提督「という訳なんだ、うむ」 ビスマルク「……」

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697 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/29(木) 22:13:04.05 ID:HXYM8rwpO
インフル移したろ
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/30(金) 03:55:01.76 ID:4/ieWBfE0


提督(約束を交わして少し寝た後、俺たちは起きてディナーに行った。ビスマルクはすごく驚いて、喜んだ)

提督『ビスマルク、ディナーに行くぞ』

ビスマルク『えっ……!?本当?』

提督『今日は特別な日だろ。何もないとでも思ったか?』

ビスマルク『アトミラール……!!アトミラール!!大好き!!』

提督(雰囲気のあるフレンチだ。と言っても堅苦しいところではない。久しぶりのビスマルクとの食事を楽しんだ後、帰宅する。そこでサプライズがあった)

ビスマルク『アトミラール。この前、ご褒美をあげるって話をしたじゃない?』

提督『ああ。……もしかして?』

ビスマルク『これ……編んでみたの。喜んでもらえれば、いいのだけれど……』

提督『これは、手編みのマフラーか!!ありがとう!これから寒くなってくるからな!』

提督『すごくうれしいよ!!頑張った甲斐があった!』

ビスマルク『良かった……!!もしよければセーターも編むからね!』

提督『ああ、是非頼むよ!」

提督(そして入浴し、寝支度を済ませて眠りについた。もちろん、同じベッドでだ。そして、翌朝)

提督「じゃあ行くか」

ビスマルク「ええ、行きましょう」

提督(車をだして、近くのショッピングモールへ向かう。駐車場が混んでいたため、近くのコインパーキングに停めた)

提督(歩いて少しの所だ。付近も店が立ち並び、瀟洒な街並みだった。何も買うものはない。だが、資金は十分にある)

提督「どこに行こうか?」

ビスマルク「何が買いたいの?」

提督「うーん……そうだな、君の新しい服なんてのはどうだ?」

ビスマルク「えっ?……いいの?」

提督「もちろんだ」

提督(……こちらの機嫌を窺うような瞳、止めて欲しい。そして浮かぶ疑問。あいつには服を買ってもらっていたか?)

提督(聞きたくなったが止めておく。意味のない事だ。いい感じの店に入り、いろいろ見てみる)
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/30(金) 04:05:53.06 ID:4/ieWBfE0
提督「どれにする?好きなのを選んでくれ」

ビスマルク「えっと……じゃあアトミラールが選んでくれるかしら?」

提督「俺が?そうだな……」

提督(ビスマルクなら大体なんでも合うが……あえて俺の好みでいかせてもらう)

提督「これなんてどうだ?」

ビスマルク「へぇ……こういうのが好きなの?」

提督「まあな。好きじゃないか?」

ビスマルク「いや、そういう訳じゃないわよ。ふーん……こういうのが良いんだ」

提督「知らなかったか?まああの頃は戦況が厳しくて、こうして服を買いに行くなんてできなかったからな……お、あれもいいな」

ビスマルク「……全く別のジャンルじゃない!何が一番好きなの?」

提督「……気分によりけり、だ」

ビスマルク「何よそれ、困ったわね……」

提督「俺の好みなんて参考程度でいいんだ。その中に気に入ったものがあればそれにすればいいし、なければ自分で見繕ってくれ」

ビスマルク「けど私、アトミラールに選んでほしいの。時間もあるし、いろいろ見て回りましょう?」

提督「……そう、だな」

提督(何で頑なに俺の趣味に合わせようとする?気にいられようとでもしているのか?)

提督(……いや、駄目だ!!それに、今日は楽しむために来たんだ。そんなこと考えるのは止めろ)

提督(心の中で首をもたげる悪い感情と戦いつつ、いろいろと見て回る。一通り試したら次の店へ)

提督(途中で昼食を挟みながら、気が済むまでそれを繰り返す。様々な服を試着して、ちょっとしたファッションショーだった)

提督「お、水着か」

ビスマルク「水着?もう夏も終わっちゃうわよ?」

提督「だが南方なら泳げるだろう。買っていこう」

ビスマルク「そう?ありがとう」

提督「さて、君のセンスを見させてもらおう。自分で選んでみてくれ」

ビスマルク「自分で?……分かったわ」

提督(ビスマルクは、なんと自然に大胆な水着売り場に歩いていく。少し悩んで一番際どい水着を選んだ)

ビスマルク「これにするわ、ちょっと試着してくるわね」

提督「あ、ああ」

提督(それはもはや、アダルトショップで売るべきではないかと思うものだった。マイクロビキニとでも言おうか)
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/30(金) 04:11:51.09 ID:4/ieWBfE0
提督(どうしてそんな際どいものをこんなにたくさんあるものの中からあんな自然に選ぶのか)

提督『知っているか?和服を着るときは下着をはかないらしいぞ』

ビスマルク『えっ!?何言ってるのよ!!そんなのはしたないわ!!』

提督『昔の話だがな。悪かったよ。……似合ってるよ、とても』

ビスマルク『あ……そ、そうかしら……///なら、よかったわ』

提督(いつか、たぶんまだそこまで穢される前。あの頃の記憶が思い返される)

提督(あんなのを選ぶようになったのもあの男の影響だと思うと、一気に気分が最悪になった。帰りたい気分だ)

ビスマルク「あの、試着できたんだけど……」

提督「そうか。……!!」

提督(ビスマルクは更衣室のカーテンを開けて、姿を見せる。少し恥じらうようにしているビスマルクの姿はすごいことになっていた)

提督(その豊満な胸の先端を少し覆い隠すだけしか役に立っていない面積の布、露わになっている見事な双丘)

提督(それ以外の豊かな膨らみは惜しげもなくその白い素肌をさらしていた。そして下半身の方)

提督(水着の試着の時、下は下着をはいたままつけるのがマナーだ。もちろん、ビスマルクだって下着をはいている)

提督(それは、ウエストの部分が見えているから確実、なはずだ。だが、かなり際どいもののはずなのにフロント部分が水着しか見えない)

提督(つまり、ビスマルクが今はいている下着はそれだけエロい奴なのだ。それもまた、きっとあいつの趣味)

提督(だが心でなんと思っていても、見とれてしまった。それに気がついて、内心で単純なものだと自分を嘲笑する)

ビスマルク「どう……かしら……?」

提督「い、いいんじゃないか?それにするか?」

ビスマルク「そ、そうね……じゃあそうしましょうか」

提督(『ずいぶんと大胆なんだな』そういった皮肉を言えないのは、そういう格好も悪くないと思っているからか。自分に腹が立つ)

提督(ともかく、水着を買って店を出る。そして服選びに戻った。結局、三着ほど買って一区切りつける)

提督「夕方だ。もう夜になる。帰ろうか」

ビスマルク「ええ、ありがとうね!」

提督「気にするな」
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/30(金) 04:16:34.71 ID:4/ieWBfE0
提督(パーキングエリアまでの道をたどる。まだ明るいが、空がオレンジ色になっている。そこで、ふと目に入る店があった)

提督「お、宝飾店か。寄ってみるか」

ビスマルク「えっなにそれ?……ジュエリーショップじゃない」

提督「ネックレスでも選ぶかい?」

ビスマルク「そんな……もう服を買ってもらったわ」

提督「いいんだ、買い物に行ける日なんてそうそうない。俺も今日は羽目を外したいんだ」

ビスマルク「でも……」

提督「いいから気にしないで、好きなものを選んでくれ。妻にプレゼントを買って、いいところを見せたいんだ」

ビスマルク「……うん、分かったわ。けど、私も貴方に何か買うわ」

提督「気にするなって」

ビスマルク「私がそうしたいの!」

提督「そ、そうか……」

ビスマルク「……私、貴方に何もかえせていないから」

提督「!……返す返さないっていうような関係じゃないだろう?それとも、君にとってはそうだったのか?」

ビスマルク「っ!?あ、ち、違うわ!!そんなつもりじゃ……」サァッ

提督「……悪かった。分かってるよ。そうだな、なら君が俺のを見繕ってくれ。俺は君のを選ぶよ」

ビスマルク「いえ、私こそ……そうね、そうしましょう」

提督(接客に出てくる店員に好きに見回りたいと伝え、ショーケースを巡る。色とりどりの宝石や金銀細工)

提督「どれもビスマルクに似合いそうで迷ってしまうな……っ!」

提督(目玉商品を入れたケースの前に来た時、一際輝くそれに目が奪われる。それは、大きなエメラルドのペンダントだった)

提督(まるでオーロラを閉じ込めているかのようなそれは美しい緑色で、キラキラと輝いていた)

プリンツ『アトミラール!!』ニコッ

提督(プリンツの笑顔が思い出される。これは彼女の色だ。きっと似合うに違いない。値段を見るとゼロの数が二つほど多い)

提督「……!!」

提督(文字通り桁が違う。そう簡単に買えるものではない。だが、俺の心は異様に引かれていた)

提督(そういえば、い号作戦の活躍に対して俺はまだ何もしていない。これを送ればきっと喜ぶだろう)

ビスマルク「アトミラール、これなんてどうかしら?きっと似合うと思うのだけれど。……アトミラール?」

提督「あ、いや、何でもない。どうかしたか?」

ビスマルク「……これを見ていたの?」

提督「ああ、まあな」
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/30(金) 04:20:37.02 ID:4/ieWBfE0
ビスマルク「さすがに値段が高すぎると思うのだけど……?」

提督「そうだな、ちょっと見てただけだよ。それで?」

提督(……結局、ビスマルクは俺にルビーをあしらったネクタイピンを買った。格調高い逸品だ)

提督(俺は、ビスマルクにサファイアのブレスレットを送った。その澄んだ蒼穹のような青がビスマルクの色だと思ったからだ)

提督(買い物を終えて、外に出ると雷鳴が響いていた。夕立だ!急いで車へ向かうが、間に合わない)

提督(土砂降りの雨で全身がずぶ濡れになる。まあ、買ったものがビニールに包まれていたおかげで無事だったのが幸いだ)

提督(急いで車に乗り込む。シートが濡れるが仕方がない)

提督「ふぅ……夕立か。運が悪かったな」

ビスマルク「ええ、そうね」

提督「ほら、タオルだっ!?」

ビスマルク「ありがとう、アトミラール。……?あ」

提督(ビスマルクの姿に目を奪われる。今日、ビスマルクは白いシャツにネイビーブルーのフィッシュテールスカートで来ていた)

提督(しかし雨に濡れたことで、白いシャツが肌にべったりと張り付いた上に少し透けていた)

提督(黒いレースのブラどころか綺麗な肌までもが見えている。俺の視線につられて自らの姿を確認したビスマルクも、それに気がつく)

提督(ビスマルクは、少し顔を赤らめるとちらりとこちらを上目使いで見る。しばし、見つめ合った)

ビスマルク「……見たいの?」

提督「っ……すまん」

ビスマルク「いいのよ、気にしないで。貴方だもの、嫌じゃないわ。……黒が好みだったものね」

提督「……」カァッ

ビスマルク「……したも、見てみたい?」

提督「!?」

提督(ビスマルクは、ゆっくりと手を伸ばしてスカートの裾を掴むと、ゆっくりとたくし上げていく)

提督(俺は、止めることができなかった。水着を試着していた時からどんな下着なのか気になっていたのだ

提督(そのままビスマルクの下腹部が露わになる。ビスマルクがつけていたのは際どいカットの黒レースだった)

提督(大事な所は守られているが、細い。そしておそらくTバックだろう)

ビスマルク「アトミラール……大きくなってるわ」

提督「っ……!!」

提督(こんなの、耐えられるわけがない。誰だってこんなものを見せられたらこうなる。俺が悪い訳じゃない)

ビスマルク「……私、貴方が欲しいわ」

提督「……家に戻ってからな」
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/30(金) 04:24:00.15 ID:4/ieWBfE0
ビスマルク「ホテルに行けばいいじゃない」

提督「!!」

提督(……ホテルなんて連れて行ったことがなかった。つまり、あいつの影響だ。よく考えたら、セックスに誘ってくるような淫乱になったのもそうだろう)

提督(その何気ない一言に一気に頭が冷える。そもそも、君はそんなことを言う奴じゃなかっただろう!!)

ビスマルク『戦艦ビスマルク、抜錨!出撃するわ!私の戦い、見せてあげる!』

提督(俺がホレタあの凛々しいビスマルクと、今目の前にいる娼婦のようなビスマルクが、一致しない)

提督「……よく、ホテルなんて知っているな」

ビスマルク「えっ……いや、その……」

提督(瞳を潤ませ、頬を赤らめ、雌の顔をしていたビスマルクから一気に表情が消える。顔が青ざめていくのが目に見えて分かった)

提督(……その反応が、また気に障った)

ビスマルク「ご、ごめんなさい……私は……」

提督「なぜ謝るんだ?」

ビスマルク「っ……あの……」

提督「……すまないが忘れものに気がついた」

ビスマルク「えっ……?どこ行くの!?雨が降ってるわよ!」

提督(このままだと、手が出そうだった。こいつと一緒に居たくなかった。無視して、車を降りる)

提督「……」

ビスマルク「っ、待って!!」

提督(すると、ビスマルクも車を降りてきた。追いかけようとしてくる。無視だ)

ビスマルク「待ってったら!!」

提督「っ!!いいから、車の中で待ってろ!!忘れ物を取りに行くだけだ!!」

ビスマルク「っ!!私も行く!!」

提督「俺の言うことを聞けないのか!?あいつの言うことは聞いて俺を侮辱したのにな!!」

ビスマルク「……っ!!……」

提督(ビスマルクは酷く傷ついた表情をした。そしてかすれる声で『分かった』とつぶやくと、車に戻る)
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/30(金) 04:26:21.48 ID:4/ieWBfE0
提督(衝動的に言ってしまったが、少しせいせいした。雨の中、先ほどの宝飾店に戻る。狂いそうだった)

店員「いらっしゃいませ。っ!?濡れておられるではありませんか!今タオルを用意いたします」

提督「いえ、結構です。濡れていて申し訳ありません。ですが、やはりあのエメラルドが欲しくなったのです。用意していただけませんか?」

提督(心配する店員に謝り、あのエメラルドのネックレスを買う。これをプリンツに渡したら、一体どんな顔をするだろうか?)

