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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十八輪目】
- 302 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/16(火) 21:31:04.00 ID:Aa8gmNq0o
-
では、少しだけ
- 303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/16(火) 21:35:37.84 ID:7ETb41mWO
- かもーん
- 304 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/16(火) 21:55:33.68 ID:Aa8gmNq0o
-
√ 2月1日目 昼 (病院) ※木曜日
あれから、約一ヶ月
ボロボロになってしまっていた人間である風が快復して来たように
精霊である若葉もまた、元に戻っていた
むしろ、精霊である分若葉の方が治りは早かったらしい
若葉「……どうやら、無事のようだな。天乃」
天乃「若葉こそ、もうすっかり元気ね。力も戻った?」
若葉「ああ、バーテックスを討つのには十分だ」
にっこりと笑みを浮かべる若葉に笑みを帰して、
天乃は、ふっと息を吐く
音も気配もなく姿を見せた若葉は初めから傍に居たということになる
つまり、朝の大赦との会話はすべて筒抜けだ
若葉「天乃は左足……か? 記憶の方は万全か?」
天乃「ええ、記憶も大丈夫」
これだけよ。と
天乃は冗談っぽく左足を叩く
その冗談をあざ笑うように、左足から返ってくる感覚はなかった
- 305 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/16(火) 22:24:37.45 ID:Aa8gmNq0o
-
若葉「そうか……」
天乃「ねぇ、大赦の人との話は聞いていたんでしょう?」
若葉「ああ、すまない」
天乃「別に怒ったりするつもりはないわよ」
話を聞いていたって言っても
天乃を守るために傍に居るから聞いてしまうというだけで、
言ってしまえば、不可抗力だ
責めるような理由はない
天乃「西暦時代の勇者様はどう思う? 本当にそれ以外に道はないって思う?」
若葉「どうだろうな……」
かつて見た、外の世界を包んだ神罰の炎
その時の若葉は、隣にいたひなたは
こんなものには勝ち目がないと……絶望を叩きこまれた
だが、いつかは勝つために
報いを受けさせるために、託した力
それがあれば……と、今は思う
若葉「……いや、簡単には言えないな。すまない」
- 306 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/16(火) 23:02:33.51 ID:Aa8gmNq0o
-
今のみんなの状況を考えれば、楽観視は出来ない
天乃の力が完全に回復し、
戦いに戻ってきてくれるなどという奇跡でも起これば話は別だが
そんな希望的観測は、すべきではないだろう
若葉「……正直に言おう、非常に厳しい」
天乃「みんなのことを考えれば、当然でしょうね」
若葉「ああ」
天乃「若葉たちの力を合わせてもダメそうなの?」
若葉「相手がどれほどのものか想像がつかないんだ」
一体一体が強力なバーテックス
それの親玉ともなれば、そのすべての力を束ねていると考えるのが妥当だ
つまり……最悪であり、災厄
天変地異などという言葉には収まりがつかないほどの大災害に見舞われるかもしれない
若葉「……だが、神婚は」
天乃「確実にみんなが認めないでしょうね」
1、一応、妖怪の子供を産んだんだけどね?
2、でもどうしようかしら。神様にまで求婚されちゃったわ
3、ねぇ、おばあさまは本当に神婚だけしか考えていないと思う?
4、もし、私が神婚を受け入れると言ったらどうする?
↓2
- 307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/16(火) 23:04:04.02 ID:7ETb41mWO
- 3
- 308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/16(火) 23:05:05.99 ID:i2nQ/HOs0
- 4
- 309 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/16(火) 23:37:30.17 ID:Aa8gmNq0o
-
では、ここまでとさせていただきます
明日は、所用によりお休みとさせていただきます
再開は明後日、通常時間からとなります
- 310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/16(火) 23:42:53.65 ID:GxDvBRZaO
- 乙
若葉頼むぞ
- 311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/16(火) 23:52:21.27 ID:7ETb41mWO
- 乙
久遠さんが原作の友奈ちゃんのような立場に…
夏凜ちゃんが聞いてたらひっぱたかれそう
- 312 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/18(木) 20:55:37.25 ID:sUU1Lqofo
-
では少しだけ
- 313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/18(木) 20:59:15.77 ID:LTefeRn3O
- 待ちわびたぞ
- 314 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/18(木) 21:13:03.82 ID:sUU1Lqofo
-
天乃「ねぇ、もしもの話なんだけど……」
若葉「嫌な予感しかしないんだが?」
天乃「もしもの話よ。大丈夫」
結果は見えているしね。と
天乃は苦笑しながら、冗談であることを仄めかす
どう考えても、誰一人として了承するわけがないのは火を見るよりも明らかだった
天乃「もし、私が神婚を受け入れるって言ったらどうする?」
