このスレッドは950レスを超えています。そろそろ次スレを建てないと書き込みができなくなりますよ。

【安価】奴隷を買って好きにいじれ

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

899 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 13:24:20.03 ID:Uh+xKErN0
奴隷を詳しく見たい知的好奇心と、善意
900 :オパビー :2019/03/21(木) 13:33:20.52 ID:VHvLVrWp0
 なぜ私が前から奴隷を買いたいと思っていたのか。
 物事を知るという行為にはいくつか種類がある。
 文献などを読み、知識として知ること。
 そして、実際に扱ったり見聞きしたりする事により経験として知ることだ。
 私はあまり王宮から離れられないため、世界を旅する事は出来ない。
 だから先ほどいったカリオス・トロマグロだって食べた事も見たこともない。
 奴隷を買おうと思ったのは人間を多方向から見るため。
 また奴隷と言うものを知るためでもあった。
 そしてもう一つ。
 奴隷制度という物を私はあまり好かない。
 奴隷というだけで言葉を話せても文字を読み書き出来たとしてもそれは物として扱われる。
 偽善者だと言われるかも知れない、いや、偽善だろう。
 私が買った奴隷だけでも救いたいと思ったからでもあった。
901 :オパビー [saga]:2019/03/21(木) 15:48:01.07 ID:yNFMQc2U0
私「うっ………!」

 奴隷市場に着いた私は、フードで思わず鼻を押さえた。
 知識として知ってはいたが、嗅いだことも無いような異臭に鼻が痛くなった。
 糞尿と強いアンモニア臭、そしてその他の吐き気がするような信じられない匂い。
 封紋で街に匂いが流れ出ないように封じられているからこそ、更に臭かった。

サンジェルマン「ひどい匂いでしょう。信じられますか? ここが生命の取引がされている場所なんですよ」

私「酷い……………」

 これが我が国か。
 文書で読んだ所では、エドというジャパンの都市の奴隷市場は上下水道が完備されており、異臭などは一切しないという。
 その時、ふとあるものが目に入ってしまった。

私「…………………う゛おぇえええっ」

サンジェルマン「やはりユタさ……ユラには早かったか」

 サンジェルマンが声を低くして言った。
 私は吐いた。
 私の視界に入ってきたのは、数々の奴隷の……奴隷だったものだった。
 大きな穴が掘られ、そこに裸のまま様々な種族の死体が積まれている。
 病気などで死んだ奴隷だろうか?
 この不衛生の中なら死人も出るだろうさ。
 顔をあげると、そこに男が液体をかけ、火を放った。
 あり得ないほどの異臭が立ち込める。

私「ぇえぇっ、おえ゛っ………」

 あんなの、あんなの生き物の扱いじゃない………
 これが、人間なのか。
 私は思った。
 やはり、紙の上のインクなんかでは私の知識には足りない………!
 五感で感じ取り、その時その場所で考えた物こそが本当の知識だ、と。

サンジェルマン「………帰るか?」

 サンジェルマンが背中をさすりながら言う。
 帰る………
 いや、甘えてなるものか。

私「…………………いや、行く」

 私はハンケチで口もとを拭い、立ち上がった。
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/03/21(木) 15:52:02.93 ID:yNFMQc2U0
人間 犯罪奴隷、没落貴族、戦争奴隷、その他

野獣族 主に哺乳類の獣人の事を言う。ケンタウロスもここに含む。モフモフ。

竜鱗族 は虫類の獣人や竜人など。ラミアもここ。やや筋肉質。

鳥翼族 鳥の獣人(ハーピー)や天使のように羽が生えたものを言う。羽毛が気持ちいい。

水生族 両生類の獣人や人魚、海洋生物の獣人をまとめて言う。身体が冷やっこい。

亜人族 コブリン、オーク、オーガ、サキュバスなども含む。人間に比べ丈夫。エルフもここ。

木人族 トレント、ドライアド、マンドラゴラなど。植物を操ることができる。

魔族 スライム娘、ミミック娘などはここ。取り扱い注意。

E.M.ビーイング 機械生命体。魔法生命体のゴーレムも含む。人間そっくりなものからゴンベイまで。

獣 そのまま。むしろペット向け。幻獣あり。

天人族 空から落ちてきた種族。半透明だったり手が四本あったり目が三つだったりする。地球で言うところの宇宙人。
903 :オパビー :2019/03/21(木) 15:55:01.05 ID:yNFMQc2U0
 気になった奴隷の、種族、見た目、カップ、身長、様子、年齢を3人まで>>下

 詳しくよろしくな。
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/21(木) 15:55:18.15 ID:EIEtvniIo
亜人 魔女
深い紫の瞳は見ていると吸い込まれそう、同色の髪は風も無いのに毛先が揺れてる、出るとこくびれてるとこはっきりしたワガママボディ
E
180
奴隷とは思えない余裕の表情で客を見定める様に眺めていた。ユタと目が合った時お気に入りのおもちゃを見つけた表情で笑い手を振ってきた
399
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 15:55:22.63 ID:4zxjiXtBo
種族:獣人族
見た目:タヌキの獣人(ケモ度3)。中華系の雰囲気。ノーマルでも妊婦のような大きなお腹のぽんぽこぽん
カップ:B
身長:168
様子:阿片やら大麻やら隠し持ち、見た目は良いが中身は不健康。薬物の前ではすべての人が平等とのたまい、自分に目をつけた相手にも勧めてくれる。
年齢:17
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 15:56:12.02 ID:9aavFLuN0

橙色の体に黄色の柄や髪を持つ、手乗りファイアドラゴン
なし(爬虫類なので)
30(体長)
元は人形の種族だったようで動きがぎこちない
状況を理解できてなく泣きながら龍語で助けを求めてる
部屋はサウナのように熱く、悲しみの感情が極限に達するたび周りのものが発火する
18
907 :オパビー :2019/03/21(木) 16:00:50.60 ID:yNFMQc2U0
 秒速で出てきたな。
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 16:02:09.84 ID:cAaPl+qI0
さすがに3回目ともなれば早いなあ…
909 :オパビー [saga]:2019/03/21(木) 17:15:02.64 ID:yNFMQc2U0
 私が何度も吐き、もう吐くものがなくなりながらもなんとか奴隷市場を回っていると、何人か気になった奴隷を見つけた。
 一人目は魔女だ。
 他の奴隷と同じ一枚の白い布の服を着ているが、不思議とその服は清潔で、彼女自身は市場の匂いを気にする様子もなく、奴隷とは思えない余裕の表情で何やら自身の檻の前を通る客を品定めするように見ていた。
 瞳は深い紫色で、見ていると吸い込まれそうな感じがする。
 同色の髪は風もないのに毛先が揺れている。
 耳は私と同じで尖り、首には魔法を封じる為か、複雑な術式が組み込まれた黒い首輪がはめられている。
 体つきはとてもよく、胸も尻も大きく出て、腰は綺麗にくびれている。
 ふと、私は魔女の檻にかけられた説明板を見て驚いた。
 あの魔女、見た目は20そこいらだというのに、実年齢はもう少しで400を越える長寿だったらしい。
 その時、魔女と目があった。
 とても嬉しそうに、私に向かって手を振っていた。

