【ファンキル】ロンギヌス「生きる意味」【ファントムオブキル】

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1 : ◆GiMcqKsVbQ [sage saga]:2019/01/06(日) 02:10:00.21 ID:bmdfHbLI0
このスレはAndroid/IOS/DMMで配信中の【ファントムオブキル】のssです

このSSは以下の要素を含みます
・天上編設定
・一部設定改変・無視があるかも
・キャラ崩壊注意?

前スレ
【ファンキル】レーヴァテイン「マスターの子供を産みたい」【ファントムオブキル】(R板に立ったのでR-18です)
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1540916472/
2 :またRに飛ばされた・・・・ ◆GiMcqKsVbQ [sage saga]:2019/01/06(日) 02:15:11.53 ID:bmdfHbLI0
私の名前はフォルカス。と、言ってもわかるのは自分の名前ぐらいだ。とある場所で右も左もわからなく混乱していたところを助けられ、ラグナロク教会の命もあり新しくマスターの隊に入ることになった。

天沼矛「はじめまして〜。今日からあなたの指導を務めさせていただきます、天沼矛と申します。よろしくおねがいします」

フォルカス「はじめまして、フォルカスです。よろしくおねがいします」

私の目の前にいる小さな子供が、どうやら私の指導教官のような人らしい。だが、聞いていた話とは違う。

フォルカス(ラグナロク教会の話だと、私は『ロンギヌス』という人に指導されることになっていたはず)

天沼矛「あの〜、どうしました?」

フォルカス「いえ」

ともかく今は、訓練に集中しよう。
3 :今回もR-18要素いれればいいのかな? ◆GiMcqKsVbQ [sage saga]:2019/01/06(日) 02:15:54.79 ID:bmdfHbLI0
そして休憩の時間になり、さっき疑問に思ったことを聞いてみることにする。

フォルカス「あの、ロンギヌスさんってご存知ですか?」

天沼矛「ロンギヌスさんですか?もちろん知っていますけれど、どうして?」

フォルカス「その、失礼かもしれませんが、ラグナロク教会の方からは私の指導役はファーストキラーズであるロンギヌスさんだと聞いていたんです」

実際に、というのはおかしいかもしれないが、他のセブンスキラーズにはファーストキラーズの人たちが指導についている。

天沼矛「なるほど〜。だからマスターは私に・・・・・」

フォルカス「?」
4 : ◆GiMcqKsVbQ [sage saga]:2019/01/06(日) 02:17:00.20 ID:bmdfHbLI0
天沼矛「いえ、なんでもありません。そうですね〜、もうしばらくここに慣れたなら、ロンギヌスさんとも会えると思いますよ」

いったい、どういう意味なのだろうか。もしかしたら、ロンギヌスさんって相当厳格な人なのかもしれない。それで、失礼が無いようにするために予め別の人がマナーや基礎を叩き込んでくれるとか、そういう感じだろうか。

ならば、ロンギヌスさんと会えるようになれば私も一人前、ということだろう。ならば、やることは一つだ。

フォルカス「わかりました。では改めて、よろしくおねがいします。天沼矛さん」

天沼矛「こちらこそ〜」

この天沼矛さんも、相当な実力者ということはわかっている。今は彼女の胸を借りよう。
5 : ◆GiMcqKsVbQ [sage saga]:2019/01/06(日) 02:17:28.32 ID:bmdfHbLI0
さて、そうは言うものの気になるものは気になるのだ。天沼矛さんとの特訓を終えたあと、ロンギヌスさんについての情報を集めることにする。こういう時はストレートに聞いていくべきなのだろう。新人である以上、ある程度の無礼は許されるのだから。

そういうわけで、とりあえず優しそうで口も軽そうなマスターの元へ向かって聞いていることにしたのだが・・・・

コンコン

フォルカス「マスター、失礼します」

ノックはしてみたが、返事はない。ドアノブに手をかけてみると、鍵は開いていることが分かった。ならば

フォルカス(さて、ここで問題です。マスターの部屋の鍵がかかっていないときに、部屋に入るのはいけないことでしょうか?答えは否。鍵をかけていないマスターが悪いんだから)

と、自分を正当化してマスターの部屋に押し入る。が、当然のことながらマスターはいなかった。

フォルカス(まあ、ノックしても返事はなかったんだから当然よね)

もしかしたら、なにか情報の手がかりになるようなものがあるかもしれない。そう思って部屋の中を調べていると
6 : ◆GiMcqKsVbQ [sage saga]:2019/01/06(日) 02:18:33.13 ID:bmdfHbLI0
ロンギヌス「すぅ・・・・・すぅ・・・・・」

マスターのベッドで、謎の女性が眠っていた。

フォルカス(え、もしかして、マスターの恋人とか、妻とか?いや、でも妻帯者とか聞いてないし、来たばかりだから知らないだけなのかもしれないけれど)

マスターとの関係はともかく、彼の部屋のベッドを占領しているということはそれなりに近しい人物であるには違いない。もしかしたら、件のロンギヌスさんに関してのことも知っているのかもしれない。

フォルカス(ただ、さすがに気持ちよく寝ている人を起こすのは心苦しいし、起こすなんてことはしない方がいいわね。素直にマスターを探した方がいいかも)

そう思い、ベッドで眠っている彼女に目を向けると、気付いた。

フォルカス(・・・・・・・あれ?仰向けで眠っている、にしてはおかしいわね。あきらかに、かけ布団の盛り上がりが小さい)

決して胸が薄いからその分盛り上がっていないだけ、だとかそういう意味ではなく、盛り上がっている部分の長さがおかしいのだ。

フォルカス(普通は足がある分もっと長く盛り上がっているはずよね?)

そこで、針のように細い足を一瞬想像してしまった。だが、昆虫ならともあく人であるならばそんなわけがあるはずもない。内骨格に筋肉がついていて、二足のみで全体重を支える人の足はどうしても太くならざるを得ないのだ。
7 : ◆GiMcqKsVbQ [sage saga]:2019/01/06(日) 02:19:11.62 ID:bmdfHbLI0
フォルカス(ちょっとだけ、失礼します)

好奇心が私を突き動かした。彼女が眠っているベッドのそばまで行き、布団に手をかけ





レーヴァテイン「そこまでにしなさい」





ファーストキラーズの一人である先輩―レーヴァテインさんが私の腕をつかんで止めた。
8 : ◆GiMcqKsVbQ [sage saga]:2019/01/06(日) 02:22:26.53 ID:bmdfHbLI0
今日はここまでで。
今回は一話完結式じゃないので変な所で区切るかもしれません。
じっくり更新していきますが、前回みたいに毎日とはいかないと思います。
そこまで長くはならない予定。それとR-18描写を入れるかどうかは未定。
Rに飛ぶバグ早く直んねぇかな・・・・
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/07(月) 13:04:41.11 ID:FQ/LJ78A0
乙です
Rだからって無理にエロ要素入れる必要もないし、そういう流れになりそうな時に
「ここRだし描写ぼかさなくて良いか」的な感じにすれば良いと思う

前作のシリーズ好きだったので今回も楽しみ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/08(火) 20:53:51.28 ID:Q0z8+1q50
乙です!
ここは普通のスレ建てても問題ないですよ、分離前の速報と大体同じで良いんです
11 : ◆GiMcqKsVbQ [sage saga]:2019/01/09(水) 02:59:31.90 ID:xH1bD4At0
レーヴァテイン「・・・・・誰の許可を得てここに来たの」

目の前のレーヴァテインさんは冷静に、そして怒りを込めた目でこちらを見ている。ヴァナルガンドからはもっと怠惰な人だと聞いていたのだが、目の前の彼女にその気配は一切ない。

フォルカス「その、マスターの部屋の鍵が開いていたので、気になってしまって」

嘘ではない。本当の目的は別にあるのは確かだが、鍵が開いている部屋にロンギヌスさんの情報があるのだろうと気になったのは確かだ。

レーヴァテイン「はぁ、めんどくさ・・・・・さっさとでていきなさい。ここは『まだ』あんたたちが来ていい場所じゃない」

そう言い放ち、レーヴァテインさんはこちらをにらみつける。これ以上この場にいることは不可能だと悟り、私は大人しく引き下がることにした。
12 : ◆GiMcqKsVbQ [sage saga]:2019/01/09(水) 03:00:27.30 ID:xH1bD4At0
レーヴァテイン「好奇心だけでマスターの部屋に勝手に入るだなんて、新しい後輩はずいぶんと失礼な奴みたいね」

ロンギヌス「ん、んぅ・・・・・」

レーヴァテイン「ん、ごめん。うるさかった?」

ロンギヌス「ん・・・・・・zzz」

レーヴァテイン「・・・・ただの寝相、か」

レーヴァテイン「大丈夫。あなたの平穏は、私たちが守るから。だから、安心して」
13 : ◆GiMcqKsVbQ [sage saga]:2019/01/09(水) 03:01:13.58 ID:xH1bD4At0
アスカロン「ロンギヌスさん、ですか?」

同じセブンスキラーズであり、親友とも呼べるアスカロンに少し話を振ってみた。もしかしたら、彼女も何か知っていることがあるかもしれない。

アスカロン「聞いたことないですね。ごめんなさい、フォルカス。お役に立てなくて」

フォルカス「いや、別にいいの。私も名前を知ってる程度だから」

結局、ロンギヌスさんがどんな人物なのかということは未だにわかっていない。マスターに聞いてみようとも思ったのだが、この大所帯を率いるのは大変なのか日夜仕事に追われていて中々話を持ち掛ける機会はない。というか、そもそもあまり姿を見かけない。

