【艦これ】憲兵と艦娘

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97 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/12(金) 22:30:05.55 ID:mxObQflV0

憲兵「……失礼しました。聞き間違えたようなのでもう一度言っていただけませんか?」

提督「聞き間違えではないと思うよ。そういう建物ができたら、君と五十鈴に最初に使ってもらいたいんだ」

憲兵「……どういう風の吹き回しです?」

提督「どういうもなにも、君と五十鈴は好き合っているんじゃないの?」

憲兵「まさか。確かに五十鈴は任務の時は非常に頼れる相棒ですし我々のことをいつも気にかけてくれていてとても素敵な女性だと思いますが、それとこれとは別です」

提督「つまり抱きたくないと?」

憲兵「それは抱きたくならないほうがおかしいです」

提督「だろうね。改二でスタイルも変わったし」

憲兵「そう、ですね……正直、目をやらないようにするのに必死でして……」

98 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/12(金) 22:31:17.67 ID:mxObQflV0

憲兵「それはともかく、なぜ私と五十鈴なのです?艦娘と恋愛関係にある憲兵は何名もおりますし、それこそ提督が最初に使ってもよろしいのでは?」

提督「それではよくないんだよ」

提督「まず、新設する建物は憲兵隊と艦娘のためのものだろう。私も使うことはあるかもしれないが、最初に私が使うのでは本末転倒もいいところだ。わざわざ最初に使う者を指定するなら、憲兵隊員と艦娘でなければ意味がない」

提督「次に憲兵隊からみても、以前いくつかの基地内規定を無効にしたとはいえ、出来れば最初に本番行為に手を出すのは避けたいだろう」

提督「だから申し訳ないけど、部隊のトップであるあなたが最初に事に及べば、他の隊員も少しは気が楽になると思うわけだ」

憲兵「なるほど。それは一理あります」

99 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/12(金) 22:33:26.35 ID:mxObQflV0

提督「そして何より、憲兵隊と艦娘の間をそれこそ着任当初から取りもってきたあなたと五十鈴には幸せになってほしいんだ」

提督「確かに、他に恋愛関係にある憲兵隊員と艦娘がいるのは私も知っている。でもあなたと五十鈴は自分の感情を抑え込んで、憲兵隊と艦娘全体のことにばかり気を配っているように見える。あなたたちもそろそろ自分たちの幸せのことを考えるべきだ」

憲兵「……確かに、私は自分の感情を多少なりとも抑えているのは否定しません。しかし、五十鈴がどうかは私は知りませんよ」

提督「確かに、五十鈴がどう思っているかはあなたは分からないだろうし、私も知らない」

提督「ではあなたはこの条件を受け入れてはくれないかな?」

憲兵「……いえ、提督のおっしゃる理由には納得しましたし、断る理由はありません。五十鈴がどう答えるかによりますがね」

提督「分かってる。五十鈴の答えは大淀から聞くから安心してほしい」

憲兵(やはりそういうことか)

憲兵(ということは、今頃五十鈴も大淀から同じようなことを言われているのだろうかな)

100 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/12(金) 22:36:08.23 ID:mxObQflV0

同時刻 大淀の部屋

五十鈴「……ごめん。聞き間違えたみたいだからもう一回言ってもらえる?」

大淀「聞き間違えではないと思いますよ。その建物ができたら、最初に五十鈴さんと隊長に使ってほしいんです」

五十鈴「……ちょっと意味が分からないわね」

大淀「どうしてですか?五十鈴さんは隊長と好き合っているんですよね?」

五十鈴「まさか。確かに隊長は堅苦しそうな割にフランクだし部下思いだし私たちへの感謝もよく口にしてくれるし、好きか嫌いかで言えば私は断然好きだけどね。でもそれとこれとは別よ」

大淀「つまり抱かれたくないと?」

五十鈴「何言ってんのよ。抱かれたいに決まってんでしょ」

大淀「五十鈴さん、性欲強いですものね」クスクス

五十鈴「提督と毎晩ヤってるような人に言われたくないわ」

101 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/12(金) 22:37:32.04 ID:mxObQflV0

