高垣楓「ちょっぴりオトナ風味の、…ウミガメ問題を♪」

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2 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:40:59.51 ID:zlcVglrY0
「ルンルン気分の七海ちゃんに問題を出したら、機嫌を損ねちゃいました」

「…楓さん、どうしたんですか急に」

「ようこそ美優さん、辺境の地へ」

「辺境…確かに、事務所からは離れちゃってますけど…」

「ごめんなさいね、こういう場所でしかできないオハナシなので」

「こういう場所で…?」

「はい、と言っても公有の場所ではないですけどね、なんて」
3 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:41:27.15 ID:zlcVglrY0
「それで、七海ちゃんに何を話されたのでしょうか」

「実はですね美優さん、いま事務所でウミガメの問題が流行ってるんです」

「ウミ…ガメ?」

「ええ、最近は少し落ち着いてきているようですが」

「はあ…」

「ま、それはともかくとして」
4 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:43:03.76 ID:zlcVglrY0
「ウミガメの問題を七海ちゃんに言ったら、急に不機嫌に」

「七海ちゃん…ウミガメはお魚さんとは違うから…?」

「いいえ」

「違いましたか、…それでは、いったい」

「ウミガメだけに、『海』が『目』になりまして」

「…えッ…?」

「ウキウキだった七海ちゃんの、海が目になって、七目ちゃん」

「え、えぇと…楓さん?」

「ご機嫌ナナミちゃんが、ご機嫌ナナメちゃんになった、というわけです」

「えぇ…?」
5 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:44:28.10 ID:zlcVglrY0
「とまあ、お茶目なジョークはこのくらいにしまして」

「じょ、ジョーク…ですか」

「美優さんは、ウミガメの問題ってご存知でしょうか」

「…スープを食べた人が、自ら命を絶った謎を解明していく、…でしたっけ?」

「そう、要は簡単に概要を伝えて、出題者に質問しながら推理していくアレです」

「知っているといえば知っていますが、実際にやったことはないですね…」

「あら、でしたらちょうど良いですね美優さん」

「楓さん、…もしかして、とは想いますが」

「はい、ご明察」
6 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:44:59.88 ID:zlcVglrY0
 

「私たちも、ウミガメの問題をやってみたいと想いまして♪」

 
7 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:45:27.65 ID:zlcVglrY0
問題

ロボ開発のために日夜を通して研究を続ける晶葉ちゃん。
今回はウサちゃんロボにある機能を追加しました。
早速、事務所でテストしてみたは良いのですが…
「これはダメだな、考え直す必要がある」
と、すぐさまその機能を取り外しました。

さて、その機能にはどんな欠点があったでしょうか。
8 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:45:53.31 ID:zlcVglrY0
と、いうわけです。
さあ、ここからは私も出題者モードで対応しますね。

「あ、私の参加は確定なのですね…もう…」


私の呼び出しに応じてここへ来た時点で確定しました。

とまあ、こんな風に、イエス・ノー形式で質問に答えていきます。
yがイエスで、ノーのときはnですね。
あとは簡単な補足を付けますから。

なので、必ずイエス・ノーで答えられる質問でお願いしますね。

「その2択を迫る形式が絶対なのですね」

y、その通りです。
雪美ちゃんも雪乃さんも雪菜ちゃんも、自宅に籠っちゃうくらいに大事です。
イエス・ノーだけに、家snow、なんて。
9 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:46:25.48 ID:zlcVglrY0
さ、気を取り直して、始めましょうか。

「いつも強引ですね…もう」

「えぇと…欠陥に気付いて取り外すものだから…」

「…」

「自爆機能?」


さすがにそれは搭載しないかと。

「そ、それもそうですね…」

「ロボといえば、自爆だとばかり」

それから美優さん、最初はあまり決め撃ちしない方が良いですよ。
ウミガメ問題は、広い視野が重要になりますから。

「わかりました」
10 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:47:32.53 ID:zlcVglrY0
「…そうですね、事務所でテストするくらいなのだから…」

「それは、危険なものでしたか?」

yn
危険といえばそうですし、危険でないといえばそれもまた解です。

と、2択を迫るようお願いしておきながら申し訳ないのですが、
どちらとも言えない回答もあります。

「…でもそれは、裏を返せば大きなヒントにもなりうると」


『断言できないこと』が光明になる場合もありますから。
こう、妙な回答でも捨て鉢にならずにお考えくださいませ。
11 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:48:17.01 ID:zlcVglrY0
「さて、危険かどうかは判断が難しいということは…」