若葉「認めるわけがないだろう……」
だが、どうするかという話なら。と
若葉は呆れた表情を切り替える
若葉「まず、天乃を縛り上げるだろう?それから病院の出入り口を見張って大赦関係者が一切来ることが出来ないようにする」
天乃「縛り上げるって、病み上がりなのよ?」
若葉「もしもの話なのだろう?」
天乃「……良い性格になってきたわね、貴女」
- 315 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/18(木) 21:29:37.76 ID:sUU1Lqofo
-
若葉「でもきっと、冗談じゃないんだろうな」
誰かがそれを考えて、実行する
神婚なんて、なにがなんでもさせられない
だから、何をしてでも止めようとする
縛り上げるなんて手段の一つだ
病院から連れ出して、
誰にも見つからないような場所に隠れ潜むことさえやろうとするかもしれない
若葉「何はともあれ、無理だな」
天乃「……そうね」
若葉「みんなと結婚をするんだろう?」
天乃「ええ」
若葉「なら、絶対にダメだ」
特に東郷あたりは壁に穴をあけてバーテックスの仲間になりかねない
冗談にしては質が悪いが、否定しきれないことを若葉は言う
天乃「だから言ってるでしょ、もしもの話だって」
- 316 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/18(木) 21:52:05.88 ID:sUU1Lqofo
-
天乃「私はみんなと一緒に居たいの。みんなと結婚をしたいの」
この体は一度捧げられ、
みんなが死に物狂いで取り返してくれたものだ
だから、たとえ左足が欠けたままでも不満はない
簡単に誰かにくれてやるわけにはいかない
大切なんてものじゃない
天乃「ここには、みんなの命が込められているのよ……」
若葉「………」
天乃「分かるでしょう?」
若葉「ああ、分かるとも」
自分の胸に手を当て、微笑む天乃を一瞥して、
若葉もまた、自分の胸元に手を宛がう
天乃と違うようで似ている
若葉は、天乃の力によって存在している
それは、天乃の命によって補われていると言ってもいい
だから、頷く
若葉「簡単に、くれてやれるものではないな」
天乃「ええ」
- 317 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/18(木) 22:12:05.64 ID:sUU1Lqofo
-
若葉「天乃も、十分変わったよ」
以前なら、人々を救えるのならと身を犠牲にしたはずだ
だが、今はもうそんなことはない
己の願いを口にし、みんなの願いを背負いすぎず、無碍にはせず
自分がどうあるべきかを、
みんなにとっての自分がどれほどのものであるかを、理解している
若葉「だから、神婚の話も冗談だろうと考えられる」
天乃「そうじゃなかったら?」
若葉「今すぐみんなを呼んでお説教だな」
天乃「あらあら……」
若葉「とはいえ、今の天乃でなかったら相談さえしなかっただろう?」
天乃「……否定は、出来ないわね」
相談すると、絶対に止められる
それでは世界を救えない
だから……きっと
天乃はそんなことを思って、苦笑した
- 318 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/18(木) 22:15:05.10 ID:sUU1Lqofo
-
√ 2月1日目 夕 (病院) ※木曜日
01〜10 悪いこと
11〜20
21〜30
31〜40 九尾
41〜50
51〜60
61〜70
71〜80 夏凜
81〜90
91〜00 東郷
↓1のコンマ
- 319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/18(木) 22:15:41.36 ID:LTefeRn3O
- あ
- 320 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/18(木) 22:21:13.99 ID:sUU1Lqofo
-
では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
九尾と交流
夜は悪いことがなければ、勇者部
- 321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/18(木) 22:27:07.08 ID:LTefeRn3O
- 乙
この苦しい現状をなんとかできそうなのは九尾の知恵ぐらいか…
- 322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/19(金) 01:54:07.38 ID:nBgVeWdiO
- 乙
九尾はなんて言うかな
- 323 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/20(土) 20:50:38.86 ID:webU5X4ro
-
では少しだけ
- 324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/20(土) 21:06:46.45 ID:uNowZZJaO
- あいよー
- 325 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/20(土) 21:17:38.90 ID:webU5X4ro
-
√ 2月1日目 夕 (病院) ※木曜日
九尾「もう、体に問題はなさそうじゃな」
天乃「問題はあるにはあるけどね……九尾には些細な問題だろうけど」
九尾「治すことは出来ぬが、動かせるように力を貸すくらいならば可能じゃからな」
今までだって、戦闘においては
そうやって身体能力を補ってきたのだ
左足一本、容易いことだと九尾は言う
九尾「じゃが、今ある問題はそれじゃなかろう」
天乃「……貴女、いつも話を聞いてるわよね」
九尾「主様の精霊じゃからな」
天乃「私だけじゃなく、若葉達からも隠れる必要はないでしょ?」
九尾「隠れてはおらぬ、きゃつらが見つけられておらぬだけじゃ」
意地の笑みを浮かべた九尾は、
クスクスと茶化した声を上げて天乃を見る
神樹様の力を感じるのだろう
少し、不機嫌そうに眉を顰めた
天乃からも若干距離を取るのは……それが理由だろう
