【ゼルダの伝説】リンクルが時の勇者になるようです

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1 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:30:21.14 ID:8UGvUJDm0
 ハイラル王国に広がる深き森……。
 その森を守り続けてきたワシを、人はデクの樹と呼んでいた。
 この森にはコキリ族という者たちが住んでおる。
 彼らはそれぞれ自分だけの妖精を持っておった。
 じゃが……たった一人だけ、妖精を持たぬ少女が居たのじゃ……。
 彼女の名は――




どうしようもないくらい私事で申し訳ないけどクソ会社辞めて気が済むまでゼルダ無双やったので記念に

時のオカリナのネタバレなんか今更誰も気にしないとは思うけど注意してね
ゼルダの設定に関する独自の解釈とか百合要素とか、色々もうR板に立てた時点でお察しください
安価とかコンマとかも使うかもしれない

無双のリンクルとは容姿がほぼ同じなだけで、性格も生い立ちも違う別人だから(震え声)
なんかもう色々許してくれ
2 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:32:34.40 ID:8UGvUJDm0
 ep.1 リンクル


「リンクル……! リンクル! 起きて!」

リンクル「うんー……」

妖精「リンクル! 起きてってば! デクの樹様がお呼びなの!」
妖精「早く起きて、一緒に来て!」

リンクル「……ふあ……んん……」
リンクル「妖精……?」

ナビィ「私、妖精のナビィ! 今日からあなたの相棒ヨ!」
ナビィ「早く、デクの樹様が呼んでるのよ!」

リンクル「ナビィ……あたしの……妖精……!」
リンクル「ぃやったぁぁぁぁあぁああああ!!」

ナビィ「ぴぃっ!?」キーン

リンクル「やった! やった!! あたしのとこにもついに妖精が!」ピョンピョン
リンクル「苦節10年とちょっと! 長かった! 実に長かった!!」ピョンピョン

リンクル「ついに! ついに!!」プルプル
リンクル「あたしにも、妖精が!」バッ

リンクル「ちっちゃくて、キラキラしてて、声も可愛い妖精が!!」ピョンピョン
リンクル「これからよろしくね、ナビィ!」

ナビィ「え、えぇ、よ、よろしくね……?」ヒキッ
ナビィ(なんだか、急に不安になってきた……)
3 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:33:10.60 ID:8UGvUJDm0
リンクル「で、何だっけ? デクの樹様が呼んでるって?」

ナビィ「うん。リンクルにしか頼めないって……」

リンクル「んー……でもあたしなんかに何か出来ることなんてあるのかなぁ」
リンクル「っていうか、その前にミドのやつに自慢しに行っていい?」

ナビィ「デクの樹様が先!」

リンクル「ちぇー」

「リンクルー!」

リンクル「あ、サリア来ちゃったんだ」
リンクル「今下りるから待っててー!」
4 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:34:21.66 ID:8UGvUJDm0
――コキリの森

サリア「おはよ、リンクル」

リンクル「おはよー」
リンクル「今日は何して遊ぼっか?」

ナビィ「ちょっと、リンクル!」

サリア「あれ? リンクル、あなたのところにもついに妖精が来たんだネ! おめでとう!」

リンクル「そうっ、ありがとっ! ナビィっていうの! 長かったよー、ほんと!」

ナビィ「ご、ゴメンネ……って私何も悪くないんだけどね?」

サリア「いっつもミドに意地悪されてたもんね」

リンクル「これでもう“妖精なし”なんて呼ばれずに済むわー」

ナビィ「あの……」

サリア「で、何の話だったっけ?」

リンクル「……何だっけ?」

ナビィ「デクの樹様!」

リンクル「……、……ああー! そう! デクの樹様に呼ばれてたんだった!」

サリア「デクの樹様に? なら早く行かなきゃ!」
サリア「用事が済んだら遊びまショ!」

リンクル「うん!」

ナビィ「はぁー……大丈夫かな、この子……」
5 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:35:19.27 ID:8UGvUJDm0
リンクル「あれ……デクの樹様のとこへ行く道……」
リンクル「……ミドじゃん」

