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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十六輪目】
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/22(木) 21:47:27.31 ID:SfzFVVhRO
- あ
- 854 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/22(木) 21:54:40.71 ID:hOZ9AAW0o
-
では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば少し早い時間から
水都「実をいうと、やれることは0じゃないんです」
天乃「……言わなくていい」
天乃「それは、出来ることであってもやっていいことではないわ」
水都「でも、このままでいるわけにはいかないと思います」
水都(私とうたのん……私たちは豊穣の力を持っている)
水都(その力を使うことで、神樹様の力を少しだけ強化することができる)
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/22(木) 21:59:00.51 ID:SfzFVVhRO
- 乙
かつてなく弱々しい久遠さん
でもオマケが本当ならなんとかなるのだろうか…とんでもなくリスク高そうだが
- 856 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/23(金) 02:19:46.60 ID:22e5ukWxO
- 乙
本当にどうなるかドキドキするな
- 857 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/23(金) 20:30:05.26 ID:TtPgCoMwo
-
では、少しずつ
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/23(金) 20:34:24.45 ID:DoCq5LQ6O
- あいあいさ
- 859 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/23(金) 21:16:16.63 ID:TtPgCoMwo
-
√ 12月1日目 昼(病院) ※月曜日
水都や歌野がいたのは四国ではなく、
神樹様の存在というものは覚えがない
もちろん、神樹様ではなく、加護を与えてくださる存在という点でならば、
多少、恩恵を与えてくださった存在はいるけれど。
だが、その大切さは良く分かる
神樹様の寿命が尽きようとしていることで
大気に満ちていた神樹様の力は弱り、
天候のような自然的な部分に対する加護も薄れてきている
作物の実りは今後、悪くなっていくかもしれない
それを防ぐため……というよりは、
神樹様をより疲弊させる原因となっているバーテックスを率いる天の神の怒りを鎮めるために、
奉火祭が行われる
正直、水都達にも天の神を鎮めるような手立てはない
だが、神樹様の寿命という部分においては、
豊穣の神たる稲荷神を媒体として顕現した水都達にもできることはある
水都「……久遠さん、少し、話をしませんか?」
だから、珍しく
水都は天乃の前に姿を現した
- 860 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/23(金) 21:47:45.23 ID:TtPgCoMwo
-
天乃「どうかしたの?」
水都「折り入ってご相談があるんです」
天乃「貴女にしては珍しいんじゃない?」
急にきて、急に相談がある。なんて
だが、天乃は困惑したような笑みではなく、
水都の考えを見通していて
だからこそ、答えに困ってしまっているというような
そんな表情を見せる
姿を見せること自体珍しい水都が姿を見せ
そこにある表情は、力強い意志を秘めたもので
だから、推測できてしまう
何度も見た顔だから
何度もしたであろう顔だから
天乃「……ご相談。ね」
水都「はい」
天乃「…………」
水都の視界
その端に見える天乃の手が少しだけ布を巻き込んで握られる
困ったものね。と、言いたげな表情が揺れる
- 861 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/23(金) 21:56:57.41 ID:TtPgCoMwo
-
水都「私たちの力、使いませんか?」
天乃「だめよ」
即答
だが、水都は一度噛みしめた唇を再び閉じようとはしない
普段、引け目の感じさせる雰囲気も
今は一層の強さを持っている
穢れの苦しみ、西暦時代の絶望
それらもあるかもしれないが
水都自身の強さ……そして優しさがあるからだろう
水都「……豊穣の神の力を宿している私たちの力を使えば、神樹様の力を少しは取り戻させることができます」
力を取り戻させることができるということは、
当然、その生命力であり、寿命を延ばすこともできる
場合によっては、豊穣の力でより強い力を持たせることだってできることだろう
そうすれば、外の世界からの影響を受けにくくなる
燃え盛る地獄の業火を受けての影響を抑えられ、
奉火祭の必要性を多少なりとも減らすことができて
考える時間を作ることができるかもしれない
水都「使わせてください、久遠さん」
- 862 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/23(金) 22:48:25.65 ID:TtPgCoMwo
-
ただ力を使うだけならば、許可は必要ない
だが、最大限の力を使うためには、
精霊としての水都を従えている天乃の許可が必要になってくる
だが、最大限の力を行使するということはつまり、
友奈たちに満開を使う許可を与えるのと同じようなことであり、
水都達の力のすべてを使い果たすのと同義
いや、神樹様に力を取り戻させるためなのだ
全身全霊でかからなければ、大した意味もなく終わってしまうだけだろう
天乃「本気で言ってるの……なんて、無駄そうな顔ね」
水都「奉火祭を止める手立てがないのなら、せめて、先延ばしにするくらいはするべきです」
それに、神樹様の力が戻れば、
勇者である友奈たちの力も増すかもしれない
攻勢に出るならば、それは重要な分岐点となるはずだ
1、でも、消えるわよね。貴女達
2、それは許可できないわ
3、どうしてこう、自分を大切にできないのよ。みんな
4、歌野は何か言ってないの?
↓2
- 863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/23(金) 22:50:39.52 ID:DoCq5LQ6O
- 2
- 864 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/23(金) 22:51:22.51 ID:BUQZ/+vS0
- 3
- 865 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/23(金) 23:27:04.62 ID:TtPgCoMwo
-
ではここまでとさせていただきます
明日はできれば少し早い時間から
夏凜「ブーメランでしょ、あれ」
東郷「ブーメランって、どうしてあんなに卑猥な形をしているんでしょうか」
友奈「え?」
東郷「え?」
園子「わっしーの頭の中がどうなってるのか私にも読めないんよ」
樹(あれっ? 双頭の道具のことだろうなって分かった私も危ない……?)
- 866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/23(金) 23:28:47.83 ID:TedabQYzO
- 乙
久遠さんはもう反省したからセーフ
- 867 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/23(金) 23:32:48.17 ID:DoCq5LQ6O
- 乙
止める術がないとはいえこれは…諏訪組はこの世界でも救われないのだろうか
そしてこのオマケとの激しい温度差よ
- 868 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/24(土) 20:21:00.65 ID:FGJfHzmxo
-
では、少しだけ
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/24(土) 20:22:05.62 ID:le2nC0YKO
- かもーん
- 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/24(土) 20:31:44.15 ID:SRkfbzSf0
- 俺のミット目掛けて全力投球でこい!
