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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十八輪目】

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698 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 15:14:31.89 ID:ufaqjTIQo

天乃「大丈夫、さすがにエッチな要求は拒否するから」

そもそも、そんなことを要求してきたら俗物的過ぎて神ではないような気はするが

そういった問題が多くあった神もいるのだから否定はしきれない

それに、天乃に性的な接触を図るのは不幸にしかならない

最悪の場合、バーテックスを嗾けられる事さえあり得るだろう

天乃「私の体を好きかってさせるつもりはないわ」

友奈「神樹様は、分かってくれるでしょうか?」

天乃「分かってもらうのよ」

そうするしかない

天の神さえ倒してしまえば、

説得しきれずに神樹様の寿命が尽きたとしても問題はないかもしれない

だが、本当の意味で救われたいと願うのなら

色んな事があったとはいえ

これまで人類を守り続けて下さったことに感謝する心が僅かにでもあるのならば

神樹様をただ枯らせるわけにはいかない

天乃「大丈夫、簡単ではないかもしれないけれど……でも、なんとかするわ」
699 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 15:43:22.09 ID:ufaqjTIQo

友奈「久遠先輩なら、何とかできそうな気はします」

人だって、妖怪だって関係なく仲間に出来ているのだから

神様の説得だって出来るだろうと友奈は思って

でも、だからこそ思う考えを舌の上で転がす

友奈「でも……」

天乃「何か不安なことでもある?」

友奈「いえっ、不安と言うほどのことじゃないんですけど」

天乃「なにかあるんでしょ?」

友奈「その……久遠先輩のことだからまた増やしちゃうんじゃないかなって」

また増やす

その言葉の意味はすぐに分かって、天乃は苦笑する

確かにそう

常識で考えれば増やしすぎている

天乃「流石にこれ以上は増えたりしないし、神樹様はそこまでならないでしょ」

友奈「でも、久遠先輩の説得で九尾さんみたいに人になろうとするかもしれないですよ」

天乃「神樹様自身に、もうそれだけの力は残ってないと思う」

そんな戯れが出来る余裕があるのなら神婚に踏み切ることはなかったはず

天乃「心配しなくても、神樹様に盗られるようなことはないわ」
700 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 16:35:15.77 ID:ufaqjTIQo

友奈「久遠先輩は、盗られそうです」

友奈は否定して、顔をしかめる

浮かべた困り顔

瞳の奥で、考えが回っているのが見えた

天乃「確かに、今は病弱でそういうイメージがあるだろうけどそんなことないからね?」

友奈「今は、そうなので」

九尾や千景、若葉達がいるから

大丈夫と言えば大丈夫ではあるけれど

万全に近い状態の時だって、

奪われてしまったものはあるのだから

友奈「神樹様にも油断しないでください」

天乃「ええ、分かってるわ」

笑うと、笑い事じゃないです。と、友奈はむっとして

だから、天乃は微笑む

天乃「もし、盗られてしまうようなことがあったら……必ず取り返しに来てね」

友奈「えっ」

天乃「油断はしないし、そうなるつもりはないけど絶対にならないとは言い切れないから」

それでもなったとき、天乃に自力で抜け出す力があるとは限らない

だからと口にする天乃を、友奈は不安げに見つめて、拳を作る

友奈「絶対に、助けます」

そうならないのが第一ではあるけれど

もしも万が一そうなってしまうことがあったら

その時は何が何でも助け出すと、友奈は心に誓って、答えた
701 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 16:46:23.01 ID:ufaqjTIQo

1日のまとめ

・   乃木園子:交流無()
・   犬吠埼風:交流有(みんなの状態、園子)
・   犬吠埼樹:交流無()
・   結城友奈:交流有(力の譲渡、大丈夫、助けて)
・   東郷美森:交流無()
・   三好夏凜:交流無()
・   乃木若葉:交流無()
・   土居球子:交流無()
・   白鳥歌野:交流無()
・   藤森水都:交流無()
・     郡千景:交流無()
・ 伊集院沙織:交流無()
・      九尾:交流有(高嶋友奈)
・      神樹:交流無()


2月3日目 終了時点

乃木園子との絆  105(かなり高い)
犬吠埼風との絆  127(かなり高い)
犬吠埼樹との絆  112(かなり高い)
結城友奈との絆  141(かなり高い)
東郷美森との絆  143(かなり高い)
三好夏凜との絆  170(最高値)
乃木若葉との絆  112(かなり高い)
土居球子との絆  59(中々良い)
白鳥歌野との絆  57(中々良い)
藤森水都との絆  49(中々良い)
  郡千景との絆  59(中々良い)
   沙織との絆  145(かなり高い)
   九尾との絆  80(高い)
    神樹との絆   ??(低い)
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 16:48:31.48 ID:Qm7JPFOvO
1日のまとめ久々に見たな
703 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 17:03:14.31 ID:ufaqjTIQo

√ 2月4日目 朝 (病院) ※日曜日


01〜10 大赦
11〜20
21〜30
31〜40 沙織
41〜50 夏凜
51〜60
61〜70
71〜80 樹
81〜90
91〜00 東郷


↓1のコンマ
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 17:37:59.37 ID:Qm7JPFOvO
705 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 18:40:20.89 ID:ufaqjTIQo

√ 2月4日目 朝 (病院) ※日曜日


沙織「久遠さん、調子悪い?」

天乃「ん……平気よ」

子供に会いに行きたくてもひとりでは行けず、

やれることがなくても早く起きてしまう天乃がぼうっとしていると、

精霊としてではなく人間として扉から入ってきた沙織は、おもむろに体調を訊ねた

体を起こして見える沙織の表情

あまり感情の起伏を感じさせないのは、何か考えていることがあるからだろう

天乃「なぁに? 園子たちのこと?」

沙織「そうだね……園子ちゃんは昨日と違って体調も良さそうだから出来ると思う」

天乃「やっぱり、祟りは治まってるのね?」

沙織「十分牽制したって判断なのかはわからないけどね」

昨日の夕方に風が来たのもそうだけれど、

友奈に力を渡したあたりから嫌にタイミングよく鎮まってくれたらしい

それは今日も同じようで

園子だけでなく夏凜達もみんな調子が良いのだ
706 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 18:52:41.02 ID:ufaqjTIQo

