このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十八輪目】
- 197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/03(水) 18:38:37.45 ID:UxNYdo+RO
- 陽乃さんはツンデレなのかガチなのか
>>196
1月は勇者部編か夢編ではなかろうか
- 198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/03(水) 20:41:16.37 ID:1tEAmFoY0
- まあいっそひと月ポンと飛んでるのもありな気がする
判定次第ではひと月の間にとんでもないこと起きそうだけど
- 199 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/03(水) 22:05:58.78 ID:0GL0ts6ho
-
では少しだけ
- 200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/03(水) 22:09:28.47 ID:x1txOQulO
- やったぜ
- 201 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/03(水) 22:25:39.79 ID:0GL0ts6ho
-
沙織「………」
年が、明けた
どこからか、鐘の音がする
少し前から始まっていたであろうそれは、
百八つ目なのか、ちょうどいいタイミングだと思ったのか
一際大きく鳴り響いて沙織達のもとへと届く
沙織は目を瞑り、耳を傾ける
他の病棟、病室からは
年明けを祝う声、病気が治りますようにと願う声
様々な声が聞こえてくる
友奈「……はっ、はっぴーにゅーいやーっ!」
東郷「友奈ちゃん!?」
友奈「落ち込んでちゃだめだよ!」
きっと、それじゃダメなんだよ。と、
友奈は天乃のことを見つめながら言い聞かせるように声を張る
友奈「力のこともあったと思う。でも、大晦日だからこそ儀式をやったんだって、思うんだ」
樹「大晦日だからこそ?」
友奈「うんっ」
夏凜「持ち越してもいいことないでしょ。今回の問題は」
- 202 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/03(水) 22:41:09.79 ID:0GL0ts6ho
-
夏凜「新年になってからやるよりも、年が明ける前にやっちゃった方が区切りが良いし」
園子「除夜の鐘みたいなものかな〜?」
年が明ける前に叩き始め、
年明けとともに最後の一回を打ち終えるという除夜の鐘の鳴らし方
始まりは大晦日に
そして、終わりは年が明けるのと同時に
そうすることで、新年に持ち越さないというやり方をまねたのではないか。と、園子は言う
残念ながら、年明けと同時に目を覚ませるほど生易しいことではなかったが。
友奈「久遠先輩は希望を持って決断した。だから、目が覚めた時に私たちがダメになってるわけにはいかないんだっ」
風「その通り……って、あたしが言ったってしょうがないかもしれないけど」
あはは。と、笑って痛みに顔をしかめた風に樹は心配そうな目を向けつつも頷く
東郷「お呪い。ですね」
樹「頑張るから、みんなも頑張って……でしょうか」
切り出したのは風からではあったけれど、天乃にも初めからその思いはあったのだろう
どちらかがダメでも意味がない
一蓮托生、願うは大きく広くけれども――一つ
沙織「みんなで一緒に居られること……」
夏凜「そのために必要なことなんだから仕方がないでしょ。とか、天乃なら言うんじゃない?」
樹「久遠先輩、意外に我儘ですから」
- 203 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/03(水) 22:56:19.42 ID:0GL0ts6ho
-
風「そうなれって言ったのはあたし達だけどねぇ」
すぐ横の眠り姫
目を向けきれないもどかしさに頬を膨らませながら
風は限りなく明るい声色で呟く
天乃の苦しむ姿を見ることにはなってしまったけれど、
儀式は行われてしまった
あとは、祟りに負けず天の神に屈せず
目が覚めるまで生き延びるだけだ
いや、【まで】ではない
それからもずっとだ
そのために、ここで悲しみに暮れているわけにはいかない
沙織「そうだね。久遠さんは生きるために頑張ってるんだから。それであたしたちが挫けるわけにはいかない」
友奈「はいっ」
夏凜「それじゃ、風は体を治して」
風「任せろっ」
樹「受験も頑張らないとだね」
風「まかっ……」
東郷「目を逸らさないでください。風先輩」
だってぇーと、
意気込んだ屋下記に、弱弱しい声が病室に流れていく
- 204 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/03(水) 23:14:49.56 ID:0GL0ts6ho
-
1月中の勇者部、コンマ判定
0〜9
↓1
※悪〜良
※ぞろ目ならびっくりすることが起きる
- 205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/03(水) 23:15:40.57 ID:x1txOQulO
- あ
- 206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/03(水) 23:16:06.70 ID:AphOXUb3O
- 何が出るかな
- 207 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/03(水) 23:28:08.12 ID:0GL0ts6ho
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
判定は7、中吉
沙織「でも、分かってる? 久遠さんが眠っちゃったってことはエッチなことが出来ないんだよ?」
友奈「!」
東郷「いいえ待ってください、世の中には眠姦なる性行為というものが――」
夏凜「あんたが待てっ!」
樹「除夜の鐘では祓いきれない煩悩があるみたいです」
千景「あれこそが人間の穢れよ」
- 208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/03(水) 23:37:36.94 ID:x1txOQulO
- 乙
