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提督「という訳なんだ、うむ」 ビスマルク「……」
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630 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 00:45:43.52 ID:AuP4mwTyO
>>629
おっ大丈夫か?
631 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 00:58:54.05 ID:ytpCP8TvO
ああごめん
触れたらダメだよな…
632 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 01:07:33.97 ID:5UKbLQKz0
女叩きガイジもそれに触れるガイジも黙ってろ
また荒らす気か
633 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/27(火) 03:36:41.23 ID:XLJw0dqZ0
〜
プリンツ(日本での休暇が始まった。それはつまり、いつものように司令部でアトミラールに会えないということだ)
プリンツ(つまり、会うためには自分から会う予定を作らなくてはならない。けど、貴重なこの機会に焦らしもまた必要)
プリンツ(考えた私は、偶然にも一週間後にある好きなドイツのメタルバンドの来日公演にアトミラールを誘うことにした)
プリンツ(知り合いのファンが急用で行けなくなり、ペアチケットで良ければ譲るという連絡があったのだ)
プリンツ(以前にドイツで販売しているグッズを買ってあげただけの、顔も知らない人だったけど。情けは人の為ならずだ)
プリンツ(もちろん譲ってもらった。これはまさに天啓だ!主は仰られている。アトミラールをライブに連れて行けと!)
プリンツ(前に聞かせてあげた時に好きだって言ってたし!怖いのは予定が埋まっていた場合だが、それならそれで他に考えればいい)
プリンツ(一週間会わないという焦らしにもなるしね!攻めばかりが恋愛ではない!という訳で、電話する。もう遅いけど、きっと起きているはずだ)
提督『……プリンツか?どうした』
プリンツ(!……結構、酔っている?お酒を飲んでるんだ……誰と?)
プリンツ「あ、アトミラールですか?すいません、ちょっと聞きたいことがあって連絡したんですけど……酔ってます?」
提督『さあ……酔えているのなら、飲まないほうが良かったな……』
プリンツ「アトミラール……?大丈夫ですか?周りに誰かいますか?もし助けが必要ならすぐに行きますよ?」
提督『いや、大丈夫だ。今、自宅で一人呑みをしていてな。悪く酔ってしまったみたいだ。それで、何の用だ?』
プリンツ「そうですか、分かりました。……アトミラールって今週末何か予定がありますか?」
提督『今週末……いや、何もなかったと思うが。どうした?』
プリンツ「実は、私の好きなメタルバンドの来日公演があるんですよ。ほら、前に聞いた時に好きって言ってましたよね?」
プリンツ「なので、是非一緒に行きませんか?こっちじゃマイナーなんでライブハウスでなんですけど」
提督『そうか……悪いが、今はそんな気分じゃ……いや、やはり行こうかな。リフレッシュするにはちょうどいいかもしれん』
プリンツ「そうですか!Gut!では後で詳細をメールしますね」
提督『ああ、分かった』
プリンツ「私、とても楽しみです!では失礼しますね。おやすみなさい!」
提督『ああ……お休み……』
プリンツ「アトミラール、すごく元気なかったな。どうしたんだろ……でも、行く約束できた!Super!」
プリンツ(楽しみで仕方がない!それに、もしアトミラールに何か嫌なことがあって元気がないのなら、私が癒してあげられる!)
プリンツ(私はその日の予定をワクワクしながら考える。ベッドに入ってもすぐには寝れなかった)
634 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/27(火) 03:47:28.99 ID:XLJw0dqZ0
〜
提督(久しぶりに里帰りして両親と会い、旧友たちと親交を温めていたらあっという間に約束の日だった)
提督(ビスマルクとは毎日電話をしたが、今日ライブに行くことは話さなかった。別にそこまで悪い事ではないはずだが、なんとなく言い出せなかったのだ)
提督(さて、夕方の繁華街で待ち合わせの時間を待つ。遊びに出てきた若者たちやカップルたちの中にいると戦時ということを忘れそうになる)
提督(おそらくここにいる人たちにとって戦争とはテレビの中だけの話になっているのだろうなと思うと、複雑な気分だ)
プリンツ「あ、アトミラール!!」
提督「プリンツか。……っ!?」
提督(声をかけられ、そちらを向く。そこにいたのは確かにプリンツだったが、服装が凄かった)
提督(ブーツを履き、ガーターストッキングにミニの柄入りプリーツスカート。そして、おそらくそのバンドのモノであろうシャツを着ている)
提督(しかも、へそ出しだ。綺麗な白い肌と形の良いへそが惜しげもなく晒されている)
提督(そしてプリンツの左下腹部にはなんとタトゥーが彫ってあった。全部は見えないが、手のひらぐらいの大きさで雪の結晶のような模様だ)
提督(シャツの上には革製のジャケットを羽織り、山岳帽を被っている。色はすべて黒やそれに準ずる色だ)
提督(さらに言うと、腰にはチェーンがついており、首元には鉄十字のアクセサリーをかけている)
提督(たまにこんな感じの服装の人間を見かけるが、大体が服に負けて痛々しいことこの上ないことになっている)
提督(しかし、プリンツはスタイルが良くて美人であるためか見事に着こなしていた。圧倒的な存在感を放っている)
提督(周りは皆プリンツに見惚れており、そしてその待ち合わせ相手である俺にも嫉妬や羨望の視線が集中した)
提督「何というか……すごい格好だな。もしかしてこの格好じゃまずいか?」
プリンツ「いえ、大丈夫ですよ。向こうでシャツを買ってそれに着替えればいいんです。もちろん、私がお金出しますよ」
提督「何言ってるんだ、自分で買うよ。もちろんチケット代も出すからな。……それにしても、本当にすごい格好だ」
プリンツ「えっ、似合ってませんか……?」チラッ
提督「まさか!すごい着こなせてるよ。けど、普段の君からは想像がつかなかった」
プリンツ「そうですか?ならよかったです!今日はライブですから。普段からこんな格好しているわけじゃないですよ?」
提督「そうか。まあ、似合ってるからいいと思うが。……タトゥーしているんだな」
プリンツ「えっ?あ……もしかして、嫌でしたか?」
635 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/27(火) 03:57:11.67 ID:XLJw0dqZ0
提督「まさか。個人的にはあまり下品じゃなければ、むしろ好きな部類かもな。それに、向こうじゃ普通なんだろ?」
プリンツ「はい。なんで日本じゃこんなに嫌われているんですかね?」
提督「分からん。柄の悪い連中がよくしているからかな。……そのタトゥーは雪の結晶なのか?」
プリンツ「これですか?いえ、Galsterですよ。ルーン文字を組み合わせたものです。日本で言うと……魔法陣っていうんですかね?」
プリンツ「願いや想いを込めてルーン文字を記号にしたものです。ヨーロッパではポピュラーですよ。これは、『守る力、挫けぬ意志、栄光ある運命』です」
提督「へぇ……なるほどな。他にもタトゥーはしているのか?」
プリンツ「え?はい、あと右肩のところにもありますよ。見ますか?」
提督「いいのか?」
プリンツ「もちろんです!ん……ほら、これですよ」グイッ
提督(プリンツは上着を脱いで、袖を捲って見せる。そこには見たことのない記号、おそらくルーン文字が彫られていた)
提督「へぇ……これもルーン文字か?」
プリンツ「はい、飾り文字になってますけど。PerthroとEhwazでPEです。Prinz Eugenですよ」
提督「なるほどな……」
提督(まあ、タトゥーも悪くないものだ。大事なのはその人自身だからな。と思っていたところで気がついてしまう)
提督「!!」
提督(捲り上げた袖から覗く脇に、気がついてしまった。俺はそんなフェチやらではないが、だが……確かに彼らの気持ちも分からんでもないな)
プリンツ「あ、あの、アトミラール?そろそろいいですか?」
提督「あ、ああ!もちろんだ!すまなかったな」
プリンツ「いえ、大丈夫です。ただ、ちょっと周りの視線が……」
提督「っ!そうだな、すまない。では行くとしよう。夜は食べてから行くのか?」
プリンツ「ええ、ライブは0時からですからね」
提督「0時!?やけに遅いな……」
プリンツ「はい、それが彼らのこだわりなんですよ。ただ、9時ころからからライブハウスは開いていて、ライブ会場以外のスペースはクラブみたいになってるんです」
プリンツ「なので夜を食べてから少し飲んで、それで9時ころからもう入っちゃおうかと思ってるんですけど、どうですか?」
提督「なるほど、分かった。ではどこで食べようか?」
プリンツ「実は行ってみたかったところがあるんです。ついてきてくれますか?」
提督「もちろんだ」
636 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/27(火) 04:04:53.60 ID:XLJw0dqZ0
〜
提督(プリンツの言ってみたかったところとは、回転寿司だった。と言っても一皿100円の所ではなく、上品な感じの雰囲気の店だったが)
プリンツ『すごい……!本当にお寿司が回ってますよ!私、誇張だろうと思っていました!』
提督『そうか、それは良かったな』
提督(そこで食事を済ませ、手ごろなバーに入った。軽く酒を飲んで時間を潰す。飲みすぎないように注意しなくてはな)
提督(そして、9時を少し過ぎたところでライブハウスへ向かった。広さはそこそこだが、想像よりは狭く、広めの会議室程度しかなかった)
提督(まあその広さの部屋がいくつかある時点で広いか。それぞれの部屋ではDJが音楽を流していてスモークのようなものが焚かれている)
提督(あとは酒を買うためのカウンターがあり、いくつかの机や椅子、座るためのバリカーみたいなものがある)
提督「結構人が居るな」
プリンツ「まあ、今日はライブですからね。これからもっと混んでくるんじゃないですか?」
提督「ふむ……とりあえず何か飲むか?」
プリンツ「はい!」
提督(適当に飲み物を買って、しかし席は開いていない。隅の方で音楽を聴きながら飲む)
プリンツ「アトミラール、これをどうぞ」
提督「……耳栓か?」
プリンツ「ライブの時とDJが本気で音楽を流し始めた時は、そのまま聞くと耳が聞こえなくなっちゃいますから」
提督「なんとまあ……」
プリンツ「つけてても十分聞こえますし、好きな曲の時は取ればいいんですよ」
提督「そういうものか、ありがたく受け取っておこう」
プリンツ「はい。……そろそろ向こうへ行きませんか?踊りたいです」
提督「踊る!?……何を踊ればいいんだ?まさかワルツじゃないよな」
プリンツ「あー……ワルツ踊れるんですか?なら今度一緒に踊りましょう。……まあ、リズムに合わせて体を揺らすだけでいいんですよ」
提督「そうか……」
プリンツ「適当でいいんですよ!みんな適当です!さあ、行きましょう」
提督「分かった」
提督(人だかりの中にはいっていく。混んでいるがまあ何とか進めないほどではない)
提督(いい感じの場所に来たところで、プリンツと談笑しながらリズムに乗っている。しばらくしてから、トイレに行きたくなった)
637 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/27(火) 04:12:32.76 ID:XLJw0dqZ0
提督「すまないがトイレに行ってくる。ちょっと待っていてくれ」
プリンツ「そうですか?分かりました」
提督「すぐ戻る」
提督(トイレらしき方向へ向かっていく。何とか見つけたが、かなり並んでいた。とりあえず他の場所のトイレを確認してみよう)
提督(部屋を移ると、無事に空いているトイレを発見した。が、凄いものを目撃した)
提督「おお……なんて奴らだ……」
提督(それは白人のカップルだった。部屋の真ん中、割とダンスが上手い連中たちが踊っている所にいる)
提督(彼らはまるで立ちバックをしているように踊っていた。女性が男性の前に立ち、臀部を相手の下腹部に擦り付けるような感じだ)
提督(男性は男性で女性の体をなでまわし、手を握り、もはややりたい放題だ。なんて卑猥なのだろうか!)
提督「これがカルチャーギャップか……まあ、どうでもいい。トイレだ、トイレ」
提督(トイレを済ませ、プリンツの元へ戻る。すると、面倒なことになっていた)
男「いいじゃん、向こうで俺と飲まない?」
プリンツ「お断りします」プイッ
提督(プリンツが知らない男に絡まれていた。まあ、こういう場所だ。そう言う人間もいるのだろうな)
提督「プリンツ、待たせたな」
プリンツ「アトミラール!!」バッ
男「男連れかよ……そんなイケてない格好の奴より俺と遊ぼうぜ?」
プリンツ「ちっ……アトミラール、ちょっと失礼しますね」ボソッ ダキッ
提督「こういう輩と真面目に取り合わない方がいいぞ。っ!?」
男「っ!!」
プリンツ「悪いけど、私は貴方みたいな似合わないのに髪を染めてたり、ピアスをつけてたり、服に着られているような奴に興味ないから」ギュッ
プリンツ「この人みたいに、カッコよくて、凛々しくて、真面目な人が好きなの。私はこの人のモノなの」ジッ
プリンツ「分かったらさっさと失せて?邪魔だから。まあ、見ていたいって言うならそこらで覗いていれば?」チラッ
提督(プリンツは、ぼそりと俺に謝ると抱き付いてきた。そして脚を絡ませ、強く抱きしめて体を擦りつける。熱っぽい瞳で見つめられた)
提督(そして、憐れみと蔑みの混じった視線でちらりと絡んできていた男を見下す。俺は、驚きの余り固まってしまっていた)
638 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/27(火) 04:19:16.46 ID:XLJw0dqZ0
男「こ、この……!!」
プリンツ「さあ、踊りましょ?アトミラール!」
男「待tっ!?」
提督「!!」
提督(タイミングよく流れ出す大音量の音楽、そして有名らしいDJの登場に歓声が上がる。他の場所からも人が集まってきたのか、いつの間にか大混雑だ)
プリンツ「……♪」ペロッ
提督(プリンツを見ると、いたずらっぽく微笑みながら舌を出す。そして俺に背を向けると、なんと臀部を俺の下腹部に押し付けてきた)
提督(そして手を恋人つなぎにし、体を妖艶にくねらせ、その年の割に大きな胸を揺らしながら、肩越しにこちらを振り返る)
提督(いつもの、いわば天使のようなプリンツからは想像のできない、まるでサキュバスのような微笑み)
提督(細められた目から覗く緑の瞳はキラリと光り、薄紅色のプリッとした唇は色っぽく開かれ、それを舐める舌が誘うようにチラチラと揺れている)
提督(これはさっき見た……!!いつのまにか、俺とプリンツの周りには人だかりができていた。プリンツに視線が集中する)
提督(絡んできていた男は、屈辱と嫉妬に肩を揺らして人ごみの中に消えていった。さて、俺はどうすればいいのか……)
プリンツ「っはぁ……アトミラール……触ってください……」ギュッ
提督「な、なんだって……!?」
提督(プリンツは手を放すと、両手を上げて肩越しに俺の顔に触れる。頭と全身をすりつけてくる)
提督(俺は、とりあえず片手でプリンツの頭を抱えてもう片方の手で……一番大丈夫そうなプリンツの腹部に触れる)
プリンツ「んっ……はぁ……」スリスリ
提督「……!!」ナデナデ
提督(先ほど見た白人カップルを参考に、無心でプリンツを愛撫する。もちろん、大丈夫な範囲でだ)
提督(まるでAVにでも出ている気分だ。しかし、その卑猥なダンスも曲の終了と共に終わりを告げた)
プリンツ「……の、喉が渇きましたね?ちょっと飲みにもどりませんか?」
提督「あ、ああ、そうだな……」
提督(恥ずかしさの余り部屋も変えるが、男どもがぞろぞろとついてくる。プリンツのあれに期待してだろう)
提督(くそっ……お前ら、もう少しさりげなくできないのか!?バレバレなんだよ!!)
