ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」

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1 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/14(水) 00:28:26.58 ID:ZglLaJqo0
L「今さらながらプリンセス・プリンシパルのssだ…注意事項があるので任務開始前に読んでおけ」

7「…注意事項はこれです」


…注意事項…

主要な登場人物は百合・レズのみ(ユリ・アイズ・オンリー)

投下遅い

キャラ崩壊あり

シリアス少なめ


L「…以上だ。この内容を理解してから任務を開始しろ」

………


2 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/14(水) 01:01:06.24 ID:ZglLaJqo0
…case・ドロシー×プリンセス…

ドロシー「…は?」

L「聞こえたはずだ、『D』」

ドロシー「いや、聞こえたけど……プリンセスにハニートラップを仕掛けろ…って」

L「そうだ。今の所「チェンジリング作戦」は上手く行っている……が、この世界に『シロ』の者などいない、いるのは黒か灰色だけだ」

ドロシー「ましてや自分からこっちに加わってきたプリンセスとあらば、なおの事信用できない…か?」

L「そうだ。そこで『D』、お前がプリンセスに甘い顔を見せて本音を聞き出せ…どんな手段を使っても構わん」

ドロシー「…了解」


…部室…

プリンセス「美味しい紅茶ね…ドロシーさんもいかが?」

ドロシー「そうだなぁ、あたしは酒の方がいいけど…ま、頂くよ」

ベアトリス「珍しいですね、ドロシーさんがそんなに素直に」

ドロシー「なんだとぅ?」むにぃ…!

ベアトリス「い、いふぁいれすぅ…もう、ほっぺたがちぎれるかと思ったじゃないですか」

ドロシー「ふふ、そういう生意気な口をきくからだろ……っと、あちっ!」パチャ…!

ベアトリス「ほら、そうやってふざけているからですよ!」

ドロシー「あちゃー…なぁベアトリス、悪いけどあたしの部屋から代わりの服を取って来てくれないか?」

ベアトリス「えぇー?私はドロシーさんのメイドじゃないんですよ?」

ドロシー「仕方ないだろ…まさかこの濡れた服で帰るわけにはいかないし、ここに置いてある着替えって言ったら『活動用』の服だけなんだよ」

プリンセス「…ベアト、ドロシーさんの着替えを取って来てあげて?」

ベアトリス「姫様がおっしゃるなら……じゃあ取ってきますね」

ドロシー「頼んだぞ…クローゼットの中の服を見て鼻血を噴くなよ♪」

ベアトリス「誰がですか!…まったくもう……」

プリンセス「くすくすっ…表向きはああ言ってはいるけれど、ベアトはドロシーさんが嫌いじゃないのよ♪」

ドロシー「分かってるさ…何しろスパイだもんな?」

プリンセス「ふふ、スパイにしてはベアトは正直だけど♪」

ドロシー「かもな…って、冷たいな」

プリンセス「ティーカップ一杯分を浴びてしまったものね…ハンカチを貸してあげるわね?」

ドロシー「いや、胸元だけだし着替えも取って来てもらってるからな……よいしょ…」するっ…

プリンセス「…」

ドロシー「……ところで、プリンセス」

プリンセス「何かしら?」

ドロシー「ベアトリスもいないから言うけどさ……あたしの事、どう思ってるか…教えて欲しいんだ///」

プリンセス「それはもう、大事なお友達で『チーム白鳩』の頼れるメンバーよ?」

ドロシー「そうじゃなくて……あたしはさ、プリンセスの事が…」ずいっ…

ベアトリス「はい、取ってきましたよ……って、なんでそんな格好をして姫様に迫ってるんですか///」

ドロシー「お、悪いねぇ…って、真っ赤になってるってことはあたしに気があるのかー?」

ベアトリス「な、何いってるんですか…とにかく着替えて下さいっ!」

ドロシー「はいはい」

プリンセス「…ふふふ」

3 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/14(水) 01:33:08.43 ID:ZglLaJqo0
…夜・寝室…

ドロシー「それにしても…昼間は上手くかわされちゃったし、これからどう聞き出すか……はーい?」

プリンセス「…こんばんは、ドロシーさん♪」

ドロシー「うぇっ、プリンセス…!?」

プリンセス「ふふ…お茶の時はお答えできずじまいだったでしょう?きっと答えを早く聞きたいだろうと思って…♪」

ドロシー「いや、それは嬉しいけどさ……ネグリジェだけで来たのかよ///」

プリンセス「ええ」

ドロシー「と、とにかく中に入ってくれないか……寮監だのに見つかるとうるさいからさ」

プリンセス「そうだったわね。それでは、お邪魔します♪」

ドロシー「あー…えーと……飲み物でもだそうか?」

プリンセス「お気遣いなく♪…ベッドの上に座ってもいいかしら?」

ドロシー「あぁ、どうぞ…あたしもベッドに座るから、隣にかけなよ」

プリンセス「ありがとう♪…そういえば、ベアトはアンジェたちと一緒に監視任務に就いているのよね」

ドロシー「ああ…何でも王国側のスパイが入り浸っている部屋があるとかで……」

プリンセス「と言うことは…お昼みたいにお話が途中で止まることもないわけね♪」

ドロシー「お、おい…プリンセス……その、近いって///」

プリンセス「だって、私の事を好きって言ってくれたのはドロシーさんでしょう?」

ドロシー「いや、まぁ…それはそうだけどさ……だいたいプリンセスにはアンジェもベアトリスもい…」

プリンセス「二人きりの時に他の女の子の名前を出すのはいけないわ…♪」

ドロシー「いや、プリンセスもアンジェとベアトリスの名前を言ってたろ…」

プリンセス「だって…私はプリンセスだもの♪」

ドロシー「……横暴だな、おい」

プリンセス「ところで…私がドロシーさんの事をどう思っているか……だったわね?」

ドロシー「あ、あぁ…正直、プリンセスはあたしたちの…いや、あたしの事……どう思う///」

プリンセス「そうねぇ……食べちゃいたいわ♪」

ドロシー「…は?」

プリンセス「だって…あんな美味しそうな胸元を見せつけられたら……我慢できる人はいないんじゃないかしら///」ぐいっ…!

ドロシー「おわっ…ち、ちょっと待った!」

プリンセス「何かしら?」

ドロシー「いや、こういう物ってもう少し…その……なんか準備とかいるんじゃないか?…たとえば、ロウソクで照らされたステキなディナーとか……星空の下で告白とか……///」

プリンセス「ふふ、そうね…それじゃあ♪」

ドロシー「いや、カーテンを開けてどうするんだ…?」

プリンセス「ドロシーさん…好きよ///」

ドロシー「うえぇぇっ…!?」

プリンセス「はい「星空の下での告白」完了…では改めて♪」

ドロシー「うわっ、ちょ……待って…アンジェ、助けてくれぇ……ああぁぁっ!」

………



…翌朝…

プリンセス「ふふ、楽しかったわ…それじゃあ、また♪」

ドロシー「…ぜぇ、はぁ……死ぬかと思った…今までのケースの中で一番あの世に近づいたな……」

4 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/14(水) 01:49:35.84 ID:ZglLaJqo0
…図書館…


7「それで…?」

ドロシー「あー…プリンセスがダブル・クロスって言う可能性はない」

7「その根拠は?」

ドロシー「…プリンセスが『チーム白鳩』のメンバーを気に入っているから///」

7「それだけ?…理由にしては弱いわね」

ドロシー「いや、あたしが直接ハニートラップを仕掛けて聞き出したんだから間違いない…って、なんてこと言わせるのさ///」

7「スパイとはそういう物よ……で、どうだった?」

ドロシー「…何が」

7「夜のプリンセスよ…聞かせてちょうだい、そのためにこの作戦を『L』に提案したんだから」

ドロシー「おい」

7「こほん…いえ、今後プリンセスの寝返りを防ぐための予防線、あるいは弱点として記録しておかないと……」

ドロシー「…正直、あの状態のプリンセスは極めて危険だと思う」

7「なるほど」

ドロシー「正直、チームの全員をぶつけても勝てるかどうか……あたしは無理だと思う」

7「…つまり、プリンセスはタチ、と……とりあえずよくやってくれたわ」

ドロシー「ああ…あと、今回の件で」

7「なにかしら」

ドロシー「危険手当と傷病手当を加えておいてくれ…」



…寮の一室…

プリンセス「ふふふっ…♪」

ベアトリス「なんだか今日の姫様はとても肌艶がいいですね?」

プリンセス「そう?」

ベアトリス「はい、なんだかウキウキしていらっしゃいますし…何かいいことでもあったんですか?」

プリンセス「…かもね♪」

ベアトリス「?」


………

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/14(水) 02:32:25.26 ID:B/IhVWy3O
期待
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/14(水) 03:29:26.11 ID:3cbvHMyzo
素晴らしい
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/14(水) 18:15:35.97 ID:uRN43Uieo
いいね👍
8 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/15(木) 00:51:01.30 ID:aa8L3LrH0
…case・ドロシー×ベアトリス「The perfume」(香水)…