提督(きっと喜んでくれるはずだ。もしかしたら、感激のあまり泣いてしまうかもしれないな)

提督(準備ができた宝石を受け取って、車に戻る。冷たい雨にうたれながら歩いてると、落ち着いてきた)

提督(俺は、何をしているのだろうか。この前にもう忘れる、赦すと決めたばかりなのに)

提督(本当に気分が悪い。自分自身に対してだ。車の所まで来ると、ガラス越しにビスマルクが泣いているのが見えた)

提督「違う……俺は、こんなことをしたかったわけじゃ……」

提督(車のドアを開けると、ビスマルクがこちらに気がつく)

ビスマルク「アトミラール……!!」サッサッ

提督(赤い目をしたビスマルクが、ハンカチで目元をぬぐった。震える声で、言葉を紡ぐ)

ビスマルク「ごめんなさい……私、もう二度とあんなこと言わないわ」

提督「もういいんだ。俺の方こそ、すまなかった。俺は……」

ビスマルク「違うわ!!私が悪いの……私が……っ……」

提督「いや、俺が悪いんだ」

ビスマルク「違う!!それだけは、絶対に違う!!」

提督「俺が悪いと言っているだろう!!」

ビスマルク「っ!!ごめんなさい……私……」

提督(悟った。俺たちが、どうするのが一番正解なのかを。今の現状を見て、俺の想いと現実の違いを見て、悟った。そう、)

提督「俺たちは、もう駄目なのかもしれないな」
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/30(金) 04:29:48.34 ID:4/ieWBfE0
ビスマルク「!!そんな……駄目じゃないわ!!」

提督「俺は、あのことを気にしないようにしようとした。だが、君の言葉に、行動に、態度に、どうもあいつの影がちらつく」

ビスマルク「っ……どうすれば、いいの……?」

提督「それもまた、気に障る。俺が満足する答えが聞きたいかい?なら、教えてあげる。本心を話してくれ」

ビスマルク「……」

提督「……だが、その本心にも俺はまた不快になるのだろうな」

ビスマルク「……っ」ポロポロポロ

提督「……本当はこんなつもりじゃなかった。今日だって、純粋に君と楽しいことがしたいだけだったんだ。……だけど、駄目みたいだ」

ビスマルク「……私は、楽しかった」

提督「!」

ビスマルク「一緒に買い物をして、服を見て、水着を選んで。お昼だって、美味しかった」

提督「……」

ビスマルク「嫌なことを全部忘れられた。アトミラールとできなかったことをいっぱいしたいって思って、きっとできるって思った」

提督「……あいつとは買い物に行かなかったのか?」

ビスマルク「っ……行ったわ」

提督「楽しくなかったのか?いや、楽しかったはずだ。そうだろう?」

ビスマルク「けど、今日の方が良かった」

提督「何故?サファイアを買ってもらったからか?それとも、服をたくさん買ってもらったから?」

ビスマルク「貴方と、一緒だったからよ……!!」

提督「……!!」

ビスマルク「信じられないなら、今すぐお金を払うわ……そうすれば私を信じてくれるでしょ?」

提督「……あの男は、どうなったか分からないが、きっと死んでいる。あるいは、死んだ方がマシな目に遭っているかもな」

ビスマルク「……そうね」

提督「あの時、俺を選んだお前が殺したようなものだ……!!何も思わないのか?」

ビスマルク「ええ。しいて言えば、せいせいしたし、安心したわ。……これが包み隠さない私の本心。軽蔑した?」

提督「自分が愛した男に対して、その仕打ちか?」

ビスマルク「愛してなんかない。そう思うしかなかっただけ。今は、もう何も感じない」
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/30(金) 04:33:07.16 ID:4/ieWBfE0
提督「っ!!……いや、いい。それで、お前が殺した名もなき赤子はどうだ?」

ビスマルク「!」

提督「艦娘だからか?跡も残っていないが、確かにお前は堕胎した。自分と、あの男との子供を殺した」

ビスマルク「……赦される事ではないし、申し訳ないと思うわ。でも、それでも堕ろしたかったの」

提督「何故だ」

ビスマルク「……貴方と、居たかったから」

提督「何故俺の名前が出る……!!俺は堕ろしてくれなんて言っていない!!」

ビスマルク「もし、私が貴方なら、口でなんと言おうが絶対に嫌だと思うから。それに、あの男との繋がりが嫌だった」

提督「……見下げ果てた奴だ。心底軽蔑する。自分のためにあの男も、我が子も殺したのか」

ビスマルク「っ……そうよ」

提督「そこまでして、俺の隣に居たいか」

ビスマルク「ええ」

提督「何故だ!?俺に依存したいのか!?そんなの御免だ!!到底、受け入れられるものではない!!」

ビスマルク「違う。……貴方が、好きだったからよ」

提督「っ!!」

ビスマルク「……私は、貴方といたい。けど、最低の女だわ。自分の本心を言葉にしてみて、改めて分かった」

ビスマルク「貴方の隣に居るのが赦されないぐらい悪い女よね。けど、それでもいっしょにいたかった」

提督「……」

ビスマルク「……だ、だけど、もし貴方が……私といるのが嫌で、苦痛でしかないのなら」

提督(取り繕った表情は、今にも決壊しそうだった。努めて作っているのであろう無表情だが、引きつり、目には涙が浮かんでいる)
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/30(金) 04:36:05.57 ID:4/ieWBfE0
ビスマルク「それなら、……ぜ、ぜんぶおわりにしましょう。ぜんぶ、わたしがわるいから。……そ、そんなの、とうぜんだから」

ビスマルク「っ……ごめんなさい。わたしがいえたことじゃ、ないけれど。あなたのしあわせを祈っているわ」

ビスマルク「貴方がしあわせなら、それでいい。きっとすてきな人がみつかる。だって、貴方ですもの。……だから、わたしのことは気にしないで」

提督(けれども、決して目を背けることなく、そう言い切った)

提督「……」

提督(俺は、そこに戦艦ビスマルクの面影を……いや、戦艦ビスマルクを見た)

提督(そこにいたのは、確かにあの凛々しく勇ましい戦艦ビスマルクだった。サファイアのような青い瞳の中)

提督(悲しみや恐怖、後悔などの念が渦巻くその奥底で、輝く信念を見た)

提督「……そこまで。そこまで思っていてくれて、なんであんなことを」

ビスマルク「……わたしが、ばかだったから。本当にそれだけなの。……ごめんなさい」

提督「……」

提督(……なんだかんだ言って、ビスマルクはまだ子供の部類だ。ようやく成人した大学生のようなものだ)

提督(まだ周囲の大人が面倒を見なくてはならないような、そんな子供が、ここまで言うのだ)

提督(卑劣な大人に騙された哀れな子供、誰かに助けてもらいたいはずのビスマルクが、けどもういいと)

提督(俺が幸せなら、それでいいと。そう言うのであれば、それは本当に俺のことを大切に思ってくれているのだろう)

提督「……俺は、本当に君が好きなんだ。だけど、本当に君が憎くて仕方ない」

提督「でも、それでも俺は、君といたい。しかし、今日みたいに君に辛く当たってしまうこともあるだろう」

ビスマルク「……!!」

提督「もちろん、もうそうしないように努力する。だが、またやってしまうかもしれない……」

提督「それでも、いいか?それでも、居てくれるか?」

ビスマルク「もちろん……!!貴方がわたしをうけいれてくれるなら、わたしはずっと一緒に居るわ」

提督(互いに体を寄せ、抱き合う。強く抱きしめ、唇を重ねた。ずっとそうしていて、雨が上がり、周りが暗くなったところで、車を出す)
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/30(金) 04:37:27.88 ID:4/ieWBfE0
提督(そしてそのまま帰宅した。手料理を食べ、風呂に入り、寝支度を済ませる)

提督(ビスマルクは先に寝室へ行っている。俺は、書斎にいた)

提督「……」

提督(手には、あのエメラルドペンダントがあった。これをどうするか……)

プリンツ『……私の、ファーストキスです』

プリンツ『忘れないでくださいね。私は、いつでも貴方の味方で、貴方を見ていますから』

プリンツ『貴方のためなら、何でもできます。では、失礼しますね』

提督「プリンツ……」

提督(あの時の言葉が思い出される。……赦されないことだ。プリンツのことも好きだなんて)

提督(だが、あんなに俺を好いていて尽くしてくれる子に惚れるなだなんて無理だとは思わないだろうか?)

提督「……考えるのは止めだ!普通に渡そう。ただの祝いの品にしては少しあれだが、気にするまい」

提督(カバンにしまって、寝室へ向かった。明かりを消して、ビスマルクの隣に入る)

ビスマルク「アトミラール。お休み」

提督「ビスマルク」グイッ

ビスマルク「ん……ふぅ……んちゅっ……」

提督(ビスマルクにキスをする。手を下着の中に潜り込ませる)

提督「いいか?」

ビスマルク「貴方なら、いつでも……!!」

提督(ビスマルクと熱い夜を過ごす。愛撫から始まり、前戯を経てから本番へ。正常位で挿入する)

ビスマルク「ああっ!!あ!!アトミラール!!愛してる!!」

提督「っ……!!」ズッチュズッチュズッチュ

提督(一心不乱に腰を振る。ビスマルクへの愛を確かめるように。そして、プリンツへの気持ちを抑えるように)

提督(結局、その後も一回では終わらずに三回してから寝た。腕の中のビスマルクが愛しかった)

ビスマルク「すぅ……すぅ……」

提督「……」ナデナデ

ビスマルク「ん……すぅ……すぅ……」

提督(俺の妻は、ビスマルクだ。……プリンツのことは、考えないようにした)
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 09:07:07.97 ID:zTOvFujRO
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 10:05:58.56 ID:925Z6dMto
もう提督も駄目やね
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 10:23:38.71 ID:CM0+sjfpO
もうプリンツもビスマルクも轟沈させて独り身にならん限りまともな精神状態には戻らんな
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 10:46:17.16 ID:IXoDPYvOo
こりゃ駄目やね
プリンツが報われて欲しいけど…
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 10:59:39.01 ID:Tf9qCzKrO
プリンちゃん可哀想…
でもあまりにも提督が糞過ぎて提督と結ばれて欲しいというよりも他の良い人見つけて幸せになって欲しいって感じだわ
ビスコと提督は互いに屑同士で丁度いいんじゃねえのどうでもいいけど
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 11:41:14.79 ID:vGZ1vbdF0
ビスマルクが多少マシにはなってきとるけど、犯した罪が大きすぎるか。プリンツは提督を救おうって気持ちでも、それを盾にして提督を奪おうとしてる気も
提督はプリンツにビス子を重ねて現実逃避する前に最初から精神治療しとけばと思うけどもう心がボロボロやし
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 11:49:12.04 ID:pssUyUM3O
クズさ加減では整備員とビスマルクでそこまで変わりはないのに整備員が許されなくてビスマルクが許されるのはどうにもモヤっとする
いっそ加賀の後日談みたいにズバッと振ったほうが良かったわ
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 12:02:25.71 ID:qplUnxOcO
殺してやりたい程憎んでて愛してるて提督が葛藤しつつも納得してるんだから別に良くね
まあ少し揺らいでる気はするか
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 12:10:07.60 ID:Hu0HliOro
また一荒れして今ウダウダ言ってる人がメシウマする展開があるかもしれんしまだ分からんぞ
今の内から提督が糞とか言ってる人はこの先どう転んでも楽しめそうに無いしもう見ない方が良いと思うけど
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 12:23:26.74 ID:kOgSGr00O
>>717
糞提督が死ぬメシウマ展開があるかもしれない(適当)
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 12:33:35.79 ID:I5x7NKIrO
(プリンやビス以前に提督が)ダメみたいですね。
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 13:26:16.15 ID:qBSVl+5B0
浮気されて再構築した人間の心理が良く現れてていいわ
日常の何気ない時にも裏切りを思い出してフラッシュバックしちゃうんだよな

>>717
PCとスマフォでID転がししてる病人だからそいつには触らない方がいいぞ
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 14:33:50.18 ID:LveCJdNYO
>>720
対立煽り乙
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 14:43:17.84 ID:Hu0HliOro
そうね
触らんとくよ
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 14:45:33.66 ID:4IuWIqqSo
さっさとビスマルク轟沈させろや
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 09:41:58.89 ID:ojwABHMOo
いくら何でも引っ張りすぎだろ
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 14:29:13.38 ID:NoY/GYOv0
瑞鶴の方が気になる
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 14:55:43.39 ID:DupNhSLa0


提督(一日だけの臨時休暇を終え、執務に戻って一週間。現在、ビスマルクは主に再訓練を行っているが、成績は極めて良好だ)

提督「では、開発はこのように頼むぞ」

明石「任せてください!きっといい結果をご報告しますよ!」

提督(開発の指示を出し終え、工廠から司令部へ向かいながら訓練の様子を眺める。どうやら射撃訓練中のようだ)

陸奥「用意……てっ!!」

ドゴォンドゴォンドゴォン

陸奥「弾着……今」

ザブンザブンドガァン

陸奥「長門、大和、夾叉、至近弾。ビスマルク、命中。以上、第二斉射結果」

大和「っ……!!やりますね……!!」ギュッ

長門「見事だ。ブランクを感じさせないな」

ビスマルク「運が良かったのよ。計算しつくした後、当たるか当たらないかを決めるのは運だから」

陸奥「それでも、ねぇ……驚異的な命中率よ、これは」

提督(この分ならすぐに実戦に参加することになる。……できれば、行かないでほしいが)

提督(そんなことを考えていると、司令部へ着いた。執務室へ戻る。その途中で久しぶりにプリンツとすれ違う。っといっても数日ぶりだが)

プリンツ「……こんにちは」ペコッ

提督「プリンツ」

プリンツ「……」スタスタスタ

提督(プリンツは軽く挨拶すると、そのまま歩いていく。この前まで秘書艦を務めてくれていたが、今やそれを務めるのはビスマルクだ)

提督(ビスマルクが戻って以来、プリンツと話す機会があまりない。秘書艦じゃなくなったのに加えて、よく前線に出るようになったからだ)

提督(彼女は戦闘において毎回大きな戦果をあげている。本国やドイツでもその活躍っぷりがニュースになるほどに)

提督(前までは恋b……親しい友人ぐらいの関係だったが、今では普通の上司部下に戻ってしまったようだ)

提督(ついこの間まではずっと一緒に居たのに……深い喪失感と悲しみが襲う)

提督(だが、それでいい。これが正しいあり方なんだ。俺の妻は、ビスマルクだ)
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 14:57:18.83 ID:DupNhSLa0
提督(そしてプリンツは、……ただの部下だ。ただ、俺が一番つらかったときに献身的に支えてくれて)

提督(そして俺のことを好いていてくれて、俺も禁断の恋心と愛情を抱いているだけの、……ただの部下だ)

提督(もちろん、俺はビスマルクのことを愛している。この気持ちは決してプリンツが言っていたような愛の残骸なんかではない)

提督(もし二人を選ぶことができればと思うが、選べるのは一人。それが道徳だ。そして俺はもうビスマルクを選んでいる)

提督(決して後悔しているわけではない。しかし、悲しいものは悲しっ!?)