とりあえず1月中はなんとか大丈夫そうだな
あとは天の神がいつ動きだすのか気になるところだが…
- 209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/04(木) 00:00:45.23 ID:WIzBNuJw0
- 乙
今は耐えるとき……
- 210 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/04(木) 22:25:14.28 ID:kDojPmd5o
-
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日はできれば通常時間から
再開は1月14日目、勇者部視点
- 211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/04(木) 22:33:32.89 ID:a1XxeLoZO
- 乙ですー
はたして二週間でどんな変化が起こるのだろうか…
- 212 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/05(金) 21:26:48.09 ID:Caigi3TUo
-
では少しだけ
- 213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/05(金) 21:29:22.11 ID:xuCh6lY0O
- あいあいさ
- 214 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/05(金) 22:36:22.51 ID:Caigi3TUo
-
√ 1月14日目 朝 (病院) ※水曜日
年が明けてから、二週間
風の体は外傷こそまだ残ってしまっているものの
軽く動かすことや、運動することはできるくらいには回復した
順調な回復を見せる風には
身体的な後遺症などの心配もないだろう。とのことだ
天の神による祟りは、
風や樹を襲ったような怪我などが伴うものは殆どなく
転んだり、ぶつかったりぶつけられたり
ちょっとした不注意での事故のようなものばかりになっていた
しかし……
友奈「……東郷さん、大丈夫?」
東郷「うん、友奈ちゃんは?」
友奈「大丈夫」
そう言って笑みを浮かべる友奈だったが、
その表情はとても辛そうで
東郷は「無理しないでね」と、声をかける
- 215 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/05(金) 23:37:42.28 ID:Caigi3TUo
-
天乃や歌野達の力による祟りへの対抗
それがあってか、外因的な被害を与えることはなく、
直接的に生命力を奪っていく方向へとシフトしたのだと沙織は言うが
それが祟りの本来の在り方なのだろう
胸元にあった痣のような印は大きく広がりを見せ
人前には晒すことが出来ないほどにまで大きくなりつつある
夏凜「冬で良かったわよね、コレ」
襟首を伸ばして自分の体を覗いた夏凜は、
苦笑いを浮かべながら、呟く
冗談にはならないけれど
冗談にでもしていなければ、辛い
園子「プールに入れないからね〜」
東郷「エッチなこともできないわ……」
樹「祟りのことより絶望してませんか?」
- 216 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/06(土) 00:00:09.05 ID:yXzlxzxEo
-
軽口を、叩く
祟りによって蝕まれていても心まで蝕まれているわけじゃない
痛みはあるし、熱っぽい時もあるし
当然のことながら、苦しくもある
けれど、一人ではなく、みんながそうであるからこそ
それぞれが頑張っているのだから。という力強さがあって。
たった一つ、天乃の為にと言う強い想いがあって
だから、平気ではないけれど平気なのだ
東郷「当然よ樹ちゃん……分かる? 二週間も、久遠先輩の体に触れる事すらできていないのよ?」
樹「それは……その気持ちは分かりますけど」
今までは、話すことが出来た
見ることが出来たし、触れることだってできた
でも、今は祟りの進行もあってろくにできていない
東郷は胸元を握る
忌々しそうに、いらだたしさを感じさせる
東郷「こんなものを見せたら、久遠先輩が泣いてしまうわ」
夏凜「その前に怒るかもね」
東郷「怒られるなら、まだ良いだわ」
- 217 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/06(土) 00:28:14.27 ID:yXzlxzxEo
-
怒られるのも嫌と言えば嫌だが、
泣かせてしまうことだけは絶対に嫌なの。と、東郷は拒絶する
友奈も、樹もだ
今の天乃は非常に涙もろいけれど
今の姿を見て天乃が泣くのは罪悪感からだ
自分の代わりに無理をさせた、自分のせいでこんなことになった。と
目の前では泣かないかもしれない
でも、きっと泣かせてしまうことになる
東郷「そんなことになったら、私は私が許せないわ」
沙織「かといって、無理をしてもいいわけではないことを忘れないでね?」
樹「今は眠っているのであれですけど、ずっと会わないわけにはいきませんから」
友奈「特に、東郷さんは目が覚めた瞬間にでも全速力で飛んでいかないとおかしいからね」
東郷「友奈ちゃん……」
夏凜「理解して貰えてるみたいな顔してるけど、悪い意味よ?」
樹「でも、久遠先輩の元気な姿を見ることが出来たら……そのためなら、大丈夫な気はします」
樹は東郷の反応に困った反応を見せながら、
一理はあります。と、つぶやいた
- 218 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/06(土) 00:30:45.01 ID:yXzlxzxEo
-
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
- 219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/06(土) 01:05:29.44 ID:itmqRh1x0
- 乙
きっちり症状は出てきたな
- 220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/06(土) 05:03:43.54 ID:PXb20dppO
- 乙
久遠さんが復活したらもう少し祟りもなんとかなるかな…?
