このスレッドは950レスを超えています。そろそろ次スレを建てないと書き込みができなくなりますよ。

【安価】奴隷を買って好きにいじれ

Tweet

382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 08:23:46.47 ID:u6hpi3gvo
種族:野獣族
見た目:オコジョでケモ度1(ただし実物より大きい)のケモショタ。胴長短足。両手には雪の結晶の模様
カップ:なし(AAA)
身長:70
様子:反抗的。雪を生み出す異能を持つが、使おうとするたび鞭で打たれたり首輪をきつく締められたりしてる
年齢:10

せっかく江戸風なので少年愛やってみたいけど、男無理ならケモロリってことでも大丈夫です。動物だからそんなに見た目に差ないですし
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 08:29:37.88 ID:B9otnogn0
鳥翼族
白いロングストレートとそれに対になるような黒い翼を持った女性 Fカップ ケモ度3
身長160センチ 
いつも虚ろな目をして歌を歌ってる
18
384 :オパビー [sage]:2019/03/09(土) 08:30:34.83 ID:gk3AhEHx0
 >>382
 ロリでいかせてもらうで……(>>1の趣味の問題)
 すまんな。
385 :オパビー :2019/03/09(土) 08:33:35.59 ID:gk3AhEHx0
 あとケモ度は大きいほど獣に近くなるんやで。
 1で猫耳4で二足獣。
 説明不足すまん。
 >>382 たぶんケモ度4のことやで。
 >>383 この基準だとどっち?
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 08:35:07.50 ID:B9otnogn0
>>379の説明の�B身体の一部が動物みたいな人間のつもりで書きました
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 08:38:05.56 ID:u6hpi3gvo
>>379だと1が高くて4が低いみたいな書き方だったからここでは書き方が逆なんかと思ってました。ほぼそのまま獣で大丈夫です
性別は了解です(私はどっちもいけます)
388 :オパビー :2019/03/09(土) 08:45:47.96 ID:gk3AhEHx0
 >>386 >>387 了解やで。
389 :オパビー :2019/03/09(土) 10:07:44.84 ID:gk3AhEHx0
 想像してたよりも広いな。
 俺は市場の中を歩きながら、そう感じた。
 綺麗な都市、と言われるだけあり、奴隷市場も上下水道が完備されており、清潔なようだ。
 奴隷市場の中を歩きながら、俺は何人か気になった奴隷を見つけた。

 まず1人目は、大雪鳥兜のどれあどだ。
 大雪鳥兜のどれあどは確か絶滅寸前だったはずだから、非常に珍しい。
 頭上の濃紫の花は江戸の暑さに負けたのか、しおれてしまっている。
 どれあどの娘は俺が自分を見ている事に気付くと、檻にすがりついた。

大雪鳥兜「お、鬼でも良いっ、鬼いさんっ! 私を買ってくださいっ、そして子孫を残してくださいっ! 絶滅したくないんですっ!」

 どれあどの少女は泣きながら俺に手を伸ばしてきた。

大雪鳥兜「ほらっ、おっぱいだってあるし、ね? 処女だしっ、買ってちょうだいっ」

俺「」

大雪鳥兜「なんか言ってくださいよぉ、ぐすっ………」

 すると、商人が横から入ってきた。

商人「お兄さん、こいつはやめといた方がいいですぜ。こいつら基本的に毒があるんだ。なんかの拍子に毒が体内に入ったらお陀仏でえ。それにこうは言うけど、寝てる間に毒をポチャッてやられるかもしんないで」

大雪鳥兜「………ぐすっ。違うのに………」

 どれあどの娘は檻から離れ、三角座りで座り込んだ。

商人「まあ良く考えとく事でっせね」

 ふむ………
 まあ候補の1人には入れておこう。
390 :オパビー [sage]:2019/03/09(土) 10:54:54.80 ID:gk3AhEHx0
 二人目は野獣族の管狐(オコジョ)だった。
 25寸ほどの背丈で、ほとんど元の管狐に近い。
 性別は………分からない。
 刺青か、両手に雪の結晶の模様がある。
 首枷と手枷をされ、短い鎖で壁に繋がれている。

管狐「はぁ、はぁ…………ぁに見てんだ」

俺「」

管狐「なんか言えよっ!」

 その時、管狐の両手の模様が光り、冷風がそよいだ。
 魔法か。

 バチンッ

管狐「痛っ…………」

 しかしその魔法が完全に構築される前に、鞭が管狐を打った。

商人「すいやせんね旦那。こいつ、すぐお客に雪ぶつけようとすんで」

 先ほどとは違う商人が、細く長い鞭を手に持ちながら言った。

俺「雪を作れるのか」

商人「ええ。幼いながらそういう異能を持ってましてね。どうですか? メスですよ。まだ若いですし、なんでも仕込めますよ?」

管狐「う………」

 商人は管狐の顎をつまみ、ぐいと無理やり上げさせた。
 すると管狐は唾を商人に飛ばした。

管狐「[ピーーー]っ」

商人「ふむ………」

 商人は頬に付いた唾を拭い、思い切り振りかぶった鞭を当てた。

管狐「あ゛ああああっ!」

商人「まあ少々反抗的ですがね」

管狐「うぐ………殺してやる…………殺してやるぅ………」

 管狐の娘は涙の浮かんだ目で商人を睨んでいた。
 雪を作れるとは面白い。
 候補に入れておこう。
391 :オパビー :2019/03/09(土) 11:20:20.07 ID:gk3AhEHx0
 三人目は烏天狗だ。
 俺が奴隷市場を回っているとき、綺麗な歌が聞こえてきた。
 俺がその歌のする方向に行ってみると、その娘に行き着いた。