私「なにやら手を振られているが…………」

サンジェルマン「さあ。たぶん、魔女に魅入られたのだろう」

私「魅入られた?」

 サンジェルマンは頷いた。

私「そういえば魔女の多くは少年を好むと聞いた事があるが」

サンジェルマン「たぶんそれが原因だろうな」

 ……………私は複雑な気分で手を振る魔女を見た。
910 :オパビー [saga]:2019/03/21(木) 17:38:42.40 ID:yNFMQc2U0
 二人目は狸の獣人だ。
 獣の割合が高く、骨格が人間で後は狸のようだ。
 身体はぽっちゃりと肥え、狸の獣人だからか腹が出ている。
 割と若く、年は17才だそうだ。

狸「うふふ。そこのぼっちゃん。私に惚れた?」

 しばらく観察していると、狸の獣人は私に近寄ってそう話しかけてきた。

狸「失礼ね。私妊婦じゃ無いわ。処女よ処女。いやね。私平等主義者なの」

 因みにこの間誰もこの獣人には話しかけていない。

私「目の隈、尻尾の揺れ具合、支離滅裂な発言、幻聴。阿片だな?」

狸「あら? ばれちゃった?」

 そう言うとその獣人はモコモコの尻尾の中から葉っぱを取り出した。

狸「よく分かったわね。ご褒美にぼっちゃんも一本どぉ?」

私「遠慮しよう」

狸「それはざんねん」

 獣人は阿片を指で擦り合わせ、自身の鼻先に当て、思いっきり吸い込んだ。
 目をぐりんと上に向け、ぴくぴくと舌を出す。

狸「はぁああ…………こんなに気持ちいいのにね。この神草の前には誰だって平等なのよ。奴隷だって、平民だって、役人だって、貴族だって。それに…………王だって」

 神草というのは薬物のことだろう。
 獣人はそういって王宮がある方向を見た。
 ………身元が割れたかと思って一瞬だけ焦ったぞ。

狸「だぁれだって、天国に行けるのにね」

 狸の獣人はそう言い、阿片を尻尾にしまった。

狸「このことは内緒、ね。ところで私の財布しらない?」

 狸の獣人はにっこりと笑った。
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 17:44:53.57 ID:9aavFLuN0
阿片であへあへ
912 :オパビー [saga]:2019/03/21(木) 18:04:54.04 ID:8MiA/DtY0
 最後は少し特殊な個体だ。
 奴隷市場の中を歩いていると、ある一角だけ少し広い空間があった。
 不思議に思い中央の檻に近づいて見ると、むわっとした熱気がその空間内に広がっていた。
 檻の中からは何かの鳴き声のような声が聞こえてきていた。
 檻を覗くと、中には小さな龍がいた。

私「やけに小さいが、ファイアドラゴンだな」

サンジェルマン「そうだな」

 橙色の綺麗な鱗に黄色い模様と毛。
 それはまごうことなきファイアドラゴンだった。

火龍「……………ぅぉ」

 ファイアドラゴンは私達に気づくと立ち上がり、ぎこちない動きで近づいてきた。
 プレートを見てみるとそのぎこちない動きの理由が分かった。
 どうやらこのファイアドラゴン、元は布は綿で作られた人形だったらしい。
 それがつい最近なぜか命を持ち、材質も変わり本物のファイアドラゴンとして動き出したようだ。

火龍「ぉおん………ぁぅん」

 ぽろぽろと宝石のような涙をこぼしながら、ファイアドラゴンは助けを求めるような声を出した。
 無垢な瞳が涙を浮かべ、きゅるんと私の目を焼く。
 いや、比喩じゃない。

私「あっつ!」

サンジェルマン「あつい!」

 私とサンジェルマンは揃って後ろに飛んだ。
 サンジェルマンのたてがみがちりちりと焦げている。

火龍「ぅぅ………きゅぉぉ…………」

 プレートをよく見れば、どうやら熱量はあのファイアドラゴンの気持ちに関係するらしく、悲しければ悲しいほど熱くなるらしかった。
 可哀想だが、今は一旦ここを離れよう。
 私達が離れていく時も、ファイアドラゴンは助けを求めるように鳴き続けていた。
913 :オパビー :2019/03/21(木) 22:44:56.21 ID:8MiA/DtY0
私「とまあこの3人(?)が気になったんだが、サン……父様、どう思う」

サンジェルマン「いや、別にユラの好きにすればいいんじゃないか?」

 サンジェルマンは焦げたたてがみをいじりながらそう言った。
 私の好きにか………
 まずは3人(?)話を聞いてみる他無いな。

 〜〜〜

 私とサンジェルマンは商人に意向を伝え、テントに3人を集めた。
 魔女と狸の獣人はニコニコしながら私を見つめ、ファイアドラゴンはチョコレートを食べていた。

商人「ファイアドラゴン持ってくるの大変だったんですからね」

サンジェルマン「お疲れ様でした……」

 商人が言うにはまず甘いものでファイアドラゴンを釣り、そこから熱に強いE.M.ビーイングに優しく運んで貰ったという事だ。
 商人の疲れの色が目に見える。

 3人(?)の娘(?)を前にして、私は考えた。
 流石に全員を買うことは出来ない。
 一人に絞らなくては………
 質問などをしてみよう。

 確認や質問など3つ、商人か奴隷、誰に質問するか(複数人可)も含め安価>>下
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 22:58:59.57 ID:GVq3XleXo
お約束だけど3人に奴隷になった経緯を聞いてみる
915 :オパビー :2019/03/21(木) 23:23:50.00 ID:8MiA/DtY0
 あと2つやで。
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 23:24:46.23 ID:zFTWcw8j0

どうして阿片を始めたのか
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 23:27:10.94 ID:N22y7Fx7o
全員
したい事や欲しい物は?
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 23:30:23.37 ID:OHxNs5+/0
商人に各々の人気はどんなもんかとか値段とか
919 :オパビー :2019/03/21(木) 23:35:00.56 ID:8MiA/DtY0
 おk。
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 06:06:37.60 ID:lGzJRG29o
そういえば狸の中華系とういのはタヌキはヨーロッパだと中国原産の外来種だったりするのが元ネタ
阿片も華僑の文化からの着想〜
921 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 08:15:00.02 ID:f1iNw8/R0
私「ゴニョゴニョ………」

 私は奴隷達に聞きたい事をサンジェルマンに伝えた。
 今この場で公証人はあくまでサンジェルマンだ。
 私はその息子だ。
 サンジェルマンが口を開く。

サンジェルマン「え、では。まず3人の奴隷になった経緯を教えてもらおうか。順番に、そちらの魔女から」

 サンジェルマンがそう言うと魔女は私から目を離さずに頷き、話し始めた。

魔女「私が奴隷になった理由は、簡単。負けたからよ。長い間魔王様に仕えていたけれど、勇者に捕まっちゃって。そのまま奴隷。どお? 私若い子好きなのよ。サキュバスの仲間だからエッチな事だって色々出来るわよ。それに元魔王軍だなんて、自慢できるわよ〜?」

 魔女はまさかの魔王群出身だった。
 サンジェルマンが商人に向くと、商人は本当だと言うように首を縦に振った。
 驚きだった。
 次に、狸の獣人が口を開いた。

狸「私は、借金奴隷なの。父が薬の密売人でねぇ。その影響で私も薬密輸に手を染めて、あげく自分まで薬に染まっちゃって。父の薬物の事業が失敗して、借金のカタ代わりに売られたってわけ。あはははっ」

