都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達…… Part13

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180 :次世代ーズ 28 「繰り返す飛び降り」 2/8 ◆John//PW6. [sage]:2018/02/10(土) 14:40:43.87 ID:ale9fTeBo
 



 そうこうしてる内に東中に到着した
 半井のおっさんが軽くパニックになってるのは華麗にスルーだ
 東中は何というか、静かなのは静かなんだが何処か不穏な雰囲気なのは相変わらずだ
 
 
  そうだな
  俺はこの場所が好きになれない
 
 
 今回は校庭ではなく、校舎の方を目指す
 何となく東ちゃんはそっちに居るような気がしたからだ


「一応もう一度説明しとくとだな」
「わあってるって、お前の惚れた女の捜索だろ」
「違うって、本当に最近知り合ったばかりなんだって」
「兄ちゃんのおともだちなの?」
「友達ってか、知り合いだな。あんま話したわけじゃないんだ」
「やっぱ惚れてんだろ、JCによ」
「いや俺はどっちかで言えば年上のが好き、みたいな?」


 何故、夜中の東中に来たのか
 既におっさん達に理由を伝えてあった
 人探しは手の多い方がいいし、何よりおっさんは鼻が利く


「しかし、――『三年前』の事件の犠牲者、か」


 一通りふざけた後、半井のおっさんが口を開いた
 おっさんから「三年前」の話を聞くのは初めての筈だ


「あの事件も胸糞だったな」
「中学の子供たちが連続で飛び降りたやつでしょ? 怖いよね、契約者って」
「確かに実行犯は契約者だが、裏で糸引いてたのは『狐』って話だ」
「あれ、おっさん知ってたのか?」
「馬鹿野郎、早渡、俺を誰だと思ってやがる
 それに、『狐』に警戒してたのは『組織』だけじゃ無えんだ
 当時は俺達んとこに『犬神』様が居候してたからな
 他の連中よりも『狐』の動向については幾らか察知してたんだよ」
「『犬神』様」
「そうだ、あのときは確か新谷も……、いやお前確か当時は辺湖に逃げてたんだったか」
「うん、半井さんの指示で」
「まあ、そうだな。兎に角、信仰も薄い今の世じゃ『犬神』様では到底あれに対抗出来る筈も無く、な
 見てるこっちが可哀想なくらいブルっちまっててよ、まあそれでも三年前は『狐』が失せたから良かったんだ」
「早渡の兄ちゃん、『犬神』様は今年の春先に学校町を出て行ったんだ、れおんも覚えてるでしょ」
「うん」
「春先って言えば」
「そうだ、『狐』が学校町に戻ってくるのを知った途端にな
 『貧乏神』の子と一緒に出来るだけ遠くに逃げるって聞かなくてよ
 その時点で俺達も嫌な予感がして、警戒モードに入ったってわけだ」
「そんなことが」


 これは初めて聞く話だ
 狐と犬は相性が悪い、何処かで聞いた話がふと脳裏を掠めていった


「まあ、あの事件から暫く経って『飛び降り』のガキが夜な夜な現れるって噂は耳にしてたが」
「今から会いに行くのってその子なんでしょ? どんな子だろ」
「俺が会ったときは、まあ普通の子だったよ。ただ最後の方は様子がおかしかったけど」
「お前が会いたがってるのは『狐』の手掛かり探しの一環か」
「別にそれが目当てってわけじゃ無いんだけどさ、ちょっと気になって」
「しっかし、よく今まで『組織』に討伐されずに済んだな」


 まさに『組織』に目を付けられてて、そろそろヤバそうなんだよ
 などとは言わないでおこう、これ以上余計なフラグは立てたくないからな

 さて、校舎だ
 どっから探そうか

 
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