烏天狗「きいきろりんとすいしゃがまわる、ことりははとひきはなされ、つれられうすにひきつぶされ………」

 静かな子守のような唄だが、よくよく聞いてみれば残酷な唄だ。
 烏天狗の娘は檻の中央で、目を虚ろにしずっと唄っている。
 両手が烏のような漆黒の翼になっているのに対し、髪はそれに対になるように白い。
 胸は大きい。
 娘は俺に気付くと、歌を止めた。

烏天狗「…………こんにちは」

俺「」コク

烏天狗「…………………」

 烏天狗はにっこりとほほえんだだけで、それ以外には何も言わなかった。

烏天狗「ゆりかごゆらゆらかぜにゆれて、おさむらいがばっさりきった。くびとからだがさようなら。ははとこどももさようなら………」

 少し気になるな。
 まあ、候補に入れておこう。
392 :オパビー :2019/03/09(土) 11:35:40.27 ID:gk3AhEHx0
 俺は候補を三人にしぼり、受付にそれぞれの番号を伝えた。

 しばらく待つと、小屋に例の三人が連れてこられた。
 烏天狗も今は歌っていない。

大雪鳥兜「か、買ってくださるんですか!」

 やはり食い気味の娘は大雪鳥兜だ。
 管狐の娘は先程の鞭が効いたのか、大人しい。

 どの娘を買うか………
 質問などをしてから決めてみるのも良いかもしれんな。


 確認や質問など3つ、商人か奴隷、誰に質問するか(複数人可)も含め安価>>下
393 : ◆wXiypAzK7g [sage saga]:2019/03/09(土) 11:53:53.12 ID:oU77CeWe0
あ、余談ですがハッピーエンドなんて考えてませんから、ご協力よろしくです。
394 :オパビー :2019/03/09(土) 12:11:10.05 ID:gk3AhEHx0
 >>393
 ?
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 12:27:58.68 ID:u6hpi3gvo
>>393はびっくりしたけど別のスレ主の誤爆かと

とりあえず3人に奴隷になった経緯を聞いてみる
396 :オパビー :2019/03/09(土) 12:44:05.96 ID:gk3AhEHx0
 おk。
 残り2つ。
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 13:46:05.28 ID:35Z/dDIlo
俺は鬼ヶ島の鬼だぞ
買われたら鬼ヶ島に住むことになるが、それでもよいのか、と凄みをきかせながら

(まーた三人ともどすとらいく、よく思い付いてくれたって娘ばかりでつらい)
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 13:59:55.76 ID:aCkTu7C5o
全員に

ナニができる、ナニをしたい
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 14:00:58.50 ID:adKliAOKO
奴隷として、これだけは許容できないことを一つだけ挙げる
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 14:06:31.75 ID:35Z/dDIlo
すみません…対象忘れてました>>397良ければ三人でお願いします
申し訳ない
401 :オパビー :2019/03/09(土) 16:51:15.34 ID:gk3AhEHx0
俺「奴隷になるまでの経緯を教えてくれ」

 俺はその三人に聞く。

大雪鳥兜「わ、私からで良いですよね? えっと、じゃあ私から言います。絶滅危惧種、という宣伝文句で自分を売って、そのまま抱かれて子孫でも残せたらな……と思ったのですが、やっぱり毒があったためかコレクションとして飾られただけで………いろいろあってそのままここに流れて来ちゃいました………買ってください〜、コレクションとしてじゃなくて〜………」

 身売りして奴隷になった、と言うことか。

管狐「………………」

 管狐の娘はキッと俺を睨むだけで、何も喋ろうとしない。
 まあ言いたくないのなら仕方がない。

烏天狗「私は戦争で村を焼かれました。母や妹は焼け死にました。必死に山奥に逃げたのですが、捕まってしまいました。敵軍の兵士に取り囲まれて慰め物になりました。終わり」

 川のせせらぎのような声で、終始微笑みながら烏天狗の娘は言い切った。
402 :オパビー :2019/03/09(土) 16:59:41.42 ID:gk3AhEHx0
商人「ちなみに、この管狐の娘が奴隷になった理由は家族を含めた村の人々に売られたからなのですが、彼女ずっと、いつか村の人が助けに来てくれる、と思い込んでるんですよ」

 商人が俺の耳元で囁いた。
 それを今まで教えて来なかったのか。
 とりあえずこれで、全員の奴隷になった経緯は分かった。
 二人はいわゆる普通の身売り奴隷、一人は戦争奴隷と言うことか。
403 :オパビー :2019/03/09(土) 17:13:45.52 ID:gk3AhEHx0
 次に俺は彼女達の反応を見ることにした。

俺「見て分かるとおり、俺は鬼だ。しかも、鬼ヶ島のな。買われたら1ヶ月程は江戸に滞在するが、その後は鬼ヶ島に住むことになる。それでもよいのか?」

 俺は凄みを効かせながらそう言った。
 鬼ヶ島、という単語に、管狐の娘が震えている。

大雪鳥兜「ね、願ったり叶ったりです! 鬼ヶ島って、男の鬼もいっぱいいるんですよねっ!? じゃあ、子孫も沢山…………」

 おいなんか物騒なこと言い出したぞこの娘。

管狐「い、嫌………っひっ………」

 管狐の娘は尻尾を丸め込んでしまっている。
 流石に鬼ヶ島という単語は応えたのだろう。
 まあ幾度も御伽噺の悪の根城にされているからな。

烏天狗「ええ」

 短く烏天狗の娘はそう言った。
 言葉とは反対に、よく見れば手が震えている。
 捕まった時の恐怖を思い出しでもしたのだろうか。
404 :オパビー [sage]:2019/03/09(土) 17:29:41.56 ID:gk3AhEHx0
 これで大体のことは分かってきたな。
 俺はそろそろ質問を切り上げる事にした。