天乃「そう? それなら――」

沙織「でも、久遠さんは平気?」

天乃「私も大丈夫」

心配そうに言う沙織は、

天乃の浮かべる笑みをじっと見つめて、逸らす

小さく息を吐くと「あのね」と切り出した

沙織「結城さんに母乳飲ませたよね? 昨日」

天乃「えっ?」

沙織「昨日の夜に戻ってきた結城さんから久遠さんの力を感じたから、そう思って」

まさか結城さんが勝手にしたわけじゃないだろうし。と

天乃が眠っている間にそんなプレイに興じたわけではないだろうと断定して、問いかける

天乃の力は非常に特殊だが、普通なら

そう、風達ならば気づくことは難しいが

沙織たち、天乃の精霊としての力を持ち合わせている存在ならば、感じ取ることは容易だった

沙織「分かってると思うけど、久遠さん自身の力を与える以上負荷がかかるんだよ?」
707 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 19:07:15.07 ID:ufaqjTIQo

天乃「それは、うん。分かってるわ」

沙織「園子ちゃんに力を分けて大丈夫?」

実際問題、各勇者に力を分け与える際に

天乃にかかる負担が均一であるという保証はない

満開をして、神樹様に補われている部分が多ければ多いほど負担がないかもしれないし

逆に、補われている部分が多いからこそ負担が大きくなるかもしれない

もしも後者であるならば

天乃への負担は計り知れないものとなるだろう

沙織「本当に体調は問題ない? 少しでも変なところがあるならダメだよ?」

天乃「ぼーっとしてたから、心配してるのね」

沙織「だって」

天乃「大丈夫よ。友奈に返した時の負担は軽かったから」

理由は分からない

以前行ったことがあるからかもしれない

高嶋友奈の因子があるからかもしれない

でも、体調に問題はない


1、予定通り園子に力を流し込むわ
2、私にどんな影響があるか。それも含めて確かめる必要があるわ
3、ありがとう。でも、大丈夫よ
4、沙織は、みんなよりも私を優先するの?



↓2
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 19:17:55.76 ID:Qm7JPFOvO
3
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 19:18:18.64 ID:x79ydXG10
1
710 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 19:27:21.98 ID:ufaqjTIQo

では少し中断とさせていただきます
再開は21時頃を予定しています
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 19:36:57.57 ID:Qm7JPFOvO
一旦乙
さおりんなら精霊の力がなくても気付きそう
712 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 21:06:05.75 ID:ufaqjTIQo

ではもう少しだけ
713 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 21:31:09.89 ID:ufaqjTIQo

天乃「予定通りに私の力を園子に流すわ」

沙織「大丈夫、なんだよね?」

天乃「万全かどうかで言えば八分だとは思う」

友奈に力を渡した気怠さや苦しさはないものの

その事実は変わらない

であれば、大きく見積もって八分

天乃「でも、園子に渡すのには十分なはずよ」

沙織「久遠さんの体への負担は? 平気なの?」

天乃「それは、分からないけど……でも、猶予はない」

沙織「……平然と言うんだね」

天乃「今までどれだけ私が苦労したか、知らない貴女じゃないでしょ?」

天乃は笑うようなことではないことを、笑って言う

思い返して、困った笑み

沙織はぐっと飲み込んで首を振る

沙織「過去がどうじゃない、今がどうかだよ」

天乃「止めても、やるわよ」

沙織「知ってるよ。知ってるけど……無理はしてほしくないよ」
714 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 22:00:18.77 ID:ufaqjTIQo

沙織「今更こんなこと言ったところで無駄だけどね」

沙織は諦めて言うと困った顔でベッドに膝をかける

軽く踏み込んで軋む音

性的欲求を感じない沙織の手は、

ベッドの上の天乃の手に触れて、登って……重なる

沙織「みんなで一緒に居続けるために、頑張るんだもんね。前とは違う」

天乃「なら、分かるでしょ?」

沙織「でも、分かるよね?」

沙織だけでなく、

友奈も、みんなも

だからと言って無茶してほしくはない

沙織「……まぁ、良いよ。うん、必要なことだもんね」

天乃「みんながいてくれるから出来るのよ。それを忘れないで」

離れた沙織の手を掴んで

驚いて振り向いた沙織の目をまっすぐ見る

天乃「今も昔も、沙織は私の大事なパートナーよ。無力じゃないわ」

沙織「……狡い」

天乃「貴女が言うなら、そうかもしれないわね」

自由になった身体

下半身が動かせるからこその身軽さで沙織を引き、胸に抱く

天乃「ありがとう、頑張るわ」

天乃は笑顔で、そう言った
715 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 22:10:41.16 ID:ufaqjTIQo

沙織と一緒に、園子たちのいる病室へと向かった天乃は、

真っ直ぐに園子のベッドへと、向かう

園子「天さん、来たんだねぇ」

天乃「ええ、体調はどう?」

園子「体調は快調、気分は上々だぜ〜」

のほほんとした声で、園子は答える

茶化すような言葉選び、溶けそうな柔らか笑顔

シリアスに捉えられるべき流れを完全に断ち切る園子の態度に、天乃も笑みを浮かべる

天乃「それは良かった。園子は注射で良さそうね」

園子「点滴とかで慣れてるけど、それはパスがいいな〜」

天乃「大丈夫、痛いのは一瞬だから」

園子「せめて天井のシミを数えてる間とか」

天乃「……シミ、ないわ」

天井を見上げる天乃の一言に

周囲の誰かの「えぇ……」という呆れ声

園子は苦笑して、友奈をちらっと見る

園子「私もゆーゆと同じが良いな〜」
716 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 22:33:19.04 ID:ufaqjTIQo

園子の甘える声は友奈に思い出させたのだろう

顔を赤くした友奈は顔を背けて布団に潜り、

察した東郷が「したの? しちゃったの?」と羨ましそうに友奈に声をかけて

なぜか「あれはそういう……」と、風は悟った言葉を呟く

園子「いいな〜いいな〜」

天乃「そんな楽しむようなものじゃないわよ?」

園子「苦しいことを注射かちゅーちゅーのどちらかでするってなったら、ちゅーちゅーが良いよね〜」

東郷「良いと思うわ、そのっち」

夏凜「なんで東郷が答えてるのよ」

樹「友奈さんは……今見る限り大丈夫そうですね」

天乃「友奈は耐性があるからね。でも、風達は分からない」

だから先に園子に試す

もう一度それを話して、カーテンを掴む

天乃「病室から出て行ってとは言わないけど、覗いたりしないでね」

夏凜「覗かないから心配すんな。やるやつは仕留める」

東郷「大丈夫よ夏凜ちゃん。さすがに、私もそんなことしないわ」

睨まれ、東郷は否定する

そんなみんなを見て、園子は嬉しそうで

園子「……私の結果次第。なら、失敗は出来ないんよ」

覚悟を決めて、笑顔を見せた
717 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 22:38:44.85 ID:ufaqjTIQo

