【デレマス】高垣楓「私の目の色……ですか?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/05/05(土) 02:27:01.28 ID:SFlKIiE/0
デレマスの楓さんをメインにしたSSです。こちら(SS速報R)だと表現がある程度自由になるらしいので、こっちで書いてみます。

以前は

安価】世莉架「安価でタクを楽しませちゃうよ」【CHAOS;CHILD】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487424130/

というのを書いていました。

これも例によってすぐに完結はできないと思うのですが、頑張って書かせていただきます。

それでは。
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/05/05(土) 02:32:32.64 ID:SFlKIiE/0
モバP(以下、P表記)「はい。楓さんの瞳って左右で色の違うオッドアイじゃないですか。いや、それはなかなかどうして魅力的なものなんですが、理由を求めるのは不毛なのに、なんでなんだろう、なんて思ってしまいました」

楓「ふふっ、おかしなプロデューサーさん」

楓「……」

P「どうしました?」

楓「……いえ、オッドアイとオットセイって字面が似ていると思って。そこから洒落に転じようと思ったんですけど、駄目でした」テヘッ

P「かわいい(かわいい)」

楓「えっ?」

P「あっ、い、いえ、なんでも、ないです」

楓「そ、そうですか」

楓(突然のこの人から褒められて素直に戸惑ってしまいました)

楓(でも、ごめんなさい。プロデューサーさん。私がいま沈黙したのは、別に洒落を考えていたからではないんです)

楓(私の瞳の秘密……いつかこの人に話すような日は来るのかしら?)
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/05(土) 02:40:12.52 ID:SFlKIiE/0
〜〜〜〜〜〜〜

楓(私の目は、左目が青、右目が緑のオッドアイなんです。……凛ちゃんなら、私の左目の色は蒼って形容してくれるのかしら)

楓(でも、それは、あくまでこの世界――高垣楓という女がモデルを経てアイドルになってのし上がった世界での話)

楓(もし、私が「この世界」以外の世界――つまりはパラレルワールドの記憶を持っているといったら、果たしてどれほどの数の人が信じてくれるのでしょう)

楓(そして、世界が変わると、私という人間の大まかな中身と容姿は変わらないけれど、瞳の色の組み合わせが変わるんだなんて言ったら、誰もが御伽噺だと思うに違いありません)

楓(特に、プロデューサーさんは、どんな反応をするんでしょうか……)

〜〜〜〜〜〜〜
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/05(土) 02:50:30.72 ID:SFlKIiE/0
左目:BLUE→???
右目:GREEN→???

the world she observes has changed...

楓(世界が変わりました。まばたきをした拍子に景色が何もかも変わったのです)

楓(きっと、瞳の色の組み合わせも変わっているはず)

楓(自分のいる状況をふと確認したら、思わず顔から火が出るような感覚に陥りました)

楓(私は、マンションであろうところの一室であの人――プロデューサーさんの上に跨って腰を上下に動かしているのです。お互いに裸で、ベッドに仰向けになるプロデューサーさんのペニスを下腹部で感じながら私はよがっているのです)

楓(もう、なんて世界なんでしょ)

楓「はぁっ、ふぅ、……」

P「どうしたの? 楓。さっきまであんなに必死に動いてたのに」

楓「え? いや、なんでも、ない……わ?」

楓(私がアイドルである世界のプロデューサーさんはため口で話したりしません。ましてやセックスだなんてお互い恥ずかしくって死んでしまいます。この世界の私は、プロデューサーさん――いえ、この世界ではPさんと呼ぶのがよいでしょうか?――と恋人どうしなのか、あるいはセックスをする何らかの関係なのでしょう。もし前者であれば、なんか……羨ましい)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/05(土) 02:56:34.45 ID:SFlKIiE/0
楓(ここは私も口調を合わせるようにしたほうが自然……ですよね)

