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【艦これ】蒼龍「ねぇ、なんで? なんで? ねぇ? 」
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43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:24:43.74 ID:2cWk4kM9O
蒼龍「……貸して」
提督「え? 」
蒼龍「演習用の的に仕込んでくるから」
提督「えー……」
蒼龍「適当に捨てたら誰かに見られるかもしれないし」
提督「でも演習用の的だって粉々になるとは限らないだろ? ここは万全を期して俺が
蒼龍「あなた、的、やる? 」
提督「どうぞ煮るなり焼くなり爆撃するなりしてあげてください」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:25:21.75 ID:2cWk4kM9O
蒼龍「ん。…………表面も裏面もガチのAVじゃんこれ」
提督「え? 蒼龍ってAVのパッケじっくり見たことあひぃぃぃぃぃぃっ
蒼龍「ごめん、ピアスホールつくってあげようと思ったんだけどミスっちゃった」
提督「ピ、ピアスホールは万年筆振りかざしても空けられないっすよ。それに俺ピアス興味無い」
蒼龍「あはは、まったく……本当に当てるわけないでしょう? 」
提督「本当? 」
蒼龍「この目見て嘘吐いてるように見える? 」
提督「んー……」
蒼龍「…………」
提督「…………」
蒼龍「…………」
提督「…………俺の好きな目だ、俺が映ってる」
蒼龍「…………ばか」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:25:50.51 ID:2cWk4kM9O
提督「…………」
蒼龍「…………」
提督「んんっ…………そりゃあガチでつくったからな」
蒼龍「それにしてもこれは」
提督「まぁ、実際結構簡単なんだ」
蒼龍「ふぅん? 」
提督「枠は今日日ネットに転がってるし、あとは画像嵌めていって煽り書くだけ」
蒼龍「あっそ」
提督「あぁ」
蒼龍「…………」
提督「…………」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:26:29.27 ID:2cWk4kM9O
蒼龍「…………ここ、読んで」
提督「万年筆の位置確かめるなよ……拒否しないから」
蒼龍「気のせいだよ、気のせい」
提督「……『折角入った会社で落ちこぼれはイケナイ! しっかりした処性術を教えなければ! 』」
蒼龍「その隣」
提督「『お前の肢体は犯罪だ! 自己主張の激しいやつは嫌われる! それはおっぱいも同じ! 』」
蒼龍「次」
提督「『我が社は入社から寿退社まで面倒見ます! 円満結婚と性活の為の指導は当然だ! 』」
蒼龍「…………」
提督「…………」
蒼龍「…………泣いていいかな」
提督「…………すまん」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:27:49.23 ID:2cWk4kM9O
「役になりきって遊ぶのは正直嫌いじゃないけど……あれはダメ」
「……悪い」
彼女のそんな顔が見たいわけじゃなかった。
できればもっと別の、幸せそうな顔が見たかったんだ。
単に男として、快感に蕩けた顔も、情欲に溺れた顔も記録したかっただけである。
彼女の全てをものにしたい、そんな男の幼稚な我儘なのだ。
それでも、それでも蒼龍にあんな顔をさせてしまうくらいなら、
こんなことはすべきではなかった。
俺が見ていたいのは蒼龍の幸せな笑顔。
これだけは誓って掛け値無しの真実。
それならば、今からすることは決まっている。
「……もうしないから。蒼龍にあんな顔はさせない」
「ん。…………遊ぶのは嫌いじゃないって言ったけど」
「あぁ」
「今は、私だけを見て? ありのままの私、あなたが選んだ私を」
「…………ん」
眩しい程の愛には想いの分だけくちづけを。
愛する女の子には心ゆくまで愛の囁きを。
これが良いことだとは思わないけれど。
それでも喧嘩をして、仲直りをして。
その度に思い出すんだ。
自分が深まる絆に幸福を覚えるのは、彼女だけなのだということを。
「ん…………好き、ずっと好きで、いさせてね? 」
「あぁ…………おいで」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:28:29.37 ID:2cWk4kM9O
…
………
……………
蒼龍「ねぇ? なんで? なんで? ねぇ? 」
提督「…………」
蒼龍「あれ最近破棄したばっかだよね? 」
提督「はい」
蒼龍「カメラ破棄してメモリも消去したよね? 」
提督「しました」
蒼龍「なのに! 何で! また! 撮ってるの! 」
提督「や、カメラ一台俺も忘れててさ」