アンジェ「さてと…今回の任務は王国防諜機関のトップ、『ノルマンディ公』の情報を提供してくれる人物と接触することにあるわ」

ドロシー「なぁアンジェ、どうして直接接触しなきゃいけないんだ?…メールドロップで受け取る「デッド・レター・ボックス」方式じゃダメなのかよ?」

アンジェ「仕方ないわ…該当の人物は情報提供の代わりにこちらへの亡命を希望しているの」

プリンセス「ロンドンの壁を越えるには私たちが手引きしてあげないといけないものね……接触場所はとある貴族の舞踏会よ」

アンジェ「当然、プリンセスと私たち『ご学友』の分の招待状は届いているわ」

ドロシー「なるほどな……じゃあ車を出そうか?」

アンジェ「ええ…接触は私とドロシー。プリンセスは動くと何かと注目を浴びるから、ベアトリスと一緒にカバーを」

プリンセス「ええ♪」

ベアトリス「はい」

ちせ「ならわしはどうすればよいのじゃ?」

アンジェ「ちせは今回の接触が罠だった時に備えて潜んでいてほしい…銃は音が大きいし、よっぽどの事態でない限り抜けない。その分刃物なら静かに処理できるから」

ちせ「…うむ、承知した」

ドロシー「それじゃあ、お洒落なドレスで行くとしますか♪」

…舞踏会…

プリンセス「あら、伯爵夫人…ごきげんよう♪」

アンジェ「…予想通りプリンセスが会場の注目を集めているわ」

ドロシー「まぁ、プリンセスだもんな…おっ、ノルマンディ公が来たぞ」

アンジェ「……プリンセスに接近しているわね」

プリンセス「ご機嫌麗しゅう……あら」

ノルマンディ公「これはこれは奇遇ですな、姫君…舞踏会は楽しんでおられますか?」

プリンセス「ええ、とっても♪」

ノルマンディ公「それは何より……では、失礼」

プリンセス「…おかしいわね」

ベアトリス「何がです、姫様?」

プリンセス「伯爵の主催とはいえ小ぶりな舞踏会なのに、ノルマンディ公が来るなんて……何かあるわ」

アンジェ「…どちらにせよ、接触の時間はもうすぐよ……場所は中庭。「舞踏会の最中に気分が悪くなって、新鮮な空気を吸いに出た」と言うことになっているわ」

ドロシー「了解……で、あたしが付き添いってことだな」

アンジェ「ええ…年齢的にもオールドミスになりかかっているし、ちょうどいいわ」

ドロシー「う、うるさい!……これも任務なんだから仕方ないだろ?」

アンジェ「冗談よ」

ドロシー「…」

アンジェ「それじゃあ、スリー、トゥー、ワン…任務開始。……あー、急に頭が痛くなってきただー」

ドロシー「…ここでその田舎者設定を使うのかよ……気分がすぐれなくていらっしゃるの?」

アンジェ「んだー、頭が痛くて割れそうだー……空気を吸いにお庭に連れて行ってくんろー……」

ドロシー「ならお手をお貸ししますわ……あと、その顔で棒読みするのはやめろよ…噴き出しそうになるだろ」

アンジェ「…いいから……ランデヴーまであと五分二十秒よ」

9 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/15(木) 01:43:34.41 ID:aa8L3LrH0
…中庭…

アンジェ「…おかげで生き返っただー」

ドロシー「おい……さっきから聞いてるけどかなり雑だろ」

アンジェ「…ドロシー、こんな時にふざけないで」

ドロシー「いや、それは私の台詞だろ……おい、向こうの女…紺のドレスに白い花のコサージュを付けているぞ。対象はあれか?」

アンジェ「間違いないわね…合言葉は『ダンスはお嫌いですか』よ」

ドロシー「で、答えが『ええ、ワルツはあんまり得意ではないので』だったな」

アンジェ「その通りよ。それじゃあ接近するわ…」

ドロシー「…待てアンジェ、もう一人来た……って、あいつ!」

アンジェ「あの時の褐色女ね」

ドロシー「『ガゼル』だったか?…ノルマンディ公の子飼いの部下っていう話だったな」

アンジェ「……まずい」

ドロシー「…あいつ、情報提供者を片づける気だぞ……どうする?」

アンジェ「仕方ないわ…」ばさっ…!

ドロシー「…やれやれ、やっぱりそうなるか」しゅるっ…!

ガゼル「おや……こんなところでお散歩ですか、それとも…誰かと密会の予定でも入っているのかしら」

情報提供者「な…何の事かさっぱりですわ……」

ガゼル「そう…なら仕方ないですね……」ナイフを抜くガゼル…と、「Cボール」の閃光がきらめく

アンジェ(潜入バージョン)「…早く」情報提供者を抱え中庭を離れるアンジェ…

情報提供者「きゃっ…!」

ガゼル「…待て!……くっ!?」

ちせ(潜入バージョン)「ふんっ!」たたたっ…と駆けより袈裟懸けに一太刀浴びせる

ガゼル「…ちっ!」パンッ!……滑らかな動きでクリーム色をしたドレスの裾をはねあげると内腿に差していたリボルバーを抜き撃ちで放った…

ちせ「む…!」

ドロシー「……っ!」パン、パンッ!…六連発、.455ブリティッシュ口径の「ウェブリー&スコット」リボルバーを抜き、二発撃つ

警備隊「銃声だ!庭の方からだぞ!」

ガゼル「ちいっ…!」パンッ、パン!…ドロシーに牽制射撃を加えながらちせと渡り合う

ちせ「くっ…!」ガキンッ…キンッ!

ドロシー「…」パァン!…ちせとガゼルが切り結んだところでバラの花壇から腕を伸ばし、精密に狙って一発放った

ガゼル「うっ!」銃弾が身に着けていた何かを弾き飛ばすと、ガゼルはパッと身を翻し、何かを放り投げてから飛びのいた…

ちせ「…待て!……くうっ!」追いかけようとした瞬間に発煙弾の煙がもうもうとたちこめる……

ドロシー「…ちせ、深追いは厳禁だ。どの道警備だの野次馬だのがうじゃうじゃやって来るからな……さ、早く逃げるぞ」

ちせ「うむ…わしとしたことが勝負を焦り過ぎた」

ドロシー「なぁに、いい腕だったじゃないか…ん?……あいつ、何か落としていったな…香水か?」

ちせ「さぁ、急ぎ撤収じゃろう?」

ドロシー「あぁ、そうだな」

10 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/15(木) 02:14:39.31 ID:aa8L3LrH0
…部室…

アンジェ「とりあえず情報提供者の身の安全は確保できたわ」

ドロシー「まずは何よりだな…しかし、あの『ガゼル』とか言う褐色女……相当な腕だ」

プリンセス「それにノルマンディ公が情報の引き渡しを察知していた…ゆゆしき事態ね」

ドロシー「あぁ、全く……あ、そう言えばあの女がこれを落としていったんだが」…コト

プリンセス「ピンクのガラス瓶……香水?」

ドロシー「あぁ、プリンセスにもそう見えるよな?」

プリンセス「ええ…アンジェはどう思う?」

アンジェ「私も香水だと思うわ。香水は女性スパイの必需品だもの…でも、どこに入れていたって?」

ドロシー「多分、ふともものガーターベルトに差していたと思う……脚を止めようとして弾を撃ちこんだときに弾き飛ばしたみたいだからな」

ベアトリス「普通は香水をそんなところに入れたりはしませんよね?」

ちせ「もしや、毒薬かも知れんの」

ベアトリス「うーん…瓶は一見普通の香水にしか見えませんが……」持ち上げてランプの灯りに透かしてみる

ドロシー「ちょっと待て、棚に試薬があったよな……あれで…」

ベアトリス「きゃっ!」…プシュ

プリンセス「ベアト!?」

ドロシー「うぷっ!…おい、何やってるんだ」

ベアトリス「だってふたが外れていて…大丈夫ですか?」

ドロシー「あ、あぁ…ベアトリス、そっちは?」

ベアトリス「私も少し浴びましたけど…まさか死んだりしないですよね?」

アンジェ「今調べるわ……一応試験紙には反応がないわ」

ドロシー「…じゃあ、ただの香水だって言うのか?」

アンジェ「確証は持てないけど、そう言うことになるわ」

ドロシー「あんな『歩く兵器庫』みたいな女が武器じゃない物を持っているなんて信じられないけど……な」

アンジェ「どうしたの、ドロシー?」

プリンセス「ドロシーさん?」

ドロシー「い、いや…ベアトリスってよく見ると……ちんまいし可愛いよな///」

アンジェ「!?」

プリンセス「ええ、そうね♪」

ベアトリス「…な、何言ってるんですか!?」

ドロシー「いや…何ていうか……こう…抱きしめて押し倒したら涙目になって抵抗するんだろうなって思ったら…はぁはぁ///」

アンジェ「…どうやらこれは、媚薬か何かのようね」

ちせ「そのようじゃな…」

ドロシー「なぁベアトリス、よかったら私の部屋で泊まっていかないか……イケナイ事なんてしないって///」

ベアトリス「うわ…絶対に嘘じゃないですか!」

ドロシー「大丈夫大丈夫、ちょっとイイコト……したいだけだから///」わきわき…♪

ベアトリス「ひぃ…!」

アンジェ「こういう物は数時間で効果が切れるものよ…それじゃ」

プリンセス「…ベアト、ドロシーさんと仲良くね♪」

ちせ「うむ、わしもぬか漬けのぬか床をかき回しに行かんとな…さらばじゃ」

ベアトリス「えっ、ちょ……ちょっと待ってくださいよ!?」

ドロシー「よーし、捕まえたぞぉ♪」

11 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/15(木) 03:07:28.24 ID:aa8L3LrH0
ベアトリス「ちょ、ちょっと待って…んぅっ!?」どさっ…!