- 221 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/07(日) 20:47:48.71 ID:G5oBse3qo
-
では少しだけ
- 222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/07(日) 20:52:42.82 ID:yGmd9XSwO
- よしきた
- 223 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/07(日) 21:30:45.27 ID:G5oBse3qo
-
√ 1月14日目 昼 (病院) ※水曜日
01〜10
11〜20 大赦
21〜30
31〜40 久遠さん
41〜50
51〜60 九尾
61〜70
71〜80 悪いこと
81〜90
91〜00 久遠さん
↓1のコンマ
※久遠さんは基本的に夜
※判定でのみ、引いた時刻
- 224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/07(日) 21:34:14.84 ID:5SOoEtncO
- あ
- 225 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/07(日) 21:55:24.99 ID:G5oBse3qo
-
√ 1月14日目 昼 (病院) ※水曜日
友奈「はぁ……」
東郷「友奈ちゃん、本当に大丈夫?」
友奈「……うん」
額の汗を、拭う
大丈夫、大丈夫
そう言い聞かせて、息を飲む
友奈「でもちょっと、息苦しいね」
東郷「そうね……少し、辛いかも」
友奈「寝てるだけでも、なんか怠くてご飯も吐いちゃいそうな気がする」
東郷「分かるわ」
冗談を言い合うように、笑う
でも、内容はまったく楽しくはない
けれど笑っていれば、少しは軽くなる気がした
東郷「お風呂に入るのも怖いわよね」
友奈「うん……」
東郷「久遠先輩のための体なのに……こんなに穢されて」
友奈「う、うん?」
- 226 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/07(日) 22:27:50.53 ID:G5oBse3qo
-
東郷「出来る限り早く、綺麗にしないと」
友奈「東郷さんは、えっちなことしたいの?」
東郷「その有無に限った話じゃないわ」
たとえそれがなかったとしても、
自分の体が穢されているのは気に入らない
したいこと、したいけれど。
東郷「……なんというか、久遠先輩を喜ばせたいの」
ちょっと勢いに乗りすぎて困らせてしまうこともあるけれど
でも、いつも楽しんでくれている
終わった後は、満足してくれている
ほどほどにね。と言いながら
嬉しそうに笑ってくれる
東郷「友奈ちゃんは、どう?」
友奈「私は……まだ、えっちなことは良く分からなくて、全然力になれてないなぁって思う」
それが必要な頃だって
自分よりも東郷たちが役立っていて、全然役に立てていなかったと心の中では思う
でも、天乃は嬉しそうだった
自分のせいで淫らになっていく
それには少し申し訳なさそうではあったけれど
でも、自分たちの望んでいることであると伝えたら
困ってはいたけれど、ダメとは言わなかったし嬉しそうだった
- 227 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/07(日) 22:53:34.41 ID:G5oBse3qo
-
友奈「本当は高校生くらいから、なんだよね?」
東郷「そうとは限らないけどね」
友奈「そ、そうなんだ……」
東郷「久遠先輩みたいに妊娠や出産を経験するのは……ないみたいだけど」
神世紀以前はどうだったのか
千景は多くはないが少なからずあったと言っていたから
少なくとも、道徳的に正しくはないことなのだろうと思う
東郷「でも、久遠先輩はどちらでも嬉しいのよね」
友奈「うん」
東郷「私たちが幸せなら、それでいいの」
天乃はみんなの幸せを願い、
みんなは、天乃の幸せを願っている
だからこそ、それが踏み躙られている今が許されない
そんな姿を、見せたくない
東郷「私たちの幸せには、久遠先輩が必要」
友奈「そのために、久遠先輩は凄く頑張ってくれたんだよね」
今も、頑張ってくれているんだよね。と
友奈は悲しそうに、けれど嬉しそうに言う
友奈「そのために、もう少し私達も頑張らないとだよね」
- 228 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/07(日) 23:05:53.56 ID:G5oBse3qo
-
東郷「友奈ちゃん……分かってるよね?」
友奈「……うん」
友奈や東郷、夏凜は
すでに一度、天乃の穢れの一端を請け負っている
その効果はすでに消え去っており
恩恵も何も得られないような普通の体だが
天の神からしたらすでに穢れた不浄な者だろう
その分、影響は樹達よりも大きくなる
それは努力で賄える苦痛ではない
東郷「辛ければ辛いって言ってね? 私も……辛いから」
友奈「東郷さん……」
東郷「でも、えっちなことを話す余裕があるならまだ大丈夫ね」
友奈「東郷さんっ!」
東郷「ふふふっ」
もうっ! と
ちょっぴり怒った友奈の声はいつも通りで
東郷は嬉しそうに笑う
まだ大丈夫。まだ平気
病気ではない熱っぽさの強くなっていく体の息苦しさを感じながら、
東郷は極力、笑みを見せた
- 229 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/07(日) 23:08:16.01 ID:G5oBse3qo
-
√ 1月14日目 夕 (病院) ※水曜日
01〜10 久遠さん
11〜20
21〜30 風
31〜40
41〜50 大赦
51〜60
61〜70
71〜80 千景
81〜90 九尾
91〜00
↓1のコンマ
※久遠さんは基本的に夜
※判定でのみ、引いた時刻
- 230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/07(日) 23:09:12.89 ID:v08Ob+yq0
- あ
- 231 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/07(日) 23:21:27.62 ID:G5oBse3qo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
夕方は夏凜と九尾の交流
そして夜に久遠さん
- 232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/07(日) 23:34:41.46 ID:mpVLGSNSO
- 乙
くあゆでは貴重なゆうみも回だったな
久遠さんも勇者部も幸せになってほしい
- 233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/08(月) 00:18:27.67 ID:nOw8SlKk0