「いや、その前に」

「危険に晒される可能性があったのは、事務所のアイドル達ですか?」

yn
アイドル以外にも危険が及ぶ可能性があります。

「つまり事務所に居れば無差別に…」

「の前に、まずは危険がどんなものかの判断が必要…?」

「それは人体に危害を加えるものでしょうか?」


ケガを負う類のものではありませんでした。
12 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:48:58.09 ID:zlcVglrY0
「ケガは、しない…?」

「ということは、ドリルやノコギリでもなかったと…」


美優さんの描くロボのイメージってだいぶ偏ってますね。

「い、いいじゃないですかそんなこと!」

「…」

「うーん」
13 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:49:39.93 ID:zlcVglrY0
煮詰まってきたら、一旦その情景を想像してみると良いですよ。

「情景を…」

事務所にウサちゃんロボが、ちょこんと居るところから。

「…あ」

「ウサちゃんロボというのは、あのちっちゃい子で間違いないですか」


菜々さんのお月見ライブでお披露目して、
いまではフィギュアまで販売されているあの子です。

「それほど大きくなかった、ですよね?」


上に伸びる耳の先が、美優さんのヒザに届くかどうか、くらいですね。
14 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:50:47.44 ID:zlcVglrY0
「火炎放射やミサイルも、あのちっちゃい体には…」

…美優さんは何と戦っているんでしょうか。

「…あッ」

「搭載した機能というのは、…えぇと…」

「何か装備品が追加された、のでしょうか?」

えっと、すみません、質問の意味が。

「ああ、えぇ、その…」

「ば、バズーカを担いだりとか、してました、…か?」

ああ、付属品があったかどうか、という意味ですね。


あくまで、ウサちゃんロボの本体に追加されたといいますか…
そうですね、ロボの外見はいままでと何ら変わりありません。
15 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:52:26.91 ID:zlcVglrY0
「ということは、あの大きさに収まる範疇での装置で、可能な機能…」

カノウなキノウ…ふふッ。

「あ、これはそんな意図じゃなくて…!」

知ってます、ふふ♪

「もう…」

「…でも、だいぶ絞れてはきましたね」
16 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:53:06.57 ID:zlcVglrY0
「朝、事務所に来ます」

「ちっちゃなウサちゃんロボが出迎えてくれます」

おはようウサー、と手を振ります。

「はい、おはようウサー」

「これで、どんな危険が…」

「…うん?」

「その危険な機能は、常に動いているのですか?」


まあ、だからこそ危険だったわけです。

「近付いてきただけで、危険」

「でも、ケガはしないもの…」
17 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:54:14.23 ID:zlcVglrY0
「漏電やバリア状態での体当たり、でもないですね」

ええ、y、それらではありませんね。

「まあ、もしそうだったら、…私が、仁奈ちゃん達を守護らなければ」

あ、それはご心配なく。
仁奈ちゃんなら、きっと大丈夫ですから。

「…えッ?」

…あ、これ大ヒントを言ってしまったかも知れません。
深く考えない発言は失言でしたね、不覚。

「仁奈ちゃんは、大丈夫」

「…」
18 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:55:20.76 ID:zlcVglrY0
「危険というのは、年齢によって変わるものですか」


仁奈ちゃんは9歳ですが、同じ年齢の千佳ちゃんは救済されません。

「年齢ではない…」

「では、私は危険ですか?」


トラの恰好をした美優さんはとても危険でしたね。
上は面積の小さいおヘソ丸出しの衣装で、下も丈の短いスカートで、
さらにはトラ耳までしっかり付けて。
それで、『が、がおー…』と恥ずかしそうに吠えてるのが。

「あ、い、今のはそういう意味じゃなくて、ですね…!」

知ってますよ、ふふッ。
そうですね、何といいますか…
美優さんは大丈夫だと想いますが、でも『トラの恰好では危険が及びます』ね。
そういう意味では、yn、です。
19 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:56:51.50 ID:zlcVglrY0
「…」

「動物がいけない?」

「いや、でもそれなら、キグルミの仁奈ちゃんが真っ先に危険に」

「…『キグルミ』?」

「…あ…」

あら、どうしました美優さん。
お顔が赤いですよ?