五十鈴「言いたいことは分かってると思うわ。少なくとも隊長が最初に使うべきなのは同感よ」

大淀「じゃあ艦娘側は五十鈴さんで確定ですよね」

五十鈴「いやだから何でそうなるの?」

大淀「隊長のパートナーといったら五十鈴さんしかいませんよ」

五十鈴「仕事上ではそうだけど私生活までそうとは限らないじゃない」

大淀「何言ってるんですか。隊長と個人的な付き合いがあるのは五十鈴さんだけですよ」

五十鈴「それは……そうかしら」

大淀「ええ」

102 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/12(金) 22:38:23.27 ID:mxObQflV0

五十鈴「でもあの人は私のこと女だと思ってないような気がするのよね」

大淀「まさか。改二でそんなにおっぱい大きくなったのに見られないんですか?」

五十鈴「それが隊長は全然見ないのよね。私たちに性欲があるって話したときもびっくりはしたけど興奮した様子は全然なかったし、私のことは何とも思ってないんじゃないかしら……」

大淀「……五十鈴さんに嫌われないように下心を見せないようにしてるという可能性はありませんか?」

五十鈴「あー……それは大いにありうるわね」

103 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/12(金) 22:38:57.45 ID:mxObQflV0

大淀「それか、五十鈴さんが私たちに性欲があるかもという話をしたから、異性として意識してないと捉えられたのかもしれませんよ」

五十鈴「あっ……そう言われたらいろいろ下手打った気がしてきたわ。改二で胸が大きくなって慣れないとかいう話もしちゃったし」

大淀「それ、どんな雰囲気で話しました?」

五十鈴「普通に、さらっと話したわね」

大淀「じゃあ、五十鈴さんは脈なしと考えて友人や仲間として接するようにしている可能性も十分ありますね」

五十鈴「あー……だめだわ、絶対あの人そう考えてるどうしよう」

104 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/12(金) 22:40:20.28 ID:mxObQflV0

大淀「大丈夫ですって。その建物ができたらそこでちゃんと話せばいいんですよ」

五十鈴「そう?でも隊長がこの条件を受け入れると思う?」

大淀「じゃあ聞きますけど、隊長の相手が五十鈴さんかどうかは置いといて、隊長がその建物を最初に使うという条件を、隊長が受け入れない可能性はどのくらいあると思いますか?」

五十鈴「……かなり低いわね。部下のためとか何とか言ったらあの人は断れないだろうし」

大淀「ですよね?その上で、隊長がその相手に五十鈴さんを選んだら、五十鈴さんはそれを断りますか?」

五十鈴「断るわけないでしょ。隊長が私を選んだらの話だけど」

大淀「分かってますよ。そう提督に伝えますね」ニコニコ

105 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/12(金) 22:42:23.18 ID:mxObQflV0

提督の私室

ジリリリリン

提督「司令官だ。……ああ、そっちは終わったかい?」

憲兵(通話の相手は大淀だな)

提督「……なるほど。分かった。ありがとう」ガチャン



提督「もう一度だけ確認させてほしい」

提督「相手は置くとして、あなたが最初に例の建物を使うということに異論はない?」

憲兵「ありません」

提督「そしてその相手をあなたが選べるとしたら、誰を選ぶ?」

憲兵「無論、五十鈴です。彼女が構わないならですが」

提督「分かった。ありがとう」

106 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/12(金) 22:43:45.73 ID:mxObQflV0

コンコン

大淀「大淀です。入ってもよろしいですか?」

提督「大丈夫だよ」

ガチャ

大淀「戻りました」

提督「おかえり」

憲兵(この二言だけで二人の関係が分かるというものだな)

大淀「五十鈴さん、お返しします」

憲兵「はあ。まあ、私のものではないのですが」

五十鈴「……帰りましょうか」

憲兵「ああ。今日はありがとうございました」

提督「こっちこそ」

憲兵「では、失礼します」

提督「うん」

107 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/12(金) 22:44:16.23 ID:mxObQflV0

ガチャ

テクテク

憲兵(うーむ……この状況で何を話したものか)

五十鈴「……ねえ」

憲兵「……どうした?」

五十鈴「その……」

五十鈴「……ごめんなさい、何でもないわ」

憲兵「そうか」

憲兵(これは、五十鈴も同じような心持ちか)

