

418 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:01:06.60 ID:7onSD0ywO

私には、魔法少女として経験がなさ過ぎる…というか全く無い
追ってくるシャードが、ラルバなのかウォーリアなのかすらわからない。そんな状態で戦うのは危険過ぎる
そう判断した私は逃げの手を打つ事にした





有耶(『これ』使えるかな?)
419 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:02:11.91 ID:7onSD0ywO

有耶の…
式 神 召 喚『分 身』
420 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:02:57.81 ID:7onSD0ywO

袖からヒトガタの紙がヒラリと飛び出す
それは瞬きの一瞬で私そっくりの分身に姿を変えた



分身「…」


有耶「やった、うまくいった!後ろの足止め、よろしく!」


分身「ん、わかった」



返事の後、分身は身を翻しシャードに向かって走り出した
私は振り向くことなく走り、そして旧校舎から脱出した
421 : ◆rXvExd.sNw :2016/09/25(日) 21:04:55.86 ID:7onSD0ywO

分身「さて」


「ギアア!」


分身「あしどめ」
422 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:05:57.36 ID:7onSD0ywO

分身の…
封 印 剣 !

シャードの右足を封じた!



「ギアアァァァ!!!」


分身「おとなしくしてて」
423 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:07:25.60 ID:7onSD0ywO

旧校舎を出て後ろを見る
ズシンズシンとシャードの暴れる音が聞こえる
分身の足止めが上手く効いているようだ



有耶「ふぅ…これでいいよね?」


シャムハト「止めは?刺さないの?」


有耶「うわっ!シャムハトさん!?」


シャムハト「やぽ♪」
424 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:08:33.62 ID:7onSD0ywO

急に湧いて出たシャムハトさんに驚いて、思わず大きな声を上げてしまった
当の本人はニコニコと人の良さそうな笑みを浮かべてこちらを見ている



有耶「どどうしてここに?」


シャムハト「いや私んとこの管轄だし?」


有耶「は、はぁ…」


シャムハト「それより!なんで止め刺さないの?」


有耶「え?」


シャムハト「君の分身、ぼぉーっとしてるけど」
425 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:11:51.51 ID:7onSD0ywO

気づくと確かに物音は止んでいる
足止めをしているにしては静かすぎる



有耶「あはは…まだよく扱い方がよくわからなくって」

シャムハト「ふぅん。じゃあ自分でやっちゃえばいいのに」


有耶「私、戦闘を禁止されてて…」


シャムハト「はぁ?誰に?」


有耶「えっと…旻さんです」
426 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:12:32.09 ID:7onSD0ywO

シャムハト「はぁ〜っ…有耶、今は私がついてるからさっさとトドメ刺してきて!」


有耶「えっ?でも」


シャムハト「いいからいいから!」


有耶「はぁ、わかりました」


シャムハト「全く…」
427 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:13:34.65 ID:7onSD0ywO

シャムハトに促されトドメを刺しに旧校舎に戻る
そこには四肢を弓で射抜かれたシャードが弱々しく暴れていた
体中の傷から黒い煙を上げている
分身は壁にもたれかかりながらそれを眺めていた
428 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:15:21.74 ID:7onSD0ywO

分身「あしどめ、いじょうなし」ビシ!


有耶「うわ、ちょっとグロ…じゃなくてあなた、私より強いんじゃないの?」


分身「わたしは、うやとおなじ」


有耶「えぇー…わたしこんなのできないよ」


分身「できるまちがいなく。…とどめさす?」


有耶「うん、お願い」


分身「わかった」
429 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:17:10.63 ID:7onSD0ywO

そう言って分身は弓を引きしぼる
少し溜めた後、矢を放つ
矢は正確に眉間を捉え、シャードは断末魔を上げることなく力尽きる

黒い煙が晴れると男子生徒が倒れていた
ふと気づくと、シャードの暴れた後が消えて、放課後の音が聞こえてきた
私はそれを聞いて慌てて変身を解除する
変身を解除したと同時に分身も消えてしまった
430 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:18:10.10 ID:7onSD0ywO

