都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達…… Part13

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496 :次世代ーズ 「一日目の夜、『あkえ縺ョ縺イ縺槭¥』」 ◆John//PW6. [sage]:2022/01/27(木) 23:39:54.62 ID:MNOhVNoyo
 


 嗚呼、嗚呼、嗚呼
 遂に、遂に、遂に、この刻がやってきたのだ


 「トンカラトン」のみで構成された集団、「朱の匪賊」
 その四番隊

 彼らは「十六夜の君」を捜し、大挙してこの学校町を訪れた
 「狐」と呼ばれ、恐れられ、蔑まれている、「十六夜の君」を加勢するために



 そして、今宵
 遂に御姿を現したその女子に対し、四番隊 隊長 包 六郎(つつみ ろくろう)
 および、その場の四番隊総員が、膝をつき、平伏していた


 恍惚が、脳を蕩かす
 何故彼らは誰に言われるまでもなく、「十六夜の君」へ額突いたのか
 最早それを問う者は、そうした疑いを抱く者は、この場には残っていなかった


「『十六夜の君』……」


 平伏したまま、中之条は咽び泣いた

 中之条――元 三番隊にして先の悲劇の今や唯一の生き残りだ
 四番隊を「十六夜の君」へ引き合わせるべく、自ら先導役を買って出たのだ

 その労苦が、今まさに報われたのだ


「『十六夜の君』、お逢いしとうございました……」



「『十六夜の君』、拙者は『朱の師団』四番隊 隊長、包 六郎と申します
 先の戦場では三番隊が力及ばず、御許への助太刀を成し遂げられず、申し訳ございません」



 平伏したまま、包は目の前に現れた女子に申し出た



「三番隊より御許への加勢を頼まれ、四番隊、遅れ馳せながら参上致しました
 我ら四番隊、御許へ命を捧げます故――」



 俄かに、場を満たしていた香気が、一際強まった

 官能が四番隊を犯す

 恍惚が四番隊を犯す



「――なんなりと、御命令を」



 彼らがかつて盃を交わした「朱の師団」本隊への忠誠など、とうに吹き飛んでいた
 彼らと苦楽を共にした副隊長、副々隊長、そして四番隊若干名の不在など、最早些末事と成り果てていた


 この刻

 既に「朱の匪賊」四番隊は、「狐」による完全な支配下にあった



 そして、これ以降

 「朱の匪賊」四番隊は、「狐」の手勢、その忠実な手駒として動くことになる





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