楓「ごめんね。疲れちゃったみたい」

P「あはは、そうか。なんだか、マイペースって感じで楓らしいな」

楓「ごめんなさい……」

P「いいよ。無理はさせたくないし」

楓(優しい人。きっと元の世界の私とプロデューサーさんも、恋人になればこんな感じになるのでしょうか。パラレルワールド同士なので相関関係はどうなのかわかりません)

楓(その後、申し訳なさそうな顔をしている私に、彼は「手でしてくれれば今日はいいよ」と妥協してくれました)

楓(今まで何度か世界を行き来していますが、実は性交渉をしている場面に遭遇したのはこれが2回目なんです。1回目は彼にリードしてもらっていたので私は特に何もしていませんでした)

楓(元の世界の私は処女なので、なんだか複雑)
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/05(土) 03:05:17.34 ID:SFlKIiE/0
楓(彼のものを手で抜いてあげて射精を見届けた後に、私は洗面所に向かいました。自分の瞳の色を確認しなくちゃ……って)

楓(瞳の色は……

左目が赤で

右目がオレンジ

でした)

楓「ブラッドオレンジジュースとオレンジジュース、的な……」

楓(ここでも面白いことを言おうとしてみたのですが、だめです。最近不調なんです)

楓(というのも、私が世界を行き来するようになったのは、アイドルとしてデビューしてある程度有名になってからの話なんです)

楓(それからというものの、駄洒落が以前ほど思いつかなくなってしまいました。ああ、私のアイデンティティが……なんてメタな発言はやめておきましょうか)

楓(あ、そうそう。元の世界に戻る方法はわかっていないんです。でも、いままでは必ず戻れていたので、あまり不安にも感じなくなっちゃいました)

P「楓」

楓「きゃっ」

楓(肩を叩かれて振り返ると、にやにやする彼の顔が見え、それと同時に頬に指でつつかれている感触がきます)

P「なんだか様子を見にきたら鏡の中の自分とにらめっこしてるからさ、なんだかおかしくなっちゃって。鏡よ鏡……世界で一番美しいのは(ryってくだりまで言ってたら完璧だった」

楓「もう、からかわないでよっ」

楓(普段の私ならしないようなちょっと可愛げのある反応をしてみます。実は、この別世界にいく能力(?)をどこか楽しんでいる自分もいたり)

楓(大好きなあの人に愛してもらえる世界に行き当たることもありますし……)
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/05(土) 03:06:19.73 ID:SFlKIiE/0
一旦ここまで。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/05(土) 15:28:18.46 ID:SFlKIiE/0
P「瞳の色を確認してた……?」

楓「う、うん……」

P「はは、おかしなやつだな。いや、楓は前から可笑しいやつだったか、そこも可愛いけど」

楓「///」

楓「……最近ね、よく夢をみるの」

P「夢って、寝ているときの?」

楓「うん。私がアイドルになっている夢。大勢のファンの方たちに囲まれたステージの上で歌う夢――」

楓(――そして、あなたにプロデュースされている夢)

P「楓がアイドル、か」

P「楓はアイドルというよりもタレント? というか、綺麗系なんじゃないのか? もちろん、可愛いけど」

楓「モデルからアイドルに転身したの」

P「なんだそりゃ、いいとこどりな世の中ってこった」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/05(土) 15:36:10.68 ID:SFlKIiE/0
楓「あくまでも夢、夢の話」

楓(嘘。私が話しているのは、私がもともといた世界の話です)

楓(そもそも私のいた世界――本来いるべき世界とは何でしょうか? この世界だって、私が私として存在しています。それに、こんなに彼に愛してもらえる世界……)

楓(そういえば私はこの世界でどのような立場なんでしょうか?)