安価下1〜2

コンマ判定一桁
0最小 9最大


※コンマ+2(0を除く)
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 22:42:20.67 ID:Qm7JPFOvO
はい
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 22:44:21.91 ID:P74tosko0
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 22:51:23.52 ID:ADONegFsO
これはヤバそう
721 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/26(日) 23:00:48.77 ID:ufaqjTIQo

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から

指定が抜けましたが、1.園子2.天乃


東郷「待ってください久遠先輩」

東郷「そのっちに母乳を飲ませるから見られたくない。と思っていると思いますが」

東郷「世に出たとき、いつも人の目がないところで授乳できるとは限りません」

東郷「外でぐずった赤ちゃんに授乳した時の周囲の目、それの練習をすべきでは?」

天乃「言われてみれば……」


夏凜「哺乳瓶使えぇっ!」
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 23:06:29.47 ID:Qm7JPFOvO

そのっちが…やってもうた…
しかも久遠さんの方はダメージ少ない分余計に責任感じそう…
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 23:15:25.22 ID:ADONegFsO

園子…生きろ……!
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/27(月) 02:01:40.93 ID:W6Tm9tdDO

今まで久遠さんに助けられてきた勇者部+αが久遠さん救出することになったら熱い展開だな
そして園子頑張れ超頑張れ
725 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/27(月) 19:58:11.47 ID:m39Jn9KLo

では少しだけ
726 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/27(月) 20:10:33.39 ID:m39Jn9KLo

天乃の力でもある母乳を与えたのはほんの数分間だった

祟りの影響もあって弱っていたのだろう

本当の赤ん坊のように弱弱しい唇の触れ方で咥えこみ、

歯ではなく唇での圧迫とは違う吸い付き

母乳が吸い出されていくのと同時に力が吸い出されていく

体の内側に溜まっていた力が次から次へと奪われて

授乳を終えるころには、

天乃は眩暈を感じて俯き、額を抑え、疲れ切ったため息を吐いた

天乃「……園子、大丈夫?」

何とか声を絞り出して、問いかける

ぼんやりとする視界を定めようと目を細めて、顔を上げる

天乃「園子?」

園子「けふ……っ」

母乳を飲んだ赤ん坊がげっぷをするかのような軽さだった

園子自身も、それが何なのかをすぐには分からずに、口元から滴り落ちたものに目を落とす

白いシーツがだんだんと、紅くなっていく

園子「ぁ……コプッ」

一度流れ出てしまえば

それを止めることはもう、意思ですら叶わなかった
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/27(月) 20:37:11.52 ID:V0DCRuycO
そのっち…
728 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/27(月) 20:40:11.54 ID:m39Jn9KLo

天乃「園子っ!」

際限なくあふれ出てきていそうな血の流れが、

喉元で滞留して窒息しないように、仰向けにならないように支える

もう片方の手でナースコールを引っ張り出し、鳴らす

天乃「無理に飲み込もうとはしないで、肺に入るわ」

園子「あ゛ぅ……げっ」

時折血を噴き出して、寄り添い支える天乃までもが赤く染まっていく

天乃「……頑張って、すぐに先生が来てくれるから」

絶え間なく血が溢れ出ていく苦しさ

焼かれるようなのどの痛み

吐いても吐いても止まらなくて、息苦しくて、涙が出てきて死にそうになって、もう駄目だと諦めそうになって

退いたかと思って息を吸えば、また吐血する

地獄のような経験を経た天乃は、園子のもの言えない苦悶の表情をまっすぐ見ながら、背中を擦る

頑張ることの難しさを、天乃は知っている

けれど、諦めたら終わりであることも、天乃は良く知っているから

頑張れば何とか出来ることであると、分かっているから

天乃「お願い、辛いだろうけど……耐えてっ」
729 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/27(月) 21:09:22.70 ID:m39Jn9KLo

風「天乃……」

ナースコールを押してから数分も待たずに駆けつけてくれた医師たちに園子を託し、

ベッドの上で園子に寄り添うような姿勢のまま動かない天乃へと、風は恐る恐る声をかける

天乃「……覚悟は、してたわ」

風「覚悟って」

天乃「私の力だもの。園子には重すぎるから……ね」

園子ほど神樹様の力に満ちている子が

天乃の力を受けて無事で済むはずがない

友奈のように穏やかではいられないと、分かっていた

それでも、実行した

そうしなければならないと言う理由もあるが

園子なら大丈夫だと、信じているからだ

天乃「でも、実際に目の当たりにすると……耐え難いものね」

夏凜「天乃……?」

園子の血に染まった手は震えていて、握りしめた途端に指の隙間から滴る

天乃は血だまりを吸い込んだベッドの上で息を吐く

酷い鉄臭さと、それに交じった刺激臭を鼻に感じ、

布団の上に置いた手は、びちゃりと沈み込んで――

夏凜「風ッ!」

風「!」

慌ててベッドから飛び出た夏凜と、その声に反応した風が身を乗り出す

けれど、その手が届くよりも先に

天乃の体は血だまりの中に、崩れた
730 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/27(月) 21:14:53.45 ID:m39Jn9KLo

√ 2月4日目 昼 (病院) ※日曜日


01〜10 樹
11〜20 夏凜
21〜30
31〜40
41〜50 友奈
51〜60
61〜70
71〜80 東郷
81〜90
91〜00 風


↓1のコンマ

※空欄は夕方移行
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/27(月) 21:15:26.20 ID:yDRAUYzwO
732 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/27(月) 21:39:57.72 ID:m39Jn9KLo

√ 2月4日目 昼 (病院) ※日曜日


天乃「ん……」

異様に重い瞼を何とか持ち上げて、瞳に光を取り入れていく

ぼやけていた視界がだんだんと鮮明さを増すに連れて

すぐ目の前に、人がいるのが分かった

夏凜「まだ寝てなさいよ」

天乃「か、りん?」

天乃が声をかけるよりも先に、その人――夏凜は目を覚ましたことに気付き

手元の本から顔を上げると

天乃の前髪を払って、額に手を乗せる

夏凜「熱とかはなさそうだけど……まぁ、安静にしておいたほうが良いわ」

天乃「…………」

夏凜「何があったか、覚えてる?」

天乃「……ええ」

忘れるわけがない

園子に力を与え、吐血する姿を目の前で見て

力を与えたことによる反動で、天乃も気を失ったのだ

正直なところ、園子が運ばれるまで持っただけでも良く耐えた。と言われるくらいには消耗していた
733 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/27(月) 21:58:48.85 ID:m39Jn9KLo

