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【安価・コンマ】女神「もう一度、青春を味わってみない?」 無職「んえ?」

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445 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 21:32:17.23 ID:dCOIRL3W0
2
446 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/11(水) 21:58:49.33 ID:CNCtLzsp0


無職(そういや、この学園内にちょっとした庭園があるんだよな…………)

無職(噴水があって、木々も花壇もあって……白色のベンチとテーブルが設置されてたのを見て、あそこに行ってみたいと思ったんだった)

無職(そうだな……師匠から教わった氷魔法の復習でもするか)



無職「……空気が生暖かいけど、噴水があるおかげで意外と過ごしやすい場所だな」

無職「休暇中だからか誰もいなさそうだし、一人で使っちまうか」


無職(魔法の扱いが人によって変わるってのも面白いよなぁ)カリカリ

無職(しかし、魔法か……やっぱり、一度は夢見るものだよな、魔法って! く、今からでもワクワクが止まらん)カリカリ

???「…………」

無職(……師匠からもらったこの筆記用具、使いやすいは使いやすいんだが……今度何かお礼をしなきゃな……アクセサリーとかもいいかもしれない)カリカリ

???「…………っと」

無職(弟子を持ったら着飾るか。師匠はかわいいんだから、もっとそれを前面に出せばいいのに)カリカリ

???「…………」

無職(…………師匠、何色が好きなんだろうな)カリカリ


???「―――ちょっと!」


無職「うぉ!? だ、誰だ…………!?」

無職(急に声をかけてくんじゃねぇ…………!)




声をかけてきたのは誰でしょうか。>>安価↓1〜3 いつも通りコンマ判定(00はそれを選ぶ。同値はもしかしたら両方出すかも)



性別←ここ重要


身長
体重
肉体的特徴
オモテのカオ
ウラのカオ
能力


亜人か否か  純血 ハーフ クォーター ワンエイス
お好みでどんなストーリー、過去があったか―など書いても大丈夫です!(というか書いて!!!!)

あと『これこれこーだからこう書いて』とかも大丈夫です(限度はありますが)

447 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/07/11(水) 21:59:37.93 ID:LyAk/ZPB0
性別 女
身長 175
体重 75
肉体的特徴 ネコ耳一対エルフ耳一対計四つの耳とドラゴンの尻尾、光の加減次第でどんな色にも見える髪の普乳
オモテのカオ(性格) 臆病で気弱、振り切れたネガティブ
ウラのカオ(素) 箱入り娘もびっくりなコッテコテの恋愛脳、妄想暴走恋乙女
能力 悪意や害意に対し超敏感、視界の外であろうと邪な意思を抱かれれば察知できる。そして逃げられる

親の顔も知らない孤児、明かに真っ当な人間じゃない見た目のため迫害されてきた。そしてそれを非常に気にしている
そのせいで自分を守ってくれる人を求め続け色々こじらせためんどくさい女、発症してないだけのメンヘラ予備軍
逃げる事に特化した能力と暴力から逃げ続けた実績で逃亡力とサバイバル技術だけは非常に高い
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 21:59:42.28 ID:trriALuKO
性別 男
身長 185?
体重 95
肉体的特徴 雪にも紛う白い肌。鍛え上げられた肉体。冷気を纏っている。
身体的特徴 刈り込みの入った白銀色のソフトリーゼントで目つきは悪いがそれ以外はかなり整っている。
オモテのカオ(性格) 無愛想で言葉遣いが荒い。
ウラのカオ(素) 努力家で陰で気を利かせるタイプ。
能力 磨き上げられた槍捌きと氷結魔法。
体力や精神力が高め。

兵士長のお気に入りで彼の推薦で学園に通わせて貰っている。表には出さないが兵士長の事をかなり慕っている。その目つきで周りから距離を置かれがち。
得物である槍は兵士長から授かった魔槍で必ず持ち主の手元に帰ってくる優れモノ。

種族 人間
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 21:59:49.02 ID:jJfivM3DO
性別 女性
身長 170
体重 56
肉体的特徴 顔立ちは美人の範疇だがかなり目付きが悪い
オモテのカオ 無愛想で寡黙気味
裏の顔 かなり臆病で繊細 もっと女の子らしくしたい
能力 複数の属性のブレスプラス竜人特有の身体能力による格闘術

竜人のクォーター

学園の女番長とか裏番とか勝手に噂されている
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/07/11(水) 21:59:51.79 ID:H3m/+kK7O
性別 女性

身長 160cm
体重 53kg
肉体的特徴 髪は金色ストレート、ロングのおさげ髪。細身に見えて鍛えられた体をしている。そしてきょにゅー
身体的特徴 とても身軽で器用。神出鬼没でいつの間にか現れたりする。
オモテのカオ(性格) いつも元気で快活、前向き。常に丁寧な言葉で人に接する。
お茶が大好きで自分でブレンドしたお茶を淹れた水筒を持ち歩いており、仲の良い人に勧めたりしている。たまに手作りお菓子もくれる。
嘘がスッゴい苦手(一発でバレるレベル)。けどジョークは好き
ウラのカオ(素)努力家で誠実。包容力高い。
能力 医術や道具作成技術、回復や浄化など水属性の魔術にある程度通じている。また魔術と体術を活かした護衛や偵察が得意。

うっすら精霊の血が混じった人間

ケルセニスが起こる当初から街に尽力してきた家系の末裔。
今では中堅程度の家となっているが、なお街のために細々と尽くしている。その家系を誇りに思いつつも、自分の生き方を模索しながらなんでも好奇心を持ちながらいろいろと勉強や経験をしている最中
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 22:00:07.76 ID:GD100bBWO
性別 女


身長162p
体重 やや軽め
肉体的特徴 スレンダーな体型、胸は膨らみかけ(後述の理由から忌々しく思っている)
身体的特徴 灰色髪ショート、動きやすい格好を好む。中性的な容姿で、一見では性別が分からない
オモテのカオ 少し喧嘩っ早いが明るく元気、友人も多い
ウラのカオ コンプレックスの塊。自身の「女」としての性を忌み嫌い、「男」であろうとする
能力 身体強化系魔法を用いた喧嘩格闘術が得意


種族 犬系獣人のワンエイス(灰色の耳と尻尾が生えている)

一人称は俺
昔は普通の女の子だったが、ある日暴漢に襲われレイプされそうになる(すんでの所で助けが入り無事)
その際暴漢に「お前が可愛いのが悪い」と言われたことがトラウマになっており、その日以来自分を男だと思い込むようになり、男子のような格好をして生活している
周囲には普通に男子だと思われており、彼女が女性であることを知る者は数えるほどしかいないらしい
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 22:00:41.01 ID:Xh2buItN0
性別男
身長177cm
体重70s
肉体的特徴 老け顔に加えくたびれた雰囲気をだしており、どう見ても学生には見えない
オモテのカオ 口がよく回り飄々としたお調子者
ウラのカオ リアリストで自分以外を信じない
能力 交渉術
人間
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 22:01:04.87 ID:GD100bBWO
みんな早ぁい!
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/07/11(水) 22:09:08.97 ID:LyAk/ZPB0
俺も昨日同じこと思った

だから準備しておいたのさ(白目)
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 22:10:36.16 ID:g5O+7OjHO
俺もさ(0勝5敗)
456 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/11(水) 22:19:47.25 ID:CNCtLzsp0



(これは安価の範囲を広げたほうがよさそうですね……今回は>>447を選択します)




???「あ……えっと、ごめんなさい! そそそその私なんかが声をかけて……」

無職「」

???「あ、あはは、き、気持ち悪いですよね、ごめんなさい身の程をわきまえず作業を中断させてしまって……!」

無職(え? え?????? なん……え? なんなん?)

無職「い、いや……勉強中に煩悩だらけになっていたから、助かったよ。どうしたんだ?」

???「ひぁぁぁ! いや違うんですそんな悪い気持ちとかそんなもの微塵もなくてぇ!」

無職(いやホントにどったの。……ん、エルフ耳にケモミミ……それに、ドラゴンの尾、か)

???「こここ、こんな『雑種』ごときが……ゆ、許してくださいぃ……」

無職(泣かれましても)

無職「雑種だなんて。十分に俺のストライクゾー……かわいいと思うぞ」

???「か、かかかかわっ!? わ、私が、ですか!?」

無職「あーうんかわいいかわいい。……で、どうして声をかけてきたのか、教えてくれるか?」

???「お、怒ったり、しません…………?」

無職「ああ、しないしない」

???「悪逆非道の限りを尽くしてあの手この手でこの学園を退学させようとしたり、ない……?」

無職「マージで何があったんすかね。……ないよ、安心してくれ」


???「…………え、っと……ここは、その、生徒専用、といいますか…………」

無職「え?」

風紀委員「ひぇぇぇ……! わ、私は風紀委員をやっている身でありましてぇ! ちゅ、注意に来たんですぅ……!」

無職「だから泣くなっての。……ってかな、俺は学園長から許可を貰ってる身だぜ?」

風紀委員「…………ふぇ」

無職「それに今度入ってくる志願者だから……部外者ってわけでもないぞ」

風紀委員「…………」

風紀委員「ご…………」

無職「ご?」


風紀委員「―――ごめんなさいぃぃぃいいいいい!!!」ズダダダダダ…

無職「ちょぉっ!? 風紀委い―――って逃げ足はっやぁ!!!!」


無職「……ちょ、なんだったの、マジで…………」

無職「…………」


無職(勉強、しよ)



(こんな感じで合っているのか不安なこの頃。キャラが違う! と思ったら遠慮なくいってくだしあ)
457 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/11(水) 22:28:08.38 ID:CNCtLzsp0


無職「―――こ、この世界は不思議でいっぱいぱいなんだな…………ハハハ」


無職(とりあえず疲れそうな学園ではある。退屈はしなさそうだが)



無職「さて、と。どこに行くとすっかな……」




>>安価↓



―――残り体力8 ■■■■■■■■□□ …………日が昇り切った。春先のようだが、結構暑い



1 学園を散策してみるか (既存キャラとランダムエンカウント)

2 時計塔のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)

3 外のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)

4 特別棟のほうにでも行ってみるか (キャラ安価&『薬剤研究』チュートリアル発生)

5 エルフのいる寮に行ってみるか

6 その他学園の施設にでも行ってみようか (書き込み。もしかしたらキャラ安価があるかもしれない)

7 ケルセニスを回ってみようか (新しい選択肢が出て、それでまた安価を取ります)



(あ、一応言っとくけど、ちゃんと同級生のキャラ安価も別にあるからね!!!!!)

