このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十八輪目】
- 602 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/19(日) 18:08:52.34 ID:plMQnGVKo
-
√ 2月3日目 昼 (病院) ※土曜日
01〜10 夏凜
11〜20
21〜30
31〜40 大赦
41〜50
51〜60
61〜70 九尾
71〜80
81〜90
91〜00 千景
↓1のコンマ
- 603 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 18:13:04.77 ID:lcGfzNj1O
- あ
- 604 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/19(日) 18:35:52.93 ID:plMQnGVKo
-
√ 2月3日目 昼 (病院) ※土曜日
天乃「……苦しんだりは、してないのね」
友奈「すぅ……すー……」
天乃の母乳を飲んだ友奈は、
暫くしてからゆっくりと……眠りについた
祟りにうなされていた時のような苦しんでいる様子はなく、
穏やかで、何もなかったころと変わらない穏やかさ
身体に触れても汗ばんでいるのは過去のもので
さっきまでの高熱が嘘のように、落ち着いた体温だった
天乃「大丈夫ならいいのよ」
きゅっと握り合う手に、力は込められていない
天乃が目が覚めてから続々とお役御免になっていった医療機器に見守られながら
開いている手で、友奈の頬に掛かった髪を払う
中学二年生
まだどこか幼さが残っているけれど
数ヶ月前の友奈よりも一回り大きくなったと、天乃は微笑む
その分辛いことがあって、苦しいことがあって、大変だった。と一言で片づけられないけれど
でも、だからこその成長を得られた
もうすぐだ
もうすぐ、全部終わらせることが出来る
天乃「……そのためにも、今は頑張って」
- 605 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/19(日) 19:02:58.34 ID:plMQnGVKo
-
友奈がここまで落ち着いているのは
やっぱり、穢れを引き受けたことがあるからだと天乃は考える
穢れを引き受けたこと、一度は母乳を口にしたことがあること
それによって、流れ込んでくる穢れの力をどう受け入れればいいかを体が分かっていたのだ
だから、すんなりと受け入れ、自分の力へと変えている
天乃「でも……」
それはある程度分かっていたことだ
でも、友奈が落ち着きははっきり言って特別
眠りにつくのも穏やかで
眠ってからも穏やかで
天乃「あれ、かしら」
穢れの力を穢れと思わず
天乃の力として信頼して受け入れているから
力もそれに呼応してくれているのかもしれない
天乃「私の力は、浮気性なのかしら」
だとしたら、自分もそう言うことになるのだが。
それに気づいて苦笑した天乃は友奈の額にキスをする
天乃「あるいは、友奈たちが婚約者だから……なんてね」
- 606 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/19(日) 19:32:47.05 ID:plMQnGVKo
-
友奈に力を与え、今ここで眠っている以上
ここから離れるわけにはいかない
天乃「…………」
夏凜達の様子は精霊のみんなが確認してくれる
神樹様の状況などは、
九尾や沙織、水都に聞けばある程度は分かるが完全ではない
ふっと……息を吐く
友奈が大丈夫なら夏凜は当然東郷も大丈夫だろう
友奈に施したことも含め
みんなと話すべきだろうか
天乃「両足が無事なら、おんぶも抱っこもできるんだけど」
理想としては、だけど。
今の天乃にはそんなことが出来るほどの力はない
はっきり言って貧弱
まるでお姫さまだ
1、精霊
2、イベント判定
↓2
- 607 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 19:33:49.75 ID:lcGfzNj1O
- 2
- 608 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 19:37:03.64 ID:wk5LfUQi0
- 2
- 609 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/19(日) 19:38:15.70 ID:plMQnGVKo
-
01〜10 沙織
11〜20 風
21〜30 九尾
31〜40 東郷
41〜50 樹
51〜60 千景
61〜70 歌野
71〜80 大赦
81〜90 夏凜
91〜00 若葉
↓1のコンマ
- 610 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 19:38:46.27 ID:GABVjpRg0
- あ
- 611 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 19:38:52.34 ID:wk5LfUQi0
- あ
- 612 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/19(日) 19:41:20.85 ID:plMQnGVKo
-
では少し中断とさせていただきます
21時半ごろまでに再開できればと思います
- 613 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 19:54:06.89 ID:lcGfzNj1O
- 一旦乙
勇者を救える久遠さんのおっぱい…ゴクリ
- 614 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/19(日) 21:24:19.48 ID:plMQnGVKo
-
ではもう少しだけ
- 615 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/19(日) 21:50:19.42 ID:plMQnGVKo
-
友奈の愛らしい寝顔はまさしく日常で
天乃はただ眺めているだけで、時間を流していく
夏凜達も気にはなるが
若葉達が姿を見せないということは
良くも悪くも大きな変化はないということだ
友奈が居なくなっていることは、逆に伝えてくれていることだろう
もしかしたら、千景が。
呆れながら東郷達に報告する千景を思って苦笑する
そういう報告はしてくれるのに
友奈に母乳を飲ませた―力を与えた―ことは黙っていてくれる
話すべきことだと天乃が言わない限りは下手に語ることはない
けれど、彼女は違う。
九尾「………」
天乃「咎めに来たの?」
九尾「いや、悪くはない判断じゃろう」
- 616 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/19(日) 22:22:00.49 ID:plMQnGVKo
-
九尾「こ奴らは乃木の娘と違って、大きな影響が出ないという判断は間違っていない」
天乃「ならやっぱり、友奈に溶け込みやすいのはそれが理由?」
九尾「いや、それはまた別の話じゃろうな。最も、主様が考えていたこともあってはいるじゃろうが」
ふむ……と
いつもの考える素振りを見せた九尾は
その悩まし気な表情のまま友奈を一瞥する
何か言いたげな瞳だけが動き、紐は強く結ばれた
九尾「人間には病は気から。という便利な言葉があると聞くその類じゃろう」
天乃「適当なこと言っちゃって」
九尾「結果はどうであれ、力を確実に取り込むのに重要なのは否定ではなく肯定じゃ。間違ってはおらぬ」
天乃「知ってるわ……友奈は無事だった。それで充分よ」
九尾「じゃが、あくまでその娘だからこそと考えておくほうが良かろう」
希望を持たないのはダメだが持ちすぎてもいいことはない
適度な緊張感がなければ、余計な失敗を招くことになる
九尾「あまり、甘く見る出ないぞ」
天乃「うん……そうね」
- 617 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/19(日) 22:47:55.27 ID:plMQnGVKo
-
九尾とて、何も出ばなを挫きたいわけではない
だが、世界が良いことが起きた後に
続けて良いことがあるような優しさに満ちたものではないことを九尾は良く見てきた
陽乃の時代はもちろん
陽乃の後の時代もだ
ずっと、ずっと……報われない世界というものを見続けてきた
だから、九尾は希望だけを口にすることはない
九尾「もちろん、三好や東郷は主様の力を受け入れても問題なかろう」
そういった九尾は
ついでに言うのならば。と、付け加える
九尾「純正な犬妹。あの小娘は神聖さが薄いからのう。姉よりは軽いはずじゃ」
天乃「そう、なの?」
九尾「間違いない……が、安全とは言えぬ」
保証は出来ない
あくまで、風よりは安全であろうというだけだ
天乃「………」
1、ありがとう。参考にしておくわ
2、友奈が大丈夫なのは私の婚約者だからではないの?
