高垣楓「ちょっぴりオトナ風味の、…ウミガメ問題を♪」

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1 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:40:16.87 ID:zlcVglrY0
シンデレラガールズのSS
ウミガメ問題の形式になるので、質問など参加要素があります

お付き合い、お楽しみいただければ幸いです
2 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:40:59.51 ID:zlcVglrY0
「ルンルン気分の七海ちゃんに問題を出したら、機嫌を損ねちゃいました」

「…楓さん、どうしたんですか急に」

「ようこそ美優さん、辺境の地へ」

「辺境…確かに、事務所からは離れちゃってますけど…」

「ごめんなさいね、こういう場所でしかできないオハナシなので」

「こういう場所で…?」

「はい、と言っても公有の場所ではないですけどね、なんて」
3 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:41:27.15 ID:zlcVglrY0
「それで、七海ちゃんに何を話されたのでしょうか」

「実はですね美優さん、いま事務所でウミガメの問題が流行ってるんです」

「ウミ…ガメ?」

「ええ、最近は少し落ち着いてきているようですが」

「はあ…」

「ま、それはともかくとして」
4 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:43:03.76 ID:zlcVglrY0
「ウミガメの問題を七海ちゃんに言ったら、急に不機嫌に」

「七海ちゃん…ウミガメはお魚さんとは違うから…?」

「いいえ」

「違いましたか、…それでは、いったい」

「ウミガメだけに、『海』が『目』になりまして」

「…えッ…?」

「ウキウキだった七海ちゃんの、海が目になって、七目ちゃん」

「え、えぇと…楓さん?」

「ご機嫌ナナミちゃんが、ご機嫌ナナメちゃんになった、というわけです」

「えぇ…?」
5 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:44:28.10 ID:zlcVglrY0
「とまあ、お茶目なジョークはこのくらいにしまして」

「じょ、ジョーク…ですか」

「美優さんは、ウミガメの問題ってご存知でしょうか」

「…スープを食べた人が、自ら命を絶った謎を解明していく、…でしたっけ?」

「そう、要は簡単に概要を伝えて、出題者に質問しながら推理していくアレです」

「知っているといえば知っていますが、実際にやったことはないですね…」

「あら、でしたらちょうど良いですね美優さん」

「楓さん、…もしかして、とは想いますが」

「はい、ご明察」
6 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:44:59.88 ID:zlcVglrY0
 

「私たちも、ウミガメの問題をやってみたいと想いまして♪」

 
7 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:45:27.65 ID:zlcVglrY0
問題

ロボ開発のために日夜を通して研究を続ける晶葉ちゃん。
今回はウサちゃんロボにある機能を追加しました。
早速、事務所でテストしてみたは良いのですが…
「これはダメだな、考え直す必要がある」
と、すぐさまその機能を取り外しました。

さて、その機能にはどんな欠点があったでしょうか。
8 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:45:53.31 ID:zlcVglrY0
と、いうわけです。
さあ、ここからは私も出題者モードで対応しますね。

「あ、私の参加は確定なのですね…もう…」


私の呼び出しに応じてここへ来た時点で確定しました。

とまあ、こんな風に、イエス・ノー形式で質問に答えていきます。
yがイエスで、ノーのときはnですね。
あとは簡単な補足を付けますから。

なので、必ずイエス・ノーで答えられる質問でお願いしますね。

「その2択を迫る形式が絶対なのですね」

y、その通りです。
雪美ちゃんも雪乃さんも雪菜ちゃんも、自宅に籠っちゃうくらいに大事です。
イエス・ノーだけに、家snow、なんて。
9 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:46:25.48 ID:zlcVglrY0
さ、気を取り直して、始めましょうか。

「いつも強引ですね…もう」

「えぇと…欠陥に気付いて取り外すものだから…」

「…」

「自爆機能?」


さすがにそれは搭載しないかと。

「そ、それもそうですね…」

「ロボといえば、自爆だとばかり」

それから美優さん、最初はあまり決め撃ちしない方が良いですよ。
ウミガメ問題は、広い視野が重要になりますから。

「わかりました」
10 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:47:32.53 ID:zlcVglrY0
「…そうですね、事務所でテストするくらいなのだから…」