夏凜「園子はまだ意識が戻ってない」

天乃「手術も治療も、血を止める程度が限界よね」

吐血が収まるのを待って、

集中治療室にでも寝かせて、見守っているのだろうと、天乃は思う

園子は病気じゃないし怪我でもない

天乃の力を受けたが故の拒絶反応だ

出血箇所を特定してふさぐくらいのことは出来るかもしれないが

それ以上のことは何もできない

夏凜「アンタ、大丈夫なの?」

天乃「ええ、私は貧血みたいなものだから」

夏凜「そうじゃない」

天乃「……園子のこと?」

夏凜「目の前で、しかもあんたの力が原因」

覚悟をしていたとは言っていたが

気を失う直前の反応は、大丈夫には見えなかったと夏凜は言う
734 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/27(月) 22:29:39.38 ID:m39Jn9KLo

天乃「そう、見えちゃった?」

夏凜「見えちゃった? じゃないわよ」

天乃「……ごめんなさい」

覚悟はしていたが、さすがに応えた

震えてしまっていたし、それは見られたことだろう

天乃は言い訳を考えることなく、夏凜へと目を向ける

天乃「ある程度の予想はしていたし、覚悟もしていたのだけど……ダメだった」

夏凜「でしょうね」

天乃「でしょうねって、軽くない?」

夏凜「私も同じ経験したことあるのよ。知らないわけじゃないでしょ?」

目の前で崩壊していくのを見てしまった

瞬く間もなく自分も相手も血に染まっていって……何もできなかった

呆然と、唖然と、

頭の中も何も、真っ白になって空っぽだった

夏凜「……アンタは平気?」


1、袖をつかむ
2、一人にはしないで
3、大丈夫よ。ありがと
4、園子は、大丈夫かしら
5、大丈夫って言ったら?

↓2
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/27(月) 22:32:57.16 ID:V0DCRuycO
5
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/27(月) 22:34:35.71 ID:RF9CiUlw0
4
737 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/27(月) 22:37:47.53 ID:m39Jn9KLo

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/27(月) 22:47:45.58 ID:V0DCRuycO

確かに久遠さんが吐血したときと似たような状況だったな
夏凜ちゃん、久遠さんを支えてあげてくれ…
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/28(火) 02:20:57.65 ID:xRuy8KC9O

夏凜クリニックのお時間です
740 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/28(火) 20:20:16.98 ID:Xw0P1IMAo

では少しだけ
741 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/28(火) 20:28:14.79 ID:Xw0P1IMAo

天乃「園子は、大丈夫かしら」

夏凜「園子自身の頑張り次第なんじゃないの?」

天乃「そんな適当なこと……」

夏凜「出来ることなんて、身の回りのケアが限度でしょ」

夏凜達に出来るのは、

今の夏凜のように寄り添うことを除けば、

園子の身の回りのケアくらいだろう

痛みを分かつことも、苦しみを共有することも、肩代わりすることも出来ない

それを背負うことになった園子自身が、どうにかしなければならない

天乃の穢れを肩代わりした経験が夏凜にはある

今の園子に匹敵するなんて甘いことを言うつもりはないけれど、

それもやはり、自分の頑張り次第だった

夏凜「アンタが一番、良く分かってることでしょ」

妊娠と出産の苦しみ、それによる力のバランス崩壊

どれもこれも、他人にお願いできるようなものではなかった

絶対に死なないと、負けないと、天乃自身の頑張りが重要だった

夏凜「確かに、天乃の穢れなら、身を挺して引き受けることも不可能じゃないけど……してどうにかなることじゃない」

天乃「……そうね」
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/28(火) 20:36:28.34 ID:mwaysm5YO
辛いけど見守るしかないよな…
743 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/28(火) 20:50:30.85 ID:Xw0P1IMAo

分かってはいる

しかし、だからといって何も出来ないのは嫌なのだ

園子への不安を感じる天乃のつぶやきを一瞥して、夏凜は手元の本を棚に置く

夏凜「ほんと、無力さを痛感するわよね」

天乃「私の時も、そうだった?」

夏凜「もどかしくて堪らなかった」

文化祭の二日目

一番楽しみにしていた劇当日の、前夜に寄り添った

その結果―ではないが―天乃が体調を酷く崩した事もあった

夏凜「何かできないか、してあげられないか。そう頑張って、報われないどころか悪化して」

自分が傍に居てもだめかもしれない

自分が傍に居る事こそが原因なのかもしれない

自責の念に駆られ、暴走しかけたこともあった

夏凜「……正直、どうにかなりそうだったわ」

天乃「別に、夏凜のせいじゃなかったのに」

夏凜「それはそうだったけど、私が一緒にいたせいだって思うに決まってるでしょ、あんなの」
744 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/28(火) 21:14:24.61 ID:Xw0P1IMAo

自分が一緒にいたときだけ、かなり酷いことになった

天乃の先祖、久遠陽乃による未来予知的な力の譲渡が、

夏凜の先祖に行われていたということもあって

それが影響しているのではないかとか、嫌な考えばかりだった

夏凜「今回は天乃の力を渡したからだし責任感じるのは分かる。勘違いじゃないし、事実でもあるから」

下手に誤魔化さない

事実は事実だ

真実を否定したところで、覆すことが出来ることではない

夏凜「けど、園子は覚悟を決めた。あんたはその覚悟を信じた。そうでしょ?」

天乃「ええ」

夏凜「だったら、そんな不安そうな顔してたらダメなんじゃないの?」

天乃「……それは、分かってるのよ。でも、あんなものを見てしまったら恐れずにはいられない」

園子を信じられないのではない

それを蝕む力、それによる影響が恐ろしいのだ

天乃「夏凜も分かるでしょ?」

夏凜「分かるわよ」

その恐ろしさに震える手

天乃は自分のその手を嘲笑するように笑って言うと、夏凜を見て

その気持ちがわかるからか

夏凜は否定するでもなく同意して――その手を握る

天乃「っ」

夏凜「分かるけど……それに負けるな」
745 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/28(火) 21:46:46.96 ID:Xw0P1IMAo