3、みんなはどうなの? 神樹様は?
4、ねぇ……友奈繋がりで、高嶋さんのことを聞いてもいいかしら
↓2
- 618 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 22:50:18.64 ID:lcGfzNj1O
- 1
- 619 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 22:52:06.26 ID:zWh6G+B9O
- 4
- 620 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/19(日) 22:57:56.13 ID:plMQnGVKo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
東郷「高嶋さんって、郡さんが彼女って言っていた子よね?」
千景「言ってないわ」
東郷「エロ可愛かったって」
千景「言ってないわ」
東郷「……神樹様に寝取られたって」
千景「待って、その話は知らないわ」
- 621 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 23:10:17.22 ID:jUEszp9UO
- 乙
友奈ちゃん無事だったか…穢れに負けない辺り流石だ
あとくあゆシリーズでは千景も滅多に話題にしないせいか高嶋さんだけ出番がほとんどないままだったな
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 23:58:05.51 ID:D3ndZgxxO
- 乙
掘り下げ辛い感じではある設定してるからなあ
- 623 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 03:59:41.68 ID:vvMwclPqO
- 乙
神婚って形になって出番ちょっとでもあんのかな
- 624 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/20(月) 20:40:49.52 ID:OD3/VNjGo
-
では少しだけ
- 625 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 20:51:45.59 ID:9DaoasaIO
- きてたー
- 626 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/20(月) 20:56:21.10 ID:OD3/VNjGo
-
天乃「ねぇ……友奈繋がりで、高嶋さんのことを聞いてもいいかしら?」
九尾「西暦の小娘かや? なんじゃ急に」
天乃「千景から少しだけ話を聞いたし、若葉達の記憶を戻す際に垣間見たからある程度は知ってるけど、気になって」
九尾「ふむ……」
あまり関係ない話なんだけどね。と
天乃は自分の好奇心に困っているかのような笑みを浮かべて、友奈を見る
借り受けた記憶の中の高嶋友奈と言う少女
似てはいるが、別の存在であることは明白
けれど、瓜二つのような姿は何かあるのかと、思って
天乃「九尾なら、何か知ってるんじゃないの?」
九尾「妾もすべてを知っているわけではないが……そうじゃな。知らぬわけでもない」
懐かしむのは陽乃さんのことがあるからか
それとも、高嶋友奈と言う少女に対してか
目を細めた九尾は友奈の髪を撫でる
天乃「……高嶋さんと何か?」
九尾「いや、似てはいるが違うと。思うてな」
- 627 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/20(月) 21:15:26.57 ID:OD3/VNjGo
-
さらりと払われる前髪
頬に触れ、くすぐったそうにする友奈は
軽く寝返りを打つ
九尾は手から離れた友奈を目で追って、息を吐く
九尾「……高嶋友奈が戦死したことは知っておろう」
天乃「ええ。若葉の記憶で感じたわ」
九尾「じゃが、高嶋友奈の遺体は見つからなかった。なぜかわかるかや?」
天乃「バーテックスに食べられたわけでは……ないのよね?」
記憶の中で若葉話していた相手
上里ひなたの口からは、交戦中に生体反応が途絶えたということ
遺体が発見されていないことが伝えられた
だが、それだけだった
高嶋友奈がどうなったのかまでは分かっていない
九尾「そうならば、結城友奈という存在はここにはおらぬ」
天乃「友奈が? どうして? 関係あるの?」
- 628 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/20(月) 21:41:46.44 ID:OD3/VNjGo
-
九尾「高嶋友奈は、神樹に取り込まれたのじゃ」
神婚や、奉火祭と言った儀式的なものではなく、
己を守り、命を賭した勇者の魂を保護したと九尾は言う
九尾「バーテックスに食われた人間はどうなるか。知っておるかや?」
天乃「…………」
得られた記憶の断片
そこにあるのは、食い殺された人々の遺骨
しかし、九尾が聞いているのはそんな単純な話ではない
天乃の答えを待たずに、九尾は口を開いた
九尾「魂までも喰われる。そして、二度と戻ってくることは出来なくなる」
天乃「地獄に行くなんて、そんな生易しいことじゃないのね……」
輪廻の果てに、もう一度産まれてくることは出来ない
本当の意味で死を迎えてしまうことになる
九尾「それを避けるためかどうかは分からぬ。じゃが、神樹は高嶋友奈の魂を己の中に取り込んだ」
天乃「でも、バーテックスに食べられてしまうのとは別。なのでしょう?」
渦中の友奈を見つめて、天乃は問う
高嶋友奈と似ている結城友奈がいるのだから
そうはならなかったはずだと、天乃は願う
- 629 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/20(月) 22:14:10.69 ID:OD3/VNjGo
-
九尾「そうじゃな。高嶋友奈を取り込んだことで、その魂はこの世界に満ちている」
その結果が、結城友奈と言う少女
かつて、久遠家、弥勒家両名と強く関わりのあった赤嶺家の少女
その少女たちは普通の子供とは違って特別だった
その特別こそが、高嶋友奈を取り込んだことによる世界への影響
九尾「おかげで、この世界には高嶋友奈の魂を持つ少女が産まれるようになっておるからのう。まったくの別ものじゃ」
心配することはないと語った九尾は
くつくつと笑い、おもむろに笑い声を忍ばせる
高嶋友奈の魂が今もなお生を受けられることは良いことだと思っている一方で
どこかで、良く思っていないのだと感じる表情だった
九尾「知らぬじゃろうが、時折現れる逆手を打つ子供にはあるものが与えられた」
天乃「友奈。でしょう?」
九尾「くふっ、そう。そうじゃ。友奈という名じゃ」