俺「最後の質問だ。奴隷になったら何ができる。何を望む」

大雪鳥兜「子孫を残します! 子孫さえ残してくれれば何も望みません!」

 本当に積極的だなこの娘は。

管狐「やだ、鬼、やだ………」

 管狐の娘はさっき商人に向けていた殺意はどこへやら、縮こまってしまっている。
 というよりどうやらこの娘、俺が鬼ということに気づいていなかったらしい。
 幼いから仕方がないか。

烏天狗「奉仕を出来ます。望んでいいと言うのなら、せめて歌う自由を」

 娘は、虚ろの目のまま歌を望んだ。
 この娘にとって、唯一それが心の支えなのだろう。
 そして、奉仕か…………
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 17:52:29.13 ID:u6hpi3gvo
鳥兜さんの残念感面白すぎる
コメディになるかもしれんが鋼さんの求道者気質行き過ぎてるのは解してくれるかも
わかってはいたが管狐はr-18とかなさそう
萎縮してしまって、放心状態の烏天狗さんよろしく扱いやすくなってそうだけど
みんな買ったあとの物語膨らませられそうで選び辛いね
406 :オパビー :2019/03/09(土) 18:01:12.60 ID:gk3AhEHx0
 さて、取りあえず情報は集まった。
 どの娘を買うか………

 決めた。




 前回の反省を踏まえ、コンマで選びます。
 1~3 大雪鳥兜
 4~6 管狐
 7~9 烏天狗
 0 >>1の推し

 あと参考までに誰が好きか言ってくれぃ。

 さあ安価ルーレット>>下。
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:02:02.38 ID:35Z/dDIlo
きみにきめたぁぁぁああ!
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:02:45.71 ID:35Z/dDIlo
あ、好きなのは大雪鳥兜です(遅)
409 :オパビー :2019/03/09(土) 18:05:18.08 ID:gk3AhEHx0
 >>408 残念 ジャカジャーン
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:06:30.03 ID:35Z/dDIlo
みんな面白くなりそうだから無問題
411 :オパビー :2019/03/09(土) 18:08:17.86 ID:gk3AhEHx0
 と言うわけで虚ろ目白髪烏天狗ちゃんに決まったで。
412 :オパビー :2019/03/09(土) 18:09:05.86 ID:gk3AhEHx0
 >>410 頑張って面白くするで。
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:09:39.30 ID:wFbpJf3s0
楽しみ
414 :オパビー :2019/03/09(土) 18:12:27.66 ID:gk3AhEHx0
俺「入れ」

烏天狗「はい」

 俺が招き入れると、娘は素直に家の中に入っていった。

烏天狗「………………」

俺「………………」

 向かい合って座っている。
 会話が無い。
 何か言うべきか>>下。
415 :オパビー :2019/03/09(土) 18:13:51.72 ID:gk3AhEHx0
 あれ、この二人どっちも口数少ないやん。
 安価下。
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:14:04.11 ID:QDA3jZ7zo
…お前は歌が好きなのか?
417 :オパビー :2019/03/09(土) 18:22:28.82 ID:gk3AhEHx0
俺「………お前は、歌が好きなのか?」

 俺は取りあえず気になっている事について聞いてみることにしてみた。
 このままでは余りにも静かすぎる。
 ぴくっ、と娘が震えた。
 娘は微笑んだまま答えた。

烏天狗「ええ」

俺「…………そうか」

 ………………

 しまった。
 会話失敗だ。
 『そうか』以外何か言うべきだったな。
 まあいい。
 取りあえず飯でも炊くか。


 30分後。

 娘の夕飯と鋼の夕飯(違いがあるか無いか、あればなぜ違いがあるか、も)>>下
 二人の会話が無さ過ぎて初期は頻繁に安価するけどゆるしてやで。
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:25:49.59 ID:9IqgvPJKO
違い無し 手羽先唐翌揚げ
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:29:39.39 ID:u6hpi3gvo
なんて残酷な
と思ったが烏も小鳥食べるしそんなでもないか
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:32:18.90 ID:u6hpi3gvo
あと私も管狐は自分で書いたから思い入れはあるけど、投票だとしたら大雪鳥兜かな…
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:33:24.48 ID:35Z/dDIlo
どうなるか…
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 18:41:17.12 ID:9IqgvPJKO
もしかして唐翌揚げも魔翌力と同じ規制が入るのか?
423 :オパビー [sage]:2019/03/09(土) 19:26:48.55 ID:gk3AhEHx0
 まじでこの翌なんなん。
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/09(土) 19:29:07.88 ID:QDA3jZ7zo
saga入れれば唐揚げも書ける
425 :オパビー [sage]:2019/03/09(土) 19:46:27.84 ID:gk3AhEHx0
烏天狗「……………」モグモグ

俺「……………」モグモグ

 俺は昼に市場で買ってきておいた手羽先を焼き、野菜を添え、米を炊いた。
 手羽先は3本ずつだ。
 鳥翼族は鳥の一族だが、鳥を食べない訳ではない。
 一部の部族は鳥肉を食べないらしいが、彼女は大丈夫だろう。
 牛の獣人だって牛肉は食べる。

烏天狗「……………」モッモッ

俺「……………」パクパク

 会話が無い。
 まあ無理に話す必要はないが………

 どうする>>下
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 19:51:07.27 ID:35Z/dDIlo
いずれ島にいくからすぐには江戸に来られなくなる、今の内に行っておきたい事、しておきたい事がないか聞く
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 19:51:16.76 ID:wFbpJf3s0
酒でも飲むか?
428 :あれ、よくよく考えたら両手翼なのに茶碗はともかくどうやって手羽先喰ってんだ :2019/03/09(土) 20:23:23.62 ID:gk3AhEHx0
俺「………………おい」