- 乙
仲間がいるだけでだいぶ原作より心強いよなあ
- 234 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/08(月) 21:10:14.74 ID:aKYze7A1o
-
では少しずつ
- 235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/08(月) 21:19:36.74 ID:TsJEtPC10
- あいよー
- 236 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/08(月) 21:49:12.39 ID:aKYze7A1o
-
√ 1月14日目 夕 (病院) ※水曜日
夏凜「天乃はどうなのよ?」
九尾「案ずるな、問題はない」
夏凜「予定では今日なんでしょ? あんまり、そんな感じはしないんだけど」
九尾「見た目は変わらぬが、確実に力を取り戻しておる」
大丈夫。と
九尾はもう一度繰り返して言う
はたから見たら今までと変わりなく思えるが
内面ではしっかりと力を取り戻しており
目を覚ますことは確実だと九尾は感じていた
これで、勇者部も救われることだろう
九尾「と言っても、力を取り戻すだけで本調子ではない。無理はさせるでないぞ」
夏凜「させるわけないでしょ……もう、させない」
九尾「じゃが、お主らが無理をしても主様は嫌がるじゃろうな」
くくくっと笑った九尾は
厄介じゃのう。と、あざけるように笑う
- 237 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/08(月) 22:09:24.24 ID:aKYze7A1o
-
九尾「その祟り、主様に勘付かれるぞ」
夏凜「………」
九尾「もっとも、主様の手を借りる以上。知らせる事じゃが」
天乃の力が戻った後は、久遠家の血を借りて祟りの影響を最小限に抑え込むため
祟りの影響は知られてしまう
どれだけの苦痛だったか
どれだけの辛さだったか
全部、知られてしまうことになる
夏凜「……やっぱり、アンタもそう考えてんのね」
東郷達もそれは気がかりで
無理に力を貸し与えようとしてくるのではないかと、
少し……いや、かなり不安だった
夏凜「天乃の力は全盛期に比べてどうなの?」
九尾「それには劣る。子がおるのじゃから当然じゃな」
夏凜「それでも、戦うことはできる?」
九尾「うむ。血を分け与えた後はまた時間がかかるじゃろうが時期にできるようになるじゃろう」
無理をするのならば、すぐにでも。
もちろん、その場合に命の保証はできないが
- 238 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/08(月) 22:41:45.71 ID:aKYze7A1o
-
夏凜「……頼みがある」
九尾「妾に頼みじゃと?」
いい度胸をしておるのぅ。と
九尾はぐっと身を寄せ、夏凜の瞳の奥までをも見透かそうとしているかのように
目を見開く
ただでさえ大きな瞳が、紅く強く光る
九尾「聞くかどうかは保証せぬが、よいかや?」
夏凜「ダメ」
アンタにしか頼めないことだから。と、
夏凜は九尾の威圧感にまったく怯むことなく、続ける
夏凜「私達じゃできないことなのよ」
九尾「ふむ……」
夏凜「あんたが素直にお願い聞いてくれるような奴だとは思ってない」
でも、と夏凜はつづける
夏凜「天乃のためなら、やってくれる奴だとは思ってる」
九尾「何を言うか」
夏凜「九尾も私達も……みんな、天乃が大切だから」
- 239 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/08(月) 22:56:57.85 ID:aKYze7A1o
-
夏凜「でしょ?」
九尾「…………」
じーっと夏凜の瞳を覗いていた九尾は、
おもむろに目を閉じ、身を引いていく
つまらないと言いたげな様子ではあったが、
九尾は何も言わずただ息を吐いて瞬きする
紅い瞳は怪しげな光を放ちつつ夏凜へと戻る
九尾「妾は人間とは違う。久遠家の血その契りがあるが故のこと。主様個人に思い入れなどない」
子供が産まれ、出涸らしと言ってもいいような天乃のことは
もう、気にする必要もない
何をしようが、どうなろうが
力を継承した子供たちさえいるのならばどうでもいい
しかし……
九尾「妾の本来の主を引き継いだ貴重な娘じゃ。特別、聞いてやろう」
夏凜「素直になったほうが良いんじゃないの?」
九尾「貴様が言うか、小娘」
夏凜「私は素直になってるわよ……一応、そのつもり」
じゃないと、伝えたいことも伝えられずに後悔してしまいそうだったから
失ってから、こうしておけばよかったと嘆くことになりそうだったから
なにより、まっすぐであっても受け取ることに難色を示す人だったから
夏凜「天乃が面倒だっていう九尾の意見には……異論はないわ」
過去の数か月
その難しさを思い出した夏凜は
呆れたように、そう言った
- 240 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/08(月) 23:07:34.58 ID:aKYze7A1o
-
√ 1月14日目 夜 (病院) ※水曜日
01〜10 大赦
11〜20
21〜30
31〜40
41〜50 大赦
51〜60
61〜70
71〜80
81〜90 大赦
91〜00
↓1のコンマ
※空欄は久遠さん
- 241 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/08(月) 23:11:16.55 ID:Enxh2dc7O
- はい
- 242 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/08(月) 23:27:04.18 ID:aKYze7A1o
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
風「確かに、夏凜って素直になったわよね」
東郷「久遠先輩って、自分に向けられる好意に関して否定的でしたから」
樹「率直にぐいぐいいかないとーって感じだったとは思います」
友奈「でも、それなのに手当たり次第に口説いていたような……」
園子「天さんの天は天然さんって意味もあるんよ〜」
夏凜「あんたが言えたことじゃないでしょ。それ」
- 243 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/08(月) 23:31:57.20 ID:7V8xzeA7O
- 乙
目覚めは近いのか
- 244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/08(月) 23:39:25.55 ID:9WtZAXkrO
- 乙
夏凜も成長したからかいつの間にか完成型勇者とかあまり名乗らなくなったしな
それにしても九尾にしかできない頼みとは一体…?