ほんの少し驚いたように
でも、悟られまいとしているかのように
友奈と言う名は、大赦の人間が高嶋友奈にあやかって付けているものであり、
神聖さがあるかどうかは微妙だと、嘲笑する
九尾「じゃが、名の通りそこに高嶋友奈の魂の欠片はある。大赦は友奈因子と呼んでおるが……確かに、そこにある」
- 630 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/20(月) 22:38:04.92 ID:OD3/VNjGo
-
九尾「結城友奈が穢れに耐性があるのもそれが理由じゃろう」
天乃「天の逆手だったかしら? 高嶋さんが宿していた力の一つ」
九尾「そうじゃ。高嶋友奈も悪しき力を持っていた」
悪しき力と言っても呪詛の一種とされているというだけであり
神殺しの力となっている天乃の力とは全く異なるが。
九尾「それがあるからのう。三好の娘とも変わらぬじゃろうて」
その点で言えば、巫女と勇者の素養がある東郷美森に関しても、
通常に比べて耐性があることだろう
ある意味、以前の穢れを耐えられたのは
そういった部分があったことが大きいかもしれない
九尾「……高嶋友奈はけして不幸な死ではなかった。報われぬものではなかった。と。あえて言っておこう」
天乃「貴女にしては、優しい言葉ね」
九尾「妾ではない。陽乃の言葉じゃ」
そこに高嶋友奈を見ているのかもしれない
九尾はそうっと友奈の頬を撫でて、微笑む
それはとても優しい……表情だった
- 631 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/20(月) 22:38:55.78 ID:OD3/VNjGo
-
√ 2月3日目 夕 (病院) ※土曜日
01〜10
11〜20 大赦
21〜30
31〜40 樹
41〜50 夏凜
51〜60
61〜70
71〜80 友奈
81〜90
91〜00 東郷
↓1のコンマ
- 632 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 22:39:44.64 ID:+Y8tKA8rO
- あ
- 633 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/20(月) 22:49:00.81 ID:OD3/VNjGo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
東郷「思ったのですが」
天乃「うん?」
東郷「……陽乃さんと言う方も久遠先輩なんですよね」
友奈「それは、さすがに駄目だよ」
樹「あっ、友奈さんが本気の顔してる」
夏凜「流石に冗談が過ぎたわね。痛い目見なさい」
- 634 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 22:56:56.12 ID:+Y8tKA8rO
- 乙
陽乃友奈、天乃高奈とかいう取り違えの組み合わせでどうなるか見てみたい
- 635 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 22:58:34.28 ID:9DaoasaIO
- 乙
高嶋さん…人知れず友奈ちゃんを守ってくれていたのかな
そして安定のとーごーせんせーとの落差よ
- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/21(火) 01:42:35.32 ID:jc7WdB5ZO
- 乙
久遠さん組と友奈組のスワッピングか
東郷さんじゃないけど夢が広がるな
- 637 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/21(火) 21:06:42.09 ID:zUo+XwaFo
-
では少しだけ
- 638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/21(火) 21:11:24.03 ID:P+0SLFMiO
- あいよ
- 639 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/21(火) 21:27:22.73 ID:zUo+XwaFo
-
√ 2月3日目 夕 (病院) ※土曜日
天乃「この様子だと、今日一杯はお休みになりそうね」
そっと友奈の頬を撫でて、天乃は呟く
朝、力を分け与えてからずっと眠ったままの友奈
触ると反応はあるが、目を覚まさない
幸いにも、穢れの力を与えられた影響で苦しむことや
祟りによって魘されることも無くなってはくれたけれど
夜か、明日の朝以降にまで掛かるかもしれないと天乃は考えていた
耐性があるとはいえ、適応には時間がかかるからだ
天乃「……せっかく、傍に居るのにね」
友奈「すぅ……」
天乃「ふふっ、でも悪いけれど、私は少し嬉しいわ」
幸せそうな寝顔だから
穏やかなままでいてくれているから
だから嬉しいと、天乃は申し訳なさそうに言って
静かに抱き寄せた
- 640 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/21(火) 21:41:31.28 ID:zUo+XwaFo
-
天乃「祟りは、きっと相変わらずなのよね」
千景たちがこないということは悪化していないということで
夏凜達がこないということは良くなっているわけでもないということ。
友奈が落ち着いているのは、あくまで天乃の力を与えたからであって
勇者部自体に降りかかっている祟りが鎮まっているわけではない
バーテックスと、それを率いる天の神
攻め入ってこないのは祟りを与えているから……なんて、生易しい理由ではないだろう
天乃と、天乃の精霊による祟りへの妨害
夏凜達勇者達のめげない強い心
それを感じてなお、そんな甘い考えを持っていてくれるのだとしたら
世界は今頃、壁に囲まれることのない安寧を取り戻していたことだろう
天乃「天の神は、きっと手強いわ」
友奈「ん……すぅ……すー」
天乃「苦戦するなんて話じゃない。きっと、大型バーテックスなんて比較にすらならないわ」
- 641 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/21(火) 22:03:34.90 ID:zUo+XwaFo
-
悲観すべきではない
だが、甘く考えて良いことではないと天乃は顔をしかめる
バーテックスの集合体である大型バーテックス
大赦が付けた名は、レオ・スタークラスター
しかし、天の神はそれを従えているような存在だ
バーテックスと天の神の関係を、
天乃とその精霊に当てはめれば、分かりやすいだろう
天乃は九尾達の力のすべてを扱うことが出来る
天の神もきっと、同じように扱えることだろう