有耶「ふぅ…終わった。さて、どうするかな」



倒れている男子生徒をどうしたものかと迷っていると携帯が鳴る
アークからだった



アーク『あっもしもし?怪我はない?』


有耶『うん大丈夫だよ』


アーク『ホントに?』


有耶『心配しすぎだよ〜。あっそうそう一つ困ってるんだけど』


アーク『えっ!?何どうしたの!?』
431 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:20:58.22 ID:7onSD0ywO

有耶『いやシャードから解放した人をどうしたものかと…』


アーク『ああ、それなら心配しないで』


アーク「私が何とかするから」



電話をしながらこっちに向けて来ていたらしい
廊下の角を曲がってアークが姿を表す



有耶「ほんと?じゃあお願いできる?私先生に鍵を返さなきゃいけないから」


アーク「まかせて!」


有耶「ありがとう!じゃあまた後でね」
432 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:21:35.43 ID:7onSD0ywO

倒れている彼をアークに任せ、自分に与えられていた仕事を片付けることにした
ジュースを配っていた場所には既に人影は無かったが、職員室で無事先生を見つけ、鍵を返した

校門を出ると、シャムハトさんとアークが待っていてくれた



アーク「お疲れ様、有耶」


シャムハト「よっお疲れちゃん。ちょっとお茶してかない?」
433 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:24:18.52 ID:7onSD0ywO

シャムハトさんの誘いを受けて、私とアークは後に続いて駅前の喫茶店まで来た
私はやはりアイスココアを(今度は自分で買ってきた)、シャムハトさんとアークはブラックコーヒーを買って席に着いた



シャムハト「でさ、今回が初めてだっけ?戦うの」


有耶「いえ、二回目です。一回目は事故みたいな感じで」


シャムハト「ふーん」


有耶「それにしても…アークちゃんは帰ったんじゃ」


アーク「帰るわけないでしょ?ずっと物陰で見守ってたわ」
434 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:27:44.14 ID:7onSD0ywO

有耶「うわストーカー」


シャムハト「ストーカーだぁ…」


アーク「酷くない?…こほん、それより有耶」


有耶「うん?」


アーク「どう?1日考えてみて。考えは変わらない?」


有耶「…うん、変わらないよ」


アーク「そっか…わかった!」


シャムハト「うーん…」


有耶「シャムハトさん…?」
435 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:28:50.79 ID:7onSD0ywO

難しい顔をしながら、コーヒーを飲みつつ何かを考えているようだ
アークは頭に「?」を浮かべて答えを待っている
私は何となくこの少しの間を窮屈に感じて、ココアを飲みながら時間を潰すことにした
シャムハトさんは、よし、と何かを決めたように呟くとコーヒーを置いた



シャムハト「今週の土曜日、ちょっと訓練とかやってみない?」


有耶「訓練…ですか?」


シャムハト「そ、訓練」


アーク「…」
436 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:30:26.15 ID:7onSD0ywO
突然の申し出に戸惑いながら、私はシャムハトさんの藍色の瞳を見ていた…
437 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/25(日) 21:43:46.13 ID:7onSD0ywO
今日はここまでです
ありがとうございました
438 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/09/27(火) 03:29:40.11 ID:cIutX7dgO
遅くなったけど次回安価貼るよ!


視点移動先は誰?

1.ミレイユ
2.穏乃
3.旻
4.???

