【デレマス(デレステ)】久川颯「はーはPちゃんが好きなの」

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131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/07(火) 22:24:07.23 ID:vcz11Mqn0
>>1です。今週は忙しくてあんまり更新できないかもしれません。
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/08(水) 07:42:21.25 ID:tyPNJdTc0
無理はあかんですぜ
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/08(水) 23:18:43.86 ID:T7HhvLIA0
ドロドロしていい感じだ
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 23:30:27.99 ID:TRQkIKGX0
>>1です。ひとまず再開します
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 23:35:58.44 ID:TRQkIKGX0
翌日、女子寮


ちひろ「ほら、つきましたよ。颯ちゃん」

颯「うぅ……ほんとについてきてくれるんだよね? ちひろさん」

ちひろ「本当だって。そりゃぁ、ふたりだけで仲直りできるならそれに越したことはないけど……お仕事に支障をきたしてもいけないですし、アイドルのケアもアシスタントである私の仕事ですから」

颯「……ありがと」

ちひろ「ええ、どういたしまして」ニコッ


ガチャ


颯「ただいま……」

響子「あっ、颯ちゃん」

颯「響子ちゃん……」

響子「おかえりなさい。ふふっ、もう気は晴れた?」

颯「まだ……なーと、仲直りしてないから」

響子「そっか。そうだよね」

響子「凪ちゃんは、自分の部屋にいるよ。今日颯ちゃんが帰ってくるのも知ってるから、いま行っても大丈夫」

颯「うん……」チラ

ちひろ「じゃあ、少しお邪魔しますね」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 23:42:06.42 ID:TRQkIKGX0
コンコンコン

颯「……なー」

「……」

颯「なー、はーだよ。帰ってきた……よ」

颯「入っても、いいかな?」

「……うん……いえ、はい」

ガチャ

颯「……」

凪「……」

颯「……」

ちひろ「ほら、颯ちゃん」

颯「う、うん」

颯「なー……ううん、お姉ちゃん」

颯「お姉ちゃんは悪くないのに、私のわがままで困らせて……ごめんなさい」

颯「いちゃもんつけて……いっぱい傷つけて……」グスッ

颯「ごめんなさい……」ポロポロ

凪「はーちゃん……」

凪「凪は……凪はもう怒っていません。それに――凪も同じ気持ちですから」ギュッ

颯「ううっ……ぅぅ……」ポロポロ

颯「ごめんねぇ……お姉ちゃん……」グズッ

凪「よしよし……」ナデナデ
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 23:46:07.35 ID:TRQkIKGX0
颯「……あっ、だからね、その……ね」

颯「仲直り……してほしいな……って」

凪「……変なはーちゃんです。仲直りしていない姉妹は、こうやって抱き合ったりしません」

凪「ね?」

颯「……えへへ、グズッ……そうだね」

ちひろ「ふたりとも、もう大丈夫そうですかね」

颯「あ、ちひろさん……色々とありがと」

凪「妹がお世話になりました」

ちひろ「いいんですよ。私がしたくてしていることですから」

ちひろ「それじゃあ、仲直りも出来たみたいですし、私は事務所に戻るとしますね」

ちひろ「失礼します」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 23:48:50.81 ID:TRQkIKGX0
颯「そうだ、荷物、自分の部屋においてきちゃうね」スタスタ

キィィ、バタン

凪「……」

凪「……はーちゃん」

凪「……謝らなければいけないのは、凪のほうかもしれません……」

凪「……」グッ
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 23:57:52.67 ID:TRQkIKGX0
昨日、夕方、女子寮(回想)


美穂「私お風呂入ってきちゃおうかな」

響子「私もそろそろ……」

凪「……」スタスタ

美穂「あ」

響子「凪ちゃん」

凪「お腹が空いたので……何か食べようかと」

響子「夕飯なら台所の近くにラップ掛けて置いてあるから、それ食べてねっ」

凪「はい」

美穂「色々あるのかもしれないけど、元気だしていこっ! ね?」

響子「そうだよ。いつまでも落ち込んでいられないし、早く颯ちゃんと仲直りできるといいね」

凪「……」

響子「あ……」

美穂「……わ、私、お風呂入ってくる!」タタタ

響子「わ、私もー!」タタタ

凪「……」

凪「……あ、美穂ちゃんスマホ忘れています。無用心ですね。しかも開いたまま……ロックすらされていないとは」

凪「……」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 00:09:18.02 ID:zoTT0UbS0
凪「人のスマホをのぞいてはいけない――でも見ちゃう、ビクンビクン」