458 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 22:29:43.29 ID:Xh2buItN0
2
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 22:31:17.11 ID:LyAk/ZPB0
風紀委員だったのか

学生でも一般枠かなと思って投げたけど投げたあとは内政干渉になりかねないからあまり変なことは言わないッス
460 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/11(水) 22:44:51.88 ID:CNCtLzsp0

>>459 わかりやすく名前を付けるために……すみません!!!(それでもある程度は違和感のない裏話がある……作る……ダイジョウブモーマンタイ)




無職(ああも目立っている時計塔……それがここにあるのなら、ってことで来てみたものの……)

無職(……想像以上にデカい。ロンドンとかにあるあの時計塔以上の大きさじゃなかろうか)

無職(中からは歯車の動く音が聞こえる。おそらく、ドワーフという種族の技術だろう)

無職(ってか、これ……中に入れるのか?)

無職「…………」ギィ…

無職(……なにがなんでもこうやって扉に手をかけるのは悪い癖だろうが……)

無職(学園長からは許可は下りてる。……ここも、自由に見て回って良いはずだ)



無職「……こいつは……すげぇな…………」

無職(巨大な歯車が組み合わさり、それが先の見えない上のほうへとずっと続いている)

無職(中は木造で、木のきしむような重低音が心地いい)

無職「こりゃ、見なきゃ損だわな―――」



???「―――誰?」


無職「…………ん、君は…………」




声をかけてきたのは誰でしょうか! >>安価↓1〜5 いつも通りコンマ判定(00はそれを選ぶ。同値はもしかしたら両方出すかも)



性別←ここ重要


身長
体重
肉体的特徴
オモテのカオ
ウラのカオ
能力


亜人か否か  純血 ハーフ クォーター ワンエイス
お好みでどんなストーリー、過去があったか―など書いても大丈夫です!(というか書いて!!!!)

あと『これこれこーだからこう書いて』とかも大丈夫です(限度はありますが)

461 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 22:45:14.43 ID:trriALuKO
>>448
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 22:45:22.83 ID:7yqclDDrO
>>450
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 22:45:33.16 ID:GD100bBWO
性別 女


身長 148p
体重 軽め
肉体的特徴 緑髪のポニーテール、おっぱいは小さい(これから大きくなると主張)
オモテのカオ(性格) 見事なまでのテンプレートなツンデレ。孤高を気取っている
ウラのカオ(素)寂しがりや。一度心を開いた相手にはとことん懐く
能力 歌声に魔翌力を乗せ、聞いた人の感情に働きかける。やろうと思えば洗脳めいたことも可能らしいが、物凄く疲れるので基本的に使用したがらない


人間。音楽への造詣が深く、特に歌は聞くことも歌うことも大好き(腕前も中々のもの)?
将来の夢は歌手だが、人前だと緊張してしまって中々うまく歌えないので人気の無い場所でこっそり練習している
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 22:45:37.09 ID:jJfivM3DO
性別女性
身長170
体重56
肉体的特徴 顔立ちは美人の範疇だがかなり目付きが悪い
オモテのカオ 無愛想で寡黙気味
ウラのカオ かなり臆病で繊細 もっと女の子らしくしたい
能力 複数の属性のブレスプラスと格闘術

竜人のクォーター

学園の不良の裏番と勝手に噂されている
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 22:46:23.48 ID:Xh2buItN0
性別男
身長177cm
体重70s
肉体的特徴 老け顔に加えくたびれた雰囲気をだしており、どう見ても学生には見えない
オモテのカオ 口がよく回り飄々としたお調子者
ウラのカオ リアリストで自分以外を信じない
能力 交渉術
人間
466 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/11(水) 23:13:26.99 ID:CNCtLzsp0
>>462>>450を選択します




???「……どうしましたか? もしや、迷ってしまったのですか?」

無職「ん、ああ……いや、好奇心でつい、な。……君はここで何してるんだ?」

美化委員「私は美化委員なんですが……そのついでということで、時計塔の管理も任されているのです」

無職「時計塔の管理って……もしかしてこれを全部か!?」

無職(ずっと先まで続いていくような無数の歯車。木製の階段も点にしか見えなくなるぐらいにはこの時計塔は高い)

無職「大変じゃないのか?」

美化委員「……いえ、慣れてくるととても楽しいんですよ?」

美化委員「それに、私の管理しているこの時計塔が、街のシンボルだなんて、とても気持ちのいいものですから」

無職「……そうだなぁ……遠くから見てもわかるこの迫力」

無職「それが止まらず動き続けてるってんなら、そりゃすごいことだし、君は鼻が高いんだろうな」

美化委員「……ふふ、本当にすごいのはここを設立した方ですよ」

無職「それを受け継いできてるんだから、謙遜しないで自慢してくれてもいいんだぜ?」

美化委員「…………面白い方なんですね」

無職「素直に言っただけなんだがな」

無職(おしとやか……って言うんだろうか? どことなく、気品を感じさせる佇まいだ)


美化委員「受け継ぐ……だなんて、そんな高尚なものではありません」

無職「どこに、行くんだ?」

美化委員「……お時間がございましたなら、どこよりも美しい場所に」


美化委員「着いてきてください。私の、ほんの小さな幸せを、お見せいたします」

467 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 00:00:09.69 ID:WjO5g/kY0


美化委員「こちらです。足元にお気をつけてくださいね」ギィ…

無職「あ、ああ……随分と昇ってきたが、もう目的地なの……か……なっ」

美化委員「今日は晴れ切っていますから、いつもよりもまた一層と見晴らしがよくなっています」

無職(ここは……時計塔の、本当に小さなバルコニーのようなところ……そしてその下には、絶景ともいえる街の風景が広がっている)

無職(いつか見たあの景色とは違う……風光明媚な街並みが、眼に焼き付いてくるようだ)

無職「ハハハ、確かに、どこよりも美しい場所だ」

美化委員「はい。……ここに入るのは私だけでしたから、独り占めしていたのですけど」

無職「良いのか? こんな見ず知らずの俺なんかにこの景色を見せて」

美化委員「見せたいと思ったら見せます。―――貴方様は私のこの役目を、『自慢してもいい』……と」

美化委員「ふふふ、煤に汚れたり、一つ一つの作業が大変なこの仕事を、そんな風におっしゃってくれたのは、貴方様だけです」

無職(この国の貞操観念はどうなってるんだか。こんな逃げ道もないところに男を呼ぶなっての)

無職「……仕事を続けてるってだけで、俺からすればものすごい尊敬できるんだわ」

無職「ここを独り占めっていうのは、少々贅沢な気もするがな」

美化委員「…………そうですね。私には、ここは広すぎます」

無職「……」

美化委員「よろしければ、お名前をうかがっても?」

無職「無職だ」

美化委員「では私は……『美化委員』でもなんでも。……あの」

無職「ん」

美化委員「少し、お茶にしませんか?」

無職「お茶って言ったって……っておいおい、テーブルも椅子も完備かよ」

美化委員「夢だったんです。誰かとここに来るのと、誰かとお茶を飲むことは」

無職「俺じゃなくとも、友達とか、彼氏とかいるだろう」

美化委員「……残念ながら、異性の方との関係はあまりなく……」

美化委員「それに……時計塔に好んで近づこうとする人は多くありません」

美化委員「あるものを、『当たり前』だと認識しているがゆえに、認識の外に追いやってしまう人が多いのですよ」

無職(……まぁ、電化製品を使ってエジソンとかに感謝するわけでもないしな)

無職(便利っていうのはそれだけ……風化しやすいのだろう)

美化委員「……難しく考えず、親睦を深めるということで、どうでしょうか?」スッ

無職(水筒まで完備か…………)



無職「…………>>安価↓」
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 00:02:01.44 ID:nqu1VQgn0
うん、それじゃあ頂こうかな
469 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 00:14:37.11 ID:WjO5g/kY0


無職「…………うまいな」

美化委員「ふふふ、お口にあったようで何よりです」

無職(バルコニーの風は、穏やかだが絶え間なく吹き続けている)

無職(街の喧騒もなく、ただ風が通り過ぎる音と、かすかに聞こえる歯車の音に耳を傾けながら、街を一望し茶を飲む)

無職「……幸せだな」

美化委員「……でしょう? ……あ……えっと、無職さん、その、良ければなのですけど」

無職「どうした?」

美化委員「また、ここに来てはくれませんか?」

無職「…………そうだな。またこのお茶が飲みたい……ってのは浅ましいか」

美化委員「いえ、そんな。私のわがままに付き合っていただけるだけ、とてもありがたいですから」

美化委員「お茶は、そのお礼です」

無職「…………なら、遠慮なくいただきにくるとするよ」

美化委員「…………はい!」




―――サブイベント『二人だけのティーパーティー』が追加されました
…………次回の自由行動にて選択してください

470 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 00:17:17.61 ID:WjO5g/kY0

(なんかものすごい中途半端ですが、これで一旦切らせていただきます)

(いつも言っているような気がしますが、感想など、あったら、うれしいな!!!!!!)