提督(飲み物を購入し、しばし談笑。それからまた前の方に出て二人で向かい合いながら軽くリズムを取る)
提督(周りの奴らはアレを期待しているようだが、頼まれたってやってやるものか!これ以上プリンツをいやらしい目で見させるわけにはいかない)
提督(普通に踊る。周りでやっている人が居たから、何度か手を上にあげてくるりとプリンツを回転させてみた。誰よりも綺麗に回っていた)
639 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/27(火) 04:26:37.70 ID:XLJw0dqZ0
提督(そしてライブの時間が近づき、二人で並んで待機、チケットを渡してシャツを買い、その場で着替える)
プリンツ「はぅ……すごいからだ……」ウットリ
提督「よいしょっと……ふぅ……ん?どうした?」
プリンツ「い、いえ!何でもありませんよ。では行きましょうか!」
提督「ああ」
提督(タイミングが良かったようで、入場開始と共に会場へ着いた。最前列を取ることに成功する)
提督(三十分程話しながら待って、ようやくライブが始まった。プリンツは大興奮だった)
提督(プリンツのお気に入りというジャーマンメタルの演奏を聴く。確かに耳栓があってよかったな)
提督(大きな映画館のシアターほどの広間が、人で埋め尽くされている。席などない。後ろから押される)
提督(俺はプリンツを守るために、前にすっぽりと抱きかかえるようにする)
提督(プリンツは何かを言っていたが音楽と大歓声で聞き取れない。しかし、のばされた手を握った)
提督(すべてが終わった時にはもう明け方だった。電車も動き始めている)
プリンツ「いやぁ〜サイコーでしたね!」
提督「ああ、良いメロディーだった」
プリンツ「好きな曲全部演奏してくれたし、大満足ですよ!」
提督「よかったな。俺も前に聞かせてもらったのが流れて良かったよ。あれが一番良かった」
プリンツ「ああ、あれですか!あれはイントロが良いんですよね!」
提督「そうだな。ところでプリンツ、君はこの後どうするんだ?」
プリンツ「そうですね……もしよければ、これから飲みなおしませんか?目が冴えちゃいました」
提督「なるほどな。まだぎりぎりほろ酔いって感じだし、それもありだ。だが、こんな時間からどこで飲む?」
プリンツ「アトミラールの家とかどうですか?実は私、ウォークマンに曲を入れてきてるんですよ。二人でゆっくりしたところで聞きたいです」
提督「俺の家か……分かった、そうしよう」
プリンツ「っ!!Gut!!じゃあさっそく行きましょう!!」
提督(適当にタクシーを拾って自宅へ向かう。ライブの話をしていたらいつのまにか着いていた)
提督(プリンツを客間に待たせて、とりあえず酒を見繕う。何がいいか……アイリッシュ・クリームにクヘーム・ドゥ・カシス)
提督(あとはハイネケンを数本と何かワインを……ベルンカステラーがあるか。これだ)
提督(待てよ、蒸留酒がないぞ。何か……スブロッカでいいか。それにコップやソーダ、ジンジャーエール、レモン類)
提督(そして牛乳にコップをいくつか。氷、後はつまめるものを。栓抜きとコルク抜きも忘れずに)
提督(これでいいだろう。文句なし、完璧だ。案外量が多くなったが……氷を入れたワインクーラーに酒を突っ込んで、お盆でその他を運ぶ)
640 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/27(火) 05:02:23.01 ID:XLJw0dqZ0
提督「待たせたな、プリンツ」
プリンツ「アトミラール!?……すごくたくさん飲むんです、ね?スナックまで……」チラッ
提督「っ!!」
提督(やってしまった……いや、俺は飲みたいのがないと困るなと思っていろいろ持ってきただけなんだ)
提督(決して酔い潰そうだとかそういうつもりじゃ……ってそう言えばいいじゃないか。いや、その通りじゃないか)
提督「い、いろいろあったほうが楽しめるだろう?全部飲むわけじゃないさ」
プリンツ「そ、そうですよね……あ、ドイッチュヴァイン、ドイツワインですね!」
提督「ああ、たまたまあってな」
プリンツ「へぇ……いろいろありますね!ハイネケン!ベイリーズまで!」
提督「お、知っていたか」
プリンツ「私、カルーアよりも好きですよ!」
提督「俺もだ!」
プリンツ「スブロッカ!これも爽やかでいいですよね!」
提督「ソーダもいいが、これでモスコミュールを作るのが好きなんだ」
プリンツ「へぇー!そうなんですか?」
提督「試してみるか?」
プリンツ「はい!あ、そうだ。はい、アトミラール!右耳にどうぞ!」
提督「イヤホンか。スピーカーがあるぞ?」
プリンツ「セットするのが面倒ですし、これの方がお話しやすいですよ。ほら、どうぞ」
提督「そうか、ありがとう」
提督(プリンツとイヤホンを片方ずつ使いながら音楽を聴き、酒もいろいろと試していく)
提督(好きな音楽、好きな酒、いろいろなことを話す。酔いが回り、途中から何を話しているのか分からなくなっていた)
提督(だが、それでも心休まるひと時を過ごす。これほど美味しい酒を飲んだのは久しぶりだ。幸せな気持ちで意識が溶けていった)
641 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/27(火) 05:14:16.18 ID:XLJw0dqZ0
〜
提督「……朝?……いや、夕方か」
提督(時計を見るともう午後6時だ。寝落ちしたのか?いや、ここはベッドだ)
提督「ん……っ!!??」ドキッ
「すー……すー……」
提督(ゆっくり起き上がろうとして気がつく。誰かに抱き付かれている。頭の中が真っ白になる)
提督「まさか……まさか、まさか……!!」マッサオ
提督(恐る恐る視線を下へ。布団の膨らみ具合は、明らかに誰かいる。……いや、寝息が聞こえる時点で分かっていた。そしてそこにいるのはプリンツしかありえない)
提督(何も考えられない。俺は……俺はなんてことを……ビスマルクとプリンツにどう償えばいいんだ……!!)
提督(震える手でゆっくりと布団を捲る。俺の胸に抱き付くようにして寝ていたのはプリンツだった)
提督(だが、ここで気がつく。服を着ている!!もちろん俺もだ!!おそらく、酔ってそのまま寝たのだろう)
提督(決して酔った勢いで朝チュンなどしてしまったわけではない!!一気に力が抜けた。俺はなるべくプリンツを起こさないように起きようとする)
プリンツ「んー……だめぇ……」ギュッ
提督(色っぽい寝言に赤面しつつ、強引にかつ丁寧に引きはがす。着替えを持って浴室へ。シャワーを浴びて食事を作る。準備ができたところでプリンツを起こした)
提督「プリンツ、もう夜だぞ」
プリンツ「んー……あとみらーるぅ……?」
提督「起きろ」
プリンツ「大好きですぅ……っ!?アトミラール!?あれ、ここ!?」
提督「俺の家だ。落ち着け」
642 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/27(火) 05:26:56.02 ID:XLJw0dqZ0
プリンツ「あ、そっか……飲んだ後、そのまま寝ちゃったんですね」
提督「そうだろうな」
プリンツ「……今、私何か変な事口走りませんでしたか?」
提督「いや、特に言っていなかったが?」
プリンツ「そうですか……」
提督「食事を作ったんだ。腹が減っているだろう?」
プリンツ「あ、ありがとうございます」
提督「シャワーを浴びていくか?」
プリンツ「はい。あ、でも着替えがありません……」
提督「ああ、そうか……買ってくるか?車でひとっ走りしてくる」
プリンツ「!?……お、お願いします」
提督「っ!!すまん!配慮が足りなかったな……その、サイズとかは?」
プリンツ「その……ゴニョゴニョゴニョです……///」
提督「わ、分かった……///じゃあ行ってくる!!先に食べていてくれ!!」
プリンツ「あ、でも……」
提督(なんてことだ、寝ぼけていた!本当に配慮が足りなかった!自分の至らなさが申し訳ない)
提督(俺はプリンツの言葉を聞かずに車へ向かう。赤い顔を見られるのが恥ずかしかった)
提督(車を出してコンビニに向かったが、なんという不幸だろうか!最後の一個を目の前で取られるコーラを買って他の場所へ)
提督(無事手に入れられたが、店員の視線が痛い……気がする。時間がかかってしまった。すぐに戻る)
提督「プリンツ、今戻った」
プリンツ「あ、提督!このシャツ、洗濯物で畳んであったんですけど……勝手に使わせてもらってますね?」
提督「あ、ああ!気にするな!ほら、これが着替えだ!後は男物で悪いが、俺のを適当に見繕ってくれ!何でもいい!」
プリンツ「ありがとうございます」
提督(プリンツは、なんと彼シャツ状態だった。いや、俺がプリンツの彼氏なわけではないが……)
提督(サイズの大きい俺のシャツが何とかプリンツの大事な所を隠していたが、少しめくれるだけで丸見えだろう……)
提督(さらに胸元はやはりきついのかぱっつんぱっつんになっていてボタンとボタンの間から肌色が見えていた。大変よろしくない)
提督「じゃあ俺はリビングで待ってるからな!帰りは送っていく!」
プリンツ「分かりました。ありがとうございます」
提督(リビングに戻ると食事が二つとも残っていた。待っていてくれたのか)
提督(結局、着替え終わったプリンツと共に食事をとって車で送っていく。宿舎の前で別れ、楽しい時間が終わった寂寥感に浸りつつ家に戻った)
643 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 10:39:02.97 ID:6+zr0Zo4O
>>632
対立煽りガイジも黙ってような
644 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 11:07:49.49 ID:cPOhlH3dO
提督がビスコのこと許してるってことはこれただの浮気だよね
プリンが報われて欲しいのは分かるけどやってることは結局同じなんだよな
645 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 11:10:07.98 ID:oNf1w+sTO
ビスマルクを捨てればおkやぞ
646 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 11:11:33.65 ID:1arCC8y7O
プリンツにとってはビス子への意趣返しだな
でもこのままだと提督の立場も良心も酷いことに
647 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 11:15:22.25 ID:5TVwUfjxO
ビスコもプリンも両方解体して提督は友と幸せなキスをして終了
648 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 11:23:46.69 ID:HXxzEWatO
前半のキチガイじみたNTR妄想やってる時点で提督の良心なんて無いに等しいから…(震え声)
そういや加賀さんの時みたいにNTRの後日談まだ?