>>441
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/27(火) 07:18:48.14 ID:hFswP9k9O
安価下
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/27(火) 08:08:41.28 ID:SDCG5sUu0
4
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/27(火) 11:56:23.37 ID:s7xa68F00
これは4しかなかろう
442 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 12:05:38.97 ID:ElB8iz9eO
今晩22時くらいから再開したいと思います
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/03(月) 15:00:53.62 ID:KciFpzD6O
備えよう
444 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:29:18.05 ID:ElB8iz9eO
こんばんは
では始めたいと思います
445 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:31:00.95 ID:ElB8iz9eO

東区、御津呉町


夜、夏も終わり夜の寒さが肌で感じられるようになった。街の靄のかかった星空を眺めながらそんな事を考える

ビルの屋上で足をバタつかせながら相棒の連絡を待つ。今日は狩りの日だ
久しぶりにウォーリア級を見つけ、浮かれながら追い回していたものの見失ってしまった
446 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:31:55.61 ID:ElB8iz9eO

もう少し行けば北区、例の奴の縄張りだ
そこに逃げ込まれたらもう手出しはできない
あそこのキチガイは無駄に強い

なぜキチガイかって?
だってあいつは──────────
447 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:32:53.70 ID:ElB8iz9eO

ザザッ

『ポチ!降りてらっしゃい。見つけたわ』


「誰がポチやねん」


『急がないとマズイよ。さっさとして』


「はいはい、ご主人様」


『あと15秒、脇から通りに出てくる。相変わらず人間に化けたまま』


「あいよ」
448 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:34:01.79 ID:ElB8iz9eO

立ち上がり、大小二振りを引き抜く
我が愛刀たちは待ち望んだ出番に歓喜しているように手によく馴染んでいた
目を閉じ、前のめりに重力に身を預ける

無線の相手…神流木蜈蚣は私の相棒で、たまに人の事をペット扱いして来る無礼者だ
同じ学校、同じ学年、同じクラスでおまけに魔法少女になったのも同じ日…ここまでくると腐れ縁と言わざるおえない
449 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:35:17.07 ID:ElB8iz9eO

目を開けると、ちょうど追っている二人組みが通りに出てきた
ビルの側面を蹴り二人に向かって跳ぶ
そして───────



スタッ

結「おいおいお〜い。どこいくのさぁ」


男の子「くそっ!なんなんだよお前ら!」


女の子「逃げて!私が囮になるから!」


結「ふーん。いやいや美しいねぇ。私達の友情にくらべたら…さ」


蜈蚣「何遊んでるのポチ。さっさと仕留めないと…あいつの縄張りに片足突っ込んでるよ」
450 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:36:25.36 ID:ElB8iz9eO

結「マジ?てかポチやめーや」


男の子「!」


女の子「挟まれた…!」


結「おらシャード!とっとと変身しねーとどっちもぶっ殺すぞ!」


男の子「は、はぁ?何言ってるんだよお前!」


女の子「し、しゃーど?何言ってるかわからないよ!もうやめて!人違いだよ!」
451 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:37:32.47 ID:ElB8iz9eO

蜈蚣「…」シュッ



蜈蚣の袖から飛び出したナイフが女の子の右腕を掠める



女の子「痛…!」


男の子「大丈夫か!…この!よくも!」


女の子「なに…これ…」



蜈蚣がニヤリとご満悦な笑みを浮かべる
傷跡からは黒い煙が上がり、右腕は徐々に形を変えていく
452 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:39:56.20 ID:ElB8iz9eO

男の子「お前…それ…」


女の子「ち、違う!私は……うぅ!!頭が!!」


男の子「お、おい!大丈夫か!?」



女の子は左腕で頭を抱えて膝をつく。男の子はそれをオロオロと手も出せず見ているだけだ



結「やぁぁっとやりやすくなった。いくら私でも人型のままは目覚めがちと悪いからな」


蜈蚣「君、離れてたほうがいいよ」


男の子「ち、近寄るな!」
453 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:41:01.89 ID:ElB8iz9eO

女の子「…行って」


男の子「はぁ?なに言ってるんだよ!」


女の子「私、本物の私じゃなかった…!」ポロポロ


男の子「わけわかんないこと言うなよ!早く立てよ!」


女の子「私は…思い出した…の…シャード…だったの…!」


女の子「逃げて!!!」
454 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:42:32.52 ID:ElB8iz9eO