(ってかこのまま続けてたら駄文がさらに駄目になりますので。ごめんなさい)

(キャラはこんな感じで大丈夫かな?)

(では!!!!!!! もうおやすみなさぁい!!!!!!!!!)
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 00:18:43.87 ID:eh38t74NO
乙です

いや良いキャラで書いてくれて大満足です
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 00:20:24.38 ID:nqu1VQgn0

順調に女子が増えていて良い傾向にありますね…
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 00:22:01.55 ID:oIKdlPXH0
乙です
図書委員とのサブイベントも起こしたいな
474 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 18:27:15.30 ID:WjO5g/kY0


再開しまっす


無職(この学園女子率高すぎじゃないか……?)

無職(まああの学園長がトップだしな。入ってくる男というのはどれも稀有なのだろう)

無職(しかし……少し話し込みすぎてしまったか? 美化委員は聞き手に回るのがうまくてな……つい時間を忘れてしまう)



無職(……次はどこに行くっかな)




>>安価↓



―――残り体力7 ■■■■■■■□□□ …………日が傾いている。多くの建物が、影を伸ばす(残り二か所)




1 学園を散策してみるか (既存キャラとランダムエンカウント)

2 外のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)

3 特別棟のほうにでも行ってみるか (キャラ安価&『薬剤研究』チュートリアル発生)

4 エルフのいる寮に行ってみるか

5 その他学園の施設にでも行ってみようか (書き込み。もしかしたらキャラ安価があるかもしれない)

6 ケルセニスを回ってみようか (新しい選択肢が出て、それでまた安価を取ります)


475 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 18:29:41.30 ID:3flIugqe0
2
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 18:30:13.67 ID:3hSXL208O
3

いつか男出したいな
477 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 18:39:41.49 ID:WjO5g/kY0


無職(そういや、ここってグラウンドみたいなものもあるんだよな)

無職(……確か、和睦の象徴として亜人と人の様々な活動の大会が開催されるようになったんだっけ)

無職(よくある部活動の大会みたいなものか。戦争をせずとも勝ち負けが付くから、と殺伐とした空気もなくなったらしい)

無職(てか広すぎだろ!? この学園いろいろ充実しすぎじゃないのか!?)

無職(……それだけ和睦に力を入れたってことだろうがな)


???「…………」

無職(しっかし、部活動って地球ともあんま変わんないんだな……って、ん?)

???「…………!」フリフリ

無職(手を……振られた!?)


無職(あれは、陸上部だろうか)




手を振ってきたのは誰でしょうか! >>安価↓1〜5 いつも通りコンマ判定(00はそれを選ぶ。同値はもしかしたら両方出すかも)



性別←ここ重要


身長
体重
肉体的特徴
オモテのカオ
ウラのカオ
能力


亜人か否か  純血 ハーフ クォーター ワンエイス
お好みでどんなストーリー、過去があったか―など書いても大丈夫です!(というか書いて!!!!)

あと『これこれこーだからこう書いて』とかも大丈夫です(限度はありますが)

478 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 18:40:00.74 ID:JYRiOUMc0
身長181cm
体重45kg近く
肉体的特徴 白髪で優男系イケメン。細身だと思われがちだがそうでもない
オモテのカオ 何を考えているかわからないマイペースで馴れ馴れしい。女受けはいいが、男に声をかける子が多いためホモ扱いされやすい
ウラのカオ 興味があるものには積極的に関わるが逆に持たないものにはドライ
能力 黒く丸い空間を作りだして、別の場所をつなげる。簡単に言えばワープホール
制限などはなく自由に作れるらしい。謎なところが多い

イケメンの謎が多い少年。種族は一応、人間らしいが魔人の血も流れているらしい。
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 18:40:11.70 ID:nqu1VQgn0
性別 男
身長 198cm
体重 89kg
肉体的特徴 清潔感のある大人びた雰囲気、所謂王子的スタイル
オモテのカオ 大人しく社交的な優等生
ウラのカオ 実は一人でいる方が好きな趣味人
能力 任意のサイズの盾を出す能力と高い身体能力

人間

学園で「王子」ともてはやされている絵にかいたような模範生
こっそりポエムを嗜んでいるが手も付けようもない程に下手くそ
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 18:40:35.25 ID:wqLHEQVDO
>>464
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 18:40:37.27 ID:3flIugqe0
性別男
身長147cm
体重43s
肉体的特徴柔らかい白髪ときめ細やかな肌を持った男の娘
オモテのカオ 真面目で正義感が強い
ウラのカオ 穏和でおっとりな心優しい性格
能力 風魔法を中心として各属性の魔法をバランスよく使える ただし身体能力はそれほど高くない
人間とエルフのハーフ
自分の容姿にコンプレックスを持っており身体を鍛えているのだが、中々効果が出ない。いわゆる女子力はかなり高い
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 18:41:09.51 ID:2JR3x4jKO
>>448
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 18:44:38.86 ID:JYRiOUMc0
>>478は性別は男です。
今更無理ならスルーで
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 18:45:27.10 ID:c2Rob2ZLO
181cmで45kg……BMI13.7!?
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 18:45:47.90 ID:nqu1VQgn0
イケメンといったら大抵は男になるしセーフ
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 18:46:29.86 ID:JYRiOUMc0
追加がありなら「身体能力は非常に高く、喧嘩に強い。また女にモテてファンもいるらしい」で
487 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 19:03:29.57 ID:WjO5g/kY0
相変わらず魅力的だぁ…………今回は>>478を選択します
追記:>>486 あとから気づいたけど……これはこれで大丈夫な、はず!(希望)



陸上部「やあ! どうしたんだい? 部活動の見学?」

無職「あ、いや、……た、ただの、散歩っす……」

無職(……あーまぶし。これが俗にいう陽キャラってやつなのか、リア充オーラがすさまじい)

陸上部「君は確か……最近この辺をうろついていた不審者だね?」

無職「ふしっ……心外だな、俺はこれでも真っ当な人間だぞ」

無職「そっちこそ、良いのか、俺に構ってて」


陸上部女子s「「「…………」」」ジー

無職「お熱い視線を受けてますけども。俺まで溶かす気かジェントルメン」

陸上部「ハハハ、今は休憩中だからね、安心してくれていいよ」

無職(そういう問題じゃないんだが)

無職「……ホント、お前みたいなイケメンに限ってその地位を楽しまんのよな」

陸上部「彼女たちは……魅力的だよ、とっても」

無職「そんな興味のなさそうな目で言われてもな」

無職(あーやだやだ。そういうそっけない態度が女の子を誘惑させるんだ。イケメン、爆発しろッッッッッ!!!)

陸上部「……君はなんだか、退屈しなさそうな生き方をしそうだからね」

陸上部「興味が……湧いてきたんだ……」

無職(ちょ!? お前まさかそっちの趣味かよ!)

無職(髪をかき上げながら、セクシーな鎖骨に汗をきらめかせて……バックにバラの幻覚が見えそうだ)


陸上部女子s「「「……!」」」キャー!

無職(そしてお前らもそっちかよ!!!)

陸上部「……どうして、少しずつ僕から下がっていくんだい」

無職「ハハハお気になさらず」

無職(なるほど。学園長も気に入りそうな優男だ。いやもうお気に入りかも……オエー)


顧問「おーいお前らー! 次はダッシュ二十本だ! はやく集合しろー!」

陸上部「おっと、もう行かなくては」

陸上部「…………あ、そうだ! 君、名前は?」

無職「無職だ」

陸上部「そうか、無職。……この学園に受かったら、陸上部にもう一度来ておくれよ!」

陸上部「入ってくるなら、歓迎するからさ!」



無職「……ああ、考えとくよ―――」




※『部活動』……入学後、範囲安価を取りその安価の部活動に入部します
筋力や敏捷等、部活動によってはステータスが向上します。(地球にはない奴でもそれっぽかったらありにするかも)
なお、入らないという選択肢はない。だからといって、必ず部活動に赴かなければいけないということでもありませんが
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 19:05:54.18 ID:JYRiOUMc0
イメージ的にはカヲル君系で書いたけど、それっぽくって何より
安価↓ 
489 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 19:09:10.36 ID:WjO5g/kY0


無職(……そういえば、誰かと約束してたような…………?)