- 871 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/24(土) 20:57:38.58 ID:FGJfHzmxo
-
天乃「どうしてこう、自分を大切にできないのよ。みんな」
水都「自分よりも、大切なものがたくさんあるから。じゃないでしょうか」
天乃「…………」
水都「うたのんは言ったんです。怖いものは怖い。でも、だからってなにもできないのは嫌なんだって」
それで、人の命が失われていくのは嫌なんだって
そこで、自分が頑張ることで救われるものがあるのなら
命を賭さねばならないのだとしても。
死の恐怖に負けてしまっては、救えるものも救えなくなってしまうから
水都「久遠さんも、そういう考え方。でしたよね」
天乃「……そうね」
水都「どうして、こう……勇者のみなさんは命を懸けちゃうのかな」
きっと。
水都「そういう、心を持っているからこそ、勇者に選ばれるんですよね」
天乃「もしもそうなら、勇者適正なんて言うバカげた考え方はやめて貰いたいわね」
水都「どれだけ、自己犠牲出来るかどうか……」
天乃「それはそうと、歌野がそう言ったのはその話をする前? それとも後?」
水都「前であり、後でもあります。その両方です」
天乃「そっか」
- 872 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/24(土) 21:15:54.55 ID:FGJfHzmxo
-
それが真実だとするならば……というのは意地悪な言い方になるが
今回の件は歌野も賛成しているということだろう
水都「久遠先輩も、同じ考え方をしていたならわかるはずです」
天乃「私はもう、やめたわ」
水都「本当に、やめることができていますか?」
天乃「……ええ」
水都「奉火祭、力があるなら無理をしてでも止める。そうですよね?」
こんなぎりぎりになってもまだ、
代案が出せていない最悪と言ってもいい状況
打開できるのであれば、
多少の無理くらい、自分がするのならば目をつむるだろうし笑ってごまかそうとするだろう
水都「私達を解放せずに体を何とかすると決めた想いを裏切るようなことだとも分かっています」
天乃「それなら」
水都「でも、失われる結果が確定しているのなら、せめて、精霊で賄うべきだと思いませんか?」
天乃「私は、みんなは……ただの精霊だなんて考えてない」
水都「でも、本来は精霊です。もう、この世界にはないはずの魂です」
- 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/24(土) 22:40:26.01 ID:294pf9tcO
- …?
- 874 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/24(土) 22:42:23.73 ID:FGJfHzmxo
-
水都「使うべきです」
天乃「また繰り返すの?」
天乃を救うために精霊たちの力を使うかどうかの話をしたように、
神樹様の寿命を少しでも伸ばし、
奉火祭の延期と勇者の力の強化を狙うべきだという話
どちらも、精霊を犠牲にするかしないかの話だ
それを、また繰り返すつもりなのかと、天乃は言う
まだ、声色は優しいが
確実に許可を出したくないとわかるものだ
天乃「貴女達は犠牲にしないと決めたのよ」
水都「これは、犠牲ではないと思います」
天乃「力を使ったら貴女達が消える。それの、どこが犠牲ではないの?」
大赦のように、
英雄であると奉れとでもいうのだろうか
勇敢な死であると、羨望のまなざしで見届けていればいいのだろうか
天乃「……ふざけないで」
水都「久遠さん、西暦時代の勇者であるうたのん達の魂が精霊という形でここにある理由を考えて見てください」
- 875 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/24(土) 23:00:52.53 ID:FGJfHzmxo
-
天乃「過去の魂だから何? 精霊だから何? だから犠牲にしてもいいっていうの?」
水都「っ」
天乃「悩んだのよ、さんざん……それで、みんなと話して、やっと決めたことなのよ」
自分の我儘を通すか
みんなの願いを酌むか想いを酌むか
悩んで、考えて、話し合って
そうして決めたのが今の在り方だ
この世界を、平和になった日常を感じてほしいという願いを聞いてもらったが故の今だ
それを、どうしようもないからという理由で
やっぱり力を使って犠牲になってくれと
天乃「そんなこと……できるわけないじゃないっ」
水都「…………」
ぽたぽたと、布団に雫が落ちる
うなだれた頭を抱える様につかむ手に力が込められて
髪が、歪に歪む
天乃「分かってる……このままじゃダメなんだって……でも……でも……」
それで精霊を犠牲にしてしまったら
すべてが無意味になってしまう
そう思えて、仕方がなかった
1、いやよ、絶対に嫌
2、……ごめんなさい、考えさせて
3、貴女は分かるの? なぜ、この時代に呼ばれたのか
4、犠牲にするために、精霊としてきてもらったわけじゃない
↓2
- 876 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/24(土) 23:08:57.50 ID:hAQPjg/RO
- 4
- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/24(土) 23:24:07.58 ID:vjRu/UxuO
- 1
- 878 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/24(土) 23:33:17.38 ID:FGJfHzmxo
-
では、ここまでとさせていただきます
明日はできれば昼頃から
若葉「さすがに、今の天乃には難しいか」
千景「今する話ではなかったと思うわ」
千景「もっとも、今すべき話でもあるけれど」
九尾「ふむ……誰か、止めに入らぬのかや?」
歌野「みーちゃんが自分からトークしたいって言ったから。だから、もう少し……ステイするわ」
- 879 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/24(土) 23:51:17.95 ID:hAQPjg/RO
- 乙
断固拒否久遠さん
- 880 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 03:33:32.45 ID:aqzocIP1O
- 乙
しかし時間も残されてないからなぁ…
久遠さんはどうあがいても何かを失うのは定めなのだろうか
- 881 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 12:57:41.81 ID:FOXPtOSfo
-
では、少しずつ
すぐに離席することになるとは思いますが、
それまでは
- 882 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 12:59:28.29 ID:kUD9a8H9O
- あいよ
- 883 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 13:08:18.99 ID:FOXPtOSfo
-
天乃「いやよ、絶対に嫌」
水都「久遠さん……」
天乃「言い分は分かるの、私の方が間違ってることだって分かってるの……」
活きている人間と、精霊
どちらも犠牲にする対象として選択することができるのなら、
精霊を犠牲にするべきだというのは当然の考えだ
精霊を犠牲にすることを嫌がって、
人の命を犠牲にしようとしている今の自分が間違いであることくらい、
天乃自身が分かっている
けれど、それでも嫌なのだ
それでも、認めたくはないのだ
誰かを犠牲にしなければならないなんて言うことは
天乃「貴女達は稲荷を犠牲にした。千景は死神さん、若葉は素戔嗚……そして、私は五郎くんと、銀」
銀に限っては人間だ
自分よりも若い命だ
そんなにも犠牲にしてきた今なのに、また、犠牲にするなんて
そんなの、奉火祭を行うのと何も変わらない