蒼龍「だとしてもそれのバッテリー普通切れてない? 」
提督「あー、今の技術が凄いんじゃない? うん」
蒼龍「そんな! わけ! あるか! 馬鹿! 変態! クズ! 嘘吐き! 」
提督「……ッスネ」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:29:04.68 ID:2cWk4kM9O
蒼龍「大体仮に百億歩譲ってもそれを編集する? 」
提督「だって、男の子だもん☆ 」
蒼龍「…………」
提督「…………」
蒼龍「…………」
提督「…………」
蒼龍「…………キモいんだけど」
提督「…………すみません」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:29:33.29 ID:2cWk4kM9O
蒼龍「しかも何で全部盗撮っぽくて設定もアレなやつなの? 」
提督「や、そりゃあ俺もラブいやつ欲しいけど」
蒼龍「欲しいけど? 」
提督「蒼龍撮らせてくれる? 」
蒼龍「絶対ヤダ」
提督「だろ? 」
蒼龍「だろ? じゃないんですけど」
提督「えー? 」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:30:18.72 ID:2cWk4kM9O
蒼龍「……で、今度の設定は? 」
提督「そんなの蒼龍も知って……その足の動きは如何なる理由のものでありましょうか」
蒼龍「痛みが続くの嫌でしょ? 一発で全部潰してあげるからね」
提督「やめろ、やめてください、本当マジで。死ぬ、男として死ぬ」
蒼龍「…………ん」
提督「はぁ…………新型の艦載機をねだる蒼◯ちゃんが媚を売って悪い上官に奉仕する設定です」
蒼龍「なんでこれタイトル無駄に伏せ字使ってるの? 」
提督「なんかその方が盗撮モノっぽくてエロいかなって」
蒼龍「はぁ……」
提督「ちなみに今回はパッケ蒼◯ちゃんの目線にモザイクを入れてみました」
蒼龍「馬ッ鹿じゃないの? 本当に」
提督「男の子だからね」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:30:51.68 ID:2cWk4kM9O
蒼龍「ていうかなんでもその言葉で片付けようとするのやめた方がいいよ」
提督「や、男なら蒼龍みたいな、っていうか蒼龍が相手ならこんなものだよ」
蒼龍「他の男の人でも? 」
提督「うん、ロリコンは知らないけど」
蒼龍「そう」
提督「はい」
蒼龍「…………私はあなたのもので他人のものではないけどね、
そうであってあなたの物では無いんだよ? 」
提督「反省してます、本当」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:31:18.37 ID:2cWk4kM9O
蒼龍「…………」
提督「…………」
蒼龍「…………撮りたい? 」
提督「何を? 」
蒼龍「純愛系の真っ当な……真っ当なAVがあるのかは知らないけどそういうやつ」
提督「いいよ、別に。蒼龍がいれば俺は他に何も要らない」
蒼龍「その割に惨憺たる有様だけど? 」
提督「それは……まぁ、うん」
蒼龍「…………」
提督「信用しろとは言わないけどさ、信頼はしておいてよ。蒼龍のことしか、見てない」
蒼龍「…………」
提督「…………足りない? 」
蒼龍「足りない、全然足りない、足りないけど……許す。あなただし」
提督「ありがとう」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:31:56.94 ID:2cWk4kM9O
蒼龍「…………その代わり」
提督「ん? 」
蒼龍「明日、どっか遊びにいこっか。書類関係の誤魔化しなんて得意でしょ? 」
提督「まぁね。……俺はもっと蒼龍、というか皆外に出てもいいと思うんだけどな、許可なんて無くても」
蒼龍「仕方無いよ、人外の化け物なんて勝手に動いていたらいい気しないから」
提督「軍人と政財界の一部しか存在の根幹なんて知らないもんな」
蒼龍「……うん」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:32:23.50 ID:2cWk4kM9O
提督「でも、俺はそんなこと気にしないから」
蒼龍「ふぅん? 都合よく自由に抱ける女だからじゃないの? 」
提督「…………怒らせたいの? 」
蒼龍「だってあなた怒らないし。もっと他人を頼ってよ、あなたの為に生きたい女の子に」
提督「……それは」
蒼龍「それは? 」
提督「…………ん、善処する」
蒼龍「よろしい」
提督「あぁ」
蒼龍「……ん」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:32:49.96 ID:2cWk4kM9O
提督「……それにほら、人外っていうけど、俺は人間の可愛い女の子以外と恋なんてできないよ」