凪「というわけで、凪は悪くありません。ポチッとな」

凪「これは画像フォルダ……」

凪「ピンチェの三人で笑顔でうつってる写真――仲良し……」

凪「……」

凪「他を見ますか」

凪「……? なんでしょう、これ」ポチッ




凪「……ッ!!?!?!!!!!」


ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ


凪「え……??????????????????????」

ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ

凪「な……なに……これ……?」

ハ ダ イ ロ ? ハ ダ カ ノ シ ャ シ ン ? フ タ リ ウ ツ ッ テ ル ? ナ ニ シ テ ル ン ダ ロ ? オ ト コ ノ ヒ ト ト オ ン ナ ノ ヒ ト ? イ チ マ イ ダ ケ ジ ャ ナ イ
ナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモナンマイモ
オ ト コ ノ ヒ ト ハ 、 ピ ー ? オ ン ナ ノ ヒ ト ハ ・ ・ ・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・ ・ ア ホ ゲ ?
ア ホ ゲ ノ コ ア ホ ゲ ノ コ ア ホ ゲ ノ コ ア ホ ゲ ノ コ ガ ピ ー ト ハ ダ カ デ ナ ニ カ シ テ 










凪「み、美穂ちゃん……?」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 00:15:44.78 ID:zoTT0UbS0
凪「はぁっ……はぁっ……ぉぇ……」

凪「はっ……!」キョロキョロ

凪「……ふぅっ、だ、誰も見ていませんね……」

凪「こ、こんなのって……」

凪「せっかく……はーちゃんの想いが届いたと思ったのに……」

凪「P……美穂ちゃん……」

凪「とりあえず、スマホはもとの画面にしたまま置いておきましょう……」コトッ

凪「……ぅっ……ぉぇぇ……はぁっ、はぁっ」

凪「き、気持ち悪い……! 嫌悪感と言えばいいんでしょうか、これ……」

凪「食欲が吹き飛ばされてしまいました……」

凪「……」

凪「……」

凪「……ぅぅ……ぅ……」ポロポロ
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 00:18:17.37 ID:zoTT0UbS0
(回想終了)
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 00:29:33.51 ID:zoTT0UbS0
後日、ラジオ局


P「ふたりともお疲れ様。今日の収録も良かったぞ。トークもさまになってきたな」

颯「そうでしょー、褒めて褒めて?」

P「はは、そうだな。よくやったぞ!」ナデナデ

颯「えへへ……」

P「凪のトークも良かったぞ。レギュラーの人たちにも大ウケだったじゃないか」ナデナデ

凪「凪の手に掛かればこのくらいお茶の子さいさいです。赤子の手をひねるがごとし、です……ぉぇ」

凪 フルフル

凪「P、ちょっとトイレに行ってきてもいいですか?」

P「ああ、構わないぞ」

凪「ちょっと行ってきます」タタタ


凪「おぉぉぇぇぇぇぇ……」

凪「ペッ……はぁっ、はぁっ」

凪「だ、だめみたいですね……もうあれ以来Pに対して身体が拒絶反応を示します」

凪「でも、アイドル活動が続く限り、凪たちはPと行動をともにしていかなければならない」

凪「それに、はーちゃんはPのことが好きですから、Pは以前にもましてmiroirと一緒に動くようになっています」

凪「担当プロデューサーを変えてもらう……のは現実的ではなさそうです」

凪「……っ」グッ

凪「凪が……私が耐えれば、それでいいのだから、頑張るのです、私」

凪「はーちゃんのためにも……」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 00:40:37.73 ID:zoTT0UbS0
某日、撮影スタジオ


カメラマン「それじゃあふたりとも、身体を寄せ合って……そうそう! その感じ!」カシャッカシャッ

カメラマン「じゃあ最後に、軽き抱き合って、目線を妖艶な感じで……」

颯「んっ……なんだか恥ずかしいね」

凪「ええ」

颯「なーの匂いがする」

凪「はーちゃんの匂いがします」

カメラマン「うーん、もうちょっと! もうちょっと近づいて……そう! それだ!」カシャッ


颯「お疲れ様でしたー!」

凪「お疲れ様でした、お先に失礼します」


颯「今日のカメラマンさん、何言ってるかよくわかんなかったなー」

凪「まあ、結構褒めてくれていましたし、よかったのでは。と、凪は思います、まる」

颯「まあねー」

颯「あ、そうだ。あのさ」

颯「もしかして、なー、痩せた?」

凪「えっ?」ギクッ

凪「何故……そう思うのですか、はーちゃんや」

颯「なんかねー、前になーに抱きついたときまでは、こう、なーって華奢だけど柔らかいんだなーって感じだったんだけど」

颯「今日は、カメラマンさんの指示でなーに抱きついたときに、なんだか骨ばってる? というか硬い感じがして」

凪「……別に、いつも通りではないでしょうか」

颯「そうかなー、凪検定1級なのになー」

凪「……」

颯「ダイエットとかしてるんだったらやめたほうがいいよ? それ以上痩せたらむしろ不健康だし、ファンも減っちゃうかもよー?」

凪「それは、困りますね……」

颯「……大丈夫? なんか元気なくない?」

凪「大丈夫です。はーちゃんが心配するようなことは、何もありませんから」

颯「そう? なんかあったら遠慮なくはーに言ってね。妹だって姉の相談には乗れるんだから」

凪「はい、そうします」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 00:54:14.44 ID:zoTT0UbS0
翌日、女子寮