「…」
20 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:58:10.89 ID:zlcVglrY0
「危険かどうかは断言できないもので」

「にも関わらず、危害を加えられるものではない」

「…」

「…念のため、ええ、念のため」

そうですね。
導かれたそれが真実と一致しているかどうか、詰めは重要ですから。

「その危険が及んだ場合は、…精神的なダメージを負うものですか」

yn…ですが、ほぼyでしょう。
傷付かない場合もあるかも知れませんが、
良い気分になることはまず在り得ないでしょうね。

「…ですよね…」

「危険かどうか断言できなかったのは、そういうことなのですね…」

あら、もしかして気付かれましたか、美優さん。
21 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:58:53.35 ID:zlcVglrY0
「…じ」

じ?

「事務所でウミガメの問題が流行ってるのに、なんで混ざらないのか…」

「そう…」

「こういう場所でしかできないオハナシ、というのは」

ええ、そういう意味かもしれませんね?

「…はぁ…もう…」

さあ美優さん、続きをどうぞどうぞ。
22 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 14:59:25.54 ID:zlcVglrY0
「…」

「…そ、その機能というのは…」

「カメラ、ですね」

y!
みごと、真実に辿り着きましたね。

「うぅ…」

さあそれではこの問題の締めです。
この機能での欠点とは、何だったのでしょうか。

「…す」

「『スカートの、中が、…映って、しまうこと』…です」

y!!!
おめでとうございます、スープ完食です!

というわけで、改めて解説に移りたいと想います。
23 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:00:03.03 ID:zlcVglrY0
解説

「ウサちゃんロボの挙動も、だいぶ安定するようになったな」

「そろそろ次の段階へ進んでも良いだろう」

「ウサちゃんロボへの新機能を実装という、ステップアップを!」

「池袋晶葉…まだ、この私の名を世界に知らしめるほどではないが…」

「だが、この1歩がなければ先へ進むことはできまい」

「1つ1つ確実に、技術と知識を私のモノにしていかなくては」

「…そろそろ、事務所に誰か来る頃合いか」

「準備を始めよう」
24 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:01:30.43 ID:zlcVglrY0
「外見をそのままに、小型のカメラを装着」

「人間で言えば、おデコの部分だな」

「ウサちゃんロボの可愛さと機能性をそのままに、新機能を搭載」

「その分の軽量化もバッチリだ」

「あとは、カメラを通じて送られてくる映像をチェックするだけ」

「人事は尽くした、あとは天命だけ」

「…まあ、その天命さえも理論で従わせてやろう」

「さあ、テスト開始だ」
25 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:02:12.09 ID:zlcVglrY0
「遠隔にて、起動…っと」

「…よし、無事に起動を確認、映像もそれなりに鮮明」

「ノイズだらけだな…映像もラグが非道い」

「やはり事務所とラボとの距離がネックだな…通常の無線規格では難しいか」

「画質を落としては本末転倒だしな、…どうするか」

「ラボでのリアルタイム観測ではなく、鮮明な画像を撮ってデータ化したうえで圧縮を…」

「…む、誰か来たな」

「あの人影は助手…じゃない、ちひろ女史か」

「…いかん、どうしても映像がカクついてしまうな」

「成功と言えば成功だが、これは改良の余地…が…」

「…ッ…!」
26 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:03:30.43 ID:zlcVglrY0
『おはようウサちゃん、夜中のお留守番ありがとう♪』

「ち、ちひろ女史にこんな可愛らしい一面が…」

「じゃない、問題はそこじゃない」

「…し、白…」

「ストッキング越しで、み、見えてはいけない白が…!」

「ダメだ、ちひろ女史…近付いてロボを撫でては」

「…いや、そうか」

「こんな機能があると知らないからこそ、何の警戒もせずに…」

「…」
27 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:06:24.06 ID:zlcVglrY0
「行ったか…」

「…」

「ば、バッチリ見てしまったな」

「ところどころノイズに隠されながらも、しっかりと」

「ワンポイントの蛍光色リボンまで…」

「…」

「今日の私はオフだからまだ良いが…」

「明日、どんな顔をして、ちひろ女史に会えば良いんだ…!」
28 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:07:40.95 ID:zlcVglrY0
『煩わしい太陽ね!』
(おはようございまーす!)