楓「私の、仕事って……」

P「楓の仕事? 仕事と言うか、研究、なんじゃないのか? 社会科学の」

P「来年は修士2年になるんだろ? 論文はかけそうなのか?」

楓(なんと、この世界の私はどうやら院生だったようです)

楓(だとすれば、ふつうなら私にはそこまで稼ぎがないはず……でも今私が彼といる部屋はそれなりに綺麗で狭くもないマンションのようです。ひょっとして、私が彼に養われているのかしら。杏ちゃんの気持ちになるですよー)

楓(今は深夜。朝になれば私は研究室にGoということでしょうか)
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/05(土) 15:40:27.70 ID:SFlKIiE/0
楓「朝になったら私は研究室、貴方は仕事?」

P「そうだけど、どうしたんだ? いつもそうだろ」

楓「なんでもないっ」

楓(とりあえず彼の胴にしがみついてみる。急に甘えたくなりました)

P「どうしたんだ? 急に子どもみたいに甘えてきて」

楓「……朝までまだ時間はあるから」



楓「寝る前に、もう一度抱いて」


――ああ、普段ならこんなこといえないのに。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/05(土) 23:56:38.71 ID:SFlKIiE/0
楓(あの人が寝ている間に、できるだけこの世界の私の立場を知るために色々と調べました)

楓(観測する世界が変わるといっても、年齢や大まかな容姿(DNA)が変わるというわけではありません。無数にある可能性が線のように並んでいて、同じ時刻で別の線へとジャンプしているような、そんな感じです)

楓(だから年齢は25歳のまま。この世界では髪型も体型も元の世界と同じです)

楓(立場としては、私は東京の私立の大学の大学院に通う院生で、社会科学の研究室で勉強しつつ、アルバイトで塾講師をしているようです)

楓(そしてプロデューサーさん――Pさんとは恋人どうしで、同棲中です……恥ずかしい、どうせいっちゅうねん、ふふっ)
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/05/06(日) 00:21:24.09 ID:t6OzvQjF0
〜都内某所にある個別指導塾〜

楓(ついにバイトのときがやってきました。科目は英語と国語です。担当の子が何人かいるらしいのですが、名簿をみてびっくりしてしまいました)


生徒一覧(担当:高垣楓)

高校1年 渋谷凛
高校2年 島村卯月
高校2年 多田李衣菜


楓(なんという運命でしょう)
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/05/06(日) 00:22:35.64 ID:t6OzvQjF0
とりあえずここまで。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 23:40:46.62 ID:HHI9G6qdo

世界を越えても別の関係があるつながり好き
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/05/07(月) 23:56:46.16 ID:/smTF1q40
楓「――なので、太陽が朝に昇るだとか、人間は二酸化炭素を吐くといった普遍の真理は、universal truthといって現在形で述べるの」

凛「なるほどね。普遍の真理――universal truthか。なんだかかっこいいね」

楓(元の世界でも薄々感づいていましたが、凛ちゃんって割と厨二病なんですよね。飛鳥ちゃんが少しおとなしくなったくらい? いや、同じくらいかも、ふふっ)

凛「英語は苦手意識があったけど、文法事項を整理していくと意外と整備されたルールにのっとってるってことがわかってきたよ」

楓「そうそう。その意気よ凛ちゃん」

凛「ねえ先生」

楓「なにかしら?」

凛「人間が生み出す論理ってこうも整備されていてどうしようもなく正しいのに、なんで人間の内面だとか運命だとかって正しいとも間違っているとも決められない理不尽さがあるんだろう」

楓「ずいぶんと難しいことを訊くのね」

凛「先生って社会科学やってる院生なんでしょ? だから、答えてくれるかなって」

楓(この世界の私は教え子である凛ちゃんに院生であることを話しているんですね)
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/08(火) 00:07:45.61 ID:JeGSUpwX0
楓「そうね。あくまでも答えを出すのではなく、凛ちゃんに対して私なりの考えで答えると、人間の内面――簡単のために感情だとか、あとは運命って、普遍の真理とは到底いえないものだからじゃないかしら」