提督「っ!?プリンツ……?」

プリンツ「……!!」ダキッ

提督(プリンツに、後ろから抱きしめられる。背中に当たる柔らかい感触に心臓が高鳴った)

提督「ど、どうしたんだ……?」

プリンツ「……私は、頑張ってますよね?報告書、見てくれましたか?たくさん敵を沈めました」

提督「あ、ああ……!!」

プリンツ「アトミラールの役に、立てていますか?」

提督「もちろんだ!」

プリンツ「ああ、良かったです。……これからも、頑張ります。からぁ……どうか、わ、私を……っ、見ていて、くださいね」ウルッ

提督「ああ、いつでも君を見ているよ」

プリンツ「ほ、本当ですか……っ?けど、私……さ、さびしいよ……!!アトミラール……!!」グスッ

提督「……プリンツ、来てくれ」ガシッ

プリンツ「……?」ギュッ

提督(その震える声音に、我慢できなくなった。だが、彼女を優しく抱きとめるわけにはいかない)

提督(俺たちは、決して結ばれることは無い。ここでプリンツを受け入れることは、互いのためにならないのだ)

提督(胸が苦しい。胃が痛い。だが、そうせざるを得ない。それが道徳というものだ。……けど、これだけは)

提督(これを渡すくらいは、させてほしい。そして、できれば親しい関係でありたいと思う。もちろん健全なやつだ)

提督(手を取り、執務室にプリンツを連れていく。プリンツは固く手を握っていた)
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 14:58:54.41 ID:DupNhSLa0
提督「い号作戦では本当によくやってくれた。……これは、そのお礼と祝いの贈り物だ」

プリンツ「えっ?これ……エメラルドですか?」チラッ

提督「まるでオーロラみたいだろう?君の色だ。きっと似合うと思って買った。どうか、受け取ってくれないか?」

プリンツ「アトミラール……!!これ、こんなに大きくて綺麗なものを……きっとすごく高かったのではないですか?」

提督「気にするな。俺の君に対する気持ちに比べれば、些細なものだ」

プリンツ「本当ですか?ありがとうございます……!!その、かけて、くれませんか?」ジッ

提督(涙の浮かんだ上目づかい。勝てるわけがなかった)

提督「分かった」

提督(姿勢を正すプリンツの首に手をまわし、ペンダントをかける。チェーンを繋いだ瞬間、プリンツに抱き付かれた)

提督「っ」

プリンツ「嬉しいです。本当に……嬉しすぎて泣いちゃいます……!!」ギュッ

提督「……プリンツ、君は俺が一番つらい時に一番近くで支えてくれていた。本当にありがとう」ギュッ

提督「感謝しても、し足りない。俺にできることは何でもする。だから、いつでも頼ってくれ」

プリンツ「ありがとうございます、アトミラール。いつか、きっといつか私を……」

提督「君、を……?」

プリンツ「……何でも、ありません。アトミラールこそ、私にできることがあれば何でも言ってくださいね」

提督「ありがとう」

提督(しばし、抱き合う。そしてどちらからともなく離れた。無言だが、心地いい空間)

プリンツ「……では、私は次の出撃の準備がありますので。失礼しますね」

提督「分かった。……プリンツ、気をつけてくれ」

プリンツ「貴方に勝利の栄光を。私は絶対に死にません。いつでも、貴方のもとに帰ってきます」

提督(プリンツが退出し、俺は仕事に戻る。……あそこで抱いてしまってはいけないと、分かっていたが耐えられなかった)

提督(自分の罪深さを考えると胃が痛い。だが、あそこで、プリンツが泣いているのにそれを冷たく切り捨てることはできなかった) 
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 15:01:48.07 ID:DupNhSLa0


提督(次の日、食堂でビスマルクと昼休憩を取っていた時だった。愛妻弁当に舌鼓を打つ)

ビスマルク「どうかしら?美味しい?」

提督「ああ、美味しいよ。……っ!」

ビスマルク「アトミラール?……プリンツ」クルッ

プリンツ「……こんにちは、アトミラール」

提督(プリンツが後から食堂に来た。ビスマルクとプリンツの仲は険悪なままだった。何とかしてあげたいが)

ビスマルク「……私が悪いわ。けど、やっぱりつらいわね。どうにかして仲直りしたいのだけれど」

提督「そうだな。きっとできるさ」

提督(プリンツは、あれ以来ずっとビスマルクを嫌っていた。それは彼女のビスマルクを見る目を見れば分かる)

提督(怒りと嫌悪感が込められているのがはっきりとわかる。……そこに嫉妬が含まれている気がするのは、気のせいだ)

提督(ふと、プリンツがこちらを見ているのに気がついた。視線を向けると、プリンツは妖しい微笑みを浮かべている)

提督(目が合うと、プリンツは胸元からあのペンダントを取り出した。そして……)

プリンツ「……♪」チュッ

提督「!」

提督(エメラルドに口づけする様に、どぎまぎする。いけない、そんなこと、赦されないのに)

ビスマルク「アトミラール?……?どうしたの?」クルッ ジッ

提督「いや、何でもないさ」

提督(ビスマルクは振り向いて俺の視線の先に気がつくと、少し不安そうに、そして嫉妬の怒りを込めてそう尋ねてくる)

提督(それ以外に答えようがなかった。ビスマルクはジッとこちらを見つめ、そして『そう』と呟いた)

提督「ビスマルク」

ビスマルク「何?」

提督「愛してる」

ビスマルク「私も」

提督(俺は、本心からそういった)
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 15:04:02.90 ID:DupNhSLa0


提督「敵の攻勢ですか……!?」

大将『そうだ、中将。緊急事態につき、私が総指揮を担当する。君たちは私の指揮下に入ってもらうぞ』

提督「分かりました、大将」

大将『そうだな……よし、君には雲竜型三隻を与える。適当な護衛艦を見繕って機動部隊を編成してもらう』

大将『トラックへ移動して、その艦隊でミッドウェーの南に陣取って援護してくれ。場合によっては君たちが要になる』

提督「しかし、一個艦隊単体でそんな敵陣深くにまで突出させるのは危険ではありませんか?」

大将『そんな事を言っていられない戦況なのはわかっているだろう。護衛艦隊は皆船渠にいる』

大将『そちらの指揮に残すのはドイツ軍の艦娘たちと送った一覧の艦娘だ。軽巡以下の水雷戦隊だが、なんとかしてくれ』

提督「分かりました」

大将『いいか、君の任務は攻撃の援護とトラックの防衛だ。厳しいことは分かっているが帝国の興亡はこの一戦にあると言っても過言ではない』

大将『皆が死力を尽くして戦う。君も頑張ってくれ。期待しているぞ』

提督「お任せください」

提督(買い物に行ってからまだ二週間もたっていない。戦況は風雲急を告げていた)

提督(敵の奇襲によりまさかの本土が空襲された。幸いなことに、敵は軍事施設以外を攻撃しなかったが)

提督(攻撃の結果、横須賀が大きな被害を受けた。鎮守府は暫く使用できないだろう。駐留していた艦隊は大きな被害を受けた)

提督(さらに攻撃を実行した機動部隊を始めとした艦隊が、ミッドウェー周辺で集結しつつある)

提督(本土か、マリアナか、あるいはトラックか。攻撃地点は分からないが、大規模な攻勢があるのは確実だ)

提督(この一大事に際して、無事だった俺たちはもちろんのこと、休暇中だった艦娘達も全員招集された)
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 15:06:50.25 ID:DupNhSLa0
提督(そして、攻勢が始まる前に敵艦隊に決戦を挑むことになった。大規模な機動部隊同士の、史上最大の航空決戦だ)

赤城『提督、どうかご安心ください。必ずや勝利をもたらして見せます』

加賀『鎧袖一触よ。心配いらないわ。……帰ってきたら、うんと褒めてくださいね』

翔鶴『私、頑張ります。きっとやり遂げて見せます。提督も、どうかお気をつけてください」

瑞鶴『……提督さん。私、怖いよ……お願い、抱きしめて。……あっ……ん、ありがとう。勇気が出た。……行ってくるね』

提督(……きっとうまくいく。今までもそうだった。きっと勝てる。あの子たちが負けるわけない)

提督(決戦に参加する機動部隊、その後の戦闘に備える打撃部隊の皆が出港していき、新たに配備された雲竜型が到着した)

提督(皆、緊張しているが戦意は旺盛、勝利への情熱に燃えていた。この勇敢な少女たちを死なせはしない)

提督(空母三隻の機動部隊、それに加えてトラック防衛の艦隊、配備されている艦娘で編成するとすれば……)

提督「頼まれてくれるか?プリンツ」

プリンツ「任せてください、必ずや空母を守り通して見せます」

提督「敵の主戦力はミッドウェーだ。我が軍の主力もミッドウェーへ向かう。わざわざこちらにまで手を出してくるとは思えないが、気をつけてくれよ」

プリンツ「はい。油断はしませんよ」

提督「うむ。期待している」

提督(編成を終了し、壮行会を簡単に行う。そして、出撃の時が来た。全員で機動部隊を見送る)

提督(勇ましく出港していくプリンツたちが見えなくなるまで、ずっと見守っていた)



ヨ級「シレイブへ。シニガミをカクニン。トラックよりシュッコウ。シンロは西。カノウな限りツイセキする」

司令部『リョウカイ。海域の全センスイカンにレンラク。カクジのモチバでタイキ。セッショクを試みよ』
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 18:39:33.95 ID:DupNhSLa0


プリンツ(出港して早々に敵の潜水艦に発見されたようだった。けどまあ、いつものことだ)

プリンツ(しかし、まだ嫌な感じがする。敵の追跡は振り切ったはずだけど、気分が悪くなる。狙われているような感覚)

プリンツ(正規空母三隻も引き連れていれば、狙われて当然だ。けど、敵にそんな戦力の余裕はないはず)

雲龍「……そろそろ位置に着くわ。艦載機の発艦準備を始めて」

天城&葛城「「了解」」

プリンツ「……!!敵機発見!!」

プリンツ(それは偵察機だった。しかも水上偵察機だ。……つまり、敵艦隊が近くにいる)

雲龍「っ!!あれは水偵……!!敵艦隊が存在する可能性があるわ!!」

プリンツ「偵察機をだしましょう。それと、アトミラールへ連絡を。もうすでに発見されています」

雲龍「ええ、そうね。何機か出して偵察させます。それと、連絡は……オイゲン、お願いできる?」

プリンツ「任せてください」

プリンツ(無線封鎖はもう意味をなさない。躊躇う必要はなかった。私は、アトミラールへ通信を開始する)

プリンツ(状況を説明したところ、援護のために艦隊を編成して送ってくれることになった。偵察の結果が出たらまた連絡することにして交信を終える)

プリンツ(そこで、悪いニュースが入った)

葛城「っ!?そんな……敵艦隊発見しました!!けど……こんなことって……」

雲龍「よくやったわ、葛城。それで、位置と数は?……どうしたの?」

葛城「っ、て、敵艦隊はここから50キロ北の地点です!!数は……数え切れません!!」

「「「「!?」」」」

葛城「少なくとも戦艦が四隻……五隻!!うち一隻はレ級です!!」

雲龍「そんな……確実なの?そう……航空隊を発艦させて!!敵艦隊に攻撃を加えます!!それと直援機もあげて!!」

天城「了解……!!どうしてこんな規模の艦隊がこっちに……!!」

葛城「トラックを責めるにしても、方向がおかしいよ……!!まるで、私たちを沈めに来たみたい……!!」

雲龍「オイゲンさん、提督へ連絡を。撤退を具申します」

プリンツ「っ!!分かりました」
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 18:41:49.62 ID:DupNhSLa0


提督「以上が現在の状況だ。雲龍たちを失うのは致命的な痛手となる」

提督「幸い、金剛、榛名の艦隊がトラックへ増援として送り込まれてくる。よって君たちにはすぐに出撃して機動部隊の援護に向かってほしい」

ビスマルク「分かったわ、任せて」

暁「分かったわ!あの恩、今こそ返すときね!」

響「やらせないよ、任せて」

雷「助けるわ、必ず!」

電「皆さんが心配なのです……」

明石「工作艦、明石!参ります!修理はお任せください!被害があっても私が必ずトラックまでたどり着けるように直しますよ!」

提督「頼むぞ、皆!救出はもちろん、自身のことも十分気をつけてくれ!相手にはあのレ級がいる」

ビスマルク「了解!必ずプリンツたちを助け出して見せるわ!全員、出撃準備!」

「「「「了解!!」」」」

提督「……ビスマルク!」

ビスマルク「!何かしら?」

提督「……頼んだ」

ビスマルク「任せて!……私は、プリンツと仲直りしたいの。こんなところでお別れ何てごめんよ」

提督「そうか。……きっと仲直りできる。君も十分気をつけて」

ビスマルク「ええ、必ず皆を助け出して見せるわ。……愛しているわ、アトミラール。行ってきます」

提督「俺もだ。愛してるよ、ビスマルク。帰りを待っている」

ビスマルク(愛の言葉を交わし合い、私は先に行った皆を追う。プリンツが心配だった)

ビスマルク(私は、本当にプリンツと仲直りしたかった。前みたいにってのは無理でも、普通に話せる関係に戻りたい)

ビスマルク(だって私は、プリンツのことが好きだから。きっと仲直りできる。そう信じていた)

ビスマルク(だからこそ、こんなところでお別れだなんて絶対に嫌!必ず助け出して見せる!)
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 18:45:16.50 ID:DupNhSLa0


プリンツ「っ、妨害電波で通信ができない……大丈夫ですか?」

雲龍「ええ、なんとか……けど、機関が損傷したみたい……」

天城「っ……飛行甲板が……!!」

葛城「私は無事ですけど、航空隊はもうほとんど全滅です……」

プリンツ「そうですか……」

プリンツ(交戦の結果、私たちは空母二隻を戦闘不能にさせられ、残った一隻も航空隊が残っていなかった)

