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【安価】奴隷を買って好きにいじれ(2)

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358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 16:58:31.53 ID:ype+BouMo
(コンマもそう言っている)
359 :オパビー [saga]:2019/04/30(火) 17:17:41.53 ID:9Be4TCdE0
私「えっと………非常に言いづらいが………行くところまで行った…………」

 セックスまで行った、という事を遠まわしに伝える。
 しっかりと察したのか、トキががっくりとうなだれる。

トキ「お前マジか…………本気か……………」

 しばらく黙っていたトキはバッと顔を上げると、覚悟を決めたような顔で言った。

トキ「そこまで行ってんなら、もう、後押しするしか無いな………」

 よっし………!
 これで、トキが味方についた。
 私が心の中でガッツポーズをとっていると、トキが言った。

トキ「俺としては応援したいんだが……………具体的に、何かしてほしい事があれば、言ってくれてかまわないぞ。無ければそれで良いが」

私「>>下」
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 18:47:59.74 ID:TzsNDigDO
部下や国民が私たちに味方してくれるように根回しを手伝ってほしい

私とルイの結婚を支持する人がもっと増えれば父上も考えを改めるかもしれない
361 :オパビー [saga]:2019/04/30(火) 20:15:44.11 ID:9Be4TCdE0
 >>357 >>358 コンマ99ボーナスか。
 気まぐれやけどちょっとやってみるで。
 何がええか?
 >>下
362 :オパビー [saga]:2019/04/30(火) 21:46:04.52 ID:9Be4TCdE0
 早い者勝ちやからもっと書き込んでもいいんやで………(泣)
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:49:36.19 ID:ype+BouMo
リカアルとトキ出会う
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:49:58.92 ID:ZmodTvJb0
パトリシアと3Pだけでなく1対1のHが見たいです
もしくはパトリシアの過去編
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:51:07.22 ID:EAt1UJ+9o
無理に偶然に幸せになってほしいと思わんし思いつかない…
と思ってたけどイベントでも良かったのか
366 :オパビー [saga]:2019/04/30(火) 21:52:04.60 ID:9Be4TCdE0
 ありがと。
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:52:34.06 ID:ZmodTvJb0
間に合わなかったか
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:53:30.44 ID:xKTVWktwo
むしろ早いもの勝ちだからこそ間違ってもったいない事しないように慎重になってる感じあるな
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 21:57:54.95 ID:+zUGIhBV0
本編でもそうだけど完全自由安価だと何書けばいいか分からなくなる
下手なこと書くと親の仇のように叩かれることもあるし
370 :オパビー [saga]:2019/05/02(木) 07:02:50.93 ID:3QwzENAK0
私「そうだな………一つ、頼みがあるんだが、良いか?」

 私がそう切り出すと、トキは頷いた。

トキ「弟の願いだ。俺に出来ることなら、してやるよ」

 頼もしい兄だ。
 お兄ちゃん大好き!
 ………冗談はさておき。
 私は一息ついた。

私「しばらくすれば王権はトキに受け継がれ、そうなれば、トキに頼めば結婚は出来る。だが、あいにく私はそんなに長く待ちたくない」

トキ「数年後だからな………」

私「そこで私は考えた。王が私達の結婚を拒否するのは、イメージダウンを危惧しているからだ。だったら、それを反転させてやればいい」

トキ「ほう?」

 トキが興味深そうに眉を上げる。
371 :オパビー [saga]:2019/05/02(木) 08:34:56.25 ID:3QwzENAK0
私「結婚すればイメージアップするように、逆に言えば結婚しなければイメージダウンするように、部下や国民に根回しするのを手伝ってくれないか?」

 トキが面白そうに頷く。

トキ「なるほどな。それは良い考えだ」

私「私とルイが結婚を考えてる。しかも仲がとってもいい、とか良い感じの噂を流すなりしてほしい。もとより異類婚姻に反対する者も少なからずいるだろうし、うまく行かないかもしれない。だが私とルイの結婚を支持する者が増えれば、確実に王の婚姻反対に対するイメージが下がる。そうなれば、王も考えを改めてくれるかもしれない」

 トキは目を閉じ、やれやれと微笑んだ。

トキ「可愛い弟の頼みだ。やってやるさ」

 ニヤリと、トキが口角を上げた。

私「すまない。そして、ありがとうっ!」

 私が礼を言うと、トキは首を振った。

トキ「よせよせ。そう言うのは成功してから言うもんだ。さて…………」

 トキは席を立った。

トキ「最初はどうやってソラとヤミに説明するかだな……………」

私「ははは。そこが一番骨が折れそうだ」

 私達は笑い合った。



 〜〜〜
372 :オパビー [saga]:2019/05/02(木) 08:54:41.54 ID:3QwzENAK0
 〜〜〜


 私は話終わったトキを見送るべく、廊下を歩いていた。

トキ「じゃあ、しっかり根回しはしとくぜ。次期国王の力しかとその目に焼き付けておけよ」

私「よろしくな」

 私とトキはがっしと手を取り合い、固い握手を交わした。
 その時だった。

リカアル「ふあぁあ〜ぁ……………む?」

トキ「え?」

私「なっ………!」

 私とトキはリカアルが階段から下りて来た時に、ばったりと出くわしてしまった。
 全員動きが止まる。
 部屋から出るなって言ってたのに…………!
 しかもリカアルの格好はノーブラの薄いワンピースだ。
 彼女としてはこの格好が寝間着に最高らしいが、今の状況ではマズい。
 肩がはだけ片胸がこぼれるギリギリまで服がずれている。
 オールモーストポロリ。
 乱れた衣服のナイスバディなレディーが宮殿にいる、という状況は、非常にマズい誤解を生む。
 わかりやすく言えば、とてもだが今のリカアルは淫売婦以外の何にも見えない。
 さっき結婚の話をしたばかりだと言うのに………
 ちなみにルイとパトリシアには出かけて貰っている。
 リカアルはフム、といってトキを見た後、くるりとUターンした。

リカアル「部屋を間違えたらしい」

トキ「待った待った待った待った。ここ廊下だしちょっと待て」
373 :オパビー [saga]:2019/05/02(木) 09:08:07.42 ID:3QwzENAK0
 トキが私の肩を掴み、ギリギリと握る。

