このスレッドは950レスを超えています。そろそろ次スレを建てないと書き込みができなくなりますよ。

【安価】奴隷を買って好きにいじれ

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :オパビー :2019/02/17(日) 23:47:15.38 ID:UwdiAq3U0
基本、安価重視(奴隷殺し以外)
優しい世界も許可。
2 :オパビー :2019/02/17(日) 23:52:26.98 ID:UwdiAq3U0
俺「暇だ」

俺「そうだ、奴隷を買おう」

主人公の名前 ヒラナリ
性別 男
種族>>下1
職業(身分)>>下2
身体的特徴>>下3
3 :書いた人 :2019/02/17(日) 23:53:16.58 ID:UwdiAq3U0
あと性格>>下4
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/02/17(日) 23:56:40.13 ID:2lfDVO+50
ゴーレム
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 23:58:40.79 ID:QsnjdOSto
貴族の三男坊
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 23:59:18.48 ID:JvUI0bQPo
特徴がないのが特徴
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 23:59:49.58 ID:LuSCNeMLo
傷だらけのものが好き傷付けるのも好き
8 :オパビー :2019/02/18(月) 00:08:50.46 ID:qGCx8RTu0
ゴーレム………貴族の三男坊………傷が好き………身体的特徴無し………
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/18(月) 00:16:55.43 ID:fSdnnN1go
主人公が濃すぎる
10 :書いた人 :2019/02/18(月) 00:18:07.83 ID:qGCx8RTu0
俺の名前はヒラナリ。
ゴーレムの貴族の三男坊だ。
半人半ゴーレム、と言った方がいいな。
身体のいくつかの部位は鉄で出来ており光沢が美しいが、定期的に磨かないと錆び付くのが難点だ。
ゴーレムと言っても特に剛力が在るわけでも魔法金属な訳でもない、極一般的な半人半ゴーレムだ。
貴族の三男坊で仕事も無いし、特別趣味が在るわけでもない俺は、今日は奴隷を買うことに決め奴隷市へと足を運んでいた。
11 :オパビー :2019/02/18(月) 00:19:21.46 ID:qGCx8RTu0
俺は奴隷市の商品目録を手にとり、それに目を通した。
12 :オパビー :2019/02/18(月) 00:21:35.79 ID:qGCx8RTu0
人間 犯罪奴隷、没落貴族、戦争奴隷、その他

野獣族 主に哺乳類の獣人の事を言う。ケンタウロスもここに含む。モフモフ。

竜鱗族 は虫類の獣人や竜人など。ラミアもここ。やや筋肉質。

鳥翼族 鳥の獣人(ハーピー)や天使のように羽が生えたものを言う。羽毛が気持ちいい。

水生族 両生類の獣人や人魚、海洋生物の獣人をまとめて言う。身体が冷やっこい。

亜人族 コブリン、オーク、オーガ、サキュバスなども含む。人間に比べ丈夫。エルフもここ。

木人族 トレント、ドライアド、マンドラゴラなど。植物を操ることができる。

魔族 スライム娘、ミミック娘などはここ。取り扱い注意。

IM・ビーイング 機械生命体。魔法生命体のゴーレムも含む。人間そっくりなものからゴンベイまで。

獣 そのまま。むしろペット向け。幻獣あり。

天空族 空から落ちてきた種族。半透明だったり手が四本あったり目が三つだったりする。地球で言うところの宇宙人。(稀少なためコンマ80以上の場合のみ出現)
13 :オパビー :2019/02/18(月) 00:27:26.03 ID:qGCx8RTu0
市場を見渡して見たところ、大体の種族は揃っているようだ。
流石は王都の奴隷市だ。
俺は好みの奴隷を探す為、いくらか市の中を回って見ることにした。

気に入った奴隷の、種族、見た目、カップ、身長、様子を3人まで>>下
14 :オパビー :2019/02/18(月) 00:28:31.03 ID:qGCx8RTu0
なお全員傷だらけ。

また、ケモ度について。ケモ度は@動物が立ったような見た目、A人間の骨格をした動物、B身体の一部が動物みたいな人間、Cケモ耳+尻尾、の4段階に別れる。
能力について。どの個体もピンキリのため、調整可能。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/02/18(月) 00:31:47.13 ID:cNltk/gD0
種族 木人族 ドライアド
見た目 枯れ木のような手足
カップ C
身長 145
様子 レイプ目で反応が薄い
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/18(月) 00:36:55.57 ID:Y6gl8o6Eo
人間
銀髪赤眼 気弱そうな見た目 妊婦のような下腹部に謎の魔法陣
b
142
分娩台のようなものに拘束されている。時折魔法陣が輝きそのたびに嬌声をあげている
17 :書いた人 :2019/02/18(月) 00:40:48.15 ID:qGCx8RTu0
>>16
膨らみかけてるって事でいいのか?
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/18(月) 00:41:28.34 ID:Y6gl8o6Eo
>>17
そんな感じ
19 :書いた人 :2019/02/18(月) 00:43:28.54 ID:qGCx8RTu0
>>18おk
あと一人だが、主人公は物理的な「傷」が好きなだけで死にかけが好きな訳じゃ無いぞ。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/18(月) 00:53:48.85 ID:nKzkuTAAo
種族 鳥翼族
見た目 真っ白の羽、白髪赤目のハーピィ。片方の羽が半分くらいしかない。体の前側に擦り傷が多い
カップ D
身長 156
様子 楽しそうだが目が死んでる。飛べなくなった事も理解せず飛ぼうとしてる
21 :オパビー :2019/02/18(月) 01:13:50.40 ID:qGCx8RTu0
商人「これはこれはヒラナリ様。ご機嫌よろしゅうございますか?」

俺「ああ、商人。今日は奴隷を買いに来たんだ」

商人「それはよろしい事でして。してお気に入りの奴隷はもう見つかりましたかな?」

俺「そうだな………」

俺は商人に気に入った奴隷の番号を伝えた。
とりあえず、候補の三人だ。

商人「分かりました。直ぐ! ご用意致しますので…………」
22 :オパビー :2019/02/18(月) 01:23:28.49 ID:qGCx8RTu0
商人「連れて参りましたヒラナリ様」

商人がつれてきたのは三人の奴隷だ。
一人目は背の小さい木人族のドライアドの娘。
栄養を与えられてないのか、両手足は枯れ木のようにやせ細っている。
また目は虚ろで、俺を見ても特に反応は無く、ただじっと見ている。
おおよそレイプでもされたのだろうな。
栄養を与えればすぐにでも元の体型に戻るだろうが、栄養を失った四肢に付けられた深い傷は健康な時より残りやすそうだ。
まるで木の皮に石で引っ掻いたような傷だ。
樹木の傷は無機物な物に付けられた傷よりも息をしており、逆に動物に付けられた物よりも神秘的だ。
断面に少し覗く薄い緑色がまた見る目を飽きさせない。
あれは古い傷だが、もし新しい傷を刻んだらどうなるのだろう。
23 :オパビー :2019/02/18(月) 01:35:38.13 ID:qGCx8RTu0
二人目は人間だ。
先ほど俺が見つけたときは舌を垂らしたまま分娩台のようなものに拘束され、時折下腹部に刻まれた恐らく淫紋である紋章が輝くとそのたびに、まるで絶頂するかのような声を上げていた。
今は分娩台にこそ拘束されていないが、やはり数分に一回紋章が輝き快楽を与えているようだ。
また淫紋が刻まれている下腹部は少し膨らみかけているのが見て取れる。
大方性処理の道具として使われ続け、妊娠でもしたのだろう。
体中に痛々しく目立つ痣や大きなミミズばれ、それらはおそらく鞭や暴力によるものだろう。
鞭の痕に伝うように傷がパックリと開いているところもあり、実に綺麗だ。
あのように真っ直ぐ傷がつくというのはよほどの手の者がやったのだろう
手首が手枷の影響で皮が剥け、ボロボロになっているのもポイントが高い。
24 :オパビー :2019/02/18(月) 01:37:11.69 ID:qGCx8RTu0
スマンねるで。
眠すぎて無理っす。
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/18(月) 01:45:10.36 ID:q5wYD0K2o
傷つけたらそのまま死にそうな奴が多い
お通夜で
26 :オパビー :2019/02/18(月) 23:47:21.63 ID:qGCx8RTu0
三人目は両腕が白い翼になっている鳥翼族の少女だった。
ふむ、羽毛はふかふかでなかなか触り心地が良さそうだ。
二人目の人間と同じく赤い目をしているが、髪はさらに色が薄く、翼と同じ純白の色だった。
ずっと楽しそうにニコニコと笑っている。
その目はまるで感情が無いかのように深い闇に憑かれているが。
そんなことより傷だ。
体の前側に、転びでもしたのだろうか、沢山の擦り傷が見て取れる。
白く柔い肌に刻まれた傷は俺の意欲をかきたてるものがある。
ただ一つ文句があるのなら、左の翼が人間で言うところの肘のあたりから無い事だ。
部位欠損は俺はあまり好かない。
傷を付ける面積が減るからな。
27 :オパビー :2019/02/18(月) 23:51:11.96 ID:qGCx8RTu0
商人「この三人でよろしかったでしょうか?」

俺「ああ、合っている。さて………」

 どの奴隷を買うかを決めるために、すこし話を聞くことにした。

 誰に(商人、複数人可)、どんな質問をするか>>以下3つ
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/02/18(月) 23:56:43.84 ID:HdvQEtgco
ドライアドに
死にたいか
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/02/19(火) 12:20:29.63 ID:xwGjnk330
全員に

ナニができる、ナニをしたい
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 12:25:31.16 ID:qR0XIAtdo
全員
望みを
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 15:46:33.38 ID:9aKuSEcuO
何したいと望みって似てる希ガス

ズレるなら店主に三人の略歴
32 :オパビー :2019/02/19(火) 16:23:25.63 ID:VIdD7VnZ0
再開します。
確かに被っているので一つずれます。
33 :オパビー :2019/02/19(火) 16:33:57.86 ID:VIdD7VnZ0
俺「商人。分かる範囲で良いから、この三人の略歴を教えてくれ」

商人「分かりました。少々お待ちください」

 商人はそういうと何枚か束ねた羊皮紙を手に取った。

商人「まずドライアド。隣国の北の森からさらってきたようです。要は違法奴隷ですね。樹齢約13歳、長らく性奴隷として貴族の間を行ったり来たりしています。何せドライアドはどんな形にせよ養分さえあげれば生きていますからね」
34 :オパビー :2019/02/19(火) 16:39:32.64 ID:VIdD7VnZ0
商人「次にその銀髪の少女。元は貴族の娘でしたが、所属していた国が戦争で負け捕虜として捕まりました。年齢は15歳。こちらも性奴隷としてある貴族の家に留まっていましたが、妊娠したのをきっかけに売られました」

俺「その紋章はなんだ?」

商人「おそらくこの少女を所持していた貴族が遊びで入れたのでしょう。解除するにも手間がかかるので、そのままにしているんです」
35 :オパビー :2019/02/19(火) 16:46:13.66 ID:VIdD7VnZ0
商人「最後にハーピィ。東の森の種族がはした金欲しさに売ったようです。年齢は12歳。片翼は四肢が腐り落ちていく病気にかかったときに切り落とされました。片翼が無いにも関わらず飛び立とうとするため、あのように傷だらけになっているのです」

俺「ふむ………」

商人「それと、ここだけの話、あのハーピィだけは『まだ』ですので」

俺「なるほどな」
36 :オパビー :2019/02/19(火) 16:51:57.07 ID:VIdD7VnZ0
 誘拐された少女に戦争奴隷、金と引き換えに奴隷となった少女か。
 なんとなく分かったぞ。

俺「じゃあ、商人。三人に聞きたいことがあるから、少し席を外してくれ」

商人「分かりました。まだお支払いが終わっていませんので、手だけは出さないようにお願いします」

俺「分かっている」

 商人が部屋を出て、しばらく経った。
 俺は三人に質問をする事にした。

俺「………
37 :オパビー :2019/02/19(火) 17:05:06.43 ID:VIdD7VnZ0
俺「まずお前に聞く。死にたいか?」

ドライアド「…………どうしてそんなことを聞くんですか?」

俺「質問に答えろ」

 ドライアドの少女は首を横に小さく振った。

ドライアド「生きたいです…………」

俺「…………分かった」

 これほどまでに衰弱していても、まだ生きたいと言うか。
 四肢がやせ細り、レイプされ、傷だらけになってもなお。
 俺は次の質問を投げかける。

俺「次は、三人に聞く。お前たちは何ができる。一人ずつ答えろ」

 ドライアドの少女は少し考えたあと、口を開いた。

ドライアド「奉仕を」

 短く、諦めたような口調だった。
 次に、先ほどから何度か身体を振るわせている銀髪の少女が答えた。

銀髪「この方と同じく、奉仕が出来ますわ。前だけでなく、後ろも使って…………んっ……!」

 銀髪の少女は言い切った後、下腹部を抑え、嬌声を上げた。
 最後にハーピィの少女。

ハーピィ「私ね! みんなより速く飛べるんだ!」

俺「………!」

 場違いに元気な声が響いた。

ハーピィ「レースだっていつも一位だし、お母さんからもほめられたんだもん! 私ね、みんなより速く飛べるの!」

俺「………そうか」
38 :オパビー :2019/02/19(火) 17:22:59.26 ID:VIdD7VnZ0
 気づいて居ないのか………いや、そんなはずは無いだろう。
 認めていないのだ。自分が飛べないと言うことを。

 俺は次の質問に移った。

俺「次の質問だ。望みを言え。順番にな」

ドライアド「…………それは、あなたの奴隷になったら、という話ですか?」

 ドライアドの少女がそう言った。

俺「まあ、そういうことだと捉えて貰っても構わない。正直に言え」

 先程よりも長い時間考えた後、ドライアドの少女は口を開いた。

ドライアド「もはや多くは望みません。例えぼろ雑巾のように扱われたとしても、生かせてもらえれば、それで」

 なにやらこの少女の発言はどこか、いや、年齢にそぐわず大人びいてる。
 違うな。大人びいてるのではない。
 恐らく性奴隷の経験から、絶対に敬語で話すようにしているのだ。
 次に銀髪の少女が発言した。

銀髪「私も、多くは、望みませんわ………」

俺「正直に言うと?」

銀髪「…………なにも、望みませんわ………」

 淫紋を消して、子を下ろして欲しい。
 そう言うことは出来ないのだろう。
 何をされるか分からない買い手の前でそれを言えば、逆に多くの淫紋を彫られるかもしれない、という恐怖も在るからな。
 最後にハーピィ。

ハーピィ「ごはんが欲しい! おなかぺこぺこ!」

 ………もはや何も言うまい。
 あまりにも無神経で無垢なその解答に、ドライアドの少女は哀れみの目をハーピィの少女に向けていた。
 自分が置かれた奴隷という状況からも目をそらしているように見えるハーピィの少女は、ただニコニコと笑っていた。
39 :オパビー :2019/02/19(火) 17:27:23.83 ID:VIdD7VnZ0
 質問を終えた俺は、商人を部屋に呼び戻した。

商人「お決まりで?」

俺「ああ。一人買うことにした」

商人「これはこれは………」




 投票タイム。
 >>以下18時まで欲しい子を投票。
 同率一位の場合はコンマ一桁を合計して多かった子を買います。
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 17:27:54.14 ID:byyfeK/7o
この中から選ぶのかぁ…
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 17:28:38.98 ID:2WGnFi8+0
銀髪
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 17:31:48.58 ID:9aKuSEcuO
木人
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 17:33:27.59 ID:VU+X5NGDO
銀髪
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 17:36:39.33 ID:yKkZJujfO
ハーピィ
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 17:38:23.05 ID:jmJvhHK2o
ハーピィ
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 17:39:04.09 ID:L6qLDTJw0
銀髪
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 17:59:42.70 ID:u8WtlkFg0
銀髪
48 :オパビー :2019/02/19(火) 19:12:15.70 ID:VIdD7VnZ0
もうしばらく放置するので投票時間21時まで延ばします。
みんなどしどし投票してね。
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 19:14:24.56 ID:byyfeK/7o
ドライアド
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 19:15:28.30 ID:7tNr4+kYo
銀髪
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/02/19(火) 19:29:09.22 ID:BbXs5rgBO
ドレイアド
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 19:31:00.82 ID:G4rNW5kHo
ハーピィ
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 19:34:29.23 ID:iihxz/TQO
ハーピィ
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 19:37:51.04 ID:jIUdU1ow0
銀髪
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 21:25:17.54 ID:xwGjnk330
圧倒的単発率
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 21:32:59.02 ID:V2/6gVEfo
しゃーない
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 21:44:15.81 ID:mBosC1w+O
コンマ1桁で3等分したので決める方法の方なら自演は出来なくなるわな
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 21:55:59.07 ID:HKWnHYKn0
正直この方式では自演しほうだいだと思ったけどせめて投票中に指摘しないと
投票終わった後じゃあ、単純に結果が気に入らないからいちゃもん付けただけに思える
まあ>>1が銀髪は嫌だから投票延長した可能性もあるけど
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 22:00:33.97 ID:mBosC1w+O
なら投票した奴の中で呼びかけして反応したやつの数採用すればええんやで
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 22:01:53.58 ID:jmJvhHK2o
僕居まーす!(早漏)
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 22:02:41.67 ID:VU+X5NGDO
いるよ
62 :オパビー :2019/02/19(火) 22:08:45.15 ID:VIdD7VnZ0
>>58
なんかごめん。
単純に延長しただけやで。
63 :オパビー :2019/02/19(火) 22:09:14.53 ID:VIdD7VnZ0
>>59 
つまりどうすればええんや。
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 22:09:32.13 ID:9aKuSEcuO
だよねー
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 22:10:42.48 ID:V2/6gVEfo
三人!三人!
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 22:14:07.60 ID:9lDOu53L0
もう恨みっこなしでコンマ一桁判定で
1、4、7:ドライアド
2、5、8:銀髪
3、6、9:ハーピィ
0:3人or>>1が決める
とかでいいんじゃない?
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 22:16:57.16 ID:7tNr4+kYo
いるな
68 :オパビー :2019/02/19(火) 22:22:32.97 ID:VIdD7VnZ0
>>66
いいんかな………
69 :オパビー :2019/02/19(火) 22:23:52.92 ID:VIdD7VnZ0
でも投票したし、銀髪っ娘を貰ってくで。
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 22:25:41.21 ID:VU+X5NGDO
とりあえず現段階では投票もその後に反応した人も銀髪が多いし、今回は銀髪で進めてほしい
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 22:26:12.81 ID:V2/6gVEfo
あいよー
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 22:27:02.58 ID:VU+X5NGDO
ごめん
リロードしてなくて、>>69に気づかなかった
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 22:27:38.88 ID:jmJvhHK2o
元々銀髪が多かったからな、それでいいやろ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 22:32:36.46 ID:9pxNO2Emo
次があればそれで行こう
75 :オパビー :2019/02/19(火) 22:49:03.46 ID:VIdD7VnZ0
商人「宜しいのですか? はっきり言ってこの娘は売れ残り。妊娠もしていますし他の娘にした方が……」

俺「いやいい。その娘に決めた」

商人「分かりました……………」

 商人は金を受け取ると、銀髪の少女を俺に差し出した。

銀髪「……よろしくお願いしますわ。ご主人様」

商人「ところでヒラナリ様。一つお聞きしても……?」

俺「なんだ?」

商人「いったい、なぜ奴隷を買おうと思ったのですか?」



 理由>>下3つのうちコンマ二桁が最大の物。

(今後のストーリーを大きく決める物だからしっかり考えるんやで)
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 22:59:18.25 ID:7tNr4+kYo
無垢で美しいものに傷を刻むのも素晴らしいが
奴隷に堕ち身も心も歪に美しく傷付いたモノを更なる絶望に浸してコレクションしたい
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 23:01:44.64 ID:jmJvhHK2o
別に、ただの興味本位だ。何かを得られるならそれで良し、何も得られないなら、それでも良しだ。
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 23:03:14.32 ID:1QmmratT0
奴隷という存在が、自分をどう変えていくのかあるいは何も変わらないのか知りたくなった
79 :オパビー :2019/02/19(火) 23:13:51.79 ID:VIdD7VnZ0
俺「別に、ただの興味本位だ。何かを得られるならそれで良し、何も得られないなら、それでも良しだ」

商人「……なるほど」

俺「じゃあ、行くぞ。来い」

銀髪「はい」

 そうやって、俺は銀髪の少女を家に連れ帰った。
80 :オパビー :2019/02/19(火) 23:18:37.55 ID:VIdD7VnZ0
俺「さて、ここが俺の家だ」

銀髪「………………!?」

 銀髪の少女は家を見上げ、目を見開いている。
 大きさに驚いたのだろうか。
 まあ、三男とはいえ貴族だからな。
 いわゆる、豪邸だ。
 そのまま家に入った。
 少女はやはり数分に一度淫紋が光ると、ひんっ、という声を上げ内股になる。
 恐らく放置しておけば一日中こうだろう。

 傷だらけの銀髪の少女を家に迎え入れ、俺は腕を組んだ。

俺「さて、なによりまずは>>下するか」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 23:21:17.16 ID:7tNr4+kYo
風呂に入れてから改めて状態の確認と淫紋の効果をチェック
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 23:22:46.99 ID:V2/6gVEfo
淫紋の解析
自由に光らせ続けたり出来ないからとかしらべる
83 :オパビー :2019/02/19(火) 23:40:38.88 ID:VIdD7VnZ0
どっちもやるで。



俺「なによりまずは風呂だ」

銀髪「はい」

俺「服を脱げ」

銀髪「はい…………っ!」

 やはり傷は痛むようで、服が少しこすれただけでも少女は苦痛に顔を歪めていた。
 肌に当たらないように脱がすのを手伝った。

 少女が脱ぎ終わり、俺も服を脱ぐ。
 少女は裸になった俺の身体を舐めるように見ている。

俺「別に、男の裸が初めてって訳じゃ無いだろ?」

銀髪「い、いえ、その………」

俺「ああ、ゴーレムが珍しいか」

 俺の身体の一部が金属のような光沢を放っているのに驚いていたようだった。

俺「俺はゴーレムの一族でな。俺は身体の一部が鉄で出来ている。キレイだろ?」

銀髪「は、はい」

俺「まあ今は俺の体については後だ。湯船につかれ」
84 :オパビー :2019/02/19(火) 23:52:35.83 ID:VIdD7VnZ0
 俺の家は家こそでかいが、俺一人しかいないのに風呂場もでかくなってどうするんだ、と言うことで風呂場は一般的なサイズだ。
 少女は俺の言葉を聞くと、湯に足先を付けた。

俺「治癒用の入浴剤を入れている。だからその傷だらけの身体でも痛みは感じないだろう。警戒しなくても良い」

銀髪「分かりました」

 俺がそう言うと、少女はゆっくりと湯船に浸かり、しばらくして安堵の表情を浮かべた。
 これで痛みから少しは解放されるだろう。
 俺も少女の後ろにゆっくりと腰を下ろした。

俺「………ふぅ」

 改めて少女の背中を見る。
 ボロボロに傷が付き、実に美しい。
 更にここに傷を刻みたいという衝動にも駆られるが、我慢をする。
 痛そうだ。

銀髪「…………………」

俺「…………………」

 少女の淫紋が光った。

銀髪「………ひゅんっ………!」

 風呂を出たら次は淫紋の調査だな。
85 :オパビー :2019/02/20(水) 06:01:09.52 ID:mEZX1Y1V0
 少女はあまりあちらから話しかけてこない。
 俺が何かを言えばそのまま「はい」と返事を返すだけだ。
 奴隷の生活上だろう。
 風呂をでて服を着させ、俺はベッドの上に少女を座らせた。

俺「取りあえず、服をまくって淫紋を見せてくれ」

銀髪「はい」

 少女はベッドに座ったまま服を持ち上げた。
 そこに刻まれていたのは魔法で構築された複雑な紋章、淫紋だった。
86 :オパビー :2019/02/20(水) 23:35:44.59 ID:mEZX1Y1V0
 俺がしばらく淫紋を観察していると、淫紋がさっきと同じように淡く光り、少女が身体を震わせた。

俺「これは一日中ずっとなのか?」

銀髪「く………はい、ずっとですわ。寝るときは、我慢して寝ていますわ」

俺「なるほどな」

 どうやら話と効果を確認した限り、これは対象者の魔翌力を吸って発動しているようだ。
 だから一日中淫紋が発動する事が出来るようだ。
 効果が分かったところで、俺は一つ実験する事にした。
 少女の腹に鉄でできていない方の手の平をあて、淫紋に魔翌力を流し込んだ。
 すると先程よりも強く淫紋が光を放った。

銀髪「………ぁ」

銀髪「あああああっっ!」

 少女はシーツに愛汁を撒き散らしながら跳ね上がり、ガクガクと身体を痙攣させていた。
 他から魔翌力を流し込むとこれほどまでに効果が増大するのか。
 逆に魔翌力を吸えば淫紋の効果を止めることも出来る。

 この淫紋はどうする?
 ほうっておくか、解紋するか。
 >>下
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/20(水) 23:36:44.30 ID:6vYvN5F90
解紋する
88 :オパビー :2019/02/21(木) 14:43:47.36 ID:wdFu6ATI0
なんか「魔翌力」が全部「魔翌翌翌力」になってたことを訂正するで。
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/21(木) 14:49:44.57 ID:c6YD+wAto
悪化してますよ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/21(木) 15:02:39.63 ID:uuAfsdfWo
魔 力ってバグか何かでそうなるんだったっけかな
メール欄にsagaって入れればならなくなるはず
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/02/21(木) 15:02:41.27 ID:/nJWMS8ro
(メール欄に「saga」を入れるのです…こんなふうに 魔力)
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/21(木) 15:53:33.12 ID:PPZxA3y7O
なんかワロタ
93 :オパビー [探]:2019/02/21(木) 15:57:21.11 ID:wdFu6ATI0
魔翌力
94 :オパビー [saga]:2019/02/21(木) 15:57:48.49 ID:wdFu6ATI0
魔力
95 :オパビー [saga]:2019/02/21(木) 15:59:58.42 ID:wdFu6ATI0
補足が足りなかったけど、

魔力を吸う → 一時的に淫紋の発動を止める
解紋 → 淫紋を消す

ってことやで。
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/21(木) 16:06:04.95 ID:PcY951wuo
うい
97 :オパビー [saga]:2019/02/21(木) 22:28:16.08 ID:HJsifRJ/0
 やはり淫紋はいろいろと面倒だからな。
 早めに解紋しておこう。

 その夜。
 俺は少女を連れ、町の隅にある解呪屋に入った。

店主「えいらっしゃい。ってヒラナリ様じゃないか。本日はどのような用で」

 ガラガラのダミ声で店主が俺を出迎えた。

俺「ああ。買った奴隷が淫紋付きでな。それを解紋しにきた」

 俺は銀髪の少女を示し、要件を言った。

店主「ほう。淫紋なんて使う好き者がまだいたんだね。いいよ。とっとと済ませるから横になりな」

 俺が少女に台の上に横たわるように言うと、少女は素直に従った。

店主「すまないね嬢ちゃん。女の働き手がいなくてね。ちょっと見るよ」

 店主は少女の服を捲り、淫紋を見た。

店主「というか妊娠してるのかい。なんて娘を買ったんだい。堕ろさないのかい?」

俺「そうだな」

 子供も色々と面倒そうだ。
 先に堕ろしてしまおう。

俺「これが終わったら次は病院に行く事にしよう」

店主「そうかい」
98 :オパビー [saga]:2019/02/21(木) 23:07:11.24 ID:HJsifRJ/0
店主「じゃ、嬢ちゃん。ちょっと痛くするよ」

 店主が両手を拝むように擦ると、その間から煙が立ち上ってきた。
 店主の手のひらが赤く輝き、熱を帯びているようだった。
 しばらくの詠唱のあと、店主は不意に少女の腹から淫紋を剥ぎ取った。

銀髪「いっ………!」

店主「ほい、終わり。ちょっと後は残っちまうが、2ヵ月も経ったら治るから安心しな」

 店主は剥ぎ取った淫紋をつまみ、綺麗な紙に挟み込んだ。
 肌に刻み込まれていたはずの淫紋は、まるで切り絵のように具現化していた。

店主「じゃ、こっちは記念にとっときな」

 俺は店主からはぎ取られた淫紋を受け取った。
 しばらくして痛みが引いたらしい少女は、お腹を押さえながら言った。

銀髪「ご主人様……ありがとうございます」

 やはり淫紋は嫌だったようだ。

俺「>>下」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/21(木) 23:09:39.74 ID:TJI8mWhSo
誰かの所有物だった証など消すべきだ
100 :オパビー [saga]:2019/02/21(木) 23:17:54.96 ID:HJsifRJ/0
俺「誰かの所有物だった証など…………消すべきだ」

銀髪「っ!」

 少女は驚いたように息を呑み、俯いた。

俺「子も、堕ろしたいんだろう?」

銀髪「はい…………」

俺「じゃあさっさと行くぞ」

 少女は俺の手を握った。

銀髪「ありがとう…………ございますっ…………」
101 :オパビー [saga]:2019/02/21(木) 23:34:29.65 ID:HJsifRJ/0
 病院、と言っても、もちろん表の病院じゃない。裏の病院だ。
 例えば誰にも言えないケガなどを治す場所だ。
 俺は病院の扉を叩いた。

医者「はいよ。おっと、貴族の方ですか。どうぞお入りください」

 ここの医者は腕がいいと評判のモグラの獣人で、珍しい黒と白のツートーンの毛色を持っている。

医者「要件は?」

 それ程寒くないと言うのに黒いロングコートを着た医者は、俺と少女を交互に見ていった。

俺「子を堕ろしてほしくてな。買った奴隷が既に妊娠してたんだ」

医者「ああ、なるほど」

 医者は理解したと言うように頷いた。

医者「今日と明日入院すればすぐに終わらせられますが、どうされますか?」

俺「じゃあそれで頼む」

医者「分かりました。患者を見せてください」

 俺は少女を医者に見せた。

医者「なるほど。傷だらけな上に今日取ったばかりの淫紋の痕跡あり。しかも妊娠している。もう少しマシな奴隷を買えば良かったのでは?」

俺「ただ単に気に入っただけだ。それに俺は、傷が好きなものでな」

医者「ほう。変わったご趣味をお持ちで…………ああ、そうだ」

 医者は俺に耳を貸せと指でサインを送った。

医者「処女に戻すことも出来ますが、どうされますか?」

俺「そんな事も出来るのか?」

 どうする?>>下
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/21(木) 23:35:30.88 ID:uuAfsdfWo
戻す
103 :オパビー :2019/02/21(木) 23:56:38.00 ID:HJsifRJ/0
俺「じゃあ、それも頼む」

医者「分かりました。では、料金はこちらになります」

 医者がメモを出し俺に見せた。
 中絶費用+処女膜復元
 割とかかるが、大した金額ではない。
 まあ一般市民にとっては大金だがな。
 俺はその金額を即現金で払った。

俺「じゃあ、こいつを宜しく頼む」

銀髪「宜しくお願いしますわ」

 少女は礼儀正しくお辞儀をした。

医者「ピヨコ、早速下準備を始めるぞ」

助手「はーいせんせい!」

 医者がそう言うと、どこからかヒヨコのような幼いハーピィが降ってき、元気よく返事をした。
 あんなに幼い子供が助手なのだろうか?
 だが腕はあるようなので、任せるしかないな。
 俺はモグラの医者とヒヨコの助手がいる病院を後にした。
104 :オパビー :2019/02/22(金) 00:05:54.25 ID:VQHC8qfy0
次の日

 俺は少女を病院まで迎えに行った。

医者「手術は成功しました」

俺「良かった」

 俺は息を付いた。

銀髪「……………」

俺「これで、満足か?」

銀髪「はい………」

 少女はすっかり空になったお腹をさすっている。
 未練があるような手つきには見えない。
 その腹の感覚を、触感を、久しぶりに感じているようにも見えた。

銀髪「本当に、ありがとうございました…………」

俺「>>下」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/22(金) 00:10:29.68 ID:y+ABlU7co
ようやくお前に傷を付けられるな
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/22(金) 00:11:55.09 ID:k1DvbBeGO
ヒエッ…
107 :オパビー :2019/02/22(金) 19:08:10.02 ID:9E9O7P2B0
俺「ようやくお前に傷を付けられるな………」ボソ……

銀髪「?」

俺「いや、何でもない。帰ろう」

銀髪「はい!」

 おっと、思わず口が滑った。

 俺は少女に手を差し出し、手をつなぐように促す。
 少女は微笑んでその手を取った。
108 :オパビー :2019/02/22(金) 19:13:30.37 ID:9E9O7P2B0
 家に帰ってきた。
 さて、夜までの時間何をするか
 少女と話しても良いし、どこかに出かけても良いな。
 そう言えばずっと少女と言っていたが、名前を知らないな。


 何をする?>>下
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/22(金) 19:17:07.98 ID:eDUsXHYo0
少女と話す
お互いの過去とか
110 :オパビー :2019/02/23(土) 23:52:45.98 ID:02aSdFFp0
俺「少し、話をしないか? まだお互いの事何も知らないだろ?」

銀髪「分かりましたわ」

 少女は俺がそう言うと向かいの椅子に腰掛けた。

銀髪「なにからお話しましょう?」

俺「そうだな。奴隷になる前の生活はどんなのだったんだ?」

 少女は悲しそうに少し目を伏せた。

銀髪「そうですわね……私には兄と妹がいましたわ。兄は既に結婚して村を離れていましたが、妹は家族と一緒に暮らしていましたわ。私の父は商協会の議員で、そこそこ偉い貴族でしたの。ちょっと王都から離れた村で不便だったけれど、幸せな生活を送っていましたわ。でも、戦争の時、私の村は攻め落とされて、私と妹は捕まって奴隷になりましたの。妹は商品として私とは別の馬車に乗り、すぐに離れ離れになりましたわ。兄も父も、そして妹も、無事かどうかは分かりませんの………」

 少女は一通り話すと、私に目線を向けた。

銀髪「こんな感じですの。兄は別の町にいたから無事だと思いますが、妹は恐らく私と同じく………」

 慰み物、か。
 ただ運が悪かったんだろうな。
111 :オパビー :2019/02/24(日) 23:36:47.17 ID:1QzoB45W0
俺「奴隷になったのはいつ頃だ?」

銀髪「ええ。確か、一年ほど前ですわ」

 今より若い頃か。
 14歳。
 さすがにまだ嫁としては若い年頃だ。

俺「妹の年齢は?」

銀髪「8歳………恐らく、生きているなら9歳になっていますわ」

 ここまでくればもう赤ん坊だ。
 持ち主にどう扱われているのやら………
 生きていることを願おう。

俺「さて、お前が話したから、次は俺の番だ」

 俺は自分の事について語り始めた。
112 :オパビー :2019/02/24(日) 23:44:45.49 ID:1QzoB45W0
俺「俺は見ての通り貴族だ。ゴーレムの一族で、三男、兄貴が二人いる。話すことと言ったら、それぐらいだな」

銀髪「お兄さん達がおられるのですわね………」

俺「ああ。銀の兄に金の兄。俺は知っての通り只の鉄だ。兄貴たちはいいよな、錆びづらくて。俺なんて毎日磨かなきゃ直ぐに茶色くなるんだぜ?」

銀髪「なるほど…………」

 少女は少し考えるような仕草をし、顔を上げた。

銀髪「わ、私が磨きましょうか? ご主人様は忙しそうですし、私が磨いて差し上げますわ」

 ほう。
 俺の身体を磨きたいと。
 面白い事をいうな。

俺「>>下」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 23:46:14.96 ID:uWkQ8dFqO
よろしく頼む
114 :オパビー :2019/02/24(日) 23:51:13.55 ID:1QzoB45W0
俺「よろしく頼む」

銀髪「………!」

銀髪「はい!」

 なんだか嬉しそうだ。
 仕事を貰えたのが嬉しかったのか?
 まあともかく今日からは磨きに30分も時間を割かなくてもいいと言うことだ。
 俺は奴隷を買って初めて特をした気分になった。


 夜まであと2行動
 >>下4つの中からコンマ二桁上位2つ。
115 :オパビー :2019/02/25(月) 00:01:05.83 ID:VuMjoD/e0
ごめん普通に>>下2つで。
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:01:26.90 ID:/kaDb8+O0
お前の体も磨いてやろうと一緒にお風呂に入る
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:03:18.45 ID:zzUvQXBDO
色々家事をやらせてみて適性を見る
118 :オパビー :2019/02/25(月) 00:09:03.19 ID:VuMjoD/e0
 しばらく後。

俺「お前の家事の適性を見る事にした」

 色々と準備をした後、俺は少女に言った。
 少女はエプロンをし、腕を捲っている。

銀髪「はい」

俺「出来ない物は正直に出来ないと言っても良い。分かったな?」

銀髪「はい!」

俺「じゃあ、始めよう」
119 :オパビー :2019/02/25(月) 00:26:08.89 ID:VuMjoD/e0
掃除、洗濯、料理、洗い物、それぞれのスキルを100点満点中何点かで判定。
0:奇跡的に壊滅的。
1〜10:壊滅的。
90〜99:プロ。
100:流儀がありそう。

 >>掃除、洗濯、料理、洗い物、下4つ
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:26:51.64 ID:s/4bJ33/O
はーいよ
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:27:30.69 ID:Y+2bUKgwo
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:27:32.06 ID:/kaDb8+O0
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:27:43.59 ID:kxMkY0WoO
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:28:16.24 ID:s/4bJ33/O
メシマズときたか
125 :オパビー :2019/02/25(月) 00:29:41.98 ID:VuMjoD/e0
コンマちゃう………点数を言って欲しいんや。
もいちど。
>>掃除、洗濯、料理、洗い物。順番に下4つ。
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:30:51.51 ID:Y+2bUKgwo
えっ んじゃあ0
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:31:30.21 ID:f5CFHaa8o
あっ指定していいのか


でも面白そうだからこのレスはこのコンマで
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:32:37.76 ID:kxMkY0WoO
奇跡の0
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:32:57.60 ID:s/4bJ33/O
100
130 :いや偏り過ぎだな! :2019/02/25(月) 00:41:24.06 ID:VuMjoD/e0
掃除

銀髪「…………」

俺「なんで床が抜けたのか説明して貰おうか」

銀髪「ごめんなさい」



洗濯

銀髪「出来ました」

俺「んん…………まあまあだな。シワはあるが」

銀髪「ごめんなさい………」



料理

銀髪「……………」ブスブス

俺「消火出来たから良かったがな」

銀髪「ひぐっ…………ぐすっ………」



洗い物

俺「でなんでこれは出来るんだ」ピッカピカツルツルルーン

銀髪「分かりません」

俺「これなら俺を磨くのも上手そうだな」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:45:45.59 ID:s/4bJ33/O
4コマ漫画かな?
132 :オパビー :2019/02/25(月) 00:46:28.90 ID:VuMjoD/e0
 大体の彼女スキルは分かった。
 とりあえずほうきとフライパンは持たせたらダメと言うことが分かった。
 洗濯物はまあ任せてもいいな。
 それと洗い物だが、まるで新品のように磨き上げていた。
 洗濯物と違いシワが出来ないからだろうか?
 洗い物や汚れ拭き、掃除の中の雑巾がけ等は全般的に任せることにしよう。
 それにあの腕なら俺を磨くことも大丈夫そうだ。
 あいつの言葉に甘えてそれは任せるか。
133 :オパビー :2019/02/25(月) 00:49:46.27 ID:VuMjoD/e0
 それはそれとして、だ。
 俺は少女が起こした惨状を見た。
 少女のほうきがなぜか突き抜けた床と、焦げた壁。
 割とヒドいな。
 これは仕置きをするべきだろうか?
 それともお咎め無しで、励ます?

 >>下
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:52:44.14 ID:zzUvQXBDO
励ます
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:52:53.83 ID:haTq1lfz0
痕が残るくらいお仕置きする
136 :9秒差でセーフ :2019/02/25(月) 01:01:46.28 ID:VuMjoD/e0
俺「まあこんな事もあるさ」

 キッチンはボヤ騒ぎ、廊下は未だにほうきが突き刺さっている。
 こんな事もたまには……………
 …………無いな。

銀髪「ごめんなさい。私が不器用なせいで………」

俺「でも、皿は鏡みたいにピカピカになったじゃないか。あれは驚いたぞ。だから、あの調子で俺の身体も磨いてくれよな?」

銀髪「…………はい!」

 少女は涙を拭い、笑顔でそう言った。
137 :オパビー :2019/02/25(月) 01:09:07.73 ID:VuMjoD/e0
 そろそろ夜だな。
 早速皿洗いの腕を発揮させて貰うとするか。

俺「さて、そろそろ風呂に入ろう」

銀髪「はい。先ほど言われた通り、準備しておきましたわ」

俺「ありがとうな」

銀髪「えへへ………」

 俺と少女は一昨日のように服を脱ぎ、所狭しと浴槽に浸かった。

俺「はぁ〜…………」

銀髪「ふぅ〜…………」
138 :オパビー :2019/02/25(月) 01:09:43.44 ID:VuMjoD/e0
ねむいからまたね。
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 01:11:57.73 ID:f5CFHaa8o
おつの
140 :オパビー :2019/02/25(月) 23:54:21.71 ID:VuMjoD/e0
 俺達が肩まで浸かると、縁から薄緑色の湯が溢れた。

俺「今日はドクダミの湯だ。これで、おまえの傷も相当良くなるだろう」

 いくらかひどい傷は残ってしまうかもしれないけどな。
 あれは治そうと思ったらフルポーションらへんの回復約が必要になるだろうな。
 流石にあれを使うのは勿体ない。
 それに、目に見える傷は残っていた方が、俺の好みだからな。

銀髪「へぇ、ドクダミですの……」

 少女はピンときてないようだったが、何やら嬉しそうだった。

銀髪「今日は、私がご主人様の背中をお流ししますからね?」

俺「ああ。分かっている」

 俺は十分に身体を温めると、ざば、と浴槽を出て低い椅子に座った。
 少女は俺の後ろに立ち、俺の肩に触れた。
 鉄の部分だ。

俺「さて、軽く説明するぞ。良く聞くんだぞ?」

銀髪「はい」
141 :オパビー :2019/02/26(火) 10:40:09.68 ID:BvXXVm7i0
俺「この泥石鹸を指の先ほどの量を付け、この金ダワシでこする。あ、肌色の部分はこするなよ」

銀髪「はい」

俺「そしたら200、なかったら180の紙鑢を使って磨く。使った奴は毎度捨てて構わない。これで終わりだ。分かったか?」

銀髪「は、はい!」

 少女はそう言うと金ダワシを手に取った。

銀髪「じゃ、じゃあ頑張ってみますわ」

 少女はそういって、言われたとおりに俺の身体を磨き始めた。
 初めてだからか少々動きはぎこちないが、充分気持ちが良かった。
 しばらくすると、少女は徐々に慣れ始め、職人のような(こんな職人はいないが)手付きで磨けるようになっていた。

銀髪「終わりましたわ」

俺「おう。紙鑢もよろしくな」

銀髪「はい」
142 :オパビー :2019/02/26(火) 15:45:15.00 ID:HGgUDQVM0
 少女は俺の体に時々お湯を掛け、鉄粉を落としながら磨き続けた。
 そして紙鑢かけが終わった。

俺「………なんだこれは?」

 俺は鉄のゴーレムだったはずだが、これはどういう事だ?
 俺の左腕と諸々の金属部位は、まるで純ミスリル銀のような輝きを放ち、覗き込めば鏡のように自分の姿が見える。
 俺が自分で磨いていた時は肌と金属部位の境界線はどうしても痛くて手を付けていなかったのだが、その境界線ギリギリまで綺麗に磨きが掛けられている。

俺「料理と掃除はからきし(壊滅的)だが、お前はこれに関しては天才だな」

銀髪「あ、ありがとうございます」

 少女は嬉しそうに顔を赤らめ、そう返事をした。

俺「じゃあ今度は俺が磨いてやる」

銀髪「へっ?」

 俺は少女をストンと椅子に座らせ、新しく買ったファイアルパカのスポンジを泡立たせた。

 どこから、どのように洗ってやるか?
 >>下
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 15:47:10.86 ID:LgIRl2mWO
腕から
144 :オパビー :2019/02/26(火) 21:00:41.24 ID:hIuGQawd0
 俺は後ろから彼女の手を取った。
 手首にはくっきりと手枷の痕が残っていて、皮はガタガタだ。
 治癒湯で傷は塞がったようだが、痕は恐らく一生残るだろう。
 俺はその傷の上から優しくスポンジを当てた。

銀髪「っ…………」

 少女は痛みを感じたのか、顔をしかめた。

俺「大丈夫だ。傷は塞がっているはずだ」

銀髪「…………痛くない………」

 俺は彼女の腕の上をふわふわとスポンジでこすり、汚れを優しく落としていく。
 ファイアルパカの毛で作られたこのスポンジは、セミの抜け殻も磨けるほど柔らかく、傷にも勿論優しい。
 傷が開くことも、無いはずだ。

 手首、肘、二の腕、脇、と左腕を洗い終わり、俺は右腕に移った。
 脇、二の腕、肘、手首。
 ファイアルパカの毛に撫でられ、少女がくすぐったそうに身をよじった。
 右腕も洗い終わった。

 俺はそのまま全身も洗ってやる事にした。
145 :オパビー :2019/02/26(火) 21:11:32.92 ID:hIuGQawd0
 狭い鞭痕だらけの背を洗い、俺は前に腕を回した。
 手が、まだ成長しきっていない柔い双丘に触れた。

銀髪「………!」

 少女が目を瞑ったまま、びくりと震えた。
 気にせずそのまま前面も洗う。
 勿論脚の間もだ。
 少女は何度かその手を俺の手に重ね、口外に自分で洗うと伝えたかったようだが、俺はその手を無視し、洗い続けた。
 少女の顔を見れば、まるでりんごを蒸したように赤くなっている。

 〜

 全身くまなく隅から隅まで足の指の間すら洗いきり、俺はスポンジを置くと、桶から少女に湯をかけ泡を洗い流した。

銀髪「あ、ありがとうございます」

 少し羞恥を含んだような声で少女が言った。
 頬を朱色に染め、緩めに両手で胸を抱え込んでいる。

俺「>>下」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 21:14:56.26 ID:WOcNU9Zwo
実に手形をつけたい見事な尻だな
147 :オパビー :2019/02/26(火) 21:33:13.31 ID:hIuGQawd0
 桃と表現するのが適切なその形と色。
 ほかの部位と比べて傷の無い綺麗な尻を見て(傷も綺麗だが)、俺は思わず口が滑った。

俺「実に………手形を付けたい綺麗な尻だ」

銀髪「え?」

 少女は後ずさった。
 しまった、流石に聞かれてしまったか。
 風呂場だったから、余計に聞こえたようだ。

俺「>>下」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 21:35:27.81 ID:1LX4qXoDO
すまん冗談だ
149 :オパビー :2019/02/26(火) 21:48:33.27 ID:hIuGQawd0
俺「すまん、冗談だ」

銀髪「あ……そう、ですの?」

 少女はほっとしたように肩の力を抜いた。

俺「じゃあ、もう一回風呂に浸かったら出るか」

銀髪「はい」

 少女は特に気にした様子もなく湯船に漬かったが、無意識か意識的か、俺の方を向いて座った。

銀髪「ふぅ…………」

 俺の顔を見ながら、少女が口を開く。

銀髪「ご主人様の鉄、綺麗になりましたわね」

俺「ああ。まさかここまで綺麗になるとはな」

 俺はミスリル銀のように輝く腕を湯から上げた。

俺「毎日、頼めるか?」

銀髪「はい。頑張りますわ」

 少女は両手でガッツポーズ作った。
150 :オパビー :2019/02/26(火) 22:02:18.66 ID:hIuGQawd0
寝室

 そう言えば俺、今日少女の寝間着は買ったか?


 買っていたとしたら、どんなデザイン?>>下
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 22:05:24.82 ID:WOcNU9Zwo
透け透けネグリジェ
152 :ある意味予想通り :2019/02/26(火) 22:21:55.11 ID:hIuGQawd0
銀髪「あの、ご主人様………?」

俺「ん、どうした?」

銀髪「これは………」

 寝間着を着た少女はなぜか内股になり、もじもじしている。
 少女が着ているのは薄いピンクのレースのような寝間着だ。
 あれでいて保温効果は高いらしい。
 昼に市場で寝間着を頼んだところ、あれが出てきたから買った。
 肌まで透けて見えるため、傷も充分見えるからな。

俺「嫌か?」

銀髪「い、いいえ。決してそう言う訳ではありませんの……」

俺「そうか」

 俺は掛け布団を捲り、はたと気づいた。
 そう言えば、俺と少女が一緒に寝る、と言うことになるのか。
 女と一緒に寝ると言うのは思い返してみれば初めてな気がする。

俺「…………まあいいか。来い」

 俺はベッドに潜り込むとポフポフと布団を叩き、少女を誘った。

銀髪「は、はい。では」

 少女は俺の身体に密着するようにして横に潜り込んだ。

銀髪「………………」

 少女の速い鼓動が密着した肌からダイレクトに伝わってくる。
 誰かと一緒に寝ると言うのはこんなに暖かい物なのか。

俺「じゃあ、お休み」

銀髪「はい……………」

 俺は少女頭を撫でた。
153 :オパビー :2019/02/26(火) 22:38:36.83 ID:hIuGQawd0
 30分程が経っただろうか。
 最初の方こそ緊張して固くなっていた少女は既に寝息を立て寝ている。
 俺の胸に顔をうずめて。
 安らかな寝顔だ………

 しかし、何故か俺は眠れないでいた。
 気分が悪いわけでも、昼寝をし過ぎた訳でもないのに、何故か眠れなかった。
 むしろ今日は少女がいることで温かく、いつもより寝やすいはずなのに、だ。

 どうする?
 このまま強引に眠るか、それとも何か行動を起こすか………?
 >>下
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 22:41:12.62 ID:8II+5Ctpo
少女の体を愛撫し起きたら奉仕を命じる
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 22:41:17.09 ID:pMj+A94HO
ふむ…起きないように寝着の上から乳首を弄ってみよう
156 :ターニングポイント :2019/02/26(火) 22:55:17.48 ID:hIuGQawd0
 愛撫の前に一つ。
 主人公は少女をどのように思っているか。
 ただの道具と思っているか、それとも愛情を注ぐ対象として見ているか……etc。

 >>下3つ
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 22:55:45.16 ID:pMj+A94HO
白いキャンパス
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 22:58:07.42 ID:1LX4qXoDO
自覚してないが愛情を持っている
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 22:58:24.56 ID:8II+5Ctpo
お気に入りの愛玩動物
160 :オパビー :2019/02/26(火) 23:27:18.19 ID:hIuGQawd0
 俺はおもむろに、少女の乳首をそっと撫でた。
 お世辞にも大きいとは言えない、その双丘に掛けられたピンク色のヴェールの上から、指を走らせる。

銀髪「ん…………」

 少女は少し動いたが、起きる気配はない。
 しかし………
 気づけば、俺は息が荒くなっていた。
 全身が、熱い。
 俺はすぐに少女に対して自身が興奮していることを自覚した。

俺「俺は…………」

 そのまま手を尻へと運ぶ。
 胸とは違う、対の柔らかい塊は、片手で簡単に隠せそうだった。

俺「俺は、興奮しているのか………」

 片方を、優しく撫でる。
 柔らかい。
 もう片方に手を回す。
 両手で桃をさする。

銀髪「んふぅ…………?」

 まだ起きる気配は無い。
161 :オパビー :2019/02/26(火) 23:27:49.73 ID:hIuGQawd0
一度寝るで。
おやすみな〜。
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 23:33:52.75 ID:tRXWH8nNo
おつおつ
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 23:36:35.93 ID:8II+5Ctpo
164 :オパビー :2019/02/27(水) 08:10:47.15 ID:bcQNCAln0
 片手をもも耳を撫でる
165 :オパビー :2019/02/27(水) 08:11:19.10 ID:bcQNCAln0
ミスった。
166 :オパビー :2019/02/27(水) 08:15:56.57 ID:bcQNCAln0
 片手を桃から離し、少女の耳を包み込むように撫でる。
 もう片方の手で、少女の背中を抱き寄せる。

銀髪「んんん…………」

 ぞぞぞっ、と少女が震えた。
 小さなパン生地をこねるように、耳をくりくりと愛で続ける。

銀髪「わふ………」

 少女が両手を自分の目に当て、擦った。
 起きたか?

 >>起きたか起きないか+少女の反応。
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 08:19:28.65 ID:rO7aaqdiO
起きない
心地よさそう
168 :オパビー :2019/02/27(水) 08:26:02.23 ID:bcQNCAln0
銀髪「むにゃむにゃ…………えへへ…………」

 少女は目を覚まさなかった。
 むしろ俺の胸に顔をうずめ、心地良さそうにしている。

銀髪「ご主人様…………」

俺「………!」

 まだ2日しか触れ合っていないというのに、彼女は寝言で俺を呼んだ。
 …………いや、前の主人の事かもしれない。
 そんな事は今気にするべきではない。
 俺は少女の愛撫を続けることとした。

 >>そろそろ大胆に行く? それともゆっくりねっとり?
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 08:35:21.44 ID:C6TvQyFDO
ゆっくりねっとり
170 :オパビー :2019/02/27(水) 11:18:40.71 ID:c/2VaFSx0
 俺は再び少女の胸に触れた。
 丘の頂点の小さな出っ張りを、優しく押し込む。

銀髪「ふぅ………っ」

 少女が寝返りを打ち、俺に背を向ける形となった。
 俺は少女を抱き抱えるように後ろから手を回し、両方の乳を手中に収める。
 そして、大きく円を画くように揉む。
 …………いや、ネグリジェ越しじゃあダメだ。
 俺は少女のネグリジェの中に手を滑り込ませ、ぷにぷにと手の平全体を使って胸を愛でる。
171 :オパビー :2019/02/27(水) 14:42:50.19 ID:LA7WNQgO0
 布地を介さない少女の素肌。
 俺にとってどんな芸術品よりも美しい傷だらけでぼろぼろの肌を、優しく撫で回す。

銀髪「ふ………んん……………っ」

 その時、少女が腕を伸ばし、のびをした。


 >>起きたか起きないか+少女の反応。
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 14:49:11.95 ID:Db5jueBe0
起きたが顔を赤らめながらなすがままにされる
173 :オパビー :2019/02/27(水) 14:57:38.99 ID:LA7WNQgO0
 その時だった。

銀髪「………………」

 少女が一瞬目を開けたのが見えた。
 少女の身体に一瞬緊張が走り、体温が一気に高くなったのを感じた。
 しかし、少女は何も言わなかった。
 薄暗闇の中でもはっきりわかる程に顔を赤くさせながらも、少女は黙っていた。
 息を少々荒くさせながら、まるで起きてないかのように身体を動かさない。
 だんまりを決めたようだ。

 どうしてやろうか。>>下
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 15:16:22.39 ID:21CR54OE0
首筋にキスをする
175 :オパビー :2019/02/27(水) 15:47:14.35 ID:LA7WNQgO0
 はは。
 かわいい奴だ。
 俺は少女の首筋に顔を近付けた。
 そして、キスをした。

銀髪「……ひゃう……………!?」

 口を尖らせ、うなじに唇を付ける。
 小さく舌を出し、舐める。
 ぞくぞくと少女が身体を震わせる。
 これで寝たふフリをしているつもりなのか。
 更に口を大きく開け、広い面積で舐める。
 まるで恋人とキスをするように、濃厚なキスを少女の首にした。

銀髪「ん、んんっ…………んんんっ………」

 声をあげないように少女は頑張っているようだ。
 しかし、声は漏れまくっている。
 それでも、まだ寝たふりを続けるつもりなのか。

 まあ、いい。
 そっちが意地を張り続けるなら、こっちだって………。

 >>下
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 15:58:53.51 ID:C6TvQyFDO
あえて止めて寝たふりをして銀髪を焦らしてみる
177 :オパビー [saga]:2019/02/27(水) 22:31:22.62 ID:LA7WNQgO0
俺「ふぅ…………」

 俺はワザと少女に聞こえるように満足したような息を吐き、舐めるのを止めた。
 少女はぎゅっと目を瞑っている。

俺「さて、明日も早いし、寝るか」

 俺はネグリジェから手を抜き、そのまま布団を被った。

銀髪「……………?」

 少女が困惑しているのが見て取れた。
 10分程そうして少女が何か行動を起こさないかと待っていると、少女がそっと起き上がり、俺の顔を覗き込んだ。
 おっと、目を閉じないとな。

銀髪「え、ウソ………寝たんですの? え?」

 少女はオロオロしている。
 あそこまでやっておいて寝たらまあそんな反応をするだろうな。

銀髪「ど、どうして………ご主人様、私の身体じゃあやっぱり不満だったんですの………?」

 おや、頬に温かい物が落ちた。
178 :オパビー :2019/02/27(水) 22:34:30.19 ID:LA7WNQgO0
 薄目で少女の様子を伺うと、少女は涙を流していた。
 いや、なぜだ?
 何か俺が悪いことでもしたか?
 しかしこのままでは俺の顔が少女の涙で水浸しになってしまう。

 どうするか>>下
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 22:35:47.55 ID:FGnbegrX0
寝たふりをやめて口にキスしてみる
180 :オパビー :2019/02/27(水) 22:40:48.16 ID:LA7WNQgO0
 ところで安価の頻度多すぎへんか?
 大丈夫か?
 多かったら少なくするように努力するで。
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 22:44:23.51 ID:JKHIuxv6o
別にこのぐらいでもいいと思うけど
182 :オパビー :2019/02/27(水) 22:44:53.47 ID:LA7WNQgO0
 了解。
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 22:45:46.20 ID:+kmkEkxeo
もうすこし一安価で書いてもいいかも
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 22:50:12.77 ID:h00/+aWso
今のところはこのペースでも良きよき
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 22:51:02.12 ID:FGnbegrX0
安価は今のペースで大丈夫です
186 :そういやあと少しでポケモンダイレクトやな :2019/02/27(水) 22:51:51.99 ID:LA7WNQgO0
 まあこうなっては仕方がない。
 俺は身体を不意に起こし、少女の腰に手を回した。

銀髪「ふんぶっ!?」

 俺が口づけすると少女は驚いたような声を上げ、硬直した。
187 :意見はバンバン取り入れるで :2019/02/27(水) 22:57:31.66 ID:LA7WNQgO0
 まだ舌は入れず、ただ単純に唇を重ねた。
 少女はしゃくりあげながら、それを受け入れていた。
 少女の熱い息が俺の鼻腔から肺まで貫く。

銀髪「ふ………んむ………」

 気づけば、少女も俺の首に手を回していた。
 細い腕がしっかりと離れないように俺を捕まえていた。
 俺も彼女のうなじに手を添える。
 じっくりと確認し会うように、互いの唇を濡らした。
188 :オパビー :2019/02/27(水) 22:58:24.74 ID:LA7WNQgO0
 ポケモンダイレクトがあるからちょっとおいとまさせて貰うで。
189 :オパビー :2019/02/27(水) 23:28:13.70 ID:LA7WNQgO0
 俺が彼女の腰に回していた手を緩めると、初めて、しっかりと彼女の顔を見ることが出来た。
 飴のような赤い瞳には涙が浮かび、今にも溶けてしまいそうだ。
 ネグリジェは湿気で透け、殆どの物が浮かび上がっている。

銀髪「ご主人様…………」

 少女は俺の目を真っ直ぐに見てくる。
 少女は俺の手を掴んで離さない。
 何か、言わなければ。

俺「>>下」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 23:30:53.74 ID:VBVArW7r0
俺のでお前を染めたい
191 :オパビー :2019/02/27(水) 23:32:51.63 ID:LA7WNQgO0
 >>190
 文章間違ってないか?
 間違ってなかったらスマン。
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 23:36:10.00 ID:VBVArW7r0
間違えた?
>>190の安価は無効で
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 23:37:15.94 ID:JKHIuxv6o
お前は誰のものか自分で証をたてろ
194 :オパビー :2019/02/27(水) 23:41:58.41 ID:LA7WNQgO0
 >>192 了解。
 再安価>>193採用するで。
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 23:42:44.22 ID:h00/+aWso
自分のものに(えっちに)染める的なニュアンスじゃないのか
196 :オパビー :2019/02/27(水) 23:48:15.96 ID:LA7WNQgO0
俺「お前は誰のものか、自分で証を立てろ」

 俺は少女にそう言った。
 少女はそれにコクリと頷いた。

銀髪「失礼………しますわ」

 少女は俺の胸元に手を当て、その手を徐々に下げていった。
 俺の寝間着のズボンにたどり着いた。

銀髪「宜しい………ですの?」

 俺も頷く。
 流れを止めてはならない。
197 :オパビー :2019/02/27(水) 23:49:52.52 ID:LA7WNQgO0
 >>195
 そうだったんか。
 すまん。
198 :オパビー :2019/02/27(水) 23:54:15.79 ID:LA7WNQgO0
 少女はその艶めかしい指を俺のテントの頭頂部に触れさせた。
 スリスリと、まるで小動物でも撫でるような動きで俺の亀頭を撫でている。
 少女はズボンに手を掛け、それを下ろす。
 ギンギンに覚醒した俺のチンコが跳ね上がり、先走り汁を飛ばした。

 チンコのサイズ>>下
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 23:59:30.97 ID:aNfpVOF1O
コンマ値で頼む
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/28(木) 00:03:16.85 ID:HIAC3tLDo
化 け 物
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/28(木) 00:04:06.63 ID:2WyIh9imO
97/100とかいう規格外
202 :オパビー :2019/02/28(木) 00:06:33.86 ID:MM0yrqY/0
 流石にセンチじゃヤバいのでww
 30センチでええか。
203 :オパビー :2019/02/28(木) 00:07:41.40 ID:MM0yrqY/0
 とりあえず今日は眠いからもう寝るで。
 おやすみ。
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/28(木) 00:22:54.26 ID:/lMcF5gM0
にしてもデカいw
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/28(木) 00:24:35.11 ID:HK+p52aWo
ゴーレムらしい
おつ
206 :オパビー :2019/02/28(木) 08:54:51.74 ID:MM0yrqY/0
銀髪「っい!?」

 少女は俺のチンコを見て変な声を上げた。
 俺のチンコはまさに塔のようにそそり立っていた。
 まあこれが俺のコンプレックスでも在るのだが。
 小学校の頃に使っていた竹定規より大きい………と言えば分かるか?
 それほどに、俺のチンコは規格外にデカいのだ。

銀髪「え、と…………」

俺「俺の物である証を立てるんじゃ無かったのか?」

銀髪「っ…………」

 少女は俺とチンコを交互に見た。

銀髪「が、頑張りますわ」

 満更でも無さそうだが、不安も在るようだ。

 まずは何をして貰おうか。もしくは何をしてやろうか>>下
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/28(木) 09:11:29.42 ID:+SCB1jgao
咥えてもらう
208 :オパビー :2019/02/28(木) 23:32:23.90 ID:MM0yrqY/0
 流石にすぐにぶち込むと言うわけには行かない。
 今は処女なのだしな。
 俺はまず少女にフェラをしてもらうことに決めた。

俺「咥えろ」

銀髪「は、はい」

 少女はまず俺のチンコの匂いを嗅いだ。
 先程風呂に入ったばかりだから汚くは無いはずだが、興奮したお陰で今は強烈な臭いを放っている。
 少女はしばらくボーッとした様子で俺のチンコの香りを堪能していた。
 しばらくのフリーズのあと、彼女は片方の手を亀頭の先に、もう片方の手をキンタマに添え、小さく舌を出し、竿を舐め始めた。

銀髪「ふぅっ…………んふっ……………」

 下から上に、ゆっくりと舐めあげ、また下に戻る。
 ゆっくりとした往復運動で、激しく射精を促す。
209 :オパビー :2019/02/28(木) 23:47:29.91 ID:MM0yrqY/0
 少女は上目遣いで俺の様子を確認しながら、ペロペロと往復運動を続けている。

俺「いいぞ。続けろ」

銀髪「んふ………」

 俺がそう言うと、少女は舌を更に出し、舌の全面で俺のチンコを舐め始めた。
 横からかぶりつくように俺のチンコを舐めまくる。
 舌を巻きつけ、甘噛みし、ベロベロと舐める。
 気持ちいい。
 実に気持ちいい…………!

銀髪「ん………」

 そこで、少女は舐めるのを止めた。
 何かをするつもりなのだろう、と思いながら見ていると、少女は俺の亀頭を両手で円を作るように持った。
 そして、手で作った円の中に自分の口をはめ込んだ。
 つまり、今亀頭の先が少女の口と密着している状態だ。
 少女はそのまま亀頭の割れ目に舌を伝わせ、先走り汁を舐めとった。

銀髪「ふう、ふう、んんっ………」

俺「いいぞ…………止めるなよっ………!」
210 :オパビー :2019/03/01(金) 00:02:17.56 ID:uPPBgKdT0
 とうとう、少女は俺のチンコをくわえ込んだ。
 亀頭を口に含み、口腔で舌をそれに絡ます。
 温かいものに包まれ、既に俺のチンコは爆発寸前だ。
 少女は更に頭を前後に動かし始めた。
 太すぎるためか10センチ程しか咥え込めていないが、とても刺激的だ。

銀髪「ふっ、んっ、んふっ」

 じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぶるっ。

 少女がフェラをしている音だけが部屋に響いている。


銀髪「んっ、んんんっ」

 なんて可愛い………!
 そろそろ、限界だ………!

