【安価・コンマ】魔物娘のいる世界で勇者になる

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/27(土) 21:10:02.17 ID:8GAtqYlZ0
モンスターな女の子がいる世界で勇者をやろう!
人の居ない場合は連取りもありです
最初に主人公の二つ名を決めます

下1〜4でコンマの大きい二つを順にくっ付けて決めます
(...の や、 ...による 等、接続の役割をする所があり、それが後ろにつく場合は接続のみ消滅します)
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 21:14:54.65 ID:wvUS1Tp+O
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 21:15:20.66 ID:ySRNyusJ0
聖人
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 21:15:43.80 ID:aNEtLbJDO
黒獅子
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/04/27(土) 21:16:24.22 ID:57dge5y60
輪廻
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/27(土) 21:23:57.22 ID:8GAtqYlZ0
『黒獅子聖人』となりました
次に、下1コンマで開始位置を決めます(00は100とさせていただきます)

1〜25...草原の村
26〜50...砂漠の国
51〜75...氷原の村
76〜100..火山の村
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/04/27(土) 21:25:22.19 ID:57dge5y60
ゾロ目
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/27(土) 21:33:48.02 ID:8GAtqYlZ0
草原の村に決定いたしました
長々と付き合っていただきありがとうございます。次で最後の初期設定となります

『黒獅子聖人』さんはある日勇者になることに決めました
ではそれまで何をしていたのでしょうか?
職業を下1〜5の多数決で決めてもらいます 括弧内はその職業の利点や特徴です

・保安官(公的機関とのコネ)
・アダルトビデオ男優(エロに強い)
・戦士(物理が強い)
・魔法使い(初級魔法が使える)
・学者(頭がいい)
・闇の組織(闇の組織とのコネ)
・アイドル(イケメン)
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 21:34:50.05 ID:zr6ms9c70
保安官
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 21:35:03.89 ID:clZEoo9Xo
組織
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 21:36:10.92 ID:649RX2lNo
アイドル
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 21:37:06.03 ID:BNRMwl2b0
アイドル
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/04/27(土) 21:37:24.94 ID:57dge5y60
アイドル
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 21:37:47.81 ID:aNEtLbJDO
保安官
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/27(土) 21:47:16.13 ID:8GAtqYlZ0
俺はアイドル『黒獅子聖人』
だんだん売れてきて、ここから楽なアイドルライフを満喫できる
...と思った矢先


プロデューサー「聖ちゃん」

黒獅子「...なんです?」

プロデューサー「最高の企画をゲットしたぞ」

黒獅子「おお!」

プロデューサー「なんてったってこいつは王様の企画だ!」

黒獅子「マジっすか!?」

プロデューサー「ああ!ズバリお前、勇者になれ」

黒獅子「...え?」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/27(土) 21:52:19.15 ID:8GAtqYlZ0
てな事があり、勇者をやることになった

勇者って何?と聞き返してもみたが、
『君の正義を貫く為の肩書きだよ』

と言われ、こちらはなんとも言いがたい


黒獅子「よし!全国ツアーの気分で行くぞ!」

黒獅子「草原の村に我が身一つ!元気だしてゴー!」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/27(土) 21:56:57.32 ID:8GAtqYlZ0
黒獅子「まずは聞き込み!」

黒獅子「おっ、あんな所に下1>>がいるぞ!」

黒獅子「すみません、何かこの村で事件やお困り事はございませんか?」

下1>>「下2>>」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 21:57:35.86 ID:649RX2lNo
人間の少女
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 21:58:47.29 ID:s4ewrPxsO
村人が行方不明になる事件が頻発していまして
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/27(土) 22:05:34.57 ID:8GAtqYlZ0
少女「実は、ここ最近村人が行方不明になる事件が頻発していまして...」

黒獅子「ふむ」

黒獅子「ありがとう、君も気を付けろよ」

少女「はい。ところで、あなたは...?」

黒獅子「俺は黒獅子聖人。勇者だ...と思う」

少女「勇者ですか!?」

黒獅子「ああ。さらばだ」


黒獅子は去っていく


少女「サインでももらえば良かったかなぁ」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/27(土) 22:12:06.86 ID:8GAtqYlZ0
交番にて


黒獅子「保安官さん」

草原保安官「はい。落とし物ですか?」

黒獅子「いえ」

黒獅子「最近村で住人が行方不明になっていると聞きまして」

黒獅子「...ああ、申し遅れました。俺、勇者なんです」

黒獅子「ですから、捜査に協力したいんです」

黒獅子「現段階で、何か分かっていることはありますか?」

保安官「下1>>」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/04/27(土) 22:15:33.44 ID:57dge5y60
被害者は女性もとい若い女性が多い。ただ、場所はバラバラで人目が付かないところが多いぐらいしかわかっていない
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/27(土) 22:24:34.88 ID:8GAtqYlZ0
草原保安官「被害者は女性...もとい、若い女性が多い」

草原保安官「ただ、場所はバラバラで人目が付かないところが多いぐらいしか分かっていない」

黒獅子「なるほど...」

黒獅子(さっきの少女とかかな...)

黒獅子「分かりました。ところで余っていたらで良いのですが、警棒や銃を分けてくれませんか?」

草原保安官「いいですよ」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/27(土) 22:51:33.93 ID:8GAtqYlZ0
酒場にて


黒獅子「マスターさん」

マスター「...なんだ」

黒獅子「村人が行方不明になる事件について調べてるんですが、何か知りませんか?」

マスター「身内でもいなくなったのかい?」

黒獅子「俺、勇者なんですよ」

マスター「...ふーん」

黒獅子「どこでよく人が消えるか、とか、その原因や犯人に心当たりはありませんか?」

マスター「下1>>」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 22:53:24.58 ID:iJkPKN0O0
強姦誘拐集団の仕業
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/27(土) 23:11:55.53 ID:8GAtqYlZ0
マスター「強姦誘拐集団がやったんだと、俺は思うね」

黒獅子「...なぜ?」

マスター「ここらにアジトがあるんだ」

マスター「しかし奴ら草原に大量の穴ぐらを掘ってそこをアジトにしているんだ」

マスター「そのせいで一方から入ればもう一方から逃げられちまう」

マスター「痕跡のようなものがあってもそこにいたのが強姦誘拐集団なんて証拠にはならない」

マスター「だから保安官サマもおおっぴらに断言できないって訳さ」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/27(土) 23:32:59.53 ID:8GAtqYlZ0
黒獅子「なるほど」

マスター「奴隷の街も近いしな」

黒獅子「...夜に、現れると思います?」

マスター「現れるんじゃないか?」

黒獅子「集団でぞろぞろと現れるのは夜といえどリスク高し」

黒獅子「一人二人程度で来ると思うのですが」

マスター「俺は犯罪者じゃないから、そういった心理には詳しくないが、そんな気はする」

黒獅子「ならやることは決まった」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/27(土) 23:35:58.97 ID:8GAtqYlZ0
〜夜〜


黒獅子「...」


ザ、ザ、ザ、と足音
振り返り慎重にその方向を見据えると...


少女「...あ、黒獅子...さん。こんばんは」


少女がいた
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/27(土) 23:43:56.25 ID:8GAtqYlZ0
黒獅子「どうしたんだこんな時間に」

黒獅子「俺は気を付けろと言ったはずだ」

少女「どうしても、怖くて...」

少女「でも、黒獅子さんなら...私を守ってくれるような気がしたんです」

黒獅子「...しょうがないやつだ」


「おい、そこのメスガキ」


少女「!!」

黒獅子「俺の後ろにいろ」

「チッ...隠れてんじゃねーぞ...」

黒獅子「お前が強姦誘拐集団の者か?」

「...そうだ」


下1>>そいつの外見や性別
下2>>そいつの種族
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 23:47:30.22 ID:649RX2lNo
黒獅子を上回るイケメンの男
肌は青白い
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 23:49:34.83 ID:XFL4YSv60
堕天使
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/28(日) 00:30:23.42 ID:6SZ2b9xX0
その男は美形だった
自分が基準になるので、そうそう思うことはない事なのだがこいつはかなり美形だ
また、青白い肌をしており、焼けただれた羽が付いていることから堕天使であると推測できる


堕天使「どきな。死ぬぞ」

黒獅子「殺してみろよ」

堕天使「人間ごときが神の使いに及ぶと思うなよ」

黒獅子「そういうとこだぜ」

堕天使「...!死ねェ!」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/28(日) 00:35:34.36 ID:6SZ2b9xX0
堕天使は人間の常識を遥かに上回る速度で詰めより、パンチを繰り出す
しかし、詰めよる必要が黒獅子にはあっただろうか
否、黒獅子に迷いはなかった


堕天使「...ウグ...!!」

堕天使「ゴハッ!てめぇッ!」

堕天使「銃を使いやがったな!」

黒獅子「ふん」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/28(日) 00:38:19.71 ID:6SZ2b9xX0
堕天使「今日のところは帰ってやる」

黒獅子「今日のところは?」

黒獅子「二度と来るな。その穢れた体、もっと汚したくなければな」

堕天使「っ...!」
35 :眠る [saga]:2019/04/28(日) 00:41:31.85 ID:6SZ2b9xX0
アジトにて


堕天使「下1>>様!」

下1>>「何だ」

堕天使「黒獅子とかいう男に銃で撃たれたんだ」

堕天使「しかも二度と来るなとも言う」

堕天使「奴をどうしますか!?」

下1>>「下2>>」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/28(日) 05:45:51.07 ID:4+fnUzwL0
蛇神
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/28(日) 06:00:52.60 ID:nCTJTltDo
銃の効かないスライムを向かわせて暗殺させなさい
お前は顔で釣るのが上手かったけど、その顔が広まると動きづらくなるし、狩り場を変えなさい
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/28(日) 22:35:30.20 ID:6SZ2b9xX0
蛇神「銃の効かないスライムを向かわせて暗殺させなさい」

