この村に引っ越してくるなんて可哀相に【安価】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 17:10:50.97 ID:Umg3hOim0
注意

ハッピーも胸糞もありの安価スレです。

村は超過疎村で閉鎖的、人を殺してもばれないんじゃないかってレベル。

険しい山林に囲まれ、北は日本海の荒波、山道は険しい。


まずは主人公決め。

主人公の年齢と村での立場

年齢安価下1(コンマ判定で一桁の場合は+10)

村での立場安価下2(コンマ判定で高いほど地位も高い)

安価に名前を入れてくれると、その名前になります。


お願いします!
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 17:12:37.92 ID:AVfrUDTU0
グレイ
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 17:13:14.56 ID:n12gNm7DO
森野 緑
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/03/04(土) 17:14:37.97 ID:+/zMGytv0
長老
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 17:19:32.49 ID:Umg3hOim0

 昔から健康な村人しかいないとされる村ほど平均寿命が短いものだった。

 テレビを見る事もなく、夜に寝て朝に起きる生活をしているからというのもあるが、最も大きな理由は別だ。

 だからか、皆からグレイと呼ばれる九十二歳の森野緑は異端な存在であった。

 彼は特に村から重宝されるような存在ではなかったが、馬鹿にされるような存在でもない。ある意味で半端モノだ。

 しかしながら、知識だけは一目置かれている。

(知識と言うより……記憶か?)

 森野緑は小さな家で今日ものんびりしていた。

「すいませーん」

 呼び声が届くその時までは。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 17:22:28.97 ID:Umg3hOim0

「……どちらさんで?」

 森野緑は引き戸を少しだけ開け、片目で来訪者を見た。見知らぬ顔だ。

「あ、えっと、実は今日、ここに引っ越してきたもので」

 瞬間、森野緑は瞼を大きく見開いた。なんとまぁそんな事があるのか、と。




引っ越してきた人数1〜5人で安価下1



7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 17:23:37.02 ID:AVfrUDTU0
3人
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 17:27:57.99 ID:Umg3hOim0

 警戒して正解だっただろうか。

 森野緑の目には三人ほどの人影が映る。老眼にはどんな顔立ちでどんな表情をしているのかまでは分からない。

「あの、挨拶させてもらってもかま――」

「名前」

「え?」

「名前を先に教えろ」

 森野緑にとって数年ぶりの来訪者。そう簡単に歓迎はできなかった。


 三人の名前と関係。

安価下1〜3

名前と性別、家族などの関係をお願いします。


例:

○○○子 30歳 母

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 17:30:46.39 ID:zmfCn+Q1o
穂乃果 10歳 娘
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 17:31:25.43 ID:n12gNm7DO
信 10 息子
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 17:31:33.23 ID:fobhZOayO
質問
家族ってのは「この三人の関係性」って事?それともそれぞれの家族構成?

森下里美 24歳 長女
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 17:40:12.68 ID:Umg3hOim0
三人の関係性(家族構成)でした!

「森下里美と申します。この子は妹の穂乃果、この子は弟の信です」

「……両親は?」

 妙だと思った。緑は戸を開かぬまま話を進める。

「……両親は諸事情で一緒に住む事ができません。代わりに私が二人の親の代わりをしております」

「………」

 事情。

 緑はなんとなく察しがついた。

 千人程度の過疎村、明りのある町まで出るのに二時間かかるようなここに引っ越してくる者。

「わけありか……」

「お隣に住む者として、どうか仲良くしてください」

 里美は深々と頭を下げる。続けて弟達も頭を下げた。

「……私は森野緑。何もできん九十歳の爺だ」

「森野緑さん……よろしくお願いします」

 里美はにこりと笑った。久しぶりに見る若者はなんとまぁ眩しい笑顔を見せるのか。

 それでも緑は完全に彼らを信用する事ができなかった。

 この日はそのまま扉を閉めた。


 プロローグ 完
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 17:40:42.18 ID:Umg3hOim0

 第一章 村の秘密
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 17:48:09.57 ID:Umg3hOim0