凪「……ん゛ん゛っ、……ん?」

凪「……」キョロキョロ

凪「……知らない天井だ」

響子「あっ、凪ちゃん。目、覚めたんだね。ここは私の部屋だよ」

凪「ここは……?」

響子「覚えてないの? 凪ちゃんさっき倒れたんだよ」

凪「……え?」

響子「なんとなくいつもよりボーっとしてるなとは思ってたんだけど……朝ごはん食べ終わって部屋に行く途中で、廊下でもどしてそのまま気を失っちゃってたの」

凪「そんな……」

響子「今日と明日はオフみたいだし、ゆっくり休んだほうがいいよ。私も今週はお仕事あんまりないから、遠慮しなくていいからねっ」

凪「すみません、汚いものを見せてしまいました」

響子「気にしないで。大丈夫だから」

凪「……! はーちゃんは、このこと……」

響子「颯ちゃんはプロデューサーさんとデートだよ。朝早くからご機嫌で出かけて行ったよ」

響子「凪ちゃんが起きてきたのはそれより後だから、颯ちゃんはまだこのことを知らないんじゃないかな」

凪「……そうですか」

響子「お仕事頑張るのもいいけど、身体壊しちゃったらそれまでだし、無理は駄目だよ」

響子「はい、スポーツドリンク。水分補給だよっ」

凪「……」

凪 ゴクゴク

凪「……」

響子「? どうかした?」

凪「美穂ちゃんと、P」

響子「!」

凪「美穂ちゃんとPの間に何が起こっているのか、と聞いたら、響子ちゃんは答えてくれますか」

響子「……ちょっと凪ちゃんが何を言ってるかわからな――」

凪「妹の……幸せがかかってるんです」

響子「――ッ」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 00:55:23.03 ID:zoTT0UbS0
とりあえずここまで。
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 01:26:31.06 ID:Vq25paQE0
ああ…いいな、この、ドロドロとした感じ、たまんねぇな…
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 05:50:06.73 ID:V9Sd1WzDO
こっひは淫乱性奴隷だったのか
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/05/19(日) 08:31:53.85 ID:65WoJr8E0
ピンチェが全部地雷の可能性
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 11:10:57.35 ID:nnSznflio
まさかこんな展開になるなんて……
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/24(金) 23:51:13.69 ID:/h25lTB40
響子「……知らない、じゃ、すましてくれないんだよね」

凪「はい」

響子「……」

響子「……はぁっ」

響子「結局、悪いことをしたら悪い結果にしかならないんだね」ボソッ

響子「わかった。話すよ、全部」

響子「プロデューサーさんと美穂ちゃんの間になにがあったのか――ね」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/24(金) 23:59:51.29 ID:/h25lTB40
響子「結論から話したほうがいいよね」

響子「美穂ちゃんはね、プロデューサーさんと付き合ってたの」

響子「……ううん、正確には、美穂ちゃんがプロデューサーさんに告白して、プロデューサーさんは返事をしないまま、ずるずると――って感じだけど」

響子「私がこんなこと言うのは許されないかもしれないけど、変だと思わない?」

響子「変だと思うよね。だって、自分の人形に“プロデューサー君"なんて名前つけて溺愛してるんだもん」

響子「……」

響子「ごめんね、話、戻すね」

響子「結局、プロデューサーさんは美穂ちゃんの告白に対してはっきりとした答えは返さなかったみたい」

響子「あれでも“優秀な”プロデューサーさんだから、人道的な話をして諭したんだと思うよ」

響子「でも……美穂ちゃんは諦めなかった――諦めてくれなかった」

響子「美穂ちゃんはね、プロデューサーさんに体を許したの」

響子「プロデューサーさんってね、仕事はできるし頭もいいけど、欲に弱いところがあるんだって」

響子「いくら人道的な御託を並べても、相手から一線を越えるような誘惑を受けたら勝てないっていうかね」

響子「それも、美穂ちゃんから聞いたんだけどね……」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/25(土) 00:10:28.94 ID:sYquP6QI0
響子「それから、幾度となく美穂ちゃんとプロデューサーさんは体を重ねてたみたい」