夏凜「怖いのは分かるけど、それに折れたら終わるわよ」

折れかけたからこそ、夏凜は確信を持って言う

天乃のそんな姿は見たくない

夏凜「園子を信じるんでしょ? だったら、信じて待つ……怖いなら、私があんたの傍に居るから」

今度は、今度こそは、ちゃんと

天乃の苦しみを少しでも軽減できるように

抱える不安を少しでも払拭できるように

天乃「夏凜……」

夏凜「今度こそ、あんたの力になるわ」

天乃「……違うわ」

今度こそなんかじゃない

いつも、夏凜は力になってくれていた

天乃の体調があまりにも不安定すぎて

不安にさせたし、怖い思いをさせたし、嫌な思いをさせただろう

でも、ちゃんと力になってくれていた

天乃「夏凜にはずっと甘えさせて貰ったわ」

握ってくれている手を、握り返す

天乃「ありがと」

夏凜「ま、まぁ……当然よっ」

思わず語尾が上ずった夏凜は

ちょっぴり気恥ずかしそうに目を逸らして「当然でしょ」と、言い直した
746 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/28(火) 21:52:20.52 ID:Xw0P1IMAo

√ 2月4日目 夕 (病院) ※日曜日


01〜10 友奈
11〜20 夏凜
21〜30
31〜40 東郷
41〜50 悪いこと
51〜60
61〜70
71〜80 樹
81〜90
91〜00 大赦


↓1のコンマ
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/28(火) 21:57:32.08 ID:mwaysm5YO
748 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/28(火) 22:06:22.31 ID:Xw0P1IMAo

では少し早いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


友奈「………」ヒョコッ

天乃「あら、また来たの?」

友奈「ぁ……そ、その……なんというか」

天乃「大丈夫よ。おいで」

友奈「でも」チラッ


夏凜「別に気にしないわよ。そもそも、ここ天乃の病室じゃなくて私達の病室だし」

天乃「えっ」
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/28(火) 22:14:00.25 ID:mwaysm5YO

久遠さんのことで辛い経験をしてきた分夏凜ちゃんの成長がここで活きてきたな
そしてどういうわけか友奈ちゃんの出現率がうなぎ登りだが…?
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/28(火) 22:55:19.88 ID:4aZsE4AWO

ずっと友奈のターン!
751 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/29(水) 20:42:09.29 ID:cejURvBho
では少しだけ
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/29(水) 20:58:45.96 ID:t5qHuKEOO
きてたー
753 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/29(水) 21:06:26.71 ID:cejURvBho

√ 2月4日目 夕 (病院) ※日曜日


天乃「そろそろ、みんなのいる病室に移動してもいいと思うの」

夏凜「祟りがどう影響するか分からないから駄目って言われてんでしょ?」

諦めなさいよ。と呆れたように言う夏凜だったが、

その気持ちは分かるからだろう

少し、笑みを見せる

何とかしたいが出来ない

そんな困った笑みだ

夏凜「祟りの件が解決するまでは、無理かもしれないわよ」

天乃「……いてわかるだろうけど、ここって一人だと何にもないのよ?」

夏凜「それは分かるけど――っと」

パタンッと、夏凜が本を閉じる

天乃に向けられていた目は扉の方に向かって

その先を確かめるべく体を起こした天乃は「あら……」と、声を漏らす

天乃「友奈?」

夏凜「分かるの?」

天乃「昨日一日中いた気配を忘れる私じゃないわ」

扉の奥

まだ病室に入ってきていない気配

それが友奈であると断言した天乃に応えるように、扉はゆっくりと開く

友奈「……」

顔を覗かせたのは、やっぱり友奈だった
754 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/29(水) 21:23:54.45 ID:cejURvBho

天乃「ほら」

夏凜「こんなことで勝ち誇られても」

天乃「言い訳可愛い」

夏凜「は?」

自慢気な天乃と、

威圧的な視線を天乃に向ける夏凜

喧嘩のようで喧嘩に満たない他愛もないやり取り

それを横から見ていた友奈は

邪魔したと思ったのか

申し訳なさそうに、天乃たちのもとに近づく

友奈「……ごめんね、邪魔しちゃって」

夏凜「別に気にしてないわよ。私は」

天乃「夏凜は私といると退屈なんだって」

夏凜「んなこと言ってないでしょ」

天乃「ずっと本読んでたし」

夏凜「あんたが眠そうにしてたからでしょ」

天乃「なにか話してくれれば眠れたのに」

夏凜「あんたにとって私の話は校長の無駄話レベルなの?」
755 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/29(水) 21:51:30.84 ID:cejURvBho

友奈「……や、やっぱり邪魔、だった?」

天乃「ううん、大丈夫。みんなでいる方が好きよ。私」

夏凜「……ちょうどいいから、友奈変わって」

友奈「えっ?」

夏凜「トイレにもいきたいし、少し天乃のこと任せる」

友奈「えっ、あっ、かっ」

夏凜の唐突な申し出―ほぼ強制―に困惑して出遅れた友奈が、

夏凜ちゃん。としっかり呼ぶよりも早く、夏凜は手を振って病室を出ていく

自分がいると友奈がやりにくいと思っての気遣い

だが、友奈はそれこそやりにくいのか

どうしよう。と呟く

天乃「…………」

一日中いなかったことをからかわれた?

いや、そんなことする子たちじゃない

なら、このオドオドしているような雰囲気はなんなのだろうか

友奈「……ごめんなさい」

天乃「ううん、別に謝らなくて大丈夫よ」


1、何かあったの?
2、東郷に余計なことでも聞かれた?
3、夏凜は勝手にやっただけよ
4、一緒に寝る?
5、話しづらい?


↓2
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/29(水) 21:56:02.18 ID:DPX7Cq330
1
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/29(水) 21:57:11.67 ID:t5qHuKEOO
1
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/29(水) 21:58:14.02 ID:L7VhSheVO
5
759 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/29(水) 22:07:51.10 ID:cejURvBho

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


天乃「東郷に余計なこと聞かれた?」

友奈「…………」コクッ

東郷「友奈ちゃんっ!?」ガタッ

東郷「何も言ってないわ!」


夏凜「日頃の行いってやつよ」

東郷「冤罪だわ!」
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/29(水) 22:19:46.86 ID:t5qHuKEOO

友奈ちゃんへのセクハラ被害が深刻な件
まぁ確かに恥じらう友奈ちゃんはかわいらしいんだけどね
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/29(水) 22:42:37.84 ID:L7VhSheVO

友奈もたまには大胆に出ないと
762 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/30(木) 20:43:44.77 ID:XH+Xg0E/o

では少しだけ
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/30(木) 21:00:32.83 ID:gbYFMk9sO
あいあいさ
764 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/30(木) 21:17:11.14 ID:XH+Xg0E/o