トキ「はあ………………………どう言うことだか、説明して貰おうか☆」

 影が落ちている真顔が怖い。
 恐らく今、トキの中で私は『龍フェチの浮気野郎』だと言うことが決定した。
 リカアルに説明させたら面倒になりそうだ。

私「>>下」
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 09:24:09.87 ID:6+rcrEog0
トキ兄さんはルイが元人形って知っていたっけ?
知らなかったらルイの生き別れの姉
知ってたらルイと同じ時期に作られた人形が色々あって同じく肉体を得たということで
しばらく居候させることになったと説明する
375 :オパビー [saga]:2019/05/02(木) 09:53:24.54 ID:3QwzENAK0
私「トキ、違う。私と彼女は決してトキが思っているような関係ではない」

 トキがにっこりと笑った。
 肩が痛いって。

トキ「ほう……………?」

私「ルイはもともと人形だったって言ったろ? 原因は分からないが、ルイと同じ時期に作られたドラゴンの人形が色々あってルイと同じように肉体を持ったんだ。それが彼女だ。ルイと勝手がちがって龍人にもなるから、しばらく落ち着く場所が見つかるまで居候させてるだけなんだ。今まで黙っていたのは謝るが、トキが心配してるような関係も何もないからその手を離してくれ」

 私が一応前から考えていた嘘をスラスラと言うと、トキは私の目をじーっと覗き込んだ。

トキ「…………………本当か? 本当に関係は無いのか?」

私「無い」

 こればかりは本当だ。
 しばらくにらみ合いが続いたが、トキが観念したように肩から手を離した。

トキ「………お前がそう言うなら、信じよう。だけどもし何かあったらマジでぶっ飛ばすからな」

私「無いって」

 トキはリカアルに向いた。

トキ「迷惑掛けてしまい申し訳ない。私は大英帝国の次期国王トキだ。お見知りおきをレディー…………」

 頭まで下げられ改まった態度でそう言われ、リカアルは戸惑いながらも頭を下げ返した。

リカアル「う、うむ。わ、我………私はアティーと、言う。ど、どうも」

 よし。
 言葉遣いは少し怪しいが、ちゃんと教えたとおり自己紹介出来てるな。

トキ「ではまた」

 トキは不意に私の耳元に顔を近づけると、言った。

トキ(お前絶対手出すなよ)

私(出さないって)



 〜〜〜
376 :オパビー [saga]:2019/05/02(木) 09:55:16.32 ID:3QwzENAK0
 シークレットコンマ

 35~99なら***
 ただし00~34だと………***
377 :オパビー [saga]:2019/05/02(木) 09:55:45.33 ID:3QwzENAK0
 ごめん、下。
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 09:58:48.19 ID:CRwly3uDO
はい
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 09:59:06.43 ID:+fdmG1HJ0
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 09:59:33.92 ID:CRwly3uDO
すみません…
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 10:03:01.14 ID:ku2uQA4uo
はい
382 :オパビー [saga]:2019/05/02(木) 10:08:12.19 ID:3QwzENAK0
 おっとお、これは………
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 11:34:22.78 ID:Xb0kbjqXo
おおっとぉ?
384 :オパビー [saga]:2019/05/02(木) 12:01:30.22 ID:3QwzENAK0
 トキが帰った後。
 リカアルは自室で羽を広げて床に突っ伏してた。
 リカアルの希望により、リカアルの自室の床は毛が長く触り心地の良いカーペットを敷いている。

リカアル「ああこのカーペットというのは本当に気持ちいいのう」

 リカアルはしばらくふかふかのカーペットを堪能すると、起き上がった。

私「今日は下りてくるなと言ってた筈だが………」

リカアル「すまんのう。ちょっと時間を間違えてのう。まあ良かったではないか。結局バレなかったんだしのう」

私「ああ。ちょっと危うかったがな………」

 リカアルはまたカーペットに倒れ込んだ。

リカアル「よくあんな凝った嘘をスラスラと言えるのう。もしや前から考えとったのか?」

私「ああ。いつかこんな事が起きるだろうと思ってな。君もしっかり名前を言えたじゃないか」

 リカアルは私がそうほめると、豊満な胸を張った。

リカアル「うむ。ちいと言葉遣いは怪しかったが、しっかり言えたわい。だが、アテナか………我にはちいとばかし美しすぎやせぬか?」

私「そうでも無いだろ」

リカアル「そうか」

 リカアルはゴロゴロとカーペットの上を転がる。

私「バレない、という過信は禁物だ。いつかはバレるかもしれないが、なるべく君が雷刻のリカアルであると言うことは知られないようにしないとな」

リカアル「うむ。我だって死にとうないしの」

 リカアルはそう言いながら起き上がった。

リカアル「では我はココアを飲むとするかの」

 リカアルが扉を開けた。

リカアル「うむ?」

私「…………………………え?」

 そこには、トキが立っていた。
 その口元は、うっすらと笑っていた。

トキ「…………………フフッ」

 目は、笑っていない。
 いつからそこに居たのだろうか。
 ついさっきから?
 それともずっと前から?
 帰るふりをして、実は帰っていなかった。
 どうやら隠しきれなかったようだ。
 トキの薄ら笑いが意味する物はただ一つ。


 …………………バレた。
385 :オパビー [saga]:2019/05/02(木) 12:55:54.22 ID:3QwzENAK0
トキ「やあやあ………ユタ。このレディーは………アテナじゃなかったのかね?」

 状況を全く察していないリカアルが部屋に入ってきたトキの前に立ちはだかる。

リカアル「おい貴様。我の許可なしに部屋に踏み込むとは良い度きょ、ぉっ!?」

 トキがリカアルの首を鷲掴みにし、持ち上げる。

トキ「踏み込むも何も、君には最初っからこの国に入ることを許可した覚えは無い」

リカアル「がっ………ぐっ………!」

 リカアルは翼でなんとか浮力を得ながら、首が締まらないように暴れている。
 トキはリカアルを掲げたまま、私の方を向く。

私「トキ…………」

トキ「残念に思うよ、ユタ………今度こそ嘘のない弁明を頼む………明後日の結婚式を無事に結構したいのなら、ねえ………」

 流石にトキでもリカアルを見逃してくれるほど甘くは無いか………!
 まだルイもパトリシアも帰ってきていない。
 どうすれば………!