響子「卯月ちゃんは天然だから気づいてないかもしれないけど、私たち2人っていつも楽屋から早く帰されるんだよ、半ば強引に」

響子「その意味は、言わなくてもわかるよね」

響子「私はわかってた。でも、わからなくていいならわかりたくなんてなかった」

響子「美穂ちゃんはプロデューサーさんに告白してから変わった。ううん、変わったんじゃなくて、今の美穂ちゃんが本当の美穂ちゃんなのかもしれない」

響子「告白する前は、私と美穂ちゃんとでいろいろ初心な感じの恋バナとかしてたんだけどね」

響子「どうせ、初心なのは装われてただけなんだろうね」

響子「……」

響子「そういえば、颯ちゃんとプロデューサーさんのデートで、美穂ちゃんがピンチェのライブを提案したことがあったでしょ」

響子「なんでだと思う?」


響子「颯ちゃんの近くでも自分に目を向けて欲しいからだよ」


響子「ライブ前、あの2人は――美穂ちゃんとプロデューサーさんはシてた」

響子「いつも通り、適当な理由で私と卯月ちゃんを楽屋の外に出したあとに……ね」

響子「そうすれば、その後の颯ちゃんのライブデートでは、プロデューサーさんは目の前にいる美穂ちゃんを気にせずにはいられないから……」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/25(土) 00:14:33.32 ID:sYquP6QI0
凪「……」


〜〜〜〜〜〜〜〜

颯「あ、Pちゃん! ……と、あれは美穂ちゃん」

P「お、miroirの2人とエンカだ」

美穂「ふふっ……颯ちゃん、嬉しそう、ですねっ」

P「え? あ、ああ。まあ、そうみたいだな」

美穂「颯ちゃん、お疲れ様」

颯「美穂ちゃんもお疲れ様。収録って美穂ちゃんのだったんだ」

美穂「そうなの。今日は初めて出る番組だったから、プロデューサーさんと色んな人に挨拶して回ったんだ」

颯「ふーん、そうなんだ。でも、美穂ちゃん大丈夫? なんか汗かいてるというか、体調悪かったりする?」

美穂「……そんなことないよ、ほら、最近暑くなってきてるから。私、汗っかきで」

〜〜〜〜〜〜〜〜


凪「……」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/25(土) 00:19:07.57 ID:sYquP6QI0
響子「結局のところね、プロデューサーさん自体は颯ちゃんのことを大切に思ってると思うし、そっちが本命なんだとは思うよ」

響子「プロデューサーさんにとって美穂ちゃんは、気持ちよくなるための穴――都合の良い女でしかないんじゃないかな」

響子「だから、プロデューサーさんが颯ちゃんに手を出さない理由ってそこにあるんだと思うな。って言っても、こんなこと颯ちゃんに言えないけど」

響子「美穂ちゃんは、プロデューサーさんのこと本気だと思うけど、プロデューサーさんがそれに応えることは今のところなさそうだね」

響子「私は――それで良いと思ってるけど」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/25(土) 00:27:04.71 ID:sYquP6QI0
響子「これくらいでいいかな? あの二人の関係がどんなものかは、私の知ってる範囲で話したつもりだけど」

凪「……はい」

凪「……」

凪「やはり、綺麗なところで生きていくなんて、不可能なのでしょうか」

響子「……」

凪「芸能界はそういう世界、だなんて言う人もいるかもしれませんが、少なくともはーちゃんや多くのアイドルたちのように夢を抱いて生きているのだって間違いではないはずです」

凪「でも……そう考えることにも限界を感じます」

凪「私は、はーちゃんについては、はーちゃんが幸せになれればそれで良いと思っています」

凪「はーちゃんは、この芸能界で、幸せになれるのでしょうか?」

凪「誰が、はーちゃんを幸せにしてあげられるのでしょうか」

凪「はーちゃんは賢い。頭を使えばそのうち美穂ちゃんとプロデューサーさんとの関係にだって気づくかもしれない」

凪「そうなったら、今のはーちゃんはどうなるかわかったものではない。たぶん、あの妹は少し精神を病んでいるから」

響子「凪ちゃん、私は――」

凪「凪は“この世界”が憎い!」

響子「――!」

凪「凪はPが憎い!」

凪「凪は小日向美穂が憎い!」

凪「凪は……凪は……」

凪「……凪は、凪が、憎い……!」ポロポロ
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/25(土) 00:29:06.71 ID:sYquP6QI0
一旦ここまで。
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 00:36:09.24 ID:pN58F8zy0
ドロドロドロドロ
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 01:11:54.73 ID:Nu38SEBDO
……ちょっとこっひを凌辱するSSを



書いてる最中だった
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 01:24:52.80 ID:6OjEgBHoo
>>159
期待
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/26(日) 15:04:45.43 ID:miQsWgjR0
響子「……凪ちゃん」

響子「凪ちゃんは、どうしたい?」

凪「はーちゃんが幸せになれればそれで……」

響子「どうなって欲しいかじゃなくて、凪ちゃんがどうしたいかだよ」

響子「颯ちゃんが幸せになるために、凪ちゃんはどうしたいの?」

凪「……凪は」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/26(日) 15:10:17.62 ID:miQsWgjR0
数日後、撮影スタジオ