弱気な友奈は口を開きかけては、閉じてしまう

昨日の今日でこれなのだ

何か関係があるのだろうと思いつつ、天乃は友奈を刺激しないよう、見つめる

天乃「何かあったの?」

友奈「っ」

天乃「……無理に、言わなくてもいいけど」

びくっとした反応

元々大きく開かれていた瞳が股一段と大きくなったのを見て、

優しく、止める

気になることではあるけれど、無理に聞くべきではない。と。

友奈がこんなになってしまうこと

きっと、友奈にとっては憚られるようなこと

余り、口にしたくはないのだろうと、思って。

天乃「ただ、体調が優れないとかではないのよね?」

友奈「それは、はい……大丈夫、です」

天乃「ならいいわ。それだけ聞ければ大丈夫」
765 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/30(木) 21:41:39.46 ID:XH+Xg0E/o

モジモジとする友奈は、きゅっと結んだ唇を開く

天乃を一瞥して、

なぜだか申し訳なさそうに目を背けて、また目を向ける

目と目が向かい合うと、逃げてしまう

余りのいじらしさに微笑んだ天乃は、

布団を軽く捲って、招く

天乃「入る?」

友奈「そ、それは……だめ、かと」

天乃「そう? 東郷達に止められちゃった?」

昨日一日中一緒にいたから

今日はさすがにダメだと門限を言い渡されたのだろうか

なんて――嘯く

カタン……と、友奈の座った椅子が揺れる

友奈「本当はここに来ない方がいいんだろうなって、思ったんです」

天乃「夏凜がいたから……って、わけではなさそうね」
766 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/30(木) 22:08:46.19 ID:XH+Xg0E/o

天乃「前の穢れの時みたいにエッチな気分になっちゃった?」

友奈「……似たような、感じかもしれないです」

天乃「似たような?」

天乃の穢れを引き受けたとき

東郷と夏凜とも分け合ったのだが、

その時の友奈は性的な意味で、酷いことになっていた

東郷と一緒に色々とやっていて

一応、欲求の解消に一肌脱いだ天乃はよく覚えている

もしもまたあれと似たようなことが起こるのなら、一人では支えきれないかもしれない

だが、友奈は襲い掛かるようなそぶりは見せずに、うつむく

友奈「喉が渇くんです」

天乃「……まさか」

友奈「えへへっ」

照れくさそうな笑みを浮かべながら頬をかいた友奈は

多分考えている通りなんですけど……と、顔を赤くする

友奈「また、欲しくなっちゃって」
767 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/30(木) 22:44:07.59 ID:XH+Xg0E/o

友奈「沙織さんに話したら、力が消費されてるせいだって」

天乃「そういうこと……」

友奈の反応から、もしかしたらとは考えていた

以前のように爆発的な貪欲さはないし、強引さもない

だから、このままなら大丈夫ではあるのだろうが

その渇きがどう作用するのかが分からない

友奈もそれが不安で聞いたのだろう

首を横に振ると、「どうなるかは沙織さんにも分からなくて」と、困ったように零す

天乃「私の力の消耗で求めちゃってるなら完全に消費すれば治まるとは思うけど」

友奈「飲まなくても平気なんですか?」

天乃「祟りを抑え込むのが目的だから、浸透しちゃえばしばらくは大丈夫なはずよ」

ただ、ここまで欲求が高まるとは思わなかったし、知らなかった

九尾もそんなことは教えてくれなかった

もっとも、天乃の穢れの暴走によって何が起きるのか

それを考えれば何となく分かりそうな気はしなくもないが。
768 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/30(木) 23:07:47.00 ID:XH+Xg0E/o

天乃「私の体がもう少し丈夫なら、平気なんだけど」

園子が特別重かっただけだとは思うけれど、

風と樹、東郷に夏凜

四人にあげたのち、友奈と園子を含めた6人に与え続けることになったら、憔悴する

流石に力―母乳―を与えた相手全員に

供給を続けるほどの余裕はないだろう

天乃「ふふふっ身体を見てるから何かあるとは思ってたけど、飲みたいだなんてね」

友奈「わっ、笑わないでくださいっ」

天乃「だって、ふふっ」

友奈「っ〜〜〜!」

友奈は照れくささこそあるが

迷惑をかけてしまうと言う罪悪感が先行してか神妙な面持ちで。

天乃はあえて笑う

恥ずかし気な表情と、必死さが愛らしくて

その悩みは決して気を落とすようなことではないと分かって欲しくて。

正直に言ってしまえば、今までのことを思えばまだまだ軽い問題だ

けれど、その気遣いは――

友奈「久遠先輩っ」

天乃「!」

力で勝る友奈に、勢いを与えてしまうのだった
769 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/05/30(木) 23:17:46.91 ID:XH+Xg0E/o

では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


東郷「飲めるのは一度だけ……夏凜ちゃんはいつ飲む?」

夏凜「天乃の体調が良い時」

東郷「確かに、母体が健康な時は美味しい母乳が絞れるはず……」

東郷「流石ね、夏凜ちゃん」

夏凜「は?」


東郷「そんな本気な顔しないで、搾らせてあげるから」

樹「みんなで東郷先輩搾りませんか?」ニコッ
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/30(木) 23:27:02.78 ID:hbGOuxdUO

久々の誘い受け久遠さんか
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/30(木) 23:28:29.26 ID:gbYFMk9sO

久遠さんの母乳にすっかりド嵌まりしてる友奈ちゃんかわいい
さおりんや東郷さんが羨ましがりそう
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/31(金) 02:07:01.22 ID:riv5JnLXO

友奈に限らずみんなおあずけ食らってるからなあ
我慢も効かなくなるよ
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/31(金) 15:07:47.01 ID:Pl/ODsZ/O

この間の友奈の行為はカットされた分ここで濃厚な描写くるかな?
あと何気に3週目ももう3周年だな、おめ
774 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/01(土) 20:12:24.46 ID:gO/BNAVWo

では少しだけ
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 20:17:49.78 ID:FwbY6WihO
よっしゃ
776 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/01(土) 20:28:10.46 ID:gO/BNAVWo

友奈「今は、私の方が強いんですよ?」

天乃「友奈……?」

友奈「こんな風に抑え込むのは違うって思いますけど」

無理やりするのは幸せになれない

なれてもそれを犯してしまった一瞬だけで、

得られた幸福以上の後悔をすることになってしまう

友奈「やろうと思えば、出来るんです。やっちゃダメだって、思うだけで」

天乃「友奈、落ち着いて」

友奈「落ち着いてます。大丈夫です。冷静です……多分」

天乃「多分って、ダメだと思うけど……」

両の腕を抑え込む友奈の力はそれほど強くはなく、

力任せに掴んでいないから痛みはない

それでも、馬乗りのような形で布団に押さえつけられる腕は上がらない

ほんの数センチ上がっても、すぐに抑え込まれてしまう

友奈「……コクッ」

天乃「だ、駄目よ……? 今、園子のこともあって消耗してるから……」
777 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/01(土) 21:02:33.33 ID:gO/BNAVWo