 口腔に出すかぶっかけるか、中に出すなら深さも。>>下
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 00:02:51.74 ID:Jokm97e9o
ぶっかけで
212 :オパビー :2019/03/01(金) 00:03:18.53 ID:uPPBgKdT0
 眠いから文章変だったらすまんな。
213 :オパビー [saga]:2019/03/01(金) 00:15:23.17 ID:uPPBgKdT0
 俺は少女の口からチンコを引き抜いた。

俺「くぅぁっ!」

ビュッ、ビュルルルルルッ、ビュブウウウウッ

 チンコの先端から大量の白い液体が迸る。

銀髪「うぶ………はふ、んむっ」

 ビチャビチャッビチャッ

 少女の顔が、身体が、白く染まっていく。
 少女は両手で器を作り、自分の口の下に構え精子をそこに溜めていた。

銀髪「はぁっ、んふぅっ………こくっ、こくっ」

 俺のしばらくぶりの濃い精子を、少女は喉を鳴らしながら飲んだ。
 多分美味しくは無いだろう、精子は。
 しかし少女は満足そうだった。

銀髪「ご主人のせぇし………んくっ」

 髪にもいくらかかかったようで、一部白い糸がその銀の髪に混じっていた。

俺「>>下」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 00:16:18.79 ID:yD8c2z3cO
綺麗だ…
215 :オパビー :2019/03/01(金) 16:00:10.84 ID:uPPBgKdT0
俺「綺麗だ………」

銀髪「………!」

 おっと、思わず呟いてしまった。
 少女は首を振り、それを否定する。

銀髪「綺麗なわけ、ありませんわ……こんな、ボロボロの身体……目だって赤いし……」

俺「いや綺麗だ」

銀髪「綺麗なわけ………」

俺「綺麗だ」

 俺は少女の髪をよけ、その瞳を見つめる。

俺「お前は綺麗だ。その銀髪だって、赤い瞳だって、傷だらけの身体だって、全部綺麗だ」

 俺はいつからこんな事を言えるようになったんだ?

銀髪「ご主人………様……」

 そのままお互い引き寄せられるように近づき、口づけをした。
 今度は舌まで入れて、少し粘ついて苦い彼女の口内を舐めまわす。
 舌を絡み合わせ、味わい合う。
216 :オパビー :2019/03/01(金) 23:03:11.53 ID:uPPBgKdT0
 どんな流れ(プレイ)で最後までヤる?
 なるべく詳細に。
 最初>>下1
 次>>下2
 最後>>下3
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 23:17:41.50 ID:qOhqT4ZdO
道具は使わず殴る・叩くの暴力で泣かせる
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 23:19:15.96 ID:5SQncZvWo
排卵剤を飲ませたうえで自分で入れさせ騎乗位で腰を振らせ孕めと精液を子宮で受け止めさせる
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 23:20:06.57 ID:loidhEfj0
ラブラブ正常位で中出し
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 23:20:57.41 ID:lNDYCM7XO
手足を固定した後乳首やクリに尋常なく痒くなるお薬を塗りこみ、たまに爪で引っ掻いてあげる
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 23:21:49.61 ID:lNDYCM7XO
詳細に書けや
222 :オパビー :2019/03/01(金) 23:23:45.88 ID:uPPBgKdT0
殴ってからのラブラブってどういうこっちゃ。
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 23:24:13.64 ID:Zi0/9dXWo
あーもうめちゃくちゃだよ
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 23:27:45.68 ID:5q2CZf7DO
露骨な凌辱安価だし明らかに末尾oと末尾O同一人物かてID変更自演じゃん
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 23:30:19.47 ID:5SQncZvWo
この形式でやることが統一される事はないと思うんだがな
226 :オパビー :2019/03/01(金) 23:30:45.28 ID:uPPBgKdT0
 >>224
 IDでそんなこと分かるん?
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 23:30:55.43 ID:JGDjGuhto
というかこいつの設定傷付けるのが大好きな時点でラブラブは有り得んぞ
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 23:31:58.40 ID:KNJEIDvFO
自演って言うやつは自分がしてるから疑心暗鬼になりやすいだけだゾ
229 :オパビー :2019/03/01(金) 23:36:13.43 ID:uPPBgKdT0
 でも頑張って安価通りしてみるで。
230 :オパビー :2019/03/01(金) 23:50:33.29 ID:uPPBgKdT0
 ああ、綺麗だ。
 少女はとても綺麗だった。

 ………傷つけてしまいたくなるほどに。

 俺は少女の頬を叩いた。

銀髪「ふえっ………」

 俺から引き離され、少女はベッドに倒れ込んだ。

銀髪「ご主人様………?」

俺「綺麗だ。とても。だからこそ、俺は傷つけたくなってしまう。許してくれ」

 俺は少女の尻を平手で叩いた。

銀髪「あああっ!?」

 乾いた音が部屋に響く。
 少女は喘ぎ、悲痛の声を上げる。

銀髪「ご主人様っ、なんでっ………」

 もう一度、叩く。

銀髪「いっ………!」

 二回、叩いただけで、少女の尻は真っ赤な手形がついていた。
 ああ、これだ。
 物はいくら傷つけても跡しか残らない。
 しかし生物は、傷つければ跡ができ、それを修復しようとする身体の働きによって、傷が色々な顔を見せる。
 俺はもう一度少女の尻を叩いた。

 バシッ!

銀髪「ぐ、ああっ………ひぐっ」

俺「これから毎日、お前の尻に俺の物である証をつける………いいな?」

銀髪「ううっ、ぐすっ………」

俺「返事は」

 バチンッ!

銀髪「ひぐうっ、はいいっ………げほっ、ぐすっ………」

 このまま続行するか痛み止めを塗って続けるか>>下
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 23:52:12.47 ID:Jokm97e9o
ぬる
232 :オパビー :2019/03/02(土) 00:04:45.62 ID:Zd+tc1Iz0
 俺はチューブから塗り薬を出し、少女の尻に塗り付けた。
 振れたときに少女が震えた。

俺「これであまり痛くは無くなるはずだ」

 起き上がった少女は俺と距離を置き、涙目でベッドの隅にいる。
 先程とは違う涙だろう。
 信頼は失われたようだ。


 少女からの信頼を失ったことに対して>>下
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 00:07:03.33 ID:hyf60GWcO
俺は特殊な性癖を持っている。
これからも一緒に居たいなら受け入れてくれ
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 00:08:04.93 ID:hyf60GWcO
DV夫みたくすがりついて泣くのも出来たら追加で…
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 00:08:53.96 ID:huWuPGWUo
これからすべて受け入れられるようにしてやればいい
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 00:11:14.83 ID:84RvFha4O
どうしてこうなった
237 :オパビー :2019/03/02(土) 00:11:41.77 ID:Zd+tc1Iz0
 >>234
 泣いてるのはどっち?
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 00:12:23.19 ID:hyf60GWcO
もちろん主人公
239 :オパビー :2019/03/02(土) 00:32:12.37 ID:Zd+tc1Iz0
 今日はもう寝るで。
 また明日。
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 01:22:50.84 ID:PTUq5gKpo
おつおつ
241 :オパビー :2019/03/03(日) 13:08:25.46 ID:85rmPgGb0
 その涙は俺への軽蔑の涙だった。

俺「ああ………すまない」

 俺の口から出たのは謝罪の言葉だった。
 何に対してだろうか。
 俺の性癖に対してだろうか。
 ああ、そうだ。
 俺の性癖………
 物の傷、物を傷付けることに対して一種の興奮を覚えるこの性癖。
 そんな物が他人に理解される筈がない。
 そう、この少女でさえ、俺の性癖を軽蔑する。

俺「俺は、特徴な性癖を持っている………傷に対して、興奮を覚えるんだ………」

 少女は表情を変えない。

俺「お前なら、理解してくれると思って…………俺の勝手な妄想で、お前を傷付けてしまった……」

 少女は困惑の表情を浮かべている。

銀髪「………だから、私を叩いたんですか?」

俺「ああ、そうだ。俺の、自己満足の為だ」

 俺は、ある男の話を思い出した。
 ある男は森で美しい鹿を見つけた。
 男は、ぜひ自信の手であの鹿を仕留めたいと思った。
 ある日、男はとうとう鹿を仕留めた。
 しかし、そこにはあの美しいはおらず、ただの鹿の死体だけが残った。

俺「もし嫌なら、出て行って貰っても構わない。自己中を承知で言う。これからも一緒に居たいなら、受け入れてくれっ………!」

 少女が出て行くと言えば、俺は全てを受け入れよう。
 綺麗な服を持たせ、信頼できる友人に預けよう。
 そして、二度と会わないようにしよう。

 そう、思っていた時だった。
242 :オパビー :2019/03/03(日) 14:04:44.08 ID:9aGNl0y20
銀髪「私は、ここに居たいです」

 少女がそう言った。

銀髪「前の主人の貴族は、私を好き放題に陵辱して居ましたわ。傷を付けるのが好き、という点では、ご主人様と一緒ですわ」

 少女は俺に顔を寄せた。

銀髪「でも、ご主人様は謝ってくれました。嫌なら、出て行ってもいいと、選択も与えてくれましたわ。それに、薬のおかげで、もう痛くありませんの」

 少女は自分の尻を撫でた。

銀髪「ご主人様。さっきまでは大嫌いだったけれども、私はもう、ご主人様を受け入れますわ。だから、泣かないでくださいまし」

俺「…………すまなかった…………!」

 少女は俺を抱擁した。

銀髪「好きですわ、ご主人様」

 また涙が溢れる。
 こんな、出逢って2日の、傷フェチのゴーレムを、少女は好きと言ってくれたのだ………。

俺「俺もだ……」

 俺も少女を抱き返した。
 そして思った。

 ああ、この少女に、俺の子を孕ませたい、と。
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 14:19:07.34 ID:vXTakyL+O
上手くまとめた…!
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 14:20:38.85 ID:kDsC64JXo
でも定期的に暴力は振るうという
245 :オパビー :2019/03/03(日) 16:46:55.41 ID:9aGNl0y20
 俺は少女の抱擁を解き、引き出しをあさった。
 確かずっと前に兄貴に貰った物がここにあったはずだ。
 目的の物は直ぐに見つかった。

銀髪「その錠剤は………」

俺「媚薬……もとい排卵剤だ」

 俺はそのカプセルを自分の舌の上に乗せた。
 そして、少女を押し倒し、その唇を吸う。

俺「んん………」

銀髪「ふ………ん………」

 しばらくコロコロと2つの舌に転がされたカプセルは、コクリと少女の胃に収まった。
 兄貴が言うには、一粒金貨一枚もするというこの即効性の媚薬。
 ここぞと言うときに使え、と言われていた物だ。
 ここぞ。

銀髪「はあ、はあ……」

 少女はもう身体を火照らせている。
 半分薬の影響。
 もう半分は、少女自身の気持ちだろう。
 俺は身体を熱くしている少女を腹の上に乗せさせた。
246 :オパビー :2019/03/03(日) 17:37:22.96 ID:9aGNl0y20
俺「自分で挿れてみろ」

銀髪「は……い」

 少女は腰を浮かせ、水浸しになっている恥丘に亀頭を押し当てた。

銀髪「おおきい………」

俺「ゅっくりで良いぞ」

銀髪「はい………」

 入らずに何度か弾かれてしまったが、少女はようやく先を捉え、腰を沈め………

 ゴチュンッ

銀髪「かぁっ…………」

俺「ば、馬鹿! 一気に根本まで挿れるやつがあるかっ!」

銀髪「はぁ、ん、ああっ…………」

 少女は何を思ったのか、一気に腰をチンコの根本まで落とした。
 処女膜は勿論裂け、子宮口もとうに突破している。
 血がつうと結合部から流れた。
 またら少女の下腹部が不自然に膨らんでいる。
 チンコの形が外から見えているのだ。

俺「おい、大丈夫か?」

銀髪「はぁ……私の子宮が………ご主人様の形に……」

 大丈夫………なのか?
 少女は恍惚とした表情で自分の下腹部を撫でている。

銀髪「んん………やっぱり、無理がありましたわ………」

俺「当たり前だ」

銀髪「いまの私では………」

俺「んん?」

 少女はそう言うとまた腰を上げた。
 カリが子宮口に引っかかり、それが外れると少女が嬌声を上げた。

銀髪「私の子宮の形を……ご主人様の形にしますわ。どんなに、かかっても………っああっ!」

 少女が腰を落とし、また生々しい音が響いた。

俺「無理するなよっ………!」

銀髪「無理じゃありませんわ………はぁっ、はあっ………んんっ!」

 ゴリュッ、ゴチュンッ、ゴリュッ、ゴチュンッ!

 何度も何度も、杭のような俺のチンコに貫かれ、半ば苦しそうな嬌声を上げながらも、少女は腰を動かし続けた。

銀髪「あああっ、っくぁうっ………!」

俺「おおう、くくぅっ!」

 熱い少女の身体が上下すると同時に、俺の射精のタイムリミットもゴリゴリと迫ってきた。
247 :オパビー :2019/03/03(日) 19:21:26.56 ID:9aGNl0y20
 俺は腰を動かす少女の腰を掴み、上下運動を手助けした。

銀髪「ひゃああぁっ、ご主人様ぁはぁぁ♡ これしゅごひいいい♡」

 先程より強い衝撃に、少女は大声を上げて悦んだ。
 俺のタイムリミットも、尽きた。

俺「くううっ! だすぞっ! 孕めぇ!」

銀髪「はひいいぃっ♡」

 少女の腰を力一杯抱きしめ、少女の子宮壁にチンコを叩きつけた。
 決壊した精液が、少女の子宮内を勢い良く満たす。

銀髪「んひいぃいいぃっ♡」

俺「くうう、ふうう………!」

 ドボッと音を立てて入りきらなかった精子が結合部から溢れてきた。
 少女はエビのように反り、ガクガクと痙攣しながら、叫んでいた。

銀髪「ああっ、はぁあっ、ご主人様ぁ……」

俺「はあっ、はあっ」
248 :オパビー :2019/03/03(日) 21:31:52.20 ID:9aGNl0y20
俺「はぁ、次は、俺が上になるぞ………………!」

銀髪「はひぃ………はあ………」

 俺は少女と繋がったまま、ゅっくりと体制を変えた。
 古来より人間に受け継がれた在るべき交尾の姿。
 正常位に。

俺「こっちの方が、お前の顔がよく見える」

銀髪「ご主人様ぁ……」

 少女は荒く息をしながら俺の首に腕を回し、口を開ける。
 俺はそこに食らいつくようにキスをした。
 同時に、腰を大きく前後に動かし始めた。

俺「んむ、くちゅ、はふ………」

銀髪「んん、んふぅ、んんんんっ………!」

 コリコリと子宮口を苛めてから、一気にその中に亀頭を挿れる。
 少女がはねると同時に、俺の首に回された腕に力が入った。
 子宮に亀頭を出し挿れし、カリで強烈な刺激を与える。

銀髪「んふああっ、んあああっ!」

 少女がひときわ大きくはね、絶頂した。
 愛汁でしーつ
249 :オパビー :2019/03/03(日) 21:32:32.12 ID:9aGNl0y20
 ミスった。
250 :オパビー :2019/03/03(日) 21:54:46.04 ID:9aGNl0y20
 愛汁でシーツに水たまりが出来る。
 俺は構わず腰を動かし続ける。

俺「好きだ」

銀髪「ご主人様あああ………! ご主人様あああっ!」

 俺のチンコが精子を含み、メリメリと膨張していく。

銀髪「ああっ、ご主人しゃまの、また、大きくなって………!」

俺「また、イクぞ………!」

銀髪「ひゃいっ! ああっ、あああっ!」

俺「孕めぇっ………」

 俺は全体重をかけ、少女の子宮を押しつぶした。
 射精の瞬間の少女の顔が良く見えるように、向かい合って。

 ドクンッドクドクドクッ、ドボッ

 鼓動に合わせドボドボと精子が少女に注がれる。
 卵管の細部まで犯すような、大量の精子が注がれていく。
 俺のキンタマが少女との結合部に蓋をし、精子の一滴も逃がさず、全ての精子が少女の奥を染める。

 少女は舌を出し、息を吐ききったまま射精に合わせビクンッビクンッ、と痙攣している。

銀髪「ひゅ…………ひゅ………」

俺「おい、大丈夫か!」

銀髪「は………あ……大丈夫、ですわ………ごしゅ………」

 ああ、良かった。
 俺はグリグリと腰をひねる。

銀髪「ゃあぅっ!?」

俺「動くなよ。精液を子宮に馴染ませてる所だ………っふぅ」

銀髪「まっ、イっ…………」

 俺が精液を馴染ませてる間、少女は脚をピンと伸ばし、ビクビク震えていた。

俺「これで十分だろう」

銀髪「はぁっ………はぁっ………ごしゅ………」

俺「続きを始めようか」

銀髪「え、待っ…………」
251 :オパビー :2019/03/03(日) 21:59:28.81 ID:9aGNl0y20
 俺はその夜、あるだけの手段を使い、少女に精子を注ぎ続けた。
 質量保存の法則を無視し吐き出された精子はベッドのシーツをビショビショにした。
 俺は恐らく生きてきた中で一番射精をしただろうな。
 量も、回数も、質も、最高の物だったと、断言できる。
 なにせ少女を孕ませる事だけを考えたからな。
 最終的には、俺も少女も体力が尽き、その夜はシーツを変えて揃って寝た。
 互いの指を絡ませて、まるで恋人のように添い寝した。

 そして、次の朝………
252 :オパビー :2019/03/03(日) 22:02:23.56 ID:9aGNl0y20
銀髪「スゥ………スゥ………」

俺「…………」

 朝起きると、彼女は俺の目の前で寝息を立てていた。
 大胆にもネグリジェで。
 なんでこんな格好してるんだ。
 いや、俺がさせたのか。
 まあいい、取りあえず………

 襲うか、別行動>>下
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 22:07:01.59 ID:5eI8QMDo0
起きるか起きないかギリギリの範囲で胸やアソコをいじってみる
254 :オパビー :2019/03/03(日) 22:19:48.42 ID:9aGNl0y20
 よし。
 じゃあ、ちょっとイタズラしてやろうか。
 俺は起きるか起きないかギリギリの範囲で胸やアソコをいじってみる事にした。
 まず、胸を撫でる。

 サワワ

銀髪「ひゃふ………………スゥ……」

 揉んでみる。

銀髪「ふくん………………スゥ……」

 アソコを撫でる。

銀髪「ひゃっふ………………スゥ……」

 乳首をつまむ。

銀髪「ふんんっ…………………スゥ……」

 アソコを開く。

 くぱぁ

銀髪「ひゃふんっ!?」

 あ、起きた。

銀髪「………………ご主人様?」

 彼女はジトッとした目で自分の股に伸びてる俺の手を見た。

俺「>>下」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 22:23:14.34 ID:SO3e9kaVo
おはようだ
256 :オパビー :2019/03/03(日) 22:45:42.35 ID:9aGNl0y20
俺「おはようだ」

銀髪「おはようございますだ」

 彼女は俺の額にキスをした。

銀髪「おはようの………キスですの」

 彼女ははにかみ、モジモジした。
 昨夜のことを思い出しでもしたのだろうか。

俺「可愛い」

銀髪「……………」

 彼女は熟れたリンゴのように真っ赤になった。
 とても可愛いが、流石に朝からおっぱじめるのは気が引ける。
 朝食を作ろう。
257 :オパビー :2019/03/03(日) 22:51:28.38 ID:9aGNl0y20
 その日の昼。

俺「ところで、名前ってあるか?」

 俺はずっと気になっていたことを聞いた。
 昨夜だって、最中に彼女の名前を何度呼ぼうとした事か。
 聞いてないから呼べなかったのだ。

銀髪「そう言えば、まだ言っていませんでしたわね………」

 彼女の名前、なければ無い(無い理由も含めて)>>下3つの内コンマ最大
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 22:58:33.66 ID:SO3e9kaVo
セエラ
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 22:59:54.77 ID:HvRJhOeE0
マオ
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 23:00:30.73 ID:m+9sI4RbO
素敵な名前があったが、前の主人が辱めるようによく呼んでいたので口にしたくない
261 :オパビー :2019/03/03(日) 23:16:56.28 ID:9aGNl0y20
銀髪「私の名前は、マオと言いますわ」

俺「マオ……マオ………マオ…………良い名だ」

マオ(銀髪)「ありがとうございます。ご主人様」

 銀髪の少女改めマオは、嬉しそうに笑った。
262 :オパビー :2019/03/04(月) 06:46:06.03 ID:ZTYPMGUT0
 昼飯を食べ、昼過ぎ。
 俺が彼女にスケベしようやと言い寄っていたところ、玄関のドアノッカーが叩かれた。

俺「タイミング悪いな………誰だ?」

マオ「助かりましたわ………」

 俺が彼女のおっぱいから手を離し玄関の扉を開けると、そこには見知った顔があった。

俺「親父の執事じゃないか」

執事「ええ。お久しぶりです。ヒラナリ様、で宜しいですよね?」

俺「ああ、親父がどうかしたのか?」

 執事はおほん、と咳払いをし、目を拭った。

執事「先日、亡くなりました」

俺「そうか………」

 親父。
 悪い人間では無かった。
 俺にあまり良くしてくれなかったのは、俺が三男だったからだ。仕方がない。
 それに、親父にあまり思いは無いが、血縁者である以上、悲しみも無いことはない。

執事「それで、ヒラカズ様の財産配分を決めるためにヒラヒト様とヒラニチ様よりヒラナリ様を呼ぶように言われたのです」

俺「財産か………」

 親父もそれほどデカくはないとは言え、貴族の一人だ。
 親父がもっていたそれなりの財産を配分するために集まれ、と言うことか。

俺「分かった。行こう」

執事「かしこまりました」


 約10日家を開けることとなる。
 彼女を連れて行くか?>>下
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 07:04:52.08 ID:TmdwCpNLo
はい
264 :オパビー :2019/03/04(月) 08:43:09.95 ID:wcglyIjd0
マオ「では行きましょう、ご主人様」

 彼女は俺が一緒に行くと言うと、直ぐにリュックに貴重品や財布を詰め込み、背負った。
 無理してプルプルと足が震えていたので半分ほど俺の荷物に入れてやった。

執事「では、出発致します」

 俺達が馬車に乗り込むと、執事が手綱を取り馬を走らせた。
 パカパカという心地よい響きと共に、俺達は長い旅に旅立った。
265 :オパビー :2019/03/04(月) 16:24:19.70 ID:wixa7y3X0
 訂正。
 あんま長くねーや。
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 16:35:58.63 ID:vFXfP0ddo
なんか草
267 :オパビー :2019/03/04(月) 16:42:06.84 ID:wixa7y3X0
俺「そろそろ着くぞ。起きろ」

マオ「んふぅ……………」

 ゴトゴトと馬車に揺らされ続けて4日。
 俺達はようやく兄貴達がいる街にたどり着いた。

マオ「スゥ………」

 サワリ

マオ「ひゃあ!」

俺「起きたか」

マオ「えっち………」

執事「ほっほっほ。ヒラナリ様あまりいじめないであげてくだされ。昨晩あんなに乱れてましたからお嬢様も眠いのでしょう」

 彼女が顔を赤らめて慌てる。

マオ「ひ、ひつじさんなんで知って………」

執事「夜の森は割と声が響くことを覚えておいてくださいまし。ほっほっほ」

 執事がいるから最初の3日は我慢していた俺だが、昨日野宿したときに色々と我慢できなくなって、つい泉で水浴びしていた彼女を襲ってしまった。
 春で暖かかったため、そのまましばらく野外でズッコンバッコンしてた訳だ。
 ついでに手形も付けて置いた。

マオ「ご主人様聞こえないって言ったじゃ無いですのっ!?」

俺「ごめんって」

 ぽかぽかと彼女が殴ってくる。
 あ、金属部殴った。
 痛そうに手を抑えてシュンと縮こまった。

俺「マオ、大丈夫か?」

マオ「大丈夫ですわ…………」
268 :オパビー :2019/03/04(月) 16:56:20.78 ID:wixa7y3X0
マオ「ご主人様の家より大きい……」

 彼女は屋敷を見上げ、そう呟いた。
 ここは一番上の兄貴、ヒラヒトの家だ。
 遺産相続の話はここでするようだ。

執事「失礼致します」

 執事が扉を叩くと、直ぐに扉が開き、整った顔のメイド姿の女性が出迎えた。
 しかし、その身体はゲルのように光沢があり、両腕には赤い大きな宝石のような物が無数に埋め込まれていた。
 ストレートのように垂れ下がっていた髪もよく見れば二本の長い触手のようだ。

メイド1「・・−−−・・−−・−・−・・・−−−」(適当だから解読しなくて大丈夫やで)

 そのメイド姿の女性は電子音のような声をあげ、俺達を招き入れた。
 そのメイドは歩くとき一切身体を上下せず、滑るようにゆっくりと歩いていた。

俺「天人族か」

 話には聞いたことがある。
 天の落とし子とも言われる異形の存在。
 自然に発生してるのかどうかも分からないが、皆一様に女のような特徴を持っているという。

執事「ええ。ヒラヒト様の使用人の一人でございます。他にも後何人か抱え込んでいるとかなんとか………」

俺「へえ。面白いな」
269 :オパビー :2019/03/04(月) 17:20:54.41 ID:wixa7y3X0
 しばらく廊下を進み、メイドが応接間の扉を叩いた。

ヒラヒト「おう」

 中から兄貴の声が聞こえた。
 メイドが扉を開け、スルスルと中に入っていった。
 応接間の中央には円形のテーブルが置かれ、その周りに3つの椅子が置かれている。
 既に2つは埋まっており、残り1つは俺の椅子のようだ。

ヒラヒト「久しぶりだな、ヒラナリ」

俺「兄貴こそ、久しぶり」

 兄貴……ヒラヒトは金のゴーレムだ。
 眩いばかりに輝く両手には、2人のメイドが抱き寄せられている。
 ………この2人も恐らく天人族だろう。
 1人は目の上にもう一つ巨大なカマキリの顔のようなものがあり、3対の赤い複眼が輝いている。
 腕は人間で言う関節の部分が節足動物のような節に変わり、トゲのある指で仕切りにヒラヒトの腕を掻いている。
 もう1人は顔こそ普通だが、腕が四本あり、肌は薄いピンク色、毛量の多い茶色の髪は裾まで続き、両手も毛むくじゃらだ。
 両手から覗く肉球は青白く輝いている。

俺「兄貴、マジで天人族を買い集めていたのか」

ヒラヒト「ああ。こうしてみると可愛い物だろ?」

 ヒラヒトは青白く輝く肉球を揉みながら言った。
 揉まれてるメイドは気持ちよさそうにピクピクと痙攣している。

俺「すまないが理解しかねるな」

 ヒラヒトは俺の言葉を聞くと笑った

ヒラヒト「お前だってほら、リョナ好きじゃないか」

 ヒラヒトは彼女を煌めく指で指して言った。

俺「リョナ好きじゃない。傷が好きなだけだ」

ヒラヒト「変わんないと思うが………ん? なに?」

 カマキリのほうのメイドがヒラヒトの裾をクイクイと引っ張る。

メイド2「ぷあぺ、ナパアきゅう、まあ。ぷあぺ、ナパアきゅう、まあ」

ヒラヒト「ああ。好きだよ」

メイド2「ふゅはぁ………」

 ヒラヒトがそう答えると、カマキリのメイドは嬉しそうに顔をすり寄せた。

メイド3「なああああああああああ」

ヒラヒト「分かってるよ。そう嫉妬するな」

 毛むくじゃらのメイドがカマキリのメイドとヒラヒトがいちゃついてるのを見て機嫌が悪そうなこえを上げた。
 ヒラヒトは毛むくじゃらのメイドの方を見てそう言うと肉球をより激しく揉みだした。

メイド3「な、あ゛、ぁ、あ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛」

 毛むくじゃらのメイドは………多分嬉しそうな声を上げた。
270 :オパビー :2019/03/04(月) 17:30:38.07 ID:wixa7y3X0
俺「凄いな。言っている事が分かるのか」

ヒラヒト「いや、分からん」

俺「は?」

 ヒラヒトはもみもみと肉球を揉みながら言う。

ヒラヒト「猫だってしばらく飼っていると気持ちが分かってくるだろ? それと一緒だよ」

 へぇ。

俺「分からんな」

ヒラヒト「そうか。まあなぜか人間と同じで付くもんは付いてるようだがな」

 ヒラヒトは先ほど俺達を迎えたメイド……仮にナメクジのメイドとしよう。
 ナメクジにメイドを指差した。

ヒラヒト「あいつは今俺の子を妊娠してる。お前の甥だ」

俺「はっ!?」

 ナメクジのメイドはゆっくりと俺に向かって頭を下げた。

メイド1「・ーーー・・・ー」

ヒラヒト「言ったろ。付くもんは付いてるって」

 抱いたのか。
 あれを。

俺「…………やっぱり分からんな」

ヒラヒト「理解しなくて結構」

俺「はは。お互い様だな」

 俺はヒラヒトとの会話に一区切り付けると、もう1人の兄、ヒラニチに向いた。
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 17:34:01.94 ID:vFXfP0ddo
これはかなわん……
272 :オパビー :2019/03/04(月) 17:36:43.72 ID:wixa7y3X0
俺「久しぶりだな。兄貴」

ヒラニチ「ああ、ヒラヒト。お前もようやく奴隷を買う年頃になったのかぁ」

 ヒラニチは銀のゴーレムだ。
 垂れ目でへらへらとしており、音楽好きだ。

俺「ああ。つい一週間前な。ほらマオ、挨拶」

マオ「こ、こんにちわ」

 俺はヒラニチに彼女を紹介した。

俺「>>下」

 彼女の事をどう紹介したか。
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 17:42:22.17 ID:jrcTXSUg0
妻です
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 17:46:03.62 ID:i4wnwhMDO
最初は奴隷として買ったが、色々と特別な存在だ
275 :オパビー :2019/03/04(月) 18:22:19.47 ID:wixa7y3X0
 オレは簡潔に、簡単に彼女を紹介した。

俺「妻だ」

マオ「はい。妻で……え?」

 彼女は俺の顔をゆっくりと見上げた。
 彼女の顔が、ゆっくりと赤くなる。

俺「ん?」

マオ「ん?」

俺「何か、異議でも?」

 彼女の瞳にブワッと涙が溢れる。

マオ「な゛いでず………!」

 そのまま俺は彼女の頭を撫でた。

俺「と言うわけで、俺の妻だ」

ヒラニチ「くっくっく………」

 なにかがツボにはまったようで、ヒラニチはくっくっと笑っている。

ヒラニチ「やっぱり変わった奴だなぁ。そんな子供を妻にするなんて………!」

俺「お前には言われたく無いな」

ヒラニチ「くっくっく…」

 ヒラニチは笑いやむと、銀色の両足をどかっと机の上に投げ出した。

ヒラニチ「別にお前ほど変じゃ無いだろ?」

ヒラヒト「おい! 足おろせ! 神木のテーブルだぞ!」

メイド3「なあああああああああ」

ヒラニチ「おっと失礼。いつもの癖でね」

 ヒラヒトと毛むくじゃらのメイドに注意(?)され、ヒラニチは直ぐに足を下ろした。
276 :オパビー :2019/03/04(月) 18:30:36.41 ID:wixa7y3X0
俺「まあいい、早く話を始めよう。このままだと日が暮れても話が終わらないぞ」

 俺は席に付き、膝の上に彼女を乗せた。

ヒラヒト「ああ。そうだな」

 ナメクジのメイドも取り巻きに参加し、三人の天人族に囲まれたヒラヒトが言う。

ヒラニチ「俺ははやく帰りたいから、とっとと済ましておくれよぉ」

 またドカッと足を載せるヒラニチ。

ヒラヒト「だから足を乗せるな!」

 ヒラヒトが机を叩き叫んだ。

メイド2「ぷぷぷゆるる、メンくるじゃ。ぷぷぷゆるる、メンくるじゃ!」

 カマキリのメイドも叫んだ。
 凄く、騒々しかった。
277 :オパビー :2019/03/04(月) 20:49:37.57 ID:ZTYPMGUT0
ヒラヒト「さて、話を始める前にヒラナリ」

 静かになった頃、ヒラヒトが最初に口を開いた。

俺「なんだ?」

ヒラヒト「お前に最初から聞きたかった事がある。お前、いつの間に転生したんだ?」

 ヒラヒトの口からでたのは、思いも寄らない言葉だった。

俺「なに? 転生?」

 俺は首を傾げる。

ヒラヒト「ああ、お前がミスリルゴーレムになってる事だ。ほら、その腕」

俺「あ? …………ああ、そう言うことか」

 俺は自分の腕を見て、合点が行った。
 ヒラヒトが指を指したのはまるでミスリル銀のように幻想的に輝く俺の腕だ。

俺「これはミスリルじゃない。ただの鉄だ」

ヒラヒト「嘘を付け。その輝きで鉄な訳あるか」

 俺は膝の上に乗っている妻……マオの頭をポンポンと叩いた。

俺「今はこいつが毎日磨いてくれてるからこんなにピカピカになってるんだ」

ヒラヒト「もう少し………マシな嘘は付けないのか?」

 ヒラニチが立ち上がり、俺の腕をまじまじと見る。

ヒラニチ「兄貴ぃ。残念だがこれは確かに鉄だなぁ」

ヒラヒト「なにっ!? それは本当かっ!?」

ヒラニチ「ああ。そこのマオちゃんが磨いたかどうかは分からないが、確かに鉄のままミスリルのような輝きを放ってやがる」

 ヒラヒトはマオを見てボリボリと頭を掻いた。

ヒラヒト「マジか………」

ヒラニチ「じゃ、質問終わった? 終わったな。ほらさっさと話進めるぞ。俺は早くかえってリリィとイチャイチャしたいんだ」
278 :オパビー :2019/03/04(月) 20:58:52.37 ID:ZTYPMGUT0
 その後、ヒラニチが以外にも驚異的な進行役を見せ、割とあっさりと遺産配分は決まった。
 ざっくりと言えば、ヒラヒトが5割、ヒラニチが1,5割、俺が3,5割という配分になった。

俺「いいのか?」

ヒラニチ「ああ。別に財産なんて興味ねぇし。俺は家で待ってるリリィさえいればいいんだぁ……」

俺「極度の愛妻家め」

ヒラニチ「はは」

 ヒラニチは膝の上にいるマオに目を向けた。

ヒラニチ「マオちゃん、いい妻になりそうだ。ヒラナリもいい夫になれよぉ」

俺「分かってるって」

マオ「妻…………………………!」

 マオは俺の膝の上で感動しながらその言葉の響きを楽しんでいた。
279 :オパビー :2019/03/04(月) 21:12:59.02 ID:ZTYPMGUT0
〜〜〜




マオ「妻……………!」

俺「何度言うんだよ」

 帰りの馬車にゴトゴトと揺られながら、俺はマオの頭をポンと叩いた。

マオ「だって妻ですのよ妻!」

 マオは俺に寄りかかり、興奮したように言う。

マオ「妻ぁ…………うえええ………」

俺「情緒不安定か。泣くな」

 マオはゴシゴシと目をこすり、俺に聞いてきた。

マオ「ところでメイドさん達、すごかったですわね………」

俺「ああ。あの後聞いたんだが、相続した財産でまた天人族を1人買うらしい」

マオ「わぁ」

 マオが在る意味尊敬するような声をだした。
280 :オパビー :2019/03/04(月) 21:24:34.53 ID:ZTYPMGUT0
 マオが景色を見ながら言う。

マオ「ところでご主人様のご家族すごいですわね」

俺「性癖がか?」

マオ「まあはっきり言えばそうなんですが…………」

 そのとき、ふとマオが何かに気づいたような顔をした。

マオ「あれっ、そう言えばヒラニチ様って…………」

俺「……………そこに気づいてしまったか」
281 :オパビー :2019/03/04(月) 21:38:29.11 ID:ZTYPMGUT0
 そう。
 俺達3人の中で唯一マオが性癖を知らない人物、ヒラニチ。
 あいつの話だけは、したくなかった。

マオ「確かリリィっていう妻がいる、みたいな話していましたわよね?」

俺「………ああ」

マオ「そのリリィさんってどんな人ですの?」

 俺はなるべく遠くの景色を見ながら話す。

俺「なあ、マオ」

マオ「なんですの?」

俺「この世には、知らない方がいいこともある。そう、思わないか?」

マオ「急にどうしましたの。えっ、逆に気になりますの」
282 :オパビー :2019/03/04(月) 22:21:01.07 ID:ZTYPMGUT0
俺「ところでマオ。ウワバミという生物を知っているか?」

マオ「ええ、知っていますわよ? たしか、超巨大な蛇で、直径は大きいもので1メートル、正式名称がアクラ・ハラリリィ・スバルダム………………」

 マオが言葉を止め、俺を見上げる。
 感づいたようだ。

マオ「なんで、今この話をしましたの? あれ、ちょっ、ご主人様。目を逸らさないでくださいまし、おーい、ご主人様〜?」

 ヒラニチ。
 音楽と蛇をこよなく愛する男。
 あいつは在る意味、俺達3人の中で最も…………ヤバい奴だ。
283 :オパビー :2019/03/04(月) 22:22:58.25 ID:ZTYPMGUT0
 さて、ヤバい兄弟も書ききったし、マオは妻になったし、そろそろヒラナリ編を完結させたいと思うで。
284 :オパビー :2019/03/04(月) 22:27:05.50 ID:ZTYPMGUT0
 1週間後くらい経ったある夜。

俺「なあ、マオ」

マオ「………なんですの?」

 俺とマオは2人で並んでベッドに寝ていた。
 今夜はまだ致してない。
 俺はベッドの近くの棚から、一つの箱を持ち出した。
 まだ、しっかりと求婚していなかったからな。
 箱を開け、白金色の指輪をマオの指にはめる。

俺「>>下」
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 22:27:56.57 ID:A+Y7XCeuO
けっ…決闘しよう…っ!!
286 :大事な所でおまえらはもお〜! :2019/03/04(月) 22:35:35.02 ID:ZTYPMGUT0
俺「けっ…決闘しよう…っ!!」

 やべ、噛んだ。

マオ「…………ん?」

 泣きそうになっていたマオは涙が引っ込んだようだ。
 みるみる、マオの顔が赤くなっていく。

マオ「大事なところで噛むなんて……ご主人様のぉ……………!」





マオ「ばかぁ…………ぐすっ」

 マオは、笑いながら、泣いていた。
287 :オパビー :2019/03/04(月) 22:37:55.51 ID:ZTYPMGUT0
 ヒラナリ編最終安価。
 5年後の2人。

 主人公の5年後>>下1
 マオの5年後>>下2
 子供(人数も)>>下3
 どんな家庭を築いているか>>下4
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 22:44:04.45 ID:hX2CMA9xO
泣いたわ
腕を改造し傷は付けやすく、痛みがあまりないような道具を装着。おちんちんは更に極悪に強化。
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 22:45:45.74 ID:TmdwCpNLo
事業で一山当てる
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 22:46:03.49 ID:QW40gJ5no
マゾ化 傷跡が愛情の証と認識し逆に傷を付けてもらいに行くように 肉食系
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 22:46:36.93 ID:ukKXCZ380
背丈とか胸とか色々成長 傷も増えたが幸せそうである
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 22:47:01.23 ID:i4wnwhMDO
子供は3人
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 22:50:01.70 ID:4K0fHYrhO
ごくごく普通に幸せな家庭。
夜はお盛ん
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 23:05:23.49 ID:DEH/0iJfo
兄二人の趣向理解できるし好きだわ
ネタとかで書いてるんじゃなくて、作者さんのいろんな方面への理解が深くてかけてる感じが好き
295 :割と気に入ったから合体させるで。 [saga]:2019/03/04(月) 23:16:43.78 ID:ZTYPMGUT0
マオ「あなた……………あなた…………」

俺「んんんうう。あと五分………」

マオ「悪いヒト………」

 サワリ

俺「だあ! 分かった! 起きるから朝から盛るのは止めてくれ!」

マオ「あら残念ですわ」

 俺とマオが結婚して5年。
 俺は義手、義足の事業が大成功し、上級の貴族にランクアップした。
 マオは身体の至る所が成長し、胸も尻も身長も大きくなった。
 何より、彼女と俺の間に子供が産まれた。
 3人もだ!(歓喜)
 みんな元気でとても可愛い。
 下の子は去年産まれたばかりで、まだ立って歩くことのできない。

マオ「あなた。今日はカツ丼を作ってみましたわ」

俺「いや朝からヘビーだな」

 マオ料理の腕は、まあまあ、まあまあ良くなった。
 10段階評価で5、くらいだ。
 ここまで育てるのに何枚のフライパンが犠牲になったか………
 まあカツ丼を作れるなら十分に料理力はあるだろう。
 しかし献立を作る力は無いようだ。
 カツ丼て。
 また、掃除は未だにからきしで、俺と子ども達でやっている。

子1「ぱぱ! 早く食べないと冷めちゃうよ!」

子2「さめゆお!」

子3「おうう」

 食卓には既に3人の子ども達がついていた。
 まだ下の子は離乳食なのでカツ丼は食えない。
 それでも嬉しそうに食卓についている。

マオ「じゃ、たべましょ。せーの…………!」

俺達「「「「「感謝していただきまーす!」」」」」
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 23:28:27.56 ID:QW40gJ5no
泣いた
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 23:37:19.65 ID:TmdwCpNLo
料理クッソ成長してるやん(当社比)
298 :オパビー :2019/03/05(火) 06:11:32.72 ID:9E4aSl0w0
 幸せな家庭だ。
 めでたしめでたし…………

 とは行かないんだろ?
 分かってるよ。
 おまえ等が見たいのはどうせ俺らの夜だろ?
 いいよ見せてやるよ。


〜〜〜


マオ「ご主人様ぁ………」

 マオが俺の首筋をぬろりと舐める。
 今俺とマオは2人とも産まれたままの姿でいる。
 マオは5年前に比べ、とても積極的になった。
 というか、マゾになった。
 彼女の身体の傷は、定期的に新しく更新され続けている。
 勿論、俺の手によって。
 美しいそのボロボロの裸体を露わにし、彼女は今宵も俺に痛みを求める。
 マオは首もとのサークレットに触れながら、もう片方の手で俺のチンコをこすっている。
 マオの首に付けられているのはマゾスティックサークレット。
 痛みの一部を快楽に変えるという魔道具で、たまたま遠出したときに手に入れた物だ。
 彼女はこれをひどく気に入り、日常生活でも常に身に付けてしまっている。
 俺は鉄の片手を掲げ、ぐっと握る。
 すると、鋭い刃とトゲが飛び出した。

俺「今夜はどこがいい?」

マオ「えっとぉ、今日は久しぶりに太ももがいいかなぁ」

俺「分かった」

 俺は俺にまたがるマオの太ももにトゲ付きの手を乗せ、滑らせた。
 幾多の新しい切り傷がそこにきざまれる。

マオ「あああああっ」

 びくんっ、とマオが嬉しそうな声を上げる。

俺「ああ、いいぞマオ」

 俺は更に鋭い爪で別の傷を刻む。

マオ「んふうっ」

 芸術的だ。
 傷から垂れる血も、その痕も、マオの悦びも、全てが。
 今日も新たな傷がマオに刻まれた。
 俺の手によって。
299 :オパビー [saga]:2019/03/05(火) 08:41:13.24 ID:pBOg5t630
 ビクビクとしばらく痛みと快楽に浸っていたマオは、俺のチンコにまたがった。
 俺のチンコは五年前に比べ、更に太く長くなった。
 マオをもっと悦ばせるため、バキバキに鍛えたのだ。
 だからといって、真珠やイボは付けていない。
 単純な質量とテクニックだ。

マオ「んふ、もぉ………我慢できないんですご主人様………ここ一週間ずっとお仕事だったじゃないですか………だから、今日はいつも以上に………」

俺「分かってる」

 俺は不意にマオの腰を掴み、一気に落とした。

マオ「んぐぁっ、あああっ!」

 生々しい音がし、マオの腹がボコッと膨れる。

マオ「あはぁ……きたあ」

俺「いい子だ。この締まりようはちゃんと一週間俺のチンコだけを待っていたな?」

マオ「はいい、だって、私の中に入っていいのはご主人様だけだからぁ」

 マオにはいくつか禁止している事がある。
 張り型、バイブ、そして許可のない絶頂だ。

マオ「んううっ、ご主人様、はやくっ、淫紋解いてっ………!」

 彼女の下腹部に光っているのは強力な絶頂禁止の淫紋。
 俺だけが発動させ、解くことができる。
 マオは悶えながら身体をくねくねと動かしている。
 しかし俺は淫紋に触れず、そのまま腰を突き上げる。

マオ「はああああっ!」

 ぶるんとマオの胸が揺れ、淫紋が輝く。
 光っているということは、本来なら達している、ということだ。

マオ「淫紋ん………」

俺「まだだ」

 バスンッ、バスンッと騎乗位の状態から何度も何度も子宮を貫く。
 マオの全体重が亀頭にかけられ、激しい快楽が走る。
 俺が腰を突き上げるリズムに合わせ、マオの淫紋もチカチカと光っている。

マオ「いじわるううぅぅぅっ! ご主人様ぁっ!」

 そうは言っているが、その顔は悦びの表情を浮かべ、よだれがパタパタと飛び散っている。

マオ「イキたいれすっ、イキたいれすぅ!」

 そろそろ限界そうだ。
 これ以上やっては気絶してしまうだろう。
 俺もそろそろ、出そうだ。

俺「はぁっ、はぁっ、じゃあっ、盛大にイカせてやるよっ!」

 俺は腰を突き上げると同時にマオの腰を抱きしめ、亀頭に魔力を集中させ淫紋を切った。

俺「一週間ぶりの子種で孕めえええっ!!」

マオ「ひゃいいいっ!!」

 そして果てた。
 一週間ため込まれていた精液が一気にチンコを駆け上がり子宮にブチ込まれる。
 ビュグビュグと音を立てながら卵管の奥の奥まで侵蝕する。

マオ「ああああっ、ごひゅじんさまああっ!」

 淫紋が解かれた事で何度も何度も連続的に絶頂しながらマオが叫ぶ。

 長い射精が終わり、力が抜けたマオがパタリと俺に寄りかかった。

俺「元気な子を孕んでくれよ?」

 マオはにっこりと天使のような微笑みを返した。

マオ「はひぃ………」



300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 08:46:50.33 ID:C1jY/g/ho
ヒラナリの淫紋を受け入れてる描写しゅきぃ……
301 :オパビー :2019/03/05(火) 10:52:01.04 ID:8emfmiFx0
 ヒラナリ編終わりやで。
302 :オパビー :2019/03/05(火) 10:53:50.74 ID:8emfmiFx0
 どうする?
 直ぐに次の話に進むか、それとも兄達の話を入れるか。
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 11:18:27.29 ID:bL3gaQhDO
乙です
せっかくだし兄達の話を希望します
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 11:22:58.03 ID:QKoiAJsCo
おつおつ
確かにこの兄様達の話は見たい
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 11:31:15.73 ID:YtJfkFUKO
カマキリとモジャモジャとヘビのエロシーンは見とうないでござんす
306 :オパビー :2019/03/05(火) 11:48:34.06 ID:8emfmiFx0
 一応天人族は人間の顔をしてるで。
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 11:49:49.74 ID:EI16oeXao
せっかくならライトな方よりも兄たちみたいなディープな嗜好の方も色々書いてほしい
書ける人少なくて需要に飢えてるんだ
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 11:55:28.27 ID:6sFHRg8to
天人族だけ見るわ
309 :オパビー :2019/03/05(火) 12:02:55.06 ID:8emfmiFx0
 一応どっちも書くから好きな方だけ見れば良いで。
 見たくなければ次の主人公まで待つんやで。
310 :オパビー :2019/03/05(火) 12:05:13.79 ID:8emfmiFx0
 あと話って書いたけど、ほとんどエロシーンだからご了承くだされ。
311 :オパビー :2019/03/05(火) 12:57:31.43 ID:8emfmiFx0
 ところで「♡」を打ったら画像になるんやが、これってどうにかならんか?
312 :オパビー :2019/03/05(火) 13:34:12.02 ID:8emfmiFx0
 俺の家には、現在3人の天人族がいる。
 ナメクジのようなトレニア。
 カマキリのようなダチュラ。
 腕が四本あるサザンカ。
 それぞれ皆容姿が違い、美しい。

俺「だからトレニア。お前は妊娠してるから今セックスはダメだって言っただろ?」

 トレニアはいやいやと首を振っている。
 左右から伸びる触手を俺の首に巻き付け、必死におねだりしてくる。

トレニア「・ー・・−」

俺「・ー・・−、じゃない。駄目なもんはダメだ」

トレニア「ー・……」

 トレニアはしょぼんとし、スススと俺から離れた。

俺「ぐぇえ、触手を離せ触手を」

 シュルッと触手が離れた。
 それと同時に開いた椅子を埋めるようにサザンカとダチュラが入る。

ダチュラ「あべしたわ、バヒでブ、あべしたわ、バヒでブ?」

サザンカ「なあああああああああ」

 今日は私とよね?
 と言った感じで2人が目を輝かせながら俺に迫る。

俺「分かってる分かってる。今日は2人の番だ」

 片手はダチュラの口の中に、もう片手はサザンカの肉球を揉んだ。

ダチュラ「ぐちゅぐちゅ、ぐちゅっ」

サザンカ「な゛、あ、あ、ああぁ、あ゛、あ゛」

 ダチュラは俺の指を大量の涎を分泌させながら甘噛みし、サザンカは目を細めピクピクと身体を振るわせている。

トレニア「・・・・・…………」

俺「ぐぇえ」

 その様子を羨ましそうに見ていたトレニアが触手で俺の首を絞めた。
 仕方が無いので、俺はサザンカの肉球を舐める事にし、開いた手でトレニアの尻を揉んでやる事にした。

トレニア「ーーーーー…………」

 トレニアは触手からドロドロと粘度の高い液体を分泌させながら、気持ちよさそうにした。
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 14:07:06.31 ID:EI16oeXao
ブラウザの文字フォントの違いのせいかと
こちらではふつうの文字として表示されてるので
314 :オパビー :2019/03/05(火) 14:24:43.68 ID:9E4aSl0w0
 極力ハートは使わないようにするで。
 *←これをハートだと思ってくれ。
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 14:31:03.43 ID:+hRhpXivO
こっちのハートなら
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 14:39:34.11 ID:rD4qB1qTo
ならいけるなかな? ♥ これの#を半角に直せばいけるはず
317 :オパビー :2019/03/05(火) 16:21:11.62 ID:9E4aSl0w0
318 :オパビー :2019/03/05(火) 16:21:50.80 ID:9E4aSl0w0
&9829
319 :オパビー :2019/03/05(火) 16:23:04.72 ID:9E4aSl0w0
320 :オパビー :2019/03/05(火) 23:08:10.42 ID:9E4aSl0w0
https://i.imgur.com/uPAuFOh.jpg
321 :オパビー :2019/03/05(火) 23:11:36.50 ID:9E4aSl0w0
http://imgur.com/a/lUVgfqC.jpg
322 :オパビー :2019/03/05(火) 23:12:36.01 ID:9E4aSl0w0
 説明するのが難しすぎるから描いたで。
 サザンカはまだ描けてない。
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 23:24:55.86 ID:6sFHRg8to
2枚目消えてるで
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 23:27:41.30 ID:qjtrqaaP0
消えてるんじゃなくてURLが違うと思う
https://i.imgur.com/xkFxdhm.jpg
325 :オパビー :2019/03/05(火) 23:31:25.41 ID:9E4aSl0w0
 その夜。
 俺はベッドの上に2人の天人族を迎えた。
 ダチュラとサザンカ。
 二人とも薄いネグリジェを着ている。

ダチュラ「うぷるあ、うぷるあ$#9829」

サザンカ「なあああああ」

 いまかいまかと、待ちわびているようだ。
 二人に対し何も着ていない俺の股間を凝視している。
 俺は二人を引き寄せ、ダチュラの口に手を入れ、サザンカの青白く光る肉球を揉みしだいた。

ダチュラ「んぐ、んぎゅちゅちゅ、れろ」

サザンカ「な、あ゛、あ、ぁ………$#9829」

 端から見れば、一心不乱に指を舐める姿と手のひらを揉まれただけで快楽を感じる様は異様に見えるだろう。
 いや、その前段階として言葉か通じない異形の生物事態を恐怖の対象と捉える人も少なくなかろう。
 だが、俺は好きだ。
 話は通じなくとも、目で、鼻で、五感で、身体で通じ合えばいい。
 言語を持たない動物達だってそうだ。
 言葉など無くとも、愛を分かち合う事は出来るのだ。

 俺はダチュラの口から指を抜き、肉球を揉むのを止めた。

俺「今日はダチュラからだ」

ダチュラ「うぷくうぷく」

サザンカ「なああ」

 サザンカが不機嫌そうな声を上げる。
 俺がサザンカの頭を撫で、その肉球にキスをしてやると大人しくなった。
326 :オパビー :2019/03/05(火) 23:32:20.34 ID:9E4aSl0w0
>>324
感謝。
327 :オパビー :2019/03/06(水) 08:16:21.76 ID:u+8fdhub0
俺「ダチュラ」

ダチュラ「あふう、あふう」

 ダチュラは膨れるサザンカの横を離れ、俺にすり寄る。
 ネグリジェの下に見えるのは、人間の胴に虫の手足が二対ついたような身体だ。
 両手には鋸のような刃が無数についており、直ぐに触れた物に傷を付けてしまう。
 カバーをすれば済む事だが、それでは美しさが失われてしまうためそのままで生活して貰っている。

 俺は彼女のネグリジェの中に手を入れ、柔らかい乳に触れる。
 手足は甲殻に包まれていても、尻や乳などの部位は柔らかい。
 乳首をつまみ、引っ張り、揉む。

ダチュラ「んアフカぁ、んアフカぁ$#9829;」

 俺の指を舐めるのも好きなようだが、こちらも人間と同様に感じるようだ。
 俺が乳を弄り続けていると、ダチュラがクパクパと色っこく頭上のカマキリの口を開閉させ始めた。
328 :オパビー :2019/03/06(水) 08:18:59.12 ID:u+8fdhub0
329 :オパビー :2019/03/06(水) 13:47:42.52 ID:1tfq/FIw0
俺「そろそろ、始めようか」

ダチュラ「れン、れンン……

 ここから先は、言葉なんて要らない。
 ただ彼女との性交を楽しみ、感情を声に乗せて発するだけだ。
 俺は彼女を押し倒し、濡れきっている膣口に亀頭を押し当てた。

俺「ああ………」

ダチュラ「めすキマッ、めすキマッ」

 ゆっくりと挿入すると、ダチュラがピクリと震え、少し反った。
 プリプリとした膣壁に、ドロドロと粘度の高く高温の愛汁がぎゅうぎゅうと俺の精液を求めうごめく。

ダチュラ「んクアラくゥゥゥッ………

俺「ふう、ふう」

 強い快楽を感じたダチュラの2つの口が同時に目一杯まで開かれ、はあはあと2つの吐息が俺に掛かる。
 どういう仕組みか分からないが、カマキリの頭からも息をしているようだ。
 俺は腰を浮かし、抜けるか抜けないかというギリギリのところでまた沈めた。

俺「ああああ………!」

ダチュラ「んっきゅりりりっ……

 やはりダチュラの膣は気持ちいい………!
 既に出てしまいそうになるのを抑え、腰を叩きつける。

ダチュラ「ハぶるルウル、ハぶるルウル!」

 バクンッ、バクンッとカマキリの口がリズムに合わせ開閉する。

俺「ああ、おああ………!」

 その時、不意に俺のチンコに何かが巻き付いた。

サザンカ「なあああああああ」

 我慢し切れなかったのか、サザンカが俺とダチュラの接合部に顔を近づけ、長い舌を俺のチンコに巻き付けている。
 サザンカはずろずろと高速で舌を動かし、俺のチンコを味わっていた。
 そんな事をされたら、我慢できる訳がないっ!
 俺は腰を叩き付け、ダチュラに精液を注ぎ込んだ。

俺「オオオオオッ!」

ダチュラ「クルんあああっキシャアアアアアアッ

 子宮に精液を注ぎ込まれると同時にダチュラの口が耳まで裂け、俺の頭にかぶりついた。
 俺は片腕を掲げ、彼女の頭上でバクバクと開閉してるカマキリの口に咥えさせた。
 ぐちゅぐちゅと涎を垂らしながら、嬉しそうに甘噛みしている。
330 :オパビー :2019/03/06(水) 15:42:47.85 ID:ObvBg3QC0
 俺がチンコを引き抜くと、精液と潮が飛び散り、サザンカの顔に掛かった。

サザンカ「な、あ、あ、あ゛」

 サザンカは自分の顔を舌で一周してから、俺のチンコに後ろからしゃぶりついた。

ダチュラ「くひゅう、ぐちゅぅ、きしっ……

 ダチュラは恍惚の表情を浮かべながら、ガブガブと俺の頭と腕をかじっている。
 そろそろサザンカに移ってやるか。
 俺はダチュラを優しく振り払い、身体を反転させフェラをしているサザンカの方を向いた。

ダチュラ「はブブ、はブブ………」

 ダチュラが不機嫌そうな声を上げたが、今はサザンカの番だ。
 我慢しろ。

サザンカ「んふ、なぁ、んふう」

 サザンカは彼女特有の舌使いで俺のチンコを舐めている。
 伸ばせば30センチにもなる彼女の舌は先が細く、チンコにグルグルに巻き付けてもまだ残り、亀頭から侵入し性管の中まで犯し尽くすことが出来る。
 その上からカポカポと口腔を被せ、射精を促す。
 このままただ出すだけでは物足りない。
 俺はサザンカの頭を掴み、喉奥までチンコを挿れた。

俺「ふうんっ!」

サザンカ「がぼっ!?」

 サザンカが俺の腰に腕を回し、そのままイラマチオを受け入れる。
 喉が圧迫され、ボコボコと膨らんでいる。

サザンカ「んぶっ、なあ、んごごっ……」

 サザンカは呼吸など気にしない様子で頭を深く動かし続ける。

俺「ぐうぅおおっ!」

 俺はサザンカの頭を根元まで咥えさせた形で固定し、胃に直接注ぎ込むようにして射精した。

サザンカ「ぶぶっ………ぶごぶっ」

 逆流した精液がサザンカの鼻と耳から溢れる。
 鼻提灯が実にエロい。
 チンコを咥えたままサザンカが舌を出し、自分の鼻の中と耳の中まで舐めとった。
 そしてチンコから口を離した。

サザンカ「な、あ゛………

 鼻と耳から精液を垂らしながら、上の一つの手で自分の両胸を、下の一対で自分の膣口を俺によく見えるように開いた。
331 :オパビー :2019/03/06(水) 16:04:11.35 ID:ObvBg3QC0
 首回りと手足に生えている長い毛は顔周りと身体の前面にはなく、デリケートな部分がよく見える。
 長い尻尾もバタバタと振りながら俺をねだるような目で見る。
 そろそろ入れて欲しいようだ。
 望み通りにしてやろう。

俺「ふう、ふうっ………」

 俺は彼女の両手を掴み、両親指で肉球を押し込む。

サザンカ「な、あ゛、あ゛、ぁ゛ぁ〜………

 サザンカはビクビクと震え、カクンと後ろに倒れた。
 俺もそれにつられ、彼女に覆い被さる。

サザンカ「なああ、なあああああ、なあああああああ」

 俺はなあなあ言っている彼女の唇を塞ぎ、上下の腕をまとめ片手で一気に2つの肉球を揉み始めた。

サザンカ「む゛む゛む゛っ む゛、ん゛、ん゛、んん゛っ

 やはり全肉球同時は気持ち良いようだ。
 先程とは比にならないほどビクビクと身体を跳ねさせている。
 いや、まだ全部じゃない。
 俺は彼女の足の裏の肉球も、足の指で押し込んだ。

サザンカ「な゛あ゛あ゛あ゛っっ

 サザンカは俺が一瞬浮くほど跳ねたかと思うと、潮を吹いた。

サザンカ「なはぁ………なはぁ………

 彼女にとっての性感帯は肉球だが、勿論もう一つ、明確な性感帯がある。
 生殖器だ。

俺「はあっ、あああ………」

 俺は彼女に直角になるようにチンコを膣口に当てた。
 ピクピクと動く膣口が可愛らしい。
332 :オパビー :2019/03/06(水) 16:22:27.03 ID:ObvBg3QC0
 彼女と手を絡ませながら、ゆっくりと腰を下ろす。

 ズズ、ズズ………

 ゆっくりと、焦らしながらチンコを膣内に侵入させる。

サザンカ「な…………な…………

 自分の中にチンコが入っていく様を見ながら、サザンカが可愛い声を出す。
 もっと鳴かしてやろうか。
 俺は中ほどまでゆっくりと入っていたチンコを、一気に叩きつけた。

サザンカ「なああああああああっ!」

 サザンカがのけぞり、叫ぶ。
 俺はそのままピストンを始めた。

俺「あ、ぐっ、あう、おおっ」

サザンカ「なあっ、なあっ、なあっ、なあっ

 俺が彼女を突く度、彼女の手を握る力を強める度、サザンカは小さく絶頂した。
 俺はサザンカの口にもう一度キスをした。

サザンカ「ん゛ん゛ん゛っ んんんんんんんんん〜っ

俺「んむうううっ、んううううっ!」

 俺の舌を巻き、搾り取るようなキスをしながら、俺は精子が駆け上がってくるのを感じた。
 サザンカの両手を力いっぱい握りしめると、サザンカも別の対の腕で俺の腰をぎゅううううと抱きしめた。
 ボチュボチュと跳ねるようなピストンを限界まで続け、俺は全体重を子宮にかけた。
 子宮口をこじ開け、侵入し、俺は派手に射精した。

俺「おおおおあああっ!」

サザンカ「なああああああああああああああああああああっ

 ボビュボビュと子宮をタプタプに満たしながら、俺は彼女の唇をもう一度奪った。

サザンカ「なむむ、む…………」

俺「ふーっ、くふーっ………」

 最後に彼女は満足したように、なあああと言った。
333 :オパビー :2019/03/06(水) 16:35:36.95 ID:ObvBg3QC0
 かわりばんこにダチュラとサザンカを抱き続けて2時間ほどが経った。
 今は彼女達は疲れて寝ている。
 いや、突かれて寝たと言った方が正しいか?
 まあどっちでもいい。
 俺はベッドから起き上がり、水でも飲もうと裸のままキッチンに言った。

俺「ふう。なぜ他の奴はあの美しい生物を忌避するんだ………残念だ」

 俺は蛇口をひねり、水をコップに注いだ。

俺「…………ふぅ」

 俺は寝室に戻ろうとして、ふと気がついた。
 先程は気づかなかったが、寝室の扉の前の床がビチャビチャに濡れていたのだ。
 しかもただの水じゃなく、粘度の高い液体だ。

俺「…………」

 俺はダチュラとサザンカが寝ている自分の寝室を離れ、個室の寝室、トレニアの寝室に向かった。
 案の定、液体はトレニアの部屋まで続いている。
 俺はそっと彼女の寝室の扉を開けた。
 すると、彼女は寝間着姿のまま、枕に突っ伏し泣いていた。

トレニア「++++++++++……………+++++++」

 連続した鳥の鳴き声のような音。
 あれが彼女の泣き声だ。
334 :オパビー :2019/03/06(水) 20:53:24.40 ID:rjH368AC0
トレニア「っ・……!」

 トレニアは俺が入ってきた事に気づき、振り返った。
 そこで、彼女の顔を見て、俺は大体の事情を察した。
 彼女は俺達の行為を扉の影から見て自慰に浸っていたのだ。
 それで床があれだけ彼女の分泌液で濡れていた。
 しかし、トレニアは悲しくなってしまったのだ。
 そこで抱かれているのが自分では無い、ということに。
 確かに、ここ3ヵ月トレニアが妊娠してからずっと抱いていない。
 それは妊娠していたから、彼女と子供の為を思っての制限だったが、それが彼女には分からなかった。
 言葉が通じないばかりに。
 自分は愛されていないから、抱かれないのだと。
 俺は、他の二人にばかり愛情を注いでいると。
 そう、思ってしまったのだろう。
 すまなかった。

 言葉で通じないのなら、態度で示せばいい。
 俺はお前を愛していると。

俺「トレニア」

トレニア「ー・・ー…………+++++++………っ・・・!」

 彼女は俺が伸ばした手を振り払った。

俺「トレニア」

 優しく、最大限に感情を込め、彼女の名前を呼ぶ。
 そして、もう一度彼女に手を伸ばす。

トレニア「……………++」

 彼女の頬は、湿っていた。

俺「大丈夫………大丈夫……………」

 優しく、話しかける。
 そのまま、彼女を抱きしめる。
 彼女は俺を腕と触手で抱き返し、ボロボロと涙をこぼし始めた。

トレニア「+++++っ………+++++++++っ!!!」

俺「すまなかった。すまなかった………」

 トレニアは俺の肩に顔をうずめ、泣いた。
 泣き続けた。
 この涙は、俺のせいだ。
 俺が自分勝手で、彼女が理解してるとばかり思い込んでいたからだ。
 言葉は通じない。
 俺は、彼女の唇にキスをした。
335 :オパビー :2019/03/06(水) 21:04:02.54 ID:rjH368AC0
トレニア「……っ……………++………っ………!」

 涙をこぼしながら、トレニアは俺のキスを受け止めた。
 愛を確かめるために。
 ただ愛を交わすために。

俺「愛してる、トレニア」

トレニア「ーーーー…………

 トレニアは微笑んだ。
 その目から涙を流しながら。
 今度こそ、通じた。
336 :オパビー :2019/03/07(木) 07:28:16.23 ID:qgzwhzu40
 俺はゆっくりとトレニアを押し倒した。
 決して無理はしないし、激しくもしない、中にも出さない。
 俺の性欲を満たす為でなく彼女の為に、ただ彼女を愛してる証拠として、セックスをする。

トレニア「・−−・−・−−………」

俺「何度だって言ってやる。愛してる」

トレニア「ーーー

 トレニアの下半身は両足が繋がったようになっており、構造上前からしか挿れることが出来ない。
 だからなるべくこの体制で安全にセックスを行う。
 俺は膣口に亀頭をあて、少し前後にこする。
 快楽を感じ、トレニアの触手からドロドロとまた液体が溢れる。
 俺はその液体をいくらかすくい、彼女の性器に塗る。
 この液体、一見ドロドロだが潤滑剤としても有効だ。
 俺はトレニアの膣口に亀頭を押し当てる。

俺「ふ…………ぅっ」

トレニア「・−・−っ!」

 ぬぷんっ、と、簡単に入った。
 ドロッドロに溶けたような膣内は、ガッツリと俺のチンコに吸い付き、離そうとしない。
 俺が腰を浮かすと、潤滑剤があるというのにめくれあがるかと思うほどついてくる。

トレニア「ーー・………

 俺は静かにピストンを始める。
 赤ちゃんに、母体に負担がかからないように、ゆっくりと。
337 :オパビー :2019/03/07(木) 12:57:24.48 ID:xHQuP34B0
 トレニアの膣内は他の2人と違い、柔らかくとろけそうだ。
 俺のチンコがトレニアの膣内と一体になり、混じり合うような感覚を覚える。

俺「ああ、ふぅ」

トレニア「・ーー ・ーー

 トレニアが感じている。
 両腕の宝石をキラキラと輝かさせながら、ドロドロと今度は全身から液体を溢れさす。
 俺はトレニアの赤い宝石の埋まった腕を撫でながら、キスをする。
 大トロのように、とろける歯のない口腔を蹂躙しながら、抱きしめる。
 触手が伸び俺の胴に巻きつき、締め付ける。

俺「あああ、くううっ………」

トレニア「ーーーー ーーーーっ!!」

 トレニアが耳が痛くなるような嬌声を上げ、触手を痙攣させる。
 そろそろ、出そうだ………!
 俺は遅いピストンを続けながら、彼女の触手の根元を揉んだ。
 ビグッと触手が跳ね、俺の拘束を解いた。
 俺はチンコを引き抜き、彼女の身体に精子をかける。

俺「つぁあっ…………!」

 勿体ないが、仕方がない。
 ゲルのような光沢を放つ艶めかしい肌の上を、白い液が染めていく。

トレニア「ーーーーー…………ーーっ……

 彼女の肌にかかった精子が、溶けるようにして彼女の中に吸収される。
 彼女は膣内射精されなかったことは、気にしていないようだった。
 ただ俺の愛を感じれただけで、幸せなようだった。
 ぽっこりと、不自然に膨らむそのお腹に、俺は耳を当てた。
 ひんやりとしているスライムのような肌。
 しかしその下に、温もりを感じる。

トレニア「ーー・・−・−………」

俺「ああ………」

 口づけをもう一度。
 舌を絡ませて。
 彼女は綺麗だった。
338 :オパビー :2019/03/07(木) 13:09:52.86 ID:xHQuP34B0
 それから、しばらくして。
 トレニアは元気な女の子を生んだ。
 その子の左手は、母親の腕の宝石のように、父親の腕のように、ルビーだった。
 元気な子供は、良く泣き良く動き良く乳を飲んだ。

 ひとまず、安心だ。

 しかし、子供を産んでからというもの、トレニアは更に性欲が強くなったようだ。
 子を産んだ影響か、なぜか四本に増えた触手を使いこなし、いつか俺との性的な立場が逆転しないか心配だ。
 まあそれはそれで、あり、だな。
 そのうちダチュラとサザンカだって妊娠して子を産んだらパワーアップするのだろうか。
 まあそれはそれで、あり、だな。
 さて……



 四人目の天人族はどんな娘を買おうか。


339 :オパビー [saga]:2019/03/07(木) 13:10:48.16 ID:xHQuP34B0
 ヒラヒト編終わり。
 次、ヒラニチ編。
340 :オパビー :2019/03/07(木) 13:19:35.94 ID:xHQuP34B0
 一旦一区切り………
 もっとこうした方がええで、とか言うところってあれば言ってくれ。
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/07(木) 13:39:11.49 ID:owczi29F0
乙乙
個人的には今のままで問題ないよ
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/07(木) 14:32:41.45 ID:vr9I+dj4o
レベルが高い
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/07(木) 16:18:42.29 ID:F9ahEAXPo
天人族もええな
344 :オパビー :2019/03/07(木) 21:15:07.79 ID:qgzwhzu40
https://i.imgur.com/kXjFfKk.jpg
345 :オパビー :2019/03/08(金) 08:30:41.45 ID:dAvMDi1I0
 ヒラニチの話。

俺「ただいまぁ。ちょっと遅れちゃったよぉ」

 3日ぶりの我が家だぁ。
 ああ経った三日なのに懐かしい。
 俺の家はヒラナリの家には劣るけど、まあまあ大きい家だ。
 普通の家と違うところは、入り口以外の扉は全部外れてる事くらいかな。
 ああこの瞬間が待ち遠しかった。
 ああ早く合いたい合いたい視界に入れたい抱きしめたいキスしたいセックスしたい。
 しかし返事はない。

俺「おっと、まずは落ち着いて………」

 俺はカバンの中から一本の木製の横笛を取り出した。
 それを口に当て静かに息を送り込む。

 ピー……ピロリーピーローピロリロー………ピーピー………

 二階から物音が聞こえた。
 ズリズリと何かを引きずるような低い音。
 それは階段を急速に駆け下り、俺に襲いかかった。

俺「ただいまぁ」

リリィ「おかえりなしゅあああああいっ

 シュルルルッと叫びながら俺に巻き付いてきたこいつは俺の妻リリィだ。
 ラミアではなく正真正銘の蛇、ウワバミのメスだ。
 一抱えもある丸太のように太い身体で俺を締め上げる。

リリィ「もう三日も家を開けるなんて酷いよ酷いよ、他の蛇(娘)に手出しゅて無いよね? ね? 絞殺しゅちゃうよ?」

俺「出してないよぉ」

 道中で一回[田島「チ○コ破裂するっ!」]には使ったけどね。

リリィ「良かった嬉しゅいい 大好きいいいっ

俺「あはは分かったから締め上げるのやめてくれ死ぬ」

 リリィはシュルッと俺の周りから離れた。

リリィ「もうっ、蛇は変温動物なんだから毎晩温めてくれないと冬眠しゅちゃうぞっ」

俺「ははは、冬眠にはまだ早いだろぉ。じゃあ飯食ってから………」

 リリィはブンブンと頭を振った。

リリィ「だめだめいまいまー! いまやってくれないと冬眠しゅる〜!」

俺「しょうがないな。いま帰ってきたばっかりだっていうのに………まあ俺だってヤりたかったからいいか………

 俺はリリィの尻尾に巻かれ、そのまま寝室に連れて行かれた。
346 :オパビー [saga]:2019/03/08(金) 09:06:06.90 ID:dAvMDi1I0
 因みに俺とリリィの会話は全てシュルやシューシューと言った蛇語で行われている。
 頑張って覚えた。

リリィ「んんうう、我慢できなあああいっ♥」

 寝室について俺をベッドに放り出すなり、リリィは長い舌で俺のズボンを引きずり下ろした。
 そのまま長い舌で絞り尽くすようなフェラを始める。

リリィ「じゅずずずっぞぞっ♥」

 小さく開けただけでパクッと俺を丸呑み出来る大きな口。
 毒牙に当たらないように、ちょうど唇の中央で俺のチンコを吸う。
 ひんやりとした感触が何とも気持ちいい。

俺「でるぅっ……!」

リリィ「んはぁっ♥」

 3日ぶり(実際は2日ぶり)の精液が彼女の冷たい口腔に注がれる。
 彼女は舌でチンコを根元まで隙間無く包み、一滴も漏らさない。

リリィ「んふぅ……濃いよぉ」

 リリィはガバッとそのあぎとを開け、俺に精液を見せる。
 そしてグチュグチュと味を堪能したのち、ゴグッと喉を鳴らして飲み込んだ。

リリィ「あはぁ、もう限界いいいっ、精子飲んだらスイッチ入っちゃったぁ♥」

 彼女がズルズルと身をよじらせ、俺の方に生殖器を見せつける。
 パクパクと二つの膣口が糸を引き開閉している。

俺「リリィかわいいよぉ♥」

リリィ「分かってるよおっ、ヒラニチくぅんっ、早くうっ♥」

俺「じゃあいくよぉっ……」

 俺は自分のチンコに刻まれた淫紋に魔力を込め、それを発動させた。
 古に失われたとされるこの淫紋。
 捜すのに苦労したし、男用に改良するのだって大変だったけれど、十分にこれを手に入れたことに意義はあった。
 本来は女に刻むことでしか効果を表さないこの淫紋。
 そして、リリィを愛する俺が使うことでこそその真の価値を発揮するっ!
 名を………「フタナリ化」!
347 :オパビー [saga]:2019/03/08(金) 12:22:25.42 ID:YRmVe3n20
リリィ「ぁはぁ……でたぁ♥」

 古の淫紋「フタナリ化」
 刻まれた女にチンコを生やすことが出来るおとぎ話のような淫紋だ。
 俺は長年の探索と研究の末とうとうこの淫紋を発見するに至った。
 しかもそれを改良し、俺のチンコを二本に増やす事に成功したのだっ!
 ああやはり何度やってもこの感触は新鮮だ。
 何にせよチンコが二倍になることにより金玉も二倍、そして互いの快楽も二倍になるのだからな!