- 326 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/20(土) 21:57:24.99 ID:webU5X4ro
-
九尾「神婚の話……じゃったか」
天乃「ええ、聞いてたなら分かるでしょう?」
そういった天乃は、どうせ。と、続けて言う
天乃「若葉との話も聞いていたんでしょう?」
九尾「うむ」
天乃「なら、私が考えていることは若葉に言った通りよ」
みんなの為にも、神婚を受けるわけにはいかない
だが、神婚を受け入れなければ世界が危機に晒されてしまう
奉火祭と違って、力があるものを扱えばいいのではなく、
神託によってえらばれたもののみが受けることのできるもの
それゆえに、天乃でなくてはならない
もちろん、そのおかげでほかの誰かが犠牲になる。などと言うことはないのだが
天乃「……九尾は、やったほうが良いとでも?」
九尾「妾がそのようなことを言うとでも思うとるのかや?」
天乃「ううん、全然」
- 327 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/20(土) 22:26:46.57 ID:webU5X4ro
-
天乃「でも、九尾ならお祖母様の考えも分かってるかなと思って」
お祖母様に何か裏があったとしても、
九尾ならば、それもお見通しであることだろう
であれば、何か言ってくれるのでは……と、思ったのだが
そんなに優しくないのが、九尾だ
天乃が祖母の真意について悩んでいるのは分かっているはずなのに
九尾「ふむ……あの小娘の考えか」
天乃「小娘って……」
九尾からしてみれば、
祖母であろうと小娘なのかもしれないけれど
自分の祖母をそのように言われるのはなんだか、不思議で
困った反応を見せる天乃に、九尾は妾は人の子ではないからの。と、苦笑する
九尾「あやつが考えておることならば……そうじゃな」
天乃「分かるの?」
九尾「一つは、大赦の人間が言うように神の眷族となるため」
天乃「二つ目は? 言い方から察するに、それとはまた別みたいだけど」
九尾「そうは言っても、単純なことじゃろう」
- 328 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/20(土) 22:45:09.43 ID:webU5X4ro
-
神婚など、天の神が許すわけがなく
当然ながら妨害してくることが予想されるだろう
場合によっては、あまりにも違えた道を突き進む人類を滅ぼすために
バーテックスのみならず
その親玉が自ら、姿を現す可能性もある
それを、天乃とその仲間である勇者部に討ち滅ぼさせようと考えているのだろう。と
九尾は少し言葉を選んで言う
もし、それが出来なくても、神婚の成立まで時間が稼げればもう一つの本来の作戦が成功する
どちらに転んでも
失敗さえしなければ、大赦にとっては成功となる
天の神を倒しきることが出来たのなら
神婚を諦めてくれるかもしれない
もっとも、天の神を打ち破ったからといって
神樹様の寿命が厳しいことに変わりはなく
倒した後の世界によっては、やはり
神婚を成立させようと考えているかもしれないが
九尾「あやつは神婚成立までの時間稼ぎに防人ではなく勇者部を駆り出すことじゃろう」
天乃「……そんなこと、みんながやるわけがない」
九尾「うむ。成立までの時間稼ぎなんぞはやらぬが、天の神を討とうとはするじゃろう」
それが結局は時間稼ぎになる
そして、成立までに間に合わなければ……
天乃「私を生贄にして、人類が救われる。ということね」
九尾「そうじゃな」
- 329 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/20(土) 23:30:14.43 ID:webU5X4ro
-
しかし、それは天乃が神婚を受けなければ始まらない話
天乃が神婚を拒否し、神樹様のもとに行かなければ
神婚の儀など始めることは出来ないし
怒りに燃える天の神の親玉の登場……なんて
現実世界への被害が計り知れないような戦いが繰り広げられることもないはずだ
天乃「……でも、終わらせないと祟りも終わらない」
九尾「その通り。当然、あやつは勇者部が祟りに冒されていることを知っているじゃろう」
久遠家の力をもってしても
それに対し出来るのは、影響を最小限に抑える。というだけでしかないということも
つまり、勇者部を救いたければ天の神を討伐するほかない
だが、祟りを払拭するほどの損害を与えるには
親玉を討つくらいのことは必要だ
少なくとも、バーテックスを討伐するくらいでは話ならない
天乃「……なるほど」
九尾「主様、あまり良からぬことを考えるでないぞ」
1、でも、親玉を引きずり出すには必要だと思わない?
2、よからぬことなんて……でも、どうしましょう
3、みんなに、相談しないとね
4、九尾は、何かいい方法を思いつかない?
↓2
- 330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/20(土) 23:31:09.03 ID:D1Vd0O6MO
- 2
- 331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/20(土) 23:34:13.72 ID:e7wLLmEV0
- 4
- 332 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/20(土) 23:46:42.27 ID:webU5X4ro
-
ではここまでとさせていただきます
明日は出来れば少し早い時間から
九尾「いい方法かや?」
九尾「ふむ……主様が結界の外で満開を使えばよかろう」
九尾「無論、主様の体への負担は大きいがのう」
夏凜「やらせないわよ。そんなこと」
- 333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/20(土) 23:48:48.77 ID:rVFjCk13O
- 乙
勇者部とも話したいな
- 334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/21(日) 00:14:48.38 ID:/6isgWRnO
- 乙
親玉を潰すにはそれなりの覚悟もいりそうだな
場合によってはみんなへの説得も必要か…?
