【安価とコンマ】退廃ファンタジー

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139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 00:25:50.77 ID:RndlTKSJO
おつおつ
スピカの守りたい、この笑顔
樹海探索本格的にってなると、周りからの扱いも考えると大人な仲間が必要かもなぁ
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 10:00:10.93 ID:01bvXL6gO
この世界観いいなあ…
141 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/24(日) 16:33:07.71 ID:g9iKhWGI0
こんにちは、再開します。



ごみ拾いは午前のうちに終わってしまう。

特にスラム内で仕事を持たない子供たちは、この後仕事を探すなり文字を教わるなり、各々の時間を過ごす。

それはスピカも同じだった。


スピカは午後からの予定を特に決めていない。
自由安価↓1
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 16:41:38.58 ID:gVlCRtdnO
依頼を一緒にこなしてくれそうな仲間を探す
143 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/24(日) 16:51:40.59 ID:g9iKhWGI0
ちょっと質問なんですけど、
仲間候補はウィリアム、バレッド、クリシゥス、アランの四人で大丈夫ですか?
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 16:55:11.67 ID:gVlCRtdnO
とりあえずまずは最初の4人から誰か一人、今後も増えそうなら再度募集してって流れで大丈夫じゃないかな
145 : ◆GsFNmlQwPk [sage saga]:2019/02/24(日) 17:02:56.27 ID:g9iKhWGI0
では初めは四人の中から進めていくことにします。
146 : ◆GsFNmlQwPk [sage saga]:2019/02/24(日) 17:38:08.75 ID:g9iKhWGI0
スピカが手持ち無沙汰になり拠点に戻ると、アンカー・コンマーのシンボルが赤熱していた。

神の存在を近くに感じる。

慌てて膝まづくと、スピカに神託が下った。言葉ではなく直感で感じた。

アンカー・コンマーが、一人だけ【ジョブ】を授けてもいいと言っている。

よき友、心強き仲間、頼れる人間がいたら連れてくるがよい、と。

神託はそれで終わりだった。スピカは、ほうと息を漏らして顔を上げた。

(協力者がいたら、もっとできることが増えるかもしれない)

依頼所の依頼をこなすにしても、塔で成り上がるにしても、一人より二人のほうがうまくいくことも多いだろう。

スピカは思案する。

これから先も、スピカは子供たちの生活を良くしようと活動するつもりだ。なので、きっと危険に飛び込むし、無茶をすることだってあると思う。

ただ単に【ジョブ】という力だけを貰って何もしない人を選ぶわけにはいかないし、子供たちのような庇護者を選ぶわけにもいかない。

そういった人たちを除外してゆくと、スピカの中で仲間候補が四人上がった。

自警団の男性で、威圧感はあったが根は優しそうな男、ウィリアム。

このスラムで義賊として活動している噂の男、バレッド。

お金にこだわっており、ビジネスライクな関係を築けそうな男、クリシゥス。

同じ孤児のリーダーを務めている仲間思いの男、アラン。
147 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/24(日) 17:39:03.86 ID:g9iKhWGI0

スピカは四人の仲間候補を思い浮かべた。
ウィリアム
バレッド
クリシゥス
アラン
実際に仲間になってくれるかは別として、午後からはこの中の何人かと話してみようと考えた。

まずは誰のところを訪れようか。

安価↓1
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 17:40:12.02 ID:3x4YUsWvO
ウィリアム
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 17:40:25.34 ID:40XD2tEg0
ウィリアム
150 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/24(日) 17:57:43.16 ID:g9iKhWGI0
「ウィリアムさんを頼ってみよう、かな」

スピカは昨日の夜であった筋骨隆々の男性を思い浮かべた。

あの体躯、そして威圧感の裏に感じた根の優しさ。

恐ろしい森から帰ってきて最初の人間という印象も強いのだろう。

仲間になってくれたらきっと頼もしいと思った。

スピカは子供たちに出かける旨を伝えると、ウィリアムを探した。

昨夜のように警邏しているかもしれないと思い、境界へ向かうと、ウィリアムを見つけることができた。

あの岩のような巨体だ。本当に簡単に見つかった。

寧ろ勝手に視界に入ってきたほどだった。

スピカからしたら巨人のようにも見えるその体には、無数の傷があった。いざこざをまとめる際の実力行使や、自然界からの侵入者を追い払うときに負ったものだろう。

「こんにちは、ウィリアムさん」

「ん? 昨日の子供じゃないか、どうした、何かあったのか?」

「あの、私スピカって言います。今日はウィリアムさんに用があるんです」

「俺にか? 今は見ての通り警邏中なんだ。話だけならここで聞けるがね」

「それで構いません」



スピカはウィリアムと接触できた。
これからどう話を持ち掛けよう。
自由安価↓1 ゾロ目なら何の条件もなく仲間になってもらえる。
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 18:06:22.34 ID:3x4YUsWvO
正直に、アンカーコンマー神の加護を受けたことを話す。そして一人だけジョブを授けて貰えることも(疑われたら魔翌力で身体強度を上げてみせる)
このスラムの皆を本当の意味で助けるためにもどうか一緒に動いてくれないかと頼む
152 : ◆GsFNmlQwPk [sage saga]:2019/02/24(日) 18:11:26.10 ID:g9iKhWGI0
一旦更新止まります。夜にまた来ます。
153 : ◆GsFNmlQwPk [sage saga]:2019/02/24(日) 23:04:28.75 ID:g9iKhWGI0
今晩は、再開します。