堕天使「はっ」

蛇神「後、お前は顔で釣るのが上手かったけど、その顔が広まると動きづらくなるし、狩り場を変えなさい」

堕天使「分かりました。調教師に言っておきます」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/28(日) 22:49:23.83 ID:6SZ2b9xX0
〜翌朝〜村にて


黒獅子「ああ、そんなもんです」

草原保安官「そうですか?かっこよく描きすぎた気もしますが」

黒獅子「いえ、良くできた人相書きです」

草原保安官「では、掲示してきます。宿は奢りますのでどうぞごゆっくり休んでいて下さい」

黒獅子「ありがとうございます」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/28(日) 22:54:36.82 ID:6SZ2b9xX0
下1>>暗殺しにくるスライムの性別
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/28(日) 22:55:44.31 ID:bfKadMiI0
雄、そもそも人型じゃないタイプ
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/28(日) 23:35:21.27 ID:6SZ2b9xX0
宿にて


黒獅子「いいベッドじゃないか」

黒獅子「...ひとまず寝て、それから考えよう」


水音がする


黒獅子「あれ、流し止め忘れた?」


次第にその音が近づいてくる


黒獅子「やべっ、結構流れてるな...」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/28(日) 23:54:42.32 ID:6SZ2b9xX0
黒獅子はベッドから降りる
すると、べちゃり。
なんと、ペースト状のスライムが床に広がっていたのだ


黒獅子「な、なんだこれはっ!?」

スライム「ひひひ...捕らえたぞ」

黒獅子「何者だ!」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/29(月) 20:07:08.36 ID:7GLbTLu30
暗殺スライム「お前を殺すもの、とだけ言っておこうか」

黒獅子「くそっ!」


如何にそのけたたましい銃声が響こうとも、スライムは怯まない
当然、効いてなどいないからである


暗殺スライム「なぜボクが送り込まれたか、考えてみろ!」

黒獅子「そういう事かっ!」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/29(月) 20:11:21.10 ID:7GLbTLu30
黒獅子「だが、完全に俺を捕まえるには至らなかったようだな!」


黒獅子は靴を脱ぐことでスライムの拘束から抜け出した
そのままベッドや家具を飛び移り、窓を破壊して宿から出た


黒獅子「フロアが一階で助かったぜ」


スライムは追ってこないようだ


黒獅子「戦闘はからっきしなんだ、レベルを上げるなんてこともしたことないし」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/29(月) 20:24:38.28 ID:7GLbTLu30
黒獅子「だが、人を巻き込むことはできない」

黒獅子「あくまで俺が闘ってけりをつける」

黒獅子「それが俺のやり方だ」

黒獅子「だが、今の俺には勝ちようがないのも事実」

黒獅子「なら、冒険者にスライムの対策を聞こう」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/29(月) 20:28:59.31 ID:7GLbTLu30
酒場にて


黒獅子「そこの冒険者の方」

下1>>「ん」

黒獅子「いきなり申し訳ないんですけど、スライム、特に不定形になる奴の対策を教えて下さい」

下1>>「下2>>」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 20:35:40.62 ID:Ksj7r7haO
冒険者に変装してお忍びで観光に来ている実は人間大好きな魔王
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/04/29(月) 20:42:42.18 ID:aMe+2FUk0
氷魔法とかで固めれば簡単に勝てる
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/29(月) 22:56:31.85 ID:7GLbTLu30
魔王「氷魔法とかで固めれば簡単に勝てるぞ」

黒獅子「氷魔法ですか」

魔王「もしかして魔法使えない系?」

黒獅子「はい」

魔王「じゃあ氷魔法の使い方だけ教えよう」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/29(月) 23:03:56.16 ID:7GLbTLu30
するとその冒険者は黒獅子の頭に手をかざす
その瞬間、氷魔法の詠唱など、基本的な使い方が頭の中に入り込んできた


黒獅子「...え」

魔王「初級の氷魔法だけどね」

魔王「君の今の魔力なら二回が限度かな。それじゃあまた会えたら」

黒獅子「あ、ありがとうございます!」


黒獅子はお辞儀をする
しかし、顔を上げたときにはもう冒険者の姿はなかった
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/29(月) 23:10:10.77 ID:7GLbTLu30
草原にて


スライムを誘い出すため、あえて一人になることにした


黒獅子「...」


黒獅子は感覚を敏感にしていたため、普通なら気付かないはずの事に気づけた
透明な潦が足元を目がけ這い寄ってくる様を


スライム(ケケケ...今度こそ取り殺してやる)
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/29(月) 23:18:11.67 ID:7GLbTLu30
それを極限まで引き付け、唱える


黒獅子「*初級氷魔法*」

スライム「ぴぎゃっ!?」


スライムは瞬く間に凍り、動かなくなった


黒獅子「呆気ないもんだな」


スライムだったものを踏み潰し、粉砕する
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/04/29(月) 23:29:32.58 ID:7GLbTLu30
宿にて


ルームサービス「失礼します。黒獅子 聖人さんで間違いありませんか?」

黒獅子「そうだけど」

ルームサービス「2000ゴールドが届いております」

黒獅子「人違いでは?」

ルームサービス「給料だと言われたのですが」

黒獅子「...あぁ、プロデューサーか」

黒獅子「オーケー。受け取ろう」
55 :眠る [saga]:2019/04/29(月) 23:42:54.90 ID:7GLbTLu30
黒獅子「この2000ゴールドをどう使おうかな...」


下2>>
1.武器屋
2.防具屋
3.道具屋
4.自由安価
5.貯めておく
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 23:46:46.69 ID:wofgzNcc0
乙フミィ
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 23:48:01.32 ID:wNd0pAQg0
3
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 23:51:12.64 ID:zap4k+Zk0
3
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 22:25:17.10 ID:RI1HOHvg0
道具屋にて


黒獅子「ふむ...」

店主「何かお探しで?」

黒獅子「予算2000ゴールドで、旅に使えるアイテムを探している」

店主「でしたら下1>>はいかがでしょう」

黒獅子「下1>>?」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 22:25:53.36 ID:RI1HOHvg0
道具屋にて


黒獅子「ふむ...」

店主「何かお探しで?」

黒獅子「予算2000ゴールドで、旅に使えるアイテムを探している」

店主「でしたら下1>>はいかがでしょう」

黒獅子「下1>>?」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 22:36:51.02 ID:eWUYX2gu0
小馬鹿にした店主どこからか拾ってきた鉄の棒を出す(実はオリハルコンの棒)
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 23:48:50.45 ID:RI1HOHvg0
店主(こいつ旅慣れてないな...)

店主(なんかチャラチャラした服装してるし、こんなんで旅なんてすんのか?)

店主「鉄の棒などいかがでしょう」

黒獅子「鉄の棒...そうだな、いいだろう」

店主「800ゴールドです」

店主(本当は250ゴールドだがな)
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 23:51:41.23 ID:RI1HOHvg0
黒獅子「買おう」

店主「まいど」

黒獅子「それでは」

店主「...」

店主(あいつ大丈夫か?)
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 23:56:02.82 ID:RI1HOHvg0
草原にて


黒獅子「鉄の棒が意外と重い」

黒獅子「引き摺って歩くしかないか...」

黒獅子「ん?」


街道に沿って歩いてきたのでそれを容易に発見できた
看板だ
どうやらこの道をまっすぐ行くと『風の谷』に着くらしい


黒獅子「風の谷か。いいね」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 00:05:04.47 ID:qM4c5h+Z0
黒獅子「あ↑あ↓あ↑あ↓あ↑あ↓あ↑」


ビブラートの練習をしながら歩いていると
右足に激痛が走る


黒獅子「アァァァッ!痛ぇ!」

黒獅子「くそっ!何だ!?」


尻餅をつきつつ振り向くと、そこには一匹の狼がいた
その目には敵意が満ちていた
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 00:08:17.39 ID:qM4c5h+Z0
黒獅子(尻餅をついたままでは押さえ込まれてしまうっ!)


黒獅子は右足を庇うようにしながら立ち上がる


黒獅子「っ...!」

黒獅子「ぶちのめしてやる!」

狼「ヴヴヴヴヴヴ」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 00:11:08.37 ID:qM4c5h+Z0
戦闘開始!

戦闘はコンマで行います


黒獅子「ぶっ潰れろ!」


黒獅子のオリハルコンロッド攻撃
下1コンマ40以下で命中
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 00:15:44.51 ID:ku2uQA4uo
かんばれ
69 :眠る [saga]:2019/05/02(木) 01:33:32.78 ID:qM4c5h+Z0
黒獅子「ふんっ!」


しかし地面が抉れるばかりで当たりはしない
やはりスピードの差が出ているのだろう


狼「グウッ」


狼が距離を詰めてくる
そのまま噛みついてくる

狼の噛みつき
下1コンマ60以下で命中
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 01:36:22.29 ID:c4QWueP30
躱せ
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 13:33:28.14 ID:qM4c5h+Z0
黒獅子「ぐあああっ!!」

狼「ガルルル」

黒獅子「スピードの差がキツいな...」

黒獅子「どうしたらいい?」

黒獅子「そういえばやけにポケットが重いな...」

黒獅子「っ!」


黒獅子は借りた銃を返却し忘れていた
だが、幸運な事に棒を振り回すよりは当てやすい武器だ
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 18:06:28.35 ID:qM4c5h+Z0
黒獅子「当たれ!」


破裂音が響き渡る


下1コンマ70以下で命中
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 18:10:32.43 ID:odd1yP7cO
パァン
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 18:28:45.00 ID:qM4c5h+Z0
狼「キャウウン!」

黒獅子「よし!」


鮮血が飛び散る
動物愛護団体はもはや味方ではない!