楓「人の数だけ相異なる内面も運命も存在していると考えれば、整備のしようがないと思うわ」

凛「なるほどね。さっきまで英文法における理屈としての普遍の真理をやっていただけあってわかりやすいや」

凛「先生ってすごいね」

楓「そ、そうかしら……//」

楓(我ながら頭の使った答えを言えたのではないでしょうか。院生やってるこの世界の私の脳、グッジョブです)

楓「あ、それに、人間の間では嘘も通用してしまうから」

凛「嘘自体は偽である命題と考えれば論理的なんじゃないのかな」

楓「重要なのは、嘘が存在することではなく、嘘が通用することよ。嘘も方便っていうでしょ」

凛「言うね。ちなみに英語ではなんて言うの?」

楓「The end justifies the means. ――目的が手段を正当化する。意訳ね」

凛「論理なんてあったもんじゃない、のかな」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/08(火) 00:14:06.99 ID:JeGSUpwX0
楓(この世界の凛ちゃんはかなり哲学的な話が好きなようです。いや、元の世界でも好きだったのかもしれません。アイドルじゃない普通の高校生だと、こういう子になるんですね)

凛「ふう、難しい話したら疲れちゃった。ねえ、先生。彼氏との話教えてよ」ニヤニヤ

楓「えっ?」

楓(突然の話題に思わず声を出して驚いてしまいます)

凛「だって先生ったら、私が休みたいっていうとすぐ彼氏との惚気話するんだもん。こうなったらこっちから興味もって聞かないとね」

楓(前言撤回。この世界の私は調子に乗ってます。ダメみたいです)

凛「この前は頼んでもいないのに私にツーショット見せてきたしさ。まあ、でも、かっこよかったよ、彼氏さん。正直私のタイプかも」

楓「と、とっちゃ、だめ、だからね」

楓(プロデューサーさんは一体何人のアイドル――この世界ではそうでないにしても――を惚れさせる気なんでしょうか)

凛「もし彼氏さんと私が知り合いだったら、わかんないかもね」

楓「知り合いなの?!」

凛「いや、全然。赤の他人だよ。先生必死すぎ」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/08(火) 00:18:53.68 ID:JeGSUpwX0
楓「もうっ」ペシン

凛「あいたっ。……でこぴんしなくてもいいじゃん」

楓「……親御さんとの面談で凛ちゃんが勉強そっちのけで恋バナしかしないって言っちゃうんだから」

凛「すみませんでした」

楓「ふふっ、よろしい」

楓(可愛い凛ちゃんです。良く考えてみれば、私よりも10歳年下なんですよね。そう思うと余計に可愛く思えてきました)

楓「さて、今日の残りの単元も終わらせちゃいましょう」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/08(火) 00:19:58.04 ID:JeGSUpwX0
今回はここまで。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/09(水) 13:43:37.40 ID:zKchIraYO
おつ
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/05/12(土) 21:32:26.41 ID:KpcK+pR/0
楓(それからというものの、私は大学院の研究室で勉強しつつ塾でアルバイトをして、この世界に来てから早くも一週間が経とうとしていました)

楓(ふと、25歳で修士1年というのは周りより少し年上なんじゃないかと思いましたが、いろんな人に聞いてみたら、どうやら私は2浪していたそうです……全国的にはそれなりに有名な大学にいるので、この世界の私なりに苦労をしたのかもしれません)

楓(そうそう、私が塾で担当している凛ちゃん以外の生徒――卯月ちゃんと李衣菜ちゃんともお会いしました。二人とも、内面はそれほど元の世界と変わりませんでした。卯月ちゃんは相変わらず天然で可愛らしく、李衣菜ちゃんは相変わらずにわかで可愛らしいですね)
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/12(土) 23:31:20.00 ID:KpcK+pR/0
〜都内某所にある個別指導塾〜

卯月「う〜ん。この長文複雑すぎてわかりません……。もうだめです」

楓「わかろうと思わなきゃいつまでたったって理解はできないわ。もう少し頑張りましょ」

卯月「……それもそうですね。はいっ、島村卯月、がんばりますっ!」

楓「ぶいっ、でしょ? ふふ」

卯月「ほえ? あ、はいっ。ぶいっ! ですね。えへへ」

楓(かわいい)

