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響の革命戦争
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137 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/10(月) 22:52:09.60 ID:80Dx2l/J0
「代表、あれは!!」
「やっと来たのね!遅すぎるわよ!!」
輸送ヘリから続々と武装した人たちが降りてくる。兵士というよりは私たちと同じレジスタンスのようだった。その中に、青が薄く混じった白髪の女性が降りてくる。
「っと、待たせたね」
「お陰で最後の防衛陣地も壊滅よ。非戦闘員を守れなかったわ…」
「その事なら安心するといい。既に非戦闘員たちは全て救助した」
「…その言葉、本当?」
「今嘘をついても意味がないさ。私のことを信じてほしい」
無線から少し眠そうな声が聞こえる。少しプロペラの音も聞こえるからヘリからだろうか。
『隊長、殲滅でいいのですか?投降を呼びかけたりとかは…』
「必要ない、姿を見つけ次第全て殺せ」
『了解です。なら機銃掃射しますね』
138 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/10(月) 22:53:06.53 ID:80Dx2l/J0
ここまで
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/07/10(月) 23:34:46.16 ID:FB4I/y/1O
乙
140 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/13(木) 22:00:47.22 ID:IyffqrgM0
再開します
141 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/13(木) 22:30:50.90 ID:IyffqrgM0
少し遅れて輸送トラックが食料と武器を載せてやって来る。30台以上が道に止まり、建造材や機材、ショベルカー等を下ろしていく。
「この辺りを基地にする。港でもいいんだが、あそこは中継点として機能してもらおう。第二部隊が到着したら、港で警戒をするように言ってくれ」
いろいろと指示を出していると、いきなり後ろから抱きつかれる。
「…貴女はちゃんと偽物とかじゃないわよね…?」
「…ああ、私はここにいるぞ『雷』」
雷の涙で私の服が濡れる、それほど感動的なんだろう。今思えば、最後にあってから5年は会っていない。それまで、姉妹にはずっと私が死んだと思われていたのだろう。
「雷、私はまだやることがある。離れてくれないか?」
「嫌よ、絶対に離さないわ…だって、離したらどこかへ消えてしまうから…」
「私はここにいる。ちゃんと生きている。こうやってここに立って雷と話してる。だから安心しろ」
「うん…」
雷は死んだように寝てしまった。今まで緊張状態だったのだから仕方ない。雷を側に居たレジスタンスに託し、基地の建設の指示と食料配給の指示を出す。
「次は残党狩りだな。02、聞こえてるか?」
『ええ、それはバッチリと』
「今動かしてもいい部隊はどれ?」
『今動かせるのは…第一戦闘部隊ね。今そっちに向かわせるわ』
「頼む」
無線を切って、付近の瓦礫に腰かける。ガタガタと隣の家から音がすると、退院に運ばれてきた女性が居た。アサルトライフルを装備し、服ははだけている。
142 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/13(木) 22:51:48.91 ID:IyffqrgM0
「今までレジスタンスにまともな武器がなかったのか。なるほど、なら半分ほどのAKを与えるとするか。やぁそこの君、少しこっちへ来てくれないか」
武器や配給物資の運搬を獲得をしている者を呼ぶ。
「はい、どうしましたか?」
「今あるAKの半分ほどをレジスタンスへ与えてくれ。今の彼らの装備では、まともに戦えないだろうからね」
「了解です」
男性が先程の位置に戻ると、積み荷をまた適切な位置に動かすよう指示を始める。
「さてと、これからの事も考えてもう少し戦力が欲しいな。そうだな…それなら捕虜収容所と監獄か」
先のことを考えるともっと人数がいるだろう。食料配給にも戦闘にも、レジスタンスを含めると少しは増えるが、救援要請が来てからかなり数も減っただろう。人員補充をどうにかしなければ。
143 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/13(木) 22:52:15.55 ID:IyffqrgM0
ここまで
144 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/22(土) 19:24:56.32 ID:r3rH+DRw0
再開します
145 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/22(土) 20:31:57.26 ID:r3rH+DRw0
