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シンジ「アンケート?」完結編
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59 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/27(土) 14:14:37.32 ID:lyQDFPxG0
見たらトウジも名前の所が鈴原になったりしてますね
寝ぼけながら書いたからグダグダだ
>>54
は修正してレスしなおします
60 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/27(土) 14:20:19.28 ID:lyQDFPxG0
【第三新東京都市第壱中学校 HR前】
トウジ「シンジはまだこんのかっ⁉︎」ドン
ケンスケ「はぁ……。さっきからずっとそればっかりだな。なんでそんなに碇を気にするんだ?」
トウジ「だあっとれ! ワシはのぉ、ワシは、ワシは」
ケンスケ「聞いてもコレだしなぁ」
ヒカリ「……鈴原、ちょっといい?」
トウジ「いいんちょか、どないした」
ヒカリ「碇くん、今日も来ないの?」
トウジ「……」ピクッ
ケンスケ「あちゃ〜、委員長。今のトウジに碇の話題は」
トウジ「ワシが知りたいわ!」
ヒカリ「ど、怒鳴ることないでしょ⁉︎」
アスカ「うっさいわねぇ!」バンッ
ヒカリ「あ、アスカ」
アスカ「朝っぱらからギャーギャーわめいちゃってさぁ。こちとら寝不足なのよ! 機嫌悪いのに騒がないでくれる⁉︎」
ケンスケ「……ほうほう、ドイツ娘は朝に弱い。メモメモ。いや、もしかしてあの日か?」
アスカ「そこのメガネ、あとで殴る。ヒカリ? 用があるならさっさと済ませなさいよ」
ヒカリ「そうしたいのはやまやまなんだけど。あ、アスカは今日碇くんが来るか知らない?」
アスカ「シンジ? さぁ、知らない」
ヒカリ「……困ったな。三者面談のプリント渡したいの。ねぇ、アスカから碇くんに渡してもらえない?」
アスカ「えぇ〜……めんどくさいからパス。引っ越しちゃったから住所もわからないし」
ヒカリ「鈴原は?」
鈴原「ワシも聞いとらん!」
アスカ「あんたはなんでそんなに機嫌悪いのよ」
鈴原「けっ、関係ないやろ。ほっとけ」
アスカ「なんですって?」
トウジ「……」
アスカ「あんたのその偉そうな態度が気に入らない」ビシ
トウジ「人を指差すなや。お前が言うとはのぉ、センセがここにおったら呆れるんとちゃうか」
アスカ「シンジ、シンジ。金魚のフンにでもなってるつもり? 男のくせに気持ち悪い」
トウジ「ええ加減にせぇよ。ワシは妹のサクラが心配で」
アスカ「妹?」
トウジ「あ、いや」
ケンスケ「妹って入院してるあの子だろ? なにかあったのか?」
61 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/27(土) 14:21:35.12 ID:lyQDFPxG0
あら?まだ鈴原になってる所があるw
ごめんもう一回修正します
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/27(土) 14:23:50.63 ID:lyQDFPxG0
【第三新東京都市第壱中学校 HR前】
トウジ「シンジはまだこんのかっ⁉︎」ドン
ケンスケ「はぁ……。さっきからずっとそればっかりだな。なんでそんなに碇を気にするんだ?」
トウジ「だあっとれ! ワシはのぉ、ワシは、ワシは」
ケンスケ「聞いてもコレだしなぁ」
ヒカリ「……鈴原、ちょっといい?」
トウジ「いいんちょか、どないした」
ヒカリ「碇くん、今日も来ないの?」
トウジ「……」ピクッ
ケンスケ「あちゃ〜、委員長。今のトウジに碇の話題は」
トウジ「ワシが知りたいわ!」
ヒカリ「ど、怒鳴ることないじゃない⁉︎」
アスカ「うっさいわねぇ!」バンッ
ヒカリ「あ、アスカ。おはよう」
アスカ「朝っぱらからギャーギャーわめいちゃってさぁ。こちとら寝不足なのよ! 機嫌悪いのに騒がないでくれる⁉︎」
ケンスケ「……ほうほう、ドイツ娘は朝に弱い。メモメモ。いや、もしかしてあの日か?」
アスカ「そこのメガネ、あとで殴る。ヒカリ? 用があるならさっさと済ませなさいよ」
ヒカリ「そうしたいのはやまやまなんだけど。あ、アスカは今日碇くんが来るか知らない?」
アスカ「シンジ? さぁ、知らない」
ヒカリ「……困ったな。三者面談のプリント渡したいの。ねぇ、アスカから碇くんに渡してもらえない?」
アスカ「えぇ〜……めんどくさいからパス。引っ越しちゃったから住所もわからないし」
ヒカリ「鈴原は?」
トウジ「ワシも聞いとらん!」
アスカ「あんたはなんでそんなに機嫌悪いのよ」
トウジ「けっ、関係ないやろ。ほっとけ」
アスカ「なんですって?」
トウジ「……」
アスカ「あんたのその偉そうな態度が気に入らない」ビシ
トウジ「人を指差すなや。お前が言うとはのぉ、センセがここにおったら呆れるんとちゃうか」
アスカ「シンジ、シンジ。金魚のフンにでもなってるつもり? 男のくせに気持ち悪い」
トウジ「ええ加減にせぇよ。ワシは妹のサクラが心配で」
アスカ「妹?」
トウジ「あ、いや」
ケンスケ「妹って入院してるあの子だろ? なにかあったのか?」
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/27(土) 14:25:24.77 ID:WB7KZW5Y0
おちけつ
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/27(土) 14:28:21.82 ID:lyQDFPxG0
見直してるつもりなんすけど一度レスしたら修正きかないのがつらいっす
落ち着いたんで続けます
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/27(土) 14:41:27.87 ID:lyQDFPxG0
トウジ「サクラが今日、手術なんや」
ケンスケ「あぁ、やるっていったな。でも、大丈夫そうなんだろ?」
トウジ「医者の先生はそう言うとるが、本人は不安がっとる。いうてもまだ小学生なんや」
ケンスケ「……」
アスカ「その話とシンジに何が関係あるのよ?」
ケンスケ「鈍いなぁ。碇に元気づけてもらいたいんじゃないのか?」
アスカ「はぁ」
ケンスケ「トウジの妹は碇に懐いているみたいだし。そうしてやりたいっていうのが兄としての気持ちってもんだろ」
アスカ「そうなの?」
トウジ「まぁ、当たりや。朝のうちにシンジからなにか声をかけてもらえたら」
アスカ「妹可愛さに必死になってるってわけ。でも、シンジがそこまでする義理はあんの?」
トウジ「ぎ、義理やと?」
アスカ「入院先は手配してるし。費用も負担してる。怪我させたのはそれでチャラでしょ」
トウジ「な、なんつー血も涙もないことを言いよるんやこの女はっ! お前、それでも人間か!」
アスカ「あんたの言い分はさ、シンジの都合を考えてない。妹だけ。そんなあんたが私を非難するつもり?」
トウジ「ぬぐっ、せ、せやけど。別にそんな大層な頼みちゃうやろ! シンジもサクラをかわいがっとる!」
アスカ「はん、感情論ね。理屈ではあんたのワガママでしかない。……ま、シンジがどうするかは自由だけど、まわりに当たり散らすのはやめなさいよ、みっともない」
トウジ「なんやとぉっ⁉︎」ガタ
アスカ「席に行きましょ、ヒカリ」
ヒカリ「う、うん」
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/27(土) 14:54:43.90 ID:lyQDFPxG0
ヒカリ「……アスカ、さっきのはひどいんじゃないかな」
アスカ「そう?」
ヒカリ「鈴原も妹さんのことが心配なだけなんだよ」
アスカ「わかってるけど。そうね、ま、気にしなくても平気でしょ」
ヒカリ「うん……寝不足だって言ってたけど、なにか悩み事でもあるの? 機嫌悪いみたいだし」
アスカ「ふぅ、寝不足なわけじゃない。昨日の夜からあの日なのよ」
ヒカリ「あ、もしかして。生理?」
アスカ「……そ。女だからってなんでこんな思いしなくちゃいけないのかしら。子供なんて産むつもりないのに」
ヒカリ「最初は辛いよね。重いの?」
アスカ「なんか、下腹部あたりがずっとチクチクしてる」
ヒカリ「痛み止めならあるよ。いる?」
アスカ「もらう」
ヒカリ「私、いつも持ち歩くようにしてるんだ。アスカもそうしたら?」ゴソゴソ
アスカ「うん、そうした方がいいかも」
ヒカリ「はい」スッ
アスカ「ありがと。お礼といっちゃなんだけど、シンジのプリント渡しておいてあげる」
ヒカリ「え? いいの?」
アスカ「よく考えたらミサトに聞けば住所わかるだろうし、ネルフで会うかもしれないしね」
ヒカリ「よかった。助かる、えへへ」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/27(土) 15:15:28.32 ID:lyQDFPxG0
【ネルフ本部 ラボ】
ミサト「三号機の搬入スケジュールはもう決まった?」
リツコ「司令の承認が降りているから、そう時間はかからないそうよ。三日後には空輸機が米基地を出発するわ」
ミサト「いくらなんでもはやすぎない? そんなに焦ってるの?」
リツコ「一刻もはやく押しつけたいんでしょ。米国の内部を安定させるのが急務であると考えているようね」
ミサト「人員的にこっちも余裕があるわけじゃない。司令はどうお考えなのかしら」
リツコ「エヴァが増えるけれど、零号機は凍結扱いなのよ。恐らく、その点も踏まえてのことじゃないかしら」
ミサト「しかし、裏を返せば実質的な運用はこれまでと同じとも受け取れるわ。戦力の増強と素直に喜べないわね」
リツコ「それは、ミサトの管轄。私にふられても困る」
ミサト「パイロットは?」
リツコ「マルドゥック機関の選定によると、この子みたいね」スッ
ミサト「……渚、カヲル。この子がフォースチルドレン?」
リツコ「ええ。シンジ君たちと同じ年齢」
ミサト「また、子供なのね」
リツコ「仕方ないわ。エヴァに適合する者は我々が選べるものではないから」
ミサト「いつからこっちに来るの?」
リツコ「もうついてるそうよ。司令が直接、管理下に置いている」
ミサト「直接? パイロットにしては破格の待遇ね」
リツコ「それと、もうひとつ。彼についてのデータは、一切公表されない」
ミサト「どういうこと?」
リツコ「私にもわかりかねるわ。司令の権限で決定されたそうよ」
ミサト「……出自不明の少年、か」
68 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/27(土) 15:41:35.00 ID:lyQDFPxG0
【ネルフ本部 執務室】
ユイ「……それで、葛城一尉は怪しんでいた?」
リツコ「不信には思うでしょう。よろしいのですか?」
ユイ「タブリスの情報は偽装するにしても不明な点が多すぎる。いずれ気がつかれるわ、それならばレイと同じ扱いでいいでしょう、夫にとってレイがそうであったように、私にとってのカヲルがそう」
リツコ「扱いを間違えれば危険です」
ユイ「パイロットに必要なのはエヴァに乗れる、その認識のみです。誰でも乗れるわけじゃない、だからこそ活きるの」
リツコ「ですが、司令を完全に受け入れているわけではありません。根底にある疑惑が成長する前に対処するべきかと」
ユイ「葛城一尉になにかできる力はない。夫でもこういうでしょう、ほうっておけ、と」
リツコ「……渚カヲルはご子息と同じクラスでよろしいでしょうか」
ユイ「ええ。ふふ、計画は全てうまくいっている、三号機に仕込みを忘れないでね」
リツコ「……」
ユイ「赤木博士も夫と情を交わした相手。私は承知の上で質問するわ。人類のために、裏切らないと信じていい?」
リツコ「はい、全てを見届ける。私はその為に生きる選択肢を選びました」
ユイ「MAGIの管轄はこれまで通り、あなたに一任します。ナオコ博士の面倒をよろくし頼むわね」
リツコ「コンピューターですが、三つの脳からなる思考制御は女であり、母さんそのものです。私が最後まで調整をします」
ピリリリリ
ユイ「……」ピッ
オペレーター「加持特別監査員が面会を希望されています。定例ブリーフィング中だとお伝えしたのですが、緊急の用件だと伝えろと」
ユイ「そう。なにか動きがあったのね。通して」
オペレーター「了解」
69 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/27(土) 15:59:24.35 ID:lyQDFPxG0
加持「よっ、リッちゃん。持ち直したようでなによりだ」
リツコ「その態度は死ぬまで変わらないのかしら」
加持「こういう性分なんでね。これも俺の魅力のひとつさ」
ユイ「緊急の用件とは?」
加持「戦自からネズミが一匹送りこまれます。かわいいもんですが」パサ
ユイ「……霧島、マナ。女の子?」
加持「司令就任について、相当な不信感を持っているようっすね。つつけるところはついておきたい、そういう腹づもりもありますよ。いかがなさいます?」