フォルカス「マスターってよっぽど忙しいのかしらね」

アスカロン「マスターがどうしたんですか?」

フォルカス「あの人、初日に会って、あとはたまに訓練に顔出すくらいでそれ以外ではほとんど顔を合わせないなって思って」

アスカロン「あー、確かにそうですね。戦闘での指揮を執ったりもしますし、きっと忙しいんでしょうね」

一度だけマスターが指揮を執っている姿を見たことがあるが、確かにあれは忙しそうだった。あれを戦闘の度に出向いてやっているとすると、あまり見かけることもないことに納得できる。
14 : ◆GiMcqKsVbQ [sage saga]:2019/01/09(水) 03:01:51.33 ID:xH1bD4At0
アフロディーテ「でも噂では毎日姫たちをとっかえひっかえして出かけているとかなんとか・・・・」

アスカロン「アフロディーテ、こんにちは」

アフロディーテ「こんにちは、アスカロン、フォルカス」

フォルカス「それって、どういうこと?」

私たちはキラープリンセスだ。普通に街を歩くだけでも恐れられ、後ろ指をさされる存在だ。そんな存在と果たして毎日のように出歩くなんてことをするのだろうか。

アフロディーテ「言葉の通りです。キラープリンセスであることを明かさなければ、私たちも普通の人間と変わりませんから」

アスカロン「それって、つまりデートをしてるってことなんじゃ・・・・」

アフロディーテ「かもしれませんね。それかもしくは、キラープリンセスたちのストレス発散に付き合っている、という感じなのかもしれません。いわゆるメンタルケアというやつですね」

確かに、毎日毎日訓練と戦闘ばかりだとどうしてもストレスは溜まっていく。そういうときはパーッとお金を使ったりおいしいものを食べたりしてストレスを発散したいものだ。もちろん、1人でじゃなく気の置ける人と一緒に。ともすれば、やはりそれは仕事に入るのではないだろうか。

アフロディーテ「マスターの妻と名乗る芭蕉扇さんが、昨日二人で綺麗な扇子を買ってきたと言っていましたし、他にもマスターと出かけた報告は結構・・・・」

フォルカス「マスターの、妻?」

アフロディーテ「はい」

つまり、マスターにかなり近しい人物ということでいいのだろうか。と、すればもしかしたらロンギヌスさんについてなにか教えてもらえるかもしれない。

フォルカス「ねえ、アフロディーテ。芭蕉扇さんってどこにいるかわかる?」
15 : ◆GiMcqKsVbQ [sage saga]:2019/01/09(水) 03:02:20.06 ID:xH1bD4At0
フォルカス「あなたが、芭蕉扇さんですか?」

芭蕉扇「あら、私になにか用かしら?」

この人が、マスターの妻だという人。彼女もキラープリンセスであるのだろうが、マスターはそれを気にせず彼女を娶ったということなのだろう。

フォルカス「はい。芭蕉扇さんに少し聞きたいことがあって・・・・」

芭蕉扇「私に?といっても、属性も武器も違うあなたに戦闘技術は・・・・」

フォルカス「芭蕉扇さんがマスターの妻だとは聞いたんです」

芭蕉扇「!!!」

フォルカス「それで聞きたいことというのが・・・・・」

芭蕉扇「ええ!何でも応えましょう!マスターの妻である、この私が!」

なんだかやけに嬉しそうにしている。わけがわからないけれど、まあいいか。
16 : ◆GiMcqKsVbQ [sage saga]:2019/01/09(水) 03:03:41.68 ID:xH1bD4At0
フォルカス「ロンギヌスさん、について知りたいんです」

芭蕉扇「!」

フォルカス「隊の名簿にも名前は載っていて、本来は私の教育係だったと聞いています」

フォルカス「だけれども一度もあったことが無いんです。本当は、マスターに直接聞きたかったんですが、マスターとは中々顔を合わす機会がなくて・・・・」

芭蕉扇「ええと、その・・・・・」

フォルカス「マスターの妻、つまりマスターに一番近しいあなたなら何か知っているんじゃないかと思ったんですが、どうでしょうか?」

芭蕉扇「・・・・・・一番ではありませんわ」

フォルカス「え?」

芭蕉扇「私は、どうやっても一番にはなれないの。マスターに一番近しいだなんて、そんな驕ったことを言えるわけがない」

フォルカス「それは、一体どういう・・・・」
17 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/09(水) 03:07:15.64 ID:xH1bD4At0
今回はこのあたりで。ロンギヌスと初詣に行きたかった。
なんで最新スレッド一覧に載らないんだろうと思ってたらsageてたことに今気づいた。そりゃ上がってこないわ。
次回からはageていくつもりです。
18 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/11(金) 00:50:32.66 ID:TePVGKvP0
芭蕉扇「いえ、なんでもないわ。それと、ロンギヌスについては私からは何も言わない」

フォルカス「え、どうしてですか?」

芭蕉扇「マスターが告げていないというのならば、時期尚早ということなのでしょう」

フォルカス「そうなんでしょうか?」

芭蕉扇「旦那の考えをくみ取るのも妻の仕事!そうにきまっていますわ!」

納得いかないが、確かにマスターから何も告げられていないということはそれだけ重要なことなのだと思う。そう思いたい。

芭蕉扇「それでも」

フォルカス「?」

芭蕉扇「どうしても知りたいというのならば、ファーストキラーズに尋ねてみなさい。ロンギヌスも同じファーストキラーズ、もしかしたら教えてくれるかもしれないわ」

フォルカス「なるほど、ありがとうございます」
19 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/11(金) 00:51:35.80 ID:TePVGKvP0
ファーストキラーズ、やはりそこに行きつくのか。しかしながら、ファーストキラーズのレーヴァテインさんからの印象は先日のアレで最悪になっていると思う。聞いたところで教えてくれるのかどうか・・・・

天沼矛「ふ〜、きもちいいですね〜」

フォルカス「そうですね。・・・・・あの、今日の訓練は?」

天沼矛「体を休めるのも仕事の内ですよ〜」

他のセブンスキラーズの話を聞いたところ、シユウやアフロディーテ、ムラマサはかなり厳しい訓練になっているそうだ。グリモワールはそこそこ(肉体よりも精神的に疲れるらしい)、アスカロンは優し目でヴァナルガンドはほぼ放置(指導係がなぜか剣のレーヴァテインさんというのもあるが)だそうだ。

天沼矛「あ、そういえば〜」

フォルカス「?」

天沼矛「近いうちに他のセブンスキラーズの人たちと一緒に模擬戦をするようにとマスターからのお達しがあったので、伝えておきますね〜」

え、なにそれ、私聞いてない。

フォルカス「近いうちに、というのはいつですか?」

天沼矛「そうですね〜、マスターが立ち会うと思いますから、早くとも1週間後でしょうか〜?」

マスターは今教会本部の方に出向しているはずだ。となると、遅くなるのも当然なのかも。ここと教会本部は結構離れているし、向こうでも何日かの滞在をするのだろう。
20 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/11(金) 00:52:12.55 ID:TePVGKvP0
食事の時間中、たまたまセブンスキラーズが全員近くの席に集まったので模擬戦の話を振ってみたけれど・・・・

アスカロン「え、なんですか、それ。私聞いてませんよ?」モグモグ

ヴァナルガンド「私もですね〜」モグモグ

グリモワール「ワタシも」

アフロディーテ「私は聞きましたが」

シユウ「そういえば、ぱらしゅがなんか言ってたっけ?」

ムラマサ「わた、拙者は聞いておらぬ」

フォルカス「え、これ言ってよかったのかしら?」

もしかしたら、なにかの意図があって伝えてない人もいたのかもしれない。だとすれば、私はやらかしたことになる。

アスカロン「しかし、模擬戦ですか。ちょっとまだ不安ですね。やっぱり、1対1で行うんでしょうかね?」

アフロディーテ「そうなると私やヴァナルガンドは不利になってしまいますね」

グリモワール「それか、ワタシたちでチームを組んでファーストキラーズたちと戦ってみるとか?」

アフロディーテ「む、無理です無理です、そんなこと。ボコボコにされちゃいますよ」

ヴァナルガンド「私たちじゃ手も足もでないうちにやられちゃいますよ〜」

シユウ「そうか?シユウはぱらしゅなんかにまけないぞ!」

ムラマサ「おねえちゃ、姉上と・・・・無理無理無理無理、絶対勝てない!」

フォルカス「まあまあ、まだ実際の形式が決まったわけじゃないし。その日に備えてできることをするだけよ」

できること、といっても訓練ぐらいだが。もし、ここでファーストキラーズの人たちと戦うとして、万が一にも勝てたならば、もしかしたらロンギヌスさんについて教えてもらえるかもしれない。

この隊にいるはずの、名前と武器・属性以外なにもわからないファーストキラーズの一人、ロンギヌスさん。私を指導しない理由というのは、一体何なのか。今のところ天沼矛さんにマナーや何やらは教わっていないし、厳格すぎる人とかではなさそうなんだけど・・・・。
21 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/11(金) 00:53:54.18 ID:TePVGKvP0
―1週間後―

アスカロン「ええっ!?マスターが戻ってこれないんですか!?」

ティルフィング「はい。こちら戻ってくる途中に異族の群れが出没したので、退治するのに時間がかかったことが原因です」

パラシュ「それに加えて先日の雨で川が氾濫し、橋が壊れたそうだ。こうなるとかなり遠回りしないといけないから、あと1週間はかかりそうだね」

シユウ「え〜?それじゃあもぎせん?はできないの?」

ティルフィング「マスター立ち合いの元、という話でしたけれど、私もどういう形式にするかとか詳しくは聞いていないんです」

パラシュ「となると、やはり延期せざるをえないかな」

天沼矛「しょうがないですね〜。今日は普通に合同訓練ということにしましょうか〜」

連携を高めるための合同訓練自体は週に1度程度の頻度でやっているので、新鮮なものでもなんでもない。少し残念ではあるが、無い物ねだりをしてもしょうがないので、気持ちを切り替えて訓練に臨もう。
22 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/11(金) 00:55:24.85 ID:TePVGKvP0
アルテミス「それじゃあ、いつも通り5・5・4に分かれてもらって・・・・あら、人数が足りないわね」

ヴァナルガンド「レーヴァテインさんは少し遅れるそうです〜」

フライクーゲル「んー、レーヴァテインって今日の係だったっけ?」

係?なにかの当番のようなものがあるのだろうか?・・・・そうえいば、食事当番、掃除当番、補充当番はすでにあった。しかしファーストの人たちが当番に入る時は指導されているセブンスたちも一緒に当番をするはずなので、ヴァナルガンドがここにいるのはおかしい。この合同訓練のためにあの怠惰なレーヴァテインさんが一人で送り出すわけもないし・・・・

マサムネ「いや、今日はロンゴミアントが係のはずだ」

フライクーゲル「だよね?んー、レーヴァテインがレイトする理由・・・・」

ティルフィング「まあまあ、それはレーヴァテインが戻ってきてから聞けばいいでしょう。私たちは先に始めておきましょう」

そうして、仕方なく4・4・5に分かれての訓練が始まった。
23 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/11(金) 00:56:20.36 ID:TePVGKvP0
そうして30分ぐらいしてからのこと

レーヴァテイン「ごめん、遅れた」

謎の紙の束を持ってレーヴァテインさんがやってきた。なんだろうか、あれは。

ティルフィング「なにかあったんですか?遅れるなんて珍しい」

レーヴァテインさんは訓練に遅れたことは今までなかった。一足先に訓練場に来て昼寝しているのが彼女のいつものスタイルだ。

レーヴァテイン「模擬戦、今からやるよ。それを確認して、あと声掛けもしてきてたの」

模擬線について、確認してきた?まさか、マスターが戻ってこれないことを見越して、マスターのところまで1人で向かっていたとか?