 狸の獣人は何が面白いのか、パタパタと尻尾を振っていた。
 あれでどうして尻尾の中の葉っぱが落ちないか不思議だ。
 最後にファイアドラゴンだが………
 商人が私達の耳元に口を寄せた。

商人「下手なこと言わねえでくだせえよ。あいつあれでいて言葉を理解するみたいなんで」

 ファイアドラゴンはまだチョコレートを舐めている。
 商人はファイアドラゴンの様子を見て、私達の方にむき直した。

商人「あいつ、元は長い間貴族の娘っこが持っていたぬいぐるみだったんだ。それがどうした訳か、命をもってああなったんだ。娘っこはたとえファイアドラゴンになっても大切にしようとしたんだが、その旦那が金欲しさに娘っこに秘密でうっぱらっちまったんだとよ。それがつい数ヶ月前だ。もう売られた場所から遠く離れちまい、ファイアドラゴンは状況が理解できず、怖くて泣きながらずーっとああやって助けを求めているんだ。泣けるよなぁ」

 商人は鼻をかんだ。
922 :オパビー :2019/03/22(金) 08:15:42.52 ID:f1iNw8/R0
 >>920 了解。
923 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 08:26:55.22 ID:f1iNw8/R0
 3人の出で立ちを聞き終わった私は、次に狸の獣人にあることを聞くことにした。

狸「あれ? なに?」

私「どうやって阿片を……薬物を始めたんだ?」

狸「あら? 知りたい? えっとねぇ」

 狸の獣人はしばらく顎に指を当て考え、口を開いた。

狸「父に進められたからね。父には感謝してるわ。ヘブンズゲートを開いてくれたんだもん」

 けらけらと笑いながら、狸の獣人は言う。

狸「もう神草なしじゃあ生きられない身体になっちゃったもんね。深く、深く染み着いちゃったの。助けて」

 助けて?

狸「………………………薬」

 狸の獣人の目からボロボロと涙が流れる。

狸「気持ちいい薬が、薬。好き」

 いや、笑っている。
 様子が明らかにおかしい。

狸「……………あなたもどぉ?」

 不気味に歪めた笑顔のまま、狸の獣人は小さな声で私に言った。

私「結構だ」

狸「ざんねん……………」

 そう言うと、狸の獣人は本当に悲しそうな顔をしてうなだれた。
 薬物………
924 :オパビー :2019/03/22(金) 08:41:11.53 ID:f1iNw8/R0
 狸の獣人が落ち着いた頃、サンジェルマンが3人に聞いた。

サンジェルマン「ところで3人とも。もし私に買われたら、なにかしたいことや欲しい物はあるか?」

 ファイアドラゴンを除く二人が顔を見合わせた。
 ファイアドラゴンは相変わらずチョコレートを舐めるのに夢中だった。

魔女「えっとね。そこのショt……少年、息子さんと添い寝する権利が欲しいわ。あとは勝手に事が進むから。それで充分

 おい。
 なにちゃっかり私を食べるつもりでいる。
 させないからな。
 魔女が言い終えると、狸の獣人が尻尾をふりながら答える。

狸「すぅぅぅ………はぁぁあ………神草を毎日欲しい。そうすれば気持ちいいから」

 狸の獣人は商人から見えない位置でさっきとは別の葉、大麻の葉の香を吸い込みながら言った。
 どれだけ隠し持っているんだ。
 ファイアドラゴンは次のチョコレートを商人から受け取り舐めていた。
 当たり前だが話は聞けなそうだ。
925 :オパビー :2019/03/22(金) 08:55:13.98 ID:f1iNw8/R0
サンジェルマン「ふむ…………だいたいの事は分かりました。ではそろそろ誰を買うか決めたいところですが」

 サンジェルマンが目で私に奴隷を選ぶように促す。
 難しいな………
 私は3人を今一度見た。
 魔女に狸の獣人に小さいファイアドラゴンか………





 1〜3 魔女
 4〜6 狸
 7〜9 火龍
 0 投票

 それと推しも教えておくれ。
 安価ルーレットGO!>>下
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 09:00:17.47 ID:yY17UX8Vo
まだよくわからんがとりあえず火龍
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 09:04:48.44 ID:yY17UX8Vo
うおっ引き当ててる
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 09:04:59.01 ID:ZI9mflHYo
おめ
929 :オパビー :2019/03/22(金) 09:28:46.99 ID:f1iNw8/R0
 絶対に悲しませることはしちゃ駄目やな。
 とりあえずおめ。
930 :オパビー :2019/03/22(金) 09:45:56.47 ID:fOd9E0mF0
 宮殿門前。

私「怖がるな、大丈夫だ。言葉はわかるんだろう? 何も心配はいらない」

火龍「ぅぁあぅ」

 ファイアドラゴンは私の腕の中で安心したように言った。
 とりあえず、お菓子と優しい言葉かけによって一応の安心はあるようだ。
 ファイアドラゴンも今は熱気を放っておらず、ぽかぽかと暖かい程度だ。
 あの熱気は身を守る為無差別に出していたものだ。
 しばらくしたら自由操れるようになるだろう。
 ファイアドラゴンは私の顔を見上げながら、ちょいちょいと頬を触った。
 可愛い。

 さて、ファイアドラゴンだが。
 どこで世話をしようか。
 自室、というのはあまりにも火事のリスクが高いが、信頼関係も早く築けそうだ。
 庭の一角手もあるが、触れ合いの時間は減るな。

 どこで世話をする?>>下
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 09:59:39.77 ID:MuBZtCgRo
王族やしドラゴンと一緒に生活出来る棟作ろう
それまで自室
932 :オパビー :2019/03/22(金) 10:13:13.07 ID:fOd9E0mF0
 ふむ………
 そう言えば私はサンジェルマンから王子にしては金の使い方が乏しすぎる、と言われたことがある。
 私には本以外の物は必要無いからな。
 それなら、ここいらで一回大きく使ってみるのも良いか。
 私はファイアドラゴンを抱えたまま、サンジェルマンにファイアドラゴンと生活できる耐火性の高い棟を建てるアイディアを話した。