俺「挿れるぞぉ」

リリィ「はああっ、ヒラニチくぅん………」

 俺は自分のチンコをリリィの二つに膣口に一本ずつ押し当て、一気に腰を押し付けた。
 深い………!
 子宮のないウワバミの膣はどこまでも深く、冷たく、気持ちよかった。

リリィ「あひいぃぃんっ♥」

 俺はリリィの胴にしがみつき、腰を動かし始める。
 普通の人間とセックスするよりも二倍………いや、それ以上の快楽が脳まで突き抜ける!

俺「リリイイイッ♥」

リリィ「はあっ、んんふぁあっひっ♥」

 俺が腰を振っていると、リリィが俺の体に巻き付いてきた。
 ギリギリと身体が圧迫され、更に深くまでチンコが沈み込んでいく。
 キュウキュウとまるで蛇のようにうねり、締め付けるリリィの膣内は絶え間なく俺の射精を誘発させようとしてくる。

俺「うぐっ……!」

 リリィが交尾に夢中になっていれば、普通に俺の命が危ない。
 握りつぶされるつもりのない俺は、リリィを抑制する。
 魔力を流し込み、リリィの下腹部に刻まれた淫紋を作動させる。

リリィ「はぁ、はぁ、あ゛ひぃっ!?」

 ガクンッとリリィが俺を締め付ける力が弱まる。
 感度倍増、そして快楽脱力の淫紋だ。

俺「だから何度も言ってるだろぉリリィ。セックスの時は力加減に気をつけろって」

 リリィはだらんと舌を垂らし、涙目で俺を見る。

リリィ「あ、あひぃっ、ごめんなしゃっ………」

 主人は俺だ。
 俺は脱力してるリリィの胴を持ち上げ、貫くようなでピストンを始めた。
 リリィは重い。
 その体重を利用すれば、もっと深いところまで犯せるんだよっ!

リリィ「んあああっ、おひいいいいっ♥」

 ビクビクと全身を痙攣させながら、リリィが大きく喘ぐ。
348 :オパビー [saga]:2019/03/08(金) 12:57:41.90 ID:YRmVe3n20
リリィ「やめっ、ヒラニチくんっ、壊れりゅっ♥」

俺「壊してやるよぉ………ぉぉぉおおおおっ!」

 ドチュッドチュッ、ドチュンッ!

 腕が疲れてきた。
 だが俺は止める気はない。
 リリィが快楽から無意識に身体をグルグルとよじらせ、チンコが抜けそうになる。

俺「何かってに抜けようとしてんだオラッ! 更に倍だっ!」

 俺はリリィの淫紋、感度倍増vr2を発動させた。
 リリィが大きくはね、よじりを戻す。

リリィ「あひいっ、あひいっ、壊れりゅぅっ、んぎいいっ♥♥」

 構わず俺は感度倍増vr3を発動する。
 これで八倍。
 人間なら耐えられない。
 しかしリリィなら……

リリィ「んやあああああっ♥♥♥!」

俺「出すぞリリィッ!! おとなしく受け取れえええっ!」

リリィ「いぎゅうううううっ♥♥♥」

 俺はリリィの胴を抱きしめ、下に叩きつけるように落とす。
 それと同時に、俺の亀頭がリリィの卵管に到達した。
 速度をつけたリリィの身体の全体重が、亀頭に集中する。
 倍増した金玉で生成された精液が、二本の精管から放たれ、リリィを内側から染めていく。

リリィ「きしゃあああああっあぁあぁああっ♥♥♥♥♥」

俺「んぐおおおおっ♥♥♥」

 反りすぎて螺旋のようになりながら、リリィが叫ぶ。
 ビクンビクンと身体を震わせ、俺の精液を奥へ奥へ飲み込んでいく。
 それこそウワバミのように。

 しばらくして、俺はリリィの淫紋を全て解き、チンコを引き抜いた。
 余韻でピクピクと波打ちながら、リリィが俺に顔をすり寄せる。

リリィ「今度こそ、受精しゅたよね……?」

俺「………………分からない」

 俺はリリィの鼻先を撫でる。

リリィ「今度こしょ、ちゃんと受精卵(あかちゃん)産むからね…………?」

 それは………
 いや、無理とは言うまい。
 俺だって望んでいる。
 今度こそ、受精している事を願って。

俺「ああ」

 俺とリリィは唇を重ねた。
349 :オパビー :2019/03/08(金) 13:27:44.17 ID:LISJpJm00
 ちょっと短かったけどヒラニチ編も終わり。
 次はとうとう新主人公やで。
 雰囲気は江戸でいくで〜。
350 :オパビー :2019/03/08(金) 14:15:45.74 ID:LISJpJm00
 妖怪とかも普通に生活に紛れてるで。
 種族表はこれ。


ケモ度について。ケモ度は@動物が立ったような見た目、A人間の骨格をした動物、B身体の一部が動物みたいな人間、Cケモ耳+尻尾、の4段階に別れる。上記以外に自由に補足可能。

能力(出きること)について。どの個体もピンキリのため、細かく設定可能。

人間 犯罪奴隷、没落貴族、戦争奴隷、その他

野獣族 主に哺乳類の獣人の事を言う。化け狐や化け猫など動物が年月を経て人間の姿を得たものもここに含む。もふもふ。

竜鱗族 は虫類の獣人や竜人など。姦姦蛇螺もここ。やや筋肉質。

鳥翼族 烏天狗や天使のように羽が生えたものを言う。羽毛が気持ちいい。

水生族 両生類の獣人や人魚や河童、海洋生物の獣人をまとめて言う。身体が冷やっこい。

亜人族 鬼、天の邪鬼、ろくろ首、一つ目小僧なども含む。人間に比べ丈夫。天狗もここ。

木人族 とれんと、どれあど、万年竹など。植物を操ることができる。

魔族 えんらえんらなどはここ。人とはあまり交流を持たない妖怪。取り扱い注意。

ゐいゑむ・びいいんぐ からくり生命。九十九神も。人間そっくりなものからごんべえまで。

獣 そのまま。むしろ愛玩動物向け。鵺や麒麟など幻獣あり。

天人族 空から落ちてきた種族。半透明だったり手が四本あったり目が三つだったりする。地球で言うところの宇宙人。
351 :オパビー [saga]:2019/03/08(金) 14:24:56.29 ID:LISJpJm00
 というわけで主人公安価。

国籍 日本
性別 男
名前>>下1
種族>>下2
職業・身分>>下3
身体的特徴>>下4
性格・趣味>>下5と下6
352 :オパビー :2019/03/08(金) 14:31:03.96 ID:LISJpJm00
 勿論上記以外の妖怪や種族もokやで(エルフなど)。
 安価下。
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/08(金) 14:33:01.87 ID:ibw3VXxL0
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/08(金) 14:36:27.94 ID:kEm0o+H2o
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/08(金) 14:43:02.18 ID:hSXRNXrQo
鬼ヶ島の主の家臣
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/08(金) 14:46:43.83 ID:MbH1AR3U0
全身傷だらけで盲目
盲目が無理なら全身傷だらけのみで
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/08(金) 14:54:14.90 ID:o/T0riQDO
口数が少なくどこか虚無的
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/08(金) 14:55:40.54 ID:lJTY1CZn0
ひたすら強さを求める求道者。趣味は剣の鍛錬
359 :オパビー :2019/03/08(金) 15:18:43.27 ID:LISJpJm00
 名は鋼、鬼、鬼ヶ島の主の家臣、片目が見えない(盲目だと表現が技術的に難しいんやで………許して)、全身傷だらけ、口数が少なくどこか虚無的、ひたすら強さを求める求道者、剣の鍛錬が趣味。

 まあヒラナリよりは分かりやすい。
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/08(金) 15:21:16.37 ID:nGtZxaaUo
鬼ヶ島現存世界とかたのしそう
361 :オパビー :2019/03/08(金) 15:47:23.76 ID:LISJpJm00
俺「ふんっ、はっ、ふっ………」

 ブンッ、ブンッ、ブンッ

 俺の名は鋼(ハガネ)。
 鬼ヶ島15代目盟主が家臣。

俺「ふんっ、せっ、はっ………」

 ブンッ、ブンッ、ブンッ

 まだだ、まだ足りない………!

俺「ふんっ、はぁっ、せっ!」

 ブンッ、ブンッ、ブンッ、ブンッブンッブンッブンッブンッブンブンブンブンブンブンブブブブブブブブブブブブッ

 バガンッ!

 空気が炸裂し、衝撃波と音が響く。
 カタカタと瓦が動いた。

俺「ふぅ…………」

 俺は黒金の鍛錬用の棒を置き、縁側に座っていた時だった。

盟主「よぉ、精が出るな」

俺「はっ! 火緋金(ヒヒガネ)様!」

 このお方こそ鬼ヶ島15代目盟主、火緋金様。
 俺は膝を付き頭を下げた。

盟主「お前、最近ずっと休めて無いんじゃないか?」

俺「は! 日々強くなるために勤めております故! 休みなど……」

盟主「いや、そうじゃねぇ。お前ずっと緊張緩めて無いだろ?」

 そう言うと、火緋金様は懐から取り出した封を俺に投げた。

俺「これは……?」

盟主「そんなに突っ張ってたらいつかぷっつーんて切れちまうぞ? それで剣筋が狂っちゃ意味がねえ。だから江戸でも行って遊んでこい。それは小遣いだ」

俺「こ、こんなに………! 貰えませぬ! それに、私がいない間に鬼ヶ島に何かあれば………」

盟主「それが緊張してるってんだ。ここにいるのはお前だけって訳じゃねぇんだから、たまには安心して遊んでこい。命令だ」

俺「はっ!」

 そんな流れで、火緋金様から休暇を貰った俺は、江戸に出向く事になった。
362 :オパビー :2019/03/08(金) 16:12:38.78 ID:LISJpJm00
 長いこと対立してきた種族、人と鬼。
 しかし10年前、鬼と人が和親条約を結んでから、争い事は起こっていない。
 鬼ヶ島と江戸は自由に行き来が可能となり、鬼ヶ島で人を、江戸で鬼を見ることも、珍しく無くなっていた。




 ここが、江戸か。
 行き交う人並み賑やかな街並み。
 茶屋や醤油屋など様々な店が並んでいる。
 人並みを見渡して分かったが、やはり妖怪が多いな。
 あの茶屋で団子を売っている娘もよく見れば耳が生えており、化け猫であることが分かる。
 他にも河童や天狗、九十九神も混じっている。
 なるほどな。
 妖怪が多いからこそ、江戸の街は眠らない街と呼ばれるのか。


 鋼が江戸に持って行った物。
 金。
 馬切り刀。
 その他>>下3つ。
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/08(金) 16:22:21.73 ID:nGtZxaaUo
写影機
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/08(金) 16:29:28.07 ID:GQnCVc6E0
万能薬
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/08(金) 16:34:03.15 ID:hSXRNXrQo
雰囲気いいね

鬼ヶ島特産の酒
366 :オパビー :2019/03/08(金) 17:06:11.47 ID:LISJpJm00
 俺はまず、火緋金様から貰った封に書かれた住所に行くことにした。
 そこは、大通りからはずれ、人通りの少ない路地のような所に面している平屋だった。
 扉を見れば、火緋金様の名が書いてある。
 恐らく、江戸に滞在中はこの家を使え、と言うことだろう。
 俺は家に入り、荷物を開けた。
 江戸に持ってきたものは少ない。
 金、愛用の馬切り刀、写影機、万能薬、そして鬼ヶ島特産の酒だ。
 食費を引いたとしてもしばらくは遊べるが、俺は豪遊するつもりはない。
 俺は少しだけ残して金を戸棚にしまい、写影機と馬切り刀を持ち、暗くなるまで江戸を散策する事にした。

 散策で寄った場所(奴隷市場以外)>>下2つ
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/08(金) 17:18:13.68 ID:hVE6/WguO
鍛冶屋
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/08(金) 17:20:03.82 ID:F0i1g6+I0
剣術道場
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/08(金) 17:24:14.88 ID:Hbl4QnoXo
ストイックゥ…
370 :オパビー :2019/03/08(金) 17:36:33.83 ID:LISJpJm00
 しばらく江戸を散策していると、鍛冶屋を見つけた。
 中からカーンッ、カーンッ、という金属を打つ音が響いてきている。
 刀などもここで作っているのだろう。
 俺は入ってみることにした。

鍛冶職人「お? 鬼の兄ちゃんか! 何のようだ?」

 職人は青い鱗を持った竜人だった。
 口から青白い火を吐きながら、力強く鉄板を叩いている。

俺「いや、なんとなく寄ってみただけだ」

鍛冶職人「そうかいっ! うちは金属で出来たものなら大体作れるからね。注文があったら言ってくれやい! あとはそうだね、その馬切り刀がぽっきり折れたりしたときにゃうちにまかせときな!」

 職人は最後にゴオオッと強力なブレスを吐き、鉄板を水に浸けた。



 次に俺が見つけたのは剣術道場だ。
 江戸の道場か………

 現在剣術道場前。
 何をする?>>下
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/08(金) 17:46:17.00 ID:Hbl4QnoXo
飛び入りで稽古つけてもらえんかな
372 :オパビー :2019/03/08(金) 20:17:48.73 ID:LISJpJm00
 割と大きな道場だ。
 入り口も豪華で、看板も大きい。
 「悠勇道場」だそうだ。
 俺は入り口前の瓦版を見た。

『悠勇道場 授業料3両、ただし腕に自信のあるもの悠勇道場の師範に挑むべし。腕を見込まれれば無料』

 なるほどな。
 一度この道場の師範と言うものと手合わせしてみるのも悪くない。
 俺は道場の扉を開け、中に入った。



師範「ふん。まだまだだな。そんな殺気じゃ私には勝てん。もっと[ピーーー]気で来い」

 中に入ると、俺は受付係の若い娘に連れられ、訓練所へと案内された。
 そこでは凄まじい殺気を放つ目つきの鋭い1人の人間の男と、女と男、様々な種族が入り混じった5人の集団が対峙していた。
 集団の方はあちらこちらに痣やら傷やらがあり肩で息をしているのに対し、男の息は正常で、まるで今入室したばかりだというような身の整いようだった。

師範「もっと強くなれ」

 次の瞬間、男は刀を横に凪いだ。
 いや、よく見ればあれは竹竿だ。
 細い竹を刀程の長さに切っただけだ。
 それなのに、5人が飛んだ。
 どさ、と畳に放り出され、白目を向いている。

師範「おや、客人か? 桃霧(モモギリ)」

受付嬢「はい。ご主人様と戦いたいそうです!」

師範「ほう」

 桃霧、と呼ばれたのは先ほどの受付の娘だ。
 娘がそう言うと、男が俺を見た。
373 :オパビー [saga]:2019/03/08(金) 22:21:01.83 ID:LISJpJm00
師範「お前か。私と戦いたいというのは」

俺「」コク

 男はふむふむと頷いた。

師範「ちょっと刀を見せてもらってもいいか?」

俺「」コク

 この男、先まであれだけ殺気を放っていたと言うのに、今は無風の池のように静かだ。
 俺は男に刀を渡した。

師範「ふむ。ふむふむ………これは胴………いや、胴では数えられないな。よく使い込まれ、よく手入れされている」

 不意に男が剣を振るった。
 あの重量の刀を風を切る音もなく、まるで空気の間を滑るように。
 気づけば刀は俺の腰の鞘に収まっていた。

師範「なぜ私と戦う?」

俺「稽古を付けてもらいたいが、あまり金が無く」

 3両も授業料を払えば、すぐに火緋金様から貰った小遣いが底を突くからな。
 それに、一目見て分かった。
 この男なら、俺をもっと強くすると。

師範「ふむ………。それ程の腕を持つのにまだ人に教えを乞うとは。求道者と言うことか。よかろう、独眼の鬼よ」

 その時、ズンと場の空気が重くなった。
 男が凄まじい殺気を放っている。
 思わず、手の中に汗が染み出す。

師範「私が教えるのは『殺気』。それは相手の動きを鈍らせ、自らの動きを洗礼するもの也。独眼の鬼よ、名をなんという」

俺「鋼」

師範「良い名だ。私の名は山田浅右衛門。鋼よ、覚えておけ」

 浅右衛門は竹竿を打ち捨てた。

師範「真剣でこい。本気でこい。殺す気でこい。私が全力で迎え撃とう。桃霧、ここへ!」

 浅右衛門はそういうとなぜか受付の娘を呼んだ。

受付嬢「ええっ! 入道試験で使うんですか!?」

師範「つべこべ言うな早くしろ!」

受付嬢「わ、わかりましたっ!」

 そう言うと、桃霧は浅右衛門に向かって走ってきた。
 そして、くるんと宙返りしたかと思うと、桃色の鞘のついた刀へと成り代わった。
 なるほど。
 刀の九十九神とは、珍しい。

師範「横助(ヨコノスケ)。開始の合図を」

弟子1「はっ、はい!」

 浅右衛門が刀を腰に付け、柄を握りしめる。
 俺も抜刀の構えを取る。
 溢れんばかりの殺気………
 いや、殺気全てが意図的に俺に向けられている。
 空気が鉛のように思い。
 これが、殺気の力…………!
374 :オパビー [saga]:2019/03/09(土) 07:21:33.01 ID:gk3AhEHx0
 だがしかし、こいつを倒さなければ、強くはなれない。
 殺気で抑えつけようというなら………殺気で押し返す!

師範「ふ………良い殺気だ」

 浅右衛門は足をすり、じりじりと抜刀の力を溜める。
 間合いは俺の方が長い。
 しかし、懐に入られれば負ける。
 入られなければ良いだけのこと…………

 一匹のハエが俺と浅右衛門の間に飛んできた。
 そして、殺気に晒され、落ちた。

弟子1「はじめっ!」

 轟っ!

 常人ではまず、反応する事が出来ない横凪。
 一歩、地面が割れんばかりに踏み込み、放った。
 例え、いなされたとしても、その刀ごと叩ききる!

 しゅいんっ

 しかし、俺の刀は上方向に弾かれた。

師範「込める力は良いが、ダメだ」

 浅右衛門が静かに踏み込み、刀を真っ直ぐに振り下ろす。

 ズバッ

俺「っぁ………」

師範「これが、殺気と言うものだ。覚えておけ。試験は合格だ」

 どたっ。
 俺が尻を付いた音だ。
 確かに今切られた筈だ。
 自分の鼻先を触る。
 かすり傷すらついていない。
 ………敗因は分かった。
 僅かに、あの時の横凪が遅かったのだ。
 いつもなら例え1度でいなされても真っ直ぐに叩き折る事が出来るのだが、殺気によって僅かに無意識に筋肉が硬直したのだ。

師範「太刀筋は良い。腕もいい。負けたのはお前が弱いからじゃない」

 浅右衛門はきぃんっ、と刀を納めた。

師範「私が山田浅右衛門だからだ」
375 :オパビー :2019/03/09(土) 07:24:05.76 ID:gk3AhEHx0
 道場に入道した事で昼の行動が制限された。
376 :オパビー :2019/03/09(土) 07:31:10.67 ID:gk3AhEHx0
 夕焼けの中、帰り道。


 あの浅右衛門という男。
 相当強い。
 火緋金様と戦えば火緋金様が勝つだろうが、今のままでは俺には絶対に勝てん。
 強ければいくらでも技術を盗めば良いというもの。
 俺はまだ強くなる…………

 ん?

 俺は江戸の一角がやけに賑やかなことに気付いた。
 俺はそこに寄っていくことにした。





 奴隷市場、か。
 なるほどな。
 ふむ…………
 >>下。
 買ってみても、良いかもしれんな。


 鋼はなぜ奴隷を買おうと思ったか。
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 08:05:50.62 ID:K9PFf+6x0
下の者をうまく扱えるのも強い男の条件と聞かされていたから
378 :オパビー :2019/03/09(土) 08:11:28.02 ID:gk3AhEHx0
 どこかで、下の者をうまく扱えるのも強い男の条件と聞いたな。
 買ってみても良いかもしれんな。

 俺は奴隷市場に入っていった。

 奴隷市場に入った俺は、商品目録、というのか。
 俺はそれを手に取り、目を通した。
379 :オパビー [sage]:2019/03/09(土) 08:13:28.06 ID:gk3AhEHx0
 念の為もう一度貼っとくで。


ケモ度について。ケモ度は@動物が立ったような見た目、A人間の骨格をした動物、B身体の一部が動物みたいな人間、Cケモ耳+尻尾、の4段階に別れる。上記以外に自由に補足可能。

能力(出きること)について。どの個体もピンキリのため、細かく設定可能。

人間 犯罪奴隷、没落貴族、戦争奴隷、その他

野獣族 主に哺乳類の獣人の事を言う。化け狐や化け猫など動物が年月を経て人間の姿を得たものもここに含む。もふもふ。

竜鱗族 は虫類の獣人や竜人など。姦姦蛇螺もここ。やや筋肉質。

鳥翼族 烏天狗や天使のように羽が生えたものを言う。羽毛が気持ちいい。

水生族 両生類の獣人や人魚や河童、海洋生物の獣人をまとめて言う。身体が冷やっこい。

亜人族 鬼、天の邪鬼、ろくろ首、一つ目小僧なども含む。人間に比べ丈夫。天狗もここ。
木人族 とれんと、どれあど、万年竹など。植物を操ることができる。

魔族 えんらえんらなどはここ。人とはあまり交流を持たない妖怪。取り扱い注意。

ゐいゑむ・びいいんぐ からくり生命。九十九神も。人間そっくりなものからごんべえまで。

獣 そのまま。むしろ愛玩動物向け。鵺や麒麟など幻獣あり。

天人族 空から落ちてきた種族。半透明だったり手が四本あったり目が三つだったりする。地球で言うところの宇宙人。
380 :オパビー :2019/03/09(土) 08:17:46.45 ID:gk3AhEHx0
 気になった奴隷の、種族、見た目、カップ、身長、様子、年齢を3人まで>>下

 詳しく宜しくな。
 なお、どんな奴隷も買える物とする。
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 08:19:37.35 ID:feM5NDE9o
木人族
絶滅寸前種ダイセツトリカブトのドライアド 濃紫の花は江戸の暑さに負けてしおれている
D
155
絶滅したくないと泣いており、子孫を残すため積極的に買われたがっているが毒のため避けられている
20
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 08:23:46.47 ID:u6hpi3gvo
種族:野獣族
見た目:オコジョでケモ度1(ただし実物より大きい)のケモショタ。胴長短足。両手には雪の結晶の模様
カップ:なし(AAA)
身長:70
様子:反抗的。雪を生み出す異能を持つが、使おうとするたび鞭で打たれたり首輪をきつく締められたりしてる
年齢:10

せっかく江戸風なので少年愛やってみたいけど、男無理ならケモロリってことでも大丈夫です。動物だからそんなに見た目に差ないですし
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 08:29:37.88 ID:B9otnogn0
鳥翼族
白いロングストレートとそれに対になるような黒い翼を持った女性 Fカップ ケモ度3
身長160センチ 
いつも虚ろな目をして歌を歌ってる
18
384 :オパビー [sage]:2019/03/09(土) 08:30:34.83 ID:gk3AhEHx0
 >>382
 ロリでいかせてもらうで……(>>1の趣味の問題)
 すまんな。
385 :オパビー :2019/03/09(土) 08:33:35.59 ID:gk3AhEHx0
 あとケモ度は大きいほど獣に近くなるんやで。
 1で猫耳4で二足獣。
 説明不足すまん。
 >>382 たぶんケモ度4のことやで。
 >>383 この基準だとどっち?
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 08:35:07.50 ID:B9otnogn0
>>379の説明のB身体の一部が動物みたいな人間のつもりで書きました
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 08:38:05.56 ID:u6hpi3gvo
>>379だと1が高くて4が低いみたいな書き方だったからここでは書き方が逆なんかと思ってました。ほぼそのまま獣で大丈夫です
性別は了解です(私はどっちもいけます)
388 :オパビー :2019/03/09(土) 08:45:47.96 ID:gk3AhEHx0
 >>386 >>387 了解やで。
389 :オパビー :2019/03/09(土) 10:07:44.84 ID:gk3AhEHx0
 想像してたよりも広いな。
 俺は市場の中を歩きながら、そう感じた。
 綺麗な都市、と言われるだけあり、奴隷市場も上下水道が完備されており、清潔なようだ。
 奴隷市場の中を歩きながら、俺は何人か気になった奴隷を見つけた。

 まず1人目は、大雪鳥兜のどれあどだ。
 大雪鳥兜のどれあどは確か絶滅寸前だったはずだから、非常に珍しい。
 頭上の濃紫の花は江戸の暑さに負けたのか、しおれてしまっている。
 どれあどの娘は俺が自分を見ている事に気付くと、檻にすがりついた。

大雪鳥兜「お、鬼でも良いっ、鬼いさんっ! 私を買ってくださいっ、そして子孫を残してくださいっ! 絶滅したくないんですっ!」

 どれあどの少女は泣きながら俺に手を伸ばしてきた。

大雪鳥兜「ほらっ、おっぱいだってあるし、ね? 処女だしっ、買ってちょうだいっ」

俺「」

大雪鳥兜「なんか言ってくださいよぉ、ぐすっ………」

 すると、商人が横から入ってきた。

商人「お兄さん、こいつはやめといた方がいいですぜ。こいつら基本的に毒があるんだ。なんかの拍子に毒が体内に入ったらお陀仏でえ。それにこうは言うけど、寝てる間に毒をポチャッてやられるかもしんないで」

大雪鳥兜「………ぐすっ。違うのに………」

 どれあどの娘は檻から離れ、三角座りで座り込んだ。

商人「まあ良く考えとく事でっせね」

 ふむ………
 まあ候補の1人には入れておこう。
390 :オパビー [sage]:2019/03/09(土) 10:54:54.80 ID:gk3AhEHx0
 二人目は野獣族の管狐(オコジョ)だった。
 25寸ほどの背丈で、ほとんど元の管狐に近い。
 性別は………分からない。
 刺青か、両手に雪の結晶の模様がある。
 首枷と手枷をされ、短い鎖で壁に繋がれている。

管狐「はぁ、はぁ…………ぁに見てんだ」

俺「」

管狐「なんか言えよっ!」

 その時、管狐の両手の模様が光り、冷風がそよいだ。
 魔法か。

 バチンッ

管狐「痛っ…………」

 しかしその魔法が完全に構築される前に、鞭が管狐を打った。

商人「すいやせんね旦那。こいつ、すぐお客に雪ぶつけようとすんで」

 先ほどとは違う商人が、細く長い鞭を手に持ちながら言った。

俺「雪を作れるのか」

商人「ええ。幼いながらそういう異能を持ってましてね。どうですか? メスですよ。まだ若いですし、なんでも仕込めますよ?」

管狐「う………」

 商人は管狐の顎をつまみ、ぐいと無理やり上げさせた。
 すると管狐は唾を商人に飛ばした。

管狐「[ピーーー]っ」

商人「ふむ………」

 商人は頬に付いた唾を拭い、思い切り振りかぶった鞭を当てた。

管狐「あ゛ああああっ!」

商人「まあ少々反抗的ですがね」

管狐「うぐ………殺してやる…………殺してやるぅ………」

 管狐の娘は涙の浮かんだ目で商人を睨んでいた。
 雪を作れるとは面白い。
 候補に入れておこう。
391 :オパビー :2019/03/09(土) 11:20:20.07 ID:gk3AhEHx0
 三人目は烏天狗だ。
 俺が奴隷市場を回っているとき、綺麗な歌が聞こえてきた。
 俺がその歌のする方向に行ってみると、その娘に行き着いた。

烏天狗「きいきろりんとすいしゃがまわる、ことりははとひきはなされ、つれられうすにひきつぶされ………」

 静かな子守のような唄だが、よくよく聞いてみれば残酷な唄だ。
 烏天狗の娘は檻の中央で、目を虚ろにしずっと唄っている。
 両手が烏のような漆黒の翼になっているのに対し、髪はそれに対になるように白い。
 胸は大きい。
 娘は俺に気付くと、歌を止めた。

烏天狗「…………こんにちは」

俺「」コク

烏天狗「…………………」

 烏天狗はにっこりとほほえんだだけで、それ以外には何も言わなかった。

烏天狗「ゆりかごゆらゆらかぜにゆれて、おさむらいがばっさりきった。くびとからだがさようなら。ははとこどももさようなら………」

 少し気になるな。
 まあ、候補に入れておこう。
392 :オパビー :2019/03/09(土) 11:35:40.27 ID:gk3AhEHx0
 俺は候補を三人にしぼり、受付にそれぞれの番号を伝えた。

 しばらく待つと、小屋に例の三人が連れてこられた。
 烏天狗も今は歌っていない。

大雪鳥兜「か、買ってくださるんですか!」

 やはり食い気味の娘は大雪鳥兜だ。
 管狐の娘は先程の鞭が効いたのか、大人しい。

 どの娘を買うか………
 質問などをしてから決めてみるのも良いかもしれんな。


 確認や質問など3つ、商人か奴隷、誰に質問するか(複数人可)も含め安価>>下
393 : ◆wXiypAzK7g [sage saga]:2019/03/09(土) 11:53:53.12 ID:oU77CeWe0
あ、余談ですがハッピーエンドなんて考えてませんから、ご協力よろしくです。
394 :オパビー :2019/03/09(土) 12:11:10.05 ID:gk3AhEHx0
 >>393
 ?
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 12:27:58.68 ID:u6hpi3gvo
>>393はびっくりしたけど別のスレ主の誤爆かと

とりあえず3人に奴隷になった経緯を聞いてみる
396 :オパビー :2019/03/09(土) 12:44:05.96 ID:gk3AhEHx0
 おk。
 残り2つ。
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 13:46:05.28 ID:35Z/dDIlo
俺は鬼ヶ島の鬼だぞ
買われたら鬼ヶ島に住むことになるが、それでもよいのか、と凄みをきかせながら

(まーた三人ともどすとらいく、よく思い付いてくれたって娘ばかりでつらい)
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 13:59:55.76 ID:aCkTu7C5o
全員に

ナニができる、ナニをしたい
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 14:00:58.50 ID:adKliAOKO
奴隷として、これだけは許容できないことを一つだけ挙げる
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 14:06:31.75 ID:35Z/dDIlo
すみません…対象忘れてました>>397良ければ三人でお願いします
申し訳ない
401 :オパビー :2019/03/09(土) 16:51:15.34 ID:gk3AhEHx0
俺「奴隷になるまでの経緯を教えてくれ」

 俺はその三人に聞く。

大雪鳥兜「わ、私からで良いですよね? えっと、じゃあ私から言います。絶滅危惧種、という宣伝文句で自分を売って、そのまま抱かれて子孫でも残せたらな……と思ったのですが、やっぱり毒があったためかコレクションとして飾られただけで………いろいろあってそのままここに流れて来ちゃいました………買ってください〜、コレクションとしてじゃなくて〜………」

 身売りして奴隷になった、と言うことか。

管狐「………………」

 管狐の娘はキッと俺を睨むだけで、何も喋ろうとしない。
 まあ言いたくないのなら仕方がない。

烏天狗「私は戦争で村を焼かれました。母や妹は焼け死にました。必死に山奥に逃げたのですが、捕まってしまいました。敵軍の兵士に取り囲まれて慰め物になりました。終わり」

 川のせせらぎのような声で、終始微笑みながら烏天狗の娘は言い切った。
402 :オパビー :2019/03/09(土) 16:59:41.42 ID:gk3AhEHx0
商人「ちなみに、この管狐の娘が奴隷になった理由は家族を含めた村の人々に売られたからなのですが、彼女ずっと、いつか村の人が助けに来てくれる、と思い込んでるんですよ」

 商人が俺の耳元で囁いた。
 それを今まで教えて来なかったのか。
 とりあえずこれで、全員の奴隷になった経緯は分かった。
 二人はいわゆる普通の身売り奴隷、一人は戦争奴隷と言うことか。
403 :オパビー :2019/03/09(土) 17:13:45.52 ID:gk3AhEHx0
 次に俺は彼女達の反応を見ることにした。

俺「見て分かるとおり、俺は鬼だ。しかも、鬼ヶ島のな。買われたら1ヶ月程は江戸に滞在するが、その後は鬼ヶ島に住むことになる。それでもよいのか?」

 俺は凄みを効かせながらそう言った。
 鬼ヶ島、という単語に、管狐の娘が震えている。

大雪鳥兜「ね、願ったり叶ったりです! 鬼ヶ島って、男の鬼もいっぱいいるんですよねっ!? じゃあ、子孫も沢山…………」

 おいなんか物騒なこと言い出したぞこの娘。

管狐「い、嫌………っひっ………」

 管狐の娘は尻尾を丸め込んでしまっている。
 流石に鬼ヶ島という単語は応えたのだろう。
 まあ幾度も御伽噺の悪の根城にされているからな。

烏天狗「ええ」

 短く烏天狗の娘はそう言った。
 言葉とは反対に、よく見れば手が震えている。
 捕まった時の恐怖を思い出しでもしたのだろうか。
404 :オパビー [sage]:2019/03/09(土) 17:29:41.56 ID:gk3AhEHx0
 これで大体のことは分かってきたな。
 俺はそろそろ質問を切り上げる事にした。

俺「最後の質問だ。奴隷になったら何ができる。何を望む」

大雪鳥兜「子孫を残します! 子孫さえ残してくれれば何も望みません!」

 本当に積極的だなこの娘は。

管狐「やだ、鬼、やだ………」

 管狐の娘はさっき商人に向けていた殺意はどこへやら、縮こまってしまっている。
 というよりどうやらこの娘、俺が鬼ということに気づいていなかったらしい。
 幼いから仕方がないか。

烏天狗「奉仕を出来ます。望んでいいと言うのなら、せめて歌う自由を」

 娘は、虚ろの目のまま歌を望んだ。
 この娘にとって、唯一それが心の支えなのだろう。
 そして、奉仕か…………
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 17:52:29.13 ID:u6hpi3gvo
鳥兜さんの残念感面白すぎる
コメディになるかもしれんが鋼さんの求道者気質行き過ぎてるのは解してくれるかも
わかってはいたが管狐はr-18とかなさそう
萎縮してしまって、放心状態の烏天狗さんよろしく扱いやすくなってそうだけど
みんな買ったあとの物語膨らませられそうで選び辛いね
406 :オパビー :2019/03/09(土) 18:01:12.60 ID:gk3AhEHx0
 さて、取りあえず情報は集まった。
 どの娘を買うか………

 決めた。




 前回の反省を踏まえ、コンマで選びます。
 1~3 大雪鳥兜
 4~6 管狐
 7~9 烏天狗
 0 >>1の推し

 あと参考までに誰が好きか言ってくれぃ。

 さあ安価ルーレット>>下。
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:02:02.38 ID:35Z/dDIlo
きみにきめたぁぁぁああ!
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:02:45.71 ID:35Z/dDIlo
あ、好きなのは大雪鳥兜です(遅)
409 :オパビー :2019/03/09(土) 18:05:18.08 ID:gk3AhEHx0
 >>408 残念 ジャカジャーン
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:06:30.03 ID:35Z/dDIlo
みんな面白くなりそうだから無問題
411 :オパビー :2019/03/09(土) 18:08:17.86 ID:gk3AhEHx0
 と言うわけで虚ろ目白髪烏天狗ちゃんに決まったで。
412 :オパビー :2019/03/09(土) 18:09:05.86 ID:gk3AhEHx0
 >>410 頑張って面白くするで。
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:09:39.30 ID:wFbpJf3s0
楽しみ
414 :オパビー :2019/03/09(土) 18:12:27.66 ID:gk3AhEHx0
俺「入れ」

烏天狗「はい」

 俺が招き入れると、娘は素直に家の中に入っていった。

烏天狗「………………」

俺「………………」

 向かい合って座っている。
 会話が無い。
 何か言うべきか>>下。
415 :オパビー :2019/03/09(土) 18:13:51.72 ID:gk3AhEHx0
 あれ、この二人どっちも口数少ないやん。
 安価下。
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:14:04.11 ID:QDA3jZ7zo
…お前は歌が好きなのか?
417 :オパビー :2019/03/09(土) 18:22:28.82 ID:gk3AhEHx0
俺「………お前は、歌が好きなのか?」

 俺は取りあえず気になっている事について聞いてみることにしてみた。
 このままでは余りにも静かすぎる。
 ぴくっ、と娘が震えた。
 娘は微笑んだまま答えた。

烏天狗「ええ」

俺「…………そうか」

 ………………

 しまった。
 会話失敗だ。
 『そうか』以外何か言うべきだったな。
 まあいい。
 取りあえず飯でも炊くか。


 30分後。

 娘の夕飯と鋼の夕飯(違いがあるか無いか、あればなぜ違いがあるか、も)>>下
 二人の会話が無さ過ぎて初期は頻繁に安価するけどゆるしてやで。
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:25:49.59 ID:9IqgvPJKO
違い無し 手羽先唐翌揚げ
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:29:39.39 ID:u6hpi3gvo
なんて残酷な
と思ったが烏も小鳥食べるしそんなでもないか
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:32:18.90 ID:u6hpi3gvo
あと私も管狐は自分で書いたから思い入れはあるけど、投票だとしたら大雪鳥兜かな…
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:33:24.48 ID:35Z/dDIlo
どうなるか…
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:41:17.12 ID:9IqgvPJKO
もしかして唐翌揚げも魔翌力と同じ規制が入るのか?
423 :オパビー [sage]:2019/03/09(土) 19:26:48.55 ID:gk3AhEHx0
 まじでこの翌なんなん。
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/09(土) 19:29:07.88 ID:QDA3jZ7zo
saga入れれば唐揚げも書ける
425 :オパビー [sage]:2019/03/09(土) 19:46:27.84 ID:gk3AhEHx0
烏天狗「……………」モグモグ

俺「……………」モグモグ

 俺は昼に市場で買ってきておいた手羽先を焼き、野菜を添え、米を炊いた。
 手羽先は3本ずつだ。
 鳥翼族は鳥の一族だが、鳥を食べない訳ではない。
 一部の部族は鳥肉を食べないらしいが、彼女は大丈夫だろう。
 牛の獣人だって牛肉は食べる。

烏天狗「……………」モッモッ

俺「……………」パクパク

 会話が無い。
 まあ無理に話す必要はないが………

 どうする>>下
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 19:51:07.27 ID:35Z/dDIlo
いずれ島にいくからすぐには江戸に来られなくなる、今の内に行っておきたい事、しておきたい事がないか聞く
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 19:51:16.76 ID:wFbpJf3s0
酒でも飲むか?
428 :あれ、よくよく考えたら両手翼なのに茶碗はともかくどうやって手羽先喰ってんだ :2019/03/09(土) 20:23:23.62 ID:gk3AhEHx0
俺「………………おい」

 俺は飯を食いながら、彼女に話しかけた。

烏天狗「………………んく………はい」

俺「俺はいずれ島に戻るからすぐに江戸に来られなくなる。今の内に行っておきたい所、しておきたい事はないか?」

烏天狗「………………?」

 烏天狗は不思議そうな顔をした。

俺「遠慮無く言え」

烏天狗「え…………………はい」

 烏天狗は手羽先をはみながら、考える仕草をした。

烏天狗「………………」モグモグ

 しばらく後。
 一本の手羽先を綺麗に骨にした娘が口を開いた。

烏天狗「…………………>>下2つ(やりたい事、行きたい所一つずつ。実際に江戸に無かった創作物でも可)」
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 20:36:27.09 ID:4ek3QBtso
劇場(歌手が歌う所)
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 20:39:58.64 ID:9IqgvPJKO
背中に翼が生えてるタイプじゃないのか
江戸の山奥にある秘湯
431 :まあだいたい犬喰いって解釈してくれい [sage]:2019/03/09(土) 21:05:29.38 ID:gk3AhEHx0
烏天狗「………………劇場と、北の山の秘湯に行きたいです」

俺「そうか」

 モグモグ

俺「……………連れて行ってやろう」

烏天狗「…………ありがとうございます」

 彼女は変わらず微笑んでいたが、その微笑みが、初めて少しだけ嬉しそうに見えた。
432 :オパビー :2019/03/09(土) 21:11:29.54 ID:gk3AhEHx0
 飯を食べ終わった後。



俺「…………あ」

 しまった。
 迂闊だった。
 押し入れを開けてみればこの家、布団が一組しか備え付けられてなかったのだ。
 取りあえず、敷いてから考えるか。


 敷いては見た物の………
 当たり前だが事態は解決しない。

俺「…………………」

 俺が一人で寝て、烏天狗の娘を床に寝かすか、烏天狗の娘だけを布団に入れるか。
 どの道、夏だからそれ程風邪は引かないだろう。
 問題は蚊帳だ。
 小さく、一人しか入れない。

 どうしたものか>>下
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 21:19:31.84 ID:35Z/dDIlo
烏天狗に布団で寝させる
434 :オパビー :2019/03/09(土) 21:30:59.74 ID:gk3AhEHx0
 そうだな。
 別に俺は布団が無くても眠れる。
 彼女が入っていた檻………
 小さい毛布も、蚊除けすらも無いあの檻。
 そこに入っていた彼女に布団と蚊帳を譲ろう。

俺「俺は床で寝る」

烏天狗「はい………え?」

 俺はその旨を烏天狗の娘に伝え、素振りをしに庭に出た。





 ブンッ、ブンッ、ブンッ、ブブブッ、ブンッ

 ぶ〜ん…………

 一匹の蚊が飛んできた。
 俺は木刀を握る手に力を込め、横に撫でるように動かした。
 蚊が空中で炸裂した。

俺「ふぅ…………」

 ブンッ、ブブブッ、ブブブブブブッ、ブンブンッ

俺「ふ………………」

 木刀を縁側に置いた。
 カランと乾いた音が響く。
 俺は3000回の素振りを終え、寝ることにした。
435 :オパビー :2019/03/09(土) 21:42:52.28 ID:gk3AhEHx0
俺「……………ん?」

 俺が手ぬぐいで身体を拭いていると、どこからか静かな歌声が聞こえてきた。
 昼に聴いた物よりも小さく、寂しい歌声だ。
 俺は足音を消し、烏天狗の娘の様子を見に行った。

烏天狗「あかいはねが、おちたばしょを、おもいでにのこして。わたしのはねは、そらにとんで、しろいかぜにつかまった………」

 彼女は布団の上に座って、歌っていた。
 昼間の呪いの数え歌のような物ではなく、ただ綺麗な歌だった。
 しばらく柱に寄りかかり聞いていると、不意に歌が止まった。

烏天狗「…………あ」

 彼女は振り返り、俺を見た。
 羽で口元を抑え、しまったという顔をしている。

烏天狗「す、すいません」

俺「>>下」
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 21:44:46.68 ID:1ckMby2DO
もっと聞かせてくれないか
437 :ああ歌詞なんて付けるんじゃ無かった難しい [sage]:2019/03/09(土) 21:55:43.86 ID:gk3AhEHx0
俺「もっと聞かせてくれないか」

烏天狗「あ………はい」

 俺がそう言うと、彼女はまた歌い始めた。

 川のせせらぎのような、澄んだ声。
 夏風に乗って、ゆっくりと辺りの空気を包む。




烏天狗「…………………」

 歌が終わった。
 その悲しい歌は、誰か失われてしまった大切な人物に向けた鎮魂歌のように聞こえた。
 歌い終わった烏天狗の娘は、顔を下げ、自分の胸を抱く。
 暗闇の中でも月明かりを受け、キラキラと白髪が輝いている。

俺「>>下」
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 21:58:44.67 ID:RSOVCM22o
綺麗だな…
439 :この世界の「綺麗」って万能 :2019/03/09(土) 22:03:49.41 ID:gk3AhEHx0
俺「綺麗だな………」

烏天狗「…………ありがとうございます」

 烏天狗はそれだけ言うと、俺に背を向け横になった。

俺「お休み」

烏天狗「お休みなさい」

 娘が静かになったのを見届けると、俺は庭から盛ってきた適当な薪を枕にし、眠りに付いた。
440 :ちょっと安価多すぎるから気を付けるで [sage]:2019/03/09(土) 22:08:35.06 ID:gk3AhEHx0
 次の朝。

烏天狗「なんと呼べばよろしいですか?」

俺「んん?」

 朝食を食べていると、突然烏天狗の娘がそう言ってきた。
 主語が抜けているが、おそらく俺の呼び方についてだろう。
 そう言えば、俺もこいつをどう呼んだらいいか決めてないな。
 まず、俺をなんと呼ばせようか>>下
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 22:18:09.63 ID:pYwyXNsrO
きなこもち
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 22:18:58.43 ID:r+npgFe90
クロ
443 :オパビー [sage]:2019/03/09(土) 22:19:13.87 ID:gk3AhEHx0
 >>441
 とうとうやりやがったな。
 まあやるけど。
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 22:20:47.13 ID:35Z/dDIlo
駄目なやつは駄目でええんやで
445 :オパビー :2019/03/09(土) 22:28:23.60 ID:gk3AhEHx0
 >>444 今回ばかりはその言葉に甘えよう。
 さすがにきなこもちは………
 再安価>>下
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 22:30:26.73 ID:QbNI1CYcO
普通に鋼と呼んでくれ
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 22:32:07.47 ID:r+npgFe90
>>442は烏天狗への呼び方と間違えていた
448 :オパビー :2019/03/09(土) 22:34:47.56 ID:gk3AhEHx0
 >>447 鋼が自分をきなこもちと呼ばせて烏天狗が困惑するストーリーを書き掛けてたぞwwwwww
 じゃあ鋼で。
449 :オパビー :2019/03/09(土) 22:37:39.54 ID:gk3AhEHx0
俺「普通に鋼と呼んでくれ」

烏天狗「はい。鋼様」

 烏天狗は頭を下げた。

俺「それで、お前の名はなんという」

烏天狗「私、ですか………」

 烏天狗の名前(きなこもち可)、無ければ無い理由も>>下
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 22:39:11.73 ID:Zd0C5I77O
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 22:43:48.19 ID:QDA3jZ7zo
少しだけきなこもちも見てみたかった
452 :オパビー :2019/03/09(土) 23:08:41.91 ID:gk3AhEHx0
俺「鶯(ウグイス)か。その歌声に相応しい名だな」

ウグイス「ありがとうございます」

 烏天狗の少女、ウグイスの微笑みに、また少し本当の笑みが戻ったように見えた。

俺「…………そろそろ行かなくては」

 俺とウグイスが飯を食べ終わり、皿を洗い終わったころ、道場に行く時間が迫ってきた。
 ウグイスはどうしたものか。

 …………そうだな。
 敷地内とは言え、安心は出来ない。
 誘拐されるやもしれないからな。
 連れて行くとしよう。
453 :オパビー [saga]:2019/03/10(日) 06:39:33.01 ID:LNW/fhQ90
ウグイス「ここが、鋼様の通う道場ですか」

俺「ああ。昨日からの飛び入り参加だがな」

ウグイス「へぇ…………」

 ウグイスが驚いた表情で門を見上げている。
 この大きさの門は今だ見たことが無かったのだろう。

師範「よう、鋼」

俺「はっ!」

 俺が道場に着くと、浅右衛門とその他の生徒は既に練習を始めていた。

師範「ちゃんと早朝の素振り5000回はやったんだろうな」

俺「はい。しっかりと!」

師範「ふむ、良き。では早速鍛錬を始めようじゃないか。1ヶ月しかないんだし、お前は泊まり込みじゃ無いから死ぬ気で鍛えてやる」

俺「は!」

 それからほぼ休みなく約5刻。
 俺は何度も浅右衛門に殺された。
 もちろん比喩だが、今日で少し殺気の操りかたが分かった気がする。

 もちろんウグイスは見学だ。
 途中は例の桃霧と遊んだりもしていた。
 また、桃霧と一緒にだんごを作り、それを道場の生徒や浅右衛門に振る舞っていた。
 いや、うまかった。

 そう言えば鍛錬中、驚きの事実が分かった。
 俺が休憩し浅右衛門と話していたときの事だ。

俺「他の生徒は、3両もの大金を払って授業を受けているのか?」

 俺がなんとなくそう聞くと、浅右衛門はくくくっ、と笑ってから言った。

師範「残念だが、この道場にいる奴らは全員授業料を払っていない」

俺「なに」

 浅右衛門は他の生徒を見た。

師範「あいつら、おまえから見ちゃ弱く見えるだろうが、あれでも試験を合格した実力者だ。そこいらにいるへっぽこ侍なんかよりはよっぽど強いさ」

 そうだったのか…………
 確かに、初見で浅右衛門に吹き飛ばされてたから分からなかったが、よく見れば太刀筋が綺麗だ。
 まさかこいつら全員が合格しているとは。

 ………いや、もしやあの3両という高額の授業料は実力のあるものだけを集めるための値段設定だな。
 例え3両を払えたとしても、実力の無い者にこの訓練は務まら無いな。
 俺は30貫の木刀を構えながら思った。
454 :オパビー :2019/03/10(日) 06:54:35.99 ID:LNW/fhQ90
〜〜〜〜

師範「さあ、お前は今日の鍛錬は終わりだ」

 江戸に斜陽が落ち始めた頃。
 浅右衛門が俺にそう言った。

俺「ぜえ、はあ、無茶苦茶だ…………」

師範「ようやく弱音を吐いたな」

 ズン、と更に20貫(60キロ以上)の重りを付けた30貫(100キロ以上)の木刀が地面に落ちる。

俺「この訓練で、まだ初歩なんだろ?」

 俺が息をつきながらそう言うと、くくと笑って浅右衛門が言う。

師範「ああ。なにせ1ヶ月で終えなければいけないからな。初日から難易度を上げさせてもらうよ。まあでも殺気を少しは操れるようになったじゃないか」

 浅右衛門は俺が落とした木刀と重りをひょいと持ち上げ(!?)、肩にトントンと当てた。

師範「上出来だ。精進せよ。強くなれよ」

俺「はぁ、はぁ…………は!」

 俺は頭を下げた。

俺「さて、ウグイス。帰るとするか」

ウグイス「あ、はい。桃霧様さようなら」

受付嬢「また明日ね〜」

 ウグイスは桃霧に挨拶をすると、少し羽を羽ばたかせ加速しながら、俺の横に着いた。

ウグイス「……………」

俺「……………帰ろう」

ウグイス「はい」
455 :オパビー :2019/03/10(日) 07:02:10.94 ID:LNW/fhQ90
 道場:週6
 制限される時刻:朝8時から夜6時

 とまあ1日のスケジュールはこんなもんやで。
 次の休みに劇場、その次の休みに温泉に行くのは確定や。
 それ以外に、何か二人身に起こるイベント(夏祭りのような街ぐるみのイベントでも可)、ハプニング等を募集するで。
 いつもどおり基本の3つからや>>下3つ
456 :オパビー [sage]:2019/03/10(日) 07:03:02.61 ID:LNW/fhQ90
 何日後に起こる、みたいな要望もあればかいてくれい。
 安価下。
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 07:22:06.51 ID:mPQ+lpz7o
ウグイスが村に住んでいた頃の友人と再会する
458 :オパビー :2019/03/10(日) 09:08:12.86 ID:LNW/fhQ90
 あと2つ〜。
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 09:12:18.46 ID:PmW/Nvd10
一緒に酒を飲むことになったが、酒を飲んだ鶯が人が変わったように陽気になった
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 10:03:12.38 ID:bKi5iOpK0
移動手段の確保として馬を検討し、二人で乗馬を体験する。あと二人乗りで
461 :歌詞考えるのめんどくさくなった :2019/03/10(日) 11:11:51.42 ID:LNW/fhQ90
 その夜。

 俺は1ヶ月の計画を立てていた。
 週6で昼の行動が潰れているためあまり多くの事は出来ないが、休みを使ってウグイスが行きたいと言っていた所に行こう。
 まずは劇場。
 これは5日後の休みを使い、江戸の東にある円楽劇場にでも連れて行ってやろう。
 次に、北の山の温泉だ。
 一口に北というが、これは割と遠い所にある。
 歩いて行くのは日帰りでは無理だ。
 ……………馬を借りよう。
 俺は乗馬は得意だ。
 それに乗って行けばいい。

 よし、大体の計画は立った。
 俺は地図をしまい、懐に入れた。
 そして、素振りを始めるべく木刀を手に取り、庭に狩り出た。



ウグイス「〜〜〜♪〜〜〜〜〜♪」

 今日も、ウグイスは歌っていた。
 布団の上に座り、透き通るような歌声で。
 今日の歌も哀しく、夜の闇に吸い込まれていった。

俺「今日も歌っているのか」

 歌が終わった頃、俺はウグイスに話しかけた。

ウグイス「す、すいません………」

俺「? 何故謝る。良い歌じゃないか」

ウグイス「………いえ、なんでもありません」

 ウグイスはそう言うと、横になり自身に麻の布を掛けた。
 俺は今日買った蕎麦殻の枕を敷き、そこに頭を乗せた。
 やはり薪よりこちらの方が良いな。
 俺はそのまま眠りに落ちた。
462 :オパビー [sage]:2019/03/10(日) 11:59:13.45 ID:LNW/fhQ90
 そのまま特に異常事態もなく、5日が過ぎた。

 俺は、蚊を落とせる程度に殺意を高める事が出来るようになった。
 しかし、まだだ。
 これは周囲に殺意を振りまいてるだけだ。
 浅右衛門のように局所的に殺意をしぼられるようにしなければ………
 まあ今日はそれを考えなくてもいい。
 今日はウグイスを劇場に連れて行く日だ。

俺「ウグイス。今日は劇場に行くぞ」

ウグイス「…………!」

 ウグイスが驚いたような顔をした。
 良い顔だ。
 この一週間で、ウグイスは常に微笑むことを止めた。
 そして虚ろな目に、少しだけ光が刺すようになった。

ウグイス「」モグモグモグ、ゴクン

ウグイス「ほ、本当ですか」

 間が悪かったか。

俺「ああ。円楽劇場だ。行きたがってたろ」

ウグイス「円楽劇場…………! はい…………!」

 心なしかウグイスの瞳が輝いて見える。
 嬉しいのだろうな。

俺「ウグイスは、劇場には行った事はあるのか?」

ウグイス「い、いえ。ただ………小さい頃から一目、本当の歌手を見たい、と思っていました。まさか、本当に見れるなんて。しかも、円楽劇場だなんて…………!」

 あまり表情には出ていないが、声の調子からとても喜んでいるのが分かる。
 これは、正解だったな。
 俺は飯を食い終わると、ウグイスに出掛ける準備を促した。
 俺は準備があるがウグイスは特にやることが無いからか、3日前に買った烏天狗用の着物のシワを伸ばしては帯を締め、シワを伸ばしてはくるりと回りを繰り返し、あからさまにソワソワしているのが伺える。
 表情も無機質な微笑みから、口角があがるのを必死で我慢しているような、によによとした滑稽な表情になっていた。

俺「うくく………」

ウグイス「…………!」

 おっと、つい笑い声が漏れてしまった。
 ウグイスが荷物をまとめている俺の方をバッと振り返った。

俺「準備出来たぞ。行こうか」

ウグイス「は、はい」
463 :オパビー [sage]:2019/03/10(日) 12:26:47.09 ID:LNW/fhQ90
 〜円楽劇場前〜

ウグイス「どういう事ですか?」

 ウグイスが受付の男に詰め寄る。

受付男「ですから、当劇場への鬼の入館は出来ません」

ウグイス「どうしてですか」

 あー………
 察しの通り、ちょっとした揉め事だ。
 俺とウグイスが劇場まで来て、さあ金を払って入るぞ、となった側からこれだ。
 江戸などの街では、こうやって鬼の施設への立ち入りを制限してる所が有るとは聞いた事があったが………

俺「しょうがない、ウグイス。俺の確認不足だった。お前一人で行け」

ウグイス「しかし………っ」

 ウグイスは受付の男に翼を突きつけた。

ウグイス「こんなの認められませんよ。全ての種族、妖怪は平等だと将軍様がおふれを出したんじゃありませんか」

 受付の男はふっ、と鼻で笑った。

受付男「規則ですし、周りのお客様が怖がりますので。これ以上劇場の経営に異議を唱えると言うなら、後ろがつかえているのでお引き取り願います。勿論入場は出来ませんが」

俺「ああ分かった分かった。大人一枚だ。ほらウグイス、さっさと楽しんでこい」

 これ以上はウグイスも入れなくなると思った俺は、さっさと受付の男に金を渡した。

ウグイス「鋼様!」

 ウグイスが納得行かないという顔で俺を見上げる。

俺「いいかウグイス。これが鬼ってもんだ。将軍様が何を言おうと、鬼は鬼ヶ島の住民なのさ」

ウグイス「……………鋼様…………」

 ウグイスは何度も俺の方を振り返りながら、劇場の中に入っていった。
464 :オパビー :2019/03/10(日) 12:42:40.84 ID:LNW/fhQ90
 物品の販売などもあるらしく、俺はウグイスにいくらか小遣いを持たせておいた。
 そう言えば、歌手の名前はなんと言ったか……
 たしか、緑山テルコだ。
 俺も聞いてはみたかったが、入れないのなら仕方がない。
 一講演一刻(二時間)ほどと言っていたな。
 それまで劇場前の茶屋ででも時間を潰しておこう。


 〜一刻後〜


 お、どうやら一講演が終わったらしい。
 ぞろぞろと客が出て来た。
 ウグイスは………いないな。
 物品でも買っているのだろう。
 しばらく待っていよう。


 〜ちょっと後〜


 劇場から出てくる客がいなくなった。
 まだウグイスは出て来ない。
 何かに手間取っているのか?
 すでに次の講演の受付が始まっている。
 あの白髪と黒羽は見落とす訳が無いが………。


 〜講演終了後四半刻(30分後)〜


 遅すぎる。
 俺の背筋を冷たいものが伝う。
 まさか、なにかあったのか?
 ………嫌な予感がする。
 俺は茶屋に銭を置き、席を立ち上がった。
465 :オパビー :2019/03/10(日) 13:38:04.60 ID:LNW/fhQ90
受付男「……………ん? あ、ちょっと!」

 確認などとってる暇はない。
 俺は受付の男の制止を無視し、劇場内に入っていった。
 流石に会場にいるという事は無いだろう。
 壁の向こう側から歌声が響いてきている。
 廊下を伝い、早足で探し回る。
 どこだ、どこにいる!

