都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達…… Part13

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252 : [sage saga]:2018/08/08(水) 04:48:30.25 ID:JaAg68Uv0

ユリは呼吸を整え集中する。
魔力を変換し、チャームを組み上げていく。
広く、なるべく多くの者に届くように。
そして対象を特定するために、ピエロ達から文字通り搾り取った情報を組み込む。
これでピエロ達にだけよく効き、それ以外にはほとんど効かないチャームの完成だ。
まあ、ピエロ以外にも吊り橋効果くらいはでるかもしれないが。
むしろ出逢いの切っ掛けを提供しているのだから感謝されてもいい気がする。
完成したチャームの欠片をヤエルに渡す。

「……出来た。増幅して」
「ええ、わかったわ」

チャームの欠片を元に、ヤエルも自身のチャームを編み上げる。
元の効果を妨げず、なおかつ効果の底上げをするように。
その間ユリは羽を拡げ、チャームを放つため集中している。
ユリの羽は鳥の羽毛のような柔らかそうな質感をしている。
形状も重力に従うように緩やかな曲線をしており、動きに合わせてゆらゆらと揺らめいている。

「……こんなもんかしら」

ヤエルも準備を終え羽を拡げている。
ヤエルの羽は、いかにもコウモリといった感じで、自らの意思を示すように力強く拡げている。

「合わせてね」
「いつでもどうぞ」

二人の放ったチャームは混ざりあい、水の流れるように周囲に拡がっていく。
微かに鼻腔をくすぐる甘い香りが、空気と混ざり拡散していく。

「さて、何体くらい掛かるかしら」
「……ちゃんと掛かれば、すぐに私達を探しに来る」
「え、私にも来るの? それ嫌なんだけど」
「…………」

______
前スレ>>878-879をも少しまじめにやった感じのを脳内補完
______
253 : [sage saga]:2018/08/08(水) 05:01:22.03 ID:JaAg68Uv0

結局、二人の元に来たピエロはすぐ近くにいた何組かだけだった。
効果範囲や移動時間など考えても少なく感じた。
掛かった手応えも、処理したピエロの数よりももっと多かった。

「もう一回やってみる? あんたのロリコンホイホイ」
「ロ…………チャームはちゃんと効いてる。……重ね掛けしても、あまり意味ない」

抗議の声を呑み込みヤエルを睨みながら分析する。
掛けたチャームはピエロ達の優先順位の一番上に私達を入れ込むもの。
チャームはちゃんと掛かっていた。
遭遇したピエロには自身のチャームの反応が感じられたし、効果が現れていた。
ただ、何かのついでに私達を襲ったような違和感。
私達を認識したことで本来の効果が現れたような。
何にせよ、もう一度同じものを掛けたところで、魔力の無駄になる可能性がある。
浪費するのは避けたい。
最近あまり食べてないし。

「それじゃあ、このまま移動しながら討伐しましょうか」
「……それがいい」

二人は再び羽を隠して、散歩でもしている風に歩きだした。

終わり





ユリはヤエルにロリ体型でよくからかわれて
睨んだりキックしたりしてるがそれも軽くあしらわれている様子

それぞれのチャームの作り方の違い
ユリは一つ一つ丁寧に組み上げる
ヤエルは攻撃に纏わせてぶちこむために編み上げる イメージ
ユマは練れば練るほど色が変わってテーレッテレー(それで成功するとは言ってない)
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