単体でも強力な力を、より完璧に、凶悪に
天乃「間に合わなかったら最悪ね」
祟りに苛まれた状態ではまともに戦うことは難しいだろう
その状態で敵対して勝てる相手ではない
そこまで考えて、天乃はほう……と、息を吐く
日常の象徴のような、寝顔を見つめる
天乃「大丈夫。間に合うわ……きっと」
1、精霊
2、イベント判定
↓2
- 642 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/21(火) 22:06:03.02 ID:zKtlpL5J0
- 2
- 643 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/21(火) 22:07:25.59 ID:P+0SLFMiO
- 2
- 644 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/21(火) 22:27:18.12 ID:zUo+XwaFo
-
01〜10 風
11〜20 九尾
21〜30 千景
31〜40 夏凜
41〜50 球子
51〜60 歌野
61〜70 若葉
71〜80 大赦
81〜90 沙織
91〜00 おねえちゃん
↓1のコンマ
- 645 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/21(火) 22:29:25.05 ID:P+0SLFMiO
- あ
- 646 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/21(火) 22:36:11.49 ID:zUo+XwaFo
-
では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
風「友奈が寝てる横で抱かれる気分はどう?」
天乃「……何言ってるの?」
風「ちょっと、さ。東郷ほどじゃないけど、あたしも色々溜まっててね」ペロッ
天乃「っ」
風「……ん、エッチな味」
樹「お姉ちゃんが壊れたっ!」
夏凜「どんまい」
- 647 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/21(火) 22:46:48.44 ID:P+0SLFMiO
- 乙
続いて風先輩のターンか
思えば大ケガしたり精神的に追い詰められたりで色々苦労してたもんなぁ…
- 648 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/21(火) 22:55:32.17 ID:SQz6GHebO
- 乙
たまには風のワガママも聞くのも悪くないぞ
- 649 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/22(水) 22:54:41.87 ID:5zTf9ZQro
-
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
再開は明日、通常時間から
- 650 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/22(水) 23:06:26.15 ID:hCrJDAyfO
- 連絡乙ですー
風先輩とはどんなやりとりするのだろうか
- 651 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/23(木) 21:11:00.57 ID:dHrL38VKo
-
では少しだけ
- 652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/23(木) 21:21:48.24 ID:Wk56AnsPO
- きてたか
- 653 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/23(木) 21:56:35.15 ID:dHrL38VKo
-
風「昨日からいないかと思えば……」
夕方になって病室に訪れた風は、
分かってはいたけど。と、笑いながら友奈を見る
相変わらずぐっすりな友奈は天乃を抱くほどに近くて
甘えているようにも見える
風「ずっと一緒にいた?」
天乃「ええ、昨日の夜からね」
風「……やった?」
天乃「何言ってるのよ」
風が何を言いたいのかは、分かっている
えっちなことをしたのかと聞いてきたのだ
冗談っぽいと言うべきか
風は悪だくみをしているように見えて
天乃は苦笑交じりに、問いかけて首を振る
天乃「してないわ」
風「してない? 夜に行ったのに?」
天乃「ええ。私も友奈もそこまでの余裕はなかったから」
- 654 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/23(木) 22:18:42.92 ID:dHrL38VKo
-
風「そっか……まぁ友奈だし無理強いはしないわよねぇ」
天乃「うん、だから安心して横においておけるわ」
東郷ならもしかするかもしれない
年相応の可愛らしい寝顔を見せる友奈を横目に、
大親友たる東郷の破廉恥への情熱を思い返して、苦笑い
東郷は天乃を第一に考える一方で
そういったことへも全力で取り組んでいて
女子中学生にしては非常にレベルが高い
横文字が云々と言うのに
パソコンを使いこなして情報量で優位に立つから手に負えないのだ
もっとも、東郷も友奈たちと同じで
天乃が断ったりしたときに無理強いしてくるようなことはないけれど。
天乃「樹達だって、無理やりはやらないでしょ?」
風「ん〜……溜まってなければ」
天乃「溜まるって何が溜まるのよ」
風「性欲?」
天乃「私に聞き返さないで」
- 655 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/23(木) 22:54:45.27 ID:dHrL38VKo
-
天乃「そんなことより、どうしたの?」
まさかえっちな今年に来たわけじゃないでしょ? と、続ける
友奈も恋人の一人で公認とはいえ
眠っているすぐ横でエッチなことなんて出来ない
カーテンで遮られているだけで
みんなのいる病室で出来るのに今更ではあるのだが。
同じベッドにいるのはさすがに避けたい
天乃のそんな気持ちを知ってか知らずか
風は笑いながら「違う違う」と否定する
風「祟りが少し軽くなったから顔を見に来たのよ」
天乃「部屋の外まで安全とは限らないのよ?」
風「分かってるけど、友奈もいなかったし」
独り占めされるのが嫌ではないが、ちょっぴり羨ましいと思ってしまう
警戒しすぎて会えないというのも、それはそれでなんだか気持ちが晴れない
風「友奈だって、ずっと一緒にいたんでしょ? 寝てるけど」
1、友奈には力を渡したのよ
2、風も一緒に寝たかった?