女の子は絶叫とともに異形の化け物に姿を変える
そして私の方に向かって走り出した



ウォーリア「ああああ!!!せめてあの子だけは!!」


結「おいおい馬鹿言うなよ。誰が人殺しなんてするか」



一閃
ウォーリア級といえど半覚醒状態の奴に遅れを取れるほど私は弱くない
黒煙を上げながらウォーリア級は倒れた
455 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:43:31.21 ID:ElB8iz9eO

ウォーリア「かは…」


結「最初っからお前しか狙ってねーよ」


ウォーリア「じゃあ…あの子は…無事に家に帰れるの…ね……よかった…」


男の子「あ、ああ!あああ!!」



男の子はウォーリアに駆け寄る
ウォーリアは最期の力を振り絞って女の子の姿に変身する
456 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:47:14.08 ID:ElB8iz9eO

女の子「……ご…めん…騙すつもり…なんて」


男の子「まてよ、待てよ!まだダメだ!!」


女の子「私忘れてた…の…自分が……化け物だってこと…」


男の子「化け物だなんて…そんなこと…」


女の子「たのし…かっ…た…よ」ポロポロ


男の子「どんな姿だってなんだってお前はお前なんだよ!」


女の子「…ありが



スパッ
457 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:47:53.13 ID:ElB8iz9eO

蜈蚣が止めを刺した

首を

切り落として
458 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:48:56.92 ID:ElB8iz9eO

結「うわ…趣味悪…」


蜈蚣「どうせ記憶消えちゃうんだし、時間の無駄でしょ?私早く帰りたいし」



いつの間にか男の子は気を失っていたようで、道に倒れている

女の子の姿は
その存在はもうこの世界から消えていた
459 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:49:43.03 ID:ElB8iz9eO

結「しかし、久しぶりのウォーリア級…熱いねぇ」


蜈蚣「あなたお金なんて使わないでしょ?貰ってあげる」


結「黙れ貧乳」


蜈蚣「…しね」


結「はいはい。後100年生きたら死んでやるよ」


蜈蚣「今すぐに……危ない!」
460 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:50:20.95 ID:ElB8iz9eO

蜈蚣の一言でとっさに回避行動をとる
私たちがいた所に強力な魔弾が着弾する



「お前達、ここがどこかわかっているのか?」


結「でたなキチガイ」



上から一人の魔法少女が降りてくる
全身真っ黒の服と装備に身を包んでいるその人は、かの有名なキチガイ─────
須戸部智冬だ
461 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:51:14.07 ID:ElB8iz9eO

蜈蚣「あら?まだ貴女の縄張りには入ってないはずだけど?」ギロッ


智冬「ここはもうすでに俺の地域だ」


結「はぁ?いやまだウチらんとこだし」


蜈蚣「あまり、穏やかではないね」


智冬「そうか…一つ頭を下げれば許してやったが」
462 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:52:11.61 ID:ElB8iz9eO

それぞれが武器を構え戦闘体制に移行する
私は大小を
蜈蚣は全身に仕込んだ暗器を
智冬は大鎌を


静寂の中、最初に動いたのは四人目の魔法少女だった
463 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:52:57.69 ID:ElB8iz9eO

「ストーップ!待った待った!!」



突然、私達のド真ん中に降ってきた魔法少女は私達を制するように手を上げてあっちを見たりこっちを見たりしている

金髪の短い髪を揺らしながらぴょこぴょこと動く姿がこの場の緊張感を殺した
464 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:54:00.80 ID:ElB8iz9eO

智冬「杏!邪魔する気か!」


杏「待ってよ智冬ちゃん!そんな怒らなくてもいいじゃん!」


蜈蚣「…はぁ結、帰りましょう」


結「そうだな」



少し和やかになってしまった空気に私も興醒めしてしまったので、蜈蚣の提案に乗ることにした
465 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:54:42.79 ID:ElB8iz9eO