スピカは最初から本題に入った。

「私、先日【ジョブ】が宿ったんです。」

「あ、あー……、言っちゃなんだがな、ほんとか?」

ウィリアムは眉をひそめた。

当然の反応だった。スラムの人間は神の加護を得られなかったからここにいる。

神の加護は遺伝する、というよりは一族に宿るもの。両親がピースの信徒なら、子供も生まれながらにピースの信徒となるのが基本だ。

後天的に【ジョブ】が宿る事例は、実はないこともなかったが数百年に一度程度だ。

神が復活することはそれだけ珍しい。

「これを見ていただければ信じてもらえると思います」

スピカは魔力をまとわせた。全身が白銀のベールに包まれ、燐光を放つ。

魔導文明の遺産や魔法道具を使わずに魔力を扱えるものは、【ジョブ】を持っている者のみ。

スピカの発する燐光は、【ジョブ】が宿っているというこれ以上ない証左だった。
154 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/24(日) 23:05:22.15 ID:g9iKhWGI0
「昨日スピカが依頼を達成できたのもそれがあったからか」

ウィリアムは合点がいったというように頷いていた。

そして、やはり解せぬと首をひねった。

「どうして、そんな大事なことを俺に話した?」

「私に【ジョブ】をくださったアンカー・コンマー様が、もう一人信徒を増やせるとおっしゃってくださったんです。協力者として好ましいものを選んでよいと」

「協力者、なんのだ?」

「……私はスラムの子供たちにもっといい生活をさせてあげたいんです。ちゃんとしたお家で、毎日おいしいごはんを食べられる、そんな生活を」

スピカはさらに言葉をつづけた。スラムの子供たちだけではない。

困っている人がいたら助けたい。誰も見捨てる必要のない力が欲しい。

その為には、少なくとも今の自分ひとりでは武力、権力、財力、その他あらゆる力が足りていない。

「つまり、俺に依頼の仕事を手伝ったり探索者として活動する際のパートナーになってほしい、と」

「はい」
155 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/24(日) 23:06:20.49 ID:g9iKhWGI0

ウィリアムは難しそうな顔をした。

そして、唸りながらも語り始めた。

「……俺が自警団をやってるのは、大体スピカと同じ理由だよ。スラムの仲間を守りたかった。幸い俺には恵まれた体があったから、こうして警邏をしている」

しかし、ウィリアムは限界を感じていた。

小さな喧嘩を収め、はぐれの外敵を追い払う日々。

それに、自警団とはスラムで幅を利かす集団が縄張りの主張のために行っている側面もあり、管轄外の問題に手を出すことは難しい立場にある。

それは、ウィリアムの求めていたものとはどこか違っていた。

「できるなら俺からお願いしたいくらいだが……、簡単にはいかないんだ」

「なにか問題があるんですか?」

「自警団を抜けるには、手切れ金を払わないといけないんだよ。100マナ」

「ごじゅっ!」

スピカは絶句した。とんでもない金額だったからだ。



ウィリアムを仲間にするためには100マナの手切れ金を用意する必要がありそうだ。
スピカは頑張って100マナをためてもいいし、ウィリアムを諦めてもいい。
それ以外の方法や説得材料を探すためにこの話をいったん保留にするのもありだ。
自由安価↓1
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 23:13:37.17 ID:uWkQ8dFqO
一旦保留にさせてもらい、別の仲間候補の元へ行く
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 23:14:06.94 ID:jvfBy2A3O
他の方法を一応聞いた上で保留
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 23:16:38.29 ID:uWkQ8dFqO
あちゃー…>>157のほうが良かったかな
159 : ◆GsFNmlQwPk [sage saga]:2019/02/24(日) 23:17:56.54 ID:g9iKhWGI0
>>155
スピカの「ごじゅっ!」っていってるセリフ、推敲しているうちに間違えました。

「ひゃくっ!」みたいな、100マナに驚いたリアクションに脳内変換しておいてください
160 : ◆GsFNmlQwPk [sage saga]:2019/02/24(日) 23:24:00.01 ID:g9iKhWGI0
ちょっと安価ルールゆがみますけど>>157のパターンで進めていいですか?
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 23:24:49.35 ID:uWkQ8dFqO
良いんじゃないんですかね…
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 23:31:38.94 ID:tp2B5fsk0
どのみち保留+αだからいいんじゃないかな?
163 : ◆GsFNmlQwPk [sage saga]:2019/02/24(日) 23:31:54.78 ID:g9iKhWGI0
じゃあ>>157で進めます
164 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/24(日) 23:58:42.50 ID:g9iKhWGI0
「100マナなんて、どうやって払えば……。他に自警団を抜ける方法はないんですか?」