カメラマン「よし! 完璧だ! 今日はもう上がって大丈夫だよ」

美穂「ありがとうございますっ! それじゃあ、お先に失礼しまーす!」


美穂「ふぅ、グラビアもだいぶなれてきたかな。最初は恥ずかしかったけど、これもお仕事だし、頑張ればプロデューサーさんも喜んでくれるよね」

美穂「っ、プロデューサーさん……」

美穂「……」

ヴーッ

美穂「? 通知だ。なんだろう……」

美穂「プロデューサーさんからLINE……っ! これって!」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/26(日) 15:17:40.37 ID:miQsWgjR0
事務所、小会議室

ガチャッ

美穂「プロデューサーさんっ! どういうことです……か、これ……」

美穂「あれ? プロデューサーさんは?」

美穂「なんでプロデューサーさんじゃなくて――」

美穂「――凪ちゃんがここにいるの?」

凪「……」

美穂「あれ? え? だって、私はプロデューサーさんに言われてここに……」

凪「美穂ちゃんを呼んだのは凪です」

美穂「でも、LINEはプロデューサーさんの……」

凪「LINEはロック画面からでも返信できるのをご存知ありませんか。運よくPのスマホのロック画面には美穂ちゃんからの通知が来ていたので、それで送っただけですよ、凪が」

凪「通知が来てなかったら、少し面倒だったので、よかったです、まる」

美穂「……」

美穂「なんで?」

美穂「なんで……知ってるの?」

美穂「ううん、それだけじゃない」

美穂「どこまで、知ってるの?」

凪「それを話してどうなるというのですか。凪は、いままでの話ではなく、これからの話をしたくて呼んだので」

美穂「っ!」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/26(日) 15:38:32.62 ID:miQsWgjR0
凪「美穂ちゃんも……Pのことが好きなのですね」

美穂「それだけじゃないっ!! 好きなんてもんじゃない!! 愛してるもんっ!!」

美穂「私は颯ちゃんよりもプロデューサーさんのことを知ってる! プロデューサーさんのことを愛してる!」

美穂「プロデューサーさんの好物も、趣味も、性癖も――私が一番知ってるんだからぁっ!!」

美穂「いつか……いつかプロデューサーさんは私のことを見てくれる……体だけじゃなく心も私に委ねてくれるの……」

凪「それでも、凪はそれを否定しなければならないので」

美穂「なんでアンタにそんなことされなきゃいけないの!!!」

凪「凪は、はーちゃんを愛しているので」

凪「……家族として」

凪「美穂ちゃんがプロデューサーさんを愛するあまり派手な行動に出るのなら、凪がはーちゃんを愛するあまりド派手な行動に出てはいけないという道理がないと思いませんか」

凪「お互い、やってることは変わらないと思いますが」

美穂「……どうするつもりなの?」

美穂「私のことを週刊誌にネタとして売る? それとも、そのことで脅して命令でもする? どうしたいの、凪ちゃんは」

凪「凪の要求は一つです。美穂ちゃん、プロデューサーさんを諦めてください」

美穂「……」

美穂「……ふふっ」

美穂「……あははははは!! おかしい!! おかしいよ凪ちゃん!!」

美穂「いい? 颯ちゃんは14歳でプロデューサーさんはいい大人、これだけでも十分後ろめたいことなんだよ?」

美穂「プロデューサーさんの気持ちにもなってみてよ。世間体を気にしながら付き合わなきゃいけない――しかも、体の関係も持ちにくい――そんな子と、そうじゃない私とどっちと一緒になりたいかなんて、明らかでしょ!」

凪「でもそんなロリコンを好きなのは貴方ですし、そのロリコンの性欲処理の道具だってことに気づかない――もしくは気づいていないふりをしているのが貴方ですしおすし」

美穂「っ、……話にならないっ、そんなこと言われても私はくじけないもん!」

美穂「颯ちゃんにはなくて、私にはある――そういうのがいっぱいあるの。プロデューサーさんはそれをわかってくれるの」

凪「……そうですか」

美穂「プロデューサーさんってね、面白いんだよ。あの人すっごいエッチだから、自分のデスクで颯ちゃんといるときにしょっちゅう勃起してるの」

美穂「そうじゃないときだって、凪ちゃんでも響子ちゃんでも卯月ちゃんでもちひろさんでも……よく勃起してる」

美穂「でも、その高まりを伝えてくれるのは私にだけ。体温をわけてくれて、帰るべき場所に戻ったかのように私に入ってくるの」

美穂「プロデューサーさんのことを好きな子が何人もいるのだって、私は知ってる。けど、エッチは私としかしてないの」

美穂「プロデューサーさんは性欲処理の道具を愛することが出来る……ううん、そうじゃない。プロデューサーさんは愛してるからこそ私を性欲処理に使ってくれるの」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/26(日) 15:47:21.56 ID:miQsWgjR0
凪「そんな美穂ちゃんに見てもらいたいものがあるので、見てもらってもいいですか?」