「む、今度は蘭子か」

「…」

「さすがに蘭子の服装なら、丈があるから大丈夫…」

『ご苦労であった、機械仕掛けの守護者:兎型』
(ウサちゃん、お留守番お疲れサマでした)

『褒美をとらせよう、受けとるが良い…我が摩擦の熱指を!』
(エラいエラい、撫で撫で〜♪)

「闇が内に抱きし柔かな聖光ッッ!!」
29 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:08:23.58 ID:zlcVglrY0
「…はッ、いかんいかん、意識が持っていかれるところだった」

「蘭子よ、しゃがむ時は少しくらいスカートを意識してくれ…」

「ちひろ女史と同じく、無知ゆえの突発的行為であろうが」

「そうでなくとも、蘭子はいやに幼くなる時があるからな…」

「本当に私と同い年か疑わしいほどに」

「…あぁ、蘭子、もう少し足は閉じよう」

「無防備が過ぎて、逆に破壊力を産み出す結果になっている」

「その聖白布は、誰彼に晒してもいけないものだぞ…」
30 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:09:18.22 ID:zlcVglrY0
「しかし、なぜ白なんだ…」

「それも柔らかそうなふわっふわの」

「蘭子なれば、闇のような黒を望み求め、纏うものだとばかり」

「…もしや」

「自分1人で買うのはまだ恥ずかしくて」

「でも誰かと一緒に買いにいくのはもっと恥ずかしい」

「こっそりおかーさんに頼んでも買ってくれない」

「それで、仕方なく白を…?」

「…くッ、なんとセツナい話だ」

「闇を纏うことを誰より望みながら、光あれと聖を余儀なくされている」

「…不憫な」
31 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:09:58.22 ID:zlcVglrY0
「…って、私は何を考えているんだ」

「蘭子がどんなものを身に着けようが、関係ないだろう」

「ともかく」

「これはダメだな、考え直す必要がある」

「いたいけなヒミツを、容赦なく映し出してくれようとは…」

「危険が過ぎるシロモノだ、こいつは」
32 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:10:45.52 ID:zlcVglrY0
「ウサちゃんロボに追加でなく、設計段階から必要か」

「カメラを用いるなら、もう少し背の高いロボでなければ…」

「…いや、そうなると今度は低所の様子が…うーん…」

「ともかく…構造も、機能も、外見も」

「また1から考え直しだな」
33 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:12:07.68 ID:zlcVglrY0
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「はい、というわけでした」

「…回答とはいえ、あんなことを言わされて…恥ずかしい」

「美優さん泣かない泣かない」

「誰のせいだと想っているんですか…!」

「私です、えっへん」

「決めポーズとらないでください」
34 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:14:09.67 ID:zlcVglrY0
「美優さんも、ロングスカートじゃなかったら危険でしたね」

「そうですね」

「まあ、蘭子ちゃんみたく無邪気にしゃがんだりはしないでしょうし」

「…そうですね」

「美優さんはガードが堅いですからね、お酒が入っても」

「…ええ、そうですね」

「美優さん、なんだかお疲れですね」

「ええ、とっても疲れましたから…!」

「あら残念、…ふふッ」
35 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:17:14.95 ID:zlcVglrY0
 

『封印しなければならない、危険なモノ』  完

 

 
36 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:19:18.20 ID:zlcVglrY0
一旦ここまで、21時頃に再開予定
次より質問を受け付けます
よければご参加ください

先んじて問題だけ置いていきます
37 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 15:19:46.49 ID:zlcVglrY0
問題

こ、この間のオフの日、私たちは幸子ちゃんを探していたんだ。
でも、どこを探しても見つからなくて…。
事務所に来たのは、間違いないのに、…どこにも居ないんだ。

シイタケクンに訊いてみたけど、答えてくれなくて…。
同じくオフで来ていたまゆさんも、答えてくれない。
さてどうしたものかと、途方に暮れていたんだけど…。

でも、あることがきっかけで、
やっと幸子ちゃんを見つけることができたんだ…ホント、良かった。

フヒ…さあ、これからが、スープ。
私たちが幸子ちゃんを発見できた『きっかけ』は、何だったと想う…?
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 16:11:23.53 ID:f0n92i/DO
『きっかけ』とは知覚的要因ですか?
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 16:25:38.93 ID:7q+DOoECO
発見したとき幸子に意識はありましたか?
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 17:35:52.33 ID:fsIUYvIsO
その日は、幸子ちゃんはオフだったのですか?
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 19:55:00.44 ID:ZLvyO0FA0
幸子の発見場所は事務所の中でしたか?
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 20:46:39.39 ID:wP/YnDYio
まゆは知らなかったから答えなかった?
43 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 20:58:55.00 ID:zlcVglrY0
> 『きっかけ』とは知覚的要因ですか?