ユイ「なにも」
加持「では、これまで通り、泳がせておくということで」
ユイ「むしろ、この子は今の状況を動かす良いカンフル剤になりえるかもしれない」
加持「そうですか、俺はマナちゃんもあなたが仕組んだのかと思ってましたがね」
ユイ「買い被りすぎよ。私は全てを見通せるわけではない。知っていることだけ」
リツコ「この子もシンジくんと同じクラスに?」
加持「あぁ、監視が目的だからな。ただ、俺たちネルフ側からではない、戦時と政府が手をまわして編入させる形になるが」
ユイ「それと、もう一人、この子もシンジのクラスに」
リツコ「山岸マユミ? この子は……?」
ユイ「ただの一般人よ」
加持「信じられませんね。なにか裏があるんでしょ?」
ユイ「ふふ、なにもない、今はね」
加持「……」
ユイ「全てを、シンジの為にやるのよ。あなた達もそれを忘れないでちょうだい。あの子が人類の未来を左右する」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/27(土) 17:49:34.36 ID:4Dzy+HOTO
リッちゃんは今何に縋ってるんだろう
71 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/27(土) 20:34:35.66 ID:7Ucbe2qJO
【第壱中学校 放課後】
ヒカリ「結局、今日も碇君こなかったね。なにかあったわけじゃないんでしょ?」
アスカ「なんであたしに聞くのよ」
トウジ「そら、なんて言うたかて、お前らは夫婦みたいなもんやからなぁ」
アスカ「……あんた達三バカの中の一人と夫婦だなんて鳥肌モノね」
ケンスケ「うしし。妹さんの手術うまくいったんだってさぁ。それからはもう、この様子」
トウジ「まぁ、シンジならなぁ〜んも心配いらへん! さ、ワシはサクラの様子を見に行かへんとあかんから、またなっ!」
ケンスケ「お、おい、まてよ、トウジ! それじゃあな!」
アスカ「はぁ、どっと疲れるわ」
ヒカリ「妹さん、本当に心配だったのね」
アスカ「じゃなきゃあそこまで必死にならないわよ」
ヒカリ「いいなぁ」
アスカ「ヒカリ……?」
ヒカリ「あ、ううん。なんでもない。そうだ、碇くんのプリント、渡してもいい?」
アスカ「そういえば朝に言ってたわね。わかった、もら……」
レイ「……」スッ
アスカ「……今度はファースト?」
72 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/27(土) 20:44:02.76 ID:7Ucbe2qJO
レイ「それ、碇くんのプリント?」
ヒカリ「う、うん、そうだけど……」
レイ「私が渡す」
ヒカリ「え? でも、いいの?」
レイ「かまわないわ」
アスカ「ちょ、ちょ、ちょっと、なんであんたがしゃしゃり出てくんのよ!」
レイ「別に」
アスカ「別にってあんたねぇ、これ私が頼まれたんだけど?」
ヒカリ「あの、アスカ。めんでくさいって」
アスカ「ヒカリは黙ってて!」
ヒカリ「……はい」
アスカ「それでぇ? なんの権利があってあんたが出てくんの?」
レイ「碇くんに用事があるから、ついで」
アスカ「用事? あやしいわね」
レイ「……プリントはこれ?」
ヒカリ「あ……」
アスカ「なんで無視すんのよ! あたしが届けるって言ってんでしょ!」
レイ「あなたが、届けたいの?」
アスカ「な、な、な、なんでそうなるの⁉︎ 私はヒカリに頼まれたから仕方なく!」
レイ「そう。なら、代わりに私がいく」
ヒカリ「あ、あのぉ〜、二人で行ったら……」
アスカ「ヒィカァリィ〜」
ヒカリ「は、はい」
アスカ「ヒカリは私に頼んだのよねぇ? どうしてもこのあたしに行ってもらいたいわよねぇ?」
73 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/27(土) 20:50:46.61 ID:7Ucbe2qJO
ヒカリ「わ、私はどっちでも」
アスカ「あぁん?」
ヒカリ「アスカに頼みました」
アスカ「そうよね。てなわけだから、ファースト。私は仕方なく、シンジにそれを届けないといけないの……あれ?」
ヒカリ「あ、プリントなくなってる」
アスカ「えぇっ⁉︎」
ヒカリ「私たちのやりとりの間に行っちゃったみたい」
アスカ「ば、バカにしてる! ファーストのやつ〜っ!」
ヒカリ「どうする? 追いかければまだ間に合うと思うけど」
アスカ「ちっ、もういい! シンジがそんなに心配なら仲良くやってればいいのよ! やってらんないわ!」
ヒカリ「はぁ……アスカも心配だったくせに」
アスカ「なんか言った?」
ヒカリ「……なにも。いつまでこうしててもしかたないし、私たちも帰ろうか」
アスカ「そうね、帰りにアイス食べてく?」
ヒカリ「買い食いはだめよ」
アスカ「まぁまぁ、いいじゃない。奢るからさ」
ヒカリ「んもぅ」
74 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/28(日) 00:23:46.22 ID:iGY4UXIJ0
【ネルフ本部 テラス】
加持「ふぅ」シュボ
リツコ「……」カラン
加持「タバコ、吸わないのか?」
リツコ「禁煙するわ」
加持「リッちゃんが? めずらしいな。明日は雪か?」
リツコ「加持くんもやめたら? 百害あって一利なしよ」
加持「たとえプラセボ効果だとしても息抜きは必要なんでね。やめた理由を聞いても? 長生きしたいからってわけじゃないだろう?」
リツコ「髪を切ろうかと迷った、と言えば察しがつく?」
加持「やはり、碇司令との決別が原因か」
リツコ「わかってて聞くなんて酷い男ね」
加持「俺も不思議に思ってはいたさ。男と女の関係はロジックじゃない。リッちゃんの言葉だぞ」
リツコ「ええ」
加持「立ち直るにしてもはやすぎる。もっとも、碇司令がその程度の男だった、というのならわからないでもないが。リッちゃんにとってはそうじゃなかった。違うか?」
リツコ「愛していた。あの人の為ならどんな辛い命令でも我慢できた」
加持「……」
リツコ「だけどね、加持くん。愛と憎しみは紙一重なのよ。好きの反対は嫌いにはならないように、裏切られた、と感じた時、私の胸に受けた傷の深さがわかる?」
加持「いや」
リツコ「わかる、なんて言えないわよね。時間も私自身もあの人に捧げてきた。私の気持ちがわかるなんて言ったら殺してやるわ」ギリ
加持「まだ、碇司令を恨んでるのか?」
リツコ「恨んでる? 当たり前じゃない。恨んでも恨んでも足りないぐらいよ。でも、心のどこかであの人が恋しいと感じる」
加持「……やりきれないな」
リツコ「今は、妻だった人に良い顔をしてる。なにがしたいのかしらね、私は」
加持「リッちゃんが、リッちゃんの考えを持っていると俺は信じてるよ」
リツコ「ふふ、それが復讐のためだとしても?」
加持「俺も他人をとやかく言える立場じゃない。真実を、そしてこの補完計画を見届ける為に利用しているからな」
リツコ「なぜ、加持くんはそこまで執着するの?」
加持「……それが、俺の、弟たちへの贖罪だからだ」
リツコ「加持くんにとっても復讐なのね」
加持「……」
リツコ「私はまだ死ぬことはできない。新しい目的を見つけたから」
加持「あぁ、それについては俺も同意見さ」
75 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/28(日) 00:49:06.19 ID:iGY4UXIJ0
ミサト「おっまたせぇ〜」ガバッ
加持「おっと」
リツコ「ミサト、危うくこぼすところだったじゃない」
ミサト「いいじゃない、また注文すれば*」
リツコ「軽いノリはあいかわらずね、ちっとも変わらない」
ミサト「なになにぃ〜? お邪魔しちゃった?」
加持「学生の頃を思い出すな。こうして俺と葛城とリッちゃんとよくつるんだもんだ」
ミサト「あんたは勝手に混ざってただけですよーだ」
リツコ「あら? ミサトもまんざらではなかったでしょ? キャンパスで加持くんの……」
ミサト「だぁ〜っ! ちょっとちょっとタンマぁ! リツコ! なに言うつもりなのよぉ⁉︎」
加持「気になるな。続きは?」
ミサト「あんたも悪ノリしてんじゃないわよ!」
リツコ「……人はいつまでも子供じゃいられない。でも、たまにはこうして童心にかえってみるのもいい」
加持「そうだな。許されるのが当たり前じゃなくなってしまったが、許される時があるならば、甘えることも重要だ」
ミサト「……なに? 私だけ除け者?」
リツコ「いいえ。この空間は、私達三人、誰か欠けても成立しないわよ」
加持「ほら、葛城も飲め」
ミサト「なぁ〜んか誤魔化された気がするけど。ま、いっか。仕事も終わったし! 今日はじゃんじゃん飲むぞーっ!」
76 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/28(日) 01:12:30.27 ID:iGY4UXIJ0
【シンジ宅 アパート前】
レイ「いつまでここにいるの?」
レイ(少女)「まだ起きてる」
レイ「部屋の明かりはついてない」
レイ(少女)「いいえ、起きてる。アダムを感じるもの」
レイ「そう」
レイ(少女)「寝るまで待ちましょ。ヒトはなにもしていなくても起きてるだけで疲れるもの。気絶するまで起きていられても、眠らないなんてできない」
レイ「どうやってはいるの?」
レイ(少女)「くすくす、そこの石を使って窓ガラスを割ればいい」
レイ「起きてしまうわ」
レイ(少女)「大丈夫。眠りに落ちてしまえばアダムと通じ合える」
レイ「……」
レイ(少女)「誰も私の中の私に気がついてない。ばあさんに勘づかれる前に、碇くんに私達を知ってもらわなくちゃ」
レイ「……そう」
レイ(少女)「碇くんもあのばあさんにはうんざりしてる。わかるもの」
レイ「ばあさんって誰?」
レイ(少女)「二人。一人目のばあさんは、発狂して私の首を絞めた赤木ナオコ。二人目のばあさんは碇ユイ」
レイ「碇くんは、私達を受け入れてくれる?」
レイ(少女)「うふ、うふふ。それはもうしばらくしたらわかる」
レイ&レイ(少女)「眠るのを待ちましょう」
77 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/28(日) 01:30:00.32 ID:iGY4UXIJ0
【シンジ宅】
ジー カチ
シンジ「……」カチ カチ
シンジ「ウォークマンの電池きれちゃったのか。今日は一日中聴いてたからな……」
シンジ「はぁ……」ゴロン
シンジ「なにもする気が起きない。なにもしたくない。父さん、僕はまた逃げてるのかな」ゴソ
ゲンドウ『エヴァに乗れ。でなければ、帰れ』
シンジ「乗るよ。だから、死んだなんて言うのはやめてよ」
ゲンドウ『シンジ、逃げてはいかん』
シンジ「だけど、どうしていいかわからないんだ。誰か、教えてよ。僕は誰に縋ればいいの」
ユイ『シンジ』
シンジ「母さん。本当に僕の母さんなの? なんで父さんを殺したんだよ⁉︎」
ユイ『あなたの為なのよ』
シンジ「うそだうそだうそだうそだっ!! 僕の為なら父さんは生きているべきだっ! そうでしょ⁉︎」
ユイ『いずれわかるわ』
シンジ「母さんっ!」ガバッ
シンジ「あ……あれ、また、幻覚か」
シンジ「はぁ……なんなんだよ、もう。この手もいったい。僕はどうしたら……」ゴロン
78 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/28(日) 01:58:38.11 ID:iGY4UXIJ0
ピンポーン
シンジ「チャイム? 時間は……もう夜中の一時……一時? 深夜の一時に誰が来るんだよ」
ピンポーン
シンジ「……」ムクッ
ピンポーンピンポーン
シンジ「しつこいな。不審者? まさかね」
ドンッ!
シンジ「……っ! ドアを叩いてる、のか。これって、もしかして幽霊……」
ドンドンッ!
シンジ「ひっ」
「碇くん」
シンジ「だ、誰?」
「碇くん、中にいれて」
シンジ「この声は、綾波なの?」
レイ「碇くん。ドアを開けて」
シンジ「こ、こんな時間にどうしたの? 用なら明日でも」
ガチャ ガチャガチャッ
レイ「はやく開けて」
シンジ「い、いやだ」
レイ「どうして」
シンジ「こんなの非常識だよ。こんな時間に」
レイ「あなたはもう眠ってしまっている」
シンジ「え……?」
レイ「深層心理の中にいる。碇くんは夢を見ているの」
シンジ「な、なに言ってるんだよ。とにかく今日はもう帰ってよ」
レイ「帰らない」
シンジ「綾波、僕、疲れてるんだ。お願いだから」
レイ「……だって、私はもう、部屋の中にいるもの」
シンジ「えっ」
レイ(少女)「あは、あははははっ、はいれたはいれたぁ!」
79 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/28(日) 02:08:21.88 ID:iGY4UXIJ0
とりあえずここまで
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/28(日) 09:23:01.35 ID:fiZfmrsOo
テンソウメツかな?