「あのような若者が引っ越してくるなんて聞いてなかったが」

 夜。薄明かりの部屋に集まった数人の男女。緑もまた、そこにいた。

「緑さんは滅多に家から出ないから。私達はずっと前から知ってましたよ」

「こんな村に引っ越してくるなんて変わった子達よね」

「木村さんの紹介らしいが、両親と一緒に住めないなんて可哀相だの」

「両親は何の仕事をしてるのか……」

「聞いてもはぐらかすばかりで怪しいわね」

「………」

 緑は深く溜息を吐く。ここにいる者達の興味は、引っ越してきた彼女達本人よりも持ち込んできた「謎」にあるようだったからだ。

「……でも、まぁ」

 この中で一番若い佐々木が呟いた。といっても三十五歳の既婚者だが。

「この村に引っ越してくるなんて可哀相に」

 その言葉を誰もが否定しなかった。


 何故ならこの村には、その言葉を肯定する秘密があるからだ。



村の秘密、安価下1


例: 食人村、超能力、霊が出る、など

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 17:50:37.79 ID:AVfrUDTU0
女は性奴隷同然の扱い
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 17:50:50.11 ID:VaBdso2xo
村でしか取れない薬草の依存症にして村の外に出られないようにしてる
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 18:01:02.54 ID:Umg3hOim0
「女は性奴隷として男に仕えなければならない。それがしきたりなのに……」

 ごくり。生唾を飲み込む音が響く。

 緑は心の中で溜息を吐いた。性欲を失って数十年経つが、これほどまでに後悔する事になろうとは。

 又咲村(またさきむら)には古くから口外無用のしきたりがある。


 女は性具。男の慰み物。


 元々は股裂き村として犯罪者を秘密裏に始末する場所であったが、近代化に伴い国家から封殺されてしまった。

 平和な村を装う事で人々の記憶から消してしまった過去。

 一度血に染まった彼らを元の人間に戻す事など――。


「彼らは若い故に体力がある。下手に襲って逃げられてもたまらん」

「ふむ、まずは薬草を使うかの」

「それもそうだが、順番はどうする?」

「逸るな。どうせ長女は村長に奉納せねばならん」

「あんな良い女を……くそっ」

「村長の力を知っておろう? それ以上は言うな」

「………」

 緑は完全に蚊帳の外だった。そしてそれが思った以上に悔しかった。

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 18:04:27.87 ID:Umg3hOim0

「それじゃあ、今まで通り森野さんに任せて良いか?」

「は? 私に?」

 皆の視線が緑に向いた。

「そりゃ、あんたが一番向いてるからじゃ。灰にする男(グレイ)として名を馳せたあんたがな」

「……私が先に長女を襲っても知らんからの」


 刹那、笑い声が響いた。

 萎びた下半身に何ができる。聞かずともそう言っている。


「……くそっ」

 緑はやるしかなかった。

 低くはない地位。だが、決して高くもないのだから。

19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 18:16:19.98 ID:Umg3hOim0

 翌日、緑は早朝から森の中にいた。

「……これとこれ」

 久しぶりに取る山菜。いや、山菜というより毒草か。

 ひと思いに殺す為の草なら簡単に揃う。キノコなら少量どころか触るだけで殺す力さえある。

 だが、健康体のまま理性を乏しくする薬をつくるとなると話は別だ。

 幸い時間はたっぷりとある。時間をかけていいなら身体にじっくりと蓄積するタイプの毒を選ぶだけだ。

「村長の事を考えると、性欲を失わせてはならないか」

 九十二歳になる緑でさえ、村長の存在は怖い。逆らわないだけでは足りない程度に。

「難しいのは妹はまだ子供だという事……」

 例えば饅頭に毒を仕込むと、毒の量が均一になってしまう。狙って量を変えたとしても、間違えて取り変えられるかもしれない。

 となると、必要な事は一つ。

(まずは長女と仲良くなり、共に酒を呑むしか……)

 酒の席に子供はいない。そうすれば長女だけを狙う事ができる。

「やれるか……、いや、やるしか……」

 緑は気付いていなかった。自身の頬が緩んでいる事に。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 18:18:57.39 ID:Umg3hOim0
「さて……まずはどうするかの」

1、里美家に行く
2、村長の家に行く
3、若返りの薬を調合してみる
4、その他

安価下1
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/03/04(土) 18:19:55.49 ID:P+X+mzPi0
4 旦那の墓参りに行く
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