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京太郎「京ちゃんクエスト?」優希「だじぇ!」【最終第三ステージ】
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383 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/19(水) 19:09:21.42 ID:26ASFdVF0
魔王城上層部・モニタールーム
桃子「動くなっす。 黙って両手を後ろに回すっす」
晴絵「…!?」
魔王軍参謀・晴絵に、背後からメスを押し当てたエージェント・モモ…!
晴絵「な、ど、どうして… いつの間に…?」
桃子「ふふ…w 魔力封じの首輪をつけて、油断してたっすね…?」
桃子「私のステルス能力は、“魔法”とは別の力っす! こんな首輪で封じることは出来ないっすよ!」ブンッ、ガッ!
晴絵「う…!」バタァ…
首筋への手刀で、晴絵を昏倒させたモモ…
桃子「辺りにほかの魔族の気配は無し… よし、制圧完了っす!」
桃子「憧ちゃん、憩さん、入ってきていいっすよ!」
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/19(水) 19:10:47.87 ID:26ASFdVF0
憩「さっすがモモちゃん! 頼りになるわ〜ぁ♪」スッ
憧「ありがとうモモ… わっ、ここすごぉ…! 魔王城の…コントロールルーム?」
桃子「この“魔界歴程”によると、モニタールームってあるっすね。 この魔王城の中枢機関… 作戦本部室みたいな所だと思うっす」
モモが、単独で潜入した際に地下の書庫で発見した“魔界歴程”…!
その巻末に載っていた魔王城の詳細な地図を頼りに、脱走した三人はまずは中枢を叩くべくここに来たのだった。
憩「さてと… あ、あったで! “魔力炉”や!」
部屋の隅に、暖炉のような造りの炉があり… 中では透明の魔石が赤々と燃えていた。
憧「よし! ナイス憩さん! コレの火を落とせば、魔力封じの首輪を外せるはず…!」
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/19(水) 19:12:07.36 ID:26ASFdVF0
桃子「あ、ちょっと待つっす憧ちゃん!」
憧「ん? 何、モモ?」
桃子「たぶんこの魔力炉は、魔王城全体の魔力の流れをコントロールしてるっす」
桃子「火を落としたら、このモニターの映像も消えてしまうっす。 その前に…」
桃子「せっかくだから、索敵のためにも魔王城全体をしっかり把握しておくっす!」
憩「それもそやね♪ どれどれ… ん…? コレは、“魔王の間・寝室”…?」
“健夜「… はぁ… お昼ご飯食べたあとって、どうして眠くなるんだろ…」フワァ…”
“健夜「ちょっとお昼寝しよっと… んん… 至福ぅ…♪ zzzz…」グーグー”
憩「この、ジャージ姿で昼寝しとるんが魔王…??」
憧「魔王の間ってあるんだから、多分そうだよね…」
桃子「私たちが攻めてきてるのに、親玉はのん気なもんっすね…」
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/19(水) 19:13:36.27 ID:26ASFdVF0
“咏「さてと… ひとっ働きしたらまずはオヤツだねぃ♪」モニュモニュ…”
“咏「う…!? ごふっ! がふっ!? うっぐぅ…!」=3”
憧「こっちは“魔王城食堂”… 私たちに勝った三尋木咏がいる」
桃子「わらび餅食べてむせてるっすね」
憩「きな粉でむせたんやな。 わらび餅にはちゃんと黒蜜かけなあかんでーぇ」
“良子「う、ううぅ… まだ体が動きません… シット!」”
桃子「あ…? こっちには私を倒した戒能良子がいるっす!」
憧「“地下トイレ前”… 壁にもたれてぐったりしてる」
憩「きっとテルさんたちと闘ったんやね。 それで、ここで倒れとるっちゅうことは…」
桃子「京太郎たちが勝ったってことっす! 私の仇を討ってくれたんっす!」
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/19(水) 19:14:50.88 ID:26ASFdVF0
憧「さてじゃあ、その京太郎たちはどこに… ん?」
“京太郎「………」ポツーン”
“京太郎「はあ… テルさんたちとはぐれちまうし、時間になっても憧たちは来ねーし…」”
“京太郎「なんか俺忘れられてね…? いつまでここにいりゃいいんだ?」”
憩「京太郎クンはちゃんと待ち合わせ場所の地下のT字路に来とるなぁ」
桃子「早目に迎えに行ってあげないといけないっすねw」
憧「え…? でも、残りのテルさんと園城寺さんは? …ん!?」
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/19(水) 19:16:30.49 ID:26ASFdVF0
“怜「さあ!うちたち! あの乱暴なお姫さんを捕獲するで!!」”
オオオォーッ!! ワアアアアアァァァ――ッ!! ガヤガヤガヤガヤァ…!