ドロシー「んちゅぅ、ちゅぅ……ちゅっ……ぷはぁ、ベアトリスは甘くって美味しいなぁ♪」

ベアトリス「ドロシーさんっ…や、止めて下さいっ!」

ドロシー「大丈夫だって、『チーム白鳩』はいつも一緒だから…安心してあたしに任せなって♪」

ベアトリス「…誰も残ってくれませんでしたけど……って、何をする気ですか!?」

ドロシー「そりゃあもちろん…このつつましいお胸をじっくり吟味させてもらおうと思って……な♪」ふにっ…もみゅ♪

ベアトリス「きゃぁぁぁっ!?」

ドロシー「おー…可愛いなぁ、この手のひらに収まるサイズ感に……おほぉ、サクランボはピンク色かぁ……よーし、優しいドロシーお姉さんが摘まんじゃうぞぉ♪」

ベアトリス「…いい゛っ、まるっきり変態じゃないですかぁ!」

ドロシー「んふふ、ベアトリスが可愛いのがイケナイんだろ…ホント、罪作りだなぁ♪」ちゅぅぅっ♪

ベアトリス「ん、んぅぅぅっ///」

ドロシー「さてさて、お次は…と♪」するっ…手早くスカートとズロースを引き下ろす……

ベアトリス「ちょ、ちょっと…!?」

ドロシー「やっぱり下はつるつるかぁ…うんうん、そうじゃないとな♪」ちゅる…くちゅっ♪

ベアトリス「ひぐっぅっ…んぁぁっ!?」

ドロシー「おー、喘ぎ声も可愛いけど…見つかったらことだもんなぁ……よいしょ♪」キチッ…カチカチ…

ベアトリス(CV・玄田哲章)「ちょっと、どこをいじってるんですかぁ!」

ドロシー「大丈夫大丈夫…天井のシミを数えている間に終わるって♪」くちっ…ぬちゅっ、ずぶっ♪

ベアトリス「…っ!……!!」

ドロシー「それじゃあいよいよ…んっ、おぉぉ///」にちゅ…くちゅっ♪……ベアトリスを押し倒し脚を広げさせて自分の秘所と重ね合わせると、一気に腰を動かす…

ベアトリス「…んー、んーっ!!」ぐちゅっ、じゅくっ…♪

ドロシー「うわ…これ気持ち良すぎるだろ……プリンセスはいつもこんなにいい思いしてたのかよ、おっ、おほぉぉっ…♪」ずちゅっ、ぐちゅっ…ぐちゅ♪

ベアトリス「んーっ…んっ、んー///」

ドロシー「分かってるって…ドロシーお姉ちゃんと一緒に気持ち良くなりたいんだよな♪」机に両手をつかせると背中に回り込んで、広げた脚に人差し指と中指を入れてかき回す…

ベアトリス「んーっ、んっ…んんぅ///」ぐちゅっ……とろとろっ…とぽっ……ぽたっ♪

ドロシー「んっんっ、んんっ…ほぉら、こんなとろっとろに濡らしちゃって……それじゃ、失礼して♪」じゅる…じゅうぅっ、ぴちゃっ♪……今度はしゃがみこんで舌を這わすドロシー…

ベアトリス「んっ、ん゛ぅぅーっ…んぐぅぅーっ!!」とろっ、ぷしゃぁぁ…っ♪

ドロシー「おいおい、私の顔にそんなに浴びせるなよぉ……でもまぁ、温かくて気持ちいいし……よーし、もっとイっちゃえ…そーれっ♪」

ベアトリス「ん゛んんぅぅ…っ!!」がくがくっ…ぷしゃぁぁ…っ♪

ドロシー「おー…派手にイったなぁ……よしよし♪」

ベアトリス「んーっ…んぅ///」

ドロシー「なに、『もっとイかせてください、ドロシーさん』だって?…よーし、ならあたしもうんと頑張っちゃうかな♪」

ベアトリス「んぐぅぅっ…んーっ!!」

…廊下…

プリンセス「……わぁ、すごい…今度私も試してみましょう♪」


………
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/16(金) 02:53:17.80 ID:UDXs+1Nno
13 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/19(月) 01:53:20.52 ID:VUHSzbKi0
期待してコメントを下さる皆さま、ありがとうございます…引き続きがんばりますのでどうぞよろしくお願いします
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 02:12:11.29 ID:i54WDZO9o
がんば
15 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/19(月) 02:45:57.31 ID:VUHSzbKi0
…case・アンジェ×プリンセス「The codebook」(暗号表)


…中庭…

アンジェ「…みんな、新しい任務が入ったわ」

ドロシー「うぇぇ、また任務かよ?…この間の任務であんな目にあったばっかりだって言うのに……もっとも、ベッドの上で喘ぎながらよがるベアトリスは可愛かったけどな♪」

ベアトリス「ちょ、何てことをいうんですかっ!?」

ドロシー「まぁまぁ…寂しくなったらいつでもあたしが慰めてやるからさ♪」

ベアトリス「ド、ドロシーさん…///」

ドロシー「お…おい、そういう表情するなって!…その……こっちだって反応に困るだろ///」

プリンセス「まぁまぁ、二人ともかーわいい♪」

ちせ「こほん……で、任務の内容はなんなのじゃ?」

アンジェ「ええ…今回の任務はアルビオン王国海軍のコードブックを入手すること、場所は海軍省の情報部」

ドロシー「おいおい、海軍省だって?…そんなところ、あたしたちみたいな女学生がノコノコ出かけていったって入手どころか近寄ることすらできる場所じゃないだろ」

アンジェ「大丈夫、すでにコードブック自体は海軍省から持ち出されているわ」

ドロシー「…どういうことだ?」

アンジェ「海軍省内部の人間で、見返りと引き換えにこちらにコードの写しを提供した人物がいる……つまり欲得ずくでコードブックを売り払ったということね」

ドロシー「やれやれ、この世界にはそんなやつばっかりだな…で?」

アンジェ「コードブックは現在カットアウト(切り捨て可能な連絡役)の所まで来ているわ…私たちの任務はカットアウトからコードブックを受け取り、持ち帰ること」

ドロシー「そのカットアウトとはどうやって?」

アンジェ「とある貴族がダンスパーティを開く予定なんだけど、その時にカットアウトがメールドロップにコードブックを置いていくことになっている。私たちはそれを入手して持ち帰るだけ…お互い、顔も見ないで済むわ」

ドロシー「そりゃいいや…だけどアンジェ」

アンジェ「なに?」

ドロシー「ノルマンディ公のワナじゃないだろうな?」

アンジェ「可能性がないとは言えないわ…ただ、今回の情報提供者にしろカットアウトにしろ、いずれも切り捨ては可能よ」

ドロシー「なるほどな…で、その舞踏会はいつなのさ」

アンジェ「三日後よ」

ドロシー「なるほどな…それじゃあ、うんとおめかししていこうかね♪」

ちせ「うむ…」ぽりぽり…

ベアトリス「んむむ…何なんですかっ、その変なのは!?」

ちせ「『たくあん』じゃが…食うか?」

ベアトリス「いりませんよっ!」

プリンセス「ふふふっ♪」

16 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/19(月) 03:25:52.21 ID:VUHSzbKi0
…舞踏会…

ドロシー「おーおー…綺麗な会場だ……しかも壁に入れこみやカーテンのかかった場所もたくさんあるな」

プリンセス「とっさの隠れ場所には困らないわね?」

ドロシー「ご名答…もっとも、相手側にとってもそうなるけどな」

アンジェ「大丈夫、入れこみに隠れている人間はいないわ」

ドロシー「どうしてわかる」

アンジェ「人が潜んでいたらカーテンのドレープ(ひだ)にムラが出来る…でも、ここのカーテンはどれも綺麗なものよ」

ドロシー「そうだな…それじゃああたしは一杯もらってくるかな♪」

アンジェ「タダだからって飲みすぎないでよ」

ドロシー「…ばか言え、それを口実に化粧室に入るんだよ」

アンジェ「知ってるわ」

ドロシー「相変わらず食えない女だな…それじゃあ、あたしはワインでももらってくる」

プリンセス「行ってらっしゃい♪」

貴族女性「あら、これはこれは王女様…お目にかかれて光栄でございますわ!」

プリンセス「まぁ、ムーンウォーク卿の奥さま……わたくしこそ、お会いできてうれしいですわ」

貴族女性B「まぁまぁ、王女様のお召し物はいつにもましてお綺麗ですこと…!」

プリンセス「ふふ…お褒めの言葉はありがたく頂戴いたしますわ、レディ・スマイリー」

アンジェ「……ベアトリス、プリンセスをお願い。私は先に受け渡し場所を確認してくるわ」

ベアトリス「…はい」

貴族女性C「おほほほ、王女様はお上手ですわねぇ」

プリンセス「いえいえ、わたくしなどミス・チャーミングの足元にもおよびません♪」

…数十分後…

プリンセス「あら、どうかなさいましたの?」

ドロシー「ええ、わたくし少々頭が痛むんですの…」

プリンセス「まぁ、それはいけません……さ、一緒にお化粧室に参りましょう?」

ドロシー「……お願いいたしますわ」

…化粧室…

ドロシー「あぁ、頭が痛いですわ…っと、メールドロップはここだよな……」

プリンセス「ええ…左から二番目の化粧台の、化粧筆の柄の中に……どう?」

ドロシー「あー…よし、あった」

プリンセス「よかったわ…それじゃあ後はドロシーさんの頭痛がひどくなって……」

ドロシー「アンジェたちがあたしを連れ出す…と」

アンジェ「……そう言う話だったけど事情が変わったわ」

ドロシー「どうした、アンジェ?」

アンジェ「王国防諜部が来たわ……どうも海軍省の裏切り者が捕まって歌った(白状した)みたいね」

ドロシー「ちっ…それでカットアウトの所にまでたどり着いたってわけか。手が早いな」

アンジェ「そうね……そこで計画を変更するわ」

ドロシー「ああ、どうする?」

アンジェ「ドロシーは予定通り早めに出ていくことになるわ……当然、彼らからすれば「防諜部が来ていたらどんなスパイでも真っ先に出ようとする」と、考える……」

ドロシー「が、そうじゃない…と♪」

アンジェ「ええ……私とプリンセスはコードブックを持ったまま最後まで残って、パーティを楽しむわ」

ドロシー「了解、それじゃああたしはさっさと出て行くことにするよ」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 23:13:31.41 ID:i54WDZO9o
18 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/20(火) 00:59:32.70 ID:RK1r9fFE0
…玄関…

憲兵「お帰りの方は入り口で止まって下さい。実はこちらのお屋敷から「宝石が盗難にあった」と通報を受けまして…失礼ながら持ち物を確認させてもらいます……おや、具合が悪いようですね?」