チカクテキヨウイン…む、難しい言葉だな…。
ただ、『明確にわかる何かが起こって、それがきっかけとなった』、
…という意味でなら、y、だよ。


> 発見したとき幸子に意識はありましたか?


意識は、あったというか、なかったというか、…モウロウとしてたんだ。
まあ、きっかけがきっかけだったから、ね…フヒ…。
念のため言っておくと…『きっかけ』があって、幸子ちゃんの意識が遠のいて、
それから発見できた、という、流れかな…。
44 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 20:59:20.95 ID:zlcVglrY0
> その日は、幸子ちゃんはオフだったのですか?


そう、幸子ちゃんも、私たちと同じく…この日は、オフだったんだ…
だから、『仕事に行こうとして見つかった』とかでは、ないよ。


> 幸子の発見場所は事務所の中でしたか?


その通り…幸子ちゃんを見つけたのは、事務所の中…。
ついでに言うと、幸子ちゃんは、ずっと事務所に隠れていたんだ。
45 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 20:59:49.51 ID:zlcVglrY0
> まゆは知らなかったから答えなかった?

n!
こ、これを答えると、一気に真相に近付くことになるけど…。
まゆさんは、幸子ちゃんがどこに居たか、知っていたんだ。
…知ってて、答えてくれなかったんだ…フ…フヒ…。
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:02:40.79 ID:wP/YnDYio
幸子は誰かに危害を加えられた?
47 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 21:08:41.43 ID:zlcVglrY0
> 幸子は誰かに危害を加えられた?


悪意に曝されたりとか、そういうことは、何もなかったんだ。
意識がモウロウとしちゃったのも、まあ、事故みたいなもの、だったし…。
事件とか、警察沙汰とかではないから、…フヒ、そこは、安心して欲しい…。
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:08:41.52 ID:f0n92i/DO
幸子は酸欠状態でしたか?
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:09:48.65 ID:HSNKV1pa0
幸子は狭い空間にいたんですか?
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:14:16.78 ID:It94MNm/0
幸子は人に言えない行為をしていましたか
51 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 21:14:42.26 ID:zlcVglrY0
> 幸子は酸欠状態でしたか?

n!
さ、サンケツにはなってなかったよ。
きっかけが原因で事故みたいになって、それで見つかったんだけど、
『きっかけ』そのものがなければ、サンケツにならずに済んだろうし、
…逆に、『きっかけ』後の事故、その内容によっては、
サンケツにもなりえた可能性は、あったかも知れない。


> 幸子は狭い空間にいたんですか?

y!
狭いところだな…ヒトによっては、入れないかも知れない。
というか、入るという発想が、普通は出てこない場所だな…。
52 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 21:17:01.18 ID:zlcVglrY0
> 幸子は人に言えない行為をしていましたか

yn!
行為らしき行為は、し、してない…よ。
でも…その『狭い場所』に『入る』ということ自体は、
…とてもじゃないけど、言えないんじゃないかな…。
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:18:12.49 ID:y+uMlwCmo
狭い場所とは、ロッカーですか?
ロッカーでなければ事務所の中に一般的に存在するものですか?
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:19:12.95 ID:6elVGI9A0
まゆは知っていたということは、まゆは幸子を匿っていましたか?
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:22:48.20 ID:It94MNm/0
まゆは幸子に顔面騎乗してしまいましたか
56 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 21:24:08.36 ID:zlcVglrY0
> 狭い場所とは、ロッカーですか?


残念だけど、ロッカーじゃあないんだ…。
幸子ちゃん、ロッカーに隠れてたことがあって、あっさり見つけちゃって、
…それで、新たに『そこ』を隠れ場所と定めた、みたい…。


> ロッカーでなければ事務所の中に一般的に存在するものですか?

yn
い、一般的にというと、…難しい、な…。
存在するときもあるし、しないときもある。
たまたま、その日は、存在していた…と言えば、良いのかな。


> まゆは知っていたということは、まゆは幸子を匿っていましたか?