蒼龍「そう? 」
提督「人外の化け物だと思ってお前らのこと蔑むやつなんて幾らでもいるだろ? 」
蒼龍「まぁ、ね。大体の人間は蔑んで近寄りもしないか下卑た目で見てくるだけ」
提督「他に研究対象として見る、なんてのも多少はいるけどな」
蒼龍「それが一番嫌、かな。私は」
提督「そうか」
蒼龍「化け物にも意志とか自我はあるからね」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:33:16.72 ID:2cWk4kM9O
提督「…………」
蒼龍「…………」
提督「…………どこ、行きたい? 外に行くのはそれなりに簡単だけど精々一晩くらいだよ」
蒼龍「あなたが決めてよ。女の子にデートコース任せないで」
提督「はいはい。……女の子を楽しませるのが男の仕事、ってやつ? 」
蒼龍「当然。その代わり女の子は楽しませたくなるような子になるのが仕事」
提督「なるほど」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:33:44.55 ID:2cWk4kM9O
蒼龍「ま、それは男女逆でも同じなんだけどね」
提督「そう、だな。……今から行く? 」
蒼龍「今でもいいの? 」
提督「蒼龍は女の子の仕事してるし。……俺はしてないけど」
蒼龍「駄目じゃん」
提督「そうだね。……補佐、頼める? 」
蒼龍「当然。私、結構できる女なんだからね? 」
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:34:46.24 ID:2cWk4kM9O
女の子のことは正直よく分からないしきっといつまでも理解できないけれど。
それでも蒼龍のことだけは、いつか本当に全て知りたいと思う。
こんなにも駄目な男のことを一心に愛してくれる。
こんなにも我儘な馬鹿のことを心から信頼してくれる。
そんな子を振り回し続けていられる程、自分は傲慢ではないつもりだ。
だから、というのもおかしな話だけれど。
これからは今までよりももっと、蒼龍を頼っていこうと思う。
今までは彼女の負担になると思っていたし、仕事のできる男として見られたいと思っていた。
けれど、彼女のことを知りたい自分と同じなんだ、彼女も。
蒼龍だって愛した男のことを知りたいのだと思う。
否、たった今、今更ながらに思わされたのだ。
それに、プライベート以外でも彼女と過ごせることはきっと幸せなことだ。
「……蒼龍」
「コーヒー? 」
「あぁ。……何で分かった? 」
「あなたの奥さんだから、じゃあ駄目? 」
「駄目じゃない。……むしろそれがいい」
「でしょ? じゃ、ちょっと待ってて」
「あぁ」
くだらない日常ですら彼女と在れば愛おしい。
そんな簡単なことをおしえてくれた彼女に今はただ感謝を。そして最大級の愛を。
この気持ちを、いつか彼女が真に理解してくれることを祈って。
今は真面目で真摯な男であろうと、思う。
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:35:25.34 ID:2cWk4kM9O
…
………
……………
蒼龍「ねぇ? なんで? なんで? ねぇ? 」
提督「…………」
飛龍「…………」
蒼龍「飛龍は今日絶対帰ってこないって言ってたよね? 隼鷹たちとお酒飲んでるからって」
提督「はい」
飛龍「…………」
蒼龍「帰ってきてるじゃん。しかも割とアルコール抜けてるし」
提督「そうですね」
飛龍「…………」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:36:06.34 ID:2cWk4kM9O
蒼龍「飛龍が部屋に帰ってこないって言うから相部屋でヤるの許したのに」
提督「はい」
飛龍「あの、はい」
蒼龍「飛龍さんどうぞ」
飛龍「別にいい歳の夫婦が何処でヤろうが私はいいと思うしさ」
蒼龍「はい」
飛龍「蒼龍も提督も色々言いたいことは分かるよ。私も今日は隼鷹の部屋に泊まる予定だったし」
提督「はい」
飛龍「……でもとりあえず蒼龍は服着てシーツ手放そう? 」
提督「だよな、俺も服着
飛龍「提督はパンツだけね」
提督「……ッス」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:36:33.77 ID:2cWk4kM9O
蒼龍「んっ…………ぁ」
提督「……おっと」
飛龍「? 」
蒼龍「…………ぅ」
提督「…………」
飛龍「どしたの? 」
蒼龍「…………垂れてきた」
提督「シャワー浴びて執務室集合でいい? 」
飛龍「……二回戦目に入らないでね? 」
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:37:02.06 ID:2cWk4kM9O
蒼龍「入らないから」
提督「つーか始めても二回戦じゃなくて三回せっいでぇ!