 行動や弁明>>下
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/05/02(木) 13:25:49.72 ID:Xb0kbjqXo
リアカルの復活経緯と襲撃から契約で縛った事を嘘なく話して「甘いと言われようと、殺したくは無かった、ルイのためにも」
387 :オパビー [saga]:2019/05/02(木) 13:38:35.34 ID:3QwzENAK0
 まずこのままではリカアルが危険だ。

私「話す、話すから彼女を床に下ろしてくれ………!」

トキ「……………ふむ」

 私がそう言うと、トキは少し考えた後、リカアルを掴んでいた手を離した。
 ボフッ、とリカアルが落ちた。

リカアル「げぇほっ、げほっ!」

 トキは激しく咳き込むリカアルを見下しながら、冷たい声で言った。

トキ「じゃあ、話して貰おうか。全て、嘘偽り無く、な」

私「……………っ」

 知られてしまった以上、仕方がない。
 私はギリッ、と歯ぎしりをした。



 〜〜〜
388 :オパビー [saga]:2019/05/02(木) 13:48:23.56 ID:3QwzENAK0
 私は一旦リカアルをベッドに座らせ、全てを話した。
 突然、リカアルが襲撃したこと。
 その時私がパトリシアを庇い、腕を失い、ルイが覚醒したこと。
 その後負けたリカアルを契約で縛り、今はもう安全であること。
 そして、リカアル本人から聞いた復活の経緯などを全て吐いた。
 一切の嘘偽り無く。

トキ「…………………マジ?」

 私が全て話した後、トキが口を開いて最初に発した言葉はそれだった。

トキ「ちょっと待ってな。整理させてくれ……………まず、そこの女がリカアルな。うん、分かる。そしてルイがナリクアグトな。うん、分からない」

 まあそうだろうな。

トキ「……………とりあえず二人の正体は一旦置いておこう。そしてさっきすれ違った時に見えたから気になっていたが、やっぱりそれは契約の刻印なのか………確かに絶対の防衛規制だな…………」

 トキが頭を悩ます。

トキ「安全…………安全ねえ…………」
389 :オパビー [saga]:2019/05/02(木) 15:02:51.53 ID:3QwzENAK0
 何度かそう呟いた後、トキは言った。

トキ「これは本当は極秘の情報なんだが、情報源その物がここにいる以上しかたねえ」

私「極秘の情報……?」

 トキは頷いた。

トキ「ああ。全部お前が知ってる事だよ。そもそも俺の今回の遠征は数ヶ月前に突如としてリカアルの姿が消えた封印の洞窟の調査だったんだ。大騒ぎだったんだぞ? そこで魔王の痕跡だのなんだのが見つかってこれから本腰で調査を始めようとした瞬間に、これだ。極秘も何もあっちゃいねえ」

 だから遠征に行くとき、あんなただならぬ雰囲気を纏っていたんだな。
 トキが続ける。

トキ「リカアルが封印された数百年前から、この国の、いや、全世界の一大プロジェクトとしてリカアルの消滅があったんだ。お前も知らないわきゃ無いだろ。それを知っておいて、見た目が女だからって生かすのか? 契約で縛られているとは言え、それが絶対安全とは言えねえ。いつか破るかもしれない危険があるんだぞ? ちょっと考えが甘すぎるんじゃないか?」

 見た目が女だから………
 確かにそれも理由の一つではある。
 私は顔を上げた。

私「例え甘いと言われようと、ルイの為にも、あの時リカアルを殺したくは無かった。それに、今でも知性があり意思を疎通する事が出来る彼女を殺したくはない。彼女はもう安全なんだ。力も制御してる。だから、彼女を処刑だけはしないでくれ! 私が責任を取る!」

 私が見せれる最大限の誠意。
 私はジャパンのドゲザをした。
 地べたに膝を付き、頭を地に付ける。
 これ以上下がないほど、頭を下げる。
 頼むっ……………!

私「>>下」
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 16:19:48.79 ID:wHt2WJPI0
安価トキのセリフと間違えていない?
安価下
391 :オパビー [saga]:2019/05/02(木) 16:41:11.65 ID:3QwzENAK0
 間違ってないお。
 安価下。
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 16:43:20.52 ID:5fHcQ+Bx0
たしかにリカアルはかつて多くの命を殺めてきた
だからといって同じ死で罰を与えていいのだろうか?生きてこそできる償いもあるのではないのだろうか?
393 :オパビー [saga]:2019/05/02(木) 22:52:12.19 ID:3QwzENAK0
 私は顔を上げ、トキに訴えかける。

私「確かに、彼女はかつて多くの命を殺めた。だからといって、同じ死で罰を与える必要はあるのだろうか? さっき言ったように、悪意を持って殺した訳じゃない。子供だったんだ。何も分からない、子供だったんだ。それに、もう暴れる力もない…………もうだ誰も、殺めない。だから、どうか彼女を処刑しないでくれ……………生きているこそ出来る償いも………あるのではないか……………?」

 私は再び地に額をこすり付けた。
 危険なのかもしれない。
 それでも、私はリカアルを信じたい。
 どうか、生きてほしい。

トキ「………………………」

 後頭部に、トキの視線を感じる。
 否定の気持ちの表れか、肯定の気持ちの表れか……………
394 :オパビー [saga]:2019/05/03(金) 05:13:07.35 ID:YMkpcwb90
 トキが小さくため息を付いた。

トキ「………………300年前だ」

 その声に、静かだったリカアルが震える。
 しかし、その声は、先ほどとはまた違った声色だった。

トキ「………親族を、知人が殺された奴が……………今の時代にどれぐらいいると思う?」

リカアル「え…………?」

 トキの口から出たのは、叱責でも、説教ではなく、意外な質問だった。
 その言葉への答えは、ゼロだ。
 もう誰も生き残っていないだろう。

トキ「時間が全てを解決する、という訳では無いが…………今回ばかりは、時間に感謝しろよ。もう誰もお前の事をうらんじゃいない。誰も、お前のことを知らない。だから解決出来る。うやむやに、な」

 その言葉がけは、優しかった。
 トキはまるで子供に説明するように、ゆっくり一語一語リカアルに言う。

トキ「分かったか? 全部、解決したんだ。リカアルは消滅した。お前は、ぬいぐるみから産まれた。もう、危険は無い」

 つまり、トキはこう言っているのだ。

 『見逃す』と。
395 :オパビー [saga]:2019/05/03(金) 05:22:47.83 ID:YMkpcwb90
私「……………すまない」

 私は、辛うじてそう言うことが出来た。
 トキに最大限の迷惑と負担を掛けた。
 あれだけ約束したのに、リカアルを再び死の恐怖と危機に晒した。
 みんなに、申し訳ない。