天乃「ここで貴女達を使ったら、奉火祭を阻止するために奉火祭を行うようなものだわ。どうしてそれを、貴女達はやれというのよ」
- 884 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 13:19:04.29 ID:FOXPtOSfo
-
水都「久遠さんは優しいから、私たちのことを犠牲だと。そう、考えてしまっているだけです」
他の命を守るための犠牲
供物になる巫女の魂の代わりの供物
精霊は精霊であると認めることのできないその心はきっと、
とても優しいのだろう
その優しさは、誰もを守る最強の力となって
すべてを守る抜くための盾となるのだろう
だが、その盾は、誰が守るのだろうか
盾は守るだけであり、守られるものではない
常に傷つき、削れ、罅割れ、砕け散っていく
使い手のケアがあってもその運命には逆らえない
だからこそ、盾を用意する必要があったのだ
水都「私達は盾です。久遠さんや、その周りの人たちを守るための盾」
それは守ることを本分とし、
たとえ砕かれたとしても、使い手の命を守れたのならば、冥利に尽きる
これ以上に、喜ばしいことなどない
水都「みなさんを守ることができるのであれば、ここでお別れすることも決して悲しいことじゃありません」
- 885 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 14:15:20.75 ID:FOXPtOSfo
-
天乃「貴女達にとってはそうかもしれないわね……でも、私はそうじゃない」
水都「自己満足、ですか?」
天乃「私はそうだったわ。少なくともそうだと教えられた」
どれだけ尽くして頑張っても
それで不安にさせたり心配させていたらダメなんだと
ましてや、それで死んでしまうなんてことがあるのは
絶対に、タブーなのだと
天乃「だから、ダメ。許さない」
水都「それで、人が奉火祭の犠牲になるとしても。ですか?」
天乃「それは阻止するわ。何が何でも」
水都「それを阻止する手立てが――」
歌野「みーちゃん」
水都「っ」
歌野「リミットよ」
ただ姿を見せていなかっただけで、
見ていたし、聞いていたのだろう
歌野は水都のすぐそばに姿を現すと、
天乃に言い返そうとする水都の肩を掴んで引き、首を振る
- 886 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 14:26:32.22 ID:FOXPtOSfo
-
歌野「久遠さん、こんな話になったのはソーリー。本当に申し訳なく思ってるわ」
天乃「そう思うのなら――」
歌野「でも、きっと。私たちのソウルをこうして蘇るようにしてくれた陽乃さんは、きっと、初めからこういう考えだったと思う」
天乃「陽乃さんが? どうして? 話を聞いたことがあるの?」
歌野「……それはノーよ。出来なかった」
出来たら話してみたかったけど。と
歌野はひりつきそうな空気に明るい笑みを持ち出す。
引き下げられた水都は「うたのん……」と声をかけたが、
歌野は軽くうなずいただけだ
歌野「でもきっと、乃木さんも郡さんも、土居さんも、ミーもみーちゃんも。救うためにここに呼ばれたんだと思うわ」
守れなかった後悔を、
成し遂げられなかった後悔を、
過ちを犯してしまった後悔を、
尽くしきれなかった後悔を、
そのすべてを、この世界で補うために
歌野「今度こそ、成し遂げるために。ミーたちはこのワールドに来た。私はそう、思った」
それが、この奉火祭を止めるために使う力かどうかかはわからない
だが、そうであっても悪くはないと歌野は思う
歌野「だから、ミー達だけでなく、乃木さん達の力を使うことも併せて考えてみてほしい」
歌野はそれだけを言うと、
水都の手を引いて、一緒に姿を消してしまった
- 887 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 14:30:05.53 ID:FOXPtOSfo
-
√ 12月1日目 夕(病院) ※月曜日
01〜10 風
11〜20
21〜30
31〜40 友奈
41〜50
51〜60 夏凜
61〜70
71〜80 樹
81〜90
91〜00 東郷
↓1のコンマ
- 888 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 14:31:16.03 ID:kUD9a8H9O
- あ
- 889 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 14:39:50.25 ID:FOXPtOSfo
-
では、少し中断します。
17時頃には、再開できる予定です
部長副部長対談
議題:久遠さんが面倒くさいのか、世界が理不尽なのか
- 890 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 14:44:21.68 ID:kUD9a8H9O
- 一旦乙
久遠さんのメンタルに致命傷が…
- 891 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 17:11:54.22 ID:FOXPtOSfo
-
では、少しずつ
- 892 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 18:04:31.06 ID:FOXPtOSfo
-
√ 12月1日目 夕(病院) ※月曜日
風「何かあった?」
天乃「……そんなに分かりやすい?」
風「雰囲気が暗いっていうか、悩んでるんだろうなってのは分かるわね」
天乃「そっか……ごめんね」
風「別に謝らなくてもいいのに。子供がいると神経質になるっていうか、不安になりやすいっていうし」
風は少し不安そうながら、
もうすぐ子供が産まれる可能性があるからか、嬉しそうな微笑みを見せる
だが、天乃が小さく笑みを浮かべるのみに留まったのが気になって
もう一度、「何かあった?」と、問う
風「子供のことで何か言われた?」
天乃「ううん、検査は良好よ。出産予定日は月末頃になるかもしれない」
無理に不安要素を言うなら、
月末だった場合、確実に奉火祭を止める力が自分にはないというところだろうか
それくらいしか、
妊娠していることの不安や、それによる問題は感じていない
- 893 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 18:38:22.43 ID:FOXPtOSfo
-
天乃「最悪、年明けになる可能性もあるから……そうね。今回の件、全部風達に押し付けることになっちゃう」
風「まさか、それが申し訳ないとか悩んでた?」
天乃「申し訳ないとは思うけど、それだけじゃないの」
ぎゅっと、自分の手を握る
言ってしまおうか、吐露してしまおうか
けれど、それでどうなるのか
我儘を通して精霊のみんなも残していくことを決めたのに
今、まさに悩まなければならないことがあるというのに
精霊の力を使うかどうかで悩ませていいのかどうか。
いや、精霊の力を使えば奉火祭も先延ばしにできる可能性があるし
これだけ考えてまだ打開策を考えられていない以上、
可能性があることを切り出すのは必要なことだ
けれど、積んでいるこの状態で、
精霊の力のことを話せば、
みんなは喜んで……とまではいかないにしても、
奉火祭を止める手段としてそれを選択する可能性は低くない
天乃「っ」
- 894 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 18:52:14.62 ID:FOXPtOSfo
-
きっと悩む
深く悩んで考えて、
そのうえで答えを出してくれることだろう
だが、考える時間はそんなに長く残されていない
であれば、奉火祭を精霊で止める方に傾いてもおかしくない
天乃「違う……」
風「天乃?」
それではまるで、信じていないみたいだ
ちゃんと考えてくれると分かっているのに
それでもなお、そうなるかもしれないという話でしかないのに
どうせ、精霊を犠牲にする方向でしか考えない
そう、嫌な考えをしてしまう
天乃「…………」
1、奉火祭の件、精霊の力を使えばなんとかできるかもしれない
2、ねぇ、風は若葉たちの魂を呼べるようにした陽乃さんの考えって分かる?