向こうの方からが装甲車2台、上からは機銃には腕に赤の布を括り付けている。
「おー、来た来た。待たされたよ」
「それで、目的地は?」
「近くの刑務所に向かってくれ。中に囚人たちがいるはずさ、理不尽な理由で入れられた罪人がね。さぁ、出してくれ」
「了解、人員補充ですか」
「単なる人命救助だよ、強制なんてしたら奴等と同類になるからね」
「そうですか、まぁ深くは聞きませんよ。人命救助には賛成ですからね」
装甲車は移動を始めた。防弾ガラスの外の景色は瓦礫だらけでまともな建造物はほとんど残っていなかった。
「ふぅ…」
銃を置き、少し休憩する。乗っている他の隊員たちは、それぞれ銃を整備したり本を読んだりとやりたいことをしていた。
「あ、あの隊長!」
「ん…?」
少し睡魔でウトウトとしていたところを起こされた。半開きの目で前を見ると、白髪の少女がいた。
「…誰?」
「わ、私です!ほら!隊長が車イスを押していた時に会いました!」
146 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/22(土) 20:54:53.15 ID:r3rH+DRw0
ああ、何とか頭に浮かんできた。陽炎を車イスで運んでいたときに会った新人だ。
「ああ、君か。ここに配属したんだね」
「はい!まさかこんな早くに一緒に戦えるなんて思ってませんでした!」
目の前で顔を赤くしてまで喜んでくれるとは思っていなかった。実際のところ、陽炎の方が気がかりなのであるが、それは黙っておこう。
「あまり浮かれてると、すぐに頭を撃ち抜かれて死ぬぞ」
「は、はい…すみません…」
「まぁ、君の働きには期待してるから頑張ってくれ」
「っ〜!はいっ!隊長!!」
147 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/22(土) 20:55:19.56 ID:r3rH+DRw0
ここまで
148 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/29(土) 14:03:37.20 ID:/Wz2plQM0
再開します
149 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/29(土) 14:15:00.30 ID:/Wz2plQM0
1時間装甲車が走ると鉄柵が見えてくる。車を止め、
150 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/29(土) 15:03:24.70 ID:/Wz2plQM0
1時間走ると鉄柵が見えてくる。車を近くの茂みに止めさせて銃を持って外へ出る。空は雲で覆われいつ雨が降ってもおかしくはない。
「運転手、無線で合図したら輸送トラックを呼んでくれ。それまでここで待機してるように」
柵を破り敷地内に入る。敵は全て逃げたのか、建物に近づいても音一つない。扉の鍵をピッキングで開け、銃を構えたまま看守室に入る。男が一人監視カメラのモニターの前でアイマスクをして寝ていた。
ゆっくりと首に腕を回し、一気に力を込め首の骨をへし折る。
「囚人棟の映像は…これか」
一号棟の映像が数十個あるモニターに写される。が牢屋内の映像には人の姿は無い。既に他の場所へ移されたのだろうか、だか看守は残っている。…少し頭の中にあまり考えたくないことが浮かんできた。
「もう移されたんでしょうか?」
「ならいい方だ。看守はまだ残っている、全て仕留めろ」
ドアを開け、廊下に出る。不気味なほど人気がない、部隊を2つに分け5人ずつで囚人たちを探す。
151 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/29(土) 15:36:46.14 ID:/Wz2plQM0
一つ一つ独房を開けて誰か居るか探していく。4番目の独房を開けたとき、中に親子がいた。
「ヒッ…!?」
「安心しろ、君たちを助けに来たんだ」
親子は安堵したのか抱き合って泣き始めた。着ていた上着を渡して、隊員に周辺の警戒をさせる。
「他の人たちはどこに捕まってるか分かるか?」
「ち、地下…」
「…地下への入り口は?」
「…分かりません。顔に袋みたいなのを被せられるので…」
「…分かった。キミタチこの親子を装甲車まで連れていってくれ。新人、私とついてこい」
もう察した。地下で何が起きているのかを。新人と二人で地下への道を探す。
152 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/07/29(土) 15:37:56.95 ID:/Wz2plQM0
ここまで、1スレ目は間違いです。すみません
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2017/08/01(火) 22:30:39.65 ID:iwc33jsKo
おつでした
154 :
HIBIKI1