アレ結構好きだったからまた見たいわ
649 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 12:00:52.86 ID:owX1O1s70
だからなんだよ
ビスマルクが裏切った時点で良心も糞もねーぞ
浮気する女はまた繰り返すからさっさと乗り換えた方がいい
650 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 12:15:59.68 ID:cPOhlH3dO
乗り換えるのはいいけどわざわざ取り戻してからだからな
ほっときゃビスコもドイツ軍にやられていただろうに
651 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 12:29:45.27 ID:f3Y4bPQWo
マジでこのスレ、前半はなんだったのかって感じだな
提督のキャラ崩壊も著しいしなんで別スレ立ててやらなかったんだろ
652 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 13:08:50.82 ID:XO5uvB+ZO
寧ろ後半がおかしいんだよなあ
653 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 13:15:31.25 ID:wlv8ktVSO
提督を寝取られ好きの無神経変態野郎にしとけばややこしくならず終われたのに
654 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 13:24:29.51 ID:vx7q8R15O
きっとこれも夢オチで終わりだからセーフ
655 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 18:09:12.24 ID:tw5trE1lo
お前らSSくらい好きなように書かせてやれよ……読者様こわいわぁ
656 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 18:37:13.04 ID:f3Y4bPQWo
SSの感想くらい好きに書かせてくれよ……信者様こわいわぁ
657 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 18:37:17.78 ID:gXKB+PvPo
作者以外も書き込みおkの掲示板で書いてるんだからしゃーない
ぶっちゃけ過疎ってて読んだか読んでないかわからんような乙botのレスが毎回1,2レス付くぐらいだったらこんだけSSの内容について雑談されてるだけ作者も幸せだろ
そもそも反応が欲しくてこういう掲示板で書いてるんだからさ
658 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/27(火) 18:40:05.44 ID:i72wDeQvO
>>657
ほんこれ
読者のレスが嫌いなら始めっからこんな所で書かねえよ
作者ならわざと荒れる展開にして読者の反応見て愉悦して楽しんでるから心配すんな
659 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 02:06:00.72 ID:5CZ3sfEx0
〜
ビスマルク「えっ……」
ビスマルク(今日は提督の元へ戻る日だった。移動の車の中で、私は暇をつぶすためにI Phoneをいじっていた)
ビスマルク(それを見つけたのは偶然だった。ただ、ニュースをチェックしていて、そして気になる記事を見つけた)
ビスマルク(それはドイツのメタルバンドが初来日してライブを開いたという記事だ。たしか、プリンツのお気に入り。見てみることにした)
ビスマルク(そして、そのライブの写真。最前列にいたのはプリンツと、……プリンツを後ろから抱くように立っているアトミラールだった)
ビスマルク「……う、嘘。嘘よ、アトミラール……」マッサオ
ビスマルク(そんな事、ありえない。だって、アトミラールは私の……)
ビスマルク「……」フルフルフル
提督『すまないが、明日の夜はちょっと用事があってな。電話できないんだ』
ビスマルク『そうなの?またお友達と?』
提督『ああ、そうだ』
ビスマルク(ライブについて詳しく検索する。他に画像があるかもしれない。すると、またある記事を見つけた)
『クソエロイ金髪美女がライブ前に公衆の面前で立ちバックしてやがるwww』
ビスマルク(なんと、ライブ前に立ちバックをしていた奴がいたらしい。手が震える。まさか……)
ビスマルク(そのページを開いてみる。どうやら立ちバックではなくライブ前にセクシーダンスをしていたカップルについての記事だった)
ビスマルク(そしてアップロードされていた画像に映っていたのは、加工されていたけれど間違いない……!!)
ビスマルク「アトミラール……アトミラール……!!」ウルッ
ビスマルク(信じられない……アトミラールがプリンツと……)
ビスマルク「ぐすっ……あとみらーるぅ……」ポロポロポロ
ビスマルク(どうして……アトミラールは私の……信じられない……なんで……きっと何かの間違いよ)
提督『ビスマルク!!』
ビスマルク「っ!!」
ビスマルク(絶望に押しつぶされそうになった時、アトミラールの顔が脳裏に浮かんだ。あの、私を見つめる強い意志を持った瞳を思い出す)
ビスマルク(そうよ……!!きっと何かの間違いだわ!!あのアトミラールがそんな事するわけないもの!!電話だってずっと欠かさなかったわ!!)
ビスマルク(ただ一緒にライブに行っただけで、あのダンスだってきっと成り行きで踊ることになっただけよ!!)
ビスマルク「そうよ……絶対そうなんだから……アトミラールは、私の夫なんだから……!!」ギュッ ブルブルブル
ビスマルク(ひたすらそう信じる。そうでないと狂ってしまいそうだった。恐れていたことが実際に起きたのなら、私は……)
ビスマルク(あと一時間はかかる。それが煩わしかった。今すぐにワープでもできればいいのに)
660 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 02:08:56.03 ID:5CZ3sfEx0
〜
プリンツ「……」
プリンツ(今日はあの女が戻ってくる日だ。私は、できることは全てやった。アトミラールとの関係をできうる限り深められたと思う)
プリンツ(今すぐに、となればいいけれど。きっとそうはならない。アトミラールはそういう人だから)
プリンツ(そんな簡単に済むのなら、今日までの間で手を出されていただろう。その機会はたくさんあった)
プリンツ(だからこそ好きなんだけど。けど、何もなかったとしても、もう何度も夜を共に過ごしている)
プリンツ(下地はできあがっているんだ。少しずつ、少しずつ、頑張ってきた。そして今日は前哨戦)
プリンツ(何もしなければ、アトミラールはこのままあのビッチに絆されてしまう。けど、そうはさせない)
プリンツ(ここで橋頭堡を確保する。私という存在をアトミラールに刻み込む。そうすれば私の勝利だ)
プリンツ(私とあいつの決戦になれば、勝ってみせる自信がある。私があんな浮気女に負けるわけない)
〜
提督(今日は、ビスマルクが戻ってくる日だった。俺は、とうとうこの日が、ここでまたビスマルクと会う日が来たかと感慨深かった)
提督(もうすぐここに戻ってくる。そうしたら思いっきり抱きしめてやる。俺がどんなに寂しいと思っていたか)
提督(そしてどんなに俺が幸せかということを、どんな手段を使ってでも教えてやる。ディナーの予約も完璧、準備は万端だ)
プリンツ『アトミラール!!』
プリンツ『だい……すき……』
提督(プリンツのことが脳裏によぎる。彼女のことは好きだし、感謝している。何でもしてあげたいぐらいに)
提督(だけど、それはLikeの意味だ。俺が一番愛しているのはビスマルクなんだ。それは、変わらない)
提督(待ちきれないという気持ちと少しのモヤモヤを断ち切るように時計を確認する。もうそろそろのはずだった)
プリンツ「アトミラール、失礼します」
提督「プリンツ、どうしたんだ?」
プリンツ「……とうとう今日ですね、アトミラール」
提督「!ああ、そうだ。長かった」
プリンツ「……アトミラールは、あの女を許すんですか?」
提督「!!……プリンツ?」
プリンツ「……場所を変えましょう。ここでは誰が来るか分かりませんから」
提督「……分かった」
提督(時間が気になるが、これは避けては通れない話だ。後回しにすることも許されない)
提督(プリンツについて行き、普段は人が来ない空き部屋に入る。倉庫として使っている場所だ)
661 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 02:12:21.73 ID:5CZ3sfEx0
プリンツ「アトミラール……ビスマルクが何をしたのかお忘れですか?」
提督「まさか。だが、あれはビスマルクがやりたくてやったことではない」
プリンツ「何故そう言い切れるのですか?」
提督「……あいつは、泣いていたんだ。俺のもとを去る時、セックスの快感で冷静な判断ができる状態になかったにもかかわらずにな」
提督「快楽に蕩けた顔ではない。悲しそうな泣き顔だ。思えば、兆候は……あいつが助けを求めているサインはいくつもあった」
提督「だが俺は気がつけなかった、最後のあの涙の時でさえ。そこからあいつは壊れた。あの男が好きと思い込むしかなかったんだ」
プリンツ「……だとしても、あいつは穢れた存在です。それに、あんなの騙される方が愚かです」
提督「人は、時には思わぬ間違いをすることがある。周りから見ていれば理解不能でも、過ちを犯してしまうことがあるんだ」
プリンツ「それでも過ちは過ちです。あいつのせいでどんなに貴方が傷つき、苦しんだか忘れたわけではないでしょう?」
提督「……だが、それは」
プリンツ「本意でなかった?かもしれませんね。ですが、それでもあなたの傷が癒えるわけではありません」
プリンツ「失望や怒りがありますよね。あんなことをされたのだから当然です。けど、それを無理に押さえつけている」
提督「……それでも、だ。それでも、俺はビスマルクを……」
プリンツ「アトミラール。貴方のビスマルクへの想い……それは本当に愛ですか?」
提督「……何が言いたいんだ?」
プリンツ「本当にビスマルクが好きなのですか?……その気持ちは、憐れみや同情ではありませんか?かつての愛の成れの果てではないんですか?」
提督「ち、違う!!俺は本当に……」
プリンツ「アトミラール」ダキッ
提督「っ!!」
プリンツ「もし、あなたがビスマルクに対して何らかの罪悪感があるなら。……それは間違いです。決してそう思う必要はありません」
プリンツ「アトミラールは、自分の幸せのためにしたいことをしていいんです。それを咎めることなんて、誰にもできない」
提督「プリンツ……」
プリンツ「しがらみなんてすべてなくしてください。周りを見渡してみてください。きっと何か良いアイデアが浮かんでくるはずです」
提督「……」
プリンツ「……ちゅっ」
提督「!!??」
提督(プリンツの言葉に動揺していた俺に、彼女はいきなり口づけする。唇を重ねるだけの、初々しいソフトなキス)
提督(時が止まった。俺は、拒むことも、振り払うこともできなかった。ただ、その暖かさ、プリンツの熱が心地よかった)
提督(しばらくして、我に返る。プリンツは、それを察したのか自ら唇を離した)
662 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 02:14:27.07 ID:5CZ3sfEx0
プリンツ「……私の、ファーストキスです」ジッ
提督「な、なんで……」
プリンツ「忘れないでくださいね。私は、いつでも貴方の味方で、貴方を見ていますから」
提督「お、俺は……俺は……」
プリンツ「貴方のためなら、何でもできます。では、失礼しますね」
提督(プリンツが部屋を出ていく。俺は、ただ何もできずにいることしかできなかった)
提督(しばらくして、ようやく気力が回復する。何とかして執務室へ向かう。頭がおかしくなりそうだった)
提督(プリンツがまさかあんな行動に出るとは思わなかった。もう誤魔化せない。自覚せざるを得ない。……俺は、今やプリンツも愛している)
提督(また、彼女が言った通り、俺はビスマルクに対して確かに失望や怒りを覚えているのだ)
提督(もちろん、ビスマルクのことを愛しているのは本当だ。ああして奪い返したことに無上の喜びを感じている)
提督(もう一度、二人でやり直す。それを望んでいる。その為に、俺は自らの不満に蓋をしていた)
提督(それがプリンツの言葉で一気に膨れ上がった。バックドラフトのように大きく燃え盛る)
提督(どうしてあんな馬鹿みたいな手に引っかかったのか。どうして一度は完璧に裏切ったのか)
提督(殺してしまいたい。散々に痛めつけて、身も心もすりつぶして、自殺させてやりたい)
提督(自分が大きな罪を犯した汚い人間だと自覚させて、『ごめんなさい、赦して』と泣きすがるのを冷たく切り捨ててやりたい)
提督(もはや言葉にしきれないこのくらい感情をどうすればいいのか。どうすれば満足なのか自分でもわからなかった)
提督「……っ」
提督(そして、執務室前の廊下に来たところで気がつく。扉の前で膝を抱え、体育すわりの格好でうつむいているのは)
ビスマルク「……」
提督(俺がずっと待ち望んでいたはずの女性だった)
663 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 02:20:40.77 ID:5CZ3sfEx0
〜
ビスマルク「……!!」スタスタスタスタ
大和「提督に指揮を任されたわ!!理由が理由だからちょっとアレだけど……っ!?ビスマルク……さん……!!」ビクッ
武蔵「やったじゃないか。やはり提督はお前を評価しているってどうした?っ!!ビスマルク!?久しぶりだな!!その……元気だったか?」
ビスマルク「久しぶり、二人とも。ええ、元気よ。そちらも元気そうで何よりだわ」
ビスマルク(すれ違う皆は、驚きつつもいつも通りの対応。私が何をしてしまったかは知らされていないようだった)
ビスマルク(そうよ。そこまで配慮してくれているアトミラールが、私を……捨てるなんて……ありえない!!)
ビスマルク(急ぎ足で執務室へ向かう。そして、ようやく執務室前の廊下までたどり着いた時に見たのは)
プリンツ「……」スタスタ
提督「……」スタスタ
ビスマルク「……!!」ガーン
ビスマルク(連れたって向こう側へ歩いていくアトミラールとプリンツだった。心が底なしの落とし穴へ落ちていく感じ)
ビスマルク(けど、まだ決まったわけじゃない。ただの話し合いかもしれない。いや、そうに決まってる)
ビスマルク(二人に気がつかれないように後をつける。人気のない方へ行き、確か倉庫のはずの部屋に入っていく)
ビスマルク(この時点で私の心は限界だった。震えが止まらない。耳を当てても、何を話しているのかまで聞き取れない)
ビスマルク(しばらく粘ったが、諦める。気がつかれないことを祈りながら扉を少し開けた)
ビスマルク(隙間からカメラを起動したスマホを差し入れ、中を確認する。画面に映っていたのは)
プリンツ「……」ダキッ チュッ
提督「……」
ビスマルク「…………」サァッ
ビスマルク(プリンツに抱き付かれて、唇を重ねているアトミラールだった。すべてが終わった気がした)
ビスマルク(しばらくの間、固まっていた。二人は未だに口つけを交わしている。これ以上見たくない)
ビスマルク(スマホを抜き出し、気がつかれないようにドアを閉める。ゾンビのように歩いて、いつの間にか執務室前に戻ってきていた)
ビスマルク(立っていられず、座り込む。アトミラールへの怒りが湧き上がってきた)
ビスマルク(よくも……よくもこんなひどいことを……!!殺してやる!!破滅させてやる!!)