108 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/12(金) 22:45:16.78 ID:mxObQflV0

憲兵(結局何も話せないまま提督のいる建物を出てしまった)

憲兵「……送ろうか?」

五十鈴「ここでいいわよ。気持ちだけもらっておくわ」

憲兵「そうか……じゃあ、また」

五十鈴「ええ、また。おやすみなさい」

憲兵「おやすみ」

109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/13(土) 01:09:34.59 ID:eJv6ShCgo
110 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:03:59.51 ID:ieSuept90

一週間後

ジリリリン

隊員A「憲兵隊詰め所」

隊員A「……はい、おります。お待ちください」

隊員A「隊長。提督からです」

憲兵「分かった」

憲兵「代わりました。憲兵隊長であります」

提督「今から執務室に来てもらってもいいかな?」

憲兵「問題ありません。すぐ参ります」

提督「よろしく」

ガチャン

隊員A「何かありましたか?」

憲兵「何かは分からんが呼び出しだ。ちょっと行ってくる」

111 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:04:42.14 ID:ieSuept90

コンコン

提督「誰か」

憲兵「憲兵隊長であります」

提督「入れ」

憲兵「は。失礼します」

ガチャ


憲兵(ん?五十鈴もいるのか?)

憲兵(これはもしや……)

提督「こっちに来てくれ」

憲兵「は」

112 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:05:14.78 ID:ieSuept90

提督「二人も知っていると思うけど、例の建物が完成した。極端な話、今からでも使うことができる」

憲兵(やはりな)

提督「そういうわけで、二人には今夜あの建物の中で一晩過ごしてほしい。壊さない限り何をしてくれてもいいから」

憲兵「」チラッ

五十鈴「」チラッ

憲兵五十鈴「了解」

憲兵(ということは、五十鈴もあの条件を受け入れたというのか?いやいや、そんなまさか……)

憲兵(だが、そうだとしたら…………)

113 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:06:09.81 ID:ieSuept90



憲兵「行くか」

五十鈴「ええ」

テクテク

憲兵(見たところ五十鈴はいつもと変わらんか……あるいは、別に同衾や本番に及ばなくてもよいと考えて条件を受け入れたのかもしれんな)

憲兵(まあ、なるようになるだろう。一晩同じ部屋にいても構わないと思われているなら悪い話ではあるまい)

114 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:06:55.08 ID:ieSuept90

ガチャ

五十鈴「見た感じは普通ね」

憲兵「ああ。見取図は……そこか」

五十鈴「ふーん……なんか、明らかに布団もベッドもなさそうな部屋があるんだけど」

憲兵「完全に本番行為に及ぶだけの部屋だな……」

憲兵「部屋の希望は?」

五十鈴「横になれるならどこでも」

憲兵「同じく。なら……ここにしよう」

五十鈴「いいわ。部屋の鍵は……これね」カチャ

115 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:08:17.40 ID:ieSuept90

ガチャ

憲兵「ほう……なるほどな」

五十鈴「良い感じじゃない?えーっと、こっちが洗面所で、こっちが浴室ね」ガチャ ガチャ

憲兵「クローゼットはここか」

五十鈴「でもこっちにもクローゼットあるわよ」

憲兵「そっちは何だろうな」

五十鈴「開ければ分かるでしょ」バタン

ズラーッ

憲兵「」

五十鈴「」

憲兵(こ、コスプレの衣装だと!?)

憲兵(この空気、どうするか……)

116 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:08:58.49 ID:ieSuept90

五十鈴「……ねえ」

憲兵「……なんだ」

五十鈴「……隊長って、その……ど、どんなコスプレが好き、なの?」

憲兵「!?」

憲兵「ま、待て待て待て。ここにあるからといって着なければならないということはないんだからな?」

五十鈴「そうね。分かってる……分かってるわ」

憲兵「分かっているなら……」

五十鈴「……やっぱり、言わなきゃだめ?」ウルウル

憲兵「!」

憲兵(そんな目で見られては……)

五十鈴「……そうね、言った方がいいわよね。由良の読んでた雑誌にも女性から告白したほうが良いって書いてあったし、うん」

憲兵「五十鈴……まさか」

117 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:10:09.17 ID:ieSuept90

五十鈴「ふぅー……」

五十鈴「……落ち着いて聞いてね」

憲兵「あ、ああ……」バクバク
















五十鈴「……好きよ」












憲兵(な!ほ、本当か!?これは、夢ではないのか!?!??)