美穂「もう、なに? なんかばかばかしくなってきたし帰ろうと思ったんだけど……」

凪「ええと、少しばかり映像を」

凪「はい、これです」

スマホ<P「はぁっ、はぁっ……」パンパン

スマホ<颯「あっ、やぁっ、は、はげしぃっ」

美穂「ッ!?!?」

スマホ<P「で、出そうだ……顔にぶっかけてやるからな!」

スマホ<颯「う、うん、Pちゃんなら、いいよ……」

スマホ<P「うっ」ドピュッビュルルル

スマホ<颯「あぁぁっ」

美穂「うっ……なに、なんなの、これ!!」

凪 ピッ

凪「なにって、ナニですが、何か」

凪「どうやらPでも、はーちゃんのスケベな体には、結局負けてしまったようですね」

凪「まあ、ふたりとも好き合ってますし、いいと思いますが」

美穂「そんな……そんなはずない……」

凪「だから、Pを諦めてくれませんか? それがお互いのためだと思うので」

美穂「いや……」

美穂「いやぁぁぁあああっ!!」

美穂「プロデューサーさん……プロデューサー……さん……」

美穂「あぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあああ……」

凪「……」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/26(日) 15:55:37.62 ID:miQsWgjR0
〜回想〜

数日前

颯「そういえばね、これ、なーには話しておこうと思ってて」

凪「どうかしたのですか、はーちゃん」

颯「なんと! Pちゃんとの関係に進展がありました!」

凪「おー、ぱちぱち」

凪「で、具体的には」

颯「Pちゃんと、“エッチ”しましたー!」

凪「ファッ?! うーん……これが性の乱れか」

颯「って言っても、声だけね、声」

凪「?」

颯「て、テレフォンセックスってやつ? ちょっと興味あってPちゃんに言ったら、いいよって言われて、それで///」

凪「な、なるほど」

凪「……」

凪「……ぴこん」

颯「なんの効果音?」

凪「ひらめいた音です」

凪「はーちゃん、その通話、録音させてください」

颯「はぁっ?! なんでよ! それは恥ずかしすぎるっていうか……てか、何に使うの」

凪「ちょっとオカズに困ってて……」

颯「いや、何も妹の喘ぎ声でする必要なくない?」

凪「『そう? なんかあったら遠慮なくはーに言ってね。妹だって姉の相談には乗れるんだから』」ハヤテボイス

凪「はーちゃんのうそつき」

颯「えぇ……」

凪「ねえ、いいじゃないですか、はーちゃん」サワサワ

颯「ちょ、変なとこ触んないで……やっ……」



凪「……墜ちたな」

凪「じゃ、加工しなきゃ(使命感)」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/26(日) 16:02:50.72 ID:miQsWgjR0
〜回想〜

凪「池袋博士や、ちょっといいですか」

晶葉「久川姉か、どうかしたのか?」

凪「依頼があって来たのです」

晶葉「内容は?」

凪「動画の加工」

晶葉「それならすぐ終わるな。データと加工処理の詳細を送ってくれればすぐにでも作るが」

凪「ただ、1つ問題が」

晶葉「問題?」

凪「その、ブラックな面というか、渡すデータの内容を絶対に口外しないで欲しいのです」

晶葉「守秘義務か……いいだろう。しかし、口止め料が欲しいかな」

凪「凪は「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!」で儲けた金にあまり手をつけていないので、それなりには払えますよ」

晶葉「儲けた金って言い方がな……まあいい。欲しい機材が1つあって、それが買えれば十分だ」

晶葉 ゴニョゴニョ

晶葉「これくらいの金額でどうかな?」

凪「それくらいなら払えます。凪はセレブですから」

晶葉「決まりだな」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/26(日) 16:10:11.85 ID:miQsWgjR0
凪(これは本物の映像じゃない)

凪(響子ちゃんが撮ったPと美穂ちゃんとの情事――それをはーちゃんの声と晶葉さんの技術を持って加工したもの)

美穂「プロデューサーさん……プロデューサーさん……」

美穂「……こんなの嘘だ」

凪(正解)

美穂「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

美穂「このっ!!」バッ

凪「あっ、ちょっ、返してください凪のスマホ」

美穂「プロデューサーさんはもうすぐ事務所に帰ってくる! 直接聞いてこれがあってるか確かめてやるんだから!」

美穂 タッタッタッ

凪「まずい……追いかけなきゃ」タッタッタッ


美穂「はぁっ……はぁっ……プロデュー……サー……さん」タッタッタッ

凪「み……ほちゃん……はぁっ……かえして……ください」タッタッタッ

美穂「もうすぐで駐車場っ……」タッタッタッ

美穂「! プロデューサーさん!!!」キキッ

凪「や、やばい!」

P「ん? 美穂?」

美穂「プロデューサーさぁぁぁん!!!」ダダダダダ

凪「くっ……」

P「どうして走って……って、来るな!! 危ない!!」

美穂「え――」






ドォン
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/26(日) 16:28:22.48 ID:miQsWgjR0
十数分後、女子寮