防諜部エージェント「…」憲兵の後ろでドロシーの表情を注視している私服の男女

ドロシー「ええ、わたくし頭が痛くて……美味しいからとワインを頂きすぎてしまったようですの」

憲兵「それはそれは…お車ですか?」

ドロシー「ええ…」

憲兵「なるほど…ではハンドバッグの確認をさせてもらいます……何もありませんね、どうぞお気をつけて♪」

ドロシー「ありがとう…♪」

防諜部女エージェント「…失礼、お嬢さん」

ドロシー「まだ何か?」

防諜部女「ええ…少しこちらに来てもらえますか?」…物陰に連れて行くと胸の谷間をのぞき、コルセットを上から撫でて、さっとドロシーの身体検査を済ませる

ドロシー「もう構いませんかしら?…正直気分が悪くって、早く休みたいんですの」

防諜部女「ええ、結構です」山高帽の男の方に首を振る

防諜部男「では、お気をつけて…後は中だ、行くぞ」

ドロシー「ええ、ありがとう……ふぅ」車に乗ってからほっと息を吐くドロシー…

…邸内…

憲兵「お静かに願います!…実はこのお屋敷にあります宝石類が盗難にあったので、犯人捜索のために持ち物を調べさせてもらっております。何かと不快に感じるでしょうが、ぜひともご協力をお願いします」

貴族「ほう、君は我々のような身分の者を疑うのかね?」

貴族女性「それに男性に持ち物を見せることなどできませんわ!」

防諜部女「…無礼は重々承知しておりますが、これも犯罪取り締まりのためですので……また、女性の方は私がお調べします」

貴族女性「なら…仕方ないですわね。それにしても貴族のわたくしたちを疑うなんて……」

プリンセス「…アンジェ」

アンジェ「ええ…男のエージェントだけなら触られずに済むからあっさり持ち出せる所だったけれど……」

ベアトリス「どうします?」

アンジェ「そうね……ベアトリスはここに残って。プリンセス、もう一度化粧室に行きましょう」

プリンセス「何か策があるのね?」

アンジェ「ええ」

…化粧室…

プリンセス「それで、どうするの?」

アンジェ「…プリンセス、コードブックはカプセルに入っているわね」

プリンセス「ええ、そうよ」

アンジェ「…入れて」ドレスの裾をたくし上げ、ペチコートを下ろす…

プリンセス「アンジェ?」

アンジェ「何をしているの……いくら防諜部でも女学生のこんな所までは調べないわ」

プリンセス「分かったわ…じゃあ、入れるわね」つぷっ…くちゅ……

アンジェ「…んっ」

プリンセス「……大丈夫、入ったわ」

アンジェ「ならもういいわ…さぁ、あまりここにいると感づかれる」

プリンセス「ええ、そうね」

防諜部女「…所持品の検索終了。誰からも出ませんでした」

防諜部男「ならまだ屋敷内か……よし、捜索を続けろ」

プリンセス「…ふふっ♪」

………
19 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2018/03/20(火) 01:22:14.78 ID:RK1r9fFE0
…部室…

ドロシー「おう、お帰り…いやはや、さっきのはさすがに冷や汗が流れたな?」

アンジェ「別に」

ドロシー「相変わらずだな……で、上手く行ったか?」

プリンセス「ええ、みんなのおかげよ♪」

ベアトリス「そんな、姫様に褒めて頂けて光栄です…///」

ちせ「うむ、かたじけない」

ドロシー「なぁに、ちょろいもんさ♪」

プリンセス「ふふ、それじゃあ「今日の活動」はここまで……みんな、お休みなさい♪」

ドロシー「ああ、お休み」

ちせ「うむ、それでは…」

ベアトリス「私は姫様がお休みするまでお側に……ふわぁ…」

ドロシー「ほらほら、小さいベアトリスはもうねんねの時間だろ?」

ベアトリス「あー、またそうやって私の事を子供扱いして!」

プリンセス「ふふ、いいのよベアト…あとは私とアンジェさんでやるから、先にお休みなさい♪」

ベアトリス「そうですかぁ…でしたらお言葉に甘えて……ふわぁぁ……」

ドロシー「…それじゃあ、お休み」

プリンセス「ええ、お休みなさい♪」

アンジェ「…プリンセスも先に休んでいいのよ?」

プリンセス「ふふ…「シャーロット」が頑張っているのに、私だけ休むわけにもいかないでしょう?」

アンジェ「そう…ならご自由に///」

プリンセス「ええ、そうさせてもらうわ♪……さ、コードブックを取り出しましょう?」

アンジェ「ええ……んっ、く…」

プリンセス「…どうしたの、アンジェ?」

アンジェ「…出てこないわ」

プリンセス「え?」

アンジェ「カプセルが上手く出てこないわ…///」

プリンセス「え、それは困ったわね…」

アンジェ「仕方ないわ…ベアトリスの工具をつか……」

プリンセス「ダメよ、金属の工具で怪我をしたらどうするの?」

アンジェ「でも、そうでもしないと取り出せないわ」

プリンセス「なら…私が手伝ってあげる♪」

アンジェ「何ですって…?」

プリンセス「要は取り出せればいいのよね…さぁ、裾をたくし上げて?」

アンジェ「…これでいいかしら」

プリンセス「それじゃあよく見えないわ…もっとたくし上げて?」

アンジェ「ふぉれでいいふぁしあ(これでいいかしら)…?」真っ白なふとももをさらし、ドレスの裾をくわえているアンジェ…

プリンセス「ええ、これでよく見えるわ……あー、ちょっと奥まで入っちゃったのね♪」くちゅ…こりっ……

アンジェ「んっ、ん…///」

20 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/20(火) 01:50:44.53 ID:RK1r9fFE0
プリンセス「…それにしてもアンジェのふとももはすべすべね、とても触り心地がいいわ♪」

アンジェ「んぅぅ…ふざけてないで早く取り出して///」手で裾を持ちなおすと、顔を赤くしながら言った

プリンセス「だって…うまく取りだせないんですもの♪」くちっ…ちゅぷっ……

アンジェ「んっ…そんなに奥まで入っているはずがないわ///」

プリンセス「でもうまく取りだせないの……ふふ、アンジェのここってつるつるなのね♪」

アンジェ「んくっ…んぅぅ……そんなことはいいから///」

プリンセス「そうは言っても…乱暴にやってアンジェの大事な所に傷をつけたらいけないわ……あ♪」

アンジェ「…取りだせたの?」

プリンセス「いいえ…でも、何か滑りやすくするものを塗ったら取り出しやすくなるんじゃないかしら?」

アンジェ「そんなものあったかしら…んっ///」

プリンセス「ちょっと待って…これならどうかしら♪」

アンジェ「石けんね…」

プリンセス「少しお湯で溶かして…いいかしら?」

アンジェ「ええ…///」

プリンセス「わぁ…ぬるぬるになったわね、これなら滑って出てくると思うわ♪」

アンジェ「なら早くしてほしいわね…脚が冷えてきたから」

プリンセス「なら…私が温めながらやってあげる♪」

アンジェ「ちょっと……ふとももにほっぺたをこすりつけるのは止め……んくっ、んぅぅっ///」

プリンセス「何か言ったかしら♪」

アンジェ「…何でもないわ……んっ、んぅっ///」

プリンセス「うーん…なかなか出てこないわねぇ♪」くちゅくちゅっ…♪

アンジェ「んんっ、あんっ…んっ///」

プリンセス「ねぇアンジェ……アンジェったら、もしかして感じちゃってるのかしら?」

アンジェ「さぁ、何の事かしら…んんっ!」

プリンセス「ふふ『スパイは嘘をつく生き物』だったわよね…どう、気持ちいい?」

アンジェ「全然…裾を持ちあげている腕が疲れたから早く取りだして欲しいだけ……んくっ///」

プリンセス「ほんとに…そうかしら♪」くちゅっ、にちゅっ…じゅぶっ♪

アンジェ「んくっ、んんぅ…ええ……んぁぁぁっ///」

プリンセス「シャーロットは私にまで嘘をつくの?」

アンジェ「それがスパイよ……んくぅぅっ、あぁっ///」

プリンセス「ふぅん…なら、これはどうかしら♪」ぐちゅぐちゅっ…にちゅっ♪

アンジェ「んっんっ、んっ……んぅぅぅっ///」

プリンセス「あらあら…シャーロットったらこんなに濡らして……もうこれなら滑りやすくするものも要らないわね♪」

アンジェ「んっ、んんぅぅっ…///」

プリンセス「…大好きよ、シャーロット……ちゅっ♪」身体を伸ばしてアンジェの耳たぶに甘噛みするプリンセス…

アンジェ「あっあっ、あぁぁぁっ…そんなのっ…ず、ずるいっ……んあぁぁぁっ♪」ぶしゃぁぁ…っ♪

プリンセス「あっ、やっとカプセルが出てきたわ…よかったわね、アンジェ♪」

アンジェ「…はぁ、はぁ…はぁ……んあぁぁ…んっ、くぅっ///」くちゅ…くちゅっ♪

プリンセス「あら、まだし足りないの?」

アンジェ「…いいえ///」

プリンセス「ふふ…シャーロットは素直じゃないんだから♪」…くちゅくちゅっ♪

アンジェ「んっ…あぁぁぁっ♪」

………
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/20(火) 08:08:00.84 ID:VS579eDIo

見てるぞ
22 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/22(木) 01:40:11.87 ID:qNp1uz/t0
>>21 見て下さってありがとうございます、引き続きがんばります
23 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/22(木) 02:11:46.67 ID:qNp1uz/t0
…case・アンジェ×ベアトリス「The spy who loves princess」(プリンセスを愛したスパイ)…


…部室…

アンジェ「…さてと、前回の任務では上手くコードブックを入手できたわね」

ドロシー「色々ヒヤッとさせられたけどな」

アンジェ「スパイ活動なんてそういうものよ」

ドロシー「まぁね……で、また任務だって言うんじゃないだろうな?」

アンジェ「それで、新しい任務があるわ」

ドロシー「…おい」

プリンセス「まぁまぁ、それだけ私たち「チーム白鳩」が有能だって言う証拠じゃありませんか……ね、ドロシーさん♪」

ドロシー「うっ…まぁそうなんだけどさ///」

ちせ「それで、今度の任務は何なのじゃ?」

アンジェ「『7』から受けたブリーフィングによると、前回入手したコードブックのおかげでアルビオン王国海軍の動きがある程度察知できるようになったわ…とはいえ、王国側もこちらがコードを入手したかもしれないと危ぶんでいる……急に暗号を変更する可能性もある、ということね」