3、体は本当に平気なの? みんなも?
4、園子はどう? 挑戦できそうな感じだった?
↓2
- 656 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/23(木) 22:55:53.66 ID:Wk56AnsPO
- 4
- 657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/23(木) 22:56:02.09 ID:MXOFSTEAO
- 4
- 658 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/23(木) 23:28:49.02 ID:dHrL38VKo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
東郷「挑戦……」
東郷「ついに過激なことするんですか……!?」
天乃「ううん、力を渡せるかどうかよ」
東郷「あ、そんな真面目に答えていただかなくても……」
風「東郷には突っ込まないのが正攻法だったのね」
- 659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/23(木) 23:35:43.33 ID:Wk56AnsPO
- 乙
いつ悪いことに遭遇するか分からん以上やれるのならなるべく早く済ませておきたいよなぁ
- 660 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/24(金) 00:19:28.37 ID:aGuzfMBfO
- 乙
園子の準備が出来次第もともとやる予定だったしな
- 661 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/24(金) 21:55:00.59 ID:dzJqGeIHo
-
では少しだけ
- 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/24(金) 21:57:11.86 ID:HqOE0q25O
- よっしゃ
- 663 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/24(金) 22:31:49.60 ID:dzJqGeIHo
-
天乃「ええ、まぁね……神婚の件もあったから」
思うところがあったのよ。と
天乃は優しく言って、友奈から風へと目を向ける
天乃「話は変わっちゃうけど、調子良いのよね? 風」
風「今朝とかに比べれば、断然」
まだ多少、祟りに苦しめられてしまった感は否めないけれど、
死を感じさせるほどの苦しさなんて物はなくて
尾を引く程度の痛みに触れるように、風は自分の胸に手を当てる
祟りの痣が刻まれている場所
そこが最も痛み、熱を持つ
天乃「大丈夫?」
風「平気、ちょっと違和感が残ってるだけだから」
天乃「無理はしないでね」
風「ん、分かってる」
天乃「……ところで、園子はどう? 挑戦できそうな感じだった?」
- 664 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/24(金) 23:07:34.54 ID:dzJqGeIHo
-
風の口から最初に漏れたのは、「あぁ……」というあまり良くないことを思い出したため息
出来る限りいい方向に運ぼうとしているのが分かる、思案の数秒間
天乃へと向かない目はどこかを彷徨い、
やがて、天乃へと動く
風「そうねぇ……ここに来るほどの余裕はなかったわ」
天乃「やっぱり、重いのね?」
風「あたしたち以上に満開してたから……」
頷きながら風は考えを述べて、顔をしかめる
満開をしていればしているほど捧げた供物は多く
神樹様の力による補填の総量は増えてしまう
それゆえの弊害
風「でも、回復はしてるから、明日なら大丈夫なんじゃない?」
天乃「明日……」
風「万全でやりたいでしょ?」
- 665 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/24(金) 23:53:34.32 ID:dzJqGeIHo
-
天乃「そうね。出来る限り万全じゃないと」
園子でやる理由を考えれば、
その不安定なコンディションも加味するべきと言うか、
含めてやるのが最も確実な結果になることも事実ではあるのだが
しかし、そこまでしていたら身が持たない
あくまで、一番条件の悪い園子の最善の状態で試し、
それを踏まえて風たちに適用すると言うのが今回の目的だ
天乃「明日……それなら、まだ時間は大丈夫。かしらね」
風「このタイミングで狙われたら最悪どころじゃないけど……そこは祈るばかりよねぇ」
天の神とて祟りを与えて満足し、ふんぞり返ってるわけではない
何かしらの手は打ってくることだろう
神婚はその手を打たれるよりも前であることが望ましく
神婚の儀をせかしてこない現状ではまだ猶予があるのでは。と
風は沙織たちと話した考えを述べる
天乃「だと良いんだけど……向こうが隠してるっていう可能性も捨てられないのがね」
風「大赦? バーテックス?」
天乃「分かってて言ってるわね?」
- 666 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/25(土) 00:18:15.08 ID:C8g+UvxCo
-
風は、敵であるバーテックスからではなく、
先に大赦の名前を出してきた
それを聞いて分かってて言っているだろうと言う天乃に、風は苦笑いで答える
世界のことを考え、大のための小を切り捨てるという【大人】の考え
それ自体は、視点を変えれば絶対的な誤りではないかもしれない
だが、風達にとっては間違いでしかなくて
だから、不信感は拭えない
風「ギリギリになってから求めてきそうじゃない?」
天乃「否定は出来ないけど……」
考えさせて。という話をしている以上
ギリギリになって求めれば受けざるを得ないのではないか
そんな邪まな考えを持たないとは限らない
そんなことはないと、信じたいけれど。
天乃「大丈夫よ。もしもそうなら沙織たちの耳にも入るはず」
風「そう、よね」
流石に邪推が過ぎるわねと
風は困ったように呟いた
- 667 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/25(土) 00:20:07.01 ID:C8g+UvxCo
-
では、途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
- 668 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 02:30:15.04 ID:2TPBPgCuO
- 乙
決行は明日!