ミド「なんだよ“妖精なし”!」
ミド「妖精も居ないような半人前は通してやんねーぞ!」

リンクル「ふふーん、そう思うでしょ?」
リンクル「いっつもいっつもそう言ってきたよね!」

リンクル「でも今日のリンクルは一味違うのよ!」
リンクル「ごまだれー!」バッ

ナビィ「きゃんっ」

ミド「あれっ」
ミド「い、居るじゃん、妖精……」

リンクル「そうだよっ! だからもう半人前なんて呼ばせないんだから!」
リンクル「それに、デクの樹様に呼ばれてるの。ここを通してよ」

ミド「な……何ィー!?」
ミド「なんだよ! なんでこのミド様じゃなくてお前なんだよ!」

ミド「おっもしろくねぇー!」
ミド「オイラは認めねぇぞ! お前なんかまともに剣も盾も持ってないじゃんか!」

リンクル「や、だってあたしいっつもクロスボウ使ってるし……」

ミド「と、兎に角だ! 剣と盾くらい持ってないとデクの樹様のお手伝いなんて出来ねぇぞ!」

リンクル「あんたも持ってないけどね」

ミド「うるせいっ! ここを通りたきゃ剣と盾くらい持ってきナ!」
6 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:36:02.53 ID:8UGvUJDm0
リンクル「ぐぬぬ……」

ナビィ「梃子でも動かなそうね……兎に角、剣と盾探しまショ」

リンクル「探すったって……」
リンクル「うーん……盾はお店で売ってるのよね」

ナビィ「40ルピーだっけ?」

リンクル「確か。盾はそれでいいとして……」
リンクル「剣、剣かぁ……」

サリア「リンクル、どうしたの?」

リンクル「あ、サリア……」
リンクル「実は……」
7 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:37:08.08 ID:8UGvUJDm0
サリア「もうっ、ミドったら、また……!」
サリア「リンクル、一緒に行きましょ? 私からも言ってあげるから……」

リンクル「ありがと、サリア……」
リンクル「でも、ちょっと気になるんだよね」

サリア「何が?」

リンクル「剣、使ったことないから」

サリア「いっつもクロスボウと足技だけで魔物やっつけてるもんね」

ナビィ「そうなの? っていうか、いっつもって……」

サリア「私のお気に入りの場所ね、迷いの森の奥の方なんだけど」
サリア「時々魔物が出るの。デクナッツとか、ウルフォスとか」

ナビィ「そんなに危ないところ行くんだ……」

サリア「だから、いつもリンクルと一緒に行くんだ」
サリア「リンクル、すっごく強くてかっこいいのヨ?///」

リンクル「そ、そう?」
リンクル「そんなこと言われると照れちゃうなー///」

ナビィ「キマシ……」
ナビィ(……私、今何を言い掛けたんだろう……?)
8 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:37:40.32 ID:8UGvUJDm0
――森の練習場

サリア「で、武器といえば練習場だけど……」
サリア「ここに一本くらいあったりしないかな?」

リンクル「確かにデクの棒とかデクの種とか置いてあるけど」
リンクル「剣は見たことないなぁ」

サリア「あ、ねぇねぇ、あの穴何かしら?」

リンクル「穴?」
リンクル「……ほんとだ。今まで結構ここ使ってたのに気付かなかった」

サリア「クロスボウや格闘は横か手前でやってるもんね」

リンクル「向こうに何かあるみたい……」ノソノソ

サリア「あ……」ドキッ
サリア「り、リンクル! パンツ見えてる! 見えてるよ!」

リンクル「えっ、嘘っ!?」

サリア(今日は、白っ!)

ナビィ(先が思いやられるなぁ……)
9 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:38:17.62 ID:8UGvUJDm0
リンクル「ほんとに剣があるとは思わなかったよ……」E:コキリの剣、デクの盾

ナビィ「ミド、悔しがってたわね」

リンクル「良い気味!」
リンクル「大分時間経っちゃったけど、デクの樹様怒ってないかなぁ……」

ナビィ「だ、大丈夫よ、きっと」
10 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:38:43.36 ID:8UGvUJDm0
デクの樹「おぉ……戻ったか、ナビィ……」
デクの樹「そして、リンクル……よくぞ来てくれた」