「それは、危険なものでしたか?」

yn
危険といえばそうですし、危険でないといえばそれもまた解です。

と、2択を迫るようお願いしておきながら申し訳ないのですが、
どちらとも言えない回答もあります。

「…でもそれは、裏を返せば大きなヒントにもなりうると」


『断言できないこと』が光明になる場合もありますから。
こう、妙な回答でも捨て鉢にならずにお考えくださいませ。
11 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:48:17.01 ID:zlcVglrY0
「さて、危険かどうかは判断が難しいということは…」

「いや、その前に」

「危険に晒される可能性があったのは、事務所のアイドル達ですか?」

yn
アイドル以外にも危険が及ぶ可能性があります。

「つまり事務所に居れば無差別に…」

「の前に、まずは危険がどんなものかの判断が必要…?」

「それは人体に危害を加えるものでしょうか?」


ケガを負う類のものではありませんでした。
12 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:48:58.09 ID:zlcVglrY0
「ケガは、しない…?」

「ということは、ドリルやノコギリでもなかったと…」


美優さんの描くロボのイメージってだいぶ偏ってますね。

「い、いいじゃないですかそんなこと!」

「…」

「うーん」
13 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:49:39.93 ID:zlcVglrY0
煮詰まってきたら、一旦その情景を想像してみると良いですよ。

「情景を…」

事務所にウサちゃんロボが、ちょこんと居るところから。

「…あ」

「ウサちゃんロボというのは、あのちっちゃい子で間違いないですか」


菜々さんのお月見ライブでお披露目して、
いまではフィギュアまで販売されているあの子です。

「それほど大きくなかった、ですよね?」


上に伸びる耳の先が、美優さんのヒザに届くかどうか、くらいですね。
14 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:50:47.44 ID:zlcVglrY0
「火炎放射やミサイルも、あのちっちゃい体には…」

…美優さんは何と戦っているんでしょうか。

「…あッ」

「搭載した機能というのは、…えぇと…」

「何か装備品が追加された、のでしょうか?」

えっと、すみません、質問の意味が。

「ああ、えぇ、その…」

「ば、バズーカを担いだりとか、してました、…か?」

ああ、付属品があったかどうか、という意味ですね。


あくまで、ウサちゃんロボの本体に追加されたといいますか…
そうですね、ロボの外見はいままでと何ら変わりありません。
15 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:52:26.91 ID:zlcVglrY0
「ということは、あの大きさに収まる範疇での装置で、可能な機能…」

カノウなキノウ…ふふッ。

「あ、これはそんな意図じゃなくて…!」

知ってます、ふふ♪

「もう…」

「…でも、だいぶ絞れてはきましたね」
16 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:53:06.57 ID:zlcVglrY0
「朝、事務所に来ます」

「ちっちゃなウサちゃんロボが出迎えてくれます」

おはようウサー、と手を振ります。

「はい、おはようウサー」

「これで、どんな危険が…」

「…うん?」

「その危険な機能は、常に動いているのですか?」


まあ、だからこそ危険だったわけです。

「近付いてきただけで、危険」

「でも、ケガはしないもの…」
17 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:54:14.23 ID:zlcVglrY0
「漏電やバリア状態での体当たり、でもないですね」

ええ、y、それらではありませんね。

「まあ、もしそうだったら、…私が、仁奈ちゃん達を守護らなければ」

あ、それはご心配なく。
仁奈ちゃんなら、きっと大丈夫ですから。

「…えッ?」

…あ、これ大ヒントを言ってしまったかも知れません。
深く考えない発言は失言でしたね、不覚。

「仁奈ちゃんは、大丈夫」

「…」
18 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:55:20.76 ID:zlcVglrY0
「危険というのは、年齢によって変わるものですか」