81 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/28(日) 16:44:24.18 ID:iGY4UXIJ0
定番的要素ですがセリフの元ネタはそうです
とても好きなホラーSSの一つでなのでネタとしていれてみました
82 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 00:18:28.79 ID:XIK0BrDd0
――カチ、カチ、カチッ
シンジ「うわぁぁぁっ⁉︎」ガバッ
カチ カチ カチ
シンジ「あ、あれ……綾波?」
シーン
シンジ「……夢、夢だったのか。今、何時だろう」チラ
シンジ「午前三時か。どうしてあんな夢」
ゴト
シンジ「……誰?」
ガタン
シンジ「な、なんだよ。誰かいるの?」
レイ「碇くん」
シンジ「わ、わぁっ⁉︎ あ、ああああ綾波、やっぱり⁉︎ そ、そんな部屋の隅でなにをやって⁉︎」
レイ「ごめんなさい」
シンジ「え?」
レイ「怖がらせるつもりはなかった」
シンジ「あ……」ポカーン
レイ「落ち着いた?」
シンジ「ど、どうやってここに?」
レイ「あそこ」
シンジ「……ま、窓が割れてる⁉︎ 割って入ってきたの⁉︎」
レイ「そう」コクリ
83 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 00:25:20.78 ID:XIK0BrDd0
シンジ「な、なに考えてるんだよ⁉︎」
レイ「ごめんなさい」
シンジ「あ、謝られても」
レイ「でも、碇くんは受け入れてくれた」
シンジ「受け入れた?」
レイ「さっきの夢」
シンジ「夢って……なんで、綾波が知ってるんだよ。そんなことありえるはずないのに」
レイ「夢だけど、夢じゃない」
シンジ「……僕になにをしたの」
レイ「わからない。私は何もしてない」
シンジ「だったら、どうして⁉︎」
レイ「なにかしたのは、もう一人の私」
シンジ「もう一人?」
レイ「碇くんは見たわ。私のパーツ」
シンジ「あ……」
レイ「あれも私。これも私。私には代わりがいるもの」
シンジ「もう一人の綾波って」
レイ「――そう、私の中にいる。前の私」
84 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 00:41:29.50 ID:XIK0BrDd0
シンジ「ちょ、ちょっと待ってよ。僕がなにを受け入れたっていうの?」
レイ「夢に入れてくれた」
シンジ「中にって勝手に入ってきたんじゃないか」
レイ(少女)「違うわ。碇くんが受け止めるのを選んでくれた。うふ、うふふっ」
シンジ「わ、笑った? 綾波、どうしたの?」
レイ(少女)「気がつかない? 綾波レイにいるもう一人の私」
シンジ「二重人格?」
レイ(少女)「精神疾患じゃない。本当に二人いるの。一つの肉体の中に」
レイ「そう。私達は二人」
シンジ「そ、そんな……」
レイ(少女)「アダムがきっかけだった。碇くんに移植されてから私は目覚めた」
レイ「声が聞こえだしたのはその頃」
シンジ「あ、綾波っていったいなんなんだよ」
レイ&レイ(少女)「私達は器。その為に作られた」
シンジ「……リツコさんが言ってたのは……」
レイ「碇くん、私達とひとつになりましょう」
レイ(少女)「くすくす、それはとても気持ち良いことなのよ」
シンジ「ひっ」
レイ「アダムとリリス。全てはひとつになるべき」
レイ(少女)「私はその為に生まれた」
シンジ「あ、綾波⁉︎ ちょ、ちょっと!」
85 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 00:55:18.05 ID:XIK0BrDd0
――パキーーン
レイ(少女)「……ATフィールド」
シンジ「いっ⁉︎ な、なんだこれ、手が勝手に」ポカーン
レイ「碇くんに拒絶された?」
レイ(少女)「いいえ。拒絶したのはアダム」
シンジ「な、なんで僕の手からATフィールドが⁉︎」
レイ「そう」ホッ
レイ(少女)「アダムはまだ準備ができていない」
レイ「安心、安心してるのね、私」
シンジ「ねぇっ! なんで僕の手からATフィールドが⁉︎」
レイ(少女)「ATフィールドは誰もが持っている心の壁だから。アダムが私たちを拒絶した」
シンジ「わけわかんないよ! わかるように説明してよっ!」バンッ
レイ(少女)「手は生きている。もう一人の碇くん」
シンジ「そ、そんな、生きてる⁉︎」シュルシュル
レイ「包帯を剥がさない方が……」
シンジ「……っ⁉︎ な、なんだよこれ、なんなんだよこれぇっ⁉︎ なんで脈うって」
レイ(少女)「アダム。最初の存在。碇くんに随分馴染んでる。けど、まだ安定してない」
86 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 01:15:19.99 ID:XIK0BrDd0
シンジ「く、こんなのって! 母さん、僕になにをしたんだよ!」
レイ「……碇くん」
シンジ「もう出てってよ!!」
レイ(少女)「行きましょう。アダムはまだ時間が必要」
シンジ「はっ、や、やっぱり、ちょっと待って。この手どうしたら元に戻せる⁉︎」
レイ(少女)「知らない」
シンジ「知らないって……それはないんじゃないの……なにしに来たんだよ……」
レイ「ごめんなさい」
シンジ「みんな何を考えてるんだよ。なんで、僕ばっかりこんな目に……」ギロッ
レイ(少女)「いけない。アダムの侵食が進んで凶暴性がでてきてる」
シンジ「綾波も、リツコさんも、加持さんも、母さんもッ!」バンッ
レイ「……」
レイ(少女)「行きましょう」
シンジ「……全部、壊してやる」ボソ
レイ(少女)「はやく。時間がたてば衝動はおさまる」
レイ「……」
シンジ「みんな、みんな、勝手すぎる。自分の都合ばかりで。だったら、僕はそんなのいらない!」
レイ「……また、逃げるの?」
シンジ「……!」
レイ「見たくない現実から、そうやって目を背けるのね」
シンジ「わからないんだよ! 僕はなんのためにいるのか、自分に自信なんてない! 自分の価値を見出せないのに考えられる余裕があると思う⁉︎」
レイ「わかろうとしたの?」
シンジ「わかろうとした! わかろうとしたんだよ! 母さんが言ってることも、リツコさんが言ってることも! 父さんだって……」
レイ「勝手なのはあなたも同じ。自分で精一杯」
87 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 01:25:27.73 ID:XIK0BrDd0
シンジ「みんなが僕を振り回すからじゃないか! 僕だって一生懸命やってるんだ!」
レイ「頼りにされてる」
シンジ「なんで僕なんだよ! 僕がこうなりたいっていつお願いしたの⁉︎」
レイ「……」
シンジ「僕には僕のペースがあるんだ! なんでまわりがとやかく言うんだよ! おかしいじゃないか⁉︎」
レイ「……そう」
シンジ「……なんだよ、なんでそんな悲しそうな顔をするんだよ。作り物のくせに。勝手に期待して勝手に失望してるんだろ⁉︎」
レイ「そうじゃない」
シンジ「――違うなら僕を責めればいいだろっ! 僕を責めればっ!!」
レイ(少女)「このままじゃ自我が保てなくなる」
シンジ「う……ぐすっ……みんな、嫌いだよ……みんな」
レイ「碇くん……」
シンジ「さっさと帰ってよ……。僕が望む答えをだせないなら帰ってくれよ!」
88 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 02:13:56.97 ID:XIK0BrDd0
【ミサト宅】
ミサト「たっだいま〜〜んっ!」
ペンペン「クェ〜ッ」
ミサト「あらぁ? ペンペンったらこんな時間まで起きてて悪い子ねぇ。あ、お土産あるわよ?」
ペンペン「クエッ! クエックエ〜!」
ミサト「ぬっふっふ〜……じゃじゃーん! 今日はお刺身! 二軒目にいった所が美味しくてねぇ〜ついつい奮発しちゃった! どぉ? 嬉しい?」
ペンペン「クア〜!」バタバタ
ミサト「そっかそっか! アスカは……もうさすがに寝ちゃってるか。夜中の三時だもんね……ん?」ペラ
『冷蔵庫に作り置きしたのがはいってる。アスカより』
ミサト「アスカ、料理覚えたのね……。かわいいとこあんじゃない。わざわざ作ってくれてたなんて……」
ペンペン「クェー!」
ミサト「あ、ごみん。酔いもさめてきたし、私、ご飯あんまり食べてないんだ。ペンペン、ちょっち遅いけど一緒に食べましょっか?」
ペンペン「クエッ!」
ミサト「どれどれ、冷蔵庫はーっと……うっ!」
ペンペン「クエ⁉︎」
ミサト「な、な、なに、この、腐ったような強烈な匂いは⁉︎」
ペンペン「クエー!」バタバタ
ミサト「ま、まさか、これは……アスカ、私にこれを食べろって言うの……」ガックシ
89 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 17:29:28.21 ID:XIK0BrDd0
【第三新東京都市立第壱中学校 HR前】
トウジ「……なんや、今日もシンジはこぉへんのかいな」
ケンスケ「今日で三日目だろ? さすがにおかしいじゃないか?」
トウジ「せやかて、エヴァのパイロットやしなぁ。ネルフの用事でもあるんとちゃうか?」
ケンスケ「他の二人は来てるのに?」
トウジ「おぉ、まぁ」チラ
アスカ「それでさぁ……」
ヒカリ「えぇ? そうなの?」
ケンスケ「……やっぱり、変だよ。綾波にでも住所を聞いて様子を見に行ってみないか?」
トウジ「綾波、なぁ」
ケンスケ「碇のところに行きたくないのか?」
トウジ「いや、そうゆうわけやあらへんけど。たまにシンジに距離を感じることがあるからのぉ」
ケンスケ「らしくないね。遠慮してるってこと?」
トウジ「忙しかったら悪いやろが。妹も世話になっとるしな」
ケンスケ「このままほおっておく方が冷たいと思うぜ」
トウジ「……たしかに。それもそやな」
ケンスケ「なにもないならそれがいいさ。だけど、他のパイロットも知らないんじゃなにかあるかもしれないだろ?」
トウジ「わかったわかった。ほんで? 綾波はどこや?」
ケンスケ「綾波は……あれ? 綾波も来てないのか?」
トウジ「なんやねん。とりあえず、少し待とか」
90 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 17:48:52.59 ID:XIK0BrDd0
【ネルフ本部】
マヤ「ハーモニクス正常値。誤差はありますが、起動指数問題ありません」
リツコ「誤差が0コンマ3増えてるわね。バグかしら」
レイ「……」ゴポゴポ
リツコ「レイ? 気分でも悪い?」
レイ「……いえ」
リツコ「なにも考えないように努めて。もう一度、最初からスタートするわよ」
オペレーター「了解。計測値をリセットします。プラグ深度クリア」
レイ「(碇くん……)」
マヤ「テスト再開、ヒトヒトマルサンまでプロセスを省略します」
レイ「(碇くんは拒絶した?)」
マヤ「……クリア。深度、下げます」
レイ(少女)「(大丈夫。私たちは受け入れられてる)」
レイ「(そう?)」
レイ(少女)「(せめぎ合ってる。碇くんは揺れてる)」
レイ「……違うわ」
リツコ「レイ……? どうしたの?」
レイ「なんでもありません」
リツコ「マヤ、シンクロ率と精神汚染の報告」
マヤ「若干の波がありますが、まだいけます」
レイ「(絆……)」
レイ(少女)「(ヒトとヒトを結ぶものがない私たちには碇くんがそう)」
レイ「(だから、碇くんを……ひとつになりたいのは、私?)」
91 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 18:06:34.02 ID:XIK0BrDd0
【ネルフ本部 ラボ】
リツコ「ふぅ……」コト
ミサト「リツコぉ〜? いる?」カシャ
リツコ「やっときた」
ミサト「ごめんごめん。来る途中、ちょっち捕まっちゃって。仕事の話でしょ? どうかした?」
リツコ「司令の指示で予備パイロットとしてレイのシンクロを試してみたけど」
ミサト「これが、そのデータ? ……ふむ」
リツコ「良いとは言えはないわね。初号機で起動指数ギリギリ。弐号機にいたっては、起動すらしないわ」
ミサト「三号機の予備、てわけでもないの?」
リツコ「パイロットが一人浮くのよ? 有用な活用法を考えれば、どの機体にも合うという条件が好ましいのではなくて?」
ミサト「たしかに、それはそうね……。乗るのは生身の人間だし、病気や怪我の可能性だってある」
リツコ「その為の予備として、レイを当てがう。その実験」
ミサト「にゃるほど。んで、その結果がコレ。……ふぅ〜ん、予備としては使い物にならない、か」
リツコ「望みがあるとすれば、三号機ね」
ミサト「まだ試してないからって言いたいんでしょ? あくまで可能性の話として」
リツコ「ええ。結果、合わなければそういう結論になるわ」
ミサト「……良くない結果を想定すると、パイロットを遊ばせておくのはもったいないわねぇ〜、なにか良い考えない?」