3、ごめんなさい、何でもないの
4、ねぇ、奉火祭はなんとかできそう?
↓2
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 19:03:11.19 ID:82KILJC6O
- 1
- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 19:04:28.11 ID:wd0oFqN00
- 1
- 897 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 19:25:28.08 ID:FOXPtOSfo
-
天乃「あの……ね。藤森さん達から提案があったのよ」
風「提案? 提案って……」
まさか。
驚く風に頷く
天乃の雰囲気と表情から察したのだろう
その察しの良さに、
天乃は複雑な笑みを浮かべる
天乃「奉火祭の件、精霊の力を使えばなんとかできるかもしれないって」
風「でも、力を使った精霊は残ることができない。そういうことなのね?」
天乃「話が早くて助かるわ」
風「そんなの……いや、でも」
天乃「正直、奉火祭に関しては私たちは打つ手がないわ」
風「それは分かってるけど」
けど。という言葉に続くのは
天乃と同じく、精霊を犠牲にするなんて……というものだろう
風達にとっても、
水都達はただの精霊ではない
大切な戦友であり、仲間であり、家族に等しい存在
共に戦っている犬神に対しても家族としての愛着のようなものがあるのだ
人型であり、実在した英霊である水都達がただの精霊で割り切ることができるはずがなかった
- 898 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 20:00:23.25 ID:FOXPtOSfo
-
風「これ、天乃の時にも話したことと一緒よね」
天乃「ええ。それで考えれば、考えるまでもない」
風「そりゃぁねぇ……若葉達を生かしていくって決めて、だから神樹様の種だって強奪したわけで」
天乃「そうだったわね」
風は強奪という部分をやや強調するように言ったが、
祖母……大赦が、神樹様の種の件で接触してこない理由はすでに風達にも共有してあるため
別に強奪する必要はなかったことも伝わっている
強奪が必要不必要にかかわらず、
神樹様の種での代用という点においての変化はなかっただろう
風「けど、これは難しいわ」
天乃「私の時はまだ、代替案があった」
風「こっちもあるっちゃあるけど、その場合は巫女が犠牲になる」
天乃「それ、代替案だなんていわないで」
風「……夏凜呼んだほうが良いかもね」
天乃「なに?」
風「別に、ちょっと考えを整理しようかなって」
ぼそっと呟いて
聞こえなかったことに安堵するでもなく息を吐く
天乃は耳が良いはずだが、小さな呟きを聞き逃すくらいには
余裕がないということだ
- 899 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 20:31:35.81 ID:FOXPtOSfo
-
風「実は、東郷が試しに大赦に話をしに行ってみたのよ」
天乃「?」
風「自分を巫女の代わりにすることはできないかって」
天乃「え……?」
風「あ、あーっ、もちろん実際にそうするつもりはなかったわよ? あくまで、取れる手段の確認として」
風としては、自分たちの側で得た情報を共有しようとしただけだった
天乃がそれをすごく嫌がることは分かっていたが、
実際にそうするつもりはなかったことを話せば大丈夫だろう。という考えで。
だが、話した瞬間の殺気だった空気感は危うげだった
頭で考えていた訂正の言葉も、
焦ってついた嘘のようなものに成り代わってしまう
風「だけど、勇者様は今回のことに参加させるわけにはいきません。って断られたみたい」
天乃「お祖母ちゃん、かしら」
風「そうだと思う。天乃の関係者は何が何でも参加させないって考え見たい」
天乃「なら、国土さんも私の知り合いだって話せば逃がすことができるんじゃないかしら」
風「国土さんだけなら。ね」
- 900 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 20:52:30.83 ID:FOXPtOSfo
-
天乃「分かってるわよ……」
風「…………」
天乃「それだけじゃ無意味。みんなを救えなくちゃダメ」
亜耶一人であれば、
友人だといえば通せるかもしれないが、
他の五人はもちろん、亜耶の代わりに選ばれる子たちは、
友人だという言葉を通すのは難しいだろう
風「あたしも解ってるから安心して」
意地悪を言ったつもりはない
だが、
今の天乃にとっては、冗談や確認程度では済まないことだったのだと、
風は息を飲む
風「とにかく、あたしたちもこんな状況。で、そこで精霊の力を使えば止めるまでいかなくても延期できるんじゃないかって話が出てきた」
天乃「そうなるわね」
風「それ、天乃はどう答えた? やっぱり、拒否した?」
- 901 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 21:07:00.16 ID:FOXPtOSfo
-
天乃「ええ、当然」
歌野には、それでも考えてくれないか。とは言われたものの
考えてもやはり、
自分だけではそんなこと認めたくはない
出来るのなら、叶うのなら
みんなで一緒に生きていきたいから
風「そこで、あたしたちも別途考えてた手が一つだけある」
本当の本当に最終手段
それゆえにすでにみんなの同意は得られている
天乃に話すのはこれが初めてだが……
風「奉火祭が行われたら、勇者部でそれをぶち壊しに行く」
天乃「阻止するんじゃなく、破壊する。ということね……なるほど」
代替案が浮かばない
阻止することができない
ならばいっそ、ぶち壊してしまう
神樹様の種を奪った時と同じやり方だ
風「大赦的にも世界的にもタブーってレベルのことじゃない。だから最終手段なんだけど……」
- 902 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 21:22:43.95 ID:FOXPtOSfo
-
天乃「それをここで言うっていうことは」
風「そ。もうこれ以上に代案は出せないかもしれない」
今すぐ行うわけじゃない
でも、
実行当日にいきなり告げるなんて最低だ
それでは、天乃を不安にさせるし心配させるし傷つけることになる
だから、事前に話しておく
精霊の力を使うという話が出てきたなら、なおさら
精霊を犠牲にするなんて言う選択肢だけでは
余りにも、幅が狭すぎる
天乃「奉火祭を壊すことによる勇者部への被害は?」
風「壁の外に出ることになるだろうから、多少は。でも、誰も死なせたりはしない」
1、歌野達は、世界を救うための礎になるために、ここに呼ばれてきたのかもしれないって言っていたわ
2、でも、それだと今後が大変になりそうね
3、みんなで話し合いましょう
4、また物騒な手を考えたものね……ほんと、勝手なんだから
↓2
- 903 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 21:27:00.26 ID:wd0oFqN00
- 1
- 904 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 21:28:48.39 ID:82KILJC6O