レーヴァテイン「形式は1対1の団体戦。私たちファーストキラーズは今回戦わないから、武器は置いて」

ファーストキラーズの人たちに相手をしてもらえるわけではないようだ。彼女たちにとっては正しい意味で役不足ということなのだろうか。

レーヴァテイン「セブンスキラーズの相手は、草薙剣・八咫鏡・天沼矛」

天沼矛「私もですか〜?」

レーヴァテイン「それと、シタ・グリダヴォル・オティヌス・デュランダルの7人。対戦相手はセブンスの方が指定する、ただし被りはなし。最終的に勝ち数が多い方が勝ち」

レーヴァテインさんが淡々とルールを告げる。声掛けというのは、今の6人(天沼矛さんはここにいる)にしてきたのだろう。それなら遅れるのも納得だ。

レーヴァテイン「私たちファーストキラーズは、模擬戦最後まで見てからそれぞれ自分が担当している姫に評価を伝えるという形にする。ここまででなにか質問は?」

フォルカス「あの、いいですか?」

レーヴァテイン「なに?」
24 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/11(金) 00:56:46.67 ID:TePVGKvP0
フォルカス「天沼矛さんは模擬戦の相手ですが、私の評価もそのまま天沼矛さんが行うんでしょうか?」

それだと、軽くオーバーワークな気がする。のんびり屋な彼女にあれもこれもとさせるのは酷だろう。

レーヴァテイン「ファーストキラーズが見るって言ったでしょ。あなたを見るのは、本来のあなたの指導役だった姫」

フォルカス「それって、つまり―」

レーヴァテイン「そう」
25 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/11(金) 00:58:09.40 ID:TePVGKvP0






レーヴァテイン「ロンギヌス。あの子があなたのことを見てくれる」





26 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/11(金) 00:58:41.53 ID:TePVGKvP0
なんだろう、この棚から牡丹餅というか、思いがけないところでロンギヌスさんと出会うことができるようだ。少し拍子抜けではあるけれど、目的が叶うのならば問題はない。

レーヴァテイン「今、ロンゴミアントが連れてきてくれるからもう少し待ってて。その間にセブンスのみんなはアップをしておいて」

いつになく、レーヴァテインさんがやる気を出しているように見える。ロンギヌスさんは、やはり厳格な人なのかもしれない。でも、連れてきてくれる、とはいったい。わざわざ連れてこないといけないほど、方向音痴なのだろうか?

ティルフィング「もしかして、この模擬戦の話もロンギヌスから?」

レーヴァテイン「正解。マスターのことだから、もしものときの準備ぐらいしてるかもって聞いてみたらビンゴだったの」

なるほど、ロンギヌスさんはマスターの秘書のようなものなのだろうか。私は執務補助をまだやったことがないので(執務補助はやれる者が限られているらしいが)会ったことないのも当然なのかもしれない。

パラシュ「来たみたいだね」

パラシュさんが、ロンギヌスさんの到着を知らせてくれる。ついに、対面するのだ。私の本来の指導役と。ファーストキラーズの一人、ロンギヌスさんと。

アルテミス「まあ、驚かないでというのは難しいでしょうね」

いったい、何を言って―
27 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/11(金) 00:59:21.51 ID:TePVGKvP0
ロンギヌス「はじめまして、セブンスキラーズのみなさん。ロンギヌスと申します。こう見えても、ファーストキラーズの一人です」





ファーストキラーズの一人にして、私の本来の指導役であるロンギヌスさん。彼女は





ロンギヌス「それと、長い間挨拶できなかったことを、お詫び申し上げます」





本来あるはずの、武器を持ち、歩くための、キラープリンセスとして戦うための、人として生活するための、





ロンギヌス「見ての通りの身体ですから、気軽に会いに行くということができなくて」





手も足も無い、姿だった。
28 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/11(金) 01:02:09.35 ID:TePVGKvP0
今日はこの辺りで。ロンギヌスはロンゴミアントが車いすを押して連れてきてくれてます。
フォルカスさんがメイン面してるけど、メインヒロインはロンギヌスです。
しかしこのキャラ選だと私が氷槍好きだってバレそうな気が・・・・トライデントどこで出そうかな。
エンヴィは次期的にまだ加入してないはず。どこかで絡ませるかも。
29 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/25(金) 00:48:49.40 ID:zfBc94150
絶句。それ以外にこの状況を表す言葉はなかった。ファーストキラーズの一人、ロンギヌスさん。私の指導係となるはずだった人。その人がまさか

フォルカス「こんな人、だったなんて・・・・」

そう言葉を漏らした瞬間、レーヴァテインさんが鋭く睨みつけてきた。

レーヴァテイン「フォルカス、言葉は選んだ方がいいよ。これは警告」

気が付くと、セブンスキラーズ以外の全員が、私を見据えている。私は禁句を言ってしまったようだ。

ロンギヌス「いえ、いいんです、レーヴァテインさん。私の姿が気持ち悪いのは確かだと思いますし、この反応も当然です」

ばつが悪そうにロンギヌスさんが言う。

レーヴァテイン「やめて、ロンギヌス。自分のことを卑下しないで。あなたは―」

ロンギヌス「レーヴァテインさん」

レーヴァテイン「・・・・・わかった。今回は見逃すよ。でも、次はないから」ギロッ

もしかしたら、この二人には、いえ、この隊には、私が想像もできないくらい深い問題があるのかもしれない。今からでも所属を変えれないかな・・・・・。
30 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/25(金) 00:49:39.05 ID:zfBc94150
合同対抗戦の結果として、まあ惨敗だったとは言っておこう。なんというか、レベルの違いを見せつけられた形になった。0勝7敗、まだまだ力不足なのがわかる。

そして、反省会の時間。私は実際に戦って、現指導係でもある天沼矛さんと、ロンギヌスさんと三者で話をすることになった。

ロンギヌス「まず今回はオーダーからよくありませんでしたね。私たち槍は剣に有利ですから、フォルカスさんは草薙剣さんとやるべきでした」

天沼矛「それに、私たちはいつもやってますからね〜。こう、癖なんかもわかっちゃうので、さばいたりとかもしやすいんですよ〜。ぐるぐるーってしたらさばけますからね〜」

ロンギヌス「ただ、基本の型はしっかりとできているので、あとはそれを自分に馴染ませていくといいと思いますよ。天沼矛さんもそうでしたから」

天沼矛「私と、あともう一人もロンギヌスさんに教わってたんですよ〜」

悪かった点、そしてよかった点。ロンギヌスさんはどちらも挙げてくれた。それに、たった一度見ただけなのに、細かい癖まで見抜いている。

ロンギヌス「フォルカスさんのクセとして、構えた時に―」

きっと、この人はすごく強いんだと思う。それこそ、他のファーストキラーズたちに引けを取らないぐらいに。だからこそ、気になってしまう。

フォルカス(なぜ、戦えなくなってまでなお、ここにいるのか)
31 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/25(金) 00:50:39.64 ID:zfBc94150
その日の夕食の時間、私たちセブンスキラーズは再び集まっていた。話題はもちろん、ロンギヌスさんの話だ。こういうときに反省会にならないのは、私たちが未熟な証なのかもしれない。いや、この隊で食事時に反省会をしている姫は見たことないから、関係ないのかも。

アスカロン「ロンギヌスさん、優しそうな人でしたね」

ムラマサ「少なくとも、声を荒げて怒ったりする人ではなさそうでしたけど・・・・どうですか?フォルカス」

フォルカス「そうね、そういうのとは程遠い人だわ」

声色はすごく優しくて、というかおどおどしてて、厳格なんてことばが尻尾を巻いて逃げ出すぐらいには温和な姫。

シユウ「ろんぎぬすとはあんまり遊べそうにないな」

アフロディーテ「確かに、あの状態ではシユウと遊ぶのは難しいでしょうね。ですが、このタイミングで会えてよかったと思います」

グリモワール「まあ、入隊直後にはじめましてってしてたら悪いけどこの隊大丈夫?ってなってたでしょうしね」

ヴァナルガンド「そうですか〜?むしろ私は、どんなになってもちゃんと面倒見てくれるんだな〜って思いましたけど」

あの姿を見て、抱いた感想は様々だ。だけど私は、胸の内に秘めた疑問を話すことは出来なかった。それを口に出してしまうと、私はここにいられなくなるような気がして。
32 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/25(金) 00:54:52.49 ID:zfBc94150
ロンギヌスさんと出会って数日過ぎた。その間に彼女に憑いて分かったことがある。