憲兵「……私もだ。愛している」




憲兵(考える前に口が動いてしまった……)

憲兵(……これが、本心だったのだな)

118 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:11:04.60 ID:ieSuept90

五十鈴「…………」ギュッ

憲兵「五十鈴……」ギュッ

五十鈴「ごめんなさい、全然言えなかった……」

憲兵「それは私もだ。すまない……」

憲兵(やっと、やっとお互いのことを分かり合えたのか……)

憲兵(ああ……暖かい……)













五十鈴「……はあ」スッ

憲兵(ようやく離れたな。まだ抱き合っていてもよかったのだが……いや、それでは話しづらいか)

五十鈴「ごめんなさいね」

憲兵「いや、構わない。……安心したか?」

五十鈴「安心したわ。とてもね」

119 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:12:19.12 ID:ieSuept90

憲兵「一体いつから、その……私に好意を持っていてくれたんだ?」

五十鈴「全然分かんないわ。あなたと話するの楽しかったし、気がついた時には好きだったんだもの」

憲兵「ほとんど仕事の話しかしなかったのにか?」

五十鈴「そうよ。我ながら変な話よね」カタスクメ

五十鈴「あなたこそ、いつ私のことを好きになってくれたの?」

憲兵「さあな。私も気がついたら好きだったから全然分からん」カタスクメ

120 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:13:20.00 ID:ieSuept90

憲兵「ただ、自分の感情をはっきり意識した時は覚えている。大規模作戦の打ち上げを五十鈴が抜け出してきた時だ」

五十鈴「ああ、あの時。そんなこともあったわね」

憲兵「本当にどうして抜けてきたんだ?」

五十鈴「だって、打ち上げで盛り上がってる中にあなたがいなくて寂しかったんだもの。抜け出して会いに行きたくもなるわ」

憲兵「はあぁ…………あのなあ、」

五十鈴「な、なに……?」ビクッ

憲兵「……そういうところだぞお前」ギュッ

五十鈴「なになに。そんなに嬉しかったの?」フフッ

憲兵「嬉しかったに決まっているだろ」

五十鈴「良かった。あなたに喜んでもらえて」ギュッ

121 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:13:53.54 ID:ieSuept90

憲兵「だがそれからもお前の態度が変わらないから、私のことは仕事仲間としか思っていないのかと思っていたんだぞ」

五十鈴「今さら思わせぶりな態度を取るのもあざといかと思って、あなたへの接し方を変えられなかったのよ。ごめんなさい」

憲兵「いいんだよ。私だって五十鈴にずっと好意を示せず、すまなかった」

五十鈴「いいのよ。だって私たちは……」

憲兵「私たちは……何だ?」

五十鈴「こ……恋人、ってことでいい、のよね??」

憲兵「あ、ああ。そう思っている」

五十鈴「じゃあもういいじゃない」ギュッ

憲兵「……ああ、そうだな」ギュッ

122 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:14:41.37 ID:ieSuept90

憲兵「あー……あの、な、五十鈴」

五十鈴「ん?どうしたの?」

憲兵「その……すまないが、少し放してくれないか?」

五十鈴「えっ?なんで??」ウルウル

憲兵「いや、その……さっきからお前の胸がずっと当たってるんだが」

五十鈴「ぷっ」

五十鈴「なに?抱き合いながら私のおっぱい意識してたわけ?」ニヨニヨ

憲兵「そういうわけではないが、落ち着いてきたらどうしても気を取られるというかだな……」

五十鈴「ふ〜ん」ニヨニヨ

123 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:15:33.82 ID:ieSuept90

五十鈴「あなたも、女の人の胸は大きいほうが好きなの?」ニヨニヨ

憲兵「う……まあ、小さいよりは」

五十鈴「じゃあ……触ってみる?」

憲兵「!?」

憲兵「いい、のか?」

五十鈴「良くなかったら言わないわよ」

五十鈴「それに、胸があっても戦闘には全然関係ないし、どうせあなたに触ってもらう以外に使い道ないし……」

憲兵「そ、それはそうか……」

五十鈴「だから……私の身体、あなたの好きにして?///」

憲兵「五十鈴……」

124 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:16:45.82 ID:ieSuept90

チュンチュン チュンチュン

憲兵「…………」

五十鈴「…………」

憲兵五十鈴( や ら か し た )