黒獅子「どうする...?」

狼「ヴーバヴ...ヴーバヴ...」


狼は逃げて行った
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 18:33:06.69 ID:qM4c5h+Z0
黒獅子「助かった...!」

黒獅子「この銃は、まだ持っておこう」

黒獅子「返せと言われたら返そう」

黒獅子「とにかく、進まなくては...」

黒獅子「勇者がこんなんで良いわけないだろ...!」


足取りは重く、運動不足の囚人のようであった
しかし、その目からは生への確かな渇望が見てとれた
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 18:37:53.56 ID:qM4c5h+Z0
それからしばらく歩き


黒獅子「...っ...」

黒獅子「動けよ、俺」


黒獅子が受けた傷はけして浅くなく、彼の体力を奪っていった
そしてついにその最後のひとかけらをも奪おうとしていた


黒獅子「う...もう...だめ...か」

黒獅子「勇...者とは...なんぞや...?」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 18:40:04.18 ID:qM4c5h+Z0
???にて


黒獅子「はっ」

黒獅子「ここは...?」

下1>>「ここは下2>>です」

黒獅子「...」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 18:47:44.47 ID:hdj5E1fdO
友好的エルフ少女
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 18:57:59.20 ID:bexgYd2gO
エルフの隠れ里
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 20:50:38.32 ID:qM4c5h+Z0
エルフ少女「ここはエルフの隠れ里です」


エルフの隠れ里。
噂には聞いた事があるが、こんな形で来ることになるとは


黒獅子「...」

エルフ少女「もしかしてまだ体調が優れませんか?」

黒獅子「いや、元気だ。ありがとう」

黒獅子「なんだか、体が軽くなった気がするな」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 21:16:01.91 ID:qM4c5h+Z0
レベルアップ!
黒獅子 聖人はレベル2になった!

基礎能力ポイントを3獲得!

HP
MP

防御
素早さ
賢さ

の中から下1>>で振り分け
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 01:08:19.63 ID:I4hMRw9p0
そもそも、基礎能力って無いのか?イマイチどれ上げたらどんな恩恵あるのか分かり辛いのだが…
2回分氷魔法使えるようだけど、物理が当たらなくて酷い

素早さ2
防御1
83 :眠る [saga]:2019/05/03(金) 01:28:49.84 ID:6VXciuKn0
基礎能力は基礎能力を表示する魔法が使える人に会わないと分かりません

また、恩恵としては
HP...耐久力やバイタリティ向上
MP...魔法を使うエネルギーの要領が拡張される
力...筋力がつく。ダメージにももちろんボーナスが付く
防御...体を守る力やガードの耐久性、盾などがあればそれを扱う技術も上昇する
賢さ...機転が利きやすくなる。魔法の威力も上がる

です。すみません。次から書いておきます
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 01:44:06.39 ID:I4hMRw9p0
分かったありがとう
85 :帰省するのでしばらく書き込めないかもしれません [saga]:2019/05/03(金) 09:46:19.84 ID:6VXciuKn0
素早さを書き忘れていました
素早さ...先制や不意討ちがしやすくなる。命中にも影響する


素早さが2上がった!
防御が1上がった!


黒獅子「里を見て回ってもいいか?」

エルフ少女「良いですよ。みんないい人だから安心して下さいね」

黒獅子「そうか。いろいろありがとう」
86 :帰省するのでしばらく書き込めないかもしれません [saga]:2019/05/03(金) 15:07:23.53 ID:y7i+gIxt0
黒獅子「早速里を見て回りたい所だが」

黒獅子「まずは里の長に挨拶をしよう」

黒獅子「流石に放り出されるようなことはない...よな?」


里はキャンプのような風景だ
テントのようなものが建ち並び、森に囲まれている
空気も清涼で、エルフの文明のゆったりとした雄大さが伺える
87 :帰省するのでしばらく書き込めないかもしれません [saga]:2019/05/03(金) 15:47:30.24 ID:y7i+gIxt0
里長の家にて


里は少し肌寒かったが、ここは篝火のおかげで暖かい
中にはエルフの長がおり、こちらを見ている


黒獅子「失礼します。エルフの少女に保護されました黒獅子といいます」

エルフの長「...何用だ」

黒獅子「里を見て回ろうと思ったので挨拶に来ました」

エルフの長「下1>>」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 23:21:39.70 ID:6bnuGVMbO
そうか、外界と比べれば何もないだろうがゆっくりとされてゆかれよ
89 :帰省しても普通に書き込める [saga]:2019/05/04(土) 12:14:19.81 ID:FkcDxihg0
エルフの長「そうか、外界に比べれば何もないだろうがゆっくりとされてゆかれよ」

黒獅子「お心遣い、感謝します」

黒獅子「あぁ、それと...」

エルフの長「?」

黒獅子「俺は勇者なんですけど、何か困った事とかありませんか?」

エルフの長「>>90
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 13:10:15.17 ID:07UozbWEO
里の高翌齢化
働き手が欲しい
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 18:35:23.33 ID:FkcDxihg0
エルフの長「うむ...」

エルフの長「勇者とはいえ、こんなことを客人に話すべきではないのだが...」

エルフの長「この村では高齢化が深刻だ」

エルフの長「エルフの魔法産業は確かに優れた技術だ」

エルフの長「しかし、高齢化で働き手が居なくなってしまった」

黒獅子「なるほど...」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 18:42:43.50 ID:FkcDxihg0
黒獅子「一応聞いておきますが、外界からの移住というのは」

エルフの長「その様子だと知っているようだが、エルフの者は保守的な者が多い」

エルフの長「厳しいだろうな...」

黒獅子「とりあえず、よそ者である俺が里を観光してきます」

黒獅子「その反応如何で突破口が見えるかもしれませんので!」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 18:54:50.72 ID:FkcDxihg0
黒獅子「あそこにエルフがいる」

黒獅子「この村の観光地について聞いてみよう」

黒獅子「すみません、この村の観光地について知りませんか?」

エルフ「>>94
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 20:47:04.21 ID:IpVDXFpIO
あぁ?なんじゃい若造、この里に観光名所なんぞないぞ!
まったく、ミスリル行商が来ないせいでワシも商売あがったりじゃというのに、代わりになる名産や場所なぞ、
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 22:45:46.94 ID:FkcDxihg0
エルフ「あぁ?なんじゃい若造、この里に観光名所なんぞないぞ!」

黒獅子「まじですか」

エルフ「まったく、ミスリル行商が来ないせいでワシも商売上がったりじゃというのに...」

エルフ「代わりになる名産や場所なぞ...」

黒獅子「ミスリル行商とはなんですか?」

エルフ「なんじゃお主、ミスリルを知らんのか?」

黒獅子「はい」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 22:57:02.04 ID:FkcDxihg0
エルフ「ミスリルというのはな、金属じゃ」

エルフ「鍛えるのが大変難しくてな」

エルフ「しかしながら、衝撃と魔法に強い耐性を持ち、鍛えれば高値で売れる」

エルフ「エルフの者はそれが可能だ。昔はミスリルを掘り出すドワーフの民もやっていたらしいが...」

エルフ「エルフには魔法を応用する適性があったからのう。次第にヤツらの仕事は行商のみになっていった」

エルフ「そのドワーフが最近めっきり来ないのじゃ...働き手が居たとて、これでは意味がない」

黒獅子「ふむ...」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 23:02:57.13 ID:FkcDxihg0
黒獅子「そのミスリルというのは、どれ程頑丈なんです?」

エルフ「そうじゃの...例を示した方が早かろう」

エルフ「何代か前の勇者は生涯に渡ってミスリル装備を愛用したというぞ」

エルフ「しかも、一度も買い換えることなく、寿命で死んだそうじゃ」

エルフ「すごいじゃろ?」

黒獅子「すごい」

エルフ「お主の持つそのオリハルコンと双璧を成すと言われておるぞ」

黒獅子「え?俺オリハルコンなんて持ってませんよ?」

エルフ「え?」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 23:07:56.79 ID:FkcDxihg0
エルフ「その長棒はオリハルコンじゃぞ?」

黒獅子「えっ、これ鉄の棒だって言われましたよ?」

エルフ「外界には鑑定士がおらんのか...?」

黒獅子「これってそんなレアなんですか?」

エルフ「うむ」

黒獅子「まじですか...」

黒獅子「その、先ほどおっしゃった勇者の方もエルフに装備を鍛えてもらったんですか?」

エルフ「そうじゃ。むしろそこからエルフはミスリルを鍛えるようになったのじゃ」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 23:16:40.30 ID:FkcDxihg0
黒獅子「実は俺も勇者なんですよ」

エルフ「...本当か?なんかチャラチャラしてないか?」

黒獅子「まぁ自信はないです。天啓を受けたり神さまを見た訳じゃないので」

エルフ「...ふむ...さてはお主、タダでそのオリハルコンを武器に鍛えてもらうつもりじゃろう」

黒獅子「バレました?」

エルフ「当たり前じゃ愚か者」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 23:26:54.16 ID:FkcDxihg0
エルフ「しかしそうじゃのう...」

エルフ「ならば、ドワーフの所に行きミスリル行商を再開させてくれ」

エルフ「さすれば、お主を勇者と認めてもよかろう」

黒獅子「分かりました。ところで...」

エルフ「なんじゃ」

黒獅子「エルフって、子供をあまり作らないんですか?」

エルフ「その傾向はあるのう。長寿だからそういった意識が薄いのじゃろう」

エルフ「我らが長も悩んでおる」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 23:35:40.69 ID:FkcDxihg0
黒獅子「とりあえず、出発します」

黒獅子「帰ってくる目印のような物はありますか?」

エルフ「ん...ではこのルーンをやろう」

黒獅子「ルーンですか」

エルフ「念じれば里の位置を教えてくれるはずじゃ」

エルフ「後は普通にお守りにもなるが、そっちの効力には期待せんほうがよいぞ」

黒獅子「長にも伝えておいて下さい。きちんと人手不足の解消についても考えていますと」

エルフ「長と話したのか。まぁよいじゃろう」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 23:38:36.03 ID:FkcDxihg0
友好的エルフ少女の家にて