- 3
- 905 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/25(日) 21:43:35.16 ID:FOXPtOSfo
-
では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
風(天乃が精神的にやばいわね、こりゃ)
風「夏凜、ちょっと、夏凜」
夏凜「なによ」
風「夜這いしろ。部長命令」
夏凜「あんた何言ってんの……今の天乃にそんな余裕あるわけないでしょうが」
夏凜(今はそういう気分じゃないってつき返されるだけ。ま、行くだけは行くけど)
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 21:54:15.22 ID:EXOhJX9yO
- 乙
薄々そんな気はしてたけど全員生存させるのは思った以上に甘くはなかったか…
どの選択肢も後々久遠さんに響いてきそうでシビアだなぁ
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/26(月) 02:27:23.01 ID:ChpyIGpBO
- 乙
勇者の章にあたる部分までもつれそうな気もするなあ
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/26(月) 13:19:06.39 ID:zW0K3VM4O
- 乙
すでに勇者の章に入ってきてないか?
まさかの東郷さんお断りで話が違ってはいるけど
- 909 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/26(月) 20:22:14.16 ID:C8Ql+F49o
-
では少しだけ
- 910 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/26(月) 20:32:27.79 ID:YS3Ys/rCO
- よしきた
- 911 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/26(月) 20:43:51.31 ID:C8Ql+F49o
-
天乃「……はぁ」
風「そんな呆れたため息つく必要ないんじゃない?」
天乃「別に、呆れてるわけじゃないわ。ただ……ううん、呆れてるのかな」
呆れているようなため息をついて
否定して、撤回して、やっぱりそうなのかもしれないと認める
誤魔化しているように聞こえるのに
嘘だと否定しきれない何かを感じる風は、眉をひそめて様子をうかがう
精神的な疲弊は、
妊娠と出産による不安だけではないだろう
特に、天乃は自分が何もできないというだけで非常に精神的なマイナス要素となる
天乃「とにかく、みんなで話あいましょうか」
風「そう来ると思った。というか、来てくれなかったらどうしようかと」
天乃「そういったって、結果は見えてるんでしょ?」
チクリと刺されて、口を閉ざす
自分の言葉にとげがあることに気付いているのかいないのか
答えを返さない風へとむける視線は不思議そうだった
天乃「なによ、図星?」
風「まぁ……」
考えつつ、目を逸らす
嘘をつくつもりはないが、目を合わせてはいられなかった
風「若葉達を犠牲にするか、自分たちが頑張るか。選ぶとしたらそりゃ後者になるわよねぇ」
- 912 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/26(月) 20:59:45.46 ID:C8Ql+F49o
-
特に、すでに自分たちが頑張るという手段に対する覚悟が決まっているのならば、なおさらだ。
若葉達精霊の力を使う場合、
精霊の力の消費によって消滅してしまうことは確実
その一方で、自分たちが頑張るという手段は
頑張れば頑張るほど、その被害を少なくできる……可能性がある
もちろん、頑張る方向性によっては被害も出るが、
満開のシステムが変化した今、
身体的な部分の散華というような犠牲はない
だが逆に、
精霊による加護は使用回数が限られ、満開を使うと使えなくなる
それによって生傷は絶えなくなることだろう
風「無理をさせないためには精霊の力を使うしかないっていうのはもう、分かってるんでしょ?」
天乃「ええ。そうでしょうね……」
こればかりはもう手遅れだ
時間があればまだ、もう少し考えましょう。だなんて悠長なことも言えたけれど
タイムリミットの近い今言えるのは、
そんな先延ばしにしたところで結果は変わらないだろう。ということだ
- 913 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/26(月) 21:23:12.56 ID:C8Ql+F49o
-
天乃「理不尽ね、ほんと」
笑うしかない。
なんて、そんな冗談も言う気にはならない
本当に、理不尽だ
もしかしたら、若葉達を呼んでしまったから理不尽になってしまっただけで、
呼んでいなければ、ただ精霊の力を使う。という考えだけに留まったかもしれない
……そんなわけがない
素戔嗚も、死神さんも、稲荷も、穿山甲たちも
みんな、大切な仲間だったのだ
西暦の勇者達を呼べるからと喜んで手放したわけじゃない
天乃「ねぇ、風」
風「なせば大抵なんとかなるでしょ」
自分では答えられないようなことを言われてしまいそうで
風は思わず、勇者部五か条の一つを口にする
気持ちとしては、半々だ
天乃「……そうね」
天乃は反論することなく
ただ、少し、疲れた大人の空返事のように答えただけだった
天乃「そうだと、良いわね」
- 914 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/26(月) 21:28:40.53 ID:C8Ql+F49o
-
√ 12月1日目 夜(病院) ※月曜日
01〜10
11〜20 若葉
21〜30
31〜40
41〜50 九尾
51〜60
61〜70
71〜80 千景
81〜90
91〜00
↓1のコンマ
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/26(月) 21:30:44.37 ID:YS3Ys/rCO
- あ
- 916 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/26(月) 21:39:00.42 ID:C8Ql+F49o
-
では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
夜は結果の見えてる話し合い
天乃「で、どうする?」
樹「頑張ります」
東郷「当然、戦います」
友奈「私たちが頑張るだけで、救える人たちがいるなら……頑張らないなんて選択肢はないと思います」
夏凜(精霊が犠牲になるっていうなら……そうだけど。でも、結局精霊の力が必要になりそうな感じがするわね。これ)
- 917 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/26(月) 21:48:43.27 ID:YS3Ys/rCO
- 乙
勇者部が既に結論出してるなか冷静沈着な夏凜ちゃん
でもうたのん達の退場は避けられないのだろうか…