友奈「でも、久遠先輩が誘ったんです」

天乃「誘ったって……」

天乃としては、そんなつもりはなかった

ただ、友奈が思いのほか深刻に考えてしまっているから

そんな重く考える必要ないと、言いたかっただけで。

天乃「我慢できないの?」

友奈「……出来なかったら、もう重なってると思います」

天乃「そう、だけど」

普段の友奈を基準にしてみれば、

こうなっている時点で我慢は出来ていない

東郷や沙織ならこれも普通で

もはや冗談の一つとも考えられなくはないのだが

流石に友奈はおふざけで押し倒したりはしない
778 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/01(土) 21:35:12.80 ID:gO/BNAVWo

天乃「キスだけとか、大丈夫?」

友奈「続きしたくなると思います」

天乃「そうよね……ごめんなさい」

天乃たちの行為の始まりは基本的に、キスだ

それだけしてお預けなんて、無理だ

天乃だって状況が状況ならそれだけで終わりにされたら、困るし怒る

身体が自由ならとっ捕まえたりもするかもしれない

天乃「一緒に寝るのも、駄目よね?」

友奈「寝れないかもしれないです」

天乃「……でも、そのままじゃダメでしょう?」

友奈「…………」

友奈は悩ましそうに眉を顰めて、困ったように微笑む

大丈夫だと言いたいが、大丈夫ではないかもしれない

完全になじむまでの辛抱なのだが

やはり、簡単ではないのだ
779 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/01(土) 22:26:27.45 ID:gO/BNAVWo

友奈「久遠先輩、体がもたないんですよね?」

天乃「ええ、多分」

激しさに関わらず

園子で力を消費している今の天乃に、エッチな行為は難しい

普通の人なら体力の消耗で済むところを

体力の消耗とともに、力を消耗してしまう

そのせいで、貧血に似た症状が出る事もあるし

しばらく動けなくなってしまうこともある

そして、エッチの後動けなくなっているところを狙われる……なんていうこともあるが

それはまた別の話だ

友奈「だったら、我慢するしかない……ですけど」

天乃「?」

友奈「いい匂いがする」

天乃「え、ちょ、ちょっと!」

友奈「少しだけ、少しだけですから」

天乃「それ、少しにならないでしょうっ!?」
780 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/01(土) 23:14:13.87 ID:gO/BNAVWo

天乃「っ」

力を入れているわけじゃない

身体を重ねようとしているから、自然と体重がかかってきているだけだが

ぐぐぐっと……体がベッドに押し込まれていく

天乃「待って、友奈」

友奈「少しだけ……」

首元に、友奈の前髪が垂れてくる

天乃が友奈に出来るのは声をかけるくらいで

抵抗力は皆無に等しい

友奈「……ぁむっ」

天乃「んっ!」

友奈「ちぅーっ」

首筋を咥えて、吸い込む

母乳を飲む代わりにするように

吸って、吸って

友奈「ぺろっ」

天乃「ひぅっ」

ぺろりと舐める

友奈「……少しだけ、です」

そういう友奈の目は、輝いていた
781 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/01(土) 23:15:49.88 ID:gO/BNAVWo

01〜10 若葉
11〜20 千景
21〜30
31〜40 千景
41〜50 若葉
51〜60
61〜70
71〜80 夏凜
81〜90
91〜00 夏凜


↓1のコンマ

※空欄の現実は非情
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 23:23:50.76 ID:FwbY6WihO
783 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/01(土) 23:36:54.22 ID:gO/BNAVWo

ではここまでとさせていただきます
明日は出来ればお昼ごろから


夏凜「何してんの、あんた」

東郷「今、ここを通すわけにはいかないわ」

東郷「友奈ちゃんが頑張ってる。それを、邪魔させはしないっ!」

樹「荒縄とよく切れる私の――」

東郷「後者で良いわ、戦いましょう。樹ちゃん」カチャッ


風「やめんかっ!」
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 23:39:59.99 ID:UQw6r+HYO

もう3人で仲良くやればいいのでは?
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 23:44:31.11 ID:FwbY6WihO

シナリオ的には夏凜ちゃんとかが来ないと後々に響きそうだからこのコンマは合ってるんだろうけど
友奈ちゃんに襲われるルートも見てみたかった気もする
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/02(日) 01:34:09.96 ID:AsRQhDcuO

友奈はもう我慢の限界だったんだな
ちゅーして手でなんとかするくらいはしてあげたらいいのに久遠さん
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/02(日) 07:42:10.00 ID:B27wNSWEO
してあげようとしてるけど友奈が続きしたくなるからダメってなってるんよ
788 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/02(日) 13:49:10.65 ID:ojOn7Lvho

では少しだけ
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/02(日) 14:14:56.81 ID:PxXjHqh/O
来てたか
790 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/02(日) 14:17:00.93 ID:ojOn7Lvho

天乃「んっ……やっ……友奈っ」

友奈「はむ……んっ」

天乃「っ!」

天乃の力が弱い分、

友奈は抑える力を必要としていない

むしろ、自然と掛かる体重だけで十分で

意識は天乃の体を貪る方に、大きく偏る

首筋に走らせていた舌から、唾液が糸を引き

友奈はわざと見せつけるように伸びた舌を唇の奥へと隠して、喉を鳴らす

堪えるたに顔を逸らした天乃の露わになった首筋はてかてかと光って

ほんのりと赤らんだ天乃の唇が、きゅっと締まる

天乃「やめて、駄目よ……これ以上は、駄目なの」

友奈「まだ、何もしてないですよ」

天乃「戻れなくなるわ」

友奈「大丈夫です……久遠先輩」

友奈の体がゆっくりと、降りてくる

上気して、少し大きく膨らむ胸に胸が重なって潰しあう

その圧迫感でにじみ出る母乳を感じて天乃が「やめて」と言うと、

友奈は勘付いたのだろう

すぐに離れて、天乃の胸元で、すんすんっと、匂いを嗅ぐ

友奈「あの、匂いだ」
791 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/02(日) 14:43:37.07 ID:ojOn7Lvho