「そうだなあ。ボスに土産を渡して手切れ金の値引きぐらいならできるかもしれんが」

「みやげ、ですか」

「ああ、ボスは自然界由来の毛皮を欲しがってたな。それも《ウル》なんて小物じゃなく、もっと恐ろしいモンスターのな」

「じゃあ、それを私が持ってこれたら!」

スピカの頭にげんこつが落ちた。そんなに痛くなかったがびっくりした。

「馬鹿言うな。そんな危険を冒すくらいなら、ほかの仲間を探したほうがいい」

「……そう、ですか」

スピカしゅんとし、その場をあとにしようとしてウィリアムを振り返った。

「ウィリアムさん、この話、よかったら覚えておいてください」

「ああ」

ウィリアムは警邏に戻り、スピカはほかの候補の人を訪ねることにした。




スピカが訪ねた次の仲間候補は?
バレッド
クリシゥス
アラン
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 23:59:58.39 ID:tp2B5fsk0
消去法でバレッドかな
166 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/25(月) 00:21:27.57 ID:X7N0AKKR0
「バレッドさんを仲間にできたら」

スピカが次に思い浮かべたのは、スラムの義賊、バレッドだった。

彼はスラム悪党から金を奪って配る実力もあるし、何より義賊という行いをしている以上、きっとスピカと志を共にできる可能性が高い。

スピカはバレッドを探し始めた。

そしてすぐに行き詰った。

「私、バレッドさんの居場所を知らない……」

スピカとバレッドの面識は昨日森で出会った一回のみ。

【ジョブ】の加護もなしに森に潜伏し続けられるとは考えづらいのでスラムのどこかにいるはずなのだが、悪党が見つけられない潜伏場所をスピカが見つけるのは至難の業に思えた。



スピカがバレッドを仲間にするには、まず彼の居場所を突き止めなければならない。
スピカはバレッドを探して奔走してもいいし、別の仲間候補を訪ねてもいい。
自由安価↓1
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:25:57.92 ID:ZwV7zygh0
アランでもよさそうだけど、ここはまず大人が仲間に出来る方がよさそうだしバレッド探す方が言いかもねクリシゥスだとお金とかの出費嵩みそうだし
とりあえずバレッドを探す、そして施しを貰ったお礼となぜか依頼を受けて森に入ったのかを説明するとかかな?
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:26:33.84 ID:s/4bJ33/O
まずは見つけられるかどうかだな…
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:28:35.03 ID:21A/U9vLO
バレッドを探す
見つからなければ、ウィリアムの100マナを捻出できるよう依頼場に寄るかな
駆け出し探索者が子供に引率の大人連れてたし、ここはウィリアムかバレッドどっちかをなんとか引き入れたい
170 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/25(月) 00:46:58.32 ID:X7N0AKKR0
「がんばってバレッドさんを探そう」

やはり大人の協力者というのはそれだけで外面的、肉体的、精神的そのた諸々、「子供」というだけで不足している部分を補ってくれる。

何より自身の身を危険にさらして善行を働くような人だ。

きっと喜んでスピカに協力してくれる。

スピカは今一度気合を入れなおし、ゾロ目の数字に祈った。

そして、どうしたらバレッドを見つけられそうか考えた。

やみくもにスラムを駆け回ったとしても、バレッドを見つけられるはずがない。

情報が必要だ。スピカはバレッドについてほとんど噂程度しか知らない。

性格、好み、格好、活動範囲、活動時間、何も知らない。

しかし、スラムの民に施しを与えている以上、どこかで目撃情報が見つかるはずだ。もしかしたらバレッドと定期的に交流のある人物に巡り合えるかもしれない。



スピカはバレッドに関する情報を集めてもいいし、心当たりがあるならそこへ赴いてもいい。
やみくもに探すという手も無くはない。
自由安価↓1
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 00:51:07.19 ID:21A/U9vLO
まずはバレッドが施しを与えそうな人の集まるエリアで情報収集
172 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/25(月) 01:13:45.83 ID:X7N0AKKR0
スピカはスラムの一画を訪れた。