プリンツ(だけど悪い事ばかりじゃない。戦闘機隊の活躍や朝潮と荒潮の頑張りもあって、敵もまた航空隊をほとんど失ったはずだ)

プリンツ「とりあえず、撤退しましょう。増援艦隊と合流できれば問題ありません」

雲龍「ええ、そうね。けど、私はもう無理だわ。指揮権は……オイゲン、貴方に譲渡します」

天城「そんなっ!!」

葛城「駄目だよそんなの!!」

雲龍「私は、速度が出せないの。可能な限り逃げ回って囮になるわ。それで時間を稼ぐ」

雲龍「空母を三隻も失っては、戦いは厳しいことになるわ。けど一隻なら」

プリンツ「……分かりました。ではこれより艦隊の指揮は私が執ります。いいですね?」

雲龍「ええ……妹たちをお願い」

天城「っ……うぅ……」ポロポロポロ

葛城「いやぁ!!絶対に嫌!!」ガシッ

雲龍「葛城、聞き分けなさい!!貴方だって艦娘でしょう……!!」

プリンツ「誰が雲龍さんを残していくと言いましたか?私に下された命令は、『空母三隻を護衛せよ』ですよ」

雲龍「……!?」

プリンツ「葛城さん、雲龍さんをお願いします」

雲龍「馬鹿なことを言わないで!!このままじゃ追いつかれるわ!!」

プリンツ「その時は私が時間を稼ぎます!!いいから命令に従いなさい!!」

雲龍「……!!貴女……馬鹿よ……」

プリンツ「すべてはアトミラールのためにです。口を動かす前に足を動かして。行きますよ」
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/31(土) 18:50:35.88 ID:DupNhSLa0
プリンツ(西へ、トラックへと撤退していく。航空隊は来なかった。お願いだからこのまま逃げさせてほしい)

プリンツ(けど、脚が遅くなったこちらはいずれ追いつかれる。それは避けられない。しばらくして、水偵が後方に敵艦隊を発見した)

プリンツ(このままいけば、向こうからも目視される。そうなれば圧倒的な火力の攻撃を加えられて終わりだ)

プリンツ(私は捌き切る自信があるが、他は無理だろう。……決断の、時だった)

プリンツ「……敵艦隊を後方に発見。接近中です」

「「「「……!!」」」」

プリンツ「これより、私は一人で残って敵を食い止めます。指揮権は葛城さんに譲渡します」

葛城「っ……分かりました」

プリンツ「朝潮、荒潮、空母の皆さんを頼むね」

朝潮「必ず。必ずトラックまで送り届けて見せます」

荒潮「お任せください。責任を持って、必ず」

プリンツ「Gut. ……雲龍さん」

雲龍「……何かしら?」

プリンツ(私は、雲龍さんにアトミラールから貰ったペンダントを渡した。もちろん、死ぬ覚悟を決めたわけではない)

プリンツ「壊したりなくしたりしたら困るから、預けます。帰還したら提督に渡してください」

プリンツ「そして、伝えてください。プリンツ・オイゲンが栄光と共に取りに戻りますと」

雲龍「……」コクリ

プリンツ「では、煙幕展張!!行ってください!!」

葛城「残った艦載機を発艦させて、貴女を援護します!!……武運を祈ります」

プリンツ「ありがとうございます。では、また後で」

葛城「はい……必ず……!!」

プリンツ(味方艦隊が離脱していく。私は敵の方へと向き直った。敵が視界に入った瞬間、発砲される)

プリンツ「ふふっ……容赦ないなぁ……」

プリンツ(合わせるべき味方はいない。好き放題に暴れられる。……スイッチが、完璧に入れ替わった)

プリンツ「あはは……さぁ、一生忘れられない思い出にしよう!!」
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 20:00:20.32 ID:FV7M+UpBo
オイゲン沈んだり…しないよ…な?
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 20:03:59.65 ID:QjDiNmT4O
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 20:16:22.16 ID:NoY/GYOv0
ビスマルクでプリンツを近代化すればプリンツの中でビス子も生き続けて二人とも選べるよ
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 20:55:35.71 ID:k2pXo2vgO
もう全員轟沈して深海棲艦に敗戦して終わりでいいよ
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 22:50:44.80 ID:E3LqHXmTO
プリンツ深海棲艦化でビスコに復讐かな?
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/01(日) 10:36:27.70 ID:1kNYwyCF0


雲龍「オイゲンは、私たちを逃がすために一隻で残ったわ……ごめんなさい……」ポロポロ

ビスマルク「……!!分かったわ」

ビスマルク(撤退中の味方艦隊と合流することに成功した私に知らされたのは、その事実だった)

ビスマルク(プリンツらしい、勇敢な判断だった。別れたのは丁度一時間ほど前らしい)

ビスマルク「まだ、間に合う……きっとまだ間に合う……!!」

明石「雲龍さんを修理しますか?」

ビスマルク「機関の修理にどれくらいかかる?」

明石「十分もかかりません!」

ビスマルク「なら修理して後を追ってきて。私は一人で先にプリンツの所へ向かうわ」

暁「私も行くわじゃなくて行きます!」

ビスマルク「明石の護衛に数が欲しいの。私は大丈夫だから、後からきて」

暁「っ……分かりました……」

明石「了解です!」

ビスマルク(艦隊と別れて、最後にプリンツと別れたという座標へ向かう。焦燥感に焼き尽くされそうだった)
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/01(日) 10:43:16.41 ID:1kNYwyCF0


ドゴォンドゴォン

レ級「あっ!?あれ!?」シュボッ

プリンツ「っ!?scheißverdammt(クソッタレ)……!!」バスン ボンッ

プリンツ(レ級とほぼ同時に発砲した。レ級の砲弾は最後まで残っていたウィーンを破壊する)

プリンツ(しかし、私の砲弾はレ級の胴体を二分した。奴は、一瞬何が起きたのか分からなかったようだった)

プリンツ(だが、事態を察すると壮絶な狂気を孕んだ笑い声をあげた)

レ級「……はは、ぎゃはははははははは!!すごく楽しかったよ!!さすが灰色のシニガミ!!」

レ級「貴女を殺すためにこれだけの部隊を編成したときは、頭おかしいと思っていたけど!!おかしいのは貴方のツヨサね!!」

プリンツ「本当に私を殺す為だけに……?」

レ級「自分が何をしてきたか振り返ってみれば、分かるんじゃない!?あなた一人に私達が一体どれだけのソンガイをだしたか!!」

レ級「届かなかったのは残念だけど、せめてイッシ報いてやったかな!?あはははははは!!」

プリンツ「黙れ、雌犬め!!」

レ級「また向こうで遊ぼうね!!先に行ってマってるよ!!あははははハハハハハ!!」

プリンツ(本当に純粋な歓喜からくる笑い声に寒気を感じる。しかし、それもレ級が海中に没したことでごぼごぼという音を最後に消え去った)

プリンツ(残りの敵は恐る恐るという様子で私を窺っていた。私は、……もう動けなかった。機関は死にかけだし、武器ももう何もない)

プリンツ(できることと言ったら、最後まで死を恐れずに毅然とした態度でいることだけだ)

リ級A「あいつの最後の砲塔がコワレタ……よな?」

リ級B「レ級までハガタタナイのか……!!」

チ級「あれだけいた味方が皆ヤラレタ……!!こいつ一人で敵艦隊数個分の戦力がアルゾ!!」

タ級「落ち着け。上層部の見立て通り危険な奴だった。レ級は辛くも敗れたが、相手は戦闘力も機動力もウシナッタ!!」

ネ級「早く殺そう!!みんなのカタキだ!!」

タ級「そうだ。 Make ready!!」

プリンツ(残った敵が、砲を構える。アトミラール……私は、貴方と結ばれたかった。涙が溢れそうだ)

タ級「Take aim!!」

プリンツ(処女で死ぬなんて嫌だな。アトミラールとしてみたかった。恐怖で心が張り裂けそう。けど、もう少しの辛抱だ)
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/01(日) 10:46:43.01 ID:sxqUKuwBO
これはプリンツからビスマルクへの誤射(意味深)ですわ
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/01(日) 10:58:05.38 ID:1kNYwyCF0
タ級「Fiっ!?」ヒューン ドガァン

プリンツ「!?」

プリンツ(指示を出していたタ級が吹き飛ばされる。何が起こったのか)

リ級A「なっなんだ!?何がオコッタ!?」

リ級B「あれをミロ!!」

プリンツ(敵が指さす方向を見る。私の心が一気に沸騰した)

プリンツ「ビスマルク……!!」ギリッ

プリンツ(こちらへ向かって全速で進んでくるのは、あの娼婦だった。厚かましくも未だにアトミラールを束縛する、私の敵)

プリンツ(あんな奴に助けられたと思うだけで、おぞましい何かが私の尊厳を踏みにじっているように感じた)

プリンツ(けど、感情がいくら不快を訴えようとも本能がこのチャンスを逃すまいと素早く行動を始める)

プリンツ(私は、一番近くにいたネ級へと近づいていく。ビスマルクに気を取られている相手は、気がつかない)

リ級A「2人目がいたのか!?しかもセンカンだ!!」

リ級B「ムリダ!!重巡一隻相手でも特別任務部隊一個がほぼセンメツだ!!」

ネ級「とりあえず、コイツを仕留めてニゲよう!!っ!!??」

プリンツ(そう言って振り返った敵のすぐ前に、私がいる。もう武器はない。これからはナイフでも持ってこよう)

プリンツ「……!!」ガシッ

ネ級「なっナニヲ!?」グググッ

プリンツ「あぐっ!!」ガブッ ブチッ

ネ級「ぐぎゃあああああああがぼがぼがぼがぼがぼ」

リ級A「ひぃ!?」

リ級B「……っ!!」

チ級「……あは」

プリンツ(私は、ネ級の顔を掴み、上を向かせる。そして、晒された喉笛に噛みついた。そして躊躇わず食いちぎる)

プリンツ(悲鳴が溢れる血液に遮られる。激しく痙攣する体は良い盾になってくれるだろう)

プリンツ(私は口のなかに残っていた肉塊を吐き出した。喉に流れる血が私の闘争本能をいっそう掻き立てる。体が熱い燃えてしまいそうだ)

プリンツ「ぺっ!!……♪」ギロリ ペロッ

リ級A「あっあっイヤダ!!」

リ級B「くそったれのシニガミめ!!どうしてこんなやつが!!」ドゴォン

チ級「あははははは!!逃げろ逃げろ!!コロサレちゃうぞ!!あはははは!!」

プリンツ「……」ポイッ

ネ級「」ドガァン

リ級B「っ!!体を盾に……!!ま、マッテくれ!!」
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/01(日) 11:02:01.38 ID:1kNYwyCF0
プリンツ(仲間が私に食い殺されるというあり得ない光景を目撃した奴らは我先にと逃げ出した)

プリンツ(やつらの後ろ姿を睨み付けていると砲弾が降り注ぎ、何人かが倒れる。暫くして、声がかけられる)

ビスマルク「プリンツ!!無事!?」

プリンツ(私は、ゆっくりとそちらへ向き直る。狂おしい感情、その混沌の嵐におかしくなりそうだった)

プリンツ「私をそう呼ぶな。お前に助けられるなんて、これほどの屈辱は初めてだ……!!」

ビスマルク「っ…… とにかく、何とか生きてるみたいね。無事でよかった」

プリンツ「黙れ!!」

ビスマルク「っ!!……」ビクッ

プリンツ「この売女が!!穢らわしい雌豚が!!いつまでもアトミラールの心のなかに巣食う呪いの元凶が!!」

プリンツ「お前などに助けられたことがまた、私にとって呪いになる!!なんで私を助けた!!」

ビスマルク「貴方が死にそうだったからよ!!」

プリンツ「屈辱の中で生き残るより、名誉ある戦死を遂げる方が私にとって遥かにましだった!!」

ビスマルク「……!!死んでしまったら、何もかもお終いなのよ……?それでいいの?」

プリンツ「っ!!」ビクッ

ビスマルク「……私が気に食わないのは分かるわ。私も、自分が大っ嫌いだもの。でも、それでもお願いだから助けられて頂戴」

ビスマルク「私は、貴方に死んでほしくない。アトミラールだってそう思っているわ。だから、お願い」

プリンツ「アトミラール……アトミラールぅ……」ポロポロポロ

ビスマルク「プリンツ、お願いよ……!!」

プリンツ「なんで……なんであんなことをしたんですか?ビスマルク姉さま……!!」ガシッ

ビスマルク「っ!!」

プリンツ「あれさえなければ、私は……貴女が……!!」ギロリ

プリンツ(大好きなままで!!)

