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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十八輪目】
- 97 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/26(火) 23:03:01.32 ID:/72BgDQMo
-
年末ということもあり、
人々の神樹様への信仰心がより強固なものとなったことで
天の神による影響が最小限に抑え込まれている
神樹様の力が強くなるものの、
神樹様と天の神
両方からの干渉がなくなる分、扱いやすい
力を整えるには好条件だ
天乃「……きっと、これから大変なことが起こると思う」
風「…………」
天乃「でも、私はきっと戦いに出る事は出来ない」
ここまで衰えてしまった以上、
特別な力だけで補うなんてことは難しい
だからこそ。と、天乃は言う
天乃「私は、出来る限りのことをしたいのよ。今このチャンスを、逃したくない」
神樹様の種を取り込み、
穢れの力と勇者の力を整えて、自分自身の崩壊を防ぐとともに
みんなへの力の供給ができるようにする
1、そうしたら、風を一番最初に相手してあげるからね
2、貴方こそ、無理はしないでね
3、でも……覚悟は、しておかないとね
4、そろそろ、負け続けはごめんでしょう?
↓2
- 98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/26(火) 23:04:33.34 ID:8PaMi8ajO
- 4
- 99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/26(火) 23:06:32.21 ID:P2BxFeUn0
- 3
- 100 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/26(火) 23:20:17.34 ID:/72BgDQMo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
東郷「久遠先輩、もし最後の戦いがあっても出たらダメですよ?」
天乃「大丈夫、私にはそんな力ないから」
九尾「じゃがお主、満開は使えるじゃろう?」
九尾「もっとも、それはやはり……代償を伴うがのう」
友奈「なら、絶対にダメです」
九尾「そううまくゆけばよいがな」
- 101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/26(火) 23:30:44.16 ID:P2BxFeUn0
- 乙
久遠さん、種をもってしても戦えないのか…?
その分サポートに回るようだけど風先輩も大ケガで動けないし大きな戦闘が起こったら心配だなぁ
- 102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/26(火) 23:46:36.14 ID:KaVd/pnrO
- 乙
久遠さんはみんなの心の柱だからしょうがない
- 103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/27(水) 08:01:43.41 ID:St0/Fxd7O
- 乙
戦いの後でもいいから色々あって潰れたイベント(文化祭やクリスマスとか)の埋め合わせもしたいな
- 104 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/27(水) 20:58:55.91 ID:t2UEmLqyo
-
では少しずつ
- 105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/27(水) 21:07:08.80 ID:ZrD7W5juO
- かもん
- 106 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/27(水) 21:33:16.04 ID:t2UEmLqyo
-
天乃「でも……覚悟は、しておかないとね」
風「覚悟?」
天乃「そう。私も貴女も命運を分ける戦いには間に合わないかもしれない」
風「………」
今日来るか、明日来るか
それとも、来月? 再来月?
天乃「私は力を取り戻したから戦います。とはいかないし、貴女だって体が治ってすぐに動くわけにはいかないでしょう?」
風「それは、ね」
精霊の力すら乗り越えてくるほどの天の神の力
それが呪詛としてではなく戦いに用いられたら
衰えた神樹様の力による補助など意味をなさないだろう
天乃「祟りによる影響は、私達で何とかできる。でも、手の届かない場所ではどうにもならない」
風「っ」
願うしかない、祈るしかない
それは、神の不条理に対して最も無力である
ゆえに……
天乃「覚悟をしないといけないのよ」
風「諦める気?」
天乃「ふふっ……まさか」
- 107 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/27(水) 21:52:14.97 ID:t2UEmLqyo
-
天乃「諦めることに、覚悟はいらないわ」
諦めないからこそ人は祈る、願う
そして、諦めない人々
その待ち人たちにこそ、覚悟が必要なのだ
天乃「貴女は覚悟をする側になるか、させる側になるか……どっちかしらね」
風「前は、覚悟をする側だった」
沢山の覚悟をしていた
樹の将来を背負う覚悟
世界の未来を担う覚悟
みんなを巻き込むという覚悟
だが、気付けばそのどれもが自分の手元にはない
風「その全部は、天乃がしてくれてるのよね」
樹のこと、みんなのこと、世界のこと
世界を左右する力を持ち、世界を守る勇者達を救う力を持ち、
樹だけでなく、みんなの生涯の伴侶となっている
風「……背負わせすぎ、のような気もするのよねぇ」
天乃「諦めるの?」
風「そろそろ、卒業の季節だから」
- 108 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/27(水) 22:19:46.14 ID:t2UEmLqyo
-
風「あたしたちは退くことも考えないといけないのかもしれないって思うのよね」
ここまでボロボロになってしまった今、復帰は難しい
ならば、足手纏いになるよりも座して待つべきなのかもしれないと。
中学からの卒業、勇者部からの引退
退かなければならないことがあるから、
今から待つ側に回ってしまうのもありなのではと思う
風「出来るなら……っていう気持ちもあるのよ? でも、天乃が言うように厳しい」
話すことさえ難儀する現状
戦いに行くなどと言ったところで、ドクターストップはもちろんのこと
戦力が欲しいであろう樹たちにでさえ、止められるような状態だ
風「だったら、お姉ちゃんが頑張るから。じゃなくて、頑張って。って、見送るべきだと思うのよ」
天乃「なるほどね」
風「天乃もいるし」
天乃「私、介護はする方じゃなくてされる方だから。ごめんね」
冗談で返した天乃は小さく笑って、困った表情の風へと目を向ける
ボロボロの体は、引退させるべき状態
だが、本人の心はまだまだ戦う意志を見せている
それは天乃も……同じだ
天乃「待つか待たせるか。まだ、貴女があなたが決めるには早いわよ」
諦めずに祈りましょう
諦めずに待ちましょう
来るべき戦いの日に、万全の状態であれることを。
天乃はそう、諭した
- 109 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/27(水) 22:27:10.69 ID:t2UEmLqyo
-
√ 12月31日目 昼(病院) ※水曜日
01〜10 東郷
11〜20
21〜30 夏凜
31〜40
41〜50
51〜60 樹
61〜70 九尾
71〜80
81〜90 大赦
91〜00
↓1のコンマ
- 110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/27(水) 22:28:15.77 ID:ZrD7W5juO