そこは子持ちの女性や年老いた人、子供、病人と、スラムでも特に弱い者が追いやられるようにして集まった場所だ。

バレッドが現れるならここかもしれないと考えた。

スピカはその区画で、子持ちの女性の住処を修理してあげる代わりに、バレッドについて尋ねてみた。

「バレッドさんは確かに、毎日この区画にくるよ。私もご飯とかマナとかで助けられてる」

「毎日ですか? そんなに頻繁に悪党からお金を取り返しているんですか?」

「はは、そうじゃないよ。悪党から奪ったお金を一気に誰かに渡したら、その人が狙われてしまうだろ? だから小分けにして配ってるんだ」

その通りだとスピカは思った。考えたらわかりそうなものだ。

「では、バレッドさんの居場所とか顔とか知りませんか?」

「うーん、それは知らないねえ。実は朝起きると小銭やご飯が枕元に置かれているだけで、バレッドさん本人を見たことはないんだよ」

どうもバレッドは悪党どころか施しを与えているスラムの民にすら姿を見せないらしい。

もしかしたらそれも、スラムの民を悪党からかばうための気遣いなのかもしれない。

「そういえば、今朝は何も置かれてなかったねぇ。別に催促しているわけじゃないよ。なんかあったんじゃないかって心配になったんだ」

「……今日は、施しがなかった」

スピカは少し引っかかるものを覚えた。

丁度女性の住処の修繕が終わったので、礼を言って住処を出た。


スピカはさらに情報を集めてもいいし、心当たりがあるならそこへ向かってもいい。
なにか別のアプローチでバレッドを探すという手もある。
自由安価↓1
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 01:29:40.48 ID:s/4bJ33/O
昨日の出来事を思い出し、急いでバレッドを探しに森の奥へ行こうと試みる
174 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/25(月) 01:50:07.38 ID:X7N0AKKR0
スピカは昨日の出来事を思い出した。

森の中、悪党の追手におわれて森の奥へ進むバレッドの姿を。

もし、彼が悪党の手にかかっていたら。もし、追手を振り払った後も自分を探していたら。

スピカは急に背筋が冷え、全身総毛だった。

あの日エレタマの蔦の鞭でしばかれ血だらけになって倒れていた男の姿と想像の中のバレッドの影が重なる。

スピカははじかれたように森へ駆け出していた。

スラムを駆け抜け、昨日は跨ぐのに随分と戸惑った自然界への境界線を飛び越え、木漏れ日を切り裂いて奥へ進んだ。



安価↓1 
01〜50 エレタマ×2に遭遇
51〜80 ウル×2に遭遇
81〜90 《???》に遭遇
91〜00 《???》に遭遇
ゾロ目はボーナス
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 02:05:14.75 ID:FQyjD4Re0
ちょいさー
176 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/25(月) 02:10:58.40 ID:X7N0AKKR0
今日は寝ようと思います。おやすみなさい。
続きは明日、ウル×2と戦闘からです。
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 02:15:44.37 ID:s/4bJ33/O
おつ
178 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/25(月) 13:35:27.73 ID:X7N0AKKR0
少しだけ再開します。



スピカは森を駆ける。

神の加護で強化されたスピカの身体は獣のような速度を出して木々の間を駆け抜ける。

踏み込みは苔をめくりあげ、木の根を折り、小川を割った。

バレッドがどこにいるかわからない以上、昨日バレッドと別れた場所まで急行し、そこを中心に森を探索するしかない。

焦燥するスピカの視界に、ちらりと影が映った。

走るスピカに並走するように、何かがいる。

茂みや樹木の影を利用し、うまく姿をいせないようにしている。それは狩りに慣れたものの動きだった。

スピカは森の開けた場所を見つけると急停止。

鉄剣とナイフを取り出し、襲撃に備えた。

視線を巡らせ、気配を探り、そして草むらから飛び出してきた獣に剣を合わせた。
179 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/25(月) 13:36:59.23 ID:X7N0AKKR0
対ウル×2


【名前】スピカ
《体力》644
―――――――
《膂力》114
《知恵》219
《防御》122
《精神》189
―――――――
錆びた鉄剣《膂力》10
燻んだナイフ《膂力》10
翠玉の指輪《防御》《精神》15
くたびれた外套《防御》10

【名前】ウル×2
《体力》?
―――――――
《膂力》?
《知恵》?
《防御》?
《精神》?
―――――――

ステータスの合計はスピカが上
先攻

安価↓1 スピカの攻撃《膂力》か《知恵》
安価↓2 ウル×2の防御 こちらはスピカの攻撃に合わせた対抗手段で判定します。

180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 13:39:41.70 ID:2Bk/SPO0O
知恵
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 13:41:18.47 ID:wM6g2hBP0
182 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/25(月) 13:52:03.42 ID:X7N0AKKR0
スピカは魔力を乗せた鉄剣を完璧に一匹目のウルに合わせ、二匹目のウルにもナイフで痛手を負わせた。

(昨日と全然違う)

アンカー・コンマ―に与えられたさらなる力は、ウル二匹を相手にする分にはまるで問題にならないほど強力だった。

一匹のウルは倒れたまま動かず、もう一匹はふらつきながらもスピカに牙をむく。

手負いの獣ほど恐ろしいものはない。

スピカは唸りながらかみついてくるウルに防御の姿勢をとった。

ウル《膂力》?安価↓1
スピカ《防御》147安価↓2
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 13:54:07.80 ID:2Bk/SPO0O
てい
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 13:59:11.06 ID:MJvC9Z34O
はい
185 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/25(月) 14:18:50.66 ID:X7N0AKKR0
ウル《膂力》?+80
スピカ《防御》153
スピカ《体力》577