まず、ロンギヌスさんの立場としては姫たちのこの隊における相談窓口であるということ。それは私たちキラープリンセスも、マスターも利用するもの。戦闘のこと、業務のこと、プライベートの事、なんでも相談を受け付けてくれる。

次に、彼女の世話を担当する係があるということ。といってもこれは希望者のみ、その中でもちゃんと任せられると判断された者だけが担当することになっている。だから嫌々・・・ということはないみたいだ。

そして最後に、ロンギヌスさんの状態は、ラグナロク教会には秘匿してあるということ。その理由は容易に想像がつく。彼女の処分命令がくだらないようにするためだろう。

フォルカス(この隊にとって、彼女は精神的な支柱になっているみたいね。戦うどころか、日常生活を送ることすら困難になった状態でもなお、除籍されずに残っていられるほどに)

いや、残っていられるのではなく、残らなくてはならないのかもしれない。彼女がいなくなると、この隊は崩壊してしまう。絶対に折れてはならない柱。もしかしたら彼女は、この隊に縛り付けられているのかもしれない。

フォルカス(だとしたら、随分と勝手な話よね。あんな状態になってもなお、働き続けなければならないなんて)

とはいえ、このご時世だ。まともに動くことができない彼女が、ここ以外のどこかで生きていけるとは到底思えない。そうであるならば、お互いにとってウィンウィンの関係を保っているのかもしれない。

フォルカス(彼女が隊に貢献し続ける限り、彼女は生きていられる。・・・・そこまでして、生きたいと思うものなのかしら。今の状態は、はたして生きているといえるのかしら)
33 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/25(金) 00:55:24.21 ID:zfBc94150
フォルカス「で、そこのところどうなんですか?」

ロンギヌス「そう、ですね。もしかしたら皆さんは、本当は私のことを疎ましく思っているかもしれません」

ロンギヌス「でも、私は・・・・マスターの側にいたいですから」

ロンギヌス「ここに私がこの姿でいるのは、私のわがままが原因です。ですから、他の人たちをあまり悪く言わないでください」

フォルカス「・・・・淘汰、された方がいいんじゃないでしょうか。そうすれば、記憶はちゃんと引き継がれて」

ロンギヌス「それも、考えました。でも、ダメなんです。淘汰されてしまったら、根幹の部分が変わってしまう。私の記憶を持っていたとしても、そこに立っているのは私じゃないんです」

最後の一人になるまで繰り返し、オリジナルに近づく。私たちキラープリンセスに宿命づけられた淘汰の運命。彼女は、それに逆らおうというのか。

ロンギヌス「フォルカスさんにも、いつか分かる時が来ると思います。腕も足ももがれ、動くことすらままならない状態になっても、生きる意味ということが」

キラープリンセスとして戦うことができなくなっても、生きる意味。はたして、そんなものがあるのだろうか。私にはまだ、わからない。彼女がなぜ生き続けたいのか。
34 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/01/25(金) 00:58:27.15 ID:zfBc94150
レポートやらなんやらしてたらこんなに更新が遅くなりました。しかも量少ない・・・・
エタらせることだけはなんとか回避したい所存。
ロンギヌスの脇腹にひたすらトマトをぶつけたい。
35 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/09(土) 02:56:41.10 ID:lroi5Ca40
フォルカス「生きる意味、か」

私たちキラープリンセスが存在する意味は戦うこと。戦い、淘汰を繰り返し、その末にオリジナルに近づくこと。

フォルカス「どう思います?」

天沼矛「ほえ?ああ、ごめんなさい。ぼーっとしてました」

天沼矛さんがぼーっとしているのはいつものことだ。特に気にはしていない。今は訓練中でもないし、彼女に非はない。

天沼矛「それで、なんのお話でしたっけ?」

フォルカス「生きる意味です。私たちキラープリンセスが生きる意味とは」

天沼矛「難しいことを聞きますね〜」

難しいのだろうか。それほどまでに考える必要があるのだろうか。答えなんか決まっているだろうに。

天沼矛「おいしいごはんを食べたり、綺麗な景色を見たり、いろいろとすることはありますし・・・・」

あなたは何を言っているんだ。

天沼矛「う〜ん・・・・・生きる意味は、いろいろありますけど・・・・」

天沼矛「生きる理由は、ここにみんながいるからですかね」

フォルカス「みんな?」

天沼矛「はい。草薙ちゃん、八咫ちゃんもいますし、それに・・・・・・」

天沼矛「マスターが、いますから」
36 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/09(土) 02:57:14.59 ID:lroi5Ca40
どうして

アロンダイト「生きる意味ですか?ここに戻ってくるためです。マスターが、帰りを待ってくれていますから」

どうして

ミョルニル「ミョルニルちゃんはね、マスタと遊びたいから!」

私たちはキラープリンセス

シェキナー「きっと、私がいなくなってしまったらマスターが悲しみますから」

戦うために生きる存在

ガンバンテイン「そんな面倒なこと聞かないでよ〜。・・・・まっ、マスターが無事に帰ってきてって言ってくれるからかな」

それなのに、なぜ

シタ「ミトゥムちゃんとマスターの元に戻るためです」

ミトゥム「死んだらねーちゃんに殺される!あとマスターも絶対怒るし!」

ティルフィング「デュリンもマスターも私を待っていますから」

テュルソス「おいしいお酒をマスターと飲みたいからね」

ラブリュス「応援してくれるファンがいるからね!マスターとか!」

レーヴァテイン「私が死んだら、誰がマスターやロンギヌスを守るのよ」
37 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/09(土) 02:57:56.05 ID:lroi5Ca40
アスカロン「フォルカス、最近色んな人に話しかけてるみたいですね」

フォルカス「・・・・ロンギヌスさんが、どうしてあんな姿になってまで生きようとしているのか、わからなくて」

フォルカス「生きる意味、って言ってたけど・・・・私にはわからない。戦うことのできないキラープリンセスに、価値があるとは思えない」

アスカロン「あー、もしかして、フォルカスあの話を知らないんですか?」

フォルカス「あの話?」

アスカロン「はい。ロンギヌスさんって、マスターとの付き合いが一番長いんですよ」

フォルカス「・・・・それって、ティルフィングさんじゃないの?」

アスカロン「なんでも、ティルフィングさんは実装時期が1周年のときだったとかなんとか・・・・」
※現在の通常ティルフィングが実装されたのは1周年のとき。それ以前は私服ティルフィング(☆4まで進化可能)しかいなかった。

フォルカス「実装時期ってなによ」

アスカロン「まあまあ、そういうわけもあって、ロンギヌスさんはマスターから一番頼りにされているんです」

つまり、マスターが無理に引き止めたということなのだろうか。いや、そういう感じではなさそうだ。

アスカロン「戦闘面でも、ちょっとおどおどしてるけどすごく強かったし、書類作業とかも知り尽くしているんですって」

アスカロン「そうなると、自然と他の人たちも頼るようになっていって、気が付くとみんなの相談役みたいな感じになっていたそうですよ」

相談役・・・・それが、彼女が生きる理由なのだろうか。彼女にはまだ、役割があるから?

アスカロン「でも、私たちが来る少し前に大規模な戦闘があって、大量の異族から撤退するときに殿をつとめて、そのまま・・・・」

アスカロン「マスターたちが急いで戻ってきたときには、全滅した異族の死骸と、血だまりの中に倒れているロンギヌスさんがいたそうです」

フォルカス「そして、そのロンギヌスさんには腕も脚も残っていなかったと」

アスカロン「・・・・・全部、ティルフィングさんが教えてくれました。ロンギヌスさんは、あんな体になってまで戦ったんだと。戦いが嫌いなロンギヌスさんが、戦い続けたのだと」

アスカロン「姿がどうであれ、ロンギヌスさんは立派に戦ったのだと、誇らしげに言っていました」
38 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/09(土) 02:58:23.68 ID:lroi5Ca40
アスカロンの話を聞く限り、彼女はたまたま死ねなかっただけなのかもしれない。そして、なし崩し的に生きているのかも。

フォルカス「・・・・やっぱりみんな、気になってたのね。いや、もしかしたら私が話を振ったのもあるかも」

先日、ロンギヌスさんについて尋ね回っていたことを思い出す。それを受けて、わざわざ聞いてくれたのかもしれない。

グリモワール【フライクーゲルは、当時別の戦闘に行ってたんだって。戻ってきたらあんなことがあってびっくりしたって】

アフロディーテ【アルテミスさんはマスター率いる隊で近隣住民の避難誘導と護衛をしていたとか。そうとう大規模な異族の発生だったみたいです】

ムラマサ【おねえちゃ、姉上はアルテミスさんと同じく主君と共に避難誘導と護衛をしていたとか。とはいえ、異族は一切来なかったとの話ですが・・・・】

シユウ【ぱらしゅはまんがいちがなんとかでたいきしてたって!ろんごみあんとがもどってきたからすぐにいったっていってた!】

ヴァナルガンド【レーヴァテインさんは何も教えてくれませんでした。ただ、何かをすごく悔やんでいるみたいで】

当時は、ファーストキラーズのみんなが別の任務に就かないといけないほど忙しかったのだろう。そして、アスカロンから聞いたロンギヌスさんと一緒部隊を組んでいた姫たちは、いずれも私がまだまだ遠く及ばないほどの実力者ばかりだった。それでも撤退の道を選んだということは、相手の強さも相当なものだったのかもしれない。

しかし、一つ疑問がある。アスカロンは助けが駆けつけた時には異族が全滅していたと言っていたけれど、ロンギヌスさんはどのタイミングで手足を失ったのだろうか。

フォルカス「・・・・やっぱり、直接本人に聞くしかないか」
39 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/09(土) 03:02:05.60 ID:lroi5Ca40
とりあえずここまでで・・・・
今回の教訓。テスト期間間近でSSを始めてはいけない。
バレヘレナかわいい。マスターが基本M気質でピュアだから悪戯好きなヘレナとは相性がいいのかもしれない。
いたずらっ子の笑顔を曇らせたい。目の前でチョコを投げ捨てたりして。キル姫相手にやったら殺されそうだけど。
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/09(土) 08:28:26.07 ID:OAiEggS1O
おつ
ロンギヌスに義手や義足を与えてやりてえ…浮かばれねえ
41 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/10(日) 00:43:15.34 ID:AHRjiPGn0
ロンギヌス「ええ、確かにそうですね。異族が全滅していたのに、手足を全て失うのはおかしいです」

本人からもおかしいとお墨付きをもらえてしまった。

フォルカス「それに、ロンギヌスさんの武器は切れた腕と共に少し離れたところに落ちていたと聞いています」

ロンギヌス「はい。あのときは、確か右腕が落とされて、左に持ち替えたたものの左腕も斬り飛ばされましたから」

ならば本当に、どうやって彼女は異族を全滅させたのか。もしかしたら、彼女より相当強い異族がいて、彼女が手足を失ったのを始末したと思ってどこかにいったのかもしれない。

フォルカス「・・・・失礼ですが、ロンギヌスさん。本当に、異族を全滅させたんですか?取り逃がしは?」

ロンギヌス「ありません。異族は遠く離れて追いつけない距離にいるものよりも、より近くにいるものを狙う。私が気付かずに逃がした、ということは考えにくいです」

フォルカス「いえ、そうじゃなくて・・・・」

ロンギヌス「フォルカスさん、あなたは時系列を勘違いしてますよ」

時系列を勘違い?異族との戦闘と、手足を失ったことに?

