【安価】戦う正義のサイキックヒロイン

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17 : ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga]:2018/12/09(日) 15:39:03.18 ID:sHFNtN/f0
ストレイ「そこの君。少しいいかな?」

OL「は、え?」


人通りの少ない夜道。

会社から帰宅していたその女性は、一人の男に声をかけられた。

きっちりと固められたオールバックに、細いフレームのシンプルな眼鏡。

理知的な雰囲気を纏うその男は、ビジネスの場所で出会っていれば、もしかしたら好印象を抱いていたかもしれない。

しかし、暗がりの中に浮かぶその冷たい瞳に、女性は恐怖を覚えた。


OL「な、なんでしょうか……」

ストレイ「ちょっとした質問だ。君には、優れた能力があるかい?」

OL「は? いったい何を……」

ストレイ「超能力だよ。君は持っていないのか?」

OL「あ、あの、私急いでるので……」

ストレイ「『いいから答えたまえ』」

OL「――触れたものを、少しだけ冷やすことができます」

OL(あれ、私なんで答えて……!)
18 : ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga]:2018/12/09(日) 15:41:35.55 ID:sHFNtN/f0
ストレイ「ふむ……」ガシッ

OL「――!?」

OL(は、離してっ!! あ、あれ、声が……!?)

ストレイ「はは、確かにひんやりするな。夏場にはもってこいだ」

OL(な、なんで能力が勝手に……!? やだ、だ、誰か……!)

ストレイ「まったく……つまらない能力だなッ!」バギッ!

OL「ああぅ……!?」

ストレイ「こんな使えない能力を持っていて恥ずかしくないのか! お前は新しい時代にふさわしくない!」

OL「ぐ、いや、やめっ……!」

ストレイ「私の方が優れているんだ! 社会人としても、能力者としても! なのに、私の足を引っ張ることしかできない無能が、私に歯向かうなど!」

ストレイ「お前たち無能は、黙って私の言うことを聞いていればいいんだ!」

OL「ぐ、うぅう……! ゆるして……!」

ストレイ「ははっ、女は何かあるとすぐに泣いて許しを請う。くだらない」

ストレイ「無能がこれ以上思い上がらないように、無能にふさわしい振る舞い方を私が教えてやろう」


頬を腫らし恐怖で青ざめる女性の額に、男が手をかざそうとする。
19 : ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga]:2018/12/09(日) 15:42:51.70 ID:sHFNtN/f0
詩音「離れなさい!!」

礼二「ッ!?」


詩音の拳を、男は後ろに飛びのいてかわした。


詩音「大丈夫ですか!?」

OL「ケホッ、はぁ、はぁ……!」

ストレイ「クソ、小娘が……!」

詩音「あなた……許せない!」

ストレイ「それはこちらのセリフだ。小娘の分際で、私の邪魔をするなど」


男の表情が怒りに歪む。威圧感を放つその男を、詩音はまっすぐに睨み返した。


詩音「もうすでに警察には通報してるわ。観念しなさい。おとなしくしてれば、痛い目は見なくてすむわよ」

ストレイ「……お前、『ガーディアン』か」

詩音「ええ、そうよ」

ストレイ「ということは、ガキとはいえ少しはまともな能力を持っているということか」

詩音「……?」



ストレイはどうする? ↓1〜3コンマ最大
1.逃走をはかる
2.詩音へ精神干渉(どんな干渉をするかも)
3.詩音に話しかけてくる(どんな話をするかも)
4.その他行動指定
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 15:46:08.79 ID:5cw+OOpxO
2 攻撃に入る前に能力の説明をしてしまう
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 15:54:04.50 ID:Xupz6gbTO
2
数秒だが無防備な姿になり隙を晒させる
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 15:57:24.72 ID:ARn6d2vj0
2 酷く臆病な状態にする
23 : ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga]:2018/12/09(日) 17:46:23.04 ID:sHFNtN/f0
ストレイ「お前の能力を教えろ」

詩音「は? そんなのあなたの身体に直接――身体能力強化です。筋力だけじゃなくて動体視力や五感も強化されます」

詩音(な、なんで!? 口が勝手に……!?)