 俺は飯を食いながら、彼女に話しかけた。

烏天狗「………………んく………はい」

俺「俺はいずれ島に戻るからすぐに江戸に来られなくなる。今の内に行っておきたい所、しておきたい事はないか?」

烏天狗「………………?」

 烏天狗は不思議そうな顔をした。

俺「遠慮無く言え」

烏天狗「え…………………はい」

 烏天狗は手羽先をはみながら、考える仕草をした。

烏天狗「………………」モグモグ

 しばらく後。
 一本の手羽先を綺麗に骨にした娘が口を開いた。

烏天狗「…………………>>下2つ(やりたい事、行きたい所一つずつ。実際に江戸に無かった創作物でも可)」
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 20:36:27.09 ID:4ek3QBtso
劇場(歌手が歌う所)
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 20:39:58.64 ID:9IqgvPJKO
背中に翼が生えてるタイプじゃないのか
江戸の山奥にある秘湯
431 :まあだいたい犬喰いって解釈してくれい [sage]:2019/03/09(土) 21:05:29.38 ID:gk3AhEHx0
烏天狗「………………劇場と、北の山の秘湯に行きたいです」

俺「そうか」

 モグモグ

俺「……………連れて行ってやろう」

烏天狗「…………ありがとうございます」

 彼女は変わらず微笑んでいたが、その微笑みが、初めて少しだけ嬉しそうに見えた。
432 :オパビー :2019/03/09(土) 21:11:29.54 ID:gk3AhEHx0
 飯を食べ終わった後。



俺「…………あ」

 しまった。
 迂闊だった。
 押し入れを開けてみればこの家、布団が一組しか備え付けられてなかったのだ。
 取りあえず、敷いてから考えるか。


 敷いては見た物の………
 当たり前だが事態は解決しない。

俺「…………………」

 俺が一人で寝て、烏天狗の娘を床に寝かすか、烏天狗の娘だけを布団に入れるか。
 どの道、夏だからそれ程風邪は引かないだろう。
 問題は蚊帳だ。
 小さく、一人しか入れない。

 どうしたものか>>下
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 21:19:31.84 ID:35Z/dDIlo
烏天狗に布団で寝させる
434 :オパビー :2019/03/09(土) 21:30:59.74 ID:gk3AhEHx0
 そうだな。
 別に俺は布団が無くても眠れる。
 彼女が入っていた檻………
 小さい毛布も、蚊除けすらも無いあの檻。
 そこに入っていた彼女に布団と蚊帳を譲ろう。

俺「俺は床で寝る」

烏天狗「はい………え?」

 俺はその旨を烏天狗の娘に伝え、素振りをしに庭に出た。





 ブンッ、ブンッ、ブンッ、ブブブッ、ブンッ

 ぶ〜ん…………

 一匹の蚊が飛んできた。
 俺は木刀を握る手に力を込め、横に撫でるように動かした。
 蚊が空中で炸裂した。

俺「ふぅ…………」

 ブンッ、ブブブッ、ブブブブブブッ、ブンブンッ

俺「ふ………………」

 木刀を縁側に置いた。
 カランと乾いた音が響く。
 俺は3000回の素振りを終え、寝ることにした。
435 :オパビー :2019/03/09(土) 21:42:52.28 ID:gk3AhEHx0
俺「……………ん?」

 俺が手ぬぐいで身体を拭いていると、どこからか静かな歌声が聞こえてきた。
 昼に聴いた物よりも小さく、寂しい歌声だ。
 俺は足音を消し、烏天狗の娘の様子を見に行った。

烏天狗「あかいはねが、おちたばしょを、おもいでにのこして。わたしのはねは、そらにとんで、しろいかぜにつかまった………」

 彼女は布団の上に座って、歌っていた。
 昼間の呪いの数え歌のような物ではなく、ただ綺麗な歌だった。
 しばらく柱に寄りかかり聞いていると、不意に歌が止まった。

烏天狗「…………あ」

 彼女は振り返り、俺を見た。
 羽で口元を抑え、しまったという顔をしている。

烏天狗「す、すいません」

俺「>>下」
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 21:44:46.68 ID:1ckMby2DO
もっと聞かせてくれないか
437 :ああ歌詞なんて付けるんじゃ無かった難しい [sage]:2019/03/09(土) 21:55:43.86 ID:gk3AhEHx0
俺「もっと聞かせてくれないか」

烏天狗「あ………はい」

 俺がそう言うと、彼女はまた歌い始めた。

 川のせせらぎのような、澄んだ声。
 夏風に乗って、ゆっくりと辺りの空気を包む。




烏天狗「…………………」

 歌が終わった。
 その悲しい歌は、誰か失われてしまった大切な人物に向けた鎮魂歌のように聞こえた。
 歌い終わった烏天狗の娘は、顔を下げ、自分の胸を抱く。
 暗闇の中でも月明かりを受け、キラキラと白髪が輝いている。

俺「>>下」
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 21:58:44.67 ID:RSOVCM22o
綺麗だな…
439 :この世界の「綺麗」って万能 :2019/03/09(土) 22:03:49.41 ID:gk3AhEHx0
俺「綺麗だな………」

烏天狗「…………ありがとうございます」

 烏天狗はそれだけ言うと、俺に背を向け横になった。

俺「お休み」

烏天狗「お休みなさい」

 娘が静かになったのを見届けると、俺は庭から盛ってきた適当な薪を枕にし、眠りに付いた。
440 :ちょっと安価多すぎるから気を付けるで [sage]:2019/03/09(土) 22:08:35.06 ID:gk3AhEHx0
 次の朝。