フォルカス「・・・・・・・・だとしたら、ロンギヌスさんは、【異族を全滅させた後】に【手足を失った】?」

ロンギヌス「はい、正解です」

つまりは、異族以外との戦闘があったということになる。それも、手足を失うほどの激しい戦闘。大規模な異族の中、それを全滅させたロンギヌスさんとわざわざ戦うだなんて―
42 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/10(日) 00:43:43.08 ID:AHRjiPGn0
あるじゃないか。そんな状態でも戦わなければいけない理由が。私たちはキラープリンセス。だから、そんな理由は一つしかない。

フォルカス「淘汰・・・・?」

ロンギヌス「そういうことです。私は、イミテーションと戦って、手足を失った」

フォルカス「それこそありえない。淘汰は絶対原則、たとえ手足を失って命乞いをしたとしても、見逃せるようなものじゃない」

ロンギヌス「そうですね」

フォルカス「なら、手足を失ったあなたがここにいることはおかしい」

ロンギヌス「・・・・そうですね」

フォルカス「なら、あなたはいったい―」

ロンギヌス「淘汰の果てに、残っているものが一人いる。それが私だった」
43 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/10(日) 00:44:18.18 ID:AHRjiPGn0








ロンギヌス「私が、勝利したということですよ」








44 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/10(日) 00:46:27.49 ID:AHRjiPGn0
―異族殲滅時―

ロンギヌス「・・・・・これで、終わりですか」

ロンギヌス(こんな数を相手にしたのははじめてです・・・・。もう足もフラフラ、手もガクガク。まともに動けませんね。助けが来るのを待って―)

ロンギヌス「・・・・・・・運が、悪いみたいですね」

ロンギヌス(敵)「・・・・・・そうですね。あなたは、もうまともに戦える状態ではないのに」

ロンギヌス「ええ。疲れて、もう全然動けません」

ロンギヌス(敵)「見なかったことにしたい、ですけれど・・・・・ああ、無理、ですね」

ロンギヌス「はい。淘汰はキラープリンセスに課せられた絶対原則。無視することはできない」

ロンギヌス(敵)「では、せめて。祈りを捧げる時間ぐらいは、いいんじゃないでしょうか」

ロンギヌス「・・・・・申し出は嬉しいんですけれど、結構です。闘りましょう、マスターが来る前に」

ロンギヌス(敵)「・・・・わかりました。あなたがそういうなら。では、淘汰をはじめましょう」
45 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/10(日) 00:47:12.67 ID:AHRjiPGn0
疲労困憊の中、必死で戦った。ギリギリのところで攻撃を受け流し、寸でのところで回避して、とにかく反撃のタイミングを待った。

でも、限界がある。

ザンッ

ロンギヌス「あぐっ!?ああああっ!!!!」

ロンギヌス(敵)「まずは、右腕。あなたは相当な強さのようですから、確実に勝てるようにさせてもらいます」

すぐに左手一本で槍を持ち、応戦する。

ザンッ

ロンギヌス「あぐっ、ぐううっ・・・」

ロンギヌス(敵)「左足・・・・・まだ、立ちますか」

ロンギヌス「はぁ、はぁ・・・・」

左手に持った槍を支えにして立ち上がる。だけど、だからといってさっきまでのように戦えるわけもなく。

ザンッ

ロンギヌス「あ”あ”あ”あ”あ”あ”っっ!!!!!」

ロンギヌス(敵)「ギリギリのところで右足を捨てて左腕をかばいましたか。ですが、あなたはもう立ち上がれないはずです」

ロンギヌス(敵)「・・・・抵抗しなければ、楽に倒します。だから、もう―」

ロンギヌス「はぁ・・・・はぁ・・・・ぐっ・・・・まだ、です・・・・・まだ、私は、生きている・・・・・」

ロンギヌス(敵)「・・・・・・・」
46 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/10(日) 00:48:00.73 ID:AHRjiPGn0
身体からどんどん血が流れていく。体温がどんどん下がっていく。目も霞んできた。でも、私は槍を構える。

ロンギヌス(敵)「・・・・・あなたが、どうしてここまで抵抗するのか、わかりません。同じ私だからこそ」

ロンギヌス「はぁ・・・がはっ・・・・はぁ・・・・ちがい、ますよ。私とあなたは、同じじゃ、ない」

相手にむかって槍を突く。もちろんあたるはずもなく、回避されてしまう。それに合わせて向こうからも攻撃が来るが、本当にギリギリのところでいなしている。

ロンギヌス(敵)「・・・・・あなたを倒すには、もうこれしかないみたいですね」

ザシュッ

ロンギヌス「あああああああっ!!!!!」

ロンギヌス(敵)「う、ぐっ・・・・・こちらも傷を負いましたが、これで、私の勝ちです」

相手は、私の攻撃をあえて受けた。そのうえで、私の腕を斬り飛ばした。もう、武器を持つことができない。それどころか、動くことすらできない。視界がブラックアウトする。何も、見えない。何も、聞こえない。

ロンギヌス(敵)「あなたは強かった。あなたの記憶と力は、私が受け継ぎます。だから」

ロンギヌス(敵)「これが救いでありますように」
47 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/10(日) 00:50:56.86 ID:AHRjiPGn0
きっと、私はこのま淘汰されるのだと、そう思った。私が消えたら、私はどうなってしまうのだろう。記憶は受け継がれるけれど、そこにいる私は私であって私でない。私は、いなくなってしまうのだ。

ふと、みんなの顔が浮かんでくる。これが、走馬燈というものだろうか。

ティルフィングさんはデュリンさんのチョコをこっそり食べたのがバレて怒られていて、レーヴァテインさんが木陰にもたれながらそれを眺めている。

フライクーゲルさんがパラシュさんとアルテミスさんの手をひっぱって、マサムネさんが夕飯に使う食材の品定めをしている。

そして、そんな様子を、マスターと一緒に、見ている。私の、愛しい人。

初めて会った時はお互いにダメダメで、マスターはマスターとして、私はキル姫として少しずつ一緒に成長していった。

私にいいことがあるとマスターは自分の事のように喜んでくれた。辛いことがあると、何も言わず抱きしめてくれた。優しくて大きな手で私の頭を撫でてくれた。

突然脇腹をつつかれて怒ったこともある。水鉄砲で一緒に遊んだりも。おたがいにびちょびちょになりながら、子供みたいに遊んでいた。

・・・・・それもこれも、全部ただの記憶になってしまうのだろうか。私の思い出は、すべてただのデータになってしまうのだろうか。

そうなったとき、マスターは、どう思うだろうか。どんな顔で、そこにいる【私】を見つめるのだろうか。

嫌だ。失いたくない。嫌だ。消えたくない。マスターに、悲しい顔をさせたくない。みんなの、マスターの元に、帰りたい。

やられてたまるものか。
48 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/10(日) 00:52:18.98 ID:AHRjiPGn0
ロンギヌス(ここっ!)

ガキッ

ロンギヌス(敵)「!?!?!?!?」

きっと、【私】のことだから、最期に攻撃する場所は決まっている。手も足も飛ばしたのだから、あとは首を斬り飛ばすだけだ。ああ、それが好都合なのだ。その位置なら、間に合う。

ロンギヌス(敵)「わ、私の槍を、口で、受け止め」

咥えた槍をそのままひっぱる。槍をしっかり握っていた相手は、バランスを崩す。無防備に地面に倒れこまないためには槍から手を放す必要があって、そうなれば―

ロンギヌス(【私】の弱点は、ここ)

槍を咥えなおして一突き―――相手の左の脇腹に、切っ先を突きさして、心臓を穿つ。

ロンギヌス(敵)「っっっ!!!!!」

【イミテーション】が消えていく。【私】の記憶が流れ込んでくる。そこで、私の意識は途絶えた。
49 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/10(日) 00:52:59.33 ID:AHRjiPGn0
ロンギヌス「次に目を覚ましたら、そこは私のベッドでした。起きて一番最初に見たものは、嬉しそうなマスターの顔でした。生きて、戻ってこれてよかったと、そう思いました」

彼女は、私が想定していたよりもずっと、強かったようだ。私はきっと、手足を失ってもなお戦うだなんてできない。いや、そんなこと出来る者の方が少ないだろう。

ロンギヌス「それからはマスターやファーストキラーズのみなさんと相談して、今の役割に落ち着きました。別のロンギヌスを見つけて、私からすべてを伝えたうえで淘汰されるというのも考えたんですが・・・・」