 …………人目につかずにさらうことのできる場所。

受付男「ちょっとあんた」

 俺は振り向きざまに受付の男の裾を掴んだ。

俺「厠はどこだ」

受付男「え、は?」

俺「どこだと聞いている!」

受付男「ひいぃっ、あ、あっちです!」

 俺は男を放り出し迷わず女の厠に入る。
 幸運なことに他の利用客はいなかった。
 扉一枚一枚を開け中を確認する。
 すると、個室の内一つの床に大きい黒い羽が落ちていた。
 その壁と柱の間から、僅かに光が差し込んでいる。
 俺はその壁を開け、飛び出た。
 そこは劇場の裏路地に繋がっていた。
 表と違い、陰湿で人通りの少ない場所。
 よく見れば、草が人の足跡の形に折れている。
 俺は足跡を追い、角を曲がった。
 すると、向こうの角を何かが曲がった。
 あれであってくれ。
 全力で踏み込み、その影を追いかける。
 角を曲がると、荷台にゴミを積んだ屈強な男が四人、走り去っていく。
 ゴミの中に、黒い羽が一本、混じっているのが見つけた。
 見つけた。

俺「待て」

 男達が足を止め振り返る。

屈強な男A「おや、鬼じゃねぇか。鬼がこんな所で何してるんだ?」

俺「ゴミ収集に偉く大所帯じゃないか?」

 男達が顔を見合わせる。

屈強な男A「いやぁ、ゴミ収集って割と体力のいる仕事でしてね………へっへっへ」

俺「羽が着いたゴミとは珍しい。少し中を見せて貰おうか」

 屈強な男の顔から笑顔が消える。

屈強な男A「幾らなら引く」

俺「お前らの首分だけだ。4人でいくらになるだろうな。3文か」

 屈強な男達が刀を抜いた。

屈強な男A「殺れ!」

屈強な男BCD「ぜあああっ!」

 なるほど。
 一人はそのまま全力で荷台を引き、逃げる。
 あとの三人は俺を[ピーーー]。
 あとはウグイスを隠せば証拠は無くなり、ゴミ収集屋に襲いかかったが返り討ちにされた鬼だけが残る、という事か。
 襲いかかったのが鬼だからな。
 鬼になら罪をかぶせられるな。

 残念だ。
466 :オパビー [sage]:2019/03/10(日) 15:30:12.24 ID:LNW/fhQ90
 俺は馬切り刀を抜き、全力で横に凪いだ。

屈強な男D「」

 パキィンッ、と刀が縦に割れ、反応する事も出来ずに屈強な男の首が跳ぶ。
 返す刀で、カエルの獣人だろうか。
 もう1人の屈強な男を切り上げた。

屈強な男C「ま」

 刀が根元から弾け飛び、また首が跳んだ。
 空中でパクパクと何かを言おうとしたが、もう声は出ない。
 最後の1人、猿の獣人が落ちた首を見て、それが仲間の首だと気づき、目を見開いた。
 その表情のまま、死んだ。
 ごろりと三つの首が転がり、地面に大量の血がばらまかれる。

 後一人。
 あいつだけは、殺してはならない。
 まだ背中が見えている。
 俺は走り、その男に追いついた。

屈強な男A「あっ…………!?」

 俺が荷台を掴むと、疾走していた男は無様に前方に吹き飛んだ。

屈強な男A「まっ、まて! 金は幾らでも………」

 ブンッ

屈強な男A「…………あ」

 ボトトッ、と物が落ちる音がした。
 地面に赤いものが広がっていく。
 男はその物体が何であるかを認識したとたん、絶叫した。

屈強な男A「ぎゃあああああっあああ! 俺の手があああっ! あああああああっ!!」

 手首から上を切った。
 俺は急いで荷台の上面のゴミをどかし、中を確認する。
 そして………

俺「ウグイス!」

 口枷をはめられ、両の翼を縛られ、足を拘束され、動かないウグイスがそこにいた。
 急いで首もとに手を当て、脈をはかる。

 ある…………

 俺は縄を全て引きちぎり、ぺちぺちとウグイスの頬を叩く。

ウグイス「ん…………ふ……………」

 ピクピクと瞼を震えさせ、その目を開けた。

ウグイス「鋼…………様?」

 ぶわっ、と彼女の瞳から涙が溢れる。

ウグイス「うあ……………うあああっ……………うああああああっ……………」

 彼女は俺の胸に顔をうずめ、泣いた。
467 :オパビー :2019/03/10(日) 15:41:41.14 ID:LNW/fhQ90
ウグイス「鋼様ぁあっ、鋼様あああっ」

 嗚咽しながら、何度も何度も俺の名を呼ぶ。
 俺はウグイスの羽に手を回し、抱き締めてやる。
 あのまま俺が待っていたら…………
 俺が助けなかったらどうなっていたのだろう。
 考えるだけでも、吐き気がする。
 遠くから人の世声が聞こえる。
 あらかた先程の受付の男が町奉行にでも伝えたのだろう。
 騒がしくなる前に、胸の中のこの娘になにか言ってやろう。

俺「>>下」
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 15:45:44.06 ID:aq2s7eTB0
良かった…無事で本当に良かった…
469 :オパビー :2019/03/10(日) 15:49:34.66 ID:LNW/fhQ90
俺「良かった…………無事で本当に良かった…………」

ウグイス「えぐっ、うぐっ、うあああああっ」

 何も言わなくて良い。
 無理にしゃべらなくて良い。
 今はただ、好きなだけ泣け…………
470 :オパビー :2019/03/10(日) 17:16:53.83 ID:LNW/fhQ90
 あの後。

 ウグイスは何もされていなかった。
 汚されもしていなかった。
 俺が一人生き残したのは正解だったようだ。
 男の証言と町奉行の捜査によって、男等が所有していた家の庭に3人の死体が埋められていたのが見つかった。
 全員若い娘だったようだ。
 娘を誘拐しては死ぬまで犯し、[ピーーー]ばまた次の娘を誘拐する、を繰り返していた極悪の集団だったようだ。
 結果、賞金は連続誘拐・強姦・殺人犯を4人も捕らえたと言うことで相当な額になった。
 そして幸いな事に、殺された3人とは別に1人の娘が衰弱しているがまだ生きている状態で発見された。
 しかし一緒に身分の分かる遺物が埋められていた他の3人と違い身分の分かるような物は持っておらず、捜索届も出されておらず、身元が分からないようだ。
 おそらく身よりのない娘だろうな。

ウグイス「引き取りましょう」

 ウグイスがそう言った。

俺「なぜ、そう思う」

ウグイス「だって、私は鋼様が来てくれなければ死んでいました。そしてその子も、鋼様があの男共を捕らえなければその命を尽きさせていたでしょう。私もその子も、鋼様が助けたのです。なにやら、運命のような物を感じるのです」

 ウグイスはこういうが、もう1人の娘か。
 4人から絶えず強姦され、心が健全とは思えない。
 最初に出会ったウグイスよりも酷いかもしれない。
 それでも、引き取るか?
 >>下1つ(その安価のコンマ値により娘の心の状態が決まる。00に近ければ違いほど心壊。99に近いと男性恐怖症程度)
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 17:19:08.74 ID:bQ8siJKJ0
引き取る
472 :オパビー :2019/03/10(日) 17:51:15.55 ID:LNW/fhQ90
俺「そうだな。引き取ろう」

ウグイス「はい。ありがとうございます!」


 〜〜〜


 女のゑるふの町奉行に連れられ、奉行所の一室に例の娘が入ってきた。
 連れてきたのが女なのは、恐らく男性恐怖症だからだろう。
 入ってきて俺を視界に入れた瞬間から、絶叫している。
 それよりも気になるのはその容姿だ。
 ウグイスと同じく両手が翼になっている。
 烏天狗だ。
 奇遇だな。
 ふと俺がウグイスの方を向くと、目を見開き、絶叫している少女を凝視している。

 ウグイスが烏天狗の娘に語りかけた。

ウグイス「もしかして……………」




性別 女
名前>>下1
種族 烏天狗
職業・身分 孤児
身体的特徴>>下2
羽の色>>下3
性格・趣味>>下4と下5
現在の様子>>下6
473 :オパビー :2019/03/10(日) 17:52:49.61 ID:LNW/fhQ90
 あと年齢>>下7
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 17:54:14.51 ID:OcNif2aYO
シラサギ
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 17:59:42.27 ID:dbs/r+iDO
体格は小柄で華奢で、片方の羽が無くなっている
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 18:00:22.19 ID:oXp9oNTco
純白のはね(今は薄汚れている)
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 18:02:21.34 ID:jD5F8MX+o
本来は明るくお喋り好き、喜怒哀楽が激しい
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 18:03:02.66 ID:bQ8siJKJ0
サディストにしてマゾヒストという面倒な性格
479 :オパビー :2019/03/10(日) 18:04:07.37 ID:LNW/fhQ90
 なんか、どこかで見たような………
 安価下。
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 18:04:31.45 ID:YczbWT3J0
躁鬱状態
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 18:05:17.41 ID:aa/3HQ/zo
12
482 :(完全にヒラナリ編に出て来た奴隷やん。なんとかして繋げなアカンやん) [sage]:2019/03/10(日) 19:04:35.88 ID:LNW/fhQ90
ウグイス「白鷺(シラサギ)ちゃん…………?」

シラサギ「いやだいやだいやだいやだあああああああっ!!!」

 その少女はとても幼かった。
 珍しい赤い目をしており、綺麗にすればウグイスの髪と同じ色になっているだろう髪と翼を持っている。
 その翼も片方しかなく、左の翼は肘の辺りから先は無くなってしまっている。
 片方の翼しか無いにも関わらず、必死で羽ばたこうとしているためバタバタと暴れ回っている。
 ゑるふの町奉行がなんとか押さえようとしている。

ウグイス「シラサギちゃんっ!」

シラサギ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」

俺「知っているのか?」

 ウグイスは力強く頷いた。
 その目には涙が浮かんでいた。
 ウグイスはその娘に向かって名前を呼ぶが、シラサギは聞く耳を持たず一向に暴れたままだ。

ウグイス「シラサギちゃん………………」

 ウグイスは名前を呼ぶのを止めた。
 替わりに目を閉じ、胸に翼を当てる。
 そして歌い出した。

ウグイス「〜〜〜〜〜〜♪ 〜〜〜♪………………」

 それは、子守歌だった。
 誰もが聞いたことのあるような、普通の子守歌。
 俺すら聞いた記憶がある。
 だがしかし、その歌はウグイスが歌うと、まるで違った歌に聞こえる。
 柔らかく、清く澄んだ歌声。
 全てを白く洗い流すような。

 絶叫が、止んだ。

シラサギ「………………ウグイスお姉ちゃん?」

 シラサギはぼーっとした表情でそう言った。
 ウグイスが立ち尽くすシラサギを抱きしめる。

ウグイス「辛かったね。苦しかったね。守れなくてごめんね。この人は、大丈夫だから。私とシラサギちゃんを助けてくれた人だから。もう、安心していいよ。もう、なにも心配しなくていいよ。もう、いいんだよ……………」

 ウグイスがごめんね、ごめんね、と言いながらシラサギを抱きしめる翼に力を入れる。

 ぽろっ
 ぽろぽろっ

シラサギ「ウグイスお姉ちゃん。ウグイスお姉ちゃん」

 ぽろぽろぽろっ

 シラサギの顔が歪み、徐々にしゃくりあげていく。

シラサギ「ウグイスお姉ちゃん、ウグイスお姉ちゃん、ウグイスお姉ちゃん」

ウグイス「ぐす…………ここにいるよ」

シラサギ「ウグイスお姉ちゃぁぁぁぁぁっ……………えぇえぇぇんっ!」

 互いにぐしゃぐしゃになりながら、感動の再会を果たしたようだった。
 今入るのはあまりにも不格好だ。
 もうしばらく抱き合わせてやろう。
 俺は1人、置いて行かれているゑるふの町奉行と目が合った。


483 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 19:10:05.13 ID:ws17CBVdo
(言われてから気付く)
世界から変わったしリンク頑張らなくてもいいぞ
484 :実は最初から違うのは場所だけっていう裏設定が有ったんやで。いやほんとに [sage]:2019/03/10(日) 21:17:52.61 ID:LNW/fhQ90
 俺はいろいろと手続きを終わらせ、シラサギを家に迎え入れた。
 シラサギとウグイスは血こそ繋がってはいないものの、もとあった村では姉妹のような関係だったそうだ。
 シラサギは男に対して恐怖を覚えるようになってしまったため、しばらくはウグイスが世話を見ることになるだろう。
 しかし、他に男に対して俺はそれほど怖いわけでは無いらしい。
 ウグイスの後ろに隠れながらも、きちんと話せはするようだ。
 他の男は近づくだけでもダメらしいから、これは考え物だな。
 それと、常に一人になることに恐怖を感じている。
 寝床はウグイスと一緒で良いな。

俺「ウグイス。お前は四六時中シラサギの側にいてやれ」

ウグイス「はい。私が守ります」

俺「ああ」

 ウグイスの後ろでシラサギがモゾモゾと動いた。
 ひょこっと顔を出し、俺の方を見る。

シラサギ「あの、鋼様。本当にありがとうございます。命の恩人なのに、ウグイスお姉ちゃんの後ろからなんて失礼ですが………」

俺「いや、気にするな」

シラサギ「すいません………」

 シラサギはぺこりとお辞儀をした。
485 :だから最初の傷だらけハーピーとシラサギは同一人物ってことでええで [sage]:2019/03/10(日) 21:49:13.26 ID:LNW/fhQ90
 その夜。

 ブンッブンッブンッブンッ

 いや、本当に道場が週6で助かった。
 もしこれが毎日だったら、あの男達に会うことも無く、シラサギは犯し殺され、先に殺された3人の魂も報われなかっただろう。
 それに、次の犠牲者も出ていただろう。 
 まあ道場が無い日でもこうやって鍛錬はしてるがな。

 6000ッ!

 ふぅ。
 俺はいつも通り手拭いで汗を拭き、部屋に戻った。

シラサギ「ウグイスお姉ちゃん」

 おっと、邪魔しては悪いな。
 暗闇の向こうから、二人の会話が聞こえる。

シラサギ「寝れない。また、村にいたときみたいに、お歌歌って?」

ウグイス「良いわよ…………」

 ウグイスは歌い始める。



  ねんねんころりよ
  おころりよ
  ぼうやはよいこだ
  ねんねしな

  ぼうやのおもりは
  どこいった
  あのやまこえて
  さとへいった

  さとのみやげに
  なにもろうた
  でんでんだいこに
  しょうのふえ



 そして、最初に戻る。

シラサギ「ウグイスお姉ちゃんのお歌は…………何回聞いても良い歌だねぇ………」

ウグイス「そうでしょ…………さあ、寝なさい。ねんねんころりよ…………」

 ウグイスが子守歌を何回か繰り返す内に、すぅ、すぅと規則正しいシラサギの寝息が聞こえてきた。

ウグイス「…………村にいた頃は、こうやって私がいつも寝かしつけていたんです」

 俺に気づいていたらしいウグイスが、話し掛ける。

ウグイス「離れ離れになったのが、何年前の事か…………再会したと思ったら、片羽も無くなって、こんなに幼いのに集団で犯されて…………」

 ウグイスがすすり泣きを始める。

ウグイス「私は、ひぐっ、逃げたんです。シラサギちゃんの事なんて気にも止めずに、お母さんも、妹も見殺しにして、自分が生き残るために、ううっ、戦火から逃げたんです。だから、私が慰みものにされたのは、天罰なんです」

 暗闇の中で、ウグイスがただ無く声だけが響いている。

俺「>>下」
486 :オパビー :2019/03/10(日) 21:55:16.33 ID:LNW/fhQ90
ウグイスがただ無く 誤
ウグイスがただ泣く 正
安価下
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 22:10:00.20 ID:OuqJn/BmO
…きなこもち、食べるか?
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 22:11:54.36 ID:bQ8siJKJ0
そんな悪いウグイスに俺からも罰を与える…鬼(俺)が死ぬまで一生、シラサギと一緒にそばにいろ
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 22:12:12.60 ID:GgckZZeho
伏線回収
490 :伏線て :2019/03/10(日) 22:33:30.45 ID:LNW/fhQ90
俺「…………きなこもち、食べるか?」

ウグイス「ぐすっ……………はい」

 どうしようもない。
 自分を責めるしかない。
 そうやって自暴自棄に陥った時は、甘いものを食べるのが一番だ。
 俺は戸棚から餅を取り出し、きなこに付けた。

俺「さあ、食え」

ウグイス「はむ…………はむ……………」

 ウグイスはぼろぼろと涙をこぼしながら、俺が差し出してやったきなこもちを食べる。

俺「旨いか」

ウグイス「………すごく………美味しいです……………」

俺「よく噛めよ」

ウグイス「はむ………」コク

 もきゅ、もきゅ、ごくん

 俺は最後に水を飲ませ、口の中をゆすがせた。

俺「元気、出たか」

ウグイス「はい………」

俺「全部自分が悪いって思うな。お前は生き残った。それで充分だ」

 ウグイスがまたぼろぼろと泣く。

ウグイス「私なんかより…………他に、もっと生き残るべき人達がいたのに……………」

 まただ。
 ウグイスは声を押し殺し、俺の腕の裾をぎゅっと握りしめている。

俺「>>下」
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 22:34:46.57 ID:bQ8siJKJ0
>>488
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/10(日) 22:35:35.73 ID:oXp9oNTco
そういうのは、死者にも良くない(過去になんかあったのか、驚くほど冷たい声)
493 :オパビー :2019/03/10(日) 23:28:36.33 ID:LNW/fhQ90
俺「そんなに自分が許せないというなら、罪深きウグイスに、俺が替わりに罰を与えてやる」

ウグイス「え…………」

 ウグイスとシラサギ、この二人は脆い。
 あまりにも、脆すぎる。
 この先俺の手が離れた後、生きていけるかも危なっかしい。
 ………だったら、離さなければいい。
 崩れたら固め直してやればいい。

俺「この鬼が死ぬまで一生、シラサギと一緒に側にいろ。それが…………罰だ」

ウグイス「………………はがねさま………!」

 ウグイスがまた泣く。
 翼で目を拭いながら、涙をとめどなく溢れさす。

ウグイス「一生………お慕いいたします………!」

俺「ああ、それと」

 俺はウグイスの肩を掴んだ。

俺「自分が生き残ったせいで他の奴が死んだなどという言い方は二度とするな。いいか二度とだ。それは………死者にも良くない」

ウグイス「っ………!」

 ウグイスがひゅっ、と息を吸い込んだ。
 コクコクと首を縦に振る。

俺「……………すまない」

 俺はウグイスの肩を離し、立ち上がった。
 やってしまった…………

ウグイス「なにか…………以前何かが、あったのですか」

 ウグイスが聞いてくる。
 俺は黙って背を向けた。

俺「……………………生き残る事により、生きる命はあれど、失われる命は無い。……………その事を覚えておけ」

ウグイス「…………はい」

 ウグイスが小さく返事をした。

俺「さあ、早く蚊帳に戻れ。蚊に喰われるぞ」

 敷き布団を買わねば………
 そう思いながら、俺は二人の寝室を後にした。
494 :オパビー :2019/03/10(日) 23:31:42.25 ID:LNW/fhQ90
 現在、一週間後に秘湯に行くことを控えてるで。
 さて一週間が経つ訳やが………

 その間ハプニングやイベントはあったか(どんな内容)、スムーズに一週間だけが過ぎたか?>>下
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 23:37:26.15 ID:JOdBptQCO
シラサギが寝ぼけて全裸で布団の中入ってきた
496 :オパビー :2019/03/10(日) 23:54:47.47 ID:LNW/fhQ90

 また、一週間が経とうとしている。
 シラサギは男に対して精神的な傷を負っているため、道場に行く時はウグイスと共に仕方なく置いていく事にした。
 何かあっては大変なため、ウグイスに小太刀と、一見すると普通に美しいが実は仕込み武器になっているかんざしを買ってやった。
 もちろんシラサギにも小太刀を渡しておいた。
 髪型を作りかんざしをさしてやると、ウグイスはとても嬉しそうにしていた。
 さて、明日はウグイスとシラサギと温泉に行く日だ。
 シラサギはこの一週間で男の中では俺だけは普通に話せるようになったらしく、もう対角線上にウグイスがいなくても大丈夫のようだ。
 ウグイスは5日前の晩俺があんな事を言った為か、妙に俺との距離が近づいた気がする。

 事件が起こったのは、その夜だった。

 いつも通り素振り4000回(増えた)を終え、俺はようやく買ってきた敷き布団に寝転がり、麻の布をかけた。
 そして、眠りに付いた。






 俺は暑さで目が覚めた。
 なにやら身体の右半分が妙に触り心地のいいものに包まれている。
 右手を動かすと、ふわっとその物体が動く。
 なんだこれは。

 ぷにっ

 ぷに?
 柔らかい部分も有るぞ?
 これはいったいどういう……………
497 :オパビー :2019/03/11(月) 00:02:26.83 ID:9nzxSggY0
 ………………シラサギ?
 なぜ、シラサギが俺の布団で寝ている。
 しかも全裸だ。
 おいちょっと待て、シラサギ。
 どういうことだ。

シラサギ「んむぅ…………はがねさまぁ…………」

 しかも俺の夢を見ているのか。
 さて、困った事態になったぞ。
 この現場をウグイスに見られれば勘違い待ったなしだ。
 かといって起こすのも良い手段とは言えない。

 どうする>>下
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 00:07:05.50 ID:dirknqWVo
起こさない様に布団から出る(出来るかは任せる)
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 00:07:14.73 ID:5HGFdU70O
一度頭を撫でてからそっと布団から出る
500 :オパビー :2019/03/11(月) 00:15:28.69 ID:9nzxSggY0
 よし、シラサギを動かすのは危険だ。
 俺が布団から出よう。
 俺は自分の上に被せられている羽を摘まみ、そっとよけた。
 そしてそっと布団から出っ…………

シラサギ「鋼様…………?」

 シラサギが俺の名を呼んだ。
 ゆっくりそっとシラサギの方に頭を向ける。
 また、寝言なのか、それとも………

 ぱっちりと開かれた目が、俺の視線とかち合った。

シラサギ「鋼様」

 起こして、しまった………

俺「>>下」
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 00:17:39.37 ID:QfWlNUvIo
待て、俺はなにもしていない
502 :オパビー :2019/03/11(月) 00:27:23.04 ID:9nzxSggY0
俺「待て、俺は何もしていない」

 昨日、寝る前に酒は飲まなかったか?
 いや。
 もしくはどこかの間で起きて酒でものんだか?
 いや。
 下着は塗れているか?
 いや。
 よし、俺は無罪だ。
 それをシラサギが認めてくれるかどうかだが…………
 本当に俺は無実なんだ。

シラサギ「………………」

 シラサギは目をこすり、身体を起こした。

シラサギ「…………わかっています」

 良かった………
 やはりどうにかして寝ぼけたシラサギが素っ裸のまま俺の布団の中に潜り込んでしまったのだろう。
 その時雲の隙間から月明かりが差し込み、シラサギの裸体を暗闇の中に写し出す。
 青白い光を反射させるその肌は、白く綺麗だった。

シラサギ「でも…………」

 青白い光の中、シラサギが微笑む。

シラサギ「鋼様にだったら、私、なにされてもいいです…………」

 >>下
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 00:29:51.40 ID:tX8M5apSo
馬鹿なことを、と言おうとして
その光景に飲まれて喉を鳴らしてしまう
504 :オパビー :2019/03/11(月) 00:34:56.90 ID:9nzxSggY0
 馬鹿な事を、と言おうとしたが、月明かりに照らされ光るシラサギを見て、思わず喉を鳴らしてしまった。
 片翼の天使は、それほどまでに美しかった。

 きらきらとした羽を輝かせ、静かにそこに佇むシラサギ。
 目を、離せない。

 >>下
505 :オパビー :2019/03/11(月) 00:38:44.03 ID:9nzxSggY0
*明日温泉旅行


安価下
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 00:40:30.96 ID:GinqJ6w0o
気がついたら押し倒しキス
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 00:40:39.50 ID:Cx20Qyf7O
抱き締めて自分を大事にしろと諭す
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 00:43:45.19 ID:tX8M5apSo
*ごめん温泉気にせずつい手を出しそうな雰囲気に、でも反省はしない
509 :キス= [sage]:2019/03/11(月) 00:51:42.27 ID:9nzxSggY0
 気がついたら、俺は彼女を押し倒し、口づけをしていた。

シラサギ「んっ………んんっ……………………

 羽をバタバタさせながら、シラサギが色香のある声を出す。
 シラサギの唇を舐め、濡らす。

俺「はぁ………はぁ…………」

 熱い。
 俺も、シラサギも、あり得ないほど体温が高くなっている。


 どんな流れでエッチするか>>順番に下3つ(止めるなら最後のチャンス。一番上に止める選択肢が来れば、止める)
510 :オパビー :2019/03/11(月) 00:55:00.29 ID:9nzxSggY0
 >>508 反省しなくて良いぞ。
 なにせこのスレは安価で成り立っているのだから。
 安価下。
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 00:57:01.65 ID:mWqzDlri0
止める
512 :オパビー :2019/03/11(月) 00:57:35.47 ID:9nzxSggY0
 oh……
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 00:59:33.18 ID:dirknqWVo
ウグイスにも悪いしね…

初めは3Pしたい(ゲス顔)
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 01:04:07.88 ID:JbYkoDhZ0
キスに夢中になって止まらない
シラサギの足の先から首あたりまで大切にする様に昇りながら優しくキスをしていく
515 :オパビー :2019/03/11(月) 01:07:03.27 ID:9nzxSggY0
 いや、ダメだ。
 このまま手を出せば、ウグイスを裏切る事になる。
 例え合意の上であったとしても、妹に近しい存在を俺が抱いたとなれば、どんな気持ちになるか………
 ウグイスは、俺を見放すだろうな…………

 俺はシラサギから離れた。

俺「ダメだ……………俺には、出来ない」

シラサギ「……………そう、ですか」

 シラサギは悲しそうな顔をした。
 ゆっくりと、広げていた片翼を閉じる。

俺「すまない……………」

シラサギ「……………いいんです」

 シラサギは裸のまま立ち上がり、廊下に消えていった。
 その目元に、月明かりを受け何かが光った気がした。
516 :オパビー :2019/03/11(月) 01:08:33.97 ID:9nzxSggY0
 >>514 すまない。
 止まるんや。
517 :オパビー [sage]:2019/03/11(月) 01:19:23.51 ID:9nzxSggY0
 次の日の朝。

 俺は自然と目が覚めた。
 昨晩の出来事は………忘れよう。
 その方が、互いの為になる。
 俺は朝の鍛錬を始めるために、木刀を手に取った。


 〜〜〜


俺「と言うわけで、シラサギ。町中ではこの耳栓をして目隠しをしてもらう事になるが、いいな?」

シラサギ「……………はい」

 男性恐怖症対策だ。
 こうして背後からウグイスに抱きしめていて貰えば、男の存在は感じなくなるだろう。

ウグイス「どうしたの? シラサギちゃん。なんだか、元気がないけど」

シラサギ「ううん。何でもないの。外って聞いて、ちょっと、緊張してるだけ」

ウグイス「そう? なら良いけど………」

 ウグイスはシラサギの元気が無いことに気づいたようだ。
 シラサギは今朝からずっと元気がない。
 原因はやはり昨晩の出来事だろうな。
 あそこで抱いていたのが正解だったか………?
 いや、これで正しい。
 これで、正しいハズだ………
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 01:23:12.81 ID:JbYkoDhZ0
次からはちゃんと確認してから書き込みます
すんません
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 01:34:53.62 ID:EO2+EJ5eO
逆に穢れてて駄目だったのでは思考に入りそう
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 01:38:54.92 ID:7gzB1ZYMo
温泉で3Pすればいいな……
521 :オパビー [sage]:2019/03/11(月) 02:00:33.58 ID:9nzxSggY0
 俺は秘湯に行くための馬を馬屋で借り、家の前まで連れてきた。

馬「ブルルッ」

ウグイス「……っ!」

 ウグイスは馬が息を吐いただけで、後ろにぴょこんと飛んだ。

俺「怖くない。さあ、乗ってみろ。…………よいしょ」

 俺はウグイスを持ち上げ、馬にまたがせた。

ウグイス「た、高いです」

 ウグイスは初めて見る乗馬の目線に興奮しているようで、目をキラキラと輝かせている。

シラサギ「大きいです…………」

俺「…………心配するな」

 なんだか会話がちぐはぐだ………
 俺はシラサギを持ち上げ、ウグイスの前に乗せた。

俺「じゃあシラサギ。目隠しをして耳栓をしろ。ウグイス。離すな」

ウグイス「………もう、絶対に離さないからね」

 ウグイスはシラサギの腰に手を回した。
 なるべく身体が密着し、シラサギが安心するように。
 シラサギは無言で頷き、感覚を閉ざした。

俺「じゃあ乗るぞ」

 鞍に足をかけ、俺が乗る。
 そして2人の横に手を回し、手綱を取る。

俺「出発だ」

ウグイス「はい」

 馬が歩き出す。
 家が遠ざかって行く。
 人々が行き交う中を通っても、シラサギは怯える仕草を見せない。
 やはり、目隠しと耳栓は良かったようだ。
 俺はそのまま馬を進めた。
522 :オパビー :2019/03/11(月) 02:09:11.36 ID:9nzxSggY0
 今度の秘湯は近くに旅館があるようだが、俺の道場の都合から日帰り旅行のような形になる。
 旅館でまったりした後は、真夜中までに家に帰ってればいい。
 ……………今度こそ、きちんと事前に調べておいたぞ?
 旅館も秘湯も、鬼も含めて全種族入場自由だ。
 まあ一部の水生族はゆであがるから入場は控えられてるが、それは根本的な問題だから仕方が無いな。
 誘拐の心配は、無いな。
 それが一番の条件だ。


 〜半刻後(一時間後)〜


俺「着いたぞ」

ウグイス「おお…………ここが……………」

 もうもうと立ち上る湯気。
 漂う独特の香り。
 シラサギもそれに気付いたのか、鼻をヒクヒクとさせている。
 そう。
 ここが江戸で唯一の秘湯温泉街(もうぜんぜん秘湯じゃ無いけど)。
 「歌丸町」だ。
523 :オパビー :2019/03/11(月) 02:10:12.95 ID:9nzxSggY0
 眠い!
 寝る!
 またね!
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 02:11:02.89 ID:YXoKdJRHo
眩しそう
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 06:08:45.52 ID:dirknqWVo
地獄ってか
おつー
526 :オパビー :2019/03/11(月) 06:16:13.97 ID:9nzxSggY0
 やっぱり

  ここが江戸で唯一の秘湯温泉街(もうぜんぜん秘湯じゃ無いけど)。
 「歌丸町」だ。

 を

  ここが江戸で唯一の秘湯温泉宿(もうぜんぜん秘湯じゃ無いけど)。
 「歌丸の湯」だ。

 にするで。
 一個旅館があるだけや。
527 :オパビー :2019/03/11(月) 08:37:25.51 ID:t84PHnax0
 〜〜〜

 よし。
 やはりこの宿は入れた。
 事前に調べておいて正解だったな。
 俺達は馬を馬小屋に置き(ウグイスが勝手に銀丸と名付けていた)、受付をし自分達の部屋に入った。
 8畳というまあまあな広さだが、なんとこの旅館全部屋に家族風呂がある。
 これなら人目を気にせずにいくらでも入れると言うわけだ。
 シラサギも、旅館内を通って女湯に入るより安心だろう。
528 :オパビー :2019/03/11(月) 11:03:58.30 ID:CUK/ek+v0
 自室に付き、シラサギの目隠しと耳栓を外す。

シラサギ「ぷはぁっ。やっと解放されました」

 俺達の部屋は8畳ほどの小さな部屋だ。
 少ない荷物と馬切り刀を床の間に置き、畳に寝転ぶ。

俺「やはり旅館の畳は暖かいな」

シラサギ「そうですねぇ」

ウグイス「きもち〜………」

 しばらくそうして畳の上でゴロゴロした後、俺は起き上がった。

俺「遊ぶか」

 まだ温泉に入るには早い。
 この旅館には遊技場がある。
 夜はともかく、今の時間は客も少ないだろう。
 それに温泉に入る前に一汗掻いてみても面白いな。
 先に俺が男の客がいないか確認してから、俺達は遊技場に遊びに行く事にした。
529 :オパビー [sage]:2019/03/11(月) 11:21:37.67 ID:CUK/ek+v0
 男の客はいない。
 従業員も全員女だ。

俺「ほとんど貸切状態だな」

シラサギ「やったー!」

ウグイス「こら、はしゃがない」

 全ての遊具が使い放題だ。
 時間はたっぷりある。
 さあ、どれから遊んでやろうか。



俺「射的………?」

 俺は火縄銃のような物が並んでいる遊具が気になり、そちらに行ってみた。
 てくてくと2人もついて来る。

従業員1「はい。こちらこの空気銃を使ってあの棚に並ぶ商品を撃ち落とす最新の遊戯です」

 猫の耳が生えた従業員が説明する。

俺「見たことが無い銃だな。殺傷能力は……」

従業員1「ありません」

俺「弾はどれだ」

従業員1「はい。こちらの紙玉を使います」

 従業員は紙玉というこの銃の弾らしき物を俺に見せてきた。

俺「殺傷力はなさげだが………」

従業員1「だからあってたまりますか。これは遊具なので、生物を[ピーーー]能力は無いです」

 なるほどな。
 この軽い弾を使っていかにあの景品を落とすか、という遊戯らしい。
 面白そうだ。
 10文で5発、12才以下は8発か。
 シラサギがギリギリ8発だな。

俺「やってみたいか?」

シラサギ「はい!」

 シラサギが元気よく返事をした。

俺「ウグイスは?」

ウグイス「いや、私は別に…………」チラ……チラ……

 素直じゃ無いな………
 俺は従業員に20文を渡した。
 シラサギとウグイスの前に球が出される。

ウグイス「あ、え………」

俺「遊びたそうな顔をしていたからな」

ウグイス「…………はい」

 ウグイスは顔を赤くして、銃に球を込めた。

 陳列されている景品(ピンからキリまで満遍なくやってくれればいいな。二人が欲しそうな物が有ればなおよし)>>下7つ
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 11:41:08.79 ID:WRHk3RwM0
鳥のぬいぐるみ
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 11:48:12.08 ID:iyU6yNhoO
NPCとか地名の名前的に主が笑点とか歴史小説好きなのか、有名だから名前使ってるのか
それともただの気まぐれなのか地味に気になる
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 11:53:46.06 ID:iyU6yNhoO
更新かけてなかったから安価に気付かず雑談投げてしまって申し訳ないです、安価にカウントしないでください

安価内容は駄菓子詰め合わせで
533 :オパビー :2019/03/11(月) 12:11:31.11 ID:CUK/ek+v0
 >>531 雑談好きだからだいじょーぶ。
 どっちも好きだぞい(ただし設定はガバガバ)。
 というか山田浅右衛門知ってる人いてくれて嬉しいで。
 あと5つ。
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 12:19:37.07 ID:uQz5JxkFo
紅葉柄の手ぬぐい(台みたいのに掛けてある)
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 12:29:03.26 ID:gFqNgkdQO
首輪セット
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 12:34:32.47 ID:9iVnSgBv0
破廉恥な下着
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 12:42:51.91 ID:c06dKslyo
有名な義手、義足製作会社のオーダメイド申込書
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 12:44:06.90 ID:dM9BMg8bo
有翼種族向けの義羽
539 :オパビー :2019/03/11(月) 12:44:22.26 ID:CUK/ek+v0
 色々置いてあんなぁ………
 ラストォ!
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 12:45:28.92 ID:dM9BMg8bo
かぶってた…
他になんか書きたい人がいたら安価下にずらしてくれ
541 :オパビー :2019/03/11(月) 12:45:38.10 ID:CUK/ek+v0
 終わってた。
542 :オパビー :2019/03/11(月) 12:46:04.86 ID:CUK/ek+v0
 じゃあ義羽をずらすで。
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 12:48:37.64 ID:PZAzS2PC0
まだいいのかな
ちり紙
544 :オパビー :2019/03/11(月) 12:51:58.35 ID:CUK/ek+v0
 >>543 ラストワン賞やで。
 じゃあしばらくしたら再開するで。
545 :オパビー :2019/03/11(月) 13:57:13.26 ID:9nzxSggY0
 俺は改めて景品を見てみた。
 割と大きな鳥のぬいぐるみに、駄菓子詰め合わせ。
 ふむ、見たところあれらが当たりのようだ。
 ちり紙がいくつか包まれている物や、紅葉柄の手拭いもある。
 あれは落ちやすく、小当たりだろう。
 …………首輪が3本ほどまとまっている物に、破廉恥な下着。
 首輪は犬用には少し大きい。
 『そういった物』だろう。
 破廉恥な下着も普段着る物とは思えないな。
 あれも『そういった物』だろうな…………
 どんな需要を見込んで置いてあるんだ?
 そして最後に………
 なんだあれは?
 額縁に綺麗な紙のような物が入っている。
 よく見れば額縁は分厚く、よほどの事が無い限り落ちそうにない。
 俺は目を凝らし文面を読んだ。
 そして、驚いた。
 なんであんな物を遊戯の景品に並べているんだ………
 それは義手や義足を特注することが出来る申込書だった。
 支払い済みの為、書いて送れば業者がやってくるそうだ。
 しかも種族を問わないと書いてある。
 つまり、だ。
 俺はワクワクとした表情でウグイスに球を入れて貰ったシラサギを見た。
 シラサギの失われた片翼も、作れるということだ。
 しかし、ウグイスもシラサギもその紙に見向きもしていないのは、字が読めないからだろう。
 村で暮らしていた、という事だからなおさらだ。
 ウグイスとシラサギはガチャン、と空気を込めた。
 ………今は、教えない方が良さそうだ。
546 :オパビー :2019/03/11(月) 14:01:51.92 ID:9nzxSggY0
 因みに大きい景品が置いていない場所には小さい駄菓子やビー玉やお弾きなどが場所埋めに置いてある。
 あれを狙うのも手かもしれないな。



 ウグイスの狙っている物>>下1
 シラサギの狙っている物>>下2

 ただし申込書以外。
 どちらもコンマ80以上でゲット。
 80未満は残念賞。
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 14:04:44.42 ID:5pyaJo3c0
鳥のぬいぐるみ
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 14:21:29.40 ID:2Ds5Hk+DO
駄菓子詰め合わせ
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 14:37:23.48 ID:2i6JfTyTo
何の成果も!!
550 :オパビー [sage]:2019/03/11(月) 15:01:33.37 ID:9nzxSggY0
俺「ところで、どれを狙うつもりなんだ?」

 俺は2人に聞いてみた。

ウグイス「そうですね。下……………あの鳥のぬいぐるみを狙いたいと思います」

シラサギ「私はあの沢山お菓子が入ったやつです!」

 ふむ。
 2人とも別々の物を狙うようだ。
 ウグイスの「下」が気になるが。

 ウグイスとシラサギは銃を構え、撃ち始める。

 パカンッ、パカンッ!

 スカッスカッ!

 ガチャッ

 パカンッ!

 ぺひょんっ

 ガチャッ

 パパコンッ!

 スカカッ

 パカンッ!

 ぺすっ

 ウグイスが弾を使い切り、残るはシラサギの一発だけだ。
 ガチャンとバネを引き、狙いを定める。

シラサギ「お菓子!」

 パカンッ!

 コンッ

 シラサギの気合い虚しく、弾は弾き返された。

ウグイス「ちょっと弾が弱すぎます」

シラサギ「実弾込めましょう」

従業員1「やめてください。では、こちら残念賞です」

 従業員は一つも落ちなかった2人に残念賞を渡した。
 ウグイスには振ると伸びる色彩豊かな紙の筒のような物を渡し、シラサギには変な音の出る笛が渡された。
 ウグイスとシラサギは落ち込み、俺にすがりついてくる。

ウグイス「鋼様やってください」

シラサギ「あの憎きお菓子を倒してください」

 おい駄菓子は欲しかったんじゃ無かったのか。
 仕方が無いな。
 俺は十文を払い、5弾の紙玉を受け取った。
 銃を握るのは久しぶりだな。
 俺は先にバネを引いてから弾を込める。
 原理的にこっちの方が飛びそうだ。

ウグイス「頑張れ鋼様!」

シラサギ「びいぶぶぶびびびびびびびびびびびびび」

 意外とうるさいなその笛。
 さて、どれを狙うか。
 あの申込書を狙ってもいいが、落ちなければ意味がない。
 周りの小さい景品は狙っても格好が悪い。
 他に狙うとすれば、大きい景品だけだな。

 どれを狙うか(一つだけ)>>下

 申込書もあり。
 コンマ30以上でゲット。
 30未満は残念賞。
 コンマ90以上でもう一個ゲット。
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 15:05:38.55 ID:hvuJF8Nh0
申込書ぉ!
552 :オパール :2019/03/11(月) 15:06:36.12 ID:9nzxSggY0
 おめでと。
553 :名前ミスった [sage]:2019/03/11(月) 15:19:40.30 ID:9nzxSggY0
 ……………やはり申込書だな。
 俺は銃を構え、額縁に向けて撃つ。

 パカンッ!

 カコッ

 やはりダメか。
 少し下過ぎたな。

 今度はもっと上を狙う。

 パカンッ!

 スカッ

 外してしまったか。
 残り3発。

ウグイス「鋼様、どこを狙ってるんですか?」

 嫌みな言い方ではなく、普通に疑問に思ったウグイスが聞いてきた。

俺「ちょっと待ってろ」

ウグイス「はい」

シラサギ「びび」

 俺はもう一発弾を込め、今度こそ正確に狙った。

 パカンッ!

 コンッ!

 手応えあり。
 少しだけ後ろに傾いた。
 その一瞬を狙い、元の角度に戻る前に第二撃を食らわせる。

 ガパカンッ!

 装填、バネ引き、照準固定、そして発射。
 一瞬の出来事だった。

 ガコンッ

ウグイス「あ……………」

シラサギ「落ちた……………」

 目標達成。
 さて、残った一弾、どう使おうか。

 大きいのを狙う(コンマ50以上)か、小さいのを狙う(コンマ30以上)か>>下。

 カッコ内で獲得。
 大きいのも小さいのも名前を入れて。
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 15:28:23.36 ID:2i6JfTyTo
大 ぬいぐるみ
小 下着
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 15:30:41.92 ID:2i6JfTyTo
お金どっから出てるのかによるが従業員1は顔面蒼白だらうなw
556 :オパビー :2019/03/11(月) 15:32:56.92 ID:9nzxSggY0
 >>554

 ちがう、そうじゃない。
 どっちかや。
 ローリスクで小物とるか、ハイリスク(ゆうて二分の一だけど)で大きいのとるかや。
 再安価。
557 :オパビー :2019/03/11(月) 15:34:17.06 ID:9nzxSggY0
 小物っていうのは周りのお菓子とかやね。
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 15:48:18.38 ID:kDNpHIQyo
大きいので首輪
559 :というか部位の欠損でもしてないかぎりあの景品は落とさないやろ [sage]:2019/03/11(月) 16:12:51.09 ID:9nzxSggY0
 そうだな………
 試しに首輪でも狙ってみるか。
 バネを引いてから、弾を込める。
 そして構えた。

ウグイス「…………ん?」

 ウグイスが、俺が構えている先に目をやり、何故か顔を赤らめた。

 パカンッ!

 スコンッ

 ポトッ

 首輪は落ちなかったが、跳ね返った弾に菓子が当たり、一つだけ落ちた。

俺「まあ、こんな物か…………」

従業員1「…………………あ、おめでとうございます!」

 口をぽかんと開けたまま銃口を見ていた従業員が鐘を鳴らした。

従業員1「えっと、こちらと、こちらです」

 従業員は慌てて重い額縁に入ったままの申込書と先程落ちた菓子を俺に渡した。

シラサギ「お菓子…………」

俺「後で売店で買ってやるから」

シラサギ「ありがとうごさいます!」

 シラサギは片翼を羽ばたかせながら飛び跳ねた。
 この申込書については家に帰ったら教えてやろう。

 さて、残った菓子だが、どうやら指輪のような土台に宝石のような形の有平糖(飴)がついているようだ。
 ウグイスにやろう。

俺「ほれ。戦利品だ」

ウグイス「あっ」

 ウグイスはその菓子を受け取った。
 少し沈黙し、俺の耳に囁く。

ウグイス「あの…………最後に狙ってたのって…………」

 ああ、あれか。

俺「>>下」
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 16:19:59.95 ID:bpUsGEEg0
お前たちが俺だけの物であることを証明するために良いと思ってな
561 :オパビー :2019/03/11(月) 16:36:46.71 ID:9nzxSggY0
俺「お前たちが俺だけの物で有ることを証明するためにいいと思ってな」

ウグイス「…………喜んで」

 少しだけ恥ずかしそうに、ウグイスがそういった。

ウグイス「でも、そんな物が無くても、もう私達は鋼様の物ですから」

 ウグイスはそういいながら、菓子の指輪を左手の薬指にはめた。
 そして、ちろりと舐めた。

俺「………やっぱり下着を狙おうとしていただろ」

ウグイス「…………バレました?」
562 :オパビー :2019/03/11(月) 17:09:13.10 ID:9nzxSggY0
 次に俺達は、真ん中に網で仕切りがついた遊戯台が気になり、そちらに行った。

俺「これは………球技か?」

 台の下に丸い羽子板のようなものと良く跳ねる軽い球があった。
 それと一緒に、遊戯の遊び方も書いてあった。

 この遊戯は卓球と言うらしく、丸い羽子板のような物で球を叩き、一度相手の陣地に跳ねさせてから外に出すか、二度と相手の陣地に跳ねさせたら勝ち、だそうだ。

俺「やってみるか」

 〜〜〜

俺「なんでそうなる」

 遊び方を説明すると、2人は即座に同じ組になった。

ウグイス「だって鋼様強そうですし」

シラサギ「二人で行けば鋼様も倒せます」

ウグイス「それはちょっと言い過ぎかな」

シラサギ「とにかく本気で来てください鋼様」

ウグイス「本気で来られたら負けるよ」

 本気で来い、と言われてもな。
 望み通り本気でやってやるか、それとも手加減して負けてやるか>>下
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 17:21:38.83 ID:gFqNgkdQO
本気
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 17:28:17.09 ID:9syTKMyFO
結局鳥ちゃん達って羽と手が一緒になってるん?それとも別々?
565 :オパビー :2019/03/11(月) 17:44:43.26 ID:9nzxSggY0
 そうだな。
 戦況は2対1。
 数だけ見ればこちらが不利だ。
 それに、手加減をして負けたところでシラサギは納得しないだろう。
 だから全力を持って打ち返してやろう。
 初打ちはシラサギからだ。

シラサギ「行きます!」

 カンッ


 〜〜〜〜


シラサギ「ひぐっ……………ぐすっ……………」

ウグイス「はぁ〜がぁ〜ねぇ〜さぁ〜まぁ〜?」

俺「すまん」

 ウグイスが思い切り冷たい目をして俺を見ている。
 結果は11ー1で俺の圧勝となったが、シラサギが泣いてしまった。
 流石に大人気なかったようだ。
 女の従業員からの目も痛い。

俺「シラサギ。俺が悪かっ………」

シラサギ「だいっきらいです………」

 ぐふ。
 本気で来いと言ったのはシラサギなのだが、それは問題では無いらしい。
 どうしろと言うのだ。
 仕方がない………
 ここは一旦引いて、売店で沢山菓子を買ってやろう。
 そう思い、俺は2人のそばを離れ、売店でシラサギが好きそうな菓子を10文分ほど集めていた。




 今思えば、あそこで手加減してやれば、あんな事にはならなかったかもしれない。
566 :オパビー :2019/03/11(月) 17:46:57.12 ID:9nzxSggY0
 >>564
 一緒になってるで。
 大抵のことは羽で頑張って、明らかにこれ羽じゃ出来ないだろって事は足の鉤爪でやってると思ってくれればいい。
 卓球のラケット程度なら頑張って持てる。
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 17:57:18.48 ID:2i6JfTyTo
おっ?
568 :オパビー :2019/03/11(月) 19:28:41.74 ID:9nzxSggY0
 砂糖天麩羅(ドーナツ)、卵糖(カステラ)、柿の種、綿飴、ふ菓子にきなこもち。
 両腕に沢山の菓子を抱えながら、俺は上機嫌で売店を出た。
 これだけあればシラサギも機嫌を直してくれるだろう。
 とくにきなこもちは是非シラサギに食べさせてやりたい。
 おそらく食べるのは初めてだろう。
 ああ、どんな顔をするだろうな………


 俺が二人が待っている所に戻ると、二人は男の集団に囲まれていた。

チャラ男1「姉ちゃん俺達と遊ぼうよwwwwww てか姉妹?wwwwww 姉妹?wwwwww」

チャラ男2「姉ちゃんべっぴんじゃんwwwwww ねwwww 俺達イケメンでしょ?wwww 別に悪くないでしょwwwwww」

チャラ男3「お揃いの髪だねwwwwww 綺麗だねwwwwww うわwwww 羽も気持ちよさそっwwwwww」

チャラ男4「うわwwwwww てか妹ちゃん片羽ないじゃんwwwwww グロwwwwww キモwwwwww」

チャラ男1「ほんとだwwwwww キモっwwwwww」

チャラ男2「あはははははwwwwwwww」


 ブチッ

 >>下
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 19:31:43.91 ID:dirknqWVo
流石に首飛ばす訳にはイカンので
恐ろしく早い手刀を叩き込んで気絶させる
570 :というか今刀部屋においてあるんだよね [sage]:2019/03/11(月) 19:40:11.35 ID:9nzxSggY0
チャラ男3「草wwww あは

 ドッ

チャラ男4「おいwwwwww なんk
チャラ男2「

 ドドッ

チャラ男1「まっt

 ドッ

俺「>>下」
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 19:49:09.66 ID:M3hJBTgXO
気分も秘湯も彼女達も害すな
572 :オパビー :2019/03/11(月) 20:05:00.82 ID:9nzxSggY0
俺「気分も秘湯も、彼女達も害すな」

 俺は最後にたまたま足元にいた男を蹴り飛ばした。

俺「今は取りあえず早く部屋に戻るぞ。菓子持て」

ウグイス「あ、はい!」

シラサギ「ぜぇひぃ……………ぜぇひぃ……………ぜぇひぃ…………」

 今どんな事よりも優先すべきは、シラサギだ。
 明らかに異常な呼吸を繰り返している。

シラサギ「ひぃ…………ひ、ぜひゅ……ぜひっ」

 騒ぎを聞きつけ、他の客も出て来てしまっている。
 もちろん、その中には男もいる。
 俺はシラサギを抱き上げた。

俺「迷惑を掛けた」

従業員1「え、は、はい!」

 俺とウグイスは全力で野次馬を突き飛ばしながら自室に戻った。
573 :オパビー :2019/03/11(月) 20:25:59.12 ID:9nzxSggY0
 自室

俺「ウグイス! 医者だ! 旅館にいなければ町まで飛べ! 男でも良い! 今は医者だ!」

ウグイス「はい!」

 ウグイスは自室を飛び出した。

俺「くそっ、シラサギ!」

シラサギ「ぜぇひぃ……ぜひゅ……………ぜひぃ……」

 白目を向き、痙攣しながら大きく喘ぐような息をしている。
 俺は迷わず胸骨圧迫を始めた。
 押しつぶさぬよう、気をつけて。

 ………30ッ!

 シラサギの顎を摘み上に上げ、ゆっくり息を吹き込む。

俺「ふー………………」

 胸骨圧迫ッ!!

 …………30ッ!!!

 顎を摘み、息を吹き込む。

俺「ふー………………」

 ゆっくりと、規則的に、シラサギの腹が上下し始めた。
 復活したのだ。

俺「…………よかった……………」

 ダダダッと廊下を駆けてくる音がする。

ウグイス「…………っだぁ! お医者さん連れて来ました!」

 ふすまが開き、ウグイスが入ってくる。

俺「…………性別は?」

ウグイス「女ですっ」

俺「カン……………ペキ…………」

 俺はぶっ倒れた。
574 :オパビー [sage]:2019/03/11(月) 21:34:39.99 ID:9nzxSggY0
 〜〜〜〜

 何か………冷たい物が額に乗っている。
 なんだ?
 俺は手を動かしてみる。
 ん?
 モフモフとした暖かい感触………

 プニ

 ぷに?

???「すけべ!」

 バチーンッ!

 痛いっ!
 俺は飛び上がった。

???「もう。いしきがもどったとおもったらこれなんだから。あたしのおっぱいをさわるなんて、たいしたおとこだわ」

 目の前がチカチカする………
 俺は高い声が聞こえた方を見た。

俺「………ヒヨコ?」

 正確には、そこにいたのはヒヨコの烏天狗(ハーピー)だった。
 ヒヨコの烏天狗は自分の胸に羽を当て、声高らかに言った。

???「あらしつれいしちゃうわ。たしかにうではまだひよっこだけど、これでもせんせいのじょしゅ、おいしゃのたまご。いつかいちにんまえのいしゃになるおんな。あたしピヨコっていうの、よろしく!」

 律令良く自己紹介をしたその烏天狗の娘は、とても幼く見えた。
 下手すれば5歳くらいではないのか?
 それにしても、身体や顔に対して胸がとても大きい。
 先程はあれに触れてしまったのか。

シラサギ「はがねさまあああっ!」

 と、油断しているとシラサギが泣きながらぶっ飛んできた。

ウグイス「起きたんですね!」

 反対からウグイスも。
 痛い。

ピヨコ「ほら、おふたりともあまりむちゃしないの。まだいしきがもどったばっかりなんだから、あんせいにしないと」

 もっと早く注意してくれ。
 首が。
 シラサギとウグイスは泣きながら俺を抱きしめる。

シラサギ「鋼様、嫌いって言ってごめんなさい………好きです、大好きです…………!」

ウグイス「本当に怖かったです………また、鋼様に助けて貰いました…………ありがとうございます…………私も大好きです……………!」

 前後からシラサギとウグイスの涙が俺の体を濡らす。

俺「>>下」
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 21:40:12.64 ID:GinqJ6w0o
…俺もお前達を愛しているぞ
576 :オパビー :2019/03/11(月) 21:55:53.08 ID:9nzxSggY0
俺「…………俺もお前たちを愛してるぞ」

 俺はそう2人に微笑みかけた。

ピヨコ「あー、いちゃいちゃしちゃって…………」

 ピヨコが抱擁しあう俺達を見て呆れたように言った。

ピヨコ「じゃああたしかえるけど、きぶんがだいたいよくなったらおんせんにでもつかることね。ここのおんせん、せいしんてきひろうにすごくきくのよ。しょうてんするほどきもちいいっていわれてるの」

俺「死んでどうする」

ピヨコ「しらないわよ。そういわれてるからしかたないじゃない」

 ピヨコは広げていた医療道具らしき物をまとめながら愚痴を吐いた。

ピヨコ「あ〜あ。せっかくのしんこんりょこうだっていうのになんでこうやって……………。それでいりょうひだけど、あたしはちょっとしたかんびょうをしただけだから、いりょうひはただでいいわ。あなた、ナイスしんぱいそせいね」

 グッ、とピヨコが親指を立てる。
 心配蘇生は小さい頃から教え込まれていたからな。
 実践したのは初めてだが…………
 それよりこの娘、今おかしな事を言った気がする。

俺「新婚旅行?」

ピヨコ「そう。あたしとせんせいの。はやくかえっていちゃいちゃするの。あたし、こうみえてはたちなのよ?」

 嘘だろ?

 ピヨコは部屋を出た。
 最後にふすまの隙間から顔だけを出してピヨコが言う。

ピヨコ「おだいじに。そして、おしあわせに

 ふすまがパシンと、閉められた。
577 :オパビー :2019/03/11(月) 22:24:43.73 ID:9nzxSggY0
 〜露天風呂〜

 チャプ…………

俺「ふぅー……………………」

 俺は大きなため息をついた。
 あの後、意識がはっきりしてきたため、俺は早速温泉に入る事にした。
 先まで危険な状態になっていたシラサギを先に入れてあげたかったのだが、なぜか頑なに俺を先に入れようとしてたので、仕方なくその言葉に甘える事にした。
 いや、しかし………

 良い湯だ。

 昇天するほど、という話も、嘘ではないようだ。
 とても気持ちが良い………
 全身の血管が広がり、筋肉がほぐれる…………

 ……………あの二人、どうした物か。
 ウグイスとシラサギ、疑いようもなく、俺はあの二人に好意を持たれている。
 シラサギに至っては昨晩抱く直前まで行ってしまったからな。
 …………それに、愛していると言ってしまった。
 ああ、確かに愛している。
 命も救っている。

 …………………………もう、逃げる必要も無いか……………

 シラサギの翼が揃ったら、全てを明確にしよう。
 それまで、手出しは無用だ。







 ガラガラガラ…………

俺「ん?」
578 :オパビー [sage]:2019/03/11(月) 22:26:17.36 ID:9nzxSggY0
 シークレットコンマ>>下
 40以上で?????
 70以上で更に******
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 22:27:53.17 ID:tX8M5apSo
鬼さんこちら、と
580 :オパビー :2019/03/11(月) 22:36:24.91 ID:9nzxSggY0
 手の鳴る方へ。
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 22:38:19.39 ID:g6rXU/lsO
これはおっさん乱入か
582 :オパビー [sage]:2019/03/11(月) 22:47:44.46 ID:9nzxSggY0
 風呂の引き戸が開かれた。

俺「誰だ?」

 湯気のせいで視界が悪い。
 まさか、刺客か?
 湯気の中に見えるのは、二つの影。

俺「名を名乗れ!」

 俺がそう言えど影は止まらずにひたひたと歩き続ける。
 くそっ。
 武器は部屋の中だ。
 このまま戦わなければ……………
 …………待て。
 こちらに近づくに連れ、その姿が少しずつ露わになっていく。
 ……………まさか。

俺「……………っ」

 予感がする。
 今湯気の中に身を潜めている影は…………
 まさか……………
 あっ!?

 ドッパアアンッ!

 俺は風呂のへりで足を滑らせ、大きな音を立てて倒れ込んだ。
 水しぶきが上がり、湯気が一層濃くなる。
 しかし、しぶきが落ちると同時に、それはすぐに晴れた。
 白い影と黒い影。
 二人が、名を、名乗った。

ウグイス「ウグイス」

シラサギ「シラサギ」

 一糸纏わぬ姿の二人が、そこにいた。
583 :オパビー :2019/03/11(月) 22:51:38.27 ID:9nzxSggY0
ウグイス「お背中を流しに来ました」

シラサギ「先ほどの………首が痛むかと思いまして」

 いや、恐らく違う。
 この状況で背中を流しにくる。
 それだけで済むなど絶対に有り得ない。
 確実に攻めに来ている。
 これは『そういうこと』に違いない。

俺「>>下」
584 :安価来なくて暇 :2019/03/11(月) 23:15:25.09 ID:9nzxSggY0
 今のところ登場してる脇役カップル

山田浅右衛門&桃霧

ブランクモール(ツートーンモグラ医者)&ピヨコ
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 23:16:48.02 ID:dirknqWVo
本当にいいのかと確認
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 23:16:55.54 ID:Cc4VxIzP0
背中を流すだけだぞ
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 23:17:06.18 ID:2Ds5Hk+DO
あ、ああ…頼む…
588 :安価来なくて暇2 [sage]:2019/03/11(月) 23:18:54.91 ID:9nzxSggY0
 ゐいゑむびいいんぐ(E.M.beeing)のE.M.とは"ex machina"(機会仕掛けの)という意味。
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 23:30:45.35 ID:dirknqWVo
ほへー
590 :オパビー :2019/03/11(月) 23:30:57.10 ID:9nzxSggY0
俺「本当に、良いのか?」

 俺は二人に聞く。

ウグイス「何をですか」

 まだとぼけるつもりか。

俺「俺に抱かれても、お前たちは本当に良いのか、と聞いている」

 ウグイスとシラサギの翼が、僅かに前に出た。
 顔を赤らめながら、ウグイスが言う。

ウグイス「きちんと、シラサギちゃんと話し合いました。そしてこの先、二人でずっと鋼様のそばにいると言うことを誓いました」

 シラサギがこくこくと頷く。

俺「しかし、年齢的にシラサギは初潮がまだ…………」

シラサギ「昨日来ました」

 昨日………
 と言えば、俺がシラサギを抱きかけた時じゃないか。
 …………昨日だと?

シラサギ「もう、準備は出来ています」

 ああ、俺はまだ心の準備が出来ていない。
 だが、勝手に身体が臨戦態勢に入り始めている…………!

ウグイス「私とシラサギちゃんを、鋼様の妻にしてください!」

 その台詞は俺が言う筈だったんだがな………。
 あい、分かった。
 分かったよ。

俺「>>下」
591 :安価来なくて暇3 :2019/03/11(月) 23:41:14.43 ID:9nzxSggY0
 だいたいのNPCに元ネタがあるで。
 例:ピヨコ
 わかる人にはわかるやつ。
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 23:43:49.35 ID:Cc4VxIzP0
こちらこそ、俺をお前たちの夫にしてほしい
593 :オパビー :2019/03/11(月) 23:50:29.71 ID:9nzxSggY0
俺「こちらこそ、俺をお前たちの夫にしてほしい」

ウグイス&シラサギ「「………はい!」」

 ウグイスとシラサギは、一緒に返事をした。




 さあやっと始まったで。
 どんな流れでどんなセックスをするか、ステージが露天風呂ということに考慮して>>下3つ
 あと安価待ち中ワイがしつこかったらごめんな。
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 23:55:07.82 ID:ln7hPMQ2O
二人がハガネにフェラご奉仕
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 23:56:13.87 ID:dirknqWVo
二人重ねて交互に挿入
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 00:05:36.13 ID:576+NU//0
ウグイスを攻めてシラサギに見せつけ自慰を命ずる
597 :オパビー :2019/03/12(火) 06:10:47.08 ID:0t0rSRhm0
 夫婦、か。
 俺には縁が無いと思っていた事だが………
 守るべき物が多ければ多いほど、強くなる。
 そう聞いた事がある。
 守りきってみせるさ。

俺「………では、まずは宣告どおり背中を流して貰おうか」

 俺は湯から立ち上がった。

ウグイス「はい……………っ!?」

シラサギ「…………!」



 オーガ=デカマラ
 鬼=オーガ
 つまり
 鬼=デカマラ

 いわゆる種族値ボーナス。
 チンコのサイズ安価>>下
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 07:08:52.41 ID:EyR58j5IO
成人男性の二の腕より大きい
599 :オパビー :2019/03/12(火) 07:13:42.24 ID:0t0rSRhm0
 やべぇ。
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 08:07:54.97 ID:C1P9oV2Eo
主人公が鬼で相手が小さい時点でこうなるのは決まってたみたいなもんでしょうねw
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 08:17:00.31 ID:jY4Z0ihNo
股間に大業物
602 :オパビー :2019/03/12(火) 08:17:37.42 ID:voDbOUkl0
 俺のチンコは既に膨張していた。
 人間の男の二の腕よりも長い俺のチンコは圧倒的な質量を持ちながら、鋼のように硬く、反り立っていた。
 ウグイスとシラサギがたじろいでいる。
 鬼の男は女を屈服させる為にこのような巨大な男性器をもっているのだが、今になって心配になってきた。
 ………俺のチンコはウグイスとシラサギに入るのだろうか?
 ………だがしかし、夫婦になるというのだったら、いずれは抱くことになるのだ。
 今からでも早くはない。

 俺は風呂椅子に座った。

俺「>>下」
603 :オパビー :2019/03/12(火) 08:19:08.79 ID:voDbOUkl0
 >>601 馬切り刀より強そうww
 安価下。
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 08:20:33.45 ID:jY4Z0ihNo
洗ってくれ
605 :オパビー :2019/03/12(火) 11:30:28.12 ID:1PRrUT5q0
俺「洗ってくれ」

 俺がそう言うと、ウグイスとシラサギがはっとしたような顔をし、行動した。
 ウグイスは風呂に備え付けられていた石鹸を手に取ると、手拭いではなく、自分の羽毛の上で泡を立て始めた。
 なるほど、よく考える。
 気持ちが良さそうだ。
 それに続き、シラサギもウグイスの羽に自分の羽を絡ます。
 二人の娘が互いに身体をこすり合わせている姿は、なんとも性欲をそそる。
 ぐちゅぐちゅと充分に泡だてると、ウグイスとシラサギは泡だらけの羽を広げ、俺に近づいてきた。
 月明かりに照らされていたシラサギの裸体も綺麗だったが、泡まみれで湯気に包まれているウグイスもシラサギも、とても綺麗だ。
 どちらも、良い身体をしている。
 ウグイスは豊満な胸をたゆんたゆんとさせながら、シラサギも年にしては大きい胸をぷるぷるさせながら、全てをさらけ出している。

ウグイス「失礼します」

 ウグイスが俺の右腕に抱きつく。
 同時に、シラサギも半分しかない左腕も使い、俺の左腕に抱きついた。
 これが羽毛か………
 暖かく、柔らかい。
 ウグイスとシラサギが羽を動かし始める。
 両の二の腕を双丘に挟まれながら、俺の身体が洗われる。

 フワアッ、サスッ、サラララッ、フワワッ………

 とても気持ちがいい。
 俺の方からも何か行動を起こした方がいいだろうか。
 >>下
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 12:06:55.43 ID:yvWWYQ7bo
されるがまま
607 :オパビー :2019/03/12(火) 12:32:08.96 ID:1PRrUT5q0
 いや、しばらくはされるがままにしよう。
 今俺は、洗われている側だ。

 サスッ、ぬるるるっ、ゴシュ、スルッ…………

 まるで羽毛の揺りかごに揺らされているような、そんな快楽だ。
 …………ウグイス、お前羽より胸を擦り付けてないか?