烏天狗「なんと呼べばよろしいですか?」

俺「んん?」

 朝食を食べていると、突然烏天狗の娘がそう言ってきた。
 主語が抜けているが、おそらく俺の呼び方についてだろう。
 そう言えば、俺もこいつをどう呼んだらいいか決めてないな。
 まず、俺をなんと呼ばせようか>>下
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 22:18:09.63 ID:pYwyXNsrO
きなこもち
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 22:18:58.43 ID:r+npgFe90
クロ
443 :オパビー [sage]:2019/03/09(土) 22:19:13.87 ID:gk3AhEHx0
 >>441
 とうとうやりやがったな。
 まあやるけど。
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 22:20:47.13 ID:35Z/dDIlo
駄目なやつは駄目でええんやで
445 :オパビー :2019/03/09(土) 22:28:23.60 ID:gk3AhEHx0
 >>444 今回ばかりはその言葉に甘えよう。
 さすがにきなこもちは………
 再安価>>下
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 22:30:26.73 ID:QbNI1CYcO
普通に鋼と呼んでくれ
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 22:32:07.47 ID:r+npgFe90
>>442は烏天狗への呼び方と間違えていた
448 :オパビー :2019/03/09(土) 22:34:47.56 ID:gk3AhEHx0
 >>447 鋼が自分をきなこもちと呼ばせて烏天狗が困惑するストーリーを書き掛けてたぞwwwwww
 じゃあ鋼で。
449 :オパビー :2019/03/09(土) 22:37:39.54 ID:gk3AhEHx0
俺「普通に鋼と呼んでくれ」

烏天狗「はい。鋼様」

 烏天狗は頭を下げた。

俺「それで、お前の名はなんという」

烏天狗「私、ですか………」

 烏天狗の名前(きなこもち可)、無ければ無い理由も>>下
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 22:39:11.73 ID:Zd0C5I77O
鶯
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 22:43:48.19 ID:QDA3jZ7zo
少しだけきなこもちも見てみたかった
452 :オパビー :2019/03/09(土) 23:08:41.91 ID:gk3AhEHx0
俺「鶯(ウグイス)か。その歌声に相応しい名だな」

ウグイス「ありがとうございます」

 烏天狗の少女、ウグイスの微笑みに、また少し本当の笑みが戻ったように見えた。

俺「…………そろそろ行かなくては」

 俺とウグイスが飯を食べ終わり、皿を洗い終わったころ、道場に行く時間が迫ってきた。
 ウグイスはどうしたものか。

 …………そうだな。
 敷地内とは言え、安心は出来ない。
 誘拐されるやもしれないからな。
 連れて行くとしよう。
453 :オパビー [saga]:2019/03/10(日) 06:39:33.01 ID:LNW/fhQ90
ウグイス「ここが、鋼様の通う道場ですか」

俺「ああ。昨日からの飛び入り参加だがな」

ウグイス「へぇ…………」

 ウグイスが驚いた表情で門を見上げている。
 この大きさの門は今だ見たことが無かったのだろう。

師範「よう、鋼」

俺「はっ!」

 俺が道場に着くと、浅右衛門とその他の生徒は既に練習を始めていた。

師範「ちゃんと早朝の素振り5000回はやったんだろうな」

俺「はい。しっかりと!」

師範「ふむ、良き。では早速鍛錬を始めようじゃないか。1ヶ月しかないんだし、お前は泊まり込みじゃ無いから死ぬ気で鍛えてやる」

俺「は!」

 それからほぼ休みなく約5刻。
 俺は何度も浅右衛門に殺された。
 もちろん比喩だが、今日で少し殺気の操りかたが分かった気がする。

 もちろんウグイスは見学だ。
 途中は例の桃霧と遊んだりもしていた。
 また、桃霧と一緒にだんごを作り、それを道場の生徒や浅右衛門に振る舞っていた。
 いや、うまかった。

 そう言えば鍛錬中、驚きの事実が分かった。
 俺が休憩し浅右衛門と話していたときの事だ。

俺「他の生徒は、3両もの大金を払って授業を受けているのか?」

 俺がなんとなくそう聞くと、浅右衛門はくくくっ、と笑ってから言った。

師範「残念だが、この道場にいる奴らは全員授業料を払っていない」

俺「なに」

 浅右衛門は他の生徒を見た。

師範「あいつら、おまえから見ちゃ弱く見えるだろうが、あれでも試験を合格した実力者だ。そこいらにいるへっぽこ侍なんかよりはよっぽど強いさ」

 そうだったのか…………
 確かに、初見で浅右衛門に吹き飛ばされてたから分からなかったが、よく見れば太刀筋が綺麗だ。
 まさかこいつら全員が合格しているとは。

 ………いや、もしやあの3両という高額の授業料は実力のあるものだけを集めるための値段設定だな。
 例え3両を払えたとしても、実力の無い者にこの訓練は務まら無いな。
 俺は30貫の木刀を構えながら思った。
454 :オパビー :2019/03/10(日) 06:54:35.99 ID:LNW/fhQ90
〜〜〜〜

師範「さあ、お前は今日の鍛錬は終わりだ」

 江戸に斜陽が落ち始めた頃。
 浅右衛門が俺にそう言った。

俺「ぜえ、はあ、無茶苦茶だ…………」

師範「ようやく弱音を吐いたな」

 ズン、と更に20貫(60キロ以上)の重りを付けた30貫(100キロ以上)の木刀が地面に落ちる。

俺「この訓練で、まだ初歩なんだろ?」

 俺が息をつきながらそう言うと、くくと笑って浅右衛門が言う。

師範「ああ。なにせ1ヶ月で終えなければいけないからな。初日から難易度を上げさせてもらうよ。まあでも殺気を少しは操れるようになったじゃないか」

 浅右衛門は俺が落とした木刀と重りをひょいと持ち上げ(!?)、肩にトントンと当てた。

師範「上出来だ。精進せよ。強くなれよ」

俺「はぁ、はぁ…………は!」

 俺は頭を下げた。

俺「さて、ウグイス。帰るとするか」

ウグイス「あ、はい。桃霧様さようなら」

受付嬢「また明日ね〜」

 ウグイスは桃霧に挨拶をすると、少し羽を羽ばたかせ加速しながら、俺の横に着いた。

ウグイス「……………」

俺「……………帰ろう」

ウグイス「はい」
455 :オパビー :2019/03/10(日) 07:02:10.94 ID:LNW/fhQ90
 道場:週6
 制限される時刻:朝8時から夜6時