ロンギヌス「全員に反対されてしまいまして。幸い、ずっとマスターといたのだとか、トライデントさんや天沼矛さんを指導していたのもあって訓練や事務に関して相談を受けることができましたから、以来サポートに回っています」

ロンギヌス「・・・・サポートできているかどうかは微妙な所ですけどね。自分では動くことすらままなりませんから、私はお世話されてばかりです」

彼女が言っていた生きる意味というのはこういうことなのだろうか。いや、彼女だけじゃない。この隊にいる姫たちはみんな、自分以外のために生きている。

フォルカス(自分がいなくなることで、どんなことが起こるのか)

考えたこともなかった。私がいなくなったらだなんて。それはきっと―

フォルカス(私が、弱いから)
50 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/10(日) 00:59:10.62 ID:AHRjiPGn0
ヤッホイ!大事な用事がないから毎日更新できるよ!やったねカリスちゃん!
別にリョナが好きなわけじゃないけど、動けない女の子には興奮する。
全く関係ないけどディスラプターズはみんなかわいいよね。
レーヴァテインとはイチャイチャしたい。
ヘレナを徹底的に追い詰めて精神的に依存されたい。
カリスちゃんには甘えたい。
ソロモンは基本無視でたまにかまってあげたい。
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 01:53:25.08 ID:urDe7pe6O
キル姫の可愛がりかたは歪みがち
52 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/11(月) 01:50:08.65 ID:mLYfP92k0
私が生きる意味について考えていた。他のみんなが持っているものを、私は持っていない。それは、私が未熟だからなのだろうか。そんなことばかり考えていると、訓練に身が入らない。

天沼矛「フォルカス、なにか悩み事ですか?」

フォルカス「!」

この人は、妙な所で鋭い。ロンギヌスさんが指導役に抜擢したのもわかる気がする。彼女の温和な性格は、気の強い私でもとっつきやすい。だから自然と話ができてしまう。

フォルカス「その、この前ロンギヌスさんと話をしたんです」

天沼矛「あら〜、そうなんですね〜。どんなことを話したんですか?」

フォルカス「その、ロンギヌスさんの生きる意味について、です」

天沼矛「なるほどなるほど、以前に聞いてきたのはそういうことでしたか」

フォルカス「それで、ロンギヌスさんが手足を失った理由を教えてもらって。・・・・私は、彼女みたいに強くなれるんでしょうか」

天沼矛「そうですねぇ・・・・・んーと、じゃあ明日の訓練は無しにしましょうか」

フォルカス「・・・・・へ?」

天沼矛「それで、一緒にのんびりしましょう。どこかにお出かけしてもいいですし、ガールズトーク?してもいいです」

言われるがままに、その申し出を受けてしまった。しかし最近は悩んでばかりでしっかり休んだ記憶がない。休むことも訓練だと言われたし、その言葉に甘えさせてもらおう。
53 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/11(月) 01:50:45.77 ID:mLYfP92k0
―翌日―

フォルカス「で、どうして」

天沼矛「どうかしましたか?」

フォルカス「どうして、マスターまでついていているんですか。仕事はどうしたんですか」

天沼矛「マスターにも無理を言ってお休みを取ってもらったんですよ〜。マスター、今日はいっぱい遊びましょうね」

フォルカス「はぁ・・・・・」

もしかしたら、彼女はマスターと遊ぶ口実が欲しかっただけなのかもしれない。いくらキラープリンセスとはいえ、中身は子供。私よりも精神的に幼いのだろうし。

天沼矛「私、昨日あれからいっぱいリサーチしたんです。いろんな人に楽しい所を聞いてきました」

まあ、それに付き合うのも悪くないだろう。いつもお世話になっている身なのだから、これくらいは。
54 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/11(月) 01:51:18.39 ID:mLYfP92k0
フォルカス「ちょっとマスター!それ私が取ったヤツ!」

天沼矛「ん〜、なら引き分けでもう一回ですね〜」

フォルカス「次は負けませんから。私にだってキラープリンセスの意地があります。ただの人間のマスターに負けるわけがありません!」

・・・・・・

フォルカス「ふっ、どうですか!パーフェクトゲームです!」

天沼矛「ていやっ!・・・・全然とどきませんね〜」

フォルカス「こっちに子供用のコースが・・・・」

天沼矛「あ〜!マスターもフォルカスさんも私を子ども扱いしたらダメなんですよ〜!」

・・・・・・

フォルカス「次、右手を黄色」

天沼矛「こ、ここに・・・・ま、マスター、ちょっと腕を曲げて・・・・きゃあっ!」

フォルカス「これは、同時ですね」

天沼矛「う〜、もうちょっと腕が長かったら・・・・」

・・・・・・

天沼矛「ショートエクストラシロップチョコレートソースエクストラホイップキャラメルスチーマーください」

フォルカス「!?」

マスター「トールチャイノンファットチョコレートソースアドチョコレートチップエクストラパウダーエクストラホイップ抹茶クリームフラペチーノください」

フォルカス「!?」

フォルカス「・・・・・カプチーノ、ショートサイズで」

・・・・・・

天沼矛「焼肉というものには極上のタイミングがあります。私にすべて任せてください。最高の焼肉をご馳走しますよ」

フォルカス「そうなんですか?どうしたの、マスター。顔が引きつってるけど。あ、コーラくださ」

天沼矛「は?」

フォルカス「え?」

天沼矛「焼肉を食べるのに、コーラ?死にたいんですか?お茶一択でしょう?」

フォルカス(なにこれ!?訓練の時と比べ物にならないぐらい怖いんだけど!?)
55 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/11(月) 01:51:49.45 ID:mLYfP92k0
なんだかんだ一日中楽しんでしまった。後半になってくるとマスターへの敬語が抜けてた気もするし、天沼矛さんの意外な一面が見れたりしたし。

アスカロン「ひどいです、フォルカス!どうして私も誘ってくれなかったんですか!」

フォルカス「いや、アスカロンは普通に訓練あったでしょ」

アスカロン「マスターがいるってわかってるならティルフィングさんは絶対訓練を中止にしてくれます!」

フォルカス「なんなの、それ。・・・・なら、今度どこかで時間とる?私たちだけじゃなくて、他のセブンスも誘って」

アスカロン「いいですね!同窓会ってやつですね!」

フォルカス「同窓と言っていいのかどうか、というかそれって卒業してから使うものじゃないの?」

この隊を卒業することがあるのかどうか、そもそも卒業という制度があるのかすらわからないが。

アスカロン「じゃあ具体的な日取りを決めましょう!私はこの日とこの日が・・・・」

フォルカス「気が早いわよ。・・・・私はここが空いてるわね」

ああ、次の休みがとても楽しみだ。こんなことを考えられるのも、先日の休みのおかげだろう。天沼矛さんはそこまで考えていてくれたのかもしれない。やはりあの人はすごい人だ。
56 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/11(月) 01:52:39.04 ID:mLYfP92k0
フォルカス「セブンスキラーズだけで、クエストですか?」

マスターから次の出撃の話を聞かされる。私たちセブンスキラーズだけでのクエストだそうで、少し緊張する。

アスカロン「だ、大丈夫でしょうか・・・・・私たち、まだまだ未熟ですし」

シユウ「とにかくたおせばいいんだな!え、ちがうのか?」

ムラマサ「異族の群れが近くを通るかもしれない村を守る、そういうことですね」

アフロディーテ「ということは、その群れの方にはマスター率いる隊が向かうと、そういうことでしょうか」

ヴァナルガンド「わかりました。精一杯おつとめします」

皆の緊張が伝わってくる。だが、これが終われば約束していた第七会(命名:アスカロン)だ。張り切っていこう。
57 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/11(月) 01:55:31.78 ID:mLYfP92k0
今日はこのあたりで。明日か明後日で終わると思います。
焼肉奉行ぬぼこと鍋奉行草薙と鉄板奉行八咫はアリだと思います。ひたすら焼いてもらうのを待つぬぼこもありだと思います。
ぬぼこをおはようからおやすみまでお世話したい。
58 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/13(水) 02:32:52.94 ID:nMtyhn+q0
セブンスキラーズだけでのクエストが開始して2時間ほど、今のところは異族の気配すらなく平和そのものである。

ヴァナルガンド「本当に異族がいるんでしょうか?ってくらいなにもありませんね〜」

アフロディーテ「マスターも私たちの実力を考慮して、安全な場所に配置してくれたのでしょう」

グリモワール「こら、シユウ!起きなさい!なに寝てるのよ!」

シユウ「ん・・・?だって、なにもすることないし・・・・」

あくまでも近くを通るかもしれないという話だったし、何も起こらないのならそちらの方がいいのだろう。

グリモワール「全く、折角ワタシの実力を披露できると思ったのに」

アスカロン「まあまあ」

フォルカス「しかし、本当になにもすることがないわね」

ムラマサ「今の私たちにできることといえば、こうやって雑談に花を咲かせるぐらいでしょうか」

マスター率いる本隊は、ファーストキラーズのマサムネさん、パラシュさん、アルテミスさん、フライクーゲルさん、ティルフィングさんという精鋭の集まりだった。レーヴァテインさんは拠点の番をしてて、そちらには参加していない。とはいえ、今マスターが連れているのは私たちの隊でも最強の部隊。私たちの出番などなくて当然かもしれない。

そう思っていた。
59 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/13(水) 02:33:42.78 ID:nMtyhn+q0
「・・・て、・・・・きてください・・・・」