“咲「ひぃ!?」”
ギッタンバッタン! ギャアアアァッ! アバレンナコノヤロォッ!=3=3
憧「な、何コレ? 園城寺さんがいっぱいいる…??」
憩「てか、襲われとるのって、サキ姫とちゃうか?」
桃子「ここ、魔王の間のすぐ近くの通路っすね。 一体、何がどうなってるんっすか…」
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/19(水) 19:17:44.53 ID:26ASFdVF0
“咲「このやろおおおぉぉ放せよゴルゥウアアアアァッ!!」=3”
“怜「神妙にせんかいこのヤンチャ姫が!」”
“照「ちょ、ちょっと、園城寺さん、もう少し優しくしてあげて…」”
憧「園城寺さんの大群がサキ姫を簀巻きにしちゃった…」
憩「さ、サキ姫荒れとるなーぁ… ほんま何があったんや?」
桃子「いや、よく見るとアレ、角があるっすから魔族じゃないっすか…?」
憧「いや、多分… 魔王の洗脳で魔物化されちゃってんのよ…」
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/19(水) 19:21:02.24 ID:26ASFdVF0
憧「とりあえず… 私たちの救出目標であるサキ姫は確保できた…」
憧「そして四天王四人のうち、瑞原はやりは私と憩さんが、戒能良子は京太郎たちが倒してくれた」
憧「そして野依理沙はモモの情報によれば外出中… となれば…」
憧「敵はあと魔王と三尋木咏の二人だけ…!」
憩「ほなら、三尋木の食っとるわらび餅に毒を仕込んで… 魔王の寝首をかけばミッションコンプリートやな!w」
憧「そーね♪ ふふw、一時はどうなるかと思ったけど… 楽勝じゃん!w」
桃子「あ、でも・・・」
憧「ん?」
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/19(水) 19:22:21.94 ID:26ASFdVF0
桃子「ちょっと、一つ気になることが…」
憧「何? モモ」
桃子「私が単独で潜入した時に、一人、変なヤツを見つけたんっす」
憩「変なヤツ?」
桃子「はいっす、地下の通路で、京太郎にクリソツな魔族がいて…」
憧「きょ、京太郎にクリソツな魔族??」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
392 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/19(水) 19:23:47.36 ID:26ASFdVF0
魔王城地下・T字路
京太郎「………」ポツーン…
京太郎「憧たち来ねーな… 何かあったのか?」
京太郎「畜生、この世界ってケータイねーしな… 連絡のつけようがねーよ!」
京太郎「どうする…? いつまでもここにいても…… ん?!」
?「よぉ、兄弟…」ユラァ
京太郎「なっ!? だ、誰だお前!??」
突然、通路の角から姿を現した、長身で金髪の男…!
だが、その頭には魔族特有の角が…!
?「俺か? 俺はな・・・」
ヘルカイザー京太郎「“この世界のお前”だよ、京太郎!w」ニィッ…!
393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/19(水) 19:24:35.38 ID:26ASFdVF0
今日はここまでなの
明日はちょっと私用でお休み、次は明後日っす
394 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/20(木) 23:54:45.44 ID:vC+m07yO0
ヘルカイザーww
395 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/21(金) 19:01:24.20 ID:qkJYfjWz0
魔王城地下・T字路
京太郎「なっ!? だ、誰だお前!??」
ヘルカイザー京太郎「俺か? 俺はな、“この世界のお前”だよ、京太郎!w」ニィッ…!
通路の角から姿を現した、京太郎にそっくりの男…!
しかしその頭には、魔族特有の角が生えていた。
京太郎「こ、この世界の、俺・・・?」
ヘルカイザー京太郎「そうだ。 分かるだろ? この世界は、ある意味お前が元いた世界の鏡みてーなもんだ」
ヘル京「元の世界にいた人間は、必ずこの世界にも一人いる… 転生してきたお前だって例外じゃねーってわけだよ」
京太郎(…! 確かに… 部長や染谷先輩にも会ったし、この世界には、元の世界の人間のコピーみたいのがいる…)
京太郎(照さんや咲もこの世界にいるけど、それはあくまで“この世界の宮永姉妹”であって、俺が小さい頃から知ってるオリジナルの宮永姉妹は、今でも、元の世界にいるんだ…)
京太郎(今まで考えもしなかったけど、確かに、“この世界の俺自身”がいても、不思議じゃねー…!)
