京太郎「京ちゃんクエスト?」優希「だじぇ!」【最終第三ステージ】

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27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 19:01:08.25 ID:YbHBjyjd0
53→憧、カツ丼へ


 ピカァッ! バリバリバリバリバリバリバリ・・・!!


憧「ギョッヴェエ゙エ゙エ゙エ゙エエェェェッッ!?!?」=3=3【-120】[HP1176→1056]


 ぼんっ!=3


照「ああぁっ!?」
桃子「げえっ!?」
憩「ん、んなっ、アホな…!?」


カツ丼(憧)「……」ホカホカ


憐れ…! 靖子の魔法でカツ丼へと変身させられてしまった憧…!


京太郎「そ、そんな…? 憧がカツ丼に??」

怜「錬金魔法やな… 万物をカツ丼に変えられるっちゅーのはまた便利な能力やな」

京太郎「はい…?」


靖子「クク…w その通り、私の十八番は錬金魔法…! どんな物質も、分子レベルまで分解してカツ丼として再構成させることが出来るんだ」ドヤ
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 19:02:28.55 ID:YbHBjyjd0

憧丼「……」ホカホカ

憩「ああ、憧ちゃん、なんて姿に…! これじゃあヒールもかけてあげられへん…」ガク…


カツ丼となってしまった憧を前に、がっくりと膝をつく憩…


照「美味しそうだね… 食べてもいいのかな?」ゴクリ

憩「な、仲間を食べたらあかんでテルさん!」

照「え、でも、冷める前に食べてあげたほうが…」

靖子「心配するな、お前らも全員仲良くカツ丼にしてやるさ」スッ…

照「!」


再びキセルを上空に掲げる靖子。


桃子「さ、させないっすぅ! 喰らえっ! “超電導フリスビー”イィッ!!」バッ!

靖子「む?」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 19:03:51.44 ID:YbHBjyjd0

 ギュオオオオオオオォォォ―――ン・・・!!


モモが商人ちゃちゃのんから買い上げた飛び道具、オリハルコン製超電導フリスビーを靖子に放つ!


靖子「おっと、あぶね」スイッ

桃子(! さすがにうまくよけるっすね… でも、そのフリスビーはUターンしてくるんっすよ…!)

桃子(がら空きの背中にブチ込んでやるっす!!w)


 ギュギュギュギュウウウウゥゥ――ン…!!


靖子「ん!?」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 19:05:56.06 ID:YbHBjyjd0

空中でターンし、猛烈な電撃を伴いながら靖子の背中に襲い掛かる超電導フリスビー…!

だが!


 ピカァッ! バリバリバリバリバリィ…!
 

桃子「ほぇっ!?」


一閃!

フリスビーは靖子に激突する寸前、一瞬、目も眩まんばかりに光り輝き… 次の瞬間には空飛ぶカツ丼となってモモの手元に戻ってきていた。


桃子「そ、そんな…? せっかく高いお金出して買った貴重な飛び道具なのに… なんでカツ丼に…?」オヨヨ…
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 19:07:26.67 ID:YbHBjyjd0

京太郎「こ、この…! お前ぇ!憧を元に戻しやがれっ!」ジリ…


首筋に嫌な汗が噴き出てくるのを感じながらも、勇気を振り絞って聖剣を靖子に突きつける京太郎…!


靖子「うるさいなお前はさっきから… 私は男には興味はないんだ、ちょっと寝てろ」プカアァーッ…

京太郎「!?」


ふかしていたキセルの紫煙を吹き掛けた靖子。 その煙は、アッという間にまるで雲のように巨大化し、京太郎の体を包み込んでしまった…


京太郎(な、なんだよこれ…? なんも見え… お、おおぉ…??)グラグラ…


ーーーーーー
ーーーー
ーー
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 19:09:06.16 ID:YbHBjyjd0

京太郎「・・・は!」パチッ


いつの間にか意識を失っていた京太郎が目覚めた場所は… 実に奇妙な場所だった。


京太郎「あん…? なんだ一体… どこだここ?」キョロキョロ


天井が異様に高く… 足元には何か白い粉が敷き詰めてあり、周囲は銀色の、腰くらいまでの高さの塀が囲んでいる。

そしてその塀の向こうは…


京太郎「!?? な、なんだこれ?! どーなってんだよ!??」


京太郎の目に飛び込んできたのは… 

ドームのような大きさの“ボウル”… それにビルのように巨大な“牛乳パック”、柱時計のような“量り”、そしてテニスコートほどもある“ガス台”…


京太郎「・・・き、キッチン? これ・・・俺が小さくなってんのか? ってことは、この白い粉は・・・」スッ

京太郎「やっぱり…小麦粉? …うぉっ!!??」


上を見上げた京太郎はさらに戦慄した。 天から、空を覆い尽くさんばかりに巨大な“手”が降ってきたのだ…!
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 19:11:26.56 ID:YbHBjyjd0

京太郎「わちゃっ!! おわちゃちゃちゃちゃっ!?? や、やめろっ!!」=3


その巨人の手で全身小麦粉まみれにさせられた京太郎は、ふいっと持ち上げられ… 今度は隣のボウルの中に投げ込まれた。


 ボチャンッ!


京太郎「うぇは…?! う、き、きもちわりぃ…!」

京太郎「な、なんだこれは…溶き卵??」ヌルヌル…

京太郎「おいおいおい! まさか……」

京太郎「俺をトンカツにしようってのか!??」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 19:13:46.88 ID:YbHBjyjd0

全身卵まみれにされた京太郎は、次は案の定… パン粉の敷かれたバットの上に投げ込まれた。


京太郎「や、やめろっ! ふざけんなっ!俺は豚じゃねーぞ?!」=3


抵抗空しく…全身にパン粉をまぶされてしまった京太郎は、電柱のようなサイバシで挟み込まれ、空中に持ち上げられた。

そして、次移動した場所は……


京太郎「う…! や、やめっ! やめろおおおおおぉぉっ!!!」=3


 ジュワアアアアアアアァァ……!!


京太郎の眼下には・・・

そう、200℃に熱せられて準備万端の油の池!!


京太郎「あがああああああぁぁっ!?? はなせぇっ! やめろおおおおぉぉっ!!!」=3=3


ーーーーーー
ーーーー
ーー
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 19:15:49.95 ID:YbHBjyjd0

京太郎「あぎゃああああああああああああぁぁぁっっ!!!」=3=3

憩「ちょっ! 京太郎クン! しっかりせぇ!!」パチーンッ!

京太郎「ひ…! あひっ! うぁ、は・・・??」


憩のビンタで跳ね起きた京太郎は… 全身にまとわりついていたパン粉や卵は消え、元の場所に戻ってきていた…


京太郎「あ… お、俺…??」ハアハア…

憩「落ち着くんや。 闇魔法の精神攻撃を喰らったんや… 向精神薬のマジックマッシュルームを使ったで、もう大丈夫やで」スッ


商人ちゃちゃのんから購入していた、乾燥キノコの小瓶を掲げる憩…


京太郎「は・・・ あ、ああ…」フウフウ…

京太郎「す、すいません… お、俺、もう少しで人間カツになるとこでした…」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 19:17:23.59 ID:YbHBjyjd0

だが、カツ丼の恐怖はまだまだ終わらなかった!


靖子「さあ、もう一回いっとこうか…? お前たち、覚悟はいいな?」バッ…!


容赦なくキセルを上に掲げる靖子!


京太郎「くぅ…?」

怜「まだヤル気かいな… カツ丼祭りやな」

照「カツ丼よりドーナツがいいんだけど」

桃子「そ、そんなこと言ってる場合じゃないっす!」

憩(あかんわ… 上から来るから、誰が攻撃されるんか分からんし… 避けようがないでこれ…?)


靖子「これで終わりだっ! “オーバー・エレメント”ォ!!」ブワアァッ!
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/22(木) 19:19:20.23 ID:YbHBjyjd0

またもや恐るべきカツ丼光線がパーティを襲うっ!


 ピカァッ! バリバリバリバリバリバリバリ・・・!!
 

???「「「ギ二ヤアアアアアアァァァッッ!?!?」」」=3


 ボンッ=3


?「あ、ああぁ…?!」

?「こ、今度は、○と○が・・・!」

?「か、カツ丼に・・・!!」


カツ丼'S「………」ホカホカ


靖子「クククク…!w なかなか美味そうなカツ丼たちだな!w」


※コンマバトル!誰がカツ丼になった?(「80以下」のコンマの場合は誰かがカツ丼に変身。「81以上」のコンマが出ればその時点で靖子に逆転勝利!もしも5回連続で80以下が出てしまった場合は、全員カツ丼に変身。00は100扱い)

80以下のコンマの場合は、下一桁が

1、6の場合→京太郎
2、7の場合→照
3、8の場合→怜
4、9の場合→憩
5、0の場合→桃子 が、カツ丼に(かぶった場合は次の数、つまり一つ足した数の者がカツ丼になる)
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/22(木) 19:25:44.18 ID:3FEazckS0
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/22(木) 22:39:50.08 ID:I7yq/VFS0
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/23(金) 08:18:06.24 ID:sRgOZtgJ0
のよー
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 18:59:15.58 ID:HWcKj3e90
18、08、24 → 怜、憩、桃子、カツ丼に変身 【-120】[怜HP1011→891][憩HP1521→1401][桃子HP1401→1281]


靖子「これで終わりだっ! “オーバー・エレメント”ォ!!」ブワアァッ!