- 918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/27(火) 03:35:02.77 ID:KujH6VDsO
- 乙
為せばだいたいなんとかなるを信じるしかないな
- 919 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/27(火) 12:33:10.82 ID:KKYm5j8mO
- 乙
何気に久遠さん今までで一番大きい我が儘を言えるようになったんじゃなかろうか
ただ現状はどうにもならなさそうなのがな…
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/27(火) 18:20:27.95 ID:dTECDTfVO
- 花結いの物語が久遠さんとタイムリー過ぎて草
友奈ちゃんズの拳設定まで似なくて良いでしょ…笑うわこんなの
- 921 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/27(火) 19:57:03.87 ID:hgouSbz3o
-
では、少しだけ
- 922 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/27(火) 20:35:09.10 ID:hgouSbz3o
-
√ 12月1日目 夜(病院) ※月曜日
東郷「白鳥さん達の力を使う……?」
夏凜「なるほど、確かに豊穣の神の力を使えば神樹様も回復させられるわ」
沙織「同じ神格級の力なら、そうだね」
樹「でも、その代わりに力を使い果たして消滅しちゃうんですね」
天乃「ええ」
消滅してしまうことに関しては、
歌野達の反応からも確定している
勇者部がなぜ、精霊の力を使うのを考えられなかったのかは、
きっと、この件において力を使わせれば、
消滅してしまう可能性があることに薄々気づいていたからかもしれない
精霊の力使う案、それによる代償
一通りの話を聞いた勇者部の面々は、
噛みしめるような面持ちで黙り込む
そして、友奈がそっと口を開いた
友奈「それなら、私たちが頑張る方がいいと思います」
天乃「……やっぱり、そう来るのね」
夏凜「まぁ、歌野達が消滅した時点で天乃の願いは果たされなくなるわけだし、頑張る方が可能性はあるでしょ」
- 923 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/27(火) 20:36:57.72 ID:k45cP322O
- まぁ、そうなるか…
- 924 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/27(火) 20:44:45.12 ID:hgouSbz3o
-
天乃「それは分かってる」
夏凜「こっちだって、その不満げな顔の理由は分かってるわよ」
天乃「別に不満だなんて――」
樹「無理。することになりますから」
だから、不満なのだとわかる
たとえ顔に出ていなくてもわかる
取り繕って、笑顔で対応してくれていてもわかる
無理されることで喜べるほど、天乃は割り切りれないからだ
一見、困った顔つきには見えるのだが
唇がきゅっと結ばれているときは噛みしめるがごとく、不満を堪えている時だ
言いたいが、言っても自体が好転しない
だから不満ながら困り果てた表情になる
友奈「結界の外はすごく危険で、勇者の力も前みたいに使えないのは……やっぱり、不安です」
全部を前向きに言うのではなく、
友奈はあえて、なり切らずに不安を吐露する
取り繕ったって仕方がない
本心で当たらなければ、無用な気持ちにさせるだけだから
友奈「でも、それでも頑張ればなんとかできる可能性があるなら、あきらめたくないです」
- 925 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/27(火) 20:58:10.93 ID:hgouSbz3o
-
東郷「奉火祭を妨害することで、大赦と天の神。その両方から嫌われることになると思います」
風「そこに関しては、はなっから嫌われてるようなもんだけどねぇ」
東郷「その通りです。ですから、顔に泥を塗るだとか、風当たりが強くなるだとか、それこそ心配しる必要はないことかと」
夏凜「でも犬吠埼家への援助とか、これから生まれてくる天乃の子供とか。完全無視ってわけにはいかないでしょ」
完全に打って出る方で話を進めていく勇者部の中、
天乃のそばで腕を組んで落下防止の柵に軽く腰掛ける夏凜が口をはさむ
賛成であり、反対でもある
そんな、中立の路線にいるのは天乃の代弁をするためだろう
夏凜「それに、努力と根性だけで押し切れるほど、甘い話でもない」
園子「いつだって、甘くはないんよ。にぼっしー」
夏凜「…………」
園子「頑張って、頑張って。それでもダメなことがあるって、よく知ってる」
天さんやわっしーも
きっとみんなも解ってることなんよ。と
園子は柔らかい声で続ける
園子「でも、頑張ることさえしなくなったら、何もかもがダメになる。だから、頑張る。一人では無理でも二人なら、三人なら、四人ならって希望を持つ」
そしてそれこそが。と
園子は強く握った言葉を伝える
園子「何よりも強い力になるんよ」
- 926 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/27(火) 21:32:43.89 ID:hgouSbz3o
-
夏凜「……水掛け論になるか」
それで無理されたら元も子もない
けれどそれは為せば成ると考えず、不安と恐れを前面に出してしまっているからだ
希望を持つべきだと言われる
それで……と
半永久的に繰り返すのは時間の無駄でしかない
夏凜は軽く息を吐く
夏凜「と、こんな調子なのよ。特に、精霊を消滅させるかどうかって話なしによ?」
天乃「最終手段として話してたんでしょう? 本当、勝手に話を進めるんだから」
東郷「事前に全員の意見をまとめておいただけです」
天乃「なら、さっきの夏凜は茶番――」
夏凜「意思確認っ」
意思確認して見せただけだから。と、
少し強い口調で言い返した夏凜は浮いた腰を戻す
夏凜「とにかく、私達は奉火祭に武力介入する」
天乃「本当に、それ以外に道はないの?」
- 927 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/27(火) 21:51:09.15 ID:hgouSbz3o
-
東郷「残念ながら、ありません」
友奈「ま、まだわからないよ」
風「さすがにこればかりはどうしようもないわよ、友奈」
友奈「うぅ……」
無理を押し通す覚悟をしているとはいえ
天乃が嫌がることは極力避けたいという考えは変わらない
だからだろう
まだ策がないと完全には諦めていない友奈はしょんぼりと俯く
樹「久遠先輩は、やっぱり反対ですか?」
天乃「それはね……無理してほしくないわよ」
けれど、そうするしかないのかもしれない
精霊である歌野達を失いたくないのならば
その分の厳しさを、勇者として戦うみんなに背負って貰わなければいけないのかもしれない
1、絶対、絶対に無理はしないで
2、戦うことになったら満開は使ってもいい。でも、使ったら撤退して
3、巫女のみんなを助けたらそれで終わりにして。深追いは無し。約束できる?