 とまあ1日のスケジュールはこんなもんやで。
 次の休みに劇場、その次の休みに温泉に行くのは確定や。
 それ以外に、何か二人身に起こるイベント(夏祭りのような街ぐるみのイベントでも可)、ハプニング等を募集するで。
 いつもどおり基本の3つからや>>下3つ
456 :オパビー [sage]:2019/03/10(日) 07:03:02.61 ID:LNW/fhQ90
 何日後に起こる、みたいな要望もあればかいてくれい。
 安価下。
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 07:22:06.51 ID:mPQ+lpz7o
ウグイスが村に住んでいた頃の友人と再会する
458 :オパビー :2019/03/10(日) 09:08:12.86 ID:LNW/fhQ90
 あと2つ〜。
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 09:12:18.46 ID:PmW/Nvd10
一緒に酒を飲むことになったが、酒を飲んだ鶯が人が変わったように陽気になった
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 10:03:12.38 ID:bKi5iOpK0
移動手段の確保として馬を検討し、二人で乗馬を体験する。あと二人乗りで
461 :歌詞考えるのめんどくさくなった :2019/03/10(日) 11:11:51.42 ID:LNW/fhQ90
 その夜。

 俺は1ヶ月の計画を立てていた。
 週6で昼の行動が潰れているためあまり多くの事は出来ないが、休みを使ってウグイスが行きたいと言っていた所に行こう。
 まずは劇場。
 これは5日後の休みを使い、江戸の東にある円楽劇場にでも連れて行ってやろう。
 次に、北の山の温泉だ。
 一口に北というが、これは割と遠い所にある。
 歩いて行くのは日帰りでは無理だ。
 ……………馬を借りよう。
 俺は乗馬は得意だ。
 それに乗って行けばいい。

 よし、大体の計画は立った。
 俺は地図をしまい、懐に入れた。
 そして、素振りを始めるべく木刀を手に取り、庭に狩り出た。



ウグイス「〜〜〜♪〜〜〜〜〜♪」

 今日も、ウグイスは歌っていた。
 布団の上に座り、透き通るような歌声で。
 今日の歌も哀しく、夜の闇に吸い込まれていった。

俺「今日も歌っているのか」

 歌が終わった頃、俺はウグイスに話しかけた。

ウグイス「す、すいません………」

俺「? 何故謝る。良い歌じゃないか」

ウグイス「………いえ、なんでもありません」

 ウグイスはそう言うと、横になり自身に麻の布を掛けた。
 俺は今日買った蕎麦殻の枕を敷き、そこに頭を乗せた。
 やはり薪よりこちらの方が良いな。
 俺はそのまま眠りに落ちた。
462 :オパビー [sage]:2019/03/10(日) 11:59:13.45 ID:LNW/fhQ90
 そのまま特に異常事態もなく、5日が過ぎた。

 俺は、蚊を落とせる程度に殺意を高める事が出来るようになった。
 しかし、まだだ。
 これは周囲に殺意を振りまいてるだけだ。
 浅右衛門のように局所的に殺意をしぼられるようにしなければ………
 まあ今日はそれを考えなくてもいい。
 今日はウグイスを劇場に連れて行く日だ。

俺「ウグイス。今日は劇場に行くぞ」

ウグイス「…………!」

 ウグイスが驚いたような顔をした。
 良い顔だ。
 この一週間で、ウグイスは常に微笑むことを止めた。
 そして虚ろな目に、少しだけ光が刺すようになった。

ウグイス「」モグモグモグ、ゴクン

ウグイス「ほ、本当ですか」

 間が悪かったか。

俺「ああ。円楽劇場だ。行きたがってたろ」

ウグイス「円楽劇場…………! はい…………!」

 心なしかウグイスの瞳が輝いて見える。
 嬉しいのだろうな。

俺「ウグイスは、劇場には行った事はあるのか?」

ウグイス「い、いえ。ただ………小さい頃から一目、本当の歌手を見たい、と思っていました。まさか、本当に見れるなんて。しかも、円楽劇場だなんて…………!」

 あまり表情には出ていないが、声の調子からとても喜んでいるのが分かる。
 これは、正解だったな。
 俺は飯を食い終わると、ウグイスに出掛ける準備を促した。
 俺は準備があるがウグイスは特にやることが無いからか、3日前に買った烏天狗用の着物のシワを伸ばしては帯を締め、シワを伸ばしてはくるりと回りを繰り返し、あからさまにソワソワしているのが伺える。
 表情も無機質な微笑みから、口角があがるのを必死で我慢しているような、によによとした滑稽な表情になっていた。

俺「うくく………」

ウグイス「…………!」

 おっと、つい笑い声が漏れてしまった。
 ウグイスが荷物をまとめている俺の方をバッと振り返った。

俺「準備出来たぞ。行こうか」

ウグイス「は、はい」
463 :オパビー [sage]:2019/03/10(日) 12:26:47.09 ID:LNW/fhQ90
 〜円楽劇場前〜

ウグイス「どういう事ですか?」

 ウグイスが受付の男に詰め寄る。

受付男「ですから、当劇場への鬼の入館は出来ません」

ウグイス「どうしてですか」

 あー………
 察しの通り、ちょっとした揉め事だ。
 俺とウグイスが劇場まで来て、さあ金を払って入るぞ、となった側からこれだ。
 江戸などの街では、こうやって鬼の施設への立ち入りを制限してる所が有るとは聞いた事があったが………