リカアル「い、いいのか? こんな大きな魚を逃がしてもうて……………」

 おいっ、余計なこといわんで良いっ!
 しかしトキは優しい声で言った。

トキ「ああ。英雄の称号が得られないのは少し惜しいが、弟にあれだけ頭を下げられといてそっちを取るような男じゃないさ」

 そして、リカアルに言った。

トキ「感謝しろよ…………またしてもお前を救った、ユタという男に」

 その時のリカアルの目は、なぜだか、少し潤んでいた。
396 :オパビー [saga]:2019/05/03(金) 05:36:08.77 ID:YMkpcwb90
 〜〜〜


リカアル「また、お主に救われてしもうたのう」

 トキが帰った後、リカアルがカーペットに寝転がりながら言った。

私「まさか盗み聞きされるとは…………トキも怖いな」

 私は額に手を当てた。
 あんな嘘には流されない決断力と行動力……………流石は次期国王といったところか。

私「今回の事を考えると、もうリカアルという名は使わない方が良いかもな。盗み聞きされたら終わりだしな……………」

リカアル「そうだのう。別に我は良いぞ? 300年前は名前なんて無かったし、この名にも執着は無いしの」

 リカアルはこう言っている。
 それならば、これからは新しい名前で呼んだ方が良いだろう。

私「私が決めても良いか?」

リカアル「うむ? お主が決めるのか?」

 リカアルが意外という顔で言った。

私「ダメか?」

リカアル「いや、ダメという訳では無いが…………」

 じゃあ決めてしまおう。

 アテナの名を引き続き使うか、新しく付けるか>>下
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 06:52:02.59 ID:3AreMCKaO
アテナで
398 :オパビー [saga]:2019/05/03(金) 10:54:34.75 ID:YMkpcwb90
私「いや………別に新しく名前を作る必要も無いか。アテナのままで行こう」

 私がそう言うと、リカアルは難しそうな顔をした。

リカアル「うー、アテナかのう………嫌ってわけじゃ無いんだがのう…………」

私「やっぱりアテナはダメか?」

 私がそう言うと、リカアルは首を振った。

リカアル「いやいや。別に良い名前だとは思うんだがの、名乗るときに女神の名だと、ちいと恥ずかしいというかのう………」

私「>>下」
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 12:26:21.23 ID:sRVyVPg3o
(吹き出して)普段のお前からは考えられんな、いいじゃないか名前負けなんてしないだろう
400 :オパビー [saga]:2019/05/03(金) 16:39:30.23 ID:WqhUix1J0
私「ぶふっ………」

 私が思わず吹き出すと、リカアルはむっとした。

リカアル「むうう………名前が気になって悪いか?」

私「失礼………いや、普段の君からは考えられなくて………そんなに名前が気になるか? いいじゃないか、名前負けなんてしてないだろ」

リカアル「そうかの? ……………そうかのう………?」

 リカアルは自分の顔をペタペタと触った。
 翼をパタパタ、目をパチパチ。
 最後に一回首を傾げ、触るのを止めた。

リカアル「………………まあ良い。今日より我はリカアルの名を捨て、アテナと名乗る事とする」

 元リカアル、現アテナはそう言って頷いた。

アテナ「ふむ。良い名前を授かった。感謝するぞ、ユタよ」

私「ああ………アテナ」

アテナ「はっはっは!」

 彼女は、そう朗らかに笑って見せた。
401 :オパビー [saga]:2019/05/03(金) 16:42:22.34 ID:WqhUix1J0
 時は結婚式当日まで飛ぶ。

 ルイとアテナは、ほんの少し距離が縮まった。


 〜ユタとパトリシアの結婚式当日〜


 結婚式当日のハプニングやイベント(結婚式前でも後でも可)>>下
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 16:55:33.90 ID:cye0bC0A0
花嫁姿のパトリシアにフェラチオ+ごっくん
続きは夜にと淫靡に微笑む
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 16:57:42.52 ID:fWQfzjbDO
パトリシアの家族と色々お喋り
パトリシアの姉と妹に色目を使われ、パトリシアが笑顔で威圧
404 :オパビー [saga]:2019/05/03(金) 17:36:43.55 ID:WqhUix1J0
 〜〜〜



パトリシア「あ、あの…………ユタ………王子………」

私「少しキツいな………痛かったら言えよ」

パトリシア「は、はい………んっ…………」

私「初めてか?」

パトリシア「はい………思った以上に………っ………!」

私「ちょっと体制を変えてみてくれ」

パトリシア「わ、分かりました…………」

私「……………どうだ?」

パトリシア「ラクに、なりました」

私「分かった。じゃあ動かすぞ」

パトリシア「んっ……………く……………」

私「…………よし」

パトリシア「お腹の形が、変わっちゃいました…………」

私「苦しそうだな」

パトリシア「だ、大丈夫です。ちょっと息が辛いですが………」

私「あと少しの辛抱だ。我慢しろ」

パトリシア「は、はい……………」
405 :オパビー [saga]:2019/05/03(金) 17:53:28.11 ID:WqhUix1J0
私「ほんとになんたって女ってのは………こんな自分を苦しめるようなアクセサリーをつけるんだか……………っと」

パトリシア「ふう………ん……………決まりだから………しょうがないですよ…………」

私「コルセットなんて無くたって、パトリシアは十分綺麗なのになあ」

パトリシア「うふふっ………そう言ってもらえて…………ん………嬉しいです…………はあっ、はあっ………」

 パトリシアはコルセットの具合を確かめた。

私「違和感は無いか?」

パトリシア「違和感しか無いです………」

 パトリシアがくるりと回る。

パトリシア「どどど、どうですか? こここの、ドドドレス……………」

 純白のドレスに身を包んだ女神………おっと、間違えた。
 綺麗すぎて思わず女神と間違えてしまった。
 めが……パトリシアが私に聞く。
 褐色の肌とあいまってとても綺麗だ。
 めが……パトリシアは舞うように色々な角度から私にその晴れ着姿を見せつける。
 宝石のティアラにふわりと空気に浮かぶ手首と肩を繋ぐヴェール。
 どれも、美しい。
 もちろん、どんな装飾品も、めが……パトリシア本人には敵わないが。
 女神……パトリシアは私に期待するような目線を送る。
 感想を言ってほしいようだ。