プリンツ「あ、アトミラールと貴女を……!!」ツゥー

プリンツ(祝福できたのに!!)
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/01(日) 11:03:24.29 ID:1kNYwyCF0
ビスマルク「……ごめんなさい、プリンツ」

プリンツ「私は……もう我慢できない。諦められない。幸せを、知ってしまったから……それを、忘れられないから……」クラッ

ビスマルク「プリンツ……?プリンツ!?」ダキッ

プリンツ「アトミラール……」

プリンツ(アトミラールに会いたい、抱き締めてほしい。優しい言葉で慰めてほしい。愛してほしい。本当に、切実に)

プリンツ(緊張の糸が切れた私は、意識が遠くなっていくのを感じた。抗おうとしたが、できなかった)

ビスマルク「プリンツ!!」

プリンツ「すぅ……すぅ……」

ビスマルク「!……良かった、プリンツ」
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/01(日) 12:14:17.44 ID:pon9/YL4O
これからプリンツどうなるんやろ…
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/01(日) 19:26:16.14 ID:1kNYwyCF0


明石「……よし、完了!」

プリンツ「……!!」バッ

明石「うわっ!?ビックリした……」

プリンツ「……ここは?」

明石「あいにく、まだ海上ですよ」

プリンツ「……明石?」

明石「はい、工作艦明石です!とりあえず、機関と一番砲塔は応急修理しました。一応は使えるはずです」

プリンツ「ありがとう」

明石「いえ!それにしても一人でよくあそこまで戦えましたね!?正直、信じられないですよ」

電「すごく頑張ったのです!」

暁「尊敬するわ!さすがプリンツね!」

プリンツ(回りを見渡すと、アカシと第六駆逐隊の面々、そしてビスマルクがいた)

プリンツ「……わ、私は」

ビスマルク「!?敵艦隊発見!!」

「「「「!?」」」」

プリンツ(ビスマルクの声に、皆が驚愕してそちらを見る。水平線の彼方から現れたのは先ほどの艦隊と同程度の大規模な敵艦隊だった)

響「こ、これは……まずいね」

雷「どうしよう、逃げなくちゃ!!」

明石「わ、私の速力じゃ逃げきれない……」

ビスマルク「まさか、敵がこんなにこっち方面に戦力を投入しているなんて……」

プリンツ「本当に私を殺すためだけにこれだけの部隊を動かしてるの……?」

ビスマルク「っ!?どういうことなの?」

プリンツ「……さっき戦ったレ級が言ってたの。奴らの目的は、私の撃沈だって」

ビスマルク「そんなバカなことが……!!」

電「ど、どうしますか!?戦っても勝ち目がないのです!!」

暁「お、落ち着きなさい!!こういうときは素数を数えるのよ!!」

雷「そ、そすうって何よ!?」

暁「……!!」

響「1かその数字自身でしか割りきれない数字だよ」

暁「知ってるもん!!」
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/01(日) 19:28:08.37 ID:1kNYwyCF0
明石「……っ!!どうやら、ここまでみたいですね。みなさん、すぐに撤退してください」

暁「えっ……」

明石「私の速度じゃ逃げられません。敵が私に食いついている間に離脱を」

響「そ、そんな……」

プリンツ「その必よ」

ビスマルク「その必要はないわ」

プリンツ「!?」

電「ビスマルクさん?」

ビスマルク「私があいつらを足止めするから、その間に撤退を」

明石「け、けど!!そんなことしたら!!」

ビスマルク「アカシ、貴女は艦隊唯一の工作艦よ。失う訳にはいかないわ」

暁「じ、じゃあビスマルクさんは?」

ビスマルク「私があれに負けるとでも思っているのかしら?叩き潰してやるわよ」

暁「わ、私も残るわ!!帝国海軍の誇りにかけて、味方を一隻で残していくわけにはいかないもの!」

響「私もね」

雷「私もよ!」

電「私もなのです!」

ビスマルク「落ち着いて、みんな!撤退するプリンツとアカシの護衛が必要だわ。ここは本当に私一人で大丈夫よ」

暁「な、なに言ってるのよ!護衛が必要なら雷と電に任せるわ!私と響は一緒に戦うわよ!」

雷「暁こそなに言ってるのよ!私が残るからどっちかが護衛にまわりなさいよ!」

ビスマルク「静かに!」

「「「「!」」」」

ビスマルク「みんなの気持ちは嬉しいけど、もう本当に時間がないの。ここは一人で大丈夫だから、撤退して」

響「無茶だよ……死ぬつもりなんですか?」

ビスマルク「お願い、プリンツは私の親友なの。どうか助けてあげて」

「「「「……」」」」
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/01(日) 19:30:31.36 ID:1kNYwyCF0
プリンツ「親友?ふざけるな……!!」

暁「プ、プリンツ!?」

プリンツ「お前なんか、お前なんか親友じゃない。私たちの敵だ!!」

響「な、何を言って……」

プリンツ「良い人ぶって恩を売るつもり?それともあわよくば赦してもらおうとでも?」

プリンツ「ふざけるな!!お前の罪は海よりも深く、山よりも高い!そんなことで償えると思うな!」

ビスマルク「分かってるわ。そんなつもりじゃない」

プリンツ「……明石さん、Danke. これでまだ戦えます」

明石「え?あ、ああ……当たり前のことをしただけですよ」

プリンツ「私がここに残って戦う!余計なことをしないで帰れ!売春婦め!」

ビスマルク「……」

雷「ちょ、ちょっと待って!どうしたのよプリンツ!?」

電「落ち着くのです!」

ビスマルク「……プリンツ」

プリンツ「そう呼ぶな!!」

ビスマルク「……わかったわ、オイゲン。なら戦艦娘として言わせてもらうけど、いい加減にしなさい」

プリンツ「なっ!?」

ビスマルク「現状を正しく認識しなさい。私情で動くのは止めて。貴女、それでも軍人なの?」

プリンツ「……!!」

ビスマルク「旗艦として、この場で一番階級が高い士官として全員に命令する。この場は私に任せて帰還せよ。分かった?」
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/01(日) 19:31:46.11 ID:1kNYwyCF0
明石「……分かりました。皆、撤退しますよ」

「「「「……了解」」」」

ビスマルク「アカシ、ありがとう」

明石「……武運を祈ります。どうかご無事で」

プリンツ「っ……Ich kann dich nicht riechen(お前なんか大っ嫌いだ)!!」

ビスマルク「Ich hab dich lieb(私は貴女が大好きよ).」

プリンツ「っ!!」ギリッ

明石「オイゲンさん、行きましょう」

プリンツ「……はい」

プリンツ(あの女を置いて、撤退する。一度振り返ると、ビスマルクは悲しげな眼差しでこちらを見ていた)

プリンツ(どうしようもない激情に狂いそうだった。なんで……本当になんであんなことをしたの!?)

プリンツ(あんなことをするような奴がどうしてこんなことを……!!もう意味が分かんない!!)

電「プリンツさん……泣いているんですか?」

プリンツ「えっ……!?」ポロポロ

電「……」ギュッ

プリンツ(電が手を握ってくる。少しだけ落ち着いた。私は、震える手で涙をぬぐった)

プリンツ(砲声が後方から聞こえてくる。もう振り返ることは無かった。ただひたすら前進する)

プリンツ「……ビスマルク、姉さま」
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/01(日) 19:34:58.28 ID:1kNYwyCF0


ビスマルク(敵の攻撃を避けつつ、反撃する。一つのミスが致命的になりうる。恐れを捨てて、冷静かつ大胆に)

ビスマルク「沈め!!」ドゴォン

「グアッ!?」ドガァン

「馬鹿な……戦艦がイチゲキで!?」

ビスマルク(戦艦に命中、撃沈。あのフッドでさえ沈めたのだから、当然。……重巡が接近、回避、左!)

「反撃しろ!!Fire Fire Fire!!」ドゴォン

「アタレ!!」ドゴォン

ビスマルク「当たるか!!喰らいなさい!!」ドンドンドン

「クソ!!」

ビスマルク(副砲で反撃。装填……完了、奥の戦艦へ照準……)

ビスマルク「Abschieβen(発射)!!」ドゴォン

「ギャァ!!」ドガァン

「戦艦が!!早くナントカしろ!!」

「無茶を言うな!!どうしろってイウンダ!?」

「接近しろ!!数でオセ!!」

「オチロ!!」ドゴォン

「モラッタァッ!!」ドゴォン

ビスマルク「っ!!もう……!!」ガギィン

「アタッタゾ!!」

「シニガミと違って撃てば当たる!!沈めてシマエ!!」

ビスマルク(被弾、小破……!!まだいける!!攻撃を!!手数が足りない!!なら……)

ビスマルク「一基で一隻を狙う!!Feuer!!」ドゴォン

「っ!?」ドガァン

「あっ」ドガァン

「え」ドガァン

「はぁっ!?」ドガァン

「STF201が壊滅!!STF202が突撃する!!ブウンヲ!!」

ビスマルク「っ……人海戦術!!ソ連軍の得意技じゃないのかしら!?」

「怯むな!!ススメ!!」

ビスマルク「私は知らないけどね!!」ドゴォン

ビスマルク(思い出されるのは大西洋、ブレスト沖。ロイヤル・ネイビーとの戦いだ)

ビスマルク(けど、あの時と違って敵はロイヤル・ネイビーじゃない。そして私は全力を出して戦える)

ビスマルク「なら、負けるわけないじゃない……!!さあ、かかってらっしゃい!!ビスマルクの戦い、見せてあげるわ!!」
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/01(日) 19:36:22.41 ID:1kNYwyCF0


雲龍「以上で報告を終わります……」

提督「……そうか、ご苦労だった」

提督(プリンツは、敵を食い止めるために一人で残った。……いや、プリンツだ。プリンツならきっと無事だ)

雲龍「提督、これを……」

提督「これは……!!どうしたんだ……?」

雲龍「オイゲンが、提督に渡してくれと……『プリンツ・オイゲンが栄光と共に取りに戻ります』とのことです」

提督「っ……そうか」

雲龍「申し訳、ありません……私が被弾しなければ、こんなこと、にはぁ……!!」ポロポロポロ

提督「ここまで大規模な敵艦隊が存在するのは完全に予想外だった。君のせいではない」

雲龍「でも……でもぉ……オイゲンが……」

提督「プリンツならきっと大丈夫だ。あの子は強い。必ず帰ってくる。援軍も、送れるだけ送ったからな」

提督(そうだ、大丈夫だ。栄光と共にこれを取りに戻ってくるんだろう?待っているからな)
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/01(日) 19:44:28.45 ID:1kNYwyCF0


ビスマルク(どのくらい戦ったのだろうか?帰ればアトミラールにたくさん愛してもらえる。勲章だってもらえるだろう。そうすれば、きっと喜んでくれる)

ビスマルク(だから私は、こんなところで死ぬわけにはいかない。愛するアトミラールのもとへ帰らなくてはならない)

ビスマルク(そのために、この状況を何とかして打開しなくてはならない)

ビスマルク「うっ……!?」ドガァン

「いいぞ!!メイチュウした!!」

「Good job!! Good job!!」

「敵戦艦は大破しているぞ!!もうひとフンバリだ!!」

「奴をぐちゃぐちゃに噛み砕いて吐き出してヤレ!!」

ビスマルク「負けてられないのよ……あんたたちなんかに……!!っ!?」ボンッ

「!!いいぞ、奴の脚はシンダ……!!」

「フフフ……殺せ、コイツの死体を飾ってオクリツケテやろう」

ビスマルク「っ……アトミラール……!!」ギリッ ウルッ

ビスマルク(死にたく、ない……!!)

金剛「Burning Love!!」ドゴォン

「!?」ドガァン

ビスマルク「!?」

榛名「勝手は!!榛名が!!許しません!!」ドゴォン

「ぐはっ!!」ドガァン

「なんだと!?ゾウエンなんて聞いていないぞ!!」

「ミッドウェーのレンチュウは何やってるんだ!?」

金剛「ビスマルクはやらせませんヨ!!突撃デース!!」

「どうする!?コイツをシズメルか!?」

「駄目だ!!向こうへハンゲキしろ!!死にたいのか!?」

「っ……リョウカイ!!」

「撤退だ……テッタイしろ!!」

ビスマルク「……たすかったの?」ボーゼン

金剛「Hey ビスマルク!大丈夫デスカー!?Oh, いつもよりBeautifulデスネ?ウフフ」

榛名「ご無事ですか!?良かったです!提督もさぞお喜びになるでしょう」

ビスマルク「……ははっ、とりあえずアトミラールのハグとキス、それに熱々のコーヒーが欲しいわね」
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/01(日) 19:47:35.34 ID:1kNYwyCF0


提督「そうか、よくやってくれた金剛!!帰還してくれ」

金剛『Aye, aye, sir!!』

提督「ビスマルクは無事、そしてプリンツも無事だ!良かった……本当に良かった!!」

愛宕「提督、暁ちゃんたちが帰還しました」

提督「そうか!……愛宕?」

提督(良い報告のはずなのに、愛宕の顔は曇っていた。まるで報告することを躊躇うような感じだ)

愛宕「私も詳しくはまだ聞いていません。直接お聞きになってください」

提督(俺はざわつく気持ちを抑え、暁のもとへ向かう。暁は、泣きじゃくっていた)

提督(いや、暁だけでない。第六駆逐隊の面々は、あの響までもが涙を堪えられていない)

提督(明石もまた、沈んだ面持ちだ。……そして、プリンツが居なかった)

提督「……明石、報告を頼む」

明石「提督……」

暁「司令官……!!ごめんなさい……!!私が……私が弱かったから……っ!!」ボロボロボロ

提督(明石から報告を受ける。それは、撤退途中に新たな敵艦隊に遭遇し、貴重な工作艦明石を守るために……)

提督(大破したプリンツが一人で敵艦隊と交戦するために残ったということだった)
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/01(日) 21:09:38.17 ID:/ZGKGxhmO
もう見てられねぇな
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/01(日) 21:14:50.41 ID:0ZOMKMRHO
ここまできたらどうまとめるのか逆に気になるわ
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/01(日) 22:19:40.88 ID:yVlvXx4vO
グダグダやんけ
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 00:34:35.31 ID:j2NlNriN0
あれも書きたい、これも書きたいって欲張り過ぎて、迷走した挙句の壊滅的なぐだり方だな
前にこれとそっくりなぐだり方したスレ見たことあるが、風呂敷畳み切れないと思ったら形だけでも無理矢理締めた方が吉だよ
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 00:48:03.10 ID:P/3Pn8m9o
これはアレか
散々キャラの人格否定して回って提督にもケチ付けてたIDコロコロ君が遂に作者に牙を剥いたという感じの
黙って最後まで見てりゃいいのにねぇ
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 00:54:43.73 ID:bEdAZoZ50


提督(結局、敵の大規模な攻勢は実行されなかった。決戦の結果、敵の戦力を十分に削ぐことができたのだ)

提督(敵がトラック方面に戦力を送らなかったらどうなっていたか分からない。敵は、プリンツ撃沈の為だけにあれだけの戦力を用意したらしい)

提督(現在、我が軍は大将の指揮でミッドウェーへ攻勢をかけていた。はからずとも敵の守備隊は弱体化しており、)

提督(我が軍の損害は十分にカバーできる範囲であったからだ。慎重論もあったが、大将が強く働きかけた結果、反攻作戦が実行されたのだ)

提督(ともかく、あの戦いから……プリンツが行方不明になってから既に数日が経過していた。……未だにプリンツの行方はわかっていない)

提督(大本営の中には、戦死したものとして扱うべしと言う意見もあった。しかし、そんなことは受け入れられない)

提督(もはや望みはないだろうと言うことはわかっても、もしかしたら生きているかもしれない)

提督(ここで捜索を止めたことで彼女の死を決定付けてしまうかもしれないと考えると、捜索を打ち切ることはできなかった)

提督(執務にも全く身が入らない。気がついたら窓から外を見ている。この前は止められたが、やはり飛行機で捜索に向かってしまおうか?)