再度降りかかる靖子のカツ丼光線っ!


 ピカァッ! バリバリバリバリバリバリバリ・・・!!
 

憩・桃子「「ギ二ヤアアアアアアァァァッッ!?!?」」=3


 ボンッ=3


照「あ、ああぁ…?!」

京太郎「こ、今度は、憩さんとモモが・・・!」

怜「か、カツ丼に・・・!?」


憩丼&モモ丼「「………」」ホカホカ


靖子「クククク…!w なかなか美味そうなカツ丼たちだな!w」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 19:01:16.11 ID:HWcKj3e90

怜「新子に荒川、東横までヤラれて、残りは3人… 厳しい闘いになったな…」ホカホカ

京太郎「そうですね… って、怜さん! あなたもカツ丼になってますよ?」

怜(カツ丼)「な、なんやと…? いつの間に…?」フワアアン…

照「いい匂いだよ園城寺さん…」クンクン

怜(カツ丼)「嗅ぐんじゃないわっ!」=3

京太郎「なんでカツ丼になっても喋れるんですか…」

怜(カツ丼)「ちっ…! カツ丼になってもうたら、もう膝枕もでけへんやんかい…!」

怜(カツ丼)「京太郎! はよあのキセル女をぶっちめるんや! 術師を倒せばこの魔法も解けるはずや」

京太郎「は、はい…!」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 19:02:49.15 ID:HWcKj3e90

だが…


京太郎「ど、ドライブスラッシュウゥッ!!」スカッ!

照「ターボ・コークスクリュ――ッ!!」スカァッ!

靖子「遅過ぎる…! 欠伸が出るぞお前ら?」ヒュンヒュンッ


京太郎と照が二人がかりで攻撃しても、靖子にはかすりもしない…!


京太郎(っく…! 畜生!マジつええこいつ…! スピードもパワーも次元が違い過ぎる!)

京太郎(くっそ… 魔王城に入ることもできずに… こ、こんなとこで全滅しちまうのかよ俺たち…?)ハアハア
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 19:03:54.21 ID:HWcKj3e90

怜(カツ丼)「何しとるんや京太郎! あとはテルとお前しかおらんのや。 しゃんとせんかい!」

京太郎「う、うるさいっすね…! カツ丼は黙ってて下さいよ!」ハアハア

京太郎「てゆうか、園城寺さん時空属性の魔道士でしたよね… アイツの行動の先読みとか出来ないんですか?」

怜(カツ丼)「この姿じゃ、魔力が弱まってまって、未来視はちょい出来へんけど・・・」

怜(カツ丼)「勝率なら分かるで」

京太郎「しょ、勝率?」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 19:05:06.55 ID:HWcKj3e90

怜(カツ丼)「せや。 この勝負、残念ながらあのキセル女が勝つ確率の方が高い…」

怜(カツ丼)「こんままやと、ヤツが勝つ確率が64%… つまり京太郎たちが勝てる確率はズバリ36%や」

京太郎「36%…? 断然不利じゃねーか! つーか、勝率なんか知ったってなんの役にも立たねーだろが!」=3

怜(カツ丼)「じゃかあしいわっ! ええか京太郎、お前に一つええことを教えたるわ…」

怜(カツ丼)「勝てる闘いだけに臨む戦士っちゅーのはただのチキンや。 真の勇者は、どんな絶望的な状況でも、如何に不利な闘いであっても、全力で臨めるもんなんやで」

京太郎「……」

怜(カツ丼)「ええか… この厳しい状況はな、京太郎… お前という男に課された試練なんや」

怜(カツ丼)「こんくらいの試練を乗り越えられんで、何が勇者や…! お前がほんまもんの勇者なら、奇跡の一つくらい自力で起こしてみせぇやっ!」クワッ

京太郎「…!」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 19:07:09.27 ID:HWcKj3e90

カツ丼にカツを入れられた京太郎の目の色が変わった…!


京太郎(確かに…怜さんの言う通りだ。 相手がつえーからって、弱気になってたってしょーがねぇ…!)ギラ…!

京太郎(ここが男・須賀京太郎を見せるとこじゃねーか! どんな不利な状況でも・・・)

京太郎(俺がくつがえすっ!!)ザッ!


京太郎「うおおおおおおおぉぉっ!!」ババッ!

靖子「!!」


※コンマバトル!(※延長戦。「80以下」のコンマの場合は京太郎か照がカツ丼に変身。「81以上」のコンマが一回出ればその時点で靖子に逆転勝利! あと2回連続で80以下が出てしまった場合は、全員カツ丼に)

コンマ以下
01〜40→京太郎カツ丼に
41〜80→照カツ丼に
81以上→靖子に勝利
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/23(金) 19:25:17.31 ID:/zPKbvp60
高く
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/24(土) 00:17:42.48 ID:YgeCS5+Fo
はい
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 19:02:29.04 ID:xzLzJfY80
31、48 → 京太郎、照、カツ丼に変身(パーティ全滅) 【-120】[京太郎HP1526→1406][照HP1221→1101]


京太郎(どんな不利な状況でも・・・俺がくつがえすっ!!)ザッ!


京太郎「うおおおおおおおぉぉっ!!」ババッ!

靖子「!!」


怜にカツを入れられた京太郎、決死の突撃…!


京太郎(普通に攻撃しても、あの超スピードでよけられる… ならば…!)

京太郎(これならどうだっ!)バッ、ピョーンッ!!

靖子「んっ!?」


靖子の間合に入る直前で、京太郎は大きくジャンプした…

そして!


京太郎「そらっ!」キラッ!

靖子「うぉっ!?」


怜(カツ丼)(な? アレは… 京太郎の奴、空中で剣の刀身を使って太陽の光を反射して…ヤツの目を攻撃?!)


思わぬ奇襲に、さすがの靖子も思わず手をかざして目をつぶった。


京太郎「今だっ! おらぁっ!!」ブンッ!


怜(カツ丼)(よっしゃ!もろたでっ!w いけ京太郎!!)
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 19:06:05.65 ID:xzLzJfY80

だが・・・


 スカァッ!!


京太郎「えっ!?」ヨロヨロッ!


盛大に空振った京太郎は、二、三歩とたたらを踏んだ。


京太郎「な…? あ、アイツ、どこに…?」キョロキョロ

靖子「バカかお前は…?」スッ…!

京太郎「は!?」ゾクッ

京太郎(う、後ろにいる…? い、いつの間に…?)ガタガタ

靖子「お前ごときの攻撃なんかなぁ…」ズモモォ…

靖子「目をつぶってても“気”で全部見えるんだよ!w」カッ!
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 19:08:33.75 ID:xzLzJfY80

靖子「愚かなる人間に裁きを! “オーバー・エレメント”ォ!!」ブワアァッ!

 ピカァッ! バリバリバリイィ…!!

京太郎「ぐわああああああああぁぁぁっ!!?」ボンッ=3


遂に京太郎までカツ丼に… 残るは第一王女テルのみ!


照「このぉ…! ふ、フフ…!w まあいい…!w」ニタアァ…

照「こうなったら、温存していた私の秘技“ギギギーってやつ”を使って、お前を地獄に…w」ズオオォ…!

靖子「うるさい黙れ」ピカァッ

照「あ」ボンッ=3

照丼「……」ホカホカ

靖子「ふぅ… 片付いたか」


残念ながら奇跡は起きず…! 京太郎パーティ、早くも全滅!!w
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 19:13:10.34 ID:xzLzJfY80

怜(カツ丼)(ちっ…! なんや京太郎もテルも、使えんやっちゃな…)ギリ…

怜(カツ丼)(くっそ! しかしこの姿じゃうちも手も足も出えへんで… ひたすら身に醤油ダレが染みていくのを待つばかりや)

怜(カツ丼)(それにしても、アイツうちらのこと全員カツ丼にしといて、どないするつもりなんや…? まさか……)


靖子「さて・・・」ユラッ

靖子「一仕事終わったことだし、食事休憩にするか」ストンッ


再び切り株に腰掛けた靖子は、近くのカツ丼の一つを手に取り、そのフタを開けた。


靖子「フフ…w 美味そうだ。では、いただくとするかな…w」ムッシャムッシャ


怜(カツ丼)(!? ま、マジで喰うんかいな!??)ゾクッ
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 19:16:30.78 ID:xzLzJfY80

遂に、カツ丼にしたメンバーを食べ始めてしまった魔人靖子…


怜(カツ丼)(…こりゃあかん、パーティ全員魔族の胃袋に入れられてまったら、さすがにもう復活はできんで…?)

怜(カツ丼)(あかんわ、これほんまに詰んだか…? ・・・ん?)