リンクル「デクの樹様、ご用事は何ですか?」

デクの樹「うむ……」

リンクル「……なんだか、具合悪そうだけど、大丈夫なの?」

ナビィ「……」

デクの樹「……リンクルよ……」
デクの樹「やはり、お前には、見込みがある」

リンクル「見込みって……あたしに? 何の?」

デクの樹「時にリンクル」
デクの樹「お前は最近、毎日のように恐ろしい夢を見てはいないか?」

リンクル「夢……」
11 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:39:20.22 ID:8UGvUJDm0
リンクル(そういえば、最近変な夢を見る)
リンクル(迷いの森の奥の神殿より大きくて、尖った屋根がいくつも立った綺麗な建物)

リンクル(その建物の前に立っているあたし)
リンクル(見る見るうちに空が黒い雲で覆われていって……)

リンクル「……確かに、見てます」
リンクル「よく分かんないけど、言われてみれば、怖い夢だったかも……?」

デクの樹「やはりか……その夢は、今この世界に忍び寄る邪悪な気配そのもの……」
デクの樹「お前は、それを感じたのじゃ……」

リンクル「邪悪な気配……」

デクの樹「リンクル……」
デクの樹「お前が、この森で一番の手練れであることはよく知っている」

デクの樹「じゃが、この邪悪な気配は、森で見かける魔物とは比べ物にならん程、強力じゃ……」
デクの樹「だから、今ここでお前の勇気を今一度試させてほしい……」

デクの樹「お前はさっき、ワシの具合が悪そうだと言ったな……」
デクの樹「ワシには今、呪いがかけられておる……」

デクの樹「お前の知恵と、勇気でその呪いを解いてほしいのじゃ……」
デクの樹「呪いが解けたら、またお前にせねばならない話がある……」
12 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:40:37.53 ID:8UGvUJDm0
 ep.2 冒険の始まり


――デクの樹様の中

リンクル「ほぇー、これがデクの樹様の那珂か……」

ナビィ「こんな感じになってるのね……」
ナビィ「あ、リンクル! 見て!」

リンクル「ん……蜘蛛の巣?」
リンクル「スタルチュラの巣かな? 下に何か見えるけど……」ピョンピョン

ナビィ「あなたの体重じゃ軽過ぎて破れないわネ」
ナビィ「燃やしてみる? もしくは……もっと高いところから飛び込んでみるとか?」

リンクル「それ名案。じゃ、そこから上ってみよっか」

ナビィ「え、マジ……?」
ナビィ(冗談のつもりだったんだけどな……)
13 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:41:04.63 ID:8UGvUJDm0
ナビィ「Watch out! スタルウォールよ!」

リンクル「ごまだれー」つクロスボウ
リンクル「せいっ」バシュッ

スタルウォール「アベシッ」ボトッ

リンクル「これで上れるね」
14 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:41:43.38 ID:8UGvUJDm0
ガコーン

リンクル「うわっ、閉じ込められた」

ナビィ「デクナッツが居るヨ!」

リンクル「ふんっ」バシュッ

デクナッツ「ピピィッ!」
デクナッツ「痛いっピ! 許してっピ!」ジタバタ

リンクル「じゃあそこ開けて」

デクナッツ「そ、それは無理だっピ」

リンクル「……」チャキ

デクナッツ「まままま待つっピ! お、奥のスイッチを撃ち抜いたら開くっピ!」
デクナッツ「だだだだからその矢はオイラじゃなくて奥のスイッチに撃ってっピ!」

ナビィ「……ああ、無理って、開く能力がないってことね。リンクル、クロスボウ下ろしたげて」
15 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:42:11.06 ID:8UGvUJDm0
リンクル「邪魔」バシュッ

スタルチュラ「ウワラバ」ボトッ

リンクル「ここがてっぺんかな?」
リンクル「確かにここから飛んだらあの蜘蛛の巣くらい破れそう」

ナビィ「ね、ねぇ、ほんとにやるの?」

リンクル「なんで? 言い出したのはナビィじゃない?」

ナビィ「で、でも、こんなとこから飛んだら、下手しなくても怪我しちゃうヨ?」

リンクル「へーきへーき」ピョンッ

ナビィ「ちょっ……!」
16 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:42:48.16 ID:8UGvUJDm0
ドボーン