憲兵(何でもう5時回ってるんだ……一睡もできてないぞ)

五十鈴(今日非番で良かった……昼間は部屋で寝てよ……)

憲兵(そう言えば、部屋に置いてある衣装は全く使わなかったな)

五十鈴(コスプレは次回以降かしらね)

五十鈴「……シャワー、浴びる?」

憲兵「ああ……いや、五十鈴が先に浴びてこい。私はすぐ済むから後でいい」

五十鈴「ありがとう」スクッ

125 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:19:14.27 ID:ieSuept90

憲兵「ふう……これで出られるな」

五十鈴「そうね。ちょっと早いけど直接食堂行く?」

憲兵「いや、一旦部屋に戻る」

五十鈴「じゃあ私もそうするわ」

憲兵「よし……忘れ物はないな」

五十鈴「ええ。じゃあ、出る?」

憲兵「ああ……いや、待て」

五十鈴「え?」






チュッ





憲兵「……よ、よし。出よう」

五十鈴「う、うん……///」

126 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/04/30(火) 00:20:18.89 ID:ieSuept90

長良型の部屋

ガチャ

長良「あら。おかえり」

五十鈴「ただいま……」

名取「だ、大丈夫?なんか疲れてるし、それに声も変じゃない?」

五十鈴「大丈夫よ……でも、昼間は寝てるわ……」

長良「うん。そうしたほうがいいよ」

五十鈴「……あ。由良ー」

由良「なに?」

五十鈴「見せてくれた雑誌、役に立ったわ。ありがと」

由良「雑誌?……ああ!良かった!おめでとう!」ニコニコ

長良「え?あ、そっか!良かったね!」

五十鈴「ありがと……」フフッ

127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 01:42:24.16 ID:7rNlkqXr0
128 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:17:40.26 ID:tz/4Mm7u0