京太郎(でも、コイツが本当にこの世界の俺だとしても、角が生えてるってことは、魔族… 敵、なのか…?)ジリィ…
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/21(金) 19:02:49.64 ID:jUxgVekC0
ヘルカイザーに向かって聖剣をかまえるオリジナル京太郎…
ヘル京「おいおい、俺はお前だぜ? 自分を攻撃する気か?w」
京太郎「う、うるせーな…! お前魔族だろ? それに… なんで俺のことを知ってるんだ?」
ヘル京「お前がこの世界に来た時から知ってるよ。 冥界の鏡で覗いてたからな」
京太郎「は? なにぃ…?」
ヘル京「おっと、ちょっとしゃべりすぎちまったなw コレ以上は言えねーわw」
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/21(金) 19:04:14.76 ID:gLMvxoV40
京太郎「なんだと…? どういうことだよ! 何しにここに来たんだお前?」
ヘル京「そうビビんなって…w 俺は敵じゃない。 お前の味方だぜ?」ニッ
京太郎「し、信用できねーな… 何たくらんでやがる?」ジリ…
ヘル京「疑りぶけーな。 ま、無理もないか…」
ヘル京「なら、証拠を見せてやるよ。 行くぜ…?」
京太郎「は? ど、どこに?」
ヘル京「お前の仲間の所だよ! “魔空瞬間移動(テレポーテーション)”!!」バァッ
京太郎「げぇっ!?」=3
ヘルカイザーがその右手を上に掲げると、周囲の空間がオレンジ色に輝き始め… 次の瞬間には、二人とも、その場から消えていた。
ーーーーーー
ーーーー
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398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/21(金) 19:05:37.26 ID:SLoqE8oT0
魔王城上層部・モニタールーム
憧「さてと! 敵の状況も大体分かったし、そろそろ私たちも行こうか?」
憩「そうやねーぇ♪ ・・・あれ?」
憧「ん? どしたん、憩さん?」
憩「いや… 京太郎クンが、いつの間にか、いなくなってしまっとるんや」
京太郎を映していた「地下T字路」のモニターには、もう誰も映っていなかった。
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/21(金) 19:07:00.76 ID:RXpz4lxq0
憧「あれ、ほんとだ。 いつの間に…?」
憩「あかんな。 さすがに遅すぎて、一人で移動し始めちゃったみたいやねーぇ…」
憧「急いだ方がいいね。 とりあえず、テルさんと園城寺さんはすぐ近くにいるみたいだから、全員でそこに行こう」
憩「賛成やでーぇ♪」
桃子「………」
憩「ん? どーかした? モモちゃん」
桃子「え、あ、いや… なんでもないっす」
憩「そう?」
桃子「……」
桃子(さっき… 一瞬だけ、モニターに、地下で見た京太郎にクリソツな男が映っていたような気がしたっすけど…)
桃子(気のせい…っすかね……)
憧&憩&モモの三人は、魔力炉の火を切り、合流するべくテルたちの元へと向かった…
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ーー
400 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/21(金) 19:08:19.43 ID:PRa2PmGl0
魔王城最上層部・魔王の間近隣通路
照「もう魔王なんか倒さなくていいよ、また次でいいじゃん。 もう帰ろうよ」
怜「い、いや、テル、そういうわけにもいかへんやろ…?」
怜「それに、コイツの洗脳が解けなかったらどないするつもりなんや?」
咲「ゔゔゔゔゔぅ…! 放せ人間どもぉ…!!」=3
簀巻きに縛られたままもがいている咲…
照「大丈夫、今はこんなだけど、王宮に帰って私としばらく一緒にいれば絶対元に戻る」
怜「そ、そんなん、なんの根拠もないやろ…」
照「大丈夫なの! “姉の愛”さえあれば、妹は必ず目を覚ますもんなんだから…!」
憧「いや、テルさん、それはまずいっしょ…」スッ
照「へ?」
401 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/21(金) 19:10:02.93 ID:hxQRq3Z00
怜とテルの背後から、憧、憩、モモの三人が姿を現した。
怜「お? 新子に荒川… そ、それに、東横? 無事やったんか!」
桃子「ちょっとケガしちゃったけど… お陰様でおおむね無事っすw」
憩「うちら、一回捕虜になってまったんやけど、脱走してきたんやでーぇ♪」
ワイワイガヤガヤ… ヨカッタヨカッタ ガヤガヤ…
合流した五人は、お互いにこれまでのこと… 戒能良子や瑞原はやりを倒したこと、三尋木咏に敗れたこと、捕虜になったがモモと一緒に脱走しモニタールームを占拠したこと、サキ姫を発見して確保した経緯…などを報告しあった。