ウグイス「ん………んふぅ………………」

シラサギ「んん…………きゅ……………」

 シラサギも胸で擦り始めた。
 羽毛とはまた違う心地よさ。

 ぶるんぶるん、ぷるんぷるん

 ズリッ、ズリュリュッ、モフフッ………

ウグイス「…………前、失礼します」

シラサギ「あ………私も………」

 ウグイスが顔を赤く染め、俺の前にひざまずいた。
 シラサギもそれに続く。
 俺から見て左にシラサギ、右にウグイスが並ぶ。
 二人の目と鼻の先にあるのは、そびえ立つ俺のチンコだ。
 ウグイスが左翼を出し、シラサギが右翼を出す。
 シラサギが俺のチンコを握ると、その上からウグイスが重ねて握る。
 そして、『洗う』。

 ズリュ、ズゥッ、フワッ、ズリュッ………

 羽毛で隙間無く俺のチンコを包み込み、ゆっくり上下に汚れを落とすように按摩する。
 包んだ羽毛は、まるで膣のように暖かく、うねり、淫らだった。
 快楽…………
 精液が、精管をこじ開けながら昇り、それに伴いチンコも膨らむ。

俺「っ……出るぞっ!」

 ドブンッ! ビュルルルッ!

 勢いよく射出された俺の精液は羽毛の膣を突破し、ウグイスとシラサギの顔にかけられた。

ウグイス「ふぁ!?」

シラサギ「んぅ………」

 ビチャビチャと二人の顔が白く染まっていく。
 髪と同じような、真っ白に。

ウグイス「ん………多い…………っ」

シラサギ「羽がベタベタ………」

 ウグイスとシラサギが羽毛の膣を解くと、二人の羽の内側に精液が大量にこびりついていた。

俺「>>下」
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 12:58:28.89 ID:JOANjeIKO
「すまない、そんなに汚してしまって」

>>594
(ところで声や歌に思い入れがある娘が口でしてくれるのって何か良いよね)
609 :オパビー :2019/03/12(火) 13:05:01.63 ID:1PRrUT5q0
 >>608 さぞかしいい声で鳴くんでしょうねぇ。
610 :オパビー :2019/03/12(火) 15:06:09.95 ID:0t0rSRhm0
俺「すまない、そんなに汚してしまって」

 俺がそう言うと、二人は揃って否定した。

ウグイス「汚すだなんてそんな………むしろ、嬉しいです」

シラサギ「濃くて、いい匂いです…………こんなに出したのに、まだビキビキですね」

 俺のチンコはあれだけ大量に射精したというのに、なお堅く、むしろより堅く大きくなっていた。

ウグイス「綺麗にいたしますね………ん」

 ウグイスはそう言うと亀頭の先に口づけし、ちろっ、と亀頭を舐めた。

シラサギ「あ、わ、私もしますっ」

 シラサギが横から竿を舐め始める。
 ウグイスは更に舌を出し、俺の亀頭全体を舐める。
 シラサギがウグイスが舐めている場所に入り込み、亀頭を舐める。

ウグイス「んむ、れお、ん」

シラサギ「ふあ、れう、んんん」

 二つの舌が競い合うようにして俺のチンコを舐めまくる。

 じゅぶ、ぺちゃ、ぺちゅっ、ぺちゃぺちゃ………

俺「くぅっ……! また、出すぞっ………!」

ウグイス「ふぅっ、ふぅっ、れろ

シラサギ「ふ、んんふうっ、んう

 二人ともまた白く染めてやる………!
 俺が射精しようとした瞬間、不意に>>下がチンコを咥え込んだ。
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 15:20:13.59 ID:iJ6szKIZ0
ウグイス
612 :オパビー [sage]:2019/03/12(火) 15:35:38.96 ID:0t0rSRhm0
シラサギ「あっ!」

 びゅぐぐぐぐぐぐぐっ、びゅぐるうううっ

 ウグイスの喉奥に直接精液が射出される。
 ウグイスの鼻から精液が逆流し、泡を作る。

ウグイス「ん、んぶぶっ、んふっ、ごくっごくっ、ごぐっ」

 目を瞑り、喉を潤さん勢いで精液をその胃に取り込んでいく。
 最後にウグイスが精管に残った精子も飲みほす。

 じゅぞぞぞぞぞっ、じゅぅるるっ、じゅるっ

 ちゅるっ、キュポンッ

 すこし膨れた腹をさすりながら、ウグイスが亀頭から唇を離した。

シラサギ「ず、ずるいっ!」

ウグイス「ふふふっ……………ごちそうさまでした…………」

 シラサギが不服を唱えるが、ウグイスは優越した様子で唇をねぶる。

俺「>>下」
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 16:05:31.94 ID:qewx0CKY0
シラサギ一人で射精できるまで奉仕出来たら口に出してやるぞ
614 :オパビー :2019/03/12(火) 19:10:42.70 ID:0t0rSRhm0
俺「シラサギ」

シラサギ「はい」

俺「ひとりで奉仕してみろ」

 俺は精液を全てウグイスに飲まれ、残念そうにしていたシラサギにそう言った。

俺「ひとりで射精するまで奉仕出来たら、口に出してやるぞ」

シラサギ「は、はいっ!」

 シラサギは両翼でチンコの根元を挟み(左は二の腕で)、先ほどより激しく、亀頭から根元にかけて大胆に舐める。

 ちゅる、ちる、れろぉ……………ぺろ…………

 上目遣いで俺の顔を見ながら、12歳とは思えないほど上手にチンコを舐める。
 強姦魔に教え込まれた舌使いだろうが、そんなことはどうでもいい。
 今は俺だけのシラサギだ。

 さて、残ったウグイスはどうしてやろうか>>下
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 19:16:49.57 ID:Hy84zYv2o
シラサギの胸をいじってもらう
616 :オパビー [sage]:2019/03/12(火) 23:01:26.29 ID:0t0rSRhm0
俺「ウグイス………っく」

ウグイス「はい」

 俺はシラサギにチンコを舐められながら、ウグイスに話し掛けた。

俺「シラサギの胸をいじれ」

シラサギ「!?」

ウグイス「分かりました」

 ウグイスは言われるがまま奉仕をしているシラサギの背中側に周り、翼をシラサギの胸に回した。
 そして羽の先で小刻みに按摩するように乳首を刺激しはじめる。

シラサギ「ん、んひゅ…………んはぁっ」

 シラサギは目に涙を浮かべ、乳首に与えられるこそばゆい刺激から身体を振るわせながらも俺のチンコを舐める舌を止めず、むしろチンコを咥え込み口腔全体で舐め始めた。
 小さく、狭く、熱い口が前後に動き射精を促進する。
 引くときに丸い歯がカリに引っかかるが、それもまた心地よい。
 ウグイスに弄られ続けたからか、シラサギの乳首は尖ったように立ち、とても色欲をくすぐられる。
 ウグイスがそれをきゅっと摘まんだ。

シラサギ「んくっ、んう、んんんっ

 ガポッ、ジュボッ、ジュプルッ、ガポッ…………

 喉奥が締まり、俺の亀頭を締め付ける。
 限界に達した精液がチンコの根元からまた昇ってくる。

俺「シラサギッ、出るぞっ!」

シラサギ「んんっ!」

 俺がそう伝えると、シラサギは彼女が出来るであろう限界のところまで一気に咥えた。
 出っ……………!
617 :オパビー [saga]:2019/03/12(火) 23:15:40.76 ID:0t0rSRhm0
 今まさに精管を満たしていた精子はしかし、シラサギの余りにも締まった口腔によってせき止められた。
 亀頭からぴぴっと抜けた精液が飛び出た。
 それでも金玉は精液を外界へと送り続ける。
 根本だけがメリメリと太くなっていく。
 ……………そして、決壊した。
 シラサギの口内で精液が爆発した。

 ドックンッ!!

シラサギ「んぶっ、ごくごくっ、ぼぶっ」

 シラサギの頬が風船のように膨らんだ。
 それでもなおシラサギはチンコを離そうとしない。

シラサギ「ごっ、ごごぶっ、ごくっ、ごくっ……………ブブッ」

 シラサギの鼻から勢い良く精液が飛び出る。

シラサギ「ぶごごっ、げええぇぇぇっ!」

 たまらずシラサギが口を離し、大量の精液を吐き出す。
 ビチャビチャと精液が床にぶちまけられる。

シラサギ「げほっ、げほっげほっ、おええっ」

 流石にあの量は無理だったようだ。
 鼻から口から精液を垂らしている。

俺「>>下」
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 23:17:34.56 ID:Yk+R0VqW0
飲んでえらいぞ、だが無理はしなくていい
619 :オパビー [saga]:2019/03/12(火) 23:28:08.16 ID:0t0rSRhm0
俺「飲んで偉いぞ。だが、無理はしなくていい」

シラサギ「は、はいっ。えほっ、げほっ。おいしい、れす」

 シラサギは鼻をかみ、そう返事をした。

ウグイス「シラサギちゃん、おっぱいびんびんだね」

シラサギ「んっ………これは、ウグイスお姉ちゃんがへんにイジったから………」

 俺はシラサギの胸を掴み、先っぽをクリュッとつまみ上げる。

シラサギ「んんいいいいいっ♥」

 シラサギが大きく震え、嬌声を上げた。
 シラサギの弱点を新たに見つけたようだ。
620 :オパビー :2019/03/12(火) 23:30:34.00 ID:0t0rSRhm0
 next 3p定番重ねて交互

俺「>>下」
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 23:36:45.24 ID:3Dia5LmcO
二人一緒に愛してやる・・・重なってくれ
622 :オパビー :2019/03/13(水) 13:49:40.24 ID:yggsYy8s0
俺「二人一緒に愛してやる………重なってくれ」

 愛す。
 俺が放ったその言葉に、ウグイスとシラサギは顔を真っ赤にした。

ウグイス&シラサギ「「はい」」

 ウグイスが床に仰向けに寝転がり、シラサギがその上にうつぶせに横になった。
 二人の双丘が押し潰され、柔らかい餅のようになる。
 何より、二人の恥丘が、貝合わせのように合わさり、粘度の高い愛汁を引き、チンコを今か今かと待ち望んでいる。
 発情した恥丘はくぱくぱとうごめき、ミツバチを誘う花のようにとても甘い香りを放っている。

ウグイス「鋼様っ……んっ………鋼様のモノをはやくっ、私にぃ………

シラサギ「いえっ、私にっ、私にくださいっ

 くちゅっくちゅっと恥丘が水音を立てる。
 なんとも淫らで欲しがりな娘達だ。

 どう愛してやろうか(容赦なくぶち込むか、優しくやるか)、どちらに先に挿れてやろうか>>下
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 13:57:37.81 ID:vWCJPCwDO
優しく愛する
ウグイスに先にいれる
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 13:57:45.47 ID:aq5YPgZ+O
ウグイス 優しく
625 :オパビー [sage]:2019/03/13(水) 15:16:09.45 ID:yggsYy8s0
ウグイス「んっ、鬼さんこっちら………

シラサギ「んふぅっ、手の鳴る方へっ

 くちゅっ、くちゅっ

 俺はウグイスとシラサギがくちゅくちゅと恥丘を擦り合わせている前にしゃがみこんだ。
 ガチガチのチンコの先には我慢汁が雫になってついている。
 俺はまずどちらにも挿れず、その恥丘の合わさる隙間にチンコを挿入した。

シラサギ「んぁっ

ウグイス「んっ………

 ウグイスとシラサギの恥丘はついさっき雨に打たれたかのようにぐちゃぐちゃに濡れている。
 これなら前戯もいらないな。
 そのまま二人の下腹部に挟まれながら、俺は抽送を始めた。

 ズッ、ズヌッ、ズルルッ

シラサギ「ぁああっ…………アソコにっ、こすれてぇっ………んらぁ…………ひゃうっ

ウグイス「はぁっ………んっ、胸の間までっ………ちんちんが届いてっ…………んんううっ

 ウグイスとシラサギの恥丘がぷしっと潮を噴いた。
 擦っただけでイッたか。
 そろそろ頃合いだな。
 俺は抽送をやめ、ウグイスの膣口に亀頭を押し当てる。

ウグイス「ひゃ……………」

 そして、ゆっくりと奥に入れていく。

 ズブッ、ズルルルル…………

ウグイス「ひっ…………んくっ 来たぁっ………

シラサギ「ああっ、またウグイスお姉ちゃんにっ…………!」

 チンコを三分の一ほどまで沈めたところで、コツンと壁に突き当たった。
 ここが子宮口か。
 まあ、これが関の山だろうな。
 俺は二、三度ウグイスの子宮口を小突いた。

ウグイス「ひっ、ひぐっんああっ

 ビクンッ、とウグイスが翼を跳ねさせた。
626 :オパビー :2019/03/13(水) 15:47:12.57 ID:yggsYy8s0
(上でチンコの破壊力をミスった為加筆編集)

 そして、ゆっくりと奥に入れていく。

 ズブッ、ズッズズッ、メリッ

ウグイス「ん、んぐぅっ、ふっ…………来………たぁっ………

シラサギ「ああっ、またウグイスお姉ちゃんにっ………!」

 ウグイスの膣内は俺のチンコが太すぎるせいか、なかなか狭い。
 鬼の女は締め付けはするもののもっと広く、鬼の男性器にちょうど良い大きさだったのだが何せ種族が違うから仕方がない。
 俺はぎゅうぎゅうと締め付ける膣壁を押し広げ、子宮口まで到達させた。

ウグイス「はぁっ…… は、ああっ…………

 ウグイスは苦しそうに息をしているが、同時に気持ちよさそうだ。
 ………ふむ………
 チンコの大体三分の一程しか入っていないが、仕方がない。
 今はこれが関の山だろう。
 これから何度も性交をする度に少しずつ俺の大きさに慣れさせて行けばよい。
 俺は腰を動かし、二、三度ウグイスの子宮口を小突いた。

ウグイス「ひっ、ひぐっんああっ

 ビグビグンッとウグイスが翼を跳ねさせた。
 ウグイスがまたイッたところで、俺はウグイスからゆっくりとチンコを引き抜いた。

ウグイス「ああっ、んううっ………!」

 膣口がチンコに吸い付きなかなか離れなかったが、上下に動かし膣壁を刺激してやるとキュポンッと離れた。

ウグイス「あ、あっ、ちんちん帰っちゃうっ…………んあっ………」

 まあそうあわてるな。
 次はシラサギだ。
627 :オパビー :2019/03/13(水) 16:31:01.58 ID:yggsYy8s0
 俺はシラサギの膣口にチンコを押し当てる。

シラサギ「ひゃうっ まっ、まだっ、心の準備がっ………」

 シラサギが俺のチンコを見ながら言った。
 まあ確かに俺のチンコを入れるには心の準備が必要だろう。
 しかし、くぱっ、くぱっ、と膣口を開閉させながら言うのはあまりにも説得力がなさ過ぎるんじゃないか?
 俺は構わずシラサギの腰を掴み、ゆっくりと膣口に亀頭を包ませる。

 ズズッ、ギュウウッ、ギュウウウウッ、メリメリッ

シラサギ「んぎいいっ、らめええぇっ…………ぉっ

 くぅ、ウグイスよりもキツいっ。
 初潮を迎えたばかりの膣口は処女では無かったが、処女のようにキツく、また熱かった。
 浅いところで子宮口にたどり着く。
 シラサギの下腹部が僅かに膨れる。

シラサギ「はぁおっ………んぉおおおっ…………」

 シラサギが内蔵を圧迫され苦しそうに喘ぐ。
 やはりチンコを挿入できる長さがウグイスよりも短い。
 しかし、小さいそのシラサギの蜜壷は、いつでも精液を飲み込む準備は出来ているとばかりにぐねぐねとうねりチンコを刺激する。
 幼いながらも恐ろしい膣だ。
 シラサギの子宮口もウグイスと同じように、二、三度小突いてやる。

シラサギ「ぉあっ…………んおおっ…………?」

 シラサギはガクッ、ガクッとのけぞり、勢い良く潮を噴いた。
 白目を向くほど目を剥き、羽を痙攣させている。
 俺はゆっくりとチンコを引き抜く。
 ギュブブッ、とチンコを締め付けていた膣壁が音を立てた。

 ズポンッ!

シラサギ「んおおおおおっ

 ビクンッビクンッと尻やら翼やらを震えさせ、シラサギはべちゃっとウグイスの上に倒れ込んだ。

シラサギ「んっ、おおっ……おっ

 ウグイスが微笑み、快楽にピクンピクンと震えるシラサギの頭を撫でた。

ウグイス「うふふっ………んひいいっ!?」

 間髪入れず、俺はウグイスの膣にチンコを入れた。
 一度挿れたからか、今度は滑らかに入り、簡単に子宮口を突くことが出来た。

ウグイス「あっ、ふ…………ひううっ

 直ぐにチンコを抜き、続けてシラサギの子宮口を突く。
 まだキツいが、それでも先程よりは滑らかだ。

シラサギ「お゛お゛お゛お゛お゛っ
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 16:41:10.00 ID:YFHaN5Zzo
奴隷選択で鳥兜だったら破瓜で血が混ざって毒死しそうだし管狐ならそもそも入らなそうだし、苦しそうだがその点はマシであったw
629 :オパビー :2019/03/13(水) 16:48:19.79 ID:yggsYy8s0
 >>628 もし鳥兜かオコジョが選ばれたとしても、どうにかこうにかつじつまは合わせて挿れるようにはしたで☆
 オコジョのケモロリをごちゅごちゅ犯したっても良かったんやで。
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 16:53:56.33 ID:Ht+8M4ero
うーんトリカブトは解毒できないと言ってもキスとかで徐々に耐性つけてけばなんとかなるかも
死にかけの状態でエッチできるとかめちゃくちゃ気持ちいいのではと妄想
管狐は…一応妖怪だし人間に変化したり出来れば大きさは一発解決せんかな
631 :オパビー :2019/03/13(水) 16:56:19.24 ID:yggsYy8s0
 妖怪じゃなくてただの獣人や。
 変化出来なくともエロ同人の世界なら体格差なんて些細なことなんやで。
632 :オパビー :2019/03/13(水) 16:57:34.18 ID:yggsYy8s0
 でもやっぱり二人とも魅力的だったから一段落突いたらサブストーリーでも書くで。
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 17:07:14.15 ID:YFHaN5Zzo
>>630
すまんちょっと思ったので書く
せっかくケモノなのに大事なときだけ人化は悲しい
今までも最初のマオの時はいきなり紋章も消して堕胎となって最初の特徴消えてる
シラサギちゃんも片翼という点結構好きなんだが義手フラグ立ってるし
そのほうが作中のキャラにとっては幸せだろうし、登場人物にはできるだけ幸せになってほしいという人が多いのもわかる
でも解決策をいきなり提示せず、マイナスの特徴でも頑張って受け入れていくという方向性が自分は好き
安価狙えと言われればそうだが、いつも見てるわけではないし範囲とかのときもある
作者さんもキャラ魅力的でオコジョそのままでも書けると言っていただけてるし
別に見れないほどの地雷展開ではないし、むしろ他の部分も総合すれば作品自体は大好き
今回もシラサギちゃんは義手の流れもうできてるし展開は受け入れる
でもこういう考えの人もいると知ってくれたら有り難い
あと鳥兜の毒でキメセクしたいのはめちゃ同意
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 17:15:29.58 ID:Ht+8M4ero
Oh…そういう考え方もあるのか
2回も悲しみを背負ってるみたいだし、次があるなら少し考慮するわ

サブストーリーは有り難い(コンマ0で選ばれてた1の推しはどっちだ!?)
635 :オパビー [saga]:2019/03/13(水) 17:16:42.65 ID:yggsYy8s0
俺「ぐううっ………!」

 気持ちが、良すぎるっ………!
 シラサギからチンコを引き抜く。

シラサギ「ぃいいいっ♥」

 突く。

ウグイス「んはあああっ、んんんっ♥」

 ズンッ、ズチュッ、ズチュゥッ、ズボッ、

シラサギ「おおお、んんああっ♥♥」

ウグイス「ひっ、ん、ぁあああっ、おおおっ♥♥」

 ゆっくり、しかし確実に子宮口までチンコを当てながら、何度もウグイスとシラサギを交互に貫く。
 ウグイスとシラサギはバタバタとそのまま飛び立つような勢いで翼を羽ばたかせ、ガクガクと震えながら俺の名を呼び始める。

シラサギ「はぁ、ぐあ、ねさまっ♥ んおおっ♥」

ウグイス「おあああっ♥ はがねさまああっ、んひいいっ♥」

 可愛い、可愛らしいっ、愛おしいっ!

俺「おおおっ、ウグイスッ、シラサギッ!」

 バチュッバチュッバチュッバチュッ!

 だんだんと抽送の速度が速くなっていく。
 なって行かざるを得ない。
 ズチュズチュと二人を突きながら、俺は精液が昇ってくるのを感じた。
 くそっ、そろそろ抜いて外に出さなくてはっ。
 そう思った矢先、俺のチンコが膨らんだのを感じ取った二人が叫んだ

ウグイス「はがねさまぁっ♥ 中にそそいでぇっ♥ 早くうっ♥」

シラサギ「んああっ♥ 赤ちゃん、赤ちゃんんんんっ♥」

 ああわかったよしかたないな望み通り注いでやろうじゃないかっ!

 どっちに?>>下
636 :オパビー :2019/03/13(水) 17:17:43.30 ID:yggsYy8s0
 >>634 くだぎつね!(変態)
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 17:20:49.21 ID:hcgSVoZLo
コンマで
偶数ウグイス
奇数シラサギ
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 17:21:24.98 ID:2ctxoSh10
最初はウグイスに
可能なら途中で引き抜いてシラサギに挿入して残りを射精
639 :オパビー :2019/03/13(水) 17:27:11.77 ID:yggsYy8s0
 >>633 長文ありがとやで。
 本当に参考にさせてもらう。
 マオの胎児は淫紋消したついでにやっちゃったけど、今度同じ感じになったらちゃんと安価で聞くで。
 あと義手はまさかワイも射的の景品でdelutaruneは思わなかったで。
 片翼の嫁も萌える。
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 17:36:32.64 ID:YFHaN5Zzo
>>639
反応ありがたいです
胴長のオコジョだとどこまで奥まで挿れられるかとかめちゃくちゃ気になります!
最初は全然入らなそうでも慣らして行くというのは考えてた
あと鳥兜さんを冷やして元気付けてあげる管狐とか妄想してました
641 :オパビー :2019/03/13(水) 17:49:40.50 ID:yggsYy8s0
 俺はチンコをシラサギに挿れた。
 下りてきた子宮のぱっくりと開ききっていた子宮口を容易くこじ開け、子宮の再奥を突く。
 カリまで入り、それががっちりと子宮口に引っかかった。

シラサギ「おぐ」

 びゅっ…………

 射精の前線が、子宮に到達した。

俺「>>下」
642 :オパビー :2019/03/13(水) 17:51:04.21 ID:yggsYy8s0
 >>640 腹ボコォは確定ですね(歓喜)

 安価下。
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 17:58:42.63 ID:YFHaN5Zzo
だ、大丈夫か!?
昔を思い出すように痛く苦しくさせてすまない
(射精して少し理性的になった)
644 :オパビー :2019/03/13(水) 18:09:17.20 ID:yggsYy8s0
 >>643 んー、なんか違うやな。
 そのセリフは射精したあとのセリフに使う。
 この安価は射精する瞬間のセリフや。
 再安価。
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 18:12:56.93 ID:zHhRQI4u0
俺の子を孕め…!
646 :オパビー :2019/03/13(水) 20:25:49.60 ID:yggsYy8s0
俺「俺の子を、孕めっ………!」

 ビュブウウウウッ、ビュググググッ、ビュールルルッ

シラサギ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ

ウグイス「っ…………

 シラサギが絶叫した。
 ウグイスはシラサギの頭をぎゅっと抱きしめ、シラサギに精液が延々と注ぎ込まれる様子をどこか嬉しそうに見守っている。
 子宮が膨れるが、カリが栓の役割をし、一滴たりとも子宮の外へ精子を逃がさない。
 卵管の奥まで卵子を追え。
 受精しろ。

俺「くぅ…………ふぅっ!」

 ドボンッと射精の第二波がシラサギの子宮に打ちつけられる。

シラサギ「おが、ああ、う…あ

 …………しまったっ!
 俺はチンコを引き抜いた。
 子宮がカリに引っかかり、ガボッという音がした。

 ドボボボボッ、ドブウッ

 シラサギの膣口から精子が滝のように流れ出る。

俺「だ、大丈夫かっ!?」

 シラサギの呼吸が弱々しい。
 まさか昔の恐怖を思い出してまた先程のように…………!

シラサギ「はぁっ、はぁ…………んぅ

 シラサギはコクリと頷いた。

俺「大丈夫…………か。良かった。すまない。以前を思い出すように、痛く苦しくしてしまって…………」

 俺がそう言うと、シラサギが今度は首を横に振った。

シラサギ「んう…………いいんれす…………鋼様だから。あの男たちと比べものにならないくらい…………気持ちいいから……………

 ウグイスはシラサギの頭を撫でながら、優しく語りかける。

ウグイス「良かったね、シラサギ……………

シラサギ「うん。ウグイスお姉ちゃん…………

 ウグイスはそう言いながら俺の目を見る。
 次は、私、と。
 分かっているさ。

俺「…………このままでは風邪を引いてしまう。一旦、風呂に入るか」

ウグイス&シラサギ「「はい………」」
647 :オパビー :2019/03/13(水) 20:31:42.02 ID:yggsYy8s0
 next 露天風呂の中でウグイスに大量中出し 〜シラサギの自慰を添えて〜
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 20:36:25.07 ID:YFHaN5Zzo
勘違いだったのに拾って下さり有り難い
649 :オパビー :2019/03/13(水) 20:39:37.69 ID:yggsYy8s0
 やっぱりハートいくつかいれると強制的に画像になっちゃうみたいやで。
 あとwwを一個入れただけで二個になる。
 wwww(2こ)
 というか二倍になる。
 
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/13(水) 20:44:15.39 ID:K8CPWpN7o
芝はメール欄にsagaでいけるはず
ww
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 21:23:20.38 ID:nPffHNv0o
とりあえずsaga置いとけばおけ
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/13(水) 21:36:54.53 ID:90WEjfA9o
ハートは普通に表示されてるな
自分以外のレスに書かれたハートも画像になってるならブラウザの問題かと
どうだろ→♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
653 :オパビー [saga]:2019/03/13(水) 21:49:13.11 ID:yggsYy8s0
ww(2つ)
♥♥♥♥♥♥♥♥♥
654 :オパビー [saga]:2019/03/13(水) 21:49:50.17 ID:yggsYy8s0
♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
655 :オパビー [sage]:2019/03/13(水) 21:51:43.26 ID:yggsYy8s0
 saga有能。
 sageとどう違うん?
 wwww(2つ)
656 :オパビー [saga]:2019/03/13(水) 22:04:23.01 ID:yggsYy8s0
俺「ふぅ……………」

ウグイス「んふぅ…………」

シラサギ「あああああああああ……………」

 温泉は、良い。
 俺達は揃って息をついた。
 俺の右脇にシラサギ、左脇にウグイスがいる。
 先程まであんなに乱れていたのに、今はただ温泉に浸かっている娘のようだ。

ウグイス「……………………」

 前言撤回だ。
 俺の左手が湯の中で何者かに掴まれ、誘導される。
 指が柔らかい何かに触れる。
 うむ、なんだこれは。
 ぷにぷにとした隣り合った2つの小さな餅のような物。
 指で広げるとその間が裂け、中はまるでナメコのようにヌルヌルとしている。
 ふむ、なんだこれは。
 疑問に思った俺は人差し指を入れ、その中を探る。
 するときゅっと指が締め付けられた。

ウグイス「ん……………」

 俺はそこを思い切り内側に押し込む。

ウグイス「んんんんっ…………♡」

 押せば響く美しい声。
 まるで楽器のようだ。

 …………ふざけるのも大概にしよう。
 要するに俺の左手をウグイスが自分の恥丘まで誘導させたということだ。
 そんなに欲しいのだったら指よりもいい物をくれてやろう。
 欲しいなら欲しいと言えばくれてやるのだが。

俺「>>下」
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 22:09:52.04 ID:K8CPWpN7o
まだたり無かったか…?
(sagaはそういった変換を切るやつ、sageは書き込んでもスレが先頭にいかないってものやったかな)
658 :理解した。別にsage切ってもええんやで [saga]:2019/03/13(水) 22:39:25.08 ID:yggsYy8s0
俺「まだ足りなかったか?」

 俺は欲求不満そうなウグイスの膣内を弄りながらそう聞いた。

ウグイス「だ、だっ………んひゅ………だって、私まだ鋼様の精子……………んんっ………どぷどぷしてもらって無くって…………んくぅ♡」

 ビクビクと震え、俺の左腕に抱きつきながらウグイスがそう言った。
 ……………ふぅ。
 一旦休んでいたチンコがまた反りたって来てしまった。
 ウグイスの視線が俺の股間に釘付けになる。

俺「………欲しい時は、何て言うんだ?」

 俺は少し意地悪にそう言った。

 ウグイス、どんな様子でどんな言葉でおねだりしたか>>下
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 22:58:28.48 ID:JFMXJLLgO
ご主人様の鬼金棒で私の中をいっぱいにしてください、とハート目笑顔でくぱぁ
660 :オパビー [saga]:2019/03/13(水) 23:37:48.06 ID:yggsYy8s0
(日本語で目をハートにするという表現が見つからなかったから目がハートになってるつもりでお読みやで)

 ウグイスは俺がそう言うと、顔を真っ赤にした。
 そして(目をハートにしながら)口角を上げ、舌を出し、両の翼で自分の膣口をくぱぁと大きく広げ、さもチンコがほしいというような笑顔で言った。

ウグイス「ご、ご主人様の鬼金棒で、私の中をいっぱいにしてくださいっ♡♡♡」

 ……………思った以上の、破壊力だ。
 俺のチンコがビキッとまた膨張する。

俺「良いぞ。だが一つだけ」

ウグイス「ひゃっ……♡」

 ざばぁっ

 俺はウグイスの脇を持ち上げ俺の前に浮かせた。
 位置を調整し、チンコと膣口をぴったりと合わせる。

シラサギ「ん? あ………!」

 ようやく異変に気づいたシラサギがしまった、という顔をする。

俺「ご主人様、ではなく、鋼様、だ」

ウグイス「はい♡ はがねさま…………♡」

 ズンッ

ウグイス「んああああああああああっ♡」

 ズッポリと、根元までは入れないが、ちょうど子宮口に当てるようにウグイスを落とした。
 やはりいい声で鳴く。
 ウグイスはぽっこりと膨れた腹に翼を当てた。

ウグイス「はぁっ……んくぁっ…………♡」

シラサギ「また、また勝手に始めてるうっ! ずるいですっ!」

 シラサギが俺の右腕にすがりついてきて、私も私もという。
 そうは言うが、ついさっき中出ししたばかりだろう。
 シラサギの膣から先程出した精液がまたごぷっと溢れ、シラサギがんぁっ、と嬌声を上げた。

俺「(このまま安価どおり自慰らせるつもりで)>>下」
661 :オパビー [saga]:2019/03/13(水) 23:39:30.41 ID:yggsYy8s0
 やっぱりsagaいれても何らかの原因で画像になっちゃうとこのハート♡は消えるみたいや。
 コードのハート♥にするわ。
662 :安価来なくて暇4 :2019/03/14(木) 00:12:57.10 ID:2tSZq6+a0
 大雪鳥兜と管狐のストーリーはもう出来上がってるけど、二人とも幸せになるってことでええな。
 あと忘れてるだろうが、写影機と万能薬ってアイテム持ってるで。
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/14(木) 00:18:25.21 ID:uAlZfPNXo
この俺が良いと言うまでイカずに乳首だけでオナニーしていろ
(写影機って動画も撮れるんかな…
664 :オパビー :2019/03/14(木) 00:21:31.26 ID:2tSZq6+a0
 >>663 動画は無理やな。
 あくまで写真だけやが、5分も待つような物じゃなくて一瞬でとれるで。
665 :オパビー :2019/03/14(木) 00:59:35.82 ID:2tSZq6+a0
俺「この俺が良いと言うまでイカずに乳首だけで自慰していろ」

シラサギ「ええっ…………わ、分かりました…………」

 シラサギはそう言うと俺とウグイスの前の岩に座り、結合部を凝視しながら自慰を始めた。
 俺はウグイスをまた浮かす。

 ズズッ、ズゥッ

ウグイス「ぃい、ん、ぉっ………

 そして下ろすっ!

 ズンッ

ウグイス「んあゅうううっ

 子宮が降りてきて浅くなっている。
 子宮口がチュッと俺の亀頭と口付けをした。
 俺はユサユサとウグイスを揺すり、子宮の入り口を叩く。

 コンッコンッコツンッ、コチュッ

ウグイス「ああらめええっ、こんこんってするのらえええっ

 バサッバサッとウグイスが羽ばたく。
 おいおい、そんなに羽ばたいたら抜けてしまうぞ………!
 と…………

 フワッ

 ウグイスが、浮いた。

 ズリュッ

 亀頭の先、抜けそうなギリギリのところまで膣口が上がった。

ウグイス「んはぁっ…………

 そして、ウグイスの身体は重力に従い落ちていく。

 ズゴチュンッ!

ウグイス「あああああああああああっ

 まるで歌声のような歓声を上げるウグイス。
 ウグイスの全体重がチンコにかかり、何の抵抗もなく一気に再奥まで、子宮の奥さえも貫いた。
 俺のチンコは根元まで、全てウグイスに飲み込まれた。
 まさか、ここまで飲み込むとは。

ウグイス「えへ……………うぶっ、げっ」

 内臓を圧迫され、腹をチンコの形に大きく膨らませたウグイスの口から先程飲み込んだはずの精液があふれでた。

ウグイス「ええっ、おぶ、げええっ………!」

 ビチャビチャッ、と温泉の水面に白濁色が広がる。

俺「だから………」

 言っただろう、と俺が言おうとした瞬間に、ウグイスがまた羽ばたいた。

 フワッ

俺「ウグイスっ、やめっ」

 ゴジュンッ!

俺「おおああっ!」

ウグイス「あ…………かぁっ………

 それでもウグイスは深くまで貫かれ嬉しそうだ。
 口からゴボゴボと精液を吐きながら、また羽ばたく。

 ズズズッ、ゴチュンッ、ズズズズ、ゴッチュンッ!!
666 :オパビー [saga]:2019/03/14(木) 06:15:18.87 ID:2tSZq6+a0
 羽ばたき、抽送っ!
 なんという破壊力。
 膣内壁が尋常でないほど動き回り、ガポガポとカリに引っかかる子宮口がまた強い刺激を与える。

 ズチュンッズジュンッバコンッズボオォッ♥

シラサギ「んうっ♥ ふう♥ はぁ♥」

 激しい水音がなる結合部を見ながら、シラサギが胸だけを弄って自慰を続けている。
 言われたとおりにやっているようだ。
 ………いや、よく見てみれば時折ガクガクと身体を痙攣させ、膣口から潮を噴いてる。
 思いっきりイッてるじゃないか…………
 やはりイクなというのは難しかったようだ。
 まあ仕方がない。
 こっちが終わらったら、シラサギもまた抱いてやろうぞ!

 ガボコッズコッジュブウッドチュッ♥

ウグイス「らああああっ♥ んえあああああ♥」

俺「ウグイスゥゥゥッ! イクぞぉぉぉっ!」

ウグイス「らいっ♥ はがねさまのっ♥ あかちゃんんっ♥」

 俺はウグイスの腰をつかみ、自分の腰へと打ちつける。
 ボゴッ、とウグイスの腹が突き上げられる。

俺「>>下」
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 07:01:44.15 ID:ejQUMo1Uo
愛してるぞ…!
668 :オパビー [saga]:2019/03/14(木) 08:22:54.25 ID:Wx87qjxh0
俺「愛してるぞっ…………!」

 ドボッ、ブヴュウウウウッ、ビュググググッ、ビュブ♥

ウグイス「あ゛〜〜〜〜〜っ♥ んんあ〜〜〜〜っ♥」

 ごくごくと子宮が精液を呑み込んでいく。
 ゴボゴボと腹が膨れていく。
 ガクガクと痙攣しながら、ウグイスが顔を上げ、繋がって出されながら俺と口づけをする。
 ジュブジュブと互いの舌を絡ませあい、愛を誓う。

ウグイス「ああっ、あああっ♥」

俺「はぁっ、ウグイスゥ、元気な子を生んでくれよぉ」

ウグイス「はいいっ、はいいいっ♥」

 その時俺は、彼女の左翼の薬指に何かがはまっているのに気づいた。
 これは………

俺「さっきの駄菓子の指輪、まだつけてたのか?」

 ウグイスは(目をハートにして)はぁはぁといいながら、ゆっくりうなづいた。

ウグイス「婚約…………指輪………♥」

 ………可愛い奴だ。
 俺はウグイスを持ち上げ、チンコを引く抜いた。

ウグイス「ああっ、らめ、精子出ちゃうっ♥」

俺「心配するな…………出たらまたっ、注いでやるっ………んあっ………!」

 ゴボボッ、と音を立て、精液が溢れる。
 湯に精液が混じり、少し白濁色に濁った。
 俺は一人で自慰をしていたシラサギを抱き寄せた。

シラサギ「んっ………♥ 鋼様っ………♥」

俺「ウグイス、シラサギ。鬼ヶ島に戻ったらそんな駄菓子の指輪じゃなくて、きちんとしたやつを作ってやる…………もちろん、決して切れることのない鋼鉄製のな」

 ウグイスとシラサギは(目をハートでいっぱいにしながら)林檎のように顔を赤くした。
 さて…………もっと注いでやるとするか。

ウグイス「あっ♥」

シラサギ「んふぃっ………♥」


 〜〜〜
669 :オパビー :2019/03/14(木) 08:28:08.31 ID:Wx87qjxh0
 〜30分後〜

 ああ。
 確かに、噂に違いは無かった。
 確かに、昇天するほどの気持ちよさだ。
 秘湯とは、凄いな。

 ゴボッ

ウグイス「ひっ……… んう

 ふう。
 のぼせそうだ。
 そろそろ出るか。

 俺は膣口から精子を垂らしているウグイスとシラサギを抱え、露天風呂を出た。
670 :オパビー :2019/03/14(木) 08:40:36.26 ID:Wx87qjxh0
 〜〜〜

俺「冷たい牛乳買ってきたぞ」

ウグイス「精子のあとに牛乳…………」

シラサギ「さすがにお腹一杯です」

 売店から戻ってきた俺にウグイスとシラサギが不平を漏らす。
 選択を間違えたな。
 一人で飲むか。
 2人はタプタプになっている腹をさすった。

ウグイス「なんだか、もう妊娠したみたいです」

シラサギ「お母さんですよ〜………なんちゃって?」

 俺達が風呂を出てから四半刻(30分)ほどが経った。
 窓を開け涼しい風を受けながら、しばらく休んでいたのだ。
 もうそろそろ日が暮れる。
 あと半刻(一時間)ほどしたら帰る準備をしなければ。

俺「…………ふぅ」

 流石に疲れた。
 俺は畳に倒れ込み、ため息をついた。
 これでウグイスもシラサギも俺の嫁だ。
 未来が、見える。
 鬼と烏天狗の子ども達に囲まれて、俺とウグイスとシラサギが暮らす未来が。
 良いな。
 俺はまずウグイスとシラサギに気持ちを伝える事にした。

俺「>>下」
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 08:52:55.14 ID:4ujSJhW70
これからは死ぬまでずっと一緒だ
いや…死んだ後もか
672 :オパビー [saga]:2019/03/14(木) 11:39:16.59 ID:ccDQGHqE0
俺「これからは、死ぬまで一緒だ」

 床に寝ころびながら、俺が言う。

俺「いや…………死んだ後もか」

 死がその仲を分かてども。
 一緒にいれればいい。

ウグイス「はい」

シラサギ「ずっと、一緒です」

 ウグイスとシラサギが俺の脇に寝転がり、川の字になる。
 そして、股間に翼を伸ばす。

俺「おっと。流石に今日は疲れた。明日またすればいい」

 俺が翼をそっと遮ると、ウグイスとシラサギがぶぅと口を膨らませた。

俺「勘弁してくれ………」

ウグイス「………分かりました」

シラサギ「また明日ですね」

 …………明日もやるのは決定事項のようだ。
 身の危険を感じた俺は起き上がった。
 ふと思い立ち、持ってきた荷物の中から酒を取り出した。

ウグイス「それは………?」

俺「地元の………鬼ヶ島特産の酒だ。『灼熱地獄』なんていう物騒な名前がついてるが、灼熱のように永遠に冷めないという意味合いを込めて婚姻の決め酒としても飲まれている。どうだ? 飲むか?」

 ウグイスもシラサギも酒を飲んだ事はないだろうが、おちょこ一杯程度なら大丈夫だろう。

ウグイス「飲みますとも」

シラサギ「わ、私も飲んで良いんですか?」

俺「ああ。少しならな」(実際は駄目やで。この世界だけの話や)
673 :オパビー :2019/03/14(木) 11:48:31.76 ID:ccDQGHqE0
 俺はおちょこ二杯と杯を出し、おちょこには水を入れてから少しだけ酒を注いだ。

 トッ

 トッ

 トプトプトプトプトプッ

 俺達の前に、酒が並べられた。

俺「これから先、よろしくな」

 ウグイスとシラサギが頭を下げる。

ウグイス「こちらこそ」

シラサギ「よろしくお願いします」


 くいっ


 喉を溶岩が通り抜けるような感覚。
 焼ける、というより、溶けるようだ。
 やはり鬼ヶ島の酒は旨い。
 ウグイスとシラサギは…………

ウグイス「あちっ、あちっ!」

シラサギ「喉がぁ〜、喉がぁ〜」

 ばたばたと走り回り、口を開け喉に風を送っている。
 あれでもまだ濃かったか。
 …………水をくんでこよう。


 ウグイスは酔ったら陽気になる。シラサギはどうなる>>下
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/14(木) 11:53:42.19 ID:+MuLv/t+o
実はめちゃくちゃ弱くて吐く(先程の精液も)
675 :オパビー :2019/03/14(木) 12:08:30.80 ID:ccDQGHqE0
 ゴクゴクゴクッ

俺「大丈夫か」

ウグイス「まだ熱いです………」

シラサギ「喉がぁ………」

 やはり鬼と烏天狗では酒に対する耐性が違うか。
 しかしあれだけ割ってここまでとは。
 原液で飲んだら喉が潰れるかもな。
 特にウグイスには飲まないように注意してやろう。

シラサギ「あのっ…………」

 シラサギが翼を挙げる。

俺「どうした?」

シラサギ「はぁっ、はぁっ…………う………」

俺「っ!」

 俺は急いでシラサギを水洗式の厠へと抱えた。

シラサギ「おうううううううっ」

 シラサギが吐いた。
 あれだけ薄めて少量を飲んだだけでも吐くほど弱かったか。
 悪いことをした。
 だが婚姻酒は飲むことに意味があるから、その点は問題がないだろう。

シラサギ「えう、えおおおおおおっ」

 先程胃に取り込んだ精液もまとめて吐く。
 厠の水が白く染まる。

シラサギ「えええっ、おお…………はぁっ、はぁっ」

 俺は背中をさすってやりながら、シラサギに聞く。

俺「吐ききったか?」

シラサギ「はぁっ、はぁっ…………らいじょうぶ、れす………」

 チリ紙で鼻周りを拭き取り、口をゆすがせる。

俺「気分は良くなったか」

シラサギ「あい………」

 良かった。
 シラサギは酒禁止だな。
 これも仕方がないことだ。

俺「安静にしておけよ」

シラサギ「はい………」

 俺はシラサギの手を繋ながら居間に戻った。
676 :オパビー :2019/03/14(木) 12:24:05.87 ID:ccDQGHqE0
俺「ウグイスは大丈夫か? 吐き気はしないか」

 ぐったりしているシラサギに水を飲ませ、部屋の隅で休ませた後、俺はウグイスに聞いた。

ウグイス「らい」

 大丈夫か………
 らい?

俺「…………大丈夫か?」

ウグイス「らい」

 いや、ダメそうだ。
 顔は真っ赤になり、浴衣は肩がはだけ、呂律は回っていない。
 完全に酔っている。

ウグイス「しらあぎやん、らいおぶ?」

シラサギ「ウグイスお姉ちゃんの方が大丈夫じゃなさそう」

ウグイス「ええ〜? わらしがよっれるっれ? いあいあわらしゃしらふだお」

 素面では無いことだけは明らかだ。

ウグイス「えへへへ〜。なんらか、たのしいお」

 ヤバそうだ。
677 :オパビー :2019/03/14(木) 12:26:23.45 ID:ccDQGHqE0
 陽気な酔い方ってのが分からんから安価するで。
 やけに陽気になったウグイスは何をする?>>下2つ
 あとどんな言動が陽気な酔い方かも教えてくれれば喜ばしきやで。
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 12:28:51.51 ID:wRI1DYx8o
明るい歌をうたう

普段しないようなスキンシップとか…?(言動)
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 12:30:20.34 ID:cKuu9X0I0
サーゲロ好きいてワロタ

安価なら悲惨な思い出もめちゃくちゃ明るい歌で歌って欲しいわ
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 12:30:50.96 ID:QtrNvbN6O
シラサギを思い切りお姉ちゃんっぽく可愛がる。

普段ならちょっと隠すようなことを言ってみたりとか?
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 12:31:50.81 ID:cKuu9X0I0
おっと歌がかぶったので安価下のを入れて頂けるとありがたい
682 :オパビー :2019/03/14(木) 12:44:36.57 ID:ccDQGHqE0
ウグイス「えへへ。いっきょくうらうお」

 もうしばらく様子を見てみよう。
 ふらふらしながら、ウグイスが立った。
 倒れた時に直ぐ支えられるように、俺はシラサギの近くによった。

ウグイス「ええ〜、みなあま。このうるいう。このあび、はられらまのおよめになりあした〜。うれしい、きゃっ

 ウグイスが恥ずかしそうに頭をかく。

ウグイス「え〜、もりろん、しらあぎらんもいっちょれう。ぱりぱりぱり〜」

 ウグイスが拍手をした。
 俺も拍手をする。
 シラサギはこんなウグイスお姉ちゃん見たくないというふうに壁に向かっている。
 まあ酔いが醒めるまで待つしかないな。

ウグイス「よろおびのきもちおこめれ、うたいあす」

 ウグイスがうふふと笑う。

ウグイス「このうたあ、むかりおあさんにきかせれもらったせいようのうられう。おもいれのうたらんらお」

 くるくるとウグイスが回る。

ウグイス「きいれくららい………」

 すぅ………
 ウグイスが息を思いっきり吸い込んだ。
683 :オパビー [saga]:2019/03/14(木) 12:55:30.09 ID:ccDQGHqE0
 友人よ 調べ変えて
 いざ声 ほがらかにあげん
 歓喜の歌

 楽し 楽しや 歓喜よ
 神の火 天津乙女よ
 迎えよ 我らを 光の殿へ
 汝が手の結ばん 奇しきあやに
 生きとし生くなる 人みな友ぞ

 汝が手の結ばん 奇しきあやに
 生きとし生くなる 人みな友ぞ

 こよなき友なる いとしき妻を
 かちえて幸ある 人よ歌えよ
 歌えよ 一人の友だに持たば
 さあらで寂しき 者は去るべし

 歌えよ 一人の友だに持たば
 さあらで寂しき 者は去るべし

 ものみな歓喜を 天より受けて
 良し悪しへだてず 幸に輝く
 酒あり 愛あり 真の友あり
 虫さえ喜び 天使は空に

 酒あり 愛あり 真の友あり
 虫さえ喜び 天使は空に
 神の御前に立てば 見よ見よ

 行け 行け 限りなき大空高く
 あまたの太陽の 飛び交い馳せ行くごとく
 いざ走れ 友よ
 勝利に赴く英雄のごと
 いざ走れ 友よ

 いざ走れ 友よ
 勝利に赴く英雄のごと
 いざ 英雄のごとく

 歓喜よ 神の火 天津乙女よ
 迎えよ 我らを 光の殿へ
 汝が手の結ばん 奇しきあやに
 生きとし生くなる 人みな友ぞ
 汝が手の結ばん 奇しきあやに
 生きとし生くなる 人みな友ぞ

 抱かん諸人 心合わせて
 見よ星の座に 聖なる父います
 地に伏しあがめずや 主を仰がずや
 星散る彼方 父なる主います
684 :オパビー :2019/03/14(木) 13:01:00.22 ID:ccDQGHqE0
俺「!?」

シラサギ「!?」

ウグイス「えへへ〜。ひらしぶりらったらら、ちゃんろうらえらかな? いろう、よろこびのうら、うぐいるれした」

 怒涛の歌だった。
 ベロンベロンによっていたウグイスは歌ってる間だけ目をカッと見開き、まるで覚醒していたかのように歌っていた。
 凄い、以外に言葉が思い浮かばない。
 やはりウグイスは声が良いだけではなく、才能もある。
 というより、才能に溢れている。

ウグイス「はくしゅ〜」

 俺は気づけば拍手をしていた。
 シラサギも、羽で地面を叩いていた。
 こればかりは、賞賛せざるを得ない。
 酔っているが。
685 :オパビー :2019/03/14(木) 13:14:22.41 ID:ccDQGHqE0
ウグイス「えへへ〜。しあさぎら〜ん」

シラサギ「ひょえ!?」

 ウグイスは不意にシラサギに抱きついた。

ウグイス「かわいいれぇ、かわいいれぇ、とおもいらがらちかずいれいったら、いらんれすよ………そこにしらさりらんがぁ ああかわいいれぇ

 小動物を愛でるように、ウグイスがシラサギを撫で回す。
 シラサギは戸惑いながら、されるがままにされた。

シラサギ「どうしましょう。ウグイスお姉ちゃんが変です」

俺「もう少し見ていようじゃないか」

シラサギ「あれっ、鋼様。なんか楽しんでません?」

 楽しんでなんかいないさ。
 …………いや、酔っているウグイスも新鮮だな、と思っているだけでな。

ウグイス「かわいいれぇ。しららぎわほんおにかわいいれぇ。おねえらんこんらにかわいいしらさりらんがいれ、ほこらしいお〜

シラサギ「あうう…………」

 なーでなーでなーで。

 まあシラサギもまんざらではなさそうだし、良いじゃないか。
686 :オパビー :2019/03/14(木) 13:44:01.99 ID:ccDQGHqE0
ウグイス「かわいいれぇ。はがれさまのたれにがんばっれえらいれぇ」

シラサギ「あれ、ウグイスお姉ちゃん?」

ウグイス「あ、きいれきいれ、はあれさあ。さっきらってねぇしらさりらん、おふろはいるあえにれぇ…………」

 うん?
 温泉にシラサギが入る前にどうしたって?

シラサギ「わー! だめだめ! ウグイスお姉ちゃんそれは言わない約束っ…………」

 シラサギがバタバタと暴れるが、ウグイスは気にせず続ける。

ウグイス「くびわろはれんちなしらぎとろーっ、ていっれ、わらしといっろにしゃてきにもういっらいいっらんらお」

 ほう。
 首輪と破廉恥な下着をとりに。

俺「危ないじゃないかシラサギ! また男に囲まれたらどうするつもりだったんだ!」

 俺は怒った。
 初めてシラサギに向かって怒った。
 シラサギが動きを止め、目に涙を浮かべる。

シラサギ「ううっ………ご、ごめんなさいっ。そ、そっちのほうが、鋼様が喜ぶと思って、二人でお小遣いを使って一回だけやったんです………で、でも取れなくて………」

 はぁ…………
 俺のため、か。

俺「あのなシラサギ。それでお前がまた発作が起きて死にかけたらどうするつもりだったんだ。そのまま死ぬぞ。そんなことをしてまで、とりに行くべき物だったのか?」

 シラサギがしゃくりあげ始める。
 だって、だって、と小さな声で言っている。
 その時、ウグイスが口を開けた。

ウグイス「わらしがわるいんれすよぉ。わらしがとめらかったから。もしらにかあったら、おれえらんがまもっれあげるっれいっらんれすお」

 ウグイスが自分の頭のかんざしを抜いた。
 きらりとかんざしが光る。

ウグイス「もししららぎらんになにかあっらら、ひとごろしになってでもあなたをまもってみせる、っれ。かっこつけれらんれるよらずかしい〜! きゃ〜

 …………そうか。
 それで、危険を冒したのか…………
 俺のせいでも、あるな。
 ウグイスとシラサギは自分自身で身を守らせるべきじゃない。
 俺が守らなくてはいけないのだ。
 俺は、ウグイスになでられながら泣いているシラサギに言った。

俺「>>下」
687 :オパビー :2019/03/14(木) 13:52:12.32 ID:ccDQGHqE0
 ベロンベロンのウグイスの言葉読めなかったらもう少し抑えるで。
 とうかここなんて言ってるのかわからない、ってところは教えるで。
 安価下
688 :オパビー :2019/03/14(木) 14:35:18.70 ID:2tSZq6+a0

 セックス終わったから言うけど、さっきセックスするまえにやったシークレットコンマは
 40以上 首輪セット
 60以上で更に 破廉恥な下着

 をゲットできるコンマだった。
 実は裏で射的をやっていたっていう。
 要はボーナス追加コンテンツ。

 安価下。
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 15:02:02.54 ID:hsZIRAbHo
そんなことさせない
何があっても俺が守ってやる
690 :オパビー :2019/03/14(木) 15:16:36.50 ID:2tSZq6+a0
俺「そんなことはさせない。何があっても、俺が守ってやる」

シラサギ「ぐ、ぐすっ。ごめんなさいっ……………」

ウグイス「わらしも、ごめんれぇ。あそこでしららぎらんをとめれおくべきらったお。わらしっれあぶらっかしいから、ぜえんぶ、はがれさあがまもっれね?」

俺「ああ。分かっている」

 ウグイスが酔っ払いながらも、申し訳無さそうにした。
 一応、完全に酔っている訳ではなさそうだ。

ウグイス「じゃあここられもういっきょくうらうお。きいれくらさい」

 前言撤回。
 完璧に酔っぱらっていた。
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 15:34:12.10 ID:QtrNvbN6O
(喜ぶと思って、は嘘じゃないんだろうけど、前日を踏まえるとこの娘受け入れられるために危険を省みなかった印象が)
692 :オパビー :2019/03/14(木) 15:34:22.63 ID:2tSZq6+a0
 〜〜〜

ウグイス「忘れてください…………」

シラサギ「ウグイスお姉ちゃん…………」

 あの後。
 ウグイスは何曲か続けて歌った後、疲れたと言って俺の腕の中で寝てしまった。
 割と大音量の歌だったため、旅館中に響いていただろう。
 それが下手な歌だったらいいが、なにせウグイスだ。
 まるで本当の歌手、それも劇場の大看板のような素晴らしい歌声だったからか、廊下の前に何人もの客が集まってきてしまった。
 なんとか散らしたが、それほどまでに人を引きつけるほどウグイスの歌は素晴らしかった。

 そしてウグイスの目が覚め、今に至る。
 ウグイスは一眠りして酔いも醒めたらしいが、酔っている間のことを覚えていたらしく、先程とは逆にシラサギの腕の中で慰められている。

シラサギ「ウグイスお姉ちゃん…………」

ウグイス「シラサギちゃああん…………」

 シラサギは微笑んでいった。

シラサギ「あんなことも、あるよ」

ウグイス「………………」

 ウグイスはがっくりとうなだれた。

ウグイス「何にもなかった何にもなかった何にもなかった何にもなかった何にもなかった…………」

 ウグイスが現実逃避をしている。
 シラサギはその頭をポンポンと撫でた。

シラサギ「帰りましょうか」

俺「ああ」

ウグイス「うううぅ……………」
693 :オパビー :2019/03/14(木) 16:01:14.35 ID:2tSZq6+a0
 次の日。

師範「おはよう鋼。遅かったじゃないか」

俺「おはようございます。すいません」

 温泉に行き、しっかりと全身を休めた俺は、一日ぶりに道場の床を踏んだ。

師範「強くなった顔をしてるな。良き。守るべき妻達が出来た、という顔だな?」

俺「っ! なぜ、それを」

 ウグイスはともかく、『達』だ。
 シラサギの事は教えていない。
 ウグイスとシラサギはまた留守番だ。
 やはりシラサギは男に対する過剰な恐怖心があるらしく、むしろ昨日のあの出来事のせいで酷くなったようだ。
 それにしても、どうやって俺が複数人と結婚したことが分かったんだ。
 俺がそう思っていると、浅右衛門はくくと笑った。

師範「勘だ勘。顔を見るだけで大体わかる」

 浅右衛門は竹刀をぶんと振った。

師範「強くなったのさ……お前が前より。それで分かった。守るべき物が出来れば、強くなるのさ。ただ…………」

 もう一度、ぶんと振る。
 次の瞬間、俺は首もとに突き刺さろうとしていた竹刀を叩き軌道を逸らした。

師範「良い反応だ。ただ………一つだけ気をつけよ。守るべき物が壊れた時、的確に動け。出来なければ、お前も壊れる。そして、二度となにも守れなくなる………気をつけよ」

 そう言った浅右衛門の顔に、一瞬影が落ちたように見えた。
 俺は頷いた。

俺「>>下」
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 16:51:36.77 ID:vinHP7qI0
もしかしてそれは師範の実体験なのか?
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 18:03:16.24 ID:yI4wfh2BO
エビフライ語
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 18:03:51.99 ID:yI4wfh2BO
誤爆 ごめん
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 19:24:18.94 ID:+tvWGMX/o
どこ誤爆だ気になるやんか卑怯だぞそれ!
698 :オパビー [saga]:2019/03/14(木) 19:38:36.46 ID:2tSZq6+a0
 >>695 www
699 :オパビー :2019/03/14(木) 19:50:42.37 ID:2tSZq6+a0
俺「肝に命じておきます」

 考えたくはない。
 それに、起こっても欲しくないが、例えばウグイスかシラサギのどちらかが死んだとき。
 俺が哀しみに暮れている暇は無いと言うことだ。
 もう一人を、死んだ一人の分まで全力で守り通さなければいけない。
 残った光も失ってしまわないように。

俺「それは、師範の実体験なのですか」

 俺は浅右衛門にそう聞いた。

師範「……………………………ああ」

 浅右衛門は受付でこっくりこっくりと船を漕いでいる桃霧に目をやる。

師範「………哀しいかな、哀しいかな。目の前で大切なモノを壊され、それに泣きすがり絶望したばかりに更に失った。なんと、哀しいかな」

 その瞳は、深い闇色に染まっていた。
 聞いてはいけないことを聞いてしまったかもしれない。

師範「もしあの時、哀しみを力に変えることが出来たなら…………もしあの時、冷静にいつも通りに動くことが出来たなら、あるいは……………」
700 :オパビー [saga]:2019/03/14(木) 19:52:38.68 ID:2tSZq6+a0








 ゾクッ













 浅右衛門の口が、左右に裂けた。





師範「私に殺されることも、なかったやもしれないな」
701 :オパビー :2019/03/14(木) 19:54:47.53 ID:2tSZq6+a0
 シラサギに義羽のこと教えるのすっかり書き忘れてたで。
 というわけで前日(温泉帰り)に戻るわ。
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 20:06:01.25 ID:ejQUMo1Uo
ヒェッ
703 :オパビー :2019/03/14(木) 20:15:49.21 ID:2tSZq6+a0
 温泉から帰ってきて。

俺「三人で寝るのか?」

 暑いと思うぞ。
 しかし、ウグイスは聞かない。

ウグイス「いえ、でも蚊帳は一つしかありませんし、鋼様だけ蚊帳の外というのは少し…………」

シラサギ「そうです! 鋼様いつも蚊に噛まれたところ掻いてるじゃないですか。だから夜くらいは蚊帳の中に!」

 その気持ちは嬉しいのだがな。
 昼の出来事があった直後に一緒に寝るというのは…………

ウグイス「一緒に寝ましょうよ」

シラサギ「そうですよ」

 ううううむ。
 二人が合わさると怖いんだが。
 明日の朝気づけば性交に持ち込まれてそうで。

俺「…………分かった。汗臭いって言わないでくれよ」

ウグイス&シラサギ「「やったー!」」

 はぁ………
 まあ、悪くはないか。


 〜〜〜〜


 俺が素振りを終え布団に戻ってくると、二人が間を開け寝ころんでいた。

ウグイス「さあさあ川の字ですよ」

シラサギ「鬼さんこっちら」

 ………………可愛いなもう。
 俺はどっかりとその間に寝転がった。

ウグイス「はぁ…………鋼様の二の腕抱き枕…………幸せです

シラサギ「こっちもです

 両脇から、胸を押し付け気味にウグイスとシラサギが腕に抱きついてくる。
 暑い。
 二人も暑い筈なのだが、幸せそうだし、今日は我慢してやるか。

俺「そうだ、シラサギ」

シラサギ「ん? なんですか、鋼様?」

 さて、本題だ。
 俺は懐から一枚の綺麗な紙を取り出した。
 昼になぜか射的の景品に置いてあって、俺が獲得したものだ。

 どのようにこれを説明するか>>下
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 20:31:17.31 ID:ejQUMo1Uo
もし腕がまた使えるようになるとしたらどうするか聞いて説明
705 :オパビー [saga]:2019/03/14(木) 22:28:28.96 ID:2tSZq6+a0
俺「なあ、シラサギ」

シラサギ「はい。その紙は………?」

 俺は天井を見ながら聞く。

俺「もし、翼がまた使えるようになったら、どうする?」

シラサギ「翼が、ですか………」

 シラサギは俺の腕に額を擦り付けながらこたえる。

シラサギ「前みたいにまた、ウグイスお姉ちゃんと一緒に、空を飛びたいです」

 やはり、空を飛びたいのか………
 シラサギは時折何でもないところで翼を羽ばたかせ、重心を崩し転んでしまう。
 シラサギは、まだ片翼に慣れて無く、両翼があると思い羽ばたいてしまうと言っていた。
 ………慣れていない訳ではない。
 シラサギは片翼でも普通に生活しているし、重心も普段はきちんととれている。
 片翼になったのも、もう何年も前のようだ。
 しかし羽ばたいてしまう。
 空が見えるとき、もう一度飛ぶことに、憧れているから。

俺「>>下」
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 22:31:54.45 ID:Tr5s2JW70
なら・・・もう一度飛ぶ可能性にかけてみるか?
707 :オパビー [saga]:2019/03/14(木) 22:55:46.92 ID:2tSZq6+a0
俺「なら……………もう一度飛ぶ可能性に賭けてみるか?」

シラサギ「え………」

ウグイス「まさか、その紙は………!」

 俺は2人によく見えるように申込書を月明かりに照らす。
 金色で縁取られた淡い黄色の紙。

俺「これで、シラサギの翼を作ることが出来る。だが、この技術の性質上、人によっては適合しない事がある。そうなったら、それはただの外見の義羽、シラサギは飛べない。飛べない可能性があると知っても、義羽を作るか?」

 義羽は作れる、だが動作については適合する事を願うしかない。
 適合すればそれこそ手足のように動かすことが出来るが、もし適合しなければ動かすことが出来ない。
 不適合者は稀にいるらしいが、それがシラサギでないことだけを祈ろう。

シラサギ「もちろん、飛びたいですっ…………!」

 シラサギは目に涙を浮かべながら、大きく頷いた。
 よし。
 そうと決まれば今度、これを送るか。
 ウグイスとシラサギはより一層俺の二の腕を抱きしめた。
708 :オパビー :2019/03/14(木) 22:57:01.04 ID:2tSZq6+a0
 因みに翌朝は朝から盛ったで。
 さて、書ききったし浅右衛門の所に戻るで。
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 23:05:11.57 ID:ejQUMo1Uo
おつしょうがないね
サブも魅力的なキャラが多いから楽しみ
710 :オパビー [saga]:2019/03/14(木) 23:06:32.20 ID:2tSZq6+a0
 氷のように冷たい空気が降りた。
 背筋を恐怖が這い上がる。
 浅右衛門は奪われたのではなく、奪ったのだ。
 誰かから、大切な何かと本人の命を。
 実体験とは、そういうことか。
 これ以上踏み込むのは危険だ。
 俺はそこで質問を切り上げた。

師範「くくく。では鍛錬に励めよ。殺意を鍛えよ。守るべき物を守るために、な」

 そう言って浅右衛門は他の生徒の所へと歩いていった。
 山田浅右衛門…………
 得体の知れない恐ろしさとは、こういうことをいうのだな。
711 :オパビー :2019/03/14(木) 23:09:56.90 ID:2tSZq6+a0
 イベントが無くなったで。
 シラサギの義羽の仕立てシーンは地味だし、終わっても届くのだいぶ先だし。
 そろそろ鬼ヶ島に帰るシーンにする?
 鬼ヶ島に帰っていろいろやったら、あとはエピローグになるやで。
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 23:11:06.47 ID:uAlZfPNXo
鬼ヶ島戻ろか
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 23:27:57.94 ID:ejQUMo1Uo
帰って火緋金様の反応見たいしね
714 :オパビー :2019/03/14(木) 23:30:19.04 ID:2tSZq6+a0
 では最後に浅右衛門と戦って帰るで。
715 :オパビー [saga]:2019/03/15(金) 08:17:00.67 ID:MdzMuRsV0
 今日で、剣術の稽古が終わる。
 つまり俺が江戸に来てから1ヶ月が経ったと言うことだ。
 ウグイスは相変わらず美しい歌を奏で、シラサギは男に対する恐怖心がそうとう薄れた。
 もう俺以外の男を見ても大丈夫だ。
 近くに俺がいるという条件付きだがな。

 ちょうど稽古も終わるし、今日鬼ヶ島に帰ろうと思う。
 まだ色々と学びたいことはあるが、あまり長く鬼ヶ島を離れる訳にもいかない、
 嫁が出来たことも火緋金様にお伝えしなければ。

 この1ヶ月で、俺は相当に強くなった。
 殺気の切り替えをほとんど完璧に出来るようになった。
 江戸に来た時と比べれば、まだ浅右衛門と戦えるだろう。
 ………………戦える、か。
 戦ってみようじゃないか。


 〜〜〜


俺「今一度、戦って貰えないでしょうか」

師範「……………いいぞ」

 稽古の終わり、今日は最終日のため昼に俺は浅右衛門にそう言った。
 稽古場の隅から、ウグイスとシラサギが応援する。
 あの2人には既に浅右衛門が滅茶苦茶に強いと伝え、またそれと戦うということも伝えている。
 浅右衛門はくくと笑った。

師範「そうだその目だ。良いぞ。前に言ったように殺す気でこい。全力で来い。私が本気で受けて立とう。桃霧!」

受付嬢「はいっ!」

 桃霧がたたたっと走って来て、くるくるっと宙返りをした。
 浅右衛門が刀と化した桃霧を掴み、抜いた。
 シュルルルンッ、と心地の良い音がして、その美しい刀身が姿を表す。

師範「宜しくな。桃霧」

 チンッと刀を納める。
 稽古場の空気が変わった。
 生徒たちは稽古を止め、揃って壁際に整列する。
 唯一横助という生徒だけが合図のために残る。

師範「たった一ヶ月でよくここまで成長したなぁ鋼」

俺「新しい事を学んだだけです」

師範「くくく。凡人は学んだだけでは強くは慣れんよ」

 ズオオオッと浅右衛門が殺気を表に出し始める。
 黒い炎のようなものが浅右衛門の背後に立ち上る。
 実際はそんなものは無いが、そうと幻視させるかのような殺気だ。
 やはり、浅右衛門は強い。

 だがっ、負けない!