楓(シンデレラガールズを教える塾講師の仕事、私結構気に入ったかもしれません。まあ、何かの拍子で元の世界へ戻ることになるのかもしれませんが)

楓(いままではあまりこの能力について考えたことはありません。そろそろ本格的に考えたほうがよいのでしょうか? でも、現状特に困ったことはないんですよ)

楓(特にこの世界は、楽しいですし)

卯月「じーっ」

楓「わっ、どうしたのかしら」

卯月「きれい……そしてかわいいです」

楓「?」

卯月「先生って、モデルとかアイドルにはならないんですか?」

楓「実は別の世界でモデルもアイドルもやりました――なんて言ったらどうする? ふふっ」

卯月「ひょえぇぇ、……っていくら私でもその話に騙されるほどお馬鹿さんではありませんっ」

楓(実話なんですよね)
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/12(土) 23:41:27.66 ID:KpcK+pR/0
卯月「でもアイドルかぁ」

楓「なりたかったとか?」

卯月「えへへ、実は……ちょっと。一時期養成所にもいたんです」

楓「そうだったの」

卯月「でもやめちゃいました。先が見えなくなってきて、親にも反対されて、なにより笑顔しかとりえのない自分に嫌気がさして……」

楓「卯月ちゃん……」

楓(そう、この世界の卯月ちゃんは諦めてしまったのね。貴方の笑顔は誰にもまねできないし、他の誰にも負けないポイントなのに)

卯月「でもいいんですっ! 私、新しい夢を見つけたので」

楓「! それって?」

卯月「えへへ……実は小学校の先生になりたいんです」

楓「まぁ!」

卯月「なれるかわかりませんけど……でもせめて私の笑顔で子どもたちを楽しませることができたら――ううん、それだけでも私は十分幸せだと思います。なによりアイドルを目指すよりも現実的……」

楓「卯月ちゃん!」ガシッ

卯月「はわっ?!」

楓「その夢……先生は応援しているから! きっと、貴方なら誰よりも子どもたちを笑顔にできる良い先生になるわ!」ポロポロ

卯月「先生……なにも泣かなくても」

楓「あれ、ご、ごめんなさい」

楓(この世界にも、きっと彼女に対する救いはあるんでしょう。神様、どうか彼女の夢をかなえてあげてください)
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/12(土) 23:55:39.81 ID:KpcK+pR/0
卯月「えへへ、じゃあ私はいまからお馬鹿さんになるので、先生のさっきのお話の続きを聞かせてくださいっ」

楓「!」

楓「……わかったわ。あのね、先生は別の世界で最初モデルをやっていたんだけど――」

楓(それから、いろんな話をしました。プロデューサーさん――Pさんにスカウトされてアイドルになったこと。色んなお仕事を経験して苦労ばかりだったけれど楽しかったこと。駄洒落で変な空気を量産したこと。そして、Pさんに禁断の恋をしてしまったこと)

楓(授業そっちのけで話をしました。こんなことをしては怒られてしまいますが)

楓(卯月ちゃんは熱心に聞いてくれました。話の節々で反応する彼女を見て、アイドルとして成功した元の世界を彷彿とさせるものがあって心が痛んだ分、私もまた彼女を楽しませてあげられていればと、そう思いました。さすがに彼女がアイドルになったという話はしませんでしたが)

卯月「やや、やっぱりプロデューサーさんのこと好きになっちゃうんですか、き、禁断の恋……」

楓「お、落ち着いて卯月ちゃん」

卯月「は、はひ、がんばります」

楓(そろそろ英語を教えないとです。思い出話はおっもういいでーなんて、ふふっ)
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/12(土) 23:56:23.78 ID:KpcK+pR/0
今日はここまで。
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 08:01:32.67 ID:IdbKDCrSO
だりーはにわかわいい
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 11:34:01.78 ID:6iD6Coxoo
心はうぶだけど体はもうPに開発されてて、その感覚の隔たりに困惑するエロシーンを書いてくださいオナシャスセンセンシャル!
この設定だから出来ることでしょう!
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/14(月) 23:31:59.89 ID:ZCZ3maqV0
楓(ふう、なんとか卯月ちゃんの英語のノルマを終えることができました)