リンクル「ぶはっ!」
リンクル「ああ、もう! 下は池だったなんて!」ザブザブ

ナビィ「大丈夫? まさか本当に飛んじゃうなんて……」

リンクル「言ったのはナビィでしょ?」

ナビィ「流石に実行するとは思わないヨ……」

リンクル「何よそれー」ザバッ
リンクル「うー、さむ……」フルフル

ナビィ「びしょ濡れね」

リンクル「でも蜘蛛の巣は破れたし、下にも降りられたよ」
リンクル「ちょっとそこで服乾かして行こ」
17 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:43:39.20 ID:8UGvUJDm0
幼生ゴーマ「ヘイヘイオンナダワルカネェ」ボトッ カサカサカサカサ

リンクル「うわっ気持ち悪っ」バシュッ

幼生ゴーマ「サイキンノネーチャンキツイヤ」バタッ

ナビィ「なんだかこれまでの魔物とは違う……?」
ナビィ「スタルチュラやデクナッツなんかは森でも時々見かけるわよネ?」

リンクル「んー、確かに。デクナッツなんか迷いの森行けばいっぱい居るし」バシュッ
リンクル「こんなおっきい虫……虫? みたいなのは見たことないかも」バシュッ

ナビィ「これがデクの樹様の言ってた呪いかしら……」

リンクル「まぁやることは変わんないよ」バシュッ

ナビィ「……っていうか、何発撃ってるノ!? 矢が勿体ないヨ!」

リンクル「いや、ほんとに死んだのかなって……」

ナビィ「もう生命力は感じられないから! 死んでるから! 死体撃ちはやめたげてよぉ!」
18 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:44:22.03 ID:8UGvUJDm0
次男デクナッツ「ここは通さねぇっピ!」ベッ

リンクル「おっと」

デクの盾「フンッキカヌワ」バコッ

リンクル「あ、これ盾で跳ね返せるんだ」

次男デクナッツ「ピピィッ!」

三男デクナッツ「ぴっ! よくも兄弟を!」

リンクル「あらもう一匹」バシュッ

三男デクナッツ「ピピィッ!」

長男デクナッツ「ピピッ、兄弟達が!」

リンクル「ほい」バシュッ

長男デクナッツ「ピピィッ!」
長男デクナッツ「な、なんでオイラ達の秘密知ってるっピ!?」

リンクル「え?」

ナビィ「秘密?」

長男デクナッツ「悔しいからゴーマ様の秘密も教えちゃうっピ!」
長男デクナッツ「ゴーマ様は目を攻撃されると怯むから、その間は隙だらけだっピ!」

ナビィ「あ、ありがとう……?」

長男デクナッツ「ゴーマ様……」
長男デクナッツ「ゴーマんなさい……なんちて」ズボッ

リンクル「……行っちゃった」

ナビィ「なんだったのかしら……? 秘密って……」
19 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:45:49.88 ID:8UGvUJDm0
リンクル「ここが一番奥かな? 広い部屋だけど……」

ガコーン

リンクル「あれっ、入ってきた扉が……」
リンクル「壁になっちゃったみたい」コンコン

ナビィ「Hey……リンクル……リンクル……!」

リンクル「何?」

ナビィ「そ、そこの天井、何か居るヨ……?」

リンクル「天井?」

カサカサカサカサ

リンクル「……ぅゎ……」
リンクル「なんだあれ、気持ち悪……っ」

ゴーマ「気持ち悪いとはなんだ気持ち悪いとは!」ギョロッ

甲殻寄生獣 ゴーマ

リンクル「こっち見ないでよ気持ち悪い!」バシュッ
リンクル「ていうか喋んないでよ気持ち悪い!」バシュッ バシュッ

ゴーマ「あぎゃああああっ!?」ドシーン

ナビィ「こいつよ! デクの樹様にかけられた呪い!」

リンクル「落っこちたよ?」

ナビィ「まだ生きてるワ! 早くとどめを……!」

ゴーマ「よくもやってくれたな!」ムクッ

ナビィ「って言ってる間に起きちゃった!」

リンクル「ほいっ」バシュッ

ゴーマ「ぐおおっ!?」ガクガク

ナビィ「……あ、そっか! 目が弱点なんだ!」

リンクル「まぁ弱点分かっちゃえば簡単だよね」
リンクル「これでとどめよ!」ザシュッ

コキリの剣「ココニキテハジメテノデバンダト」

ゴーマ「グアアアアアアアアァァァァァ……」

ナビィ「やった!」
20 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:46:26.91 ID:8UGvUJDm0
――デクの樹様の前