靖子「……」モグモグ…

靖子「・・・? あん・・・? な、なんだ・・・??」ウググ…

靖子「う…! ぐぐっ、うっ、ががあぁ…!?」=3


カツ丼をかき込んでいた靖子が、突然、腹をおさえて苦しみ始めたのである…!
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 19:18:38.79 ID:xzLzJfY80

靖子「う・・・おえっ! うっぷ!? うぉぼろげえええええぇぇっ!??」=3=3


怜(カツ丼)(? なんやアイツ、ゲロ吐き始めよった。 当たったんか? …む?)ピカァー…

怜「うぉっ!?」ボンッ=3

怜「な、なんや? も、元に戻った??」


カツ丼ボディが光り始めたと思ったら、次の瞬間には人間の姿へと戻っていた怜…

そして、


京太郎「おっ!?」ボンッ=3
照「ん!?」ボンッ=3
桃子「っす!?」ボンッ=3
憧「あれ!?」ボンッ=3


次々と無事人間へと戻り始めたメンバー…

そして、膝をついて胃液を吐きだしている靖子の前には…


憩「ふふ…w 油断しよったな魔族サン♪ このフェニックス・アラカワを食べようとしたんがあんたの運の尽きですよーぅっ!」ドヤッ
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 19:20:15.67 ID:xzLzJfY80

靖子「こ、この…! き、貴様、何をした…? 毒か…? ど、毒を盛ったのか?」ウゲゲェ…

憩「毒なんて生易しいもんとちゃうで…w」ニタア

憩「カツ丼に変身させられた時に、ウチは、万一に備えて自分の身体にあるモノを仕込んどいたんや…」

憩「使ったのは、ウチの新能力“ウイルスなどの微生物を召喚、操作できる”能力…! そして…」

憩「今回召喚したんは、最凶最悪の消化器系感染症ウイルス・・・」

憩「ノロウイルスやっ!!」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 19:21:58.40 ID:xzLzJfY80

靖子「の、ノロウイルス…??」

憩「せやでーぇ♪ ノロウイルスは、食中毒で死亡例もあるほどの強力な悪玉ウイルスや。 その症状は嘔吐、発熱だけやあらへん…」

憩「猛烈な下痢を引き起こすのが特徴やw 魔族サン、こんままじゃエライことになるで…? はよトイレに行った方がええんちゃう?w」

靖子「…こ、このぉ…! お、覚えてろよっ!!」ヨロヨロ…


顔面蒼白で冷や汗を垂らしながら、なんとか立ち上がった靖子は… フラフラふらつきながら、命からがら魔王城へと退散していった。


憩「ぃよっしゃ! とりあえずは一匹退治したで!♪」 (憩、戦闘力5pアップ。戦闘レベル42→47)
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 19:24:36.62 ID:xzLzJfY80





 ワイワイガヤガヤガヤ…


憩「はあ、忙し忙し… まさか、全員カツ丼にされてまうとは思わんかったで」パアアァ…!


なんとか靖子を撃退したパーティ一同は、一人ずつ憩のヒールを受けて小休止していた。([憧HP1056→1106][怜HP891→941][憩HP1401→1391][桃子HP1281→1331][京太郎HP1406→1456][照HP1101→1151])


桃子「強かったっすね… やっぱり魔王直属は、これまでの敵とは一味違うっすね」

怜「危うく全滅するとこやったもんなぁ」

憧「しかも、アイツは多分ただの先兵… 魔王城に潜入すれば、もっと強い四天王や魔王が待ち構えてる…」

京太郎「… ビビるわけじゃねーけどさ… このままで、勝てるのか?俺たち…?」

照「大丈夫、私が全員ブッ飛ばしてサキを助けるだけ」モグモグ

怜「お前も簡単にカツ丼にされとったやんか! 見とったで?」

照「ちょっと油断しただけ」ムグムグ

憩「テルさんはバトルが終わるたんびにオヤツを食べるんやねぇ… 糖尿病になりますよーぅ?」

照「大丈夫私は特異体質だから。 ドーナツ食べる?」スイッ
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 19:27:20.93 ID:xzLzJfY80

照を除き、重苦しい空気が流れ始めた、その時だった…


桃子「みんな・・・心配ないっすよ! ここは、この私に任せるっす!」

憧「モモ?」

京太郎「なんかいいアイデアがあんのかよ」

桃子「城攻略には、作戦が重要っす。 敵は強大っすから、無策で乗り込んでもヤラれてしまう可能性が高いっす…」

桃子「でも、敵の情報を入手して綿密な計画を立てて攻めれば、今の私たちでもきっと勝てるっすよ!」

桃子「まずは・・・私一人で魔王城に潜入するっす!」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 19:28:56.40 ID:xzLzJfY80

京太郎「一人? たった一人でか?」

憧「いや、確かに敵の情報は欲しいけど、モモ一人で潜入するなんて危険よ…」

怜「せや。 運悪く敵に見つかったら、殺されるかもしれんで」

憩「やっぱりみんな一緒に潜入した方が…」

桃子「皆さん… この私が誰か、忘れたっすか?」

桃子「エリート諜報員…裏の世界では知る人ぞ知る伝説級のスーパーエージェントなんっすよ! ここで役に立てなければ、“ステルス・モモ”の名が廃るっす!」


確かに、邪淫王竹井久を倒す時も、モモは先に一人で城に潜入した…

しかし、これから向かうのは、恐るべき魑魅魍魎が跋扈する魔族の総本山魔王城である。

モモといえど、一人で潜入して無事に戻ってこれるのか…?
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 19:32:34.50 ID:xzLzJfY80

全員で戦況を鑑みた上で相談し… 結局、モモ一人で先に魔王城に潜入することに決まった。


憧「ねえみんな、モモに特殊な戦力強化の魔法をかけるから…輪になってくれる?」


憧の指示でモモを取り囲むように皆で輪になり、それぞれの体力と戦力を、少しずつだけモモに分け与えた。


京太郎「モモ、たのんだぜ…!」

憩「ほんま、無理せんでなーぁ…」

怜「信じて待っとるで」

照「クッキー持ってって。お腹すいたら食べてね」


桃子「みんな、ありがとうっす! 魔王城内をしっかり調べて、必ず有効な情報を入手して戻ってくるっすから…!」

憧「うん、でもね、万が一もあるからさ… 今から3時間経過して、もしモモが戻って来てなかったら… モモが捕まった可能性も考慮して私たちも潜入を開始するからね?」

桃子「大丈夫っすよ! ここからはステルス・モモの独壇場っす!」ニコッ


パーティの命運を大きく左右することになる、モモの単独の潜入活動が開始された。


※桃子HP1331→1831(他のメンバー5人から100ずつもらう) 戦闘レベル44→54(他メンバーから2ずつもらう)
 
 憩  HP1391→1291 戦闘レベル47→45
 怜  HP941→841       47→45
 憧  HP1106→1006      54→52
 京太郎HP1456→1356      64→62
 照  HP1151→1051      69→67




61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/24(土) 19:34:08.01 ID:xzLzJfY80
今日はここまで、コンマ・安価はありません
また明日19:00から進めていきます
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/24(土) 23:01:14.84 ID:WuSLSV1j0
そりゃあ、カツ丼さんでもノロウイルスには勝てませんわねw
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:02:47.06 ID:RPs9+dTb0

桃子「大丈夫っすよ! ここからはステルス・モモの独壇場っす!」ニコッ


仲間たちのため、単独で魔王城に潜入することになったモモ…!


憧「気をつけてねモモ… …ん?」ギロッ

憧「そこだっ! ファイヤーアロー!!」バッ! ヒュンッ!

?「ギッ!」ドゴォッ=3

京太郎「んおっ?」


突然、森の中に向かって炎弾を撃ち込んだ憧…

行ってみるとそこには、テニスボールほどの大きさの、黒い翼の生えた一つ目の魔物が半分焦げた状態で横たわっていた。


魔物ガンキュー「……」プスプスプス…

京太郎「な、なんだこいつ…? 低級モンスターか?」

憧「探査専門モンスターガンキュー… 上級魔族たちがよく偵察用に送り出す魔物よ」

怜「ははあ… うちらは多分、上陸した時からこいつに監視されてたんやな」

照「うん、まるで待ち構えてたみたいに敵が現れたから、おかしいと思ってた」

京太郎(ふぅん…? つまり、移動式の監視カメラってわけか)
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:05:31.67 ID:RPs9+dTb0

桃子「危ないとこだったっす… このまま潜入してたら、コイツに尾行されてすぐ発見されちゃうとこだったっす」

憧「そうだね… 多分城の入り口とかにもガンキューがいるだろうから、特に中に入る時は用心してね」

桃子「大丈夫っす! コレを使って窓から侵入するっすから」スチャッ


桃子は、鉤爪のついたメリケンサックのようなモノを両手にはめた。


憩「ん? それは・・・スパイアイテム?」

桃子「そうっす、“スパイダークロー”っすよ! コレをはめれば、垂直の壁でも難なく上っていけるんっす♪」

京太郎「あれ…? でもモモ、お前、あの商人から買ったのってフリスビーだったよな? スパイアイテムは断念してなかったっけ」

桃子「そ、そうっすけど、よく考えたら、スパイアイテムは出発する時にちゃんと自分で装備してたっすw///」テヘッ
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:08:04.94 ID:RPs9+dTb0

桃子「それじゃあ行ってくるっす! よいしょ!」ガシッ


スパイダークローを使って壁を上り始めた桃子…


桃子「ん… オッパイが邪魔でちょっと上りにく…わっ!?」ツルッ!