私「>>下」
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 18:32:28.42 ID:1POKiu2g0
とても美しいよパトリシア。まるで女神のよう……いやもはや女神そのものだ
407 :オパビー [saga]:2019/05/03(金) 18:54:56.94 ID:YMkpcwb90
私「とても美しいよパトリシア。まるで女神のよう………いやもはや女神そのものだ」

 他のどの女神と比べる必要もない。
 彼女は女神の一柱だった。
 そんな女神に見惚れた私は、パトリシア教の一人目の信者だ。
 この信仰心は決して枯れる事は無い………

パトリシア「い、嫌です王子ぃ………そそそそんな、女神なんて…………♥」

 そう良いながらも、彼女はまんざらでもなさそうだった。
408 :オパビー [saga]:2019/05/03(金) 19:49:40.34 ID:YMkpcwb90
メイド2「ユタ王子〜。そろそろお時間です。花道の準備をしてくださ〜い」

 裏舞台にいた私達にメイドがそう呼びかけた。

私「ああ。今行く」

 私が返事をすると、緊張したのか、ぎゅっと私の腕に抱きついてくる。

パトリシア「もう、そろそろ、ですね………」

私「ああ………心配するな。私も緊張している………」

 私はパトリシアの頭を撫でた。

パトリシア「………………ちょっと、安心しました………」

 ああ…………可愛い。
 優劣は付けたく無いのでルイとは比べられないが、可愛い。
409 :オパビー [saga]:2019/05/03(金) 20:01:46.70 ID:YMkpcwb90
 私達が緊張しているのは、大衆の前に出るからではない。
 結婚式に必ずついてくる有るものが原因だ。

 それはキス。

 私のファーストキスは既にルイに捧げているが、パトリシアのファーストキスはまだだ。
 パトリシアの緊張が私にも伝染したようで、私も思いっきり緊張してしまっている。

私「深呼吸だ深呼吸。頑張れ」

パトリシア「はい………♥」

 さあ…………ここが正念場だ。
410 :オパビー [saga]:2019/05/03(金) 20:07:59.17 ID:YMkpcwb90
 〜〜〜



執事「開けます…………」

 執事が、言った。
 門がゆっくりと開かれる。
 パトリシアの私の右腕を掴む力が強くなった。



 ワアアアアアアアッ!!!



 私とパトリシアは割れんばかりの歓声と花吹雪に包まれた。
411 :オパビー [saga]:2019/05/03(金) 20:25:05.01 ID:YMkpcwb90
パトリシア「あ、あそこ。ルイ様と、アテナ様」

 花道を通っていると、パトリシアがくいっと袖を引いた。
 その方向に顔を向けると、ルイが手を振っていた。
 ルイは満面の笑みでぶんぶんと手を振っていたが、アテナは祝いの料理を口いっぱいに含み、両手も料理で塞がっていた。
 しかしルイに肩を叩かれ私達と目が合うと、チキンを持ったまま手を振ってきた。

私「すごい食べてるな」

パトリシア「やっぱりアテナ様は花より団子ですね…………」
412 :オパビー [saga]:2019/05/03(金) 20:38:00.66 ID:YMkpcwb90
 花道の終着点に着き、神父が口上を述べる。
 いつまでも幸せに健やかにうんたらかんたら。
 そして、指輪交換。
 普通は左手の指にはめるが、私は左手が無い。
 だから特別、右手の薬指にはめる。
 パトリシアの左手にも、私から指輪をはめる。
 片手だと難しいな………

パトリシア「うふふっ………」

 パトリシアは自身の指に輝く指輪を見て、少し笑った。
 神父が姿勢を正すと、式場が静まった。
413 :オパビー [saga]:2019/05/03(金) 20:39:44.20 ID:YMkpcwb90
神父「デワ、チカイノキッスヲ」

 神父が言った。

 パトリシアのファーストキス。
 どうキスするか>>下
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 20:42:02.91 ID:nIY4l4Quo
なっがいの
415 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 00:01:07.61 ID:b8KrY2D80
 私はパトリシアの頬に右手を添えた。
 パトリシアが私の義手を優しく掴む。

パトリシア「…………………」

私「…………………」

 じっと、見つめ合う。
 私がパトリシアを見上げる形になる。
 パトリシアの目は、少しだけ湿っていた。
 でも、嬉しそうだった。
 私は微笑み返した。



 ちょっとだけ、爪先立ちに。
 背伸びを、した。
416 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 00:08:32.53 ID:b8KrY2D80
 パトリシアが少し屈んだ。

 ちゅ………

 そのまま、私はパトリシアの首に手を回した。
 パトリシアも私の背に手を回し返す。
 唇が触れ合った所から熱くなる。
 じわり、じわり、と、熱が広がっていくのを感じる。

神父「…………………………ン?」

 ああ、せめてこの熱が身体全体に行き渡るまで、もう少し繋がっていたい。

パトリシア「んむ……………ん………………………ん?」

 ちょっと長くない?
 と、パトリシアが顔を赤く染めながら片目をうっすらと開ける。
417 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 07:18:17.23 ID:b8KrY2D80
 ルイには無いぷにっとした柔らかい唇の感触が心地よかった。
 私はちろ、と舌を出し、それをパトリシアの口内に侵入させる。

パトリシア「っ……………」

 パトリシアはピクッと震えたが、そのまま私の舌を受け入れる。
 互いの舌を螺旋に絡ませ、濃いドロドロの唾液を大量に分泌させる。
 パトリシアは羞恥からか目の端に涙を浮かべ、されるがままになった。
 りんごのように真っ赤になったパトリシアは、とても可愛かった。
 ……………私はそのとき初めて、自分がSで有ることを自覚した。
 ぎゅ〜っとパトリシアの首を抱きしめ、更に深く唇を重ねる。

パトリシア「んっ………っ…………♥」

 パトリシアではない誰かが、ゴクリと唾を飲んだ。
 そろそろパトリシアの羞恥が限界に達しそうだった為、私は最後に唾液をのどを鳴らして飲み込み、唇を離した。
418 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 07:28:07.58 ID:b8KrY2D80
パトリシア「はあっ……………はあっ…………………♥」