- 669 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 05:11:20.70 ID:v6XdPgBxO
- 乙
早くそのっちを助けてあげたいな
- 670 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/25(土) 20:38:12.62 ID:C8g+UvxCo
-
では少しだけ
- 671 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 20:41:48.22 ID:JUMXMuYrO
- いえす
- 672 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/25(土) 20:58:09.13 ID:C8g+UvxCo
-
√ 2月3日目 夜 (病院) ※土曜日
01〜10 夏凜
11〜20
21〜30
31〜40 友奈
41〜50
51〜60 沙織
61〜70 風(継続)
71〜80
81〜90
91〜00 大赦
↓1のコンマ
- 673 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 20:59:04.75 ID:JUMXMuYrO
- あ
- 674 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/25(土) 21:18:08.79 ID:C8g+UvxCo
-
√ 2月3日目 夜 (病院) ※土曜日
朝だろうが、夜だろうが
関係なく静まり返っているはずの天乃がいる特別な病室は
昨日と今日に関しては、友奈がいる
そのおかげか、明かり以上に明るく感じて
人肌以上の温もりを感じる
友奈「zzzz」
天乃「ふふっ」
友奈「ん……」
天乃「……どんな夢を、見てるのかしら」
苦しんでいないし、うなされてもいない
ならきっと、悪くはない夢だ
自分はその夢にいるのだろうかと、天乃は友奈の頬に触れる
天乃「かわいい」
普段も、今も
えっちなことを知ってもあどけなさの残る友奈は
まだまだ、子供に見えて
天乃は一人、大人びた笑みを浮かべる
- 675 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/25(土) 21:33:02.57 ID:C8g+UvxCo
-
天乃「こんな、子供っぽかったかしら」
穢れが増幅していたころや、逆に不足していた頃に芽生えていた性的欲求も
今は大分収まって、純粋な目でみんなを見ることが出来るようになった
しかし、母親となったからだろうか
以前よりも子供に感じるような気がして、問う
愛らしいのは変わらない
好きだと思うのも変わらない
でも、それは母親目線なのかもしれない
天乃「それとも、友奈が寝顔が子供なのかしらね」
友奈「んぅ……すー……すー……」
天乃「ふふっ、可愛い」
もし、これが母親としての物なら
色々なことが変わってくるだろう。と、天乃は思う
1、精霊組
2、イベント判定
↓2
- 676 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:34:38.29 ID:JUMXMuYrO
- 2
- 677 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:35:22.91 ID:LqRM+KVq0
- 2
- 678 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/25(土) 21:45:21.92 ID:C8g+UvxCo
-
01〜10 友奈
11〜20 東郷
21〜30 樹
31〜40 若葉
41〜50 千景
51〜60 九尾
61〜70 沙織
71〜80 大赦
81〜90 球子
91〜00 歌野
↓1のコンマ
- 679 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:46:20.05 ID:jCOgqS/J0
- ん
- 680 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:48:29.34 ID:JUMXMuYrO
- 友奈ちゃんめっちゃ甘えてくるなぁ
- 681 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 22:06:14.47 ID:PGiv9MXUO
- ずっと甘えられなかったからなあ
- 682 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/25(土) 22:17:56.20 ID:C8g+UvxCo
-
友奈「ん……ぅ?」
天乃「ぁ」
友奈「………」
友奈の瞼がゆっくりと開いていく
瞼が開いただけで、覚醒しきっていないぼーっとした瞳が見える
友奈「………」
天乃「友奈?」
なにも反応してくれなくて
九尾か誰かが体を操っているんじゃないか
そう思って声をかけると
焦点があっていない友奈は髪を引かれたような動きで天乃の顔を見て、また戻る
友奈「天乃先輩……」
天乃「え?」
友奈「……っ!」
一言名前を呼んで、はっと目を見開く
彷徨っていた瞳に意思が宿って体が急激に熱を持つ
友奈「くっ久遠先輩!?」
天乃「それ以外に見える?」
友奈「見えないですけど……でも、あっ、そうだった」
- 683 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/25(土) 22:38:33.24 ID:C8g+UvxCo
-
どうしてここにと言いかけた友奈はその理由を思い出して、口を閉じる
天乃がここに来ているのではなく、自分がここにきているのだと。
不安になって、寂しくなって、こっそり会いに来て
祟りに苦しまなくて済むようにと、力を与えて貰って
そこから……記憶がない
友奈「今、いつですか?」
天乃「日は跨いでないけど、夜よ」
友奈「じゃぁ、その間?」
天乃「ええ。ずっと眠っていたわ」
友奈「寝てた……」
友奈としては気を失ってしまった感覚だが、
天乃からしてみれば、眠りについたという感じで
寝落ちですね。と、友奈は困ったように言う
- 684 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/25(土) 22:42:59.84 ID:C8g+UvxCo
-
天乃「身体はどう? 変なところはない?」
友奈「えっと……」
とりあえず、ベッドから降りてみる
足は問題ない、手も問題ない
声は出ていたし、触れている感覚も問題はなかった
胸元の痛みもない
けれど。
友奈「……印は、残ってます」
天乃「体は熱くない? 息苦しさとかも平気?」
友奈「は、はいっそれは、もう」
熱がないと言えばうそになる
でもこれは健全な熱だ
悪さはしない
天乃「そう……なら、一先ずは安心。かしら?」
友奈「そうですね」
天乃「…………」
- 685 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/25(土) 23:03:58.77 ID:C8g+UvxCo
-
力を分け与えても友奈の体調に問題がないのは幸いだったが、
天乃は同じタイミングで風達に対しての祟りの影響が消えたのが気がかりで顔をしかめる
もしも効果はなくて
ただ治まってくれただけだったら?
その疑いが晴れないのが、怖い
もしそれを狙って天の神が祟りを引いていたら?
わざと、天乃の力が確実な手段ではないという不安を与えるためにやったのだとしたら?