y!
そう、…まゆさんは、むしろ知っていて、守護っていたんだ。
57 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 21:26:30.98 ID:zlcVglrY0
> まゆは幸子に顔面騎乗してしまいましたか

y!
な、なぜわかったんだ…え、エスパー?
そう、『きっかけ』後の、サンケツになりえたかも知れない事故っていうのが、
フ、フヒ…まさに、これなんだ…。
…お、想い出すだけで、わ、私まで、恥ずかしくなるな…。
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:30:13.60 ID:6elVGI9A0
まさかとは思うけど……
その日まゆは長いスカートをはいていましたか
59 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 21:32:59.17 ID:zlcVglrY0
> その日まゆは長いスカートをはいていましたか

y!!
そうなんだ…!
まゆさん、ゆったりスラッとした、丈の長いスカートだったんだ…。

そ、そろそろ、真相に近付いてきた…かな…?
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:34:55.28 ID:wP/YnDYio
幸子はPに恋をしていた?
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:36:29.96 ID:HSNKV1pa0
『きっかけ』とは「音」や「匂い」など、視覚以外でも気づけるものでしたか?
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:36:48.84 ID:f0n92i/DO
もしかしてオナラですか?
63 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 21:39:39.02 ID:zlcVglrY0
> 幸子はPに恋をしていた?

yn
幸子ちゃん、素直じゃない、からな。
この時点で、恋をしてたかどうか、何とも…

ただ1つ言っておくけど、幸子ちゃんのプロデューサーと、
まゆさんのプロデューサーは、べ、別々なんだ。

だから、まゆさんが、幸子ちゃんを幽閉してた…。
というわけでは、ない…かな?
64 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 21:42:44.30 ID:zlcVglrY0
> 『きっかけ』とは「音」や「匂い」など、視覚以外でも気づけるものでしたか?

y!
お、音はしていたな…。
それほど大きな音では、なかったけど…。
あと、ニオイは大丈夫だった、らしいよ。


> もしかしてオナラですか?

n!
まゆさんは、そんなことしない…と、想いたい。
あ、そうじゃなくて…。
お、オナラじゃないけど、…ある意味、かなり近いものではある、かな。
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:45:19.41 ID:6elVGI9A0
幸子は濡れたり汚れた状態で見つかりましたか?
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:47:04.46 ID:EBonfJ2Mo
トイレにいましたか
67 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 21:49:24.79 ID:zlcVglrY0
> 幸子は濡れたり汚れた状態で見つかりましたか?

n!
き、キレイな状態だったよ。
…でも、場合によっては、びしょ濡れで発見されてた、…かも知れない。


> トイレにいましたか


残念ながら、トイレではなかったんだ。
隠れていたのは、あくまで、『事務所の中』、だから…。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:51:10.44 ID:f0n92i/DO
音は複数回聞こえましたか?
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 21:57:34.89 ID:9QvjIM9z0
幸子の意識が朦朧としていたのは『暑かった』からですか
70 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:00:19.24 ID:zlcVglrY0
> 音は複数回聞こえましたか?

yn
複数の音が、き、聴こえてきたから…これに関しては、ちょっと難しい…。
あと、その『きっかけ』の前には、…いま想えば、会話してるような声…、
まゆさんの、慌てたような声が、聴こえてた気がする。


> 幸子の意識が朦朧としていたのは『暑かった』からですか


『風通しは良くない隠れ場所』だったけど、
暑さとかは、大丈夫みたい…フヒ。
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 22:04:56.08 ID:wP/YnDYio
意識が朦朧とした原因は、何かの物質を体内に取り込んだこと?
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 22:08:49.29 ID:6elVGI9A0
まゆが催しちゃったとか?
びしょ濡れかもだから小さい方か
73 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:10:54.15 ID:zlcVglrY0
> 意識が朦朧とした原因は、何かの物質を体内に取り込んだこと?


そ、そんな物騒なハナシじゃ、ないよ…
ただ、幸子ちゃんには、事故の刺激が強かったみたい…ってだけ。

ゴメン、意識がモウロウってのは、今回の『きっかけ』に関して、
そんなに重要な部分じゃ、ないかも知れない。
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 22:11:30.73 ID:2JpCYV450
幸子は椅子とかクッションっとかソファとか、そういう「座るもの」の中に入ってて
まゆが幸子に気づかず座っちゃったとかそんな感じですか?
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 22:12:15.85 ID:wP/YnDYio
きっかけはくしゃみ?
76 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:13:00.84 ID:zlcVglrY0
> まゆが催しちゃったとか?

y!!!!
そう、まゆさんが、…その、トイレに行こうとした…。
それが、『きっかけ』だったんだ…!