憧「ひゃっ!? す、滑った?!」

桃子「だ…だ、大丈夫、大丈夫っす…/// い、今のは、ほんのジョークっす///」ソロリソロリ…

京太郎「ほ、ほんとに大丈夫か…?」

怜「あいつほんまにエリートエージェントなんか…」


心配そうに仲間たちが見守る中… モモはなんとか3階くらいの高さまで上り、そこの窓から魔王城の中へと入っていった…




66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:10:02.98 ID:RPs9+dTb0

モモが単独での潜入を開始した頃…

魔王城・広闊の間では、


咏「ほいキタッ! リーチィ!!」ドォッ

はやり(28)「はやっ? うーん…その二筒チー!!」パシィッ!

咏「何…? って、オイオイッ! なんだそれ!? 誤鳴きじゃねーかよ!」

はやり(28)「え…? あ、ホントだッ! はやり間違えちゃった〜☆」テヘペロッ

咏「こんの、わざとらしいねぃ… どーせ自分の手の和了り目が無いと見て、邪魔しにきたんだろ?」

はやり(28)「いや知らんしww☆」ハヤヤ

理沙「ずるいっ!」プンスコ=3

良子「またですかはやりさん… まあ、さらし間違いの誤鳴きはイグザクトリー、チョンボではないですが…」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:13:25.63 ID:RPs9+dTb0

四人の魔族の女が麻雀に興じていた。

何を隠そう、この四人こそが“魔族四天王”…!

大魔王コカジンに次ぐ魔力と戦闘能力を持った魔王軍団の“将軍”たちである。


はやり「ふんふんふふ〜ん、ふふんふーん♪☆」フンフン

良子「はやりさんは和了り放棄… ならばここは…!」ズオオオオォ・・・チャッ!

良子「 ツ モ 」トンッ

咏「!」


良子のツモッた牌が… 黒々としたオーラを放ちながらその面を晒した。


良子「ふふ…w タンヤオ赤1ドラ1で1000・2000!」パララァ…

咏「あん…? ピンフと三色捨ててまでして待ちのいい方かい…」

理沙「堅実!」プンプン=3

良子「いえす。 バット、咏さんのリー棒ももらってこれで私がトップですよ」ニタア…


ソロモン72柱の魔神を操り、“デビルマスター”の異名を持つ戒能良子…!

魔界の紛争地帯“チュートー”には傭兵として派遣され、そのあまりの強さに戦神として崇め奉られていた。

召喚系の魔法及び体術においては、魔王をも凌ぐ伝説級のヴァルキリーである…!
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:17:03.23 ID:RPs9+dTb0

はやり「ふふふふぅーんっ♪ じゃ、この局ははやりも本気出しちゃおっかなー♪☆」ハヤッ

はやり「ポン!☆」パシィッ!

はやり「チィー!☆」カシィッ!

咏「ふん… 序盤からの多鳴きは墓穴を掘んぜ…?」トンッ

はやり「それロォーンッ!w 三色ドラ2でざんくっ(3900)!!☆」

咏「なっ!?」

良子「…タンヤオと見せかけての、鳴き三色の字牌単騎待ち…? しかも速い…!」

理沙「とっきゅうっ!」プンスコ=3

はやり「狙い撃ちだよっ!☆」ドヤッ

咏「ったく! 目障りなオッパイしてんじゃねーぞこのやろっ!」モニュッッ!

はやり「はやん♪/// やだぁ、咏ちゃんえっちぃ!☆」ポヨヨン♪


その場にそぐわないふりふりの痛々しい衣装に身を包んだ女は瑞原はやり(28)…

魔族アイドルとして名を馳せ、ファンという名の奴隷を大勢手駒として抱えていた。

ちょっとザンネンな脳味噌の持ち主と思われがちだが、実は彼女は魔界一の才女…!

魔界エリートアカデミーを首席で卒業し、魔王軍幹部&アイドル&研究者という三足のわらじを履いている魔性のアラサーであった。
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:19:47.15 ID:RPs9+dTb0

咏「ちっ…! ナメんじゃねーぞこんにゃろ…!」ズオオオォ…!

咏「リーチィ!!」ドォッ!

はやり(!? く… 今度は鳴けない…)チャッ

良子(これはベリーバッドですねぇ…)チャッ…

理沙「……!」プンプン=3

咏「クク…w さあさあ、どいつもこいつも怖れひれ伏しなっ!!」チャッ!

咏「ツモオォッ!!」ドオオォッ! ゴオオオオオォォ…!!


咏が牌を叩きつけると同時に、卓上にメラメラと紅蓮の炎が駆け巡った。


良子「!? Ouch!」=3

はやり「ちょ!? やめてよ咏ちゃん、熱いじゃん!」=3

理沙「焦げる!」プンスコ=3

咏「ふん、魔族のくせにこまけーこと気にすんなよw」

咏「リーチ・一発・ツモ・ピンフ・イーペーコー・チンイツ・・・!!」ゴゴゴオオォ…!

咏「11翻の三倍満! 6000・12000だコノヤロォッ!」カッ!!


劣勢を強いられていた着物の小柄な女が、圧倒的火力で一発でトップに…!

“三尋木咏”… その雀風と同じく、彼女の魔法は“迫りくる怒涛の火力”という言葉に表されるように火属性に特化していた。

地獄の業火を自在に操り、全てを灰塵へと還すその凄絶なる攻撃力は魔界随一…! 

四天王は四人同格であり、上下関係は無いが、シンプルな戦闘力においては彼女が間違いなくbP… つまり魔王に次ぐ実力者であった。
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:22:39.27 ID:RPs9+dTb0

だが… 次局、オーラス南四局…!


理沙「………!」プンプンプンプン=3-3

咏(ん…? やべーなこりゃ…)

はやり(親のリサちゃんのぷんすこが普段の倍以上に…!☆)

良子(シット! 打つハンドがありません…!)


ほっぺをぷっくりと膨らませ、怒ったような顔をしたその女の頭部から噴き出していた蒸気が更に増し…

卓の上空にゆらゆらと雲が出来始めた直後…!


理沙「ツモォッ!!」プンスコタァンッ!=3

理沙「ジュンチャン三色ドラ1・・・!」

理沙「おやっぱね6000オール!!」プンスコリン=3

理沙「和了りやめ! とっぷ!」ニコッ
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:24:02.03 ID:RPs9+dTb0

咏「あっちゃあ〜… こりゃヤラれたねぃ…w」

良子「ラス親のシングル・ショットで逆転トップ… さすがですね…」

はやり「はーあ、結局リサちゃんがトップかー…」

咏「ノヨリさんって全然振り込まねーからねぃ、守りの堅さが結局は生きてくんだよなぁ…」

理沙「……!///」プンプンプン=3


相変わらず加湿器のように蒸気を発しているこの女は野依理沙…!

極めて守りの堅いその雀風と同じく、彼女の魔法は結界・防御に特化していた。

理沙の展開するシールドは、非常に広範囲にわたり… その気になれば魔王城全体を結界で包み込むことすら可能だった。
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:25:38.39 ID:RPs9+dTb0

さらに理沙には、もう一つの特技が…


理沙「……」スイッ

良子「ん? 野依さん、どちらへ?」

理沙「お仕事!」プンプン=3

咏「えー…? なんだよノヨリさん、勝ち逃げかい?」

理沙「お仕事大事!」プンスコリン=3

咏「…ま、そーだよな、この魔王城の財力は、大半がノヨリさんのおかげだもんねぃ…」

はやり「リサちゃん、確か最近バイト先変わったんだよね? 今度はどこ?☆」

理沙「関西電力!!」プンスコ=3


そう… 理沙のそのぷんすこは電力に変換できるため、魔界中の電力会社が彼女を奪い合っているのだった。
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:26:44.27 ID:RPs9+dTb0

良子「行ってらっしゃい野依さん」

咏「行ってらー」フリフリ

はやり「頑張ってねリサちゃん☆」ハヤッ

理沙「行ってくる!!」プンスコリン=3


 ガチャッ、バタンッ!