踏み躙ってしまえば簡単な不安の種からは、すでに芽が出ている
希望を糧に、それは育つ
花を咲かせてしまったら……終わりだ
天乃「飲み物とか、飲んでも大丈夫かしら。吐いたりしない?」
友奈「つばは飲んでも平気です」
天乃「食べ物は? 運動は?」
友奈「大丈夫、かと」
こみあげてくるようなものはない
狭い場所ではあるけれど
少し歩いたり、ストレッチ程度の運動をしても体に違和感は感じない
友奈「ほら、大丈夫ですっ」
- 686 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/25(土) 23:21:48.76 ID:C8g+UvxCo
-
安堵を感じさせない天乃に対して、
友奈は正反対に明るい笑みを見せる
自分の体のことだから
大丈夫なんだと、精一杯に
もちろん、天乃の力だけなら絶対に大丈夫だと言える
だが、天の神の祟りもあって絶対とは言えない
天乃「そうね。そう、思いたいわ」
友奈「何か駄目なんですか?」
天乃「絶妙なタイミングで風達の影響も鎮まったのよ」
友奈「だから、だめかもしれないんですか?」
天乃「私の力は関係ない可能性もあるの」
九尾が言ったことだし、
穢れが神樹様も天の神も関係なく寄せ付けようとしないものであることは周知の事実
でも、タイミングがあまりにも絶妙で。
そいう口にした天乃を見つめる友奈は、触れていた自分の胸元でぎゅっと握り拳を作る
そこにはまだ、印が刻まれたままだけれど……でも
友奈「私は、久遠先輩の力が守ってくれてるように感じてますけど……それじゃ、だめ、ですか?」
友奈はそう思うのだと、伺うように口にした
- 687 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/25(土) 23:29:29.62 ID:C8g+UvxCo
-
では、途中ですがここまでとさせていただきます
明日は出来ればお昼頃から
東郷「久遠先輩が母親?」
沙織「娘が母親と性的な行為をするって……胸が躍るね」
東郷「つまり、きじょ――?」トントン
樹「……」ニコッ
東郷「い、樹ちゃん? その鞭、どうするの?」
樹「歌野さんに習ってるので大丈夫ですよ。もっとも、エネミーに対しての扱い。ですけど」
- 688 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 23:32:14.75 ID:VEYdyp2mO
- 乙
友奈が元気になってよかった
- 689 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 23:40:31.55 ID:JUMXMuYrO
- 乙
変態たちにとうとう樹ちゃんがキレたw
それはともかく天の神の得たいの知れない行動が気になるな
- 690 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 12:53:41.74 ID:ufaqjTIQo
-
では少しずつ
- 691 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 12:56:33.22 ID:hseT34uNO
- よしきた
- 692 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 13:52:27.32 ID:ufaqjTIQo
-
天乃「友奈……」
希望に甘えていられる状況じゃない
そう続けようとした思考を停止して、飲み込む
友奈はポジティブな子だが、
以前とは違って、何でもかんでもそう捉えようと努めるわけではなくなって
良くも悪くも考えて
今必要な考えを持とうとするようになった
それでも、天乃の力のおかげだと言っているのだ
天乃「それだと、まるでお呪いみたいだわ」
友奈「良いと思います、お呪いっ」
天乃は【まじない】は【のろい】とも言うと思い返したが、
そんな意地悪は言わずに微笑むと、友奈も嬉しそうに笑顔を浮かべる
友奈「お守りとも言えるんじゃないですか?」
天乃「使えるのは一回限りだけど、大丈夫?」
友奈「最後まで使わないので、大丈夫です」
ラスボスまで温存して、最後の最後で使う秘密兵器
元気よくそういった友奈だが。
予定では、次こそがそのラスボスとの闘いである
- 693 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 14:14:24.04 ID:ufaqjTIQo
-
友奈「神婚、しちゃうんですよね?」
天乃「それをトリガーとする必要があるから、どうしても。ね」
友奈「………」
友奈は反対をしなかった
それは、天乃にはそれをしなければならないだけの理由があると思っていたし
ただ単に、犠牲になるつもりではないと言う信頼があったからだ
だがもし、それ以外の方法があったのなら
天乃以外の誰かでもいいといいのであれば
してもいいなどとは、言えなかっただろう
友奈「あの、神様。と、なんですよね?」
天乃「ええ、神樹様とするのよ」
友奈「えっと……その」
天乃「?」
友奈「………」
頬が赤らむ
眉間にしわが寄って行って、悩みが露見する
天乃を見ていた目が、下を向く
友奈「それって、あの……悪五郎さんみたいな感じじゃ、ないですよね?」
- 694 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 14:28:28.42 ID:ufaqjTIQo
-
天乃「五郎くん?」
友奈「は、はい……」
聞き返すと、
さっと顔を背けた友奈をじっと見つめて、考えを探る
気恥ずかしさに染まった頬、引き締められた唇
答え次第ではやっぱり。と、反対しかねないような雰囲気
天乃は少し考えて「あぁ……」と思う
神樹様が、交流のための手段として
悪五郎のような人の形をとるのではないかと思っているのだ
そうなるかならないかで、関わり方は変わってくるだろうから
天乃「なるほどね」
友奈「分からないですよね」
天乃「そうねぇ……五郎くんはあくまで私の精霊としての具現化だったから」
神樹様が同じようにできるとは限らない
もっとも、神様なのだから何でもありではあるのだろうけれど。
1、でも、友奈が心配してるように子供産まされることはないと思うわ
2、神婚とは言うけど、私は本当に結ばれるつもりはないから安心して
3、本当は、先に結婚したいんだけどね
4、意外に友奈にも独占欲あるのね
↓2
- 695 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 14:35:48.21 ID:hseT34uNO
