安価とコンマで冒険の旅

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139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 00:14:57.56 ID:0ZahziiZO
でも絶対グレンの用意する飯って卵の白身だけとか鳥ササミの山とかそこら辺な気がする(偏見)
てか元奴隷ながらにルーチェも高めだな
140 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/05(木) 22:26:58.84 ID:vjZjNCig0
こんばんは。
男性陣の方が料理上手いまさかの結果に。
今夜もというか、今後も多分ちょっとずつ進んでいきます。
141 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/05(木) 22:27:46.78 ID:vjZjNCig0
――


ジル「新品の羊皮紙に、色々書き込んで地図を作っていく……これぞ冒険の醍醐味だねぇ」

ユラ「流石ジルさん、手慣れてますね」

ジル「そりゃあおじさんは君らと違って本職だよ? ここくらいは頑張らないとね」

エリス「しかしこうも入り組んでいると、地図があっても迷ってしまいそうですね」

ルーチェ「さっきみたいに、美味しそうな匂いがすると……」

グレン「うむ、道を外れてしまう可能性があるな。今度こそ惑わされんぞっ!」

ジル「おじさん的には、夕食用にもうちょい食材とか手に入るといいんだがねー」

ユラ「……一応目的は地下ですからね?」



1:敵と遭遇
2〜3:何事もなく探索
4〜6:小イベント
7〜9:イベント
0:???

↓1コンマ一桁
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 22:29:36.73 ID:lDUpHGjpO
そいや
143 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/05(木) 22:35:13.39 ID:vjZjNCig0
ジル「結構進んできたね。そろそろ何かしら見つかるかな?」

エリス「……それにしても、思ったよりは危険な生き物と遭遇しませんね。警戒は続けているのですけど」

グレン「我らの強さに恐れをなしているなら気が楽だが、油断は大敵だ」

ルーチェ「もしまた擬態するような生き物がいたら……」

ユラ「ジルさんに頼りっぱなしも悪いからね。僕らも見極められるよう頑張ろう」


↓1コンマ一桁
1:敵と遭遇
2〜3:小イベント
4〜6:イベント
7〜9:???
0:???
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 22:36:32.46 ID:pKkxiw0co
ほい
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 22:36:37.28 ID:OMstkacD0
146 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/05(木) 22:42:36.42 ID:vjZjNCig0
イベント『愛くるしい小動物』発生

ガサッ


リス「―――!」


ユラ「!?」

ルーチェ「わぁ、可愛い!」

エリス「ええ! この子は普通のリスでしょうか?」

グレン「確かに可愛い。だがしかし、さっきのこともある……!」

ジル「こいつは……わっかんないねー」

突如、危険性を感じない可愛らしい小動物と遭遇しました。
無視するのも、夕飯の食材にしようと考えるのも自由です。
さてどうしよう?

↓1〜2コンマ最大値採用

147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 22:45:46.35 ID:lDUpHGjpO
警戒。ひたすら警戒。絶対に荷物を奪われない気持ちで警戒し続ける
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 22:50:39.41 ID:wghoI7P+0
↑+少しずつ後退
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 22:52:24.95 ID:4ap+nIuKO
世界樹ユーザー多いなw
150 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/05(木) 23:05:03.30 ID:vjZjNCig0
リス「……」

ユラ「……」

エリス「……っ、もう騙されませんよ!」

ルーチェ「可愛い、可愛いんですけど……」

グレン「何故だろうか、私の全身の筋肉が警鐘を鳴らしているぞっ!?」ピクンピクン!

ジル「おじさんもなーんか嫌な予感するんだよねー。みんな、とりあえずこのまま退がろう」


リス「……?」


ルーチェ「うぅぅ……ごめんなさいリスさん……」


リス「…………」フイッ


ユラ「あ、すごく寂しそうに去っていきましたよ」

グレン「ぬぅぅ、何やら罪悪感が……」

エリス「さっきの苺、わけてあげればよかったかしら……」




??「お、なんだこの可愛いリスは!?」

??2「ご飯あげてみましょうよ先輩! ほれほれ」

リス「……」ニヤリ

??「あっ!? こいつ王から頂いた貴重な一枚しかない帰還の羽をっ!?」

??2「やばいっすよ先輩! あれないと俺ら帰れませんよ!?」

??3「総員、奴を逃がすなぁ!?」



ジル「……わーお。どうやら思った以上にヤバい奴だったらしい」

ユラ「今の声、他部隊の先輩騎士の……? 先輩達も近くにいたのか……」

ルーチェ「もう何も信じられなくなりそうです……」

グレン「迷宮はやはり噂にたがわぬ恐ろしさよ……だが、今回は勝ったぞっ!」


※危機回避成功! 探索進行度が進みます
151 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/05(木) 23:17:31.36 ID:vjZjNCig0
――――


ジル「さて、可愛い面した畜生をなんとかかわしたはいいものの」

エリス「……」

ルーチェ「……」

ジル「女の子達にはアレはやっぱ堪える辛さらしいね。だが朗報もあるぞ?」

エリス「え?」

ジル「ほれ、あそこ」

グレン「あれは……階段、か?」

ユラ「倒れた樹が確かに等間隔に下に……階段に見えないこともないです」

ジル「ちょいと拍子抜けだが、おそらくここから次の階に行ける」

ジル「『体力に余裕はあるからすぐさま次の階を探索することもできる』だろう」

ジル「『まだこの階を動き回って、何かないか探す』のもありだ」

ジル「『今日は階段近くでキャンプを張って、明日の朝からじっくり次の階を探索する』のもいいかもね」

ジル「さあユラ、どうする? 判断はリーダーのお前さんに任せるよ?」

ルーチェ「兄様、どうしますか? 『少なくともこの階段には魔力の罠はない』ですけど」

ユラ「う〜ん……」

1:次の階へ

2:この階の探索続行

3:今日はここでキャンプ

4:その他自由安価

↓1〜3 多数決で
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 23:17:58.28 ID:LJBjbplj0
3
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 23:18:41.64 ID:5AWJgKvmO
3
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 23:23:24.25 ID:lXQ83atY0
1
155 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/05(木) 23:31:47.92 ID:vjZjNCig0
ユラ「……ここは慎重に行きましょう。今日の探索はここまでということで」

グレン「む、私はまだ動けるぞ?」

ユラ「確かに戦闘はしていませんが、慣れない迷宮を結構歩いて、みんな疲れているはずだ」

ユラ「それに植物も動物も油断ならないことがわかった今、休息は尚更必要だと思います。

ユラ「リスに帰還の羽を奪われることも考慮すると、羽は温存したい。比較的安全そうなこの場所でキャンプを開きましょう」

ジル「オーケィ、リーダー。それじゃキャンプの用意をしようじゃないか!」


――――


ルーチェ「……」

エリス「ルーチェさん、どうかされたのですか?」

ルーチェ「い、いえ! 外で一夜を明かすのも随分久しぶりだな、と」

エリス「え……?」

グレン「みんなっ! そこでちょうどいいっ! 食材が手に入ったぞっ!」ムキキキィ!」

小鹿「」

ジル「お、美味そうな鹿じゃないか。やるねぇ」

ユラ「グレンさん、素手で狩ったというか絞め殺したんですか……」

グレン「獣肉を新鮮に手に入れるのは、これが一番だからなっ!」

ジル「よし、天幕も張ったし火も起こした。あとはこの鹿を誰が料理するかだが……」

今日の料理当番は誰?