- あ
- 111 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/27(水) 22:47:14.04 ID:t2UEmLqyo
-
√ 12月31日目 昼(病院) ※水曜日
体調を崩したときの看護師たちの慌ただしさはなく、
友奈たちほかの勇者部メンバーの姿もない、静かな病室
平和だと言えるのかもしれないが、
風の体が体なだけに、
平和と言っていいのだろうかと、天乃は逡巡して息を吐く
風はそんな悩みなど抱いていない
動くことが出来ないし、自力での読書も難しい
楽しく雑談と言うのも一筋縄にはいかなくて
ただただ、退屈そうに目を瞑っている
天乃「…………」
風「……天乃は、好きにしてていいのよ?」
天乃「んー……」
ぼーっとしてると風は申し訳なさそうに声をかけてくる
祟りの影響を抑えるために風の病室に同伴している天乃は、
それがなければみんなと一緒の病室だったのだ
話すことも難しい自分が一緒では、退屈でも話すことさえできないのではと、気遣っているのだろう
天乃「と言ってもね。ほら、私もこんな状態だからどうにもならないのよね」
両足はもともと動かないし、両腕、両手の力は並以下。
本を持とうものなら、ものの十数分で痛みが来る
残念ながら、好きにしていてもいいと言われても何もできないのである
- 112 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/27(水) 23:28:52.17 ID:t2UEmLqyo
-
風「あたしのこと、好きにしていい。とかは?」
天乃「貴女のベッドに行くだけでも一苦労よ」
怪我をしている部分や、
触れてはいけないような部分に触れないようにするなら最難関の冒険になってしまう
風は自分のことを好きにしてくれと言う考えを持っているのかもしれないが天乃にはそれが出来ない
風だけでなくみんながその気持ちがある
でも、出来ない
天乃「貴女からきてくれないと、体を持て余しちゃうかもしれないわ」
風「本来の病室で言えないくせに」
天乃「言ったら壊れちゃうもの」
風「ベッドが?」
天乃「私が」
沙織や東郷は聞き逃さない
友奈や樹も便乗する
夏凜と若葉はどうだろうか
二人は陰ながら見守りつつ、みんなの手が退いたら……いや
口は禍の元だと言いながら迫ってくるかもしれない
天乃「流石にね。一日でみんなの相手は無理よ」
風「ネットだと、出来るっぽいけど」
天乃「止めてよ、怖いわ」
- 113 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/27(水) 23:41:33.74 ID:t2UEmLqyo
-
一体どうやっているのかと考えるだけでも恐ろしい
ひと段落した会話、回る思考
考えるのを中断した天乃はふと息を吐いて枕に沈む頭の重みを感じ取る
平和だ
退屈であり、暇であり、何もない
だからこそ日常であり、平和だと言える
天乃「……」
何度目かの、平和というものの考えの確認を行う
他愛もない会話の種すらも尽きる凶作状態
辟易しそうなほどの退屈さ
でも、それが良いと天乃は思う
穏やか過ぎて、鳥の囀りさえも大音量な静けさ
それこそが、平和というものなのだから
天乃「……のんびり、お茶でもしたいわね。出来るなら」
風「それを言うなら炬燵にミカンでしょ」
天乃「あー……布団の中が基本だから忘れてたわ」
風「あっ」
天乃「えっ?」
風「年末で思い出したけどうどん……年越しうどん……」
天乃「今年は諦めましょ」
風「うぐぐぐっ」
悔しそうな声を漏らす風の傍ら
天乃は「もしかしたらお夜食にあるかもね」と、僅かな希望を持たせて苦笑する
上手く噛めない風の為に、飲み込んでも平気なように調整して持ってきてくれるかもしれない
1、精霊組
2、イベント判定
3、来年、みんなが元気になってから色々しましょ
↓2
- 114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/27(水) 23:45:26.49 ID:ZrD7W5juO
- 2
- 115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/27(水) 23:46:15.82 ID:v8/5reSx0
- 3
- 116 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/28(木) 00:01:26.70 ID:wB+TWvdJo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
樹「………」ペラッ
樹(吊られた男の逆位置……)
樹(あまり良くない、けど。だからこそ取り乱さない。冷静にいこう)
樹(一人じゃない、みんながいるから)
- 117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/28(木) 00:35:08.49 ID:4/LGGWP9O
- 乙
卒業か…後輩たちを信じて待つしかないな
- 118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/28(木) 09:09:28.48 ID:qo6ZNtIeO
- 乙
このだらけた会話こそ日常なんよな…
- 119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/28(木) 12:29:44.87 ID:EN15njsfO
- 思えば後半からはずっと入院生活だったもんな久遠さんたち…
ちゃんと残り少ない学生生活を満喫してから卒業させてやりたいな
- 120 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/28(木) 21:39:50.62 ID:wB+TWvdJo
-
では少しだけ
- 121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/28(木) 21:41:47.67 ID:OMZD349cO
- いえす
- 122 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/28(木) 22:06:19.38 ID:wB+TWvdJo
-
天乃「来年、みんなが元気になってから色々しましょ」
風「来年の年越しうどんはもう高校生の年越しうどんになっちゃうぅ」
天乃「……なれれば。ね」
風「やめろぉっ……っいたた……」
試験勉強なんて余裕がないまま年末を迎えてしまった風は、
数か月後の自分の結果を思い浮かべて、痛む喉にもがく
卒業はできるけれど、入学できるかは分からない
大赦が勇者としての働きを踏まえて、
補助―勇者としてあるまじき不正―してくれるかもしれないが
流石に、風もそんなことは望まない
かといって高校での浪人なんて、さすがにやっていられない
天乃「私も勉強は少し置いていかれちゃってる感じはあるし、一緒に勉強する?」
風「天乃は置いていかれてないでしょ……十分すぎるほど勉強してたじゃない」
天乃「つわりが出始めてからは全然よ。少しは頑張ったけれど、ね」
ちゃんと勉強している人に比べれば遅れている
もっとも、天乃には子供もいるため
勉強ができるとしても、進学するかは別だけれど
- 123 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/28(木) 22:23:47.68 ID:wB+TWvdJo
-
天乃「そうねぇ……留年するのはどう?」
風「いやいやいや」
天乃「夏凜達と同級生よ?」
風「それ嬉しいの天乃だけだから……」
もう一年、みんなと一緒
それだけ考えれば悪いことばかりじゃないけど。
そんなことを考えつつも、風は「やっぱなし」と断じる
勇者部の活動を通して有名になってしまっている風が留年でもしたら?