ベアトリス「じゃあ、また暗号表を入手しなくちゃいけないんですか?」

アンジェ「いいえ…今度は王国側に「暗号表がまだ手に入っていない」と思わせる必要がある」

ドロシー「なぁるほど…ある種のディスインフォメーション(偽情報・逆情報)ってやつか♪」

アンジェ「ええ…私たちはロンドン郊外のドックに停泊している王国海軍の空中戦艦へ侵入、わざとコードブックの奪取に失敗する」

ドロシー「で、王国の連中はこっちが「コードブックを手に入れてない」…って思ってくれるわけか」

アンジェ「ええ」

プリンセス「それで、侵入方法はどうするの?」

アンジェ「もちろん、非合法に接近して侵入することになるわ。王国がコードブックを入手できていないと思ってくれるなら、侵入に失敗しても構わない」

ドロシー「しかし相手は海軍の施設だからな……雨あられと鉛玉が飛んでくること請け合いだろ」

アンジェ「そうなるわね。なのでプリンセス…あなたは後方支援に回って」

プリンセス「ええ、分かったわ」

アンジェ「それで、ちせとドロシーが陽動…派手に暴れてくれて構わないわ」

ちせ「うむ、承知した」

ドロシー「はいよ」

アンジェ「で、私とベアトリスが侵入…ベアトリス、あなたは機械いじりが得意だから警報装置や通信設備の無力化をお願い」

ベアトリス「はい」

アンジェ「任務決行日は空中戦艦の乗員が一斉に休暇を取る訓練航海の後……二週間後になるわ。その時までに各自で相手の警備体制や装備を確認しておくこと」

………
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 23:40:47.13 ID:sRZaUAsPo
25 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/23(金) 02:23:00.24 ID:VjluLH8N0
…二週間後…

ドロシー「さてと……それじゃあ準備に取りかかりますかね♪」…アンジェに「スパイなら絶対にこれよ」と渡された黒に紫の裏地がついたマントを羽織り、鳥打ち帽をかぶり、黒の揃いを身にまとう……

ドロシー「それから…と……」ブリティッシュ.38口径の頑丈な六連発リボルバー「ウェーブリー・スコット」4インチ銃身モデルを取り出すと中折れ式のシリンダーを開いて一発づつ弾を込め、ふともものガーターベルトや腰回りに、ナイフ、煙幕手榴弾、爆薬とベアトリスお手製の時限装置数個、細いが丈夫な絹のロープと「七つ道具」を身につけていく…

ベアトリス「私も準備しないと…」ベアトリスは黒一色のメイドのような恰好をし、形も用途も様々な工具一式の入った小さいカバンと小型のリボルバーを一丁…

ちせ「うむ」狭い艦内で取り回しがいいように脇差と小柄を差し、笠と黒備えで身を固める…

アンジェ「私はいつも通り…それで十分」オートマチック・リボルバーという珍品「ウェブリー・フォスベリー・リボルバー」に弾を込め、シリンダーのある上部をスライドさせる…後は黒のマントにシルクハット、口元を隠す黒のスカーフに裾の短いドレス風の服…そしてコントロールから渡されている秘密兵器「Cボール」を腰にぶら下げた…

プリンセス「みんなよく似合っているわね…♪」プリンセスは黒のドレスに黒のケープ、顔にヴェールをかけて、3インチ銃身の小型リボルバーをしのばせる…

アンジェ「みんな、準備はいい?」

ドロシー「もちろん…さ、乗った乗った♪」ドロシーのカスタム・カーに乗り込んで霧がかった夜のロンドンを疾駆する…


…アルビオン王国海軍・空中戦艦用ドライ・ドック…


ドロシー「さて…じゃあ上手くやれよ、アンジェ?」

アンジェ「ええ」

ちせ「では…ドロシー殿、参ろうか?」

ドロシー「はいよ♪」にっと笑ってドライ・ドックの裏手に回る……

ベアトリス「じゃあ私たちも行きましょうか?」

アンジェ「ええ…」

プリンセス「行ってらっしゃい…アンジェ♪」ちゅ…♪

アンジェ「……行ってくるわ///」

…ドロシー・ちせ組…

ドロシー「…それにしても警備が甘いな」

ちせ「うむ…まさかここに侵入するような愚か者はおらぬと思っておるのじゃろう」

ドロシー「じゃあ、あたしたちは「チーム・愚か者」ってわけか…♪」

水兵「……おい、誰かいるのか?」

ドロシー「…ちせ」

ちせ「うむ…」たたたっ…と駆けると、刀の鞘走る音もさせずに首筋を一撃した……

水兵「ぐえっ…!?」

ドロシー「ひゅー…それが「峰打ち」って言うやつか……」

ちせ「うむ。一介の兵士なのじゃ、斬るまでもあるまい」

ドロシー「かもな…さ、行こう」水兵のライフルから弾薬のクリップを弾きだし、舷窓の外にぽいと放り出す…

…アンジェ・ベアトリス組…

ベアトリス「これが電信用のコード…こっちが警報用のコード……変換機がここにあって……」手際よくコードの配線を切ったり、ちぐはぐに並び替えたりしてしまう…

アンジェ「…もういいかしら」通路を見張るアンジェ…

ベアトリス「あと少し待って下さい……はい、できました♪」

アンジェ「そう、なら行くわよ」

ベアトリス「あ、待って下さい…道具をしまわないと……」

………
26 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/24(土) 03:05:07.04 ID:JNBzrhLS0
…ドロシー・ちせ組…

ドロシー「しかしこうも綺麗に片付いちまうと、陽動にならないよな♪」

ちせ「うむむ…普段から隠密行動に慣れているせいか、つい静かにカタをつけてしまうのぉ」

ドロシー「ま、そろそろベアトリスお手製の時限爆弾が…ほぉらきた♪」…空中戦艦の武器庫や副砲のケースメイトに仕掛けた時限爆弾が炸裂した

水兵「…何だぁ!?」

水兵B「警報っ!」

ドロシー「……それじゃあいっちょう…派手にやるとしますか♪」


♪〜(劇中おなじみのピアノ曲)


水兵「…おい、誰だ!?」

ドロシー「お……悪いね、水兵さん…っ!」パンッ!

水兵「うぐっ…!」

水兵D「何だ…銃声っ!?」

ちせ「…」

水兵D「うぐっ…!」

水兵E「…こちら右舷通路、衛兵詰所どうぞ!…衛兵詰所どうぞ!?」

ドロシー「…止せばいいのに」パァン!

水兵E「ぐっ…!?」

下士官「警報!第一分隊は直ちに右舷第一甲板へ!…甲板の旋回機銃、用意急げ!」

ドロシー「おいおい…機関銃はまずいだろ!?」

水兵F「機関銃班、急げ!…装填しろ!」真っ直ぐな弾倉を上から込め、甲板の旋回銃座に装備された水冷式機銃が用意される

士官「探照灯、照射しろ!…なぜ点灯しないか!?」

水兵G「電源喪失、探照灯つきません!」

士官「ええい…破壊工作か……憲兵隊聞こえるか!」隔壁の電話に取りつき声を張りあげる…

烹炊員「…少尉どの?…こちら士官食堂ですが、何があったんです?」

士官「士官食堂だと!?…なんで貴様がこの回線に出るんだ!?」

烹炊員「なんでも何も……これは士官食堂の回線ですよ?」

士官「何!?」

水兵F「あっ…少尉どの、あそこ!」

士官「何だ!?」

水兵F「…分かりません、薄暗くてはっきりしませんが……あの影に発砲許可を!」

士官「よぉし!…構わん、撃て!」

ドロシー「……うへぇ、まるでハチの巣をつついた騒ぎだな」

ちせ「うむ…じゃが、これでアンジェたちは楽できるじゃろうな」

ドロシー「だな…!」機関銃が弾倉を交換するタイミングで身体を乗りだし、機銃手を撃ち抜く…

水兵F「うわぁ!」


………
27 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/25(日) 01:57:24.97 ID:rB+c1C+40
…アンジェ・ベアトリス組…

アンジェ「始まったわね……ベアトリス、準備はいい?」

ベアトリス「…はい」

アンジェ「…そう、なら行くわよ」艦隊司令官用の居室に閃光弾を投げ込む…

衛兵「何だ…うっ!?」

衛兵B「うわっ……!!」

アンジェ「…」パン、パンッ!

ベアトリス「…情報通り機密書類の保管庫がありますね」

アンジェ「そうね…さあ、開けて」

ベアトリス「待ってくださいね……えーと、組み合わせ鍵ですね…」

水兵H「…おい、こっちだ!」

下士官B「侵入者は司令官室にいるぞ、急げ!」

アンジェ「……ベアトリス、急いで」パン、パンッ…!

ベアトリス「待ってください!…ね、お願いだから開いてください……」

アンジェ「…っ」パンッ!