天乃「駄目よ、友奈……少しだけなんでしょう?」

友奈「少しなら、良いんですよね?」

えっちなことを少し。から、母乳を少しへと考えが変わっている友奈の瞳は怪しく、

惑わされているような雰囲気があって

とてもではないが、言葉を聞き入れてくれそうにはない

天乃「そのままじゃどうせ吸えないわよ」

友奈「パッド、ついてるんですよね? 知ってます」

天乃の体にまだ自由がなかったころ

お世話をするために沢山学んだのだ

何をしたらいいのか、何ができるのか

何を使い、何を使うべきではないのか

だから、友奈は分かっている

友奈「……こうすれば、平気ですよ」

天乃「か、片手で抑えられるわけ――」

友奈「余裕です」

天乃の手首を交差させて、右手だけで抑え込む

力がないから簡単で、容易くて

止めてと懇願する天乃の瞳が閉じられ、友奈は唇を重ねようとして――

夏凜「そこまで」

思いっきり、襟首を引かれた
792 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/02(日) 15:07:27.70 ID:ojOn7Lvho

友奈「かっ、夏凜ちゃんっ?」

夏凜「流石にそれはダメよ。友奈」

友奈「久遠先輩が少しなら良いって……だから……」

夏凜は、首を振る

呆れているわけじゃない

困っているわけじゃない

ただ、悲しそうに。

その仕草に押されて天乃へと目を向けた友奈の言葉が消えていく

ベッドの上で両手を抑え込まれ

なすすべなく汚されていったなれの果てを、見たからだ

もちろん、夏凜のおかげで途中だった

天乃が多少許していたのなら未遂だと言えるかもしれない

だが、強引だったのは事実で

それをやってしまったのはほかでもない自分で

友奈は天乃の手を抑えていた右手を上げて、左手でつかむ

友奈「あ、あの……そのっ」

夏凜「……とりあえず落ち着いたら?」

友奈「でもっ」

夏凜「良いから、落ち着けって言ってんの」
793 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/02(日) 15:31:40.42 ID:ojOn7Lvho

夏凜「あんたは平気?」

天乃「うん……ありがとう」

夏凜「私にもあんたを放置した責任はある」

友奈の様子が普段と違うのは分かっていた

だから、ずっと二人きりにはせず

ちゃんと戻ってくることにした

けれど、それでも許しすぎたと夏凜は感謝を拒否する

友奈「ごめんなさい……少しだけ、だったんですけど」

だんだんと良く分からなくなってきて

歯止めも利かなくなっていて

気付いたら、夏凜がいた

乱されかけている天乃がいた

夏凜「多分、あんたの中の天乃の力が天乃を求めてるんじゃない?」

その欲求が、密接な距離と感じた匂いに増幅されて

惑わされてしまったのだ

夏凜「近づきすぎたのよ。あんた……しかも、エロいことしたし」

友奈「我慢、出来なくなっちゃったんだ」

我慢できなくなっちゃったんだ。と

友奈は繰り返して、天乃を見つめた
794 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/02(日) 15:52:36.57 ID:ojOn7Lvho

友奈「暫く、久遠先輩に近づかないほうが良いのかな?」

天乃「そこまでしなくても大丈夫よ」

友奈「でも、また……また久遠先輩に無理やりエッチなことしちゃうのは、嫌だよ」

幸せじゃない

心地よさを得ることは出来ただろうが

それはあまりにも自己中心的で

天乃「友奈なら1日か2日でも我慢したら大丈夫。こんな風にならないはずよ」

友奈「でも、久遠先輩……」

天乃「大丈夫。そんな暗い顔――」

夏凜「ストップ!」

落ち込む友奈を抱きしめようとした天乃を、ベッドへと押し戻す

近づきすぎて理性が消えかけたのに

抱きしめたりなんかしたら吹っ飛んでしまうだろう

夏凜は呆れたため息をついて、友奈はそそくさとベッドから降りる

天乃「……つい」

夏凜「笑ってごまかすんじゃないわよ。あんた、そういうことするから、勘違いされるし、襲われるんでしょ」

天乃「ごめんなさい」

夏凜「不用意に手を出さない。分かった?」

天乃「え、ええ……分かってるわ」
795 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/02(日) 16:19:23.75 ID:ojOn7Lvho

夏凜「友奈、体は平気なわけ?」

友奈「う、うんっ、平気……だよ」

夏凜「東郷にでも頼んだら?」

ぎゅっと、裾を握りしめて俯く友奈を一瞥する

天乃の力への欲求もそうだが、

性的欲求は火をつけられたままだろう

そのままでは、精神的に辛い

友奈「久遠先輩だって、出来ないのに私だけするのは狡いよ」

天乃「……私は平気よ、慣れてるから」

穢れが不安定だった時期は、

ほぼ一日中惑わされるようなことだってあって

身体が不自由だったから、自分で解消するわけにもいかなくて、堪えなければならない時もあった

だから、慣れてると天乃は微笑む

天乃「友奈は大丈夫でしょう? もしあれなら、夏凜が手伝うから」

夏凜「なんで私なのよ……東郷がいるでしょ」

友奈「東郷さんは多分、久遠先輩に手を出したこと知ったら色々してくるよ」
796 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/02(日) 16:37:03.38 ID:ojOn7Lvho

天乃の体調のことを考えて、手は出さない

だがその分、間接的に感じさせてくれる相手を貪りかねない

それはほかのみんなも例外ではなくて

特に、力を与えて以降はそんな状態が続くことだろう

友奈「自分で何とかしてみるから、大丈夫」

天乃「解消くらいなら、私がやっても――」

友奈「久遠先輩はエッチだからダメです……また、きっと、責めたくなっちゃう」

恥ずかしそうに、友奈ははにかむ

ふつふつと湧き上がる欲求

熱を感じる下腹部

戻る前にお手洗いにでも行くべきだろうかと

頭の中で必死に考える

友奈「夏凜ちゃん、止めてくれてありがと……それと、ごめんね?」

夏凜「気にしなくていいわよ」

友奈「戻って、大人しくしてるね」

天乃「何もしてあげられなくて、ごめんね?」

友奈「いえ、大丈夫です」

して貰う方が大変だから。と

友奈は困ったように言って、病室から逃げるように出て行った
797 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/02(日) 16:38:24.10 ID:ojOn7Lvho

√ 2月4日目 夜 (病院) ※日曜日


01〜10 東郷
11〜20
21〜30 園子
31〜40
41〜50 友奈
51〜60 千景
61〜70
71〜80 九尾
81〜90
91〜00 夏凜


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