↓1〜2コンマ最大値
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 23:33:52.46 ID:5AWJgKvmO
ユラ
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 23:34:10.92 ID:1W8vtN1DO
ユラ
158 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/05(木) 23:52:43.74 ID:vjZjNCig0
ユラ「あ、それじゃあ僕がやりますよ」

ジル「お、悪いねぇ。ところでユラ、料理の腕は?」

ユラ「うーん……ほどほどにはできるつもりですけど」

グレン「私と同じ具合かな?」

ルーチェ「ふふ、皆さん安心して待っていてくださいね?」


ユラ「皮は剥いで後で使えるようにして、骨はこっち……」テキパキ

ユラ「肉質は……うん、流石は迷宮産なのかな。いい肉だ」スパスパ

ユラ「この鹿肉なら強火で焼いて素材の味を生かして……」ゴォォォ

ユラ「あ、せっかくだからさっきの苺をソースに使おう」コトコト…


グレン「なんと!? ユラが複数人いるように見えるぞ!?」

ジル「こいつは驚いたねぇ、おじさんも結構自信あったんだけどなぁ……」




ユラ「よし出来た! 鹿肉のステーキ・ベリーソース風味です!」




エリス「……!?」

ユラ「あ、大丈夫ですよエリスさん。鹿肉はほぼ赤身ですから、見た目よりもずっとあっさり食べられるんです」

ルーチェ「兄様の料理は本当にもう、絶品ですから大丈夫ですよ!」

ジル「うんまいねーこれ! 素材もいいんだろうけど、ユラが上手いんだわこれ。おじさん完敗よー」

グレン「く、口と筋肉が次々に鹿肉を求めてしまう……! これが、美味い料理というものなのか……!」

ユラ「お口にあったようで何よりです」

ジル「いやお前さん、これ普通に店開けるよ? 騎士の仕事落ち着いたら考えてごらんってほんとに」

ユラ「あはは、そんなにお世辞言わなくても大丈夫ですよ」

ルーチェ「〜♪ やっぱりいつ食べても兄様の料理は美味しいです♪ 私もいつか――」

エリス「……」ポロポロ

ルーチェ「エリスさん!?」

ユラ「すみません! やっぱり不味かったですか!?」

エリス「いえ、美味しいのです。美味しすぎるのです……」ポロポロ

エリス(どうして、私が過去に作ったものとはこれほどまでに違うのですか……!)


※夕食は大満足の出来でした!
※全員の疲労が回復しました!
159 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/05(木) 23:58:29.97 ID:vjZjNCig0
今日はここまで。
最後に、キャンプ後の説明と判定だけ。

夜、キャンプ(或いは宿屋)では仲間との個別の交流ができます。
ここで大まかな行動などを安価で頂き、後にユラに対する友好度の上昇などを行います。

交流安価は二回とります。
一度目はユラ+誰か(複数人も可)
二度目はユラ以外の仲間同士の交流となります。
とりあえず今は、最初の交流安価だけとりますね。
本日もご参加ありがとうございました。

↓2〜3コンマ最大値採用。誰と交流するか? 具体的な会話内容などもあればそれもお書き頂けると助かります
160 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/05(木) 23:59:33.98 ID:vjZjNCig0
あ、最大値じゃなくても混ぜれそうなら混ぜますね
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/06(金) 00:00:31.58 ID:jQ+JWlD8O
乙!

ユラ+グレンとジル

男同士のちょっとエッチな話題
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/06(金) 00:02:04.74 ID:WmHvDg5i0
ユラ+エリス

料理のちょっとしたレクチャー

乙です
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/06(金) 00:15:17.07 ID:DIFAEnMhO
乙ー
やっぱリスは害悪だったか……
しかしユラ王様から莫大な支援受けて、料理と戦闘レベルもメンバー中最大だろ?
コンマのおかげとはいえ勝ち組すぎである
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/06(金) 10:17:12.87 ID:2C1Yb+U+0
最重要ステータスのチン長が8cmとかかもしれん
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/06(金) 11:43:46.33 ID:9FmvUkbQO
もしそこら辺もコンマ判定だったらどうしよう。デカすぎてひぎぃ!も困る
しかしたまに目にするベリーソースって本当においしいんだろうか?しかも鹿肉って味の想像つかない
166 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/07(土) 21:58:44.32 ID:JB0v3KsP0
こんばんは。
鹿肉はハマる人はハマって、苦手な人は苦手かもしれませんが、果実系のソースとの相性はいいのです。
今夜も少しだけ更新してまいります。
167 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/07(土) 21:59:35.65 ID:JB0v3KsP0
――



ユラ「ふぅ。我ながらよくできたかな。皆の舌にもあって何よりだ」

エリス「あの、ユラさん? ちょっと宜しいでしょうか?」

ユラ「エリスさん? どうしたんですか?」

エリス「その……少しだけで、いいのです。私に料理を教えて頂けないでしょうか?」

ユラ「えっ!? いやでも、僕なんかじゃエリスさんのような人に教える程――」

エリス「逃がしませんよ。ジルさんも仰っていましたが、ユラさんの腕前は下手な店より上です。これは、認めてください」

ユラ「は、はい!?」

エリス「そしてその腕を見込んでこそのお願いです。どうかお願いします!」

ユラ「わ、わかりました。本当に僕でよければ。それじゃあ、まずはエリスさん一人でどのくらい作れるか見せてもらっていいですか?」

エリス「え?」



〜〜



\形容し難い何か/


ユラ「あー……」

エリス「恥ずかしくて死にそうです……///」

ユラ「うーん、これは……」

エリス「これでも、家名に恥じないよう色々と努力はしているつもりなのです。ただ料理は何度やってもご覧の有様で……」
168 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/07(土) 22:00:20.48 ID:JB0v3KsP0
ユラ「僕も、大したことを言える人間じゃありません。ただそれでもあえて言うなら、きっとエリスさんは背負い込み過ぎなんだと思います」

エリス「ど、どういう意味ですか?」

ユラ「家名のため……そう思いずっと努力してきたエリスさんは凄いですし、尊敬します」

エリス「……」

ユラ「でも、料理って多分そこまで力んで挑むものでもないと思うんですよ。ただ自分が食べたいから、誰かに食べさせたいから作る」

ユラ「誰だって最初は上手くないですし、まずは本当に簡単なものから作りましょう。肩の力を抜いて、かる〜くね」

エリス「家名を忘れて、簡単なものを軽く……ですか?」

ユラ「あと味覚や味の好みは人それぞれですし、万人に受け入れられる料理なんて存在しません。自分の味を見つけることも大事かな?」

エリス「え? でもユラさんの料理はみんな美味しいって評価でしたよ?」

ユラ「自分の料理の癖はわかってますからね。そこから比較的人を選ばない味付けや調理法に移行しただけですよ」

エリス「なるほど、己を知りそこから変えていくのが次のステップというわけですね」

ユラ「僕がさっき作ったものも、特に工夫はしていないんです。素材をそのまま使って、食べてる途中でも味を変えられるようソースを添えただけ」

ユラ「大丈夫、エリスさんならすぐに上手くなれますよ」

エリス「ありがとうございます、ユラさん。家名を忘れて……すぐには難しいかもしれませんけど、やってみますね」

ユラ「エリスさんの次の料理、楽しみにしてますね」


※エリスの友好度が7上昇しました!