リツコ「あら、私にとってはそれほど悪い話でもないわよ?」
ミサト「なんでよ?」
リツコ「空き時間が増えるならば、それだけ実験に参加できる時間が増えるということだもの。こっちとしてはむしろ願ったりかなったりね」
ミサト「ぐっ、作戦司令にもちったぁ協力しなさいよ……!」
リツコ「日頃からお釣りがくるぐらい協力してるつもりだけど?」
ミサト「あぁ……ソウデスネ」
92 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 18:19:36.67 ID:XIK0BrDd0
リツコ「昨日、ミサトに伝え忘れていたけど、シンジくんのアルバイトの件。マヤに話したわ」
ミサト「よく話てくれる気になったわね。……それで、なんて?」
リツコ「承諾したわ」
ミサト「ほんとぉ⁉︎ よかったぁ〜、大丈夫よ。シンちゃんの料理は抜群なんだからっ!」
リツコ「あなた、昔から超がつく味音痴だったわよね」
ミサト「いやぁ、まぁ、そうなんだけど、昨日は三途の川を渡りかけたのよね……」
リツコ「なんの話? 飲んで帰った後?」
ミサト「あは、あはは。そこは喋るのやめとくわ。……そうね、アスカに伝えてもらおうかしら。学校で会ってるはずだし」
リツコ「ミサトが持ちかけてきた話だから判断はまかせる」
ミサト「おっけー。とりあえず、マヤちゃんにもあったらお礼言っておくわ」
リツコ「……あまり気にしなくていいわよ」
ミサト「へ?」
リツコ「いえ、好きになさい」
ミサト「……はぁ、変なリツコ……」
93 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 18:37:13.68 ID:XIK0BrDd0
【第三新東京都市立第壱中学校 昼休み】
トウジ「食事中すまんのぉ、ちょっとええか?」
アスカ「……なによ、あんたたち?」
ヒカリ「……?」
ケンスケ「綾波も今日は来ないみたいだからさぁ」
トウジ「シンジは、まだ引っ越しで忙しいんかいな?」
アスカ「だから、どうしてあたしに聞くのよ」
ケンスケ「まぁまぁ、パイロット同士なんだろ? 僕たちは友達を心配してるんだ」
トウジ「せやせや! いくらなんでも三日も音沙汰ないなんておかしいやろがいっ!」
アスカ「はぁ、私に聞いたって知るわけないでしょ? なんでいちいちシンジの行動を私が把握してなくちゃいけないっての」
ケンスケ「ミサトさんに聞いたらわかるんじゃないか?」
アスカ「私の話聞いてた? シンジの行動なんかこれっぽっちも興味ないんですけどぉ?」
ヒカリ「……アスカ」
アスカ「ん?」
ヒカリ「本当はアスカだって、心配してるんでしょ?」
アスカ「はぁ? なんでぇ?」
ヒカリ「今朝だって、チラッと碇くんの席見てたじゃない」
アスカ「そ、そうだっけ?」
ヒカリ「私、見てたもの。無意識だとしても、気にかけてるんだと思う。アスカは、そんな冷たい人じゃないよ」
アスカ「うっ……」
トウジ「なぁ、頼むわ。ちょっとでもいいからミサトはんに住所聞くなり、様子を聞くなりしたってくれんか?」
ケンスケ「そんなに無理なお願いじゃないだろ?」
アスカ「ちっ、わかった! わかったわよ!」
放送「……2-A、惣流・アスカ・ラングレーさん。保護者の方から連絡が入っています。職員室まで来てください」
アスカ「保護者?」
ヒカリ「……誰?」
アスカ「わかんない。ちょっと職員室行ってくる」
94 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 18:50:48.59 ID:XIK0BrDd0
【職員室】
アスカ「アルバイトぉ?」
ミサト「そ♪ シンジくんもこれから一人暮らしだしなにかと物入りでしょ? 生活費が足らなくなるといけないから」
アスカ「司令は許可をだしたの?」
ミサト「もちのろんよ。パイロットに支障をにきたすようじゃ困るから」
アスカ「……だったら、最初から生活費ぐらいだしてやればいいじゃない。ケチくさいわねぇ」
ミサト「まぁ、そこはほら、子育ての方針とかあるゆじゃない?」
アスカ「なにが方針よ。パイロットなんだからそれだけでも優遇されるべきでしょ」
ミサト「やけにつっかかるわねぇ。この間の顔合わせでなにか言われたの?」
アスカ「別に」
ミサト「そう? というわけだから、アスカからシンジくんに伝えてほしいのよ。シンジくん、学校にきてるわよね」
アスカ「なんでどいつもこいつも私でワンクッション挟もうとするわけ……。来てると思うんだったらシンジを呼び出しなさいよ」
ミサト「アスカからのサプラァ〜イズの方がシンちゃん喜ぶわよ?」
アスカ「うげっ、気持ち悪い。……シンジなら、きめないわよ」
ミサト「……へ?」
アスカ「だから、来てない」
ミサト「ちょ、ちょっと? なんで?」
アスカ「知らないわよ。え? ミサトも知らないの?」
ミサト「……」
アスカ「……もしもし?」
ミサト「いつから来てないの?」
アスカ「えっと、引っ越してからすぐ。入院してるって話だったじゃない」
ミサト「そうね。でも一日だけじゃなかったの?」
アスカ「あたしが知るわけないでしょ」
ミサト「……胸騒ぎがする」
アスカ「はぁ?」
ミサト「アスカ、今日は電話を切ったらそのまま早退していいから。シンジくんのアパートに行ってみてくれる?」
アスカ「ちょ、ちょって私まだ、昼ごはん」
ミサト「こっちでも司令に確認してから必要があれば折り返しするわ。住所言うわね」
アスカ「人の話を聞きなさいよっ!」
95 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 19:04:23.59 ID:XIK0BrDd0
【シンジ宅】
ピンポーン
シンジ「……」ノソ
ピンポーン
シンジ「……」チラ
ピンポーンピンポーン
シンジ「……しつこいな」
ピンポピンポピンピンピンピンポーン
シンジ「なんなんだよもう! 誰だよ連打してるの!」バタバタ
ピンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピンピン
ポーン
シンジ「うるさい! でるよ! でる!」ガチャガチャ
アスカ「……なによ、いるんじゃない」
シンジ「……アスカ?」
アスカ「はぁ、ったく。いるならさっさと出なさいよ。この私様を待たせるなんてなに様のつもり?」
シンジ「そ、そんなに待たせたわけじゃ……」
アスカ「Shut up! あんたが一秒でも待たせるなんて数十光年はやいの。いい? わかった? わかってんの? バカシンジ」
シンジ「……はぁ」
アスカ「風邪でもひいたの? 顔が土色じゃない」
シンジ「いや……」
アスカ「そ、なんでもいいからいれなさいよ。女の子を玄関先に立たせておくつもり?」
シンジ「あぁ、ど、どうぞ」
96 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 19:15:59.94 ID:XIK0BrDd0
アスカ「なにこれ、荷解きも全然進んでないの? あんた、なにやってたのよ」
シンジ「あ……」
アスカ「カーテンも閉め切っちゃってさあ。陰気くさい。あけるわよ」シャ
シンジ「う、まぶし」
アスカ「体調が悪くてもお日様は浴びるようにしときなさい。循環サイクルが崩れるから」
シンジ「う、うん」
アスカ「きったな。こんな埃ぽい部屋によく女の子あげられたわねぇ」
シンジ「アスカが勝手にはいってきたんじゃないか」
アスカ「いつ来てもいいように清潔感を保っておけって言ってんのよ。あいかわらずバカね。……窓、割れてるわよ?」
シンジ「いや、その、ちょっと」
アスカ「破片大丈夫なの?」
シンジ「えっと、たぶん。近づかなければ」
アスカ「あんた、私が立ってる場所、見えてないの?」
シンジ「うん、窓際に立っちゃってるねぇ……」
アスカ「刺さってたらどうしてくれんのよっ! もぉ! あんたから家事をとったらなにも残らないんだからしっかりしなさいよぉ!」
シンジ「……とりあえず、そこは危ないからこっちにおいでよ」
アスカ「その布団のところ?」
シンジ「警戒しなくても、そんなに不潔なわけじゃないよ」
アスカ「変な匂いしたら首絞めるわよ」
シンジ「わかったよ。とにかく、そこホウキではくから。それまではこっちで」
97 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 19:27:35.99 ID:XIK0BrDd0
シンジ「……」サッサッ
アスカ「……なんで、学校に来なかったの? 熱?」
シンジ「……」サッサッ
アスカ「鈴原たちが心配してたわよ。聞いてる?」
シンジ「うん、聞いてるよ」トントン
アスカ「ちょっと痩せたんじゃない? 倒れてたの?」
シンジ「色々、あったんだ。アスカは、なにも知らないんだね」
アスカ「……?」
シンジ「いいんだ。今はそのほうが安心できるから」
アスカ「よくわからないけど、ミサトには報告しときなさいよ」
シンジ「ありがとう、アスカ。いつも通りでいてくれて」
アスカ「なにが?」
シンジ「わからなくていいんだ。僕がお礼を言う意味をわからないのがいいんだ」
アスカ「び、病院、いく?」
シンジ「いや、そんなんじゃないよ。なんだか、アスカと久しぶりに会った気がする。もっとアスカと話したい」
アスカ「は、はぁ?」
シンジ「アスカは嫌? 僕と話するの」
アスカ「な、なに言いだしてんのよ」
シンジ「自己完結してばかりだったから、話相手がほしいんだ」
アスカ「はぁ、なんだか調子くるっちゃうわ。あたし、お昼途中で抜けてきたからお腹すいた」
シンジ「……?」
アスカ「なんか作れって意味よ。バカシンジ」
98 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/29(月) 19:51:30.95 ID:XIK0BrDd0
シンジ「ペペロンチーノしか作れなかったけど」コト
アスカ「この部屋に必要なのはテーブルね」
シンジ「ダンボールをかわりにすれば……」
アスカ「あんたねぇ、引っ越したばかりだからしょうがないけど、そんなの続けてるようじゃドン引きされるわよ」
シンジ「どっちみち、僕の部屋に女の子なんか来ないよ」
アスカ「……は?」
シンジ「え?」
アスカ「あたしは女の子じゃないって言いたいわけね?」
シンジ「えっ! いや、だって、アスカは、たまたまっ」
アスカ「なにキョドってんのよ。そんなに頻繁に来るわけじゃないけどあんたはスキルがあるでしょうが」カチャ
シンジ「スキルって?」
アスカ「もぐもぐ……こふぇの」
シンジ「これって……料理?」
アスカ「んぐ……そうよ、あんたの作るものはまぁまぁおいしい。それは認めてあげる」
シンジ「それは、どうも」
アスカ「バイト先でもしっかりやんなさいよ」
シンジ「……アルバイト?」
アスカ「ミサトから連絡があった。その為に今日はわざわざきたのよ。もっと駅近なかったの? 駅からバスってさぁ」もぐもぐ
シンジ「ミサトさんが?」
アスカ「オペレーターのマヤ少尉のとこ。あんたはそこで家政婦」
シンジ「……そうなんだ、ミサトさんが……」
アスカ「ミサトも抜けてるところあるけど悪いやつじゃないし、善意でしょ」
シンジ「うん、そうだね」
アスカ「……」もぐもぐ
シンジ「……」
アスカ「……なにか喋りたいんじゃなかったの?」ごくん
シンジ「いや、おいしい?」
アスカ「まぁ……」カチャ
シンジ「そっか」
アスカ「……」もぐもぐ
シンジ「……」
アスカ「見られたままだとすっっごく食べづらい」
シンジ「あぁ、ごめん」
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/29(月) 23:34:39.97 ID:lePWPFtRO
細かい誤字脱字は気になるが話の組み立ては上手だね
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/30(火) 01:57:38.26 ID:gvwKSKzQO
シンジがいきなりヤク中になったのかと思ったわ
しかしミサトに近況知らせてないのは悪手だろ
101 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/30(火) 22:07:11.64 ID:yufY+DnN0
今日は書かないのでネタバレになりますがお答えします
つけいる隙がなく完璧なユイだと、ミサトだけが浮いたままになっちゃうんです
なんで、ユイはミサトを舐めているということになりますねこの時点では
舐めているので傲慢になりがちです
>>68
でそのあたりは少しわかるかと思います
今後の続きを読むとミサトの出番を含めてわかるかと思いますよ
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/30(火) 22:12:32.44 ID:m3H8UjUOo
日向も結構疑問を持ってるよね
この辺でなんとか一矢報いて欲しい所