[saga]:2017/08/18(金) 01:22:21.77 ID:ymaZFNpr0
再開します
155 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/08/18(金) 02:35:23.08 ID:ymaZFNpr0
周囲を警戒しながら地下への道をゆっくりと探す。廊下を壁を触りながら進むが、変なへこみがあったり一部が動いたりもしない。コツコツと靴の音が響くだけである。
「地下への階段はどこだ…」
ふと、一部の壁の色に違和感を抱いた。他の壁よりもやけに綺麗で他の壁と区別されているようだ。AKをトカレフに持ち変え壁を銃床で軽く叩く。すると、さっきの固い壁を叩くような音ではなく木製のドアを叩くような音がした。
「どうやらここみたいだ。新人、少し手伝ってくれ」
「は、はい。分かりました」
同時に壁を押し込むと、ベキベキベキッと音を立ててハリボテが崩れる。多少大きな音を立ててしまったが、誰かが駆けつけてくるような足音はせず安堵する。
「よし、進もう。私の後ろは任せた」
階段を一段ずついつでも接敵してもいいようにAKを持ってサイトを覗いておく。
156 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/08/18(金) 03:01:55.84 ID:ymaZFNpr0
階段を下り終え、通路の奥から嬌声と男の声、それに鳴き声が聞こえてくる。案の定だった、とにかく新人に見せるには恐らく厳しいだろう。少しここで待っていてもらうことにしよう。
「新人、少しここで待ってろ。ここから先は私一人で行く」
「で、ですけどそれじゃあ隊長が!」
「安心しろ。私はこんなところでは死なない」
途中何かを新人が言おうとしたが、それを振りきって先へ進む。段々と扉の向こうからの声が大きくなってきて、自然とAKを握る手に力が入る。
157 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/08/18(金) 03:02:45.68 ID:ymaZFNpr0
ここまで
158 :
HIBIKI1
[saga]:2017/09/11(月) 23:31:42.77 ID:QcG7tAkg0
再開します
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/12(火) 00:16:58.46 ID:55egsc3TO
酉が・・・
160 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/09/12(火) 00:30:16.94 ID:RNLxWe/c0
静かに扉を開け、中を覗き込む。中ではたくさんの女性が首と四肢を鎖で壁に繋がれ、部屋の隅には死体が積み重ねられている。無理矢理犯されている女性に少女。だが、その中で最も異様なものが1つ、腕が酷く焼け爛れ肥大化している少女だ。ずっと呻き声を出し続け、監視の男がイラついてるのか少女を蹴りつけている。
「(数は…10人ほどか。武器持ってる奴らは撃ち殺してあそこのサル共はナイフで良いだろうか…)」
音をたてないようにして部屋の中に入る。それぞれ思い思いの事に夢中なのか、こちらには一切気づかない。ゆっくりと後ろから近付き、手で口を押さえナイフで喉元を掻っ捌く。女性たちの悲鳴でこちらにはまだ気づいていないようだ。2人目にも近付きさっきと同じようにして喉を掻っ捌く。
「何だ貴様は!?」
床に広がった血で流石にバレた。男の死体を盾にし、銃弾を防ぐ。銃弾が止むと、死体を蹴り出し男にぶつけ、怯んでいるのを後ろに一気に回り込み首をへし折る。盛っていた男たちも気づいたのだろう。こちらを見、そして畏怖していた。
「やぁ諸君、君達には2つの選択肢がある。今ここで殺されるか、それともおとなしく投降するか。どっちがいい?」
161 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/09/12(火) 00:47:19.69 ID:RNLxWe/c0
丁寧に言ってやれば、男たちは簡単に投降した。全く情けないものだ。一切の抵抗もなく、3人を仕留めただけだった。私は、腕が酷く焼け爛れ肥大化した少女に話しかける。
「やぁ、君。大丈夫かい?」
「……」
声をかけても返事がない。こちらの声が聞こえてないようにピクリとも動かない。
「おーい、聞こえてるか?」
「……」
この子とのコミュニケーションは諦めよう。全く動いてくれないからどうしようもない。今はとにかく女性たちを移動させよう。繋がっている鎖を男の服から鍵を奪って開ける。
「ほら、建物を出て森の方に向かえば車があるはずだ。そこで私たちの仲間と合流してほしい。良いね?」
女性はうなずくと、駆け足で外へ向かう。他の女性たちもそれにつられて外へ駆け出していく。
162 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/09/12(火) 00:47:50.07 ID:RNLxWe/c0
ここまで