ストレイ「ふむ……どの程度のものか見せてみろ」

詩音「はい……ハァッ!!」


詩音は、握りしめた拳を勢いよく地面に振り下ろした。

目にも留まらぬ速さで着弾した拳を中心に、地面に亀裂が広がった。

閑静な夜道に轟音が響く。離れた場所にいる男の頬を砕けたアスファルトの破片が掠った。


詩音「ん、くぅ……!」


詩音の端正な顔が苦悶に歪む。詩音の拳からわずかに血が出ていた。

普段は強すぎる力を制御しているが、先ほどのは瞬間的に出せる全力のパンチだった。


詩音(さっきといい、私、なんで……!? こいつ、人の行動を操れるの……!?)

ストレイ「なるほど……」



ストレイの評価 ↓1 コンマ一桁
1〜4 「素晴らしい能力だ」
5〜0 「くだらない能力だ」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 17:47:35.52 ID:iPcuEKBIO
t
25 : ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga]:2018/12/09(日) 21:02:42.33 ID:sHFNtN/f0
ストレイ「素晴らしい能力だ! 単純な身体強化だけでこれほどの破壊力とは」

詩音「はぁ?」

ストレイ「先ほどはすまなかったね。失礼な言動をしてしまったことを謝罪するよ」


先ほどまでの冷酷な表情から一転して、男は柔和な笑みを浮かべた。

その様子に、詩音はより一層の警戒を強める。


詩音「なに、怖気ついたの?」

ストレイ「違う。私はただ、君も新しい時代を迎えるにふさわしい人間だと判断しただけだ」

詩音「新しい時代?」

ストレイ「君は今のこの社会をどう思う?」

詩音「どうって……」

ストレイ「世界は能力者の誕生という転換期を迎えたというのに、いまだに旧来の社会構造から抜け出せていない」

ストレイ「なんの能力も持たないクズが平然と社会に居座っている。より優れた者がより大きな成果を得ることは当然のことなはずだ」

ストレイ「私の方が上だったんだ。私は無能どもの尻ぬぐいまでしてやったのに、やつらはあろうことか私を締め出したんだッ!」

ストレイ「知らしめてやらないといけない! 無能はおとなしく私たち新人類の言うことを聞いていればいいんだ! 君もそう思わないか?」

詩音「……典型的な非能力者差別主義者ね。呆れてものも言えないわ」

詩音「いくら強力な能力を持っていたって別に偉いわけでもないし、ましてやその力を私欲のために使うなんてクズ以下よ」

ストレイ「……それだけの力がありながら、いまだに旧来の考え方に囚われているのか。嘆かわしい」

ストレイ「君も『あの人』に会えば考え方を改めるだろう」

詩音「あの人……?」

ストレイ「警察はもう呼んでいるんだったか。だったら早く済ませようか」

詩音「っ……!」


ストレイの精神干渉内容 ↓2
また、コンマ一桁で詩音の抵抗判定
1〜3 抗う
4〜0 抗えない
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 21:16:05.67 ID:glJlxEPc0
お前は娼婦だ、俺は客だ
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 21:21:22.17 ID:cfMSRoRlO
詩音は自分のパートナーだと
28 : ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga]:2018/12/09(日) 21:49:47.05 ID:sHFNtN/f0
臨戦の構えをとる詩音に対し、男は優し気な笑みを浮かべたままだった。


ストレイ「そう構えるな。私と君の仲だろう」

詩音「何を……!」

ストレイ「私と君は最高のパートナーだ。そうだろう?」

詩音「な――」


男はゆっくりと詩音の元に歩いていく。

詩音は構えを崩さない。だが、見開かれたその瞳は眼鏡の奥に浮かぶ光から離すことができなくなっていた。


ストレイ「互いに互いのことを一番に理解し、背中を預けられる関係だ。君も私のことは信頼してくれているよな」

詩音(何、これ……頭が回らない……こいつの言葉が、やけに響いて……)

詩音(今日あったばかりの、こんな最低なやつ、今すぐにでも倒さないといけないのに……)

詩音(なんで、嫌いになれないの!? 湧き上がってくるこの感情は何……!?)