友好度:50→57
169 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/07(土) 22:01:13.73 ID:JB0v3KsP0
※キャンプ交流その2

ユラ以外の仲間同士

↓1〜3コンマ最大値。混ぜれそうなものは混ぜます。誰とどんな内容で交流するか?
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 22:05:20.35 ID:ntiPn9UR0
ジル エリス  おっさん、エリスの実家に関して話を振ってみる
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 22:06:37.15 ID:gIUk7DTQO
エリスとルーチェ
お互いの過去について
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 22:12:14.98 ID:EvYtJdnp0
ジルの冒険譚について聞く
173 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/07(土) 22:49:57.60 ID:JB0v3KsP0
――


エリス「卵を茹でる、いや野菜をちぎるくらいからなら……あら?」



エリス「皆さん、まだ起きていらしたのですか?」

ジル「んお、エリスかい。どうだい、折角だからおじさんの冒険譚聞いとく?」

エリス「冒険譚?」

ルーチェ「えへへ、私が無理を言ってお願いしたんです。ジルさんがこれまでどんな冒険をしてきたのか気になって」

グレン「色々と、ためになる話も多かった。……それ故に、今の弛んだ身体が許せんがなっ!」

ジル「だーかーらー、おじさんもちょっとは反省したってばさ。ここまできたらユラも呼んで全員に聞かせちゃう?」

エリス「い、いえ! ユラさんはもう休まれたようでしたのでっ!」

エリス(私が作ってしまったアレの処理をして頂いているとは、言えません……)

ジル「あら残念。でも確かに結構いい時間だしね。次の小話で今日は最後にしよう」


ジル「あれは何度目の冒険だったか。こことは別の迷宮に挑んだ時のことだ」

ジル「そこにはかなり値打ちもんのお宝があるって噂でね。同業者も何人か一緒にいた」

ジル「罠も結構あってね。それにやられちまった奴も結構多かった」

ジル「さらには仲間内ですら、宝を独り占めしようとする奴まで出始める始末でね。おじさんも狙われて慌てて逃げたもんだよ」

グレン「……その体型になる前は戦えたのだろう? 何故逃げたりなど?」

ジル「お宝は大抵換金されてお金になる以上代えはきくけど、命はそうはいかないしね」

エリス「それは確かにそうですけど……」

ジル「でもやっぱり冒険者の性かね、お宝は残ってなくても、どこにどんな感じであったのか見てみたくてね。ほとぼり冷めてからもう一度行ったんだ」

グレン「それで?」
174 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/07(土) 22:51:17.37 ID:JB0v3KsP0
ジル「……簡単に迷宮は踏破できたよ」

ルーチェ「え?」

ジル「多くの冒険者が、味方同士を罠に掛けあった形跡があったよ。二人以上で協力すれば難なくかわせる罠に捕まって死んでる奴もいた」

ジル「そして最深部。お宝はまだ残っていたよ。宝の台座の前で、二人の冒険者が相討ちで死んだ骸があったけどね」

エリス「……」

ジル「漁夫の利の形でおじさんは宝を持って帰ろうとして……止めたよ。酒を飲める気分でもなかったし、何よりよく見りゃお宝はさほど価値がなかった」

グラン「どういうことだ!?」

ジル「多分、魔族の罠だったんじゃないかねぇ。欲深い人間がお互いを傷つけあう様を好む奴もいるっていうし」

ルーチェ「……悲しいお話です」

ジル「まったくさ。ま、この一件もあってね。おじさんもちょっと疑り深くなっちまった」

ジル「この仲間もいつか、欲から俺を裏切るんじゃないか……そんな嫌なことを考えるようになっちゃってねぇ」

ジル「――だから、そんな気持ちを抱かずに一緒に冒険してみたいと思わせてくれたお前さん達には、期待してるのよ?」

ルーチェ「な、なんだか照れちゃいますね……」

エリス「ええ、でも、そう言われるのは悪い気はしません」

グレン「我が肉体にかけて、そのような真似はしないと誓おう。……逆に垂れ親父、途中で逃げ出すなよ?」

ジル「ははははは! こいつは手厳しい! まあ安心しなって。折角の楽しそうな旅を自分から捨てる程、落ちぶれちゃいないよ」

ジル「今後の探索も、おじさんにどーんと任せなって!」


※ジルへの仲間の友好度が9上昇しました!
175 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/07(土) 22:51:49.84 ID:JB0v3KsP0
――探索二日目――



ユラ「出発準備よし……さて、今日はどうしよう?」



1:次の階へ

2:この階の探索続行

↓1
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 22:53:08.43 ID:vd0SnTBm0
1
177 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/07(土) 22:57:33.16 ID:JB0v3KsP0
ユラ「それじゃあ、今日は……」

ジル「いよいよ地下2階ってわけかい」

グレン「どのような敵が現れるか……」

エリス「どんな敵であろうと、私の盾で守ってみせます」

ルーチェ「兄様、変わらず階段に罠は見られません」

ユラ「よし、行こう!」





――地下2階――




ユラ「……って、あれ?」

エリス「景色が、昨日とあまり変わっていない?」

ジル「ふぅーむ、こいつはまた不思議だねぇ。潜った筈なのに明るいのもどういった理由なのやら」

ユラ「とりあえず、先に進んでみましょう」



1:敵と遭遇
2〜3:何事もなく探索
4〜6:小イベント
7〜9:イベント
0:???

↓1コンマ一桁
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 22:59:07.85 ID:gIUk7DTQO
179 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/07(土) 23:05:52.78 ID:JB0v3KsP0
ユラ「……本当に不思議な迷宮ですね」

エリス「この樹々は、どういった原理で地下に生えているのでしょうか」

グレン「幻……というわけでもなさそうだな」

ルーチェ「はい、魔力は感じませんから、確かに実在しています」

ジル「ん、先行してるっていう騎士団も幻を疑ったのかね? 何か所か樹を切り倒したみたいよ?」

グレン「そうだ、全ての樹を粉砕して先に進めば近道にな……無理なのか、我が筋肉よ!?」

ユラ「どんな屈強な戦士でも無理ですって! でもこの切り倒された木材はもったいないですし、持ち帰っておきましょう」


※丈夫な木材を8個手に入れた!

1:敵と遭遇
2〜3:何事もなく探索
4〜6:小イベント
7〜9:イベント
0:???