黒獅子「俺はちょっとドワーフの下までお使いに行ってくる」

エルフ少女「分かりました」

黒獅子「やはり君には挨拶をしてから里を出たかったのでね」

エルフ少女「今度は無茶しないで下さいよ?」

黒獅子「要努力。さらばだ!」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 23:57:00.58 ID:FkcDxihg0
林道にて


黒獅子「湿度が高いな...」

黒獅子「軽くもやが出ている...」

黒獅子「ん?前から誰か来るぞ」

黒獅子「すみませーん」

>>103>>104
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 00:27:48.80 ID:EhSLSAA/0
あっ、安価ミスしとるやんけ


林道にて


黒獅子「湿度が高いな...」

黒獅子「軽くもやが出ている...」

黒獅子「ん?前から誰か来るぞ」

黒獅子「すみませーん」

>>105>>106
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 00:31:39.39 ID:YK/a4guDO
魔女
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 01:35:49.93 ID:Parjd8wnO
イーッヒッヒ!お前さんこの湿原に生える魔法キノコを見なかったかい?
あったらレベルアップ薬をただでやろう、男前じゃからな!イーッヒッヒ
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 01:43:13.41 ID:EhSLSAA/0
魔女「イーッヒッヒ!」

黒獅子「!?」

魔女「お前さん、この湿原に生える魔法キノコを見なかったかい?」

黒獅子「魔法...キノコ...?」

魔女「ああ、あったらレベルアップ薬をただでやろう」

魔女「男前じゃからな!イーッヒッヒ!」

黒獅子(この際細かいツッコミは置いておこう)
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 01:45:51.35 ID:XW6j+1OQ0
登場人物の大半がジジババじゃねーか!それはそれで面白いけど
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 01:46:41.48 ID:EhSLSAA/0
黒獅子「いよっ、男前!」

魔女「イーッヒッヒ!そうじゃろうそうじゃろう」

黒獅子「その魔法キノコを見つけるコツとかってありますか?」

魔女「コツ?」

魔女「そうじゃの、>>109
110 :眠る [saga]:2019/05/05(日) 02:05:01.83 ID:EhSLSAA/0
黒獅子「いよっ、男前!」

魔女「イーッヒッヒ!そうじゃろうそうじゃろう」

黒獅子「その魔法キノコを見つけるコツとかってありますか?」

魔女「コツ?」

魔女「そうじゃの、>>111
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 02:08:05.51 ID:XW6j+1OQ0
鼻の利く仲間でも居れば見つかる


112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 02:23:56.50 ID:Parjd8wnO
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 10:21:52.11 ID:EhSLSAA/0
魔女「鼻の利く仲間でも居れば見つかるぞ」

魔女「見たところお主は一人のようじゃがな!イーッヒッヒ!」

黒獅子「鼻には自信がないな...だが!やってみる他あるまい」

黒獅子「いくぞ!ブレイブ・スメル・サーチャー!!」


黒獅子は肺活量にモノを言わせて大量の空気を吸い込んだ


黒獅子「...わからん!」


吐き出す
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 10:26:22.14 ID:EhSLSAA/0
黒獅子「諦めんぞ...」

黒獅子「ブレイブ・ノーズ・サーチャー!!」

魔女「技名変わっとるぞ」

黒獅子「!!」

黒獅子「へっくしょん!」


黒獅子はくしゃみをした
何か余計なものを吸い込んでしまったのだろうか?
しかしながら、そうではなかった


黒獅子「うおっ!?」

魔女「そのくしゃみは!」


くしゃみはカラフルな泡のように可視化され飛び散った
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 10:33:02.93 ID:EhSLSAA/0
魔女「間違いない!そのくしゃみ、魔法キノコの胞子を吸ったから出たのじゃ!」

黒獅子「つまりここら辺に魔法キノコが...?」


黒獅子は風上に歩いていった
すると、見事魔法キノコが見つかった


黒獅子「これですか?」

魔女「おお!これじゃこれじゃ!」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 10:46:00.43 ID:EhSLSAA/0
魔女「では、約束通りレベルアップ薬をただでやろう」

黒獅子「ありがとうございます!」

黒獅子「それでは一気飲み!」


レベルアップ!
黒獅子 聖人のレベルは3になった

基礎能力値ポイントを3獲得!

HP(耐久力やバイタリティが向上)
MP(魔法エネルギー容量拡張)
力(筋肉やダメージにボーナスが入り重い武器を持っても命中がマイナスされない)
防御(体を守る力やガードの耐久性、盾などがあればそれを扱う技術の向上)
素早さ(先制や不意討ちがしやすくなり、命中にも影響する)
賢さ(機転が利きやすくなり、魔法の威力も上がる)

既アップ分:素早さ+2、防御+1


>>117で3ポイントを振り分けて下さい
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 10:58:25.85 ID:eAqlk7f5O
Hp全振り
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 12:54:53.64 ID:EhSLSAA/0
黒獅子のHPが3上がった!


黒獅子「最高の気分だ」

黒獅子「それでは魔女さん、また会えたら」

魔女「あぁ、いつか会うかもな。イーッヒッヒ!」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 23:59:01.79 ID:Qdh3eQZB0
黒獅子「お、立て札だ」

黒獅子「なになに...」

黒獅子「どうやらこの先に>>120があるらしい」

黒獅子「行ってみよう」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 00:00:37.13 ID:teSyXsXDO
孤児院
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 00:16:45.89 ID:cen5v+p/0
孤児院にて


黒獅子「ふむ...」


小綺麗な外観をしており、老人ホームを彷彿とさせる


黒獅子「おや、門が開いている」

黒獅子「...入ってもいいってことだよな?」

黒獅子「侵入するぜ」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 00:19:37.97 ID:cen5v+p/0
黒獅子「...」

黒獅子「おや、庭があるな」

黒獅子「まぁ子供にとって運動は重要だからな...」

黒獅子「ん?子供がいるな」


>>123...子供の様子や外見
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 00:30:46.36 ID:6tlWk2Jw0
義手や車いすを使う、身体に不自由のある外見、エルフの薬でも無ければ治せ無さそうな病衰
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 00:47:18.82 ID:cen5v+p/0
欠損孤児「...」


その子供はぼうっとしていて、まるで時が止まっているかのようであった
しかし、その達観したような目を見ているとこう思うのだ
ぼうっとしているのではなく、虚空を注視しているのではないか?
虚空に何かを見いだした。もしくは見いだそうとしているのではないか?


黒獅子「...やあ」

欠損孤児「...キミは、誰かな?」

欠損少年「センセイじゃないよね」

黒獅子「俺は黒獅子聖人。勇者だ」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 00:53:19.02 ID:cen5v+p/0
欠損少年「勇者ってなんだい?義手や義足を造る技師のこと?」

黒獅子「ああ、間違ってはいないかもな」

黒獅子「君の車椅子を造ったのも勇者かもな」

欠損少年「じゃあ、キミはどっちも造れるの?」

黒獅子「...いいや、どっちも造れないよ」

欠損少年「何ができるって言うのさ」

黒獅子「正しいことさ。恐らくは勇者の元々の意義がそれだからね」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 01:01:22.22 ID:cen5v+p/0
欠損孤児「ふうん。よくわからないな」

黒獅子「...そうか」

孤児院職員「...あ、こんな所に居たのか!」

孤児院職員「部屋で安静にしているようにと言ったじゃないか!」

欠損孤児「...」

孤児院職員「エルフが薬を売ってくれないんだ。せめてもう少し生きれば奴らの気持ちも変わるかもしれない」

孤児院職員「分かるね?みんな君に生きて欲しいと思っているんだ」

孤児院職員「そこのあなたは...お客さんですか?」

孤児院職員「後で施設をご案内致しますので少々お待ちください」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 01:06:02.13 ID:cen5v+p/0
すると職員は車椅子を押し、施設の中へと欠損孤児を運ぼうとする


黒獅子「君」

欠損孤児「...」

黒獅子「勇者の説明を分かりやすくしてあげよう」

黒獅子「勇者とは」

黒獅子「君のような子供を救うヤツのことさ!」

欠損孤児「...!」

黒獅子「君の名前は?」

欠損孤児「>>128
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 01:26:20.91 ID:nwAA4Gq6O
カタアシ
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 01:39:15.53 ID:cen5v+p/0
欠損孤児「...カタアシ」

黒獅子「カタアシ...カタアシだな!覚えたぞ!」

黒獅子「ああ、それと職員の人!」

孤児院職員「私ですか?」

黒獅子「はい!ドワーフの民の住む土地ってどこにあるか分かりますか?」

孤児院職員「えー...この近くにある町のはずれの洞窟の奥だったと思います」

黒獅子「ありがとうございます!では!」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 01:44:45.87 ID:cen5v+p/0
本の町にて


黒獅子「どうやらここは本の町らしい」

黒獅子「本屋が沢山あるのかと思ったが、そうではないらしい」

黒獅子「大きな図書館があるようだ」

黒獅子「だからなのか、外に人が居ない。インドア派が多いようだ」
131 :眠る [saga]:2019/05/06(月) 01:59:57.31 ID:cen5v+p/0
大図書館にて


本の匂いが立ち込め、知識が鼻から入ってくるかのような場所だ
天井まで届きそうな本棚がずらりと並ぶ


黒獅子「司書さん」

司書「いかがしましたか?」

黒獅子「子供を作る魔法の載った魔法書ってありますか?」

司書「>>132
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 02:10:28.81 ID:jsPR3wLBo
赤面して本の角アタック
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 02:46:13.79 ID:6qOUQBNB0
台詞なら「あ、あなた一体何を言っているんですか!?///」で
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 21:32:17.01 ID:cen5v+p/0
司書「あ、あなた一体何を言っているんですか!?///」


司書は持っていた本の角で黒獅子を殴る
これが六法全書だったら病院送りだっただろうが、普通の本らしい


黒獅子「へっぶち!」

黒獅子「むむむ...」


そこでようやく自分の発言の問題点に気付く


黒獅子「...あ、すみません」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 21:42:03.93 ID:cen5v+p/0
黒獅子「いやほんとすみません。興奮していまして...」