ビスマルク「アトミラール、いるかしら?」

提督「ああ、ビスマルクか。どうしたんだ?」

ビスマルク「食事を持ってきたわ」

提督「いや、いらん」

ビスマルク「なに言っているのよ!あれ以来、ろくに食べてないじゃない!」

提督「なにか食べたくなったら勝手に食べているんだ。だから、気にしないでくれ」

ビスマルク「ふざけないで!食べている人がそんなにふらふらしているわけないじゃない!みんな心配しているわ!お願いだから食べてよ!」

提督(っ!!こいつはどうしてそんなことを言っていられるんだ!?プリンツが行方不明なんだぞ!?様々な事に対するイライラが爆発した)

提督「ちっ!!くどいぞ!!いらないと言っているだろう!!」

ビスマルク「っ!」

提督「いいから、余計なことしている暇があれば捜索に出ろ!!」

提督(俺は乱暴に当番表を取り出すと、内容を確認した)

提督「第六駆逐隊が待機になっているはずだ!!彼女たちを連れて今すぐ出撃しろ!!」

ビスマルク「なっ!?私たちは敵襲があったときのために待機しているのよ!?」

提督「ミッドウェーであれだけの戦いが起こっているんだ!!敵も防御に必死でそれどころじゃないだろう!!」

提督「金剛や雲龍たちも捜索にまわしたかったのに、大本営の命令で攻撃させているんだ!!」

ビスマルク「でも……!!」
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 00:56:59.09 ID:bEdAZoZ50
提督「でもじゃない!!口答えするな!!いいから早く出撃しろ!!軍法会議にかけるぞ!!」

ビスマルク「っ!!落ち着きなさい、アトミラール!!あなt」

提督「お前が俺に意見するのか!?ビスマルク!!よりによってお前が俺を間違っているとでも言うつもりか!?」

ビスマルク「っ!?」

提督「少なくともそれだけ違うと断言できる!!お前なんかに私が間違っているだなんて言わせはしない!!」

提督「少しは自分の行いを省みたらどうなんだ!?ええ!?お前が誰かに間違いを指摘する権利があるとでも思ったのか!?」

ビスマルク「お、落ちt」

提督「プリンツは、お前のせいでおかしくなっていた俺を親身になって支えてくれたんだ!!」

提督「ここでこうしていられるのもプリンツのおかげだ!!さもなければ俺は廃人同然になってどこかで野垂れ死にしていた!!」

提督「俺がプリンツをお前と思い込んでいても、お前の演技までして俺を助けてくれていたんだ!!」

提督「そんなプリンツが、行方不明なんだ……!!俺はプリンツに何もしてあげられていないのに!!」

ビスマルク「……わ、分かったわ。食事はここに置いておくからね。たべ」

提督「さっさっと行け!!どうしてお前のような裏切り者が生き残って!!あんないい子がこんな目に合わなくちゃいけないんだ!!」

提督「プリンツじゃなくておmっ!?」

ビスマルク「!!」ビクッ ジワッ

提督(俺が口走りそうになった言葉に、ビスマルクがこの世の終わりを見たかのような表情になった)

提督(目を見開き、みるみる涙が満ちて、あふれだす。口元を手で押さえて、もう片方の手で胸を押さえていた。震えている)

提督「っ!!いや、違う!!俺は、そんな事……」

ビスマルク「……行ってくるわ」フルフルフル

提督「待ってくれ!!ビスマルク!!」

ビスマルク「……」タッ

提督「待てと言っているだろう!!」タッ

提督(走り去ろうとしたビスマルクは、しかしドアに阻まれた。開けている間に俺がビスマルクの肩を掴む)

ビスマルク「放して!!貴方の命令通りプリンツを探しに行くわよ!!」

提督「話を聞いてくれ!!」

ビスマルク「どうせ私は裏切り者の尻軽ビッチよ!!プリンツじゃなくて私がいなくなればよかったわね!!」

ビスマルク「そうすれば何の気兼ねもなくプリンツと仲良くできるもの!!きっとプリンツとなら」

提督「ビスマルク!!んっ……」チュッ

ビスマルク「んぅ!!嫌!!」バチン
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 00:57:37.91 ID:vmqhql03O
ここは素直にプリンツを帰還させるかビスマルク沈めるかにしてた方が畳易いのに
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 00:58:44.85 ID:bEdAZoZ50
提督「っ!?」

ビスマルク「……!!あ、ち、違う……」

提督(怒り狂うビスマルクに俺は強引に口付けした。しかし、ビスマルクは俺を押し返すと容赦のない張り手を喰らわしてきた)

提督(それはビスマルクにとっても驚きだったらしく、硬直する)

提督「……悪かった。さっきのはつい勢いで言ってしまっただけなんだ。俺は、本当に君を愛している」

提督「君の方が行方不明になれば良かったなんて、思っていない。本当だ」

ビスマルク「……けど、プリンツが、プリンツも好きなんでしょう?」

提督「……!!」

ビスマルク「気がつかないと思った?プリンツがしていたあのペンダント、あのジュエリーショップの目玉商品でしょう?」

提督「……」

ビスマルク「……私は、貴方が好き。貴方に選んでほしい。けど、貴方がプリンツを選びたいのなら、そうして」

提督「……君の言う通りだ。俺は、プリンツも好きだ。けど、君が好きなんだ。君に、一緒に居て欲しい。俺が選んだのは君だ」

ビスマルク「……分かった。捜索に出るわ」バッ タッタッタッ

提督「ビスマルク!!……くっ、ああもう!!」バンッ

提督(走り去るビスマルク、その表情は俯いていたために見ることができなかった。俺は、壁を思いっきり叩いて部屋に戻る)

提督(回らない頭で仕事をこなしていると、誰かが走ってくる音がした。そして執務室の扉が勢いよく開かれる)

川内「提督!」バンッ

提督「……川内か、どうした?」

川内「ビスマルクさんが第六連れて出ちゃったんだけど!!なんで出撃させたの!?」

提督「……手が空いていたからだ。出撃できるのなら捜索にまわすのは当たり前だろう?」

提督「プリンツがもし生き残っているなら、もうそろそろ命がつきてしまう。そうなる前に見つけなくては」

川内「だからって……!!ここの防衛はどうするの!?」

提督「阿武隈たちが警備に出ている。問題ない」

川内「ここは最前線なんだよ!?阿武隈たちは本当に警備だけで、本格的な攻撃をされたら守り切れないんだよ!?」

提督「その本格的な攻撃をしてくる敵は、もういないんだ。全部、プリンツのおかげだ。その英雄を助けるのに何を躊躇う必要がある?」
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 01:00:37.41 ID:bEdAZoZ50
川内「……!!いい加減にしなよ!!」ギロッ

提督「いい加減にしなよだと……?ふざけるな!!何がいい加減なんだ!?」

川内「オイゲンさんがこんなことになって辛いのはわかるよ!?だからって私情で指揮をとっていいの!?」

提督「なっ!!私情だt」

川内「ビスマルクさん達は万が一ここが攻撃された時のために待機していたんだよ!!それをいきなり捜索にまわすのなんておかしいでしょ!!」

川内「提督の指揮は、この戦争の命運を左右するんだよ!!貴方のミス一つで、戦況なんて軽くひっくり返ったりするんだよ!!」

提督「っ!!」

川内「こんな時こそ冷静になりなよ!!私たちは皆、提督を心配しているんだよ……?」

川内「そこに置いてあるのも食事じゃん……!!きっと誰かが持ってきてくれたんでしょ?提督、誰になんて言われても食べないんだから!!」

提督「……っ」ギリッ

川内「っ!!……提督、ごめんね。ごめんね、役立たずで……」ダキッ

提督「!」

提督(川内に頭を抱き抱えられる。暖かい体温と川内の甘い匂いに気分が落ち着く。川内は優しい手つきで頭を撫でてきた)

川内「ごめんね、辛い思いさせちゃって。提督だけに辛いこと押し付けちゃってるよね……行方不明になったのが、私ならよかったのに」ポロポロポロ

提督「っ!!違う!!そんな事!!」

川内「……ありがとう、そう言ってくれて。私は役立たずだけど、提督のために頑張るよ」

川内「だから、少しだけ、ほんの少しだけでいいから冷静になって。今日は私も警備に出るから」

川内「もし敵が攻めてきたら、私が命を賭してここを……提督を守るよ。だから、安心して」

提督「川内……すまなかった……俺は……」

川内「……落ち着いた?」

提督「ああ」

川内「良かった。帰ってきたらまた来るからね。だから、少しだけ一人になるけど、待ってて?」

提督「……分かった」

提督(落ち着けはした。心配をかけた上に、あたってしまったことが申し訳ない。惨めな気分だった)

提督(しかし、それよりも大切なことは、やはりプリンツのことだった。彼女のことを考えると身が裂ける思いだ)

提督「プリンツ……どうしていなくなってしまったんだ……俺のためなら何でもできるんじゃないのか……?」

提督(川内も出撃し、攻撃の指揮も大将がとっている。今、俺はここで一人だ。他の要員も司令部までは来ない)

提督「なら、生きて帰ってきてくれよ……プリンツ……プリンツ……!!」ボロボロボロ

提督(誰かに見られる心配もない俺は、ひとしきり泣いた。暫くして、落ち着くことができた俺は改めて書類仕事に取りかかった)
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 01:02:42.87 ID:bEdAZoZ50
提督(数時間かけて今回の戦いの報告書を仕上げ、関連資料などを纏める。行方不明者1名、プリンツ・オイゲンか……)

提督「……」ガタ

提督(疲れた目を休ませようと窓の外を見た時、こちらへ向かってノロノロと進んでくる灰色の影が見えた)

提督「!!!!」ドクンッ

提督(窓に飛びつき、じっと目をこらし、その影を確認する。そして涙が溢れてきた)

提督「プリンツだ……!!プリンツだ!!」

提督(間違いない、あれはプリンツだった。灰色の制服に、雪のように白い肌。そしてまばゆいばかりの金髪)

提督(エメラルドのような緑の瞳と目があったような気がする。安心しきったのか、天使のような微笑みを浮かべた)

提督「プリンツ!!」ダッ

提督(あれほど求め、しかしどこか心のなかでは諦めていた少女。俺は駆け出した。ドアへ体当たりするように開ける)

提督(誰もいない廊下を駆け抜け、階段を飛び降りる。玄関ホールを飛び出て、一目散に港へ)

提督「プリンツー!!」

提督(しかし、見える海原には彼女の影は見えない)

提督「バカな!!プリンツー!!」

提督(もう上陸したのか?いや、辺りを見渡しても彼女の影どころか、人影ひとつない)

提督「プリンツ……!!」

提督(もしかしたら、さっきのは俺の望みが生み出した幻覚か何かだったのだろうか?)

提督「そんな……」

提督(その場に膝をつき、呆然とする。もはや今生で再会することはできないのだろうか?涙が溢れそうになる。すると突然視界に青白い手が入った)

提督「……っ!?」ビクッ
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 01:03:42.84 ID:bEdAZoZ50
提督(岸壁の下からぬっと伸びて、だん!とその端を掴む。思わずぎょっとしたが、その可能性に思い至り、大慌てで駆け寄る)

提督「プリンツ!!」

提督(その手に飛びつくと、まるで氷のように冷たい。岸壁から下を覗き見ると、虚ろな表情のプリンツいた)

提督(緊急時用の、ただコンクリートを削っただけの梯子をすぐそこまで登ってきていた)

提督「プリンツ!!プリンツ!!」

プリンツ「……」ニコッ パクパク

提督(しかし、俺と目があった瞬間、ぼんやりとした笑みを浮かべる。口がアトミラールと動いた気がした)

提督「もう大丈夫だ!!捕まえたぞ!!もう大丈夫だ!!」

提督(腕を掴み、引っ張りあげる。上半身を何とか引っ張りあげたところで脇の下に手を差し込み抱き上げた)

提督(力なく首に回された手が、プリンツがここにいるという実感をもたらした)

提督「良かった……!!本当に良かった!!プリンツ!!俺はもう駄目かと思っていたんだ……!!」グスッ

プリンツ「……」

提督(プリンツは何事か言おうとしたが、口をパクパクさせるだけで声が出ていない。衰弱しきっている!!とりあえず運ばなくては!!)

提督「プリンツ、一度下ろすぞ!!中へ運ぶ!!」

プリンツ「……」コクッ

提督(こくんとかすかに頷く。プリンツをお姫様のように抱え、揺らしすぎないように急ぐ)

提督「どうする?どうするどうする!?」

提督(この体の冷たさ、意識もはっきりしない。今日はたしか医務室に人がいなかったはず……軍医が急病でこられなかったのだ)

提督(くそっ!!どうしてこんな時に!!このままではプリンツが死んでしまうかもしれない!!)

提督「体を暖めなくては!!それと、水と食べ物だ!!」

提督(そういった類いはどこにある!?食糧庫か!?いや、俺の部屋でいい。あそこなら非常食から救急箱、そしてシャワーまである)

提督(そうと決まれば実行だ。急いで運び、敷いたままの布団に寝かせる……前に濡れた制服を脱がさなくては。それと目立つ外傷がないかチェックだ)

提督(プリンツを畳に寝かせる。艦娘が被弾したときになるように、服はボロボロだ。大変なことになっているのだがそれどころじゃない)

提督(顔は生気がなく、青白い。付着した血痕はどうやらプリンツのものではないようだが……)
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 01:06:16.80 ID:bEdAZoZ50
提督「すまない、これは治療のためなんだ!!分かってくれ!!」

提督(プリンツの服を鋏で切り、脱がす。白い肌がまぶしくて黒い下着が目に毒だが、見とれる暇はない。改めて全身を確認する)

提督「……外傷はなし、良かった!!」

提督(さすがは艦娘というべきか!!とりあえず、すぐ近くにあった予備のワイシャツを着せる。大きすぎるが気にしない)

提督(敷布団に横たわらせ、掛布団をかける。そして食べ物などをとってこようとすると、服の裾を捕まれた)

プリンツ「……!!」キュッ パクパクパク

提督「どうしたんだ!?」

提督(口をパクパクさせるだけで声が聞こえない。口元に耳を寄せる)

プリンツ「いかないで……」

提督(小さなかすれ声。思わず顔を見ると、緑色の瞳は真っすぐ俺を見つめており、一筋の涙が溢れている)

提督「安心してくれ、食べ物をとってくるだけだ。すぐに戻る」

プリンツ「……」

提督(なおも手は離れなかったが、優しく手をとり、握りしめてから胸の上におく)

提督(棚の中から緊急食糧の箱を開けて、中を確認。乾パンと水を取り出す。ついでにいつでも使えるよう電気ポットのスイッチを入れ、すぐに戻る)

提督「プリンツ、ほら、水だぞ!」サッ

プリンツ「こく……こく……」

提督(丁寧に上半身を抱き起こし、水を少しずつ飲ませる。喉が動き、飲んでいることが分かった)

提督「よし!!」

提督(しかし、この数日間何もたべていないはずだ。長く食べていない人間に水を飲ませ過ぎると、死んでしまう。飲ませるのは少しだけにした)

提督「次は食べ物だ、乾パンだぞ!よく噛んで食べるんだ。いいな?」

プリンツ「……」

提督(包みを破って小さく割る。欠片を口に含ませた)

プリンツ「……」

提督(が、噛まない……!!いや、噛めないのか!?くっ……どうすれば…… っ!!)