師範「横助。気絶すんなよ」

弟子1「はい!」

 気絶だと?
 なぜあいつが気絶する要素が…………
 まあいい。
 今は浅右衛門だけに集中する。
 筋肉が有り得ないほどの殺気に晒され、硬直する。
 ほぐれろ…………
 ほぐれた。
 よし。
 握力を込め、抜刀に備える。
 浅右衛門も姿勢を低くし、いつでも俺を殺しにくる構えだ。
716 :オパビー :2019/03/15(金) 08:34:45.58 ID:MdzMuRsV0
 横助が手を上げた。
 あれが下ろされれば、開始だ。
 一瞬で、終わらせてやろう。
 浅右衛門がギリギリと力を貯める。
 横助の手が動いた。

横助「はじ

 ドンッ!

 俺は一気に殺気を解き放った。
 浅右衛門の殺気とぶつかり合う。
 まるで空気そのものが震動するような気配を感じた。
 抜刀。
 横凪。
 相手を刀ごと両断する超質量の刀技。
 この道場に来た時に、浅右衛門に放ったものだ。
 しかし、浅右衛門はいなそうともせず、真っ向から俺に突きを放ってきた。
 まさか相打ちになるつもりかっ。
 いやっ、違う。
 俺だけが死ぬ。
 ガクッと姿勢を落とし、その突きを避ける。
 浅右衛門は跳んでいた。
 横凪を避けつつ、俺を[ピーーー]ために。
 刀の質量を利用し、俺は素早く半回転し浅右衛門に向く。
 既に浅右衛門の第二撃が来ている。
 無造作な縦振り。
 しかも俺に背を向けたまま。
 なるほど姿勢を変えなければ素早い二撃が出来る筈だっ!
 俺は刀でいなし起動を変える。
 その時、刀が跳んだ。
 いつの間にかにこちらを向いていた浅右衛門が突きを繰り出していた。
 避けられない。
 死んだ。
 浅右衛門の突きは、俺の額に突き刺さった。


 ゴッ


 ん?
 ゴッ?

 俺は後ろに倒れ込んだ。

師範「強くなったな。私に三手目を放たせたのは、お前が初めてだ。独眼の鬼よ。また機会があれば戦おうぞ」

 フッと浅右衛門の殺気が静まる。
 負けた。
 浅右衛門は抜刀すらしていなかったのだ。
 鞘に納めたまま戦っていた。
 まだ、これでも本気では無いのか。
 俺の額から血が垂れる。
 俺は仰向けのまま、ため息をついた。

俺「無茶苦茶だ…………」

 勝てない。

師範「くくく。ほめ言葉と受け取ろう」

 浅右衛門はくくくと笑った。
717 :オパビー :2019/03/15(金) 09:25:08.83 ID:MdzMuRsV0
ウグイス「あれっ、負けた?」

シラサギ「何も見えなかったです…………」

 ウグイスとシラサギが俺が倒れている事に驚いている。
 俺は起き上がった。

弟子1「……………」

 見れば、横助が手を上げたまま倒れて気絶している。

師範「起きろっ」

弟子1「はっ!」

 横助が浅右衛門に竹竿で叩かれ、目を覚ました。
 まさか、殺気か?
 殺気で気絶したのか。
 近距離に、それも俺と浅右衛門の殺気がぶつかり合う所にいたからか。
 殺気は人をも気絶させるのか。

弟子1「師範負けました?」

師範「馬鹿。勝った」

弟子1「ですよね!」

 俺は立ち上がり、ウグイスとシラサギの元へ寄った。

俺「帰るか」

ウグイス「血が出てますが」

俺「唾でもつければ治る」

 俺はそういったが、シラサギが水を持ってきて俺の額を洗った。

シラサギ「……………」

 俺の額を洗い終わると、シラサギは満足そうに頷いた。

俺「今度こそ帰ろう」

ウグイス&シラサギ「「はい」」

 俺は入り口まで来ると、最後に道場に一礼した。

桃霧「じゃあね〜、ウグイスちゃんシラサギちゃん。げんきでね〜!」

 桃霧が手を振る。

ウグイス「ありがとうございました!」

シラサギ「また遊びましょうね!」

 2人はパタパタと翼を振りかえした。

師範「強くなれよ」

 桃霧の隣に立つ浅右衛門が腕を組んだまま言った。

俺「はい」

 返事はそれだけで充分だ。
 もっと強く。
 もっともっと強く。
 いつか、浅右衛門を倒してみせる。
 俺達は道場を去った。
718 :オパビー :2019/03/15(金) 11:00:19.07 ID:0SrlGF6z0
ウグイス「ららららー……………らららららー……らぁ、らららー………♪」

 船に揺られながら、ウグイスが船首で歌っている。
 不思議と魚が集まり、ウグイスの歌を聞いているようだ。
 船酔いでぐったりしている膝の上のシラサギを撫でながら、俺は遠ざかる江戸を見る。

 ぎぃ………ぎぃ………

 短い一ヶ月だった。
 道場に入り、浅右衛門に負け、ウグイスを買い、ウグイスを劇場に連れていき、ウグイスがさらわれ、ウグイスを助けて、シラサギを引き取り、温泉に行き、契りを交わし。
 短い一ヶ月だった。
 しかし、俺は色々と変わった。
 強くなった。
 守るべき物ができた。
 ウグイスと、シラサギ。
 奇しくも俺が命を助け、再会した今は無き村の娘たち。
 俺の妻。
 永遠に、守り通してやる。

 ぎぃ………ぎぃ………

ウグイス「らー、らーらーらーらー……………らぁら、らーら………らーらー……ららー……………♪」

 ウグイスの夢。
 前に聞いてみた事がある。
 やはり、歌手になることのようだ。
 あの声を持っているのなら、すぐに叶うだろう。
 鬼ヶ島の劇場で、ウグイスの歌が響く。
 何人の男が聞き惚れるだろうか。
 残念だったな。
 何人の男が惚れたとしても、あの歌声は俺の物だ。
 毎日、欠かさず聞こう。
 いつ、何時でも俺のために歌わせられる。
 大看板歌手の、何人もの男を惚れさせる歌声を。
 楽しみだ。

 ぎぃ………ぎぃ………

 シラサギの夢。
 ずっと、俺のそばにいれれば、それでいい、と言っていた。
 今は膝の上で寝ている。
 もう、叶っている夢だな。
 飛べない天使に、翼を授けた。
 あと3ヶ月もすれば、出来上がった翼が鬼ヶ島に届くだろう。
 無事適合した義羽は、どう動くだろうか。
 どれほど美しくこの天使を空に飛び立たせるだろうか。
 楽しみだ。

 ぎぃ………ぎぃ………

 俺の夢。
 強く、まだ強く。
 何年でも、何十年でも強くなり続ける。
 強くなる、目的も出来た。
 守る。
 何年でも、何十年でも守り続ける。
 家族に囲まれて。
 家族………
 そう言えば、夫婦の間には子供が産まれるのか。
 まだ妊娠の兆候はない。
 …………楽しみだ。
719 :オパビー :2019/03/15(金) 11:02:57.81 ID:0SrlGF6z0
船頭「そぉろそろ着くぞお」

 船頭が言った。
 ああ、降りる準備をしようか。

俺「起きろ」

シラサギ「おおう…………」

 気持ち悪そうな声を出しながら、シラサギが起きた。


 〜〜〜
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 11:15:04.73 ID:HjWP96T4o
乗り物にも弱いのか可愛いわ
人前でザーゲロしたりしないように気をつけろよー
721 :オパビー :2019/03/15(金) 11:16:04.27 ID:0SrlGF6z0
火緋金様「まずはよく帰ってきたと言おう」

俺「は! この鋼只今戻って参りました!」

 俺は頭を下げ、火緋金様に帰還の言葉をかける。
 ウグイスとシラサギも俺に続いて頭を下げる。
 俺は帰ってきて早々、火緋金様の謁見の間に案内された。
 なにかやらかしたか?

火緋金様「聞いたぞ、鋼。お前江戸で強姦殺人犯を捕らえたようじゃないか」

俺「はは!」

火緋金様「江戸で娘が消える事件、俺の部下が何ヶ月も追っていた事件だ。それをまさかお前が捕まえて戻ってくるとはな。よくやったぞ!」

俺「ははあ!」

 お褒めの言葉を頂いた。
 有り難き幸せ。

火緋金様「娘が既に殺されていたのは胸が痛いがな。そちらの娘、その強姦殺人犯に捕まっていた娘だと聞いたぞ。お前が引き取ったのか。良いことだ」

俺「は!」

 俺は再び頭を下げた。
 火緋金様が頭をあげるようにと言い、俺とウグイスとシラサギは頭を上げた。

俺「ところで火緋金様。一つ宜しいでしょうか」

火緋金様「どうした? 鋼よ」

 俺は頭を上げ、火緋金様にウグイスとシラサギを示した。
 この2人の事を紹介しよう。

俺「>>下」
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 11:26:46.29 ID:WCTvwbGYO
妻二人です
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 11:27:34.21 ID:HjWP96T4o
責任を持って身請けした
ゆくゆくは妻としたいと考えているがお許しいただけるでしょうか
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 11:28:23.08 ID:HjWP96T4o
おっと江戸(風)だから上から許可とかいらんか
725 :>>722だけだと説明に乏しいから>>723と合体させたで :2019/03/15(金) 11:49:43.06 ID:0SrlGF6z0
俺「この度、このウグイスとシラサギの二人を妻として迎え入れることにいたしました。お許し頂けるでしょうか!」

 火緋金様は一瞬驚いたような顔をしたが、直ぐに元の表情に戻り、言った。

火緋金様「許すも何も、別に俺の許しを貰う必要はないだろう。大切にせよ」

俺「はっ! 一生をかけて守ってゆきます!」

 俺がそう言うと、火緋金様は朗らかに笑った。

火緋金様「はっはっは。男の鬼が生まれれば、俺の元に持ってくるが良い。名を授けてやろう」

 おお………!
 名を……………!

俺「ありがたきっ、幸せ!」

火緋金様「ああ」

 鬼ヶ島の盟主より名を授かるのは、素晴らしきことだ。
 かく言う俺も先代盟主紅蓮(グレン)様よりこの名を授かっている。
 名付けられた鬼は強く、逞しく成長する。

火緋金様「鋼の妻たちよ」

ウグイス&シラサギ「「はい」」

火緋金様「鋼を宜しくな。こいつ頭が硬いから無茶なことも突き通しちまうんだ。だから、抑止力になってやれよ」

 すでに浅右衛門に挑むという無茶をやらかしている俺はなんとも言えない。

ウグイス&シラサギ「「わかりました!」」

 二人の返事はとても力強く、覚悟を感じた。
 俺、そんなに信用が無いか。

火緋金様「あっはっはっは! いい返事だ! 鋼、良い嫁を貰ったじゃないか!」

 火緋金様まで………

俺「は。有り難き、お言葉………」

 俺は、少しだけ日々の行動を反省した。
726 :オパビー [saga]:2019/03/15(金) 12:00:08.46 ID:0SrlGF6z0
 というわけで、まあ終わりや。
 あとはエピローグやで。
 ヒラナリと同じ五年後にするで。
 子ども達の名前を決めてもらうんやが、参考までに火緋金の妻達と子どもの名前やで。
 全員鬼の純血家系や。

妻1:金剛(コンゴウ)
妻2:真珠(シンジュ)
妻3:白金(ハッキン)
子1(女):紅玉(コウギョク)
子2(女):碧玉(セイギョク)
子3(女):翠玉(スイギョク)
子4(男):黄金(オウゴン)
子5(男):白銀(シロガネ)

 あと生まれてくる種族やが、男の子は父方の種族に、女の子は母方の種族になることが「多い」で。
 まだ安価じゃないから焦んなや。
727 :オパビー [saga]:2019/03/15(金) 12:04:13.95 ID:0SrlGF6z0
 というわけでその後安価。

 ハガネの五年後>>下1
 ウグイスの五年後>>下2
 シラサギの五年後>>下3
 ウグイスの子供(人数のみ)>>下4
 シラサギの子供(人数のみ)>>下5
 どんな家庭を築いているか>>下6
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 12:17:05.95 ID:qvZV8uC5o
鬼ヶ島一の道場の師範に
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 12:23:36.96 ID:HjWP96T4o
歌手として活躍。たまに戦災を受けたとこに復興支援コンサートもしてる
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 12:42:58.81 ID:lJM5zKW7O
見た目は色気のある美人に、中身は大きく変わらず
二人の手伝いをしながら「そばにいれればいい」を実践し続けている
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 12:48:32.65 ID:p1QY+YNno
2人
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 13:04:11.51 ID:bRxN4M3R0
3
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 13:25:29.71 ID:FSmSfO2Yo
島の理想といわれる程円満
734 :オパビー [saga]:2019/03/15(金) 13:48:28.85 ID:RWu1npoL0
 おk。
 じゃあ子供安価。

 ウグイスの子。『名前、性別、種族、年齢』>>下1・2
 シラサギの子。『名前、性別、種族、年齢』>>下3〜5

 たぶんこれがハガネ編最終安価やで。
735 :オパビー :2019/03/15(金) 13:52:59.55 ID:RWu1npoL0
 あんま安価連発すんの良くないんやろうけど。
 安価下。
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 14:39:39.08 ID:Y7R7EL9/O
名前 橄欖(かんらん)
性別 女
種族 鬼
年齢 2歳

ペリドットの和名で、宝石言葉は夫婦愛と幸福だそうな
種族に問題あったら変えてください
737 :オパビー :2019/03/15(金) 14:46:43.18 ID:RWu1npoL0
 >>736 可愛い名前。
 いいと思うで。
 あと4人。
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 15:19:13.79 ID:Vrm+XuCco
フミルイ

3歳
烏天狗
739 :オパビー :2019/03/15(金) 15:27:48.61 ID:RWu1npoL0
 >>738 漢字で書くと?
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 15:32:28.45 ID:Vrm+XuCco
烏天狗の名前カタカナだったので真似てみましたけど、アイヌ語だから漢字はないんだ…
741 :オパビー :2019/03/15(金) 15:41:08.56 ID:RWu1npoL0
 調べてみた。
 雷鳥なんね。
 雷鳥(ライチョウ)でええか?
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 15:45:45.13 ID:FSmSfO2Yo
錺(カザリ)

3歳
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 15:49:07.38 ID:Vrm+XuCco
>>741 エゾライチョウなのでライチョウではないです(もっとかっこいい)
でも人名だしライチョウでもおkです
744 :オパビー :2019/03/15(金) 16:02:36.30 ID:RWu1npoL0
 >>743 了。
 >>742 ええね。
 あと二人。
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 16:17:46.13 ID:o0VBtRTCO
>∩(’・ω・‘)∩<
桃花鳥(とき)

3歳
天狗
746 :オパビー :2019/03/15(金) 16:22:02.73 ID:RWu1npoL0
 >>745 天狗?
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 16:22:19.83 ID:i83nkvUo0
鐡 くろがね

2歳
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 16:30:37.52 ID:o0VBtRTCO
鬼と鳥天狗のフュージョン
749 :オパビー :2019/03/15(金) 16:41:27.46 ID:RWu1npoL0
 >>748 おk
 >>747 やっと鬼男子が来た。良き。
 終了〜。
750 :オパビー [saga]:2019/03/15(金) 21:58:38.76 ID:RWu1npoL0
ウグイス「ただいま〜。やったよパパ!」

シラサギ「おかえり!」

俺「おお、ウグイス。妙にご機嫌じゃないか。何か、良いことがあったのか?」

ウグイス「あのね、憧れの緑山テルコさんと一緒に講演することになったんだよー! それにあの歌舞伎の三太夫さんも一緒なんだよ!」

俺「おおっ! 凄いじゃないか!」

シラサギ「すごーい! やっぱりウグイスお姉ちゃんだよね!」

 パタパタと『両翼』をシラサギが羽ばたかせて喜ぶ。

 俺がウグイスとシラサギと結婚してから五年が経った。
 この五年の内に、俺は浅右衛門を倒した。
 もちろん殺してはいないぞ。
 俺は更に力を付け、鬼ヶ島の武士として島を守りつつ、鬼ヶ島の道場の師範になった。
 若い奴らを容赦なく鍛え上げ、そして心強き武士として世に送り出す。
 もちろん、強盗や詐欺など力を間違った方向に使ってしまうものもいるが、その時は俺が責任を持って首を討ちに行く。
 途中で投げ出す奴は放っておく。
 所詮その程度だったという訳だ。
 放り出す奴がいるほど厳しい訓練があるにも関わらず、道場には毎日のように新しく教えを乞いに来る生徒がいる。
 時には京都という遠い都市からも来るようだ。
 守りたい物があるなら、俺の所に来るが良い。
 死ぬまで守り通す方法を教えてやる。
 死ぬほどな。

 ウグイスはあれから予想通りに歌声を買われ、歌手として世間に出た。
 今では有名になり、月20回以上の講演を抱えている。
 時には戦災を受けた村への復興支援として地方での講演などもしている。
 講演で集めたお金を復興資金として寄付するのだ。
 そして今聞いた通り、とうとう夢に見ていた伝説の歌手、緑山テルコと共演が決まったようだ。
 三太夫も有名で、広く浮世絵が出回っており、店先に飾っている店も多い。
 要約すれば、凄いことなのだ。

 そして、ウグイスと俺の間に子供が出来た。
 鬼の女の子橄欖(カンラン)と烏天狗の男の子雷鳥(ライチョウ)だ。
 カンランは3歳でライチョウは2歳だ。
 二人ともとても元気で、ライチョウは少し目を離せばすぐに飛び立ってしまうほどだ。

 シラサギは大きく成長した。
 背は高くなり、胸はたわわに実り、ウグイスに勝るとも劣らない程まで成長した。
 しかし男に対する恐怖は5年が経った今でも根強く残っており、やはり俺が近くにいないと男を見ることすら出来ないようだ。
 歌の講演のため各地を飛び回るウグイスと違い、静かに鬼ヶ島で、俺の横で暮らしている。
 つまり何日かはウグイス抜きでシラサギが隣にずっといるという状態だから、夜の回数ももちろん増える。
 ウグイスは逆に地方巡回中は溜まるらしく、ウグイスが帰ってくる夜は色々と激しい。

 もちろん、シラサギとの間にも子が生まれた。
 鬼の女の子錺(カザリ)と天狗の女の子桃花鳥(トキ)、それに鬼の男の子鐡(クロガネ)だ。
 カザリとトキは3歳の双子で、トキはウグイスやシラサギと違い両手が翼になっているのではなく、背中から羽が生えているため烏天狗とは違い天狗と言う。
 クロガネは待ち望んだ鬼の男の子で、2歳だ。
 俺が生まれたばかりのクロガネを火緋金様の元に連れて行くと、待ち望んだ! と言われ、ずっと以前から考えていたらしいクロガネという名を授かった。
 すでにクロガネは力が強く、この前馬切り刀を軽々と持ち上げたときは流石に驚いた。
751 :オパビー [saga]:2019/03/15(金) 22:50:39.68 ID:RWu1npoL0
 ところで、今シラサギには両翼がある。
 あれからすぐに義羽は鬼ヶ島に届き、箱を開けたときのシラサギの顔と言ったら。
 シラサギはすぐにその義羽をつけ、ウグイスの手助けのもと空を飛ぶ練習をしていた。
 一年ほどの歳月をかけ、徐々にシラサギは飛ぶことが出来るようになり、今ではウグイスと同じように飛び回ることが出来る。
 今では、子供達に飛び方を教える側だ。

俺「さて、ウグイスにシラサギ。ウグイスの事を祝って、江戸の方にでも珍しいもの食べに行くか」

ウグイス「わあ、楽しみ!」

シラサギ「今度はどこに行くの?」

俺「そうだなぁ。子供達と食いに行けるもんだろ? 冷たくてあま〜いものなんてどうだ?」

 あそこは話には聞いていたが、行ったことは無かったな。
 冷たくてあま〜いもの。
 その単語を聞くなり、二人は目を輝かせた。

ウグイス「なにそれ!? そんなものが夏に食べれるの!?」

シラサギ「聞いただけでもおいしそう! いこ! みんなー! ぱぱが食べに連れてってくれるってー! 準備してー!」

 ドタドタと家の中が一気に騒がしくなった。
 うむ。
 元気で何より。
 誰もが羨み、目標にするような円満な家庭。
 それは俺達のことでは無いのだろうか?
 実際、瓦版でそう紹介されたのだがな。
 ふふ。
 誰もが羨む家庭か………
 こそばゆいな。

 …………それにしても。
 家庭というのは、良いものだ。
 いつでも、どんなときでも、こうして笑顔にあふれるのだから。
752 :オパビー [saga]:2019/03/15(金) 22:57:39.19 ID:RWu1npoL0
 と、言うわけで。
 ハガネ編終わり。

写影機&万能薬「あれ、俺は?」

 使われなかったやね。
 まあ写影機は裏でウグイスの初舞台とかシラサギの初めての義羽飛行とかウグイスとシラサギのダブル産卵とか撮ってたから良いじゃないか。

写影機「まあ…………」

万能薬「俺は?」

 知らん。

万能薬「おい」

 さて、ハガネ編終わりや。
 次、大雪鳥兜編に行く前に、ちょっと感想を聞きたいで。
 批判や指摘も結構。
 今後の創作活動の糧に、教訓にするで。
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 23:11:56.23 ID:bBLWnJKUo
内容に関しては私にはぴったりハマってとにかく良すぎるの一言、感想になってなくてすみません

気になるのは平日昼の時間帯に複数安価が出るとなかなか埋まらなくて、見てる方としても気まずいことがあります
作者さんが構わないならこちらも気にしなくて良くなるし構わないんですけどね
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 23:18:23.02 ID:CUsquMZso
おつです
まとめうまいなあー
話の流れの安価をすぐ使わず組み立ての中で自然に埋め込むのも初めて見た
755 :オパビー :2019/03/15(金) 23:18:26.22 ID:RWu1npoL0
 >>753 感想有り難き。
 まあそれはどうしても平日の昼に出してるワイが悪いんだけどな。
 なるべくゴールデン(夜中)に出すようにするで。
 なかなか埋まらない時はきなが〜に待ってるから大丈夫やで。
 どうしても埋まらないときは寝るで。
756 :オパビー :2019/03/15(金) 23:22:19.16 ID:RWu1npoL0
 >>754 感想有り難き。
 ヒラナリ編の

 1:殴って泣かせる。
 2:ラブラブセックス

 のときは流石に焦ったがな。
 あそこは自分でもよくまとめられたなと思ってる。
 感想有り難きやで。
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/16(土) 00:50:14.86 ID:40+zUkf00
おつです
けっこうこのスレ好きです
バケモノ級のイチモツをうまく捌けてるのすき
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/16(土) 01:44:26.01 ID:Uf5KuS+I0
お疲れ様でしたー、良いほのぼのエンドだった
主の文章はシリアスエロほのぼのどんな安価でもキレイに捌けるの凄いと思うし好きです
759 :オパビー :2019/03/16(土) 05:37:17.81 ID:8ZwIQnQj0
 捌けてるというか何というか。
 無理やり飲み込ませてると言うか。
 >>757 >>758 感想ありがとうやで。
 じゃあ次から大雪鳥兜編始めるで。
 大雪鳥兜目線や。

 大雪鳥兜の名前(元からあるか新しい買い主につけられたか)>>下
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/16(土) 05:58:29.67 ID:kdsYGquDo
新しいので
761 :オパビー :2019/03/16(土) 06:08:56.57 ID:8ZwIQnQj0
 では新しい名前>>下。
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/16(土) 06:17:25.45 ID:2dQTamSQ0
紫稀(しき)
763 :オパビー :2019/03/16(土) 06:50:36.88 ID:8ZwIQnQj0
 ハガネと同じ時系列(5年後)。

 私。
 私の名前は、紫稀。
 さんちゃんの妻。
 さんちゃんはすごくかっこよくって、人気者。
 みんなが舞台の上で舞うさんちゃんに歓声を浴びせる。
 私は、さんちゃんからこの名前を貰った。
 そして、子供も貰った。
 23人。
 みんな口を揃えてママ、ママと私のことを呼ぶ。
 とっても可愛い子供達。
 それに、さんちゃんの血と混じってどうやら毒が弱まっているみたい。
 大雪鳥兜のどれあどがそのまま残らないのは残念だけど、これなら大雪鳥兜の血は絶滅しなくて済みそう。
 そして、今も。
 また次の子が私のお腹の中にいる。
 早く種になって、生まれてきてくれないかな。
 拳一個くらいの、つるんとした私たちの種。
 生まれたら鉢に植えて、水をあげる。
 しばらくしたら、芽が出て歯が出て、綺麗な花のつぼみができる。
 それがぽんっ、と開けば、中から小さい、妖精みたいな赤ちゃんが出てくる。
 ああ、たのしみだなぁ。
 今は5つほど鉢植えが埋まっている。
 この子達も、早く生まれてこないかな。
 この子は、もうちょっとで生まれそうだな。
 お腹にいる子も生まれたら、30人。
 たのしみ。
 私達の、子供達…………
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/16(土) 06:54:34.75 ID:GG/erBYOo
23……23人!?
あっ30人になるのね…は?
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/16(土) 07:09:53.88 ID:kdsYGquDo
さんちゃんってもしかしてもう名前出てるあの人…?
世界観しっかり繋がり感じれるのはとてもよい
766 :オパビー :2019/03/16(土) 07:13:01.64 ID:8ZwIQnQj0
 私とさんちゃんの出会いは、遡ること5年。
 奴隷市場でだった。

私「あ! そこのお兄さん! どうですか私! 美人でしょ! ………ああ、行っちゃった………」

 私は子孫を残すのに必死だった。
 大雪鳥兜のどれあどの仲間はもうみんな死んじゃって、他のどれあども死にたくないから私を抱きたがらない。
 だから私は、自ら性奴隷になることを選んだ。
 でも、結局誰にも抱かれずに時だけが流れていた。
 私は落ち込んでいた。

管狐「ねえあんた」

 その時、私と仲良くしてくれたのが、管狐の獣人の子だった。
 雪を作り出す異能を持っている管狐の奴隷の子。
 前は雪を作ろうとするたびに殴られていた。
 だけど今は、私を冷やすという為だけにその異能を使うということで、私と同じ檻に入っている。
 最悪頭の花が枯れても生きていけるけど、そうなったら子供を作れなくなる。
 見栄えを良くして売るためにも、この子が冷やしてくれる。

管狐「なんで、そんなに買われたいのさ」

 それは、ごもっとも。
 私の頭を冷やしながら、管狐の子が言う。

私「うん。価値観の違い、なんだけどね。私達木人族が一番恐れている物。嫌な事って、絶滅なのよ」

管狐「絶滅ぅ?」

私「うん。仲間が、1人もいなくなっちゃう事。それってね、私達にとっては、死ぬことよりも怖い事なの」

管狐「へぇ………」

 管狐の子が首を傾げる。
 まあ、分からないか。

私「それで、大雪鳥兜のどれあどは、私が最後の1人。もともと猛毒持ちのどれあどは他の種類の子とは離れて暮らしている。他の毒を持たない種類の子達とは子供を作れないから。それで、もう何種類もの毒持ちの子達が絶滅しちゃった。だから、混血でもいい。せめて、誰かとの子供を作りたい、って思ったの」

管狐「ふぅん………」

 管狐の子はやっぱり分からないという顔をしていた。
767 :オパビー :2019/03/16(土) 07:20:35.25 ID:8ZwIQnQj0
 ある日。

 私達の檻の前に1人の男の人が立った。
 全身にウロコが生えていて、首が長い。
 きゅっと閉まった瞳孔がぎろりと私を見ていた。

私「お兄さん! どうですか、私をぜひ性奴隷に!」

???「ふむ。毒は持っているのか?」

私「はい! 持っていますが、なるべく殺さないように頑張りますから!」

 その男の人は、しゅるると舌を出して言った。

???「イイね。買おう」

私「ありがとうございます!」

 そのまま、私は管狐の子に別れを言って、その男の人に買われていった。

管狐「元気でな」

私「うん! 子孫が出来たら、またいつか会いにいくね!」

管狐「ああ……………うん」

 別れる時、なぜだか若干、管狐の子は引いているようだった。
768 :オパビー :2019/03/16(土) 07:30:29.16 ID:8ZwIQnQj0
???「しゅるるる。ようこそ、我が家へ」

私「うわぁ。広い。お金持ちだったんですね…………」

 家の中を案内されながら、私はそう言った。

???「お金持ち、しゅるる。まあそんなもんだな。人気者、と言った方が正しいか」

 …………そう言えばこの男の人、どこかで見たことが有る気が…………
 私のその予感は、一番広い部屋に入った時に当たりだと分かった。
 百畳くらいの運動が出来そうなほど広い部屋。
 その壁に、大きな浮世絵が貼られていた。
 その浮世絵は、江戸の街中で何度も見たことがある物だった。

私「あれ…………この浮世絵………」

???「しゅるる」

私「……………ん?」

 男の人を見る。

私「……………ん?」

 浮世絵を見る。

私「……………んん?」

 誇らしげに胸を張る男の人を見る。

私「……………あ!」

 浮世絵を見る!
 そして、浮世絵を指差しながらにっこりしている男の人を見た。

私「すごい似てる! そっくりさん!」

???「しゅるっ!?」

 男の人が転けた。

???「似てるんじゃない! 本人だ! しゅるっ!」

私「あ、本人?」
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/16(土) 07:44:02.01 ID:kdsYGquDo
残念な感じだけど背景は一番深刻っぽい人なんだなあ…
と思ったがやっぱり残念
770 :オパビー :2019/03/16(土) 07:52:16.57 ID:8ZwIQnQj0
???「ほら、私だよ私! この浮世絵私!」

 ビッ、ビッと自分と浮世絵を交互に指差して男の人が言った。

私「ああ! よく色んなところで見ますね!」

???「しゅるる!」

私「でも名前知らないんですよね」

???「うそぉっ!」

 男の人が有り得ないと言った顔をした。

私「ごめんなさい。本当に浮世絵で見たことがあるってだけなんです」

 私が謝ると、男の人は後頭部を掻いた。

???「しゅるるるる………知らないんなら自慢話をしても仕方がない。まあいいや。自己紹介をしよう」

 男の人は浮世絵の隣に立ち、ビッ、と親指で自分を指差した。

???「しゅるるっ! あ、我こそは超絶怒濤の歌舞伎役者! ん歌舞伎の頂点に立つ男! あ、虫腹 三太夫(ムシバラ サンダユウ)、またの名を『空前 絶後(カラマエ ゼツゴ)』也!」

 迫力がすごかったので、とりあえず拍手した。

三太夫「どうだ。一つくらいは聞いたことがあるだろう」

私「無いです」

三太夫「しゅるる……………私有名なはずなのだがなぁ…………」

 男の人、三太夫と呼ぼう。
 三太夫さんはがっくりとうなだれた。

私「ごめんなさい、知らなくて」

三太夫「あんまり知らないって連呼するなっ! まあ知らないのは仕方がないからなぁ……」

 三太夫さんはまたがっくりとうなだれた。
771 :オパビー :2019/03/16(土) 08:28:16.41 ID:8ZwIQnQj0
三太夫「しゅるっ。ところでお前、名をなんという」

 三太夫さんが私を部屋に案内してから言った。
 私の部屋はまあまあ広く、不自由はしなさそうだった。

私「名前は、三太夫さんがつけてください」

三太夫「しゅるっ? 私がか? 名前は無いのか?」

 三太夫さんが不思議な顔をして私に聞いてきた。

私「名前はあるんですが、やっぱり子孫を残して貰うから、呼びやすいように名前は新しく付けて貰った方が良いなと思いまして」

三太夫「子孫、ねぇ。ふむ…………」

 三太夫さんは少し考えた後、指を立てた。

三太夫「よし。『紫』に『稀』と書いて『紫稀』なんてのはどうだ。しゅるっ。その花の色にぴったりな名前だと思うぞ。しゅる」

 紫稀。

私「良い名前です! 今この瞬間から、私は紫稀です!」

 いやぁ、良い名前で良かった!
 カラスウリとかヤブカラボーとか変な名前じゃ無かった!

三太夫「しゅるるる。喜んでもらえて何よりだ。しゅるる。紫稀、宜しくな」

私「はいっ!」
772 :オパビー [saga]:2019/03/16(土) 10:20:36.21 ID:8ZwIQnQj0
 因みに言い忘れてたが、三太夫は蛇の獣人でケモ度は3。
 背は割と高く、180くらいある。
 人間の骨格(若干首が蛇)をした蛇だと思ってもらえればいい。




 その夜の事だった。

 私は早速三太夫さんの寝室に呼ばれた。
 ああ、今夜から子作りするんだ私………♥
 処女じゃ、無くなるんだ………♥

私「来ました!」

 ぴしゃーんと襖を開け、私は三太夫さんの寝室に入った。

三太夫「元気だな。しゅるる」

 三太夫さんはもう布団を敷いていた。

私「あ、では………その、抱いて、貰えますか?」

三太夫「しゅるる。勿論だ。そのためにシキ、お前を買ったんだからな」

 三太夫さんは腕を伸ばし、私の手を掴んだ。
 そして、自分の上に引き倒した。

私「わふぁっ」

三太夫「さて、シキ。これを飲め。私も飲む」

 そう言うと三太夫さんはういろうのような銀色の丸薬のようなものを私の口もとに差し出した。

私「これは?」

三太夫「強力な解毒剤だ。しゅるっ。これから毎晩お前を抱くにあたって、少しずつ量を減らしていく。そして、徐々に互いの毒に耐性をつけていくんだ。しゅるる」

 三太夫さんはまず自分の舌の上に薬を乗せ、呑み込んだ。

三太夫「私は蝮(マムシ)だ。牙に強力な毒がある。しかし、この薬のおかげでお前に毒は効かない。嫌だと思うが、抱いてる間にお前を噛ませてくれ。しゅるるっ。痛くても我慢してくれるか?」

私「そんなに寝相が悪いんですか…………分かりました。飲みます」

三太夫「ん? 寝相?」

 私は三太夫さんから薬を貰い、呑み込んだ。

私「別に三太夫さんも飲まなくて良かったのに」

三太夫「しゅる?」

 三太夫さんが不思議な顔をした。

私「私、涎とかの体液には毒有りますけど、汗は大丈夫ですよ。別に抱くだけなら死なないので安心してください」

 三太夫さんがぽかんとした表情をしている。
 私、何か変なこと言った?

私「あ、そうか。噛んだら血がでるのか…………」

 三太夫さんが私を噛んで血が出たら大変だ。
 血を三太夫さんが飲んだら死んでしまう。
 私も、マムシの毒を流し込まれたら死ぬ。
 だから、三太夫さんも私も薬を飲む必要が有るのか。

三太夫「………………」
773 :オパビー :2019/03/16(土) 10:43:02.39 ID:8ZwIQnQj0
三太夫「ちょっといいか? しゅる」

私「はい?」

 三太夫さんが私に話しかけてきた。
 どうかしたのかな?

三太夫「シキ、お前、この後何をされる分かっているのか?」

私「はい。抱かれるんですよね?」

三太夫「いや、そうなんだが。しゅるるる………『ナニ』をするか、分かっているのか?」

 不思議なことを言う人だ。

私「そりゃあ決まっていますよ。子作りです」

三太夫「具体的な手順は?」

私「抱き合って寝ます」

三太夫「…………………ぎゅーっと?」

私「ぎゅーっと」

 三太夫さんが呆気に取られたような顔をした。
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/16(土) 13:41:02.76 ID:+jo671E80
なんかでかい剣持ってそうな名前ですね……
775 :オパビー :2019/03/16(土) 19:01:51.63 ID:8ZwIQnQj0
三太夫「いや、まさかどれあどってのは……………うそだろ…………しゅるっ」

 三太夫さんが額に手を当ててブツブツとつぶやいている。

私「三太夫さん?」

三太夫「ああ、うん。大丈夫だ。しゅるるる。シキ、お前、自分で処女だ処女だって公言してたけど、処女ってどんな奴の事か分かっているのか?」

私「処女ですか? まだ一度も抱かれていない女の子の事です」

三太夫「しゅるる…………じゃあ、処女膜って分かるか?」

私「処女膜…………? 処女の………膜? なんですか、それは?」

 処女膜……………
 膜?
 本当に心当たりが無い。
 処女と言ったら、受粉を経験していない純潔の乙女のことを言うんじゃないの?

三太夫「………………………しゅるぅ…………やっぱりか」

 そう言うと、三太夫さんは笑い始めた。

三太夫「くっくっく、くっくっくっく、しゅるっ、あっはっはっはっは! 滑稽じゃないか、滑稽じゃないか、え? 植物だもんな、そうだよなしゅるるるっ!」

私「ど、どうしたんですかっ!?」

 三太夫さんは笑いすぎてぜえぜえと息をつきながら、私に言った。

三太夫「ぜえ、ぜえ…………しゅるっ。シキ。お前、下を脱いで見ろ」

私「えっ?」

 突然脱衣を要求して来た三太夫さんに、私はそう聞き返した。

三太夫「いいから脱げ! しゅるるっ!」

私「あっ、は、はいいっ」

 私は下の着物を脱いだ。

三太夫「全部だ!」

私「う、はいっ………」

 なんで、急に恥ずかしい事をさせるんだろう………
 いやだよぉ。
 私は目に涙を浮かべながら、下着を脱いだ。

三太夫「しゅるるっ………足を開け…………」

私「えっ………えうっ」

 私は両手で恥ずかしいところを隠しながら足を開いた。
 しかし、三太夫さんは私の手を強引に避けてきた。

三太夫「しゅるるるう。ふむ…………」
776 :オパビー :2019/03/16(土) 19:17:22.43 ID:8ZwIQnQj0
 早く………終わってよぉ………
 そう思っているのに、三太夫さんは指でゆっくりと恥ずかしいところを開いた。

 くぱぁ………

 嫌っ………

私「き、汚いっ…………ですよぉ………ぐすっ」

三太夫「しゅるる…………ちょっと、静かにしてろ………しゅるるる…………」

 割と大きく広げて、自分でも見たことが無いところまで見られちゃってる。
 嫌だ。
 嫌だ…………

三太夫「…………しゅふふっ。よし、もう着て良いぞ」

私「えぐっ…………ぐすっ…………」

 私は泣きながら着物を履いた。
 三太夫さんの指の気持ち悪い感覚が、まだあそこに残っている。

三太夫「しゅるる。手荒くしてすまないな。ちょっと病気を見てただけだ」

私「そ、そうなんですか?」

 病気かどうかを、見ていただけなんだ…………
 良かった。

三太夫「ああ。しゅるるっ。もう心配しなくていい。お前の言うとおり、抱いてやるよ」

私「ああっ…………ありがとうございますっ………!」

 私は腕を広げる三太夫さんの胸に飛び込んだ。

三太夫「シキ。しゅるるっ。今からお前を噛むが、大丈夫か?」

 ああ、子孫を残してくれるなら、そんな事ぐらい何だって良い。

私「はい

三太夫「ああ………………しゅるるるるるる……………」

 三太夫さんがゆっくりと口を開いた。
 そして、私の首もとに冷たい物が当たった。
 ずぐり、と細く、熱い衝撃が2点に走る。

私「うんんっ……………」

三太夫「ハア、ハア……………しゅるる」

 ずくん………ずくん………

 マムシの致死量の毒が、私の首から侵入してくる。
 ああ、息が荒くなる。
 鼓動が早まる。
 体温が高まる。
 意識が朦朧としてくる。

私「はあっ、はあっ、はああっ………」

 ずぽっ

 三太夫さんが、毒牙を首筋から抜いた。
 そして、私の顔を見る。

三太夫「………………しゅるる」
777 :オパビー [saga]:2019/03/16(土) 19:24:54.60 ID:8ZwIQnQj0
 そして、私に口づけした。
 何も、考えられない。
 三太夫さんとの口づけは、苦い、ニガウリのような味がした。
 私の致死量の唾液を、ごくごくと喉を鳴らして三太夫さんが飲む。
 私、あんなに毒を流し込まれて、日付が変わるまで生きれるかな。
 あの解毒剤が利かなかったら、二人して冷たくなるのかな。

三太夫「ぐ………しゅるるっ…………これは…………思った以上にっ、強烈ぅ…………!」

 息を荒くしながら、三太夫さんがそう言った。
 首が痛い。
 息が苦しい。
 心臓が握りつぶされる。
 死にそう。

三太夫「………しゅる……る。生き残…………れよ。シキ」

私「か…………かなら…………ず………」
778 :オパビー [saga]:2019/03/16(土) 19:32:58.51 ID:8ZwIQnQj0
 その夜は、地獄のように長かった。
 全身に杭を打ち込まれるような痛み。
 しかも身体がうまく動かせず、暴れまわる事も出来ない。
 寝ることも、気絶することも出来ない。

私「う…………あっ。うぐあ………いだ………ええっ……………」

 声も満足に出せず、絞るように出した声も痛みを和らげてはくれない。
 それは、三太夫さんも一緒だった。

三太夫「あ゛あ゛っ…………ぐ…………やめときゃっ…………よがっ………あああっ…………じゅるっ…………」

 まるで何日も苦しんだようだった。
 絶え間なく続く頭痛激痛腹痛。
 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
 まだ終わらない。
 いっそ、死にたい。
 苦しい。




 気づけば、朝だった。
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/16(土) 19:57:33.02 ID:kdsYGquDo
主題とずれるが三太夫さんの方にもかなり尊さ感じてしまった
単に見た目が人外のキャラ好きなのもあるけど、相手奴隷なのに一緒のレベルで毒の苦しみ味わってるとことかほんともう…
竿役としてだけじゃなくて、男キャラもしっかりしてて絡みもしっかりあるの好きです
今まで強い主人公だったけど弱い主人公でも始めてみたい
性欲を一番刺激されるのはでかい男と小さい女の体格差なのがもどかしいが
780 :オパビー [saga]:2019/03/16(土) 21:34:56.48 ID:8ZwIQnQj0
三太夫「はあ…………はあ…………はあ…………」

 布団も、服も、桶をぶちまけたようにびっちょりだった。
 痛みは嘘のように消え、涼しい朝風が優しく頬を撫でる。

三太夫「…………しゅるる………シキ、生きてるか……………?」

 三太夫さんがそう言った。

私「………………なん、とか………」

 生きてる…………
 二人して…………

三太夫「以外と、生きてるもんだな…………しゅるる」

 ………これで………
 子孫が…………♥
781 :オパビー [saga]:2019/03/16(土) 21:51:16.86 ID:8ZwIQnQj0
 それから、約半年。
 毎晩毎晩、地獄のような苦しみを体験した。
 三太夫さんは目の下に隈を作り、やせ細っていった。
 仕事(歌舞伎)の方にも影響は出ているらしく、瓦版には『空前 絶後不調か? 人気も下火に』という記事が載っていたのを見つけた。
 私は、もう毒の交換は止めよう、と言ったが、三太夫さんは聞かなかった。
 私は、悲しくなった。
 三太夫さんの毒が辛い訳じゃない。
 三太夫さんの、役者としての人生を削っているような気がして、たまらなかった。
 しかし、それは最初の2ヵ月だけの事。
 丸薬は徐々に小さくなっていき、今ではもう砂粒程の大きさだ。
 三太夫さんも活力を取り戻し、瓦版にも『空前 絶後完全復活! 空白の3ヵ月に何があったのか?』という記事が載っていた。
 ある日、初めて三太夫さんの歌舞伎を見に行った。
 凄かった。
 これが本当に役者という仕事に命をかけている人なんだと。
 舞台の上に立つ三太夫さんが、最初に会った時よりも逞しく見えた。
 毒の苦しみも、私も三太夫さんも、今ではもう心地よい。
 例えるならば、寿司の中の、適量のワサビのような。
 いままでは丸ごと一房を食べていたような物だ。
 そりゃあ、辛かった訳だ。
782 :オパビー :2019/03/16(土) 22:03:54.74 ID:8ZwIQnQj0
 >>779 まあ次の主人公も安価次第やな。
 多分次スレにまたぐやろが、まだ見ぬその主人公のエンディングも見届けてほしいで。
783 :オパビー :2019/03/16(土) 22:04:41.89 ID:8ZwIQnQj0
 でも…………でも……………
 どうして…………どうし
784 :オパビー :2019/03/16(土) 22:14:29.57 ID:8ZwIQnQj0
 ミス



 でも…………でも……………
 どうして…………どうして…………
 どうして…………子供が出来ないの…………?
 半年間。
 6ヵ月。
 25週間。
 180日。
 欠かさず抱いてもらっていたのに。
 なんで。
 いつも、美味しい水を沢山貰って。
 今でも綺麗な紫色の花が咲いているのに。
 どうして…………?
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/16(土) 22:16:40.75 ID:GG/erBYOo
毒蝮さん自制効き過ぎィ!
786 :オパビー :2019/03/16(土) 22:27:14.94 ID:8ZwIQnQj0
三太夫「おう。ただいま〜、しゅるるるっ。なあ、今日………」

 私は帰ってきた三太夫さんに飛びついた。

三太夫「しゅる? なんだ、シキ。どうした?」

私「…………………どうして………………?」

 ぎゅっ。

 三太夫さんの胸に顔をうずめて、服を握る。

私「どうして…………どうして、子供が生まれないの?」

三太夫「しゅる…………………」

 私は、泣いていた。

私「ずっと、ずっと抱いて貰ったのに。なんで子供が出来ないの? 嫌だよ、三太夫さん。怖いよ、三太夫さん…………」

 ボロボロと涙がとめどなく溢れ、三太夫さんの服を濡らす。

私「怖いよ、絶滅したくないよ、助けて、助けてよ三太夫さん。嫌だ、絶滅、絶滅したく、嫌だ、絶滅!あああああっ!絶滅!絶滅!絶滅!嫌だああああっ!恐いよおっ、怖い恐い怖い恐いよおおおおおっ!!」

 私は、ただ怖かった。
 この世から私が消えて無くなってしまう気がして。
 三太夫さんの胸を叩いた。
 何度も。
 何度も。
 手が、痛くなった。

私「怖いよぉ………………絶滅したくないよぉ………………助けてよぉ………………」

 泣き叫ぶ私の頭に、ぽんと三太夫さんの手が乗せられた。
787 :オパビー :2019/03/17(日) 06:57:03.86 ID:uBxPALCS0
三太夫「…………心配するな。今夜こそ絶対に子供は出来る。しゅるっ」

 三太夫さんは泣いている私の頭を撫でながら、そう言った。

三太夫「今夜は、丁度解毒剤無しで抱こうと思ってたんだ、しゅるるるっ。良いと思わないか? しゅっるるる」

 解毒剤無しで。
 半年間、ずっと交換し続けた毒。
 今度は何も介さずに自分たちの身体に受け入れる。
 どれほど、気持ちいいだろう。

私「はい…………」

 今度こそ、絶対に子供が出来ますように…………
 今度こそ、絶対に…………

三太夫「しゅるる…………全てを、俺に委ねろよ…………しゅるっ…………」

 三太夫さんはにっこりと笑って言った。
788 :オパビー [saga]:2019/03/17(日) 08:05:20.50 ID:uBxPALCS0
 その夜。

私「来ました………」

 ふすまを開けて、私は三太夫さんの寝室に入った」

三太夫「しゅる………元気が無いな」

 三太夫さんは私の腕を掴み、引き倒した。
 そして、口づけをした。
 いつも通り、ニガウリみたいな味の口づけ。
 毒で頭がぼーっとする。
 …………あれ?
 マムシの毒って、噛まれなきゃ効果が無いんじゃなかったっけ…………?
 まあ、いいや。

三太夫「ふう……刺激的。しゅるるっ。世界で一番、刺激的な口づけだ」

 ペロリと唇を舐めながら、三太夫さんが言った。
 息を荒くしながら、三太夫さんが私の首もとに顔を近づける。

三太夫「噛むぞ…………しゅるるるっ…………」

 耳元で、声が響く。
 ああ、くすぐったい。

私「ん………」

 ずぐり

 どくん…………どくん…………どくん…………

 この瞬間。
 毒を流し込まれて、血が三太夫さんに塗り変わるような感覚。
 一番、好き。
789 :オパビー :2019/03/17(日) 08:11:53.26 ID:uBxPALCS0
 すぽ………

 顔が、自分でもわかるほど熱くなっている。
 ぞくぞくとした感覚が背筋を伝う。
 灼熱が、一息ごとに湯気を出す。
 熱い。

私「三太夫………さぁ……ん」

 いつもみたいに、ちょっと変な気持ちになる、
 早く、赤ちゃんを作りたい。
 早く、抱いてほしい。
 早く…………

三太夫「シキ…………しゅるるっ。いいかァ……今夜は、全てを俺に委ねるんだ。いいな? しゅるる………」

 三太夫さんの全部に肯定する。
 全部に肯定してあげたい。
 頷く。

三太夫「しゅるるっ………今日こそ…………『抱いて』ェ……やるからな………しゅるる」

 一言一言が、耳にくすぐったい。
 もっと話して。
 声を聞かせて。
790 :オパビー [saga]:2019/03/17(日) 08:52:49.43 ID:uBxPALCS0
 三太夫さんはゆっくりと私の着物を脱がした。
 肩が、露わになる。
 胸も、露わになる。
 恥ずかしい………
 それでも私は抵抗しない。
 抵抗したく無かったから。

三太夫「しゅるる………ふう………嫌だったら、言えよ……しゅるふっ……」

 長い三太夫さんの舌が、唇の間から蛇のように出てくる。
 スルスルと伸びてきて、先っぽがチロと乳首を撫でる。

私「ひゃっ………」

三太夫「しゅるる…………」

 とてもくすぐったい。
 でも、嫌じゃない。
 気持ちいい。
 気持ち………いいっ………♥
 そのまま胸全体を舐め始める。

 ペロッ、レロオッ、ペロロ………

私「ああっ………んっ………く……ぁ………♥」

三太夫「しゅるるるっ………」

 三太夫さんの熱い舌が、這うように私の身体を撫でる。
 涎をつけながら、ずりずりと舐め回される。
791 :三太夫の一人称は私。割と間違えるけど許して [saga]:2019/03/17(日) 09:38:17.72 ID:uBxPALCS0
 すると、舌の先が、私の唇に触れた。
 無理やり唇に潜り込み、口の中を舐めまわす。
 私はその舌に自分の舌を絡ませた。
 じゅぷ、じゅぷと三太夫さんの舌が私の口に出たり入ったりしてる。

私「ふぅ………んん……………んふっ…………」

三太夫「しゅるるる………………しゅるるるるるる………………」

 きゅぽんと、三太夫さんの舌が抜かれた。
 涎がきらきらと光を反射させながら糸を引いた。

三太夫「しゅるる………下も……脱がすぞ…………いいな?」

 三太夫さんは、私の返事を聞かずに下の着物に手をかけた。
 でも、もういい。
 なにされたって良い。
 そういう気持ち。
 私の下着を脱がした三太夫さんは、目を見開いた。

三太夫「シキ………お前………」

 アソコが触られる。

 ぬる……

 なにか、ぬるっとした物をぬられた。
 三太夫さんが私のアソコを触った指を見せる。

三太夫「お前………しゅるるっ……これが何かわかるか?」

 三太夫さんの指は何かがついたみたいに光っていた。
 それは………?

私「なん……ですか?」

三太夫「これは、お前のアソコっから出たもんだ、しゅるる。愛汁って言うんだ、しゅるる」

 あい………じる………
 私の、アソコから?

三太夫「特別な時にだけでるもんだ……しゅるるっ………これを出してるってこたぁ……赤ん坊が欲しい時って事だ…………しゅるるっ………」

 ああ………
 だからいつも、三太夫さんに抱かれた次の朝は、下着がかぴかぴになってたんだ。

三太夫「しゅるるる…………もうこれ以上は止まらねえからな…………しゅるる。全部私に委ねて良いんだな?」

 最後だ。
 三太夫さんが私にそう聞いてきた。
 もう、答えは決まっている。

私「はぁ………は………い………」

 全部、全部、三太夫さんにあげる。
 全部、全部、三太夫さんに任せる。
 だから、三太夫さん………

私「赤ちゃん………ください…………♥」
792 :オパビー [saga]:2019/03/17(日) 10:09:54.29 ID:uBxPALCS0
三太夫「しゅるるるるる……………しゅるるるるるるる…………………」

 三太夫さんはしゅるしゅる言いながら、また舌を出した。
 そして、私の恥ずかしい所を、舐めた。

私「あ…………ぅ……」

 あいじるを舐めとりながら、優しく、ぺろぺろと舌を動かす。

 つぷん

 その時、舌が私のアソコの中に侵入してきた。
 ぷにぷにを押しのけて、おしっこが出る所に。

私「ああっ………や…………んうう…………♥」

 熱い、入ってくる………

 ぬぷ……ぬぷぷっ………

 気持ちいい。
 凄く、変っ…………
 滑って、べろがアソコを舐めて………
 変な………感じっ…………

私「ん…………なんぁ………三太夫さんっ………♥」

三太夫「しゅるるっ………しゅるるるっ………」

私「んっ………しゅるって、言わないでくださいっ…………震えがっ………きゅる………♥」

 アソコが震えて、変になっちゃうっ…………!
 でも、三太夫さんは、私の顔をちらっと見て…………

三太夫「しゅるるるるるるるるるるるるるる」

私「ああああああっ♥」

 なんかっ…………ぁぁっ!
 出ちゃうっ……♥
793 :オパビー :2019/03/17(日) 10:43:16.45 ID:uBxPALCS0
 ぷしっ

私「らあっ……………!」

 お……おしっこ……
 出ちゃっ………
 三太夫さんの顔におしっこがかかった。

私「はぁっ……はぁっ………ごめんな、さい……」

三太夫「いや、いい。しゅるるるっ………」

 三太夫さんは顔にかかったおしっこを舌でベロリと舐めた。

三太夫「これは潮っていうんだ、しゅるるっ。今一瞬、凄く気持ちよかっただろう。それがイクってもんだ、覚えとけ、しゅるるっ」

 イク…………
 気持ちよかった…………

三太夫「しゅるる………そろそろ始めるか……………」
794 :オパビー [saga]:2019/03/17(日) 11:05:43.71 ID:uBxPALCS0
 三太夫さんはそう言うと、下の着物を脱いだ。
 ふんどしが、膨らんでる。
 三太夫さんが、ふんどしをほどいた。

 ぼるるんっ

私「え…………」

 三太夫さんがちんちんを出した。
 でも、私が知っているちんちんじゃない。
 大きくて、トゲトゲがあって、それに、二本あった。

三太夫「………しゅるるっ…………全部私に委ねるんだろ? 赤ん坊が欲しかったら任せとけばいい」

 そう言うと、三太夫さんは私の両手を掴んだ。

私「あ………あ………」

 いや、怖い。
 三太夫さんっ………
 助けて…………

三太夫「何も心配しなくて良い、しゅるるっ。全部私が終わらせる、しゅるるっ」

 もう一度、三太夫さんが私の肩を噛んだ。
 毒が注ぎ込まれて、身体の力が抜ける。
 快楽のような、ちょっとした痛み。

 すぽっ

 三太夫さんが牙を抜いた。

三太夫「痛いが、我慢しろよ………しゅるるるるっ…………」

 三太夫さんのちんちんが、私のアソコに押し付けられた。
795 :オパビー :2019/03/17(日) 11:47:56.59 ID:uBxPALCS0
三太夫「しゅるるる………まずは、一本………」

 ぬるんっ

 三太夫さんのちんちんが私のあいじるで滑った。
 三太夫さんが手でちんちんを持ち、固定する。
 アソコの入り口に、熱いちんちんが当たる。

三太夫「しゅるるぅ…………っ!」

私「や………ぁ…………」

 ずぷ………ず…………

 ぁ……
 入って、くっ、んんあ………!

私「痛いっ、いだいだっ……あ゛、あ………!」

 トゲがアソコの中に刺さる。
 痛いっ、痛いいいいっ!

 ブチッ、ブチブチブチッ!

三太夫「ふむ………しゅるるっ……やっぱり血が出てきたか」

 私の股の間を、生暖かい物が伝う。
 血が出てる………?

私「痛いっ、痛いぃ………」

 痛みで、涙が出てきた。
 三太夫さんが私の頭を撫で、頬を舐める。

三太夫「我慢しろっ…………しゅるるるっ。その内慣れる………!」

 そのまま三太夫さんがゆっくり動き出した。
796 :オパビー :2019/03/17(日) 12:21:28.14 ID:uBxPALCS0
 ずるるる………ずちゅぅぅ……………

 あいじるで滑りながら、ゆっくり、ゆっくり、私のアソコを、ちんちんが出たり入ったりする。

私「いい………痛い……………痛いぃ………」

三太夫「大丈夫だ、大丈夫…………しゅるるっ」

 三太夫さんはまた私の首もとに噛みついた。
 そして毒を注入する。
 ああ、また…………

 どんどん、気持ちがふわふわしてくる。
 何も、考えられなく、なってくる…………
 痛みも、小さくなる。
 気持ちが…………いい。

 致死量の愛が…………
 私を、浸蝕する…………

 三太夫さんがまた、私に口づけをする。
 喉の奥の奥まで舌を入れて。

私「ん…………んう……

三太夫「ん……しゅるる…………しゅるるる………」

 三太夫さんもごくごくと私の涎を飲む。
 三太夫さんもふらふらし始める。

三太夫「んお…………やっぱりイイな………しゅる……」

 三太夫さんが腰を動かした。

 ぱちゅっ

私「あひっ……

 気持ちいい。

 ずちゅ

私「んいっ

 気持ちいい。

三太夫「イイ声………出すようになったじゃないか…………しゅるるるる………」

 毒で意識が朦朧とする私に三太夫さんがそう言った。
797 :オパビー :2019/03/17(日) 14:09:36.79 ID:uBxPALCS0
私「あっ……… だって、毒でっ、変に…………あ゛ひぃっ!」

 またいっちゃいそうになるのを、布団をぎゅうっと掴んで我慢しながら、私はそう言った。

三太夫「しゅるるるっ、私も気持ちいいぞおっ、シキィッ………!」

 さっきまで痛かった分が、全部気持ちよさに変換された。

三太夫「やっぱり、私が見込んでた通りだぁ、しゅるるるっ。毒決めてヤるのやべえなあ………

 三太夫さんは私に声をかけながら、何度も何度も私を突いた。

 ぱちゅっ、ぱちゅっ、ぱちゅっ、ぱちゅんっ!

 あいじるが跳ねて、水音を立てる。
 身体の奥で、快楽が跳ね回る。

三太夫「はぁ……シキ、またイキそうなんだよなぁっ。しゅるるるるっ、我慢しなくて良いんだぞぉっ、しゅるるっ! イけっ、イけぇっ!」

私「あ゛あ゛あ゛っ! あ゛ああああっ!」

 イグっ、イっちゃう、また来るうううっっ
798 :オパビー [saga]:2019/03/17(日) 18:28:46.13 ID:uBxPALCS0
私「んあああああっ♥!」

 ぷしゃああああっ!

 私がイって、しおが噴き出した。
 びくんびくんと身体を痙攣させて、私は続けて何回かイった。

三太夫「しゅるるっ。ハデにイったなシキ。どうだ? 気持ちよかっただろう? しゅるるっ」

私「は、はひ………い、イクの…………気持ちい、です………んいっ♥」

 三太夫さんは私のアソコにちんちんを入れたまま、しゅるると笑った。

三太夫「しゅるる。いいぞ………そろそろこっちもいけるな」

 そう言うと、三太夫さんはアソコに入ってなかった方のもう一本のちんちんを手で持ち、私のアソコに当てた。

私「あっ……まさかっ、やめ、まだイって…………」

 三太夫さんはそのちんちんもずぶりとアソコに刺した。

私「んあいいいっ♥」

 アソコがさっきの二倍の大きさに広げられ、メリメリと音を立て無理やり入ってくる。
 私はちんちんをぎゅうぎゅうに締めながら、またイった。

三太夫「ふぅ………ううううっ。しゅるるる、やっぱり二本入れたら気持ちいいよな。しゅるるっ」

 ごちゅっ、ずぶんっ、ずりゅりゅっ………

私「あああっ、気持ちいいっ♥ 三太夫さんっ、頭おかしくなっちゃうっ♥ やめぇっ♥」

 それでも三太夫さんは腰を動かすのを止めない。
 私の身体の奥の方をずっとちんちんの先っぽでコツンコツンと叩いている。

 ばちゅん、ばちゅん、ばちゅんっ…………

三太夫「しゅるるる、しゅるるるるぅ…………」

私「んぁ、んあああっ! 三太夫さん、三太夫さぁんっ♥」

 三太夫さんの抽送の動きがどんどん速くなってくる。
 ごちゅごちゅと二本のちんちんが競うみたいに私の中で暴れる。
 おへそのしたが熱い。
 また、イクぅっ♥

三太夫「しゅるるる、シキィッ、イキそうなのかっ、イキそうだよなっ! 私もイクぞっ、イクぞおおおおおっ!」

私「またイキますっ、イキますぅううう♥ ああっ♥ んあやあああああっ♥」

 三太夫さんが全体重をかけた。
 私の一番奥に、ごりゅっとちんちんが入った。
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 18:37:09.29 ID:vA9UHnyro
(二輪刺し…サブストのレベルの高さすげー)
800 :オパビー [saga]:2019/03/18(月) 06:35:36.78 ID:hHG3vcAH0
 私の中が、満たされた。

 コプゥッ、コプッ、トクトクッ、コピュッ

私「ひううっ♥ なにかっ、なにか熱いのが、んああっ…………ゆっくり、注がれて…………んおおっ♥」

三太夫「しゅるるるぅぅ…………くぅ………」

 コププッ、プククッ、トクンッ、コプッ

 ゆっくり、でも長く、絶えず私の中に注がれた。
 お腹があったかくなっていく。
 私が私じゃなくなっていく………
 心地よい堕落のような、あわい感触。

 トククッ、トクッ………………コプッ…………

三太夫「しゅるるる……………ふう………出た出た………しゅるっ……………」

 三太夫さんはそう言って、私のアソコからちんちん二本を引っこ抜いた。

私「んぉっ…………♥」

 コプッ、と白くてネバネバした物が私のアソコから溢れる。
 なに………これ………?