- 245 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/09(火) 21:10:50.95 ID:UcZJkqDco
-
では少しだけ
- 246 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/09(火) 21:13:13.14 ID:TZYSaQQh0
- やったー
- 247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/09(火) 21:17:43.01 ID:6SQbRvgdO
- かもん
- 248 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/09(火) 21:38:02.34 ID:UcZJkqDco
-
√ 1月14日目 夜 (病院) ※水曜日
天乃「っ……」
冷え切った身体が急激に温められていくような感覚が広がっていく
乾いた喉の痛みも瞬く間に癒えて
身体の鈍さも和らいでいく
天乃「ぁ」
目が見える
濁っていない、歪んでいない、半分欠けてもいない
耳が聞こえる、左からも、右からも
片方からしか聞こえなかった音が、両方からしっかりと聞こえてくる
消えていた、大切な人たちの記憶
それもまた、まるでなくなっていたことが嘘のように、鮮明だった
足も動く
弱弱しいけれど、しっかりと動いてくれる
ただ一つ、左足を除いて
天乃「……望みすぎは、毒ね」
どうせなら左足も治してくれればよかったのに
そう言いたいけれど、
左足以外は治ってくれたことに感謝すべきだろう
- 249 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/09(火) 22:05:46.38 ID:UcZJkqDco
-
天乃「九尾の力とは……全然違う」
若葉達の記憶
それを取り戻す際に感じた記憶の復元とは全く違って
痛みなどもなく、すんなりと収まっている
もっとも、寝込んでいる間に激痛にもがいたのかもしれないが。
少なくとも、意識を失う寸前に血を吐くまで来ていたのは、体が覚えている
一瞬感じたのどの痛みも
その感覚を覚えていたからだろう
天乃「風……?」
横を見てみると、医療器械に囲まれていて
風の姿はどこにもない
歌野達の力に守られている病室の方に移されたのだろうか
天乃「そう……貴女は、大丈夫そうなのね」
起きて独りと言うのは寂しいけれど
順調に治ってくれているのなら、良かった。と
天乃は苦笑する
天乃「今、いつなのかしら」
- 250 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/09(火) 22:18:04.25 ID:UcZJkqDco
-
携帯端末も、時計もない
すぐ近くにあるモニターには時間の表示がない
ナースコールでも押そうかと手を伸ばす
天乃「……普通、押すべきなのよね」
寝込んでいたとは思えないほどの快調な感覚
抑圧されていたものを解放したがっているのか
頭は、押さなくてもいいのではなどと考える
友奈たちは呼べないが、精霊は呼べる
精霊が呼べれば、友奈たちも来てくれる
天乃「元気になった途端これなんだから」
自分自身のことなのに、笑えてしまう
若葉は無事だろうか
風はどうだろうか
みんなは、あれ以降大丈夫だろうか?
自分のことよりも、気になることが多い
1、とりあえずナースコール
2、精霊
3、とりあえず、片足で立ってみる
4イベント判定
↓2
- 251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/09(火) 22:19:26.28 ID:dhWwbAKv0
- 4
- 252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/09(火) 22:20:08.32 ID:6SQbRvgdO
- 3
- 253 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/09(火) 22:30:50.82 ID:UcZJkqDco
-
では本日はここまでとさせていただきます
明日は恐らく、お休みになるかと思います
再開は明後日、通常時間から
天乃「……思い出した」
天乃「私、一昨年までお兄ちゃんとお風呂に入ってたんだ」
ガタンッ……ガタッ、ガッシャーンッ
トウゴウ!? チョッ……トウゴーッ!!
天乃「マッサージも、良くして貰ってたわね……懐かしい」
ドゴンッ
アノヘンタイッ!!
歌野「わぉ……デンジャラスね」
- 254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/09(火) 22:36:15.70 ID:6SQbRvgdO
- 乙
やっと記憶も戻ったと思ったら兄貴ェ…
久遠さんも久遠さんでよく平気でいられたなぁ
- 255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/09(火) 23:05:43.17 ID:9OLaL664O
- 乙
久遠さんだからなぁ…家族なら普通を鵜呑みにしてたんだろうな
困るけどお兄ちゃんが残念がるからとか…
- 256 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/11(木) 21:19:52.87 ID:+oPKaVr9o
-
では少しだけ
- 257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/11(木) 21:20:21.79 ID:CDDJ8MCHO
- よっしゃ
- 258 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/11(木) 21:38:08.38 ID:+oPKaVr9o
-
天乃「でもまずは、ちょっとだけ」
見られたら怒られるけれど、
少しだけ。と、天乃は機器がアラートを慣らさないように気遣いながら、体を起こす
左足を手で誘導し、右足をゆっくりと動かす
天乃「動く……うん」
動くことが不思議で、怖い
地に足を付けた瞬間に砕け散るのではないか
そんな謎の不安を感じる
天乃「戦うより、怖がってるんじゃないかしら」
ドキドキ、ドキドキと
強く高鳴る胸に手を宛がう
苦しくなっていく呼吸を整えるように、大きく息を吸って吐く
天乃「少しだけ、頑張って」
酷く衰えた右足を、ベッド縁から降ろす
支えのないぶらぶらと揺れる感覚
それを感じられる嬉しさと恐怖
竦みそうになる身体を、何とか押し出す
天乃「そーっと、そぅっと」
ピクリピクリと、怖がる指先
薄氷に触れようとしているようなその足はやがて、床に触れる
- 259 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/11(木) 22:04:22.38 ID:+oPKaVr9o
-
天乃「ゃっ……」
指先から感じるひんやりとした冷たさに、思わず声を上げる
改めて指先を床に触れさせ