402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/21(金) 19:12:07.43 ID:v2Ulm6b40
怜「ほなら、敵はあとは三尋木と魔王だけっちゅうことやな。 さっさと行ってサクッと終わらせてしまおうや」
照「いや、だから、咲は救出したんだから、もういったん帰ろうよ…」
憧「いやいや、私たちの任務は、サキ姫の救出のほかに魔王討伐もあるんだから…」
桃子「ここまで来て帰るわけにはいかないっすよ」
咲「ゔゔゔぅ放せよおおぉ…!!」=3
憩「ごめんなーぁ、サキ王女様は、ちょいと黙っとってな」プスッ
咲「きゅっ!? う・・・zzz・・・」グーグー…
照「!? け、憩、何したの!?」
憩「大丈夫やでーぇ、安全な薬で、ちょいと眠ってもらっただけや」
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/21(金) 19:14:22.57 ID:D8zZOnK90
これからのことについて話し合う五人…
しかし、そこから少し離れた場所の角に、二つの妖しい影があった。
ヘル京「見ろよ、お前の仲間たち全員そろってるぜ? お前も早く行ってこいよ」
京太郎「あ、ああ…」
ヘル京「ここは魔王城最上層部… お前らの最終目的の魔王の間もすぐ近くだ」
地下からテレポートしてきた京太郎とヘルカイザーだった。
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/21(金) 19:17:07.84 ID:4cjlhV8C0
京太郎「いや、しかしよ… 聞かせてくれよ、お前は、一体、何者なんだ?」
ヘル京「? さっき言っただろ。 俺はこの世界のお前だ」
京太郎「いや、それじゃなくって、お前の目的はなんなんだよ? お前は魔族じゃねーのか? なんで俺に協力するんだ」
ヘル京「…そのうち分かるよ、今は別に言う必要ねー」スウゥー・・・
京太郎「あ…?」
徐々に、体が透明になり始めたヘルカイザー…
ヘル京「あ、でも、これだけは教えといてやるわ」スー…
ヘル京「あのお姫さんの洗脳は、魔王コカジンしか解くことはできない」
ヘル京「それと、お前が元の世界に戻るのも、魔王を倒す以外に方法はないからな。 肝に命じとけ」
京太郎(確かに…この世界に来た時に、優希の奴も『お前が元の世界に生きて帰るには、魔王を倒し、この異世界を救うしかないんだじぇ!』って言ってたな…)
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/21(金) 19:18:45.96 ID:wtkw02FN0
ヘル京「じゃあな、兄弟、健闘を祈ってるぜ…w」スウゥー・・・!
ヘル京「あ、ちなみに、仲間には俺のことは話さないほうがいいぞ。 いろいろ混乱するだろーからな」ススウウウゥー……
京太郎「……」
そう言って薄く笑うと、その「この世界の俺」は消えてしまった。
ヤツの正体が判明したのは、魔王との激闘に決着が着いた、そのあとだった・・・
・
・
・
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/21(金) 19:20:20.81 ID:wtkw02FN0
京太郎たちも仲間の元に合流…
久しぶりに6人揃ったところで、憩は仲間たちにヒールを施した。
※憩ヒール発動、各自HP変更
園城寺怜 485→535
宮永照 659→709
須賀京太郎 1036→1086
憩 1021→1031(自己ヒール+四回ヒール消費)
新子憧 0(一度マイナスになったため、戦闘不能)
東横桃子 0(一度マイナスになったため、戦闘不能)
京太郎「ありがとうございます憩さん… だいぶラクになりました」コキコキ
憩「ええでーぇ♪ みんなを元気にするのがウチの仕事やからな!」
憧「それにしても京太郎、よく地下から一人でここに来れたね…」
京太郎「あ、ああ、ちょっとな… なんか、適当に歩いてたら着いちったよw」
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/21(金) 19:23:02.20 ID:TCvHJuel0
憩「ほな回復したところで、いよいよ最終決戦… 魔王討伐や! みんな、覚悟はええな?」
怜「もちろんや。 テルもええな?」
照「うん、分かったよ、でも・・・」
照「憩のヒールでいくらか回復はしたけど…」
照「現実的な話、今の私たちで、勝てるのかな? 魔王に…」
憧「……」
照の言う事はもっともだった。
ここまでの強敵との連戦に次ぐ連戦で、パーティは著しく疲弊…
モモは左腕にギプスをつけたままだし、魔力炉を落として魔力が回復したとはいえ、咏に徹底的にヤラれた憧もほとんど戦力にはならない。
こんなヨレヨレパーティで、ラスボス大魔王に挑むというのは、いささか無謀に感じるのは当然のことだった。
京太郎(いや、そうは言ってもよ… 魔王を倒さねーと、俺は元の世界に戻れねーんだよ!)