ウルは手負いにも関わらず俊敏な動きでスピカに接敵し、その凶暴な牙を突き立てた。

スピカは外套越しに受け止めたが、鋭利な牙はくたびれた外套を容易に貫き、スピカの肌に傷をつけた。

「うぐぅ、あっ!」

途轍もない咬合力。アンカー・コンマーの加護がなければスピカの腕は簡単にちぎれ飛んでいたに違いない。

スピカは初めて味わう鋭い痛みに顔を歪め、冷や汗を流す。

腕に食いついたウルを腕力で振り払い、よろめいたウルにとどめの一撃を向けた。

スピカ攻撃《膂力》か《知恵》安価↓1
ウル防御安価↓2
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 14:22:02.42 ID:MJvC9Z34O
知恵で
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 14:29:18.12 ID:oiPo9BtfO
一体倒しても敵の攻撃翌力は2匹ぶんなのか
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 14:38:07.41 ID:ssHHeB8RO
ウルの膂力は140か?今のままだとちょっと危ないな
189 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/25(月) 14:44:37.93 ID:X7N0AKKR0
>>187
集団を相手にするときは「ウル×2」というモンスターみたいな扱いです。



スピカ攻撃《知恵》261
ウル《精神》?+12
ウル《体力》0
対ウル×2 勝利


スピカは剣を力いっぱい振るった。

ゴミ捨て場から拾ってきた剣やナイフだろうと、魔力をまとわせればそれは魔法の剣になる。

ウルの毛皮を切り裂き、見事に二匹目を絶命させた。

「はぁ……、ふぅ……」

昨日よりも確実に強い相手だったが、今のほうが精神的な余裕がある。

少しだけ心も強くなれたのだろうかと考え、スピカはすぐにバレッド探しを再開した。


ウルを倒したのでステータスを開示します。

【名前】ウル×2
《体力》200(100×2)
―――――――
《膂力》140(70×2)
《知恵》80(40×2)
《防御》140(70×2)
《精神》80(40×2)
―――――――


190 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/25(月) 14:52:31.01 ID:X7N0AKKR0
スピカは昨日バレッドと別れた場所にたどり着き、そこから手掛かりを探した。

「これは、足跡?」

スピカは子供にしては高い洞察力をもって、地面についた手掛かりを見つけた。

森は奥に向かうほど暗くなり、地面もぬかるんでいる。

昨日バレッドと追手が走って行った方向に足跡は続いていた。

「近づいている」

スピカは確信をもって森の奥へ進んだ。


安価↓1
01〜30 《???》×2に遭遇
31〜60 《???》×2に遭遇
61〜90 《???》に遭遇
91〜00 《???》に遭遇
ゾロ目はボーナス



一旦更新止まります。
続きは今日の夜中か明日で。

191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 15:01:39.49 ID:oiPo9BtfO
ゾロこい
192 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 18:21:05.72 ID:kadq3g0v0

こんばんは、再開します



スピカは残された足跡をたどり、暗い森を進む。

段々と草木の密度が高くなってくる。

地面には花よりも菌糸類や地衣類が目立つようになり、木の根や枝には苔やシダが寄生するようにはえている。

うすぐらい森の影から、何かの視線を感じた。

走るスピカと一定の距離をおき付きまとっている。

(この感じ!さっきと似てる)

また、ウルに狙われていると感じたスピカは、足跡を辿って丁度森の泉に出たところで停止した。

向こうもその瞬間を待っていたのだろう。

ゆっくりと、強者の余裕を持って茂みから姿を表した。

それは一見ウルだった。

四足歩行で牙と爪を持つ獣。凛々しい顔立ちと怜悧そうな瞳の狩人。

しかし、ウルが茶色の毛並みであったことにたいし、こちらは灰色がかった紫の毛を持っていった。

さらに、その毛皮はバチッ、バチッと紫電を纏っていた。

明らかに別種。

おそらくはウルの上位種だった。
193 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 18:22:33.43 ID:kadq3g0v0
対《???》×2

【名前】スピカ
《体力》577
―――――――
《膂力》114
《知恵》219
《防御》122
《精神》189
―――――――
錆びた鉄剣《膂力》10
燻んだナイフ《膂力》10
翠玉の指輪《防御》《精神》15
くたびれた外套《防御》10


【名前】《???》×2
《体力》?
―――――――
《膂力》?
《知恵》?
《防御》?
《精神》?
―――――――

ステータスはスピカが上 先攻

スピカ攻撃 安価↓1 《膂力》か《知恵》
《???》×2防御 安価↓2 こちらはスピカの攻撃に合わせた対抗をします。

194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 18:37:10.17 ID:1LX4qXoDO
知恵
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 18:49:38.95 ID:fitgbZcQ0
はい
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 18:51:30.67 ID:ODy5Z6X2O
やべぇよやべぇよ…
197 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 19:11:14.27 ID:kadq3g0v0
スピカ攻撃《知恵》236
《???》×2防御 《精神》?+95
《???》《体力》?