 トロンと瞳をとろかし恍惚の表情を浮かべるパトリシアは、運動をしたあとのように息をしていた。
 二人の間に、とっても粘度の高い唾液がきらりと光る。
 オーディエンスの方を見ると、誰もが私達の誓いのキスの濃厚さに呆気に取られてた。
 よく見ればルイが膨れて嫉妬してる。
 ああ、今夜は激しそうだ…………

神父「エッフン。エー、デハ……………」

 横で静かにキスが終わるのを待っていた神父が一度咳払いをしてから、私達がここに正式な夫婦となった事を告げる。
 誰かが拍手を始め、ようやく我に返った人々も拍手を始めた。
 パラパラとした拍手は、割れんばかりの歓声に変わった。

 誰もが、私達の結婚を祝福していた。
419 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 07:29:52.62 ID:b8KrY2D80
 この後披露宴やらなんやらがある、が。
 どのタイミングでウェディングフェラをしてもらうか>>下
 因みに言い出しっぺはパトリシア。
420 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 07:58:20.84 ID:b8KrY2D80
 場所や状況も書いて貰えると。
 (例えばテラス)

 >>下
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 07:59:44.29 ID:L3h2r9DDO
全てが終わってウエディングドレスから着替える直前
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 08:09:04.77 ID:L3h2r9DDO
場所はテラス
途中で外から誰かがルイに話しかけられるもパトリシアはうまいこと枠や柵に隠れていて見えずなんとか誤魔化せる
423 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 08:17:18.98 ID:b8KrY2D80
 ルイ→ユタ?
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 08:19:31.29 ID:L3h2r9DDO
>>423
ごめんユタだった
425 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 08:57:16.76 ID:b8KrY2D80
 >>375
 今気づいたけど、アティー→アテナだ。
 混乱させてたらすまんな。
 なんでアティーになっとったんや。
426 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 09:12:05.96 ID:b8KrY2D80
 その後、舞台裏。


パトリシア「王子………ほんとに恥ずかしかったんですから…………」

私「まんざらでも無さそうだったが」

パトリシア「もう…………そりゃあ、嬉しくなかったと言えば嘘になるのですが……………♥」

 やはり満更ではなかったようだ。
 両手で頬を挟み、顔を赤くしながらもじもじと動く。

ルイ「じーっ…………………」

 パトリシアと話していると視線を感じたため、その方向を見るとルイが物陰から「じーっ」と言っていた。

私「どうした?」

ルイ「……………しっとしてる」

パトリシア「うふふふ。ルイ様ずっと膨れてましたもんね」

 するとパトリシアはルイに手招きをし、顔を近づけひそひそと話す。

パトリシア(で、ルイ様もいつもあんな濃厚な口づけをして貰ってるんですか?)

ルイ(いやいやいつもはあんなもんじゃないよ。もっととろ−っとしててふっかぁいんだよ)

パトリシア(あ、あれ以上なんですか!? そ、そんな口づけをされたら、私気絶しちゃいそうです…………)

ルイ(ふっふっふー。私のほうがせんぱーい)

パトリシア(恐れ入ります………)

 おい思いっきり聞こえてるぞ。
 というかルイ、そんな偉そうにしているが濃厚なキスをした後はいつも秘部をひたひたに湿らせてるじゃないか。
427 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 09:18:00.51 ID:b8KrY2D80
パトリシア(で、今夜の話なんですが……………)

ルイ(うんうん)

 そこからの会話は察しの通り。
 聞くに耐えなくなった私はその場を離れ、会場に戻る事にした。


 〜〜〜


 会場に行くと、様々な人々から言葉をかけられた。

議員「>>下1」

貴族「>>下2」

国民「>>下3」

 性別、年齢自由。
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 09:46:51.88 ID:L3h2r9DDO
議員(既婚女性)
結婚おめでとうございますユタ様
自分の結婚式の時を思い出しましたわ
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 09:56:29.71 ID:Fwnuvndq0
貴族「あの可愛い赤ん坊だったユタ様がついに結婚とは…長生きはするもんじゃのう」
(男性の老貴族)
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 10:17:13.51 ID:q9ZfDYh00
ユタ様私にも熱いキッスしてください
性別・年齢は若い女性
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 13:14:34.99 ID:9YLx/Erwo
ぶれねぇな国民
432 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 16:56:50.15 ID:b8KrY2D80
 私は会場で何人かの人々に話しかけられた。

女議員「結婚おめでとうございますユタ様」

 カポカポと蹄を鳴らし、若い馬のサテュロスの女性議員がそう祝いの言葉を投げかけてきた。
 サテュロスとは下半身が動物になっている種族の事だ。
 ケンタウルスと違うのは、ケンタウルスのように腰から下が馬の首から下になっているのではなく、動物の腰から下、正真正銘の下半身になっているのだ。

私「ありがとう」

女議員「お熱い口づけでした。自分の結婚式の時を思い出しましたわ」

 女性議員は少し頬を染めそう言った。
 くすぐったいな………

女議員「末永いお幸せを祈ります」

私「ああ」

 その時、人ごみの中から大男が現れた。

???「ああ、すまねえ。あ、すまねえ。ああっ! 大丈夫だかれでぃ!」

 不器用そうなミノタウロスの男は、自身にぶつかってしまい倒れた少女に手を添えた。
 胸板も肩幅も人間と比べものにならないほど分厚いミノタウロスがスーツを着ているのは、失礼ながら少しだけ滑稽に思えた。

女議員「あら、どうしたのあなた」

女議員の夫「いやー、おめが急に居なくなるから心配しちまっただよ」

女議員「大丈夫よ。王子に挨拶してただけだって。あ、王子。こちら私の夫です」
433 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 17:03:05.32 ID:b8KrY2D80
女議員の夫「ああ、王子様だっただか。失礼しましただ」

 ミノタウロスは私に気づくと思いっきり姿勢を低め、私に挨拶した。

私「>>下」
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 17:30:31.45 ID:6d/0nsFk0
いえいえ気にしなくていいですよ。
優しくて素敵な旦那さんですね。
435 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 18:08:33.73 ID:b8KrY2D80
私「いや、気にしなくても良い。優しくて素敵な夫だな」