ビスマルク(あとで後悔したってもう遅い!!謝られたって赦してやるものか!!だけど、そこで気がつく)
ビスマルク「先にそういうことをしたのは、私の方だ……」ウルッ
ビスマルク(これほどの絶望と憤怒、そして苦痛を受けて、そして私に敵意を向けられ、罵られてもなお)
ビスマルク「アトミラールはあの時、私を……自分が撃たれてまで……」ポロポロポロ
ビスマルク(もう何も考えられなかった。混沌が自分の中で渦巻いていた)
664 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 02:22:59.72 ID:5CZ3sfEx0
〜
提督(俺は、ビスマルクへ歩み寄る。しかし、胸の中には複雑な感情がうごめいていた)
提督(もう気がついてもおかしくないが、しかしビスマルクは気がつかない。あるいは、あえて反応していない)
提督(そもそも、なんであんなところでああしているのか?苛立ちが募る。つかつかと歩いていき、目の前に立つ)
提督「……何をしている?」
ビスマルク「っ……」スッ ジッ ツゥ
提督「!」
提督(声をかけ、顔を上げたビスマルクは泣いていた。涙が流れ、目が赤い)
提督「……ど、どうしたんだ?」
ビスマルク「……プリンツと……付き合っているの?」
提督「!?」
ビスマルク「さっき、貴方のところへ挨拶来た時、見たわ。……プリンツが貴方と向こうへ行っているのを」
提督「……」
ビスマルク「嫌な予感がして、後を追ったの。そしたらあなたとプリンツが話しているのが聞こえたわ」
提督「っ……」
ビスマルク「何を話しているかまで聞き取れなかったから、ドアを開けて中を確認したの」
ビスマルク「そしたら、見えたわ。……貴方がプリンツとキスをしているのが」
提督「……」
ビスマルク「……何か言ってよ」
提督「っ……き、君が言うのか?」
ビスマルク「っ!!ぐすっ……言って、くれたじゃない……戻ってきてくれって。貴方には私が必要だって……」
提督「!!」
ビスマルク「あの男の所に乗り込んで、私にそう言ってくれたじゃない……だから私は、もう何もかもめちゃくちゃでも……」
ビスマルク「それでも、貴方を頼ったのよ……あなたが好き。愛してる。それが、私の本当に本当の想いなの……」
提督「どうしてっ……今更……」
ビスマルク「貴方が言ってくれたからよ……!!貴方が目を覚まさせてくれたからよ……!!」
ビスマルク「私は今、とても苦しい……胸が張り裂けそう!!貴方はプリンツを選ぶの!?」
提督「……」
ビスマルク「なら、なんで私を助けたのよ!!現実でこんな思いをするぐらいなら、たとえ歪な幸せでも、ワルイユメでも……」
ビスマルク「っ……さ、覚めないほうが良かった……!!」
提督「っ!!!!……!!」
665 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 02:31:30.20 ID:5CZ3sfEx0
提督(あの男を肯定するような発言に、怒りが爆発しかける。しかし、ビスマルクの、なんだかんだあっても好きな子の泣き顔がそれを抑えた)
提督(俺は、ビスマルクを取り返したかった。それは、ビスマルクの為であり、何より俺自身のためだった)
提督(憎い敵に復讐し、好きな女を取り戻すために、その女の歪とはいえ、幸せを破壊しつくしたのだ)
提督(そこで、もし俺がその女を捨てたらどうなる?彼女に残されるのは、絶望だけだろう)
提督(だが、俺の中のこの負の感情ももはや押さえつけることはできない。胃が焼けるように痛い。かすれる声で不満が漏れだす)
提督「……君はなぜ、あんなことをしたんだ?俺は、本当に君が好きで、信じていたのに……」
ビスマルク「っ……」ブルブルブル
提督(俺のその、絞り出すような声に、ビスマルクは可哀そうなほどに震える。恐怖と後悔、痛みのために青い瞳が揺れていた)
提督(口にするだけでもこうなるのか。いや、そうだろうな。ビスマルクは言葉を紡ぐのに苦労して、しかしやっとのことで語り始めた)
ビスマルク「……知ってると思うけれど、私が日本に来た時に初めて整備を担当したのがあの男だったわ」
ビスマルク「日本について何も知らなかった私は、あの男の言う日本式の整備を受けた」
提督「おかしいとは思わなかったのか……!?」
ビスマルク「もちろん、思ったわよ……!!けど、そんなことでいちいち文句を言ったりすると貴方に迷惑が掛かって、嫌われるって……」
ビスマルク「私は貴方が好きだから、万が一嫌われたらって思うと……話せなかった……我慢したわ……」
提督「それで、あの日につながると?」
ビスマルク「整備を拒否した私に、事情を知らないあなたが命令したわ。……だから、受け入れざるを得なかった」
提督「どうしてその時言わなかった!?迷惑をかけるって……整備拒否の時点でかかってると思わなかったのか!?」
ビスマルク「好きな人に、あんな男に穢されてるなんて言えると思う!?私は、……言えなかった」
提督「……」
ビスマルク「……感じたことのない快感、自分の体があの男に変えられていくのが嫌でもわかって、怖かった」
ビスマルク「でも、どうしようもなかったのよ……」
提督「……それが、どうしてあれに繋がる」
ビスマルク「……きっかけは、あなたが寝ているときに前の奥さんの写真を見た時よ」
ビスマルク「この想いはかなうことがないんだと思ったら、どうでもよくなった。全部どうでもいいと思った」
提督「それで股を開くのかお前は……」
ビスマルク「っ……ええ、そうね。結果的に、そうなったわ」
提督「……言い訳があるなら、言ったらどうだ?」
ビスマルク「……今までそういったことをしたことがなかったから、その先を知りたかったってのもあるかも。……後悔しているわ」
提督「なんでそんな馬鹿な真似を……!!」
ビスマルク「自分でも今考えると分からないの……!!けど、あの時はもうどうでも良くて、そうしてもいいって気になっちゃったのよ……!!」
提督「……それで」
ビスマルク「……あの男に抱かれて、はしたなくよがって。……きっとあの時、妊娠した」
ビスマルク「だから貴方を諦めようと思って、遠くから眺めていた時に……告白された」
ビスマルク「泣いたわ。どうしてこんなことになったんだろうって。もう私には提督と一緒になる資格がないんだって」
666 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 02:35:22.98 ID:5CZ3sfEx0
提督「……」
ビスマルク「……それでも、貴方が私を選んでくれたことが嬉しくて、本当にうれしくて」
ビスマルク「いけないと思っていても、断れなかった。断りたくなかった」
提督「……もしあの後でああならなかったとして、お前はあれとの子供を俺に育てさせるつもりだったのか?」
ビスマルク「……怖くて、貴方の子じゃないのなんて言えなかった。堕胎しようにも、それこそ言わなくちゃできないから……」
提督「……」
ビスマルク「そうね、たぶん悩んでいる間に取り返しがつかない所までいっちゃって、産んでたと思う……」
提督「……」
ビスマルク「……そうしたら、貴方の子供として育てていたかもしれないわ」
提督「はっ……しれないだけか」
ビスマルク「っ……していたわ、きっと……ごめんなさい……」
提督「……続けてくれ」
ビスマルク「……貴方と結ばれて、けどあの男にいろいろされた私は、……貴方の労わるような優しいセックスじゃ満足できなかった……」
ビスマルク「もっと、快楽を貪るような、獣のようなセックスじゃないとダメだったの……でも、言い出せなくて」
ビスマルク「そこにあの男が来て、私を無理矢理犯して……私も抵抗したけ……いえ、抵抗らしいこともできずにされるがままで……」
ビスマルク「久しぶりの、凄い快感を伴うセックスで、頭がおかしくなっちゃって……私を助けようとしたあなたに、あ、あんなひどいことを言っちゃって」
ビスマルク「気がついた時にはもう取返しがつかないことをしてしまった後で、もう私にはあの男しか頼れる人はいないんだって思った」
ビスマルク「だから、私は、あの男を好きになるように、努力したの……」
提督「……チッ」
ビスマルク「っ……そうね、私は頭空っぽのビッチでしょうね……」
ビスマルク「けど、やっと自分を心から騙せた頃になって貴方が私の所に来てくれて」
ビスマルク「そして、まだ間に合うって……や、やり直そうって、言って、くれたからぁ……だからぁ……!!」ウルッ
ビスマルク「かりそめの気持ちなんて吹き飛んだわ!!どんなに自分を偽ろうとしても、やっぱり無理なの……!!」
ビスマルク「お願い、何でもするわ!!だから私を捨てないで……私といて……!!」ガシッ
提督「ビスマルク……」
ビスマルク「ごめんなさい……!!私はバカでした……もう二度としませんから、赦してください」ボロボロボロ
ビスマルク「あ、貴方がいないと……私はもうダメなの……生きていけないの……!!」
667 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 02:39:26.72 ID:5CZ3sfEx0
提督(俺の脚に縋り付き、涙を流すビスマルク。俺は心が痛かった。……俺は、あの時ビスマルクが何を思っていたのかを知った)
提督(本人からその話をちゃんと聞いたことは初めてだった。どうしてあんなことをしたのか。それを知れて、少しスッキリした)
提督(もちろん、理屈的にはそうかもしれないと思っても心では納得できない。けど、そんなもんだろう)
提督(人の心はそういうものだ。言葉ですべてを表すことはできないだろうし、理屈ですべてを説明することはできないんだ)
提督(怒りもすべては消えていない。けど、それでも俺はビスマルクがどうしようもなく好きなんだ)
提督(だからこそ、俺は……俺は、ビスマルクを立たせる)
提督「ビスマルク、立ってくれ」スッ
ビスマルク「……ええ」グッ
提督(そして執務室の中に入れる。扉の鍵を閉めた)
提督「君は、俺を愛しているのか?誰よりも?あの男よりも?」
ビスマルク「もちろん、誰よりもよ。それに、あんな奴……あんな奴!心から愛した事なんてないわ!」
提督「俺は、気がついてしまった。俺は君に対して怒りを感じているし、報いを受けさせたいと思っている」
ビスマルク「っ!!……」ジワァ
提督「でも、それでも君に対する一番の感情は愛だ。君が、本当に、心から好きなんだ」
ビスマルク「アトミラール……!!」ハッ
提督「どうか、もう二度とあんなことをしないでくれ。ずっと俺だけを愛すると誓ってくれ!!」
ビスマルク「ええ……ええ!!もちろんよ!!もう二度としないわ!!」コクコク
提督「何事も君を失うことに比べれば遥かにましだ。恥ずかしがったりすることは無いから、何かあったらすぐに教えてくれ」
提督「たとえ、俺のセックスが下手だとかそういうことでもだ。いいな?」
ビスマルク「分かったわ。もう二度と騙されたり、付け込まれたりしない」
提督「愛している、ビスマルク。俺を支えてくれ」チュッ
ビスマルク「はい、私も愛しています……!!よろしくお願いします!!……んっふぅ」
提督(ビスマルクに口づけする。久しぶりに感じるビスマルクの味、匂い、体温、そして存在感に幸せとほんの少しの苦しみを感じる)
提督(しばらくして唇を離すと、ビスマルクは名残惜しそうに自分の唇に触れた。そして恥じらう乙女のように告げる)
ビスマルク「アトミラール……その、し足りないわ。あと、……もっとディープなのがしてほしい」
提督「……それは、つまり?」
ビスマルク「私は貴方のものだって刻み込むような、そんなキスで上書きしてほしいの……」
ビスマルク「……あれがやっていたような、下品なキスがお望みか?」
ビスマルク「げ、下品……けど、そうかもしれないわね……」
提督(あんな勘違い男がやるような、舐めまわすようなのがビスマルクの好みなのか……いや、好みにさせられたのか……)
668 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 02:41:33.81 ID:5CZ3sfEx0
提督「それが、いいのか……」
ビスマルク「……その、無理なら我慢するわ」チラッ
提督「……あの男の影響か?」
ビスマルク「……そう、かも」
提督(ビスマルクがあの男にここまで穢されたのかと思うと吐き気がする。だが、悦ばせるためにはそれが必要か)
提督(……なら、いいだろう。お望みならば、お望みのものをやろうじゃないか)
提督(俺の中の愛憎を全て込めたような、相手のことを考えないようなのをしてやる。まるで強姦のような、そんなやつを)
提督(かつてビスマルクのふりをしてくれていたプリンツが言ったように、そういった性技は勉強した。実験台にしてやる)
提督(だが、そうすんなりとはいかせない。焦らしてからだ)
提督「……悪いが、今はまだ我慢してくれないか。そんな気分じゃないんだ」
ビスマルク「っ……そう、分かったわ」
提督「とりあえず、ひつような手続きなどを済ませてしまおう。来てくれ」
ビスマルク「分かったわ。……」シュン
提督(俺に受け入れられず悲しそうな表情をするビスマルクに、嗜虐心がくすぐられた。もしかしたら、そういう趣味なのかも)
提督(必要な手続きと連絡を済ませる。これでビスマルクは俺の艦隊に艦娘として復帰することになった)
提督「以上で全てだ。何か質問はあるか?」
ビスマルク「ないわ」
提督「よし、では解散。これが家の鍵だ。今日はもう戻っていいぞ」
ビスマルク「Ja wohl. ……」モジモジ
提督「……何だ?」
ビスマルク「あの……今晩、暇かしら?」
提督「……何かあるのか?」
ビスマルク「何かあるのかって……久しぶりの再会じゃない?ディネーとか、付き合ってあげてもいいのよじゃなくて!!」
ビスマルク「ディネーとか、どうかしら?特別な日だし……ね?」
提督「悪いが遠慮させてもらおう。どうやら敵の攻勢が近いらしくてな。忙しんだ」
ビスマルク「あ、そう……なら、何か手伝えることはあるかしら?」
提督「ありがたいが、今はまだないな」
ビスマルク「……分かったわ。夜は帰ってくるでしょ?」
提督「先に食べていてくれ」
ビスマルク「……待つわよ。待ってるから」
提督「そうか、ありがとう」
ビスマルク「ええ……じゃあ、またね」
提督「ああ」
ビスマルク「……」トボトボ
669 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 02:44:33.59 ID:5CZ3sfEx0
提督(背を向け、悲しげに扉へ向かうビスマルクに気がつかれないように忍び寄る)
ビスマルク「っ!?痛っ!」ビクッ ドンッ
提督(ドアノブに手が伸びたところで、肩を掴み強引に振り向かせる。驚くビスマルクを扉へ押さえつけ、俗にいう壁ドンに近い体勢になる)
提督(軽く頭をうち、顔をしかめるビスマルクを至近距離から睨みつける)
ビスマルク「っ……んぅ!?」
提督(怯えたような表情を浮かべるビスマルクに、俺は強引に唇を重ねた)
ビスマルク「んぅ……ふぅ……れろれろ」