↓1コンマ一桁
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 23:08:26.00 ID:vd0SnTBm0
えい
181 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/07(土) 23:10:35.09 ID:JB0v3KsP0
え、ここで0ゾロ出ちゃうの!?
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 23:11:44.09 ID:vd0SnTBm0
どうせならエリスの料理判定で取りたかったぜ(震え声)
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 23:16:53.07 ID:Er6WOiado
何が起こるのやら
184 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/07(土) 23:26:27.55 ID:JB0v3KsP0
超特殊イベント『森のキノコにご用心』



ユラ「ん?」


キノコ「……」


グレン「これはまた、見るからに怪しいキノコが鎮座している……っ!」

エリス「いえ、待ってください。一本だけ飛び出ているだけで、後ろに群生していますよ?」

ジル「ドギツイピンク色ってなんつー色だ。こんなキノコ見たことがないぞ……」


キノコ「……」

ネズミ「チュチュー!」ガツガツ

キノコ「」



ユラ「あ、野良ネズミがキノコを一瞬で平らげた!?」


ネズミ「ぢゅぅ〜……」


グレン「なんて満足そうな表情だっ!?」

エリス「まさか、あのキツイ見た目で美味しいというのですか!? 私の料理よりもっ!」

ジル「いやあの色はヤバいと思うんだよねー。てかエリスお前さんまさか……」

ユラ「でもあのネズミの表情を見る限り、美味しいのかもしれない……!」
185 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/07(土) 23:31:26.87 ID:JB0v3KsP0
ネズミの群れ「「チュッチュー!」」

キノコの残骸「」


グレン「ぬおっ!? あのネズミにつられてか仲間までキノコに群がっただと!?」

ジル「うっ……まさかほんとに美味しいキノコだってのかい!? キノコはニンニクとオリーブオイルで炒めるだけで酒のいいつまみになるんだよねぇ……」

エリス「しかし、ああでも迷っている間にどんどんキノコが減っていきます!」

ルーチェ「っ! 兄様、ここは私が! 私なら大抵の酷いものは食べても大丈夫ですからっ!」

ユラ「ルーチェ!?」

ルーチェ「ネズミさん――私に食べられたくなければ、そのキノコを少しわけて貰えませんか?」

ネズミ「ヂュ!? チュ、チュ〜……」


ルーチェ「なんとか、おすそ分けしてもらえましたよ!」

ジル「ルーチェ、一瞬お前さんの眼が怖かったんだが……」

ルーチェ「いざ、実食です!」


??:ゾロ目により自動成功

??:特殊判定↓1コンマ二桁
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 23:34:22.38 ID:PlCNd2lMO
ん?成功をもう一度判定?
とりあえずほい
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 23:40:15.89 ID:R6K0inuYO
VIP先生〜♪
188 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/07(土) 23:50:31.91 ID:JB0v3KsP0
発情:ゾロ目により自動成功

感知:コンマ50以下のため感知



ルーチェ「ん、おいしっ――!?」ペッ!

ユラ「ルーチェ!?」

ルーチェ「も、申し訳ありません兄様……はしたないところを……」

ジル「あれ? やっぱり不味いキノコだったのかい?」

ルーチェ「そうみたい、ですね……」

エリス「ネズミと人間の味覚は違う、ということでしょうか」

グレン「ふむ、ならばあの場所はそっとしておこう。我らには不要でも、ネズミには貴重な場所であろう」

ユラ「採っちゃったキノコは勿体ないし、不味くても薬か何かになるかもしれない。持って帰ろう」

ルーチェ「あっ……」


※桃色キノコを9本手に入れました!


ルーチェ(身体が、熱いです……すぐに、吐き出したのに……)

ルーチェ(もう少し早く気付けていれば……いえ、兄様達がこれを食べずに済んだだけでも……)

ルーチェ(うう……頭がぐるぐるして、うまく考えられない……)
189 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/07(土) 23:56:53.91 ID:JB0v3KsP0
申し訳ありませんが今日はここまでとなります。
まさかこんなに早く00が出るとは思ってなかったです……
二度目の判定時50以上で感知失敗、全員が食べてより大変なことになる予定でした

問題なのは、友好度を上げる前にRなイベントに入ってしまった点。(ルーチェは基本値50に家族補正+30で現状80です)
ちょっと色々考えながら書くことにします。
本日もご参加ありがとうございました。

ここをこうした方がいいよ、こんなイベントとかやってみたら等のご指摘やアドバイスなどがありましたら、よろしくお願いいたします。
それでは。
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 23:59:21.93 ID:PlCNd2lMO
まさかのエロパートきた!?
乙です
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 00:00:28.03 ID:pDkqF3URO
別にR板だからって無理してそういうイベント書くこともないのよ?

乙です
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 00:04:13.74 ID:FE2OCpJoO
最初はユラが理性で耐えるとかどうじゃろ
おつ!
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/07/08(日) 01:04:12.80 ID:8bDzLBO20
時たま思うけれど好感度ってヒロイン→主人公だけじゃないよね

主人公→ヒロインの好感度低いと逆レイプになりそうあとヤンデレ

まあ別にセックスは愛がなきゃいけないって法も無いけどね



ヤンデレ逆レも快楽目的のセフレももっとあっていいと思います
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 09:52:42.71 ID:0wh2FvMgO
好感度100いったら正式解禁って感じなのかな?まあユラは落ち着いてるし、好感度は双方共有でもよさそう
80/100なら、ギリギリ本番まではいかないとかどうだろう
何にせよ期待
195 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/08(日) 23:17:11.80 ID:j3k2+or50
こんばんは。
皆様色々とありがとうございます。
とりあえず今日は、軽いR部分だけ投下させていただきます。
なにぶんこういったものも初めてですので、ご指摘頂けると幸いです。
また最後だけ、今後の展開の安価もありますので、よろしければご参加お願い致します。
196 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/08(日) 23:18:04.28 ID:j3k2+or50
――


ルーチェ「はぁ……はぁ……」

ユラ「ルーチェ、大丈夫?」

ルーチェ「へ、平気です……」

エリス「とてもそうは見えませんよ。慣れない探索で、いつもより疲労も溜まりやすいのかもしれません」

グレン「根性は大切だ。しかし、無理をして倒れることは一番避けるべきことだぞ」

ジル「そうだねぇ、おじさんもちょっと疲れてきたし、今日は早いけどもうキャンプにしちゃおうかい」

ルーチェ「ま、待ってください……!」

ユラ「みんなの言う通りだ。ルーチェ、ここは休もう」

ルーチェ「うぅ……」




……
197 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/08(日) 23:18:47.05 ID:j3k2+or50
「ふぅ……ふぅ……!」


夜の天幕の中で、熱っぽい声がひたすらに繰り返される。
額には珠のような汗を浮かばせ、口では布団を噛みしめるは白髪の少女。

昼間に奇妙な色合いのキノコを食べてから、明らかに身体がおかしい。
熱く、治まらない疼き。
少しは楽になるかと道中見つけた泉で沐浴したが、気休めにもならなかった。
この熱の出処は内側から。根本的原因を取り除かない限り、どうしようもない。

「にい、さま……」

定まらない思考の中、敬愛する少年の顔を思い出す。
こうなってしまってから、幾度振り払おうとも振り払えなくなっている。

(いけない、このままじゃ、でも……!)

じわりと涙まで浮かんでくる。
この熱の原因、そして欲するものが何なのか。それはもはや本能で理解できていた。
理解できているからこそ、必死に耐えてきたのだ。


少女、ルーチェにとって彼は大切な存在だ。
あの日、自分を闇から救ってくれた恩人であり、敬愛できる人物。
優しく接され、思わず口をついて出てしまった兄様という呼び方も今では定着している。
彼に、新しい家族になってくれたあの家に、報いたい。
その一心で必死に勉強を重ね、魔導を学んできた。


この感情を向けてしまうことは、きっと今の大切な関係性を壊してしまう。


彼は優しいから、受け入れてくれるのだろうか。
それとも、叱ってくれるのだろうか。
或いは、侮蔑の眼で見られてしまうのだろうか。

いずれにせよ、もう兄妹のような関係には戻れない気がする。

(思い出すのよ、ルーチェ。私は奴隷だったの! 兄様には、相応しくない……!)

己を律するため、あえてルーチェは過去の記憶を掘り返す。
忘れ去りたい過去だ。思い返せば身震いしてしまう。

(……っ!)