サンジェルマン「良きお考えで。設計は?」

私「私がやろう。棟が建つまではこいつとは自室で暮らすから、大量の水魔法陣を用意しておいてくれ」

 サンジェルマンは頷いた。

サンジェルマン「かしこまりました」
933 :オパビー :2019/03/22(金) 10:20:23.27 ID:fOd9E0mF0
 自室。

私「ここがしばらく私とお前で過ごす部屋だ」

火龍「るるるぅ」

 ファイアドラゴンは腕の中で首を伸ばしきょろきょろと部屋を見回した。
 そして嬉しそうに唸った。

私「で、念のため消火の準備はしたが………お願いだから発火しないでくれよ?」

火龍「ぅる」

 ファイアドラゴンは頷いた。
 割と言葉は理解できるようだ。

私「発火しないためにも、熱を操れる訓練もしてもらう。いいな?」

火龍「るう」

 火龍は目を輝かせながら頷いた。
934 :オパビー :2019/03/22(金) 10:25:04.66 ID:fOd9E0mF0
 >>906 たからでファイアダラガンに翼って生えているか?
 たべるかいなかまあしえてくれ。
935 :オパビー :2019/03/22(金) 10:32:14.85 ID:fOd9E0mF0
 なんかバグった。
 >>906 ところでファイアドラゴンに翼って生えてるか?
 飛べるか否かも教えておくれ。
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 10:56:24.05 ID:b2BbFmA+0
906だけど翼もあって飛べるのをイメージしてました
あと走るときは4足で、歩くときは立ち上がって2足になる感じを考えてました
急いでたので何だか設定が上手く書けてなくてごっちゃだけど、うまく処理していただき感謝
(ちなみにキャラ考えてる間に人形や縫いぐるみを下の処理用に改造するジャンルとかあるのを知った…)
937 :オパビー :2019/03/22(金) 11:10:43.91 ID:fOd9E0mF0
 何それ怖い………
938 :オパビー :2019/03/22(金) 11:46:12.17 ID:fOd9E0mF0
 さあ棟が出来るまで1ヵ月。
 トラブルや出来事のイベントを3つまで>>下
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 11:55:30.27 ID:+G0mjMBAo
事故って大火傷負うユタ
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 12:01:06.61 ID:yY17UX8Vo
とりあえず発情期と無精卵産卵があれば卵生系種族のエロはなんとかなる!
…エロが別枠なら、完成あたりで元の持ち主と遇うイベントとかで

>>936,937 世の中には本当にいろんな人がいるのであまり怖がらんといて
逆に怖いもの見たさや、おバカなネタだと思って深入りしすぎると取り込まれるのを心配すべき
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 12:02:46.39 ID:XO9888SGo
兄が来る
942 :忠告ありがとやで。 :2019/03/22(金) 12:35:51.85 ID:fOd9E0mF0
 次の日。

 ファイアドラゴンはとても温かった。
 昨夜私が机にむかいファイアドラゴンの棟の設計図を描いていると、小さな翼で飛び、私の膝の上にのり丸まったのだ。
 そのままぐるぐると喉を鳴らしながら寝てしまった。
 ううむ。
 可愛かった。

私「設計図が出来たぞ」

火龍「るるるぅ」

 私はサンジェルマンに徹夜で描き上げた設計図をサンジェルマンに渡した。
 防火に優れ、それでいて風通しが良くファイアドラゴンが本来の大きさまで育ったとしても充分の広さだ。

サンジェルマン「承りました。おお、大変綺麗なもので………やはりユタ様は天才でございます」

私「ありがとうな」

サンジェルマン「では…………"Somosang"」

私「"Seepa"」

サンジェルマン「カラメルア宮殿の建設者と設計者、建設日は?」

私「ヴァン・ホテン、ルトリエ・バッハ、1520年2月18日」

サンジェルマン「まさか瞬殺とは………失礼いたしました」

 サンジェルマンは設計図を丸め、脇に抱えて出て行った。

私「さて、ファイアドラゴンよ」

 私はサンジェルマンが退出したのを見届けると、ファイアドラゴンに話しかけた。

火龍「りゅぅ?」

 ずっとファイアドラゴンと呼ぶのも忍びない。
 名を付けてやろう。

 火龍の名前>>下
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 12:49:29.66 ID:wutwbfWR0
ルイ
944 :オパビー :2019/03/22(金) 13:09:39.15 ID:fOd9E0mF0
私「ルイなんてどうだ」

火龍「うる、うるるりゅ、うぃい…………」

私「どうした?」

 火龍は私が名前を教えると、何やら様々な声で鳴きだした。
 気に入らなかったのだろうか?
 しかししばらく待つと、驚くべき事が起こった。

火龍「りゅ………りゅう………りゅい………」

私「!」

 まさか、ルイと言おうとしているのか!
 首を捻り、ベロを出し、色々な口の形を試しながら鳴いている。
 そして、ついに。

火龍「ルイ!」

私「よしっ!」

 私は思わずガッツポーズを決めた。
 完璧な『ルイ』だった!
 ファイアドラゴン改めルイは、自分の名前を嬉しそうに叫びながらパタパタと飛び回っている。
 うーん。
 私はルイの為なら親バカになっても良いかもしれない。
945 :オパビー :2019/03/22(金) 15:11:09.87 ID:ONlERJ+60
私「ううううううむ…………」

 ルイが自分の名を発音したその日の内に、私は何冊ものドラゴンに関連する書物を読みあさった。
 しかし、やはり私が求める情報は無かった。
 伝説やおとぎ話などではドラゴンが人間と言葉を交わす描写はあるが、現実ではそんなことはない。
 ドラゴンは知能は高くとも、言葉を話せない。
 それが常識だ。
 話したという情報があったと思えば、それはあくまで鳴き声がそう聞こえるという偶然であったりもした。
 伝説のドラゴンもほとんどはテレパシーのようなものを使い人間と話している。
 先ほど私はルイが自分の名前を言えた事にガッツポーズをして喜んだのだが、もしかしたらこれはガッツポーズしている暇は無いかもしれない。
 声帯を使い意図的に私が教えた名前を発したのだ。
 言葉もわかり、身体は規格外に小さく、ぬいぐるみからドラゴンになった。
 興味深い。
 もうしばらくはルイの事を観察してみよう。
946 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 15:57:08.93 ID:ONlERJ+60
 ルイが私の部屋に来てから5日目。
 事件は、起きた。


 私がいつも通り、半ばルーティンのようになっているルイとの宮殿の裏の森の散歩をしている時の事だった。

ルイ「ユタ、ユタ♪」

私「ああ、ルイ」

ルイ「ユター!」

 ルイはなんと私の名前まで言えるようになっていた。
 しかもちょっとした会話も出来るようになってきた。
 パタパタと私の前を飛びながら、気になった物を指差しては聞いてくる。
 綺麗な花を見つけては、

ルイ「これなーに?」

私「ワンフェルゲンツだ」

ルイ「わんへるげんつ」

 気にとまる鳥を見ては、

ルイ「あれなーに?」

私「ハンバガラスだ」

ルイ「はんばーぐ」

 虫を見つけては、

ルイ「これなーに?」

私「ハハノハガだ」

ルイ「ははははは」

 まだ発音出来ない物などもあるが、まあご愛嬌だ。
947 :オパビー :2019/03/22(金) 16:09:01.96 ID:ONlERJ+60
私「お、あのキノコは…………」

 ふと、私は視界の端に入ったカラフルなキノコに気を取られた。
 頭の中の図鑑を引き、キノコの種類を調べる。

私「カグヤキノコか。この森では見たことが無いな。面白い。記憶しておこう」

 私がキノコをさらに観察しようとしていた時だった。

ルイ「ユター、これあまーい♪」

 ずいぶん前の方から、ルイのそんな声が聞こえてきた。
 野イチゴでも見つけたのか?

