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義姉「泊めてください、義姉さん」
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◆TEm9zd/GaE
[saga]:2016/10/23(日) 21:42:36.52 ID:ZmFpAlW10
――
義妹(夕日の緋さにノスタルジーを思いました)
義妹(隣を歩く義姉さん。彼女との背の差)
義妹(見上げると、初めて会った日よりも大人になった彼女の顔が有りました)
義妹(右隣を歩く彼女。私の憧れ)
義妹(初めて会ったあの日から。私は、この人に近づけているのか)
義妹(この人と一緒に歩いて、恥じない自分になれたのか)
義妹(それは――)
姉「――危ない」ギュッ
義妹「え?」
義妹(突然、義姉さんに肩を抱きすくめられました)
義妹(義姉さんに密着――鼻腔をくすぐる彼女の匂い、酔ってしまいそうな温かさ、女性らしい体つき)
義妹(私は――)
義妹「」ギュッ
義妹(義姉さんに抱きつき返した)
義妹(彼女を――義姉を、感じる)
義妹(自転車が、私のさっきいたところを通過する。そんなことはどうでもいい)
姉「もう! 歩道なんだから、もっとスピード落として欲しいわよね」
義妹(義姉の胸に押し付けた耳に、彼女の鼓動を聞く)
義妹(ナイアガラの滝だなんて卑下する胸に、けれども確かに女性らしい膨らみを感じた)
姉「どうしたの? 顔が赤いわよ」
義妹(……義姉さん)
義妹「……気のせいですよ。夕日のせいです、きっと……」
義妹(夕日の緋さのせいにして、ノスタルジーを圧し殺しました)
義妹(けれど、自分でも顔が赤くなっているのは、ごまかしようがないくらい理解していました)
義妹(……そのとき、義姉さんが車道側を歩いているのを、今更ながら認知し、今日一日そうだったことを思いだし、より一層顔が熱くなりました)
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