しかしそれも無駄な努力で終わる。
過去を思い出せば、当然あの時の兄の姿も甦るのだから。

抑え込みこれまで考えないようにしていた感情が、疼きのせいで抑えきれなくなっている。
女としての本能が、理性を超えて彼を欲している。

(兄様……!)

狂おしい程の熱は、ゆっくりと理性を溶かしていく。
本人は耐えれているつもりでも、いつの間にか足は布団を蹴飛ばし、外へと向けられていた――
198 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/08(日) 23:19:58.99 ID:j3k2+or50
――



「……すぅ……」
「にい、さま……」


ユラの天幕にひっそりと入り込んだルーチェは、彼の頭にかざしていた手をそっと離す。
今使ったのは、強力な睡眠魔法だ。
対象の至近距離に接近しある程度の時間行使する必要があるため実戦には向かないが、その効力は強い。
持って生まれていたらしい魔導の才をこんなことに使うなど、怒られても文句は言えないだろう。

「ごめん、なさい……」

もはや身体を止めることができない。
気がつけば眠るユラのすぐそばに座り、彼の顔を見つめていた。

「あぁ……」

明るい色の彼の髪の毛を少しだけ撫で、顔の向きを変える。
頼りないとされるユラではあるが、ルーチェはその優しく穏やかな顔が大好きであった。
見る人に安心感を与えてくれる。頼りないのではなく、物事に慎重なだけだ。
いつもそう思い眺めてきた顔が今、自分の目の前にある。


そして。


聞こえるか聞こえないかもわからない程小さい。
けれど確かな水音が一度だけあがった。


「っ?!」

唇同士が触れる軽い感触。
音に続いたそれに、ようやくルーチェは自分が何をしでかしたのかを悟る。

「い、いけません……! こんな……」

慌てて顔を離すが、指は自分の唇をなぞっていた。
まるで、今の感触をもう一度思い出すように。

「こんな……」

朱に染まった顔は、緩んでしまっていた。
軽く触れただけだというのに、身体の疼きが少しだけ治まった気がする。
対して胸の鼓動はより高まるばかり。

「いえ……今のはたまたまです。私は、兄様のお顔を見れていられれば……」

なんて薄っぺらい言い訳だろうか。
僅かに残っていた頭の冷静な部分はそう言うが、それもすぐに溶かされる。

「んっ……」

再び触れる唇と唇。
今度は先程よりも触れている時間が、少しだけ長かった。
199 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/08(日) 23:21:09.52 ID:j3k2+or50
「少しだけ、少しだけですから……」

次から次へと、言い訳は止まらない。
身体も止まらない。
二度、三度、四度……幾度となく、拙いキスをする。

「んちゅ……んっ、ふぅ……ぅん……!」

そしていつの間にか、触れるだけでは治まらなくなっていた。
より深い口付け。
相手の唾液すら啜ってしまうはしたない行為。

「にいさま、にいさま……!」

瓦解した理性。歯止めの効かなくなった今、行為はよりエスカレートしていく。

「んっ……!」

白い簡素なネグリジェを脱ぎ捨てれば、その勢いにつられて飛び出た乳房が大きく揺れた。
いつの頃か急に成長し始めた胸は何かと邪魔であり、ルーチェとしては疎ましく感じていた。
だが昨日、頼れる冒険者であるジルはこれに反応を示していた。
妙な力説までされ、恥ずかしく感じたのは記憶に新しい。
気にしたこともなかったが、どうやら今の自分のこれは異性を惑わすだけの力はあるらしい。

「兄様は、どうなんでしょうか……?」

それは、敬愛するこの兄にも適用されるのだろうか?

「いえ、こんなはしたない私では……」

寂しげに瞼を伏せ、首を振って思考を追い払おうとするルーチェ。
しかしそれくらいでは、火のついてしまった欲望は抑えきれない。


「兄さまぁ……私もう、もう……っ!」


そっと、ユラの腕を掴む。
細めながらも、しっかりと筋肉のついた逞しい腕だ。
明らかに鍛えていると一目でわかるグレンとは違うが、触ればわかる。
この腕は彼の腕にだって負けていない。
その腕を、己の胸の谷間で包むように抱きしめた。
200 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/08(日) 23:21:48.63 ID:j3k2+or50
「私は……、っ、ごめん、なさい……にいさま……っ!」


たったそれだけで、全身が震える。
敬愛する兄が、自分の身体に無理矢理触れさせているとはいえ、確かに触れているのだ。
誘導して、育った果実に掌を押し付けさせる。
乱雑に、圧し潰すように、荒々しく。


「んぁっ! に、さま……これ、きもちいいのぉ……!」


動きに合わせ、口からは蕩けるような声が漏れだす。
乳房が形を変える度に、熱く甘い吐息もとめどなく溢れていく。
この快楽を知ってしまえば、止まることなどできない。

「く、ふぁ……あ……」

ふと胸に沈んでいた指先が目にとまる。
その顔に似合わず、意外とごつごつとした、傷の多い男らしい指先。
ルーチェは知っている。
日々の弛まぬ訓練の証。早朝から欠かさず続けている努力の証。

「にいさまぁ……」

この指が、手が、身体が。
自分を助けてくれたのだ。自分を守ってくれているのだ。
どうしようもないほどにそれが嬉しく、愛おしい。


「はふ……!」


気がつけば、その指を口に含んでいた。
いい味などはしない。僅かな塩気に土の味といったところか。
それでも、止まれなかった。

「ん、んっ! ちゅぷ、っちゅ……んぅっ……」

吸い上げ、丹念にゆっくりと舌を這わせる。
なぜこのような行為にはしっているのか、本人すら理解できていない。
それでも、これを確かな快楽として感じてしまっていた。
人差し指の次は中指。それが終われば次の指へ。

「はむっ、ん、んんっ……!」

今、鏡を見せればきっと驚くことだろう。
蕩けきった真っ赤な顔で、涙も涎も零しながら、眠る少年の指を咥えているのだから。
まるでもはや役に立たなくなっている理性が、最後の一線を超えないために……
指をソレと見立てるような奉仕とも言える行為。
もはや全ての指が、掌が、自分の胸が、全てが唾液に塗れている。
言い逃れなどしようもない、手遅れの状況。
とても引き返せない。
引き返せないからこそ、溶けきった頭は先を求めてしまう。
201 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/08(日) 23:22:43.78 ID:j3k2+or50
「熱い、もう、にい、さま……!」


下着は無意識のうちに脱ぎ捨てられていた。
それが確かな水音を伴って地面に触れたことはもう既に忘却の彼方だ。
うわ言のように彼を呼びながら、唾液で汚しきったその腕を今度は下へと誘導する。
目的地は既に濡れそぼり蜜を垂らす秘部。




「あ――っ、あああああっ!?」




そして一番敏感な突起に指先を触れさせた瞬間。
これまでのものとは比較にならない快感がルーチェの全身を駆け巡る。
それにうち震えながらも、尚も止まれないのは何故なのか。
突起に触れた指は僅かに下がり、蜜の滴る場へと僅かにその先を埋める。




「ん―――ふぅっ!?」




つぷりと、本当に指先が中に入っただけだ。
それだけでまたしても大きな快楽がもたらされる。
一体この指を、奥の方まで入れたらどうなるのか。
そして指を、さっきのように乱暴に動かしたらどうなるのか。

刺激で未だ動けなくなっているルーチェは、しかしその先を夢想する。













だから気がつかない。
指が、初めて自分が動かす前に動いたことに。
202 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/08(日) 23:23:56.94 ID:j3k2+or50
――


(ルー、チェ……?!)