- 335 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/21(日) 20:40:38.66 ID:TLmzo37bo
-
では少しだけ
- 336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/21(日) 20:57:22.33 ID:yw3nOeFd0
- よしきた
- 337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/21(日) 20:59:09.81 ID:EOFrQZLJO
- いえす
- 338 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/21(日) 21:05:45.52 ID:TLmzo37bo
-
天乃「九尾、貴女は何かいい方法思いつかない?」
九尾「妾とて、万能ではないぞ」
天乃の力を用いて、祟りの影響を抑えるのだって
かなり無理のあるやり方なのだ
そうでもしないといけないような力相手に
より良い方法など、簡単なことではない
九尾「そもそも、主様の求める良策など不可能じゃろう」
天乃「そう?」
九尾「囮としての贄の賭けすら、主様は嫌じゃろう?」
天乃「それは……」
出来れば、避けたい
失敗することを考えたくはないけれど
そうなった場合、
その贄として出された人は犠牲になってしまう
自分で良ければ率先して行う。と言いたいところではあるが
それができる体では、もうない
- 339 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/21(日) 21:36:53.07 ID:TLmzo37bo
-
九尾「不快ではあるが、あやつの策に乗るのが良いのやもしれぬ」
天乃「お祖母様の……?」
九尾「神婚の儀ならば、天の神とやらも確実に引っ張り出せるはずじゃ」
バーテックスの親玉を引っ張り出す作戦としてこれほど優秀なものは中々ないだろう
九尾「どうしてもというのなら、外の天の神の結界に打撃を与えるかや?」
以前、防人が行おうとしていた神樹様の種を用いて道を作って攻め入る策
あれを再度決行していけば、看過は出来なくなるはずだ
もっとも、防人には多大な被害が出るだろうし、
勇者部に対する祟りもより凶悪なものになってしまう可能性があるが
九尾「……被害に関しては、神婚だろうとそれだろうと出る可能性はあるがのう」
天乃「いずれにしても、被害は避けられない?」
九尾「神を討つというのであれば、戦うことは必然。であれば、被害は出る」
天乃「そうよね……」
九尾「神婚の儀であれば、大赦側も何かしら対抗策を用意してくるじゃろう」
天乃「向こうの考えたことだものね……防人は出してくるかもしれない」
バーテックスの相手は難しいが、
星屑の相手は出来る
いるよりはいてくれた方が安心できるかもしれない
- 340 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/21(日) 22:12:08.06 ID:TLmzo37bo
-
天乃「みんなは……受け入れてはくれないわよね」
九尾「じゃろうな」
それ以外には方法はない。と、
説得を試みれば渋々受け入れてはくれるかもしれない
自分たちが頑張ればいいのだと
命を懸けてくれることだろう
天乃「……怖いわね」
その命懸けが、どこまで行くものなのか
瀕死の重傷を負うまででも頑張ってしまうだろうか
いや、瀕死になっても天乃のためならばと、立ち上がってしまうかもしれない
九尾「じゃが問題は、神婚の中断ができるかどうかじゃろう」
天乃「確かに……戦いを終えたから中断したい。なんてダメよね」
よくよく考えれば、そんな不敬なことをしてしまったら、
天の神を打ち破ったとしても
流石に、今度ばかりは許されず守って貰えなくなるかもしれない
九尾「あるいは、守られなくても良い。と、神樹に叩きこむかじゃな」
守られなくても人類は何とかやっていける
神婚などせずとも、大丈夫。と
今まで人類を守り続けていたお人好しな神々なのだ
それを示せば、大丈夫かもしれない
- 341 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/21(日) 22:29:48.60 ID:TLmzo37bo
-
九尾「いずれにせよ、小娘共に話す必要があるじゃろう」
天乃「そうね」
夏凜達に話して、
どうするのかを考えなければならない
そこで、中断できる可能性がないのなら
神婚の儀は行わないようにしよう。という話になる可能性もある
そんなことするくらいなら、
自分達で攻め入ろうと考えるかもしれない
東郷なんかは、天乃にリスクがあるなら
その分のリスクを自分たちで背負ったほうが良いとまで言うかもしれない
特に、結婚なんて単語は禁句に近いだろう
天乃「どうなるのかしらね、ほんと」
九尾「くふふっ」
怪しく笑った九尾は
それもじゃが。と、続けて
九尾「祟りの件も忘れる出ないぞ」
天乃「ええ」
九尾「今日は目も覚めたばかりじゃから仕方がなかろうが、明日は、何とかしたほうが良いやもしれぬ」
天乃「うん、分かってるわ」
みんなにも会いたいし、と、天乃は笑みを浮かべた
- 342 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/21(日) 22:31:40.52 ID:TLmzo37bo
-
√ 2月1日目 夜 (病院) ※木曜日
01〜10 悪いこと
11〜20
21〜30
31〜40 悪いこと
41〜50
51〜60
61〜70
71〜80
81〜90 悪いこと
91〜00
↓1のコンマ
※何もなければ、勇者部
- 343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/21(日) 22:36:27.04 ID:EOFrQZLJO
- あ
- 344 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/21(日) 22:37:33.47 ID:EOFrQZLJO
- やってもうた…
- 345 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/21(日) 22:41:46.98 ID:TLmzo37bo
-
悪いこと追加コンマ判定
1最低 0最大
↓1
- 346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/21(日) 22:43:07.14 ID:+vZomZhk0
- た
- 347 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/21(日) 23:00:34.19 ID:TLmzo37bo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
悪いことは4