提督(舌をビスマルクの咥内に侵入させる。抵抗なく開かれた口の中では、熱い舌が待ち受けていた)
提督(こわばっていたビスマルクの体がリラックスしていき、舌が絡みあい、手が首へ回されそうになる)
ビスマルク「んっ!?ふぁ……んぁ……」
提督(しかし、させない。手首を掴み、壁に押し付け、拘束する。ビスマルクはされるがままだ)
提督(色っぽい吐息をつきながら、艶めかしく舌を絡ませてくる)
ビスマルク「んふぅ……にゅる……ん゛ん゛!?っ……いはいいはい!!いはいは!!」
提督(舌を引っ込ませると、逃がさないとでもいうようにビスマルクの舌が追いすがってくる。俺はそれに噛みついた)
提督(もちろん、加減はしているがそれでも痛いはずだ。案の定、ビスマルクはくぐもった悲鳴をあげて、痛みを訴える)
ビスマルク「っ……」ジロッ
提督(ビスマルクの舌を解放すると、ビスマルクは口を離して抗議の視線を向けてくる。俺は無言でもう一度ビスマルクの口を貪った)
ビスマルク「んはぁ……ふぅ……にゅる……れろれろ……」
提督(舌を入れ、お望みどおりに貪るようにビスマルクの咥内を蹂躙する)
提督(片手でビスマルクの頭を強く抱き、もう片方の手でビスマルクの背中をなで、だんだんと臀部の方へ手を伸ばす)
ビスマルク「んはぁ……んふぅ……ぁあ……」
提督(ビスマルクが色っぽく熱い吐息を吐いた。手は首にまわし、脚を絡ませ、体を擦りつけてくる)
提督(服をかきあげ、むき出しになった柔らかい尻を、ショーツの上から揉みしだく)
提督(一通り堪能した後、手を前にまわした。ショーツの上からでもわかる。濡れている)
ビスマルク「んぁっ……だめぇ……そこはぁ……っふむぅ……れろ」
提督(ショーツの中に手を侵入させる。恥丘を覆う陰毛をなでつけ、はしたなく濡らしているそこを責めた)
提督(割れ目に沿って指で撫で、固くなっているそれを摘み、こねくり回す。これだけ濡れていれば問題ないだろう。中に指を入れた)
提督(慣らす必要はなさそうだ。指の腹で手前のGスポットをスクラッチするように刺激する)
ビスマルク「んはぁ……!!んぁぁ……!!はぁむ……!!」
提督(ビスマルクの反応に合わせてスピードを速める。俺は、口を離した。唾液の糸が淫らに垂れる)
670 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 02:48:56.15 ID:5CZ3sfEx0
提督「どうだ?」
ビスマルク「き、気持ちいい!おかしくなっちゃう!」
提督「あの男とどっちがいい?」
ビスマルク「それはぁ!はっ……!あ、貴方ですぅ!」
提督「悩んだな?嘘を吐いただろう。あっちの方がいいと思ってる」
ビスマルク「違う!違うぅ!好きな人にされたほうが良いの!」
提督「だが、気持ちよさでは向こうが上だな?正直になれ」
ビスマルク「ぅぅ……はぁ!は、……はい」
提督「どうされるのが好みなんだ?言ってみろ」
ビスマルク「もっとぉ……!強くして!もっと深く!そぅ……はぁあ!ああ!」
提督(もはや痛くするぐらいの力で刺激する。反応が良くなり、しばらく虐めたところでさらに奥まで指を入れる)
提督(ポルチオとGスポットを責めるようにした。一度、ビスマルクをイかせてしまおう)
ビスマルク「ああ!だめ!来ちゃう!!おかしくなっちゃう!!おかしくなっちゃう!!っ……ああああ!!」
提督(ひときわ強く抱きしめられ、中が締まる。しばらくして、波が収まったらしいビスマルクは少し離れた)
提督(そして、涎をたらしながら蕩けた顔でこちらを見つめている。青い目の中にはハートマークが浮かんでいるようだ)
ビスマルク「はぁー……はぁー……」
提督「少しは上手くなったか?」
ビスマルク「はぁー……す、少しどころか……スゴクうまくなってる……どうしたの……?」
提督「そうか」
提督(俺は、質問に答えず手を振りほどく。そしてしゃがんだ。目の前に、手マ○中にショーツがずり落ちて、秘所が露わになっていた)
提督(淫らな匂いが漂っている。俺は、その秘所に吸い付いた。少ししょっぱいが、ビスマルクの秘書を舐めていると思うと興奮する)
ビスマルク「はぁっ!!つぅ……!!あぁん!!」
提督(舌で突起を刺激し、強く吸う。淫らに響く水音に羞恥を覚えるが、我慢する。ビスマルクは腰が引けるが逃がさない)
提督(舌を中にまで入れる。膣壁を舐めるようにして責める。そしてまた突起へ。立っていられないのか、ビスマルクはずるずると座り込んでしまう)
提督(だが容赦はしない。それがお前の望みのはずだ。狂うほどの快楽で俺を刻み込んでやる。ショーツを剥ぎ取り、クン○を続行した)
ビスマルク「あぁ!!あとみっ!!くぅ……!!あとみらーるぅ!!」
提督「……」ジュルジュルジュル
ビスマルク「わ、たしぃ!!はぁん……!!私、見たぁ……」
ビスマルク「貴方が……っ!!ふぅう!!……プリンツとライブに行ったことぉ!!」
提督「!」ジュル
ビスマルク「はぁっ……画像に映ってた……っ……セクシーダンスまでしてた……」
ビスマルク「私には……友達と予定があるって……どうして言ってくれなかったの……?」
ビスマルク「くぅ……プリンツと……セックスしたの……?」
671 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 02:52:22.06 ID:5CZ3sfEx0
提督「……」ジュル
ビスマルク「……なにか、言ってよ。ねぇ……」
提督「……」ジュルジュルジュル
ビスマルク「っ!?あっはぁあ!!ダメ!!誤魔化さないでっ!!」
提督「……」ジュルジュルジュル
ビスマルク「っはぁあ!!来ちゃう……来ちゃうううう!!」ビクンビクン
提督「っは……」
ビスマルク「はぁ……はぁ……はぁ……アトミラール……」
提督「……もしそうだとして、お前が俺に何を言うんだ?」
ビスマルク「……知りたいだけなの。何も言うつもりじゃないわ。ただ、気になって仕方がないの」
提督「……俺が妻以外とセックスするとでも思ったか?」
ビスマルク「!」
提督「信じられないか?」
ビスマルク「まさか。信じるわ」
提督「……そこに寝そべろ」
ビスマルク「!お、お布団がおいてなかったかしら。そっちの部屋は仮眠スペースがあったわよね?」
提督「そこに、寝そべろ」
ビスマルク「っ……はい」
提督(ビスマルクが床に寝そべる。俺はいきり立つ自分を解放して、ビスマルクのそこにあてがった)
ビスマルク「あ……」ピトッ
提督「止めたいのなら、最後のチャンスだぞ」
ビスマルク「……きて」
提督「……っ!!」ズプッ
ビスマルク「あぁ!!」ヌププププ
提督(ビスマルクの中は、とても熱くきつかった。俺は思い切り腰を打ち付け、グラインドさせ、スライドさせた)
提督(急所を責める。乱れるビスマルクは、確かに以前は見たことがなかった。初めて、ビスマルクとセックスができた気がした)
ビスマルク「だめぇ!!はっぁああ!!来ちゃうう!!」ギュウッ
提督「っ……いくぞ!!中に出してやる!!」
ビスマルク「ああ!!来て!!綺麗にして!!貴方で上書きしてええええ!!っああああ!!」ビクンビクン
提督「っ!!」ビュルルルルルルルル
ビスマルク「ああ……はぁ……はぁ……」
672 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 02:56:12.52 ID:5CZ3sfEx0
提督「くっ……ビスマルク、綺麗にして貰おうか」
ビスマルク「!……はい。ん……あむ。じゅるじゅるじゅる、れろれろれろ」
提督「うっ……ぐっ……」
提督(気だるそうに体を起こし、這いよってきたビスマルクはためらうことなく俺のモノを咥え込んだ)
提督(これもまたあいつに調教されたのだろう。気分が悪くなるが、悲しいかな。男の性は抑えられない)
提督(性感に、再びモノが勃起する。ビスマルクは慣れたように奥まで咥え込み、頭をグラインドさせ、唇や舌で快感を与えてくる)
提督「はぁ……はぁ……くっ……ああ……」ビュルルルルルルルル
ビスマルク「んぶっ!!んぐぅ……ごくん。じゅるじゅるじゅる」
提督(喉に出す。ビスマルクをまた一つ征服したと感じた。ここももうあの男のものではない。
提督「……もういい。止めろ」
ビスマルク「ん、ふぁい……ぷはっ。……どうするのかしら?」
提督「どうしてほしい?」
ビスマルク「……もっとしてほしい」
提督「何をしてほしい?」
ビスマルク「セックスを……上にのせてくれる?」
提督「……大きくしてみろ。手でな。どうせ仕込まれているんだろ?見せてみろ」
ビスマルク「っ……はい」スッ
提督(手でゆっくりと快感を与えてくる。先端や、カリ、そして竿、挙句の果てに玉まで揉まれ、まさかの指を後ろに突っ込まれた)
提督「!?」ビクッ
ビスマルク「あっ!ごめんなさい!ついいつもの癖で……」スッ
提督「いや、いい。続けろ……」
ビスマルク「はい……」シュン
提督(悔しいが、上手い。すぐに臨戦態勢になってしまう。あいつに教え込まれたんだ。それがたまらなく狂おしかった)
提督「止めろ」
ビスマルク「ん、はい」
提督「立ち上がれ」
ビスマルク「はい……終わり、なの?」チラッ
提督「そこの机に手を付け」
ビスマルク「!は、はい……えっと……」ドキドキ
提督「後ろは試したことがあるか?」
ビスマルク「!……ええ。あるわ……」
提督「そうか……初めては、全部あいつなんだな」
ビスマルク「っ!!……結婚式は、貴方が最初だったわ」ギュッ
提督「!」
ビスマルク「っ!ごめん、なさい」ビクッ
673 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 02:58:52.66 ID:5CZ3sfEx0
提督「……」ピトッ
ビスマルク「あ、ま、まって!洗ってないからっ、はぁああ……っ!!」ズププププ
提督(唾液や愛液で濡れたものは、ビスマルクの後ろに問題なく入った。きついが、すでに性器として作り替えられている)
提督(俺はこの気持ちをぶつけるように腰を打ち付ける。腹の方へ突き破るようにする)
ビスマルク「うっ……はぁん……つぅ……」ズップズップズップ
提督(ビスマルクは、感じているようだった。それだけ経験したのだ。耐え難い嫉妬をこうして上書きすることで沈める)
提督(後ろから覆いかぶさり、胸や顔を愛撫する。口に手を入れ、舌を弄び、胸の先端にある突起を摘み、いじくりまわす)
提督(大きな胸を揉みしだく。今、ビスマルクは俺のモノだと確認する。淫らに息を吐き、髪を振り乱し、胸を揺らして腰を振るこの女は俺のモノだ)
提督「っ、くぅ……」ビュルルルルルルルル
ビスマルク「っはあああ!!はぁ……!!はぁ……!!」ビクン
提督(限界を迎え、中に出し切る。これですべてを上書きしたはずだ。……中は)
提督「ん……なんだ、綺麗じゃないか」ズルッ
ビスマルク「そ、そう?良かった……ってそういう問題じゃ!!」
提督「ビスマルク、上に乗りたいなら付き合ってやる。どうする?」
ビスマルク「!……いいの?」
提督「君はいつもどれくらいしていたんだ?」
ビスマルク「……毎日、最低一回はしていたわ」
提督「……週平均は?一日当たり何回だ?」
ビスマルク「……一、二回でしょうね。多い週は三回だったかも」
提督「そうか……分かった。俺はどうすればいい?」
ビスマルク「その……ゴム、ある?後ろに入れたから、もしあるのならした方がいいのだけど」
提督「……ない。なら、シャワー浴びるか」
ビスマルク「ありがとう」
提督(執務室の隣にある仮眠室へ移動する。泊まり込むときの為の部屋だ。もちろん、執務室からしか行けない)
提督(鍵を閉めて、風呂へ向かう。シャワーで流し、ボディーソープで軽く洗った)
提督「君も体を洗うか?」
ビスマルク「いいの?じゃあすこし浴びさせてもらうわね」
提督(二人でシャワーを浴びて、タオルで体を拭く。そして布団をだし、その上に寝そべった)
提督(そしてビスマルクのフ○ラで勃起する。今日四度目だが、頑張らなくては)
674 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 03:02:31.82 ID:5CZ3sfEx0
ビスマルク「じゃあ、入れるわね」
提督「ああ」
ビスマルク「んっ……ふぁ……」ズププププ
提督(ビスマルクの秘書から先ほどの精液が垂れてくる。その官能的な光景にさらに興奮した)
ビスマルク「っ……はぁ……」グッチュグッチュグッチュ
提督「っ……!!」
提督(ビスマルクのテクはすごかった。俺は、男としての誇りを守るため、ビスマルクが昇りつめるまで必死で耐えた)
ビスマルク「ああ!!いい!!いい!!来ちゃうう!!来ちゃうううう!!」ビクンビクンビクン
提督「っ!!くぁあ!!」ビュルルルル
提督(気絶するかと思った……)
ビスマルク「アトミラール……ごめんね……ごめんね……」ジワッ
提督(ビスマルクが倒れ込んでくる。抱きしめられ、涙声で謝られる。ビスマルクなりに、思うことがあったのだろうか。しばらく、放心する)
提督「ビスマルク……」
ビスマルク「はい……」
提督「良ければ、買い物にでも行かないか?」
ビスマルク「!!行くわ、もちろん!!」ハッ
提督「そうか、行くか。なら、明日にでも行くか」
ビスマルク「ええ……ええ!!」ニコッ
提督(いろいろあった。けど、もう許さなくてはならない。完璧なんてもうありえないのだから)
提督(良い気分ではない。けど、覆水は盆に返らない。あの忌々しい事実は何をしても、もう消えない)
提督(なら、ビスマルクを捨てるか?俺には……プリンツがいてくれる。お前のような売女など知らぬと言って)
提督(先に裏切ったのが悪いと言って、この子を拒絶するか?個人的には、そうしてなじられようとも俺は悪くないと思う)
提督(プリンツと一緒になれば、きっと素晴らしい日々が待っているだろう。とてもよく尽くしてくれて、俺だけを純粋に愛してくれる)
提督(あの笑顔が毎日見られるなら幸せだ。料理だってうまい。美人で、性格だって完璧だ)
提督(それに、あの肉体を味わうことができる。今思い出しても興奮する、あのセクシーダンスの時の感触)
提督(もう十分に女性らしい体つきをしているが、あれでまだ発展途上なのだ。あの瑞々しい肌に指を埋めたい)
提督(男を知らないその秘所に、己を打ち込んで征服してやりたい。誰も味わった事のない極上の女体を独り占めにしたい)
提督(なに、先にやったのはビスマルクだ。身から出た錆だろう。さようならと言われて何を悲しむのか)
提督(罵倒されようともそのままそっくり返してやる。殴り返した方より、先に殴ったほうが悪いのは一目瞭然だ)
提督(……だが、そうしたくない。もはや狂おしいこの感情は愛だとか憎しみだとかそういう次元にない)
675 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/28(水) 03:07:19.81 ID:5CZ3sfEx0
提督(殺してしまいたい!!この世に存在するすべての何か悪いモノ、絶望を刻み込んで、すべてを呪わせて地獄へ落としてやりたい!!)