楓(今日はここまでだそうです。バイトは明日もあって、李衣菜ちゃんとはそのときに会えそうです)

楓(さて、帰りますか。あの人のところへ)
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/05/14(月) 23:38:25.92 ID:ZCZ3maqV0
〜P宅〜

楓「……」

楓「まだ19時代ですけど、なかなかどうして待っていると長く感じてしまいますね」

楓「早く帰ってこないかな……」

楓(あの人を待つ時間。心臓の鼓動がうるさく感じるとともに、時間の経過がやけに遅いと思いました)

楓(それでも、時間は同じ速さで進んでいるのでしょう)

楓(相対論に言わせれば、今この家に向かっているあの人と私では、静止している私のほうがほーんのすこしだけ短い時間を過ごしているのかもしれませんが、そんなのは誤差もいいところ)

楓「……」


ピンポーン


楓「!」ピョン
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/05/14(月) 23:50:53.55 ID:ZCZ3maqV0
P「っと……ただいま」

楓「おっ、おかえりなさい……」トテトテ

P「おお、わざわざ玄関にまで。悪いな」

楓「い、いえ。だって、会いたかったもの」

P「楓……?」

楓「あっ」

楓(思わず本心が口をついて出てしまいました)

P「……楓」ダキッ

楓「!」

楓「な、なに、を///」

P「急に楓のことが愛おしくなったから、じゃ、だめか?」

楓(だめなわけないです)

P チュッ

楓(Pさんは何も言わずにキスをしてきて、次第に舌を入れてくるようになりました)

楓(なぜでしょう。なれない――というより元の世界では知っているはずのない感覚なのに、こうして別の世界でこのような関係になると感じてしまうのは……)

サワサワ

楓「あ、お、お尻、さするの、は」

P「だめ、か?」

楓「その言い方は、卑怯です……」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/05/15(火) 00:00:29.06 ID:ewWl/ZDH0
楓(すると、Pさんの手は私のお尻から股間へと移動していきます)

楓(でも今日の私はタイトなデニムのパンツなので、それ以上はできません。まさぐるだけのPさんは少し残念そうな顔をしています。ふふっ)

P「楓」

楓「なんです、Pさん」

P「なあ、口でしてくれよ」

楓(えっ? えっ!?)

楓(いきなりの要求に頭がついていきません。これまで何度か世界を遷移したことはありましたが、そんな、口でなんて、したことありません)

楓「で、でも……」

P「なんでだ? いつもならすすんでしてくれるのに」

楓(す す ん で し て る ? ! なにやってるんですかこの世界の私は!)
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/05/15(火) 00:05:54.35 ID:ewWl/ZDH0
P「ほら、もうチャック下ろしちゃったしさ」

楓「うぅ」

楓(これは覚悟を決めるしかないようです)

楓(好きな人のモノですから嫌というわけでもないのですが、いかんせん元の世界基準の私では想像もつかないので)

楓(なんて、考えていると、もうPさんは自分のいちもつをさらけ出していました)

楓「///」

P「ほら、ひざ立ちになってさ。口あけてよ」

楓「あ、あー」

P「ほら」

楓「むぐっ!?」

楓(ふ、ふといっ。それに思ったより長くて苦しい)

楓(よく考えれば自分の指を束にして口に入れるようなものですよね……)

楓(そんな私のことはお構いなしなのか、Pさんはいちもつを私の口にねじ込んで満足そうな顔をしています)

楓(それに、外での仕事を終えて帰ってきたPさんですから、その……結構いちもつがにおいます。くちゃいです)