- 2
- 696 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 14:37:18.27 ID:laJR8ulBO
- 1
- 697 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 14:51:09.58 ID:ufaqjTIQo
-
天乃「でも、友奈が心配してるように子供産まされることはないと思うわ」
友奈「そ、そんなことまで考えてないですっ」
天乃「エッチなことするかもとは考えたでしょ?」
友奈「それは……その」
考えましたけど。
囁き程度の声で答えた友奈は
図星だったからか目を合わせようとはせず、赤みがかっていく
羞恥心を感じる友奈の反応に、天乃は意地悪な笑い声をこぼす
天乃「ふふっ、大丈夫よ」
そんなことにはならないし、させない
西暦時代には、神によって処女懐胎させられるという話もあったが
神樹様がそうさせることはないと思いたい
天乃「…………」
友奈に与えられた友奈因子と言う高嶋友奈の魂の欠片
それが似ているようなもののような気はするものの
天乃は首を振って、考えを払った
- 698 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 15:14:31.89 ID:ufaqjTIQo
-
天乃「大丈夫、さすがにエッチな要求は拒否するから」
そもそも、そんなことを要求してきたら俗物的過ぎて神ではないような気はするが
そういった問題が多くあった神もいるのだから否定はしきれない
それに、天乃に性的な接触を図るのは不幸にしかならない
最悪の場合、バーテックスを嗾けられる事さえあり得るだろう
天乃「私の体を好きかってさせるつもりはないわ」
友奈「神樹様は、分かってくれるでしょうか?」
天乃「分かってもらうのよ」
そうするしかない
天の神さえ倒してしまえば、
説得しきれずに神樹様の寿命が尽きたとしても問題はないかもしれない
だが、本当の意味で救われたいと願うのなら
色んな事があったとはいえ
これまで人類を守り続けて下さったことに感謝する心が僅かにでもあるのならば
神樹様をただ枯らせるわけにはいかない
天乃「大丈夫、簡単ではないかもしれないけれど……でも、なんとかするわ」
- 699 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 15:43:22.09 ID:ufaqjTIQo
-
友奈「久遠先輩なら、何とかできそうな気はします」
人だって、妖怪だって関係なく仲間に出来ているのだから
神様の説得だって出来るだろうと友奈は思って
でも、だからこそ思う考えを舌の上で転がす
友奈「でも……」
天乃「何か不安なことでもある?」
友奈「いえっ、不安と言うほどのことじゃないんですけど」
天乃「なにかあるんでしょ?」
友奈「その……久遠先輩のことだからまた増やしちゃうんじゃないかなって」
また増やす
その言葉の意味はすぐに分かって、天乃は苦笑する
確かにそう
常識で考えれば増やしすぎている
天乃「流石にこれ以上は増えたりしないし、神樹様はそこまでならないでしょ」
友奈「でも、久遠先輩の説得で九尾さんみたいに人になろうとするかもしれないですよ」
天乃「神樹様自身に、もうそれだけの力は残ってないと思う」
そんな戯れが出来る余裕があるのなら神婚に踏み切ることはなかったはず
天乃「心配しなくても、神樹様に盗られるようなことはないわ」
- 700 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 16:35:15.77 ID:ufaqjTIQo
-
友奈「久遠先輩は、盗られそうです」
友奈は否定して、顔をしかめる
浮かべた困り顔
瞳の奥で、考えが回っているのが見えた
天乃「確かに、今は病弱でそういうイメージがあるだろうけどそんなことないからね?」
友奈「今は、そうなので」
九尾や千景、若葉達がいるから
大丈夫と言えば大丈夫ではあるけれど
万全に近い状態の時だって、
奪われてしまったものはあるのだから
友奈「神樹様にも油断しないでください」
天乃「ええ、分かってるわ」
笑うと、笑い事じゃないです。と、友奈はむっとして
だから、天乃は微笑む
天乃「もし、盗られてしまうようなことがあったら……必ず取り返しに来てね」
友奈「えっ」
天乃「油断はしないし、そうなるつもりはないけど絶対にならないとは言い切れないから」
それでもなったとき、天乃に自力で抜け出す力があるとは限らない
だからと口にする天乃を、友奈は不安げに見つめて、拳を作る
友奈「絶対に、助けます」
そうならないのが第一ではあるけれど
もしも万が一そうなってしまうことがあったら
その時は何が何でも助け出すと、友奈は心に誓って、答えた
- 701 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 16:46:23.01 ID:ufaqjTIQo
-
1日のまとめ
・ 乃木園子:交流無()
・ 犬吠埼風:交流有(みんなの状態、園子)
・ 犬吠埼樹:交流無()
・ 結城友奈:交流有(力の譲渡、大丈夫、助けて)
・ 東郷美森:交流無()
・ 三好夏凜:交流無()
・ 乃木若葉:交流無()
・ 土居球子:交流無()
・ 白鳥歌野:交流無()
・ 藤森水都:交流無()
・ 郡千景:交流無()
・ 伊集院沙織:交流無()
・ 九尾:交流有(高嶋友奈)
・ 神樹:交流無()
2月3日目 終了時点
乃木園子との絆 105(かなり高い)
犬吠埼風との絆 127(かなり高い)
犬吠埼樹との絆 112(かなり高い)
結城友奈との絆 141(かなり高い)
東郷美森との絆 143(かなり高い)
三好夏凜との絆 170(最高値)
乃木若葉との絆 112(かなり高い)
土居球子との絆 59(中々良い)
白鳥歌野との絆 57(中々良い)
藤森水都との絆 49(中々良い)
郡千景との絆 59(中々良い)
沙織との絆 145(かなり高い)
九尾との絆 80(高い)
神樹との絆 ??(低い)
441.85 KB Speed:0.3
↑
VIP Service
SS速報R
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
スポンサードリンク
荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2026/05/10 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)