- 348 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/21(日) 23:13:09.66 ID:+vZomZhk0
- 乙
天の神の妨害タイミングが的確過ぎる…
- 349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/22(月) 00:35:26.46 ID:iTFHYTEAO
- 乙
ま、まあ4だし
- 350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/22(月) 15:05:52.42 ID:zBA5nXVpO
- もたもたしてると勇者部もどんどん弱ってくるし辛いな…
久遠さんが全盛期の頃ならなんとかなったのだろうか
- 351 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/22(月) 21:42:04.80 ID:KcGWQw67o
-
では少しだけ
- 352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/22(月) 21:47:49.53 ID:oSS/CYGmO
- やったぜ
- 353 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/22(月) 22:52:56.08 ID:KcGWQw67o
-
√ 2月1日目 夜 (病院) ※木曜日
天乃「熱?」
「夕食前あたりから、体調がすぐれない……と、おっしゃられる方がおりまして」
天乃「それで、夜になってみんなダウンしちゃったのね」
「一応、応急に手当はしたのですが熱が上がるばかりで……どうにもなりませんでした」
体温は40度近くまで上がっており、
余りの高熱に眠っていても、うなされてしまうような状態
6人が一気にかかる高熱は感染症も疑われたが、
病気の類ではなく、原因不明で
治療をしようにも解熱剤を投与するくらいしか、手の施しようがない
「恐らく、明日まで長引くかと思われますのでお会いさせることは出来かねます」
申し訳ありませんが。と
残念そうに言う看護師に、天乃は笑みを浮かべる
看護師も、医師も、病院も
何も悪くはない
原因不明とは言うが、原因ははっきりとしている
天乃「仕方がないわ。なんとか、してあげたいけれど……」
- 354 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/22(月) 23:26:44.04 ID:KcGWQw67o
-
天の神による祟り由来の特別な高熱だが、
それが病気として、天乃に害を及ぼさないとは限らない
ここで無理をして、
万が一にでも天乃が体調を崩してしまえばそれこそ終わりだ
それを警戒して何もしないのは相手の思うつぼだけれど
ギリギリの状況なのだから、仕方がない
むしろ、ここで手を出してきた辺り
天の神が本気だと言うのがひしひしと、伝わってくる
天乃「……悪いけれど、みんなのことをお願いするわ」
「はい、お任せください」
看護師の女性が出ていくのを見送って、息を吐く
ここまでままならないと、ため息も我慢しきれるものではない
天乃「やってくれるわね、向こうも」
完全に後手に回ってしまっている
歌野達の力があってもなお高熱と言うのなら
部屋の外では卒倒していてもおかしくはない
- 355 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/22(月) 23:48:49.65 ID:KcGWQw67o
-
天乃の力の一部を使うことのできる歌野達でも、
殆ど守り切れない状態なのならば、
天の神も本気を出してきたということになる
それなら、親玉を引き摺りだすこともできるだろうか
天乃「……無茶は、出来ないわね」
天の神を刺激することは、多分。簡単だ
九尾が言っていたように、
天乃が結界の外で少しでも力を使えば逆襲してくることだろう
ただ、それではきっと勇者部が狙われる
やるにしても、みんなに力を分けて祟りの効力を弱まらせてからにするべきだ
天乃「すぐに会えると、思ったのだけど」
そう簡単には、行かないらしい
1、精霊組
2、イベント判定
↓2
- 356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/22(月) 23:52:08.78 ID:MSDnyqGF0
- 2
- 357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/22(月) 23:53:40.85 ID:oSS/CYGmO
- 2
- 358 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/22(月) 23:59:27.56 ID:KcGWQw67o
-
01〜10 若葉
11〜20 千景
21〜30 ばてくす
31〜40 水都
41〜50 球子
51〜60 九尾
61〜70 オネエチャン
71〜80 沙織
81〜90 オニイチャン
91〜00 歌野
↓2
- 359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 00:00:10.20 ID:zentJuzZO
- あ
- 360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 00:00:24.82 ID:VNAUuE9+O
- あ
- 361 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/23(火) 00:04:04.67 ID:LzKy/OMRo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
大地「勇者部の怖い人たちがいない……?」
大地「分かった、俺が行こう」
大地「心配するな、警護のためだ警護のため」
大地「ボディケアもしてあげないといけないからな」
大地「もちろん、兄妹の関係なら当然やってることだぞ」
天乃「そうなの?」
春信「そんなわけがない」
- 362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 00:13:09.14 ID:VNAUuE9+O
- 乙
兄貴めっちゃ久々の出番だな
ド変態だけど状況的にはいてくれた方が心強いか
- 363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 08:00:06.31 ID:efphlwHlO
- 乙
また久遠さんがあんなことやこんなことをされてしまうのか
- 364 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/23(火) 21:45:07.77 ID:LzKy/OMRo
-
では少しだけ