4、少し、考えさせて
5、やっぱり……私は我儘なんて言うべきじゃなかったんだわ
↓2
- 928 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/27(火) 21:53:43.78 ID:k45cP322O
- 3
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/27(火) 21:54:06.03 ID:IrQRpDLN0
- 4
- 930 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/27(火) 22:11:48.20 ID:hgouSbz3o
-
では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
天乃「少し考えさせて」
東郷「そのために、事前にまとめておいたんです。時間はありませんが、ありますから。検討ください」
風(東郷がまじめすぎて違和感があるんだけど)
友奈(これが本来の東郷さん……だったような)
樹「東郷先輩の評価って一体……」
- 931 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/27(火) 22:22:37.22 ID:k45cP322O
- 乙
突撃したらしたで天の神の呪いが怖い、かといって歌野達の犠牲は久遠さんのトラウマ再発必至だし…どうしたものか
- 932 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 00:40:52.90 ID:4l2nJV/5O
- 乙
プランBで行こう!
プランBは……なんだ?
- 933 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/28(水) 20:18:14.01 ID:kRpoWs83o
-
では、少しだけ
- 934 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 20:32:32.06 ID:YGt1rRf4O
- 来てたか
- 935 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/28(水) 20:40:58.15 ID:kRpoWs83o
-
天乃「少し考えさせて」
精霊のことも、勇者部に委ねるかどうかも、
今日一日で、一気に聞かされたのだ
時間がないことは分かっているけれど、少しだけでも考える時間が欲しかった
いや、考える。というよりは整理する時間だ
夏凜「どのくらい時間がありそう?」
沙織「長くて3日……くらいで考えておいたほうが良いかな」
東郷「ということは、週末前にはもう、実行されると?」
沙織「ううん、そうじゃなくてね」
今週中に行われる可能性は非常に高いが、
だからこそ、週末まで時間を取るわけにはいかない
本当なら、3日でも言葉通り長いのだ
沙織「実行されるのはきっと週末。だから、半ばの3日間位取れると思うって話」
風「金曜日、土曜日もあるし、最悪そこに行われるのだとしてもあたしたちは覚悟できてるし」
天乃「その覚悟できてるって言うの止めて、嫌」
夏凜「……重症ね」
天乃「なにが?」
夏凜「別に」
- 936 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/28(水) 21:14:19.47 ID:kRpoWs83o
-
ふいっと顔を逸らした夏凜は、
はいはい。と、手をたたきながら腰を上げる
夏凜「天乃が考えたいって言っている以上、いったん終了しましょ」
樹「私たちも、万が一の時のために歌野さん達のことを考えましょう」
東郷「そうね。そうするしかなくなった時、何かできることがないか慌てなくて済むように」
そのために満開を残しておくとか
もっと力をつけるための鍛錬を厳しく行うとか
今みたいに積んでしまうことがないように
そして、最悪の可能性に陥ったとしても
ただ悲しいだけでは終わらないために。
友奈「久遠先輩、私達頑張ります。頑張りますから」
天乃「……それは、分かってる」
だから嫌なのよ。と
天乃は言わずに飲み込んで
すぐ横にある夏凜の背中へと目を向けた
- 937 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/28(水) 21:22:38.17 ID:kRpoWs83o
- 1日のまとめ
・ 乃木園子:交流有(今後の方針)
・ 犬吠埼風:交流無(歌野達の力、今後の方針)
・ 犬吠埼樹:交流無(今後の方針)
・ 結城友奈:交流有(今後の方針)
・ 東郷美森:交流有(今後の方針)
・ 三好夏凜:交流有(熱でもあるの?、今後の方針)
・ 乃木若葉:交流無()
・ 土居球子:交流無()
・ 白鳥歌野:交流有(精霊の力)
・ 藤森水都:交流有(精霊の力)
・ 郡千景:交流無()
・ 伊集院沙織:交流有(今後の方針)
・ 九尾:交流無()
・ 神樹:交流無()
12月01日目 終了時点
乃木園子との絆 85(高い)
犬吠埼風との絆 108(かなり高い)
犬吠埼樹との絆 95(とても高い)
結城友奈との絆 115(かなり高い)
東郷美森との絆 127(かなり高い)
三好夏凜との絆 149(最高値)
乃木若葉との絆 99(かなり高い)
土居球子との絆 44(中々良い)
白鳥歌野との絆 44(中々良い)
藤森水都との絆 36(中々良い)
郡千景との絆 45(中々良い)
沙織との絆 127(かなり高い)
九尾との絆 68(高い)
神樹との絆 ??(低い)
- 938 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/28(水) 21:30:42.00 ID:kRpoWs83o
-
√ 12月1日目 夕(病院) ※月曜日
01〜10 千景
11〜20
21〜30
31〜40 若葉
41〜50
51〜60 九尾
61〜70
71〜80 球子
81〜90
91〜00 樹
↓1のコンマ
- 939 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 21:35:29.94 ID:YGt1rRf4O
- あ
- 940 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/28(水) 21:43:34.88 ID:kRpoWs83o
-
失礼しました
12月2日目の朝です
- 941 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/28(水) 22:11:03.66 ID:kRpoWs83o
-
√ 12月2日目 朝(病院) ※火曜日
与えられた猶予は三日
けれどそれはあくまで沙織が定めた期日
実際にはそれよりも時間がないかもしれない
天乃「……はぁ」
大きくため息を吐いて、
不安に飲まれていく考えを振り払う
不安になってばかりだ
ただでさえ嫌なことを
余計に悪く考えてしまいすぎている
頭ではそう、わかっているのに
天乃「…………」
ベッドの上半分、上半身の方を起こして体を預けると
丁度、カーテンが捲られて樹が姿を見せた
樹「良かった、起きててくれた」
天乃「ふて寝してるとでも思った?」
樹「いえ、体調を崩していたりしないか、ちょっと心配だったので」
- 942 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/28(水) 22:25:40.00 ID:kRpoWs83o
-
病は気からというように、
不安になってしまったことで
精神的な面から体調を崩してしまうのではないか。と
樹「勝手に決めちゃってごめんなさい……とは、言いません」
天乃「樹……?」
樹「お姉ちゃん達は最終手段だって言ってましたけど、それしかないんじゃないかって、私は思ってたんです」
奉火祭は、
天乃たちにとっては理不尽であり、はばかられるべきものではあるが、
世界からしたら、そんなことはない
たった六人の巫女で世界が救えるのだから
尊い犠牲だと言えるだろう、仕方がないことだと割り切れるだろう
そして何より、善悪を問うことのできるものではないだろう
どちらも間違っていない
全員が無事であることを願うのも
世界のために、犠牲を受け入れることも
だからこそ、解決できるような方法はない
だからこそ、最終手段こそが取れるべき手段だと思ったのだ
樹「出来れば話し合いで解決したかった気持ちもありますが、でも、出来ないのなら仕方がないです」
- 943 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/28(水) 22:32:52.26 ID:kRpoWs83o
-
では、途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
東郷「ということで……」ギシッ
天乃「?」
東郷「久遠先輩の体に正直になってもらうことも仕方がないことで――」グイッ
風「はーい、樹が大切な話してるから退場ね〜」
東郷「痛いっ、痛いです風先輩っ、首がっ、締まっ……」ズルズル
樹(……その手は、最終手段かなぁ?)