 私がそう言うと、サテュロスとミノタウロスの夫婦は揃って頬を赤くした。

女議員「はい。不器用なとこも有りますが、ほんとに素敵な夫です………ね?」

女議員の夫「す、すてきだなんて、おらはそんな…………♥」

 ミノタウロスはデレた顔で頭を掻き、姿勢を正すと私に頭を下げた。

女議員の夫「じゃ、じゃあ、長話失礼しましただ。どうも、ありがとうございましただ」

女議員「ありがとうございました♥」

 ふむ………
 熱々の夫婦だったな。
436 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 18:38:24.20 ID:b8KrY2D80
 次に私に話しかけてきたのは、面識のある長い髭を蓄えた貴族の亀の獣人だった。
 明らかな風格と尊厳がある。

亀の翁「おお、ユタ様。どうも。お熱いちっすで御座いましたぞ」

私「ああ、うん。先ほども言われた」

 私がそういうとその貴族はほっほっほと笑った。

亀の翁「色々と困難がありましたが、無事結婚が出来たことに祝いの言葉をお送りしますぞ。あれほど小さく可愛い赤ん坊だったユタ様がついに結婚とは………ほっほっほ。長生きはするもんじゃのう」

私「今年で満300歳が何を言う。その様子だとまだあと100年は生きそうだが」

亀の翁「ほっほっほ。流石に一世紀は無理ですわい。生きたとしても、お世継ぎが大人になるほどですかの」

 貴族は髭を撫でながら言った。

亀の翁「お世継ぎ、楽しみにしておりますぞ」

私「ああ。直ぐに生まれるように努めるさ」

亀の翁「ほっほっほ。若いのはというのは、良いですのう」

 貴族は一礼をし、去っていった。
437 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 18:51:44.77 ID:b8KrY2D80
国民「ユタ様ああっ! 私にも熱いキッスしてくださああっ

ルイ「不審者発見!」

国民「ぃあほべっふ!」

 ルイがどこからか飛んできて不審者に頭突きをかました。

国民「ぐっは、なぜえ……………」

私「>>下」
438 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 19:06:48.93 ID:b8KrY2D80
国民「私は、私はただユタ王子にキッスしてほしいだけなのに……………!」
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 19:10:33.93 ID:hYeXuNJN0
あいにく私にキスしていい人物はもう決まっている
440 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 19:27:47.82 ID:b8KrY2D80
私「すまないな。あいにく私にキスして良い人物はもう決まっている」

 ルイが胸を張った。
 おい、止めろ。
 誇らしいのは分かるがバレたらどうする。
 ルイの前足で頭を抑えつけられながら、女性が呻く。

国民「ううう…………ですよね……………」

私「……………すまないが、つまみ出て貰う事になるが、良いか?」

国民「ドウゾつまみ出してくだされ……………ううう、ぐすっ」

 ………どうして国民はこう私に対してこうなのだろうか。
441 :オパビー [saga]:2019/05/04(土) 20:11:19.71 ID:b8KrY2D80
 まだパトリシアの家族に会ってもいないのにどっと疲れた…………

パトリシア「あ、王子。こちらです!」

 パトリシアがぴょんぴょんと飛んびながら手をパタパタと振っている。
 可愛いっ。
 私は胸をマグナムで打ち抜かれる感覚に襲われながら、なんとかパトリシアの家族の元に行く。

???(男)「おお、そちらがユタ王子か」

???(女)「あら可愛いじゃない」

???(女)「どうも」

???(女)「よろしくお願いします」

 パトリシアの家族は4人いた。
 男性が一人に、女性が三人だ。
 しかし、残念ながらそれが親か姉妹かの見分けがつかなかった。
 なにせ、ハーフリングの一族だ。
 全員がパトリシアと同じ褐色の肌を持ち、パトリシアと同じく子供の見た目だった。
 そして家族だから、それぞれそっくりだった。
 王族のような煌びやかな装飾さえなければ、ただの幼いきょうだいに見えるだろう。
 確実に一人の男(13歳ほど)はパトリシアの父親、つまり国王だろう。
 しかし他は分からない。
 口を開いた順番で、一人目が10歳程の少女で、パトリシア程では無いが大きい胸を胸元が大きく開いた薄紫色の服で際だたせていた。
 二人目は私より幼い見た目をしており、7歳程だろうか。
 胸は無く、すんと大人しい雰囲気を漂わせている。
 三人目は一人目と同じほどの年齢に見え、幼いながら妖艶な雰囲気を纏っている。
442 :オパビー [saga]:2019/05/05(日) 07:44:25.33 ID:N2B6RPRw0
 いや、よく考えて見ればパトリシアより年上の見た目の者がいない。
 ハーフリングの見た目には個人差があるらしいが、ここまで激しく出るものなのか。

私「お初にお目にかかります、陛下」

 私はまず絶対に国王であろう者に手を差し出した。

パト父「娘が世話になってるよ。よろしく」

 正解だったらしい。
 私はパトリシアの父と固い握手を交わした。

パト父「いやあ、さっきは惜しみもなく愛を見せつけてくれたな。はっはっは!」

私「はい。せっかくのファーストキスしだと言うので、それはもう全力で」

 私がそう言うとパトリシアの父はうんうんと頷いた。

パト父「この調子ならすぐにでも世継ぎが出来そうだ。ウチも一安心だよ。はっはっは!」

パトリシア「ちょ………お父さん!」

パト父「はっはっは!」

 大衆の前で世継ぎの事を公言されて恥ずかしいのか、パトリシアが耳の先まで真っ赤にして怒る。
 しかしパトリシアの父は朗らかに笑うだけで、柳に風だった。
 まあ実際今夜から世継ぎ作りに励むのだがな。
443 :オパビー [saga]:2019/05/05(日) 07:54:40.53 ID:N2B6RPRw0
 ところで先ほどから女性陣の目線が気になる。
 特に10歳程の二人だ。
 7歳程の女性は品定めするように慎重に私を見ているのに対し、もう二人は私に向かって少し前屈みになり上乳を見せつけ、目を細め上目遣いになっている。
 そして時々なぜかちろりと舌なめずりをする。