提督(穢れた娼婦、卑劣な裏切り者!!お前のせいで、俺の心に安寧などもはや二度と戻っては来ないのだ)
提督(たとえプリンツのような素晴らしい少女がいくら俺を好きで、一緒になってこの上ない幸せな人生を歩んだとしても)
提督(決してこの傷を癒すことはできない。永遠に俺を蝕むのだ!!)
提督(抱きしめたい!!この世に存在するすべての愛情表現でビスマルクを愛したい!!)
提督(どんなに酷い裏切りをされたとしても、俺は君を忘れられない。もし君が俺の手の届くところにいるなら、抱き締めずにはいられない)
提督(きっといくら言葉を尽くしても、この愛を伝えきるなんて不可能だ!!君の笑顔が見たくてどうしようもない)
提督(君に、俺の隣に居て欲しい。誰かほかの男の隣に居ることなど、見たくない!!耐えられない!!)
提督(……俺は、何が正解なのか分からない。だけど、したいことは分かる。ビスマルクの隣に居たい)
提督(そして俺のこの気持ちを知らせたい。どんなに愛していて、どんなに憎んでいるか)
提督(そして俺に全てを捧げて欲しい。心の底から愛してほしい。……そうだ、だって俺はこの人のことを)
提督(ビスマルクのことを本当に愛しているから。好きで、たまらないから)
提督(俺たちは今、布団で隣り合って寝ていた。緊急の用事はない。大和に後を任せてある)
提督(隣を見る。すると、ビスマルクと目が合った。サファイアのような青い瞳が俺を見つめる)
提督「ビスマルク」
ビスマルク「何かしら?アトミラール」
提督「あした、すごく楽しみだ」
ビスマルク「ええ、私も」
提督(ビスマルクの方に寄って、黙ってその頭を抱く。麦畑のようなサラサラのブロンドヘア)
ビスマルク「ん……」スッ
提督(ビスマルクは、片手を腰にまわしてきて、もう片手で俺の胸に触れる)
提督(密着している。ビスマルクの体温を感じた。……悪くない気分だ)
676 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/28(水) 03:16:55.66 ID:V7Mn0f8pO
可愛さと憎さが余りに余って一万倍か
プリンツは可哀想だけどこればっかりは仕方ないな
677 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2016/12/28(水) 04:44:24.60 ID:4oFuvP5n0
どっちのルートも書いてくれていいのよ?
678 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/28(水) 05:22:05.81 ID:i4j8XHEGO
プリンツかわいそう
マジで報われないな
こんな結末なら何で原作通りのゲス女にしといてやらなかったんだ
679 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/28(水) 09:13:07.34 ID:KIIGJ2UUO
3Pすれば問題解決やん
680 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/28(水) 11:08:03.35 ID:rx7eq2wcO
さっさとビスマルク轟沈させろよ
681 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/28(水) 14:16:51.07 ID:19BIyi54O
プリンツ云々抜きにして、ビスマルクのどの口でもの言ってんだお前感が凄い
682 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/28(水) 14:39:39.60 ID:iOJnlUQKO
プリンちゃん可哀想
こんな扱いなら最初から登場させなければ良かったのにな
683 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/28(水) 15:09:19.90 ID:MT/WwqwSO
ビスマルクを犠牲にしてまで提督を変態にしたくなかったのか
684 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/28(水) 19:32:37.53 ID:9Hjyi6G9O
ビスマルク以上にプリンツが作者の犠牲になってるけどね
685 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 03:43:49.45 ID:rK8GUpmoo
おつ
良いなぁこういう葛藤シチュ
ビス子を選んだルートとオイゲンを選んだルートと両方を選んだ和解3Pルートのどれも見てみたい
686 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 08:33:56.14 ID:w/JI14tXO
ビスマルク要らね
687 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 08:45:31.85 ID:fXZT1hZKO
ビスマルクいなきゃ話始まんねーよ
688 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 08:51:47.23 ID:3+9POO95O
始まんなくて良かっただろ
明らかに後半は蛇足の嵐だし
689 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 09:03:24.11 ID:fXZT1hZKO
じゃ読まなきゃよくね?
それかお好みのSSを自分で書けば良い
690 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 09:59:47.72 ID:NlMovsfIO
何言ってんだコイツ
691 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 10:17:22.10 ID:mTOezgAA0
冬休みだな…
692 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 10:48:23.82 ID:zTXnCqTfO
冬休みじゃなくてもこの手のスレは荒れてたやろ
693 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 17:58:51.07 ID:V9+VsRrnO
プリンツもレイポーされて それでやっと気づいたけど孕んでて絶望
ワルイユメは覚めなかった
というオチを予想
694 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 18:20:39.75 ID:X2mBHTk9O
提督と友のホモエンド希望
695 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 18:40:51.33 ID:LksXyT3R0
まあまあ、落ち着いて
正座しながら投下を待ちましょう
696 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 21:28:31.97 ID:mTOezgAA0
>>695
風邪引くなよ!
697 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 22:13:04.05 ID:HXYM8rwpO
インフル移したろ
698 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/30(金) 03:55:01.76 ID:4/ieWBfE0
〜
提督(約束を交わして少し寝た後、俺たちは起きてディナーに行った。ビスマルクはすごく驚いて、喜んだ)
提督『ビスマルク、ディナーに行くぞ』
ビスマルク『えっ……!?本当?』
提督『今日は特別な日だろ。何もないとでも思ったか?』
ビスマルク『アトミラール……!!アトミラール!!大好き!!』
提督(雰囲気のあるフレンチだ。と言っても堅苦しいところではない。久しぶりのビスマルクとの食事を楽しんだ後、帰宅する。そこでサプライズがあった)
ビスマルク『アトミラール。この前、ご褒美をあげるって話をしたじゃない?』
提督『ああ。……もしかして?』
ビスマルク『これ……編んでみたの。喜んでもらえれば、いいのだけれど……』
提督『これは、手編みのマフラーか!!ありがとう!これから寒くなってくるからな!』
提督『すごくうれしいよ!!頑張った甲斐があった!』
ビスマルク『良かった……!!もしよければセーターも編むからね!』
提督『ああ、是非頼むよ!」
提督(そして入浴し、寝支度を済ませて眠りについた。もちろん、同じベッドでだ。そして、翌朝)
提督「じゃあ行くか」
ビスマルク「ええ、行きましょう」
提督(車をだして、近くのショッピングモールへ向かう。駐車場が混んでいたため、近くのコインパーキングに停めた)
提督(歩いて少しの所だ。付近も店が立ち並び、瀟洒な街並みだった。何も買うものはない。だが、資金は十分にある)
提督「どこに行こうか?」
ビスマルク「何が買いたいの?」
提督「うーん……そうだな、君の新しい服なんてのはどうだ?」
ビスマルク「えっ?……いいの?」
提督「もちろんだ」
提督(……こちらの機嫌を窺うような瞳、止めて欲しい。そして浮かぶ疑問。あいつには服を買ってもらっていたか?)
提督(聞きたくなったが止めておく。意味のない事だ。いい感じの店に入り、いろいろ見てみる)
699 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/30(金) 04:05:53.06 ID:4/ieWBfE0
提督「どれにする?好きなのを選んでくれ」
ビスマルク「えっと……じゃあアトミラールが選んでくれるかしら?」
提督「俺が?そうだな……」
提督(ビスマルクなら大体なんでも合うが……あえて俺の好みでいかせてもらう)
提督「これなんてどうだ?」
ビスマルク「へぇ……こういうのが好きなの?」
提督「まあな。好きじゃないか?」
ビスマルク「いや、そういう訳じゃないわよ。ふーん……こういうのが良いんだ」
提督「知らなかったか?まああの頃は戦況が厳しくて、こうして服を買いに行くなんてできなかったからな……お、あれもいいな」
ビスマルク「……全く別のジャンルじゃない!何が一番好きなの?」
提督「……気分によりけり、だ」
ビスマルク「何よそれ、困ったわね……」
提督「俺の好みなんて参考程度でいいんだ。その中に気に入ったものがあればそれにすればいいし、なければ自分で見繕ってくれ」
ビスマルク「けど私、アトミラールに選んでほしいの。時間もあるし、いろいろ見て回りましょう?」
提督「……そう、だな」
提督(何で頑なに俺の趣味に合わせようとする?気にいられようとでもしているのか?)