- 944 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 22:38:15.02 ID:NQfxiVpUO
- 乙
腹黒樹もかわいい
- 945 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 22:49:42.73 ID:YGt1rRf4O
- 乙
焦りで久遠さんの精神がどんどんすり減っていく…
樹ちゃんも西暦組に恩を感じてるしかなり無茶しそうだなぁ
- 946 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/29(木) 20:22:13.08 ID:nH4VljEMo
-
では、少しだけ
- 947 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 20:39:28.02 ID:yNU8kBejO
- よっしゃ
- 948 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/29(木) 21:00:24.93 ID:nH4VljEMo
-
天乃「最終手段しかないって、初めから諦めてたの?」
樹「あ、あきらめていたわけじゃないですっ」
強まった視線に一瞬ひるんだ樹の声は少し上ずって
慌てた否定についさっきまでのしっかりとした雰囲気は崩されてしまっている
こほんっ。と取り繕っても
もはや普段の樹の愛らしい雰囲気はもうしばらくは隠せない
樹「……むしろ、そう思っていたからこそ頑張っていたんです」
最終手段しかないということは、
勇者部が無茶をしなければならないということだ
そんなこと、天乃が喜ぶわけがないと分かっているから、
どうにか、この方法をとらない手はないだろうかと考えようとした
考えて、考えて
それでも、この結果になってしまったのだ
樹の仕方がない。という言葉はそう、軽くはない
樹「久遠先輩の理想はみんなを救うこと。だから、大赦もできるのならそれがしたいんだろうなって思います」
けれど、それはあまりにも理想的で、夢見がちで
多くを犠牲にしてきた大赦には、大人である彼らには
選びたくても選ぶことのできないものなのだ
- 949 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/29(木) 21:26:22.04 ID:nH4VljEMo
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樹「だからこそ、確実な方法を求めてくるんです」
根性論や感情論といった、
不確定要素の多い作戦は論外で
この力をこう使えば確実にこういった結果を得られる
それが証明できなければ受け入れてはくれない
奉火祭だって、過去の結果あってこそのものだ
樹「だから……」
だから。
東郷先輩から聞いた、祖母の言った「貴女が万全であったなら対策の練りようもあった」という言葉は
それなりに確証があってのことだったはずだ
天乃「なに?」
考えるために生まれた空白
その隙間をつつく天乃の視線を感じて、樹はいえ。と、呟く
樹「だから、おそらくですけど久遠先輩のお祖母ちゃんが言った対策は言い方からして、その力を使って天の神を直接討つことだと思います」
天乃「……樹が考えたの?」
樹「みんなで。です。むしろ、それが最終手段の切っ掛けになったと言ってもいいかもしれません」
- 950 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/29(木) 21:52:50.55 ID:nH4VljEMo
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樹「大赦は久遠先輩の力があれば天の神を討てると考えた。なら、勇者部全員の力で撃って出れば久遠先輩の代わりになれるかもしれない」
それは、守るために死ぬような戦いではない
守るため、そして、生き残るための戦いだ
それが、久遠家の力ならば可能だと考えたと勇者部は考えたのだ
もちろん、相殺―相討ち―の可能性もあるが
天乃「無茶だわ」
樹「……私を鍛えてくれたのは歌野さんなんです。ウェポンの使い方がベリーマッチしてるからって」
想いだし笑いを浮かべながら言う樹は、寂しそうな表情へと収束していく
いなくなってしまうことを考えてしまったのかもしれない
樹「そのおかげで私はいろんなことができるようになりました。何より、自分に自信が持てるようになった」
農業に関しての知識も気づけば集まってきていて、
スーパーでの野菜選びなんかでは主婦にさえ勝るかもしれない
樹「だから、今更、いなくなっちゃうことなんて考えられません」
だから。
そう続け、握りしめた拳を天乃へとむける
樹「歌野さん達が自分たちの生存を諦めてしまうのなら、その必要はないって、鍛えて貰ったこの力で示したいと思います」
それこそが。と、樹は笑う
樹「私が、私たちが歌野さん達に今、返せる恩。そして、この世界に来て良かったと思って貰える理由になると思うんです」
- 951 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/11/29(木) 22:11:55.68 ID:nH4VljEMo
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最終手段
されど、諦めた結果ではない
それしかないならと、決めた覚悟ではない
天乃を心配にさせるし不安にさせる
だから避けるべきであると考えはするけれど、
前向きに考えれば、
歌野達に恩を返す場として、
ここにきて良かったと思わせるための場として
利用することも考えられる
樹「ポジティブすぎる……とは、思うんですけど」
本当は友奈が言うようなものだが、
考えが天乃寄りのためか、戦いに出ることに関してはあまり、前向きではない
もちろん、
友奈には友奈で、なし崩し的ではない戦う理由はあるのだが。
樹「久遠先輩からしたら、不安だと思います。怖いと思います。でも、信じてはもらえませんか?」
1、だったら、私の最終手段は私の力を使うこと。無事じゃなかったら覚悟しなさい
2、まさか、樹からそんなことを言われるなんて思わなかったわ
3、本当に、諦めたわけではないのね? みんなにはみんなの、ちゃんとした理由があるのね?
4、私と貴女達の力は違う。危険よ。やめなさい
↓2
- 952 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 22:15:16.18 ID:VWKh5ygkO
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