それを考えてしまうと、とてもではないが無理だ
風「あぁもう……バーテックスのせいだわ」
天乃「それはそうなんだけど、あれはもう自然災害みたいなものだから」
風「はぁ」
天乃「他の人に被害が出ないだけマシ。そう考えておきましょ」
風「そうねぇ」
ポジティブに考えるなら
そう思いつつ、風は抑えきれない絶望を感じて
頭の中に学んだ公式を羅列していく
羅列して――消えていく
風「……本格的に、やばい」
- 124 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/28(木) 22:39:01.75 ID:wB+TWvdJo
-
天乃「園子も勉強できるし、教えて貰ったら?」
風「3年の勉強も?」
天乃「ええ。出来ると思うわよ」
学校に行くことが出来なかったから
出歩くこともままならなかったから
出来ることと言えば勉強くらい
だから、やってしまったのだと園子は笑って言っていた
天乃「私でもいいわよ? 出来る事には限りがあるけどね」
風「………」
天乃「風?」
目を向けたままじっと固まった風は、
ゆっくりと目を逸らす
きっと、体を動かしたかったのだろう
腕がむなしく震えた
風「天乃は、ご褒美担当よねぇ、やっぱり」
天乃「ご褒美……?」
風「そっ、一日自由にしていいとか」
天乃「別にいいわよ? そのくらい」
- 125 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/28(木) 23:10:09.57 ID:wB+TWvdJo
-
恋人なのだからむしろ断る理由がない
けれど、風は「そうだけどさ」とつぶやく
風「そういうシチュエーションとか、面白そうじゃない?」
天乃「シチュエーションって、貴女も物好きね」
風「勇者部の脚本家よ? 当たり前じゃない」
雰囲気とか、シチュエーションとか
そういうものが好きなんだと、風は微笑む
風「それに、デートを勝ち取ったって、なんかよくない?」
天乃「その気持ちは分からなくもないわね」
努力して、勝ち得た結果
それが心から望んでいるものなら、とても喜ばしいことだろう
だからと、天乃は苦笑する
悪だくみを感じる、笑み
天乃「なら、しばらく私にはお触り厳禁ね」
風「えっ」
天乃「ふふふっ」
風「それは……無理」
我慢に我慢を重ねての、我慢
それはさすがに無理だと、風はシチュエーションを投げ出した
- 126 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/28(木) 23:16:06.09 ID:wB+TWvdJo
-
√ 12月31日目 夕(病院) ※水曜日
01〜10 大赦
11〜20
21〜30
31〜40 千景
41〜50
51〜60
61〜70 九尾
71〜80
81〜90 若葉
91〜00 天の神も努力する
↓1のコンマ
- 127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/28(木) 23:20:01.29 ID:OMZD349cO
- あ
- 128 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/28(木) 23:31:26.93 ID:wB+TWvdJo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
東郷「久遠先輩を一日自由にできる券」
東郷「これがあるかないかで大きく変わる」
東郷「そう……久遠先輩を征服しているかのような高揚感が得られるのよ!」
沙織「ベッドの上ではいつも征服してるけどね」
樹「先輩が、とてもエッチなのですがどうしたらいいのでしょうか」
友奈「申し訳ございませんが、お客様のご質問は法令に基づきお答えすることが出来ません」
樹「クレーム入れますね」
- 129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/28(木) 23:36:24.35 ID:OMZD349cO
- 乙
オマケがツッコミ不在で混沌としてる…w
あと久遠さんはお触り厳禁にしても結局押し切られそう
- 130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/29(金) 01:02:30.26 ID:WPbiVY3xO
- 乙
一週間で毎日予定が埋まる久遠さん
- 131 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/29(金) 22:52:09.89 ID:lylkFuYSo
-
すみませんが、本日はお休みとさせていただきます
明日はできれば少し早い時間から
- 132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/29(金) 23:06:54.13 ID:3cHd2CCpO
- 乙です
連絡あった方がやっぱりありがたい
- 133 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/30(土) 18:17:16.76 ID:VwMmOtaqo
-
では少しずつ
- 134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/30(土) 18:18:25.42 ID:z45npBhCO
- やったぜ!