何やら強烈な睡魔に襲われていた気がするが、身体は確かに異常事態を感じ取っていた。
――如何なる状況でも、焦らず迅速な対応を心がけよ――
騎士の教えの一つだ。
寝込みを襲われる危険を考え、騎士はそういった時の訓練も行う。

少し反応が遅れたのは、まだ自分が騎士として未熟だからであろうとユラは結論付ける。
しかしそこから意識を覚醒させれば、もはや騎士の教えは守れそうもなかった。

これは夢なのだろうか。だとすればなんという夢なのだろうか。
自分が守り、妹のように可愛がってきたルーチェが。
あの大人しく控えめで、儚さすら感じさせた彼女が。

「にい……さまぁ……ふあぁ……!」

一糸纏わない姿で、自分のすぐ隣にいる。
蕩けた表情も、揺れる胸も、何もかもに思わず目を奪われてしまう。

そして何より、指先に感じる熱。
無意識のうちに動かせば、ルーチェからは甘い声が漏れた。

これまでに聞いたことの無い、彼女の声。

天幕の中に広がる嗅いだことの無い匂い。


(ルーチェ……)


まだ覚醒しきれていない頭で、ユラは一つの決断を下す。
それは……


1:このまま、眠ったフリを続ける

2:起き上がり、ルーチェを押し倒す

3:その他自由安価


↓2〜5 多数決で
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/07/08(日) 23:25:11.26 ID:8bDzLBO20
2
204 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/08(日) 23:25:21.51 ID:j3k2+or50
今日はここまでとなります。
うーん、書いてみたいとは思っていてもいざ書くと難しい……
アドバイスや安価など、色々とよろしくお願いいたします。
それでは
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:38:06.64 ID:SWd0XZhT0
3 ルーチェを手刀で昏倒させる。
・・・いや、眠ったフリもあれだし押し倒すもあれだし他の仲間にばれたらかわいそうだしでとりあえずこれが最適解かなと・・・
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:51:37.41 ID:5tv1cCQ5O
乙!
やだこの子結構なエロモンスター!?でもとりあえず
3、起きて優しくルーチェを諭して、仲間に気付かれないよう元のテントに戻してあげる
本人も頑張って抑えようとはしてるみたいだし、きのこのせいじゃなくてちゃんと気持ち伝えてからの方がいいよね?
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:55:30.72 ID:SWd0XZhT0
乙。そうだなぁ、R部分も良い出来だとは思うけど、Rなしで普通に上手く行ってるスレがR部分に振り回されて迷走する・・・という事案は割とあるので気を付けた方がいい。
R部分は(個人的にはいらないが)いらないというわけでもないだろうけど、匙加減を間違えると、なんというかな、非常に「収まりが悪くなる」。
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/09(月) 00:04:34.83 ID:ib+CBtYP0
>>205
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/09(月) 03:08:49.96 ID:2bvztfQG0
>>205 
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/09(月) 08:20:36.28 ID:brueL9K8O
ちょいとテンポが悪いかな。
安価範囲がすぐに埋まらないのは人少なすぎだし、時には自分で考えることも必要。
色々不馴れなようだし、一回畳んで勉強してからもう一度立て直すのもありかもしれない。
前にあがってたスレやttps://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssr/1530695395/
を参考にしてみるといいかも。
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/09(月) 20:43:57.21 ID:2bvztfQG0
テンポはこんなもんだと思うが、立て直すって程のもんじゃないだろう。
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 17:44:37.68 ID:JMJ5zY6JO
続きはまだかね?
213 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/15(日) 22:11:23.13 ID:5mNduWjB0
お久しぶりです。ちょっと処理に手間取る案件が入っていました。
ご指摘に関しましては、申し訳のしようがありません……
テンポの悪さ、R部分とそれ以外の部分での迷走は課題と言えるでしょう。
ただ素人の私がちょっと勉強しただけですぐに立て直すのも、結局は同じ繰り返しになってしまう可能性が高いです。
スレを畳んで勉強しなおせというのは貴重なご指摘ではありますが、この中途半端な場所で投げてしまうのもどうか?
すごく個人的な我儘になってしまいますが、最低限の区切りをつけられそうな場面に辿りつくまでは畳みたくないなというのが本音です。
こんな奴ですが、それでもつきあって頂けるという心の広い方はご参加頂けると幸いです。

間が空いてしまいましたが、少しだけ再開いたします。
安価やコンマ判定は少しだけあると思います。
214 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/15(日) 22:12:16.55 ID:5mNduWjB0
「にいさま、にいさま……」


うわごとのように繰り返すルーチェ。
彼女が果たしてまともな思考を維持できているのかは怪しい。
おそらくは、女としての本能に従っている。
つまりは、欲する男の象徴を目指している。

動きも注意も、全てがそこに集まる。



「っ、ごめん!」
「へきゅっ!?」


その隙をついて、ユラは彼女へ手刀を叩き込んだ。
騎士として、剣がなくともこれぐらいの芸当はできる。
急を要したために割と本気の手刀は、ルーチェの意識を刈り取るには十分な威力だったようだ。


「」
「……ごめん」


昏倒した少女に対しての再びの謝罪。
それがどういった意味での謝罪なのかは、ユラ自身も判断できていない。

「……」

以後は無言のまま、無心でルーチェの身体を拭いてやる。
直視などはできない。だが布越しにはどうしても柔らかな感触を感じずにはいられない。

「っ……」

指先には、先程まで埋まっていた蜜壺の熱も残っている。
それでなくとも、天幕内に残るこの匂いは意識せざるをえない。

少し前までは、彼女の肌に触れることなどなんとも思わなかった筈だ。
歩幅の違いから、後ろから懸命に走って抱きつかれることもあった。
その時は、何も感じなかった筈なのに。

今こうして、汗や唾液で汚れた身体を拭いてやるだけで。
己の中からも、黒い欲望が渦巻いてしまいそうになる。

(駄目だ……!)

それを、強固な精神でもって抑え込む。
身体を拭いてやり、脱ぎ捨てられていた彼女の寝着を着せてやり……

(これは……いや、仕方がない……)

下着は水分を含んでいたが、どうしようもないためにそれも履かせ直してやる。

(後は……)
215 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/15(日) 22:12:46.37 ID:5mNduWjB0
――



「……よし」

仲間達が寝静まっているのを確認し、ユラはルーチェを背負う。
軽く持ち上がる彼女の身体。
だというのに背中に確かな柔らかさを主張してくる二つの果実。
先程の行為といい、もう彼女も子供ではないのだと認識させられる。

(僕は、僕だけは、ルーチェを裏切るわけにはいかない)

ユラもそういった欲望や知識が全くないわけではない。
先輩騎士の他愛のない話でも、男女の話題が上がらないこともない。

(ルーチェはあのキノコを食べてから様子がおかしかった)

(つまりさっきの行為は、キノコのせいであって彼女の本心ではない)

自惚れでなければ、自分はルーチェから好かれているのだろう。
ただそれは、過去の境遇から救い出してくれた恩人として。
そして面倒を見てくれた兄への好意の筈だ。
決して男へと向ける好意ではない。