だが、そのとき・・・
桃子「あの、そのことなんっすけど…」
桃子「もしかしたら、“戦わずに魔王を屈服させる方法”があるかもしれないっす」
そう言ったモモの手には、あの「魔界歴程」が握られていた。
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/21(金) 19:25:31.40 ID:VYe1wbia0
憧「戦わずに魔王を屈服させる方法…?」
怜「なんや、どういうことや? 東横?」
桃子「はい、私が地下書庫で見つけたこの『魔界歴程』… あらゆる魔物や魔族の特徴やら弱点やらが書かれてる本なんっすけど…」
桃子「最後のページに“四天王”と“大魔王”の項目もあるんっす」
憩「へ…? じゃ、じゃあ、魔王コカジンの弱点が載っとるってこと?」
桃子「いや、魔王の場合は、弱点ってほどじゃないんっすけど」
桃子「攻略の糸口になるかもしれない特徴が書かれてるんっす」
京太郎「な、なんだよ、もったいぶんなよモモ。 攻略の糸口ってなんなんだ?」
桃子「それは・・・」
咏「よぉ、勇者さんたち、こんなとこでガンクビ揃えてなんの相談だい?w」ヌッ
409 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/21(金) 19:26:48.66 ID:ApTR7HDv0
今日はここまでなの
明日からいよいよ最終決戦スタート
これまでのようなバトルではなく、「すこやん・咏 VS 京太郎・照・憩・怜」による、「HP取り合い麻雀合戦」になります。
憧とモモはHPが無いため戦線離脱。
コンマで進んでいくので、ぶっちゃけ魔族ペアの勝利も有り得ますw
仕切り直したいので、最終決戦だけ別スレを立ててやると思います
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/22(土) 02:09:06.58 ID:W+TGUHRV0
乙〜
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 18:59:42.55 ID:5flvCJGK0
乙あざす
ほな進めてくにょ
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:02:06.65 ID:LK9DYNw40
咏「勇者さんたち、こんなとこでガンクビ揃えてなんの相談だい?w」ヌゥ…ッ
憧「み、三尋木咏…!!」
咏「よー巫女ちゃん、私にヤラれた炎のダメージはもう大丈夫なんか?w」ニタニタ
座敷童子を彷彿とさせるその容姿…
小柄な体から溢れ出る紅蓮のオーラ…!
現れたのは、魔族四天王筆頭・三尋木咏!!
京太郎(な、なんだコイツ…? ハンパねーオーラ…! 戒能良子と同等か…それ以上…?)
憩「き、貴様ァ…! 食堂でわらび餅食っとったんじゃないんかい!」
咏「は…? なんだよノゾキかい? 趣味悪いねぃ…」
怜「お前は… “魔界一の火炎術師”三尋木咏やな…?」
照「四天王最強の女…!」ギラァ…
憧「み、みんな、広がって! 6人総がかりでいくよっ!」
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:05:10.14 ID:094PSaO10
ザザァッ…!!
咏を囲むようにして戦闘態勢をとった六人…!
咏「ふん、まあ待てよ巫女ちゃん… 私は別に、戦いにきたんじゃねーんだ」
憧「は…? な、何を調子のいいことを…!」
咏「ほんとだよ。 すこやんがさ、あんたたちと話がしてーらしんだよねぃ。ま、詳しいことは知らんけど」
咏「とりあえずついて来いよ。 魔王の間まで案内してやるからさ…」スッ…
そう言うと、咏は敵に背中を見せてすたすたと歩き始めた…
414 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:07:09.92 ID:lBA+W9cZ0
咏「〜〜〜♪」スタスタ
パーティ一同「「「…………」」」ゾロゾロゾロ…
平然と前を歩く咏の、少し後ろをついていくパーティメンバー…
憩「…な、なあ、ええんか憧ちゃん? なんかの罠やないのコレ…?」ヒソヒソ
憧「その可能性もあるけど… 多分、三尋木はそういう小細工はしないと思う…」ヒソヒソ
桃子「確かに、魔王の間の方に向かってはいるっすね…」ヒソヒソ
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:09:41.64 ID:ayL7O3Oo0
咏「〜〜♪」テクテク
照「ねえねえ…」チョンチョン
怜「ん? なんや、テル」
照「アイツ隙だらけだよ… 今、後ろから襲えば勝てるんじゃ…?」ヒソヒソ
怜「…奇襲か。 ま、うちは遠慮しとくわ… 京太郎、お前、後ろから斬りかかれば倒せるんちゃうか?」ヒソヒソ
京太郎「い、いや… とりあえず、もうちょっと様子見ましょうよ…」ヒソヒソ
咏と闘った憧と憩以外も、その計り知れない実力の高さを感じ取っていた…
416 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:13:01.45 ID:UJ2l+YTF0
咏「さ、着いたよ! この扉の向こうですこやんが待ってるぜ」ピタッ
魔王城最上層部、最奥… いかにもといった雰囲気の荘厳な扉の前で立ち止まった咏…
憧「じゃ、じゃあ… リーダー! 先頭で入ってくれる?」
京太郎「あ、ああ…」スッ
京太郎「……」ゴクリ
京太郎(いよいよか… いよいよ、ラスボスの大魔王にご対面ってわけか…)
京太郎(ここまで、本当にいろんなことがあったけど… 俺の旅も、やっと、ここで終わるんだ…!)