隊員A「隊長」

憲兵「ん?」

隊員A「結局、昨夜は五十鈴さんとどうなったんです?」

憲兵「なるようになったよ。やることはやってきたし、恋人にもなった」

隊員A「本当ですか!?」

憲兵「ああ……お前、そんなでかい声出すようなことじゃないだろ」

隊員A「いやいや、これは一大事ですよ。憲兵隊を挙げてお祝いしないといけないぐらいです」

隊員B「何のお祝いだって?」ガチャ

隊員C「野暮なこと聞いてやりなさんな」

憲兵「お前ら何しに来た」

129 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:19:14.11 ID:tz/4Mm7u0

隊員B「つまり、やーっと隊長と五十鈴さんが名実ともにくっついたと」

隊員A「そういうことです」

隊員C「長かったなあ」

憲兵「そんなしみじみするようなことか?」

隊員C「しみじみもしますよ。一体どれだけ待ったと思ってるんですか」

隊員B「鈴谷なんて鎮守府公開の時点で隊長と五十鈴さんが付き合ってるのかと思ってましたからね」

憲兵「その時は何と言ったんだ」

隊員B「どっちも無自覚だからまだ付き合うどころじゃないって言いましたよ」

隊員C「なんだ。普通に返したのか」

隊員B「そのころはまだ軽口叩いたり嘘教えてからかったりするほどの仲ではなかったんでね」

130 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:20:00.89 ID:tz/4Mm7u0

隊員C「隊長もくっついたことだし、お前もようやく前進できるな」

隊員A「ですね。今は今で悪くありませんけど、早いうちにけじめをつけます」

隊員B「は?お前、まだ付き合ってなかったの?」

隊員A「はい。告白しようかとは思ったんですけど、榛名さんは隊長と五十鈴さんより先に幸せになっていいのか迷ってたんで、まだです」

憲兵「なんでお前らはそうなんだ……」

隊員C「まあ、多少なりとも自重はしますよ。いくら無効になったとはいえ、もともと憲兵隊と艦娘は積極的に関わるものじゃないですからね」

憲兵「お前ら二人とも榛名や古鷹と堂々と出歩いてるから自重なぞ全くしてないと思ってたぞ」

隊員C「隙あらば五十鈴さんと一緒にいる隊長には言われたくないです」

隊員A「隙あらば隊長に会いに来る五十鈴さんも大概だと思いますけどね」

隊員C「でも好きなら仕方ないよな」ニッ

隊員A「仕方ないです」ウンウン

憲兵「そんな風に見られてたのか……」

131 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:20:37.23 ID:tz/4Mm7u0

隊員B「で?結局昨日は何時に寝たんすか?」ニヤニヤ

憲兵「昨夜は寝てない」

隊員A「えっ……ええっ!?」

隊員C「じゃあ……徹夜ですか?」

憲兵「そういうことだ」

隊員B「うわあ……」

憲兵「お前、自分から聞いておいてその反応はないだろ」

隊員B「いや、いくらなんでも徹夜はないっすよ。どんだけ溜まってたんすか」

憲兵「さあな。昨日の私に聞いてくれ」

132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/05/16(木) 00:21:06.22 ID:tz/4Mm7u0

隊員C「こりゃ五十鈴さんもいじられるだろうなあ」

隊員A「姉妹にですか?」

隊員C「いや。古鷹とか榛名さんとか大淀さんに」

隊員B「なんでです?」

隊員C「鈴谷さんから聞いてないのか?そのあたりが集まって隊長と五十鈴さんの恋愛成就祝いやるって言ってたぞ」

憲兵「向こうも向こうで物好きだな」

隊員B「まあ恋愛ネタは面白いっすからね。女の子なら余計でしょ」

隊員C「だな。今頃向こうも盛り上がってるんじゃないですかね」

133 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:23:11.74 ID:tz/4Mm7u0

艦娘寮

五十鈴(はー……頭はだいぶすっきりしたけど、声はまだおかしいままね)

五十鈴(大淀、自分の部屋に来いって何かしら)

コンコン

大淀「はい」

五十鈴「五十鈴よ」

大淀「入ってください」

五十鈴「お邪魔するわ」ガチャ

鈴谷「入って入ってー」

榛名「これで揃いましたね」

雷「五十鈴さんの席はこっちよ」

五十鈴(あれ?なんでこんなにいるの?)