楓(なのに……)

楓(苦しくて、臭くて、息苦しいのに)

楓(口の中と喉をいじめられているのがどこか気持ちよく感じるのはなぜなのでしょう)
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/05/15(火) 00:16:29.83 ID:ewWl/ZDH0
楓「むぐっ、ぷはぁっ」

P「相変わらず口でするのは苦手なんだな。腰を動かすのはあんなに上手なのに」

楓「ご、ごめんなさい」

P「いや、いいよ。ちょっと乱暴だったよな」ナデナデ

楓「///」

楓(やっぱりPさんは優しい人です。でも、そのいちもつはまだいきり立っています。きっと私の口の中で果てたいんでしょう)

楓「……、ぱくっ」

P「っ」

楓「んっ、んんっ」

楓(たぶん、全然上手にはできていません。苦しいだけですし、今の私の表情はひどいものだと思います)

楓(でも、この人のためなら……)

楓(それに、私の身体が喜んでいるんですもの。やめるわけにはいかないじゃないですか)

P「か、楓」グッ

楓「ふぐぅっ!」

楓(Pさんが乱暴に私の口でいちもつを暴れさせます。ああ、だめ、吐いちゃうかも。でも、その嘔吐感すらもはや私にとっては快感です。この世界の私の感覚が、「私」に流入してきているのでしょうか)

P「楓っ、楓……!」

楓「ぐぼっ、ぶふっ、はぁっ」

P「うっ」

楓(Pさんがそううなったが最後、私の口の中にはどろどろしたおかゆのような苦いものが放たれました)

楓「ごくっ」

楓(そして、意を決してごっくん)

楓「はーっ、はあっ、はぁ、……」

楓「この、Pさんの、ドS」

P「ご、ごめん」

楓「ふふ、嘘」

楓(私の身体は悦んでいたもの。怒りはしません♪)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/05/15(火) 00:24:46.65 ID:ewWl/ZDH0
楓(それから、彼は果ててから疲れきってしまったのか、夕飯を食べてお風呂に入ったと思ったらすぐ寝てしまいました。ちょっと寂しいような気もしますが、まあこういうときもあるのでしょう)

楓(そういえば、彼はどんな仕事をしているのかしら?)

楓(でも、こんな悪くないところには住めているし、院生でたいして収入のない私をやしなってくれているくらいだから、稼ぎはいいのかも)

楓(はあ、ともあれ疲れちゃったな)

楓(……)

楓「私もお風呂入ろっかな」


カポーン

楓「ふぅ」

楓(この世界はいままでの世界とは違う。いままで遷移して観測してきた世界はただの余興で、この世界ではこれまでとは違ったなにかが起こる。そんな予感がします)

楓(悪いことじゃないと、良いのですが)

ザバーッ

楓(さて、身体洗おっと)

サワッ クチュ

楓「……はぁ」

楓(後で自分を慰めます)
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/05/15(火) 00:30:22.93 ID:ewWl/ZDH0
〜翌日、都内某所にある個別指導塾〜