智冬「待て!今度一歩でも入ってみろ!確実に消してやるからな!」


杏「こら!汚い言葉禁止!」


夫婦漫才を後ろに聞きながら帰路に着く
チラリと横を見ると蜈蚣が少しふくれていたので声をかける
466 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:56:00.75 ID:ElB8iz9eO

結「なに?なんで怒ってんの?」


蜈蚣「別に…なんでも」


結「ふーん…そ」



そっけない返事をした蜈蚣が再び前を向きなおした時には、もう機嫌が直っていた

こいつは昔から面倒くさい奴だ
少しのことで機嫌がコロコロ変わるから、私以外にはこいつとうまくやれる奴はいない…と思う

そんな驕りにも似た優越感を感じながら私は蜈蚣と言葉を交わすことなく、無言のまま帰った…
467 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:57:09.85 ID:ElB8iz9eO
須戸部智冬という少女には妹がいました
彼女は姉に似て賢く、しかし性格は優しかった
468 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 22:58:43.38 ID:ElB8iz9eO

智冬はいつも妹の憧れでした
行動を真似てみたり、一緒に何かを食べに行くといつも同じものを注文したりしました
髪型がサイドテールなのも同じ理由です

事実、妹は智冬に似ていました
しかし、決定的に違うところがあったのです

それは…
普通の人に比べ、とても病弱。というところでした
469 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 23:00:35.77 ID:ElB8iz9eO

智冬は妹のその体質を治したかった
そんな時、魔法少女の話が舞い込んできたのです
一筋の希望が見えたのでしょう。この世界の医療ではダメでも、異世界の医療なら────

穏乃、という魔法少女とコンビを組みシャードを何体も何体も倒しました
やがて能力が評価され、本部付きにならないかという話がやってくるところまできました
後一歩でした
470 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 23:02:19.92 ID:ElB8iz9eO

気づいた時にはもう遅かったのです
妹はシャードに取り込まれ、連れ去られてしまいました。それは、智冬と穏乃を消そうとするシャードの罠でした

シャードをボロボロになりながら殲滅した二人
妹を取り返した時には手遅れだったのです
完全に取り込まれた妹を智冬は見ることができませんでした
471 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 23:04:32.12 ID:ElB8iz9eO

しかし

妹はシャードである事を忘れていました
この世界での戦いで、数例しか確認されていない、【完全擬態】という現象が起こったのです

いつもとなにも変わらない妹
智冬に手を掛けることは、当然できませんでした

けれど
穏乃は違ったのです
472 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 23:07:02.10 ID:ElB8iz9eO

シャードに強い恨みを持つ穏乃は容赦なく妹に襲いかったのです
当然、智冬は妹を守りました

二人は死闘を演じ、智冬は穏乃を死の寸前に追いやってしまいました





それから智冬は、北の自分の地域に他の魔法少女が立ち入る事を禁止したのです
妹を守るために…
473 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 23:30:10.30 ID:ElB8iz9eO
真田 結(さなだ ゆい)15歳

身長170cm
Dカップ
黒髪ロング

【性格】
古湊支部の護衛魔法少女
尊大で傲慢、しかし自分の力量を過信せず相手を冷静に観察する
神流木蜈蚣とは小さな頃からの付き合いで、喧嘩をした事がない程仲が良い

【武器】
大小二振り

【能力】
攻撃力…普通
防御力…やや高い
スピード…普通
魔力…非常に高い


【スキル】
盾割…盾や魔法障壁に対して特攻ダメージを与える
影移し…攻撃した相手の全身に影を纏わせる呪いを掛ける


【必殺技】
魔力最大解放…小太刀と大太刀を融合させ、魔力が尽きるまで自分の能力を上げる
自分で解除することはできない
474 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 23:45:25.09 ID:ElB8iz9eO
次回安価
シャムハトと有耶の訓練にやってきたのは誰?