私「いまいくぞー」

 私も一個食べてみるか。
 私が声の聞こえてきた方に向かってみると、ルイはほっぺが落ちそうな幸せそうな顔をしていた。

ルイ「すごくあまーい! これなーに?」

 口の周りをベトベトにしているルイが指差したのは、大きな大きな、蜂の巣だった。
948 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 16:33:30.22 ID:ONlERJ+60
 馬鹿。

私「今すぐ離れろおおおおおっ!!」

 私は駆け出した。

ルイ「え?」

 何も分かっていない、といった顔で、ルイがそんな声を上げた。
 ぶううん、と一匹の蜂が巣から出てきた。
 その蜂は自分の巣の近くにいる外敵、すなわち、ルイにロックオンした。
 蜂は有無を言わせず、突撃した。

 じゅぐっ

ルイ「………ぁっ?」

 嫌な音がして、ルイの前脚に蜂の針が突き刺さった。

ルイ「ーーーーーっ!」

 ルイが暴れる。
 しまった、間に合わなかった。
 がっ、とルイの足が蜂の巣に当たり、黒い雲のような、大量の蜂がぶわぁっ、と出てきた。
 私の手が、そこでようやくルイに届いた。
 ルイを抱え込み、転がる。
 大量の蜂が、私とルイを襲った。
 ドスドスと私の背中に何百もの蜂が突き刺さる。
 痛あああああああっ!
 腕の中にいるルイにも蜂が襲いかかる。
 不味いっ!

ルイ「いやああああああああっ!」

 業っ

 爆炎が、辺りを覆った。
 パニックになったルイが、力を制御できなくなったのだ。
 蜂が死に絶え、木々に火が燃え移る。

私「ぐああああああっ! ルイ、ルイイイイッ! 落ち着けえええっ!」

ルイ「いやぁっ、ああああっ!」

 まるで焼け石を抱えているようだ……………!
 ルイは叫びながら暴れている。
 その時、フッと熱波と悲鳴が消えた。
 ルイが気絶したのだ。
 右目が見えない。
 私はいまどうなっているのだ?
 大火傷は免れないだろう。
 それにルイも蜂に刺されている。
 あの蜂はガニルアブ。
 強力な毒を持っている。
 早くしなければ、最悪死に至る。
 全身が痛い。
 毒と火傷、最悪のコンディションだ。
 それでも、宮殿に…………
 宮殿に行かなくては………………!


 そこから、記憶が無い。
949 :オパビー :2019/03/22(金) 16:39:38.73 ID:ONlERJ+60
 ユタの毒コンマ>>下と火傷コンマ>>下
 毒は
 00 ほぼノーダメ
 99 しびれの後遺症
 火傷は大火傷の為00でも生涯残るで
 00 首回り
 99 顔半分と身体の前面
950 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 16:43:38.68 ID:DkrHEotDO
はい
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 16:44:13.48 ID:BBCLgi730
ほい
952 :オパビー :2019/03/22(金) 16:44:24.82 ID:ONlERJ+60
 火傷コンマは>>下2
953 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 19:33:37.30 ID:ONlERJ+60
私「……………………………あ」

サンジェルマン「ユタ様!」

ルイ「ゆたあああっ!」

 あれ?
 なんでこんな事になってるんだ?
 全身が痛い………
 ああ、そうだ思い出した。
 私はあのまま気絶したルイを抱えて宮殿に走ったのだ。
 火が上がったということで宮殿は騒ぎになっていた。
 運良く近くにいたサンジェルマンに出会う事が出来、そのまま気絶したのだった。

ルイ「ゆたああっ、ごめんなさいっ、ごべんなさああっあああっ!」

 ルイがボロボロと涙を流しながら私の腕に抱きつく。
 力の制御は出来ているみたいだが、ほのかにむわっと放射熱が来ている。
 というかルイ、なんか少し大きくなったような気が………?
 30センチ程だったのが40センチ程になっている。
 何があったのだろうか?
 まあいい。
 とりあえずルイが無事で良かった。
 毒の後遺症も、見たところ無さそうだ。
 良かった。

私「>>下」
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 19:50:24.26 ID:nfBDnUNx0
私はどれくらいの時間意識を失ってたのだろうか?
955 :オパビー :2019/03/22(金) 19:57:56.90 ID:ONlERJ+60
私「私は………どれほどの時間意識を失っていたのだろうか?」

 ルイが成長している。
 もしかしたら、年単位で意識が無かったのかもしれない。
 私はその可能性を考えながら、横にいるサンジェルマンにそう聞いた。

サンジェルマン「ああ…………はい。3日ほどです」

 3日。
 想像の100倍以上短かったな。

私「じゃあなんでルイが成長してるんだ?」

ルイ「ゆたああ……………」

 腕にひっしとしがみつくルイを見ながら私は聞いた。

サンジェルマン「それが私にも分からないのです。ユタ様が抱えて来た頃には既に少し大きくなっておりました」

私「そうか……………」

 ルイ。
 お前は本当に何なんだ?
956 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 20:08:12.39 ID:ONlERJ+60
 私が意識を取り戻した事で、医者やメイドや大臣が集まってきた。

私「とりあえず、今の私の容態を教えてくれ」

 全身が痛い。
 それに右腕がピリピリとした微量の痺れに襲われている。
 私がそう聞くと、医者が言った。

医者「はい。全身に軽い火傷、特に左頬から腹にかけ酷い焼け跡があります。おそらくこれは何年も残ると思われます。そしてガニルアブの毒ですが、解毒は成功いたしました。どこか痺れたりする部位があれば、教えてください」

私「右腕が重いな」

医者「そうですか………わかりました。ではしばらく様子を見ます。まだ皮膚などがくっつききっていないので、完治まで2週間ほど安静にしていてください」

 安静に、か。
 ルイと散歩は叶わないが、本を読みあさるには絶好の機会だ。
 サンジェルマンに本持ちを頼もう。
 それと、しばらくの間はルイの言語学習を強化しよう。
 熱の制御も教えなければ。

 しばらくはベッドの上での生活になるな。

 なにかやりたいこと>>下
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 20:20:44.20 ID:KdKRZNmro
ルイについての記録を、書いておく
958 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 21:59:23.91 ID:ONlERJ+60
 そうだ、ルイの成長記録を書こう。
 ルイの生態にはまだ謎が沢山ある。
 話す、急成長、あれだけの熱波を放ったというのに私は火傷で済んでいる。
 記録せざるをえない興味深い事ばかりだ。
 腕はそこまであげられないし、右腕も動きづらい。
 それでも、ルイの記録は私が書きたい。
 これは私の意地だ。

私「ノートをもってきてくれ。ルイの記録を書きたい」

メイド1「わかりました」

 メイドはそう言うとなぜか懐に入っていた紙束を私に渡した。
 毎回このメイドは私の行動を先取りするんだよな……
 いつものことだから驚きはしない。

私「ありがとう」

 私は紙束を受け取った。
 羽ペンとインクを受け取り、日付を書き込む。
 まずは急成長したことから………
959 :オパビー :2019/03/22(金) 23:25:52.91 ID:ONlERJ+60
 7日後。