- 365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 21:48:10.68 ID:p7Pd286WO
- あいよー
- 366 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/23(火) 22:27:46.25 ID:LzKy/OMRo
-
天乃「……夜にでも、会いに行こうと思ってたんだけど」
夜に会うのは時間的にどうなのか。と言われそうではあるが、
目が覚めたばかりで、まだ馴染み切っていない身体
それでも早く会いたいという気持ちを抑制しての夜なのだ
十分に我慢したと言えるだろう
もっとも、それも叶わないことだったが
天乃「はぁ……」
ぐるりと寝返りを打って、横を向く
今までは不自由だったからだが自由になった分、
精神的な不自由さが……顕著で
「元気ないな」
天乃「うん……」
すぐには、気付かなかった
天乃「うんっ!?」
バッっと勢い良く体を起こして、
侵入者とは反対側に回って、そのままベッド脇に転がり落ちる
ぶつりぶつりと電子パッドが強引に引き剥がれてけたたましくエラー音が鳴り響く
- 367 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/23(火) 22:48:02.96 ID:LzKy/OMRo
-
天乃「なっ、えっ!? だ、誰っ!?」
全く気付かなかった
病院だし、夜だし
夏凜達のこともあるし
自分の隙だらけな原因を頭の隅で探りながら、そうっとベッドの反対側に目を向ける
影のように真横に佇んでいた何者かはいなくなっていて
「慌て過ぎだぞ、大丈夫か?」
天乃「えっ……」
ベッドの下から、見上げてきていた
天乃「やっ……嫌ッ!」
悲鳴を上げた天乃の右こぶし一発が顔面に直撃
ぶっ……と吹きこぼれた空気の音
間髪入れずに左頬を殴って一気に立ち上がる
けれど、生身の体、片っぽの足
ブランクのある弱った力は上手く体重を支え切れずに、崩れ落ちてしまう
天乃「っ」
でも、その体が倒れきる前に抱きかかえられた
「そんな驚くとは思わなかった。分かるか? 俺だ」
天乃「ぇ……あっ」
大地「落ち着いたか?」
- 368 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/23(火) 22:57:01.95 ID:LzKy/OMRo
-
天乃「お兄ちゃん?」
大地「目を覚ましたって聞いてな。こっそり見て帰るつもりだったんだが……」
ため息が聞こえたから。と
心配そうにする兄の横っ面にぴしりと弱い平手を一発
天乃「せめて病院にでも連絡の一つくらい入れてからきて」
大地「すまん」
天乃「びっくりしたんだから……もう」
兄と分かっても、身体は震えてしまう
勇者としての力を取り戻しつつあるとは言っても
身も心も、力も
ただの少女同然だから
誰かに助けて貰わなければ、同年代の男の子にすら組み伏せられる
天乃「殴っちゃったけど、平気?」
大地「平気平気、気持ちよかった」
天乃「……弱かったって意味よね?」
にっこりと。
笑みを浮かべる兄は、具体的には答えなかった
- 369 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/23(火) 23:23:00.97 ID:LzKy/OMRo
-
医療機器の警告を聞き駆け付けた医師と看護師に厳重注意を受ける兄を横目に
天乃はうっすらと感じる気配へと、目を向ける
天乃「気付いていたなら、教えなさいよ」
本当に怖かったんだから
そういうと、「気付いてると思ってた」と言う言い訳と、「ごめん」という言葉が続く
天乃「別に怒ってるわけじゃないけど……なんて」
ふふふっと笑って、言葉を飲む
ここで怒ってるわけじゃないと言っても、まるで怒っているように聞こえる
そう思って笑う
大地「もう大丈夫そうだな」
天乃「大丈夫じゃないわよ、全然」
大地「そうか?」
天乃「…………」
1、お兄ちゃんなんて大っ嫌い
2、私の身体のことも、聞いたの?
3、お姉ちゃんは?
4、ごめんね、今まで
↓2
- 370 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 23:24:15.85 ID:p7Pd286WO
- 2
- 371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 23:25:06.23 ID:VKDwU8Ct0
- 3
- 372 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/23(火) 23:38:28.22 ID:LzKy/OMRo
-
では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
大地「真っ向から立ち向かってくるのもいいがこうやって怯えてるのも可愛く俺は好――」
ッターン
大地「うぐっ」
東郷「………」カチッ カチッ
カチャンッ...ピンッ
ッターンッ
千景「壁抜きなんて、チートね」
風「気にするのはそこじゃなくない?」
- 373 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 23:45:51.28 ID:p7Pd286WO
- 乙
なんという変態vs変態…w
それはともかく兄貴以上に出番がない晴海さんは何をしてるんだろうか
- 374 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/24(水) 08:11:48.15 ID:mOLYmDEtO
- 乙
久遠さんが弱ってる分やや控えめだけど基本はぶれない兄さん
- 375 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/25(木) 21:12:46.12 ID:FP1JPssOo
-
では少しだけ
- 376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 21:13:44.50 ID:KgNcbJEKO
- あいあいさ
- 377 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/25(木) 21:45:58.01 ID:FP1JPssOo
-
天乃「ねぇ、お姉ちゃんは?」
大地「あー一応誘いはしたんだが……忙しいってさ」
天乃「お兄ちゃんは来れるのに?」
大地「……お兄ちゃんじゃ不満か?」
しょぼん。と
露骨に落ち込んで見せる兄をじっと見つめて、目を伏せる
忙しいと言うのも嘘ではないけれど
きっと、ほかに行きたくない理由があるんだろうと天乃は思った
少なくとも、忙しいだけが理由じゃないはずだ
天乃「お兄ちゃんは何度かあってるから、お姉ちゃんにも会いたいと思って」
大地「そうか、一応伝言しておく」
天乃「お姉ちゃんは元気、なのよね?」
病気とかじゃないのよね? と