咏「はー… 一人欠けちゃったねぃ。 どーする? 三麻でもすっか?」

赤土「ちょっと皆さん… やっと起きてきたと思ったら、今日も麻雀ですか?」ヌッ

咏「おろ?」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:28:23.69 ID:RPs9+dTb0

理沙と入れ替わるようにして、魔王軍参謀赤土晴絵が広闊の間に入ってきた。


咏「赤土さん、ちょーどいいとこに来たねぃ♪ 卓がワンカケなんだ。 赤土さん入ってよ」

晴絵「私はやりませんよ… こう見えても公務で忙しいんですからね」

晴絵「皆さんにお知らせすることがあって来たんです。 この魔王城に…勇者の一行が潜入した可能性があります」

咏「勇者? んだよまたかよ! めんどくせーな」

良子「水際で阻止できなかったのですか?」

晴絵「はい… 藤田さんに行ってもらったんですが、なんだか、途中でお腹が痛くなったみたいで… 今は戻ってきてトイレにこもってます」

咏「は…? なんだよそりゃ、食あたりか?w」

はやり「カツ丼の食べ過ぎカナ?☆」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:30:14.77 ID:RPs9+dTb0

晴絵「奴らが上陸したあと、偵察用のガンキューで監視していたのですが、先ほど破壊されたようで見失ってしまいました…」

晴絵「そのあと身を隠したようで、勇者たちの位置がつかめていません」

咏「ふーん… つまり、突然勇者たちがここに乱入してくる可能性もあるってわけね」

はやり「何人のパーティなの?」

晴絵「全部で6人… その中には神位の勇者までいますよ」

咏「ほー… 神位ねぇ…」パタパタ


魔界bQ、三尋木咏は興味なさそうに扇を振った。


良子「ふん…w 神位などと言っても、しょせんは人間…w」ズモモォ…

良子「エンカウントしたら、自らが井の中のフロッグであるということを思い知らせてあげますよ…!w」クックック…
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:32:07.58 ID:RPs9+dTb0

咏「そらそうだねっ! 勇者くらいでビビるこたぁねーよ! それより麻雀麻雀!」

咏「赤土さん、あんた入んねーんなら、あの子、あの子呼んできてよ!」

晴絵「え?」

咏「ほら、なんつったっけ… 新しく魔王軍に入った新人ちゃん。 セーラー服でショートカットで、頭に∠がある…」

晴絵「ああ、あの子ですか? しかし、一応人間たちが攻めてきてるんですから、臨戦態勢をとって城内の巡回などして欲しいんですが…」

咏「ふん、そんなん知らんしw」

晴絵「…いい加減怒りますよ?」グッ

咏「ごめんごめん、分かってるって! あと半荘一回で終わりにすっからさ。 早く呼んできてよ!」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:33:58.46 ID:RPs9+dTb0





?「あの… お呼びですか? 四天王の皆さん…」オズオズ…

咏「オーッ! よく来たねぃ、新人ちゃん♪ あんたさ、麻雀はできる?」

?「麻雀ですか? できるっちゃできますけど… あんまり好きじゃないです」

咏「ふぅん…? ま、ルール分かるならさ、半荘一回だけ付き合ってくんね?」

?「はい、じゃあ…」スッ


晴絵が連れてきたその少女は、卓につくとなぜか靴と靴下を脱ぎ始めた。


?「……」ヌギヌギ

良子「…? どうしました、なぜ裸足になるのですか?」

?「いや、えっと…/// 私、麻雀打つ時は、こうするのがクセになってて…///」

はやり「ふーん… 靴下を脱いで手套を脱すってヤツだね!☆」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:36:10.88 ID:RPs9+dTb0

 チャッ、ピシッ、タンッ  チャッ、カシッ!  タンッ、ピシッ! ……


?「リーチ」ドッ

咏「おっ、やるねぃ、新人ちゃん…」チャッ

良子「7巡目で先制リーチですか…」チャッ

はやり「なんの! はやりもすぐ追いつくよ!☆」チャッ!


だが、数巡後・・・


?「カン」パタッ

咏「は?」

良子(? リーチ後にツモった一萬をわざわざ暗槓…?)

はやり(…? 河はタンピン風の捨て牌… 一萬は別に危険牌じゃないのに、なぜ…?)


さらに・・・


?「…もいっこカン」パタッ

咏「へ?」

良子(!? こ、今度は嶺上牌の東で暗槓…??)

はやり(な、なんでわざわざ役牌晒すの… ってゆーか、この手って…!)ゾクッ
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:37:59.51 ID:RPs9+dTb0

そして・・・


?「ツモ」トンッ


咏「ふぇ?」
良子「ホワッツ?」
はやり「は、はやや…?」


開かれたその少女の異様なる手牌に四天王たちは瞠目した。


?手牌:四五六九九中中 ツモ:中 暗槓「一一一一」「東東東東」 (ドラ九・赤五)


?「リーチ・ツモ・東・中・混一・三暗刻・ドラ2赤1・嶺上開花・・・」ゴゴゴゴゴオオオォ・・・!

?「数え役満… 8000・16000です」ボォッ!!
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:40:45.68 ID:RPs9+dTb0

咏「な・・・なんだこりゃ??」

良子「ジーザス…」

はやり「す、凄いね、新人ちゃん!☆」

?「新人ちゃんって… 私にも名前があるんです。 名前で呼んで下さい…」

はやり「そ、そーだったね! ごめん、なんていう名前だったっけ…?☆」


その…うすらぺったんこで気弱そうな少女は… 目を妖しく光らせながら、“その名”を口にした。


咲「・・・ミヤナガ・・・ 宮永、咲です」ゴッ!
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:44:57.56 ID:RPs9+dTb0

タコス王国第一王女テルの妹であるサキ・ミヤナガ…

しかしそのサキの頭には、テルと同じ宮永ホーンの他に、魔族であることを表す禍々しき角が確かに生えていた。


咏(こ…こいつはタダモンじゃねー… まさに牌…じゃねえ、魔に愛された少女…! すこやんのヤツ、とんでもない拾いもんしたねぃ…!)

咏(この魔界では雀力=魔力だ。 麻雀の力と魔力は正確に比例する… つまり、この子の魔力も、恐ろしいレベルにあるってこった…)

咏(やっべーな、こんなルーキーが入ったんじゃ、私もうかうかしてらんねーぜ…)




82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:47:01.29 ID:RPs9+dTb0
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー


魔王城内・深淵の回廊


桃子「うーん… 思ってたより広いっすね…」テクテク

桃子「外で見た時は、それほどでもないと思ったっすけど…」

桃子「異次元空間と繋がってる場所も多いし、地下室もあちこちにあるみたいだし…」

桃子「甘くみてたっすね、これは街一つを探索するレベルっす」テクテク


無事に潜入したモモは、あちこち歩き回って城内の構造を調べると同時に、何か敵の情報を得られないかと探索を続けていた。


桃子「うーん… 3時間以内に、有益な情報をゲットして戻れるっすかね…?」

桃子「…いやいや、弱気になっちゃダメっす! この魔王城を攻略出来るかどうかは、私にかかってるんっすから…!」

桃子「とりあえずもっと上に行く階段を・・・ん?」


 … コツ、コツ、コツ…


桃子「! 誰か来たっす!」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 19:50:20.99 ID:RPs9+dTb0

 コツ、コツ、コツ、コツ……


長く薄暗い回廊の向こう… 光りの届かぬ暗闇の向こうから、何者かがこちらに向かってきている。


桃子(前方から単独の足音… 距離は約80m… 足音の質から察するに、体重は約53s程度…)ティキーン…!


特殊能力である超感覚(グレートファイブセンシズ)を発動しているモモは、聴力が常人の数倍の強度に上げられ、まるでセンサーを張り巡らせたように周囲を把握することが出来た。


桃子(恐らくは上級の魔物の一人… さーて… どーするっすかね…?)

桃子(いったん後ろに戻って、鉢合わせるのを回避するか…)

桃子(リスクはあるっすけど、そこの柱の陰に隠れて、情報ゲットのために正体を見極めるか…?)

桃子(悩むところっすね… よーっしこういう時は・・・)

桃子(コンマに決めてもらうっす!)


>>84コンマ以下
01〜50→後ろに戻って敵から離れる
51〜00→柱に隠れて待ち、敵の正体を見極める
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 21:09:20.50 ID:Vq04xak30
はい
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 21:14:53.26 ID:03cCvxD50
50 → 後ろに戻る


桃子(後ろに戻る…! そうっすね、まだリスクを冒す場面じゃないっす)

桃子(焦りは禁物…ここはいったん退散っす!)スタコラサッサッサ…


コンマ神の導きに従い、いったん後方へと戻り始めたモモ…

だが!


桃子「…ん?」ピタッ!


 デサァ、ソントキスコヤンノヤツガサァ… アハハハッw、チョーウケル!☆  ダロー?ワッカンネーモンダヨネィ…w


今度はその「後方」の先から、二人以上の魔族の話し声が!


桃子(し、しまった…! これ、挟まれたっすか?)
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 21:31:14.65 ID:Q/GEXOsd0

 コツ、コツ、コツ、コツ……

 ハア、ジュンカイナンテメンドクッサーイ!☆  ショーガネーダロ、アカドサンガウルセーカラサァ…
   

片方からは足音… そしてもう片方からは話し声が迫りくる…!


桃子(く…! 少なくとも三人以上の魔族がここに来るっす!)

桃子(今の私は、ステルスの強化版ハイパーステルスモードを発動してるっすけど、さっきのカツ丼さんにも見破られたし、ここの魔族には通用しないと思った方がいいっす…)

桃子(隠れても、そこの柱の陰じゃ見つかるかもしれないっす。 三人もいたら、発見された時点で完全に詰みっす…!)