提督(思い出されたのは有名な某アニメ映画。主人公が食べ物を食べられなかった時に、ヒロインは自分で噛んでから食べさせていた)
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 01:08:21.36 ID:bEdAZoZ50
提督(プリンツの口から欠片をとりだし、それを自分の口に含む。噛んで噛んで噛みまくる。液体のようになったそれを、口移しでプリンツに食べさせる)

提督「ん……」

プリンツ「……ごくん」

提督「よし、飲んだ!!」

提督(同じ要領で一食分を食べさせた。しかしまだ意識は朦朧としているようだ)

提督「くそっ!!本当に大丈夫なんだろうな!?」

提督(このまま死んでしまうような気がして、気が気でない。だれか医者に連絡しなくては……)

提督「そうだ、電話だ!!」

提督(ハッと気がつき、携帯を出した。軍医へ連絡する。気がつかなかったらどうしようかと思ったが無事に繋がった)

提督(だいぶ体調が悪そうだったが、こちらの方が重要だ。プリンツの容態について説明し、対処を仰ぐ)

提督(すると、低血糖の可能性が高いということだった。対処法は、ブドウ糖を取らせること。つまり、炭酸飲料が最適だ)

提督(電話を切ると共に、小走りで駆けだす。部屋にある小型の冷蔵庫の中から一番好きといっていたファンタオレンジを取り出した)

提督「……冷たくても大丈夫なのか!?」

提督(そこは聞いていなかった……!!だが、明らかに体を冷やすのは良くないだろう。沸かせていたお湯を少し混ぜることで温くした)

提督「これなら大丈夫なはずだ!プリンツ、ファンタだぞ!」

提督(再び上半身を起こし、ゆっくりと飲ませる。こくこくと動く喉が愛おしい)

提督「生きているんだ……!!」

提督(改めてプリンツの生存を実感する。一度は失ったと諦めかけていた大切な存在。もう絶対放さない!!)

プリンツ「こく……こく……っ!!」パチ

提督(突然、カッとプリンツの目が開かれた。いったいどうしたのだろうか?)

提督「プリンt」

プリンツ「うわあああああああああああ!!」
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 01:10:22.63 ID:bEdAZoZ50
提督(絶叫が響く。耳が壊れそうだ!!)

提督「っ!!プ、プリンツ!!」

プリンツ「Nein!!Nein!!Nein!!Nein!!Neeeeeeiiiiiin!!」ジタバタ

提督(プリンツは掛布団を蹴り飛ばそうとしているのか、したばたと暴れる。とりあえず布団をどかした)

提督「プリンツ!!落ち着け!!プリンツ!!」

プリンツ「Aaaaahhhh!!Was ist das!?Was läuft!?Wo bin ich!?」

提督「プリンツ!!もう大丈夫だ!!俺の部屋だ、ここは!!」ガシッ

プリンツ「あ、アトミラール!?アトミラール……アトミラール!!」ダキッ

提督「プリンツ!!そうだ、俺だ!!本当に良かった……」ギュッ

プリンツ「んちゅっ」

提督「んむ!?」ビクッ

プリンツ「んはぁ!!んちゅ、んむぅ。れろれろれろ」

提督(錯乱していたプリンツは俺を認識するとともに、少しだけ冷静さを取り戻したように見えた)

提督(何が起こっているのか分からないという表情から、何かを思い出すかのような思案顔)

提督(それから一転、今にも泣きそうな、しかし喜びの余り顔がにやけるのが止められないと言ったような、感情の爆発を湛えた複雑な笑顔だ)

提督(そして、おもむろにこちらへ抱き付き、腕を首にまわし、唇を重ねてきた。ただ、自分の愛情を伝える為だけの、乱暴なキス)

提督(強く押し付けられた唇、こちらの口をこじ開けるかのように舌がねじ込まれる)

提督(されるがまま唇を開くと、すかさず舌が侵入してくる。こちらの舌を求めるように妖しく蠢いた)

提督(そして目当てのモノを探し当てると、獲物を捕らえた蛇のように絡まってくる。首にまわされた腕も、より一層強く抱きしめてくる)

提督(あまりの衝撃に暫く放心していた。が、気を取り戻し、プリンツを落ち着かせようとする)

提督「……!!ん!!んー!!ぷはぁ!!プリンツ、落ちつ」グイッ

プリンツ「んふぅ……ぷはっNein!! いやぁ!!ダメです!!」バチン

提督「いっ!?んぶぅ!!」

プリンツ「んちゅぅ……むちゅぅ……にゅるにゅる、れろれろ、じゅるる」

提督(何とか押し戻したと思ったらまさかのダブルビンタ。そのまま顔を押さえつけられ、再び唇を交わす)
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 01:12:55.49 ID:bEdAZoZ50
提督(とりあえず落ち着くまではこうしていようと考え、抵抗をやめる。すると、プリンツも顔を強く押さえつけていた手をはなした)

プリンツ「はむぅ……んふぅ……んぅ!んはっ……むふぅ……」グイ

提督(するりと体に手を回され、後ろに倒れる。プリンツに引っ張られるようにして覆いかぶさる)

提督(足を絡ませられ、体を擦りつけられる。服越しとはいえ、柔らかい胸と太ももの感覚に赤面する)

提督(強く求めてくるプリンツに、俺は果たしてあの戦いから今日までどのような気持ちでいたのかということに思い当たった)

提督(一人でここまで戻ってくるまでの日々、想像のできない孤独と恐怖だったのだろう)

提督(プリンツがたまらなく愛おしい。俺は、自分からもプリンツの背と頭に手を添えた。冷たいプリンツの体を温めるように抱き合う)

提督(どのぐらいの間だったろうか?ようやく唇を離したころには、プリンツの体温も十分温まっていた)

プリンツ「……アトミラール」

提督「無事でよかった。本当に。本当に良かった……!!」ギュッ

プリンツ「あっ/// Danke…… 私も、生きて帰ってこれて良かったです」

提督「本当にそうだ。もう二度と居なくならないと誓ってくれ」

プリンツ「はい。私はアトミラールのモノですから」ギュッ

提督「約束だからな?破ったらただじゃおかないぞ。……そうだ、これを返すよ」

プリンツ「はい。……!!これ、ずっと胸ポケットに入れていたんですか?」

提督「いつでも返せるようにな」

プリンツ「アトミラール……!!ありがとうございます。……アトミラール、好きです。貴方を、愛しています」

提督「!!……ありがとう」

プリンツ「……結婚、してくれませんか」ジッ

提督「!」

プリンツ「アトミラールがビスマルク……姉さまを好きなのは知っています」

提督「プリンツ……」

プリンツ「けど、こればかりは一人の女として譲れません。貴方が好きなんです。貴方を思うだけで、すべてが鮮やかに色づく」

プリンツ「心臓がドキドキします。貴方の笑顔を見るだけで私まで笑顔になれる。貴方の真剣な横顔から目が離せない」

プリンツ「貴方の隣にいる為なら何でもできます。貴方が他の女性に笑いかけているのを見ると、心が張り裂けそうです」

プリンツ「どうか私を選んでください。私のすべてを以て貴方に捧げます。貴方を助け、良き妻となれるように全力を尽くします」

提督(うるんだ瞳に、紅潮した頬、上目遣い。胸の前で組まれた手は、神に祈る聖女の様だった)

提督(俺は、プリンツが好きだ。愛していると言える。今すぐにでも結婚したいぐらいに)
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 01:14:34.56 ID:yBz78heYO
>>760
はいはい対立煽り乙
お前が触るなって言ってたんだから一々煽らないでスルーしろよ
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 01:14:47.70 ID:bEdAZoZ50
提督(だが、それと同じか、それ以上にビスマルクのことを愛していた。たとえ不幸にもすれ違い、想いが穢されたとしても)

提督(俺は、どうすればいいのか分からない。何ということだ!こんな美人が俺を好いてくれているのに!)

提督(ああ、今すぐに抱き付いてキスをしたい!愛したい!結婚して、二人で幸せに暮らして、子宝に恵まれて、孫に囲まれて安らかに二人で旅立ちたい!)

提督(それを望みさえすれば手に入る!だが、悲しげなビスマルクの顔が脳裏に浮かんで離れない!)

提督(あの男さえいなければ、このようなことにならなかったのだろう!!あいつは結局、報いを受けた。当然だ)

提督(しかし、歪な形であったとはいえ、幸せを手に入れたビスマルクを自分の意志でその甘い悪夢から目を覚まさせたのは俺だ)

提督(それはもちろん、たとえ汚されたとしてもビスマルクが忘れられなかったからだ。彼女を愛していたからだ)

提督(赤子殺しの汚名を背負って、背負わせてまで彼女を選んだのは他ならぬ俺自身なのだ!!)

提督(信じがたい難問だ。俺は、今は答えが出せなかった。いや、答えはあるのだろう。だが、今それを言い出せなかった)

提督(今だけは、今だけは絶対にダメだ。短い間でいいからこの残酷な決断を先延ばしにしたかった)

提督「……プリンツ、ありがとう。本当に、心から嬉しい。けど、今はまだ決められない。すまないが、時間をくれないか」

プリンツ「……」

提督(プリンツは、少しだけ目を見開くと、俯いた。もしかしたら察してしまったのかもしれない)

提督(だが、二人と結婚するだなんて倫理的に無理だ。人の道に背く行為だ。すまない…… だが、せめてこの、心地いい空間をもう少しだけ……)
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 01:16:40.15 ID:APyJtwpO0
>>760
末尾で察しろ
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 01:19:49.01 ID:CgkGYhMUo
末尾0が末尾云々言っててワロタ
末尾で煽れるのは末尾oだけの特権だぞ
末尾Oと0の雑魚共は引っ込んでな
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 01:24:53.02 ID:bEdAZoZ50


プリンツ(私は自分の敗北を察した。私のできることすべてをしたはずだった。この身もこの心もすべて捧げた)

プリンツ(自分の外見だって気にかけてきた。潮風に傷みやすい金髪も紫外線に弱い白い肌も)

プリンツ(体形だっていい感じをキープしている。プロポーションも、まだビスマルクほどではないにしろ、私には伸びしろがある)

プリンツ(性格だって、自画自賛みたいで嫌だけど……悪くないはずだ。皆とも仲良くできているし、気がきく明るい性格とよく言われるし)

プリンツ(食事だって作れるし、家事はもちろん雑用から大事な仕事まで。任されたものは全部完璧にこなしてきた)

プリンツ(進んでアトミラールに尽くしてきた。嫌々ではなく、喜んで!あの人のために何かすることが幸せだった!)

プリンツ(あの人のためにこの身を顧みず戦った!何度も死線を潜り抜けて、相手をなぎ倒してきた!)

プリンツ(それでも……それでもまだ届かないの?……アトミラールのビスマルクへの想いには!!)ギリッ

プリンツ(報われるはずと信じて今まで戦ってきた私の中で、そのことがただの幻想かもしれないと気がついた)

プリンツ(あんな尻軽女なんかが私よりもこの人にふさわしいのに!酷い裏切りをして名誉を失ったあの女なんかがこの人と?)

プリンツ(そんなのは嫌だ!!心の中に昏い感情が胎動する。なんとしてでもこの人が欲しい!!もう残された道は一つしかない)

プリンツ(この人を掠奪する。それこそが唯一の正しい選択。この人を私のモノとして、愛し尽くす)

プリンツ(決して褒められた行為ではないが。しかし、今こそそうすべきだ。でないと後悔する)

プリンツ(今ここで、この人の心を仕留める。この人のすべてを手に入れて私に染める。そこで私を捧げよう)

プリンツ(アトミラールは優しいから、ビスマルクを切り捨てられないだけだ。けど、そんなことは間違っている。悪事を犯した奴らが今こそ酷い報いを受ける番だ)

プリンツ(大丈夫、きっと上手くいくから。幸せな生活が待っている。その為には、今ここで少し乱暴になってでも、頑張らなくては)
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 01:26:21.93 ID:/1TD6CFGO
ここまでの流れを見てるとどう考えても末尾oO0全て基地外なんだよなあ
自治厨、煽りカス、読者様の三竦みやめーや
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 01:28:25.13 ID:bEdAZoZ50
提督「プリンツ……」

プリンツ「……そうですか、分かりました」

提督「……ありがとう」

プリンツ「ところで、アトミラール……その、頼みたいことがあるのですが……いいですか?」ジッ

提督「俺にできることなら、なんでも」

プリンツ「その……お風呂に入りたいんですけど……体に力が入らなくて……」モジモジ

提督「!?」

プリンツ「だから、その……お風呂に入れてくれたら嬉しいなって……」チラッ

提督「や、その……誰かが帰ってきた後にした方がいいのではないか?俺は男だぞ」

プリンツ「提督だからいいんです……駄目ですか?」キュッ

提督「しかし……」

プリンツ「とても寒いし、海水とかで体が汚れてて……本当に今すぐ入りたいんです。お願いします」ギュッ

提督「……」

提督(改めて、プリンツの全身を見る。恥ずかしそうに若干俯きかけの、上目遣い。涙に潤んだ緑の瞳赤く染まった頬)

提督(不安そうに肩が小刻みに揺れる。のばされた手が俺の服の裾を掴んでいた)