フヒ…そ、それじゃあ、解説に、移る…。
少し、長くなるけど、…付き合ってくれると、嬉しい…な。
77 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:14:03.48 ID:zlcVglrY0
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

解説

「あら、こんにちわ幸子ちゃん」

「はい、プロデューサーさんのまゆですよ♪」

「せっかくのオフなので、プロデューサーさんに会いに来ました」

「…幸子ちゃんも、今日は確かオフだったような」

「それよりどうしたんです、そんなに息を切らせて…」

「…お、追われている…?」
78 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:14:31.77 ID:zlcVglrY0
「輝子ちゃんと、小梅ちゃんに…」

「ああ、もしかして、一緒に映画をみるお誘い、とか」

「…やっぱり」

「小梅ちゃんチョイス、…ホント恐ろしいですからね…」

「それだけ必死に逃げたくなるの、まゆもわかります」
79 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:15:00.34 ID:zlcVglrY0
「でも、どうするんです」

「きっとここにも、探しに来ちゃいますよ?」

「隠れられそうな場所…」

「まゆに想い付くのは、机の下ですが」

「輝子ちゃんも小梅ちゃんも、きっと探すでしょうね」

「ロッカーの中も、定番と言えば定番ですし」

「…あ、それは以前に隠れて発見済でしたか」

「うーん…」
80 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:15:31.98 ID:zlcVglrY0
「プロデューサーさんが読んでいたマンガだと」

「ソファをひっくり返して、底を切り抜いて隠れてましたね」

「あの中って空洞なんですよね」

「事実、マンガの中でも最後まで見つかりませんでしたし」

「けど、事務所のモノにそんな勝手なことは…」

「それに、時間の問題もありますし」

「困りましたね…」

「…?」

「どうしました、幸子ちゃん」
81 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:16:20.57 ID:zlcVglrY0
「まゆに、お願い…?」

「…」

「…ッ…!?」

「…な…」

「だ、ダメですよ…」

「そんな…だって、その…」

「ダメなものは、ダメ…ですから…」

「そ、それが理解っているなら、言わないでくださいよ…!」
82 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:16:48.41 ID:zlcVglrY0
「…ん」

「いま、外から輝子ちゃんの声が」

「もうそこまで来ていますね」

「見つかっちゃったら、幸子ちゃんが、コワイ想いを…」

「………」

「……」

「…」

「わ…」

「わかり、ました」

「わかりました、幸子ちゃん」
83 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:17:14.56 ID:zlcVglrY0
「でも、1つだけ、まゆからもお願いが」

「あの…」

「ぜ、絶対に」

「眼は瞑っていてくださいね…」

「約束、ですよ?」

「絶対の、絶対ですからね…!?」

「…」

「…はい、どうぞ…」

「…ッ…」
84 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:17:41.01 ID:zlcVglrY0
「…あ、あら、輝子ちゃん、こんにちわ」

「どうしたの、そんなに慌てて」

「幸子ちゃんを探しに?」

「そうなんですね」

「まゆは、プロデューサーさんに会いに来たんですよ」

「うふふ…」
85 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:18:08.61 ID:zlcVglrY0
「さ、幸子ちゃん、どこに居るのかしらね」

「まゆには、答えられませんね…」

「…え?」

「あ、その、答えられないというのは、その…」

「深い意味は、なくてですね」

「め、眼なんて泳いでませんよぅ…?」
86 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:18:34.60 ID:zlcVglrY0
「…そう、幸子ちゃんが来たのは覚えてます!」

「でも、幸子ちゃんが事務所から出ていったのは、見ていません」

「幸子ちゃんが、どこに隠れているのか、まゆには見えてませんから」

「だから、答えられないんです」

「ごめんなさい…」
87 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:19:01.62 ID:zlcVglrY0
「…幸子ちゃん、幸子ちゃん、聴こえますか」

「れ、冷静になり切れなくて…」

「ごめんなさい、まゆの失言でした」

「事務所の中で隠れていると、バレちゃいました」

「ウソをついちゃうわけにもいかなくて、うまくフォローが…」

「…いま輝子ちゃん1人で、あちこち探し回ってます」

「ああ、机の下まで念入りに…」

「…」

「でも、安心してください」

「こうなってしまった以上、まゆにも責任がありますから」

「まゆが、幸子ちゃんを守護ります」
88 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:19:28.89 ID:zlcVglrY0
「…それとは、別で」