桃子(ど、どこか、もっと安全に隠れられる場所は…?)キョロキョロ


辺りを見回したモモ…

10mほど上に、明り取りの小さな窓があるのが見えた。


桃子(スパイダークローであそこまで上って、いったん外に出るのが良さそうっすね…)

桃子(でも… もし上ってる最中に、間に合わずに発見されたら…?)

桃子(今の私には、能力付与の神様から与えられた“一分間だけ無味無臭の気体になれる”という究極のステルス能力があるっすけど…)

桃子(この能力は一回しか使えないっすから、のちのちの戦闘時の切り札に取っておきたいっす。 でも…)

桃子(ここで発見されてヤラれたら元も子もないっす!)

桃子(ど、どうするっすか…?)


モモ、どうする?(先に2票入った方で行動)

1、窓まで上り、いったん外に出る

2、奥の手「一分間だけ無味無臭の気体になれる」を使ってみる
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/25(日) 21:33:36.58 ID:Q/GEXOsd0
今日はここまでなの
安価よろしくっす
また明日19:00から進めていきます
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/26(月) 01:37:00.61 ID:zZQG5qLa0
1
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/26(月) 18:59:02.16 ID:rzr1RIo20
2票ないけど、時間なので1の方で進めていきます
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/26(月) 19:00:03.17 ID:rzr1RIo20
1、窓まで上り、いったん外に出る


桃子(ま、迷ってる時間はないっす! こ、ここは・・・)

桃子(賭けに出るっす! いったん窓の外に逃げる!)スチャッ、バッ!


 ササササササァ…!


スパイダークローを装着し、明り取りの窓めがけてヤモリのように壁を上り始めたモモ…


桃子(もし間に合わずに見つかったら… 恐らく命は無いっす!)ハアハア

桃子(い、急ぐっす…! で、でも、滑らないように落ち着いて…!)ハアハアハア
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/26(月) 19:01:40.17 ID:rzr1RIo20

 ガチャッ

桃子(よ、よし、窓開いた…! ここから外に出れば…)ヨイショッ


窓から外に出たモモは、外の壁にペタリと張り付いた。


桃子(魔族はまだ来てない… ふぅー… 助かったっす…!)ホッ

桃子(さてじゃあ… どんなヤツが来るのか、ここで見届けてやるっすよ…!)


… コツ、コツ、コツ・・・!


桃子(来たっす! ・・・ん? アレは・・・?)
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/26(月) 19:03:35.75 ID:rzr1RIo20

窓の外からそっと覗き込むモモの眼下… 足音を響かせて現れたのは…


良子「………」コツコツコツ…


薄紫色の髪に、紫紺の瞳… そしてなかなかになかなかなスタイルの美女…!

現れたのは魔族四天王が一人、戒能良子!


桃子(アレは… 戒能良子?)

桃子(魔道諜報アカデミーに通っている時に、聞いたことがあるっす… 魔界の紛争地帯で、“オーガ”と呼ばれるほどに強い魔族傭兵がいたと…)

桃子(それがあの戒能良子…! そうっすか… ここにいるってことは、恐らく魔王軍の幹部なんっすね…)ドキドキ


?「うぉーいっ! 良子ちゃんじゃん!」

?「はやっ、ほんとだ!☆」


桃子(ん? アレは…)
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/26(月) 19:06:12.20 ID:rzr1RIo20

良子の逆側から現れたのは、赤い着物姿の座敷童子のような小柄な女と、何故かふりふりのアイドル衣装を着込んだ巨乳の女だった。

全員、頭には角が生えており、魔族であることは間違いない…


咏「こんなとこで会うなんて奇遇だねぃ」

良子「いえす。東エリアの方はどうでしたか?」

はやり「いつもと同じ。 特に変わりはないYO!☆」

咏「たく、めんどくさいよねぃ… 四天王の私らが見回りなんてさ」


桃子(おっ、ラッキーっす。 会話を始めてくれたっす!)

桃子(“四天王の私ら”ということは… あの3人全員が四天王…?)

桃子(戒能さん以外の、着物さんとふりふりさんは知らないっすけど、四天王ならきっととんでもない魔力の持ち主なんっすね…)
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/26(月) 19:08:06.21 ID:rzr1RIo20

良子「仕方ありませんよ… まだ勇者たちの行方が分かってないんですから」

良子「野依さんも外でワークしてますし、私たちもやることはやらなくては…」

咏「ま、そらそーさね」


桃子(ふむふむ… 私たちの行方を見失って、警備のために四天王自ら見回りをしてるわけっすか…)

桃子(ふふw ここでそのパーティの一人が盗み聞きしてるとは、夢にも思ってないっすよね…w)クク…

桃子(ノヨリさんってゆーのも、四天王の一人っすかね? 外に出てるなら、今城内にいる四天王はあの三人のみ…?)

桃子(それなら都合がいいっす! ま、出来るだけ幹部とは闘わずに魔王の元まで行きたいとこっすけど…)
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/26(月) 19:11:10.77 ID:rzr1RIo20

10mも上の窓の外だが、能力発動中のモモには、会話の内容は手に取るようによく聞こえる… 

ところが…


良子「では、私はこれから南エリアの方をサーチしてみますので…」スッ

咏「あ――… 良子ちゃん、ちょい待ち」

良子「はい?」

咏「いや、なんかさ… さっきから、ここらへん、におわね?」クンクン

はやり「え? ちょ、やだなぁ咏ちゃん!/// はやりはやってないよ?☆」サッ


アイドル衣装の魔族が自分の尻を押さえる。


咏「いや、その臭いじゃなくってさぁ… なんつーかその……」

咏「人間の匂いがしね?」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/26(月) 19:13:35.99 ID:rzr1RIo20

桃子(!? に、人間の匂い!? し、しまった、感づかれたっすか?)ゾクッ

桃子(そういえば前に、蒲原先輩に匂いでステルスを破られたことがあったっす… あの着物さんも同じ能力が…?)

桃子(ま、まずいっす、逃げるべきっすか? いや、動いたら音が出るっす… こ、ここは気配を消して…)ドキドキ


はやり「人間の匂い? そーかな、はやりは感じないけど…?」クンクン

良子「…私も、そんなスメルはフィールできませんが…」

咏「んー… そっか、ごめん、私の勘違いだったわ」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/26(月) 19:18:29.01 ID:rzr1RIo20

良子「では私は南エリアへ…」スッ

はやり「うん!☆ はやりたちは北エリア行ってみるね♪」


真下で足を止めていた魔族たちだったが、ようやく、右と左へと分かれて歩きだした。


桃子(よ、良かった… 助かったっす…)ホッ


と――

その時だった。


咏「…おいっ! そこにいるのは誰だっ!?」


桃子「!??」ビクッ!
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/26(月) 19:19:34.39 ID:rzr1RIo20
今日はこれだけ、安価、コンマはありません
また明日19:00から
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/26(月) 19:44:26.27 ID:zZQG5qLa0
能力使用が正解だったっぽい?
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 19:01:50.11 ID:fLOS4ccc0


咏「おいっ! そこにいるのは誰だっ!?」


桃子「!??」ビクッ!


回廊に朗々と響き渡る咏の声…!


桃子(み、見つかったっすぅ!!)

桃子(ああ、もう、ダメっす… よりにもよって四天王三人に…!)

桃子(みんな、ごめんなさいっす…! 私はもうオシマイっす!)ギュ…!


観念して、壁に張り付いたまま目をつぶった桃子…


咏「おい… そこにいるんだろ? 出てこいよ!」

咏「そこの柱の陰に… いるんだろ?」


桃子(・・・なぬ? 柱の陰??)
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 19:04:04.55 ID:fLOS4ccc0

?「ふう… やっぱり、見つかっちゃいましたね」スッ


回廊の脇の柱の後ろから、一人の少年が現れた。


咏「? 誰だいあんた… 見ねー顔だな」

?「どうも初めまして。 自分は…本日付けでこの魔王城に執事として雇われた者です」ニタッ

咏「執事?」

はやり「ああ… 壊れちゃったハギヨシさんの代わりかなー?☆」

良子「なぜそんな所に隠れていたのですか…」

?「いやスンマセン、ちょっと、四天王の皆さんの実力を知りたくって…w 気づけるか試してみたかったんすよw」

咏「あん?私らを試すだぁ…? 気に入らないねぃ…」


桃子(…?? な、なんすか?私じゃなかった…?)

桃子(もう一人魔族がいるんっすかね。一体いつの間に…?)ソォー…
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 19:05:46.96 ID:fLOS4ccc0

恐る恐る、もう一度窓を覗き込んでみるモモ…

眼下には、四天王の三人の他に、金髪の長身の男がいた。


桃子(!? えっ? あの人って・・・)


はやり「咏ちゃんが人間くさいって感じたのって、キミのせいかなー?☆」

?「そっすね、多分。俺、元々は人間だったので…」

咏「ふん、あんた、どこから来たんだ? 名前はなんていうんだい?」

?「はい、俺は、冥界から来た・・・」

?「須賀… 須賀京太郎……」

京太郎「“ヘルカイザー”京太郎と呼ばれてます」ニタッ


桃子(きょ、京太郎!!??)
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 19:07:38.25 ID:fLOS4ccc0





しばらくすると、眼下の四人は思い思いの方角に散ってゆき…

モモは安全を確認してから下に降りてみた。


桃子(…いや、しかし… さっきのは確かに京太郎だったっす。 一体何が…??)