無職(まあいい。……んー、どこに行くか)




>>安価↓




―――残り体力6 ■■■■■■□□□□ …………黄昏時に、世界は色を変えていく(ラスト一か所)




1 学園を散策してみるか (既存キャラとランダムエンカウント)

2 特別棟のほうにでも行ってみるか (キャラ安価&『薬剤研究』チュートリアル発生)

3 エルフのいる寮に行ってみるか

4 その他学園の施設にでも行ってみようか (それっぽいのを書き込み。もしかしたらキャラ安価があるかもしれない)

5 ケルセニスを回ってみようか (新しい選択肢が出て、それでまた安価を取ります)

490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 19:10:13.93 ID:mm0I2/ZX0
3
491 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 19:23:06.22 ID:WjO5g/kY0


無職(んー……特に行く宛てもないからってここに来たが)

無職(そもそも中に入れやしないんだしな……だからといってここでうろうろするのもそれはそれでまずいし)

無職(……部屋に帰るか…………って、お)

巫女「……あ、後輩くん! 奇遇だね……どうしたの、何か用事があったりする?」

無職「……ああ、巫女っちか」

巫女「巫女っち!?」

無職「冗談だよ、先輩。……特に理由もないが、エルフと会おうかと思ってさ」

巫女「エルフと? ……秘密の会合ってやつ?」

無職「ちゃーうちゃう。本当になんの理由もなく立ち寄ったんだが、ここでふと男子禁制だったことを思い出してな」

無職「今から帰るところなんだよ」

巫女「帰っちゃうの?」

無職「そりゃあな。変な噂を広められたくないし―――」

巫女「私なら、案内できるよ?」

無職「え」

巫女「…………」スッ

巫女「ちょっとしたおまじない。少しだけ、目を閉じてて―――」

492 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 19:43:05.22 ID:WjO5g/kY0


無職「ほ、ホントに気づかれてない…………」

無職(おまじない、というのを先輩が使ったらしいのだが、それというもの、なんと気配がなくなるものだそうな)

無職(半信半疑で先輩に手を引かれ廊下を歩いていたが、本当に誰も俺に気づかなかった)

巫女「でしょー? 私だってこれぐらいのことはできるからね!」

無職(思ったけど、これ、気配どころか存在自体認識外に追いやってたりしない?)

無職「というか、手を握る必要はあるのか?」

巫女「! そ、それはね……おまじないっていうのが、私と触れ合っている人にしか効かなくて」

巫女「が、我慢してくれると嬉しいかな……」

無職(少しだけ汗ばんでるように思えるのは……俺か、先輩か)

無職「このおまじないって、先輩にも適用されてるのか?」

巫女「うん。だから周りから見れば私たちはいないも同然なんだよ」

無職(そいつは……末恐ろしいな。俺だったらえろえろ悪用しちゃう)

無職(まあ……エルフから聞いた限りには、この人は悪用しない人だとは思えるが)


巫女「ん、着いたよ」

無職「お、おお……行けるもんなんだな、このおまじないってやつ」

巫女「……もっと褒めてもいいんだよ?」

無職「ハハハ、遠慮しとく」

巫女「ふーん。あっそ。…………手、放しちゃおっかなー」

無職「ひぇ」

巫女「うそうそ、冗談! ふふふ、じゃあ、中に入ろう?」ガチャ


巫女「エルフ! 後輩くん連れてきたけど……ってあれ?」

無職「……いないのか?」

巫女「うーん? おっかしいなぁ、さっきまでいたのに……ってあれなんだろ」

無職(……置手紙?)


『おばあちゃんのところに行ってきます。夜までには戻るから、ごめんね、待っててね』


無職「おばあちゃん?」

巫女「あー、いつものか」

無職「いつも……その『おばあちゃん』とやらのところに行ってるのか?」

巫女「そうだよ。いつもは夕方前ぐらいに森のほうに行っちゃうから……丁度この時間にはいないね」

無職「……! あー、なるほど、そうか」

無職(エルフは師匠のところに行ってるのか。……タイミング間違えたかもな)

巫女「えっと、ごめんね? つい忘れちゃってて……どうする?」

巫女「帰っちゃうなら、寮の外まで案内するけど…………」


無職(正直まだ時間が潰したりないから先輩でもいいんだが……どうするかな)


無職「…………>>安価↓」
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 19:44:03.88 ID:JYRiOUMc0
時間があるなら巫女っちのこと知りたいな
494 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 20:13:48.51 ID:WjO5g/kY0


巫女「……巫女っちはやめてよ。なんか……くすぐったい」

無職「そんなことを言われるともっと言いたくなる……で、教えてくれるのか?」

巫女「……目を輝かして聞くことでもないと思うけどなぁ……後輩くんは、何が聞きたいの?」


無職「えっと、そうだな…………>>安価↓とか」
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 20:16:02.85 ID:jKVMwJZRO
無難に趣味や得意なこととか?
安価↓
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 20:16:52.24 ID:3flIugqe0
巫女の故郷について
497 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 20:46:54.31 ID:WjO5g/kY0

巫女「私の、故郷……?」

無職「ああ、ちょっと気になってな」

無職(エルフから聞いたが、先輩は巫女だ。それにあの柔道のような武術は、どことなく日本との縁を感じさせる)

巫女「いいけど……んーっと、どこから話そうかな。……あ、私の故郷は『ケルロゥ』って国でね?」

巫女「この大陸から海を挟んだ、ずーっと遠いほうにある小さな国なの」

無職「それはつまり……エリケッシュや魔の国とはまた違った大陸ってことか」

巫女「どちらかというと『島国』みたいなところだけどね」

巫女「ケルセニスとは違って、レンガよりも木造の建築物、絵の具で描く画よりも、水墨画とか、墨で書く文字とか……そういう伝統がいっぱいある国だよ」

無職(マジで日本だなこれ)

無職「先輩の武術も、そこで?」

巫女「うん。うちの家系は代々神に仕えるっていう血筋で、心・技・体を鍛えるために、小さいころからおじいちゃんに習ってたんだ」

巫女「私みたいな女性は『巫女』として。男が生まれたら、『巫覡』として」

巫女「他にも『宮司』や『禰宜』、『権禰宜』っていう神職にも就く人がいるかな」

無職「へぇ……由緒ある家系なんだな。うらやましいよ」


巫女「……ありがとうね、そういってくれて。でも、私は……そうじゃないよ」

無職「え?」

巫女「いやに、なっちゃったんだ。伝統を守れ、だとか。この武術も、習いたくて習いたかったわけじゃないから」

無職「…………」

巫女「巫女になれるのはほんの一握りなのに、それを捨ててここまで来て」

巫女「……巫女って肩書だけの、ただそれだけの女の子」

巫女「縛られればそれだけ、自由になりたい……って、思っちゃったんだ」


無職「…………」

無職「…………わかる」

巫女「……え」

無職「わかるぞその気持ち! 確かに、生まれた時から好きなことができないってのはつらいよな!」

巫女「え、え……?」

巫女「でも、ダメだよ……こんな半端じゃ―――」

無職「半端で何が悪いんだか」

巫女「…………」

無職「俺が分かったような口を利くのは、癇に障るだろうが……誰も、完璧なんて求めてないんじゃないか?」

巫女「で、でも……朝から晩まで、ずっとずっと……!」

無職「……由緒ある家系なんだろ?」

無職「そこから出たのが、落ちこぼれだって知ったなら、人生辛いことばかりになるだろう」

無職「だがしかーし! 最初だけ辛いのであっても、その先もずっとつらいなんて『絶対』はない!」

巫女「…………」

無職「今は楽しめば良いんだよ。そういう盛りだろう、今は」

巫女「……不思議な人なんだね、後輩くんって」

無職「フハハそうだろう! 惚れてくれても構わない!」

巫女「ふふふ、そうだね! 今を楽しんで、また国に戻るよ!」


巫女「……その時はさ、一緒に、来てよね」

無職「ああ、約束だ。……気になるしな、先輩のちょっとエッチな巫女服姿―――っていだだだぁ―――!」
498 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 20:53:39.01 ID:WjO5g/kY0


巫女「―――じゃあね! 今日はありがとう!」

無職「またな、先輩」

巫女「うん! また今度声をかけてくれたら部屋に案内するから」

巫女「ふ、二人きりでも……文句言わないでよね?」

無職「分かってる分かってる。それじゃあ、また今度!」




無職『―――わかるぞその気持ち! 確かに、生まれた時から好きなことができないってのはつらいよな!』


無職『―――そこから出たのが、落ちこぼれだって知ったなら、人生辛いことばかりになるだろう』


無職『―――だがしかーし! 最初だけ辛いのであっても、その先もずっとつらいなんて『絶対』はない!』



無職「……ハ、ハハ……どの口が、ほざいてるんだか」

無職「どこまでも……傲慢で、救いようがねぇよなぁ……」

無職「ハハ…………」



無職「クソ……どうしてこうも、胸が締め付けられるんだ……っ!」





――― 自由行動ターンが、終了いたしました ―――
499 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 21:03:47.19 ID:WjO5g/kY0



無職・ザ・パラメータ


『筋力』D+ → D+ 『頭脳』D- → D

『コミュ力』D → D+ 『カリスマ』E+ → D

『敏捷』D → D

能力 言の葉 急所突き 回避特化 不屈の精神 観察  逃走

NEW! 『アイススパイク』……槍のような形状の氷を打ち出す。だがある程度形や殺傷性を調節することができる(【遅延・冷気】付与)


アイテム 『回復薬(E)』……HP100回復



(あ、時間を飛ばす前に安価取ったキャラたちのステータスを載せます。忘れないためにもね↓)
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 21:07:21.17 ID:mm0I2/ZX0
風紀委員
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 21:08:35.57 ID:wqLHEQVDO
図書委員
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 21:09:02.51 ID:nqu1VQgn0
いや、今まで安価で採用されたってことでしょ
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 21:14:14.00 ID:wqLHEQVDO
失礼しました
504 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 21:15:04.05 ID:WjO5g/kY0


『図書委員』

性別 女
身長 152センチ
体重 47キロ
肉体的特徴 青みがかったロングストレートをポニーテールにしてる 胸は大きい 
オモテのカオ(性格)引っ込み思案で、いつも下を向いているいじめられっ娘タイプ
ウラのカオ(素)一度決めたことには必ずやり抜こうとする強い信念の持ち主
能力 氷魔法と闇魔法
狼人のワンエイス
元々はとある魔法使いの下で育てられていたが、兄弟子にその魔法使いを殺されその兄弟子を倒すために学園に入学し、様々な魔術所が手に入る図書委員になった

…………氷のように冷たく、闇は深い。光を当ててしまえば、たちまち溶けてしまうのだろう


『牛人』

性別 男
身長 220cm
体重 145kg
肉体的特徴 太っちょ、黒ぶち眼鏡、頭頂部の毛が鳥の巣になってる
オモテのカオ(性格) のんびり屋
ウラのカオ(素) ウラ?なにそれ美味しいの?
能力 探しものを必ず見つけ出す事が出来る

牛の亜人のハーフ

…………意外と頼りなるアイツ。家の鍵を無くした時には牛人のところへゴー!!!!