デクの樹「よくぞワシの呪いを解き、見事な勇気を示したなリンクル……」
デクの樹「お前はワシの願いを託すに、相応しい子であった……」

リンクル「これでデクの樹様も元気になるよね!」

デクの樹「……リンクル」
デクの樹「ワシにかけられたのは死の呪い……命までは、元には戻らぬようじゃ……」

リンクル「えっ……」

デクの樹「よく聞くのじゃ、リンクル……」
デクの樹「ワシに死の呪いをかけたのは、黒き砂漠の民じゃ……」

リンクル「黒き砂漠の民……?」

デクの樹「あの者は邪悪な魔力を操り、ハイラルのどこかにあるという聖地を探し求めておった……」
デクの樹「何故なら……聖地には神の力を秘めた伝説の聖三角、トライフォースがあるからじゃ……」
21 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:47:07.03 ID:8UGvUJDm0
 世に理なく、命未だ形成さず。
 混沌の地ハイラルに黄金の三大神、降臨す。

 すなわち、力の女神ディン……
 知恵の神ネール……
 勇気の神フロルなり……

 ディン……
 その逞しき炎の腕を以て、地を耕し赤き大地を創る。

 ネール……
 その叡知を大地に注ぎて、世界に法を与える。

 フロル……
 その豊かなる心により、法を守りし全ての命創造せり。

 三大神、その使命を終え、彼の国へ去り行きたもう。
 神々の去りし地に、黄金の聖三角残し置く。
 この後、その聖三角を世の理の礎とするものなり。
 また、この地を聖地とするものなり。
22 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:47:41.74 ID:8UGvUJDm0
デクの樹「あの黒き砂漠の民をトライフォースに触れさせてはならぬ!」
デクの樹「悪しき心を持つあの者を聖地へ行かせてはならぬ!」

デクの樹「あの者はワシの力を奪い、死の呪いをかけた……」
デクの樹「ワシは間もなく死を迎えるじゃろう……」

デクの樹「だが……悲しむことはない……」
デクの樹「今こうしてお前にこのことを伝えられたこと……」

デクの樹「それが、ハイラルに残された……」
デクの樹「最後の希望だからじゃ……」

デクの樹「リンクルよ……」
デクの樹「ハイラルの城へ行くがよい……」

デクの樹「その城には、神に選ばれし姫がおいでになる筈じゃ……」
デクの樹「この石を持ってゆけ……あの男が、ワシに呪いをかけてまで欲した、この石を……」

リンクル「これは……?」

デクの樹「森の精霊石……コキリのヒスイじゃ……」
デクの樹「それを姫にお見せし、共にハイラルを救う手立てを探すのじゃ……」

デクの樹「頼むぞ、リンクル……」
デクの樹「お前の勇気を、信じておる……」

リンクル「デクの樹様……」

デクの樹「妖精ナビィよ……」
デクの樹「リンクルを助け、ワシの志を継いでくれ……」ズズ……

デクの樹「良いな……ナビィ……」ズズズズ……
デクの樹「さらば……じゃ……」ゴゴゴゴゴ……

ゴゴゴゴゴゴゴ ゴ  ゴ   ゴ

リンクル「……」

ナビィ「……行きましょ、リンクル!」
ナビィ「ハイラル城へ!」

リンクル「……うん」

ナビィ「さよなら……デクの樹様……」
23 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/03(土) 14:54:08.28 ID:8UGvUJDm0
書き溜め出し切ったので一旦ここまで
ゼルダSS少なくて寂しい