三太夫「しゅるる………これは精子って言うんだ、しゅるる。これを女の中に注げば、赤ん坊が出来んのさ………しゅるるっ」

私「う、嘘………だって、抱いてもらえば…………子供は出来るって…………」

 三太夫さんは私の腰を撫でながら言った。

三太夫「そりゃどれあどの話だろう。しゅるるっ。どれあど以外の奴らはこうやって赤ん坊を作るのさ、しゅるるるっ……………」

 三太夫さんは息をつくと、もう一度ちんちんを私の中に入れた。
 今度は、最初から二本。
801 :オパビー :2019/03/18(月) 09:23:50.96 ID:GHUMU3cb0
 ズチュウウウゥ

私「ひんっ

 ずっちゅ、ずちゅ、ずっちゅ、ずちゅんっ

 ゴリゴリと抽送されるごとに、さっき注がれたせーしが音を立てて噴き出る。
 さっきイったばっかなのに、そんなに突いちゃだめぇっ

三太夫「本当は最初から互いに毒キメてヤりたかったんだがなぁ…………しゅるるっ、トリカブトの毒はやっぱり舐めちゃいけねえな。しゅるるるっ、ふううっ」

 あうっ、どこかがっ、とんとん叩かれてるっ。
 ちんちん私の中で喧嘩しないでえっ
 ああああああっ

三太夫「まさか、半年も耐性つけるのにかかるなんてなぁ、しゅるるっ。でも半年待ったかいあったなあ! しゅるるるるるっ

私「あああっ、んひいいいいっ んお、んは、ぁあああっ

 とげとげいっこいっこも気持ちいいっ
 んぎぃいっ

 ずちゃんっ、ずちゅっ、ぱんっぱんっ

三太夫「しゅるるるっ、イクぞシキィッ。また精子だすぞ、しゅるるるっ、孕ましてやるっ!」

私「あああっ せーしきてっ、せーし注いでっ、赤ちゃん生ましてええっ

 三太夫さんが私の頭を掴み、また深い口づけをした。
 頭が真っ白になりそうなくらいめちゃくちゃに。
 三太夫さんが腰を一気に沈めた。
 ちんちんが、さっきまでこつこつ当たってた場所に入り込んだ。
 ぐいっとこじ開けられて、私の本当の奥の奥までちんちんが入った。
 壁に当たった。
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/18(月) 09:33:16.86 ID:nOpPDK2lo
>ちんちん私の中で喧嘩しないでえっ♥
なんというパワーワード
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/18(月) 10:51:41.71 ID:9Cvg5NHZo
蛇の獣人は想像できるけど、鳥兜のドライアドってのがちょっと外見想像しにくくて脳内補完が捗らないな…
ドライアドって作品によって見た目がバラバラすぎて、固定されたイメージがないのが困ってます
鬼とハーピーはある程度イメージ定まってて外見が人間に近い種族なのでまあ大丈夫だったけれど(管狐もほぼ獣そのままだし多分大丈夫)
804 :オパビー [saga]:2019/03/18(月) 11:14:20.91 ID:Xf+F1gIb0
 コプププッ、トプトプトプットプットプットプッ、コピュウッ

私「んああっ、くぅあああっ♥ せーし、せぇしいいっ♥」

三太夫「しゅるるるっ、孕めっ、しゅるるるっ、孕めぇぇぇぇぇっ…………」

 コププゥッ、コプコプッ、プククッ、コプッ…………

三太夫「しゅるるるぅ…………ふぅーっ、ふぅーっ………これだけ出せば…………赤ん坊も出来るだろう………しゅるるる…………」

 三太夫さんがちんちんを入れたまま、二・三度私の中のせーしをぐちゅぐちゅとかき混ぜた。

私「んぁ、なぐううっ♥」

 私は快楽に身体を跳ねさせた。
 せーしがとんで、ぱたたとお腹の上に落ちた。

三太夫「ふふふ………しゅるるる。シキ。元気な私の子を生んでくれよ………しゅるるる………」

 三太夫さんは私に口づけをした。
 舌を巻き込んで歯茎の内側、上顎の裏、口の中全部にまんべんなく舌が満ちた。
 三太夫さんが口を離すと、ぬろぉと舌が引きずり出された。

私「ひゃあい♥ うみましゅ、元気な赤ちゃんうみましゅっ♥」

 私が舌を出しながらそう答えると、三太夫さんはにっこりと笑って頷いた。

三太夫「しゅるるる………これで終わりだと思うなよぉ。しゅるるる、まだイクぞぉ………」

私「はひぃ…………♥」
805 :オパビー :2019/03/18(月) 11:16:45.45 ID:Xf+F1gIb0
 >>803 人間の頭の上にくきのない花だけの大きめの鳥兜が咲いてるんや。
 肌は人間より緑っぽくて、血も緑っぽいで。
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/18(月) 11:24:15.58 ID:9Cvg5NHZo
>>805 ありがとうごぜぇます
807 :オパビー [saga]:2019/03/18(月) 11:55:23.28 ID:Xf+F1gIb0
 1ヶ月後。

私「ん………可愛い。私の子………私達の子………」

三太夫「しゅるるる。よく頑張った」

 三太夫さんにせーしを注いで貰ってから、1ヶ月が経った。
 私のお腹は赤ちゃんが入ってて、ぽこっと一カ所が固く膨らんでいた。
 今日、その子がやっと生まれた。

三太夫「……………で、これはなんだ?」

 三太夫さんが指差したのは私が頬ずりしている赤ちゃんだ。
 拳位の大きさで、つるっとしてて、可愛い。

私「三太夫さん、知らないんですか? 赤ちゃんの種ですよ種。本当なら頭の花から生まれるはずなんですけど………この種を土に埋めて、しっかり育てたら3ヶ月くらいで花が咲いて、その中から赤ちゃんが生まれるんです……♥」

三太夫「お、おう。しゅるるるる。そうなのか…………」

 三太夫さんがぼりぼりと頭を掻いた。
 私は赤ちゃんを抱えながら、その三太夫さんの二の腕を掴んだ。

私「三太夫さん、まだ一人じゃ足りません。もっと、もっと生まなければ。種を残すために、せーしをもっと、もっとください♥」

 私がそう言うと、三太夫さんはにやりと笑った。

三太夫「しゅるるる。イイね。そういう女は好きだ、しゅるっ。いくらだって注いでやるよシキ。しゅるるる♥」

私「うふふ………♥」
808 :オパビー :2019/03/18(月) 12:18:19.49 ID:Xf+F1gIb0
 あれから五年。
 長いようで、あっという間だった。

子ども達「ままー、ままー!」

 子ども達が私を呼ぶ。

私「はいはい。ちょっとまっててね、この子たちに水をあげてから………」

 ちょろろろろろ………

私「はい。どうしたの?」

子1「遊んで遊んで!」

子2「みんなでおとーさんみたいに演じるの! ほら、おかーさん攫われて攫われて!」

 所狭しと押し寄せる子ども達が口々にそう言う。

私「あらあら、みんな元気ねぇ。わかった。じゃあ今日の悪役は誰かしら〜? 早く私を攫ってちょうだい?」

子ども達「やったー!」





 さあさあかくごせよあくだいかん!
 われここにまいらん!
 ぬぬ、なにやつ!?
 われこそはせいぎのせんし、からまえぜつご!
 ひめをたすけにここにさんじょう!
 ああ、空前絶後様!
 どうか私の事は気にせずに、戦ってはなりませぬ。
 これは罠です!
 ひめよ、わなであることはじゅうじゅうしょうち。
 ひめがききにさらされているのなら、どんなときでもたすけてしんぜよう!
 あくだいかんかくごせぇ!
 ぬぬ、かかれおまえら!
 かくごせよ!
 からまえぜつご、ぬしのそのくびをうちとり、もんぜんにさらしてやるわ!
 てぇやあああっ!
 えあああああっ!





 今日も歌舞伎が家に響く。
 彼らの夢はなんだろうか。
 琴引き?
 語り手?
 はたまた役者?
 何であれ………

 いずれ空前絶後の歌舞伎一家となることは、予想に難くない。
809 :オパビー [saga]:2019/03/18(月) 12:21:00.77 ID:Xf+F1gIb0
 紫稀編終わりじゃい。
 次は管狐編。
 属性はだな…………

 ケモショタ×ケモロリ

 乞うご期待。
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/18(月) 12:27:34.51 ID:nOpPDK2lo
おつおつ
無知×積極的の化学反応
ケモナー大歓喜の次回も期待大
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/18(月) 12:29:01.61 ID:7/SiDloE0
ショタロリの組み合わせ珍しいから期待
812 :オパビー :2019/03/18(月) 13:22:15.56 ID:hHG3vcAH0
 ロリっつうか、5年経つから普通のメスケモになっちゃうんだが。
 まあそうは言っても管狐だから身体は小さいんやがな。
 ショタの方、年齢はどうする。
 年上か、年下か、同い年か。
 何歳年上年下かも書いて>>下
 ちなみにケモ度3(人間の骨格の獣)でケモチンやで。
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/18(月) 13:26:21.15 ID:Fl1hlplX0
ベタに同い年で
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/18(月) 13:30:59.61 ID:C3juyTWjo
管狐はケモ度もっと高いからやっぱりケモマンなんですかねぇ?
オコジョは画像ないけど近そうなフェレットのは検索したら出てきたぞ
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/18(月) 13:38:18.96 ID:Fl1hlplX0
早速ケモナーガチ勢出てきて草 わからない次元の話すぎる
816 :オパビー :2019/03/18(月) 13:38:24.67 ID:hHG3vcAH0
 >>814 何を検索しとるか。
817 :オパビー :2019/03/18(月) 13:40:20.45 ID:hHG3vcAH0
 では管狐の名前>>下
 新しい物か元からの名前か、も。
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/18(月) 13:42:25.56 ID:C3juyTWjo
元でっ!
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/18(月) 13:51:02.63 ID:C3juyTWjo
名前も書くのか見落としてましたすみません…
安価来てなかったら六花(りっか)
820 :オパビー :2019/03/18(月) 14:03:51.11 ID:hHG3vcAH0
 >>819 相応しい名前。
 ええね。
821 :オパビー [saga]:2019/03/18(月) 14:40:52.80 ID:hHG3vcAH0
 あたしの名前は、六花(リッカ)。
 管狐の獣人さ。
 あたいは元々奴隷だった。
 五年前にいきなりさらわれて、奴隷になった。
 ずっと村のみんなが助けに来てくれるって思ってたけど、あたしはある日知ってしまった。
 あたしは村のみんなに売られたんだって。
 商人が話してるのをたまたま聞いちまったんだ。
 知ったときは泣いたよ。
 ずっと泣き続けたよ。
 でも、おんなじ檻に入れられていた紫の花を持ったどれあどのお姉ちゃんが、あたしを慰めてくれたんだ。
 大丈夫、大丈夫だよ、って。
 だからあたしは心を壊さずにすんだのかもしれない。
 あのお姉ちゃんには、感謝しかなかった。
 でもある日、そのお姉ちゃんは買われていってしまった。
 それから会っていない。
822 :オパビー :2019/03/18(月) 14:45:49.57 ID:hHG3vcAH0
 あたしは異能がある。
 村のみんなに売られた理由でもある異能。
 雪を作り出せるんだ。
 こんな異能、いらなかった。
 最初から普通の女の子として暮らしていたかった。
 こんな異能さえなけりゃ、こんな異能さえなけりゃ………!
 あたしは………!
 ………何度も、自分の腕に浮かぶ雪花模様を傷つけた。
 でも、異能は消えない。
 薄まる気配もない。
 だからもう諦めてたんだ。
823 :オパビー :2019/03/18(月) 15:02:54.69 ID:hHG3vcAH0
 五年前。
 あたしが買われた日の事だった。
 なんの前触れもなく檻を開けた商人からあたしが買われた事を伝えられたんだ。
 あたしはその商人に噛みつこうと思った。
 だけど、いつも通り、鞭で思いっきり叩かれて終わりだった。

 あたしを買ったのは、あたしより人間に近い狼の獣人の男だった。
 男は自分の事を料理人だと名乗り、名を太郎と言った。
 男はあたしの異能をとても珍しがり、同時に素晴らしいと賞賛していた。
 あたしはそれが気に入らず、望み通り雪を大量に生み出してその男にぶつけてやったのさ。
 それでも男は笑いながら雪に埋もれていた。
 あたしは気持ち悪いと思ったさ。

 そのままあたしはその男の店に連れてかれた。
 なんで料理人があたしを買ったのか。
 その時は全く理解が出来なかった。
 でも今のあたしの「職場」を見ればすぐに分かるさ。
 これが今のあたしの職場さ。
824 :オパビー [saga]:2019/03/18(月) 15:24:41.57 ID:hHG3vcAH0
太郎「リッカちゃん、5番机にこれとこれ持ってって!」

あたし「はい!」

小太郎「リッカちゃん4番机にこれとこれ!」

あたし「はい!」

みりん「リッカちゃん、かき雪6個注文!」

あたし「はあああいっ!」

 ……………とまあ、こんなもんだ。
 普通に料理処の従業員として働いてるよ。
 太郎は江戸の中でも大きい料理処、「小遊三」の店主だったらしい。
 従業員もあたし以外に何人もいて、今日も絶賛大繁盛中だ。
 小太郎は太郎の息子で、あたしと同い年だ。
 太郎の息子だからか、同じ狼の獣人で、太郎と同じように狼が立ったような見た目だ(正確には狼が人間の骨格をしている)。
 5年前はまだちっちゃくて目がきゅるるんとして可愛らしかったが、今はあたしが見上げないと顔が見えない。
 割と逞しく成長してしまった。
 最初の頃は喧嘩も良くしたが(今もたまにするが)、今ではきょうだいみたいに仲良しだよ。
 そしてみりん。
 みりんは小太郎の母ちゃんで太郎の嫁だ。
 狐の獣人らしく、太郎と同じくらい獣に近い。
 料理は揚げ物系全般が得意らしい。

 こんな風な、料理処一家の所に買われたあたしだが、普通に幸せだよ。
 寝るところ、食べる物、着るもの、全部を保証してくれる。
 最初の頃は嫌で嫌で仕方なかったこの仕事だって、今ではやりがいを感じて楽しんでるさ。
 走れば汗が玉になって空を舞う。
 この感覚が、心地よい。
825 :オパビー :2019/03/18(月) 15:41:14.47 ID:hHG3vcAH0
 いや、一個だけ不満があるとするなら、寝るところだ。
 そろそろ小太郎と別室にしてほしい!
 もう子供じゃねえんだあたしだって!
 もう逃げも隠れもしないから小太郎と別室にしてくれ!
 そのむねをみりんや太郎に伝えたところで、

太郎「何でだ。二人は仲良いじゃないか」

みりん「あらあら。リッカちゃんもそう言うの気にするお年頃になったのかしらぁ? だめよぉ?」

 とのらりくらりと流されちまう。
 何でだ!
 布団動かすだけじゃねえか!

 あたしは注文を受け取る為に小太郎が置いた皿を取った。
 その時、不意に太郎が言った。

太郎「ところでリッカ。そろそろ小太郎との結婚を考え………」

あたしと小太郎「「何でだ!」」

みりん「まあ、息ぴったり」

 あたしと小太郎が同時に太郎に向かって叫んだ。
 はぁ………はぁ………
 太郎もみりんも冗談はよしてくれよ…………
 太郎もみりんもあたし達が近くにいると事あるごとにそう言うんだ。
 小太郎はきょうだいみたいなもんだって………言ってんだろ?

 ところで、今のあたしには、他の従業員とはまた違った、仕事がある。
 さっきみりんが言っていた「かき雪」作りだ。
 注文を受けるとあたしが雪を作る。
 そしたらみりんが甘い汁をかけて出来上がりだ。
 これが太郎があたしを買った理由らしいけど、なんたってこんなつまらない物を作るためにあたしを買ったんだ。
 この異能を持ってるって事で高い値段がついていたんだが、なぜかどうしても太郎はこのかき雪を作りたかったらしく、大金を払ってあたしを買ったらしい。
 いや、飛ぶように売れるし旨いんだけど………
 やっぱり太郎は少し変だと思う。
826 :オパビー :2019/03/18(月) 16:55:29.68 ID:hHG3vcAH0
 鳥兜の反省を生かしそれぞれの見た目。
 身長は大体。

 太郎 狼の獣人。32才。身長180、筋骨隆々。ケモ度3。いわゆる狼男。毛色はニホンオオカミのもの。

 みりん 狐の獣人。29才。身長160、華奢な体つき。胸はあまり無い。ケモ度3。毛色はキツネ色。

 小太郎 狼の獣人。15才。身長160、ショタ。筋肉は無い。ケモ度3。太郎と同じニホンオオカミの色。六花は姉みたいなもの。

 六花 管狐の獣人。15才。身長立ったとき70、しゅっとしてる。ケモ度4で、ほとんどオコジョそのまま。毛色は真っ白。小太郎は弟みたいなもの。
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/18(月) 17:32:40.35 ID:Fl1hlplX0
微笑ましすぎていいわぁ
828 :オパビー :2019/03/18(月) 18:56:22.49 ID:hHG3vcAH0
 因みにケモ度が4(MAX)でも上下着てる。
829 :オパビー [saga]:2019/03/18(月) 19:18:11.86 ID:hHG3vcAH0
おばさん1「ねぇ。リッカちゃんとコタロー君はお似合いなのにねぇ」

おばさん2「ほんとにねぇ」

 常連のおばさんが私達を見ながらそう言った。

あたし「ちょっ……! おばさんっ!」

 小太郎が笑いながら言う。

小太郎「あっはっは。リッカちゃんは姉貴みたいなもんだからさ。ねぇって」

あたし「そうだよおばさん」

 私達がそう言うとおばさん達は笑った。
 ほんとにそんなんじゃないって………言ってんだろ!

あたし「もう………」

みりん「リッカちゃ〜ん。早くかき雪作って〜」

あたし「はーい!」

 あたしはみりんの所に走っていった。
 みりんの前に並べられたかき雪用の器に手をかざし、素早く雪を盛る。

みりん「ありがとっ!」

 盛った雪にみりんが調味をかける。
 6種類(苺、牛乳、砂糖、林檎、薩摩芋、蜂蜜)も味があって旨いんだぜこれが!

あたし「おうよ! お手のもんさっ!」

 この動作だって、最近は同じ量をきれいな形に一瞬で盛ることが出来るようになるまでになったんだ。
 長年の成果だな!

客1「丁定食ください」

 あたしはかき雪を作り終わったら、次は注文を受ける。

あたし「はーい!」

客2「三色団子二本」

あたし「はい!」

 その時、店の扉が開けられて、子連れの大家族が入ってきた。
 また忙しくなりそうだねっ!
 入ってきた家族の父親っぽい客はキョロキョロと席を探しているようだった。
 あたしは急いでその客を案内する。

あたし「席あちらになります!」

客3「ああ、すまない」

 家族連れを案内したのち、また別の客の注文をとる。
 注文注文注文注文注文!
 運ぶ運ぶ運ぶ運ぶ運ぶ!
 忙しい、だけどっ、楽しい!
 身体が細く小さい私は客に当たらないようにするすると料理を運んでいく。
830 :オパビー :2019/03/18(月) 19:19:19.86 ID:hHG3vcAH0
 やっぱり太郎(父親)のリッカの二人称は「リッカ」にするで。
831 :オパビー :2019/03/18(月) 19:28:35.95 ID:hHG3vcAH0
客4「甲定食3つ!」

あたし「はい!」

客5「鯖焼きください」

あたし「はいはーい!」

 注文を聞いて回る内に、さっき入ってきた家族連れの客が手をあげているのが見えた。

あたし「はい、ご注文は?」

客3「かき雪8つ。味は適当にしてくれていい。ああ、あとあんこ大福も7つ」

あたし「はい!」

 かき雪8つ、味は適当っと。
 大福7つね!
 あたしはそう注文書に書き留めてその机を離れた。

あたし「…………あれ? あの二人、どっかで見たような…………」

 …………気のせいか。
 注文書を壁に貼り、出来上がった料理を机に運んでいく。
 忙しい分だけ楽しい!
 するすると水の中を通る魚のように、空気を切るとんびのように、客の間をすり抜けていく。
832 :オパビー :2019/03/18(月) 19:51:03.08 ID:hHG3vcAH0
 よし、今日もなんの事件も無しに無事1日を終えられそうだ!
 そう思っていた時だった。
 あたしは、一人の客が金を払わないまま店を出て行こうとしているのを見つけた。
 他の客に紛れ、あまりにも自然に振る舞っているため、従業員は気づいていない。

あたし「あの、すいませんお客様。お代はお支払に………」

客6「こんな店に金が払えるか!」

 その客はいきなり振り返り、あたしにそう怒鳴った。

あたし「…………え?」

 その客は60ほどの中太りの男だった。

客6「聞こえなかったのか? こんな店に金が払えるかって言ってんだ」

 あたしはその男が言っている意味が分からない。
 高い位置から私を見下しながら、男は続ける。

客6「ふざけるなよ、俺は動物が嫌いなんだ。旨いって言うから来てみれば、それほどでも無いじゃないか。それに食い終わってから厨房を見てみればなんだ。獣が調理しているじゃないか。そりゃ旨くないさ、料理に毛が入ってるんだからな!」

 確かに、うちには太郎と小太郎とみりん以外にも獣人の料理人はいる。
 しかし料理の時は手袋をして極限まで毛が入らないように気を使っている。
 それでもたまに入ってしまう事もあるが、それは獣人が料理する上ではどうしょうも無いことだろ?
 そんなの誰だって分かってる事のはずだ。
 この男が過敏なのだ。

あたし「あの………ですが………」

客6「ああ? 人間に口答えするのか薄汚い獣風情が。なんたって人様の食卓に紛れ込んでいるんだ。獣は獣らしくドブのネズミでも捕まえていればいいんだ」

 たまに、いるんだ。
 将軍様が出した全種族平等令よりも前から生きていた人間の中には、このような男が。
 あたしは太郎に助けを求めようとした。
 だけど、厨房からはちょうど柱で見えない。
 従業員も気づいていない。
 客は男が怖いのか見てみぬふりをしている。

客6「この管狐が。客を化かして肥やしを食わせる前に辞めろ」

 男がそう言った。
 その言葉は、私達狐に対しての最大の侮辱だった。
 けれど、私は何も言い返せなかったよ。
 言い返す力がなかったのさ。
 情けないけれど、その男が怖かった。
 男が踵を返して店を出ようとしたときの事だった。

小太郎「取り消せよ」
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/18(月) 19:53:33.24 ID:SyrZ0RQto
これは乗っていい
834 :オパビー [saga]:2019/03/18(月) 20:17:38.45 ID:hHG3vcAH0
客6「あ?」

 男の足が止まる。

小太郎「取り消せよ今の言葉。そしてリッカちゃんに謝れ」

 小太郎が、私の前に立ちはだかっていた。

小太郎「獣風情だ? 獣は獣らしくドブのネズミを捕まえてろだ? いくら客といえど許さねえぞ!」

 小太郎が牙をむき出しにしながら叫んだ。
 男は小太郎に向き直っていった。

客6「俺は客だぞ! 俺は正当な意見を言ってるんだ! 獣なんかは料理を作る資格はねえってな! お前等は余計なことせずに大人しく人間様が作って地面に置いたものを食ってりゃいいんだよ!」

小太郎「んだとこの………!」

 小太郎が男に飛びかかろうとした瞬間だった。
 小太郎の身体が何かに押さえつけられ、地面に組み伏せられた。

太郎「申し訳ございません!」

 太郎だった。
 厨房から飛んできたらしい。
 小太郎の片腕を後ろに回し、完璧に関節をキメている。
 なんで、なんで小太郎の方を抑えつけるのさ!
 抑えつけるべきはそこのクズだろ!?

小太郎「がっ…………とうちゃんっ、放せ…………っ!」

太郎「うちの従業員が不敬を働いてしまい申し訳有りませんでした! 料理がお気に召さなかったのなら料金は払わなくて結構ですので! 誠に申し訳ございませんでした!」

 太郎がそう言って頭を下げると、客はフンといって床に唾を吐いた。

客6「ぺっ。分かったらいいんだよ分かったら」

あたし「太郎、なんでっ…………!」

 あたしがそう言うと、太郎は鋭い眼孔であたしを睨みつけた。

太郎「黙ってろ……!」

あたし「う………!」

 堂々と金を払わずに店を出ようとする客の背中を見ながら、太郎が声を押し殺しながら言う。

太郎「客に手だしちゃおしまいなんだよ。しかも俺たち獣人が経営している店だ。悔しいが、あいつの意見に同意する上層階級の奴らは多い。他にいくつかそうやって獣人が経営してる料理店が潰れたのを知っている。この店は問題を起こしていないから潰れてないんだ。もし客の人間を獣人の職員が怪我させでもしたら…………店が潰れるぞ………!」

 そんなの…………そんなの横暴だ!
 あたしはそう声をあげようとしたけど、ぐっとこらえた。
 店が潰れる。
 そう、ならない為にも。
835 :オパビー :2019/03/18(月) 20:24:53.74 ID:hHG3vcAH0
 その時だった。

 店から、音が消えた。
 いや、正確には小さい子供の声だけがしている。
 皿を洗う音も、食器がぶつかり合う音も、話し声も、一瞬にして止まった。
 さんざん獣人のことを罵っていた男も店を出る直前で足を止めた。
 太郎さえも、止まった。

 あたしは、まるで首もとに刀を突きつけられているような冷たい恐怖に襲われていた。
 たぶん、みんなも同じ感じを味わっている。
 全員の顔から笑顔が消え、恐怖に顔を歪めている。
 泣きそうな顔の客もいる。
 その時、店の外から一匹のハエがぶ〜んと飛んできた。
 そして、落ちた。
836 :オパビー :2019/03/18(月) 20:28:09.03 ID:hHG3vcAH0
 カラァンッ

 誰かが持っていた匙が、落ちた。

 しゃく、しゃく、しゃく

 店の一角から、そんな音がする。

 しゃく、しゃく、しゃく

 カチャ

客3「うむ………やはりかき雪は夏に食べるに限る」

 誰かが、そう言った。
837 :オパビー :2019/03/18(月) 20:45:25.15 ID:hHG3vcAH0
子1「ねえ、なんでみんな静かなの…………?」

 小さな声で誰かが誰かに聞いた。
 首は動かせないから、その方向を見れない。
 たらり、と太郎の頬を汗が伝う。

子2「しー。静かにしてろ。父ちゃんの力を邪魔しちゃダメだ」

子1「マジで…………!?」

 どこか緊張にかけた会話だった。
 それでも、まだあたしの首もとには刀が突きつけられているような感覚がある。

客3「時に、シラサギ」

客7「なに?」

客3「最近、獣人が経営する店で客がいつの間にか消える現象が起こっているようだ」

客7「へぇ、そうなんだ」

客3「いくら計算しても、客と料金が合わないそうだ。不思議だな」

客7「不思議だねぇ」

客8「ほんと。不思議不思議」

 しゃく、しゃく、しゃく

客3「話は変わるが、最近獣人が経営する店で無銭飲食が流行っているようだ」

客7「へぇ、そうなんだ」

客3「呼び止めても、まるで自分が正論だと言わんばかりの言葉を並べるそうだ。しかも、思いっきり獣人を蔑むような」

客7「へぇ」

客3「それに腹を立てて、有る店の獣人の職員が男に襲いかかったらしい。その店は、どうなったと思う?」

客8「どうなったの?」

客3「…………潰れたらしい」

 びくっ、と、先ほどの男が身体を震えさせた。
 だらだらと滝のように汗を流している。
 逃げようとしているように見えるが、身体が硬直したように動かないらしい。
 目を見開いて、顔が赤から青に、青から白にコロコロと色を変えている。

客7「へぇ」

客8「酷いね」

 しゃく、しゃく、しゃく
838 :オパビー :2019/03/18(月) 21:05:04.73 ID:hHG3vcAH0
 しゃくっ

客3「……………さて」

 ガタッ、と声の主が立ち上がった。
 コツ、コツ、と静かな店内に靴音が響く。
 ゆっくりと、こちらに近づいてくる。
 全身の毛がぞわりと立ちあがった。

客3「別に、獣人を嫌う事をダメだと言っている訳じゃない」

 コツ、コツ

客3「何かを好き、何かを嫌う事は人間にとって普通の反応だ」

 コツ、コツ

客3「だが、なぁ…………」

 視界に、声の主の姿が入ってきた。
 さっき、かき雪8つと大福7つを注文した客だった。
 右手にはまだ三分の一ほど残っているかき雪のお椀を持っていた。
 赤い汁…………ということは、苺味か。
 灰色に近い色をした肌のその男は、太った男の近くに止まった。

客3「自分の身を守る為だけのウソとして何かを嫌いだと偽ることは、最低だ」

 シュイイインッ

 客の腰に刺さっていた超大ぶりの刀が、抜かれた。
 ドタッ、と太った男が尻餅をつく。

客6「ま、まままっ、ま、は、はなななな、待ってくれ、おおおおおお俺が、わるるるるる」

 男の股と床に黄色い染みが広がる。
 恐怖のあまり、漏らしたようだ。

客3「お前、金は持ってるか?」

客6「もももももも、もってなななななな」

 なんだ………
 そう言う事か。
 この男、最初っから金を払う気なんて無かったんだな…………

客3「そうか。じゃあ[ピーーー]」

 ぶおんっ

 刀が振られた。
 男の首が飛んだ。

 ように、見えた。

客6「おぶぶぶっ、おぶぶぶぶぶ………………」

 太った客は白目を向き、口から泡を吐きながら倒れ込んだ。

客3「このぬらりひょん(無銭飲食野郎)が」

 チン、と刀が納められ、男の着物が縦に切れた。
 ふんどし一枚を残し、着物が脱げた。
 それと同時に、フッ………とさっきまで私達を覆っていた恐怖が、消えた。
 あたしは膝を突き、自分がめちゃくちゃ汗を掻いている事に気づいた。

客3「迷惑をかけたな」

 客はそう言った。
839 :オパビー [saga]:2019/03/18(月) 23:54:31.67 ID:hHG3vcAH0
 その後。

 あの太った男の目的が分かった。
 ただの、無銭飲食だった。
 たらふく食事をしたあと、会計をせずにそっと店を出る。
 それだけだった。
 もし店員に見つかっても何も問題はない。
 獣人の店だけを選び、獣人が怒るようないちゃもんをつければいいことなんだからな。
 もし獣人が攻撃をしたら、その事を肥大化させあたかも全て獣人が悪いように獣人を好ましく思わない貴族に報告するんだ。
 あのクズ、無銭飲食をしてるって言うのに案外身分は高く、貴族との繋がりも良かったみたいだ。
 無銭飲食をして、去る。
 バレたらいちゃもんをつけて挑発する。
 挑発に乗っかったらその事を肥大化させて報告する。
 結果、店が潰れる。
 そう言った流れだったらしい。
 クズだ。
 正真正銘のクズ野郎だ。
 そんなクズでも今回ばかりは言い逃れが出来なかった。
 周りの客、あたし、小太郎、太郎、そしてあの長い刀を持っていた客の証言から、最初から無銭飲食をするつもりだったことが確定した。
 クズはふんどし一丁のままお縄につき、道行く人々に笑われながら連れて行かれた。
 ざまあねえや!
 そのクズを捕まえた客はどこかで見覚えがあったのだが、名前も何も聞く前に家族らしき人達を連れて去ってしまった。
 まあしょうがないか。
840 :オパビー [saga]:2019/03/19(火) 11:14:53.73 ID:wPdISCxO0
 閉店後。

太郎「すまなかった」

 店に繋がる自宅にてみりんと太郎と小太郎とあたしで話していた。
 最初に太郎が頭を下げた。

太郎「小太郎、お前がしたことは間違ってはいなかった。すまなかった」

 小太郎が手をふる。

小太郎「いやいや、父ちゃんはなんも悪くねえよ。俺がカッとなったのが悪いんだ」

太郎「確かにお前はあのクズの言葉に釣られてカッとした。だけど、結果的にはあいつの方が悪かったんだ。過程なんて問題じゃ無いんだ。結果が全てなんだ」

小太郎「でも、もしあいつがただのいちゃもんをつける奴で、金も持っていたのに俺が傷つけていたら………」

太郎「もし、なんて無かった事の話はするな。お前は正しかった。それだけだ」

 太郎はどうあっても引かないみたいだ。
 怪我をさせたときに客がただのいちゃもん屋であれば、なぜか挑発したいちゃもん屋はおとがめ無しで先に手を出した店側が全て悪い事になる。
 逆に今日みたいに食い逃げ犯だったら、食い逃げ犯がただ逆ギレしたという事になり店側の正当が認められる。
 しかし太郎は結果を重視する奴のようで、小太郎が正しいと引かない。
 小太郎はその太郎の気迫に負け、とうとう引いてしまった。

小太郎「分かったよ………」

太郎「分かったなら、いい」

 太郎は腕を組み、息を吐いた。

太郎「しかし、だ。今後の話をすれば、理不尽な客はあのクズ以外にいくらだっているんだ。むしろあいつより酷いやつだっている。その時、絶対に先に手を出すなよ。お前は気が弱すぎるんだ。気を強くもって、ぐっとこらえるんだ」

 太郎の眼光は鋭かった。
 あたしはその太郎の態度がとても不快に思えた。

あたし「小太郎の気が弱いだって? そりゃ違うさ太郎。こいつの気が弱かったら、あのクズに立ち向かえるかよ」

 太郎がピクピクっと耳を動かした。

あたし「あたしがどうしょうも出来なかったときに、小太郎が来てくれたんだよ。あたしが、獣人がけなされたことに腹を立てて。太郎。へこへこ頭を下げて、みすみすクズを逃がそうとしていたあんたと違って、小太郎は立ち向かったんだよ!」

 あたしは思いっきり畳を叩いた。
 ぽすっ、と音がなっただけだった。
 小太郎が驚いたような顔をしている。

小太郎「リッカちゃん、で、でも、あれは俺が………」

太郎「いや、まて、小太郎………あー………そうだな………。リッカ、すまなかった。確かに、それは正しいな。俺は怖じ気づいていたんだ。立ち向かった小太郎の方が、強いかもな」

 太郎は小太郎の方をちら、と見て言った。

小太郎「父ちゃん………」

太郎「………………」

 その時、太郎がみりんの方に目を向けた。
 何かが伝わったのか、みりんが頷いた。

みりん「今日ですね」

太郎「そうだな」

 みりんも、太郎も、なにか、難しそうな顔をしていた。
 なんだ?
 二人していきなりどうしたんだ?
 太郎が重々しく口を開いた。

太郎「小太郎、話がある。リッカは席を外せ」

 太郎の顔は、真剣だった。
 何を話すつもりなんだ…………
841 :オパビー :2019/03/19(火) 13:47:19.24 ID:GuzT8MxV0
 席を外せ、と言われたけど、覗きたく無いわけ無いだろ?
 だからあたしはするすると足音を立てずに屋根裏に登って、天井の板の隙間から三人を見下ろした。
 太郎とみりんが横に並んで座り、反対側に小太郎が座っている。
 さて、どんな話をするのかな〜?
 あたしがわくわくしながら待っていると、最初に太郎が口を開いた。

太郎「小太郎。お前、本当にリッカと祝言を上げるつもりはないのか?」

 な、な、な、なななっ、なっ!?
 まさかあたしに席を外せってそういう話をする為だったのか!?
 そんなの死んでもごめんに決まってんだろ!
 小太郎はきょうだいみたいなもんだって………

小太郎「あ、有るわけ無いだろ?」

 …………ほら、小太郎だってそう言ってる。
 ………………………な?
 太郎が小太郎の返事を聞いて頷いた。

太郎「分かった。じゃあ、何も気にすることは無いな。小太郎、お前もそろそろ年頃だし、こっちでお前の結婚相手を用意することにした。この子だ」

小太郎「は?」

 ……………え?
 太郎はそう言うと、小太郎に一枚の写真を手渡した。

小太郎「まさか、この子か…………?」

太郎「美人だろう? 『ぽん』と言ってな、みりんの親戚だ」

 写真は遠すぎてよく見えない。
 しかし、なんとなく狐の獣人だということは輪郭で分かった。
 その写真を見ながら、小太郎が呟いた。

小太郎「………めちゃくちゃ可愛いな」

太郎「だろ? 14才だがしっかり者で、ぽんの方はお前と結婚する気満々だったぞ。どうだ? 悪く無いだろ?」

 いやまてまてまてまて。
 まーてまてまてまて。
 まだ会ったことすら無いんだろ?
 そんなのおかしいじゃないか。
 そんな結婚あたしが許さないし、小太郎だって真っ向から突っぱねるはずだ!
 …………
 ………………でも、小太郎はじっと写真に見入ってた。
 そして、写真を置いて言った。

小太郎「考えさせてくれ」

 考えさせてくれ。
 否定せず、肯定もせず。
 つまり、これは否定ではない。

 否定じゃ……………無い。

太郎「うむ。考える事は大事だ。だが、考えすぎる事もいかん。期限は明日、じーっくり一晩考えるんだ。もし嫌なら、誰か別の相手でも連れてこい。それ以外の方法でぽんを突っぱねることは許さん。いいか、よく考えろよ。お前はその嫁と一生を共に過ごすことになるんだからな」

小太郎「…………ああ」

 小太郎は腕を組ながら、畳に置いた写真を見つめていた。
 あたしは、頭の中がぐちゃぐちゃになったような感覚におちいったさ。
 なんでそんなに見つめる?
 どうして悩む必要がある?
 否定しろよ。
 なんでだよ、なんでだよ!
 クソ、クソ…………………

 なんであたしは否定してるんだ。
 なんであたしは嫌なんだ。
 なんで、なんで、なんで………………
 なんで頬を暖かい物が伝っているんだ。

 この気持ちは………………なんなんだよぉ………………
842 :オパビー [saga]:2019/03/19(火) 15:07:56.21 ID:6cONGGMG0
 その日の夕方。

 なんで、頬が濡れていたんだ…………
 泣いてない………………
 ………あれはただ、埃が目に入っただけだ。
 屋根裏って、埃っぽいからな…………。

 みりんと太郎は昼のクズの件で事後処理があるらしく、役所に出かけた。
 ちょっと長くかかるらしく、明日の朝までは帰ってこないらしい。
 いや最悪じゃねえか。
 気まずいにも程がある。
 小太郎と一晩二人っきりだ?
 今一番なりたくなかった状況だった。
 しかもあたしは覗いた事を気付かれないためにも、いつも通り振る舞わなくちゃいけないという試練もあった。

あたし「小太郎、そこの白菜とって」

小太郎「…………………」

あたし「小太郎?」

小太郎「…………んっ? なに」

 夕飯を作ってる最中だって、小太郎はどこか上の空だった。
 あのぽんとかいう娘の事を考えているんだろうな。
 綺麗だからって写真越しにうつつを抜かして。
 お前の着物の懐に写真が入ってることぐらい知ってるんだからな。

 夕飯の最中だって、小太郎との間に会話は無かった。
 一言もしゃべらずに、どこを見つめているか分からずに。
 視線は下に、ずっと机を見て、黙々と食べている。
 あたしは胸の辺りに不快感を感じていた。
 イライラしてきた。
843 :オパビー [saga]:2019/03/19(火) 15:52:25.89 ID:6cONGGMG0
 夜。

 布団もいつも通り。
 離したら怪しまれるし、離そうという気にもなれなかった。

小太郎「おやすみ」

あたし「………………………」

 暗闇の中から小太郎の声が聞こえて来たけど、あたしは布団を被って無視した。

小太郎「…………寝てる、か…………」

 そう言って、小太郎は静かになった。
 ……………小太郎が、結婚、か。
 昼の太郎達の話を思い出しながら、あたしは布団の中で考えた。
 小太郎が結婚したら、どうなるんだ。
 ぽんが、あの娘がうちに来る。
 ぽんは小太郎の手伝いをする。
 小太郎は嫁のぽんを愛する。
 小太郎はあたしの隣に寝なくなって、ぽんと一緒に寝るようになる。
 ぽんはあたしの妹でもない。
 あたしは小太郎の兄でもない。
 あたしは赤の他人。
 ぽんと小太郎の間に子供が産まれても、その子はあたしとは無関係。
 ただの、他人。
 あたしは…………邪魔………………っ…………!
844 :オパビー :2019/03/19(火) 16:06:47.68 ID:6cONGGMG0
小太郎「リッカちゃん?」

 気付けば、小太郎があたしの顔をのぞき込んでいた。
 なんだよ…………

小太郎「なんで、泣いてるんだ?」

あたし「………………あ?」

 小太郎があたしの頬を撫でる。
 小太郎の肉球が、あたしの頬に当てられる。
 あたしの頬は、濡れていた。

あたし「な、泣いてなんか…………」

小太郎「なんか、泣き声が聞こえたから…………涙も、出てるし………」

 あたしは小太郎の手を振り払った。

あたし「いい。泣いてない…………!」

小太郎「でも………」

あたし「うるさい! 黙れ!」

 あたしは枕で小太郎の顔を叩いた。
 小太郎はびっくりしたような顔をした。

小太郎「ご、ごめんて」

あたし「………………ぐすっ」

 小太郎は後ずさって、自分の布団に戻った。
845 :オパビー :2019/03/19(火) 16:10:59.23 ID:6cONGGMG0
 あたしは枕に顔をうずめた。
 どうして、どうして涙が止まらないのさ。
 なんで、なんであたしは嗚咽しているのさ。
 小太郎の結婚を思い浮かべて、小太郎の隣に立っていたのが狐だったからか?
 二人の間に立っていた子供の毛色が黄色だったからか?
 どうしてだよ、なんでだよ。

あたし「なんで、あたしじゃいけないんだよ……………」

小太郎「………え?」
846 :オパビー :2019/03/19(火) 17:04:15.08 ID:6cONGGMG0
 そこに立っていたのがあたしじゃ無かったから。
 二人の間に立っていた子供の毛色が白く無かったから。
 あたしは泣いた。

あたし「小太郎ぉ…………」

小太郎「な、なんだよ」

 小太郎が向こうの布団から返事を返してくる。

あたし「お前、結婚するのか? その写真の娘と」

小太郎「っ、なんでそれを知って………………!」

 小太郎があたしの方をみた。

あたし「あたし、覗いていたんだよ。あんたが太郎とみりんと話してる所」

 あたしは闇の中の小太郎に向かって言う。

あたし「それで、あんたが写真の娘を可愛いって言ってよ、結婚のこと考えるって言ってよ、その写真を肌身離さず持っててよ…………きりきりって、ずっと胸が痛いんだよ」

小太郎「いや、写真は流石に今は持ってな…………」

あたし「これってよ、小太郎。あたしがお前を好きって事だろ?」

 あたしの目から絶え間なく涙があふれてきた。
 本当はずっと言いたかった事を言って、まるで水門が開けられたみたいに。

あたし「だってよ、ぉ、だってよ、嫉妬だもんな、これって。今気づいたんだよ。ぉお。なあ、小太郎ぉ。あたしじゃ駄目なのかよぉ。五年間ずっと一緒にいたのに、好きって言うのが遅すぎたのかよぉ。無意識に意地ばっか張って、それのせいで逃しちまったのかよぉ。ばかだよなぁ。ううぅっ。だったら、いっそ、いっそ…………」

 あたしは涙で前が見えなかった。
 ぼろろっと、涙が落ちた。

あたし「いっそ、あたしを振ってくれよぉ…………」
847 :オパビー :2019/03/19(火) 17:16:52.40 ID:6cONGGMG0
 小太郎の布団から、動く音がする。
 小太郎が闇の中から腕を伸ばして、あたしの頬に触れる。

小太郎「………………いや。俺は、リッカちゃんを選ぶ」

 小太郎が、そう言った。

小太郎「覗いていたなら、聞いていただろ? 父ちゃんが言ってた、俺がぽんと結婚しないって言うんなら、誰か別の女を連れてこいっていう話。それなら、リッカちゃんが良いって考えていた。でも、ずっと告白する勇気が出なくて…………」

 ああ…………
 ずっと上の空だったのは、あたしに告白する方法を考えていたからだったのか。
 じゃあ、じゃあ…………

小太郎「もう、先に告白されちまったが、言うぞ」

 …………最初から、相思相愛だったって事か?
 ばかばかしいなぁ…………
 なあんで、意地なんて張ってたんだか。

小太郎「リッカちゃん。俺と、結婚してくれ」

 ああ、なんであたしからこの言葉を言えなかったんだろう。
 情けないなあ。
 あたしの頬に当てられた小太郎の手の上から手を重ね、あたしは笑った。

あたし「…………うん」
848 :オパビー :2019/03/19(火) 20:39:21.50 ID:6cONGGMG0
 小太郎の顔があたしに近づく。
 そして、唇が重なった。

 ちゅ…………むちゅ…………

あたし「う……んむ……………」

小太郎「ふう……………んん………」

 不揃いな口の大きさ。
 小太郎が大きく口を開けたら、パクリとひとのみにされてしまいそう。
 それでも、愛の口付けを交わすには充分だった。
 しばらくして、口が離れた。

あたし「んむ………実はあたし、これが初めてなんだよ」

小太郎「ああ………俺もだ」

 あたしと小太郎の初物の口付けは、同時に散った。
 銀の糸が布団に落ちる。

小太郎「なあ、リッカちゃん」

あたし「なに?」

 小太郎があたしの両手を掴んだまま、ゆっくり覆い被さってくる。

あたし「…………小太郎、ちょっと待った。なあ、後ろに倒れ…………ちゃ………」

 ぽす

 私の身体は布団に押し倒された。

小太郎「今日、絶好の機会だとは思わないか」

あたし「な、なんの………」

 小太郎がわかっているだろ、と言わんばかりの笑みを浮かべる。

小太郎「この家には今夜、父ちゃんも、母ちゃんもいない、二人っきりだ………もう、契りまで交わしちまわないか?」

あたし「ちっ、契り!?」

 ち、契りっていうのはつまり、ええ、男と女がゴニョゴニョ…………

あたし「まさか、その………ちょめちょめだとか、くんずほぐれつだとか………」

小太郎「ああ………くんずほぐれつ」

 小太郎の荒い吐息があたしの顔に当たる。

あたし「………………………うう〜…………」

 顔が、熱くなるのが分かる。
 身体が反応してしまっている。
 とても、魅力的な提案だ。
 でも…………まだ、心の準備が…………
 あたしが戸惑っていると、小太郎が言った。

小太郎「こんな機会、次に来るのは何日後だと思う? 何ヶ月後だと思う? ………それに、もう、俺が引き返せない。我慢できないんだ」

あたし「ああ…………うん。その話、乗った」

 我慢できない。
 その証拠に、小太郎の股間が膨れていた。
 小太郎がにっこりと笑った。
849 :オパビー :2019/03/19(火) 20:49:58.64 ID:6cONGGMG0
小太郎「えっと………実は俺童貞なんだ」

 童貞。
 あたしはクスリと笑った。

あたし「だろうと思ったさ。だってあんたの色恋沙汰なんて一つも聞いた試しが無いさね」

小太郎「うるさいな。俺は童貞を捨てるのは最愛の人だけだって決めてたんだよ。………まあまさかそれがリッカちゃんになるなんて思わなかったがな。………そういうリッカちゃんは?」

 またこいつはそうやって無神経な事を言う。
 あたしは顔を赤らめた。

あたし「…………処女だようるさいな。なんだったら自分で確かめるか?」

小太郎「ああ」

あたし「ああ、って………ちょ、まっ!」

 小太郎はそう言うなりあたしの寝間着の裾から手を入れた。
 そしてするりと肩を出させる。
 胸から腹が露わになった。

小太郎「なんたって胸を隠してるんだ? 隠さなくたって変わんないだろ?」

あたし「変わるわ! 毛で見えなくたって恥ずかしいもんは恥ずかしいんだからさ…………あ………ちょ……」

 小太郎は胸元を隠すあたしの手を摘まんで横によけた。

あたし「や…………ぁ………」

小太郎「毛しかねぇじゃねえか」

あたし「やかましわ!」
850 :オパビー [saga]:2019/03/19(火) 21:02:05.63 ID:6cONGGMG0
 小太郎は両の手のひらをあたしの胸板に当てた。
 そのままむにむにと動かす。

小太郎「………………」

あたし「………………」

小太郎「なんも無いな」

あたし「揉まれてるこっちもなんだが何も感じないね」

 これは致命的だった。
 まあ管狐だから胸など有るわけがなく、いくら揉まれたって気持ちよくない。
 そのとき、小太郎が手のひらで何かを見つけた。

小太郎「………あ」

あたし「ん? ……………んんっ!?」

 私はぴくんと身体を震えさせた。
 小太郎が乳首を摘まんだのだ。

あたし「んっ……………んんんっ………」

小太郎「やっぱりここは気持ちいいのか」

あたし「ま、まて、あっ」

 小太郎は縦に並んだ乳首をプリプリとなぞるように下から上に撫でた。

あたし「んおおっ♥」

小太郎「お、良い反応。それに………乳首も立ってきた」

 あたしの乳首は小太郎に弄られ続けたせいで、毛の上からでも桃色の頭が見えるほどまで大きくなっていた。

あたし「お、お前の触り方がいやらしいからだろ!」

小太郎「いやらしくしてんだよ」

あたし「んううっ……!」

 小太郎はそのまま指で摘まんで転がしたり、先っぽを撫でたりし続けた。
 あたしはその間くすぐったさと気持ちよさにぴくぴくと跳ねていた。
851 :オパビー :2019/03/19(火) 21:15:30.21 ID:6cONGGMG0
小太郎「そろそろ、いいか」

あたし「はぁっ……はぁっ………おまっ、いい加減にしろよ……」

 あたしはだらしなく舌を出した状態で身体を痙攣させていた。
 小太郎に乳首を弄られ続けて、全身が熱くなっていた。

小太郎「じゃあ………リッカちゃん。そろそろ脱がすけど、いいか」

 小太郎はそう言ってあたしの下の着物に手をかけた。

あたし「もう、好きにしろぉ………」

小太郎「…………わかった」

 小太郎はするすると紐を解いて、あたしの履き物を脱がせた。
 あたしは真っ裸になった。
 上の着物はかろうじて袖を通しているが、こんなの裸と変わりない。

小太郎「白い毛が綺麗だよリッカちゃん」

あたし「ん…………綺麗って言ってくれて、嬉しいよ」

 管狐特有の白い毛。
 月明かりが反射して、光っているようにも見える。

小太郎「ん………鼻孔を刺激するいい匂い。どこから来てるのかな?」

 小太郎はあたしの首もとに鼻をつけ、匂いを嗅ぐ。

小太郎「ここかな?」

 ぺろぉ、と小太郎が舐める。

あたし「んひぅ………………」ゾクゾクッ

 次に小太郎はあたしの脇を嗅いだ。

小太郎「ここかな?」

 ぺろぉ

あたし「んふ…………」ぞぞぞぞっ

小太郎「それとも…………ここかな?」

 最後に小太郎はあたしの股に鼻を付けた。
 そしてべろりと舐めた。

あたし「んぅっ………あっ……………

 いままで感じたこともない種類の快楽が体を駆け抜けた。
 小太郎にマンコを舐められて、あたしは身体をすこし仰け反らせた。

小太郎「ここか…………」

 そのまま小太郎はあたしのマンコを舐め始める。
852 :オパビー :2019/03/19(火) 23:04:21.38 ID:6cONGGMG0
 大量の唾液を分泌させながら、しょりしょりとマンコを舐める。

あたし「あう…………んっ、あ……」

小太郎「ん……れろ………んむう……」

 ざりりっ、しょりっ、しょるぅっ

 あたしのマンコが、小太郎に舐められている。
 とても、興奮する。
 そう思っただけで、マンコが唾液じゃない者で濡れていく。

小太郎「ふうぅ、ふぅ…………んむ……………あむっ」

あたし「あひゃっ………んぁあっ

 小太郎が、あたしの股を丸ごと口に含んだ。
 へその下まで甘く噛みついて、べろでずろずろとマンコを舐め続ける。

 じゅるっ、じゅるるるっ、べろっ

あたし「んぁああっ、んあああっ…………」

 食べられてる。
 あたし、いま小太郎に食べられてる…………
853 :オパビー :2019/03/19(火) 23:10:31.12 ID:6cONGGMG0
 その時、大きな快楽の波がいきなりあたしを襲った。

あたし「ぅんあああああっっ

 ビクーンッ! と腰が跳ねる。
 がくがくっと下半身が震える。
 多分、イった。
 マンコから勢いよく何かが漏れている。

小太郎「んくっ……んくっ………」

 小太郎は噴いた潮を喉をならしながら飲んでいる。
 全部、飲むつもりなんだ。
 あたしの潮吹きが終わった頃、小太郎が食らいついていた口を離した。

小太郎「はぁ……………はぁ…………リッカちゃんの潮、おいしかった」

あたし「あぁ………んっ………ばかぁ………」

 小太郎は舌なめずりをして、嬉しそうに言った。
854 :オパビー :2019/03/20(水) 08:23:19.42 ID:rB065D3P0
小太郎「リッカちゃん。そろそろ………入れてもいいか? 俺も、限界だ」

 小太郎が息を荒くしながら言った。
 あたしはこくこくと頷いた。

あたし「いいよ………小太郎。契りを………交わそう?」

小太郎「……………リッカちゃん

 小太郎は自分の着物の紐を解き、膨らんでいた着物を下ろした。

 ビンッ

あたし「ぁっ…………」

 姿を現したチンコは、赤く、獰猛な形に膨らんでいた。
 というかちょっとまて、これあたしに入るのか。
 身体はひょろひょろの癖に、小太郎のチンコは大きかった。
 獣人率(ケモ度)が違うからなおそのチンコは大きく見えた。
 これあたしのへその上らへんまで来るんじゃないのか…………?
 いや、どのみち狼の獣人と管狐の獣人では、同じ獣人率でも体格差が出るか………

小太郎「はぁっ、はぁっ、はぁっ」

 今は大きさより小太郎自身がヤバそうだ。
 目を血走らせてさっきからあたしの上で腰を振っている。
 完全に発情していて、周りが見えていない。

あたし「こ、小太郎っ。い、一旦落ち着いて…………」

小太郎「はぁっ、はぁっ、はぁっ、うるるる…………」

 小太郎はチンコをあたしのマンコにこすりつけ始めた。
 ずりゅんっ、ずりゅんっとチンコが滑り、マンコに何ともいえない快楽が走る。

あたし「やっ…………んぅうっ………
855 :オパビー :2019/03/20(水) 09:22:02.22 ID:aa1XDjht0
 ずりゅずりゅとこすりつけられながら、あたしのマンコはチンコを受け入れる為にもっと濡れてきた。
 小太郎が腰を動かす度に、ぷっくりと充血したマンコから愛汁がとぶ。
 不意に、小太郎が動きを止めた。

小太郎「はぁっ、はぁっ、はぁっ…………ぅううっ」

あたし「やぁ……………」

 つぷ

 チンコの先っぽが、あたしの中に入った。
 そのままメリメリと骨盤をこじ広げながらあたしの膣内に侵入してくる。

あたし「あがっ……………ひっ…………ぁぁ………」

小太郎「ふうううっ、ふうううっ………」

 外からでも分かるくらい、腹が膨らむ。
 裂けてるっ………ぁああ!
 コツン、と小太郎のチンコが最奥に当たった。

あたし「はぁあっ………んぁあっ………」

 ぽっこりと、チンコがはいった
856 :オパビー :2019/03/20(水) 09:22:36.27 ID:aa1XDjht0
 ミス
857 :オパビー :2019/03/20(水) 09:41:52.88 ID:aa1XDjht0
 ぽっこりと、チンコが入っただけで腹が妊娠したみたいになってる。
 股の間を一筋の血が流れている。

小太郎「はぁっ……はぁ………処女膜ぅ……貫通ぅっ…………ナカやべぇ、想像以上にやべぇ……!」

あたし「ぁっ、ぅあ

 腹の中が、ヤバい。
 骨盤を無理やりこじ開けられたってんのに、悦んでるっ。
 入れたままの状態でしばらく固まっていた小太郎が言った。

小太郎「ふぅっ、ふうぅ、動くっ、ぞおおっ………」

 小太郎があたしの腰をガッと掴んで、腰を動かし始めた。
 ぼこっ、ぼこっと腹の内側から叩かれる。
 一回一回突かれる事に、頭のてっぺんまでびりっ、とした衝撃が走る。

あたし「がぁっ、んんああああっ、ひぎっ、ひょおっ

小太郎「ふぁっ、ふうっ、んぁあ………やべぇ………ぅう」

 ぱちゅんっ、ぱちゅんっ、ばちゅっ

 ………いっ、いつまでっ………ぉおっ、続くんだよっ………!
 あたしは嬌声を上げ、びくびくと鮮魚みたいに跳ねていた。
 でも小太郎は一向に止まる気配はなかった。

 ぱちゅんっ、ばちゅ、ぱちゅ、ばちゅんっ

 長えっ、長えぇって!
 壊れる、壊れちまうってっ………

あたし「あああっ、んくあああ、ぃぎいっ!」

小太郎「はぁあ、はぁあ、リッカちゃん、リッカちゃぁあん………!」

 ばちゅんっ、ぱちゅ、ぱちゅんっ、ばちゅんっ

 ああああああっ
858 :オパビー :2019/03/20(水) 10:12:18.68 ID:i4p2BWhd0
 〜四半刻後(30分後)〜

 ぱちゅんっ、ばちゅ、ぱちゅ、ばちゅんっ

あたし「ぁあっ あっ ふいっ んいいっ

 ビクビクビクッ

 あたしはまたイった。
 小太郎はまだ一回もイってない。
 長すぎんだろおおおおっ!?
 もう何回イったかもわかんねえよっ
 そろそろ精子注いでくれよぉっ

あたし「あっ うぁあっ いぅっ

小太郎「はぁっ、ぅぁっ

 そう思った矢先、小太郎が腰を動かす速度が速くなった。
 ガツガツと容赦なくナカを蹂躙しはじめる。

 ばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅ

あたし「ああああっ いああああっ

小太郎「はぁっ、出すぞっ、出すぞリッカちゃんっ! ナカに出していいよなっ、いいよなっ!?」

 ああ注いでくれっ
 注ぎ込んでくれっ
 お前の子種で子宮をたぷたぷに満たしてくれっ
 本能の底からあたしは叫んでいた。

あたし「ナカあああっ ナカに出してええええっ

小太郎「わかったあああっ 孕ませてやるっ、リッカちゃん、孕めええっ

 ごぶっ、と小太郎のチンコの根元のコブが、あたしのナカに呑み込まれた。
 そしてっ
859 :オパビー :2019/03/20(水) 12:19:56.50 ID:i4p2BWhd0
 びゅううううううううっ、びゅうううううっびゅううっ

あたし「ぁああああああああああっ んあああああああっ

小太郎「ぉあああああっ、あああ、あああああぃっ んぐううっ

 びゅうびゅうと精子が絶え間なく注がれる。
 ごっぷりと子宮が満たされた。
 ああ…………
 孕むぅっ………

小太郎「はぁっ………はぁ……………」

あたし「ああ……………小太郎ぉ……

小太郎「リッカちゃん………ごめん、まだ出る………ぅっ」

あたし「ぇあっ!?」

 びゅっ、びゅるるるるるるるるっ、びゅぐーーーーっ

 もう腹いっぱいだって………ああああっ
 射精も長いぃっ
 いい加減に…………

 びゅぐぐぐぐっ、びゅーーーーーっ

あたし「まだ出るろぉぉぉっ!?」

小太郎「はぁ……はぁ………やべ、止まんねぇ……小便みたいに出る………ぁ

 びゅぐぐぐっ、びゅぐぐ、びゅうううううっ

 腹が精子でたっぷたぷになるぅ
 ごぼごぼと音を立てながら収まり切らなかった精子が溢れる。

 びゅっ、びゅっ…………
860 :オパビー :2019/03/20(水) 13:30:52.15 ID:i4p2BWhd0
小太郎「はぁっ、はぁっ……………」

あたし「ぁ……………ぁぁ……

 やっと…………
 やっと終わった……………

小太郎「リッカ…………ちゃん」

あたし「小太郎ぉ…………

 あたしと小太郎はまた口付けした。
 契りを交わしながら。

あたし「ぅ………む………

小太郎「んふ…………ちゅっ…………また、動くぞ」

 え……………

 ずちゅ

あたし「えぁ………っ!」

小太郎「ごめん、全然収まんねえや。どの道抜けないし」

 ずちゅんっ

あたし「らぁっ………ぬ、抜けないって…………」

小太郎「コブまで入ったからよ…………しばらくは抜けねえんだ」

あたし「う…………そ…………」

 小太郎はにっこり笑って言った。

小太郎「大丈夫だって。父ちゃんと母ちゃんが帰ってくる前までには終わらせるからよ」

あたし「じゃあ、それまでヤるってことじゃなあぁぁぁあっ

 まだイッてる、イッてるからぁあああっ
 動いちゃだめえええっ

 ずちゅんっ、ばちゅんっ、どちゅっ

あたし「イグウウッ、えぁああっ

小太郎「はぁっ、はぁっ。いくらだって種付けしてやるよ…………

 ばちゅっ、ばちゅっ、どちゅっ、ぶちゅっ
861 :オパビー :2019/03/20(水) 13:39:13.85 ID:i4p2BWhd0
 〜〜〜〜


 チュンチュンチュン…………

あたし「………………………ん」

 気が付いたら、朝だった。
 朝日が差し込んで、あたし達が寝てる布団を照らす。

あたし「……………………

 あたしはとなりに寝てる小太郎を見た。
 ああ、昨日契りを交わしたんだったね。
 あたしはその小太郎の頬に口付けをした。

小太郎「んぁ?」

 小太郎も起きた。
 目をうっすらと開けたのち、カッと見開いた。
 小太郎の顔がみるみる赤くなっていく。

小太郎「ぁ…………………」

あたし「おはよう」

小太郎「……………おはよう」

 …………………
 口付け。

あたし「んん…………………んんん…………………

小太郎「む………んお…………………っ……リッカちゃんっ!」

 小太郎はそう言ってあたしに覆い被さった。
 チンコがまたギンギンにたっている。
 おい朝から盛るつもりか!?

あたし「まてっ! 朝は待てっ! あたし腰が痛いしっ!」

小太郎「が、我慢出来ないんだよぉ……………」

あたし「昨日あんだけ出したのにまだ言うか!? こんなに布団びちょびちょにしやがってさ! どうやってみりんと太郎に説明すれば………………………あ」

小太郎「………………………あ」

 朝。
 みりんと太郎が帰ってくる……………?
862 :オパビー :2019/03/20(水) 13:44:11.83 ID:i4p2BWhd0
小太郎「え………まさか見られてないよな。裸で同じ布団に入ってるんだぞ?」

あたし「た、多分まだ帰ってきてないんだ。帰ってくる前に早く布団洗濯するぞ!」

小太郎「あ、ああ!」

 バタバタバタ

 急いで服を着替え、布団を抱える。
 帰ってくるまでどれくらいだ?
 あと半刻?
 四半刻?
 ともかく急げっ!