「その、大丈夫、ですか」

「暗かったり狭かったりも、そうなのですが」

「く、空気が、汚れ淀んでいるというか…」

「…」

「…へ、へ、変なニオイとか、し、してません…よね…?」

「大丈夫、ですよね…!?」

「…無理は、しないで、…ね?」
89 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:19:56.14 ID:zlcVglrY0
「…あ、輝子ちゃん」

「幸子ちゃんは…その様子じゃ、見つからなかったのね」

「それは残念」

「まゆも、その、…プロデューサーさんを待っているので」

「探すお手伝いはできそうにありませんね…」

「ごめんね、輝子ちゃん」
90 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:20:42.39 ID:zlcVglrY0
「…うん?」

「あら、これは…紅茶かしら?」

「違う…あ、紅茶キノコ…そう」

「これを、まゆに?」

「そんな、悪いですよ、まゆは何もできていないのに」

「輝子ちゃんが…と想ったら、輝子ちゃんの分も淹れてあるんですね」

「それじゃあ、いただきますね」

「ありがとう、輝子ちゃん」

「うふふ…♪」
91 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:21:10.22 ID:zlcVglrY0
「…幸子ちゃん、幸子ちゃん」

「聴こえますか」

「大丈夫、輝子ちゃんはソファの方に行きましたから」

「幸子ちゃん、大丈夫ですよね?」

「そ、そこに居て、平気ですよね?」

「あと…」

「眼は、ちゃんと瞑ってくれてますよね?」

「良かった…」
92 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:21:38.31 ID:zlcVglrY0
「それにしても」

「…紅茶キノコ、都市伝説だとばかり想っていましたが」

「実在するとは、驚きですね」

「それも、なかなかのお味で…」

「健康にも良さそうですし、プロデューサーさんのために、まゆも…」

「…あ、幸子ちゃんの分を考えてませんでした!」

「ごめんなさい、どうしましょう…まゆだけで飲み干しちゃいました」
93 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:22:05.14 ID:zlcVglrY0
「おかわりを…と言っても、今のままじゃあ動けないですね」

「輝子ちゃんに給仕させるわけにもいきませんし…」

「…あ、そ、そうですね」

「スカートの中に紅茶カップ突っ込んでたら、何事かと想われちゃいますね」

「あぶない、あぶない…」
94 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:22:31.13 ID:zlcVglrY0
「………」

「……」

「…」

「…ッ…」

「…」
95 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:22:57.50 ID:zlcVglrY0
「…さ、幸子ちゃん…」

「聴こえ、ますか…?」

「あ、あのですね…」

「…」

「その…」

「まゆ、さっき紅茶をいただいちゃって、ですね…」

「カップ、1杯分ですが、飲んじゃいまして、ね」

「そ、その…」

「…」
96 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:23:26.94 ID:zlcVglrY0
「…お、お花を摘みに…」

「…」

「い、いえ、わかってます」

「まだ、輝子ちゃんが探してるので…」

「…」

「しょ、輝子ちゃんが事務所から出たら、急いで行かなきゃ…」
97 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:23:53.62 ID:zlcVglrY0
「…」

「…輝子ちゃん…早く他の場所を探してくれませんかねえ…」

「そんなところを探しても、幸子ちゃんは居ませんよ…」

「…」

「…うぅ…」
98 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:24:22.39 ID:zlcVglrY0
「…」

「…ッ…」

「…」

「…幸子ちゃん…」

「ごめん、なさい…」

「も…」

「もう、ダメぇ…!」
99 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:25:02.54 ID:zlcVglrY0
「ごめん、ね、幸子ちゃん、まゆ、…行かないと」

「い、今なら、輝子ちゃん、向こう、向いてます、から…!」

「このままじゃ、まゆも、幸子ちゃんも、不幸に」

「んぅう…!」

「あ、ダメです、ひ、引っ張っちゃ…あ…ッ」

「…!」
100 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:25:34.07 ID:zlcVglrY0
「あいたた、た…ッ!?」

「あ、さ、幸子ちゃんッ!?」

「まゆ、幸子ちゃんのお顔に…!}

「ごめんなさい、大丈夫ですかッ!?」

「つ、潰れちゃってませんか!?」

「幸子ちゃあん…!」
101 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/18(土) 22:26:01.96 ID:zlcVglrY0
「あ、輝子ちゃん!」

「そうなの、幸子ちゃん、ここに居るのですが」

「幸子ちゃん…何も返事を、してくれなくて…」

「ま、まゆが…」

「幸子ちゃんのお顔を」

「まゆが、お尻に敷いちゃったばかりに…!」
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