そういえばコキリ族って結局なんなんだろうな
遠くから見ると姿が消えて妖精だけ見える状態になるし、森の外に出たら死んじゃうって言われてるのに森の外には一応出れるっぽいし、何百年か経つとコログになっちゃうし
デクの樹の加護を受けてるから子供の姿のままなだけで本質はハイリア人と一緒とか、森の木々の妖精とか、色々説あるけど
いずれにせよコキリの森はネバーランド
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 15:19:15.48 ID:WUI6wK2LO
おつです
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 17:37:31.15 ID:sAE3mBGXo
乙
ただチンクルに見えたのは俺だけじゃないはず
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 18:10:43.00 ID:BDgn+pM2o
基本的にメインシナリオにそって行く感じかな?
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 20:12:41.14 ID:aqhjn4+qo
おつ
ルト×リンに期待してます!
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 21:06:23.80 ID:RICsDPIto
乙です
これは期待
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 09:04:32.12 ID:x0Jo5ywSO
てっきりNo Doorsかと思ってたわ
30 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/04(日) 13:09:46.74 ID:Y8RltpkZ0
 ep.3 外の世界へ


ミド「おい、リンクル!」

リンクル「……ミド」

ミド「お前、何やったんだヨ?」

リンクル「……」

ミド「デクの樹様……死んじゃったんじゃないのか!?」
ミド「どーすんだよ! お前のせいだかんな!」

リンクル「……」
リンクル「……そうね、そうかもしれない」

ナビィ「リンクル……」

リンクル「でも、だからこそ、デクの樹様の意思を継がなきゃ」
リンクル「ミド、よく聞いて」

ミド「……何だよ」

リンクル「あたしね、デクの樹様の言い付けで森の外に出なきゃならないの」
リンクル「森の外に出たら死んじゃう、っていうのは昔から聞いてた話だけど……」

リンクル「でも、これはあたしがやらなきゃいけない」
リンクル「ミドも言ったじゃん、デクの樹様が死んじゃったのはあたしのせいって」

ミド「あ、いや、それは……」

リンクル「だから、あたしはこの言い付けを守らなくちゃいけない」
リンクル「外の世界っていうのがどのくらい広いか分かんないから、どのくらいかかるか分かんないけど……」

リンクル「必ず、帰ってくるよ」
リンクル「使命を果たしたら、必ず」

リンクル「暫く居なくなるから、森のこと……サリアのこと、よろしくね」
リンクル「剣も、返すよ。練習場に隠してたのあんたでしょ?」スッ

ミド「……そんな剣……」
ミド「そんな剣、くれてやらぁ!」ドンッ

ミド「もう帰ってくんな!」グスッ
ミド「帰ってくんなバカー!」グスグス

リンクル「……」ダッ
31 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/04(日) 13:11:02.01 ID:Y8RltpkZ0
――迷いの森 橋の上

「行っちゃうのね……」

リンクル「?」クルッ
リンクル「サリア……」

サリア「サリア、思ってたの……」
サリア「リンクル、いつか森を出て行っちゃうんじゃないかって……」

リンクル「……あたしも、なんだかサリア達とあたしってどこか違うような気はしてたよ」

サリア「!」
サリア「……でも、そんなの、どうでもいい!」

サリア「あたし達、ずーっとトモダチ! そうでしょ?」
サリア「このオカリナあげる! 前にあたしのオカリナの音色が好きだって言ってくれたでしょ?」

リンクル「でも、それじゃサリアは……」

サリア「ううん、オカリナならまた作れるから……」
サリア「オカリナ吹いて、あたしのこと思い出したら、またいつでも戻ってきてね」

リンクル「……うん。大切にするよ」
リンクル「じゃあ……また、ね」

サリア「うん、またね……」
32 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/04(日) 13:11:54.44 ID:Y8RltpkZ0
――ハイラル平原

「ホホーゥ! リンクルよ、こちらをご覧」

リンクル「うん?」
リンクル「うわっ、でかっ! フクロウ!?」

ケポラゲボラ「フクロウではない、ケポラゲボラじゃ」
ケポラゲボラ「やっとお前の旅立ちの時がきたようだの」

リンクル「……あたしのこと知ってるの?」

ケポラゲボラ「よぅーく知っているとも」
ケポラゲボラ「デクの樹とも古い友達だよ」

ケポラゲボラ「お前はこの先多くの苦難に出会う」
ケポラゲボラ「それがお前の運命……それを恨んではならん」

ケポラゲボラ「この道を真っ直ぐ行くと、ハイラルの城が見えてくる」
ケポラゲボラ「だが、お前がその小さな身体で歩いて行くには広大な平原じゃ」

ケポラゲボラ「途中で別の道とぶつかる。それは行商の道だから、馬車と出会うであろう」
ケポラゲボラ「心優しい者に出会うことが出来れば、そのまま城下町まで乗せてもらえるかもしれんな」