スピカとウル上位種の間で空気が張り詰めている。

冷や汗を流すスピカと対照的に、二匹のウル上位種はただ整然とスピカの隙を伺ってきている。

緊張に耐えられずスピカが隙を見せた瞬間。

ウル上位種が図早く踏み込んだ。

(はやっ!)

まさに雷のような速さで迫ってくる一匹目のウル上位種に、スピカはぎりぎりナイフを合わせた。

「ワフッ!」

軽く切り傷をつけられた一匹目のウル上位種は、驚いて距離をとる。

しかし安心はできなかった。

二匹目のウルがかみついてきたのだ。

《???》《膂力》?+安価↓1
スピカ《防御》147+安価↓2
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 19:12:25.40 ID:hCeL36z3o
つよそう
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 19:12:45.81 ID:ODy5Z6X2O
はい
200 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 19:22:20.40 ID:kadq3g0v0
《???》《膂力》?+40
スピカ《防御》228
スピカ《体力》577


スピカを狙ったウル上位種の噛みつきをぎりぎりでかわした。

鋭い牙が目の前で閉じられる。文字通り間一髪だった。

(さっき、ウルの動きを見てなかったら避けられなかったかも……)

戦いが始まり、スピカは少しだけ冷静になってきた。

落ち着いてウル上位種の動きを見極め、攻撃に合わせて剣を薙いだ。

スピカ攻撃《膂力》か《知恵》安価↓1
《???》×2 安価↓2
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 19:28:48.11 ID:TrGJBUiLO
頑張れスピカ
知恵
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 19:30:53.72 ID:ODy5Z6X2O
ゾロ目か…
203 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 19:32:28.09 ID:kadq3g0v0
戦闘中のゾロ目ボーナスは追加攻撃でいいですか?
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 19:33:12.56 ID:TrGJBUiLO
ゾロったが最低値か……
力の無いアンカー・コンマーですまない……
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 19:40:22.26 ID:ODy5Z6X2O
お願いしなす
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 19:40:54.14 ID:TrGJBUiLO
ゾロ値+再判定=威力?
ならそれでお願いします
207 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 19:44:50.90 ID:kadq3g0v0
ゾロ値+再判定です。

安価↓1

あとゾロが出た時スピカ覚醒って感じの描写入れたいので、今後戦闘中にゾロが出た時のスピカの見た目の変化も書いてください。
例 オーラが増す。 目の色が変わる。
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 19:46:41.63 ID:1LX4qXoDO
目の色が変わる
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 19:47:48.20 ID:TrGJBUiLO
片目が緋色に〜とか?
スピカの元の瞳の色が何色かわからないけど
210 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 19:49:26.88 ID:kadq3g0v0
連続で安価ごめんなさい。
安価↓1 通常時の眼の色
安価↓2 覚醒時の眼の色
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 19:51:43.61 ID:aD3KImb7O
碧眼
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 19:54:12.68 ID:1LX4qXoDO
深紅
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 20:04:07.90 ID:tGlCD8vZO
今は灰色だけど髪も元はプラチナだっけ?なかなか綺麗な配色だな。早くお風呂入れるくらい生活安定させてあげたい
214 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 20:12:09.41 ID:kadq3g0v0
スピカ攻撃《知恵》293
《???》×2 ?+75
《???》×2 《体力》?

スピカが剣を振った瞬間、まるで世界が停止したような錯覚に襲われた。

赤い色に染まった世界。

音が消え、自分の鼓動だけがやけに大きく聞こえる。

全身の血液が沸騰し昂る。

迅雷のごとく動くウル上位種の毛並み一本一本まではっきりと見分けられる。

(へ?)

スピカは困惑していたが、体が歴戦の戦士もかくやという動きを見せてウル上位種二匹を捌いていた。

一匹目を真一文字に卸し、二匹をナイフで牽制する。

「っ……ぁ! はぁ、はぁ、なに? 今の?」

まるで世界を掌握したような全能感があった。

さっきまでの自分ならきっと運命さえ切り裂けた。

そんな気分。

惜しむらくは初めての感覚だったので手放してしまったことだ。

「グルルルルゥウゥゥウ……」

ウル上位種がスピカを警戒するように唸っていた。

スピカがウル上位種に視線を向けると、彼は毛を逆立てた。

ウル上位種は見てしまったのだろう。

新緑のように優しげだった少女の瞳が、血のような深紅に染まった瞬間を。

ウル上位種は自棄を起こしたようにスピカに喰いかかった。

《???》×2 《膂力》?+安価↓1
スピカ《防御》147+安価↓2
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 20:13:14.88 ID:ODy5Z6X2O
最後っ屁といこうか
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 20:16:46.62 ID:LEbRKfFS0
217 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 20:27:09.71 ID:kadq3g0v0
《???》×2 《膂力》?+88 ゾロ、スキル【紫電の牙】発動
スピカ《防御》209
スピカ《体力》577
スピカ《麻痺》160 コンマ50〜60自動失敗