フォルカス「ん・・・・・?」

アスカロン「起きてください、フォルカス!来ました!異族の群れです!」

フォルカス「いぞく?・・・・・異族!?」

なんということだろうか。あまつさえ見張り中に眠ってしまうだなんて。それだけならよかったものの、異族が近づいているのにも気付けなかった。

フォルカス「ごめんなさい、アスカロン。状況は?」

アスカロン「その、恥ずかしながら私も今起きたところで・・・・ムラマサ!」

ムラマサ「はい!状況ですね。異族の大軍がこの村目指して真っすぐ向かってきています。数は、とにかくたくさんです」

フォルカス「たくさんって・・・・・・わかったわ。ええっと、まずは避難誘導から、だったかしら?」

シユウ「やっとシユウのでばんだな!たいくつだったんだ、あばれてやる!」

グリモワール「こら!勝手に行くな!」

フォルカス「待って、グリモワール。私とアスカロンでシユウを追いかけるから。あなたはアフロディーテ、ムラマサと一緒に住民たちの避難誘導をお願い」

グリモワール「なんで私がぁ!?」

フォルカス「単純に、私たちの方が打たれ強いから。魔銃のあなただとあの数は不利でしょ」

グリモワール「うぐっ、わかったわよ」

アスカロン「ヴァナルガンドも私たちと一緒に来てもらっていいですか?」

ヴァナルガンド「数が多いから持久戦になりそうですし、もちろんです。任せてください」
60 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/13(水) 02:34:21.02 ID:nMtyhn+q0
さて、シユウに追いついたのはいいものの、数が多すぎる。しかもこいつらは、マスターたちとは別方向から現れた異族じゃないか。

アスカロン「全く予想されていなかった異族ってことですよね。でも、負けられません!」

私たちの後ろには一般の人間たちがいる。ここで後退するわけにはいかない。避難が終われば、誘導にあたっていた3人も来てくれるだろう。そうなればぐっと楽になるはずだ。

シユウ「シユウはつよい!こんなやつなんかにはまけない!」

フォルカス「ええ。・・・・・私だって、怠けていたわけじゃない。訓練の成果は実戦で発揮してみせる!」

ヴァナルガンド「私もがんばりますよ〜!回復は任せてください!」

この異族たちは、数は多いもののそこまで強くはない。冷静になって一体一体対処すれば私たちが負けるような相手ではない。
61 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/13(水) 02:35:37.07 ID:nMtyhn+q0
アフロディーテ「大変です、皆さん!」

フォルカス「アフロディーテ!?」

避難誘導にあたっていたアフロディーテが、慌てた様子で向かってきた。ただごとではないようだが・・・・

アフロディーテ「北の方向から、別の異族の群れがっ!」

アスカロン「ええ!?そんな!」

ただでさえ人数が少ないというのに、なんと運の悪いことか。

アフロディーテ「今ムラマサさんとグリモワールさんが向かってくれていますが、あのふたりだと・・・・」

あの二人は、敵を足止めするような戦い方は苦手のハズ。私かシユウが向かえればいいのだが、そんな余裕があるわけではない。

ヴァナルガンド「いったい、どうすれば・・・・・」

天沼矛「分かれるのがダメなら、集まればいいんですよ〜」

アスカロン「確かに一か所ならなんとか・・・・え?」

フォルカス「あ、天沼矛さん!?」

天沼矛「はい、天沼矛です〜。マスターに言われて、念のため待機してました〜」

私たちが危なくなった時のことも想定済み、ということか。
62 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/13(水) 02:36:32.87 ID:nMtyhn+q0
フォルカス「でも、集まるって言っても、敵がそもそも分かれてて・・・・」

天沼矛「ここは東、そして新たな敵は北。北東あたりで合流できるように、誘導しましょう」

それはつまり、異族が向かう方向を少しずつ北へ向けるということ。確かに、それ自体は可能だろう。だが、私たちの実力では7人そろってやっと、というところだ。

天沼矛「私が北に行って、東に向かわせます。ムラマサちゃんとグリモワールちゃんもこっちに向かわせますので、少しずつ誘導してください」

北に現れた異族を、天沼矛さん一人で対処するというのだろうか。それは、さすがに・・・・

天沼矛「大丈夫ですよ。私にはこのフェニックスちゃんがついていますので、逃げながら行動しやすいんです」

私たちは歩兵、天沼矛さんは飛行兵。機動力の差を考えたら、彼女にはそれができるのかもしれない。

天沼矛「もうあまり余裕もないので、私は行きます。こちらは向こうの場所がわかるアフロディーテちゃんが先導してあげてください」

アフロディーテ「わかりました!」

ふだんはぽやぽやしている天沼矛さんだが、今はものすごく頼もしく思える。私たちには、あの人がついているんだ。だから、私は今できることをやろう。
63 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/13(水) 02:37:04.10 ID:nMtyhn+q0
さて、後輩たちの手前ああは言いましたものの、ちょっとこの数は厳しいですね〜。

天沼矛「戦わないという選択肢は、ないんですかねぇ」

もちろん、異族にそんなものがあるとは思えませんが。だから今は

天沼矛「はぁ、やらなきゃ、だめですよね。仕方ありませんね」

相手の攻撃を避け、必要があれば倒し、距離を取って回復しつつ誘導する。これを繰り返していれば、余裕をもって合流できるはずです。

天沼矛「あとは、救援が間に合えばいいんですが・・・・」

私も1人で来ていたわけじゃありません。八咫ちゃんと、草薙ちゃんもいっしょでした。八咫ちゃんには避難した人たちの護衛を、草薙ちゃんは救援部隊を呼びに行ってくれています。

天沼矛「このペースだと、大丈夫ですかね〜」

ときおり弓を持っている異族がいると、優先して倒すぐらい。私は固さには自信がありますから、特攻がある弓でなければそうそうやられはしません。

天沼矛「・・・・・・大丈夫な、はずだったんですけどね〜。はぁ、私も運がありませんね〜」

天沼矛(敵)「そうですね〜。忙しそうな所ごめんなさい〜」

天沼矛「本当に、戦わないという選択肢がほしいんですけどね〜」
64 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/13(水) 02:37:39.98 ID:nMtyhn+q0
おかしい。一向に天沼矛さんが近づいてこない。異族の群れが途中で止まって、何かを囲んでいるように見える。

フォルカス「もしかして、囲まれたんじゃ・・・・いや、それでも脱出できるか」

空を飛べるということは実に便利なことだ。機動力が上がるだけじゃなく、いざというときに逃げやすい。

フォルカス「私は私の仕事をしないと」

気を入れなおし、敵の方を見る。少しずつではあるが、数も減ってきているのではないだろうか。

アスカロン「あ・・・・・ふぉ、フォルカス。しばらく、おねがいします」

フォルカス「えっ?あすかろ」

ガキィン!!

金属音が響き渡る。アスカロンの目の前にいるのは、アスカロンのイミテーション。こうなってしまっては、アスカロンはしばらく動けない。

フォルカス「仕方ないわね、皆!異族の注意をこっちに・・・・」

グリモワール「その余裕はなさそうだよ、フォルカス」

フォルカス「えっ?」

グリモワールの視線の先には、グリモワールのイミテーションが。いや、グリモワールだけじゃない。セブンスキラーズのイミテーションが、揃っている。

ムラマサ「くっ、こんなときに!」

アフロディーテ「やるしか、ないのですね」

シユウ「シユウはまけない!やってやる!」

ヴァナルガンド「私だって、キラープリンセスなんだから・・・・淘汰してみせる!」

そう、私たちはキラープリンセス。淘汰がなによりの最優先事項。無視するわけにはいかない。いかないのだが。

フォルカス(まるでこれは、ロンギヌスさんのときのよう)

ロンギヌスさんから聞いた話。異族の大軍に襲われ、疲弊しきったところをイミテーションに狙われたという話。ロンギヌスさんが、死の淵まで追い詰められた話。

フォルカス「・・・・・」ブルッ

寒気がしてきた。ロンギヌスさんは相当強かったから、その状況でも生き残れた。なら、未熟な私たちは・・・・?
65 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/13(水) 02:38:20.09 ID:nMtyhn+q0
異族の相手もしながら、イミテーションたちと戦う。これは消耗が激しすぎる。このままだと、合流できない。

フォルカス(でも、私たちの誰も他をサポートできる状態じゃないし・・・・)

フォルカス(敵)「何に気を取られているのか知らないけど、隙だらけよ」

ガァンッ!

フォルカス「なっ!」

持っていた武器を弾き飛ばされる。私は、今無防備な状態。異族の剣が、斧が、槍が、弓が、私を狙っている。イミテーションの武器が、私に向けられている。絶体絶命とは、こういう状況のことを言うのだろうか。

フォルカス(嫌だ。死にたくない)

これが終わったら、みんなで第七会をやるという約束だ。何日も前からアスカロンやグリモワールといっしょに計画を練っていた。まだ模擬戦で先輩たちに勝てたこともない。また天沼矛さんと遊びに行こうといった。マスターとの勝負は引き分けのままだ。まだまだやりたいことがたくさんある。こんなところで終わりたくない。

フォルカス(それに、ここで私が死んだら、きっと)

天沼矛さんも、マスターも、アスカロンも、グリモワールも、シユウも、アフロディーテも、ヴァナルガンドも。みんなが悲しむだろう。マスターは私たちを信じてここに配置した。それが失敗するってことは、マスターの評価も落ちるのだろう。そうなれば、この隊が自由にやっていたことができなくなって、ロンギヌスさんも処分されてしまうかもしれない。

フォルカス(ああ、そうか、これが)

―――生きる意味。

フォルカス(敵)「じゃあ、終わりね」

嫌だ。死んでたまるものか。
66 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/13(水) 02:38:56.16 ID:nMtyhn+q0








「オラオラァ!一番槍はアタイだ!!!雑魚共は引っ込んでな!」








67 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/13(水) 02:40:16.38 ID:nMtyhn+q0
突如、大きな塊がイミテーションを吹っ飛ばす。それと同時に、周りの異族たちも大量に吹き飛ばされた。