『巫女』

性別 女性

身長 155cm
体重 49kg
肉体的特徴 薄い紫髪のツインテール。目も紫色で着やせしやすいタイプ(つまり、隠れ巨乳)
身体的特徴 ひ弱そうに見えで祖国の格闘術(柔道に近いもの)を習っていて見た目より強い
オモテのカオ(性格)明るく元気で純粋な少女。世話焼きで家事全般が得意。 ほんの少しだけ天然が入っていたりする
ウラのカオ(素)基本的にオモテのカオと変わらないが真っ直ぐで真面目なために人に話さずに自分の中にため込んでしまう
能力 占術式という占い魔法や祖国の陰陽五行魔法(火、水、土、木、金の5つ)が使える

『人間』で、この国から海から隔てた遠い島国(平安時代あたりの日本に似た感じ)からやってきた留学生
祖国では巫女さんをやっている(本名:ミコト・カンナヅキ。祖国では神無月美琴)

…………彼女には、『わだかまり』がある。見つけろ、そしてそれを取り除け


『薬師』

性別 女
身長 172
体重 49
肉体的特徴 黒の短髪のおっぱいがついてるイケメン。妖しく光る赤い瞳がチャームポイント。
オモテのカオ すぐにウブな人(老若男女構わず)をオトそうとするナンパ気質。
ウラのカオ いざ攻められると弱い。自分がどう思われているのか不安な心配性。
能力 特になし。薬についての知識が豊富。ちょっとした情報通。

戦いはできないが気前よく色んな情報を教えてくれる。ただし世間話程度ではあるが。

…………『後で来るって言ったのに。せっかく疲れに効く薬を用意したのに。もう!』


(続きます↓)
505 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 21:25:26.23 ID:WjO5g/kY0


『風紀委員』

性別 女
身長 175
体重 75
肉体的特徴 ネコ耳一対エルフ耳一対計四つの耳とドラゴンの尻尾、光の加減次第でどんな色にも見える髪の普乳
オモテのカオ(性格) 臆病で気弱、振り切れたネガティブ
ウラのカオ(素) 箱入り娘もびっくりなコッテコテの恋愛脳、妄想暴走恋乙女
能力 悪意や害意に対し超敏感、視界の外であろうと邪な意思を抱かれれば察知できる。そして逃げられる

親の顔も知らない孤児、明かに真っ当な人間じゃない見た目のため迫害されてきた。そしてそれを非常に気にしている
そのせいで自分を守ってくれる人を求め続け色々こじらせためんどくさい女、発症してないだけのメンヘラ予備軍
逃げる事に特化した能力と暴力から逃げ続けた実績で逃亡力とサバイバル技術だけは非常に高い

…………痛みを知り、悪意を知り、恐怖を知る。だが彼女は、『愛』を知らなかった




『美化委員』

性別 女性

身長 160cm
体重 53kg
肉体的特徴 髪は金色ストレート、ロングのおさげ髪。細身に見えて鍛えられた体をしている。そしてきょにゅー
身体的特徴 とても身軽で器用。神出鬼没でいつの間にか現れたりする。
オモテのカオ(性格) いつも元気で快活、前向き。常に丁寧な言葉で人に接する。
お茶が大好きで自分でブレンドしたお茶を淹れた水筒を持ち歩いており、仲の良い人に勧めたりしている。たまに手作りお菓子もくれる。
嘘がスッゴい苦手(一発でバレるレベル)。けどジョークは好き
ウラのカオ(素)努力家で誠実。包容力高い。
能力 医術や道具作成技術、回復や浄化など水属性の魔術にある程度通じている。また魔術と体術を活かした護衛や偵察が得意。

うっすら精霊の血が混じった人間

ケルセニスが起こる当初から街に尽力してきた家系の末裔。
今では中堅程度の家となっているが、なお街のために細々と尽くしている。その家系を誇りに思いつつも、自分の生き方を模索しながらなんでも好奇心を持ちながらいろいろと勉強や経験をしている最中

…………モテるけど、高貴すぎて彼氏いない歴=年齢を更新中。実はですわ口調の妹がいるらしい



『陸上部』

性別 男

身長181cm
体重45kg近く
肉体的特徴 白髪で優男系イケメン。細身だと思われがちだがそうでもない
オモテのカオ 何を考えているかわからないマイペースで馴れ馴れしい。女受けはいいが、男に声をかけることが多いためホモ扱いされやすい
ウラのカオ 興味があるものには積極的に関わるが逆に持たないものにはドライ
能力 黒く丸い空間を作りだして、別の場所をつなげる。簡単に言えばワープホール
制限などはなく自由に作れるらしい。謎なところが多い

イケメンの謎が多い少年。種族は一応、人間らしいが魔人の血も流れているらしい。

…………『陸上部半端ないって! めっちゃバラの幻影見えるもん!!!! ありゃガチだって!!!!(無職)』




(薬師以外、みんな同学年。一個上の先輩です。ってことでちょっとした小話を挟んでから試験にまで飛ばします)
506 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 21:40:53.82 ID:WjO5g/kY0


女A「―――キモイんだよ!」バンッ

図書委員「…………っ」

女B「うっわぁ〜急に着飾りだしてなぁにコイツって感じ!」

女C「もしかして、男でもできたんじゃないの〜!?」

女A「こんな奴の彼氏なんて、たかが知れてるっしょ!」

女s「「「きゃははははははは!!!」」」

図書委員「そん、な……弟子くんを、悪く―――っ!?」

女C「うるせぇんだけど、あと雑巾くせぇ」グリグリ

女B「あ〜あ、ほんっと気持ち悪い。あんなかび臭い図書館ごと、早くどっかきえちゃってよ」

図書委員「…………」

女A「は〜? 今度は無視? ……っざけんなよ、アマ!」バキッ

図書委員「っ! ……ぅ……ぅぅ…………」

女B「ねー早く行こうよ〜! 先輩たちもう来ちゃってるって〜!」

女A「命拾いしたんだ、良かったわね、運が良くて」

女C「じゃ、こんな奴放っておいて、出発しんこーう!」



図書委員「…………くん」

図書委員「弟子くん、弟子くん、弟子くん…………弟子くん……っ」

図書委員「弟子、くん……痛いよ……怖いよ……弟子くんっ……!」



巫女(―――ごめんなさい)

巫女(見捨てて、ごめんなさい)

巫女(ごめんなさい、ごめんなさい……怖いの、足が、動かないの……っ!)

巫女(見捨ててばかりで、ごめんなさい。手を差し伸べられなくて、ごめんなさい)

巫女(…………神様、私は、どうしようもない、弱虫です)


巫女(…………ごめんなさい)




―――サブイベント『弱者と、ろくでなし』が追加されました
…………次回の自由行動ターンにて、選択してください
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 21:43:34.95 ID:nqu1VQgn0
牛人仕事しろ
508 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 21:50:56.52 ID:WjO5g/kY0



薬師「……結局、来ないんだ。良いもんね、もう無職の名前なんて忘れたから!」ツーン

薬師「でも、本当に、疲れを取るだけだったのかな?」

薬師「き、気にしないほうが良さそうだね…………」

???「……どうした、生娘のような表情を浮かべおって」カランカラン

薬師「きっ!? ……へ、変なこと言わないでよ、『おばあちゃん』」

魔女「クヒヒ、外で評判を聞いてみたが、立派に店番で来てるじゃないかえ」

薬師「……んーん、おばあちゃんほどじゃないよ。お客さんを見ただけでどんな薬が必要か―とか全然わからないし」

魔女「ヒッヒッヒッ! まだまだ先は長いようだねぇ」

魔女「―――おっと、そうだ。こんなものが届いていたぞよ」

薬師「手紙?」



魔女「……ケルセニス学園の、試験日について、だそうじゃ」

509 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 21:54:30.69 ID:WjO5g/kY0


(ってわけで今回はここまでです。キリがいいからね!!!)

(次回はケルセニス学園の試験から。固定キャラもキャラ安価もどんどん増えます)

(……感想とか、欲しいな!!)