仁奈ちゃんは9歳ですが、同じ年齢の千佳ちゃんは救済されません。

「年齢ではない…」

「では、私は危険ですか?」


トラの恰好をした美優さんはとても危険でしたね。
上は面積の小さいおヘソ丸出しの衣装で、下も丈の短いスカートで、
さらにはトラ耳までしっかり付けて。
それで、『が、がおー…』と恥ずかしそうに吠えてるのが。

「あ、い、今のはそういう意味じゃなくて、ですね…!」

知ってますよ、ふふッ。
そうですね、何といいますか…
美優さんは大丈夫だと想いますが、でも『トラの恰好では危険が及びます』ね。
そういう意味では、yn、です。
19 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:56:51.50 ID:zlcVglrY0
「…」

「動物がいけない?」

「いや、でもそれなら、キグルミの仁奈ちゃんが真っ先に危険に」

「…『キグルミ』?」

「…あ…」

あら、どうしました美優さん。
お顔が赤いですよ?

「…」
20 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:58:10.89 ID:zlcVglrY0
「危険かどうかは断言できないもので」

「にも関わらず、危害を加えられるものではない」

「…」

「…念のため、ええ、念のため」

そうですね。
導かれたそれが真実と一致しているかどうか、詰めは重要ですから。

「その危険が及んだ場合は、…精神的なダメージを負うものですか」

yn…ですが、ほぼyでしょう。
傷付かない場合もあるかも知れませんが、
良い気分になることはまず在り得ないでしょうね。

「…ですよね…」

「危険かどうか断言できなかったのは、そういうことなのですね…」

あら、もしかして気付かれましたか、美優さん。
21 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:58:53.35 ID:zlcVglrY0
「…じ」

じ?

「事務所でウミガメの問題が流行ってるのに、なんで混ざらないのか…」

「そう…」

「こういう場所でしかできないオハナシ、というのは」

ええ、そういう意味かもしれませんね?

「…はぁ…もう…」

さあ美優さん、続きをどうぞどうぞ。
22 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:59:25.54 ID:zlcVglrY0
「…」

「…そ、その機能というのは…」

「カメラ、ですね」

y!
みごと、真実に辿り着きましたね。

「うぅ…」

さあそれではこの問題の締めです。
この機能での欠点とは、何だったのでしょうか。

「…す」

「『スカートの、中が、…映って、しまうこと』…です」

y!!!
おめでとうございます、スープ完食です!

というわけで、改めて解説に移りたいと想います。
23 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:00:03.03 ID:zlcVglrY0
解説

「ウサちゃんロボの挙動も、だいぶ安定するようになったな」

「そろそろ次の段階へ進んでも良いだろう」

「ウサちゃんロボへの新機能を実装という、ステップアップを!」

「池袋晶葉…まだ、この私の名を世界に知らしめるほどではないが…」

「だが、この1歩がなければ先へ進むことはできまい」

「1つ1つ確実に、技術と知識を私のモノにしていかなくては」

「…そろそろ、事務所に誰か来る頃合いか」

「準備を始めよう」
24 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:01:30.43 ID:zlcVglrY0
「外見をそのままに、小型のカメラを装着」

「人間で言えば、おデコの部分だな」

「ウサちゃんロボの可愛さと機能性をそのままに、新機能を搭載」

「その分の軽量化もバッチリだ」

「あとは、カメラを通じて送られてくる映像をチェックするだけ」

「人事は尽くした、あとは天命だけ」

「…まあ、その天命さえも理論で従わせてやろう」

「さあ、テスト開始だ」
25 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:02:12.09 ID:zlcVglrY0
「遠隔にて、起動…っと」