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/31(水) 13:08:55.58 ID:KWmhRsomO
>>101
なるほど、ゲンドウも舐めてはいたが作戦に影響がでる程ではなかったな。
乙です
104 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/31(水) 19:54:46.24 ID:hvE3MKtb0
アスカ「ふぅ、ごちそうさま」
シンジ「……」
アスカ「……料理を作れるのはいいけど、その辛気臭い顔なんとかしなさいよ」
シンジ「……」
アスカ「喋るなら喋る。喋らないんだったら、わざわざ引き止めないでくれない? 食べた心地しないのよね」
シンジ「……アスカは」
アスカ「はぁ、なに?」
シンジ「大切だと思っている人との別れがきたら、どうする?」
アスカ「……」
シンジ「大切……僕にとって、かけがえのない人と別れなくちゃいけなかったんだ。僕は、その現実を受け入れられなくて」
アスカ「……なんかあったの?」
シンジ「うん、まぁいろいろ。たくさんのことが一度に起こって。いや、僕が知らなかっただけなんだろうけど」
アスカ「要領を得ないわね。なにも死んだわけじゃ」
シンジ「……」ピク
アスカ「……え? 誰か死んだ?」
シンジ「いや、あの、お世話になってた人が」
アスカ「そうなんだ……それってこっちに来る前の?」
シンジ「うん、ごめん。詳しくは話できないんだ、その、アスカに迷惑がかかるかもしれないから」
アスカ「……? あんたは、その人が亡くなったから学校に来なかったの?」
105 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/31(水) 20:05:03.84 ID:hvE3MKtb0
シンジ「納得できないんだ。なぜ死ななくちゃいけなかったのか、いきなりいなくなってしまった。僕は、自分が許せなくて、まわりも許せない。受け入れる為には時間が必要だって頭ではわかってるつもりなんだけど」
アスカ「……」
シンジ「この、胸に、どうしても。どうしても、気持ちが蠢いてしまって」ギュウ
アスカ「……なんで受け入れようとすんの?」
シンジ「え?」
アスカ「死んだ人は帰ってこない。それはどうしようもない。だけど、悲しんだっていいじゃない」
シンジ「……」
アスカ「あんたの心の中で生きていた証拠なのよ。悲しいのは。テレビのニュースで他人が死んで感情がわく?」
シンジ「……」
アスカ「そりゃ、まぁ、惨殺事件とかならかわいそうとか思うかもしれない。だけど、あんたはショックだったんでしょ? いなくなってほしくなかった」
シンジ「……うん」
アスカ「生きてきた人の証は、関わった人の中で生き続ける。私は、ママを忘れてなんかない」
シンジ「アスカのお母さん?」
アスカ「あんたは両親が健在だからわからないだろうけど」
シンジ「……」
アスカ「大切な人ってのに代わりはいないもんなのよ」
106 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/31(水) 20:16:56.82 ID:hvE3MKtb0
シンジ「こわい人で、目標でもあったんだ」
アスカ「……」
シンジ「認められたい、そう思ってた」
アスカ「だったら、簡単ね。その人に恥ずかしくない生き方をする。それだけよ」
シンジ「……」
アスカ「大事な人だと思うんなら、情けない姿を見せないようにしなさい。あんたの心の中では、その人はまだ生きてるんでしょ?」
シンジ「やっぱり、アスカはすごいね」
アスカ「私は、ママが大好きだっただけよ。この世の誰よりも」
シンジ「……乗り越えてきたんじゃないの?」
アスカ「ううん、乗り越えたっていうか……ってぇ、なんであんたにこんな話しなくちゃいけないのよ⁉︎」
シンジ「あ、あはは」
アスカ「ったく、今日は鈴原たちも心配してたし、ついつい引きずられちゃったじゃない!」
107 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/31(水) 21:07:20.94 ID:hvE3MKtb0
【ネルフ本部 執務室】
冬月「まったく、退屈せんな」
ユイ「戦自のバックについているのは、いうまでもなく政府です」
冬月「わかっている。ネルフ職員は組織という建前上納得させられても、外部はどうしようもない」
ユイ「政治にはとかくお金がかかるものですからね」
冬月「ああ。叩けば埃が出てくると踏んでいるのかもしれんな。ゼーレ、委員会の弱みを握られればこれ以上ない優位性がある」
ユイ「……将棋でもさされます?」
冬月「結構だ。キミと指しても面白くない」
ユイ「ふふ、たしかに私では相手になりませんね」
冬月「おごりはいつか、足元をすくわれるやもしれんぞ」
ユイ「承知しています。政府には餌をちらつかせましょう、食いつきやすいものを」
ピリリリリッ
冬月「……」ピッ
オペレーター「失礼いたします。葛城一尉が面会を希望されていますが」
冬月「今は忙しい。後にしたまえ」
オペレーター「しかし、サードチルドレンの件で緊急だと」
冬月「なに……?」
ユイ「通してちょうだい」
冬月「おい、まだ我々の話は……」
ユイ「先生、何事も焦りは禁物です。まずは、葛城一尉です」
108 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/05/31(水) 23:33:44.20 ID:hvE3MKtb0
ミサト「失礼いたします」
冬月「……」
ユイ「サードチルドレンになにかあったみたいね」
ミサト「三日ほど前になります。同チルドレンが付属病院に入院していたのをご存知でしょうか?」
ユイ「報告は受けているわ」
ミサト「……では、その後の行動については?」
ユイ「学校に行ってない、その件かしら」
冬月「(自ら話を切り出したか。葛城一尉は追求の出鼻を挫かれたな)」
ミサト「ご存知だったのですか?」
ユイ「ええ。逐一監視させているわけではないけど、把握した後、静観しています」
ミサト「パイロット管轄は私の責務では? 連絡して頂かないと困ります」
ユイ「……葛城一尉」
ミサト「はっ」
ユイ「私はまだ、就任して間もない。言い訳になるかもしれないけど、私たちはお互いをよく知るべきではない?」
ミサト「どういう意味でしょうか。発言の真意がわかりかねます」
ユイ「誤解のないよう、お互いにスムーズに取り組める環境を作り上げたいの。もちろん、上下関係は尊重してもらうけど」
ミサト「……司令の発令は遵守いたします。我々は使徒殲滅という任務がありますので」
ユイ「そう……。答えはNOなのね。残念」
ミサト「碇シンジくんについて説明を求めます」
ユイ「……心身ともに疲労していると判断して様子を見ています」
ミサト「私個人としては、そのような状態であるという認識はありませんでしたが……問題でも?」
ユイ「ええ。若いから、悩みも多いのよ」
ミサト「いつ判断されたのでしょうか?」
ユイ「ふふ、まるで尋問ね。副司令」
冬月「気になるのならば報告書にまとめておく」
ミサト「……お手数おかけします」
109 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/01(木) 13:51:04.62 ID:vfkE+1Ea0
冬月「……それで? 報告書にはどう記載する」
ユイ「一人暮らしをはじめたばかりで精神が不安定だと」
冬月「そんな言い分が通用する相手かね。疑惑は積もれば確信へと変わっていくぞ。本人に直接ヒアリングをされたらどうする」
ユイ「シンジは言いません、いえ、言えないでしょう」
冬月「ううむ」
ユイ「あの子は、流れを理解していませんが、現場でなにが起こったかは見ています。私があの人を、殺したと思っているでしょう」
冬月「全てがキミのせいだというわけではないがな」
ユイ「ふふ、ありがとうございます。……しかし、その側面もまた、事実なのです。シンジは主人と違う種類の畏怖を私に抱いているでしょう」
冬月「と、いうと」
ユイ「突然現れた母親と名乗る人物が場をとりしきって、絶対的存在であった父親を追い詰めてしまったんですよ? 有り体にいって抱く感情は……」
冬月「恐怖か」
ユイ「はい。もし、自分が話をしてしまえば、無関係な人間が父親と同様に消されるかもしれない。そんな考えが頭をよぎり不安で言い出せなくなってしまうのです」
冬月「(しかし、葛城一尉から歩みよった場合は話が変わるな)」
ユイ「葛城一尉には作戦司令の業務に従事してもらい、今後も蚊帳の外にいてもらいます」
冬月「……承知した。しかし、俺は俺で危惧している点がある。個人の判断で動いてもかまわんかね?」
ユイ「おまかせします」
110 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/01(木) 14:21:46.64 ID:vfkE+1Ea0
【ネルフ本部 発令所】
ミサト「心神喪失と心神耗弱にあり、精神の障害等の事由により事の是非善悪を弁識する能力、又はそれに従って行動する能力を失いつつあった……ふぅん、なるほど、舐めてるのね」ペラ
マコト「は?」
ミサト「司令よ。私を、完っ全に舐めてる」
マコト「なにかあったんですか?」
ミサト「う〜ん……」コンコン
マコト「葛城さん……?」
ミサト「日向くん、危ない橋、渡ってみる気ない?」ニコ
マコト「……か、勘弁してくださいよ……」
ミサト「男でしょ? たまには命がけのチャレンジしてもバチ当たらないんじゃない?」
マコト「犬死ににならなきゃいいんですけどねぇ。はぁ……。一体なにをするつもりなんですか」
ミサト「シンジくんが入院してたのよ」
マコト「は? 入院?」
ミサト「日向くんはパイロットの健康面まで管理しなくていいから知らなくても不思議ではない。その入院してた事実を私も前司令は知らなかったのが問題」
マコト「それは、ご存知なかったのはおかしいですね」
ミサト「……なにかあるわ。加持特別監査官の行動ログを調べて」
マコト「それって服務規程違反に、クビになりませんか?」
ミサト「まだ大丈夫。あいつの身辺を調べるぐらいなら、バレても私達にお咎めはないはずよ」
マコト「わかりました。いつまで遡ります?」
ミサト「一週間。シンジくんの誘拐事件から加持の足取りを掴んで」
マコト「了解。……はっ、まさか、加持特別監査官と司令に繋がりが?」
ミサト「どうなってるのやら。確認する為に調べるのよ。……前司令はもしかしたら……もしかしたら、ネルフは私達が思っているほど甘い組織じゃないのかもしれないわ」
マコト「……」ゴクリ
ミサト「私はアスカの様子を見にシンジくんのアパートに行ってくる。それじゃ、よろしく頼んだわよ」ポン
111 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/01(木) 14:56:17.74 ID:vfkE+1Ea0
【車内 運転中】
ミサト「もしもし、アスカ?」
アスカ「ミサト? どうしたの?」
ミサト「シンジくんの様子はどう?」
アスカ「あぁ……まぁ、へこんでたけど。今は洗い物してる」
ミサト「……そう。私も今からそっちに行くから。それまではアスカも待機してて」
アスカ「かまわないけど。あ、それなら甘いもの買ってきてくれない?」
ミサト「わかったわ。アイスでいい?」
アスカ「いいけど、ハーゲンダッツじゃないと嫌よ」
ミサト「はいはい。シンジくんのも同じの?」
アスカ「ちょっと待って。……シンジィ〜〜! アイスなにがいい〜? ……ミサトが来るって……そう……え? 代わるの? いいけど、はい」
シンジ「もしもし、ミサトさん、ですか?」
ミサト「あら、シンジくん。声にはりがないようだけど、大丈夫?」
シンジ「いえ、僕は別に。それより、どうして突然?」
ミサト「引っ越し祝いまだしてなかったじゃない? パァーッっとやろうかと思ってぇ♪」
シンジ「すみません、今はそんな気分じゃ、わ、わぁっ、アスカ、ちょっと、なにするんだよ⁉︎」
アスカ「うっさいわねぇ! その携帯は私の支給品なの! はやく返しなさいよ!」
ミサト「……」
アスカ「ミサト? 引っ越し祝いするなら出前とるの?」
ミサト「え、えぇ。そうしようかな?」
アスカ「こんなことならさっき食べなきゃよかった。シンジの気分なんかこの際どうでもいいわ」
ミサト「もうご飯済ませちゃった?」
アスカ「ついさっきね。アイスは別腹だからいいけど」
ミサト「なにもすぐにはじめなくてもいいから、ね?」
アスカ「わかった。とりあえず待ってる」
ピッ
ミサト「(シンジくんは以前、加持が病室にきたと言っていた。そして、新司令はシンジくんが入院していたのを把握している……。いつ知ったの? シンジくんが退院した後? いいえ、嘘、欺瞞なのね)」
ミサト「……舐められっぱなしじゃ、終われないわよ」
112 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/02(金) 17:36:30.52 ID:C7Oo0Chl0