祟りではないにせよ、
怪我や病気で来れない可能性も考えて、伺う
でも、それは杞憂だったらしい
大地「それはないから安心して良いぞ」
逡巡するようなこともなく
大地ははっきりと、否定してくれた
- 378 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/25(木) 22:03:43.54 ID:FP1JPssOo
-
大地「いたって健康なんだが、まぁ……」
途中で言葉を止めた大地は
天乃の視線を受け流さずにとらえつつ、考え込む素振りを見せる
そしてふと、頷いた
大地「今の天乃に嘘をついても仕方がないか」
天乃「ん?」
大地「いや、俺たちのことを思い出したなら、あいつが何を考えてるのかとかも、分かるんだろうなって思ってな」
天乃「やっぱり、聞いてたのね」
大地「一応関係者だからな。全部聞いてるよ」
満開をして、記憶を失ってから、今まで
子供ができたこと、産まれたこと、記憶や体が戻ったこと
今までの出来事のすべてを、知っている
天乃「それなら、入院しているときに会いに来てくれても良かったのに……」
大地「色々あってな、すまん」
駄目だと分かってはいても、
言わずにいられなかった愚痴
大地はそれを受け止めて、天乃の頭に触れる
天乃が小さい頃はよく、やってあげていたことだ
- 379 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/25(木) 22:30:11.55 ID:FP1JPssOo
-
大地「お姉ちゃんはな、お前にばっかり頑張らせてることが嫌なんだ」
天乃「そんなこと……なんて、言えないよね」
大地「ああ」
勇者のことも、跡継ぎのことも
子供のことだって、何もかもを、押し付けることになってしまった
それは選ばれたか選ばれなかったかの運命によるものではあるけれど
それでも姉として。
妹にすべてを任せることになってしまったことに負い目を感じてしまっている
特に、成人した後ならばともかく
まだ中学生である妹が子供を産んだのだ
それを、重く受け止めるな。と言うのは、
同じ女である姉にとっては、簡単なことではなかったのかもしれない
大地「だからちょっと、顔を合わせにくいって」
本当は会いたいのに
本当は、話したいことややりたいことは沢山あるのに
数年早く生まれただけの、姉であると言うだけで
それは難しくて
大地「大丈夫、天乃なら怒らないぞって言ったら、殴られた」
天乃「お兄ちゃんはお兄ちゃんで軽すぎるのよ。そうあろうとした人を知っているから、分からないでもないけどね」
良く見れば赤い兄の頬
殴られたであろう場所を優しく触れて、天乃は困ったように微笑む
- 380 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/25(木) 23:02:57.45 ID:FP1JPssOo
-
天乃「どうせ遊びに誘うような感覚で声をかけたんでしょ?」
大地「良く分かったな」
天乃「分かるわ……何となくだけど」
兄だって軽い気持ではなかっただろうけれど、
その軽い物言いは、きっと気に入らなかっただろう
ふざけないで。と、怒鳴ったかもしれない
天乃「あまり、お姉ちゃんを追い詰めたりしないでね?」
大地「心配するなって、俺はそこまで嫌なお兄ちゃんじゃないぞ」
天乃「どの口が言うんだか」
音もなく現れて、ベッドの下から覗いてきたり
妹でもない女の子に、
お兄ちゃん―それ以外にもいろいろ―と呼ばせたりとか。
正直、嫌なお兄ちゃんな気がする。と、
幼い頃の大好きなお兄ちゃん像に皹を入れる
天乃「私は大丈夫だから、いつでも会いに着てって、伝えておいて」
大地「分かった。明日も来るからな」
天乃「お兄ちゃんには言ってない」
大地「なっ、なん……だと……」
天乃「怖い思いさせられたから、しばらく出禁ね」
にっこりと。
お兄ちゃんへの意地悪を突きつけた天乃は
すぐに、冗談だから気にしないでね。と、慰めた
- 381 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/25(木) 23:04:35.87 ID:FP1JPssOo
-
√ 2月2日目 朝 (病院) ※金曜日
01〜10 大赦
11〜20
21〜30
31〜40 千景
41〜50 夏凜
51〜60
61〜70 歌野
71〜80
81〜90 呼ばれてきたばてくす
91〜00
↓1のコンマ
- 382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 23:06:25.31 ID:Rejjxo26O
- あ
- 383 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/25(木) 23:21:24.84 ID:FP1JPssOo
-
ではここまでとさせていただきます
明日は所用でお休みになります
再開は出来れば明後日、通常時間から
- 384 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 23:52:39.47 ID:ZX6tpv//O
- 乙
ばてくす来なくて良かった
- 385 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/26(金) 06:42:29.12 ID:tTXLy41mO
- 乙
晴海さん凄く責任感じてたんだな…
早く久遠さんとも再会させてあげたいな
- 386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 22:06:39.12 ID:UQQDCbpRO
- 連休?GWは忙しいのかな
- 387 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/27(土) 22:20:42.76 ID:VgRQ1XWYo
-
では少しだけ
- 388 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 22:36:39.85 ID:QllFGu8MO
- お、きたか
- 389 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/27(土) 23:00:46.43 ID:VgRQ1XWYo
-
√ 2月2日目 朝 (病院) ※金曜日
千景「昨日は申し訳ないことをしたわ、ごめんなさい」
天乃「良いわよ、もう」
千景「私達はお兄さんだと分かっていたから、普通に通したのだけど……」
良く考えると、いること自体がおかしかったわ。と
千景は思い返したのか、
いぶかしげな表情を浮かべる
千景「なぜ通したのか自分が不思議だわ」
天乃「ふふっ常識がないのかもね」
千景「……否定ができない冗談はやめて」
西暦時代はいろいろとありすぎて
千景は正直な話、常識の欠如を否定できそうになかった
もちろん、そんなことはないと思ってはいるものの