 兄のトキが遠征から帰ってきたそうだ。
 トキは血相を変えて私の部屋に飛び込んできた。

トキ「ユタ!」

私「いや、違う。Gureat Britenじゃない。Great Britain」

ルイ「Great Britain」

 ちょうど私がルイに言葉を教えていたときだった為、トキは驚いた顔をした。

私「ああ、トキか。お帰り。遠征はどうだった?」

トキ「ああ。とても順調だった。特に特産品の貿易を………って違う!」

 トキが地団駄を踏んだ。
 ルイがトキに向かって頭を垂れる。

ルイ「こんにちは。トキおにいちゃんだね! ユタからすごいおにいちゃんだってきいてるよ!」

トキ「はっはっは。これはこれは。まさかドラゴンにまでも私の名声が轟いて…………ってそうでもない!」

 トキはツカツカと私に近づいてきた。

トキ「おい私がちょーっと宮殿を離れた内に何をやらかしたんだユタァ。森は一部焦げてるしお前は包帯まみれだししゃべるドラゴンはいるしどうなってんだ!?」

 ああ………
 まあ全部私のせいだな。

私「まあまあ落ち着け次期国王陛下。一つずつしっかりと説明してやるから」

 私はとりあえずトキを座らせ、一から順番にこの数日の出来事を話した。
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 23:45:54.81 ID:KdKRZNmro
(よかった、DOD3的にルイ使役して王位簒奪しに行くユタくんはいないらしい)
961 :オパビー :2019/03/22(金) 23:46:15.42 ID:ONlERJ+60
 全てを話し終えた頃、トキは唸って言った。

トキ「なんだその超常現象怪奇怪異かつ珍妙神秘的奇天烈大百科摩訶不思議なドラゴンは」

 形容詞が長い。

私「さあ。それがわかったら苦労しないさ。なあ、ルイ」

ルイ「うん」

 因みにあれから7日も経っているが、ルイの成長に異変はない。
 話を聞いてわかったが、どうやらルイ自身もぬいぐるみからドラゴンになるプロセスは分からないらしい。
 ルイはそんなことどうでもいいというふうにあくびと伸びをした。

トキ「………なぁ、ユタ」

私「どうした?」

 トキが俺の耳に顔を寄せ、ルイに聞こえないような小さな声で話し始めた。

トキ「あのドラゴン、国を挙げて研究した方が良いんじゃないか?」

私「なに?」

トキ「あれほどまでに小さく賢く、言葉も話せるドラゴンを私は知らない。聞いたこともない。それにファイアドラゴンよろしく火を吐いたり熱波を放ったりできるんだろ? 5メートルくらいするドラゴンならともかく、あの小さな体にそんなエネルギーが含まれているとは思わない。そのエネルギーはどこから来てるのか。知りたくはないか?」

 研究、だと?
 確かにルイの身体のエネルギー量にはそぐわない熱量ではあった。
 研究すれば確かにその秘密が明らかになるだろう。

トキ「ただとは言わない。言い値を出そう。少し可哀想だが、あのドラゴンを研究したほうが世のため人のためこの国のためにもなるんじゃないか?」

私「>>下」
962 :オパビー [saga]:2019/03/22(金) 23:48:51.44 ID:ONlERJ+60
 >>960 流石に小さいわ。
 というかもう960か。
 後少しで次スレに引継やな。
963 :オパビー :2019/03/22(金) 23:57:59.09 ID:ONlERJ+60
 >>960 ユタがじゃなくてルイ(火龍)が王位剥奪には小さすぎるってことやで。
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 00:04:16.90 ID:ipOZWhGOo
私はただ研究対象としてではなく助けたいと思ったから買った
せめて成長してルイ本人がちゃんとした判断ができるようになってからと考えている
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 00:04:33.47 ID:vfeXKb27o
やめておこう
966 :オパビー [saga]:2019/03/23(土) 11:07:16.49 ID:p+Ek3Sr70
私「確かに、研究すれば有用でない筈はない。だが、トキ」

 私は傍らにいるルイを持ち上げ、胸の上に乗せた。
 首の下をかくと、ルイがくるくると喉を鳴らした。

私「私はただ研究対象としてではなく助けたいと思ったから買ったんだ。研究するにしても、せめてルイ本人がちゃんとした判断ができるようになってからと考えている。ルイ自身と話し合って研究の話は進めよう」

トキ「そうか………」

 トキが腕を組んだ。
 ルイが不思議そうに私の顔を見上げる。

ルイ「なーに? 私の話?」

私「ああ。ルイは本当に賢い子だなーって」

ルイ「うくるるるる♪」

 ルイが頬に顔をすり寄せて来た。
 そこは思いっきり火傷しているところだ。

私「痛い」

ルイ「ごめん」
967 :オパビー :2019/03/23(土) 14:04:08.73 ID:p+Ek3Sr70
 〜〜〜

私「まあ包帯が取れたらまた寄ってくれ」

 私がそう言うと、トキは呆れたように言った。

トキ「あのなあ。お前は興味ないだろうが、お前一国の王子だぞ? 全身大火傷で猛毒蜂にドスドス刺されて………国中大騒ぎだからな?」

私「ああ、知ってる。新聞で読んだ」

 トキがため息をついた。

トキ「はあ………お前は本当に王子としての自覚が無いな………包帯が取れたらなんて言わず、毎日見舞いに来るよ。弟を心配しない王なんて、信頼されないだろ?」

私「はは」

トキ「じゃあな」

 トキはそう言って退室した。
968 :オパビー :2019/03/23(土) 14:21:06.62 ID:p+Ek3Sr70
 〜4日後〜

 しゅる………しゅるるるっ………

 パサッ

私「ふむ…………」

 私は包帯をほどき、完治した体を姿見に写した。
 左頬から首、腰にかけ、肌が赤黒く変色している。
 違和感もあるな。
 これは治らないが、仕方がない。
 右手が動きづらいのも変わらずだ。

ルイ「ほんとにごめんなさい…………」

 ルイが羽ばたき、私の火傷痕を舐める。
 相当責任を感じているようだ。

私「>>下」
969 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 15:26:33.63 ID:mJRb+lnj0
火傷なんて服さえ着れば少しは隠すことができるだろう
だが生活面はできることがあれば、ルイには手伝ってもらうからな?頼りにしてるぞ
970 :オパビー :2019/03/23(土) 15:51:56.14 ID:p+Ek3Sr70
 私は飛んでいるルイの頭を撫でた。

私「そんなに気にするな。火傷なんて、服さえ着れば少しは隠すことができるだろう。だが生活面は出来ることがあれば、ルイには手伝ってもらうからな?」

ルイ「てつだう…………」

 ルイは自分の前足を見て、にぎにぎした。

私「頼りにしてるぞ?」

ルイ「がんばる」

 仕草が可愛い。
971 :オパビー [saga]:2019/03/23(土) 16:30:34.93 ID:p+Ek3Sr70
 棟の完成まであと僅かとなった日。

 私はサンジェルマンとユタと一緒にロンドンの公園を散歩していた。
 王子だから一応名は知れているため、時々遭遇した国民から声援などを受ける。

国民1「>>下1」

国民2「>>下2」

国民3「>>下3」

 性別も。
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 17:06:03.40 ID:WgEpI4Nno
王子!写真撮っても宜しいですか!
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 17:07:28.44 ID:N5Aq77Nd0
王子!今日も可愛いです!
女性
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 17:09:44.87 ID:+2g28GDTo
王子!俺のマッサージ♂を受けてみて下さい!
男性
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 17:36:47.13 ID:WgEpI4Nno
すまん性別忘れてた
良いなら女で
976 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 17:50:09.74 ID:/fQNeMVJo
うーんこの国民共
977 :オパビー [saga]:2019/03/23(土) 18:23:43.86 ID:p+Ek3Sr70
国民1「王子! 写真撮っても宜しいですか!」

