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二宮飛鳥「鏡の中の惨めな奴隷」
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◆agif0ROmyg
[saga]:2017/02/26(日) 22:42:39.66 ID:kurmwKMz0
アイドルマスターシンデレラガールズの、二宮飛鳥のR18SSです。
「ペンは剣よりも強し」なんて、有名な格言がある。
このボク、アイドル二宮飛鳥も、この言葉の趣旨には概ね賛同している。
いかなる暴力に晒されようとも、確固たる己、揺るがぬ信念と知性があれば必ず乗り越えられると思っている。
ボクをボクたらしめるのは腕力によって規定され押し付けられたものではなく、ボクが自ら選び取ったものであるハズだ。
……ただ、残念ながら。
いかにアイドルと言えどボクはまだ14歳の中学生で、大人が本気で制圧しにかかってきたときに取れる対抗策は多くない。
特にその大人が、ボクの担当プロデューサーだったらね。
その日も、仕事を終えてなお、ボクは事務所に残らされていた。
確かに、以前からボクはあんまり早く帰宅したがる方ではなかった。
しかしそれでも、自分の意志で居残りしているのと、誰かに指示されて残らされているのでは雲泥の差だ。
担当プロデューサーがボクに何をするつもりか知っていれば、なおさら。
勿論、逃げ出したいと思ったことは一度ならずある。
でも、やつの手口は本当に用意周到で。
手を出してくるまでに随分と時間と手間暇をかけてくれていたからね。
ボクもすっかり信じ込まされて……いろいろ、弱みを握られてしまった。
あんな写真がばらまかれたら、ボクだけでなくプロデューサーだってただではすまないだろうが。
だからといって彼と心中して、こっちにメリットなんて無い。
結局今日も言われるがままで……イヤになる。
そうこうしているうちに、彼も仕事を片付けたらしい。
どことなく嬉しそうに、こっちへ歩み寄ってくる。
差し出してくる手に噛み付いてやりたいくらいだが、それができるならこんなことにはなっていない。
手を握られて、引っ張られて、車に連れ込まれて。
しばらく走ってたどり着いたのは、見るからに下品でけばけばしいな建物。
いわゆるラブホテルだ。
まだ中学生なのに、こんなところへ足繁く通う僕は、きっとろくな大人になれないんだろうな。
まだ暗くならない時間帯ということもあり、誰ともすれ違うこと無く、安そうな狭い部屋に入る。
床面積の大半を大きなベッドが埋め尽くしていて、ほとんど寝るくらいしかできそうにない部屋。
……まあ、こいつみたいな男には十分すぎる部屋だけれどね。
鍵をかけて、流石にちょっと緊張していたらしいプロデューサーはほっと一息ついた。
気楽なものだ。
こっちはこれからの事で頭がいっぱいなのに。
バレたら大変なことになるって、わかってるはずなのに。
プロデューサーはボクの服を丁寧に脱がしてくる。
事ここに及んでは、あえて抵抗はしない。
平日夕方から担当Pとラブホにいたのがバレた中学生が、このセカイでまともに生きていけるとは思えないしね。
シャツ、スカート、下着を取り去る手つきはイヤに丁寧で、慣れてる感じがまた嫌悪を煽る。
最初は、真摯で誠実で、ボクみたいなヒネた子供のことも分かってくれる、珍しい人間だと思ってたのに。
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