完全に否定はしがたかった
天乃「ごめんね? そんなつもりはなかったのだけど」
- 390 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/27(土) 23:20:01.14 ID:VgRQ1XWYo
-
千景はそう思っていないのかもしれないが
天乃からしてみれば、
それをするか否かはともかくとして、
性的な部分を含めれば、千景はかなり常識的だ
だから、茶化すつもりでそんなことを言ったのだが。
天乃「……常識が無くなっていたのは私だったわ」
千景「なぜ……?」
天乃「色々、間違った道に進んじゃったのかもしれない」
迷わず性的なことも含めて考えていること自体が
そもそもおかしかったのだ
困惑する千景をよそに、天乃は苦笑して変な流れを押し流す
天乃「ところで、わざわざ出てきてくれたのは謝るためだけなの?」
千景「残念だけど、本題は別よ」
もちろん、謝りたいと思っていたこともあるのだけど。と
千景は困ったように呟き、皮肉ぶった笑みを浮かべる
千景「勇者部のみんなについては、夕方くらいまで掛かりそうだわ」
- 391 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/27(土) 23:33:21.49 ID:VgRQ1XWYo
-
場合によっては、昼頃に回復してくれる可能性もあるが
今朝の段階ではまだ、予断を許さない状況だと、千景は言う
直接見ていない天乃でも、
歌野達が力を使ってみんなを守ってくれているおかげか
その力の消費の激しさから、察することが出来てしまうくらいには
祟りによる影響が強いのだ
千景「相手もいよいよ本気で来ているわ」
天乃「そう……みたいね」
千景「……久遠さんはどうするの?」
本当に、神婚を承諾して引き摺り出すつもりでいるの? と
千景の言葉が続いているような気がした
1、神婚を受けるわ
2、みんなより先に結婚しようとしてること、怒ってるの?
3、どうするもこうするも、何とかしたいわ
4、あえて、今のうちにみんなに会うというのは、どう?
↓2
- 392 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 23:46:29.72 ID:awmTqeWeO
- 1
- 393 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 23:52:24.59 ID:K9/60AOuO
- 1
- 394 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/27(土) 23:56:31.60 ID:VgRQ1XWYo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
GW中もできる限り行っていきますが、出来ない場合もあります
千景「……今度は神の子でも産むつもり?」
千景「と、思ったけれど」
千景「もうすでに凄い子供を産んでいるのよね……久遠さん」
- 395 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/28(日) 00:03:58.68 ID:Bd8t7saeO
- 乙
久遠さん神婚の賭けにでるのか…
戦えなくても無茶をするのは久遠さんらしいと言えばらしいけど
- 396 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/28(日) 02:27:06.08 ID:Nu1vEvMnO
- 乙
嫁達との結婚式もまだなのに神樹様と誓いの口づけしてしまうのか
- 397 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/28(日) 02:46:58.55 ID:4tlBQ7BJO
- 乙
久遠さんが無駄にエロいせいで神樹様の中で高奈ちゃんにぐちゃぐちゃにヤられちゃう久遠さんの妄想が止まらない
- 398 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/29(月) 23:00:04.82 ID:X/mCjSrdo
-
遅くなりましたが、安価の部分だけ
- 399 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 23:04:16.22 ID:OoEKe7npO
- あいよー
- 400 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/29(月) 23:38:42.96 ID:X/mCjSrdo
-
天乃「私、神婚を受けようと思ってるわ」
千景「本気なの?」
天乃「ええ」
みんなが怒るようなことであっても
自分にできることがあるなら、したい
それに、
そうすることで一番遠い黒幕を呼び出せるのであれば、
やらない手はない
天乃「神婚のリスクは十分理解してるつもりよ」
それでも、必要なことなのだと天乃は言う
そうしなければ、つけるべき決着はつけられない
もちろん、天乃だけがよりリスクのある事をして良いというのなら
別に、出来ることはあるにはあるのだが。
天乃「九尾の話は貴女も聞いていたでしょう?」
千景「……最低の二択だった。と、記憶しているわ」
どう転んでも、失敗した場合のリスクは計り知れない
しかも、かたや成功させてしまうことこそが失敗でさえある
- 401 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/04/29(月) 23:55:47.48 ID:X/mCjSrdo
-
千景「神婚の成立は、人類を人類ではなくしてしまう」
しかも、天乃の命を奪いさえする
勇者部にとっては、大失敗もいいところだ
だが、大赦はそれを望んでいる
若葉は腐ってしまったと悔やんでいるが
人間はしょせん、そういうものなんだろうと
千景は嫌悪感を感じる表情を見せる
千景「今のみんなに、背負いきれるものではないと思うわ」
天乃「千景はやらない方が良いと思う?」
千景「出来るのなら。避けるべきだと思うわ」
提示された選択肢はどちらもハイリスク
それよりもローリスクなものがあれば、それにすべきでは。と千景は思う
しかし、その分得られるものも多くはないかもしれない
千景「ハイリスクハイリターンなのは分かるけれど……」
天乃「出来るだけ被害を少なくしたいのは分かってるわ。でも、一番被害が少ないのは間違いなく私が選ばなかった方よ」
天乃の力を使って、刺激する方法
天乃の力を分け与えた後なら、祟りによる被害も最小限に抑えられる
ゆえに、相当数の力を必要とし、結界の外に居なければならない上に集中的に狙われるだろう天乃
その被害だけで済む
あとは、勇者部にみんなが親玉を討つだけだ
一人分の被害と考えれば、軽いと言えるかもしれない
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