提督(……いや、駄目だ!!それに、今日は楽しむために来たんだ。そんなこと考えるのは止めろ)
提督(心の中で首をもたげる悪い感情と戦いつつ、いろいろと見て回る。一通り試したら次の店へ)
提督(途中で昼食を挟みながら、気が済むまでそれを繰り返す。様々な服を試着して、ちょっとしたファッションショーだった)
提督「お、水着か」
ビスマルク「水着?もう夏も終わっちゃうわよ?」
提督「だが南方なら泳げるだろう。買っていこう」
ビスマルク「そう?ありがとう」
提督「さて、君のセンスを見させてもらおう。自分で選んでみてくれ」
ビスマルク「自分で?……分かったわ」
提督(ビスマルクは、なんと自然に大胆な水着売り場に歩いていく。少し悩んで一番際どい水着を選んだ)
ビスマルク「これにするわ、ちょっと試着してくるわね」
提督「あ、ああ」
提督(それはもはや、アダルトショップで売るべきではないかと思うものだった。マイクロビキニとでも言おうか)
700 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/30(金) 04:11:51.09 ID:4/ieWBfE0
提督(どうしてそんな際どいものをこんなにたくさんあるものの中からあんな自然に選ぶのか)
提督『知っているか?和服を着るときは下着をはかないらしいぞ』
ビスマルク『えっ!?何言ってるのよ!!そんなのはしたないわ!!』
提督『昔の話だがな。悪かったよ。……似合ってるよ、とても』
ビスマルク『あ……そ、そうかしら……///なら、よかったわ』
提督(いつか、たぶんまだそこまで穢される前。あの頃の記憶が思い返される)
提督(あんなのを選ぶようになったのもあの男の影響だと思うと、一気に気分が最悪になった。帰りたい気分だ)
ビスマルク「あの、試着できたんだけど……」
提督「そうか。……!!」
提督(ビスマルクは更衣室のカーテンを開けて、姿を見せる。少し恥じらうようにしているビスマルクの姿はすごいことになっていた)
提督(その豊満な胸の先端を少し覆い隠すだけしか役に立っていない面積の布、露わになっている見事な双丘)
提督(それ以外の豊かな膨らみは惜しげもなくその白い素肌をさらしていた。そして下半身の方)
提督(水着の試着の時、下は下着をはいたままつけるのがマナーだ。もちろん、ビスマルクだって下着をはいている)
提督(それは、ウエストの部分が見えているから確実、なはずだ。だが、かなり際どいもののはずなのにフロント部分が水着しか見えない)
提督(つまり、ビスマルクが今はいている下着はそれだけエロい奴なのだ。それもまた、きっとあいつの趣味)
提督(だが心でなんと思っていても、見とれてしまった。それに気がついて、内心で単純なものだと自分を嘲笑する)
ビスマルク「どう……かしら……?」
提督「い、いいんじゃないか?それにするか?」
ビスマルク「そ、そうね……じゃあそうしましょうか」
提督(『ずいぶんと大胆なんだな』そういった皮肉を言えないのは、そういう格好も悪くないと思っているからか。自分に腹が立つ)
提督(ともかく、水着を買って店を出る。そして服選びに戻った。結局、三着ほど買って一区切りつける)
提督「夕方だ。もう夜になる。帰ろうか」
ビスマルク「ええ、ありがとうね!」
提督「気にするな」
701 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/30(金) 04:16:34.71 ID:4/ieWBfE0
提督(パーキングエリアまでの道をたどる。まだ明るいが、空がオレンジ色になっている。そこで、ふと目に入る店があった)
提督「お、宝飾店か。寄ってみるか」
ビスマルク「えっなにそれ?……ジュエリーショップじゃない」
提督「ネックレスでも選ぶかい?」
ビスマルク「そんな……もう服を買ってもらったわ」
提督「いいんだ、買い物に行ける日なんてそうそうない。俺も今日は羽目を外したいんだ」
ビスマルク「でも……」
提督「いいから気にしないで、好きなものを選んでくれ。妻にプレゼントを買って、いいところを見せたいんだ」
ビスマルク「……うん、分かったわ。けど、私も貴方に何か買うわ」
提督「気にするなって」
ビスマルク「私がそうしたいの!」
提督「そ、そうか……」
ビスマルク「……私、貴方に何もかえせていないから」
提督「!……返す返さないっていうような関係じゃないだろう?それとも、君にとってはそうだったのか?」
ビスマルク「っ!?あ、ち、違うわ!!そんなつもりじゃ……」サァッ
提督「……悪かった。分かってるよ。そうだな、なら君が俺のを見繕ってくれ。俺は君のを選ぶよ」
ビスマルク「いえ、私こそ……そうね、そうしましょう」
提督(接客に出てくる店員に好きに見回りたいと伝え、ショーケースを巡る。色とりどりの宝石や金銀細工)
提督「どれもビスマルクに似合いそうで迷ってしまうな……っ!」
提督(目玉商品を入れたケースの前に来た時、一際輝くそれに目が奪われる。それは、大きなエメラルドのペンダントだった)
提督(まるでオーロラを閉じ込めているかのようなそれは美しい緑色で、キラキラと輝いていた)
プリンツ『アトミラール!!』ニコッ
提督(プリンツの笑顔が思い出される。これは彼女の色だ。きっと似合うに違いない。値段を見るとゼロの数が二つほど多い)
提督「……!!」
提督(文字通り桁が違う。そう簡単に買えるものではない。だが、俺の心は異様に引かれていた)
提督(そういえば、い号作戦の活躍に対して俺はまだ何もしていない。これを送ればきっと喜ぶだろう)
ビスマルク「アトミラール、これなんてどうかしら?きっと似合うと思うのだけれど。……アトミラール?」
提督「あ、いや、何でもない。どうかしたか?」
ビスマルク「……これを見ていたの?」
提督「ああ、まあな」
702 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/30(金) 04:20:37.02 ID:4/ieWBfE0
ビスマルク「さすがに値段が高すぎると思うのだけど……?」
提督「そうだな、ちょっと見てただけだよ。それで?」
提督(……結局、ビスマルクは俺にルビーをあしらったネクタイピンを買った。格調高い逸品だ)
提督(俺は、ビスマルクにサファイアのブレスレットを送った。その澄んだ蒼穹のような青がビスマルクの色だと思ったからだ)
提督(買い物を終えて、外に出ると雷鳴が響いていた。夕立だ!急いで車へ向かうが、間に合わない)
提督(土砂降りの雨で全身がずぶ濡れになる。まあ、買ったものがビニールに包まれていたおかげで無事だったのが幸いだ)
提督(急いで車に乗り込む。シートが濡れるが仕方がない)
提督「ふぅ……夕立か。運が悪かったな」
ビスマルク「ええ、そうね」
提督「ほら、タオルだっ!?」
ビスマルク「ありがとう、アトミラール。……?あ」
提督(ビスマルクの姿に目を奪われる。今日、ビスマルクは白いシャツにネイビーブルーのフィッシュテールスカートで来ていた)
提督(しかし雨に濡れたことで、白いシャツが肌にべったりと張り付いた上に少し透けていた)
提督(黒いレースのブラどころか綺麗な肌までもが見えている。俺の視線につられて自らの姿を確認したビスマルクも、それに気がつく)
提督(ビスマルクは、少し顔を赤らめるとちらりとこちらを上目使いで見る。しばし、見つめ合った)
ビスマルク「……見たいの?」
提督「っ……すまん」
ビスマルク「いいのよ、気にしないで。貴方だもの、嫌じゃないわ。……黒が好みだったものね」
提督「……」カァッ
ビスマルク「……したも、見てみたい?」
提督「!?」
提督(ビスマルクは、ゆっくりと手を伸ばしてスカートの裾を掴むと、ゆっくりとたくし上げていく)
提督(俺は、止めることができなかった。水着を試着していた時からどんな下着なのか気になっていたのだ
提督(そのままビスマルクの下腹部が露わになる。ビスマルクがつけていたのは際どいカットの黒レースだった)
提督(大事な所は守られているが、細い。そしておそらくTバックだろう)
ビスマルク「アトミラール……大きくなってるわ」
提督「っ……!!」
提督(こんなの、耐えられるわけがない。誰だってこんなものを見せられたらこうなる。俺が悪い訳じゃない)
ビスマルク「……私、貴方が欲しいわ」
提督「……家に戻ってからな」
703 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/30(金) 04:24:00.15 ID:4/ieWBfE0
ビスマルク「ホテルに行けばいいじゃない」
提督「!!」
提督(……ホテルなんて連れて行ったことがなかった。つまり、あいつの影響だ。よく考えたら、セックスに誘ってくるような淫乱になったのもそうだろう)
提督(その何気ない一言に一気に頭が冷える。そもそも、君はそんなことを言う奴じゃなかっただろう!!)
ビスマルク『戦艦ビスマルク、抜錨!出撃するわ!私の戦い、見せてあげる!』
提督(俺がホレタあの凛々しいビスマルクと、今目の前にいる娼婦のようなビスマルクが、一致しない)
提督「……よく、ホテルなんて知っているな」
ビスマルク「えっ……いや、その……」
提督(瞳を潤ませ、頬を赤らめ、雌の顔をしていたビスマルクから一気に表情が消える。顔が青ざめていくのが目に見えて分かった)
提督(……その反応が、また気に障った)
ビスマルク「ご、ごめんなさい……私は……」
提督「なぜ謝るんだ?」
ビスマルク「っ……あの……」
提督「……すまないが忘れものに気がついた」
ビスマルク「えっ……?どこ行くの!?雨が降ってるわよ!」
提督(このままだと、手が出そうだった。こいつと一緒に居たくなかった。無視して、車を降りる)
提督「……」
ビスマルク「っ、待って!!」
提督(すると、ビスマルクも車を降りてきた。追いかけようとしてくる。無視だ)
ビスマルク「待ってったら!!」
提督「っ!!いいから、車の中で待ってろ!!忘れ物を取りに行くだけだ!!」
ビスマルク「っ!!私も行く!!」
提督「俺の言うことを聞けないのか!?あいつの言うことは聞いて俺を侮辱したのにな!!」
ビスマルク「……っ!!……」
提督(ビスマルクは酷く傷ついた表情をした。そしてかすれる声で『分かった』とつぶやくと、車に戻る)
704 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/30(金) 04:26:21.48 ID:4/ieWBfE0
提督(衝動的に言ってしまったが、少しせいせいした。雨の中、先ほどの宝飾店に戻る。狂いそうだった)
店員「いらっしゃいませ。っ!?濡れておられるではありませんか!今タオルを用意いたします」
提督「いえ、結構です。濡れていて申し訳ありません。ですが、やはりあのエメラルドが欲しくなったのです。用意していただけませんか?」
提督(心配する店員に謝り、あのエメラルドのネックレスを買う。これをプリンツに渡したら、一体どんな顔をするだろうか?)
提督(きっと喜んでくれるはずだ。もしかしたら、感激のあまり泣いてしまうかもしれないな)
提督(準備ができた宝石を受け取って、車に戻る。冷たい雨にうたれながら歩いてると、落ち着いてきた)
提督(俺は、何をしているのだろうか。この前にもう忘れる、赦すと決めたばかりなのに)
提督(本当に気分が悪い。自分自身に対してだ。車の所まで来ると、ガラス越しにビスマルクが泣いているのが見えた)
提督「違う……俺は、こんなことをしたかったわけじゃ……」
提督(車のドアを開けると、ビスマルクがこちらに気がつく)
ビスマルク「アトミラール……!!」サッサッ
提督(赤い目をしたビスマルクが、ハンカチで目元をぬぐった。震える声で、言葉を紡ぐ)
ビスマルク「ごめんなさい……私、もう二度とあんなこと言わないわ」
提督「もういいんだ。俺の方こそ、すまなかった。俺は……」
ビスマルク「違うわ!!私が悪いの……私が……っ……」
提督「いや、俺が悪いんだ」
ビスマルク「違う!!それだけは、絶対に違う!!」
提督「俺が悪いと言っているだろう!!」
ビスマルク「っ!!ごめんなさい……私……」
提督(悟った。俺たちが、どうするのが一番正解なのかを。今の現状を見て、俺の想いと現実の違いを見て、悟った。そう、)
提督「俺たちは、もう駄目なのかもしれないな」
705 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/30(金) 04:29:48.34 ID:4/ieWBfE0
ビスマルク「!!そんな……駄目じゃないわ!!」
提督「俺は、あのことを気にしないようにしようとした。だが、君の言葉に、行動に、態度に、どうもあいつの影がちらつく」
ビスマルク「っ……どうすれば、いいの……?」
提督「それもまた、気に障る。俺が満足する答えが聞きたいかい?なら、教えてあげる。本心を話してくれ」
ビスマルク「……」
提督「……だが、その本心にも俺はまた不快になるのだろうな」
ビスマルク「……っ」ポロポロポロ
提督「……本当はこんなつもりじゃなかった。今日だって、純粋に君と楽しいことがしたいだけだったんだ。……だけど、駄目みたいだ」
ビスマルク「……私は、楽しかった」
提督「!」
ビスマルク「一緒に買い物をして、服を見て、水着を選んで。お昼だって、美味しかった」
提督「……」
ビスマルク「嫌なことを全部忘れられた。アトミラールとできなかったことをいっぱいしたいって思って、きっとできるって思った」
提督「……あいつとは買い物に行かなかったのか?」
ビスマルク「っ……行ったわ」
提督「楽しくなかったのか?いや、楽しかったはずだ。そうだろう?」
ビスマルク「けど、今日の方が良かった」
提督「何故?サファイアを買ってもらったからか?それとも、服をたくさん買ってもらったから?」
ビスマルク「貴方と、一緒だったからよ……!!」
提督「……!!」
ビスマルク「信じられないなら、今すぐお金を払うわ……そうすれば私を信じてくれるでしょ?」
提督「……あの男は、どうなったか分からないが、きっと死んでいる。あるいは、死んだ方がマシな目に遭っているかもな」
ビスマルク「……そうね」
提督「あの時、俺を選んだお前が殺したようなものだ……!!何も思わないのか?」
ビスマルク「ええ。しいて言えば、せいせいしたし、安心したわ。……これが包み隠さない私の本心。軽蔑した?」
提督「自分が愛した男に対して、その仕打ちか?」
ビスマルク「愛してなんかない。そう思うしかなかっただけ。今は、もう何も感じない」
706 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/30(金) 04:33:07.16 ID:4/ieWBfE0
提督「っ!!……いや、いい。それで、お前が殺した名もなき赤子はどうだ?」
ビスマルク「!」
提督「艦娘だからか?跡も残っていないが、確かにお前は堕胎した。自分と、あの男との子供を殺した」
ビスマルク「……赦される事ではないし、申し訳ないと思うわ。でも、それでも堕ろしたかったの」
提督「何故だ」
ビスマルク「……貴方と、居たかったから」
提督「何故俺の名前が出る……!!俺は堕ろしてくれなんて言っていない!!」
ビスマルク「もし、私が貴方なら、口でなんと言おうが絶対に嫌だと思うから。それに、あの男との繋がりが嫌だった」
提督「……見下げ果てた奴だ。心底軽蔑する。自分のためにあの男も、我が子も殺したのか」
ビスマルク「っ……そうよ」
提督「そこまでして、俺の隣に居たいか」
ビスマルク「ええ」
提督「何故だ!?俺に依存したいのか!?そんなの御免だ!!到底、受け入れられるものではない!!」
ビスマルク「違う。……貴方が、好きだったからよ」
提督「っ!!」
ビスマルク「……私は、貴方といたい。けど、最低の女だわ。自分の本心を言葉にしてみて、改めて分かった」
ビスマルク「貴方の隣に居るのが赦されないぐらい悪い女よね。けど、それでもいっしょにいたかった」
提督「……」
ビスマルク「……だ、だけど、もし貴方が……私といるのが嫌で、苦痛でしかないのなら」
提督(取り繕った表情は、今にも決壊しそうだった。努めて作っているのであろう無表情だが、引きつり、目には涙が浮かんでいる)
707 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/30(金) 04:36:05.57 ID:4/ieWBfE0
ビスマルク「それなら、……ぜ、ぜんぶおわりにしましょう。ぜんぶ、わたしがわるいから。……そ、そんなの、とうぜんだから」
ビスマルク「っ……ごめんなさい。わたしがいえたことじゃ、ないけれど。あなたのしあわせを祈っているわ」
ビスマルク「貴方がしあわせなら、それでいい。きっとすてきな人がみつかる。だって、貴方ですもの。……だから、わたしのことは気にしないで」
提督(けれども、決して目を背けることなく、そう言い切った)
提督「……」
提督(俺は、そこに戦艦ビスマルクの面影を……いや、戦艦ビスマルクを見た)
提督(そこにいたのは、確かにあの凛々しく勇ましい戦艦ビスマルクだった。サファイアのような青い瞳の中)
提督(悲しみや恐怖、後悔などの念が渦巻くその奥底で、輝く信念を見た)
提督「……そこまで。そこまで思っていてくれて、なんであんなことを」
ビスマルク「……わたしが、ばかだったから。本当にそれだけなの。……ごめんなさい」
提督「……」
提督(……なんだかんだ言って、ビスマルクはまだ子供の部類だ。ようやく成人した大学生のようなものだ)
提督(まだ周囲の大人が面倒を見なくてはならないような、そんな子供が、ここまで言うのだ)
提督(卑劣な大人に騙された哀れな子供、誰かに助けてもらいたいはずのビスマルクが、けどもういいと)
提督(俺が幸せなら、それでいいと。そう言うのであれば、それは本当に俺のことを大切に思ってくれているのだろう)
提督「……俺は、本当に君が好きなんだ。だけど、本当に君が憎くて仕方ない」
提督「でも、それでも俺は、君といたい。しかし、今日みたいに君に辛く当たってしまうこともあるだろう」
ビスマルク「……!!」
提督「もちろん、もうそうしないように努力する。だが、またやってしまうかもしれない……」
提督「それでも、いいか?それでも、居てくれるか?」
ビスマルク「もちろん……!!貴方がわたしをうけいれてくれるなら、わたしはずっと一緒に居るわ」
提督(互いに体を寄せ、抱き合う。強く抱きしめ、唇を重ねた。ずっとそうしていて、雨が上がり、周りが暗くなったところで、車を出す)
708 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/30(金) 04:37:27.88 ID:4/ieWBfE0
提督(そしてそのまま帰宅した。手料理を食べ、風呂に入り、寝支度を済ませる)
提督(ビスマルクは先に寝室へ行っている。俺は、書斎にいた)
提督「……」
提督(手には、あのエメラルドペンダントがあった。これをどうするか……)
プリンツ『……私の、ファーストキスです』
プリンツ『忘れないでくださいね。私は、いつでも貴方の味方で、貴方を見ていますから』
プリンツ『貴方のためなら、何でもできます。では、失礼しますね』
提督「プリンツ……」
提督(あの時の言葉が思い出される。……赦されないことだ。プリンツのことも好きだなんて)
提督(だが、あんなに俺を好いていて尽くしてくれる子に惚れるなだなんて無理だとは思わないだろうか?)