大淀「では」

134 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:23:56.36 ID:tz/4Mm7u0

大淀「五十鈴さんと憲兵隊長の恋愛成就を祝って、乾杯!」

カンパーイ

五十鈴「……なにこれ」

鈴谷「何って、五十鈴のお祝いに決まってるじゃん?」

榛名「由良から聞いたわよ。おめでとう!」

古鷹「班長さんともずっと話してたんですよ。あの二人はいつになったら結ばれるのかなーって」

雷「五十鈴さんも隊長も全然くっつこうとしないから、見ててやきもきしてたのよ」

電「でもハッピーエンドで本当によかったのです」

五十鈴「それは……何か、悪かったわね」

135 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:28:03.68 ID:tz/4Mm7u0

古鷹「じゃあ五十鈴のほうからいったんだ」

五十鈴「うん。何か、言えそうな雰囲気だったから」

大淀「そこで自分から言うのは五十鈴さんらしいです」

鈴谷「でも、五十鈴が言うのを待つとか隊長も結構ヘタレじゃん?」

古鷹「それは失礼だよ。奥手とか職務に忠実とか、もっと言い方あるんじゃない?」

榛名「隊長は立場もありますし、自分からは言いにくいんじゃないかしら」

鈴谷「ここまで仲良くなっても?」

五十鈴「っていうか、仲良いって思ってなかったんじゃない?私もそうだったけど」

鈴谷「うっそお!」

雷「じゃあどう思ってたの?」

五十鈴「陸上任務での最高の相棒って感じ?」

榛名「でも五十鈴だって隊長のことずっと好きだったんでしょ?」

五十鈴「好きだったわよ。でも私が一方的に好意持ってるだけだと思ってたわ」

古鷹「五十鈴ってそんなに鈍かったっけ」

大淀「五十鈴さんも自分のこととなると意外と鈍くなるタイプだったということですね」ウンウン

雷「五十鈴さん『も』?」

鈴谷「ということは大淀も?」

大淀「どうですかね。私のことは置いておいて、今日は五十鈴さんのことを話しましょうよ」

電「話をそらされちゃったのです」

鈴谷「むぅ……でも確かに今日は五十鈴に聞く日だもんね」

榛名「うんうん」

136 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:28:59.85 ID:tz/4Mm7u0

鈴谷「で?二人は昨日何時に寝たの?」ニヤニヤ

五十鈴「昨夜は寝てないわ」

鈴谷「はい?」

榛名「つまり、徹夜……?」

五十鈴「そうね」

鈴谷「……まじ?一晩中ヤッてたわけ?」

大淀「五十鈴さんやりますねえ。初夜から隊長のことを寝かせないなんて」

古鷹「それとも隊長さんのほうが……?」

五十鈴「別にどっちかがどっちかを寝かせなかったってわけじゃないのよ。ただ気がついたら5時過ぎてただけで」

鈴谷「いやいやいや。あそこ入ったの夜の8時とか9時でしょ?」

五十鈴「そうね」

鈴谷「一体何したらそんなに時間経つの」

五十鈴「分かんないわよ。話してキスして抱き合ってたら朝になってたんだから」

137 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:30:16.99 ID:tz/4Mm7u0

大淀「……五十鈴さん、ちゃんとやったんですよね?」

五十鈴「やってなかったらこんなひどい声になってないわよ」

古鷹「えっ、ずっとそんなに激しくやってたの……?」

五十鈴「さすがにずっとじゃない……いや、声出してない時間のほうが短かったかも」

古鷹「う、うわあ……///」

榛名「すごい……///」

鈴谷「さすがに引くわー……」

五十鈴「よってたかって聞いてきたくせにひどくない?」

雷「でも、そもそも普通はどのくらいなのかしら」

電「大淀さんはどうだったのです?」

大淀「次の日が仕事というのもありましたけど、日付が変わる頃には寝ましたよ」

鈴谷「やっぱ五十鈴は溜まってたんだって」

五十鈴「そうなのかしら……」

138 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:30:56.01 ID:tz/4Mm7u0

大淀「そのうち落ち着くんじゃないですか?二人で並んで寝るのもいい気分ですよ」

古鷹「それに、好きな人の寝顔を見るのも悪くないよ」

雷「……古鷹さんの言葉、妙に説得力があるわね」

鈴谷「あれ?もしかして、実はもうやっちゃった感じ?」ニヤニヤ

古鷹「えっ!?う、ううん。そうじゃなくて、一回班長さんが深酔いして寝ちゃった時に膝枕しただけd」

榛名「膝枕したの!?」ガタッ

電「古鷹さん積極的なのです!」

古鷹「あっ……ごめん、今の忘れて……///」

139 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:31:42.38 ID:tz/4Mm7u0

榛名「どんな流れで膝枕したの?」

古鷹「えっと、班長さんが横になりたいって言ったから、それなら私の膝使ってくださいって」

五十鈴「班長さんはすぐ膝枕されたの?」

古鷹「うん。酔いが深かったからだと思うけど」

榛名「膝枕して喜んでもらえた??」

古鷹「う、うーん……起きた時にありがとうって言われたからこのぐらいならまたいつでもとは言いましたけど」

榛名「くぅぅぅうらやましい!私も膝枕したい!」バンバン

五十鈴「なんか榛名さんが大丈夫じゃないんだけど」

榛名「だって膝枕したいもん!」

鈴谷「榛名さんほとんど飲んでないのに酔ってない?」

大淀「恋すること自体、酔うようなものですからね。仕方ないです」クスクス

140 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:32:43.37 ID:tz/4Mm7u0

榛名「五十鈴は?膝枕したくないの?」

五十鈴「え?わ、私は……」

五十鈴(膝枕か……でも、隊長を膝枕するのも変な感じだし、そもそも胸が邪魔で見えなさそうよね)