 どっちも、間違いだった。
 半刻後でも、四半刻後でもなかった。
 あたし達は外の井戸で布団を洗うため居間を通ろうとした。
 すると、そこで朝食の準備をしている二人を見つけた。
 みりんと、太郎。
 二人は既に、帰ってきてた。
863 :オパビー :2019/03/20(水) 13:51:43.53 ID:i4p2BWhd0
みりん&太郎「「おはよう、お二人さん」」

あたし「」

小太郎「」

 な、なんで帰ってきてるんだ。
 あたしと小太郎は言葉を失った。
 …………多分、見られていないはずさ。

あたし「お、おはよう」

小太郎「お、おはよう」

 静かに、黙って通り過ぎようとした。

太郎「ああ、布団は適当に井戸にでも放り込んでおいてくれ。あとで洗っておく」

みりん「いいから早く。布団を放り込んで来たらお二人とも座りなさい」

 まさか、バレたのか。
 いや、流石にない。
 それならば二人がこんなに普通にしている筈がない。
 あたしと小太郎は急いで布団を井戸に放り込んで、食卓に座った。
 そこで朝食を見て、絶句した。

あたし「………………………赤飯?」

小太郎「な、なんで……………」

 食卓に並べられていた物は、お赤飯だった。
 普通はめったに食べたりしない物だ。
 みりんと太郎が怖いほどニコニコとしている。
 何か特別な事でもあったか?
 何か特別な…………………

 …………………昨夜は、それはそれは特別な夜だった。
864 :オパビー :2019/03/20(水) 15:59:45.32 ID:/OSLk8Ij0
みりん「あなた。そろそろいじめるのはよしてあげましょう」

 え?
 いじめる?
 みりんが笑顔のままそういった。

太郎「………そうだな」

 太郎はあたし達に向かった。

太郎「小太郎。ぽんの話はどうする?」

小太郎「えっ!?」

 唐突に、太郎が小太郎にそう聞いた。
 ぽんって、昨日太郎が小太郎に言っていた結婚相手のあの娘………
 小太郎は戸惑いながら口を開いた。

小太郎「え……えと、こ、断る! 断るから!」

 小太郎は太郎に向かってはっきりとそう言った。
 まあ、小太郎の嫁、その位置にはあたしが収まった訳だ。
 ぽんには悪いが………
 すると太郎が朗らかに笑った。

太郎「はっはっは。それは良かった。もしぽんと結婚するって言ったらどうしようかと思ってたよ。実はな、お前の結婚話。あれ嘘だ」

あたし&小太郎「「はあああっ!?」」

 あたしと小太郎は同時にそんな声をあげた。
865 :オパビー :2019/03/20(水) 22:56:52.48 ID:/OSLk8Ij0
太郎「まーだ気づいてないみたいだから、答え合わせをしてやろう」

 そう言うと太郎は焼き増ししていたのか、ぽんとかいう娘の写真を懐からだして机に置いた。

太郎「ぽんと言っていたこの娘。どこかで見たことがないか?」

 どこかで?
 見た?
 話をのぞいていた時には遠すぎて見えなかった写真をあたしは凝視した。
 むむ………確かに可愛い。
 これなら小太郎が心を惹かれるのも無理はない、か。
 そうやって小太郎と一緒に写真を見ているうちに、あたしは気づいた。
 キツネ色の毛。
 整った目。
 綺麗に並んだ歯。
 そのことごとくが、ある人物に似ていた。
 というより、そのものだった。

あたし「…………………え? まさか、みりん?」

小太郎「あっ…………!」

 あたし達が一緒にみりんの顔を見ると、みりんはうふふと笑った。

太郎「というわけでその写真、じつはみりんだ」

小太郎「………………………うそおおおっ!」

 小太郎が卒倒した。

小太郎「マジかマジかマジか! 母ちゃんかよおおおっ!」

みりん「母ちゃんでしたー

 ああ…………
 一度わかったらもうみりんにしか見えない。
 なんで小太郎は気付かなかったんだ。
 太郎はうんうんと頷くと、口を開いた。

太郎「リッカ。つらい思いをさせてすまなかった。お前が話を覗くことは分かっていたから、みりんの子供の頃の写真をダシにして小太郎の結婚話があるという嘘をついたんだ」

 みりんが続ける。

みりん「だって、2人ってやっぱりお似合いでしょ? それなのになかなかくっつかないから…………ここぞっていう時に前々から計画していた作戦を実行して、二人の恋仲を後押ししてあげた、ってワケ

 みりんがまたうふふと笑った。
866 :オパビー :2019/03/20(水) 23:29:41.40 ID:/OSLk8Ij0
みりん「クズの後処理って言うのもウソ。あのクズのことは役所が全部やってくれるみたいだからね。私と太郎さんはあなた達を2人っきりにさせるために一晩別のところに泊まっていただけなのよ。まあ、口付けくらいはするとは思ったけど………………まさか布団がびっちゃびちゃになるまで関係が進むなんて…………ねぇ?」

 みりんが苦笑いを浮かべながら太郎の方を向いた。
 布団がびっちゃびちゃ。
 あたしと小太郎はその言葉に顔を赤らめた。

太郎「まあ、終わり良ければ全て良しだ。改めて俺から言わせてもらおう。二人とも、おめでとう!」

みりん「本当に、おめでとう

 2人から祝福の言葉を受け、あたしは恥ずかしい気持ちで一杯になった。
 あたしは、隣に立ち尽くす小太郎の手を握った。

あたし「えっと………………よろしく………あなた」

 小太郎がドキッとしたように目を見開いた。
 そして、手を握り返して来た。

小太郎「ああ………えっと、よ、よろしく。……………じゃあ、リッカ」

 リッカ。
 くすぐったい。
 ちゃんがとれただけだけど、いままでと違う呼び方ってだけで、嬉しい。
 昨日まできょうだいのような関係だったあたし達は、一晩にして夫婦になるまで関係が変わった。
 まだ戸惑いもあるけど、太郎が言ったとうり。
 終わり良ければ、全て良し。
 全て、良いのさ。

 大好きだ、小太郎…………
867 :オパビー :2019/03/20(水) 23:31:06.14 ID:/OSLk8Ij0
 終わり、やで。
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/20(水) 23:44:43.73 ID:7fCiqyA3o
おつおつ
小太郎くんがしっかり男見せててグッド
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/20(水) 23:45:22.03 ID:dfSSi9dyo
甘酢っば過ぎて喉に焼き付きついてきてた
読んでる間ずっとにやけてしまった…途中でコメントも書けなかった
こんな感情初めて、書いていただき感謝
(下の方の実用性も高くて感謝)
870 :オパビー :2019/03/21(木) 07:44:20.27 ID:rSVTm4/v0
 ところで1000スレ目ってなにが駄目なん?
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 07:52:40.29 ID:N22y7Fx7o
>>1000ボーナスは>>1が有り無し決めるものだからダメなものはない、はず(レスの話)
スレの話ならちょっと何言ってるか分からない(サンド並感)
872 :オパビー :2019/03/21(木) 07:55:08.07 ID:rSVTm4/v0
 了〜解。
873 :オパビー :2019/03/21(木) 07:57:41.43 ID:rSVTm4/v0
 じゃあそろそろ区切りをつけて、次の主人公で終わりにするで。
 サブストーリーもあるかもしれん。
 あと多分次スレも立つ。
 でもまあ最後まで見守ってくれれば幸いや。

 最後の主人公安価行くで。
874 :オパビー :2019/03/21(木) 08:00:08.19 ID:rSVTm4/v0
国籍 イギリス
性別 男
名前>>下1
種族>>下2
職業・身分>>下3
身体的特徴>>下4
性格・趣味>>下5と下6
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 08:04:51.93 ID:AxAi/xRV0
ユタ
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 08:06:15.22 ID:N22y7Fx7o
王位継承権は有れど双子の兄が優秀でほぼ王にはなれないといわれてる王子
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 08:08:06.54 ID:N22y7Fx7o
ごめん見間違えたすまん
878 :オパビー :2019/03/21(木) 08:09:50.91 ID:rSVTm4/v0
 そのままでおk。
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 08:11:07.97 ID:1x6WT/YMo
ハーフリングで
880 :オパビー :2019/03/21(木) 08:12:25.87 ID:rSVTm4/v0
 >>879 わからん。
 くやしく。
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 08:12:32.89 ID:0yC3l8Z+0
かなり小柄で華奢な体格のショタ
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 08:14:31.11 ID:sF0i5FADO
内気で気弱
本を読むことが趣味
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 08:15:50.74 ID:Uh+xKErN0
正義感は強いが、非常に他人に影響されやすい
884 :オパビー :2019/03/21(木) 08:18:40.92 ID:rSVTm4/v0
 ハーフリングどっかで聞いたことあると思たらホビットか。
 新しいやな。
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 08:19:03.48 ID:1x6WT/YMo
成人でもほとんど1mにならない亜人
寿命は人間と同じくらいだけど見た目の老けるスピードは遅い
小柄な人間と区別するために耳が尖ってたりする設定のことが多いな
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 08:21:33.71 ID:1x6WT/YMo
ホビットとほぼイコールでもおkです
ハーフリングの中でもさらに小柄で華奢ってどれくらいの大きさなんだ?管狐と同じくらいかや?
887 :オパビー :2019/03/21(木) 08:23:16.85 ID:rSVTm4/v0
 ところでいくつや。
 >>下。
888 :オパビー :2019/03/21(木) 08:25:12.01 ID:rSVTm4/v0
 >>886 それは小さすぎるな。
 見た目年齢8くらいの小ささで。
 
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 08:26:36.31 ID:6tgw77V00
30
890 :オパビー :2019/03/21(木) 08:27:13.66 ID:rSVTm4/v0
 >>888 参考までに名探偵コナンが7歳や。
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 08:29:46.03 ID:XzlPbsul0
16
892 :オパビー :2019/03/21(木) 08:29:50.72 ID:rSVTm4/v0
 イギリスの王子、ハーフリング、ショタ、三十路、内気で気弱、本の虫、正義感が強い、付和雷同。
 これで行くで。
 割と歳行っとるなぁ………
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 08:35:38.26 ID:Uh+xKErN0
キャラ濃すぎィ
でも見た目と地位を除けばこういうやつ割りといそう
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 10:26:02.57 ID:aCd7yyALo
婚約者いそう
895 :オパビー :2019/03/21(木) 12:08:21.91 ID:VHvLVrWp0
 私の名はユタ。
 誇り高きこの大英帝国の王子だ。
 王子だから王位継承権はあるものの、双子の兄のトキが優秀すぎるため、王位継承はほぼ無理だと言われている。
 年は同じなのに、剣技も、公務をこなす力も、全て兄が上だ。
 兄とは最近は会っていない。
 私はもう諦めている。
 王になるのは兄の方が相応しいと思うし、私は…………
 王になるには小さすぎる。
 器ではない。
 見た目がだ。

メイド1「ユタ様。一人で出かけるのはおやめください。危険です」

メイド2「ユタ様。高い所にあるものをとるときは一声おかけください」

メイド3「ユタ様。お眠りになるのならご本を読みましょう」

 もうこう子供扱いされる事にも慣れた。
 以前は子供扱いするなと怒鳴っていたところだが、いまは決まってこういう。

私「ああ」

 ニュートラル(人間)として生まれた兄とは違い、私はハーフリングとして生まれた。
 耳が尖っているため一時期はエルフかと騒がれていたが、その実はハーフリング、小人だったのだ。
 子供の頃は兄と一緒に順調に育ったが、ある時、生まれて5年ほど経った頃から、一気に成長の速度が激減した。
 家族が年を取っていく中、私だけが置いて行かれているようだった。
 私だって年を取っていない訳ではない。
 知識も、知能も、公務が一切無いために好きなだけ集積でき、そこいらの学者よりはあると自負している。
 しかし筋肉や身長は手に入らない。
 見た目は小柄で華奢な、8歳の子供だ。
 剣すら満足に振れない。
 しかも無駄に美形と来た。
 他の国の王族から可愛いと言われる始末だ。
 もちろん、妃もいるわけがないし、取りたいとも思わない。
 かわいがられながら過ごすなんて、地獄だ。
896 :オパビー :2019/03/21(木) 12:34:23.03 ID:VHvLVrWp0
 ある日。
 私が自室で幻の生物とその生息地について書かれている本を読んでいた時だった。
 コンコン、と扉が叩かれ、執事のサンジェルマンが新聞を抱えて入ってきた。

サンジェルマン「失礼します」

 サンジェルマンは馬の獣人で、耳と尻尾だけが馬だ。
 たてがみのようなものも生えている。

私「すまないな、いつも」

サンジェルマン「いえいえ」

私「そこに置いておいてくれ」

 サンジェルマンはドサッと新聞の束を置いた。
 新聞の束は私が毎日頼んでいる大英帝国の新聞3部とその他4カ国の新聞だ。
 勤勉と世界の体制を知るためだ。

サンジェルマン「"Somosang"」

 サンジェルマンが新聞を置くなりそう言った。
 いつもの問答の合図だ。

私「"Seepa"」

サンジェルマン「カリオス・トロマグロの生息地とそれを使用した地元料理は?」

 ほう、カリオス・トロマグロか。

私「随分とニッチな物を見つけたな。ドイツのウェンザーニ山脈のカラオ山、その中腹のガルア湖にのみ生息する。地元料理は焼けばクラジオ蒸せばザムレ、揚げればザムワン生ならサシマスだ。特にサシマスは500年前からラオケ村で食べられている」

 サンジェルマンが唸った。

サンジェルマン「お見事ですユタ様。誠に博識な事で」

私「ああ、サンジェルマン。もし私を負かせたいのなら新種の生物でも持ってくることだな」

サンジェルマン「つい先日見つかった虫の話を振ってもお答えになりましたのに………」

 私は笑ってコクリと頷いた。

私「まあ良い問題だった。いつでも頼むぞ」

サンジェルマン「かしこまりました」

 サンジェルマンはそう言うと静かに退出した。
897 :オパビー :2019/03/21(木) 12:57:56.02 ID:VHvLVrWp0
私「……………acsias ritoeino, ra pantaveruno ai teh rennthia………」

 また紛争か。
 6人が死亡………
 痛ましい事だ。
 私が次の新聞に手を伸ばした時の事だった。

私「!a!」

 ドサドサッ

 しまった………
 新聞の山が崩れてしまった。
 私は落ちた新聞を拾い、まとめた。
 その時、一枚の広告が新聞の間から滑り出てきた。

私「?riante?」

 王宮に届けさせる新聞は全て広告を除いてるはずだが………
 監視をすり抜けたのだろう。
 私はそれを拾い上げ、目を通した。

私「…………………」

 その広告は私の心を大変刺激した。
 いや、だがしかし……………
 自信が無いな。
 買ったとして何かメリットが有るのだろうか…………?
 いや、考えては駄目だ。
 気弱になってはいけない。
 こんな時はサンジェルマンだ。

私「!Saintgermain!」

 私がそう呼ぶと、廊下から足音が聞こえて来た。

サンジェルマン「はい、今ここに」

私「Saintgermain.Reannsa nann fe ganntokke」

サンジェルマン「分かる言葉でお話ください」

私「おっと失礼。サンジェルマン、忍びの準備だ。奴隷を買いに行く」
898 :オパビー [saga]:2019/03/21(木) 13:20:47.02 ID:VHvLVrWp0
 奴隷市場。

私「…………………」

サンジェルマン「つきましたぞ、『ユラ』」

私「あ、ああ」

 私はサンジェルマンと共に変装をして外出した。
 サンジェルマンが貴族、私がその息子に見えるように。
 新聞に挟まっていたあの広告は、奴隷市場の広告だった。
 前々から興味はあったのだがなかなか一歩を踏み出すことができず、最終的にその広告に後押しされる形で私は奴隷を買うことを決意したのだ。

 なぜユタは奴隷を買おうと思ったか>>下
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 13:24:20.03 ID:Uh+xKErN0
奴隷を詳しく見たい知的好奇心と、善意
900 :オパビー :2019/03/21(木) 13:33:20.52 ID:VHvLVrWp0
 なぜ私が前から奴隷を買いたいと思っていたのか。
 物事を知るという行為にはいくつか種類がある。
 文献などを読み、知識として知ること。
 そして、実際に扱ったり見聞きしたりする事により経験として知ることだ。
 私はあまり王宮から離れられないため、世界を旅する事は出来ない。
 だから先ほどいったカリオス・トロマグロだって食べた事も見たこともない。
 奴隷を買おうと思ったのは人間を多方向から見るため。
 また奴隷と言うものを知るためでもあった。
 そしてもう一つ。
 奴隷制度という物を私はあまり好かない。
 奴隷というだけで言葉を話せても文字を読み書き出来たとしてもそれは物として扱われる。
 偽善者だと言われるかも知れない、いや、偽善だろう。
 私が買った奴隷だけでも救いたいと思ったからでもあった。
901 :オパビー [saga]:2019/03/21(木) 15:48:01.07 ID:yNFMQc2U0
私「うっ………!」

 奴隷市場に着いた私は、フードで思わず鼻を押さえた。
 知識として知ってはいたが、嗅いだことも無いような異臭に鼻が痛くなった。
 糞尿と強いアンモニア臭、そしてその他の吐き気がするような信じられない匂い。
 封紋で街に匂いが流れ出ないように封じられているからこそ、更に臭かった。

サンジェルマン「ひどい匂いでしょう。信じられますか? ここが生命の取引がされている場所なんですよ」

私「酷い……………」

 これが我が国か。
 文書で読んだ所では、エドというジャパンの都市の奴隷市場は上下水道が完備されており、異臭などは一切しないという。
 その時、ふとあるものが目に入ってしまった。

私「…………………う゛おぇえええっ」

サンジェルマン「やはりユタさ……ユラには早かったか」

 サンジェルマンが声を低くして言った。
 私は吐いた。
 私の視界に入ってきたのは、数々の奴隷の……奴隷だったものだった。
 大きな穴が掘られ、そこに裸のまま様々な種族の死体が積まれている。
 病気などで死んだ奴隷だろうか?
 この不衛生の中なら死人も出るだろうさ。
 顔をあげると、そこに男が液体をかけ、火を放った。
 あり得ないほどの異臭が立ち込める。

私「ぇえぇっ、おえ゛っ………」

 あんなの、あんなの生き物の扱いじゃない………
 これが、人間なのか。
 私は思った。
 やはり、紙の上のインクなんかでは私の知識には足りない………!
 五感で感じ取り、その時その場所で考えた物こそが本当の知識だ、と。

サンジェルマン「………帰るか?」

 サンジェルマンが背中をさすりながら言う。
 帰る………
 いや、甘えてなるものか。

私「…………………いや、行く」

 私はハンケチで口もとを拭い、立ち上がった。
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/03/21(木) 15:52:02.93 ID:yNFMQc2U0
人間 犯罪奴隷、没落貴族、戦争奴隷、その他

野獣族 主に哺乳類の獣人の事を言う。ケンタウロスもここに含む。モフモフ。

竜鱗族 は虫類の獣人や竜人など。ラミアもここ。やや筋肉質。

鳥翼族 鳥の獣人(ハーピー)や天使のように羽が生えたものを言う。羽毛が気持ちいい。

水生族 両生類の獣人や人魚、海洋生物の獣人をまとめて言う。身体が冷やっこい。

亜人族 コブリン、オーク、オーガ、サキュバスなども含む。人間に比べ丈夫。エルフもここ。

木人族 トレント、ドライアド、マンドラゴラなど。植物を操ることができる。

魔族 スライム娘、ミミック娘などはここ。取り扱い注意。

E.M.ビーイング 機械生命体。魔法生命体のゴーレムも含む。人間そっくりなものからゴンベイまで。

獣 そのまま。むしろペット向け。幻獣あり。

天人族 空から落ちてきた種族。半透明だったり手が四本あったり目が三つだったりする。地球で言うところの宇宙人。
903 :オパビー :2019/03/21(木) 15:55:01.05 ID:yNFMQc2U0
 気になった奴隷の、種族、見た目、カップ、身長、様子、年齢を3人まで>>下

 詳しくよろしくな。
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/21(木) 15:55:18.15 ID:EIEtvniIo
亜人 魔女
深い紫の瞳は見ていると吸い込まれそう、同色の髪は風も無いのに毛先が揺れてる、出るとこくびれてるとこはっきりしたワガママボディ
E
180
奴隷とは思えない余裕の表情で客を見定める様に眺めていた。ユタと目が合った時お気に入りのおもちゃを見つけた表情で笑い手を振ってきた
399
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 15:55:22.63 ID:4zxjiXtBo
種族:獣人族
見た目:タヌキの獣人(ケモ度3)。中華系の雰囲気。ノーマルでも妊婦のような大きなお腹のぽんぽこぽん
カップ:B
身長:168
様子:阿片やら大麻やら隠し持ち、見た目は良いが中身は不健康。薬物の前ではすべての人が平等とのたまい、自分に目をつけた相手にも勧めてくれる。
年齢:17
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 15:56:12.02 ID:9aavFLuN0

橙色の体に黄色の柄や髪を持つ、手乗りファイアドラゴン
なし(爬虫類なので)
30(体長)
元は人形の種族だったようで動きがぎこちない
状況を理解できてなく泣きながら龍語で助けを求めてる
部屋はサウナのように熱く、悲しみの感情が極限に達するたび周りのものが発火する
18
907 :オパビー :2019/03/21(木) 16:00:50.60 ID:yNFMQc2U0
 秒速で出てきたな。
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 16:02:09.84 ID:cAaPl+qI0
さすがに3回目ともなれば早いなあ…
909 :オパビー [saga]:2019/03/21(木) 17:15:02.64 ID:yNFMQc2U0
 私が何度も吐き、もう吐くものがなくなりながらもなんとか奴隷市場を回っていると、何人か気になった奴隷を見つけた。
 一人目は魔女だ。
 他の奴隷と同じ一枚の白い布の服を着ているが、不思議とその服は清潔で、彼女自身は市場の匂いを気にする様子もなく、奴隷とは思えない余裕の表情で何やら自身の檻の前を通る客を品定めするように見ていた。
 瞳は深い紫色で、見ていると吸い込まれそうな感じがする。
 同色の髪は風もないのに毛先が揺れている。
 耳は私と同じで尖り、首には魔法を封じる為か、複雑な術式が組み込まれた黒い首輪がはめられている。
 体つきはとてもよく、胸も尻も大きく出て、腰は綺麗にくびれている。
 ふと、私は魔女の檻にかけられた説明板を見て驚いた。
 あの魔女、見た目は20そこいらだというのに、実年齢はもう少しで400を越える長寿だったらしい。
 その時、魔女と目があった。
 とても嬉しそうに、私に向かって手を振っていた。

私「なにやら手を振られているが…………」

サンジェルマン「さあ。たぶん、魔女に魅入られたのだろう」

私「魅入られた?」

 サンジェルマンは頷いた。

私「そういえば魔女の多くは少年を好むと聞いた事があるが」

サンジェルマン「たぶんそれが原因だろうな」

 ……………私は複雑な気分で手を振る魔女を見た。
910 :オパビー [saga]:2019/03/21(木) 17:38:42.40 ID:yNFMQc2U0
 二人目は狸の獣人だ。
 獣の割合が高く、骨格が人間で後は狸のようだ。
 身体はぽっちゃりと肥え、狸の獣人だからか腹が出ている。
 割と若く、年は17才だそうだ。

狸「うふふ。そこのぼっちゃん。私に惚れた?」

 しばらく観察していると、狸の獣人は私に近寄ってそう話しかけてきた。

狸「失礼ね。私妊婦じゃ無いわ。処女よ処女。いやね。私平等主義者なの」

 因みにこの間誰もこの獣人には話しかけていない。

私「目の隈、尻尾の揺れ具合、支離滅裂な発言、幻聴。阿片だな?」

狸「あら? ばれちゃった?」

 そう言うとその獣人はモコモコの尻尾の中から葉っぱを取り出した。

狸「よく分かったわね。ご褒美にぼっちゃんも一本どぉ?」

私「遠慮しよう」

狸「それはざんねん」

 獣人は阿片を指で擦り合わせ、自身の鼻先に当て、思いっきり吸い込んだ。
 目をぐりんと上に向け、ぴくぴくと舌を出す。

狸「はぁああ…………こんなに気持ちいいのにね。この神草の前には誰だって平等なのよ。奴隷だって、平民だって、役人だって、貴族だって。それに…………王だって」

 神草というのは薬物のことだろう。
 獣人はそういって王宮がある方向を見た。
 ………身元が割れたかと思って一瞬だけ焦ったぞ。

狸「だぁれだって、天国に行けるのにね」

 狸の獣人はそう言い、阿片を尻尾にしまった。

狸「このことは内緒、ね。ところで私の財布しらない?」

 狸の獣人はにっこりと笑った。
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 17:44:53.57 ID:9aavFLuN0
阿片であへあへ
912 :オパビー [saga]:2019/03/21(木) 18:04:54.04 ID:8MiA/DtY0
 最後は少し特殊な個体だ。
 奴隷市場の中を歩いていると、ある一角だけ少し広い空間があった。
 不思議に思い中央の檻に近づいて見ると、むわっとした熱気がその空間内に広がっていた。
 檻の中からは何かの鳴き声のような声が聞こえてきていた。
 檻を覗くと、中には小さな龍がいた。

私「やけに小さいが、ファイアドラゴンだな」

サンジェルマン「そうだな」

 橙色の綺麗な鱗に黄色い模様と毛。
 それはまごうことなきファイアドラゴンだった。

火龍「……………ぅぉ」

 ファイアドラゴンは私達に気づくと立ち上がり、ぎこちない動きで近づいてきた。
 プレートを見てみるとそのぎこちない動きの理由が分かった。
 どうやらこのファイアドラゴン、元は布は綿で作られた人形だったらしい。
 それがつい最近なぜか命を持ち、材質も変わり本物のファイアドラゴンとして動き出したようだ。

火龍「ぉおん………ぁぅん」

 ぽろぽろと宝石のような涙をこぼしながら、ファイアドラゴンは助けを求めるような声を出した。
 無垢な瞳が涙を浮かべ、きゅるんと私の目を焼く。
 いや、比喩じゃない。

私「あっつ!」

サンジェルマン「あつい!」

 私とサンジェルマンは揃って後ろに飛んだ。
 サンジェルマンのたてがみがちりちりと焦げている。

火龍「ぅぅ………きゅぉぉ…………」

 プレートをよく見れば、どうやら熱量はあのファイアドラゴンの気持ちに関係するらしく、悲しければ悲しいほど熱くなるらしかった。
 可哀想だが、今は一旦ここを離れよう。
 私達が離れていく時も、ファイアドラゴンは助けを求めるように鳴き続けていた。
913 :オパビー :2019/03/21(木) 22:44:56.21 ID:8MiA/DtY0
私「とまあこの3人(?)が気になったんだが、サン……父様、どう思う」

サンジェルマン「いや、別にユラの好きにすればいいんじゃないか?」

 サンジェルマンは焦げたたてがみをいじりながらそう言った。
 私の好きにか………
 まずは3人(?)話を聞いてみる他無いな。

 〜〜〜

 私とサンジェルマンは商人に意向を伝え、テントに3人を集めた。
 魔女と狸の獣人はニコニコしながら私を見つめ、ファイアドラゴンはチョコレートを食べていた。

商人「ファイアドラゴン持ってくるの大変だったんですからね」

サンジェルマン「お疲れ様でした……」

 商人が言うにはまず甘いものでファイアドラゴンを釣り、そこから熱に強いE.M.ビーイングに優しく運んで貰ったという事だ。
 商人の疲れの色が目に見える。

 3人(?)の娘(?)を前にして、私は考えた。
 流石に全員を買うことは出来ない。
 一人に絞らなくては………
 質問などをしてみよう。

 確認や質問など3つ、商人か奴隷、誰に質問するか(複数人可)も含め安価>>下
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 22:58:59.57 ID:GVq3XleXo
お約束だけど3人に奴隷になった経緯を聞いてみる
915 :オパビー :2019/03/21(木) 23:23:50.00 ID:8MiA/DtY0
 あと2つやで。
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 23:24:46.23 ID:zFTWcw8j0

どうして阿片を始めたのか
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 23:27:10.94 ID:N22y7Fx7o
全員
したい事や欲しい物は?
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 23:30:23.37 ID:OHxNs5+/0
商人に各々の人気はどんなもんかとか値段とか
919 :オパビー :2019/03/21(木) 23:35:00.56 ID:8MiA/DtY0
 おk。
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 06:06:37.60 ID:lGzJRG29o
そういえば狸の中華系とういのはタヌキはヨーロッパだと中国原産の外来種だったりするのが元ネタ
阿片も華僑の文化からの着想〜
921 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 08:15:00.02 ID:f1iNw8/R0
私「ゴニョゴニョ………」

 私は奴隷達に聞きたい事をサンジェルマンに伝えた。
 今この場で公証人はあくまでサンジェルマンだ。
 私はその息子だ。
 サンジェルマンが口を開く。

サンジェルマン「え、では。まず3人の奴隷になった経緯を教えてもらおうか。順番に、そちらの魔女から」

 サンジェルマンがそう言うと魔女は私から目を離さずに頷き、話し始めた。

魔女「私が奴隷になった理由は、簡単。負けたからよ。長い間魔王様に仕えていたけれど、勇者に捕まっちゃって。そのまま奴隷。どお? 私若い子好きなのよ。サキュバスの仲間だからエッチな事だって色々出来るわよ。それに元魔王軍だなんて、自慢できるわよ〜?」

 魔女はまさかの魔王群出身だった。
 サンジェルマンが商人に向くと、商人は本当だと言うように首を縦に振った。
 驚きだった。
 次に、狸の獣人が口を開いた。

狸「私は、借金奴隷なの。父が薬の密売人でねぇ。その影響で私も薬密輸に手を染めて、あげく自分まで薬に染まっちゃって。父の薬物の事業が失敗して、借金のカタ代わりに売られたってわけ。あはははっ」

 狸の獣人は何が面白いのか、パタパタと尻尾を振っていた。
 あれでどうして尻尾の中の葉っぱが落ちないか不思議だ。
 最後にファイアドラゴンだが………
 商人が私達の耳元に口を寄せた。

商人「下手なこと言わねえでくだせえよ。あいつあれでいて言葉を理解するみたいなんで」

 ファイアドラゴンはまだチョコレートを舐めている。
 商人はファイアドラゴンの様子を見て、私達の方にむき直した。

商人「あいつ、元は長い間貴族の娘っこが持っていたぬいぐるみだったんだ。それがどうした訳か、命をもってああなったんだ。娘っこはたとえファイアドラゴンになっても大切にしようとしたんだが、その旦那が金欲しさに娘っこに秘密でうっぱらっちまったんだとよ。それがつい数ヶ月前だ。もう売られた場所から遠く離れちまい、ファイアドラゴンは状況が理解できず、怖くて泣きながらずーっとああやって助けを求めているんだ。泣けるよなぁ」

 商人は鼻をかんだ。
922 :オパビー :2019/03/22(金) 08:15:42.52 ID:f1iNw8/R0
 >>920 了解。
923 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 08:26:55.22 ID:f1iNw8/R0
 3人の出で立ちを聞き終わった私は、次に狸の獣人にあることを聞くことにした。

狸「あれ? なに?」

私「どうやって阿片を……薬物を始めたんだ?」

狸「あら? 知りたい? えっとねぇ」

 狸の獣人はしばらく顎に指を当て考え、口を開いた。

狸「父に進められたからね。父には感謝してるわ。ヘブンズゲートを開いてくれたんだもん」

 けらけらと笑いながら、狸の獣人は言う。

狸「もう神草なしじゃあ生きられない身体になっちゃったもんね。深く、深く染み着いちゃったの。助けて」

 助けて?

狸「………………………薬」

 狸の獣人の目からボロボロと涙が流れる。

狸「気持ちいい薬が、薬。好き」

 いや、笑っている。
 様子が明らかにおかしい。

狸「……………あなたもどぉ?」

 不気味に歪めた笑顔のまま、狸の獣人は小さな声で私に言った。

私「結構だ」

狸「ざんねん……………」

 そう言うと、狸の獣人は本当に悲しそうな顔をしてうなだれた。
 薬物………
924 :オパビー :2019/03/22(金) 08:41:11.53 ID:f1iNw8/R0
 狸の獣人が落ち着いた頃、サンジェルマンが3人に聞いた。

サンジェルマン「ところで3人とも。もし私に買われたら、なにかしたいことや欲しい物はあるか?」

 ファイアドラゴンを除く二人が顔を見合わせた。
 ファイアドラゴンは相変わらずチョコレートを舐めるのに夢中だった。

魔女「えっとね。そこのショt……少年、息子さんと添い寝する権利が欲しいわ。あとは勝手に事が進むから。それで充分

 おい。
 なにちゃっかり私を食べるつもりでいる。
 させないからな。
 魔女が言い終えると、狸の獣人が尻尾をふりながら答える。

狸「すぅぅぅ………はぁぁあ………神草を毎日欲しい。そうすれば気持ちいいから」

 狸の獣人は商人から見えない位置でさっきとは別の葉、大麻の葉の香を吸い込みながら言った。
 どれだけ隠し持っているんだ。
 ファイアドラゴンは次のチョコレートを商人から受け取り舐めていた。
 当たり前だが話は聞けなそうだ。
925 :オパビー :2019/03/22(金) 08:55:13.98 ID:f1iNw8/R0
サンジェルマン「ふむ…………だいたいの事は分かりました。ではそろそろ誰を買うか決めたいところですが」

 サンジェルマンが目で私に奴隷を選ぶように促す。
 難しいな………
 私は3人を今一度見た。
 魔女に狸の獣人に小さいファイアドラゴンか………





 1〜3 魔女
 4〜6 狸
 7〜9 火龍
 0 投票

 それと推しも教えておくれ。
 安価ルーレットGO!>>下
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 09:00:17.47 ID:yY17UX8Vo
まだよくわからんがとりあえず火龍
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 09:04:48.44 ID:yY17UX8Vo
うおっ引き当ててる
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 09:04:59.01 ID:ZI9mflHYo
おめ
929 :オパビー :2019/03/22(金) 09:28:46.99 ID:f1iNw8/R0
 絶対に悲しませることはしちゃ駄目やな。
 とりあえずおめ。
930 :オパビー :2019/03/22(金) 09:45:56.47 ID:fOd9E0mF0
 宮殿門前。

私「怖がるな、大丈夫だ。言葉はわかるんだろう? 何も心配はいらない」

火龍「ぅぁあぅ」

 ファイアドラゴンは私の腕の中で安心したように言った。
 とりあえず、お菓子と優しい言葉かけによって一応の安心はあるようだ。
 ファイアドラゴンも今は熱気を放っておらず、ぽかぽかと暖かい程度だ。
 あの熱気は身を守る為無差別に出していたものだ。
 しばらくしたら自由操れるようになるだろう。
 ファイアドラゴンは私の顔を見上げながら、ちょいちょいと頬を触った。
 可愛い。

 さて、ファイアドラゴンだが。
 どこで世話をしようか。
 自室、というのはあまりにも火事のリスクが高いが、信頼関係も早く築けそうだ。
 庭の一角手もあるが、触れ合いの時間は減るな。

 どこで世話をする?>>下
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 09:59:39.77 ID:MuBZtCgRo
王族やしドラゴンと一緒に生活出来る棟作ろう
それまで自室
932 :オパビー :2019/03/22(金) 10:13:13.07 ID:fOd9E0mF0
 ふむ………
 そう言えば私はサンジェルマンから王子にしては金の使い方が乏しすぎる、と言われたことがある。
 私には本以外の物は必要無いからな。
 それなら、ここいらで一回大きく使ってみるのも良いか。
 私はファイアドラゴンを抱えたまま、サンジェルマンにファイアドラゴンと生活できる耐火性の高い棟を建てるアイディアを話した。

サンジェルマン「良きお考えで。設計は?」

私「私がやろう。棟が建つまではこいつとは自室で暮らすから、大量の水魔法陣を用意しておいてくれ」

 サンジェルマンは頷いた。

サンジェルマン「かしこまりました」
933 :オパビー :2019/03/22(金) 10:20:23.27 ID:fOd9E0mF0
 自室。

私「ここがしばらく私とお前で過ごす部屋だ」

火龍「るるるぅ」

 ファイアドラゴンは腕の中で首を伸ばしきょろきょろと部屋を見回した。
 そして嬉しそうに唸った。

私「で、念のため消火の準備はしたが………お願いだから発火しないでくれよ?」

火龍「ぅる」

 ファイアドラゴンは頷いた。
 割と言葉は理解できるようだ。

私「発火しないためにも、熱を操れる訓練もしてもらう。いいな?」

火龍「るう」

 火龍は目を輝かせながら頷いた。
934 :オパビー :2019/03/22(金) 10:25:04.66 ID:fOd9E0mF0
 >>906 たからでファイアダラガンに翼って生えているか?
 たべるかいなかまあしえてくれ。
935 :オパビー :2019/03/22(金) 10:32:14.85 ID:fOd9E0mF0
 なんかバグった。
 >>906 ところでファイアドラゴンに翼って生えてるか?
 飛べるか否かも教えておくれ。
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 10:56:24.05 ID:b2BbFmA+0
906だけど翼もあって飛べるのをイメージしてました
あと走るときは4足で、歩くときは立ち上がって2足になる感じを考えてました
急いでたので何だか設定が上手く書けてなくてごっちゃだけど、うまく処理していただき感謝
(ちなみにキャラ考えてる間に人形や縫いぐるみを下の処理用に改造するジャンルとかあるのを知った…)
937 :オパビー :2019/03/22(金) 11:10:43.91 ID:fOd9E0mF0
 何それ怖い………
938 :オパビー :2019/03/22(金) 11:46:12.17 ID:fOd9E0mF0
 さあ棟が出来るまで1ヵ月。
 トラブルや出来事のイベントを3つまで>>下
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 11:55:30.27 ID:+G0mjMBAo
事故って大火傷負うユタ
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 12:01:06.61 ID:yY17UX8Vo
とりあえず発情期と無精卵産卵があれば卵生系種族のエロはなんとかなる!
…エロが別枠なら、完成あたりで元の持ち主と遇うイベントとかで

>>936,937 世の中には本当にいろんな人がいるのであまり怖がらんといて
逆に怖いもの見たさや、おバカなネタだと思って深入りしすぎると取り込まれるのを心配すべき
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 12:02:46.39 ID:XO9888SGo
兄が来る
942 :忠告ありがとやで。 :2019/03/22(金) 12:35:51.85 ID:fOd9E0mF0
 次の日。

 ファイアドラゴンはとても温かった。
 昨夜私が机にむかいファイアドラゴンの棟の設計図を描いていると、小さな翼で飛び、私の膝の上にのり丸まったのだ。
 そのままぐるぐると喉を鳴らしながら寝てしまった。
 ううむ。
 可愛かった。

私「設計図が出来たぞ」

火龍「るるるぅ」

 私はサンジェルマンに徹夜で描き上げた設計図をサンジェルマンに渡した。
 防火に優れ、それでいて風通しが良くファイアドラゴンが本来の大きさまで育ったとしても充分の広さだ。

サンジェルマン「承りました。おお、大変綺麗なもので………やはりユタ様は天才でございます」

私「ありがとうな」

サンジェルマン「では…………"Somosang"」

私「"Seepa"」

サンジェルマン「カラメルア宮殿の建設者と設計者、建設日は?」

私「ヴァン・ホテン、ルトリエ・バッハ、1520年2月18日」

サンジェルマン「まさか瞬殺とは………失礼いたしました」

 サンジェルマンは設計図を丸め、脇に抱えて出て行った。

私「さて、ファイアドラゴンよ」

 私はサンジェルマンが退出したのを見届けると、ファイアドラゴンに話しかけた。

火龍「りゅぅ?」

 ずっとファイアドラゴンと呼ぶのも忍びない。
 名を付けてやろう。

 火龍の名前>>下
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 12:49:29.66 ID:wutwbfWR0
ルイ
944 :オパビー :2019/03/22(金) 13:09:39.15 ID:fOd9E0mF0
私「ルイなんてどうだ」

火龍「うる、うるるりゅ、うぃい…………」

私「どうした?」

 火龍は私が名前を教えると、何やら様々な声で鳴きだした。
 気に入らなかったのだろうか?
 しかししばらく待つと、驚くべき事が起こった。

火龍「りゅ………りゅう………りゅい………」

私「!」

 まさか、ルイと言おうとしているのか!
 首を捻り、ベロを出し、色々な口の形を試しながら鳴いている。
 そして、ついに。

火龍「ルイ!」

私「よしっ!」

 私は思わずガッツポーズを決めた。
 完璧な『ルイ』だった!
 ファイアドラゴン改めルイは、自分の名前を嬉しそうに叫びながらパタパタと飛び回っている。
 うーん。
 私はルイの為なら親バカになっても良いかもしれない。
945 :オパビー :2019/03/22(金) 15:11:09.87 ID:ONlERJ+60
私「ううううううむ…………」

 ルイが自分の名を発音したその日の内に、私は何冊ものドラゴンに関連する書物を読みあさった。
 しかし、やはり私が求める情報は無かった。
 伝説やおとぎ話などではドラゴンが人間と言葉を交わす描写はあるが、現実ではそんなことはない。
 ドラゴンは知能は高くとも、言葉を話せない。
 それが常識だ。
 話したという情報があったと思えば、それはあくまで鳴き声がそう聞こえるという偶然であったりもした。
 伝説のドラゴンもほとんどはテレパシーのようなものを使い人間と話している。
 先ほど私はルイが自分の名前を言えた事にガッツポーズをして喜んだのだが、もしかしたらこれはガッツポーズしている暇は無いかもしれない。
 声帯を使い意図的に私が教えた名前を発したのだ。
 言葉もわかり、身体は規格外に小さく、ぬいぐるみからドラゴンになった。
 興味深い。
 もうしばらくはルイの事を観察してみよう。
946 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 15:57:08.93 ID:ONlERJ+60
 ルイが私の部屋に来てから5日目。
 事件は、起きた。


 私がいつも通り、半ばルーティンのようになっているルイとの宮殿の裏の森の散歩をしている時の事だった。

ルイ「ユタ、ユタ♪」

私「ああ、ルイ」

ルイ「ユター!」

 ルイはなんと私の名前まで言えるようになっていた。
 しかもちょっとした会話も出来るようになってきた。
 パタパタと私の前を飛びながら、気になった物を指差しては聞いてくる。
 綺麗な花を見つけては、

ルイ「これなーに?」

私「ワンフェルゲンツだ」

ルイ「わんへるげんつ」

 気にとまる鳥を見ては、

ルイ「あれなーに?」

私「ハンバガラスだ」

ルイ「はんばーぐ」

 虫を見つけては、

ルイ「これなーに?」

私「ハハノハガだ」

ルイ「ははははは」

 まだ発音出来ない物などもあるが、まあご愛嬌だ。
947 :オパビー :2019/03/22(金) 16:09:01.96 ID:ONlERJ+60
私「お、あのキノコは…………」

 ふと、私は視界の端に入ったカラフルなキノコに気を取られた。
 頭の中の図鑑を引き、キノコの種類を調べる。

私「カグヤキノコか。この森では見たことが無いな。面白い。記憶しておこう」

 私がキノコをさらに観察しようとしていた時だった。

ルイ「ユター、これあまーい♪」

 ずいぶん前の方から、ルイのそんな声が聞こえてきた。
 野イチゴでも見つけたのか?

私「いまいくぞー」

 私も一個食べてみるか。
 私が声の聞こえてきた方に向かってみると、ルイはほっぺが落ちそうな幸せそうな顔をしていた。

ルイ「すごくあまーい! これなーに?」

 口の周りをベトベトにしているルイが指差したのは、大きな大きな、蜂の巣だった。
948 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 16:33:30.22 ID:ONlERJ+60
 馬鹿。

私「今すぐ離れろおおおおおっ!!」

 私は駆け出した。

ルイ「え?」

 何も分かっていない、といった顔で、ルイがそんな声を上げた。
 ぶううん、と一匹の蜂が巣から出てきた。
 その蜂は自分の巣の近くにいる外敵、すなわち、ルイにロックオンした。
 蜂は有無を言わせず、突撃した。

 じゅぐっ

ルイ「………ぁっ?」

 嫌な音がして、ルイの前脚に蜂の針が突き刺さった。

ルイ「ーーーーーっ!」

 ルイが暴れる。
 しまった、間に合わなかった。
 がっ、とルイの足が蜂の巣に当たり、黒い雲のような、大量の蜂がぶわぁっ、と出てきた。
 私の手が、そこでようやくルイに届いた。
 ルイを抱え込み、転がる。
 大量の蜂が、私とルイを襲った。
 ドスドスと私の背中に何百もの蜂が突き刺さる。
 痛あああああああっ!
 腕の中にいるルイにも蜂が襲いかかる。
 不味いっ!

ルイ「いやああああああああっ!」

 業っ

 爆炎が、辺りを覆った。
 パニックになったルイが、力を制御できなくなったのだ。
 蜂が死に絶え、木々に火が燃え移る。

私「ぐああああああっ! ルイ、ルイイイイッ! 落ち着けえええっ!」

ルイ「いやぁっ、ああああっ!」

 まるで焼け石を抱えているようだ……………!
 ルイは叫びながら暴れている。
 その時、フッと熱波と悲鳴が消えた。
 ルイが気絶したのだ。
 右目が見えない。
 私はいまどうなっているのだ?
 大火傷は免れないだろう。
 それにルイも蜂に刺されている。
 あの蜂はガニルアブ。
 強力な毒を持っている。
 早くしなければ、最悪死に至る。
 全身が痛い。
 毒と火傷、最悪のコンディションだ。
 それでも、宮殿に…………
 宮殿に行かなくては………………!


 そこから、記憶が無い。
949 :オパビー :2019/03/22(金) 16:39:38.73 ID:ONlERJ+60
 ユタの毒コンマ>>下と火傷コンマ>>下
 毒は
 00 ほぼノーダメ
 99 しびれの後遺症
 火傷は大火傷の為00でも生涯残るで
 00 首回り
 99 顔半分と身体の前面
950 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 16:43:38.68 ID:DkrHEotDO
はい
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 16:44:13.48 ID:BBCLgi730
ほい
952 :オパビー :2019/03/22(金) 16:44:24.82 ID:ONlERJ+60
 火傷コンマは>>下2
953 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 19:33:37.30 ID:ONlERJ+60
私「……………………………あ」

サンジェルマン「ユタ様!」

ルイ「ゆたあああっ!」

 あれ?
 なんでこんな事になってるんだ?
 全身が痛い………
 ああ、そうだ思い出した。
 私はあのまま気絶したルイを抱えて宮殿に走ったのだ。
 火が上がったということで宮殿は騒ぎになっていた。
 運良く近くにいたサンジェルマンに出会う事が出来、そのまま気絶したのだった。

ルイ「ゆたああっ、ごめんなさいっ、ごべんなさああっあああっ!」

 ルイがボロボロと涙を流しながら私の腕に抱きつく。
 力の制御は出来ているみたいだが、ほのかにむわっと放射熱が来ている。
 というかルイ、なんか少し大きくなったような気が………?
 30センチ程だったのが40センチ程になっている。
 何があったのだろうか?
 まあいい。
 とりあえずルイが無事で良かった。
 毒の後遺症も、見たところ無さそうだ。
 良かった。

私「>>下」
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 19:50:24.26 ID:nfBDnUNx0
私はどれくらいの時間意識を失ってたのだろうか?
955 :オパビー :2019/03/22(金) 19:57:56.90 ID:ONlERJ+60
私「私は………どれほどの時間意識を失っていたのだろうか?」

 ルイが成長している。
 もしかしたら、年単位で意識が無かったのかもしれない。
 私はその可能性を考えながら、横にいるサンジェルマンにそう聞いた。

サンジェルマン「ああ…………はい。3日ほどです」

 3日。
 想像の100倍以上短かったな。

私「じゃあなんでルイが成長してるんだ?」

ルイ「ゆたああ……………」

 腕にひっしとしがみつくルイを見ながら私は聞いた。

サンジェルマン「それが私にも分からないのです。ユタ様が抱えて来た頃には既に少し大きくなっておりました」

私「そうか……………」

 ルイ。
 お前は本当に何なんだ?
956 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 20:08:12.39 ID:ONlERJ+60
 私が意識を取り戻した事で、医者やメイドや大臣が集まってきた。

私「とりあえず、今の私の容態を教えてくれ」

 全身が痛い。
 それに右腕がピリピリとした微量の痺れに襲われている。
 私がそう聞くと、医者が言った。

医者「はい。全身に軽い火傷、特に左頬から腹にかけ酷い焼け跡があります。おそらくこれは何年も残ると思われます。そしてガニルアブの毒ですが、解毒は成功いたしました。どこか痺れたりする部位があれば、教えてください」

私「右腕が重いな」

医者「そうですか………わかりました。ではしばらく様子を見ます。まだ皮膚などがくっつききっていないので、完治まで2週間ほど安静にしていてください」

 安静に、か。
 ルイと散歩は叶わないが、本を読みあさるには絶好の機会だ。
 サンジェルマンに本持ちを頼もう。
 それと、しばらくの間はルイの言語学習を強化しよう。
 熱の制御も教えなければ。

 しばらくはベッドの上での生活になるな。

 なにかやりたいこと>>下
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 20:20:44.20 ID:KdKRZNmro
ルイについての記録を、書いておく
958 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 21:59:23.91 ID:ONlERJ+60
 そうだ、ルイの成長記録を書こう。
 ルイの生態にはまだ謎が沢山ある。
 話す、急成長、あれだけの熱波を放ったというのに私は火傷で済んでいる。
 記録せざるをえない興味深い事ばかりだ。
 腕はそこまであげられないし、右腕も動きづらい。
 それでも、ルイの記録は私が書きたい。
 これは私の意地だ。

私「ノートをもってきてくれ。ルイの記録を書きたい」

メイド1「わかりました」

 メイドはそう言うとなぜか懐に入っていた紙束を私に渡した。
 毎回このメイドは私の行動を先取りするんだよな……
 いつものことだから驚きはしない。

私「ありがとう」

 私は紙束を受け取った。
 羽ペンとインクを受け取り、日付を書き込む。
 まずは急成長したことから………
959 :オパビー :2019/03/22(金) 23:25:52.91 ID:ONlERJ+60
 7日後。

 兄のトキが遠征から帰ってきたそうだ。
 トキは血相を変えて私の部屋に飛び込んできた。

トキ「ユタ!」

私「いや、違う。Gureat Britenじゃない。Great Britain」

ルイ「Great Britain」

 ちょうど私がルイに言葉を教えていたときだった為、トキは驚いた顔をした。

私「ああ、トキか。お帰り。遠征はどうだった?」

トキ「ああ。とても順調だった。特に特産品の貿易を………って違う!」

 トキが地団駄を踏んだ。
 ルイがトキに向かって頭を垂れる。

ルイ「こんにちは。トキおにいちゃんだね! ユタからすごいおにいちゃんだってきいてるよ!」

トキ「はっはっは。これはこれは。まさかドラゴンにまでも私の名声が轟いて…………ってそうでもない!」

 トキはツカツカと私に近づいてきた。

トキ「おい私がちょーっと宮殿を離れた内に何をやらかしたんだユタァ。森は一部焦げてるしお前は包帯まみれだししゃべるドラゴンはいるしどうなってんだ!?」

 ああ………
 まあ全部私のせいだな。

私「まあまあ落ち着け次期国王陛下。一つずつしっかりと説明してやるから」

 私はとりあえずトキを座らせ、一から順番にこの数日の出来事を話した。
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 23:45:54.81 ID:KdKRZNmro
(よかった、DOD3的にルイ使役して王位簒奪しに行くユタくんはいないらしい)
961 :オパビー :2019/03/22(金) 23:46:15.42 ID:ONlERJ+60
 全てを話し終えた頃、トキは唸って言った。

トキ「なんだその超常現象怪奇怪異かつ珍妙神秘的奇天烈大百科摩訶不思議なドラゴンは」

 形容詞が長い。

私「さあ。それがわかったら苦労しないさ。なあ、ルイ」

ルイ「うん」

 因みにあれから7日も経っているが、ルイの成長に異変はない。
 話を聞いてわかったが、どうやらルイ自身もぬいぐるみからドラゴンになるプロセスは分からないらしい。
 ルイはそんなことどうでもいいというふうにあくびと伸びをした。

トキ「………なぁ、ユタ」

私「どうした?」

 トキが俺の耳に顔を寄せ、ルイに聞こえないような小さな声で話し始めた。

トキ「あのドラゴン、国を挙げて研究した方が良いんじゃないか?」

私「なに?」

トキ「あれほどまでに小さく賢く、言葉も話せるドラゴンを私は知らない。聞いたこともない。それにファイアドラゴンよろしく火を吐いたり熱波を放ったりできるんだろ? 5メートルくらいするドラゴンならともかく、あの小さな体にそんなエネルギーが含まれているとは思わない。そのエネルギーはどこから来てるのか。知りたくはないか?」

 研究、だと?
 確かにルイの身体のエネルギー量にはそぐわない熱量ではあった。
 研究すれば確かにその秘密が明らかになるだろう。

トキ「ただとは言わない。言い値を出そう。少し可哀想だが、あのドラゴンを研究したほうが世のため人のためこの国のためにもなるんじゃないか?」

私「>>下」
962 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 23:48:51.44 ID:ONlERJ+60
 >>960 流石に小さいわ。
 というかもう960か。
 後少しで次スレに引継やな。
963 :オパビー :2019/03/22(金) 23:57:59.09 ID:ONlERJ+60
 >>960 ユタがじゃなくてルイ(火龍)が王位剥奪には小さすぎるってことやで。
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 00:04:16.90 ID:ipOZWhGOo
私はただ研究対象としてではなく助けたいと思ったから買った
せめて成長してルイ本人がちゃんとした判断ができるようになってからと考えている
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 00:04:33.47 ID:vfeXKb27o
やめておこう
966 :オパビー [saga]:2019/03/23(土) 11:07:16.49 ID:p+Ek3Sr70
私「確かに、研究すれば有用でない筈はない。だが、トキ」

 私は傍らにいるルイを持ち上げ、胸の上に乗せた。
 首の下をかくと、ルイがくるくると喉を鳴らした。

私「私はただ研究対象としてではなく助けたいと思ったから買ったんだ。研究するにしても、せめてルイ本人がちゃんとした判断ができるようになってからと考えている。ルイ自身と話し合って研究の話は進めよう」

トキ「そうか………」

 トキが腕を組んだ。
 ルイが不思議そうに私の顔を見上げる。

ルイ「なーに? 私の話?」

私「ああ。ルイは本当に賢い子だなーって」

ルイ「うくるるるる♪」

 ルイが頬に顔をすり寄せて来た。
 そこは思いっきり火傷しているところだ。

私「痛い」

ルイ「ごめん」
967 :オパビー :2019/03/23(土) 14:04:08.73 ID:p+Ek3Sr70
 〜〜〜

私「まあ包帯が取れたらまた寄ってくれ」

 私がそう言うと、トキは呆れたように言った。

トキ「あのなあ。お前は興味ないだろうが、お前一国の王子だぞ? 全身大火傷で猛毒蜂にドスドス刺されて………国中大騒ぎだからな?」

私「ああ、知ってる。新聞で読んだ」

 トキがため息をついた。

トキ「はあ………お前は本当に王子としての自覚が無いな………包帯が取れたらなんて言わず、毎日見舞いに来るよ。弟を心配しない王なんて、信頼されないだろ?」

私「はは」

トキ「じゃあな」

 トキはそう言って退室した。
968 :オパビー :2019/03/23(土) 14:21:06.62 ID:p+Ek3Sr70
 〜4日後〜

 しゅる………しゅるるるっ………

 パサッ

私「ふむ…………」

 私は包帯をほどき、完治した体を姿見に写した。
 左頬から首、腰にかけ、肌が赤黒く変色している。
 違和感もあるな。
 これは治らないが、仕方がない。
 右手が動きづらいのも変わらずだ。

ルイ「ほんとにごめんなさい…………」

 ルイが羽ばたき、私の火傷痕を舐める。
 相当責任を感じているようだ。

私「>>下」
969 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 15:26:33.63 ID:mJRb+lnj0
火傷なんて服さえ着れば少しは隠すことができるだろう
だが生活面はできることがあれば、ルイには手伝ってもらうからな?頼りにしてるぞ
970 :オパビー :2019/03/23(土) 15:51:56.14 ID:p+Ek3Sr70
 私は飛んでいるルイの頭を撫でた。

私「そんなに気にするな。火傷なんて、服さえ着れば少しは隠すことができるだろう。だが生活面は出来ることがあれば、ルイには手伝ってもらうからな?」

ルイ「てつだう…………」

 ルイは自分の前足を見て、にぎにぎした。

私「頼りにしてるぞ?」

ルイ「がんばる」

 仕草が可愛い。
971 :オパビー [saga]:2019/03/23(土) 16:30:34.93 ID:p+Ek3Sr70
 棟の完成まであと僅かとなった日。

 私はサンジェルマンとユタと一緒にロンドンの公園を散歩していた。
 王子だから一応名は知れているため、時々遭遇した国民から声援などを受ける。

国民1「>>下1」

国民2「>>下2」

国民3「>>下3」

 性別も。
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 17:06:03.40 ID:WgEpI4Nno
王子!写真撮っても宜しいですか!
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 17:07:28.44 ID:N5Aq77Nd0
王子!今日も可愛いです!
女性
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 17:09:44.87 ID:+2g28GDTo
王子!俺のマッサージ♂を受けてみて下さい!
男性
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 17:36:47.13 ID:WgEpI4Nno
すまん性別忘れてた
良いなら女で
976 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 17:50:09.74 ID:/fQNeMVJo
うーんこの国民共
977 :オパビー [saga]:2019/03/23(土) 18:23:43.86 ID:p+Ek3Sr70
国民1「王子! 写真撮っても宜しいですか!」

私「ああ、良いぞ」

国民1「ありがとうございます! すいませんちょっと撮ってもらって良いですか?」

サンジェルマン「良いですよ」

国民1「うわぁ〜、この子がルイちゃんですか。かわいい〜♥」

私「そうだろう? そうだろう?」

ルイ「えへへ〜」

サンジェルマン「はいチーズ」

 パシャッ

国民1「ありがとうございました! 応援してます!」

私「ああ。ありがとうな」

私(一体何を応援されているのだろう)
978 :オパビー :2019/03/23(土) 18:27:20.35 ID:p+Ek3Sr70
国民2「王子! 今日も可愛いです!」

私「あ、ああ」

国民2「やっぱり見た目とかっこいい口調のギャップが本当に可愛いです〜! ルイちゃんも可愛い〜!」

ルイ「えへへへ〜」

国民2「応援しています王子!」

私「あ、ああ。ありがとうな」

私(だから私は何を応援されているのだろう)
979 :オパビー :2019/03/23(土) 18:34:02.69 ID:p+Ek3Sr70
国民3「王子! 俺のマッサージ♂を受けてみて下さい!」

私「マッサージ? あっ!? 何を………っ!」

サンジェルマン「ちぇすとおおっ!」

ルイ「おりゃーっ!」

国民3「ぐっはああああっ!?」

私「うわあっ!?」

サンジェルマン「ふう。ルイ、よく反応が出来ましたね」

ルイ「たぶんわるいひとだから」

私「び、び、び、びっくりした………………」(気弱)

サンジェルマン「ユタ様。大丈夫ですか? まさか今の一瞬で上の服が全て脱がれるとは………」

私「だだだだ、大丈夫だ」ゴソゴソ

サンジェルマン「不届き者が………あとでスコットランドヤードに引き渡しましょう」

ルイ「けーさつ!」

国民3「」シュウウウウ………
980 :オパビー [saga]:2019/03/23(土) 23:55:53.91 ID:p+Ek3Sr70
 ぴーひょろろろろろろろろ

 柔らかい風が頬を撫でる。
 絹のようななめらかな風だ。

私「やはりこの公園はいつ来ても良いな。気持ちがいい」

ルイ「そだねー」

 ぱたぱたと私の横を飛びながらルイが言い、くるりと宙返りをした。

サンジェルマン「いやぁ、本当に今日は良い日で」

 サンジェルマンが空を仰ぎ、息を吸い込む。

私「サンジェルマン、いつもみたいに問答をしないか? 今日はルイも入れて」

 私がサンジェルマンにそんな提案をすると、サンジェルマンはそれは良い、とにっこりと笑った。

サンジェルマン「いいでしょう。ルイ、準備はいいですか?」

ルイ「うん! いいよっ!」

 サンジェルマンは少し考えた後、何かを思いついたように目を開けた。

サンジェルマン「"Somosang"」

私&ルイ「「"Seepa"!」」

 ルイと私は元気良く声を上げた。

サンジェルマン「私は、誰でしょう。私の皮をはいでも私は泣きません。しかし私の皮をはいだらあなたは泣きます。さて、私は誰でしょう」
981 :オパビー :2019/03/23(土) 23:56:30.79 ID:p+Ek3Sr70
 おやすみやで。
982 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 23:57:13.40 ID:/fQNeMVJo
おつー
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 00:02:17.80 ID:bonHcBJDO
984 :おまえらは解けるかこのなぞなぞ [saga]:2019/03/24(日) 07:28:26.23 ID:Ad7/wz8c0
 私は答えが一瞬でわかった。
 だが、ルイに答えさせるためここはあえて答えない。

私「皮を剥いても泣かず、剥いた方が泣く………?」

ルイ「わかんないよおおお」

 ルイが頭を抱えて悩んでいる。

ルイ「ううううむうう」

 くるっ、ぱたたっ
 ぱたたたたっ、ぱたぱた

ルイ「わかった!」

 おお。
 ルイは目を輝かせている。
 どうやら分かったようだ。
 やっぱりルイは頭が良いな。

ルイ「いたいくないひと」

 ちがーう。

サンジェルマン「残念ながら不正解ですね」

ルイ「なんでー! だっていたくないひとはかわむかれたってなかないけど、むいたほうはきもちわるくてなくよ?」

私「そうじゃないんだな…………」

 私がそうつぶやくと、ルイがキッと私の方をむいた。

ルイ「ずるいっ! ほんとはユタもうこたえわかってるでしょ!」

私「ごめんてごめんて」

 ぽかぽかとルイが私を叩いてくる。
 失敗したな。
 でも………
 可愛いなぁ。
 見かねたサンジェルマンがヒントを出した。

サンジェルマン「ではヒントです。人間ではありません」

ルイ「えー、にんげんじゃないのー」

 ルイが頭をひねる。
 ひねりにひねる。
 そして叫んだ。
985 :オパビー [saga]:2019/03/24(日) 08:02:56.02 ID:Ad7/wz8c0
ルイ「たまねぎ!」

サンジェルマン「大正解です」

私「やったなルイ!」

 ぱちーんとハイタッチが決まった。

ルイ「いえ〜い!」

 ルイはとても嬉しそうに飛び回っている。
 時々火を吐きながら。

サンジェルマン「では次の問題。じゃじゃん」

 サンジェルマンも面白くなってきたようだ。
 ルイが緊張した顔で唾を飲み込む。

ルイ「ごくり………」

サンジェルマン「実はtで始まる日は4日あるんです。そのうち二つは火曜日(Tuesday)と木曜日(Thursday)です。ではあと二つは?」

 ああ、なるほどな。
 これは良い問題だ。

ルイ「ええ? tで始まる日? 日月火水木金土……………」

 ルイが黙り込んでしまった。
 その解き方では解けないぞ、ルイよ。
 ルイが解けるまで待ってやろう。
 私はルイから目を離し、空を見た。

私「………………………」

ルイ「………………………」

 ルイがなかなかしゃべらない。
 なかなかの熟考だ。

サンジェルマン「ではヒントを…………おや?」

 私がサンジェルマンのその声に横を向くと、ルイはそこにいなかった。
 どこに行ったかと辺りを見ると、ルイははばたいて空中に停止したまま、私たちの5メートルほど後ろにいた。
 何かの拍子に置いて行かれたようだ。
 私とサンジェルマンは少し来た道を戻った。

私「ルイ。どうかしたか?」

ルイ「…………………」

 ルイは黙りこくっている。
 その目線は左に向き、震えている。
 まるでその目線の先に、生き別れた親でもいるような…………
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 12:15:26.15 ID:jQHU+uQyo
誕生の謎が明らかになるときか?!
987 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 18:39:05.45 ID:fuNwvcimo
もとの持ち主に戻るほうがハッピーエンドな気がするが大丈夫かこれ
988 :オパビー [saga]:2019/03/24(日) 23:06:26.30 ID:Ad7/wz8c0
 目を大きく見開き、瞳孔を広げ、ルイはある一点を見つめていた。
 その瞳が日の光を反射させ、ボロボロッと涙が零れる。
 そして、呟いた。

ルイ「ママ…………」

私「なに…………?」

 ドラゴンでもいるのか?
 そう思い私がルイが見ている方向を見ると、ひとりの若い女性が歩いていた。
 見たところドラゴンはいない。
 そうすると、あの女性が…………

ルイ「マ………マ!」

 ルイは急発進した。
 小さな翼をはためかせ、風を切って一直線に突っ込んでいった。

ルイ「ママーッ!」

女性「え? え!?」

 ルイは女性の前で急ブレーキをかけ、ゆっくりとその胸に顔を埋め、号泣した。

ルイ「ママああっ、会いたかったよおおおっ!」

 女性は困惑しているようだ。
 しかし、少し考え何かに気づいたようだ。

女性「え、も、もしかして…………レッちゃん?」

ルイ「うん、うん、そだよおおっ。しゃべれるようにいいっ、なたよおおっ!」

 やはり、ルイの元の持ち主、ルイがぬいぐるみだった頃からの持ち主のようだ。
 女性は私とサンジェルマンに気づき、驚いた。

女性「王子っ!?」

ルイ「うん。ルイっていうの。いまいっしょにくらしてるひとなんだよ」

女性「ほんとにっ!?」

 一緒に暮らしている人、か。
 そう思えば私は、ルイの飼い主でも持ち主でもない。
 ルイにとっては一緒に暮らしている人という認識なのだろうな。
 女性は様々な事が一気に起きすぎて混乱しているようだ。

私「>>下」
989 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/25(月) 00:06:23.62 ID:UALxH1VXo
もし良ければ宮殿まで来て話せないか
990 :オパビー :2019/03/25(月) 07:20:37.43 ID:D7r0FYal0
私「えっと……すまないが、ルイの、このファイアドラゴンの元の持ち主、ということで合っているか?」

女性「はいっ」

 女性は背筋をピンと伸ばして答えた。

私「ああ、うむ。そんなに緊張しなくても良い。貴女の名は?」

女性「あ、はいっ」

 女性は相変わらず泣いているルイを抱いたまま答える。

女性「ラクレシア・オールドマンです」

私「ラクレシアか。ではラクレシア、良ければ宮殿まで来て話せないか? ルイについて話したい事がある」

ラクレシア「あ、分かりましたっ!」

 ラクレシアはビシッ、と答えた。
 ルイについて話すべきことは色々ある。
 私はラクレシアを連れ宮殿に戻った。
991 :オパビー [saga]:2019/03/25(月) 12:47:12.80 ID:8shJEkoH0
 〜〜〜

 宮殿。

 しばらくラクレシアと話し、分かったことがある。
 ルイはラクレシアが5歳の頃に母に作って貰ったデフォルメされたファイアドラゴンのぬいぐるみで、どこかの神殿やダンジョンから見つかったりした特別なぬいぐるみではないということ。
 ラクレシアはそのぬいぐるみをレッちゃんと名付け、親友のように大切にしていた事。
 ラクレシアが23歳の時、朝起きたらぬいぐるみが今の姿になっていた事。
 ラクレシアは大変喜び夫と一緒にそのレッちゃんを育てるつもりだったこと。
 しかしそれから3日が経ったある日、姿が消えたレッちゃんの事を夫に聞くと、なんの悪びれもなく大金で売ったと言ったということ。
 それを聞いたラクレシアは泣きながら「まあ金が入ったからいいじゃないか。あの龍のことは忘れろ。ところでハネムーンはどこに行く?」などと笑顔でほざいていた夫の腹にボディーブローをぶち込んだのちジャブジャブジャブワンツーフックで頬骨を叩き割り飛び膝蹴りで肋骨を砕き後ろ回し蹴りで壁に向かって吹き飛ばしたということ。
 もちろん夫とは離婚し、なんとかレッちゃんを見つけだそうと探し回っていたこと。
 そして散歩をしていたら偶然レッちゃんに再会したということ。
992 :オパビー :2019/03/25(月) 12:56:19.60 ID:8shJEkoH0
 まとめれば、なぜルイがぬいぐるみから生命を持つようになったのかも、なぜ言葉を話すのかも、分からないという事だった。
 謎は深まるばかりだった。
 さて。
 ルイの謎については一旦ここらで切り上げよう。
 もともと、ルイはラクレシアの元にいた。
 意識の中では3日しか一緒に過ごしていないにせよ、もとのぬいぐるみとしてラクレシアと過ごした期間は18年だ。
 それに、ルイはラクレシアの事を母と認識している。
 私とは1ヵ月ほどしか一緒に暮らしていない、いわば他人だ。
 私はルイが私に心を許してくれていると思っているが、ルイ自身はどう思っているか分からない。
 ルイは私とラクレシア、どちらと暮らしたいと考えているだろうか?

私「>>下」
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/25(月) 13:04:00.80 ID:m1Qx8vT/0
ルイ、君は私と彼女とどちらと暮らしたいと考えている?
とても難しいだろうが、これだけは誰かに言われたからではなく自分一人の意思で決めないと駄目なのだと思う
すぐに答えを出さなくてもいいから考えてくれないか?
994 :オパビー [saga]:2019/03/25(月) 19:00:50.39 ID:NZGdOkGa0
私「ルイ、君は私と彼女とどちらと暮らしたいと考えている?」

ルイ「えっ?」

 ルイが私の急な質問に驚きの声を上げた。

私「ラクレシアは君にとって大切な存在だろう」

ルイ「う、うん。ユタもだよ」

私「そうなれば、君はどちらと暮らすか、考えなければいけない。ラクレシアの家に戻るか、私の家に残るか」

ラクレシア「あ………そう、ですね…………」

 ラクレシアが何かを言おうとして、口をつぐんだ。
 何か気になる事があるのだろう。

私「とても難しいだろうが、これだけは誰かに言われたからではなくルイ一人の意思で決めないと駄目なのだと思う。すぐに答えを出さなくてもいいから、考えてくれないか?」

ルイ「どっちか………と?」

 ルイは私の目を見る。
 そしてラクレシアを見る。
 泣きそうな目で、もう一度私を見た。

ルイ「……………………えらべないよ」

 小さな声で、ルイがそう言った。
 そんなに急いで答えを出さなくて良い。
 とても、難しい事だ。
 少し答えを出す後押しをしてやろう。

私「ラクレシア。もしどちらかの家にルイが住むことになったら、時々ルイに顔を見せてやらないか?」

ラクレシア「え……………あ、はい。それは良いですね」

 まあこの場合だとラクレシアの側にルイが行ったときに王子がわざわざ民間宅に出向かうことになるから少し面倒だがな。
 私がアイデアをルイに提供すると、ルイは少し答えが出しやすくなったようだ。
 しばらく考えたのち、うん、と無言で頷いた。

ルイ「わたしは……………」




 …………次スレにつづく。
995 :オパビー [saga]:2019/03/25(月) 19:04:03.06 ID:NZGdOkGa0
 あっという間に1000スレや。
 ありがとうやで。
 次スレの題名は
 【安価】奴隷を買って好きにいじれ(2)
 になるでよ。
 もしかしたらユタの次の奴隷も書く気になったら書くかもやで。
 では。
 さよならおまえら、また次スレ。
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/25(月) 19:08:41.41 ID:oIFLpBPso
おつおつ
次スレでもよろしくお願いします
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/25(月) 19:11:47.57 ID:i/MSA/wDO
乙です
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/13(月) 15:44:31.46 ID:8IZEMpU30
奴隷募集のときに色々な種族やケモ度分類が登場していたけど、>>1の好きな種族とケモ度は何ですか?
999 :オパビー ◆En71pCZieY [saga]:2019/05/21(火) 06:38:48.11 ID:VE3W/BLB0
 あげる。
482.53 KB Speed:0.5   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)