桃子(頭に角が生えてて、燕尾服を着てたっすけど、それ以外は私たちのリーダーの京太郎と全く同じだったっす)

桃子(な、なんなんすか…? ただの他人の空似? そ、それとも双子?)

桃子(いや、確かに須賀京太郎と名乗ってたっす。 ていうことは、京太郎のクローン…? いや、アンドロイド??)

桃子(ああもう、頭がごちゃごちゃしてくるっす…! とりあえず、今はあの男のことは忘れるっす!)

桃子(無事に戻った時に、京太郎に問い質してみればいいっす。 とにかく今は…)

桃子(せっかく魔族を発見したんだから、尾行を開始するっす! 何か、有益な情報を得られるかもしれないっすからね…)

桃子(あの着物さんはちょっと怖いっすから… 戒能良子を尾行してみるっすよ!)スス…


モモは、足音を辿り、良子のあとを尾行し始めた…
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 19:09:08.31 ID:fLOS4ccc0

  コツ、コツ、コツ、コツ…


桃子(姿が見えなくても… 超感覚を使えば足音だけで尾行ができるっす)

桃子(50mくらいは離れてるっすから、ここから慎重についていけばまず見つかることはないはずっす…)ソロリソロリ


 コツコツコツ… ギイイイィィ…バタンッ!


桃子(ん? 今の音は… 何か、ドアを開けて、どこかに入ったみたいっすね)

桃子(ちょっと急ぐっす!)テテテテ…

桃子「・・・ん? あれ?」ピタッ

桃子「こ、ここ… 行き止まり??」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 19:10:16.37 ID:fLOS4ccc0

そこは… 回廊の突き当たりとなっており、三方が壁で、抜け道も扉らしきものも何もなかった。


桃子(…?? いや、そんなはずはないっす。 確かに、戒能良子は今、ここに来たはず…)

桃子(おかしいっす! 何か、隠し扉でもあるんっすかね…? ・・・ん?)


 スウゥー……


桃子「風…? どっかから空気が流れてきてる…?」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 19:12:09.90 ID:fLOS4ccc0

調べてみると、右側の壁の、レンガの隙間から、ごくわずかに空気が流れ出ていた。


桃子「ははあ…? さては、ここに隠し扉があ…わっ!?」ガコンッ!


 ギイイイィィー…!


触ってみると、レンガの一つが奥に入り込み… 壁が左右に割れる形で開いたのだった。

その先には、こちらとはまた別の通路が続いていた。


桃子「び、ビンゴっす…! 開いたっす!」


 ギイイイイィィ〜…!


桃子「!? わ、閉まるっす! ちょ、ちょっと待って下さいっす!」バッ


 ギイイィ〜…バタンッ!


扉が閉まる寸前に、モモは体をなんとか中に滑り込ませた。
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 19:13:38.14 ID:fLOS4ccc0

桃子「ふー… 危なかったっす… さて、ここは…?」キョロキョロ


その新しい通路は、先ほどまでの回廊とは違って窓が無く、天井も低く、まるで洞窟のような雰囲気だった。

等間隔にランプがあり、うっすらと先を照らしている。


桃子「さすが魔王城… ここはいわゆる、隠し通路っすね…?」

桃子「さて戒能良子はどこに・・・うっ?」ピクッ

桃子「・・・しまったっす。 もう足音が聞こえなくなってるっす…」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 19:16:00.43 ID:fLOS4ccc0

桃子「まあ、仕方ないっす! 見失ったなら、また自由に探索してみるだけっす」

桃子「隠し通路なら、何か重要な場所に繋がってる可能性も高いっす」スタスタ…

桃子「うまくいけば宝物庫とかを見つけら・・・お?」ピタッ

桃子「ドアがあるっす。 今度は普通の扉っすね」


ノブを握ってみるモモ… しかし開かない。 鍵が閉まっているようだ。


桃子「ふふ…w こういう時こそ、私の斥候技術の見せどころっすよ♪」スチャッ


桃子は、腰のポーチから耳かきのような金属の棒を二本取り出した。


桃子「さてさて… うん、このタイプなら簡単に…」カチャカチャ

桃子「タンブラーピン整列… シアライン直列…」カチャカチャ

桃子「…よし、開いたっす!」カチンッ!


ピッキングで鍵を開錠したモモは、ゆっくりとその扉を開いてみた。


桃子「・・・む? ここは・・・?」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 19:17:13.08 ID:fLOS4ccc0
今日はここまでなの、安価・コンマは無いです
また明日
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:02:01.55 ID:y2AAuwNJ0

魔王城内に単独で潜入中の諜報員モモ…

四天王戒能良子を尾行し、壁の向こう側に隠し通路を発見!

その通路の途中にあった扉をピッキングで開錠し、開いてみるとそこは・・・


桃子「ここは・・・書庫?」


それ程広い部屋ではないが… 四方の壁一面が本棚になっており、大小様々の本がぎっしりと詰まっていた。


桃子「へええ… 魔王城の書庫… まあ、あってもおかしくはないっすけど…」キョロキョロ

桃子「…おっ! 咲-Saki-の18巻があるっす!」スイッ

桃子「熱い闘牌が続く五決に決着がつき、いよいよ決勝戦が始まる最新刊…」ヨミヨミ

桃子「ひ…!/// や、やっぱり、これ最初のカラーページがエロ過ぎるっす…!/// 大丈夫なんっすかねコレ…?」

桃子「…って、こんなの読んでる場合じゃないっす! 時間がないんっすから、何か貴重な資料でも探し・・・ん?」


本棚の隅… 薄暗い中で、ぼうっとわずかに光って、モモを呼んでいるかのような本があった。


桃子「…なんっすかねこの本は… んん? “魔界歴程”…?」


 パラパラパラ…


桃子「! こ、これは・・・凄いっす!!」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:03:21.51 ID:y2AAuwNJ0

桃子「様々な魔物や魔族についての“解説”が書かれてるっす…! ゴブリンにワイバーン、ゴーレムにサイクロプス…」

桃子「それぞれの特徴や、弱点まで…!」

桃子「過去の…魔界に潜入した様々な冒険者が残した記録が、編集されてまとめられてるみたいっすね…」

桃子「凄いっす凄いっす! これはまるで“魔界攻略本”っす…! とんでもないお宝を発見したっす!」=3

桃子「で、でも、なんでこんなモノが魔王城の書庫に…? …お?」

桃子「“四天王”や“魔王”のページもある…? ど、どれどれ……!」パラパラ… 


?「ついてこないと思ったら、こんな所にいたんですね」


桃子「!??」バッ!
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:04:23.41 ID:y2AAuwNJ0

背後からの突然の声に、弾かれるように振り返った。

その、視線の先には・・・


良子「フフ…w やっと二人きりになれましたね…w」ゴゴゴォ…


入り口の扉の前… 四天王戒能良子が、その氷のように冷徹な目でジッとモモを見ていた。


桃子(!? しまった見つかったっす!)サッ


咄嗟に魔界歴程を懐に仕舞い込んだモモ…


桃子(こ、こいつ、いつの間に…? 私が気配に気づかないなんて… 本に夢中になってたせい…?)

桃子(と、とにかく、逃げ… …くっ! 逃げ場がないっす!)


その書庫には窓などは一つもなかった。 

入り口は入ってきた扉だけ… そしてその前には今、あの“戦神”戒能良子が立っている。


桃子(・・・やばいっすやばいっす! こ、これ、私、詰んだっすか…?)
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:05:38.00 ID:y2AAuwNJ0

良子「ユーは…上陸した勇者一行の一人ですね?」

桃子「……」

良子「六人いたはずです。他のメンバーは何処にいるのですか」

桃子「………」

良子「単独での潜入… 斥候がジョブのメンバーですね?」

桃子「…………」

良子「ダンマリですか… まあ、いいですよ…」

良子「ならばそのボディに聞いてみるだけ…w」ユラァ…

桃子「……!!」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:06:54.48 ID:y2AAuwNJ0

 コツ、コツ…


一歩、二歩と良子が迫ってくる。


桃子(ま、まずいっす! と、とりあえず何か…しゃべって、時間を稼ぐっす!)

桃子「い、いつから…!」

良子「ん?」ピタッ

桃子「いつから、私に、気づいてたんっすか」

良子「こちらのクエスチョンは無視ですか… まあいいでしょう」

良子「回廊で、私とはやりさんたちが鉢合わせた時…」

良子「あなたが窓の外にエスケープしていた時からですよ」

桃子「…!?」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:07:56.47 ID:y2AAuwNJ0

桃子「なぜ…? 外に逃げる私が見えたんっすか?」

良子「見えはしません。 バット…」

良子「窓を開ければ空気の質が変わります。 それくらい感知できない私ではありませんよ」

桃子「じゃ、じゃあ… なんで気づいた時に私を捕まえようとしなかったんっすか?」

良子「はやりさんと咏さんがいましたからね。 あそこで声をあげてあなたを捕まえようとすれば、咏さんが炎の魔法で城をデストロイしてしまうかもしれなかった。 それに…」

良子「私が、獲物を独り占めしたかったものですからね…w」ニタア…

桃子「…!」ゾクッ
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:09:08.72 ID:y2AAuwNJ0

桃子(つ、つまり… 私は尾行してたつもりが、実際には誘い込まれてたわけっすか…)

桃子(ちっ、ぬかったっす…! さすがは伝説の傭兵… ちょっと甘く見過ぎたっすかね?)