ストレイ「構えを解け。私に対して敵意を向ける必要がないことはちゃんと分かるだろう?」

詩音「っ……」


宙に浮いたままとなっていた詩音の拳に、男の手が添えられる。

その男の手に合わせて、詩音の拳がゆっくりと下ろされた。

婦女暴行を働いていた男がすぐそばに迫っているというのに、詩音が抱いていたのは安堵感だった。
29 : ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga]:2018/12/09(日) 21:51:20.12 ID:sHFNtN/f0
ストレイ「私なら君をよりふさわしい場所に立たせてやることができる。君を誰よりも理解しているのは私なのだから」

詩音「ぁっ……」

ストレイ「君が思うこと、望むことなら、私はなんでも分かる」


男の細くしなやかな指先が、詩音の耳にかかる美しい金髪をかき上げた。

詩音は視線を伏せた。指先から伝わる熱で、少女の耳が赤く染まる。

詩音の鼓動が早くなる。だが、彼女はこの胸の高鳴りを心地よく感じていた。

今すぐ突き飛ばすべきなのに、あるはずもない何かへの期待感で少女は身体を動かすことができなくなっていた。



詩音はどうなる? ↓2
1.なすがままにされる(何をされるかも)
2.自力で抵抗を試みる
3.第三者による助けが入る
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 21:52:02.62 ID:d+EgzfC+O
3
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 21:53:44.02 ID:AO6CLzK+O
2
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 21:54:19.02 ID:nvMsATVj0
1 ディープキスからシックスナイン
33 : ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga]:2018/12/09(日) 22:29:00.79 ID:sHFNtN/f0
詩音「や、やめ……」

ストレイ「抗うな。自分の感情に素直になれ。君はただ、私に全てを委ねればいい」

ストレイ「それを、君自身も望んでいるはずだ」


男の指が詩音の顎にかかる。そして、クイ、と詩音の顎を持ち上げた。

力強い意志が籠った瞳が、男を射抜いていた。


ストレイ「なっ……!?」

詩音「たとえ、どれだけ信じた大切な人であっても……その人が間違った道へ進んだなら、私はそれを止める」

詩音「私の心は、私の物よ……勝手に踏みにじらないでっ!!」

ストレイ(こ、こいつ……!? 私の精神干渉を……!?)

詩音(もっと、もっと精神を研ぎ澄ませ! 偽物の感情なんかに惑わされるな!)


自らの信念を軸に、自らの意識への集中力を高めていく。

精神の揺らぎを、強靭な精神力により強引に鎮めようとする。


詩音「私は、ヒーローになる! 絶対に、悪には屈しないッ!」

ストレイ「このッ……!」
34 : ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga]:2018/12/09(日) 22:32:17.47 ID:sHFNtN/f0
男の手のひらが詩音の額に伸びる。

だが、それよりも早く詩音の右腕が振り抜かれた。


詩音「ハアァ!!」

ストレイ「グハッ!?」


男の身体が吹き飛んだ。

壁にぶつかった男の身体は、力を失いズルズルと崩れ落ちていく。


詩音「はぁ、はぁ……ごめんなさい。意識に集中しすぎて、力の加減ができなかったわ」


――その後。

駆け付けた警察により男――ストレイは御用となった。

詩音は犯罪者逮捕への協力を感謝されたものの、一人で無茶はするなと警察および『ガーディアン』の両方に叱られてしまった。

どうやら、ストレイは第二級危険犯罪者に指定されていたようで、一応一般人の集まりである『ガーディアン』は単独での交戦を禁じられていた相手だった。

事実、仮にストレイが詩音に対し明確な敵意を持っていれば、付け入る隙は生まれなかったかもしれない。

今回はその情報を知らなかったということもあって、厳重注意だけで済んだ。

その場ではきちんと謝った詩音だが、襲われている人を助けるために戦ったことを微塵も後悔していないのだった。


詩音(それにしても……あいつ、気になることを言っていたわね)

詩音(『あの人』って、いったい誰のことだったのかしら?)



【第1話 勝利】 
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