1.彩香
2.穏乃
3.ミレイユ


>>478
475 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/03(月) 23:46:01.07 ID:ElB8iz9eO
今回はここまでです
ありがとうございました
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/03(月) 23:57:53.50 ID:KciFpzD6O

つまり智冬の妹は肉体が人外化しただけで、
元と変わらない外見と記憶を保持している(本人は人外化の自覚なし)という事でOK?
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/04(火) 00:03:02.71 ID:Ki//dtGS0

478 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/04(火) 00:05:20.40 ID:BrKoJFqYO
479 : ◆rXvExd.sNw [saga]:2016/10/04(火) 00:10:20.75 ID:aMs4QSrkO
>>476
OK

病弱という体質まで完璧に擬態しています
480 : ◆rXvExd.sNw [sage]:2016/10/09(日) 20:03:57.75 ID:4+8fwRFzO
火曜日の22時ころから再開したいと思います
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/21(金) 21:04:31.91 ID:vG2fkDwE0
再開しない?
482 : ◆rXvExd.sNw [sagesaga]:2016/12/03(土) 20:29:06.73 ID:BhKh1RsZO
お久しぶりです
間(2ヶ月間)を空けてしまってすみません…

近いうちにちょこちょこと再開しようと考えていますので、まだ見ておられる方がいればお待ち下さい。
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 08:05:24.90 ID:g0TSSBGho
おかえり
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 19:24:39.27 ID:9DX+D15s0
おかえり
舞ってる
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/11(日) 01:42:07.17 ID:ECnDiPmK0
まってる
486 : ◆rXvExd.sNw [sage]:2016/12/11(日) 19:42:18.14 ID:x8bvBw1CO
明後日(13日火曜)の夜から再開したいと思います
487 : ◆rXvExd.sNw [sagesaga]:2016/12/13(火) 23:53:38.56 ID:EYeCO7cUO
再開します
488 : ◆rXvExd.sNw [sagasage]:2016/12/13(火) 23:54:43.05 ID:EYeCO7cUO

某所

寒さ強まる深夜に、道化師と黒髪の少女の密会が行われていた
コロコロと表情を変えながら話す道化師。それを少女は無表情で聞いていた
少女からにじみ出る強烈なプレッシャーなどないかのように、道化師は話を続けた



リリス「じゃーこれでけいやく完了!だね」


「もし…約束を違えた時は…わかっているだろうな?」


リリス「大丈夫だって。余計なことはしないよ」


「しかし…まさか我々と手を組もうとは…な」


リリス「敵の敵は味方…ってね。あっそういえば、名前を聞いてなかったね」


「名前…?そうだな…」


「…」


「では『リーパー』…と名乗っておこうか」


リリス「はいはい、リーパーさんね。これから一緒にあいつらぶっ殺そうね!」


リーパー「…話は済んだ。帰らせてもらう」


リリス「つれないなぁ…ウォーリア級はみんなこうなのかな?」


リーパー「…私をそこらの奴と一緒にするな」


リリス「ほうほーう。腕には自信ありですか」
489 : ◆rXvExd.sNw [sagesaga]:2016/12/14(水) 00:08:43.93 ID:aRT770NPO

リーパー「…お前は随分とおしゃべりだな」


リリス「てへへ、それが取り柄なもんでしてねぇ」


リーパー「…口を滑らせて…作戦を台無しにしそうだ」


リリス「…今更この話は無かったとか、つまらねぇこと言うなよ?」


リーパー「…契約は成立している。ただ…その可能性を危惧しているだけだ」


リリス「大丈夫だって。私見た目の通り口は堅いからさ!」


リリス「じゃあ頼みましたよ『ハイ・ウォーリア』のリーパーさんっ」


リーパー「…」



30分にも満たない短な密会は、契約成立という形で幕を閉じた
取り残された道化師は虚空に向かって話しかける



リリス「ハハハ…生温いやり方でやってられるかよ。私たちにもめちゃくちゃにする権利があるはずだしね」


リリス「まっていろ…薄汚いルリアムどもめ…」


リリス「ふふふ」



独り言を話す道化師の表情は誰にも知られず、闇に飲まれ消えていった
490 : ◆rXvExd.sNw [sagasage]:2016/12/14(水) 00:10:52.52 ID:aRT770NPO