- 135 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/30(土) 18:41:32.03 ID:VwMmOtaqo
-
√ 12月31日目 夕(病院) ※水曜日
風「そういえば……天乃って進路希望出したんだっけ?」
天乃「……出してない」
出せなかった。が、正しい答えだろうか
登校していた風達に任せてもよかったのだが
ちゃんと、答えを出すまで考える時間がなかった
ただ、どこの高校に行きたいかという進路ならともかく、
子供がいる上での将来
考えるのは簡単じゃなかったのだ
天乃「あくまで希望調査だから、出さなくても大丈夫だったとは思うけど……」
風「先生としては、天乃の進路希望よりも、また学校に来てくれることに期待してたのかもね」
天乃「クラスのみんなもね」
待ってたのよね。と天乃は申し訳なさそうに答える
実はクリスマスなどにも面会に来たのだが、
機密かつ、状況が状況なだけに会うわけにはいかず
顔を見せることは叶わなかった
風「せめて、卒業式くらいは参加したいわね」
天乃「」風はできるでしょ
風「あたしが。じゃなくて、天乃と……だから」
- 136 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/30(土) 19:11:59.05 ID:VwMmOtaqo
-
風「天乃だけじゃなくて、沙織も、みんなも」
天乃「そうね……多分、卒業式には出られると思うわ」
卒業式までには天乃の体の問題も解決させられるだろう
別の狙いがあったとはいえ、
神樹様の種を盗り返さずにいてくれるのは感謝すべきだ
天乃「みんなに何もなければ」
風「天乃が回復するなら、大丈夫じゃない?」
祟りによる影響は軽減できる
もちろん、軽減するだけで解決にはならないため
ちゃんと対応すべきだけれど卒業式への参加に支障はないはずだ
だが……きっとそんな生易しくはない
天の神はきっと攻めてくる
捧げものを強奪した挙句、それによる祟りを打ち消す
いい加減にしろ。と、お怒りになっていることだろう
むしろ、犬吠埼姉妹の大怪我もその怒りが要因なのかもしれない
そう考えながら風へと目を向けると、風も目を向けていて
痛まないように、笑みを浮かべて見せる
風「今日は体の調子がよさそうでよかった」
天乃「うん。このままいくといいんだけど……」
- 137 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/30(土) 19:34:51.06 ID:VwMmOtaqo
-
風「あんまり弱気になったらだめよ?」
天乃「ええ……」
病は気から
よく言われていることだ
でも……と天乃は眉を顰める
調子がいいときほど怖いものはない
動いた布団の隙間から入り込む冷たい空気が、
嫌に、不穏に感じてしまう
身体が弱くなったのと同時に、心も弱くなった
頑張れているのは、みんなのおかげだ
天乃は布団の中で自分の手を握る
年明けから、色々と変わっていくことがある
風が言ったように3年生は卒業しなければならないし、
出産を終えた天乃も、いつまでも入院というわけにもいかなくなる
もちろん、祟りの影響を考えれば入院を続けることもできるだろうけれど……
1、精霊組
2、イベント判定
3、ねぇ、風はそろそろ家に帰りたいって思う?
4、足、治ると良いなぁ
↓2
- 138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/30(土) 19:52:54.18 ID:z45npBhCO
- 1
- 139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/30(土) 19:54:35.20 ID:MYLE9qXF0
- 4
- 140 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/30(土) 21:03:37.82 ID:VwMmOtaqo
-
天乃「……足、治ると良いなぁ」
風「神樹様の種を使えば、治るんだっけ?」
天乃「運が良ければ治るかもしれない」
風達の体は一度、満開による影響でその機能を喪失したが、
神樹様の力によって、取り戻した
だから天乃も神樹様の種を使えば、
そういった現象が起こる可能性はあるのだ
残念ながらみんなと違って神樹様の力を用いた満開ではないこと
穢れの影響によって、神樹様の力の大半が打ち消されるため、
体内のパワーバランスを整えることしかできない可能性の方が高い
天乃「勇者の力を使うなら、常に動かせるみたいだけどね」
風「そういえば、戦ってるときはさすがに歩いてたわよね。東郷はなんか、違ってたけど」
天乃「東郷とはタイプが違うから」
風「その東郷も今では歩けるのよねぇ……しかも、天乃を襲う勢いで」
天乃「あの勤勉さはありがたいけど、ちょっと怖いところもあるわ」
動けなかった東郷、園子
二人が自分の足でしっかりと動けるようになってくれたのは、嬉しい
でも、羨ましくもある
小さい。と、言われてしまいそうなことではあるけれど
誰か別の人も同じ状況であるのは、少しだけ心に余裕を持たせてくれるのだ
- 141 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/30(土) 21:41:33.78 ID:VwMmOtaqo
-
風「歩けるようになったら、もうされるがままにならなくて済むんじゃない?」
天乃「エッチなことで優位に立てるとは思ってないわ」
風「何諦めてんのよ」
天乃「友奈にも勝てないし」
風「あぁ……」
天乃「納得しないでよっ」
友奈どころか樹にも勝てない
と言うより、二人が非常に積極的になってしまう
そうさせる天乃は周りが求めない限り、
永久的に責められる側になることだろう
いや、もしかしたら別の誰かの技術を駆使して反抗してくるかもしれない
そう考える風の一方で
天乃は布団の中でモジモジと動いて、顔を赤くする
天乃「結構……恥ずかしい」
風「……無理ね」
天乃「えっ?」
風「いや、うん……頑張って」
風は考えを拭い去って、目を瞑る
経産婦とは思えないほどの、無垢さ
これでは友奈たちには一生勝てない
それが、天乃のいいところでもあるのだけど
- 142 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/30(土) 22:41:21.64 ID:VwMmOtaqo
-
風「足だけじゃなく、味覚も戻らないとね」
天乃「東郷の牡丹餅も食べてみたいわ」
風「美味しいわよ、本当にね」
天乃「うん」
友奈たちの反応からして、
間違いない味であることは分かっている
ちょっぴり見た目の悪い樹の手料理も、風の手料理も
友奈の作ったお菓子だって
みんなで行ったつるやだって
まだちゃんと味わえていない
だから、治って欲しいと頷く
天乃「牡丹餅のことでは、東郷たちに悪いことしちゃったしね」
風「あれは……まぁ、仕方がなかったでしょ」