司書「興奮!?」


すると図書館にいた人々がちらちらと司書を見る
それにより、司書は申し訳なさそうに口をつぐむ


司書「...あなた、読者をおすすめしますよ」

黒獅子「そうですか?」

司書「ふんっ」

黒獅子「拗ねないで下さいよ。本当に知りたいんです」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 21:47:52.85 ID:cen5v+p/0
司書「誰があなたのような変態、相手にするものですか」

司書「...と言いたい所ですが。職務なので致し方ありません、案内しましょう」

黒獅子「本当ですか。ありがとうございます」

司書「職務ですから。えっと、子供を作る魔法は...」

司書「魔法書庫B-99ですね」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 22:16:20.36 ID:cen5v+p/0
黒獅子「...」

司書「...」

黒獅子「え、案内してくれないんですか?」

司書「今、忙しいので」

黒獅子「...えぇ...」


黒獅子はとぼとぼとした足取りで示された場所に向かった


>>138コンマ40以下で図書館が広すぎて迷う
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 22:21:18.75 ID:6tlWk2Jw0
はいさい
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 22:36:21.49 ID:cen5v+p/0
魔法書庫B-99


黒獅子「あったあった」

黒獅子「では読むとしよう...」


サイクル・オブ・リ・バース


この魔法の発動にはMPが100必要である
また、詠唱者が若いほど成功率が高い
過去の資料によれば、十代半ば頃なら間違いなく成功する
実際はその年齢でそれほどのMPを保有する者はほぼ例が無いため
確実な成功は期待しないほうがいいだろう

詠唱者が若いほど成功率が高いのは、詠唱者の状態を『save』
したあと、幼児まで若返らせ『reset』する為である

そこから先は文字が掠れて読めない。相当な古書のようだ
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 22:40:59.31 ID:cen5v+p/0
しかし、一ヶ所だけ読める所があり、そこには

遺伝子を少々変質させるため、似ることはあれど同じ顔になることはない

と書いてある


黒獅子「MP100...」

黒獅子「しかし、エルフは高度な魔術適正を持つと聞く。どうにかなるかも知れないな...」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 22:50:36.46 ID:cen5v+p/0
図書館の広間にて


黒獅子「すみません、貸し出しやってますか?」

司書「...あなたには過ぎた魔法では?」

黒獅子「確かに俺には過ぎた魔法だ」

黒獅子「だが、俺には助けなければならない人がいる。その為に必要なんだ」

司書「その言葉に、嘘偽りはありませんね?」

黒獅子「?ああ」

司書「では貸し出します。返却期限は長めに三ヶ月とします」

黒獅子「ありがとうございます」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 22:55:50.70 ID:cen5v+p/0
町はずれの洞窟にて


黒獅子「...」

黒獅子「入ろう」


中には所々灯りがあり、暗闇に迷うことはなさそうだ
整備された跡があり、洞窟というようかは坑道のようだ


黒獅子「あまり気配がしないな...」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 23:01:27.06 ID:cen5v+p/0
黒獅子「おや」


大きな扉があり、その隣の看板には
『ドワーフの民の里』
と書いてある


黒獅子「開けてみよう」


>>144...ドワーフの里の様子
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 23:12:43.93 ID:91EZ4LuCO
ミスリル鉱山で事故が原因不明の事故多発でどうするか困ってる
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/07(火) 00:51:54.94 ID:RNYTgMTm0
その里は、どことなく空気が重かった


ドワーフは人間に比べると小柄な種族のようだ
それでいてニコニコとしていればマスコットのようだったのだが...
みな暗い顔。話を聞いてみよう


黒獅子「失礼します。ちょっとお話を伺って宜しいでしょうか?」

ドワーフ「あ...はい」

黒獅子「なぜこの村はこんなに空気が重いのでしょう?空気の通りが悪いからではありませんよね」

ドワーフ「実は、この村の名産であるミスリル鉱山で原因不明の事故が多発しているんです」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/07(火) 00:56:03.95 ID:RNYTgMTm0
黒獅子「事故って、どんな?」

ドワーフ「それなら、実際に鉱山で働いていたドワーフに話を聞く方が早いでしょう」

ドワーフ「あの赤い屋根の家に住むドワーフなら知っているはずです」

黒獅子「ありがとうございます。では、行ってきますね」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/07(火) 01:01:40.90 ID:RNYTgMTm0
赤い屋根の家にて


黒獅子「もしもし、誰かいらっしゃいますか」

ヘルメットドワーフ「...はあ」

黒獅子「ミスリル鉱山で起きた事故についてお話を聞きたいのですが」

黒獅子「具体的にどんな事が起こったのでしょう?」

ヘルメットドワーフ「>>148
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/07(火) 01:08:47.52 ID:GP4/AMydO
どこから来たのか巨大モグラの魔物が住み着いて暴れるから労災が起きる
今さっきも旅人が1人様子見に行った
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/07(火) 01:16:14.52 ID:RNYTgMTm0
ドワーフ「どこから来たのか巨大モグラの魔物が住み着いて暴れるんだ」

ドワーフ「そのせいで労災が起きる」

黒獅子「ふむ...」

ドワーフ「今さっきも旅人が一人、様子を見に行ったな」

黒獅子「それはミスリル鉱山に行けば居るんだね?」

ドワーフ「ああ」

黒獅子「では向かうとしよう」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/07(火) 01:21:09.68 ID:RNYTgMTm0
ミスリル鉱山の入り口にて


地鳴りの音がする
もしや、先程ここに訪れた旅人が戦っているのか?


黒獅子「坑道は塞がっていてもおかしくはないが...行ってみよう」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/07(火) 01:36:42.96 ID:RNYTgMTm0
黒獅子「ん...?」


道に点々と重りが置いてある
どういうことなのだろうかと思い、重りの一つに歩み寄る
その瞬間、足元が抜け体に浮遊感


黒獅子「おっわぁっ!?」


運良く重りのある足場を掴み、戻ることができた
どうやら、重りのある所以外には落とし穴があるらしい
先に行った旅人がいなければ苦戦を強いられただろう
152 :眠る [saga]:2019/05/07(火) 01:40:52.28 ID:RNYTgMTm0
その後は、順調に坑道を進んだ
だんだん強くなる地鳴りとパラパラと天井から降る土埃が不安を掻き立てる

そして、奥の開けた場所に出た
そこでは旅人と巨大モグラが戦闘をしていた


>>153...旅人の簡単なプロフィール
>>154...旅人の状態
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/07(火) 01:57:00.22 ID:Pg9oS0FdO
fgoのエリちゃん風な見た目の竜娘
家出して武者修行兼なんか偉業達成して親の鼻を明かしてやろうと考えてる

竜尻尾を物珍しさで子供とかにジロジロ見られるのはイラっとするから白ローブマントの中に隠してる
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/07(火) 02:00:50.45 ID:IVy8bHqhO
ほぼ拮抗状態
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/07(火) 02:03:48.01 ID:Pg9oS0FdO
書き忘れたけど炎ブレスが少し使える剣士、名声上げと礼金目当てでモグラに喧嘩売ってる
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/07(火) 20:45:37.50 ID:RNYTgMTm0
竜娘「...!」

巨大モグラ「!」


激しく動く巨体、地響きの根源
そしてその爪による攻撃を受けきる旅人


黒獅子「...助けなければ」

竜娘「助けなくていい!アンタは足手まといよ!」

黒獅子「わ、分かった!分かったから戦いに集中しろ!」
157 :眠る [saga]:2019/05/07(火) 21:17:12.14 ID:RNYTgMTm0
良くみると、彼女は純粋な人間ではないと分かる

竜角が生えているためである
そして時折その持った剣で攻撃を受けきれない時に炎ブレスを吐いたり
体側への攻撃をその白いローブマントよりの尻尾で振り払ったりするからだ


>>158コンマ50以下で竜娘の勝利、51以上で巨大モグラの勝利
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/07(火) 21:23:04.30 ID:zwzOn/5p0
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 20:36:45.64 ID:rlYIJFIy0
竜娘「破ッ!」

巨大モグラ「う、うぐ...」

竜娘「ぶくぶくと太って、良い生涯だったでしょうね」

黒獅子「待ってくれ」


とどめを刺そうとする竜娘を黒獅子が制止する
彼女は不機嫌そうに答える


竜娘「なんで?こいつは沢山のドワーフの民を傷つけたのよ?」

黒獅子「理由ってもんがあるだろう。だから少し待ってくれ」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 20:45:28.95 ID:rlYIJFIy0
巨大モグラ「そ、そうなのだ...話を聞いてはくれないか」

黒獅子「...」

竜娘「チッ」


黒獅子は巨大モグラに歩み寄る


巨大モグラ「実は、この鉱山にあるミスリルが肌に合うのだ」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 21:06:10.46 ID:rlYIJFIy0
黒獅子「肌に合う?」

巨大モグラ「我々モグラは太陽の下で生きる事はかなわない」

巨大モグラ「それは太陽のエネルギーで死んでしまうからだ」

巨大モグラ「しかしミスリルからは太陽の反対、月のエネルギーが放射されている」

巨大モグラ「ここでなら私は快適に暮らせると気付いたのだ」

巨大モグラ「ある日運動していたら近くにあるドワーフの坑道で崩落を起こしてしまった」

巨大モグラ「それが原因でドワーフと敵対し、こうなったのだ」

黒獅子「そうか...ならばドワーフに詫びてこい。話も聞いてもらえぬようなら俺が努力する」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 21:47:52.16 ID:rlYIJFIy0
黒獅子「いや、村長を呼んでこよう。うむ、それがいい」