ゆっくりと、体重をかけていく
軋んでいるのはベッドか、体か
指先から足の裏
少しずつ範囲を広げていく
天乃「……あっ」
そして、ようやくベッドと足が支える体重が均等になって
みしりと、足が悲鳴を上げた
天乃「っ」
治ったと言っても、長らく使われなかった足
筋肉が削がれて体重が落ちたのだが
足の支える力も併せて落ちているのだから、無茶な話だったのだ
天乃「いったっ……痛いっ」
ビキビキとした痛み
今まで、感じられなかった痛み
辛いけれど、少しだけ嬉しかった
- 260 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/11(木) 22:39:14.43 ID:+oPKaVr9o
-
天乃「長時間立つのは無理ね」
当然のことではあるが、歩くのなんてもってのほかだ
リハビリが必要だし、筋力を取り戻す必要もある
二年以上の筋力的ブランクは非常に重い
子供を抱いての生活など不可能だ
天乃「お母さんになるのも、大変だわ」
子供を産んだら終わりじゃない
弱った体に鞭打ってでも頑張らないといけない
もちろん、伴侶がいればその手が借りられるが
その相手だって、子供だけ世話していれば良いわけじゃない
そう考えれば、
10人以上のサポートを得られる天乃はずいぶんと恵まれていると言える
天乃「……ふぅ」
けれど。
こんな体では、みんなのサポートに回ることはできない
助けられる一方なのは変わらない
天乃「みんなは今までしてくれたからっていうけど……」
やっぱり、自分の願いなのだから
出来る限り何かしたいという気持ちは出てきてしまうのだろう
取り戻した体の弱さに、ため息をついた
- 261 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/11(木) 22:44:17.05 ID:+oPKaVr9o
-
01〜10
11〜20 大赦
21〜30
31〜40 若葉
41〜50
51〜60 大赦
61〜70
71〜80
81〜90 夏凜
91〜00 千景
↓1のコンマ
- 262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/11(木) 22:45:19.08 ID:gyBauO8JO
- あ
- 263 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/11(木) 22:49:01.67 ID:+oPKaVr9o
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
沙織交流
その後に2月
- 264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/11(木) 22:58:41.84 ID:gyBauO8JO
- 乙
この様子だと仮に両足が治ってたとしても戦いどころじゃなかったかもな…
あと天の神は本当に1月動かないままだったのか
- 265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/11(木) 23:35:55.81 ID:OA4tyAc8O
- 乙
さおりん再会第1号か
- 266 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/13(土) 20:34:15.66 ID:x+7LFKI7o
-
では少しだけ
- 267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/13(土) 20:45:12.05 ID:aYgpt2KeO
- きてたー
- 268 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/13(土) 21:21:24.84 ID:x+7LFKI7o
-
沙織「久遠さんっ」
天乃「きゃっ」
沙織「久遠さん久遠さん久遠さん久遠さん久遠さん久遠さんっ!」
天乃「ちょ、ちょっと!」
精霊の感覚で伝わったのだろう
全速力で―足音が聞こえるほど―病室へと駆け込んできた沙織は
ベッドに座る天乃めがけて飛び込み、押し倒す
沙織「久遠さん久遠さん久遠さん久遠さん……」
天乃「……落ち着いて」
強く抱きしめてくる沙織の体を抱き返して、
優しく……背中を擦る
まだ大した力は入らないが、そのくらいはできる
天乃「大丈夫よ……もう」
沙織「うん、でも……もう少し」
もう少しだけこうしていたいと
沙織は十数分間も、抱き着き続けた
- 269 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/13(土) 21:48:13.17 ID:x+7LFKI7o
-
沙織「すーっ」
天乃「………」
沙織「………ゴクッ」
天乃「なんで飲むのよ……吐きなさい」
まったくもう。と、
天乃は呆れつつも笑いながら、沙織の体から離れる
ふざけてはいるけれど、大丈夫
そしてなにより、
沙織の第一声がこれならば
みんなもまた、無事なのだろうと
少しだけ、安堵する
天乃「大丈夫?」
沙織「うん、大丈夫。いい匂いだった」
天乃「そういう意味じゃないのよ?」
沙織「分かってる分かってる」
天乃「そんな満面の笑みで言われてもね……」
- 270 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/13(土) 23:06:47.60 ID:x+7LFKI7o
-
天乃「みんなは?」
沙織「犬吠埼さん達のような大きな被害は出てないよ」
今のところは酷い外傷のあるような被害は出ていない
事件や事故もなく、平穏だと言ってもいいだろう
ただ一つ、勇者たちの体を除いては。
祟りの印は広がり始め、体を蝕んで苦しめている
満開を行った勇者に関しては
それによって喪失した体の機能が神樹様の力によって補われているため
その部分の機能が著しく低下しているなど
問題も発生している
……隠すことは、出来ないだろう
沙織「ただ、祟りは着実に進んでる」
天乃「そう……」
沙織「今のままでは、満足に戦うこともできないと思う」
気合で何とか出来る人
今までの努力と、その技でどうにかできる人もいるけれど、
通常時と比べれば劣ってしまうし、バーテックスに対しては非常に心もとない
沙織「久遠さんの力が必要だよ」
- 271 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/13(土) 23:31:30.78 ID:x+7LFKI7o
-
天乃「時間は? もうない?」
沙織「まだあるよ……でも、長くはない」
もう一月も終わってしまう
二月に入ったあとは、祟りはどうなってしまうのだろう
蝕むことに注力するのか
周りを巻き込み、絶望に誘うことを目的とするのか
どちらにしても、良いことは何もない
祟りは最終的に勇者たちの生命力を食い尽くして、殺してしまう
沙織「このままだと、春まで持てばいい方だよ」
天乃「そこまで……来てるの?」
沙織「平静さを保ってるのが凄いというほどには」
一人ではなく、みんなで抱えている罪だからだろう