それをはき違え、欲望のままに彼女を貪ればどうなってしまうのだろうか。
信じていた兄に裏切られた彼女は、取り戻した筈の笑顔を失ってしまうかもしれない。
信頼していたからこそ、より深い絶望の底に沈んでしまうかもしれない。
だからユラはどれだけ誘惑されようとも、手を出すことはしないと誓う。

(布団をかけなおして……これでさっきのことを夢と思ってくれればいいけど)

ルーチェの天幕に彼女を連れ戻し、本来のあるべき姿で寝かせなおしてやる。
先程までの行為のせいか、あるいは気絶させたおかげなのか。
具合は悪くなさそうに見えるし、呼吸も規則正しいものになっている。

「……」

寝かせる際、少しだけルーチェの髪を手に取る。
珍しい、白い髪。
指を入れれば、こんな状況下でも絹糸のような感触で流れていく。
綺麗だ、と。率直に思える。
そのまま手を伸ばし――

「おやすみ、ルーチェ。どうかいい夢を」

頭を優しく一撫でだけして、ユラは天幕を去っていく。



216 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/15(日) 22:13:53.50 ID:5mNduWjB0
――








「……」

自分の天幕に戻ってから、ユラは寝つけずにいた。
ルーチェの姿は誰にも見られていない筈だし、気絶させて元の状態に戻した。
仮にあとで何かを聞かれたとしても、知らぬ存ぜぬで通せる。

「……」

ただ一人、ユラだけはルーチェのあの痴態を見ているのだ。
妹分として可愛がってきた彼女の、乱れる様を。
いくら抑え込もうとしても、やはり男としての本能は抑えきれないのか。
さっき、寝たふりを続けていれば?
或いは勢いに任せて押し倒していれば?
果たしてどうなったのだろうか。

「いや、これでいい……」

だが、彼女との関係性を壊さないためにはこれが一番だったのだろうという実感もある。
欲望に負けるなど、騎士として恥ずべき行為。
自分は男としても騎士としても、最善の行動をとった筈だ。

「……鍛錬が足りないな」

そうは思っても、どうしても拭いきれないのは見習い騎士故か。
ユラは溜息をつくとおもむろに起き上がり、立てかけていた剣を手に取る。

「こういう時は無心で剣を振るに限る。ちょっと早いけど、いつもの早朝の鍛錬の延長だ」

言い聞かせるように、ユラは外へと出る。
燻るこの感情を振り払うために、騎士として成長するために、剣を振るう。








「むっ!? 私よりも早い早朝鍛錬とは、やるなユラ!」
「あ、グレンさん。おはようございます」

しばらく剣を振っていれば、同じく早朝の鍛錬のために起きたらしいグレンと合流する。
彼の反応を見る限り、ルーチェのことは気がつかれていないようだ。
少し安堵すると共に、鍛錬をする仲間が増えたことでユラの意識はさらに鍛錬の方へと引き込まれていく。

陽が完全に昇る時刻には、元の自分に戻れているだろう。
全てはキノコのせいなのだ。忘れてしまおう。
そしてまた、彼女の兄として立派に立ち振る舞わなければ。

「はっ!」

迷いを断ち切るように、ユラは剣を振り下ろした。

217 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/15(日) 22:14:34.53 ID:5mNduWjB0
―――




「……私は……あれは、夢だったのでしょうか?」

意識を取り戻したルーチェはただ困惑した。
妙なキノコを食べてから身体が疼き、抑えきれなくなって敬愛する兄の天幕に侵入したはずだ。
それだけじゃ飽き足らず、彼を啜り舐めまわしたりもしたはずだ。
だが今起きてみれば、自分の天幕で寝ている。
下着は濡れてしまっていたが、もしあれが夢だったのならば、淫夢でこうなってしまったというのか。

「な、なんてはしたない……!」

気がつけば体調も元に戻っている。
だが夢の内容はその大部分を覚えており、思い返すだけで顔から火がでてしまいそうだ。

(兄様に、あんな真似を……)

真っ赤になった顔は、しかしすぐに熱がひいていく。

(夢で……よかったんです。もし本当にあんな真似をして、兄様に嫌われでもしたら……)

それを想像しただけで、全身が震えた。
ルーチェにとってなによりも恐ろしいのは、今の大切な場所が無くなってしまうことだ。
ユラに嫌われ、見捨てられる。それは耐えがたい苦痛だ。

(兄様……でも、この想いも……)

同時に自覚してしまった、己の想い。

(いえ、兄様と一緒にいられる。一緒に冒険ができる。これ以上、何を私は望むというのです?)

(夢でよかった。これは、抱いてはいけない想い。秘めなければいけない感情)

(私の、大切な人。あの人のために今の私ができることは、はしたない真似をすることじゃない)

(もっといろいろと勉強して、兄様を支える。それしかない。そう、それしかないんです……)

言い聞かせるようにして、心へ蓋をする。
冷静に、現実のことへ集中しなければ。迷宮内での油断は死に繋がる。
この夢は自分しか知らない。自分さえ忘れれば、全てがまた元通りなのだ。

(これを処理すれば、また昨日までの私と兄様です)

夢の証拠たる湿った下着を、水魔法と火魔法で急いで洗って乾かす。
実感が湧かないが、自分は魔法の才には恵まれているらしい。
ならばなおのこと、この力で兄を助けねばならない。

「ルーチェ、起きてるかい?」
「!」

そんな時、天幕の外から声がかかる。
一瞬だけ跳ねた心臓を落ち着かせ、冷静にいつも通りをこころがけ、返事をする。

「はい、起きていますよ。昨日はごめんなさい……でも、もう大丈夫です!」

それは何に対しての謝罪であり、何が大丈夫なのか?


「おはようございます、兄様!」


天幕から顔を覗かせた少女は、いつも通りの笑みを浮かべるのであった。






※ルーチェの友好度が10上昇しました!

友好度80→90

※ユラの戦闘力が1上昇しました!

戦闘力39→40
218 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/15(日) 22:15:09.14 ID:5mNduWjB0
――探索三日目(地下2階)――


ユラ「まだこの階の階段はみつかっていない」

ユラ「もう少し探索すれば見つかりそうだけど……」







1:敵と遭遇
2〜3:何事もなく探索
4〜6:小イベント
7〜9:イベント
0:???

↓1コンマ一桁
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/15(日) 22:17:47.78 ID:BvPx6mvR0
220 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/15(日) 22:28:57.31 ID:5mNduWjB0
イベント『石像の謎』発生


グレン「ルーチェ、もう大丈夫なのか?」

ルーチェ「はい、ご迷惑をおかけしました」

ジル「ははは、いいっていいって。おじさんも昨日はちょっと疲れててはやく休みたかったしね」

エリス「また辛くなった時は、ちゃんと言ってくださいね?」

ルーチェ「はい!」

ユラ(よかった。どうやらルーチェはあの出来事を忘れているようだ)

ジル「どうしたユラ?」

ユラ「えっ!?」

ジル「いや、えらく考え込んだ表情してたからね?」

ユラ「あっ、えっと……ちょっと、この迷宮について考えていたんですよ」

ユラ「明らかに木々の生い茂る自然な感じがしますけど、ちょくちょくこうやって遺跡の残骸のようなものも見えます」

ジル「確かに不思議だよねぇ。特に目の前に見える、妙な石像なんて……」

ユラ「ええ、怪しいですよね……」



探索中、妙な石像を発見しました。
素通りするのも、さぐってみるのも、破壊してみるのも自由です。
さてどうしよう?