蒼龍「ばか」
飛龍「……回数とかどうでもいいから早くしてくれない?
冷静に見えるかもしれないけど割と苛ついてるよ、私」
蒼龍「はい」
提督「はい」
飛龍「じゃ、私先に行ってるから」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:37:29.98 ID:2cWk4kM9O
提督「…………」
蒼龍「…………」
提督「…………割とこれ誰も悪くなくない? 」
蒼龍「そうだけどあなたが言っていいことではないよね」
提督「うん」
蒼龍「…………」
提督「…………」
蒼龍「…………シャワー行こ」
提督「ん」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:38:03.01 ID:2cWk4kM9O
…
………
……………
飛龍「遅い」
提督「二人分のシャワーだし」
蒼龍「ごめんね飛龍」
飛龍「いいけど。提督の蔵酒開けてるから」
提督「ほぁ? ……ん…………おう」
飛龍「それだけ青くなるならよかったかな、開けて」
蒼龍「……飛龍」
飛龍「これで済ませてるんだからいいと思ってよ蒼龍。
その代わり手早く終わらせるから」
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:38:31.67 ID:2cWk4kM9O
提督「…………」
蒼龍「テンション下がり過ぎでしょ……」
飛龍「蒼龍とお酒しか興味無い人間だもん。仕方無いね」
蒼龍「そんな他人事な」
飛龍「他人事だし? 私は奥さんじゃないからね」
蒼龍「…………ぅ」
提督「…………」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:39:01.78 ID:2cWk4kM9O
飛龍「ま、それは置いといて。……何で? 」
蒼龍「? 」
提督「? 」
飛龍「本当に分からない? 」
提督「や、まさか飛龍が帰ってくるとは思わなかったし鍵掛けてなかったのも悪いとは思ってるけど」
蒼龍「今回は飛龍のベッドに何も付いてないよね? 」
飛龍「はぁ? 」
蒼龍「ぁ」
提督「oh……藪からドラゴーン……」
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:39:41.64 ID:2cWk4kM9O
飛龍「ちょっと待って、本当待って、今回、は? 」
蒼龍「…………」
提督「…………あー、ほら、蒼龍って結構飛ぶかるぉぁぁぁぁぁぁっ?