だから、辛さを分かち合うことが出来て
精神的に追い込まれてしまうことがないのだ
沙織「……良かったね。一人にだけ背負わせることにならなくて」
天乃「……ええ」
奉火祭を東郷だけに背負わせていた場合、
同じように救出しても祟りの対象は勇者の中の一人
口にするだけでも伝播するその苦しみをたった一人で背負うことになっていたらと思うと
天乃は恐ろしく、首を振る
天乃「時間はないけれど、明日にしましょう……一番危ない子から、私の力。分けてあげないと」
沙織「そうだね……久遠さんも大変だけど、頑張って」
- 272 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/13(土) 23:42:55.38 ID:x+7LFKI7o
-
√ 2月1日目 朝 (病院) ※木曜日
01〜10
11〜20 九尾
21〜30
31〜40
41〜50 大赦
51〜60
61〜70
71〜80 若葉
81〜90
91〜00 悪いこと
↓1のコンマ
※空欄なら全員
- 273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/13(土) 23:47:34.42 ID:uiEBjUfC0
- あ
- 274 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/13(土) 23:56:09.26 ID:x+7LFKI7o
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば昼頃から
朝は大赦交流
昼からは勇者部のみんなと対面、祟りの話
- 275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/13(土) 23:58:33.86 ID:bSrjF5oeO
- 乙
ここで大赦かよお
- 276 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/13(土) 23:59:14.11 ID:5gZxxwcyO
- 乙
大赦が久々に出向いてきたか
ヨボヨボな久遠さんに何を吹き込むんだろう…?
- 277 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/14(日) 19:28:25.64 ID:yRorvqqho
-
では少しだけ
- 278 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 19:29:47.40 ID:QrPBDntY0
- うほほーい
- 279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 20:00:23.11 ID:oWr0RYmp0
- 来てたか
- 280 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/14(日) 20:04:36.45 ID:yRorvqqho
-
√ 2月1日目 朝 (病院) ※木曜日
「ご健勝のようで、なによりです」
天乃「あら? そう見える? 大赦の持ってる私の記録と見比べて衰えてない?」
「ええ、まったく」
天乃「お世辞が上手ね、ふふふっ」
余裕を見せる天乃は、
楽しげに笑いながら無粋な大赦の遣いを眺める
天乃「それで? 目が覚めて早々……穏やかではなさそうだけど」
「……流石ですね。貴女には話が早い」
天乃「お世辞は結構よ」
もう聞いたから。と
牽制するように言った天乃は
まだ慣れない体を動かして、息を吐く
天乃の回復を受けて
そう時間も経たないうちに会いに来た
ということは、確実に良くないことだ
普通なら、回復の祝いも考えられるが
久遠家には、そんなことはあり得ない
- 281 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/14(日) 20:41:00.74 ID:yRorvqqho
-
天乃「何が起きているの?」
「天の神による侵攻はいまだ収まりがついておりません」
それどころか、奉火祭を中断させたことで怒りは強まり、
神樹様をも飲み込もうとしているのだと、神官は告げる
天の神による祟りについては、
簡単に口外することはできないのだろう
かなり遠回しながら、付け加えて情報を伝えてくる
祟りを払うことはできない
それは天乃の力であっても、影響を抑える程度にしかならないほどに凶悪だからだ
だが、
それらすべてを払拭する方法がないわけではない
「久遠様は、神婚……というものをご存知ですか?」
天乃「神婚……? そういうものがあるという程度なら」
「……なるほど」
天乃「神樹様と人を結婚させるつもりなの?」
まさか、天の神ではないだろう
そう判断した天乃は、
神樹様が相手だと断定して、問う
天乃「……それが、大赦の出した答え?」
- 282 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/14(日) 21:08:45.86 ID:yRorvqqho
-
「そうする以外に方法はないでしょう」
このまま祟りに生気を吸い尽くされて勇者部が力尽き
バーテックスに対する抵抗力を完全に損なって崩壊までの一途を辿るか
神婚を行うことで神樹様の眷族となり、
天の神によって滅ぼされる未来から逃れるか
人類を存続させることを望むのであれば
どちらか。などと言う選択はない
神婚を行う。という選択肢以外に道はない
天乃「神婚……神婚ね。言葉を濁しても無駄なのは、分かってるでしょう?」
「はい。久遠様の御傍におられる精霊であれば、それがどのようなことであるかを理解していることでしょう」
天乃「人類は本当にそれで生き残ることが出来るの?」
神婚することによって、眷族となる人類
それ果たして、人であるのか、否か
聞いた話だけでは、その先は分からない
「そうですね……人類は存続します。しかし、人としての形ではなくなることになります」
天乃「人じゃなくなる……?」
「眷族となり、神樹様とともに永遠となるのです」
天乃「それが救いだと、本気で思っているの?」
- 283 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/14(日) 21:48:04.54 ID:yRorvqqho
-
「少なくとも、天の神による完全な崩壊は免れます」
天乃「だからと言って……」
「久遠様の仰りたいことは分かっております」
それが本当に望まれている救いではないかもしれないこと
正しい救い方ではないことも
本来、目指すべき終着点ではないことも
だが、それでももう、残っていないのだと神官は言う
「時間がないのです。久遠様」
天乃「…………」
「神樹様はもう、長くはありません」
決断する以外にはない
かといって、無断で行っては無理やりにでも止められてしまう
それではまた大変なことになる
だからあえて、話に来たと告げる
天乃「……筋は通す。ということね」
1、九尾を呼ぶ
2、悪いけれど、お断りよ
3、それは……誰が対象なの?