天乃「勇者のことは伏せたままでも話すことは出来た。それをしなかったのは、私よ」
風「それでも、悪くない。それに今更謝ったら何言われるかわかったもんじゃないわよ?」
- 143 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/30(土) 22:57:27.88 ID:VwMmOtaqo
-
風は茶化すような声色で苦笑して
確かに、今のみんなに下手に出たら何をされるか分からないと天乃も笑う
特に、沙織だ
東郷は言動の端々にえっちな思考が見え隠れしているが、それ以上に顕著だ
そして、それに負けじと友奈たちも頑張ろうとするため、
最終的には大変なことになってしまう
天乃「一日中エッチさせられるのはさすがに嫌だわ」
風「でも、それで疲れ切ってる天乃も見てみたいと思ったりしなかったりするのよねぇ」
天乃「本気……?」
風「半分くらいは」
天乃「もう風とはしない」
風「えっ」
きっぱりと言い切って天乃は風へと背中を向ける
もちろん、そんなことはないのだけれど
淫らな考えを持ちすぎている罰だと
背中に届く言葉を、跳ね除け続けた
- 144 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/30(土) 22:59:48.45 ID:VwMmOtaqo
-
√ 12月31日目 夜(病院) ※水曜日
01〜10
11〜20 大赦
21〜30
31〜40 悪いこと
41〜50 九尾
51〜60
61〜70
71〜80 千景
81〜90
91〜00 悪いこと
↓1のコンマ
※空欄は全員
- 145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/30(土) 23:02:22.98 ID:WPzRNSh50
- や
- 146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/30(土) 23:03:33.38 ID:WPzRNSh50
- あっ…ごめんなさい!!!
- 147 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/30(土) 23:04:33.95 ID:VwMmOtaqo
-
悪いことの程度
1〜0
↓1コンマ
- 148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/30(土) 23:05:52.62 ID:xstIIGKCO
- あ
- 149 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/30(土) 23:15:53.60 ID:VwMmOtaqo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば少し早い時間から
程度は2・・・軽め
- 150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/30(土) 23:23:19.90 ID:MYLE9qXF0
- 乙
またしても天の神の妨害か
幸い軽めとのことだが種を使う時に影響がなければいいけど…
- 151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/30(土) 23:39:33.38 ID:z45npBhCO
- 乙
五体満足な久遠さん早くみたいなぁ
- 152 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/31(日) 20:07:36.33 ID:87vSXNV8o
-
では少しだけ
- 153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/31(日) 20:08:17.66 ID:LV+Xz/TUO
- あいよー
- 154 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/31(日) 20:29:12.49 ID:87vSXNV8o
-
√ 12月31日目 夜(病院) ※水曜日
東郷「くっ……私としたことが」
園子「ドンマイだよ、わっしー」
夏凜「なんにせよ、大した怪我じゃなくてよかったんじゃない?」
東郷「それは、そうだけど」
友奈「東郷さん。東郷さんがそんなに落ち込んでたら、久遠先輩も風先輩も心配するんじゃないかな」
東郷「友奈ちゃん……」
まもなく、年が明ける
そのためにしていた準備は、今まさに東郷の目の前で無残に砕け散ってしまった
正確に言えば、破れ去ったと言うべきだろうか
天乃が風の病室に常駐するようになってから地道に作り上げた、赤ちゃんのためのお洋服
それが台無しになってしまったのだ
落としかけた糸を拾おうとした瞬間に布団がズレ、ベッドから落ちたときに
引っかかり、引っ張って、ダメになった
幸いにも東郷自身は体を打つ程度で済んだけれど。
樹「運が悪ければ串が刺さっていたんですよ、東郷先輩」
東郷「ええ……そうね」
夏凜「予定通りお年玉で良いんじゃない?」
樹「久遠先輩が絶対に喜ばないって言ったの夏凜さんじゃないですか」
- 155 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/31(日) 20:49:08.76 ID:87vSXNV8o
-
友奈「久遠先輩、味覚がないから美味しい食べ物っていうのだけじゃだめだもんね」
園子「ゆーゆ?」
夏凜「……ま、でしょうね」
ふぅ。と息を吐いた夏凜は、
暗い表情を浮かべる友奈から視線を外す
年越しうどんだとか、おせちだとか、お雑煮だとか
天乃は味覚がなくてそれで喜べるような状態ではない
風だって、今年は食べられないという話だった
自分での咀嚼が難しい状態だから仕方ないけれど。
東郷「やはり、ここは自由にしていい券を渡しましょう」
園子「諦めてなかったんだねぇ〜」
東郷「私たちのことを好きにしていい券! これなら、久遠先輩が普段させられないようなことだってさせられるのよ!」
友奈「久遠先輩は券があってもさせないと思うなぁ」
樹「東郷先輩は欲望に忠実すぎるんです」
夏凜「樹にまで言われるなんて、東郷……やばいわよ」
東郷「授乳された人が何言ってるの?」
友奈「それは私もなんだけどなぁ」
園子「早く天さんのところ行こうよ〜」
- 156 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/31(日) 21:22:20.94 ID:87vSXNV8o
-
天乃「あら……勢ぞろいね」
夏凜「あと数時間で年明けだし」
天乃「そっか……」
友奈「久遠先輩、体の調子はどうですか?」
天乃「うん、大丈夫そう」
幸いにも、体調が崩れることはなかった
今まで体調がすぐれなかったりしたのは妊娠が原因だったわけだし
当然と言えば当然かもしれないけれど。
樹「じゃぁ、ようやくですね!」