京太郎(魔王…覚悟しろよ! お前の悪逆非道もここまでだッ!)ガチャッ
ギイイイィィ…
京太郎「し、失礼、しまぁーす…」ソォー…
威勢の良い気持ちとはウラハラに、まるでイタズラで職員室に呼び出しをくらった子どものように、恐る恐る、扉を開けると―――
417 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:15:57.35 ID:mKm9sKfN0
健夜「勇者の皆さん、ようこそ魔王城へ… よくここまで来たね…」ズオオオォ…
健夜「と、言いたいところだけど… 知っての通り、あなた方はここには招かれざる客なんだよね」
その部屋は天井の高い、体育館くらいの大きさで、一番奥が少し高くなっており…
その上の玉座に、ちょこんと、その女は座っていた。
ジャージ姿ではないが… ユニクロで買ったようなシャツにワンピースのスカートという出で立ちで、どこかイモくささを感じさせる服装である…
健夜(まったくぅ… 気持ちよくお昼寝してたのに、赤土さんからの緊急アラームで起こされたんだよね…)
健夜(めんどくさいなぁ… なるべく穏便に、さっさと帰ってもらわなきゃ…)
418 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:19:02.85 ID:S37JuUIb0
京太郎「だ、大魔王の、コカジンだな…?」
健夜「うん、そうだよ」
京太郎「話ってのは、なんなんだ…? い、一応、聞いてやろーじゃねーか…!」
健夜「うん、えっとね、単純な話。 あなたたちが了承してくれれば、すぐ終わるよ」
怜「…なんや? 講和の条件か何かか?」
健夜「うん、あなたたち… 私の住居に不法に侵入して、部下にケガをさせたり、あちこち壊したり、随分ひどいことしてくれたみたいだけど…」
健夜「一つだけ言う事聞いてくれれば、そういうおイタのことは目をつぶって、黙って帰してあげる」
憧「は、はあ…? 不法に侵入って… あなたたちがサキ姫をさらったりするから、私たちはそれを奪い返しにきたのよ?」
憩「せやで。 それに魔族と人間族とは抗争中や… ウチらが犯罪者みたいなその言い方は、納得できへんなーぁ…」
咏「あ? なんだと…? 魔族と見たら問答無用で襲い掛かってくる野蛮な人間どもがわりーんだろ」ズイッ
咏「今まで、どれだけの魔族が、理不尽に人間にヤラれてきたと思ってんだ。 知らんけどじゃ済まねーぜ?」
パーティメンバーに続いて部屋に入ってきた咏が口をはさんできた。
健夜「ま、まあまあ… そういう水掛け論は、収集つかなくなるからよそうよ」
419 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:21:10.19 ID:S37JuUIb0
照「その、“一つだけ聞いて欲しいこと”ていうのは、一体なんなの…」
健夜「うん、あなたが今背負っている、そのサキ姫…」
健夜「その子だけここに置いてってくれる? そうすれば、あなたたちには何もしないで帰してあげるから」
照「は!? なんだとぉ…?」ギラァ…!