4、おばあさまに会わせては貰えないかしら?
↓2
- 284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 21:49:42.07 ID:sEqWvnX2O
- 3
- 285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 21:51:14.70 ID:oWr0RYmp0
- 3
- 286 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/14(日) 22:15:17.70 ID:yRorvqqho
-
では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
東郷「神婚……?」
東郷「寝取るつもりですか、神様でありながら人様の女を奪い取るおつもりですか」
東郷「何が神様ですかただの俗物だわ」
東郷「これはもう、殺――」
風「ストーップ!」
友奈「お、落ち着こう? 落ち着こう? ねっ?」
- 287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 22:20:52.05 ID:sEqWvnX2O
- 乙
ついに神婚の話題が来てしまったか
止めようにも久遠さんはまだまともに動けない状態でどうすればいいんだ…
- 288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 22:36:51.86 ID:Ei6NhBA20
- 乙
やはり神樹様を切り倒すしか…
- 289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/15(月) 00:24:18.43 ID:zc4eHyes0
- 乙
神樹様にあんなことやこんなことをされちゃうのか
- 290 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/15(月) 20:44:37.64 ID:FuSazIw/o
-
では、少しだけ
- 291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/15(月) 21:11:35.91 ID:XInEYQ7lO
- よっしゃ
- 292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/15(月) 21:22:58.28 ID:Bgf/tLzg0
- そういえばこのシリーズ何年続いてる?
- 293 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/15(月) 21:28:37.59 ID:FuSazIw/o
-
天乃「それは誰が対象なの?」
まさか、大赦の一存で決められるわけではないだろう
そう踏んだ天乃の問いに、
神官は「そうですよね」と、半ば諦めたように
そして、天乃本来の厄介さを疎むように息を吐く
「久遠様は、回復なさらないほうが良かった」
天乃「急に何言ってるのよ」
「神婚を行うことを真っ先に伝えなければならないのは、それを行うべき対象者」
天乃「…………」
「それだけ言えば、十分でしょう」
神婚
その相手に神樹様が求めたのは、天乃なのだ
恐らく、元々の力が強いこと
天の神側の強力な力を併せ持っていること
そしてなにより、神樹様の根を吸収したことが大きいだろう
「久遠様、貴女です」
天乃「……私、穢れてるんだけど」
そんな冗談を笑ってくれる人は、この場には居なかった
- 294 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/15(月) 22:00:39.26 ID:FuSazIw/o
-
「久遠様が何と言われようと、神託に選ばれたのは久遠様です」
天乃「……馬鹿じゃないの? 私なんかと結婚したら殺されるわよ?」
冗談ではない
神樹様の根を取り込んだことで
多少はプラスに働いているかもしれないが
それでも、穢れていることに変わりはない
天乃「………」
だけれどきっと、祖母は初めからそれが狙いだったのかもしれない
天乃が万全だったら……と言っていたあの言葉は
そういうことだったのだろう
天乃を用いて神婚を行うことで人類の救済を行う
それが、天乃が万全ならできたことなのだろう
天乃「……そう。私なのね」
「はい」
天乃「大赦は、それを望んでいるのね?」
「はい、そうする以外には道がないと」
- 295 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/15(月) 22:27:50.91 ID:FuSazIw/o
-
天乃「………」
それ以外にも道はある
それは、天の神の祟りを打ち負かしてバーテックスに攻めさせ
片っ端から叩きのめして、侵攻を諦めさせること
……なんて
そんなバカげたことは出来ない
天の神本体が攻めてくるようなことがない限りは
天乃「……ねぇ、お祖母様はどこまで考えているの?」
「と、言われますと?」
天乃「神婚……それによる人類の救済」
あの人はその程度で終わるような人だろうか
そんな、救いがあるようで救いのない結果
それで満足する人だろうか
天乃「お祖母様は、それだけしか言っていないの?」
「申し訳ございません。私は直接伺ったわけではございませんので」
天乃「そっか……そうよね」
何を考えているのか
どこまで考えているのか
語ってくれるような人ではないことを、天乃は良く知っていた
- 296 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/15(月) 22:29:44.20 ID:FuSazIw/o
-
√ 2月1日目 昼 (病院) ※木曜日
01〜10
11〜20 歌野
21〜30 悪いこと
31〜40
41〜50 九尾
51〜60
61〜70
71〜80 若葉
81〜90
91〜00 夏凜
↓1のコンマ
441.85 KB Speed:0.3
↑
VIP Service
SS速報R
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
スポンサードリンク
荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2026/05/10 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)