スピカはウル上位種の渾身の攻撃を鉄剣とナイフを交差させて受け止めた。

「ウググウウ!」

鍔迫り合いの中で、ウル上位種がうなり、牙の間を紫電が走る。

バチバチと音を放ち放電するほどに電圧を上げたそれは、鉄剣を伝ってスピカの体を痺れさせた。

「うぐぅ!」
218 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 20:28:11.18 ID:kadq3g0v0

状態異常の説明

状態異常は安価の度に自動で発動します

状態異常には《強度》が設定されています、状態異常の威力や効果時間に関係します。

《強度》は安価した時のコンマや回復アイテム、回復魔法で減らすことができ、《強度》が0になると状態異常が治癒したことになります。

回復アイテム、回復魔法で《強度》を減らした場合、《体力》は回復できません。



《麻痺》コンマ判定が50〜60で自動失敗
《強度》160

スピカが攻撃
コンマが55
自動失敗 《麻痺》の《強度》160-55=105
敵が攻撃
スピカが《防御》40 成功 《麻痺》の《強度》105-40=65
スピカが回復魔法150 《麻痺》完治。《体力》の回復なし

219 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 20:31:56.70 ID:kadq3g0v0
スピカは神経が侵されうまく動かない体に叱咤を入れ、ウル上位種に剣閃をお見舞いした。


スピカ《膂力》か《知恵》安価↓1
スピカ《麻痺》160 コンマ50〜60は自動失敗
《???》?+安価↓2
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 20:33:11.91 ID:kv2fMK6kO
知恵
これでトドメだ
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 20:33:31.38 ID:1LX4qXoDO
222 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 20:44:41.17 ID:kadq3g0v0
スピカ《知恵》310
《???》?+38
《???》《体力》0


スピカの放った斬撃は二匹目のウル上位種も見事肉片に変えて見せた。

「な、何とかなった」

目の前に転がる二匹分の死体。

その毛皮や地面に吸われる血潮にはいまだ紫電が火花を上げている。

今まで出会ってきたモンスターも大概不思議な生体をしていたが、雷を纏う生き物などおとぎ話の中でしか見たことなかった。

それを、自分が殺したのだ。

麻痺で感覚が鈍くなっているせいかもしれないが、実感が薄かった。


《???》を倒したのでステータスを開示します。


【名前】ウル・シ
《体力》110
―――――――
《膂力》80 
《知恵》50
《防御》80
《精神》50
―――――――
【紫電の牙】《膂力》でダメージを与えると《麻痺》80を付与
223 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 20:58:04.39 ID:kadq3g0v0
スピカはバレッド探しを再開した。

森の泉に出たところでスピカが追ってきた足跡は途絶えていた。

その代わり、血痕が道を作って続いていた。

泉の周囲は不気味なほど静まり返っている。

森全体が身を潜めているようだった。

スピカは覚悟を決めて先へ進んだ。

01〜89 バレッドを見つける
90〜99 《???》と遭遇
ゾロはボーナス ボーナスの内容を書いてくれたら参考にできます。
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 21:03:08.35 ID:N1HnN9AsO
見つけるぜ!
225 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 21:43:53.16 ID:kadq3g0v0
血痕を追ってゆくと、さらに二手に分かれていた。

一つはさらなる森の奥へ。もう一つは傍の木のウロへ。

どちらかがバレッドのもので、どちらかが昨日の追手のものだとスピカは察した。

(バレッドさんでありますように)

ゾロ目の数字に祈り、剣を構えてウロを覗いた。

「バレッドさん!」

そこにいたのはバレッドだった。

迷彩のフードをかぶり、魔道具の銃を持った男。

彼は、ウロの中で壁に背を持たれて座っていた。

「な、お前は……」

バレッドはウロを覗いてきたのがスピカだと分かると、驚愕の表情を浮かべていた。

それで初めて見えたのだが、フードの下の顔は銀髪蒼眼で整った顔の青年だった。

バレッドはウロの入り口に立ち止まったままのスピカをつかんでウロに引き入れた。
226 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 21:44:54.91 ID:kadq3g0v0
なぜこんなところに来た。いや、なぜここに来れた」