樹は嬉しそうに声を上げて慌てて口を押える
年末ということもあって、
特別にまだ起きているところもあるけれど
寝ている人もいる
離れている治療用の病室とはいえ、あまり騒ぐのは迷惑だ
風「あたしにも、癒しの光を」
園子「アルファ派〜」
東郷「私もやるわ」
みょんみょんみょんみょん……と
手を動かす二人の一方で
すっっと、沙織が病室へと入ってきた
- 157 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/31(日) 21:52:36.51 ID:87vSXNV8o
-
沙織「どうする? 久遠さん」
天乃「そうねぇ……」
今すぐ行うか、せめて年明けまでは待つか
天乃の体に神樹様の種を使った場合、
当然ながら拒絶反応が出るし、多少は寝込むことになる
でも、それを乗り切れば無事、完治したと言える
逆に言えば、これを行わなければ完治とは言えない
どれだけ元気になれていたとしても、
最終的には体内のパワーバランスの崩壊によって、死に至る
それは九尾も言っていた確定事項だ
夏凜「どうするかは天乃に任せるわ」
東郷「っ……」
年越しくらいは……と
言いたげに動いた東郷は口を閉ざして目を背ける
このわずかな我儘が、
最終決戦があった際に天乃のたった一言の声援の有無にかかわるかもしれない
聞きたいときに声を聞くとができるかどうかに、関わってくる
天乃「明日調子がいいとも限らないのよね」
1、今日やってしまう
2、せめて年明けに行う
3、みんなはどう?
↓2
- 158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/31(日) 21:54:01.85 ID:wclVubOo0
- 3
- 159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/31(日) 21:56:29.70 ID:LV+Xz/TUO
- 1
- 160 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/31(日) 22:06:59.90 ID:87vSXNV8o
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
久遠さんは年明け、現実は改元
久遠さんはもうちょっとだけ続きます
- 161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/31(日) 22:43:13.35 ID:LV+Xz/TUO
- 乙
最初のシリーズが始まったころはまさか時代を跨ぐまで続くとは思ってなかったなぁ
久遠さんの物語は奥が深くてまだまだ色々な話を見たくなるんだよな
- 162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/01(月) 08:03:13.64 ID:NtJ+eyihO
- 乙
断片的だった陽乃さんルートもそのうちやるのだろうか
- 163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/01(月) 09:44:05.62 ID:y5OfTFYAO
- 乙
久遠さんは我慢効かない
- 164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/01(月) 18:59:42.93 ID:ZegSHwMS0
- このスレもエイプリルフールネタやるのか気になる(ゆゆゆいのあのダークネス園子様を見て)
- 165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/01(月) 19:13:27.07 ID:+gnXcL71O
- 多分その余裕はないな(最近の休載率を見て)
でもオマケに期待してる!
- 166 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/01(月) 20:50:56.36 ID:XIm6xlxoo
-
では少しだけ
- 167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/01(月) 20:57:47.05 ID:Rw82AfsgO
- よしきた
- 168 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/01(月) 21:02:20.95 ID:XIm6xlxoo
-
天乃「ごめんねみんな……今日やっちゃおうと思う」
友奈「っ」
園子「そっかぁ……仕方がないね」
東郷「せめて、せめて年が明けるまで待ちませんか?」
樹「年明けまで待てない理由があるんですよね?」
勇者部の面々の割れる呟きに
天乃は困った表情を浮かべながら、耳を傾ける
年明けまで数時間
それくらい待ってもいいのではという意見も分かる
けれど、その数時間が命取りになりかねないのが天乃なのだ
天乃「神樹様の力を借りる以上、向こうも万全であるべきだから」
沙織「そう……だね。久遠さんの力に打ち負けたりなんてしたら最悪だからね」
神樹様への信仰心が最高潮に達し、
天の神からの影響をほぼ完全にシャットダウン出来る時間
勇者の力と違い際限なく湧き出てくる穢れの力もそれならば容易く包み込んで抑え込んでくれることだろう
こんな機会は、もうない
中学3年生としての年明けも最期だけれど、年末年始は生きていれば来年以降も訪れる
だから、今なのだ
- 169 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/01(月) 21:16:57.16 ID:XIm6xlxoo
-
夏凜「みんな、楽しみにしてたのよ」
天乃「……うん」
残念そうにする友奈たち
せめてあと数時間くらいはと、求める東郷たち
その姿を見ていなくても
せっかくの年末……辛く苦しく、けれど生き抜くことのできた今年を
そして、来年こそは。という思いを込めての何かがあることくらいは分かっていた
夏凜「約束できるんでしょうね。あんた」
樹「夏凜さん……?」
夏凜「確実に回復するって、その足もその舌も、目も……全部ちゃんと治るって」
天乃「難しいことを言うわね、夏凜は」
天乃の気力次第だというのなら、それは当然完治するだろう
しかし、そんな優しくはない
神の嫌われ者である天乃には、そのような幸福は断じてあり得ない
それが現実である
天乃「でも、ちゃんと見えるようになったら。ちゃんと聞こえるようになったら、ちゃんと感じられるようになったら……良いな」
風「……隣であたしも、頑張るわよ」
- 170 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/01(月) 21:39:31.83 ID:XIm6xlxoo
-
風「だから、頑張りなさい」
天乃「風……」
今は風も満身創痍
だからこそ、その言葉には茶化せない思いがあって