(要望もあったら書いてください)

(では!!!!!! おやすみなすぁい!!!!!!)
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 21:58:03.62 ID:jKVMwJZRO

薬師の約束っていつしたっけ?
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 22:00:48.80 ID:wqLHEQVDO
乙でした
薬師の約束は>>421の部分だったのでしょうか?間違ってたらすみません
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 22:01:18.28 ID:BS6B6greO
乙です

今度また買いに行くよとは言ってたね
次回自由行動限定とは思ってなかった
513 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/12(木) 22:04:11.53 ID:WjO5g/kY0
(次はもっとわかりやすいように書きます。>>421の部分だったけどあほみたいにわかりづらかった、ごめんね!!!!!!)

(あと乙ありがとう!!!! 今度こそおやすみナス!!!!!!!!!!!)
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 22:04:56.34 ID:3flIugqe0
乙です
読者から募集したキャラをうまく個性を出して表現しているのは凄いと思います
どんな試験が行われるのか次も期待してます
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 22:08:31.88 ID:JYRiOUMc0
「今度」とは言ったけど、「次の日」は言ってないから。それに自由行動限定とは全く思わなかったし……
今後のために詳しく質問しておく?
516 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/13(金) 18:09:10.66 ID:OcT/GoCz0


(はい。再開……の前に、『ミニイベント』の追加のお話をば)


※『ミニイベント』……達成義務もなければ、それといってデメリットもないイベントのこと
場所、期日、目標等々、分かりやすく記し次回の自由行動をお助けします


(これでわかりやすくなるはず!! っというかごめんね!!!!)

(あとミニイベントは原則自由行動ターンにて選択してください)


(再開します)
517 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/13(金) 18:33:09.00 ID:OcT/GoCz0



司会「―――さぁさぁ来ました毎年恒例のケルセニス学園試験……『一対一の模擬戦闘』を称した熱きバトル!」

司会「相手が先輩だろうが同級生になるだろう相手だろうがお構いなし!」

司会「今年の合格者は一体だれか!? 志願者たちの表情を見よ! 彼らは戦士だ、誇り高き獣たちだ!!」


司会「―――『第一回戦』、開幕だぁぁぁああああああああ!!!!」

「「「「うぉおおおおおおおおおお!!!!!」」」


無職「」

無職(…………なんだ、これ)


青年「ハハ……まさか先輩と一回戦からぶち当たるとは思っていませんでしたよ」

金髪の男「フフ……これも、運命、だろうさッ!!!」シュッ!

青年「―――ッ!」

司会「繰り広げられる接戦の数々! やはりこの時だけは興奮を抑えきれなぁぁい!!!」ワァァァァアアアア!!




無職(俺は……俺は、ただの模擬戦闘と聞いてここに来たはずだ)

無職(いやいやうん。そりゃ試験だし、地球とはそれはそれはまた違ったものだろうなぁと……)

無職「……これただの大会じゃねーか!」

秘書「? これを知っていて志願したのではなかったのですか?」

無職「ああ秘書さん。……いやね、もっとこう、ほんわかしてるもんだと思ってたんだけど」

無職「想像以上に血気盛ん殺伐チックで僕ちんもう吐きそう」

秘書「……まぁ、街おこしも兼ねてやっていますから、派手なのも仕方ありませんよ」

無職「まさかこんなにギャラリーがいるとはな……注目を浴びるのは苦手だってのに」



無職(……今日が試験の期日ってことで、俺は秘書さんに案内されるまま、この学園内でも一際大きめな施設へと来た)

無職(ここが闘技場でもなければ、俺はもっとワクワクを感じていたんだろうが…………)

無職「……というかそもそも。この試験、自分よりはるかに強い奴と当たったらどうしようもなくないか?」

無職「実技を見る……ってのはあそこに座ってるいかにもな連中のことだろうが、すぐ終わったらそれも出来んだろ」

秘書「そこについては安心していいですよ。彼らには実力ごとのブロックで戦ってもらっていますから」

秘書「E・D・C・B・Aと試験のブロックを分けています」

秘書「それに、圧倒的な差がついた勝負を見ても、観客は喜ばないでしょう?」

無職(観客って言ったぞおい)

無職「……それを聞いて、少しは安心したよ。俺のブロックって、どこなんだ?」

無職(ちょ、ちょっと期待を込めてCぐらいだと、やる気出るかなぁ、なんて)


秘書「Aです」

無職「…………ん?」

秘書「午後より始まるブロック、Aですね」

無職「は? いや、いやいや待ってちょっと待ってウェェェェェイツ!!! あ、もしかして一番弱いブロック?」

秘書「面白いことを言うんですね? 強い方ばかりですよ」

無職「」

518 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/13(金) 18:48:53.22 ID:OcT/GoCz0


無職(ちょ、ちょっと集合)

女神(ん〜……? ふぁぁ……なにぃ?)

無職(寝てんじゃねぇよおはよう! お前、この試験内容について知ってたのか?)

女神(……んぇ、このまったくもって無駄に熱い試験のこと? 当たり前じゃない)

無職(じゃあ教えてくれよ!!!)

女神(あ)

女神(…………)

無職(…………)

女神(てへ?)コツン

無職()ピキピキ


女神(……まぁいいじゃない。私だってサポートしてあげるし、『言葉』の力だってあるんだから)

無職(使う前にやられたらアウトだろうが。それにこれは実技を見る審査だぞ? 言葉の力って、意味不明なだけじゃないか)

無職(ほら、見ろ。魔法やら自分の持つ武器やらで戦いを繰り広げてる)

無職(ああもしないと、試験官の目には留まらないんだろ)

女神(んー……そうねぇ……正直、貴方がAブロックってことに驚きなのよね。これは本当に予想外だったわ)

無職(あの、お聞きしますが……Aブロックってどんぐらいヤバイ?)

女神(人にもよるけど国が傾くわよ)

無職(…………)

女神(もしかしたら……招待状が、効きすぎたのかもね)

無職(そうだとしたら、俺にはこれ以上ないぐらいの期待が乗ってるってことになるわけで……?)

女神(……まぁ、この大会で一番盛り上がること間違いなしね)

無職(冗談……キツイっての…………)



司会「―――数々の声援を受けた志願者たちが下がっていきます! 次は―――」



秘書「……あ、次の対戦ですよ。男性の志願者と……あれは……」

無職「…………! あの人は……>>安価↓!」(既存キャラ。この学園の生徒でお願いします)

519 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 18:50:50.78 ID:E5DkykIS0
美化委員
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 18:50:53.00 ID:FHkPbaGMO
陸上部
521 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/13(金) 19:10:09.29 ID:OcT/GoCz0



美化委員「ふふふ、ごきげんよう、志願者さん」

司会「ななななんと―――ッ!!!! この学園一『踏んでほしい異性』の美化委員ちゃんだぁあああああああ!!!」

「「「「ふぉおおおおおおおお!!!!」」」」

美化委員「…………」

美化委員(それはセクハラというものではないでしょうか)

対戦相手A「……よろしくお願いします、先輩。手加減は、致しません」

美化委員(すごい気迫です……構えは東洋のものでしょうか?)

美化委員「……そんなに熱い視線を送られると、照れてしまいます」

対戦相手A「…………っ!?」

美化委員(ぶれましたね)


司会「では―――開戦だぁぁあああああああ!!!」

対戦相手A「―――シッ!!!!」ヒュン!

司会「素早い刺突……しかぁし!」

美化委員「踏み込みが足りませんよ」サッ

対戦相手A「なっ!? …………くっ!」ボゥ

美化委員(炎……なるほど、火と剣の魔法剣士の方でしたか)

美化委員(隙を作ろうとせず、ですがそれでも機会を窺える……ふふ、悪手ですよ?)


美化委員「『水よ、龍と化せ』」ドゴォオオオン!!

対戦相手A「ッ!? ガァアアアアアアアアッ!!!」

司会「おおっと、開始早々、『水龍』を使ったぁ―――! これは短期決戦を狙っているのか―――なッ!?」


美化委員「『咲き乱れて、終を知り―――』」


美化委員「『儚き命とともに枯れ逝きなさい』」パァァァアアアン!!!


司会「…………ま、まさかの『新魔法』!! 美化委員ちゃんは成長していた―――ッ!!!」ビィィィイイ!

司会「! これは相手選手の『ダウンアラーム』! 対戦相手の戦闘不能が確認されました!!」


司会「この勝負、美化委員ちゃんの勝利だぁぁぁあああ―――!!!!」

「「「「うぉおおおおおおおおおおお!!!!」」」」



美化委員「私相手に距離を取れば、痛い目に遭ってしまいますよ―――?」クスクス


522 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/13(金) 19:16:58.25 ID:OcT/GoCz0


無職「」

無職(まず最初に対戦相手の男のほうが剣をついたと思ったら、美化委員がそれを難なくかわし―――)

無職(その後、地面から水の龍が飛び出してきたかと思ったら……対戦相手にかみつきそのまま宙へ)

無職(包み込むような水球になった後、水が爆縮し、はじけ飛んだ)

無職(気づけば対戦相手は負けていた……何を言ってるのか自分でもわからん)

無職(というかあの人戦えたのかよぉ!)

無職(あれで一番弱いブロックとかもう帰りたいあばばばばば)


女神(……詠唱魔法ね)

無職(んお? なんそれ)

女神(魔法書とかで習うような具現化されたものじゃなくて、詠唱して臨機応変に戦う魔法のこと)

女神(型がないけど、その分扱いは難しいはずだし。……あの子、もしかしなくとも天才?)