竜娘「...ッ!」

竜娘「待ちなさい」

黒獅子「なんです」

竜娘「アンタを村長の所に行かせる訳にはいかないわ」

黒獅子「そりゃまたどうして」

竜娘「私にはやるべきことがある。その為に名声と金が必要」

竜娘「ここで円満解決したら私に報酬は支払われない」

竜娘「報酬が支払われたとて、名声は手に入らない」

黒獅子「人聞きの悪い言い方をするのであれば、悪でない者を殺して金にしようという訳だ」

竜娘「ええ。それでも構わない」

竜娘「____アンタを切り捨てればね」


竜娘は剣を抜き、独特のフォームで構える
その目には覚悟と残忍さが感じられた
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 21:57:35.92 ID:rlYIJFIy0
黒獅子「やめてくれ」

竜娘「嫌よ」

黒獅子「ミスリルは金になるぞ」

竜娘「命乞い?」

黒獅子「そうだ。それに、良い装備になる」

竜娘「ミスリルの装備への加工は不可能よ。デタラメを言わないことね」

黒獅子「できる。ドワーフとエルフにならできる」

黒獅子「しかもエルフは腕が立つ」

黒獅子「もともとはドワーフがエルフの所に行商に行ってたんだが、今回の一件で途絶えてた」

黒獅子「それを復活させる為、ここにやってきたのだ。エルフの里を知っているのは俺だけだ」

黒獅子「そこに案内してやると言ったらうまい話だと思うがどうかね?」

竜娘「>>164
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/08(水) 22:08:57.54 ID:yoRrLLc1O
こんな言葉を知ってるかしら、うまい話には裏がある
・・・アンタが嘘をついてるとも限らない何か担保になるものでも里まで預からせてもらう
約束通りなら返してやる、それで取引どう?
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 22:28:42.39 ID:rlYIJFIy0
竜娘「こんな言葉を知ってるかしら」

竜娘「『うまい話には裏がある』」

黒獅子「うぅむ」

竜娘「...アンタが嘘をついてるとも限らないわ」

竜娘「何か担保になるものでも里まで預からせてもらう」

竜娘「もちろん、約束通りなら返してやる、それで取引どう?」

黒獅子「よし、それでいくとしようか...担保だな」

黒獅子「この棒で如何かな?」

竜娘「ナメてんの?...ってこれ、まさか」

黒獅子「オリハルコンの棒だ。なんで分かるんだ?」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 22:37:06.98 ID:rlYIJFIy0
竜娘「竜族はオリハルコンに強い憧れがあるわ」

黒獅子「そうなのか?」

竜娘「理由までは分からないけど、憧れている者は多いわ」

黒獅子「それで十分だろう?」

竜娘「こんなもの預けられると、こっちもプレッシャーよ」

黒獅子「ははは」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 22:40:37.26 ID:rlYIJFIy0
〜そして〜


ドワーフの長「して、どうしたのじゃ」

巨大モグラ「すみませんでした。かくかくしかじかでございまして」

ドワーフの長「...ふむ」

ドワーフの長「ならお主、ミスリル発掘をして働いてもらおうかの?」

巨大モグラ「それでいいんですか?」

ドワーフの長「それがベストじゃ。むやみに誰かを苦しめるのはドワーフの趣味じゃありゃせんよ」

巨大モグラ「ありがとうございます!」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 22:46:52.24 ID:rlYIJFIy0
ドワーフの長「そこの竜娘、礼金じゃ」

竜娘「...ひぃ、ふぅ、みぃ...ありがとうございます」

ドワーフの長「それとそこの男前、給料が届いておるぞ」

黒獅子「あぁ、久しぶりですね。ありがとうございます」

竜娘「...給料?誰かに雇われてるの?」

黒獅子「プロデューサーがいるんですよね」

竜娘「プロデューサー?アンタ、タレントなの?」

黒獅子「アイドルだ」

竜娘「あー...だからそんな性格なんだ」

黒獅子「プロデューサーがな、アイドルとして勇者をやれと王様から仕事を取ってきた」

竜娘「勇者!?」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 22:51:35.51 ID:rlYIJFIy0
竜娘(だからオリハルコン棒なんて持ってるのね...)

黒獅子「少しミスリル貰っていっていいですか?」

ドワーフの長「図々しい奴じゃの...許可しよう」


黒獅子と竜娘はミスリルを手に入れた


黒獅子「...里に戻るか」

竜娘「そうね」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 23:00:00.73 ID:rlYIJFIy0
それから町を出てルーンを使い、まっすぐエルフの里に向かった

道中、戦闘もあったが竜娘が難なく突破
日も暮れてきて、このまま女性と野宿するのかと思ったがギリギリ里に到着


竜娘「ここがエルフの里ね...」

竜娘「オリハルコン棒は返すわ」

黒獅子「あとは技師のエルフに報告するだけだ」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 23:08:34.81 ID:rlYIJFIy0
エルフ「なんか増えてないか?」

竜娘「あー...あはは」

黒獅子「ついでに竜娘の分もやってはいただけませんか?」

エルフ「ミスリル行商も再開したことだし、ええじゃろ」

エルフ「で、お主、オリハルコン棒をどの武器にするんじゃ?」

黒獅子「>>172
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/08(水) 23:21:15.44 ID:+6lknBdDO
六角棒
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 23:53:37.58 ID:rlYIJFIy0
黒獅子「六角棒でお願いします」

エルフ「筋トレでもするのかね」

黒獅子「いえ、武器にします」

エルフ「...変わっとるのう」

エルフ「ミスリルも持っとるようじゃが」

黒獅子「あぁ、それはこちらの竜娘にあげますよ」

竜娘「え、いいの?」

黒獅子「君だけの分だと兜ぐらいしか作れないだろう」

竜娘「じゃあいただくわ」
174 :眠る [saga]:2019/05/08(水) 23:59:22.45 ID:rlYIJFIy0
エルフの長の家にて


黒獅子「すみません」

エルフの長「む、夜も遅いが...君か」

黒獅子「問題を解決する糸口が掴めたかもしれません」

エルフの長「どういうことだ?」

黒獅子「こちらの本を見て下さい」

エルフの長「...ふむ」

黒獅子「エルフって基本的にMPはどのくらい持っているのでしょう?」

エルフの長「>>175くらいか」
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/09(木) 00:12:20.74 ID:rjJZsUNZO
255
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 19:49:47.80 ID:3rikKhQA0
エルフの長「255くらいか」

黒獅子「やけに中途半端ですね」

エルフの長「ああ。限界値と呼ばれる数だ」

黒獅子「じゃあ仮に完全な生物がいたとしたら能力値は全部255?」

エルフの長「じゃないか?とりあえず、お主に寝床を貸しとる少女にやらせよう」

黒獅子「ですね」
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/09(木) 19:51:36.78 ID:ot9ynwCbo
メタで草
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 19:54:35.26 ID:3rikKhQA0
エルフ少女の家にて


黒獅子「ただいま」

エルフ少女「あ!帰って来たんですね」

エルフの長「やあ」

エルフ少女「里長さん!」

エルフ少女「二人で、どうかされたんですか?」

エルフの長「君に魔法を使ってもらうことになった」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 19:59:27.99 ID:3rikKhQA0
エルフ少女「魔法ですか...私、まだ若いので上手く扱えるかどうか...」

エルフの長「いやいや、若いからいいんだよ」

黒獅子「この魔法書に子供を作る魔法が載ってるんだ」

黒獅子「でも、君が嫌なら強制はしないよ」

黒獅子「やって...くれるかな?」

エルフ少女「>>180
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/09(木) 20:02:40.12 ID:a1NFBRG+0
わ、私でお役に立てるのではあれば……///
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 20:14:29.09 ID:3rikKhQA0
エルフ少女「わ、私でお役に立てるのであれば...///」

黒獅子「ありがとう。じゃあこの本を読んでくれ」

黒獅子(なんで赤面してるんだろう)

エルフ少女「う...うぅ...///」


エルフ少女は目を指で覆い、隙間からチラチラと本を読んでいる


黒獅子「あーその...やっぱり嫌なら__」「読みます!」

エルフ少女「読みますよ!期待に答えてみせます!」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 20:20:16.48 ID:3rikKhQA0
そして彼女は勢いよく本を読み出した
エルフの魔法に向き合う姿勢はとても真摯だということを感じ取れる
なぜなら、読み進める毎にだんだん彼女の目からハイライトが失われていったからである


黒獅子「できそう?」

エルフ少女「...ええ、できますよ」

黒獅子「じゃあお願いするね」

エルフ少女「はい...」

エルフの長(もう何も言うまい)
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 21:15:06.90 ID:3rikKhQA0
エルフ少女「*???????*」

黒獅子「...」


そこから先は、あの本に書いてあった通りだった
エルフ少女は幼児になり、そして存在が重なっていたようにしてもとに戻る


黒獅子「おお」

エルフ少女「...できました」

エルフの長「すばらしい」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 21:19:41.33 ID:3rikKhQA0
黒獅子「...あ」

エルフ少女「どうかされましたか?」

黒獅子「里長さん、なんか凄い薬ありますか?」

エルフの長「アバウトだね」

黒獅子「命に関わる病を治すような薬です」

黒獅子「持ってなかったら製剤して欲しいのですが」

エルフの長「>>185
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/09(木) 21:26:14.18 ID:Dt2cyl5RO
あるにはあるが……きちんと経緯を話してもらわないと渡せないね
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 21:56:01.82 ID:3rikKhQA0
エルフの長「あるにはあるが...きちんと経緯を話してもらわないと渡せないね」

黒獅子「実は図書館やドワーフの里に行ったときに孤児院を見つけたんです」

黒獅子「そこで俺は手足が欠損し、さらに命を蝕む病を患った孤児に会ったんです」

黒獅子「その孤児...カタアシの為に薬が必要なのです。信じられないなら、あなたをつれて行きます」

エルフの長「...ふむ...」

エルフの長「いいだろう。薬をやる」

エルフの長「ただし副作用がある」

黒獅子「なんですか?」

エルフの長「百年程、寿命が伸びる」

黒獅子「...」

エルフの長「百年は、苦しいぞ」

エルフの長「それでもこれを持っていくかい?」

黒獅子「ええ...勿論です」

エルフの長「くれぐれも本人の了承を得たまえよ?」

エルフの長「わしらに責任は取れないからな」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 22:02:58.99 ID:3rikKhQA0
エルフの長「そうだお主、旅慣れてないだろう」

黒獅子「まぁ...はい」

エルフの長「基礎能力値を表示する魔法を使ってやる」

エルフの長「*基礎能力値表示*」


黒獅子 聖人のステータス

HP:13(+3)
MP:10
力:10
防御:11
素早さ:12
賢さ:10
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 22:06:21.75 ID:3rikKhQA0
防御と素早さは(+1) (+2)です
すみません


黒獅子「ふむ...」

エルフの長「どうだ?自分の基礎能力値を見た感想は」

黒獅子「>>189
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/09(木) 22:17:54.30 ID:wzfmibyJO
延び代ですね
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 22:33:01.13 ID:3rikKhQA0
黒獅子「伸び代ですね」

エルフ少女「伸び代ですね!」

竜娘「伸び代ですねェ!」

エルフの長「あと8人呼んでこい」

黒獅子「ってかいつの間に」

竜娘「私も宿がないから泊めてもらえることになったわ」

黒獅子「なるほど...もう夜も遅いし、寝るか」

エルフの長「うむ、そうせよ。わしは帰るでな」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 22:40:40.64 ID:3rikKhQA0
漢字間違えましたねェ!