蒼龍「ばか」
飛龍「……頭痛くなってきたけどこれはもういいや。
ちゃんと綺麗にしたんでしょ? 」
提督「し、深夜に予備の部屋のと交換しておきました」
飛龍「そ。……まぁ、正直いつの間にかベッド新しくなってて気付いてたけどさ」
提督「申し訳もございません」
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:40:09.85 ID:2cWk4kM9O
飛龍「うん。……で、分からない? 」
蒼龍「割と真面目に」
提督「同じく」
飛龍「…………何で隼鷹と千歳にお酒大量にあげて私呼ばせてまでここでヤりたかったの? 」
蒼龍「は? 」
提督「」
飛龍「隼鷹言ってたよ? 提督がお酒くれるときは蒼龍は呼ばずに私だけ呼ぶよう言われてるって」
蒼龍「何? そんなことしてたの? 」
提督「……はい」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:40:36.48 ID:2cWk4kM9O
蒼龍「…………」
飛龍「まぁ、別にそれで提督に嫌われてるとかは思わないけどさ」
提督「はい」
飛龍「普通にそれとなく言ってくれれば私誰かの部屋いるよ? そんなに信用できない? 」
提督「……そういうわけじゃ。言いにくいことだし」
飛龍「でも蒼龍になら言うよね? 」
提督「…………言う」
飛龍「でしょ? 」
蒼龍「…………」
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:41:24.53 ID:2cWk4kM9O
飛龍「そりゃあ蒼龍は心に決めた女だしさ、扱いが違うのは仕方無いけど」
提督「あぁ」
飛龍「『蒼龍といたいから部屋を空けてほしい』の一言でいいと思わない?
私もガキじゃないしそれで大体分かるんだから」
提督「……ん」
飛龍「隼鷹も千歳も、飛鷹も千代田も、それにここの空母組は皆知ってたんだよ?
酔っ払いにすら憐れまれたんだよ? 」
提督「…………」
飛龍「ちょっとは私のこと考えてくれてもいいんじゃないかな、違う? 」
提督「違わない、です」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:41:56.00 ID:2cWk4kM9O
飛龍「……それに蒼龍も蒼龍でしょ」
蒼龍「え? 」
飛龍「おかしいと思わなかった? 提督が部屋に誘ってくるとき絶対私がいないの」
蒼龍「あ……」
飛龍「これ恋は盲目では片付けられないと思うんだよね」
提督「や、それ意味違わない? 」
飛龍「そうだね。恋したら親友とか部下の気持ちなんて見えなくなる病気だもん」
提督「…………考え無しだった。ごめん」
蒼龍「ごめんね、飛龍」
飛龍「別に。もういいけど」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:42:23.19 ID:2cWk4kM9O
提督「許してくれるのか? 」
飛龍「許すというか……もう何も言えないよ」
提督「うん? 」
飛龍「さっきから蒼龍泣きそうだし」
提督「? …………大丈夫? 」
蒼龍「だいじょばない……本当泣きそう」
飛龍「蒼龍がそんな顔するくらい私のこと大事にしてくれるならいいよ。
蒼龍がちょっと抜けてるのは知ってるし」
提督「……そっか」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:42:50.71 ID:2cWk4kM9O
蒼龍「ごめんね蒼龍……これからはもっと色んなこと気を付けるから」
飛龍「そうだね。さすがに今回は私も泣きそうだったし」
蒼龍「……嫌いにならない? 」
飛龍「なれないから安心して。……蒼龍は私と逆だったら絶縁したりする? 」
蒼龍「それはできないよ、絶対」
飛龍「ね? 」
蒼龍「……うん」
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:43:22.79 ID:2cWk4kM9O
提督「……本当悪かったな。なんなら他のボトルも開けていいぞ」
飛龍「それはこっちが悪いよ。そんなことしない」
提督「そっか」
飛龍「うん。……その代わり」
提督「うん? 」
飛龍「今日は蒼龍借りて行くから。今なら言いたいことお互いに言えそうだし」
提督「あぁ。そうしておけ」
飛龍「ん。……蒼龍? 」
蒼龍「行こっか」
飛龍「うん」
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/16(木) 23:43:50.46 ID:Djf3hcMnO
>>74
蒼龍が蒼龍に謝ってて草
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:43:50.70 ID:2cWk4kM9O
提督「じゃ、佳い夜を」
飛龍「はいはーい、また明日ね」
提督「おう」
蒼龍「またね。…………あ、そうだ」
提督「うん? 」
蒼龍「飛龍が許しても私はまだ許してないからね」
提督「え? 」
蒼龍「飛龍も部屋入ってきたとき泣きそうだったんだから。一晩一人で反省してね? 」
提督「……あぁ、分かった」
蒼龍「じゃ、私も行くから」
提督「ん」
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:44:31.86 ID:2cWk4kM9O
きっと、いや、絶対に蒼龍は幸せになる。
今まで蒼龍を一番知っていた私が思うんだから間違いない。
結局蒼龍はあの人に奪られてしまったけれど、
私はそれでよかったのだと思う。