無職(……もう、やだぁ…………)




秘書「…………次ですよ、見ないのですか?」

無職「いや、見るよ見る。…………次は>>安価↓か」(既存キャラでこの学園の生徒のみ。既出キャラなし)

523 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 19:17:36.36 ID:1PhDtpTZ0
図書委員
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 19:17:36.48 ID:c5cNbs230
牛人
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 19:17:56.43 ID:fauGBkqDO
風紀委員
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 19:20:08.86 ID:+xdBuQGXO
美化委員ちゃん、強者オーラ出しておきながら一番弱いブロックなのか……
527 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/13(金) 19:43:59.72 ID:OcT/GoCz0
司会「―――と、Eブロックの一回戦は終了しました! 次はDブロックの一回せ―――おやぁ!!」


図書委員「…………」

対戦相手B「…………」

司会「両者ともすでに戦闘状態! 志願者の対する相手は、この学園の『守ってあげたいランキング一位』の図書委員ちゃんだぁああああああ!!!」

「「「「いぇえええええええええええ!!!」」」」

図書委員(みんな、セクハラ、すき、なのかな……恥ずかしいよ)ペタン

図書委員(相手は男の子……そういえば、弟子くんはいつ試験やるんだろ……)

対戦相手B「……よろしく、お願いします……」

図書委員「うん。よろ、しくね……?」


司会「さぁ―――」

司会「開戦だぁあああああああ!!!!」ワァアアアアアアアア!!


図書委員(弟子くんに、かっこいいとこ、見せたいって、思っちゃった……)

図書委員(だから……)

図書委員「……ごめんね?」

対戦相手B「? ―――っ!?」


図書委員「『出づる深淵、解き放て邪悪。彼らに終焉を与えた給え』」ズズズ…

対戦相手B「ひっ…………!」


司会「これはぁ―――! 図書委員ちゃんの得意とする魔法、『闇魔法』だぁ―――!」ウォオオオオオ!!

司会「背後に深淵のごとき闇が生じ、そこから無数の漆黒の触手がはい出てきているぅ―――!!!」


図書委員「『時亡き凍てついた世界へ』……案内、してあげる」

対戦相手B「くっ! 『風刃』!」ヒュン!

図書委員「『リフレクション・マジック』……んーん、無駄、だよ?」

対戦相手B「なっ、こっちに返ってきて!? く、くそ! うぉおおおおおおお!」ダッ

対戦相手B「ッ、らぁああああ!」キィイイイイン!


司会「反射された魔法を難なく防いだぁ―――!! これで超えるべきヤマは越えた! これからどう戦っていくのか―――え?」


図書委員「ふふふ…………さようなら」

対戦相手B「……足元!? しまっ、影から出た触手が足に……!」

図書委員「『終わり』……影にも目を配ろうね。次があれば、だけれど……」ガァアアアアアアアン!!


対戦相手B「―――ッ!!!!!!」


司会「こ、氷の柱が立ったぁ―――!!! これには志願者もなすすべなく呑み込まれる!」

司会「これは……どうだ!? …………」ビィイイイイイイ!


司会「ダウンアラーム! 対戦相手の戦闘不能が確認されましたッ!!!」

司会「この勝負、図書委員ちゃんの勝利です!!!!!!!!!!」

「「「うぉおおおおおおおおおおおお!!!」」」


図書委員「灯台下暗し……その闇は、誰のものかもわからないんだから……気をつけなきゃ、足元、掬われちゃうよ……?」


司会「……ちょっと今年先輩本気出しすぎじゃね? ―――ゴホンゴホン! では次の対戦は―――」
528 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/13(金) 20:13:51.87 ID:OcT/GoCz0
(戦闘描写が拙いですけど、ゆるして)



無職(ししょーつおい)

無職(じゃなくてぇ! あれはどう見てももっと上のブロックでしょうがぁ!!!!)

女神(あれ以上がいるってことよ。ほら、もっと気張って)

無職(無理無理無理絶対無理!!! 死ぬからマジでぇ!!!!!)

無職(……ハァ……これが一回戦とか、夢でも見てるのか…………?)

女神(まぁまぁ、たぶん、きっと……おそらく大丈夫だから!)

無職(それだいじょばないやつ!!!)



秘書「……どうしたんですか? 顔色が悪いですけど」

無職「あーいや、うん。たぶん大丈夫」

秘書「そ、そうですか……気分が悪くなったら、早めに言ってくださいね」

無職「……ありがとう」


秘書「ん、次は……>>安価↓みたいですね」(既存キャラの生徒のみ。既出は再安価か↓を取ります。これの次はきっと無職のターン)

529 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 20:14:10.57 ID:c5cNbs230
牛人
530 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/13(金) 20:42:45.73 ID:OcT/GoCz0


司会「―――おお! 待っていました、我らが救世主……牛人だぁあああああああ!!!」

「「「うぇええええええええええええええい!!!!!!」」」

司会「実は私もカギを見つけてもらったことがあるんですよ!! っと、校内『一家に一台あってほしい奴ランキング一位』の片鱗を見せつけてくれた牛人!」

司会「その生まれ持った能力で、どんな戦いを見せつけてくれるのか!!!!」


牛人(……やっぱこの空気は……苦手だ)


牛人「……よろしく頼むよ、志願者くん」

対戦相手C「…………はい、先輩」チャキ


司会「さあ―――」


司会「開戦だぁああああああああ!!!!!!」


牛人「………………」

対戦相手C「………………」


司会「…………な、なんと両者一歩も動かず!! 先ほどまでの戦いとは打って変わって、静かに見つめあうばかりです!!!」

牛人「…………」ゴクリ


対戦相手C「………行かぬのなら、こちらから行きます」フッ


牛人(消え……いや!!!)

牛人「…………ッ!!!」ギィイイイイイン!!

対戦相手C「……くっ、やはり、そううまくはいきませんか」


司会「早い! 対戦相手は持ち前の速さを活かし的確に急所を突いてくる!!!」

司会「…………しかし!!!」

対戦相手C「この一瞬で木剣が砕け散るとは……侮りがたいですね、先輩の能力」パラパラ

司会「牛人はあの一瞬で相手選手の武器の弱点を見つけていたぁ―――!! 能力の応用、そして瞬時の反応はさすがとしか言えません!!!!」ワァアアアアアアア!!


牛人「……恨まないでくれよ!! お、らぁああああああああ!!!!」ブンッ!


司会「このチャンスを無駄にせず相手選手に渾身の一撃をたたきこ―――」カァアアアアアン!

牛人「―――なっ!?」


対戦相手C「遅きに失しましたね、先輩……!」キィイイイイイン!

牛人(パイルバンカー!? んなもんどこにしまって―――!!!)

対戦相手C「弾けとべぇ!!!!」バァアアアアアアン!!!!


司会「な、相手選手の能力でしょうか!? このまま決着がつくかと思いきや、相手選手の腕には先ほどまで姿かたちもなかった兵器が現れていました!!!」

司会「牛人が吹き飛んでしまいましたが……! これは―――おおっ!?」


牛人「……いつつ……ひゅう、怖いなぁ、それ……良ければ仕舞ってくんない? おかげで俺の武器も粉々だ」モクモク

対戦相手C「無傷で済む角度を『見つけ』ましたか…………」


対戦相手C「やはり、一筋縄ではいってくれませんね!!!」カション!


牛人(……今度はハンマー?……にしてはデカすぎる。それに火を噴いて…………まさか!?)

531 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 20:44:58.98 ID:YKOH/aQR0
決勝は学園長
532 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/13(金) 21:00:42.05 ID:OcT/GoCz0


対戦相手C「避けられるものなら、避けてみてください!」

牛人「……ヂィッ! 避けられるわけねぇだろ……!!」ダッ


司会「こ、今度は人の何倍もある巨大なハンマーだぁ―――! 絶体絶命の危機、牛人は一体どうするのかぁ―――!!!!」

牛人(絶命してたまるか!!!)


牛人(し、しかし……どうするのが正解だ? あんなもんぶっ放したら自分もろとも吹き飛ぶっていうのに…………!)


牛人(…………!)キュピーン!



牛人(>>安価↓をしてこの危機をチャンスに変えて見せる……ッ!)

533 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 21:07:08.04 ID:E5DkykIS0
足元がお留守だぜ!(要はは武器を振るわれる前に足を払う)
534 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/13(金) 21:25:00.02 ID:OcT/GoCz0



牛人「っらよ!!!!!」バキッ

対戦相手C「グゥ!? ―――!」バタッ


牛人(あんなデカいもん持っておきながら、簡単に倒れたな)

牛人「……焦りは、判断を鈍らせる。……終わりだ」スッ


対戦相手C「―――アハハ」


対戦相手C「あーあ……『あれ』に背を向けちゃいましたね」

牛人(…………なに!?)

牛人(ハンマーが分離して……!? まさか、あれは爆弾か!?)


対戦相手C「……先輩、どうもありがとうございました!」

対戦相手C「では、さようなら」キィイイイイン!


牛人「……やってくれたな、志願者!」カッ



対戦相手C「ええ、楽しかったですよ」…ドカァアアアアアアンッ!!!!



司会「ぎゅ、牛人が対戦相手の足を払い、そしてそのまま勝敗が決するかと思われましたが―――」

司会「なんと、対戦相手の放り投げた巨大なハンマーのヘッドが爆弾として爆発!!!!」ビィイイイイイ!!