「…よし、無事に起動を確認、映像もそれなりに鮮明」

「ノイズだらけだな…映像もラグが非道い」

「やはり事務所とラボとの距離がネックだな…通常の無線規格では難しいか」

「画質を落としては本末転倒だしな、…どうするか」

「ラボでのリアルタイム観測ではなく、鮮明な画像を撮ってデータ化したうえで圧縮を…」

「…む、誰か来たな」

「あの人影は助手…じゃない、ちひろ女史か」

「…いかん、どうしても映像がカクついてしまうな」

「成功と言えば成功だが、これは改良の余地…が…」

「…ッ…!」
26 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:03:30.43 ID:zlcVglrY0
『おはようウサちゃん、夜中のお留守番ありがとう♪』

「ち、ちひろ女史にこんな可愛らしい一面が…」

「じゃない、問題はそこじゃない」

「…し、白…」

「ストッキング越しで、み、見えてはいけない白が…!」

「ダメだ、ちひろ女史…近付いてロボを撫でては」

「…いや、そうか」

「こんな機能があると知らないからこそ、何の警戒もせずに…」

「…」
27 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:06:24.06 ID:zlcVglrY0
「行ったか…」

「…」

「ば、バッチリ見てしまったな」

「ところどころノイズに隠されながらも、しっかりと」

「ワンポイントの蛍光色リボンまで…」

「…」

「今日の私はオフだからまだ良いが…」

「明日、どんな顔をして、ちひろ女史に会えば良いんだ…!」
28 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:07:40.95 ID:zlcVglrY0
『煩わしい太陽ね!』
(おはようございまーす!)

「む、今度は蘭子か」

「…」

「さすがに蘭子の服装なら、丈があるから大丈夫…」

『ご苦労であった、機械仕掛けの守護者:兎型』
(ウサちゃん、お留守番お疲れサマでした)

『褒美をとらせよう、受けとるが良い…我が摩擦の熱指を!』
(エラいエラい、撫で撫で〜♪)

「闇が内に抱きし柔かな聖光ッッ!!」
29 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:08:23.58 ID:zlcVglrY0
「…はッ、いかんいかん、意識が持っていかれるところだった」

「蘭子よ、しゃがむ時は少しくらいスカートを意識してくれ…」

「ちひろ女史と同じく、無知ゆえの突発的行為であろうが」

「そうでなくとも、蘭子はいやに幼くなる時があるからな…」

「本当に私と同い年か疑わしいほどに」

「…あぁ、蘭子、もう少し足は閉じよう」

「無防備が過ぎて、逆に破壊力を産み出す結果になっている」

「その聖白布は、誰彼に晒してもいけないものだぞ…」
30 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:09:18.22 ID:zlcVglrY0
「しかし、なぜ白なんだ…」

「それも柔らかそうなふわっふわの」

「蘭子なれば、闇のような黒を望み求め、纏うものだとばかり」

「…もしや」

「自分1人で買うのはまだ恥ずかしくて」

「でも誰かと一緒に買いにいくのはもっと恥ずかしい」

「こっそりおかーさんに頼んでも買ってくれない」

「それで、仕方なく白を…?」

「…くッ、なんとセツナい話だ」

「闇を纏うことを誰より望みながら、光あれと聖を余儀なくされている」

「…不憫な」
31 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:09:58.22 ID:zlcVglrY0
「…って、私は何を考えているんだ」

「蘭子がどんなものを身に着けようが、関係ないだろう」

「ともかく」

「これはダメだな、考え直す必要がある」

「いたいけなヒミツを、容赦なく映し出してくれようとは…」

「危険が過ぎるシロモノだ、こいつは」
32 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:10:45.52 ID:zlcVglrY0
「ウサちゃんロボに追加でなく、設計段階から必要か」

「カメラを用いるなら、もう少し背の高いロボでなければ…」

「…いや、そうなると今度は低所の様子が…うーん…」

「ともかく…構造も、機能も、外見も」

「また1から考え直しだな」
33 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:12:07.68 ID:zlcVglrY0
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「はい、というわけでした」

「…回答とはいえ、あんなことを言わされて…恥ずかしい」

「美優さん泣かない泣かない」

「誰のせいだと想っているんですか…!」

「私です、えっへん」

「決めポーズとらないでください」
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