天乃は苦笑いを浮かべて、頷く
天乃「もちろんよ」
むしろ、頑張るために逃げないのだから
後回しにできることをせずに
僅かな希望に縋って、突き進むのだ
友奈「久遠先輩、絶対、絶対に……ちゃんと」
東郷「せっかくの年末年始をつぶすんです。ちゃんと埋め合わせはしていただきます」
天乃「体に負担がかからなければなんだってしてあげるわよ」
東郷「……分かってて、そういうこと言うんですから」
園子「天さんがそう決めたなら、私から言えるのは一つだけ……負けないで」
天乃「ええ」
園子「天さんの力は強い。強いからきっと、飲み込まれちゃうこともあると思う。でも負けたらだめだよ」
天乃「分かってるから、大丈夫」
- 171 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/01(月) 22:16:55.74 ID:XIm6xlxoo
-
沙織「本当に良いんだね?」
天乃「ええ」
沙織「……そっか」
ちょっと残念だな。と、沙織は呟く
沙織も楽しみにしていたのだろう
用意をした身でありながら
それが無駄であることを願っていたらしい
でも、「仕方がないね」と笑みを浮かべる
沙織「今日やることで少しでも久遠さんの負担が軽くなるなら、やらない手はないからね」
天乃「確証はないけどね……でも、迷わないわ」
樹「……大丈夫です。きっと、その強さがあれば」
樹は秘かに引いていたタロットカードを戻し、口を開く
引いたカードは月、そして、逆位置
それは決して良いとは言えないが悪いとも言えない
己の道が正しいと信じ、強い心をもって望めば打破できる
天乃「なんだかみんな、お別れみたいな雰囲気だけれど……そんなことないからね?」
夏凜「分かってるわよ。だから……頑張ってきなさい」
天乃「うん」
- 172 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/01(月) 22:46:21.47 ID:XIm6xlxoo
-
神樹様の種の反動
1〜0
↓1コンマ
※小〜大
※ぞろ目ならなし
- 173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/01(月) 22:48:20.39 ID:Eh5HtpAhO
- たのむ
- 174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/01(月) 22:49:58.57 ID:Eh5HtpAhO
- 世の中そんな甘くなかった…
- 175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/01(月) 22:50:59.94 ID:2KQVbAVT0
- 逆境こそ久遠さん
- 176 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/01(月) 23:08:08.08 ID:XIm6xlxoo
-
01:全快 02:右足× 03:聴記× 04:味視× 05:右足× 06:味覚× 07:聴覚× 08:全快 09:右足× 10:視覚×
11:視覚× 12:全快 13:全快 14:視覚× 15:全快 16:聴視× 17:味覚× 18:味覚× 19:視覚× 20:味視×
21:聴覚× 22:視覚× 23:両足× 24:両足× 25:味覚× 26:視覚× 27:記憶× 28:視覚× 29:記味× 30:聴覚×
31:記憶× 32:聴覚× 33:記憶× 34:右足× 35:味視× 36:視覚× 37:記憶× 38:右足× 39:右足× 40:聴記×
41:両足× 42:視覚× 43:聴視× 44:視覚× 45:両足× 46:両足× 47:視覚× 48:記味× 49:視覚× 50:記憶×
51:記味× 52:左足× 53:味覚× 54:記味× 55:聴覚× 56:両足× 57:全快 58:両足× 59:全快 60:全快
61:記憶× 62:味覚× 63:全快 64:両足× 65:聴覚× 66:記憶× 67:味視× 68:左足× 69:全快 70:全快
71:聴覚× 72:記憶× 73:両足× 74:足 75:記憶× 76:聴覚 77:全快 78:聴記× 79:全快 80:聴覚×
81:左足× 82:聴覚× 83:全快 84:全快 85:聴覚× 86:味覚× 87:全快 88:全快 89:左足× 90:全快
91:全快 92:全快 93:記憶× 94:全快 95:聴覚× 96:全快 97:聴視 98:左足× 99:左足× 00:全快
↓コンマ
※×はそれ以外が回復
- 177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/01(月) 23:10:27.99 ID:A3JSiXJ20
- あ
- 178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/01(月) 23:11:15.27 ID:ZegSHwMS0
- 神は何処まで僕らを試す
- 179 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/01(月) 23:18:41.72 ID:XIm6xlxoo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
「ぞろ目なら…」という文言を入れ忘れましたが、祟りのせいにしておきます
- 180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/01(月) 23:25:47.72 ID:Eh5HtpAhO
- 乙
今回ばかりはゾロ目判定欲しかった…
久遠さん散々苦労してきたのにこれでも治りきらないとか可哀想すぎる
- 181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/01(月) 23:48:00.41 ID:2KQVbAVT0
- 乙
まあ片足だけならまだいいじゃん
- 182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/02(火) 01:15:58.91 ID:mArhvK9Q0
- 乙です
記憶とかにならなかっただけマシだとポジティブに考えよう
- 183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/02(火) 09:00:38.96 ID:ZUGyQNXBO
- まぁ反動?拒絶反応かな?がほぼ最大値だからしゃーない
それで左足だけなら十分だろ…九尾に力を借りよう
- 184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/02(火) 15:36:25.11 ID:TKTlQiJY0
- 祟りのせいになったってことは天の神倒せば左足も治るってことかな?
なら希望はある!