憧「何を言うかと思えば… 話になんないね」
桃子「私たちは、サキ姫を救い出すために命がけでここに来たんっす。 そんな条件…有り得ないっす!」
420 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:23:19.80 ID:S37JuUIb0
憩「そんな条件は呑めへんで魔王… でも、一応、聞かせてもらってもええか?」
健夜「ん、何? ナースさん」
憩「どうしてサキ姫をさらったんや… 人質にするつもりやったんか?」
健夜「それもあるけど、一番は、そのコを次期魔王にしようと思ったからだよ」
照「は…? さ、咲を、魔王に??」
健夜「うん。 出来る限り“優秀な入れ物”が欲しかったんだよね…」
憧「い、入れ物??」
健夜「そう、今まで、見込みのある人間の女の子に私の魔力を注入して魔族にしてきたんだけど…」
健夜「きちんと適性がないと、私の闇の力を受け入れきれないの。 どうしてもハンパな魔族ができあがっちゃう」
健夜「その点、サキちゃんは最高の資質を備えてる…! その子なら、私の魔力を全て受け継いで次期魔王にだってなれると思う」
421 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:25:42.76 ID:B+mswYnJ0
京太郎「つ、つまり… 咲を自分の後継者にしようとたくらんでたってわけか…?」
怜「イカれとんな… なんちゅー身勝手な理由なんや」
健夜「身勝手? そうかな?」
憧「人をさらって、自分の都合で無理矢理魔族にするなんて、身勝手以外の何物でもないでしょ!」
健夜「…あなた賢者だよね。 人間でも、賢者なら理解できると思うけど…」
健夜「この世界は、魔族が支配するべきなんだよ。 野蛮で乱暴で愚かで、他の種族を無闇に攻撃したり自然を破壊し続けたりしてる人間がはびこってたら、世界はいずれ崩壊する…」
健夜「今、この世界はその管理者を人間族から魔族へと変えようとしている。 それはもう、この世界の“意志”と言ってもいい」
健夜「今の、魔族と人間が混在している世界はゆがんでいて不安定… 私は、この世界をあるべき姿へと進化させたいだけ」
憧「………」
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:31:43.26 ID:7LLsuvwJ0
照「もういい… その汚い口を閉じろ、ゲスが」ユラァ…
健夜「……」
気絶しているサキを降ろし、近くの壁にもたれかけさせると… 照はめらめらと炎のようなオーラを出し始めた。
照「話にならない。 交渉は決裂だ、魔王…!」ギラッ!
健夜「うーん… この条件を聞けないっていうんなら、実力行使であなたたちを叩きのめすことになっちゃうんだけど…?」
照「上等だ!! くらえっ! “ドラゴン・コークスクリュー”ウウゥ――――ッ!!」ブワアァッ!!
照の腕が真っ赤な古代竜の腕へと変化し、それが猛烈に回転しながら玉座のコカジンへと飛んでいく…!
だが、
健夜「……」ピッ
照「なっ!?」
桃子「ふぁ?」
憩「そ、そんな…?」
憧「う、ウソでしょ…?」
京太郎「テルさんの奥義を…」
怜「ひ、人差し指一本で止めた…やと?」
423 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:34:07.93 ID:FuS9a7op0
健夜「ふぅ… なるべく手荒なことはしたくなかったんだけどなぁ…」スゥ…
照「い゙っ? げえぇっ!??」=3
健夜がため息をつきながらゆっくりと立ち上がると、照は悲鳴のような声を出した。
桃子「へっ? ど、どうしたんっすか? テルさん?」
照「い、いや… ま、魔王の、ステータスが…!」カタカタ
※照魔鏡データ・大魔王コカジンステータス
HP2500
戦闘レベル530000
照(え、HP2500はともかくとして…)
照(せ、戦闘レベル53万って、何…? 桁が違い過ぎる!!)
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:38:48.92 ID:3gfgrxfL0
健夜「じゃあ、ちょっと痛い目みてもらうよ」スッ…!
京太郎「うっ!?」ピタッ
怜「なっ!?」ピタッ
憩「ふぇっ?!」ピタッ
桃子「っす!?」ピタッ
健夜が右手を掲げただけで、パーティメンバー全員、ぴくりとも動けなくなった。
憧(な、何コレ…? 重力魔法? いや、念波?)グググ…
憧(い、いや、違う、これ、私たちの神経を操作してる…! ま、魔法のレベルが違い過ぎる!!)
425 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:42:19.07 ID:7RBp1CnF0
咏「やれやれ… すこやんが穏やかに話してるうちに、言う事聞いときゃいいのにねぃ… ま、知らんけどw」
健夜「咏ちゃん、この人間たち、もう刃向かわないように… 死なない程度に燃やしちゃって」
咏「はいよ。 じゃあ… 出でよ煉獄の支配者! 邪炎鳳凰“朱雀”!!」バッ!
ブワアアアアアアアアアァァァァ・・・!!
照「ひぃ…!!?」
憧と憩を徹底的に叩きのめした、あの巨大な火の鳳凰が顕現…!
その赤々と燃ゆる目で、まるでアリでも見るようにパーティ一同を睥睨する…!
憧(あ…)
憩(くぅ…!)
怜(ははw、こらあかんわ…w)
京太郎(ち、ちくしょう! せっかくここまで来たのに…!)ギリィ…!