163 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/10/11(水) 06:21:11.80 ID:gFhyzZdZ0
再開します
164 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/10/11(水) 07:05:59.46 ID:gFhyzZdZ0
「後はこの娘をどうするかだが…」
「…」
以前踞ったままの少女は全く動かない。こちらからの言葉に全く反応しない、本当に生きてるのか怪しいところだ。
「た、隊長、さっきたくさんの女性が外に向かって走っていきましたけど…」
新人が部屋の中に入ってきて、少女を見た途端絶句してあわあわしていた。
「ああ、今装甲車の方に走っているはずだ。それと、来たんだったらこの娘を運ぶのを手伝ってくれ」
「は、はいぃ…」
二人で少女を抱えあげて何とか背負う。見た目以上にかなり重い、肥大した腕のせいだろうか。
「この娘、乗せられますかね?」
「輸送トラックが来てるはずだ。乗せられる」
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/10/11(水) 07:40:56.74 ID:gFhyzZdZ0
何回か扉の所でつっかえたが、体を何回か横にしてゆっくりと当たらないようにして扉を通る。
「さて、あの辺りに待機させていたはずだ」
待機場所に向かうと、1台のトラックが止まっている。
「ほら01、早くその子を乗せてさっさと行くわよ」
「02?何で君が?」
「良いから早く!」
これ以上ゴチャゴチャ言われるのは嫌なので、さっさと乗ってしまおう。それに、今は早くこの娘を乗せてあげよう。
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/10/11(水) 07:41:22.43 ID:gFhyzZdZ0
ここまで
167 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/11/03(金) 15:03:48.27 ID:W7W5wUCo0
再開します
168 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/11/03(金) 16:08:03.66 ID:W7W5wUCo0
「迎えに来てくれて礼を言うよ。それにしても、君には港確保を任せてた筈だけど」
「本島の方からこの報告書が来たのよ。ほら、読みなさい」
「どれどれ…」
最近、本島の中で義勇軍の数が増えつつあり。それと並列して貯蔵武器の数が減っていると書かれていた。
「うーん、義勇軍か…」
「親族を殺されたりひどい仕打ちを受けたりした人たちが、やり返したいって最近入隊志願する人が増えてたでしょ」
「あぁ、確かほとんど落とした気がするが」
「その人たちが集まって義勇軍を結成してるの、義勇軍1つあたり2000人程だって。流石に増え続けられると新しい国を作りかねないわよ」
「それは困る。ようやく解放の足掛かりが出来たのに」
数分走って森を出ると、後方に数台のお供がついてきていた。何て面倒くさい。
「02、運転任せる」
「はいはい、頭に1発ぶちこんで来なさい。あなたが好きな得物1つ載せてるから」
「…ふふ、流石だ」
後ろの荷台に移動すると新人があたふたして銃を構えていた。
「た、隊長!敵が追ってきてます!ど、どうしましょう!」
「落ち着け、おそらくこの辺りに…」
木箱を開け、巻かれている布を取り払う。中身はSV-98、私の大好きな狙撃銃だ。
「新人、その子と一緒に奥の方に避難しろ」
「はい!」
169 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/11/03(金) 16:39:52.25 ID:W7W5wUCo0
ゆっくりと構えて、狙いを定める。流石にバカでは無かったのだろう、ジグザグに動いて狙いを定めさせないようにしている。
「チッ、やれやれ」
1発、先頭を走っている車のタイヤを撃ち抜く。するとどうだろう、後ろの2台を巻き込んで停止してしまった。
「02!スピードを上げろ!」
トラックが騒音を立てて速度を上げていく。相手も速度を上げてついてくるが、これほど速度を出せばジグザグには動けない。
機銃の弾がトラックに襲い掛かる。2発腹部と右肩に命中し、だらんと垂れる。
「た、隊長!?」
「いつつ…大丈夫だ。さてと、次はお前だ」
バイポットを立てて、運転手に狙いを定める。
170 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/11/03(金) 16:40:27.96 ID:W7W5wUCo0
ここまで
171 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/12/05(火) 19:16:31.68 ID:Ob5jtUwn0
再開します
172 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/12/05(火) 20:32:04.41 ID:Ob5jtUwn0