【シンジ宅】
ピンポーン
アスカ「ミサトもう来たの?」
シンジ「思ったよりはやかったね。……はぁ〜い」ガチャ
加持「――こんにちは」
シンジ「……っ!」
アスカ「え⁉︎ 加持さぁんっ!」ダダダ
加持「近くにいたもんでね。副司令から葛城がくると連絡があって寄ったんだ」
アスカ「副司令? そうなの?」
加持「あぁ。俺もあがらせてもらっていいかな?」
シンジ「……」
アスカ「もっちろんよ! 狭い所だけど遠慮しないで」
加持「突然おしかけて悪いな。それじゃ、お邪魔するよ」
113 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/02(金) 17:55:16.22 ID:C7Oo0Chl0
アスカ「ねえ、シンジ。クッションぐらいないの?」
シンジ「……うん」
加持「俺は気にしない。アスカもシンジくんは引っ越したばかりだ。少しは気遣えよ」
アスカ「加持さんがそう言うなら……」
加持「葛城は時間かかりそうなのか?」
アスカ「一時間しない内に来るとおもうけど」
加持「なにしに?」
アスカ「引っ越し祝いするとか。でも、私もう食べちゃった。ねぇねぇ、加持さん、このままどこか連れて行ってくれない?」
加持「また今度な」
アスカ「んもー、いつもそうやって誤魔化すんだからぁ」
加持「シンジくんは、少しは落ち着けたか?」
シンジ「……」
加持「例の件に関して言っていないようだが、良い判断だ」
アスカ「……?」
シンジ「余計な話をしていないか見に来たんですか?」
加持「いや? 葛城から俺に用事が出来ただろうと思ってな」
アスカ「なんの話?」
加持「男同士の話だよ。な? シンジくん」ポン
シンジ「……はい」
アスカ「いつのまに仲良くなったの?」
加持「ちょくちょく会ってはいたさ。パイロットはシンジくんだけが唯一の男性だからな」
アスカ「あぁ、そうゆうこと。でも、女性だってたった二人よ? しかももう一人は人形だし」
シンジ「……」ピクッ
加持「人形扱いはちと酷いぞ」
アスカ「だってなにも感情が無さそうなんだもん」
加持「そう感じるのなら仲良くしろだの無理は言わないが、同じパイロット同士だ。いがみ合わないようにな」
アスカ「はぁ〜い」
シンジ「ちょっと、外の空気を吸ってきてもいいですか?」
加持「かまわないよ」
114 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/02(金) 20:21:11.24 ID:C7Oo0Chl0
【アパート 駐車場】
シンジ「(どうして、加持さんはいつも通りにできるんだろう……リツコさんも、母さんも、そうなんだろうな)」
ブロロロッ キキーッ
シンジ「う、うわぁ⁉︎ けほっ、ごほっ」
ミサト「――おっまたせぇ〜! シンちゃぁ〜ん! 元気してた?」バタン
シンジ「み、ミサトさん」
ミサト「あらら? 大丈夫?」
シンジ「けほっ、あいかわらず、すごい運転ですね」
ミサト「アイスが溶けちゃったらいけないと思ってかっとばしてきたのよぉ〜? それにしてもあっついわね〜」
シンジ「夏ですから……。加持さん、来てますよ」
ミサト「なんですって? いつ?」
シンジ「ついさっきです」
ミサト「あいつっ、先回りしたってわけね。いい根性してんじゃないっ……!」
115 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/02(金) 20:39:36.34 ID:C7Oo0Chl0
【シンジ宅】
加持「ワンルームにこの人数は無理があるな」
アスカ「だから、片付けとけばよかったのに」ジトー
シンジ「……」
ミサト「……場所、変えましょうか?」
加持「いや、それも手間だ。話を先に済まそう」
ミサト「あんた、なにコソコソ動きまわってるの」
加持「飲みの帰りの話なら――」
ミサト「とぼけてるんじゃないわよ! 私だっておかしいってぐらいわかるんだからね⁉︎」バンッ
アスカ「ミ、ミサト?」
加持「話せば長くなる。いろいろとこっちも事情が立て込んでいてね。黙って引き下がれとは頼むわけにはいかないか?」
ミサト「口を閉じろとでも言うつもり⁉︎ やっぱり、司令とあんたは繋がってるのね⁉︎」
加持「俺だって職員だからな。組織の上に立つ者と従事する者の間柄程度さ」
ミサト「シンジくん⁉︎ どうして入院していたの⁉︎ 本当に、怪我だったの⁉︎」
シンジ「……」
ミサト「どうして黙ってるの⁉︎ 言わなくちゃ、なにも伝わらないことだってあるのよ⁉︎」
加持「……葛城。事情があると言っただろう。シンジくんを問い詰めるな」
ミサト「私だって、聞きたくて聞いてるわけじゃないわよ! あんた、どうして今まで黙ってたの⁉︎ 昨日だって、ううん、言う機会ならいくらでもあったはずよ⁉︎」
加持「……どうやら、童心に戻れた時間は終わったみたいだな」スッ
ミサト「ちょっと、立ち上がってどこに行くつもり⁉︎」グイッ
加持「子供たちの前だ。サシで話そう」
アスカ「な、なにがどうなってるの?」
シンジ「……」
116 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/02(金) 21:04:22.00 ID:C7Oo0Chl0
【ミサト 車内】
ミサト「……」
加持「ふぅ、どう話たもんかね」
ミサト「私は……司令とあんたが裏でなにを企んでいてもかまわない。だけどね、使徒を倒すのに命をかけてる。わかってるでしょ⁉︎」
加持「……」
ミサト「その目的の為なら、黙っていてもいいわ。正直に話して。包み隠さず。いつから司令と繋がっていたの?」
加持「知れば、後戻りできなくなるぞ」
ミサト「それほど隠したいなにかがあるってわけね」
加持「俺が言えた義理じゃないが、引き返すなら今だ。副司令にはうまくごまかしておく」
ミサト「……」
加持「使徒を倒す。専念したいのなら、なにも言うな」
ミサト「司令は、私を甘く見てる。能力をひけらかすつもりはないけど、このまま引き下がるのは癪だわ」
加持「全てがユイ司令の計画通りに進んでいるからな。就任というひと山を越えた安堵で気が緩んでしまっているのかもしれない」
ミサト「答えは充分でしょ。……教えて。ネルフは、司令は、一体なにを考えているの? 前司令はアラスカにいるの?」
加持「ちなみに、俺が答えなかった場合は?」
ミサト「証拠を掴んで日本政府に提出させてもらう」
加持「おいおい……、そりゃちょっと待ってくれ」
ミサト「そうはされたくないでしょ?」
加持「やれやれ。脅しをかけようとしている相手がわかって言ってるのか? 心配されるのはこっちじゃい。キミの方だ」
ミサト「つまり、政府でさえ相手にならないと?」
加持「政府のお役人どもを過信しすぎるな。あるのは保身、最後に利がある陣営につくだけだぞ。お前みたいな個人は利用するだけされて簡単に切り捨てられる」
ミサト「……」
加持「なぁ、葛城。悪いことは言わない。今ならまだ間に合うんだ」
117 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/03(土) 21:59:20.04 ID:WY9suu5T0
https://youtu.be/0iXIj63C99A
ミサト「そう。あんたはまたそうやって私をおいてきぼりにするつもりなのね」
加持「……ラジオか。いい曲じゃないか、これ。……俺からはなんとも言えないな」
ミサト「……いいわ。だったらこっちにも考えがある」
加持「さっきも言ったが脅しはやめとくんだな。どうしてもやるんなら、相手とタイミングを選んでやれ」
ミサト「お願い。ひとつだけ答えて」
加持「……」
ミサト「シンジくんは、どこまで関わってるの?」
加持「……肩までつかってるよ」
ミサト「……っ!」ギュウ
加持「葛城がなにをするにしても、シンジくんはしばらくそっとしておいてやれ。なに、使徒がきたらあの子もきちんとやるさ」
ミサト「約束はしないわ。シンジくんにも」
加持「(ややこしくなってきたな……)」
118 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/03(土) 22:46:20.15 ID:WY9suu5T0
【シンジ宅】
アスカ「……」ぱく
シンジ「……」
アスカ「アイス、溶けるわよ」
シンジ「……」カサ
アスカ「はぁ……。ミサトも来たと思ったらいきなりなんなの? あんた、なにか知ってるの?」
シンジ「……」
ガチャ
ミサト「アスカ、帰るわよ」
アスカ「えぇ⁉︎ もう⁉︎」
ミサト「ちょっと急な用事がはいっちゃったのよ。シンジくん、引っ越し祝いはまたの機会でもいいかしら?」
シンジ「はい」
アスカ「加持さんは?」
ミサト「……車を降りてすぐにふらふらとどっかに行っちゃったわ」
アスカ「えぇ〜〜⁉︎」
ミサト「私に文句を言わないでね? ほら、エンジンかけっぱなしにしてあるから、先に車いってなさい」
アスカ「急になんなのよ! もお!」
119 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/03(土) 22:56:13.81 ID:WY9suu5T0
シンジ「アスカ、行きましたけど……」
ミサト「シンジくん」
シンジ「……はい」
ミサト「あなたが今、なにを抱えていて、なにを喋れないのか私にはわからない。けど、きっと私たちの身を考えて喋らないのよね?」
シンジ「……」
ミサト「ごめんなさい。もっとはやく気がつくべきだった。……気がつかないフリをしていただけだったのかもしれない」
シンジ「……」
ミサト「ネルフが、危険な組織であるという認識が足りなかったのね。でも、それ以上に私は現状のぬるま湯が好きだった。父の復讐ができればいい、そう考えていたわ」
シンジ「……」
ミサト「黒幕は、ユイ司令なのね?」
シンジ「……」
ミサト「……ふぅ。学校はちゃんと行きなさい。殻に閉じこもってばかりいても変わらないわ。気分転換になるわよ」
シンジ「ミサトさん」
ミサト「……」
シンジ「アスカが、待ってますよ」
120 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/03(土) 23:09:53.92 ID:WY9suu5T0
ミサト「……」ギリッ
シンジ「……」
ミサト「……あんたねぇっ! ちったぁ子供らしいとこ見せたらどうなの⁉︎ そうやってまわりに気をつかってばかりいて!」バンッ
シンジ「……」
ミサト「助けを求めるのだって必要なのよ⁉︎ きちんとまわりを見てる⁉︎ 案じてくれるのが優しさ⁉︎ 自分だけで考えたって答えはでてこないわよ!」
シンジ「……僕も、少しずつでも、前を向かなきゃいけないってわかってます」
ミサト「……」
シンジ「母さんに……父さんにも。僕はあの人たちの息子ですから」
ミサト「……そう」
シンジ「学校には、明日から行きます」
121 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/04(日) 11:39:27.92 ID:cw7/e4Cl0
【加持 車内 運転中】
冬月「それで、どうだった?」
加持「やはり、副司令の危惧していた通りの形になりましたね。葛城一尉は少なくとも俺とユイ司令の関係性に目星をつけていたようです」
冬月「……まったく」
加持「彼女なら、おそらく自力でも俺たちが隠しているところまで辿り着きますよ」
冬月「俺は当然として、赤木博士との繋がりを悟られるまでにはどれぐらい時間を稼げそうだ?」
加持「あまり。こういうのは芋づる式でっすからね。ひとつわかると次々と繋がっていきます。葛城はバカじゃない」
冬月「キミの情報に関するアクセスの権限を引き上げておくか」
加持「よりいっそう疑惑を集めると思われますが……」
冬月「こうなってしまったのに今更なんだというのだ。これ以上、真実に近づけるわけにはいかん。情報を与えなければそれでいい」
加持「いっそこちらに引き込んでみては?」
冬月「我々のようにかね? 葛城一尉が応じるとは思えん」
加持「……葛城を甘くみましたね。ユイ司令にはご報告いたしますか?」
冬月「私から直接伝えよう。ユイくんとて人の子だ。これまでは夫である碇が陣頭指揮をとっていて、裏で考えるだけでよかったが、矢面に出なければいけなくなった」
加持「なんにせよ、失敗には代償がつきものです」
冬月「承知している。話は変わるが、戦自のネズミはいつ編入してくる?」
加持「それなら――」
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/04(日) 12:59:14.44 ID:06JPPgoI0
>>1
はLASか?
他キャラを貶めてアスカが不自然に綺麗に描かれすぎだな
123 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/04(日) 13:10:02.61 ID:cw7/e4Cl0
どこらへんが貶してると見受けられたのでしょ?