京太郎たちが観念した、その時だった。
桃子「ま、待つっす!! 大魔王!!」
健夜「ん?」
桃子「しょ、勝負っす…! 私たちと、“麻雀で勝負”っすうぅっ!!」
健夜・咏「「麻雀??」」
魔族最強の二人の、目の色が変わった。
426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:45:11.06 ID:eWuiYR5e0
桃子(も、もう、この可能性に賭けるしかないっす…!)ハアハア
桃子(「魔界歴程」には、大魔王も三尋木も、“極度の雀キチ”だという特徴が書かれてたっす)
桃子(ならば麻雀勝負を持ちかければ… ノッてくるかもしれないっす!)
健夜「…どういうことかな? えーっと… スパイの子…?」
桃子「い、言った通りっす… あなた方魔族と、私たち人間の闘いは、こんな、物理的な争いじゃなくって… 麻雀で勝負を決めるっす!」
桃子「もし、その勝負で私たちが負ければ、大人しく言うことを聞いて… サキ姫を差し出して撤退するっす。 そして、もう二度とこの魔王城には攻め込まないと約束するっす」
桃子「でも、私たちが勝った場合は… サキ姫は返してもらうっす! そして、今後、人間を魔族に変えるのもやめると約束してもらうっす!」
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:47:35.61 ID:poY6lJT20
健夜「・・・麻雀はいいけど… なんでそんな条件を、私たちが了承しなくちゃいけないの…?」
咏「だねぃ。 少なくとも、人間を魔族に変えるのもやめるってのは、余計じゃね? 知らんけど」
桃子「ふ、ふふ…w なんっすか? 二人とも、麻雀の腕に自信が無いんっすか?w」
健夜「は?」
咏「なんだって…?」
桃子「要は勝てばいいじゃないっすか… 私たちに負けるのが怖いんっすか?w」
イチかバチかで、決死の煽りを入れるモモ…!
どこからどう見ても、それはただの演技、強がりでしかなかったが…
健夜「ナメるんじゃないよ… 人間ごときに私たちが負けるわけないでしょ…!」ゴゴゴゴオオォ…
咏「そこまで言われちゃあ、魔族として引くワケにはいかねーな。 その勝負…ノッてやるよ!」ズモモモオオオォ…!
桃子(! か、かかったっす…!w ふ、二人とも、頭がゆるくて助かったっす!w)
・
・
・
428 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:49:54.18 ID:poY6lJT20
モモの機転で一命を取り留めたパーティメンバーは、健夜たちと麻雀勝負をするべく、魔王の間から雀卓のある広闊の間へと移動していた…
京太郎「麻雀勝負か…」
照「それなら望むところ…!」ギュルルルゥー…!
怜「まさか、魔族どもと麻雀で決着をつけることになるとはなぁ…」
憩「モモちゃんようやったで…! 麻雀なら、十分ウチらでも勝つ可能性はあるで!」
憧「い、いや、でも… 勝った時に、あいつらちゃんと条件を呑んで言う事聞いてくれるのかな…?」
桃子「それならきっと大丈夫っす。 真の雀キチは、麻雀の勝ち負けは地球よりも重いと思ってるっすから…」
桃子「約束を違えることはまずないはずっす!」
429 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:53:42.73 ID:yRgojnEg0
雀卓を囲む、健夜&咏と、パーティメンバー六人…!
憩「で… ルールはどないするん?」
憩「あんたらは二人、こっちは六人おるわけやけど…?」
怜「二対二のコンビ打ちで… うちらは交代してく感じか?」
咏「ふふ…w こういう時にちょうどいいルールがあるんだよねぃ。 ソレで決着をつけようぜ」
照「ちょうどいいルール…?」
咏「そうだ。 やろうぜ…! 魔界麻雀・・・“HP取り合い麻雀合戦”をな!!w」
一同「「「「「「HP取り合い麻雀合戦??」」」」」」
果たして、世界の覇者となるのは、魔族か人間か…?
ラストバトル… 世界の命運を決める、苛烈なる「魔界麻雀殲滅戦」が始まろうとしていた…!
カン!
〜「京ちゃんクエスト」サードステージクリア〜
430 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/22(土) 19:55:23.52 ID:/J/V56su0
麻雀勝負開始まで書きたかったんだけど、間に合わなかったので、今日はここまでにします…
また明日19:00頃から、新スレを立てて最終決戦をスタートさせたいと思います。 それぞれ独自の能力を使いながらのコンマ進行なので、また参加の方お願いします。
「最終第三ステージ」って書いちゃったけど、次こそは最終スレになるはずw
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2018/12/23(日) 20:51:07.89 ID:iAqYTMoI0
新スレ始めたのでリンク貼っとくにょ↓
京太郎「京ちゃんクエスト?」優希「だじぇ!」【魔界麻雀死闘篇】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1545559810/
432 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2024/08/29(木) 21:18:02.96 ID:Tmk9SSYhO
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