被弾した箇所からは止めどなく血が溢れ出す。が、不思議と痛みは感じない。トラックに揺られながらも再びバイポットを立て、呼吸を止める。スコープ越しでハッキリと見えた。相手の顔が、死を悟り諦めたような顔が。引き金を引くとガラスはグチャグチャにひび割れ相手の顔は見えなくなった。
「よし…新入り、これ直しててくれないか?」
「は、はい。そ、それとその傷…」
「ん…」
血はまだ止まらない。少し頭がフラフラしてきた、よろつく体を無理やり動かし前の補助席へ戻る。02が、こちらをギョッと見るとすぐにハンカチを出してくる。
「ほら、さっさとこれでちょっと止血してなさい!」
「恩に着るよ。あぁ…ちょっと寝てて良いかい?」
「ダメよ、あんたのことだしいつの間にか死んでそうで怖いのよ」
「死んでももう大丈夫さ。あれだけ町を安定させればやっていける」
「まだ後継者も何も決まってないのに死んでどうするのよ」
「あぁ〜そうか。なら革命が終わったら後継者探しでもするか」
「そうしなさい」
窓を開け新鮮な空気を車内に入れる。懐からタバコを取り出し、火を着けようとしたとき横から手で止められる。
「今怪我してるのにタバコなんて吸わせないわよ」
「やれやれ、手厳しいね」
173 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/12/05(火) 21:01:22.19 ID:Ob5jtUwn0
数十分かけて前線基地へと帰ってくる。
「ほら着いたわよ」
「ん…そうか…」
ドアを開け外へ出ようとすると、バランスを崩し地面に倒れる。すぐに側に近くにいた隊員が駆け寄ってきてくれるが、まともに体が動かなかった。今、どれほど今の私はひどい顔色をしているのだろうか。あぁ…疲れた…少し休もう…
「衛生兵!衛生兵!」
「担架急いで!!」
倒れている01を担架に乗せると、担架が血が汚れる。これほどまでの出血、何故死なないのかと不思議になるほどだ。
「そこの台空けて!」
物を退かし、横にさせる。
「輸血パック持ってこれるだけ持ってきて!それに念のための除細動器もお願い!」
必死に傷口を圧迫して止血する。包帯でキツく縛り腕に持ってきた輸血パックを繋ぐ。
「ガーゼと消毒液持ってきて!こんなところで死なせないわよ…!」
174 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2017/12/05(火) 21:01:49.67 ID:Ob5jtUwn0
ここまで
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/12/05(火) 22:52:42.56 ID:vctqoFJVO
乙
176 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2018/01/05(金) 09:57:41.52 ID:OTVxtEhY0
遅いですが新年あけましておめでとうございます。
年末年始はいろいろと用事があったので遅れました。
これからも更新は遅いですがよろしくします。
それでは再開します
177 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2018/01/05(金) 10:49:48.33 ID:OTVxtEhY0
一通りの治療を終わらせると、いつの間にか01の容態は安定していた。流石の生命力と言ったところだろうか。それでも目を覚ますのはかなり先になりそうだ。
「ったく、驚かせるんだから…」
ため息をつくと目が濡れているのに気付いた。バレないように服で拭ったが、周りの皆は面白そうに笑っていた。
「な、何よ!」
「いえ、喧嘩してる割りには隊長の事が好きなんだと思いまして」
「あれだよあれ、喧嘩するほど仲が良いって奴」
「うっさい!別に喧嘩なんてしてないわよ!あいつがだらしないから言ってやってるだけで別に私は――」
「分かりました分かりました、隊長の容態は私たちが見ておきます。あなたはやることがあるんでしょう?」
「うぐぅ…それじゃ任せたわよ…」
医療テントから出る前、再び振り返ると皆がニヤニヤと笑っている。手でシッシッと促され、再びため息をついて出ていく。
「あの部下たちは上に対する敬意の払い方ってのが分かってないんだから…」
トラックから血塗れの書類を手に取り、義勇兵達との交渉をどうするか自分のテントで考えていると、呼び鈴が鳴り響いた。
「どうぞ、入って良いわよ」
「失礼します、次のヘリ部隊出撃の予定はどうしますか?」
「2時間ごとに哨戒程度の出撃に控えて」
「了解しました」
「あ、それとテントの入り口にこれかけといて。ちょっと寝る」
「はいはい」
靴を脱ぎベッドで横になる。
178 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2018/01/05(金) 11:25:57.05 ID:OTVxtEhY0
「起きなさい――」