私「ああ、良いぞ」

国民1「ありがとうございます! すいませんちょっと撮ってもらって良いですか?」

サンジェルマン「良いですよ」

国民1「うわぁ〜、この子がルイちゃんですか。かわいい〜♥」

私「そうだろう? そうだろう?」

ルイ「えへへ〜」

サンジェルマン「はいチーズ」

 パシャッ

国民1「ありがとうございました! 応援してます!」

私「ああ。ありがとうな」

私(一体何を応援されているのだろう)
978 :オパビー :2019/03/23(土) 18:27:20.35 ID:p+Ek3Sr70
国民2「王子! 今日も可愛いです!」

私「あ、ああ」

国民2「やっぱり見た目とかっこいい口調のギャップが本当に可愛いです〜! ルイちゃんも可愛い〜!」

ルイ「えへへへ〜」

国民2「応援しています王子!」

私「あ、ああ。ありがとうな」

私(だから私は何を応援されているのだろう)
979 :オパビー :2019/03/23(土) 18:34:02.69 ID:p+Ek3Sr70
国民3「王子! 俺のマッサージ♂を受けてみて下さい!」

私「マッサージ? あっ!? 何を………っ!」

サンジェルマン「ちぇすとおおっ!」

ルイ「おりゃーっ!」

国民3「ぐっはああああっ!?」

私「うわあっ!?」

サンジェルマン「ふう。ルイ、よく反応が出来ましたね」

ルイ「たぶんわるいひとだから」

私「び、び、び、びっくりした………………」(気弱)

サンジェルマン「ユタ様。大丈夫ですか? まさか今の一瞬で上の服が全て脱がれるとは………」

私「だだだだ、大丈夫だ」ゴソゴソ

サンジェルマン「不届き者が………あとでスコットランドヤードに引き渡しましょう」

ルイ「けーさつ!」

国民3「」シュウウウウ………
980 :オパビー [saga]:2019/03/23(土) 23:55:53.91 ID:p+Ek3Sr70
 ぴーひょろろろろろろろろ

 柔らかい風が頬を撫でる。
 絹のようななめらかな風だ。

私「やはりこの公園はいつ来ても良いな。気持ちがいい」

ルイ「そだねー」

 ぱたぱたと私の横を飛びながらルイが言い、くるりと宙返りをした。

サンジェルマン「いやぁ、本当に今日は良い日で」

 サンジェルマンが空を仰ぎ、息を吸い込む。

私「サンジェルマン、いつもみたいに問答をしないか? 今日はルイも入れて」

 私がサンジェルマンにそんな提案をすると、サンジェルマンはそれは良い、とにっこりと笑った。

サンジェルマン「いいでしょう。ルイ、準備はいいですか?」

ルイ「うん! いいよっ!」

 サンジェルマンは少し考えた後、何かを思いついたように目を開けた。

サンジェルマン「"Somosang"」

私&ルイ「「"Seepa"!」」

 ルイと私は元気良く声を上げた。

サンジェルマン「私は、誰でしょう。私の皮をはいでも私は泣きません。しかし私の皮をはいだらあなたは泣きます。さて、私は誰でしょう」
981 :オパビー :2019/03/23(土) 23:56:30.79 ID:p+Ek3Sr70
 おやすみやで。
982 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 23:57:13.40 ID:/fQNeMVJo
おつー
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 00:02:17.80 ID:bonHcBJDO
984 :おまえらは解けるかこのなぞなぞ [saga]:2019/03/24(日) 07:28:26.23 ID:Ad7/wz8c0
 私は答えが一瞬でわかった。
 だが、ルイに答えさせるためここはあえて答えない。

私「皮を剥いても泣かず、剥いた方が泣く………?」

ルイ「わかんないよおおお」

 ルイが頭を抱えて悩んでいる。

ルイ「ううううむうう」

 くるっ、ぱたたっ
 ぱたたたたっ、ぱたぱた

ルイ「わかった!」

 おお。
 ルイは目を輝かせている。
 どうやら分かったようだ。
 やっぱりルイは頭が良いな。

ルイ「いたいくないひと」

 ちがーう。

サンジェルマン「残念ながら不正解ですね」

ルイ「なんでー! だっていたくないひとはかわむかれたってなかないけど、むいたほうはきもちわるくてなくよ?」

私「そうじゃないんだな…………」

 私がそうつぶやくと、ルイがキッと私の方をむいた。

ルイ「ずるいっ! ほんとはユタもうこたえわかってるでしょ!」

私「ごめんてごめんて」

 ぽかぽかとルイが私を叩いてくる。
 失敗したな。
 でも………
 可愛いなぁ。
 見かねたサンジェルマンがヒントを出した。

サンジェルマン「ではヒントです。人間ではありません」

ルイ「えー、にんげんじゃないのー」

 ルイが頭をひねる。
 ひねりにひねる。
 そして叫んだ。
985 :オパビー [saga]:2019/03/24(日) 08:02:56.02 ID:Ad7/wz8c0
ルイ「たまねぎ!」

サンジェルマン「大正解です」

私「やったなルイ!」

 ぱちーんとハイタッチが決まった。

ルイ「いえ〜い!」

 ルイはとても嬉しそうに飛び回っている。
 時々火を吐きながら。

サンジェルマン「では次の問題。じゃじゃん」

 サンジェルマンも面白くなってきたようだ。
 ルイが緊張した顔で唾を飲み込む。

ルイ「ごくり………」

サンジェルマン「実はtで始まる日は4日あるんです。そのうち二つは火曜日(Tuesday)と木曜日(Thursday)です。ではあと二つは?」

 ああ、なるほどな。
 これは良い問題だ。

ルイ「ええ? tで始まる日? 日月火水木金土……………」

 ルイが黙り込んでしまった。
 その解き方では解けないぞ、ルイよ。
 ルイが解けるまで待ってやろう。
 私はルイから目を離し、空を見た。

私「………………………」

ルイ「………………………」

 ルイがなかなかしゃべらない。
 なかなかの熟考だ。

サンジェルマン「ではヒントを…………おや?」

 私がサンジェルマンのその声に横を向くと、ルイはそこにいなかった。
 どこに行ったかと辺りを見ると、ルイははばたいて空中に停止したまま、私たちの5メートルほど後ろにいた。
 何かの拍子に置いて行かれたようだ。
 私とサンジェルマンは少し来た道を戻った。

私「ルイ。どうかしたか?」

ルイ「…………………」

 ルイは黙りこくっている。
 その目線は左に向き、震えている。
 まるでその目線の先に、生き別れた親でもいるような…………
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 12:15:26.15 ID:jQHU+uQyo
誕生の謎が明らかになるときか?!
987 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 18:39:05.45 ID:fuNwvcimo
もとの持ち主に戻るほうがハッピーエンドな気がするが大丈夫かこれ
988 :オパビー [saga]:2019/03/24(日) 23:06:26.30 ID:Ad7/wz8c0
 目を大きく見開き、瞳孔を広げ、ルイはある一点を見つめていた。
 その瞳が日の光を反射させ、ボロボロッと涙が零れる。
 そして、呟いた。

ルイ「ママ…………」

私「なに…………?」

 ドラゴンでもいるのか?
 そう思い私がルイが見ている方向を見ると、ひとりの若い女性が歩いていた。
 見たところドラゴンはいない。
 そうすると、あの女性が…………