俺「しょうがない、ウグイス。俺の確認不足だった。お前一人で行け」

ウグイス「しかし………っ」

 ウグイスは受付の男に翼を突きつけた。

ウグイス「こんなの認められませんよ。全ての種族、妖怪は平等だと将軍様がおふれを出したんじゃありませんか」

 受付の男はふっ、と鼻で笑った。

受付男「規則ですし、周りのお客様が怖がりますので。これ以上劇場の経営に異議を唱えると言うなら、後ろがつかえているのでお引き取り願います。勿論入場は出来ませんが」

俺「ああ分かった分かった。大人一枚だ。ほらウグイス、さっさと楽しんでこい」

 これ以上はウグイスも入れなくなると思った俺は、さっさと受付の男に金を渡した。

ウグイス「鋼様!」

 ウグイスが納得行かないという顔で俺を見上げる。

俺「いいかウグイス。これが鬼ってもんだ。将軍様が何を言おうと、鬼は鬼ヶ島の住民なのさ」

ウグイス「……………鋼様…………」

 ウグイスは何度も俺の方を振り返りながら、劇場の中に入っていった。
464 :オパビー :2019/03/10(日) 12:42:40.84 ID:LNW/fhQ90
 物品の販売などもあるらしく、俺はウグイスにいくらか小遣いを持たせておいた。
 そう言えば、歌手の名前はなんと言ったか……
 たしか、緑山テルコだ。
 俺も聞いてはみたかったが、入れないのなら仕方がない。
 一講演一刻(二時間)ほどと言っていたな。
 それまで劇場前の茶屋ででも時間を潰しておこう。


 〜一刻後〜


 お、どうやら一講演が終わったらしい。
 ぞろぞろと客が出て来た。
 ウグイスは………いないな。
 物品でも買っているのだろう。
 しばらく待っていよう。


 〜ちょっと後〜


 劇場から出てくる客がいなくなった。
 まだウグイスは出て来ない。
 何かに手間取っているのか?
 すでに次の講演の受付が始まっている。
 あの白髪と黒羽は見落とす訳が無いが………。


 〜講演終了後四半刻(30分後)〜


 遅すぎる。
 俺の背筋を冷たいものが伝う。
 まさか、なにかあったのか?
 ………嫌な予感がする。
 俺は茶屋に銭を置き、席を立ち上がった。
465 :オパビー :2019/03/10(日) 13:38:04.60 ID:LNW/fhQ90
受付男「……………ん? あ、ちょっと!」

 確認などとってる暇はない。
 俺は受付の男の制止を無視し、劇場内に入っていった。
 流石に会場にいるという事は無いだろう。
 壁の向こう側から歌声が響いてきている。
 廊下を伝い、早足で探し回る。
 どこだ、どこにいる!

 …………人目につかずにさらうことのできる場所。

受付男「ちょっとあんた」

 俺は振り向きざまに受付の男の裾を掴んだ。

俺「厠はどこだ」

受付男「え、は?」

俺「どこだと聞いている!」

受付男「ひいぃっ、あ、あっちです!」

 俺は男を放り出し迷わず女の厠に入る。
 幸運なことに他の利用客はいなかった。
 扉一枚一枚を開け中を確認する。
 すると、個室の内一つの床に大きい黒い羽が落ちていた。
 その壁と柱の間から、僅かに光が差し込んでいる。
 俺はその壁を開け、飛び出た。
 そこは劇場の裏路地に繋がっていた。
 表と違い、陰湿で人通りの少ない場所。
 よく見れば、草が人の足跡の形に折れている。
 俺は足跡を追い、角を曲がった。
 すると、向こうの角を何かが曲がった。
 あれであってくれ。
 全力で踏み込み、その影を追いかける。
 角を曲がると、荷台にゴミを積んだ屈強な男が四人、走り去っていく。
 ゴミの中に、黒い羽が一本、混じっているのが見つけた。
 見つけた。

俺「待て」

 男達が足を止め振り返る。

屈強な男A「おや、鬼じゃねぇか。鬼がこんな所で何してるんだ?」

俺「ゴミ収集に偉く大所帯じゃないか?」

 男達が顔を見合わせる。

屈強な男A「いやぁ、ゴミ収集って割と体力のいる仕事でしてね………へっへっへ」

俺「羽が着いたゴミとは珍しい。少し中を見せて貰おうか」

 屈強な男の顔から笑顔が消える。

屈強な男A「幾らなら引く」

俺「お前らの首分だけだ。4人でいくらになるだろうな。3文か」

 屈強な男達が刀を抜いた。

屈強な男A「殺れ!」

屈強な男BCD「ぜあああっ!」

 なるほど。
 一人はそのまま全力で荷台を引き、逃げる。
 あとの三人は俺を[ピーーー]。
 あとはウグイスを隠せば証拠は無くなり、ゴミ収集屋に襲いかかったが返り討ちにされた鬼だけが残る、という事か。
 襲いかかったのが鬼だからな。
 鬼になら罪をかぶせられるな。

 残念だ。
466 :オパビー [sage]:2019/03/10(日) 15:30:12.24 ID:LNW/fhQ90
 俺は馬切り刀を抜き、全力で横に凪いだ。

屈強な男D「」

 パキィンッ、と刀が縦に割れ、反応する事も出来ずに屈強な男の首が跳ぶ。
 返す刀で、カエルの獣人だろうか。
 もう1人の屈強な男を切り上げた。

屈強な男C「ま」

 刀が根元から弾け飛び、また首が跳んだ。
 空中でパクパクと何かを言おうとしたが、もう声は出ない。
 最後の1人、猿の獣人が落ちた首を見て、それが仲間の首だと気づき、目を見開いた。
 その表情のまま、死んだ。
 ごろりと三つの首が転がり、地面に大量の血がばらまかれる。