アスカはこの時点では話の役割的にキーパーソンではありませんよ
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/04(日) 13:22:10.90 ID:nn8i1//lO
ミサトがようやくきたけどアスカは宙に浮いたままじゃね?これでLAS認定されるのか
125 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/04(日) 13:35:49.93 ID:cw7/e4Cl0
まぁ特定のカップリング要素あるの否定しないですよ
俺は贔屓にしたり貶したりしてるつもりはなかったんすが、そう感じるところがあったのかな?そこはあれ?と思って意外な意見でした
アスカは前のヤンデレSSが俺の中でやりきった感があるんすよね・・・
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/04(日) 14:08:17.90 ID:oolllkthO
なんでもいいから続きはよ
127 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/04(日) 19:21:06.28 ID:cw7/e4Cl0
とりあえず今日はやることあるのでここまでで
進行遅くてすんません
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/05(月) 01:22:40.95 ID:A/qdSCILo
前回と入院前から、LASは期待してるところだが、むしろこの放置っぷりに半ば諦めてるところだよ。
まあそれはそれでいいから気にせず書いてくれ。
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/05(月) 14:05:12.76 ID:ClnCRvLBo
LASって言葉を初めて知りましたまる
130 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/06(火) 12:47:01.23 ID:rX8qXiOt0
自分がどういうもの書いてるのか客観的な把握は大事だと考えているので質問で無駄なレスを消費してしまいましたすんまへん
131 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/06(火) 13:08:22.12 ID:rX8qXiOt0
【桃源台中央駅】
アナウンス「桃源台中央駅。桃源台中央駅。ネルフ職員のお客様は、こちらでお乗り換えです。お忘れ物のないよう、ご注意ください」
プシュー
マナ「うわぁ……すごい人……。これって、全部ネルフ職員なの……」
アナウンス「ケーブルカーへのお乗り換えは三番線になります。Please change here forーー」
ガヤガヤ
男性「おっと」ドンッ
マナ「きゃ⁉︎」ドサ
男性「ちょっと、駅のホームで突っ立てちゃ危ないじゃないか」
マナ「す、すみません。来たばかりなもので」
男性「田舎者か。旧市街から来たんじゃないだろうな?」
マナ「ち、ちがいます! あの、親戚の叔父さんを訪ねて」
男性「……そうだったのか。てことはネルフ関係者の血縁だね」
マナ「は、はい。一応……」
男性「すまないね。第三新東京都市はネルフ職員の関係者しか住所登録ができないから。ついつい疑ってしまって」
マナ「いえ、こちらこそ。立ち止まっててごめんなさい」
男性「人の流れがあるから。急に立ち止まっては危ないよ? それじゃ」
マナ「……はぁ」
マナ「(いきなりやっちゃった……よしっ。がんばろっ!)」
132 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/06(火) 13:17:40.23 ID:rX8qXiOt0
【改札口】
マナ「ええと……」キョロキョロ
プップー
マナ「あっ……」タタタッ
加持「迷子にならずに来れたじゃないか。上出来だ」
マナ「か、からかわないでくださいよ」
加持「わざわざ人の往来が多い玄関口を選ぶとはな」
マナ「あ、す、すみません。地理に疎くて」
加持「トラベルマップはあらかじめ貰っているはずだろ? 何を見て来たんだ?」
マナ「あ、あはは。あの、碇、シンジくんのデータばかり読んでたので……」
加持「……ターゲットに夢中になるのはいいが、その他もそれなりにな」
マナ「はい、今日中にでも頭に叩きこんでおきます」
加持「そうしてくれ。さ、乗れよ」
マナ「はい、お邪魔します」ガチャ
133 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/06(火) 13:29:02.03 ID:rX8qXiOt0
【車内 運転中】
マナ「うわぁ……」キョロキョロ
加持「……そんなにめずらしいか?」
マナ「す、すみません。こんなに高層ビルが立ち並んでいるの、はじめて見たので」
加持「中には武器そのものがはいっていたりする兵装ビルも多い。ほら、あそこ見てみろ」
マナ「なにか書いてある……。LARGE CALIBER AUTOMATIC CANNON PLATFORM STRUCTURE?」
加持「自動砲塔。ああいう建物が各所に点々としているのさ」
マナ「そうなんですね……。それじゃぁ、全てエヴァのための」
加持「対使徒の為のもの」
マナ「あ……そっか」
加持「少し観光でもしてくか? ジオフロントはまだ見てないんだろう?」
マナ「い、いいえ! あの、とりあえず、私の住居にお願いします」
加持「それを聞いて安心したよ。遊びにきてるわけじゃない」
マナ「試したんですかっ⁉︎」
加持「試す理由はある。これから俺たちは情報を共有するパートナーになる。もし身分がバレた場合はどうなるか聞いているだろう?」
マナ「あっ、そ、そうですね……。命、かけますもんね」
加持「そうだ。最悪、そういう結末もありうる。それだけは忘れないでくれ」
マナ「はい。わかりました」
134 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/06(火) 13:39:52.77 ID:rX8qXiOt0
加持「ここの治安について把握してるか?」
マナ「はい、一応」
加持「聞こう」
マナ「……第三新東京都市は治外法権です。日本領地ですが管轄は政府ではなく国連軍。治安維持は国連軍とネルフ諜報部、そして政府の旧警察機構が担当しています」
加持「戦自の役割は?」
マナ「表向きは自衛の為の軍隊です。対使徒、並びに国外勢力への抑止力に当たります」
加持「そうだな。では、裏の顔は?」
マナ「……ネルフに対する牽制です。国内にこれほどの規模と資金を投入しているのを政府は怖れています」
加持「なにせ50兆という投資で作られからな、ここは」
マナ「はい。ですので、怖れていますけど、委員会の国を動かせる資金力は魅力でもあります」
加持「……いいだろう。合格点だ」
マナ「き、基本ですよ」
加持「何事も基本が大事だって言うだろ? ま、これぐらい知らないようじゃここで車から降ろしてた。それだけの話さ」
マナ「な、なるほど……あ、あはは……」
135 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/06(火) 13:50:12.07 ID:rX8qXiOt0
加持「付け加える形になるが、旧市街には入るなよ?」
マナ「えっと」
加持「復興したといっても急ピッチで進められてる建造途中なのさ。スラム街と言ったらわかりやすいか、治安も悪い。建物の崩壊の危険性もまだある」
マナ「……はい、わかりました」
加持「マナちゃんのマンションは、セカンドチルドレンと同じ棟にある一室だ。コンビニはローソンが近いから不自由はないだろう」
マナ「セカンドチルドレン? あの、ターゲットは、サードチルドレンじゃ? なのに、住居はセカンドチルドレンの傍なんですか?」
加持「主目的はサードチルドレンだが、他のチルドレンに接触を試みてほしい。セカンドとファーストは同年代の女の子だ」ゴソゴソ
マナ「……了解」
加持「これが、同二名のチルドレンに関する資料だ」パサ
マナ「……」ペラ
加持「登校日はいつからか聞いてるか?」
マナ「ええと、明日から、ですよね」
加持「そうだ。すぐにチルドレン達と顔合わせになる。第一印象は大事だぞ」
マナ「制服は?」
加持「既に部屋に用意してある。着いたらサイズを合わせとみるといい」
136 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/06(火) 14:08:47.62 ID:rX8qXiOt0
【ネルフ本部 執務室】
ユイ「あら、先生。どうなされました?」
冬月「キミの失態を叱りにきた」
ユイ「ふふ、こわいですね」
冬月「……今回は明らかにキミが判断を誤った。我々は回避できた敵を作ってしまったのだからな」
ユイ「どなたの話でしょう?」
冬月「内部の人間の話だよ。これは。葛城一尉だ。彼女の疑惑はもう拭い去れんだろう」
ユイ「……つまり、我々の企みに気がついたと?」
冬月「ああ。まだたどり着けてはいないようだが、いや、たどり着いてるのやもしれん。確信を得た人間の行動ははやいぞ。証拠集めをはじめるだろう」
ユイ「そうですか」
冬月「責任を感じないのかね⁉︎」バンッ
ユイ「少なからず。ただ、フェーズは次に発展しています。葛城一尉が気がついたのならば、彼女をどう対処するのかという問題です」
冬月「それはそうだが……」
ユイ「謝罪でよければいくらでも。しかし、今は反省よりも決断力がものを言います。行動力のある相手なら尚更です。失態は挽回せねばなりません」
冬月「う、ううむ。加持監査官のアクセス権限を引き上げようと思うのだが」
ユイ「……必要ありません」
冬月「なぜだ? 葛城一尉は奴を手始めと考えているぞ。奴をきっかけに我々を引きずりだすつもりだ」
ユイ「協力者がいるはずです。葛城一尉には権限がありません」
冬月「……こちらから炙り出すのか?」
ユイ「まだまだ我々が有利です。その点にかわりはありません。見えない盤面の前にようやく座ったのです。私達は相手のだす駒をわざと確認することにしましょう」
冬月「……」
ユイ「ふふ、葛城一尉が使える駒が何人いるのか。そう多くはないはずですから……」
137 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/06(火) 14:51:43.45 ID:rX8qXiOt0
リツコ「――お呼びでしょうか」
ユイ「少々、トラブルが起きたの。敵、という言葉は幼稚かしらね」
冬月「ふん……」
リツコ「……?」
ユイ「第二発令所へのMAGIバックアップは順調?」
リツコ「え、ええ。作業工程は今の所問題ありません。元々あったOSを移すだけですから。量が量ですので、転送速度の都合上、時間を要しますが……」
ユイ「結構です」
リツコ「お呼びしたのはこの件でしょうか?」
ユイ「いいえ。ひとつ確認をしたくて」
リツコ「なんでしょう?」
ユイ「――あなた、葛城一尉を殺せる?」
リツコ「み、ミサトを⁉︎ ……ど、どういう意味でしょうか」
ユイ「覚悟が聞きたいの」
リツコ「……く、ミサトは、何の関係も……」
ユイ「関係ができてしまったら? 邪魔な存在になった時に、あなたは非情な判断ができる? むしろ、進んで行える?」
リツコ「……」
ユイ「あなたも、そしてここにいる副司令も私についてくる選択をした。でもね、人間ってワガママなのよ。状況が変われば、簡単に判断を覆してしまう。一時の判断が常に正しいとは限らないから」
冬月「……」
ユイ「あなた達は常に迷い、選んでいる。私についていっていいのか、私という人間の行動を、考え方を見ている」
リツコ「……」
ユイ「夫は優秀だった。あなた達という資産を残してくれたのだから。でも、あなた達自身が、私を見限らないとは限らない」
リツコ「……私は……」
ユイ「赤木博士にとって、私がどういう存在でもいい。ただ、あなたにとって利があるのならば。それだけで逆らえないはず」
リツコ「……」
ユイ「もう、私たちは後戻りはできない。超えてはいけない一線は、夫を死に追いやった時点で超えてしまっているの」
リツコ「……み、ミサトを……」
ユイ「近々、彼女の家に小型のプラスチック製爆弾をしかけようと思います」
リツコ「……っ⁉︎」
冬月「おい、先ほどは出方を見ると……」
ユイ「保険として設置すべきです。――起爆装置は、赤木博士。あなたに渡しましょう」
リツコ「私に……?」
ユイ「爆破できるのかどうか。私が信用に足るかどうか、結果で示してもらいます」
138 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/06(火) 15:16:23.65 ID:rX8qXiOt0
【シンジ宅】
シンジ「……」シュルシュル パサ
シンジ「これが、アダム」
アダム「……」ドクン
シンジ「綾波が、綾波「達」が言っていた通りなら、母さんが言っていた神話が本当なら、僕も絵本で知ってる、あの、アダムなのか」
アダム「……」ドクン ドクン
シンジ「逃げちゃだめだ……逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだっ! ……そう……逃げちゃ、だめだ」スゥ
アダム「……」ドクン ドクン ドクン
139 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/06(火) 21:59:19.07 ID:rX8qXiOt0
【ネルフ本部 執務室】
加持「……いやはや、危険な賭けですな」
ユイ「そう?」
加持「葛城についてもそうですが、かわいいネズミも戦自と日本政府がバックについている以上、辻褄合わせは必要になります」
ユイ「得られるものもあります」
加持「ご子息に?」
ユイ「もちろん。シンジは、損得だけを切り離して考えられるほど擦れてないから。繊細で純粋な子にもっとも効果的な接し方は、なんだと思う?」
加持「俺たちゃ、得られるものがあればある程度は目を瞑りますがね、検討もつきませんな」
ユイ「共感よ」
加持「……」
ユイ「勘違いしないで、唯一絶対の条件ではない。人は満足や心地よい充たされ方を好む。年相応の精神年齢をしていれば、他人をおもいやる気持ちよりも自己を優先してしまうもの」
加持「たしかに、利得を優先するのはわかります。人間社会において、いかに好かれるかよりも、嫌われないか、を考えた方がラクだったりしますからね」
ユイ「日本人的な考え方ね。いえ、ここは日本なのだから当然なのだけれど。私たちは、取り巻く環境に適応して生きているから」
加持「……」
ユイ「……霧島、マナちゃん、きっとシンジに共感するわ」
加持「ふぅ……。わかりませんね、なぜです?」
ユイ「気がつかない? 資料にある少年兵達とシンジの境遇が似ていることに。ムサシとケイタ、だったかしら。この子達は自ら志願して入隊しているようだけど。霧島マナには、シンジがだぶって見えるはず」
加持「なるほど……。そうなれば、我々としても話がはやい」
ユイ「あなたから見てどうだった? この子は」
加持「ただの中学生っすよ。スパイといえども、任務に就かせた上層部の神経を疑いますね」
ユイ「そう。……ゆっくりと観察してみましょう」
140 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/06(火) 22:18:33.06 ID:rX8qXiOt0
カヲル「……」スッ
加持「誰だ」カチャ
ユイ「銃をおろして、敵意はない」
カヲル「……そうやって、リリンはアダムを、シンジくんを利用しようとしているのか……」
加持「こいつは、まさか。タブリスッ? アダムのコピー?」
カヲル「答えろ! シンジくんを、アダムをキミ達はどうするつもりなんだっ!!」
ユイ「タブリス、私達はアダムと、そしてシンジにとってより良い結果になる方法を模索しています。今はその準備期間だと考えてほしいの」
カヲル「ヒトは勝手だね……。つくづく救えない生き物だ」
ユイ「あなたにヒトをどうこうと言えないはずよ。シンジに殺されるのを望むあなたが」
カヲル「くっ……!」ギリッ
加持「いつからここに……?」
ユイ「月のタブハベースからつい最近。委員会の皆様方にお願いして、予定を繰り上げてもらった」
加持「驚いたな」
カヲル「……僕をシンジくんの傍に行かせてくれ」
ユイ「まだ時期がはやいわ。あなたはまだ、本格的に壇上に立つべきでは。物事には優先順位というのがあるの」
カヲル「だったら、綾波レイの元に向かう」
ユイ「レイ? なぜ?」
カヲル「気になることがあるんでね。どうせ暇なんだ。かまわないだろう?」
ユイ「……許可します。予備はパーツがあるけど、壊さないように」
カヲル「いったいボクをなんだと思ってるんだ。なにもしないよ」
ユイ「なにをしてもかまわないという意味よ。それであなたを抑えられるのならば」
カヲル「……好きにするさ。言われなくてもね」スタスタ
141 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/06(火) 22:58:08.29 ID:rX8qXiOt0
【弐号機 格納庫】
カヲル「(アダムの分身。そしてリリンの僕。真っ赤に染め上げた塗料は、さしあたり道化師と言ったところか。そう、ボクと同じ……)」
レイ「……」スタスタ
カヲル「待ってたよ……。やはり、キミも僕と同じだね」
レイ「……私は同じじゃない」
カヲル「ふっ、ボクは下等な種じゃないから手荒な真似はしないよ」
レイ「そう」
カヲル「君の中のモノは、目覚めているんだろう? ボクにも感じられる。最初は気のせいかと思ったが、日増しに強くなってゆく」
レイ「……」
カヲル「どうして、なにも喋らないんだい?」
レイ「……不快だわ。あなた。紛い物のくせに」
カヲル「それはボクが重々承知しているよ。ボクはシンジくんと対を成す存在だからね。双極性の磁場を発生させるN極とS極のようなものさ」
レイ「あなたも、碇くんとひとつになりたいのね」
カヲル「いや。ボクは殺されることで存在の証明になる。救いになるんだ」
レイ「……」
カヲル「あの女は気がついているのかい?」
レイ「いえ」
カヲル「そうか、だったら黙っておくよ」
レイ「……いいの?」
カヲル「そのかわり、シンジくんを守ってくれ」
レイ「……」キョトン
カヲル「僕たちが持つ強力なATフィールドは、外部からの干渉を完全にシャットアウトさせられる。ただ、それぐらいの規模になると影響も大きい」
レイ(少女)「うふ、うふふふっ。わかった。その先は言わなくてもいい」
カヲル「安心したよ。間近に搬入される三号機にはボクが乗る、亡き後の処理は、頼んだからね」
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/06(火) 23:23:06.56 ID:i18Gp7h/O
前スレから読み始めたんだがこのSSは原作愛と気合いが入ってると感じる
台本形式じゃなく小説形式にはしないんですか?