提督(そういえば、プリンツが身にまとっているのは俺のワイシャツと下着だけだ。噂に聞く裸ワイシャツにとても近い)

提督(男物であるがために形の良い胸が服を圧迫し、その谷間が丸見えだ。そして、裾からちらりと見えるのはプリンツの……秘所を覆う薄布だ)

提督(蠱惑的な装飾の薄布に覆われたそこは、一度も男を受け入れたことがないと思い出してしまう)

提督(今の状況を再認識し、男として興奮してしまった。だが、駄目だそんな事は!しかし、風呂に入れてあげるのは必要だろう。体も冷えているようだし……)

プリンツ「アトミラール……」ウルッ

提督「わ、分かった。しかし、タオルは巻いてもらうぞ」

プリンツ「アトミラール……!!ダンケ!!」
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 01:31:42.28 ID:bEdAZoZ50
提督「では、行こうか。立てるか?」

プリンツ「……抱っこしてもらっていいですか?」

提督「分かった。ちゃんとつかまってくれよ」

プリンツ「はい。……あん///」

提督(プリンツをお姫様抱っこする。すると首に手を回してしがみついてきた)

プリンツ「重く……無いですか?」ササヤキ

提督(耳元で聞こえるウィスパーボイス。ぞくぞくする)

提督「羽のように軽いよ」

プリンツ「ふふっ……もう絶対放しませんからね」ギュッ ハイライトオフ

提督「何か言ったか?」

プリンツ「いえ、男らしいですねって」

提督「っ!……て、照れるな」

提督(脱衣室でプリンツにバスタオルを渡す。とりあえずアンダーウェア姿になる。別に、一緒に入るわけではないのでこれで十分だろう)

プリンツ「アトミラール、準備できましたって……それで入るんですか?」

提督「もちろん。君の手助けをするだけだからな」

プリンツ「……分かりました。お願いします」

提督「ああ」

提督(プリンツに肩を貸し、浴室へ入る。椅子に座らせ、シャワーを確認。よし、暖かい)

提督「まずは髪からかな?」

プリンツ「はい、お願いします」

提督(プリンツの指示に従う。シャワーで流しながら髪を優しく解かすように洗う。シャンプーをつけて同じようにした)

提督(触り心地がよく、まるで絹の様だ。丁寧に洗った後、泡を流してタオルで軽く拭く。そしてリンスを髪に練り込むようにする)

提督(徹夜の時に秘書艦に使われたりするため、女性用のリンスやシャンプーを置いていたことが吉と出たな……)

提督(シャワーで軽く髪を濯ぎ、俺の仕事は終わりだ。あとは途中で倒れたりした時のために近くで待機すればいい)
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 01:33:27.02 ID:bEdAZoZ50
提督「よし、終わったぞ。後は体だが……向こうを向いているから洗ってくれ」

プリンツ「えっ?洗ってくれないんですか……?」

提督「なっ何!?」

プリンツ「背中とか洗いにくくて……お願いします」

提督「っ……わ、分かった」

プリンツ「ありがとうございます」ニコッ

提督「ああ。よし、じゃあ洗うぞ」

プリンツ「アトミラール、良ければスポンジとかは使わないで手でやってくれませんか?肌が弱くて」

提督「手で!?あ、いや、分かった。任せろ」

提督(動揺しつつもボディーソープを手にだす。バスタオルを取り払ったプリンツのヒップに向かいそうになる視線を何とかしつつ、背中をなでる)

プリンツ「ひゃん!!アトミラール、ちょっと冷たいです……」ビクッ

提督「す、すまん!!申し訳ない……」

プリンツ「大丈夫ですけど、ちょっと手のひらで温めてからしてくれると嬉しいです」

提督「サンオイルと同じだな!?任せろ」

提督(なでるようにしてプリンツの背中を洗う。しっとりとしていて滑らかな肌触りだ。ひたすら無心を貫く)

プリンツ「んぅ……ふぅ……はぁっ……///」

提督(艶めかしい声が漏れているが気にしない!……よし、こんなもんだろう)

提督「で、できたぞ。後は自分でできるか?」

プリンツ「ま、前も洗ってくれませんか?」

提督「!?」

提督(上気した肌、見返り美人のようにこちらを振り向いたプリンツがねっとりとした声音で頼んでくる)

プリンツ「お願いします……アトミラール。手を上げるのが辛いんです。力が入らなくて……」

提督「そ、そうか……分かった……!!」ゴクリッ

提督(手が震える。興奮に心臓がバクバクと脈打つ。下半身に血液が集まることを、いったい誰が咎められようか)

提督(恐る恐る手を前へ回す。お腹を優しくこすり、手はそのまま上へと移動する)
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 01:43:26.92 ID:bEdAZoZ50
プリンツ「あふぅ……んっ……ふぁ……///」ピクン

提督(その柔らかくも弾力のある胸をしたから持ち上げるようにして、さすっていく。もちろん、そこで終わるわけではない)

提督(そこで、気がついてしまった)

提督「!?」

提督(た、たっている!!つまりは、そういうことなのか!?プリンツの張りのある、つんと上を向いた胸の先端、突起が固くたっていた)

提督(つまり、プリンツは性的に興奮している状態だ。だが、それは意図せずともなってしまう。現に、俺だって……っ!?)

プリンツ「んはっ……はぁっ……くぅ……///」スリスリ

提督「ぷ、プリンツ!?何をしているんだ!?」

プリンツ「ふぇ?さすがにここを洗ってもらうのは恥ずかしいので……洗いたかった……ですか?」

提督「あ、いや、違うんだ!!すまん、何でもない」

プリンツ「……あ、アトミラールなら、いいです、よ?」

提督「いや、いい!!そこは自分で洗ってくれ!!頼む!!」

プリンツ「はい。んっ……」スリスリ

提督(手を下腹部にあてて何かしているからと言ってそういうことを考えてしまう自分に嫌気がさした。雰囲気にあてられておかしくなっている)
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/02(月) 01:45:34.91 ID:bEdAZoZ50
提督(余計なことを考えないようにしつつそのまま上半身を洗う。腕まで洗ったところで、聞いた)

提督「下半身はさすがにあれだよな?自分でできるか?」

プリンツ「……はい、もう大丈夫です。ありがとうございました。洗い終わるまで少し待ってくれますか?」

提督「分かった……!!向こうを向いているから、気にしないでくれ!!」

プリンツ「そうですか、分かりました」

提督(言い訳のように頭で繰り返す。途中で倒れたりする危険があるし、湯船に入る時に助けが必要だ。外へ出るわけにはいけない)

提督(この生殺しの生き地獄を耐えきるために胡坐をかいて心の中で必死に軍艦行進曲を歌っていたところ、体を流す水音が響く)

提督「終わったか?……プリンツ?」

プリンツ「……♪」ダキッ

提督「!?」ビクッ

提督(背中に感じる二つの大きな存在感、そして暖かい体温。耳元に寄せられた口から熱っぽい囁きが漏れる)

プリンツ「ありがとうございます、アトミラール。お礼に、私がアトミラールを洗ってあげますよ」

提督「プリンツ……!?っ!!だ、そこは駄目だ……!!」

提督(プリンツの手が、パンツの中に入ってくる。そしていきり立っている俺のモノを優しく、しかししっかりとつかんできた)

プリンツ「……!!すごく硬くて、熱い……///大きくなってますね。私に興奮してくれたんですか……?私も、アトミラールの立派なこれにすごく興奮しています///」

提督「だ、駄目だプリンツ……!!」

プリンツ「そんなことありません。これはお礼なんですから……♪」シコシコシコ

提督(俺は、抵抗しようとした。しかし、できなかった。プリンツの手が俺のモノをゆっくりと扱き始め、その快楽に抗えなかった)
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 02:28:06.72 ID:APyJtwpO0
ええぞ! ええぞ!
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/02(月) 04:32:38.06 ID:2fvEJROQ0
だんけ!だんけ!
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 09:54:02.42 ID:1IdvBPV8o
だんけぇえええええ!!
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 10:52:41.76 ID:mpoVcuPCO
作者がわざわざsageで進行してんのにageんなよクソガキ
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 12:43:27.77 ID:yJkEm0p4O
エロが来ただけで今までの展開無視で気持ちが昂るわ

はよはよはよ
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 13:08:15.15 ID:PJ+UOVKlO
安易なエロで掌返す下半身脳の馬鹿ばっかだな
いや冬休みのガキかな
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 13:29:24.53 ID:eHpN75yA0
荒らすなよガキ
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 15:17:14.40 ID:zSC8GrOqO
>>789
ガキ乙
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 15:52:22.58 ID:o/VXU9VUO
>>790
ガキの使いやあらへんで
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 15:53:20.56 ID:Yr9P8FidO
あくケツ出せよ
ケツバットやで
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/03(火) 23:23:46.73 ID:u91rkGWIo
更新なしかよ
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/07(土) 22:05:46.25 ID:B4g4HJ4d0
提督「っ……!!ぐっ……!!はぁっ……!!」ビクッ

提督(片手で俺のモノを扱きつつもう片方の手で俺の乳首をこねくり回す。ぞわぞわとした快感に息が荒くなる)

プリンツ「すごい……ぬるぬるしてきましたね……?気持ち良いですか?」

提督「……っ!!十分に動けるじゃないか……!!」

プリンツ「今、そんな事は重要ではありませんよ。忘れてください。それで、どうですか?気持ちいいですか?」

提督「っ……初めてとは思えないよ……」

プリンツ「そうですか……!!アトミラールに喜んでもらうために、たくさん勉強したんですよ?」

プリンツ「火照ってしまった体を自分で慰めながら、エッチな動画とか本で頑張ったんです」

提督「自分で慰めながら……!?」

プリンツ「そうですよ。そういうのを見れば、興奮しちゃいます。アトミラールに愛してもらえるまでは我慢しようと思っていたんですよ?」

プリンツ「けど、切なくて我慢できなくて。はしたないってわかっていたんですけど……耐えられませんでした」

プリンツ「アトミラールにいっぱい愛してもらうことを妄想しながら、はしたなく指がうごいてしまったんです」

提督「……!!」

提督(プリンツは俺の耳元で自分の痴態を囁く。しかし、この状況ではただただ俺を興奮させるだけだった)

提督(そうこうしている間にもプリンツの手は緩急をつけながら俺のモノを扱く)

提督(カリや裏スジ、亀頭。それに玉袋まで責める手法は上手い。だが、隠そうとしても隠しきれないぎこちなさ)

提督(そして経験のなさからくる手際の悪さは、確かにプリンツに実戦経験がないことを示していた)

提督(だが、それはむしろ興奮する材料としかならない。プリンツという純潔な少女を俺が自分色に染めているような感覚だ)
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/07(土) 22:07:36.60 ID:B4g4HJ4d0
プリンツ「アトミラール……どうですか……?気持ちいいですか……?」

提督「っ……」ピクッ ピクッ

提督(気持ちいい。もちろんだ。だが、言えない。それを言ってしまうと自分からビスマルクを裏切ってしまう)

提督(抵抗していない時点で何を言うんだと思うかもしれないが、されるのとするのでは天と地ほどの差がある)

提督(俺は、言えなかった)

プリンツ「ぴくぴくしてるってことは気持ちいいんですよね……?けど、ちゃんと言ってもらえないと不安です……」

提督「……」

プリンツ「……アトミラール、こっちを向いてください」

提督「……」

プリンツ「っ!はむっ……んちゅっ……」グイッ

提督「っ!?んっ……!!」

プリンツ「んむっ……れろ……にゅるにゅる……」

提督(無言を貫き、か細い声のこっちを向いてという懇願をも無視した俺に、プリンツは俺の胸を弄っていた手で強引にそちらを向かせる)

提督(そして強引に唇を重ねてきた。肩に感じる柔らかい胸、すぐに熱い舌が絡みついてくる。それと同時に俺のモノを扱く手を激しくした)

提督(プリンツに強引に口づけされて、貪られる。激しくモノを扱かれる。ビスマルクがいるのに。背徳感が快感に変わる)

提督(そして、あのプリンツがというギャップ萌え。さらには強引にされるということの興奮。限界を迎えそうだった)

提督「っ……!!んくっ……!!」ピクンピクン

提督(そして、もう寸前というところで、ぴたりと手が止まった。唇が話され、舌が引き抜かれる)
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/01/07(土) 22:08:34.39 ID:B4g4HJ4d0
プリンツ「ぷはっ……腰が浮いてますよ。もうイきそうなんですね?けど、駄目です。まだイかせてあげませんよ」

提督「なっ……!?なんで……!!」

プリンツ「イかせて欲しいんですか?ならそう言ってくれればイかせてあげますよ」

提督「っ……!!」

プリンツ「ただされるがままってのは、ズルいですよ。私は、便利な女じゃ満足できません」

プリンツ「欲しいんです、アトミラールが。愛してほしいんです。結婚してほしいんです。私を、選んでほしいんです」

提督「……俺には、ビスマルクがいる。君のことは好きだ。愛しているよ。けど、俺の妻はビスマルクなんだ」

プリンツ「……アトミラール、こっちを向いてください」

提督「っ!!無理だ……」

プリンツ「……なら、私が前に回りましょう」

提督「プリンツ……!?」

提督(プリンツの形の良い引き締まったヒップが視界に入る。目を逸らせない。そして目の前でこちらを向いた)

提督(剃ってあるのか、毛のないそこはピッチリとした綺麗なスジマンだ。だが、愛液に濡れている)

提督(視線を上げると、美しいお腹を経てからつんと張った大きな胸を見上げる形となる。その先端は桜色で、やはりたっていた)

提督(そして、ようやくプリンツと目が合った。緑色の瞳は爛々と輝いているようだ)

プリンツ「私の体、お気に召してくれましたか?」

提督「っ!!すまん!!」

プリンツ「もっと見てください。アトミラールだけのためにあるんですよ」

提督「俺の……!!いや駄目だ!!」ガタン

プリンツ「……素直になれないアトミラールには、素直になれるようにもっと奉公してあげますからね」

提督(必死の思いで後ろへ下がる。そんな俺に対して、プリンツは獲物を追い詰める女豹のように四つん這いになって這いよって来る)

提督(揺れる胸とヒップに魅了される。不敵な笑みを浮かべたプリンツはいつもとは別種の、正反対の魅力を放っていた)

プリンツ「目を閉じてください……?」

提督(俺は、動けない。壁がある。ただ、言われるがままに目を閉じることしかできなかった)
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