- 185 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/02(火) 21:11:24.72 ID:uxOmRZuZo
-
では少しだけ
- 186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/02(火) 21:13:02.78 ID:milfAYOLO
- かもーん
- 187 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/02(火) 21:43:05.15 ID:uxOmRZuZo
-
沙織「行くよ……久遠さん」
天乃の意志をもう一度確認すると、
沙織は神樹様の種が納められた器を左手に持ったまま天乃の腹部を撫でる
軽く押し込んで、天乃の顔が困惑のままなのを見て、苦笑する
沙織「お腹だけ出してもいい?」
天乃「いいけど……必要なの?」
沙織「禊する時だって羽織ってるのは衣だけでしょ? まぁ、これは禊じゃないからいいと言えばいいけど」
天乃「必要ならいいわ。裸でも」
沙織「そこまでしなくてもいいよ」
体に障ったら悪いからね。と
沙織は自分の欲求を押し殺して裾をめくる
沙織「……神漏岐かむろぎ神漏美のかむろみの……皇親神伊邪那岐の大神、伊邪那美の――」
殺気の接触とは違い、
煩悩のかけら一つなく、沙織は触れる
小さく、大きく
祝詞と呼ばれる言葉を紡いでいく
天乃の中に宿る穢れ、その元凶たる神々
扱う神樹様の種、その源流たる神々
そのすべてに聞いていただくための、祝詞
- 188 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/02(火) 21:59:19.54 ID:uxOmRZuZo
-
沙織「禊祓ひ給ふ時に……」
器――羅摩から神聖な輝きを放つ種を取り出し、
天乃の腹部……へそのあたりに宛がう
祝詞を唱える前からではなく、唱えてから宛がうのは馴染ませるためだ
東郷「凄い……」
本物の、巫女だった
普段のお茶らけた言動、淫らな欲望に塗れた思考
それらとは全く違う、巫女としての姿
沙織「諸々禍事罪穢を……」
天乃「ひぐっ……!」
沙織「っ……申す事の由を」
ずずっと……天乃の腹部に種が沈み込んでいく
その拒絶反応によってか、大きく跳ね、呻いた天乃を沙織は押さえつけて、祝詞を続ける
苦しかろうが、辛かろうが
途中で止めるわけにはいかなかった
中途半端に入って拒絶反応の収拾がつかなくなったら大変なことになってしまうからだ
沙織「っ、三好さん!抑えて!」
夏凜「わ、わかった……」
- 189 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/02(火) 22:10:48.63 ID:uxOmRZuZo
-
鬼気迫る沙織の声に、さすがの夏凜も一歩押されて反応し、言われた通りに天乃を抑える
足こそ動かないが、
両手が、頭が、腰が、自傷しかねないほどに動く
その激しさが、意識してでの動きではないことを明確する
抑える腕に伝わってくる抵抗
その強さに夏凜は眉を顰めた
天乃「ぅぁっあぁああああああっ!!」
夏凜「っ」
沙織「聞食せと――」
神樹様の種は、
沙織の祝詞が終わりに近づいたのを見届けたかのように、
天乃の体の中へと溶けて消えていく
一際大きく上がった悲鳴
ごぷっ……と、零れだしてきた血をすぐに拭う
失明していた左目からは血が、右目からは涙が……流れ落ちて
天乃「ぅ……」
強かった抵抗は急激に弱くなって
そして――完全に途絶えた
- 190 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/02(火) 22:24:17.93 ID:uxOmRZuZo
-
樹「久遠、先輩……?」
沙織「……畏み、畏み……も白す」
願い、祈る
息絶えてしまったかのような天乃の静けさを前にして
沙織はくっと口を噛んで目を瞑る
叫んでも、何しても意味がないと沙織が一番分かっているからだ
賽は投げられた
もう後戻りすることはできない
出来る手は打った
あとはもう、天乃が頑張るしかないのだから
友奈「久遠先輩っ、久遠先輩っ!」
沙織「大丈夫だよ……死んじゃったわけじゃない」
心臓は動いている
ただ、目を覚ますことはないだけで。
頭に浮かんだ続きの言葉をかみ砕き、飲み込む
沙織「神樹様の力と、久遠さんの穢れの力。それが互いに潰しあって……久遠さんを壊そうとしてる」
園子「でも、大丈夫なんだよね?」
沙織「うん……大丈夫。久遠さんは、きっと、大丈夫」
五体満足で戻ってきてくれるかどうかの保証はできない
もしかしたら、失ったものは失ったままかもしれない
でも、それでも
それでもいいから帰ってきてくれるはず。と。
沙織は頷いた
- 191 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/02(火) 22:29:49.94 ID:uxOmRZuZo
-
↓1コンマ一桁
※1〜0
※判定結果+反動値9日間の昏睡
※ぞろ目なら11日
- 192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/02(火) 22:31:56.65 ID:vL2rerShO
- はい
- 193 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/02(火) 22:55:09.23 ID:uxOmRZuZo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
14日間=約一ヶ月分
陽乃「神様ってしぶといわよね……でも、そろそろ限界。ようやくくたばるのね」
陽乃「停滞した世界は守る価値があった? 命を削る意味があった? ふふっ、無様ねって罵ってあげようかしら」
天乃「でも、貴女もそうしたんでしょう? 陽乃さん」
陽乃「馬鹿なこと言わないで。私は神も仏も人間も守る気なんてこれっぽっちもなかったわ」
陽乃「私は私が生き残るために力を尽くしただけ。その恩恵に集った乞食が生き残っただけよ……本当、狡賢いわよね」
- 194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/02(火) 23:04:26.36 ID:milfAYOLO
- 乙
約二週間も寝込むことになるとは…過去最長のブランクじゃなかろうか
あと寝ている間夢の中で陽乃さんとそういう会話してそう
- 195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/02(火) 23:55:09.47 ID:9whjv8ZtO
- 乙
仕方ないとはいえ結構なダメージだな
- 196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/03(水) 15:03:28.30 ID:8ESb2xirO
- 1月の日数ほとんど消費しちゃったけどどうなるんだろう?
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