響子「え――美穂ちゃんが、車に……?」

響子「そんな……嘘……嘘っ……!」

響子「いやぁぁっ!!」

響子「ちひろさんっ……嘘だって言ってよ!!」

響子「……美穂ちゃん……っ」

響子「……ぐずっ……」

響子「……」

響子「……はい……はい」

響子「……」

響子「! 命には、別状はないんですね!?」

響子「よかったぁ……」ポロポロ

響子「ほんとに、よかった……」

響子「……わかりました」

響子「失礼します……」ピッ

響子「……」

響子「美穂ちゃん、事務所の駐車場で車にはねられて、病院に運ばれたって。命に別状はないみたい――」

響子「――卯月ちゃん」

卯月「そう……ですか」

響子「これで、今日からしばらくピンチェも“ふたりきりになっちゃった”ね」

卯月「そうですね、“ふたりきりでがんばって”いきましょう!」

響子「卯月ちゃん……」ギュッ

卯月「もうっ、響子ちゃんはあまえんぼさんですね」ナデナデ

響子「えへへ」

響子「そういえばね、ちょっと思ったことがあるの」

響子「姉妹の絆――姉妹愛っていうのは、すごいんだなぁって」

卯月「そうかもしれませんね」

響子「たきつけたのは私だけど……凪ちゃんがここまで行動力のある子だなんて、正直思ってなかった」

響子「期待通りどころか、期待を上回ってたよ」

卯月「凪ちゃんのおかげで私たちの願いは叶ったわけですし、感謝しないとですね」

響子「うん。あと、“車の運転手さん”にも、ね」

響子 ポパピプペ

響子「……もしもし、五十嵐です。報酬はもう振り込んであると思います。はい、それじゃ」ピッ

響子「美穂ちゃんに死なれたら困るもん、ね。大事になりすぎても困るし、私たちが一番輝ける間だけリタイアしてくれればいいから」

響子「ちひろさんから美穂ちゃんの命が無事だって聞いたときには思わず涙が出ちゃった」

卯月「名演技でした!」チュッ

響子「ありがと、卯月ちゃん。ねえ、今日はお互いオフだし、皆仕事でいないし……ベッドいかない?」

卯月「奇遇ですね。私もおんなじこと考えてましたっ」

響子「ふふふっ」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/26(日) 16:36:07.01 ID:miQsWgjR0
その夜、病院


P「颯、いいかげん泣き止もう。美穂は無事なんだ。怪我はしてるが、顔に目立った傷が残ることはないってお医者さんも言ってただろ。ほら、目の前にいるのは、俺たちの知ってる美穂だ。リハビリは……長い戦いになるかもしれないが……」

美穂 ピッ――ピッ――

P「……」

颯「美穂ちゃん……」グスッ

凪「……」

P「くぅっ……美穂……っ」グッ

凪(一体、誰が悪いのでしょう)

凪(Pでしょうか)

凪(Pが美穂ちゃんとセックスをしたから)

凪(凪でしょうか)

凪(凪がはーちゃんの幸せを願ったから?)

凪(もう、わかりません)

凪「……」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/26(日) 16:51:19.74 ID:miQsWgjR0
数年後、某市街地


P「はぁっ……はぁっ……間に合った……お、おまたせ……」

颯「間に合ってなーい! ほら、1分遅刻!」

P「それくらい勘弁してくれないか……」ゼェゼェ

颯「社会人は時間を厳守しなきゃいけないんじゃないのー?」

P「……返す言葉もございません」

颯「わかればよろしぃっ! じゃ、いこ? Pちゃん」ギュッ

P「おまっ、変装してるとはいえもうちょっとつつしみを持った行動をだな……」

颯「遅刻した罰! 今日はいーっぱいはーといちゃいちゃしてもらうんだからね!」

P「はいはい、わかりましたよ」

颯「♪」




???「あらあら〜、ここはどこかしら?」

???「すみません、この346プロダクションの事務所に行きたいんですけど、道に迷っちゃいまして……」

??「ああ、ここですか。うーん、どうやって案内すればいいかな……」

???「ごめんなさいね〜」

??「いえいえっ。そうだ、地図描きますね!」ガサゴソ

???「ほんと助かるわ〜」

???「それにしても、可愛らしいですね〜」

??「あ、このカメラですか? これは藍子ちゃんっていうゆるふわな可愛い子に選んでもらったんですっ」

???「そのカメラも可愛いけれど、あなたも可愛いわよ」

??「ええっ!? 照れちゃうな……えへへっ」

??「はいっ、地図です。描けましたよ。どうぞっ」

???「ありがとうございます!」

???「ちなみに、カメラは趣味なんですか?」

??「そうなんです! 私、しばらくずっと入院生活で……最近ようやく外出できるようになったので、趣味の1つくらい作ろうかなって」

??「楽しそうにしてる人の写真とか、撮るの好きなんですよっ」

??「ほら、あそこにいるカップルとか……ね」カシャッ




P「あんまりくっつくなって……恥ずかしいだろ」

颯「なーにおじさんが初心な恥ずかしがり方してんのー、もう」

颯「いいのっ、だって――」


颯「――はーはPちゃんがすきだもん」








END.
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/26(日) 16:52:21.25 ID:miQsWgjR0
以上です。ありがとうございました。
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 17:36:00.86 ID:BarlyzLDO



つか、真っ暗くらけやん!!



