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【安価】魔法少女と欲望の怪物
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◆2dRJhyIa6hZN
[saga]:2018/08/26(日) 10:43:00.78 ID:MS+7tTcyo
大樹が、風に揺られてざわめいた。
欲種は、ただ静観していた。
欲種は、何も変わっていない。一度も攻撃を当てることすらできていない。
あいつにとっては、私たちなんて蜜を求める羽虫にしかすぎないのか?
颯(クソ、クソ、クソッ!!)
颯「うおおオオオオォォォ!!!」
雫「ヴェ、ヴェントス!?」
颯が、欲種に向かって駆け出した。
全身に緑風の刃を纏った状態で、突風のごとく大樹に向かって突っ込んでいく。
無茶だ、と雫は思った。どうみても、撃墜覚悟の特攻にしか見えなかった。
そして事実、颯には何か策があるわけでもなかった。
きつく欲種を睨みつける颯の瞳から、熱い涙が零れだし、後ろに向かって流れていった。
颯(ふざけるな、ふざけるなッ!! こんなやつに、負けるのか!? 愛が、私たちが!?)
颯(嫌だ、そんなの絶対に嫌だ!! こんな終わりなんて、絶対に嫌だ!)
颯(速く、もっと疾く!! 風を……何もかもを置き去りにできるぐらい、もっと……!)
颯が、ぐんぐんと加速していく。景色が高速で流れていき、無数の線になっていく。
彼女が通った道に、無数の切り傷が刻まれていく。
颯自身が巨大な砲弾となり、欲種に迫る。一瞬にも満たないうちに、欲種と交差する。
どうなる? ↓1コンマ一桁
1〜7 欲種には届かなかった
8〜0 欲種に大ダメージを与えることができた
ゾロ目 欲種に風穴を開け、颯が覚醒した
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