提督「……考えるのは止めだ!普通に渡そう。ただの祝いの品にしては少しあれだが、気にするまい」
提督(カバンにしまって、寝室へ向かった。明かりを消して、ビスマルクの隣に入る)
ビスマルク「アトミラール。お休み」
提督「ビスマルク」グイッ
ビスマルク「ん……ふぅ……んちゅっ……」
提督(ビスマルクにキスをする。手を下着の中に潜り込ませる)
提督「いいか?」
ビスマルク「貴方なら、いつでも……!!」
提督(ビスマルクと熱い夜を過ごす。愛撫から始まり、前戯を経てから本番へ。正常位で挿入する)
ビスマルク「ああっ!!あ!!アトミラール!!愛してる!!」
提督「っ……!!」ズッチュズッチュズッチュ
提督(一心不乱に腰を振る。ビスマルクへの愛を確かめるように。そして、プリンツへの気持ちを抑えるように)
提督(結局、その後も一回では終わらずに三回してから寝た。腕の中のビスマルクが愛しかった)
ビスマルク「すぅ……すぅ……」
提督「……」ナデナデ
ビスマルク「ん……すぅ……すぅ……」
提督(俺の妻は、ビスマルクだ。……プリンツのことは、考えないようにした)
709 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/30(金) 09:07:07.97 ID:zTOvFujRO
乙
710 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/30(金) 10:05:58.56 ID:925Z6dMto
もう提督も駄目やね
711 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/30(金) 10:23:38.71 ID:CM0+sjfpO
もうプリンツもビスマルクも轟沈させて独り身にならん限りまともな精神状態には戻らんな
712 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/30(金) 10:46:17.16 ID:IXoDPYvOo
こりゃ駄目やね
プリンツが報われて欲しいけど…
713 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/30(金) 10:59:39.01 ID:Tf9qCzKrO
プリンちゃん可哀想…
でもあまりにも提督が糞過ぎて提督と結ばれて欲しいというよりも他の良い人見つけて幸せになって欲しいって感じだわ
ビスコと提督は互いに屑同士で丁度いいんじゃねえのどうでもいいけど
714 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/30(金) 11:41:14.79 ID:vGZ1vbdF0
ビスマルクが多少マシにはなってきとるけど、犯した罪が大きすぎるか。プリンツは提督を救おうって気持ちでも、それを盾にして提督を奪おうとしてる気も
提督はプリンツにビス子を重ねて現実逃避する前に最初から精神治療しとけばと思うけどもう心がボロボロやし
715 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/30(金) 11:49:12.04 ID:pssUyUM3O
クズさ加減では整備員とビスマルクでそこまで変わりはないのに整備員が許されなくてビスマルクが許されるのはどうにもモヤっとする
いっそ加賀の後日談みたいにズバッと振ったほうが良かったわ
716 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/30(金) 12:02:25.71 ID:qplUnxOcO
殺してやりたい程憎んでて愛してるて提督が葛藤しつつも納得してるんだから別に良くね
まあ少し揺らいでる気はするか
717 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/30(金) 12:10:07.60 ID:Hu0HliOro
また一荒れして今ウダウダ言ってる人がメシウマする展開があるかもしれんしまだ分からんぞ
今の内から提督が糞とか言ってる人はこの先どう転んでも楽しめそうに無いしもう見ない方が良いと思うけど
718 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/30(金) 12:23:26.74 ID:kOgSGr00O
>>717
糞提督が死ぬメシウマ展開があるかもしれない(適当)
719 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/30(金) 12:33:35.79 ID:I5x7NKIrO
(プリンやビス以前に提督が)ダメみたいですね。
720 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/30(金) 13:26:16.15 ID:qBSVl+5B0
浮気されて再構築した人間の心理が良く現れてていいわ
日常の何気ない時にも裏切りを思い出してフラッシュバックしちゃうんだよな
>>717
PCとスマフォでID転がししてる病人だからそいつには触らない方がいいぞ
721 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/30(金) 14:33:50.18 ID:LveCJdNYO
>>720
対立煽り乙
722 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/30(金) 14:43:17.84 ID:Hu0HliOro
そうね
触らんとくよ
723 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/30(金) 14:45:33.66 ID:4IuWIqqSo
さっさとビスマルク轟沈させろや
724 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/31(土) 09:41:58.89 ID:ojwABHMOo
いくら何でも引っ張りすぎだろ
725 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/12/31(土) 14:29:13.38 ID:NoY/GYOv0
瑞鶴の方が気になる
726 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/31(土) 14:55:43.39 ID:DupNhSLa0
〜
提督(一日だけの臨時休暇を終え、執務に戻って一週間。現在、ビスマルクは主に再訓練を行っているが、成績は極めて良好だ)
提督「では、開発はこのように頼むぞ」
明石「任せてください!きっといい結果をご報告しますよ!」
提督(開発の指示を出し終え、工廠から司令部へ向かいながら訓練の様子を眺める。どうやら射撃訓練中のようだ)
陸奥「用意……てっ!!」
ドゴォンドゴォンドゴォン
陸奥「弾着……今」
ザブンザブンドガァン
陸奥「長門、大和、夾叉、至近弾。ビスマルク、命中。以上、第二斉射結果」
大和「っ……!!やりますね……!!」ギュッ
長門「見事だ。ブランクを感じさせないな」
ビスマルク「運が良かったのよ。計算しつくした後、当たるか当たらないかを決めるのは運だから」
陸奥「それでも、ねぇ……驚異的な命中率よ、これは」
提督(この分ならすぐに実戦に参加することになる。……できれば、行かないでほしいが)
提督(そんなことを考えていると、司令部へ着いた。執務室へ戻る。その途中で久しぶりにプリンツとすれ違う。っといっても数日ぶりだが)
プリンツ「……こんにちは」ペコッ
提督「プリンツ」
プリンツ「……」スタスタスタ
提督(プリンツは軽く挨拶すると、そのまま歩いていく。この前まで秘書艦を務めてくれていたが、今やそれを務めるのはビスマルクだ)
提督(ビスマルクが戻って以来、プリンツと話す機会があまりない。秘書艦じゃなくなったのに加えて、よく前線に出るようになったからだ)
提督(彼女は戦闘において毎回大きな戦果をあげている。本国やドイツでもその活躍っぷりがニュースになるほどに)
提督(前までは恋b……親しい友人ぐらいの関係だったが、今では普通の上司部下に戻ってしまったようだ)
提督(ついこの間まではずっと一緒に居たのに……深い喪失感と悲しみが襲う)
提督(だが、それでいい。これが正しいあり方なんだ。俺の妻は、ビスマルクだ)
727 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/31(土) 14:57:18.83 ID:DupNhSLa0
提督(そしてプリンツは、……ただの部下だ。ただ、俺が一番つらかったときに献身的に支えてくれて)
提督(そして俺のことを好いていてくれて、俺も禁断の恋心と愛情を抱いているだけの、……ただの部下だ)
提督(もちろん、俺はビスマルクのことを愛している。この気持ちは決してプリンツが言っていたような愛の残骸なんかではない)
提督(もし二人を選ぶことができればと思うが、選べるのは一人。それが道徳だ。そして俺はもうビスマルクを選んでいる)
提督(決して後悔しているわけではない。しかし、悲しいものは悲しっ!?)
提督「っ!?プリンツ……?」
プリンツ「……!!」ダキッ
提督(プリンツに、後ろから抱きしめられる。背中に当たる柔らかい感触に心臓が高鳴った)
提督「ど、どうしたんだ……?」
プリンツ「……私は、頑張ってますよね?報告書、見てくれましたか?たくさん敵を沈めました」
提督「あ、ああ……!!」
プリンツ「アトミラールの役に、立てていますか?」
提督「もちろんだ!」
プリンツ「ああ、良かったです。……これからも、頑張ります。からぁ……どうか、わ、私を……っ、見ていて、くださいね」ウルッ
提督「ああ、いつでも君を見ているよ」
プリンツ「ほ、本当ですか……っ?けど、私……さ、さびしいよ……!!アトミラール……!!」グスッ
提督「……プリンツ、来てくれ」ガシッ
プリンツ「……?」ギュッ
提督(その震える声音に、我慢できなくなった。だが、彼女を優しく抱きとめるわけにはいかない)
提督(俺たちは、決して結ばれることは無い。ここでプリンツを受け入れることは、互いのためにならないのだ)
提督(胸が苦しい。胃が痛い。だが、そうせざるを得ない。それが道徳というものだ。……けど、これだけは)
提督(これを渡すくらいは、させてほしい。そして、できれば親しい関係でありたいと思う。もちろん健全なやつだ)
提督(手を取り、執務室にプリンツを連れていく。プリンツは固く手を握っていた)
728 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/31(土) 14:58:54.41 ID:DupNhSLa0
提督「い号作戦では本当によくやってくれた。……これは、そのお礼と祝いの贈り物だ」
プリンツ「えっ?これ……エメラルドですか?」チラッ
提督「まるでオーロラみたいだろう?君の色だ。きっと似合うと思って買った。どうか、受け取ってくれないか?」
プリンツ「アトミラール……!!これ、こんなに大きくて綺麗なものを……きっとすごく高かったのではないですか?」
提督「気にするな。俺の君に対する気持ちに比べれば、些細なものだ」
プリンツ「本当ですか?ありがとうございます……!!その、かけて、くれませんか?」ジッ
提督(涙の浮かんだ上目づかい。勝てるわけがなかった)
提督「分かった」
提督(姿勢を正すプリンツの首に手をまわし、ペンダントをかける。チェーンを繋いだ瞬間、プリンツに抱き付かれた)
提督「っ」
プリンツ「嬉しいです。本当に……嬉しすぎて泣いちゃいます……!!」ギュッ
提督「……プリンツ、君は俺が一番つらい時に一番近くで支えてくれていた。本当にありがとう」ギュッ
提督「感謝しても、し足りない。俺にできることは何でもする。だから、いつでも頼ってくれ」
プリンツ「ありがとうございます、アトミラール。いつか、きっといつか私を……」
提督「君、を……?」
プリンツ「……何でも、ありません。アトミラールこそ、私にできることがあれば何でも言ってくださいね」
提督「ありがとう」
提督(しばし、抱き合う。そしてどちらからともなく離れた。無言だが、心地いい空間)
プリンツ「……では、私は次の出撃の準備がありますので。失礼しますね」
提督「分かった。……プリンツ、気をつけてくれ」
プリンツ「貴方に勝利の栄光を。私は絶対に死にません。いつでも、貴方のもとに帰ってきます」
提督(プリンツが退出し、俺は仕事に戻る。……あそこで抱いてしまってはいけないと、分かっていたが耐えられなかった)
提督(自分の罪深さを考えると胃が痛い。だが、あそこで、プリンツが泣いているのにそれを冷たく切り捨てることはできなかった)
729 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2016/12/31(土) 15:01:48.07 ID:DupNhSLa0
〜
提督(次の日、食堂でビスマルクと昼休憩を取っていた時だった。愛妻弁当に舌鼓を打つ)
ビスマルク「どうかしら?美味しい?」
提督「ああ、美味しいよ。……っ!」
ビスマルク「アトミラール?……プリンツ」クルッ
プリンツ「……こんにちは、アトミラール」
提督(プリンツが後から食堂に来た。ビスマルクとプリンツの仲は険悪なままだった。何とかしてあげたいが)
ビスマルク「……私が悪いわ。けど、やっぱりつらいわね。どうにかして仲直りしたいのだけれど」
提督「そうだな。きっとできるさ」
提督(プリンツは、あれ以来ずっとビスマルクを嫌っていた。それは彼女のビスマルクを見る目を見れば分かる)
提督(怒りと嫌悪感が込められているのがはっきりとわかる。……そこに嫉妬が含まれている気がするのは、気のせいだ)
提督(ふと、プリンツがこちらを見ているのに気がついた。視線を向けると、プリンツは妖しい微笑みを浮かべている)
提督(目が合うと、プリンツは胸元からあのペンダントを取り出した。そして……)
プリンツ「……♪」チュッ
提督「!」
提督(エメラルドに口づけする様に、どぎまぎする。いけない、そんなこと、赦されないのに)
ビスマルク「アトミラール?……?どうしたの?」クルッ ジッ
提督「いや、何でもないさ」
提督(ビスマルクは振り向いて俺の視線の先に気がつくと、少し不安そうに、そして嫉妬の怒りを込めてそう尋ねてくる)
提督(それ以外に答えようがなかった。ビスマルクはジッとこちらを見つめ、そして『そう』と呟いた)
提督「ビスマルク」
ビスマルク「何?」
提督「愛してる」
ビスマルク「私も」
提督(俺は、本心からそういった)
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