うちのこっひと響子と智絵里は精神崩壊してさらに達磨にして穴だけ使われる予定だけど、止めたくなって来た
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/26(日) 17:50:15.39 ID:miQsWgjR0
おまけ:『凪の日記』

―――――
はーちゃんにもとうとう春が来たようだ。そしてお相手は、たぶん、P。

まあ、わからなくはない。これだけお世話になっていて、凪もはーちゃんもPには感謝しているし、Pは仕事もできて見た目もかっこいい。

はーちゃんの思いが届くと良いですね。
―――――

―――――
はーちゃんはPとデートがしたいらしい。もっとも、最初はセ――(消した跡)――の話だったが。

それから、美穂さんが来て、3人で恋バナとやらをした。なんだか、凪はリア充みたいなことをしている(?)。

美穂さんの提案で、はーちゃんはPとピンチェのライブに行くデートをすることになった。楽しんできてね、はーちゃん。
―――――

―――――
はーちゃんがPと付き合い始めた。が、事態は深刻(?)なようで。

付き合い始めて1ヶ月経つと言うのに、何の進展もないとはーちゃんが嘆いていた。

はーちゃんは、ああ見えて結構メンタルが弱い。凪ははーちゃんを慰めてあげた。はーちゃん、がんばれ。
―――――

―――――
響子ちゃんの提案で、凪とはーちゃんは料理の練習をすることになった。まあ、凪はついでで、はーちゃんがPに手作りの料理を振舞えるようにという話。

が、しかし、料理は甘くなかった。味付けの話ではなく。

なんで味噌汁はお湯に味噌をぶち込んでも完成しないのか、理不尽だ。

そういえば。

今日も今日とて恋バナとやらが開催された。でも、まさか、凪の話になるとは思ってなかった。

好きな人はいるけど、片思いだしそれでいいと、ぼかして話した。

凪の恋は、叶わなくてもいい。それよりも、はーちゃんに幸せになってほしい。
―――――

―――――
最近、はーちゃんの元気がない。仕事でもよくミスをするようになった。

はーちゃんにそれを指摘すると、理不尽にも怒鳴られた。

はーちゃんは情緒不安定だ。しばらくは、凪がそばにいてあげることにしよう。
―――――

―――――
はーちゃんと一線を越えた。P、申し訳ない、はーちゃんの可愛さ・強引さには勝てなかったよ……。

しかも、はーちゃんったら、凪の乳首に吸い付いたままねやがりました。

朝になって起こしてあげると、寝言で「大好き」というはーちゃん。凪も、はーちゃんが大好きです。
―――――

―――――
はーちゃんと大喧嘩をした。それ以外は書きたくない。
―――――

―――――
最悪だ。最悪すぎる。美穂ちゃんとPが肉体関係にあったのを知ってしまった。

せっかくはーちゃんが幸せになれると思ったのに。

あのふたり、許せねぇ。こいつはくせえッー! ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!! いや、ゲロを吐いたのは凪ですが。はぁ。
―――――

―――――
凪は決断をしました。はーちゃんが幸せになれるような決断を。それが、正しいのかは、わからないけど。

明日は美穂ちゃんとの決着をつける日です。これで、ようやく……。

はーちゃん。はーちゃん。はーちゃん。

凪は――私は、はーちゃんのことを――颯のことを、

妹として、それだけでなく、一人の女の子として、

本当に本当に本当に、心から、愛しています。たとえこの恋が、叶わないものであっても。
―――――
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/26(日) 17:52:08.30 ID:miQsWgjR0
おまけこと『凪の日記』でした。
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 17:57:45.73 ID:BarlyzLDO
再度乙


やっぱりか……と

願わくば、それは墓場までお願いします
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 18:12:49.07 ID:rNRntJls0
はーちゃん本人だけは終始何も知らないままっていうのこわいなー……
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 19:34:08.92 ID:2KGYyMWyo
他人のスレで自己主張すんじゃねーよ書き込むなら一読者として書き込めやカス

おっつおっつ
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/05/27(月) 08:34:01.73 ID:GNcgBsIy0
登場人物の大半が気持ち悪い
まともなのちひろさm…さんだけじゃん
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/27(月) 10:58:37.51 ID:Xu1xL87vo
>>179
同じ世界観の来てるけどちひろさんもアレっぽい
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