リンクル「ここにきて運頼み?」

ケポラゲボラ「ホホ、それも旅の醍醐味であろう」
ケポラゲボラ「それではワシは一足先に行くとしよう。待っておるぞ。ホホーッ!」バサバサ

リンクル「……行っちゃった」

ナビィ「行きましょリンクル、この道を真っ直ぐだって!」
ナビィ「きっと良い人の馬車にも会えるよ!」
33 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/04(日) 13:12:41.67 ID:Y8RltpkZ0
ガラゴロガラゴロ

リンクル「本当に出会えるとは思わなかったね」

ナビィ「ネー」

「妖精ちゃん、何の準備もなしに平原を越えようなんて無茶だよ」

リンクル「こんなに広いとは思わなかったんだもん」
リンクル「それにしても馬の手綱を持ってるあの人、おっきな人だね。これが大人?」

「とーさんのこと? うん、あれが大人。見たことないの?」

ナビィ「コキリ族はずっと子供の種族だから、大人は見たことないよネ」

「お、そろそろ見えてくるだーよ」
「ハイラル城下町だ」
34 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/04(日) 13:15:12.14 ID:TKL21FKP0
――ハイラル城下町

リンクル「わぁー、すっごーい! こんなに人が居るんだ!」
リンクル「この地面も、壁も、石かな? 家も石で出来てる!」

ナビィ「大人も子供もいっぱいね! あれはお爺さん? 初めて見るものばっかり!」

リンクル「ん、この匂いは……?」
リンクル「わっ、何これ? 見たことない食べ物がいっぱい!」

ナビィ「どう加工したらこんな風になるんだろう?」
ナビィ「気になるものいっぱいね!」

リンクル「……あ、でもお金持ってないや」

ナビィ「今いくらぐらい持ってたっけ?」

リンクル「10ルピーとちょっと……」

ナビィ「そこのお店の食べ物を少しくらいは買えるかなぁ……」

リンクル「……あっ!」

ナビィ「どうしたの?」

リンクル「予備ボルト、置いてきちゃった……!」

ナビィ「ボルト?」

リンクル「クロスボウの矢。迷いの森とか行く時は予備も持ち出すんだけど、あの時はまさか使うと思わなくて」
リンクル「何本か回収したとはいえ、デクの樹様の中で大分撃っちゃったからなぁ」

ナビィ「……そういえば、デクの樹様のこと終わってから家にも寄らずに出てきたんだもんネ」
ナビィ「あと何本くらいあるの?」

リンクル「あと10本もない……」

ナビィ「ちょっと心許ないわね……」

リンクル「うーん……まぁ、城下町の中なら安全そうだし」

ナビィ「……ほんとにそう思ってる?」

リンクル「なんで?」

ナビィ「左手。平原は仕方ないにしても、城下町入ってからもずっとクロスボウに触ってる」
ナビィ「フードもずっと被ったまんまで、なんだか顔隠してるみたいだヨ?」

リンクル「……ごめん、つい、大きな人が多いから怖くて」

ナビィ「大人を見るのも殆ど初めてだもんね……」
35 : ◆R/MMXv4xbuiy [saga]:2018/02/04(日) 13:16:09.89 ID:TKL21FKP0
男「そこの可愛いお嬢さん」

リンクル「?」

男「どうだい、少し遊んで行かないかい?」

リンクル「遊んでって言っても……」
リンクル「ごめんなさい、今お金がないの」

男「平気だよ、お金なんて借りればいいし、君は可愛いからきっとすぐに稼いじゃうよ」
男「君みたいな子が好きな人だっていっぱい居るわけだしね……」ボソッ

リンクル「……」

ナビィ「……リンクル、なんだか怪しいヨ」

男「さあ、おいで」

リンクル「いや……」

兵士「おい、そこで何をしてる」

男「げっ!」
男「ななな何もしてやせんよ、ははは……」

兵士「本当だろうな? ここ最近阿漕な商売で女性を騙している輩が居ると聞くぞ」ジロリ

男「そ、そんな人聞きの悪い……」
男「あ、あっしは忙しい身なのでね、もう失礼しますね、へへへ……」スタコラ
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