フォルカス「・・・・・え?」

「ミトゥム様が来たからにはもう安心だ!」

「ミトゥムちゃん、油断はだめですよ。皆さん、大丈夫ですか?」

フォルカス「な、ど、どうして・・・・」

私たちの元に、たくさんの仲間が集まってくる。ここにいないはずの、仲間が。

草薙剣「余が救援部隊を呼びに行っておったのじゃ!感謝するがよい!」

ラブリュス「はい、フォルカスちゃん。戦場で武器を放すのは命取りだよ!」

フォルカス「あ、ありがとうございます」

周囲を見渡すと、私たちそれぞれを囲むように沢山のキラープリンセスが集まっていた。

草薙剣「異族たちは余達に任せよ!お主らは目の前の相手に集中すればよい!」

フォルカス「目の前の、相手・・・・」

フォルカス(敵)「くっ、今のは・・・・だけど、こんなことで!」

もう、大丈夫だ。一対一なら、負けはしない。

フォルカス「・・・・もう、負けないわ。さっさと淘汰を終わらせて、先輩方に加勢しないと」

相手は私だ。だからわかりやすい。真っすぐで、強情で、頑なな私。だからこそ相手しやすい。だからこそ読みやすい。ああ、ここだ。

フォルカス(敵)「なっ!?私の槍を、掴んで」

フォルカス「天沼矛さんは、もっと掴み処が無かったわよっ!」

攻撃が読めない上に受け流すのが異様に上手いあの人を相手にしてきたのだ。今更この程度の相手に負けるはずがない。

フォルカス「終わりよっ!」

さようなら、弱い私。
68 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/13(水) 02:40:59.22 ID:nMtyhn+q0
天沼矛「あらあら、合流するっていう話だったんですけど・・・・」

レーヴァテイン「向こうも向こうで片付いてるでしょ」

ロンゴミアント「ふぅ。今度は、間に合ってよかったです」

天沼矛「本当に助かりました〜。一時はどうなることやらと〜」

レーヴァテイン「・・・・もう、そんなことには絶対させない。あの子に誓ったから」

ロンゴミアント「この竜、ロンギヌスさんが乗っていた子でしたっけ?レーヴァテインさんも乗れたんですね」

レーヴァテイン「まあね。乗ったままじゃ弱いから、戦う時は降りるけど」

天沼矛「本当に、長びかなくてよかったです」

レーヴァテイン「さっ、このまま向こうに合流して、それかマスターの方へ向かうよ。挟み撃ち」

ロンゴミアント「マスターならきっとご無事でしょうけど・・・・はやく行きましょう」

天沼矛「はい!」
69 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/13(水) 02:44:46.62 ID:nMtyhn+q0
今日で終わらせたかった・・・・でも明日は朝から歯医者があるのでここでストップ。
次回はエンディングかな。第七会の様子とかもダイジェストでお届けする予定。
本当は昨日もやりたかったんですけど、思ったよりバイトが長びいてしまったので。まさか残業することになるとは思わなかった。
ぬぼこに黄金の回転を教えたい。
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/13(水) 04:14:49.78 ID:8w1EON6oo
こんなスレあったのか……ずっと、気づかなかった
乙です、エンディングも楽しみにしています
71 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/14(木) 02:17:48.70 ID:s7X4nt1+0
アスカロン「それでは!異族討伐クエスト完遂と、みんなの無事を祝いまして、かんぱ〜い!」

セブンス「「「「「「かんぱーい!」」」」」」

異族の群れの討伐が終わった。当初の「セブンスキラーズだけで」という部分ができなかったので完遂とは言い難いが、野暮なことは言うまい。

ムラマサ「それにしても、やっぱり先輩方はとても強かったですね。あの異族の群れをものともせず突撃していって・・・・」

グリモワール「突撃だけならシユウもやってるでしょ」

シユウ「シユウはつよいからな!」

フォルカス「そうね。最初にシユウが向かって行ってくれたから、すんなりと役割分けができたのかも」

ヴァナルガンド「シユウさん、お手柄ですね〜」

シユウ「えへへ〜」

後で知った話だが、天沼矛さんも自分のイミテーションと戦っていたらしい。異族の誘導と淘汰を同時に、それも1人でやってしばらく持たせたというのだから何ともすごい話だ。異族の方は救援のロンゴミアントさんとレーヴァテインさんが全て片付けてしまったので、あまり誘導の意味はなかったと言っていたが。

アフロディーテ「マスターがいた本隊の方は、あの倍くらいの数を相手にしていたそうですね。それでもあっさりと終わらせるあたり、さすがといったところでしょうか」

アスカロン「ティルフィングさんたちの実力が高いのもそうですけど、マスターの指揮もありますから」

あのとき、北方からも異族が現れたと聞いて私たちは一度冷静さを失ってしまった。天沼矛さんがすばやく指示を出していてくれなければ、あのまま立ち往生してそのままきっと・・・・。

フォルカス「マスターの側にずっといたロンギヌスさん。そのロンギヌスさんから直接指導を受けていた天沼矛さんだから、的確な指示をできたのかもね」

冷静で適切な指示もそうだが、私たちが7人でやる仕事を1人でやると言った度胸。いや、自信というべきか。いくら不死鳥に乗っていたとはいえ、自分の強さに相当の自信がないとあんなことは言えないだろう。改めて、先輩方の偉大さを思い知る。
72 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/14(木) 02:18:46.17 ID:s7X4nt1+0
アフロディーテ「そうそう、ロンギヌスさんといえば、あの話は知っていますか?」

アスカロン「え?なんの話ですか?」

・・・・・・え、それここで言うの?ていうかどうして知ってるの?

グリモワール「なになに?もったい付けないで教えなさいよ」

フォルカス「まだ正式に発表はしてないけど、懐妊したんだって」

アスカロン「ええっ!?」

ヴァナルガンド「まぁっ!」

シユウ「?」

アフロディーテ「フォルカスさん、知ってたんですか?」

フォルカス「私は本人から直接」

まあ、直接聞いたというか、行為を直接見てしまったからというか・・・・

アフロディーテ「そんな!私は噂を聞くなりいろんな人に根掘り葉掘り聞きまわってやっとつかんだところでしたのに!」

シユウ「・・・・・なあ、「かいにん」ってどういういみなんだ?」

ヴァナルガンド「あかちゃんができたっていうことですよ〜」

シユウ「どうやって?」

ヴァナルガンド「え?それは、その〜・・・・し、シユウさんにはまだ早いかと・・・・」
73 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/14(木) 02:20:42.25 ID:s7X4nt1+0
アスカロン「あはは・・・・・でも、おめでたいことですね。赤ちゃんが生まれたら、私もお世話したいです!」

ヴァナルガンド「そうですね〜。抱っこしてあげたり、お勉強を教えたり」

グリモワール「ま、まあワタシも暇だったら手伝ってあげなくもないわ」

ロンギヌスさんに子供ができたことは喜ぶべきことのはずなのに、なんだろうこの悪寒は。特にアスカロンとかヴァナルガンド、あとグリモワールの方から邪念を感じる気がする。いや、気のせいだろう。

フォルカス「ロンギヌスさんはあんな体だから、私たちもできることはサポートしないとね」

やりたいことがどんどんできていく。やらなきゃいけないことも増えていく。きっとそれは、私じゃないと駄目なこと。私がやりたいことは、私じゃないとできない。私がやらなきゃいけないことは、私がいないとうまくいかない。

そして、たとえなにもできることがなくても、そこにいるだけで安心できる人がいる。そこにいるだけで幸せになれる人がいる。私もきっと、誰かにとってそんな存在なのだと思う。

キラープリンセスだとかどうとか、そんなものは関係ない。どんな人でも必ず持っているものなんだ。これが、私の
74 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/14(木) 02:21:17.78 ID:s7X4nt1+0







フォルカス「生きる意味」










75 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/14(木) 02:22:35.32 ID:s7X4nt1+0



―記憶の彼方にある、一つの言葉。もう誰が言ったかも覚えていないが、その言葉だけは残っている。たとえ鎖で縛られても、その言葉だけは私の奥深くに根付いている。




そしてそれは、絶対に忘れてはいけない言葉。私と誰かを結び付けている言葉。その誰かすら覚えていないけれど、確かに覚えていることがある。その言葉を覚えていれば、きっとまた出会える。きっと思い出せる。だからそれが、今の私の―


76 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/14(木) 02:23:19.98 ID:s7X4nt1+0








ロンギヌス・聖鎖・ガブリエル「生きる意味」









77 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/14(木) 02:24:07.27 ID:s7X4nt1+0






たとえ世界がやり直されようとも、この言葉だけは忘れない。■■■■ともう一度出会うために。もう一度■■■■の側にいるために。










ロンギヌス「生きる意味」完
78 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2019/02/14(木) 02:38:02.76 ID:s7X4nt1+0
以上になります!一応補足として、
第七会はあの戦闘から一か月ぐらいしてから行われた。
フォルカスが行為を見てしまったのは帰ってきたその日にロンギヌスに話をしようとしにいったときにばったりと。昼間から盛ってたみたいです。
フォルカスが感じた悪寒については前作を見てもらえれば・・・・
レーヴァテインがやけに真面目なのは「自分が待機時に昼寝をしていたせいで間に合わなかったから」という負い目からです。
補足がいるのはこれくらいかな。
ここからは自分語りになりますが、ファンキルを最初に始めた時に一番初めに手に入ったのがロンギヌスでした。当時は(強力なDSがなかったから)守型が最強だったので、守型のロンギヌス(しかも槍だから守が高い)が最初に来てくれて本当に助かりました。
その後も塔みたいな上級者向けコンテンツが出てきてからも、しばらくは第一線で戦い続けてくれたのがロンギヌスでした。他の姫がやられて、ラスト一人になってボスをギリギリ落としたこの子はすごい子です。
急襲持ちで回避アップもついて防御半減DS持ちで安定してダメージを与えられるうえにやけに生存能力が高い子だったので、いろいろと助けてもらいました。ロンギヌスかわいいよロンギヌス。
ロンギヌスは俺の嫁。異論は認めない。
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/14(木) 02:55:19.10 ID:D2pm5We70
乙乙
広告のレーヴァテインを一目見て気に入ったのがファンキルに興味持ったきっかけだったわ
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/14(木) 23:08:22.11 ID:VVqSYs0qO
おつおつ
嫁はいろいろ変わってるなぁ、ただシタとハルパーさんには長く世話になった感
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