李衣菜「ふんふんふふーん」

楓「李衣菜ちゃん、そろそろ勉強始める時間よ」

李衣菜「あっ、ごめん先生」

楓「ふふ、何を聴いていたの?」

李衣菜「よくぞ聞いてくれました! 私がいま聴いていたのは最高にロックなバンド、COMPLEXの曲なんだ!」

楓「随分と古いのを知っているのね」

李衣菜「真のロックは時代なんて関係ないんだよっ!」

楓「そうかもしれないわね。ねえ、李衣菜ちゃんは2人のうちどっちが好きなの?」

李衣菜「私はあのギターテクに惚れたかな!」

楓「ああ、あっちね」

李衣菜「う、うん、そう、あっち」

楓「珍しい苗字よね」

李衣菜「そ、そうそう! ぬのぶk……」

楓「 え ? 」

李衣菜「ぬ、布袋って呼んじゃだめだよなー! 珍しい苗字なんだからな、ははは……」

楓(にわかわいい)
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/15(火) 00:31:25.78 ID:ewWl/ZDH0
今回はここまで。最後の李衣菜の台詞で変換しちゃって「布袋」となっていますが、もちろん李衣菜はちゃんと読めていません。
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 01:02:40.32 ID:uyPyXyCQO
しゅがミンのお面被せなきゃ
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 03:12:06.50 ID:6OhJqbrBo
ええぞ!ええぞ!
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/05/20(日) 01:02:08.72 ID:SIhOl07b0
楓「じゃあ李衣菜ちゃん、complexという単語の意味は知っているかしら?」

李衣菜「馬鹿にしてもらっちゃ困るよ! なんかこう、……周りと比べて、いやだなー、みたいな、それ」

楓「それを模試で書いたらもれなく0点よ」

李衣菜「うう……」

楓「いま李衣菜ちゃんが考えているのはinferiority complex――つまりは劣等感のことね。日本語だと一口にコンプレックスと言ってしまうからそう考えるのも仕方ないかも」

楓「complexっていう単語は、もともと包み込むという意味のラテン語からきているの。だから、形容詞としてはいくつかの部分からなる――複合の・複雑なといった意味で、名詞としては複合体・集合体・合成物といった意味をもつ」

楓「李衣菜ちゃんもおしゃれなデパートとかは好きでしょう?」

李衣菜「うん」

楓「ああいうのを複合施設とか言うんだけど、それも英語ではcomplexね」

李衣菜「そうなんだ。なんだか難しいな」

楓「あ、ごめんなさい。つい夢中になって説明してしまったわ」

李衣菜「ううん。先生は悪くないから。悪いのは私の頭」

楓(この世界の李衣菜ちゃんは少し卑屈な一面を見せる子なのでしょうか)
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/05/20(日) 01:15:58.07 ID:SIhOl07b0
李衣菜「日本語で言うのと、実際の英語では違うのって結構あるよね」

楓「いわゆる和製英語ね。確かにそういうのは多いわ。特に意味が全く違ったりすると変にバイアスがかかって勉強に支障がでちゃうかも」

李衣菜「ロックって石っていう意味なんでしょ?」

楓「アメリカ英語では確かにそうね。小石とか。一般に石はstoneかしら」

李衣菜「うーん、めんどくさいよ」

李衣菜「先生、私ね、今日は勉強したくないや」

楓「李衣菜ちゃん……」

楓(やってしまいました。生徒のやる気を逆に削いでしまうなんて)

李衣菜「だからさ、もうあとは自由時間にしようよ。私勉強はいやだけど先生と話すのは好きなんだ」

李衣菜「それに勉強をすることに反抗するなんてロックだよね!」

楓(うーん、心配したことを悔やみそうです。ロックであればなんでもいいんですね)

李衣菜「さっきコンプレックスで思い出したんだけどさ」

李衣菜「私のまわりの女の子って結構おっぱい大きい子が多いんだよね。私、ロック歌手になって露出がきわどいかっこいい衣装とか着てみたいんだけど、そういうときにさ、こう、ばいーんと、おっきいおっぱいだとなんだかロックじゃない?!」

楓「そう、かもしれません、ね?」

李衣菜「海外の女の人でロックなやつみるとあこがれちゃうもんなぁ」

楓「それはなんていうアーティストなの?」

李衣菜「えっ? あ、いや、それは――そうそう、名もなきロッカーなんだよっ」

李衣菜「私の胸もすっごいちっちゃいわけじゃないけどさ、なんていうか普通なんだよね」ヌギヌギ

楓「ちょっと、李衣菜ちゃん?」

李衣菜「大丈夫だって、ここ個室だし」ヌギヌギ

楓(私が止めようとするのをよそに、李衣菜ちゃんは手際よく上半身の服を脱いでいってしまいました)
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