エルフ少女「あ、お布団にシワができちゃってます」

黒獅子「延び代ですね」

エルフ少女「あの、宿を貸すって言った手前悪いんですけど布団が一つしかないんです」

竜娘「真ん中は嫌だよ」

黒獅子「...俺も真ん中は...うーん...」

エルフ少女「私も窮屈ですし...」

竜娘「じゃんけんで決めましょう」

黒獅子「そうだな、行くぞ」

一同「じゃんけんぽん」


>>192...勝敗
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/09(木) 22:43:56.20 ID:gzBXiKcw0
黒獅子が真ん中
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/05/09(木) 22:44:15.03 ID:XSDtfO8e0
黒獅子が真ん中に
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/05/09(木) 22:55:54.96 ID:XSDtfO8e0
あれ、結局子供って出来たの?
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/09(木) 23:08:22.42 ID:LVj6CWXCO
>>194
なんかクローンみたいな感じでできてる
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/05/09(木) 23:12:30.92 ID:XSDtfO8e0
>>183
ここがよく分からなかった。
ぜひ後で生まれた子(クローン)のほうも描写してプリーズ
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 23:25:52.83 ID:3rikKhQA0
>>196ガバガバ描写ですみません。一時タイムリープします


エルフ少女「この子はどうするんですか?」

エルフ幼児「ダー」

エルフの長「うむ、わしが育てよう」

エルフの長「しかしエルフ少女が小さい頃によく似ておる」

黒獅子「魔法ってなんでもできるんですね」

エルフ幼児「ン?」

黒獅子「なんでもするとは言ってない」
198 :>>196 :2019/05/09(木) 23:35:27.14 ID:XSDtfO8e0
感謝
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 23:36:25.79 ID:3rikKhQA0
時間軸はもとに戻る


黒獅子「負けた...ついてない」

竜娘「たかがじゃんけん、そう思ってないですか?」

竜娘「それやったら明日も私が勝ちますよ」

エルフ少女「なんで負けたか、明日まで考えといてください」

エルフ少女「そしたら何かが見えてくるはずです」

黒獅子「やっぱ後7人子供作って11人埋めよう」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 23:46:05.57 ID:3rikKhQA0
結局、右にエルフ少女
真ん中に黒獅子
左に竜娘の配置になった


黒獅子「ひぇぇ...///」

竜娘「何変な声上げてんのよ。消灯していいわよ」

エルフ少女「はぁい」


そして辺りを闇が支配した
お互いの息遣いが響き、中々眠れない

しばらくすると、二人とも寝てしまったようで
馬鹿らしくなって寝た
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/09(木) 23:47:23.40 ID:3rikKhQA0
>>202...夜の間何かが起こった?
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/09(木) 23:56:42.94 ID:LVj6CWXCO
外から大きな音がした
なんと!蛇神が前回失敗した暗殺スライムの代わりに送り込んだ刺客の岩男が!
エルフの里入り口が分からず暴れまわりながら直感で近づいていた
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/09(木) 23:58:58.18 ID:LVj6CWXCO
岩男ってゴーレムとか動く石像みてーな奴ね、間違っても腕からロックバスター撃つカプコン製じゃないよ
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/09(木) 23:59:58.38 ID:qOkJ0w1BO
三人で同じ夢を見た
(奴隷市場でボロ布姿のエルフ少女と竜娘が売られており黒獅子に体を隅々調べられた後買われる夢)
205 :眠る。無念 [saga]:2019/05/10(金) 00:18:21.61 ID:fpizaIPe0
バッグォォン!!


黒獅子「むああっ!」

竜娘「何この音!?」

黒獅子「ただ事じゃないぞ...!」

黒獅子「俺は様子を見に行く。君も来るかい?」

竜娘「叩き起こされたのよ!?礼はしに行くわ!」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/10(金) 19:18:00.56 ID:fpizaIPe0
エルフの里にて


黒獅子「どうやら里には被害はなさそうだな」

竜娘「いないの!?」

黒獅子「ああ、だが赤ちゃんだっているんだ。安全は確保しなければ」

竜娘「私も行くわ」

黒獅子「そうしてくれるとありがたい」


こちらに走り寄る影が一つ
敵かと思ったが、暗闇に目が慣れるとその正体が見えた


エルフ「なんじゃなんじゃ...」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/10(金) 19:29:43.55 ID:fpizaIPe0
黒獅子「里の外で何かが暴れているらしい」

エルフ「それなら丁度いい。ほれ、オリハルコン六角棒じゃ」

エルフ「それとお主にはミスリルの鎧を」

黒獅子「ありがとうございます」

竜娘「ありがとう」

エルフ「後、エンチャントを施しておいたぞ」

エルフ「六角棒には>>208のエンチャント」

エルフ「ミスリルの鎧には>>209のエンチャントを施しておいた」
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/10(金) 19:35:27.15 ID:zmKsYl7aO
霊体、軟体等対物理耐性持ちにも有効打を打てる
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/10(金) 19:43:30.51 ID:I//23/6xO
自動防護結界展開
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/10(金) 20:06:33.57 ID:fpizaIPe0
エルフ「その六角棒は霊体や軟体...ゴーストやスライムにも有効打が打てる」

黒獅子「それはいい」

エルフ「そこの娘さんの鎧には自動防護結界を展開できる機能をつけておいた」

エルフ「といっても無限に発動できる訳じゃないぞ」

エルフ「大気やお主本体からエネルギーを吸って結界にしておるのじゃ」

エルフ「お主、魔法の心得はあるかの?」

竜娘「基本の魔力操作くらいなら」

エルフ「では逆位相の魔力を流せば結界はストップする」

エルフ「さらにその反対の位相の魔力で再開できるぞ」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/10(金) 21:28:05.51 ID:fpizaIPe0
黒獅子「じゃあ行くぞ」

竜娘「勝手に仕切らないで!」

黒獅子「...それもそうだな!」


二人は里の外へと駆けていった
そして森の影へと見えなくなる
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/10(金) 21:56:51.76 ID:fpizaIPe0
岩男「フン!」


その岩で出来た大男は木を薙ぎ倒し、岩石を砕く
飛び散った破片を踏み潰し、大地が軋んでいるかのような音を立てる


黒獅子「やめるんだ!」

岩男「ナンダオマヘ?マサカ『黒獅子』カ?」

黒獅子「そうだが?」

竜娘「私を無視するとはいい度胸してるじゃない!」


竜娘は飛び掛かり斬撃を放つ


岩男「グゥッ...」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/10(金) 22:04:32.83 ID:fpizaIPe0
岩男「シネェ!」

竜娘「危ないわね!」


打撃を回避する
しかし地面にはヒビが走る


黒獅子「チャンス!」

岩男「ヴッ」


的確にその腕に対し六角棒で打撃を叩き込む
しかし少し岩がずれた程度でやはりダメージはなさそうだ
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/10(金) 22:23:49.84 ID:fpizaIPe0
岩男「キカナイネ」

黒獅子「どうしたらいいんだ!?」

竜娘「出鱈目な奴ね...!」

岩男「オレハヤマカガチサマカラ『黒獅子』ヲコロスヨウメイレイサレタ」

黒獅子「ヤマカガチ...?」

竜娘「今はそんな事考えてる場合じゃないでしょう!」

黒獅子「あ、ああ...奴を倒す為には...」


>>215...
1.合体技だ!
2.魔法を使おう!
3.自由安価
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/10(金) 22:28:33.21 ID:x4RuG+J20
恐らくオリハルコン強度に俺の握力が足りていない!
よし、竜娘!
私をあいつにぶん投げろ!
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/10(金) 22:33:20.17 ID:x4RuG+J20
合体技です。
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/10(金) 23:18:14.40 ID:fpizaIPe0
黒獅子「おそらくオリハルコンの強度に俺の握力が足りていない...!」

黒獅子「よし、竜娘!」

竜娘「何!?」

黒獅子「俺をあいつにぶん投げろ!」

竜娘「リスクは承知で?」

黒獅子「勿論だ!あいつをぶち抜く!」

竜娘「...いいじゃない。やってやるわよ!」
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/10(金) 23:29:25.78 ID:fpizaIPe0
竜娘「六角棒を真っ直ぐ構えて!」

黒獅子「ああ!」

竜娘「指図されるのは気に食わないけど、その分の鬱憤を込めてぶっ放すわ!」

竜娘「おらああああっ!!」


まさに剛投
限界まで引き絞られた弓を放つかのような勢いだ


黒獅子「うおおおおおおおっ!」

岩男「グガッ!?」


岩男は両手で抵抗する
しかし、この勢いのオリハルコンの前では抵抗は意味をなさなかった
鋭利ではない棒が岩を貫く。綺麗に胸の真ん中を貫いたため
岩男は慣性の法則を全身で体現し、崩れ落ちた