↓1〜2コンマ最大値採用
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/15(日) 22:30:25.30 ID:EF82XICU0
探ってみる
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/15(日) 22:31:22.69 ID:OQbUVxp5O
周囲を警戒しつつ、石像を調べる
223 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/15(日) 22:51:06.47 ID:5mNduWjB0
ジル「ま、怪しいものは調べてみるに限るよね」

グレン「周囲に敵の気配は感じない。念入りに調べても大丈夫そうだな」

エリス「いつでも皆さんを守れるよう、身構えておきます」

ジル「それじゃおじさん達でこいつを調べてみるとしようか」

ユラ「とは言っても、ぽつんと立って怪しいだけで他に特には……」


……


ジル「罠の類はないねぇ。触ったり叩いたりした感じ、中にお宝が入っているって感じでもなさそうだ」

グレン「ところどころ崩れているのを見る限り、古いモノのようだが価値はあるのだろうか?」

エリス「浅層は既に騎士団や他の探索者が踏破している筈です。値打ちがあれば、持っていかれているのでは?」

ジル「だよねぇ。『浅層では目につきやすい宝とかは持ち去られている』ってのは当たり前の話だ」

ユラ「となるとこれは、本当にただの怪しい石像ですか?」


ルーチェ「待ってください、兄様。この石像の眼……微かにですけど魔力を感じます」


ジル「んおっ? この眼ってか、埋め込まれてる石が?」

エリス「ふむ……見た所、宝石の類には見えませんね」

ジル「おじさんの目からしても、こいつに価値は感じられないけど……」

グレン「だが、魔力を持っているというのは気になるな。一応、取っておくか?」

ユラ「うーん、どうしようか?」


石像の眼、取る?取らない?

↓1
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/15(日) 22:54:15.68 ID:OQbUVxp5O
取る
225 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/15(日) 23:04:13.65 ID:5mNduWjB0
ユラ「……とりあえず、気になるし取っちゃいましょうか」

ジル「了解っと。とはいえ、結構しっかり嵌っているね。どうやってとったもんか――」

グレン「ふんぬっ!」ズポッ!

ジル「……罠ないとは言ったけど、力づくでとるかね?」

グレン「むしろ力以外でどう取るというのだ?」

エリス「改めて見ますと、ルビーに近いような? でも光沢などが違いますし、不思議な石ですね」

ルーチェ「昔は、もっと多くの魔力を含んでいたんでしょうか?」

ジル「値打ちもんだといいねぇ。おじさんは鑑定眼をさらに鍛えられることになるし、美味い酒も飲めるしね」

ユラ「ジルさん、拾ったもの全部を売るわけじゃないですからね?」

エリス「そもそも今のユラさんの所持金事情からして、迷宮のものを拾い集めて売る作業の必要もないのですが……」


※不思議な石(紅)を手に入れました!
226 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/15(日) 23:08:14.90 ID:5mNduWjB0
――


ジル「お? また階段だねぇ」

グレン「下り……さらに地下深くというわけか」

ルーチェ「前回の階段とほぼ同じ造りですね」

エリス「今のところ目ぼしい敵には遭遇していませんが、下の階もそうだとは限りません」

ジル「まだ時間に余裕はあるね。さてどうするユラ?」



1:次の階へ

2:この階の探索続行

3:その他自由安価

↓1〜2 コンマ最大値採用
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/15(日) 23:08:36.92 ID:BvPx6mvR0
1
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/15(日) 23:13:46.89 ID:OQbUVxp5O
1
229 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/15(日) 23:18:59.62 ID:5mNduWjB0
ユラ「……行きましょう。なんとなくですけど、まだ行けそうな気がします」

グレン「うむ、頼もしいな。ではいざ!」





――地下3階――




ユラ「っ……!」

ユラ(階段を降り終えた瞬間、空気が少し変わったのを感じた)

ユラ(上手く言い表せないけど、少し危険度が増したと言えばいいのだろうか?)

ジル「……まだ大丈夫そうだ。けど、油断は禁物だねぇ」

エリス「警戒を、強めます」

ルーチェ「私も頑張ります!」


1〜2:敵と遭遇
3〜6:小イベント
7〜9:イベント
0:???


↓1コンマ一桁
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/07/15(日) 23:35:27.21 ID:q8C+etMj0
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/15(日) 23:35:30.57 ID:dalJ5LGf0
はい
232 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/15(日) 23:46:49.86 ID:5mNduWjB0
敵と遭遇!



ユラ「っ!」

エリス「この音、来ます!」


ドドドドドド!


大鹿「ヒイィィィィィン!!!」


ジル「うおっとお!?」

ルーチェ「お、大きい!?」

ユラ「……なんだかこの鹿、グレンさんを凄く見てませんか?」

グレン「ぬぅ、先日狩った小鹿の親だというのか!?」

エリス「そうでなくとも、敵意は明らかです!」


ユラ:HP20/20 戦闘力:40
+
ルーチェスキル/攻防一体の陣効果で攻撃防御に補正1

VS

駆け回る大鹿:HP8/8 戦闘力:15


※戦闘力差25以上のため、自動勝利
233 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/15(日) 23:55:41.34 ID:5mNduWjB0
――


大鹿「ヒヒン……」ドサッ…

ユラ「……ふう」

エリス「見た目ほど、強くはありませんでしたね」

グレン「うむ、このぐらいならまだまだいけるぞ!」


ジル「いやー、若人はすごいねぇ。おじさんはやりあったら結構危ない相手だったと思うよ」

ルーチェ「同じくです……」

ジル「あれでも下手な魔族よりは手強いはずさ。お前さんの兄貴といいあの二人といい、よく鍛えてるねぇ」

グレン「少しづつでいい。鍛錬を重ねれば、いつか私にも追いつけるだろう」

ルーチェ「頑張りますね!」

ジル「そこまでの身体にはなりたくないけどねぇ。ま、なにはともあれありがとさん」

ルーチェ「掠り傷でも、治せる時に治しておきますね」

エリス「ありがとうございます、ルーチェさん」

ユラ「変わった気配の原因が、この程度ならいいんだけど……」


※駆け回る大鹿を瞬殺しました
鮮度のいい肉を2つ手に入れました!
鹿の毛皮を2つ手に入れました!
234 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/15(日) 23:57:30.49 ID:5mNduWjB0
今日はここまでとなります。
本日もご参加ありがとうございました。
ゆったり進行でこんなですが、もし質問などがあればどうぞ。
それでは。
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/16(月) 00:06:53.92 ID:a4nX27C2O
乙!
自分はこのまま続けてほしいな。わざわざやり直す程の事でもないと思うし
頑張れ、応援してるよ
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/16(月) 00:23:36.54 ID:EVIaCWT1o
237 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/16(月) 21:27:07.55 ID:ViXdyG8M0
こんばんは。今日も少しだけ更新していきます
238 : ◆KKw5loBOKQ [saga]:2018/07/16(月) 21:27:53.99 ID:ViXdyG8M0
――探索三日目(地下3階)―― 1/5




ユラ「この階も、前の階と構造は似ているみたいですね」

ジル「地下なのになんでこんなに明るいのか、不思議なもんだねぇ」


1〜2:敵と遭遇
3〜6:小イベント
7〜9:イベント
0:???

↓1コンマ一桁
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