水兵I「うわっ…ぐぅっ!?」

アンジェ「…はっ!」相手の四銃身式短機関銃をもぎ取り通路を薙ぎ払う…

下士官B「うぐ……くはっ…」

士官B「…第二しょうたーいっ、整列っ!銃構え!」

アンジェ「…ふぅ、教本通りにしか動けないなんて愚かね」鮮やかな紅い上着のアルビオン王国海軍の海兵隊を掃射する

士官B「がは…っ!」

海兵「ぐわぁ…!」

アンジェ「……まだなの?」

ベアトリス「もうちょっとで……やった、やりました!」慌てて暗号表を手に取るベアトリス…

アンジェ「…ならもうここに用はないわ」海兵隊に閃光弾を放ると司令官公室の大きな窓をピストルで撃ち抜き、全力疾走したままベアトリスを抱えて飛び出した…

ベアトリス「きゃぁぁぁ…っ!?」

アンジェ「ベアトリス、うるさいわ」腰の「Cボール」が鮮やかな緑色に光り、そのままドックの可動式屋根を構成する梁に飛び移った……と同時に暗号表を放り出し、叫んでいるベアトリスの声帯をいじる…

ベアトリス「…っ!……!?」

アンジェ「さ、後は脱出あるのみね…」

…ドロシー・ちせ組…

ドロシー「…なぁ、ちせ?」

ちせ「はっ!……なんじゃ?」

ドロシー「陽動は……もういいよな?」艦内の右舷側を暴れ回りながら、次々と現れる水兵や海兵隊員を打ち倒していく…

ちせ「…と、思うがの」

ドロシー「そんじゃ……撤退としゃれこもうか♪」

ちせ「うむ…頃合いじゃろうな……やっ!」

海兵「う、ぐぅ…!」

ドロシー「それじゃあ…お先にどうぞ♪」発煙弾を放ると、束ねてあった絹のロープを船外に垂らした

ちせ「うむ…かたじけない」

ドロシー「はいよ…下からスカートの中をのぞくなよ♪」最後に奪った小銃弾薬のクリップ数個を燃えている船室に投げ込み、熱で暴発して一斉射撃のように聞こえるのを確認してから、にやっと笑って滑り降りた…

………
28 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/25(日) 02:34:59.63 ID:rB+c1C+40
…郊外・ドロシーの自動車…


ドロシー「ふぃー……なぁアンジェ、もうあんな任務は二度とやらないからな?」

アンジェ「ええ。それにその必要もないわ……予定通り暗号表は『落として』きたもの」

ベアトリス「それにしても、組み合わせ鍵の形式が変わっていたのには驚きました」

ドロシー「…誰かが暗号表を盗みに来ると思ったんだろうな」

ちせ「うむ。事実こうして「盗みに」入ったわけじゃからな」

ドロシー「まぁな…よし、ロンドン市街にはいるぞ♪」

プリンセス「まぁ、早いのね♪」

ドロシー「…とはいうものの、このまま広い道路を使って入ったら間違いなく検問か何かに引っかかるから……みんな、振り落とされるなよ♪」

ベアトリス「ちょっと、どこを走ってるんですかぁ!?」

ドロシー「見て分かるだろ、裏通りさ♪…うかつにしゃべると舌をかむぞ?」

アンジェ「十数分は早くなるわね」

ドロシー「おう。連中だって馬鹿じゃないからな、ロンドン市街まで車を走らせたときの最短時間を割り出して、それ以降に市街に入ろうとする車を取り調べるはずだ……ところがこっちはレコード破りの時間で、検問の準備が出来る前にロンドンに入っちゃおう…ってわけさ♪」

ベアトリス「ドロシーさんっ、岩…岩っ!」

ドロシー「分かってるって…踏ん張ってなよ♪」

プリンセス「…うふふっ、何だか愉快ね♪」

ちせ「ふむ…まるで「超高速ロンドン観光」じゃな」

ドロシー「それじゃあ「左手に見えますのがロンドンの壁にございます」……なんてな♪」

ベアトリス「ひゃあぁぁぁ…っ!?」

アンジェ「ドロシー、ここで右よ…運河にかかっている跳ね橋があるわ」

ドロシー「あいよ……って、おいおい!」跳ね橋が徐々にせり上がって、蒸気船に引かれた艀(はしけ)がゆっくりやってくる…

アンジェ「…ドロシー、いける?」

ドロシー「…もち♪」アクセルをふかし、開きかけた跳ね橋を踏み台にして対岸まで飛んだ…

ベアトリス「ひぃぃぃっ…!?」

プリンセス「まぁまぁ…空飛ぶ車なんて王室にもないわ♪」

ドロシー「…うっ、ぐうっ!……ふぅ、さすがにステアリングが暴れたな…スポークも何本かイったかも知れない……経費で落ちるかな?」

アンジェ「落ちるわ…ところで、車庫に着いたようね」

ドロシー「ああ…ところでアンジェ、時間は?」

アンジェ「零時五分前」

ドロシー「ってことは…十九分?……ひゅー、こりゃ史上最速記録かもな♪」

アンジェ「…大したものね」

プリンセス「ふふ、これならシンデレラの魔法も解けなくて済むわね♪」

ドロシー「ははは……それでは、どうぞカボチャの馬車から降りて下さいませ♪」

プリンセス「ええ。今日は素晴らしい舞踏会でした♪」

ドロシー「いえいえ、こちらこそ♪……ところでベアトリスはずいぶん静かだけど、途中で落っことしたかな?」

ちせ「いや、ここにおるが…ベアトリスよ、着いたぞ?」

ベアトリス「…うっぷ、話しかけないで下さい……うえぇ」

ドロシー「…やれやれ♪」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 12:40:51.84 ID:CKE0IEjTo
30 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/28(水) 01:35:19.56 ID:6py3deSh0
ベアトリス「うぇぇ…まだ目がぐるぐる回ってます……」

ドロシー「おいおい…だらしないな♪」

プリンセス「ふふ、ベアトはそこが可愛いのよ♪」

アンジェ「なら私は可愛くないわけね」

プリンセス「いいえ、アンジェはそうやってすぐやきもちを焼いたり、冷静なふりをして強がるところが可愛いわ♪」

アンジェ「もう……ばか///」

プリンセス「うふふっ…♪」

ちせ「…さて、それではわしは寝るとするかの…では、失礼する」

プリンセス「おやすみなさい♪…それじゃあ私もお休みしますから、ベアトは好きにしてていいわよ♪」

ベアトリス「はい、姫様…うっぷ……」

ドロシー「んじゃ、あたしは車のメンテをしに行くから…♪」

アンジェ「あまり遅くなると身体に悪いわよ、ドロシー」

ドロシー「はいはい、分かってますっての……全く口うるさい女だな」

アンジェ「……ご老体の貴女を気遣ってあげているのよ。お休み」

ドロシー「…まだ二十歳だってば!」

…廊下・アンジェの私室前…

アンジェ「それじゃあお休み……ベアトリス、どうしたの?」

ベアトリス「…いえ、さっきのアンジェさん」

アンジェ「さっきの私がどうかした?」

ベアトリス「姫様にからかわれて嬉しそうでした…」

アンジェ「そんなことないわ…だって私はプリンセスが嫌いだもの」

ベアトリス「…じゃあ私が姫様を取ってもいいんですね?」

アンジェ「そうは言ってない」

ベアトリス「なら姫様の事が好きなんじゃないですか♪」

アンジェ「そんな訳ないわ」

ベアトリス「どうしてですか?」

アンジェ「…だってプリンセスは王国の象徴で、共和国とは相いれない存在だし……」

ベアトリス「それは建前じゃないですか…本当はアンジェさんも姫様が好きなんでしょう?」

アンジェ「そんなことないわ、嫌いよ……じゃあ、もう寝るわ」

ベアトリス「あー、そうやって逃げを打つんですかぁ?」

アンジェ「……逃げなんて打つ必要はない、事実なのだから…そこまで言うなら私の部屋に来ればいいわ」

ベアトリス「ええ、そうさせてもらいます!」

アンジェ「…で、何ですって?」

ベアトリス「アンジェさんは姫様の事が好きなんでしょう?」

アンジェ「いいえ、嫌いよ」

ベアトリス「なら私と姫様で結婚してもいいんですねっ?」

アンジェ「ダメよ」

ベアトリス「なんでですか?」

アンジェ「…お互いに釣り合わないわ、一国のプリンセスとそのメイドではね……それにスパイの世界では結婚もカバー(偽装の身分)でしか与えられないものよ」

ベアトリス「だったら引退して結婚すれば…」

アンジェ「ダメよ」

ベアトリス「…やっぱりアンジェさんは姫様の事が……」

アンジェ「嫌いよ」
31 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2018/03/28(水) 02:10:33.39 ID:6py3deSh0
ベアトリス「素直じゃないですね、アンジェさんは…♪」

アンジェ「スパイは嘘をつく生き物よ」

ベアトリス「あー、引っかかりましたねっ♪」

アンジェ「…何が」

ベアトリス「だって嘘をついていたのだとしたら、「アンジェさんは姫様が大好き」だっていうことになりますし…かといって本当の事を言っていたのなら事実をしゃべっちゃう「二流スパイ」ってことじゃないですかぁ♪」

アンジェ「…失礼ね。スパイは嘘をつく生き物……だけど、必要のない所でまで嘘をつく「ただの嘘つき」である必要はないわ」

ベアトリス「じゃあ姫様の事が嫌いなんですね…姫様に伝えておきます♪」

アンジェ「…!」

ベアトリス「それじゃあ姫様に…んんっ!?」

アンジェ「ん、ちゅっ……れろっ、ちゅぱ…んちゅぅぅ……ちゅるっ……」

ベアトリス「んぐぅ…んんっ、んむっ……ちゅぱ…んくっ///」

アンジェ「…ぷは」

ベアトリス「い、一体何をするんですか…っ!?」

アンジェ「…これであなたは何も言えなくなった……もしあなたが「私がプリンセスの事が嫌いだと言っていた」とプリンセス本人に伝えようとしても、なぜ私の部屋にいたのか聞かれる…その時に私から「濃厚なキスをされていた」とは言えないし、もしそれを言ったとしても私と……ベアトリス、あなたとの喧嘩がこじれて、あえて私をおとしめ、プリンセスへの心証を悪くしようとしているようにしか聞こえなくなる」