司会「ダウンアラーム! 牛人は爆発に巻き込まれ戦闘不能になったようです!!!!」


司会「異例の勝利! 勝者は、ケルセニス学園の志願者だぁああああああああ!!!!!」


「「「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」



対戦相手C「先輩は優しいみたいですからね。後輩には……傷をつけられないだろうと。思った通りでした、愚直に僕を庇って」


対戦相手C「……嫌いではないですけど、場所と相手を選ぶべきでしたね、アハハ」

535 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/13(金) 21:40:43.96 ID:OcT/GoCz0


無職「…………」

無職(ちょうどBブロックが始まったあたりだろうか、俺と秘書さんのいたVIP席? のようなところに係員が来た)

無職(どうやら、もうすぐAブロックの一回戦が始まるから、控室に来ていてほしい、ってことらしい)

無職(で、だ。……その快適とも言い難い控室に俺は今居座ってるわけなんだが)


???「ほーう? 魔の国の王女ともあろうお方がぁ、この試験に怖気づいているとぉ?」

???「……うるさい子供ね。帝国の王女というのは、こうも脳みそが足りないモノなのかしら」

???「のうみそぉ? おやおや貴方みたいな人からそんな言葉が聞こえるとは! 『脳筋の王女』さん?」


無職(俺の右には美幼女が。俺の左には褐色肌で、翼と角を生やした美少女が)

無職(俺を挟んで……すっごい喧嘩してる)

無職(う、動こうにも……動けん。俺は関係ないはずなのに、どうにも胃が痛む)


剣姫「私は高貴なる『剣姫』よ。……貴方のような『魔法少女』だなんて面白おかしい名前で呼ばれる人とは違うの」

軍神「おやぁ? でも私と貴方が戦ったところで私が負ける気はしませんがぁ……」

軍神「面白おかしい人につまらない惨敗を見せつけて、つまらない人に成り下がってみますかぁ?」

無職(……左の子、翼がまるで空のような色をしている。夕焼けから、まだ明るい夜の色に、上から下へとグラデーションしている)

無職(右の子はもう……なんかこわい)

無職(ハハハ聞きました奥さん? 王女ですってよ王女!)

女神(あーうん聞いてる聞いてるー……まぁものすごい実力者でしょうね)

無職(かえりてぇ)


剣姫「やはり貴方は……嫌いだわ」


軍神「奇遇ですね、私もあなたのことが嫌いなのですよ!」


無職(と、とにかくこのいたたまれない空気をどうにかしたい)

無職(そ、そうだ! 俺が仲を取り持ってみよう!!!!)


女神(やめときなさ……ってああ聞こえてない)



無職(こういうときは……どうすればいいんだろう? …………>>安価↓でもしてみるか?)


536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 21:43:44.82 ID:wWDKD4VaO
久々にに能力を使ってみる
537 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/13(金) 21:46:36.38 ID:OcT/GoCz0

能力の内容(場合によっては再安価もあり。シナリオブレイクにならない程度にね!!!)

>>安価↓
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 21:49:44.40 ID:cnXi/lbTo
俺は可能性の獣、このプレッシャーが俺を彼女達より高みに導いてくれる
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 21:49:53.98 ID:9BqUW6YoO
二人の関係を「喧嘩するほど仲がいい」な感じにする
540 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/13(金) 22:10:36.34 ID:OcT/GoCz0

(仲を取り持ってみよう、なので今回は>>539を選びます。センセンシャル!)


無職「ハハハ、『喧嘩するほど仲がいい』んだね!」


剣姫「…………」

軍神「…………」

無職(その間やめて吐く)


剣姫「……そんなのじゃ、ないわ……!」ベシッ

軍神「ふざけたことを、抜かさないでくれますかぁ?」バシッ

無職「ハッ、ハハハ…………」

無職(え、照れ隠しっぽいのに死ぬほど痛いんだけど)ズキズキ


女神(貴方……やっちゃったたわね)

無職(え? なにがだ?)

女神(二人は一国の王女よ。その対立する二人が、仲良くなってしまったら……)

女神(国際的に情勢が変わってくるかもしれないのよ? それを分かってて能力を使ったの?)

無職(…………)

無職(しーらね!)ケロッ

女神(おい)


軍神「そもそも、貴方は一体誰なのですか……?」

剣姫「そうよ。急に話に入ってきたりして、なんなのかしら……?」

無職(俺ずっといたんだけどなぁ…………)

無職「お、俺は無職だ! Aブロックの試験を受ける志願者でさ、控え室で待ってたんだよ」

剣姫「貴方が…………」

軍神「Aブロックぅ? そうは見えないんですけども」

無職(そりゃあねぇ!!!!!!!)

剣姫「まぁ、そうなのなら、それだけの話だけど……私とこの軍神、どっちとあたるのかしらね?」

無職「……へ?」

軍神「……このブロック、先輩が化け物すぎて呼べなかったらしいですよ? 私たち、三人しかいないんです、ここ……どっちと、当たるんでしょうねぇ?」

女神(目が…………)

無職(完全にカモを見る目だ…………)

無職(俺はボーナスステージちゃうねん!!!!!!)

無職「お、お手柔らかに頼むよ……ハハ」


軍神「もちろん! 本気で戦ったりしませんからぁ!」

剣姫「ええ、花を持たせてあげてもいいわね?」

無職「…………」

無職(女神レーダァァァアアアアアアア!!!!!)


女神(…………嘘!!!!)ブー

無職(あ終わったなこりゃ)


係員「―――ではもうすぐ始まりますので、準備をお願いしまーす」


無職(背後の二人の双眸が、怪しく光ったような気がした)
541 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/13(金) 22:15:27.52 ID:OcT/GoCz0

(二人のうち、誰と当たるか安価を取ります。なお残った一方はシードとして勝ち残った人と戦う模様)

(戦闘描写……ってか、魔物の時とかの戦闘シーンじゃなくて、さっきまでの文章形式の戦闘で行くよ! ゆるしてね!!)



それじゃあ安価


1 剣姫

2 軍神


…………>>安価↓(どっちでもあんま変わんないような気もしますが)
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 22:18:01.22 ID:5drhdlXW0
1
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 22:18:03.73 ID:GoOKIZbo0
2
544 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/13(金) 22:49:55.91 ID:OcT/GoCz0
司会「さてさてさて―――!!!! ついに来ましたAブロック!!!!」

司会「軍の一個師団をもはるかに上回る個としての『最強』が―――今ここに集う!!!!!」

司会「一回戦は、魔の国に生まれ落ちた最強の―――『剣姫』だぁああああああああああ!!!!!」

「「「「ふぉおおおおおおああああああああああああ!!!!!!!」」」」

司会「そして向かうはこの男!!」

司会「出自は不明、されど実力は確かなものだろう!!」

司会「彼の旧き英雄、『静謐なる』と『猛る稲妻』の二人から推薦された―――『無職』だぁああああああああ!!!!」

「「「「わぁあああああああああああああ!!!!!!!」」」」


無職(……実力は確かなもの、だと? ふざけんな、こちとら魔物一匹かるのに必死な雑魚だぞ!?)

無職(それに兵士長の恩恵もない、その上扱いづらい木槌だ! 相手は、剣姫とまで謳われ……今二本の木剣を持って俺と対峙している!!!)

無職「ハハハ……夢なら覚めてくれ」

剣姫「恨むなら、自らの不運を恨みなさい」

無職「花を持たせるって話は―――?」


司会「開戦―――ッ!!!!!!!!!」


剣姫「―――あるわけないじゃない」ヒュ

無職「なっ!? ―――ッ!」

女神(フロスト・ノヴァ! 気を抜かないで!!)キィイイン!!

剣姫「っ!? 古式魔法!? くっ……! 確かに、ほら吹きではないわけね」

無職(中身は立派なほら吹きだがな。……負けるような戦いで負けるわけにもいかねぇんだわ!)

無職「こちとら負けイベは勝つまで戦う質でなぁ!! アイススパイク!」

女神(エンチャント―――『エクスプロージョン』!)

剣姫「―――ッ!」キンッ!

剣姫「…………なめてられないわね」バァアアアアン!!!


司会「な、氷魔法の初級魔法にも思えましたが……着弾と同時に爆発しました! しかしこれを察知していたのか、剣姫は受けずに流した!!!」

司会「最初っからとてつもない攻防が繰り広げられています!!!!」


無職「そりゃ、目もいいか……あッ!?」

女神(……冗談でしょ?)

剣姫「―――出でよ剣神、集え聖剣―――『剣華』……切り刻むッ!!」フッ

女神(……無数の腕に、無数の剣……? しかもあれ真剣じゃない!!)

無職(じょ、冗談じゃねぇ!)

女神(……このままじゃジリ貧ね……『グラビティ』!)グググ

剣姫「……ぐ…………あー! 鬱陶、しい!!」カァアアアアン!!


無職「しまっ―――能力を、かき消された!?」

女神(無職!)


女神『―――詠唱魔法。臨機応変に戦える、扱いの難しい魔法のことよ』


無職(……ってあれ? 待てよ? …………よくよく考えたらこれ……俺の能力で代用できないか?)

無職(派手にかっ飛ばせば、試験官の目にも留まるんだろ? だったら―――)



無職「―――『>>安価↓1〜5のコンマ判定』」(魔法名か詠唱、効果を書いてください)
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