誰からだろう、頭の中に直接聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「こっちよ――」
声に誘われるままに起き上がり、テントの出口へと覚束無足取りで向かっていく。
「早く行かないと――。ほら、行きましょ?」
「待って、私も――」
急いで外に出るとあまりにも眩しい光に思わず目を閉じる。次に目を開いたとき、真っ先に目には行ったのは蛍光灯だった。
「夢…」
いつの間にか意識を失っていたようだ。体は汗で濡れ、、呼吸は荒くなっていた。
「02、とある方が話がしたいと言ってきていますがどうしますか?」
「シャワー浴びてから行くわ。少し待っててもらえるように言ってくれない?」
「分かりました」
179 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2018/01/05(金) 11:26:29.33 ID:OTVxtEhY0
ここまで。
180 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2018/03/06(火) 20:24:58.34 ID:NfPoNAwL0
2か月ぶりに再開です
181 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2018/03/06(火) 21:24:55.69 ID:NfPoNAwL0
着ている服を脱ぎ木箱に投げ捨て結んでいる髪を解き、見えないよう遮光用の布をかける。金網の上に乗って蛇口を捻り用意されているお湯をシャワーを通して体に当て、今まで溜まっていた汚れを洗い流す。久しぶりのように感じる温水は肌から体の中に染み渡り、私の体を下って地面に染みていった。
ある程度洗い流すと温水を止め別にかけておいたタオルで体を拭くと、流しきれなかった汚れが黒ずみとなってタオルに着いた。
「うわ汚な…そんなに入ってなかったっけ…会う前に洗っといて良かった」
新しい服を取り出し、後ろ髪を1つに纏める。用意ができるとテントの外に出て、話がしたいと言う者に会いに行く。丁度さっき教えてくれた者も案内のために戻ってきていた。
「02、丁度良かったです」
「それで私と話がしたいってのは?」
「こっちです」
後をついていくと基地の入り口に一人の男性が立っている。白い軍服を着てだらけることなく背筋を伸ばしている。
「客人、お待たせしました」
彼は帽子を外し一度礼をすると、脇で抱えるようにして持った。
「貴方が私と話をしたいって?」
「はい、私はあなた方に降伏するために来ました」
「罠にかけるための方便?」
「いえ、本当です」
彼の目は揺らぐことはなくまっすぐこちらを見つめていた。嘘をついているようすは無いが、警戒心は無くなることはない。もう少し話して腹の底を探ることにしよう。
182 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2018/03/06(火) 22:29:36.81 ID:NfPoNAwL0
「口ではなんとでも言えるわ。それで何か手土産とかはないの?」
「そう言うと思いましてこのような手土産をご用意致しました」
彼は懐から信号弾を取り出すと空に向かって放り投げた。空で光を放つと、すぐに消え残骸が落ちてくる。お互いが睨み合いながら数分が経った。森の方がざわめき、エンジンのけたたましい音が段々と大きくなってくる。
「02、下がって」
「いえ、大丈夫よ」
数百台の戦車と装甲車が木の影から出てくる。砲身は上に向き、歩兵は全員武装解除されており車体の上に乗ってやって来る。
「随分な団体客ね」
「総勢約42,000名、元近衛機甲師団はこれよりあなたの指揮下に入らせていただけるようお願い申し上げます」
彼は跪いて頭を下げた。後ろの兵士達も彼と同じように跪いての下げる。これだけの人数が同じ行動をしていると壮観だ。
「02、どうするんですか?」
「と言っても今兵士の人数が増えると補給が追い付かないし…とは言えこの装甲車と戦車の数は見逃せないし…」
少し考える、補給用のトラックや補給するための船もまだ数が足りているとは言えない。下手に兵士を増やせば補給が足りずに退却することになる。せっかくの橋頭堡を手放したくはない。
183 :
◆xd4ixhv0TA
[saga]:2018/03/06(火) 22:30:27.75 ID:NfPoNAwL0
ここまで
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/06/06(水) 18:47:58.49 ID:CAGVz1YDo
おーい
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/10/18(木) 00:12:25.28 ID:tQpOji4WO
お茶
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/12(水) 23:08:13.06 ID:sKsBUE5Mo
おぉい
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