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モバP「泡沫の孤独」
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以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/09/29(木) 23:02:09.28 ID:t/i698by0
どうやらぼくの記憶は並行しているらしいと、隣に眠る彼女の後ろ姿を見て気づいた。彼女は眠る前と違う女の子になっていた。それなのに、彼女と過ごした一夜の記憶はあったから、違和感はなかった。むしろ、違和感がないからこそ困惑した。
だって、記憶はあるのに実感がないから。
彼女というのはぼかしているわけではなく、他に表現できないからで、つまるところ彼女は記号的であり、何人もの女の子を代入できる。目を瞑れば、同じ場面同じ時間に、毎回違う女の子が立っている。そして言うのだ、あなたが好きだと、あなたのために死ねると、彼女は微笑む。
記憶のぼくは不思議なことに疑問を持たず、照れ隠しに頬を掻いてから嬉しそうに彼女の手を取った。これまで気づかないでこれたのは記憶は地続きで、一本道だと思っていたからだ。隣を歩く彼女は告白してくれた彼女で、手を繋いでキスをして身体を重ねて、愛を囁いてくれた彼女は彼女しかいないと思っていた。
実際、記憶は一本道で彼女は彼女だ。こんな言葉遊びみたいなことをしても、彼女はひとりであり、そして彼女は代入可能な記号でしかない。彼女は担当アイドルで、ぼくの恋人だけど、沢山の女の子が当てはまり、そして同時には存在しない。記憶を振り返れば、ぼくだけが変わらずそこにいて、恋人はいつも違う女の子だった。
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