パトリシア「………………………ニコッ?」

 パトリシアが殺意やら狂気やらを孕んだ笑みでその2人を睨んだ。
 いや怖っ!
 2人はびくっ、と震え、一番幼い女性の後ろに隠れるように身を縮めた。



 そう言えばパトリシアの家族の名前。
 父>>下1
 母>>下2
 姉>>下3
 妹>>下4
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 08:08:03.62 ID:G1OCvSHH0
父ヒルダー
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 08:25:15.61 ID:KMM7S2JN0
ネルロ
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 08:29:06.99 ID:00ip6bGF0
リーゼロッテ
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 08:29:41.09 ID:YK/a4guDO
リリア
448 :オパビー [saga]:2019/05/05(日) 11:44:14.63 ID:N2B6RPRw0
パトリシア「リーゼロッテお姉様にリリア? 私のユタ王子に色目を使わないでくださいます?」

 パトリシアが表情をキープしたまま私を見ていた2人に微笑みかける。

リーゼロッテ「だってえ、可愛いじゃん」

リリア「パトリシアお姉様怖い」

パトリシア「そんなんだから2人とも結婚出来ないんですよ」

リーゼロッテ「ぐふっ!? 人が気にしてる事をぉ……………」

リリア「私はまだ若いもん」

 ん…………?
 ちょっと待てよ…………
 会話の流れからするともしかして母親は…………
 見た目年齢が一番幼く見える女性(7歳程)が口を開いた。

パト母「リーゼロッテあんたは早くお相手見つけちゃいなさいよ。さもないと勝手にお見合い組んじゃうわよ?」

リーゼロッテ「お母様それだけは嫌! 絶対自分で見つけるから!」

 予想外だった。
 絶対にあの女性は妹だと思っていたのに…………

パト母「ともあれ…………初めまして王子。ファイアル王国の王女ネルロです。色々と、災難は聞いております」

私「こちらこそ、お会いできて光栄です。運が良かったのか、なんとか生きています」

 ネルロ王女と私は握手を交わした。

パト母「どうですか、王子。うちの娘は?」

私「>>下」
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 11:55:51.08 ID:HeYMq/mAO
>>406
450 :オパビー [saga]:2019/05/05(日) 20:14:29.48 ID:N2B6RPRw0
私「女神です」

パトリシア「ちょっとそれお母様の前で言わないでっ!?」

 リンゴで言えばもう熟しすぎてるんじゃないかと言うほど顔を真っ赤に染めて、パトリシアが言った。

パト母「あらあら♥ やっぱり、貴方になら安心してパトリシアを任せられそうですわ………♥」

 ネルロ王女に続き、国王も私に言う。

パト父「ちょっと心配だったが、君を見てその心配はきれいさっぱり拭えた。………うちの姫を、よろしく頼む」

 私は顔を手で覆い隠しているパトリシアを手で抱き寄せた。

パトリシア「あ、ちょっ……………」

 ふふふ……
 パトリシアの肌は熱した鉄のように熱くなっていた。
 照れてるなあ……………

私「>>下」
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 20:31:52.07 ID:Gbu/rB4d0
皆さんと末永い付き合いになるように頑張ります
452 :オパビー [saga]:2019/05/05(日) 21:50:46.02 ID:N2B6RPRw0
私「皆さんと末永い付き合いになるように、頑張ります」

パトリシア「ひうう……………\\\」

 パトリシアは更に熱く、赤くなった。
453 :オパビー [saga]:2019/05/05(日) 22:01:18.38 ID:N2B6RPRw0
 〜数時間後〜


パトリシア「はあ…………」

 結婚式を開いた(終えた)後、私とパトリシアはテラスにいた。
 明るい宮殿から人々が帰って行くのが見える。

私「疲れたな…………」

パトリシア「ですねえ………」

 テラスにたった二人きりの私達を祝福するように、雲の隙間からスポットライトのように月明かりが降りる。
 白いスポットライトに照らされ、ウェディングドレスを煌めかせるパトリシアが満足げに微笑んだ。
 ドレスの最高峰、ウェディングドレス。
 ああ、どうしてこの姿は今日しか見られないのだろうか。
 どうしてこの1日しか着られないのだろうか。
 それだけが惜しい。
 明日から拝めぬその姿は、さながら御伽噺のシンデレラのようだった。
 まあ、魔法が解けたとしても、パトリシアは美しいままだが、な。
 ………シンデレラも美しいか。
454 :オパビー [saga]:2019/05/05(日) 23:08:39.76 ID:N2B6RPRw0
パトリシア「ねえ、王子」

 やさしい夜風に吹かれながら、パトリシアが言う。

私「なんだ?」

パトリシア「せっかく、夫婦になったんです……………あなた、と呼んでも、宜しいですか?」

私「>>下(肯定、もしくは別の呼び方)」
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 23:18:05.38 ID:Rpk+wdsfo
ぜひ頼む
456 :オパビー [saga]:2019/05/05(日) 23:37:41.47 ID:N2B6RPRw0
 「あなた」か。
 ルイの「ユタ」とはまた違って、心地よい響きだ。
 私ははにかむパトリシアに頷いた。

私「ぜひ頼む」

パトリシア「!………はい、『あなた』……………♥」

 かあああわいいいっ!
 その微笑みこそ、まさに、まぁさぁにぃ女神!
 せっかくのウェディングドレス姿だ。
 もう一度濃厚なキスをするくらいバチはあたらないだろう。
 私はパトリシアの頬に手を添えた。

パトリシア「あ、あなた………まだ、下にいる方々が………見られちゃいます………」

私「見せつけてやろう」

 青白いスポットライトに照らされながら、私達はもう一度濃厚なキスをした。
 人目をはばからず、舌を好きなだけ絡ませ、二度付け自由。
 何度も、何度も、唇を重ねる。
457 :オパビー [saga]:2019/05/05(日) 23:45:23.49 ID:N2B6RPRw0
パトリシア「ん………お………んぉ………………んふぅ………♥」

 パトリシアの艶めかしい声が、耳から滑らかに入ってくる。
 そう言えばパトリシアの嬌声は初めて聞いたな。
 パトリシアは嬌声をあげることも初めてだろう。
 ああ、これからの彼女の初めては全て私の物。
 そう考えると、興奮する。
 初めてパトリシアの秘密(例の本)を知ったのも、初めてのキスを貰ったのも、初めてパトリシアのこんな声を聞いたのも、全て私だ。
 そして、初めてパトリシアと交わるのも、私だ。

 ……………しまったそんなこと考えるんじゃ無かった。
 股間が思わず膨らんでしまった。
 沈まれ沈まれ沈まれ沈まれ………………



 フェラチオの流れ(本番は夜)
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