ベアトリス「そ、そんな理屈で私にこんなキスをしたんですかっ…!?」

アンジェ「ええ」

ベアトリス「…って言うことは、やっぱりアンジェさんは姫様の事が好きなんじゃないですかっ!」

アンジェ「しつこいわね……今度はキス程度じゃすまないわよ?」

ベアトリス「構いませんよ、なにせ姫様の事が一番好きなのは私なんですから…素直に気持ちも言えないようなヘタレのアンジェさんなんかには負けませんっ!」

アンジェ「…ベアトリス、一つだけ言っておくことがあるわ」

ベアトリス「な、何ですか……急に改まって」

アンジェ「私が学んだスパイ養成所では「ハニートラップ」についての講義があったわ」

ベアトリス「ハニートラップ…って、確か色仕掛けの事でしたよね?」

アンジェ「ええ…ちなみに王国では若い貴族の男女が一緒にいることは「はしたない事」とされているわね」

ベアトリス「ええ、そうですね…それが?」

アンジェ「つまり……私は養成所で「一緒にいる女性を堕とすためのテクニック」を学んできた…当然、実習もあったわ」

ベアトリス「……あの、それって」

アンジェ「私は優秀なスパイであることを自覚している…優秀なスパイは常に本番に備え練習を怠らない……」じりっ…

ベアトリス「あの…アンジェさん、ちょっと待ってくだ……」

アンジェ「大丈夫、死にはしないわ」

ベアトリス「いや…ちょっと待ってくださいってば!」

アンジェ「…こうして見るとベアトリスは守ってあげたくなるよう小さい姿で可愛いわね」

ベアトリス「な、な…///」

アンジェ「もう我慢できそうにないわ…甘いいい匂いがして、身体がうずくの……」

ベアトリス「ち、ちょっと…脱がないで下さいっ!」

アンジェ「どうして?……こんなに胸が高鳴っているのに…ベアトリス……///」

ベアトリス「…アンジェさん……って、不覚にも「綺麗」って思っちゃったじゃないですかっ///」

アンジェ「…お願い、キスだけでいいの……///」

ベアトリス「う、うぅぅ…こんなの絶対おかしいです!」

アンジェ「だめ…もう耐えられないわ……はむっ、んちゅ……ちゅぷ…んちゅ、ちゅ…っ///」

ベアトリス「んんっ、んぅ…あふっ……んっんっ…ふわぁ…ぁ///」

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/28(水) 02:30:41.82 ID:0ry3OIY0o
33 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/28(水) 02:45:54.52 ID:6py3deSh0
アンジェ「ちゅむ…ちゅるっ……ちゅぷっ…んちゅ…っ///」

ベアトリス「ぷはぁ…はぁっ、はぁっ……はぁ!!」

アンジェ「可愛いベアトリス…お願い、触って私の胸がときめいているのを確かめてみて……///」

ベアトリス「な…っ!?」

アンジェ「お願いよ…ベアトリス……私だけの愛しいベアトリス…///」

ベアトリス「うぅ…それじゃあ……さ、触りますよ…?」

アンジェ「ええ…じゃあ貴女の手を、私の手に重ねて……ね?」

ベアトリス「…わわっ……アンジェさんの胸、引き締まっているのに柔らかい…」

アンジェ「お願い…っ、もっと触って……揉みしだいて…貴女の繊細な指で私を感じてほしいの…///」

ベアトリス「アンジェさん…///」もにゅ…むにっ♪

アンジェ「はぁぁ…んんぅ……ベアトリスっ、もっと…ぉ///」

ベアトリス「うえぇ…!?」

アンジェ「…ごめんなさいベアトリス……今まで我慢してたけれど…脱がせるわね……///」ブラウスのボタンを外すとそっと胸元を開き、慎ましやかな胸に手を伸ばす……

ベアトリス「ひぁぁっ…!?」

アンジェ「んんぅ…慎ましやかで、とってもひんやりしてる……ちゅっ///」

ベアトリス「うひゃぁっ!…ど、どこにキスしてるんですかぁ!?」

アンジェ「だって…とっても綺麗な桃色で……あむっ、ちゅぅ…ちゅぅぅっ///」

ベアトリス「んっ、んぅぅぅっ…///」

アンジェ「ねぇ…ベアトリス……」

ベアトリス「な、なんですかっ…///」

アンジェ「本当は…貴女が欲しかったの……///」ちゅぅ…ちゅぷっ♪

ベアトリス「ひゃぁ…んっ、んんぅぅっ///」

アンジェ「ね…ベアトリス……ふぅぅ…っ♪」

ベアトリス「み、耳は反則っ…んっ、んあぁぁぁっ///」

アンジェ「ふふ、ひくひくしちゃって可愛いわ……」くちゅ…♪

ベアトリス「あんっ♪…って、いつの間に下着を脱がして……んくぅ///」

アンジェ「はぁぁ…とっても温かくてしっとりしてるわ……ね、ベアトリスも私のここを……触って?」

ベアトリス「あ、アンジェさん…///」

アンジェ「お願い…っ///」

ベアトリス「じ…じゃあ、行きますよ……」くちゅ…っ♪

アンジェ「んぁぁぁっ、そこ気持ちいい…っ!」

ベアトリス「わわっ…すごい濡れてきましたね……///」

アンジェ「だって…ベアトリスの指……とっても気持ちいい…んっ、あぁぁぁっ!」

ベアトリス「そ…そうですかぁ?」

アンジェ「え、ええ…もう…イきそうなの…っ……んくぅ、んっ…んんぅ///」

ベアトリス「…へぇ、アンジェさんってば「優秀なスパイ」なんて言っておきながら……私なんかにイかされちゃうんですかぁ?」

アンジェ「だって…ぇ……あぁんっ…んっんっ、んあぁぁぁっ///」

ベアトリス「アンジェさん…イっちゃいましたね♪」

アンジェ「はひぃ……ベアトリス…ぅ……もう、だめ…ぇ///」

ベアトリス「じゃあ私の勝ちでいいんですよね、それじゃあ……」

アンジェ「さてと…じゃあ今度は私が貴女を悦ばせてあげるわね」

ベアトリス「…あれ?」
34 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/30(金) 01:52:51.05 ID:lLRiExqy0
アンジェ「大丈夫、痛くはしないわ……それじゃあ行くわよ」

ベアトリス「い、嫌ですよっ…!」

アンジェ「…逃がさないわ」

ベアトリス「ひぃやぁぁ…っ!?」

アンジェ「ふふ…ベアトリスは四つん這いでされるのが好みなのね」

ベアトリス「ち、ちがいますっ///」

アンジェ「そうかしら……まぁいいわ、身体に聞けば分かる話だもの」

ベアトリス「ひぃぃ…っ……んんっ!?」

アンジェ「…なんのかのと言ってもベアトリスのここはすっかりとろとろね」

ベアトリス「ひぅっ…あうぅ……んっ、くぅぅ///」

アンジェ「どうかしら、こうやって四つん這いで中をかき回される気分は」

ベアトリス「ひうっ…あぅ……んあぁぁっ///」

アンジェ「…さてと、ベアトリスはいやらしい娘だからもっと欲しいわよね」

ベアトリス「そ、そんなことありません…っ///」

アンジェ「そうかしら…それじゃあ指を二本にしてみるわ」ぐちゅ、じゅぶっ…♪

ベアトリス「ひゃぁ…んんぅ、あふぅ……ひぅん♪」

アンジェ「あら…強がりを言っていた割にはすんなり入るし、しかもすっかり呆けたような表情を浮かべているわね」

ベアトリス「だ、だって…ぇ……あひぃぃ♪」じゅぶっ…ぐちゅり……

アンジェ「そうね…せっかくだから表情も見てあげるわ」ベアトリスの横に回って膝をつき、片手でくちゅくちゅと秘所をかき回しながら耳たぶを甘噛みする…

ベアトリス「ひぁぁぁっ…あっ、んあぁぁぁっ♪」

アンジェ「あら、ずいぶんと濡らしたわね……ストッキングがびしょびしょよ?」…じゅぶっ、ぐちゅぐちゅっ!

ベアトリス「ひうっ…はぁ、はぁ……あひぃい゛っ!?」ぶしゃぁぁ…っ♪

アンジェ「こんな所をプリンセスに見られたらどうなるかしらね…あるいはドロシーたちでもいいわ」

ベアトリス「ひぅぅっ…そんなの……絶対にダメですぅ…っ///」

アンジェ「そう…その割には入っている指をきゅうきゅう締め付けて来るわね……本当はプリンセスにはしたなくよがっている所を見せたいのじゃないかしら」

ベアトリス「そ、そんなこと…っ///」

アンジェ「別にいいのよ、私しか聞いていないのだから……プリンセスの前でメイド服をぐしゃぐしゃに濡らしたまま、スカートをたくし上げたら…なんて思った事くらいあるのでしょう?」

ベアトリス「お…思ってません///」

アンジェ「それなら…こうやってふとももまでびちゃびちゃにしながらひもと首輪を付けられて、プリンセスにお散歩させられたいとか」

ベアトリス「な、ないです…っ///」

アンジェ「いいのよ、別に…それともプリンセスからお仕置きの鞭を振るわれたい?」

ベアトリス「うぅ、アンジェさんのいじわる…ぅ///」

アンジェ「ええ、そうね…でもその「意地悪」でこんなに濡らしている貴女はとんだ変態って言うことになるわね」

ベアトリス「そ、そんなこと言わないで下さいよぉ…」

アンジェ「そうね…変態のベアトリスはそういうことを言われると感じてしまうものね……ほら、今だって私の手がべとべとになるくらい濡らして……ふーっ…♪」耳に息を吹きかける…

ベアトリス「あっあっあっ…あひっ、はひぃぃ……♪」ひくひくっ…ぶしゃぁぁ…っ♪

アンジェ「…ここまで六分…どうやら私の腕は鈍っていないようね……さ、私も寝るから帰ってちょうだい」

ベアトリス「……アンジェさぁ…ん///」

アンジェ「何?」

ベアトリス「姫様が好きなのは譲れません……でも…いやらしい私にもっとお仕置きしてくださ…い///」

アンジェ「…仕方ないわね」するりと服を脱ぎ捨てて、ベアトリスを抱えてベッドに倒れ込んだ…

………
35 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/30(金) 02:42:40.00 ID:lLRiExqy0
…case・ドロシー×ちせ「The cover story」(偽装された身分)…