詰問するバレッドに、スピカはここに来るまでの経緯を話した。

アンカー・コンマ―の加護のこと。

バレッドに協力者になってもらおうと探したこと。

今朝の施しがなかったという話を聞いて急いで助けに来たこと。

それらを全て話し終わったとき、バレッドは苦々しそうな顔をしていた。

「……そうか、俺の未熟が原因なんだな」

「自分を責めないでください。私が昨日あんな場所にいたことだって原因なんです」

スピカとバレッド、両名とも性根が善人であり自己犠牲的な部分があるために、責任の追い合いが続いた。

俺が、私が、俺が、私が、さすがに生産性がないと思ったのか、バレッドが話題を転換した。

「この話は後にしよう。それより、まずはスラムに帰らないと」

「バレッドさん、動けますか?」

「心配するな、血は止めた。一晩休んで気力も戻った。行けるさ」


神の加護を受けたスピカと実力者のバレッド。

二人は協力し合い、無事森を抜け、スラムに帰ってきた。
227 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 21:46:10.65 ID:kadq3g0v0
スピカはひとまず拠点に帰ってきた。

バレッドも今夜はスピカの拠点に匿ってもらうことにしたようだ。

拠点に戻ると、アンカー・コンマ―のシンボルが赤熱していた。

「バレッドさんすみません。アンカー・コンマ―様に祈らないといけないので」

「あ、ああ、俺のことは気にするな」

バレッドに一言断りを入れると、スピカはシンボルの前に跪き、手を合わせ、ゾロ目の数字に祈った。





スピカのステータスを更新します。
今回は《魔力》と【スキル】を追加します。


【名前】スピカ
《体力》644
《魔力》安価↓1コンマ一の位
―――――――
《膂力》114+安価↓2
《知恵》219+安価↓3
《防御》122+安価↓4
《精神》189+安価↓5
―――――――
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 21:47:16.64 ID:N1HnN9AsO
魔翌力…MP的なやつか
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 21:49:36.63 ID:tGlCD8vZO
無事に帰れて何より
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 21:56:17.08 ID:1LX4qXoDO
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 22:00:08.84 ID:hCeL36z3o
せや
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 22:05:33.79 ID:pyiHYp+qO
うん
233 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 22:16:00.94 ID:kadq3g0v0
スピカに向かう力の放流。

二度目だがやはり苦しいほど熱い。

「大丈夫なのか?」

「気に、しないでください」

心配するバレッドを止め、スピカはアンカー・コンマ―の力を受け入れた。

【名前】スピカ
《体力》778
《魔力》4
―――――――
《膂力》177
《知恵》227
《防御》206
《精神》168
―――――――


前回はこれで終わりだったが、今回はシンボルの赤熱が収まることはなく、さらなる力をスピカに与えた。
234 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 22:18:10.49 ID:kadq3g0v0

スキルの説明
 
《魔力》を消費して特殊な選択肢を増やします。
 
《魔力》の消費はどのスキルも「1」です。
 
スキルの効果はステータスを参照します。
 
レアリティによって効果の上限が変わります。
 
相手が対抗してくる場合、スキルはコンマで判定します。その場合判定に使う値はステータスの元の値です。
 
☆1(レア度1)の場合(ステータスの半分の値を参照)


 

【パワースマッシュ】☆1
スピカの《膂力》50の半分だけ相手の《体力》を減らす。
対抗手段《防御》
 
相手が無防備なら判定なし、相手の《体力》を25減らす。
対抗してきたら判定あり、相手の《防御》を、自分の《膂力》に安価ででたコンマを加えた数字が越えたら成功
自動成功、自動失敗もあり得る。
 
 
その他スキルの例
 
【マインドバリア】
《精神》の半分を《膂力》に乗せる。(常時ではない)
 
【サーチ】
《知恵》の半分で周囲の敵の情報を完全に暴く
対抗手段《精神》
 
【ヒール】
《知恵》の半分で誰か一人の《体力》を回復する
対抗手段《防御》《精神》
 
【バインド】
《知恵》の半分で敵を《麻痺》にする。
対抗手段《防御》
 
 
レア度1のテンプレート
 
【スキル名】☆1
《ステータスのどれか》の半分
対抗手段

235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 22:18:22.71 ID:tGlCD8vZO
精神だけ減ってるぅ!?
236 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 22:19:54.80 ID:kadq3g0v0
失礼しました。

【名前】スピカ
《体力》778
《魔力》4
―――――――
《膂力》177
《知恵》227
《防御》206
《精神》268
―――――――
237 : ◆GsFNmlQwPk [saga]:2019/02/26(火) 22:26:55.45 ID:kadq3g0v0
今日はスキルを募集して終わりたいと思います。

安価↓1−5

テンプこっち使ってください
 
【スキル名】☆1
【効果】《》の半分で
【演出・エフェクト】任意
【対抗手段】


五つの内二つを安価で採用させていただこうと思います。
強すぎたりしたらこちらで調整するので、いろいろ出してくれると嬉しいです。
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 22:50:48.55 ID:ylxs0GMTO
【スキル名】キュアー☆1
【効果】《知恵》の半分で誰か一人の状態異常の強度を減らす。また強度を超えた分だけ《体力》も回復させる
【演出・エフェクト】治療対象の身体が淡い水色の光に包まれる
【対抗手段】 《精神》
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