 後一人。
 あいつだけは、殺してはならない。
 まだ背中が見えている。
 俺は走り、その男に追いついた。

屈強な男A「あっ…………!?」

 俺が荷台を掴むと、疾走していた男は無様に前方に吹き飛んだ。

屈強な男A「まっ、まて! 金は幾らでも………」

 ブンッ

屈強な男A「…………あ」

 ボトトッ、と物が落ちる音がした。
 地面に赤いものが広がっていく。
 男はその物体が何であるかを認識したとたん、絶叫した。

屈強な男A「ぎゃあああああっあああ! 俺の手があああっ! あああああああっ!!」

 手首から上を切った。
 俺は急いで荷台の上面のゴミをどかし、中を確認する。
 そして………

俺「ウグイス!」

 口枷をはめられ、両の翼を縛られ、足を拘束され、動かないウグイスがそこにいた。
 急いで首もとに手を当て、脈をはかる。

 ある…………

 俺は縄を全て引きちぎり、ぺちぺちとウグイスの頬を叩く。

ウグイス「ん…………ふ……………」

 ピクピクと瞼を震えさせ、その目を開けた。

ウグイス「鋼…………様?」

 ぶわっ、と彼女の瞳から涙が溢れる。

ウグイス「うあ……………うあああっ……………うああああああっ……………」

 彼女は俺の胸に顔をうずめ、泣いた。
467 :オパビー :2019/03/10(日) 15:41:41.14 ID:LNW/fhQ90
ウグイス「鋼様ぁあっ、鋼様あああっ」

 嗚咽しながら、何度も何度も俺の名を呼ぶ。
 俺はウグイスの羽に手を回し、抱き締めてやる。
 あのまま俺が待っていたら…………
 俺が助けなかったらどうなっていたのだろう。
 考えるだけでも、吐き気がする。
 遠くから人の世声が聞こえる。
 あらかた先程の受付の男が町奉行にでも伝えたのだろう。
 騒がしくなる前に、胸の中のこの娘になにか言ってやろう。

俺「>>下」
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 15:45:44.06 ID:aq2s7eTB0
良かった…無事で本当に良かった…
469 :オパビー :2019/03/10(日) 15:49:34.66 ID:LNW/fhQ90
俺「良かった…………無事で本当に良かった…………」

ウグイス「えぐっ、うぐっ、うあああああっ」

 何も言わなくて良い。
 無理にしゃべらなくて良い。
 今はただ、好きなだけ泣け…………
470 :オパビー :2019/03/10(日) 17:16:53.83 ID:LNW/fhQ90
 あの後。

 ウグイスは何もされていなかった。
 汚されもしていなかった。
 俺が一人生き残したのは正解だったようだ。
 男の証言と町奉行の捜査によって、男等が所有していた家の庭に3人の死体が埋められていたのが見つかった。
 全員若い娘だったようだ。
 娘を誘拐しては死ぬまで犯し、[ピーーー]ばまた次の娘を誘拐する、を繰り返していた極悪の集団だったようだ。
 結果、賞金は連続誘拐・強姦・殺人犯を4人も捕らえたと言うことで相当な額になった。
 そして幸いな事に、殺された3人とは別に1人の娘が衰弱しているがまだ生きている状態で発見された。
 しかし一緒に身分の分かる遺物が埋められていた他の3人と違い身分の分かるような物は持っておらず、捜索届も出されておらず、身元が分からないようだ。
 おそらく身よりのない娘だろうな。

ウグイス「引き取りましょう」

 ウグイスがそう言った。

俺「なぜ、そう思う」

ウグイス「だって、私は鋼様が来てくれなければ死んでいました。そしてその子も、鋼様があの男共を捕らえなければその命を尽きさせていたでしょう。私もその子も、鋼様が助けたのです。なにやら、運命のような物を感じるのです」

 ウグイスはこういうが、もう1人の娘か。
 4人から絶えず強姦され、心が健全とは思えない。
 最初に出会ったウグイスよりも酷いかもしれない。
 それでも、引き取るか?
 >>下1つ(その安価のコンマ値により娘の心の状態が決まる。00に近ければ違いほど心壊。99に近いと男性恐怖症程度)
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 17:19:08.74 ID:bQ8siJKJ0
引き取る
472 :オパビー :2019/03/10(日) 17:51:15.55 ID:LNW/fhQ90
俺「そうだな。引き取ろう」

ウグイス「はい。ありがとうございます!」


 〜〜〜


 女のゑるふの町奉行に連れられ、奉行所の一室に例の娘が入ってきた。
 連れてきたのが女なのは、恐らく男性恐怖症だからだろう。
 入ってきて俺を視界に入れた瞬間から、絶叫している。
 それよりも気になるのはその容姿だ。
 ウグイスと同じく両手が翼になっている。
 烏天狗だ。
 奇遇だな。
 ふと俺がウグイスの方を向くと、目を見開き、絶叫している少女を凝視している。

 ウグイスが烏天狗の娘に語りかけた。

ウグイス「もしかして……………」




性別 女
名前>>下1
種族 烏天狗
職業・身分 孤児
身体的特徴>>下2
羽の色>>下3
性格・趣味>>下4と下5
現在の様子>>下6
473 :オパビー :2019/03/10(日) 17:52:49.61 ID:LNW/fhQ90
 あと年齢>>下7
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 17:54:14.51 ID:OcNif2aYO
シラサギ
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 17:59:42.27 ID:dbs/r+iDO
体格は小柄で華奢で、片方の羽が無くなっている
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 18:00:22.19 ID:oXp9oNTco
純白のはね(今は薄汚れている)
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 18:02:21.34 ID:jD5F8MX+o
本来は明るくお喋り好き、喜怒哀楽が激しい
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 18:03:02.66 ID:bQ8siJKJ0
サディストにしてマゾヒストという面倒な性格
479 :オパビー :2019/03/10(日) 18:04:07.37 ID:LNW/fhQ90
 なんか、どこかで見たような………
 安価下。
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 18:04:31.45 ID:YczbWT3J0
躁鬱状態
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 18:05:17.41 ID:aa/3HQ/zo
12
482.53 KB Speed:0.3   ↑ VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可):

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行


スポンサードリンク


Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2026/05/10 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)