…学校・屋上…

ドロシー「…ふわぁぁ、それにしても暇だなぁ……いい天気だし」

アンジェ「……ここにいたの、ドロシー」

ドロシー「あぁ、嫌な授業だったからな…すっぽかしてきた」

アンジェ「そう…ところで新しい任務の話があるわ。詳細は昼下がりに中庭で」

ドロシー「おー……ふぁぁ…」


…昼下がり…

ドロシー「…で、新しい任務って言うのは?」

アンジェ「ロンドンにある、とある『事務所』の監視よ…出入りする人物の顔と頻度を確かめることになるわ」

ドロシー「監視任務か…ってことはまた「屋根裏暮らしの貧乏な娘」だとか、「二流のヘボ芸術家」に化けたりしなきゃいけないのかよ……」

アンジェ「いいえ…周囲の屋根裏部屋は対象を監視するのに位置が悪い上、監視に適している二階の部屋は軒並み空きがないわ」

プリンセス「ならどうするの、アンジェ?」

アンジェ「実はすでに「コントロール」から指示が来ているわ…その「事務所」を監視できるちょうどいい場所につぶれたパン屋がある。資金は用意されているからそこを買い取ってしばらく「開店」しておくことになったわ」

ベアトリス「でもパン屋さんって…私たちの誰もパンなんて焼けませんよ?」

プリンセス「そうねぇ…私もクッキーくらいなら作れるけど……」

アンジェ「何も焼く必要なんてないわ。パンは事情を知らないこちらの協力者が焼いて提供してくれるから並べるだけでいいし、あまり人気のパン屋になられても監視がしづらくなるから、経営も適当でいい」

ドロシー「なるほどな…で、店員は?」

アンジェ「そのことだけど、パン屋は朝から開店していないとおかしい……でも私たちは「学生」と言う以上、学校を休み続ける訳にはいかないわ」

ちせ「うむ、もっともじゃな」

アンジェ「そこでドロシーとちせが適当な理由を付けて休学して、監視にあたる」

ドロシー「おい、ちょっと待てよアンジェ…なんであたしとちせなんだ?」

アンジェ「ドロシーは普段から不良だから、ちょっとしたトラブルを起こしたとでもすればいい……どうせ授業もサボっているわけだし」

ドロシー「…おい」

アンジェ「それで、ちせは留学生だから「ホームシックで体調を崩した」とでもいえば済むわ」

ちせ「うむ、なるほど……しかし監視にうちのような「東洋人」だと目立つんじゃないかのぉ?」

アンジェ「大丈夫…あなたには悪いけど、どうせイギリス人からしたら東洋人はどれも「毛色の変わった外国人」にしか見えないわ」

ちせ「ふむ…「さもありなん」じゃな……」

アンジェ「という訳で、ドロシーは「飲んだくれてばかりいる両親のもとから飛び出した気の強い下町娘」で、ちせは「言葉もよく分からない下働きの東洋人」と言うカバーストーリーが出来ているわ」

ドロシー「…リアルな設定で笑えるな……」

アンジェ「ええ…そうね」

ちせ「うむ……まぁ言葉が分からんふりをしていれば、何かポロリと耳に入ってくることもあるやもしれんな」

アンジェ「かもしれないわ…で、普段の連絡と報告は定期的に「パンを買いに」行くからその時に……緊急の連絡は伝書鳩か、パンの配達を装って行うこと」

ドロシー「了解」

アンジェ「任務開始は月末から。終了はコントロールが交代要員を用意するか、対象の監視を完了するまで」

ちせ「うむ、承知した」

アンジェ「以上よ……さぁプリンセス、お茶をどうぞ♪」

プリンセス「ええ、ありがとう♪」

ドロシー「……パン屋ねぇ」

………
36 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/31(土) 03:02:13.33 ID:v8Ho/nM40
…ロンドン・下町…


ドロシー「…で、買い取る店はここか……予想以上に煤けてるな」下見を兼ねて幌を張った車から店の様子を偵察する…

アンジェ「そうね…でも問題ないわ、元の持ち主はお酒ですっかりダメになって、今は借金まみれになっているし……適当な値段を出せばすぐにでも売ってくれるわ」

ちせ「なるほど…しかしアンジェどのの情報の速さには恐れ入るのぉ」

アンジェ「黒蜥蜴星では当然の資質よ」

ドロシー「でたな、黒蜥蜴星人…って、おいアンジェ」

アンジェ「あの男…またこんなところに首を突っこんでいるのね」

ドロシー「懲りないというか……つくづくタイミングの悪い奴だな」

ちせ「…どうするのじゃ?」

ドロシー「もしかしたら…あたしらがものすごくツいていて、奴の目的は他の店なのかもしれ……どうやら、そんな都合のいい話はないらしい。真っ直ぐあのパン屋に向かってるぜ…?」

アンジェ「…この店を買い取れないと困る。行くわよ」

ドロシー「お、変装は済ませたから大丈夫だ…行こうぜ♪」

…パン屋前…

フランキー(オネエ言葉の借金取り)「…で、いつになったら返してくれるのかしら?」

パン屋「フランキーさん…頼むよ、この店を売り払ってその金で……」

フランキー「アンタねぇ…こんなボロい店なんか一ポンドにだってなりはしないわよ!」

パン屋「だったら俺が……」

フランキー「そもそも借金まみれで酒浸りのアンタが何かを約束なんて出来る訳ないじゃないの…お前たち!」

ちんぴらA「うす…っ」

ちんぴらB「…たたんじまいますか、フランキーさん?」

フランキー「ええ、あばら骨の一本か二本折ればちっとは分かるでしょうよ……って、アラ?…お前たち?」
37 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2018/03/31(土) 03:18:57.83 ID:v8Ho/nM40
ドロシー「残念だったな…どうやらあの二人は昼飯にでも当たっちまったらしい、そこで伸びてるよ♪」

ちせ「うむ…どうやら無駄骨とあばら骨を折ったのはそこの二人らしいの」

ちんぴらA「…ぐぇぇ」

ちんぴらB「うげぇ…」

フランキー「げっ…またアンタたちなの!?」

ドロシー「ああ、その「アンタたち」さ……ちょっとこっちに来て真面目な話をしようじゃないか」

フランキー「あのねぇ…アタシだってやられっぱなしでいるわけじゃないのよ!」やたら派手な背広の内ポケットに手を伸ばした……が、その瞬間に手が止まった…

ドロシー「分かったからその豆鉄砲はしまっておけよ…な♪」ロングコートの下から、一フィート銃身のモーゼル・ピストルがぴたりと体を狙っている…

フランキー「…わ、分かったわよ」けばけばしい金メッキの入った小型リボルバーを地面に落とす…

ドロシー「オーケー、じゃあこっちでじっくりと話そうぜ?」

フランキー「仕方ないわね、アタシの負けよ……とでも言うと思った!?」裏道に入った瞬間、もう一丁隠していた小型リボルバーに手を伸ばす…その瞬間ドロシーの編み上げブーツがみぞおちに叩きこまれ、ゴミくずと一緒にレンガ塀まで吹っ飛んだ…

ドロシー「おおかたそんなことだろうと思ってたさ……ま、こうなったら落とし前をつけさせてもらおうじゃないか♪」にこにこしながらモーゼルを抜いて遊底を引いた

フランキー「ひっ…ア、アタシを殺したって何にもなりはしないわよ!?」

ドロシー「おいおい、冗談だろ?…少なくともロンドンが少し綺麗になるじゃないか♪」

ちせ「…うむ。ところで「これ」はうちがやりたいのじゃが」

ドロシー「よせよ、お前の刃物で切り刻んだらミートパイの具にだってならなくなっちゃうだろ♪」

アンジェ「…この銃、せっかくの新品だから楽しみたいと思ってたの…脳天に接射したら後ろはどんなふうに穴が開くのかしら」かちりと撃鉄を起こす…

フランキー「ひぃっ…神様お助け……!!」

ドロシー「ぷははっ、聞いたかよ♪……こいつ今になって神様に祈ってやがる…ドブネズミの祈りの方がまだ聞いてもらえるだろうよ♪」

アンジェ「ええ、ここ一番のジョークね…今度お友達と話すときに使わせてもらうわ」

ちせ「うむ、面白い奴じゃな…殺すのは最後にしてやろうかの♪」

ドロシー「あ、それじゃあ表の手下どもとこいつを山分けにするのはどうだ……一人で一人ずつ楽しめるぜ?」

アンジェ「あの二人はもう動かないわ…面白くないから却下」

フランキー「あわわわ…お願いよ、アタシなんだってするわ!」

ドロシー「よせよ、お前の命なんてあのパン屋の玄関マットの分にもならないっての♪」

アンジェ「おしゃべりはもういいわ…さ、楽しませてちょうだい」

ちせ「うむ、それがよいの」

フランキー「わ、分かったわ!…あのパン屋はアンタたちにあげるから!」

ドロシー「ふわぁぁ…おっと、あくびしたら引き金を引きそうになっちまった……で、何だって?」

フランキー「こ…今後この辺りのシマは全部あんたたちに譲るわ!」

アンジェ「…悲しいことに世の中には口約束だからって、平気で約束を破る人がいるのよね……あら…この銃、引き金がずいぶん軽いみたいね」

フランキー「あ、あのパン屋の証文ならちゃんとあるわ!……法律事務所だって文句も付けられないやつよ!」

ドロシー「そうか…それじゃあとりあえず「あの店の権利は全て放棄します」とでも書いて、ばっちりサインしてもらおうか」

フランキー「か、書くわ…っ!」

ドロシー「うん、よく書けてるな…それじゃあ、地獄の門番によろしくな♪」

フランキー「そんな…アタシはちゃんと……!?」ガツン…ッ!

ドロシー「……あーあ…せっかくの銃が汚れちまったな」重い固定弾倉の所で頭を一撃し、借金の証文をひらひらさせるドロシー

アンジェ「頭の骨が陥没しそうな勢いだったわね…生きてる?」

ドロシー「あぁ…死体を作ると後が面倒だからな。それに生かしておいてもこういう奴は警察にも駆けこめないし、沈黙しててくれるさ」

アンジェ「そうね…それじゃああの店主に、店を買い取った事を伝えましょうか」

ドロシー「ああ、そうしようぜ」
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