143 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/07(水) 02:57:14.99 ID:/DIP7XlG0
手直しできない不満はありますが台本SSのが圧倒的にラクなんす
エヴァだと語り部のいないセリフだけでも脳内再生力をもってる原作なんでっていうのは言い訳で
小説形式だと物量が10万字を軽く超えてしまうだろうと
要するに終わる目処がつかないのでやりたくないんす
144 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/07(水) 03:10:02.93 ID:/DIP7XlG0
語り部じゃなく語り手ですな
こういう変換候補の選択ミスや誤字脱字はもう諦めてます
途中までを入力するとすぐに変換してしまうので誘発してしまってるよーです
例えば「かた」を入力すると「語り手」と「語り部」などが変換候補に並びます
ここで選択を間違えてるんすよね
ひとレス分を書き終えた後の見直しでも見落としてるのが致命的欠陥
では、また後日〜
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/07(水) 15:46:37.35 ID:fXxsMAjuo
アニメのお陰でシーンの想像がつく、元々第一に状況を語りたがる面々だから補足の必要がない。
もちろん会話選びの上手さが一番だけど、下地としてエヴァは台本形式と相性が良すぎるね
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/08(木) 01:52:22.36 ID:UXdYy7HMO
色々エヴァSSは見てきたがよく練られてると思うよ
完結まで頑張ってくれ
147 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/09(金) 15:06:47.78 ID:1OQ209v00
そうですね
台本形式に向いてるので書きやすいし読み手の方々の想像力に助けられてる部分は多々あると思います
練っているといえば聞こえはいいですが、物作りはこだわりだすとキリがありません
同様に当SSも雑な部分は少なくありません
色んな人の書いてるSSを見ても勢いを重視してたりそれぞれ良さがありますよ
他のも他ので面白いのたくさんありますね
148 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/09(金) 15:27:50.09 ID:1OQ209v00
【ネルフ本部 初号機ケージ】
冬月「……」コツコツ
シンジ「……」
冬月「……君は……こんな場所でなにをしている。今日は来る予定日ではないだろう」
シンジ「……知りたくなったんです。誰に聞けばいいのか、わからなくて。そしたら足がここに向きました」
冬月「……知りたいとは、なにをかね?」
シンジ「僕は、なにをすれば、僕になにをしてほしいんですか。父さんを犠牲にしてまで」
冬月「……」
シンジ「エヴァってなんなんですか。使徒がこなくなったら、僕たちは、エヴァはどうなるんですか。……教えてください」
冬月「……ネルフがどうやってできたか、君は知っているか?」
シンジ「どうやって?」
冬月「おかしいとは思わないかね? 地上の下にこのような巨大な球体の空洞がある。……ここは、ガフの部屋だった」
シンジ「……」
冬月「君たちチルドレンが知っているネルフ本部、さらにその下の第七層まで主要な整備、及び研究施設に全ての答えがある……ついてきたまえ」クル
シンジ「……」
冬月「どうした? エヴァの存在理由について知りたいのではないのか?」
シンジ「……はい」
149 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/09(金) 15:42:23.00 ID:1OQ209v00
【ネルフ本部 エレベーター内】
カチ カチ カチ
冬月「……」
シンジ「……」
冬月「……はじまりは、セカンドインパクトより前にさかのぼる。世界はあるひとつの結末に向かって進みだした」
シンジ「……」
冬月「碇の死は、過程にすぎん。決められた終わりに向かうまでの分岐路がズレただけだ。流れを、水を手で汲み取ろうとしても指の隙間から溢れ落ちるのと同意だからな」
シンジ「……」
冬月「人類補完計画。これを誰かの口から聞いたか?」
シンジ「聞いたかもしれません……聞いてないかもしれません……」
冬月「ふん、情報量が多すぎてついていけんか。それも、致し方あるまい」
シンジ「……人類補完計画の為に、色んな人が血を流すんですか? そんなことのために」
冬月「そんなことではない。君には理解ができんだろうが、人類の可能性、そして次のステージに移行する為に必要な条件なのだ」
シンジ「……次のステージっていったいなんなんですか……!」ギリッ
冬月「心の隙間を埋める。我々は互いに補完され、足りない所を、充たされない空虚から解放されるのだよ。それは、魂の解放に等しい」
シンジ「みんながそんなの望んでるっていうんですか⁉︎」
冬月「時が来ればわかる。ユイくんは君に人類の裁定をまかせているようだからな」
シンジ「……」
チーン ガチャン
冬月「ついたぞ。降りたまえ」
150 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/09(金) 16:09:21.84 ID:1OQ209v00
【ネルフ本部 第六層】
冬月「……」コツコツ
シンジ「……」スタスタ
冬月「ここは、ダミーシステムの研究所だ」カチ
ゴポゴポ
シンジ「……」
冬月「エヴァは既に十三号機までの製造が進められている。ここにあるのはその基となるパイロットの研究施設、つまり無人機だよ」
シンジ「……え? エヴァってパイロットがいらなくなるんですか?」
冬月「既にある四号機までを除いた、五号機から続く型番タイプはその予定だ」
シンジ「……」
冬月「補完計画の発動に依り代は不可欠だ。アダムとリリスの融合、その力を通すには媒体が必要になる」
シンジ「……えっと、力を通すのが量産機?」
冬月「パイプのようなものと考えたまえ。中心に位置するのは初号機だ。全てのエネルギーは初号機に集められる」
シンジ「初号機に……」
冬月「パイロットはサードチルドレン、君だ。つまり、君の願いを叶える、その為にふさわしい舞台が用意される」
シンジ「……」
冬月「君が最初の一人になれるのだ。先ほど、君はエヴァの存在理由を聞いたな。使徒が全て滅びれば、いや、使徒が滅ばずとも補完計画の為に存在する、同時に君の為にもな」
シンジ「どうして、僕なんですか」
冬月「運命だからだ。君の意思なぞ関係ない。もはや、そういうものが及ばぬ力が働いている」
シンジ「……」
冬月「納得できんか。……そうだろうな。だが、抗えるものではない。碇の死も、そしてユイくんの選択も、我々誰しもが君の為に存在している。受け入れようと受けいれまいと、その根底があるだけなのだよ」
シンジ「……僕がなにもしなければ、避けられますか」
冬月「言っただろう。抗えるものではないと。もはや、変えられる時期はとうの昔に過ぎ去っている。我々は進む歩を止められん」
シンジ「どうしようもないって、そんなの、じゃあ、僕はどうすれば……」
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/09(金) 17:14:37.92 ID:WYlkXRtso
冬月先生はきちんと説明してくれるのがいいよな
基本的にエヴァの大人は状況を説明しなかったり専門用語で話すヤツが多すぎる
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/09(金) 17:29:51.43 ID:cfncllLfO
Qでは黙って将棋してたけどな
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/09(金) 18:05:08.53 ID:WYlkXRtso
将棋しながら説明してなかった?
少なくとも綾波についてはちゃんと言ってたぞ
154 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/10(土) 15:15:27.78 ID:Z5ozZEko0
冬月「綾波レイについては?」コツコツ
シンジ「……」
冬月「聞くまでもないか。報告によると、赤木博士からバイオ水槽を見せられたのだったな」
シンジ「綾波は、どうして作られたんですか」
冬月「……クローンを作る技術は既に確立されているが、道徳上の理由で医学、化学の両点から禁じられている。なぜだかわかるかね?」ピタ
シンジ「傲慢だから、かな」
冬月「その通りだ。人は創造主たる神にはなれんからな。人間社会には禁忌にまつわる暗黙のルールというものがある。その枠からはみ出して生きるには少々不自由だ」ガコン
シンジ「……」
冬月「我々はその禁じられた決まりを破ったが、綾波レイは単なるクローンではない。リリスの魂を一時的に保管するための器が必要だったのだよ」
シンジ「器……綾波の中に、その、リリスっていうのの魂が?」
冬月「全てではないがな。綾波レイは綾波レイであり、リリスではない。あの娘に感情が見受けられないのはそれが理由だ」
シンジ「やっぱり、人形だったんですね」
冬月「外見は用意されたパーツの中から自由に選んで作成できる。キミが水槽の中に見た物は、現行の綾波の予備だよ」
シンジ「……感情は生まれないんですか」
冬月「理論上はな。我々は、神にはなれん」
シンジ「……」
冬月「ーーしかし、決まっていることだからと諦めてしまっては化学は意味のないものになってしまう。可能性を見いだすのもまた、ゼロではない」
シンジ「……?」
冬月「理論上では不可能でも、可能性がないわけではないと言っているのだ。計算を覆す例なぞいくらでもある」
シンジ「そ、それじゃあ……綾波は」
冬月「さてな。私にもわからんよ。言い切ってしまえる「絶対」なんてものは、この世に少ない」
155 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/10(土) 15:30:01.52 ID:Z5ozZEko0
シンジ「……」
冬月「サードチルドレン。私はキミに多少なりとも同情している。中学生に老人たちの贖罪の片棒を担がせるには、あまりに重たすぎる」
シンジ「……」
冬月「なにをできるかわからない、そう言ったな。その答えたる選択肢は少ない。実現可能範囲で考えているからだ。だが、なにをやろうともキミの自由ではある」
シンジ「……」
冬月「決まっているのだとしても結果を求めすぎるな。なにも考えず、身動きがとれなくなる前に行動をしろ。まずは……やってみる。それだけでいいんじゃないのかね」
シンジ「……」
冬月「ふぅ……手のかかるところは父親にそっくりだな。なにもそんなところを似なくてもよかろうに」
シンジ「あ……」
冬月「ケツを叩かれなきゃわからんのかね。自分を守りたいのか、他人を守りたいのか、はっきりしたまえ」
シンジ「他人を……誰かを守る……」
冬月「キミはキミが思っている以上にまわりから頼りにされているよ。同時に子供扱いもされているだろうがな。それは、キミが頼りないからだ。しかし、キミには力がある。頼りたくなる力が」
シンジ「それって、なんなんですか? 僕の力って」
冬月「碇ゲンドウ、碇ユイの息子であること。初号機のパイロットであることだ」
シンジ「でも、そんなの僕の能力じゃない」
冬月「キミは既に持っているのだよ。生まれながらにして他人が手に入れられない優位性を。キミが疎ましく思おうと、ナナヒカリであろうと、キミの力だ」
シンジ「……」
冬月「プライドが邪魔をするか……。がむしゃらにやろうという気概が足らんな」
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/10(土) 15:34:35.78 ID:t+Jz37Weo
昔エタっちゃったけどキャラの人気をコンマで決めるスレで冬月が高コンマ連発して
人気ランキング上位になってたのをふと思い出した。普通に話してくれるだけでいいんだよなぁ
157 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/10(土) 15:52:42.75 ID:Z5ozZEko0
シンジ「……」シュルシュル
冬月「……?」
シンジ「これも、力ですか?」パサ
冬月「……っ⁉︎ アダムか、随分同化が進んでいるな」ギョ
シンジ「……知らなかったんですか?」
冬月「聞いてはいたが。しかし、その侵食具合は……」
シンジ「僕は、父さんに恥ずかしくない、褒められる生き方をするために、なにかをやろうと思いました」
冬月「死して尚、呪縛から逃れられんか」
シンジ「心の中で生きてるんです……! あの無表情な感じも、冷たい感じも。良い思い出なんかないけど、これからだったのに……」
冬月「憎しみは、なにも生みはせん」
シンジ「みんながそう仕向けたんでしょうっ⁉︎ 大人達みんながっ!!」
冬月「亡き父に褒められる為にどう生きる」
シンジ「……いいですよ。母さんの、加持さんやリツコさん達の望み通り、僕が初号機にのります。僕が、エヴァのパイロットです」
冬月「……」
シンジ「だから、もう、まわりを巻き込まないでください」
冬月「それで、碇に褒められると思うか」
シンジ「やるだけやってみます。父さんは、僕に逃げ出すなと言いました。逃げるのは、全てが終わってからにします」
冬月「よかろう、もう地上に戻るぞ。ここでの出来事はユイ君に報告をしないでやろう。オフレコだ」
シンジ「……はい」
冬月「さあ、電源を落とすぞ。歩きだしたまえ、サードチルドレン」ガコン
158 :
◆y7//w4A.QY
[sage]:2017/06/10(土) 15:57:30.23 ID:Z5ozZEko0
>>156
コンマスレてはじめて聞きました
高コンマてのはどういう意味なんでしょ?
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