ルイ「マ………マ!」

 ルイは急発進した。
 小さな翼をはためかせ、風を切って一直線に突っ込んでいった。

ルイ「ママーッ!」

女性「え? え!?」

 ルイは女性の前で急ブレーキをかけ、ゆっくりとその胸に顔を埋め、号泣した。

ルイ「ママああっ、会いたかったよおおおっ!」

 女性は困惑しているようだ。
 しかし、少し考え何かに気づいたようだ。

女性「え、も、もしかして…………レッちゃん?」

ルイ「うん、うん、そだよおおっ。しゃべれるようにいいっ、なたよおおっ!」

 やはり、ルイの元の持ち主、ルイがぬいぐるみだった頃からの持ち主のようだ。
 女性は私とサンジェルマンに気づき、驚いた。

女性「王子っ!?」

ルイ「うん。ルイっていうの。いまいっしょにくらしてるひとなんだよ」

女性「ほんとにっ!?」

 一緒に暮らしている人、か。
 そう思えば私は、ルイの飼い主でも持ち主でもない。
 ルイにとっては一緒に暮らしている人という認識なのだろうな。
 女性は様々な事が一気に起きすぎて混乱しているようだ。

私「>>下」
989 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/25(月) 00:06:23.62 ID:UALxH1VXo
もし良ければ宮殿まで来て話せないか
990 :オパビー :2019/03/25(月) 07:20:37.43 ID:D7r0FYal0
私「えっと……すまないが、ルイの、このファイアドラゴンの元の持ち主、ということで合っているか?」

女性「はいっ」

 女性は背筋をピンと伸ばして答えた。

私「ああ、うむ。そんなに緊張しなくても良い。貴女の名は?」

女性「あ、はいっ」

 女性は相変わらず泣いているルイを抱いたまま答える。

女性「ラクレシア・オールドマンです」

私「ラクレシアか。ではラクレシア、良ければ宮殿まで来て話せないか? ルイについて話したい事がある」

ラクレシア「あ、分かりましたっ!」

 ラクレシアはビシッ、と答えた。
 ルイについて話すべきことは色々ある。
 私はラクレシアを連れ宮殿に戻った。
991 :オパビー [saga]:2019/03/25(月) 12:47:12.80 ID:8shJEkoH0
 〜〜〜

 宮殿。

 しばらくラクレシアと話し、分かったことがある。
 ルイはラクレシアが5歳の頃に母に作って貰ったデフォルメされたファイアドラゴンのぬいぐるみで、どこかの神殿やダンジョンから見つかったりした特別なぬいぐるみではないということ。
 ラクレシアはそのぬいぐるみをレッちゃんと名付け、親友のように大切にしていた事。
 ラクレシアが23歳の時、朝起きたらぬいぐるみが今の姿になっていた事。
 ラクレシアは大変喜び夫と一緒にそのレッちゃんを育てるつもりだったこと。
 しかしそれから3日が経ったある日、姿が消えたレッちゃんの事を夫に聞くと、なんの悪びれもなく大金で売ったと言ったということ。
 それを聞いたラクレシアは泣きながら「まあ金が入ったからいいじゃないか。あの龍のことは忘れろ。ところでハネムーンはどこに行く?」などと笑顔でほざいていた夫の腹にボディーブローをぶち込んだのちジャブジャブジャブワンツーフックで頬骨を叩き割り飛び膝蹴りで肋骨を砕き後ろ回し蹴りで壁に向かって吹き飛ばしたということ。
 もちろん夫とは離婚し、なんとかレッちゃんを見つけだそうと探し回っていたこと。
 そして散歩をしていたら偶然レッちゃんに再会したということ。
992 :オパビー :2019/03/25(月) 12:56:19.60 ID:8shJEkoH0
 まとめれば、なぜルイがぬいぐるみから生命を持つようになったのかも、なぜ言葉を話すのかも、分からないという事だった。
 謎は深まるばかりだった。
 さて。
 ルイの謎については一旦ここらで切り上げよう。
 もともと、ルイはラクレシアの元にいた。
 意識の中では3日しか一緒に過ごしていないにせよ、もとのぬいぐるみとしてラクレシアと過ごした期間は18年だ。
 それに、ルイはラクレシアの事を母と認識している。
 私とは1ヵ月ほどしか一緒に暮らしていない、いわば他人だ。
 私はルイが私に心を許してくれていると思っているが、ルイ自身はどう思っているか分からない。
 ルイは私とラクレシア、どちらと暮らしたいと考えているだろうか?

私「>>下」
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/25(月) 13:04:00.80 ID:m1Qx8vT/0
ルイ、君は私と彼女とどちらと暮らしたいと考えている?
とても難しいだろうが、これだけは誰かに言われたからではなく自分一人の意思で決めないと駄目なのだと思う
すぐに答えを出さなくてもいいから考えてくれないか?
994 :オパビー [saga]:2019/03/25(月) 19:00:50.39 ID:NZGdOkGa0
私「ルイ、君は私と彼女とどちらと暮らしたいと考えている?」

ルイ「えっ?」

 ルイが私の急な質問に驚きの声を上げた。

私「ラクレシアは君にとって大切な存在だろう」

ルイ「う、うん。ユタもだよ」

私「そうなれば、君はどちらと暮らすか、考えなければいけない。ラクレシアの家に戻るか、私の家に残るか」

ラクレシア「あ………そう、ですね…………」

 ラクレシアが何かを言おうとして、口をつぐんだ。
 何か気になる事があるのだろう。

私「とても難しいだろうが、これだけは誰かに言われたからではなくルイ一人の意思で決めないと駄目なのだと思う。すぐに答えを出さなくてもいいから、考えてくれないか?」

ルイ「どっちか………と?」

 ルイは私の目を見る。
 そしてラクレシアを見る。
 泣きそうな目で、もう一度私を見た。

ルイ「……………………えらべないよ」

 小さな声で、ルイがそう言った。
 そんなに急いで答えを出さなくて良い。
 とても、難しい事だ。
 少し答えを出す後押しをしてやろう。

私「ラクレシア。もしどちらかの家にルイが住むことになったら、時々ルイに顔を見せてやらないか?」

ラクレシア「え……………あ、はい。それは良いですね」

 まあこの場合だとラクレシアの側にルイが行ったときに王子がわざわざ民間宅に出向かうことになるから少し面倒だがな。
 私がアイデアをルイに提供すると、ルイは少し答えが出しやすくなったようだ。
 しばらく考えたのち、うん、と無言で頷いた。

ルイ「わたしは……………」




 …………次スレにつづく。
995 :オパビー [saga]:2019/03/25(月) 19:04:03.06 ID:NZGdOkGa0
 あっという間に1000スレや。
 ありがとうやで。
 次スレの題名は
 【安価】奴隷を買って好きにいじれ(2)
 になるでよ。
 もしかしたらユタの次の奴隷も書く気になったら書くかもやで。
 では。
 さよならおまえら、また次スレ。
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/25(月) 19:08:41.41 ID:oIFLpBPso
おつおつ
次スレでもよろしくお願いします
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/25(月) 19:11:47.57 ID:i/MSA/wDO
乙です
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/13(月) 15:44:31.46 ID:8IZEMpU30
奴隷募集のときに色々な種族やケモ度分類が登場していたけど、>>1の好きな種族とケモ度は何ですか?
482.53 KB Speed:0.3   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)