良子「クエスチョンはそれだけですか?」

桃子「……」

良子「ならば… どうします? 可愛いスパイさん?」

桃子「…?」

良子「逃げ場はない。 出口の前には敵が一人。 ここは、私を倒して脱出するのがベストな策だと思いますが?」スゥー…


何も持っていない素手の両手を広げてみせる良子…


桃子(こいつ…! 私を誘ってるんっすね…? “命がけでかかってこい”と…!)

桃子(そういえば、噂で聞いたことがあるっす。 戒能良子はいわゆる“戦闘狂”だと…)

桃子(傭兵となった理由も、いろんな敵と戦ってみたかったからなのだと…)

桃子(闘いに快楽を覚えるバトルジャンキー… つまり私を、敵というよりはオモチャだと思ってるわけっすね…)

桃子(圧倒的強者故の慢心ってやつっすね。 でも、それなら…)

桃子(私にも勝機はあるっすよ!)カッ
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:10:41.45 ID:y2AAuwNJ0

桃子(相手はあの戦神・戒能良子。 しかも私のステルスモードは殆ど効力が無い様子… しかし…!)

桃子(諜報アカデミーで私は様々な体術も叩き込まれてきてるっすからね。 近接格闘ならたとえ戒能良子でも引けを取るつもりはないっす)

桃子(それに今の私は、憧ちゃんの魔法で、みんなの戦闘力とHPを特別に分け与えてもらっている… いわば強化版アーミー・モモっす!)

桃子(相手が得意の召喚魔法を使う前に、不意をついて攻撃すれば、逃げるスキくらいは…!)スッ…


モモは、ゆっくりと両手を上にあげ、降参のポーズをとった。


良子「…? なんですかそれは?」

桃子「降参っす。 投降するっす」

良子「は…?」イラッ

桃子「伝説の戒能良子とタイマンなんてばかげてるっす。 こうなった以上は、もうあきらめるっすよ」

良子「…シット。 つまらないですね… どうやら見込み違いだったようで」 桃子「しゃっ!!!」ブンッ!

良子「!?」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:11:58.78 ID:y2AAuwNJ0

突然、斜め下から… 黒い何かが良子の顔面に向かってすっ飛んできた。

モモが、ひそかに脱いでいた靴を蹴り飛ばしたのである。


良子「ぬっ!」ビシッ!


左手で靴を打ち払う。

と――、その一瞬の隙を見逃さず、モモは一気に間合いを詰め、獣のように跳躍していた。


桃子「ひゃああぁっ!!!」ヴォンッ!


悲鳴のような咆哮と共に…

数々の魔物を血祭に染めてきた桃子のダガーナイフが、白い残光の弧をえがいて良子に打ち下ろされていた。
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:14:01.68 ID:y2AAuwNJ0

 ガキイイィィンッ!!


桃子「あっ!?」


衝撃――

何か堅い物でナイフを弾かれたモモは、とっとっ、と二、三歩後じさりして距離をとった。


桃子「…!?」

良子「ナイフ… ふふ、ナイスチョイスですw」ニッ


嬉しそうに嗤う良子の右手には…


桃子(な、なんすかアレ…?)

桃子(ただのハサミ…? そ、そんな物で私のダガーナイフの一撃を受けたっすか?!)
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:15:09.52 ID:y2AAuwNJ0

良子「なかなか筋がいいですね。 もしかしたら私をディフィートできるかもしれませんよ?w」

桃子「…ナメてるんっすか。 そんな物で、格闘用ナイフを相手に闘うつもりっすか?」

良子「ソーリー。 あいにく今手持ちの得物はコレしかないもので」

桃子「…魔法は…… 十八番の、召喚魔法は使わないんっすか」

良子「私は人間と一対一の決闘で魔法など使いません。 それにこんな所でデビルたちを呼んだら、周りがデストロイしてしまいますからねw」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:16:09.66 ID:y2AAuwNJ0

桃子(よ、よし…! 言質取ったっす! “魔法は使わない”と…!)

桃子(随分余裕ぶってるっすけど、私だって、奥の手の二つ三つはあるんっすよ…)

桃子(ハサミなんかでいつまでも格闘ナイフの斬撃に耐えられるわけないっす!)

桃子「ひゅっ!!」バッ


今度は、手元にあった本棚の本を抜き取って投げると同時に、真っ直ぐに飛び込んだ。
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:17:20.99 ID:y2AAuwNJ0

桃子「はいいぃっ!!」ブンッ


 カンッ、カカンッ!  カンッ、カンッ、カカカンッ、カカンカンッ!!


薄暗い書庫の中で、金属と金属が激しくぶつかる音と共に、黄色い火花がいくつも散る。

モモの連撃は、一秒間に五〜六発以上と思われるほどのスピードがあったが…


桃子「……!」カンカンカカンッ

桃子(な…? ば、バカな…?)カンキンッ、カキィンッ!

桃子(私の全力の斬撃を、全部ハサミで受け流している…??)ヒュンッ、キィンッ、キキィンッ!

桃子(私のこのダガーナイフは、王国一の鍛冶屋の名匠さんに鍛えてもらった、硬度・耐食性・ねばり、その全てが最高峰のカスタムナイフ…)

桃子(それに対して、戒能さんのハサミは、どう見てもそこら辺の町工場で量産されてる粗悪なただの素鋼…!)

桃子(まともに斬撃を受ければ真っ二つに折れるはずっす。それなのに、ハサミに傷一つつけず受け切っている…?)
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:18:47.40 ID:y2AAuwNJ0

桃子(“受け方”っす…! 私の斬撃を正面から受けるのではなくって、斜め横から受け流すようにいなしている…!)カカンッ、ヒュンッ、キキィンッ!

桃子(こ、こんな…! 私の得意なナイフの技術でも、これほどの差が…?)シャキィンッ、キンッ! ガキィンッ!

桃子(く…! それなら… これならどうだっ!すぅっ!!)バッ

良子「!?」


突然、くるりと踵を返して、敵に背を向けたモモ…

そして、


桃子(くらえっ!!)ポチッ!


  ビョォンッ!


モモが、後ろを向いたまま…

逆手に持っていたナイフの柄の尻にある「スイッチ」を押した途端…

刃の部分が取っ手から離れ、猛烈なスピードで弾丸のように良子の豊満な胸に飛び込んでいった。
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:19:48.90 ID:y2AAuwNJ0

桃子(フフ…w 私のこのダガーナイフは、実は刃が射出可能なスぺツナズ・ナイフなんっす!)

桃子(これならいくら戒能良子でも・・・)クルッ!

桃子「ファッ!?」


良子「グッドです。 今のは少しヒヤッとしましたよ…w」ズオオオォ…


良子の左手には… 超スピードで射出されたナイフの刀身が握られていた。


桃子(と、飛んできた刃を、指でつまんで止めた…??)

桃子(ば、バカな!? このスぺツナズ・ナイフの発射速度は時速80km以上っすよ!?)

桃子(それを、この距離で見切って掴むなんて… 人間業じゃないっす! あ、いや、魔族っすけど…!)
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 19:21:18.99 ID:y2AAuwNJ0

良子「ふふ、やはりバトルは楽しいですね…!w さあ、もっとこのファンタスティックなダンスを・・・」

良子「エンジョイしましょうか!w」ニタアァ…


桃子(こ、こ… これが、四天王……!)

桃子(や、やばいっす、やっぱり、私一人で立ち向かうなんて… 無理ゲー過ぎっすか…?)カタカタ…


果たして… モモは、この強大な敵を倒し、魔界歴程を持って仲間の元に戻れるのか…?


☆バトルイベント発生! <東横桃子VS戒能良子> 

・東横桃子ステータス HP1831 戦闘レベル54

・戒能良子ステータス HP2000 戦闘レベル70(魔法不使用Ver.)


※コンマバトルルール

1、レスされたコンマ以下の数が「偶数」なら桃子の攻撃、「奇数」なら良子の攻撃となる。

2、攻撃力は、「コンマ以下の数」×「戦闘レベル」÷10。 例えば、コンマの数が「60」ならば、偶数なので桃子の攻撃。 戦闘レベルの54をかけて「60×54÷10=324」で、324の分だけ良子のHPを削ることが出来る。(小数点以下がある場合は四捨五入)

3、相手のHPを先に0以下にした方の勝利。(0以下になっても戦闘不能になるのみ、死にはしません。また、モモは良子のHPを500以下にすれば、逃げることも選択可能)

(コンマの受け付けは、まずは明日7:00まで。日付が変わってからの連投(二回目)は可とします)
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 19:35:37.60 ID:TVn4c3Zp0
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