私は無意識に蒼龍が常に最も自分を理解してくれる存在だと思っていたのだ。
そうでなければ奪られた、なんてきっと考えない。
その時点で私とあの人には雲泥の差があったのだろう。
私は私の見たい蒼龍しか見ていなかったけれど、彼は蒼龍そのものを見ていた。
そのことについては素直に彼を尊敬している。
だって私にはまだそれができていないから。
半身を失ったような喪失感はまだ、心に燻っている。
それは私が無意識にでも蒼龍に押し付けていた意識の分の呵責。
だとしてもこの心の痛みは当分消えそうもない。
だから、彼のボトルを一本開けたのはせめてもの仕返し。
「飛龍? 」
「ん? 何でもない。ちょっとぼうっとしてただけ」
「そ」
私は、これから蒼龍と少し離れなければならないと思う、独り立ちだ。
それは別に蒼龍と離れ離れになるわけではない。
蒼龍から離れられなくて勝手に傷付いたのは私。
そしてそれが理由で蒼龍に要らぬ呵責を与えたのも、私。
だからいつか、そう遠くない日に蒼龍を蒼龍として見ることのできる、
そんな女になって私は本当の意味で蒼龍の親友になる。
それが当面の、私こと飛龍の目標になった。
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:49:03.34 ID:2cWk4kM9O
…
………
……………
蒼龍のことだけ見ていたいのは本当だけれど。
それだけでは人は生きていけない。
今回はそんなことを身に沁みて実感した。
飛龍はただの部下なんかじゃない。
信頼のできる、敬すべき友人だ。
蒼龍を幸せにするためにも、これ以上間違うことは、できないだろう。
だから今夜は、一人で寝る。
そして、明日はもう一度飛龍に謝って、蒼龍と、それから隼鷹たちでも誘おう。
秘蔵のボトルだって開けても構わない。
これはただの宴会ではなくて、俺が一つ成長した、記念なのだから。
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/03/16(木) 23:49:53.43 ID:2cWk4kM9O
ただ、これからも蒼龍のことしか見れない日があっても、
少しくらいは、許してほしいと、思う。
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2017/03/16(木) 23:51:49.08 ID:2cWk4kM9O
おわり
>>76
本当申し訳ない。でもちょっと自分でも笑ってしまいました
>>74
は当然蒼龍ではなくて飛龍です
ありがとうございました
82 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2017/03/16(木) 23:53:28.98 ID:2cWk4kM9O
(あとよろしければこちらもお願いします)
【艦これ】提督「俺と、高雄と愛宕」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479046877/
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/16(木) 23:54:32.22 ID:iuT+U9AfO
乙
きっとまた「なんで?」って怒られるんだろうな、提督
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/16(木) 23:57:45.99 ID:o0hUQyCk0
乙です
心が浄化されていくような不思議なきもち
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/17(金) 00:04:00.71 ID:oZ9xI5QtO
笑えてしっとりほっこりした
また別のSS書いたら読ませて欲しい
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/17(金) 00:39:24.77 ID:rasI8Jql0
百合いいね...百合いいよ...
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/17(金) 07:38:12.35 ID:wIamMkqT0
おつ
尻に敷かれる提督も悪くない
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/17(金) 10:06:59.53 ID:QabHZgJrO
あぁ、そのSSの人だったのか
乙、幸せな気分になるSSだわ
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/17(金) 10:08:08.58 ID:IASefgKKo
>>82
おお、まさかの!?そっちも途中まで読んでる
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/17(金) 23:28:54.53 ID:j9mdHpXA0
最後まで怒られて締めて欲しかったな
乙
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/18(土) 00:01:15.82 ID:7ziTaMrbo
乙です
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/18(土) 09:41:25.45 ID:d4T0NDB+o
これもまたいい夫婦関係だよな
蒼龍良かった
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