五十鈴(逆に隊長に膝枕してもらう?それなら……あり、かも?今度頼んでみようかしらね)

鈴谷「ニヤニヤしちゃって、何考えてんの?」

五十鈴「な、なんでもないわよ」

大淀「そうそう。男性に膝枕してもらうのも気持ちいいですよ」

五十鈴「」ドキッ

雷「じゃあ隊長が五十鈴さんのことを膝枕するのね!……あんまりイメージできないけど」

電「膝枕されてる五十鈴さん、見てみたいのです」キラキラ

五十鈴「み、見なくていいわよ」

ワイワイ

141 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:34:03.73 ID:tz/4Mm7u0

一週間後

五十鈴「みたいな感じだったわ」

憲兵「恋愛話が好きなのは人間も艦娘も変わらんか」フフッ

五十鈴「女の体と心持ったら、まあそうなるわよね」カタスクメ

五十鈴「というわけで……」ジー

憲兵「な、なんだ」

五十鈴「なんだと思う?」ニッ

憲兵「あー……そうだな。構わないぞ」ポンポン

五十鈴「ふふっ。ありがと」ポスッ

憲兵「寝心地はどうだ?」

五十鈴「さすがに結構固いわね」

憲兵「職業柄だ。残念だがこれで妥協してくれ」

五十鈴「残念なんて言ってないじゃない。私は好きよ」スリスリ

憲兵「そ、そうか……」ポリポリ

五十鈴「あー……幸せ」

憲兵「ああ……幸せだな」フッ

142 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:35:03.62 ID:tz/4Mm7u0

五十鈴「……ねえ」

憲兵「ん?」

五十鈴「私たち、こんなふうに幸せになっていいのかしらね」

憲兵「気にかかるか?」

五十鈴「ちょっとね」

憲兵「そうか」

五十鈴「真面目な話、あなたはどう考えてるの?」

憲兵「そうだな……」

憲兵「私たちは軍人だから、ある程度私生活が犠牲になるのは致し方ないことだ」

憲兵「それでも、任務に支障がなく他人に迷惑をかけない範囲内なら幸せを手にしても問題はないだろう。士気も上がるしな」

五十鈴「そう言ってくれて安心したわ」フフッ

憲兵「なら良かった」フッ

143 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:39:28.57 ID:tz/4Mm7u0

憲兵「それに」

五十鈴「それに?」

憲兵「こうなった以上、私たちがちゃんと幸せを掴んでおかんと、他の連中がやりにくいだろう?」ニッ

五十鈴「それもそうね」ニッ

五十鈴「じゃあ……もっと幸せになっちゃう?」ムクッ

憲兵「そうだな。あいつらのためにも幸せになっておいてやらんと。仕方ない仕方ない」フフッ

五十鈴「その割には嬉しそうね」ニコニコ

憲兵「嬉しいからな」ニコッ


憲兵「五十鈴……愛している」

五十鈴「ありがとう。私も、愛しているわ」ギュッ

憲兵「ありがとう」ギュッ




チュッ

144 : ◆bcQPzU7u4E [saga]:2019/05/16(木) 00:40:44.84 ID:tz/4Mm7u0

以上でこの物語はおしまいです。お楽しみいただけましたでしょうか。


以下、過去作です。

高雄「賑やかな執務室」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527074369/

【艦これ】高雄「大規模作戦を越えて」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1531139090/

【艦これ】高雄「秋の日々は混乱のうちに」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1543204477/

【艦これ】高雄「クリスマス」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1545549292/

(以上四作セット。未読の方は上から順に読むのがお勧め)

【艦これ】衣笠「指輪の行方」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1547568374/


例によって次回作の予定はありません。
が、オチまでたどり着ければ投稿したい話はいくつかあるので、完結の目途が立ったらまた投稿したいと思っています。その時はまたお会いしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/16(木) 02:26:16.16 ID:sSVDBARh0
乙乙
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/17(金) 02:01:51.59 ID:BFBAPbRn0
今回すっごいよかった
憲兵の「男の葛藤」の部分がすごくいい
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