土曜日、早朝



有耶「んん…朝…」



今日がいつもの土曜日なら、いま体を起こす必要はなく、このまま睡魔に身を任せる事ができる
しかし、残念ながら今日は予定がある。シャムハトさんとの約束だ
朝の寝起きのテンションでは乗り気はしないが、約束は約束。体を起こして家を出る準備をする
491 : ◆rXvExd.sNw [sagesaga]:2016/12/14(水) 00:12:15.59 ID:aRT770NPO

1時間かけて、ダラダラと準備をして家を出る。目的地は待ち合わせ場所の学校だ
今日の事を考えながら歩いていると、いつの間にか学校が見えてきた

校門で待つアークの姿を見つけて歩みをそちらに向ける
アークもこちらを見つけたようで、手を振りながら小走りで近づいてくる

ちなみに、家まで迎えにこようか?という申し出があったが、家の前にあの黒塗りのやつを止められるのは勘弁して欲しかったので、丁寧にお断りさせてもらった
492 : ◆rXvExd.sNw [sagasaga]:2016/12/14(水) 00:13:36.76 ID:aRT770NPO

アーク「おはよう!」


有耶「おはよう…ふぁ」


アーク「夜更かしでもした?眠そうだけど」


有耶「ううん気にしないで。休みの日はいつもこんな感じだから」


アーク「もしかして家では結構だらしなかったり?」


有耶「ひみつ」


アーク「ふふっそうなんだ」



軽く挨拶をしてアークに続いて歩き出す



有耶「…こほん。そういえばここからはどうやっていくの?徒歩?」


アーク「ううん。少し歩いてから車で移動する予定」


有耶「え、車ってあの黒塗りのやつ?」


アーク「有耶が嫌がるし、今回は違うよ」
493 : ◆rXvExd.sNw [sagasage]:2016/12/14(水) 00:26:52.37 ID:aRT770NPO

有耶「そうなんだ…よかった」


アーク「でもなんであの車いやなの?」


有耶「うーん…なんか高そうだし、ヤクザが乗ってそうだもん」


アーク「なんという偏見…車が泣いてるよ」



程なくして公園に着く
そこには黒塗りの車ではなく、小さめの青い車が駐まっていた



アーク「さーさー乗って乗って!」グイ


有耶「わっちょ!押さなくても」



アークに押されながら後部座席に乗り込む
運転席にはキッチリとスーツを着込んだ女性が座っていた
アークは助手席に座ると車は間を空けず発車した



アーク「あっ朝ごはんとか食べてきた?」


有耶「え?ううん。いつも休みの日は食べないことが多いし」


アーク「用意しようか?これから体動かすわけだし」


有耶「うーん…」


アーク「遠慮しないでいいからね」


有耶「ううんいいよ。いつも通りの方が調子いいと思うし」


アーク「そっか。傘波支部には15分ほどで着くから気が変わったらいつでも言ってね」


有耶「うんわかった。ありがとアーク」


アーク「えへへ!どういたしまして!」
494 : ◆rXvExd.sNw [sagesaga]:2016/12/14(水) 00:31:08.22 ID:aRT770NPO

旧校舎での戦闘以降、シャードと出くわすことなく平和な週末を過ごした
シャムハトさんの待つ傘波支部でどんなことをするのだろうか?
今日の事を車に揺られながら考える

けれどもさっぱり想像がつかず私は目を閉じて休日の睡魔に身を預けた…
495 : ◆rXvExd.sNw [sage]:2016/12/14(水) 00:33:08.40 ID:aRT770NPO
少し短いですが、今回はここまでです
安価はまた様子を見て出したいと思っていますので…
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/13(木) 01:55:52.69 ID:Anq9WYqBO
いつか来るのだろうか?
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