黒獅子「ぶべらぁ!」

竜娘「ついでにあの正義気取りのバカもやっつけられたわ」

黒獅子「おいこら」

竜娘「あら、生きてたの?」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/10(金) 23:41:14.38 ID:fpizaIPe0
竜娘「で、こいつ結局なんなの?」

黒獅子「俺への刺客だと思う」

竜娘「あぁ、やっぱり恨みは買ってるのね」

黒獅子「...まぁそんな訳だ。申し訳ないと思っている」

黒獅子「俺がみんなに迷惑をかけてしまった訳だしな」

竜娘「謝っても謝らなくても別にいいわ。それより、何の組織の恨みを買ったの?」

黒獅子「強姦誘拐集団だ」

竜娘「ただのレイプ集団が刺客なんて持ってるのかしらね」

黒獅子「意外と大きな組織なのか?」

竜娘「それは知らないけど、儲かることはやってるんじゃない?」

竜娘「人身売買とか、麻薬取引とか」

黒獅子「あり得る」

竜娘「やっぱりアンタ、バカよ」

黒獅子「迷惑かけた相手に言われると何とも...」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/10(金) 23:44:22.05 ID:fpizaIPe0
黒獅子「はぁ...二度寝しよ」

竜娘「私もよ」

黒獅子「ところで、場所変わってもらったりとかは」

竜娘「嫌よ」

黒獅子「デスヨネー」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/10(金) 23:59:58.37 ID:fpizaIPe0
そして 朝を むかえた!


黒獅子「...う...動けん」

黒獅子「どっちも寝てやがりますぜ...」

黒獅子「...三度寝するか」


>>222...三度寝した後起きたらどうなってる?
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/11(土) 00:07:01.32 ID:zgbwJkr70
普通にお昼ちょっと前になって竜娘が旅立ってた
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/11(土) 00:18:18.84 ID:eKqZJAFK0
黒獅子「っは!」

エルフ少女「あ、起きましたね」

エルフ少女「昨日の事は竜娘さんから聞きましたよ。お疲れ様です」

黒獅子「あ、ああ...で、竜娘は?」

エルフ少女「先程旅立ちました」

黒獅子「そうか...じゃあ俺も行くかな」

エルフ少女「もう行かれるのですか?」

黒獅子「ここに長く留まるのも迷惑だろう」

エルフ少女「...そう...ですね」

黒獅子「またいつか立ち寄るさ」

エルフ少女「本当ですか?」

黒獅子「観光地とは言えないが、空気は格別にうまいし、いい人ばかりだからな」

エルフ少女「ありがとうございます!」

黒獅子「...あ、できれば布団は補充しといて下さい」

エルフ少女「前向きに検討します」

黒獅子「だらだら話しててもアレだな!さらば!」

エルフ少女「ご無事を祈っております」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/11(土) 00:24:16.37 ID:eKqZJAFK0
孤児院にて


黒獅子「おーい、カタアシー...いるかー?」

カタアシ「あ、勇者のお兄さん」

黒獅子「薬を貰ってきたぞ。万病に効くが、副作用がある」

カタアシ「髪が抜ける?」

黒獅子「違う」

カタアシ「体が痛む?」

黒獅子「違う」

カタアシ「なんなのさ」

黒獅子「...君の寿命が100年延びる」
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/11(土) 00:30:12.52 ID:eKqZJAFK0
カタアシ「それは悪いことなの?」

黒獅子「君は今の人生をつまらないと思うかい」

カタアシ「うん」

黒獅子「でも、薬を使えば君はいつもここにいるが、この庭を走り回れる」

黒獅子「そんなありふれたことで喜べるうちはいいけど、出来ることを全てやりつくしたらどうなると思う?」

カタアシ「つまらなくなる」

黒獅子「でもそれは薬では治らないんだ。何年とも知れない退屈の牢獄に君を閉じ込めることになる」

黒獅子「それでも、飲むかい?」

カタアシ「ああ。飲むとも」


カタアシは飲み薬を一気に全部飲む


>>226...症状はどのくらい回復した?
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/11(土) 00:39:59.43 ID:CwkZR2Vko
完全回復
227 :眠る [saga]:2019/05/11(土) 01:38:05.25 ID:eKqZJAFK0
カタアシ「うっ、うおおおおっ!!」


カタアシの義肢を突き破り四肢が出てくる
さらに、顔には生気が戻った


カタアシ「すごい!走れる!跳べる!」

黒獅子「あはは、そんなに喜んでくれて嬉しいよ」

黒獅子「それじゃあね」

カタアシ「いええええい!!」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/11(土) 02:38:36.13 ID:zgbwJkr70
乙です
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/11(土) 20:33:14.71 ID:eKqZJAFK0
孤児院職員「あ!カタアシ君!?」

孤児院職員「そんな事をしたら...ん?」

孤児院職員「もしかして...カタアシ君のご親族の方ですか?」

カタアシ「違う違う!ボクはカタアシだよ」

カタアシ「勇者のお兄さんがボクの体を薬で治してくれたんだ!」

カタアシ「ほら、ここに勇者さんが...いない!?」

孤児院職員「...どういうことだか分からないが、健康になったならいいか」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/12(日) 00:00:10.74 ID:h4nEsRy20
〜図書館〜


まったく、嫌な思い出が蘇る
己の正義に殺された気分だ


黒獅子「本を返しにきました」

司書「あ、はい。使いました?」

黒獅子「はい」

司書「...え、どうやって?」

黒獅子「エルフ少女に読んでもらいました」

司書「やっぱりあなたは変態でしたか。貴重なエルフの少女をそんな...」

黒獅子「いやいや、里の長からの依頼なんですよ」

司書「はぁ...」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/12(日) 00:05:29.49 ID:h4nEsRy20
司書「あなたにいいことを教えてあげます」

黒獅子「はい」


司書は耳元で囁く


司書「実はこの本、禁書です」

黒獅子「...へ?」

司書「どうせくだらない事に使うんだろうなと思って持ってこさせた後にそれ伝えて送り返そうとしたんです」

司書「でもあんなクソ真面目な顔されたら信じたくなりました」

黒獅子「そうですか...で、刑期ってどの程度になると思います?」

司書「へ」

黒獅子「刑期ですよ。早めに把握した方が整理がつきます」

司書「待って。別にあなたを通報した訳じゃないわ」

黒獅子「そうですか。まぁ自首した方が罪は軽くなりますからね」

司書「そういう事じゃないの...!」
232 :眠る [saga]:2019/05/12(日) 00:09:38.84 ID:h4nEsRy20
司書「あなたが捕まる必要はありません」

黒獅子「え?でも俺」

司書「結果的に人を救ったならそれをとやかく言うことは誰にもできません」

黒獅子「...そうなんですか」

黒獅子「あ、この図書館に>>233って置いてありますか?」
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/12(日) 00:23:05.96 ID:RdGhU80o0
記憶に関する魔法の本

司書の記憶を操作すれば万事OKじゃないか?
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/12(日) 02:05:44.65 ID:A5CZfac7O
>>233
捕まえない言うとるし無視しとこ
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/12(日) 06:38:59.36 ID:RdGhU80o0
司書の人とデートする方法とか聞けばいいかな?
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/12(日) 12:29:50.55 ID:eNyOPtGp0
黒獅子「デートの誘い方の本は置いてありますか?」

司書「...あると思います」

司書「身構えたのが馬鹿らしくなりましたよ」

司書「というか、誰を誘うつもりなんですか?」

黒獅子「え」

司書「良いじゃないですか。他人の事ですし、アドバイスだってしますよ」

黒獅子「あー...」
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/12(日) 13:20:25.77 ID:eNyOPtGp0
司書「私はあなたの弱味を握ってるんですよ?」

黒獅子「公然と脅しとは...」

司書「ほら、言いなさい」

黒獅子「...司書さんです」

司書「え?」

黒獅子「あなたですよ司書さん。あなたを誘おうとしてました」

司書「>>238
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/12(日) 13:21:20.64 ID:p5S0d/iQ0
そ、そうなんですか///
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/12(日) 15:13:57.32 ID:eNyOPtGp0
司書「そ、そうなんですか///」

黒獅子「...これでは台無しですよ」

司書「すみません」

司書「そもそも、なんで私なんかデートに誘おうとしたんですか」

黒獅子「好感度が0〜100あったとしたら自分は10くらいと予想したので」

黒獅子「親睦を深める為に」

司書「...そうですかぁ」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/12(日) 16:39:38.60 ID:eNyOPtGp0
司書「なら、これあげますよ」

黒獅子「くれるんですか?」

司書「はい。返却は必要ありません」


司書は一冊の本を手渡してきた
無粋ながらタイトルを確認しようとしたが、ブックカバーがかけられている


司書「その代わり、今度ここに来たときにはその本の感想を教えて下さい」

黒獅子「約束するよ」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/12(日) 17:39:51.56 ID:eNyOPtGp0
司書「まだ何かされていかれますか?」

黒獅子「いや、もうないね」

司書「ご利用ありがとうございました」

黒獅子「はい」

黒獅子「また来ますよ」


黒獅子は図書館を後にした
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/12(日) 17:42:51.50 ID:eNyOPtGp0
本の街にて


黒獅子「...ふぅ」

黒獅子「早速貰った本を読んでみることにしよう」

黒獅子「...」


息を吸い込み、ページを開いた


>>243...本の内容
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/12(日) 17:48:12.38 ID:RdGhU80o0
恋愛小説。ベタで主人公(女)が男に一目ぼれするところから始まっている


司書さんの気持ち的な感じで
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/12(日) 19:39:13.59 ID:eNyOPtGp0
その本は、恋愛小説だった
特に変という所もなく、ベタに女が男に一目惚れするところから始まり
紆余曲折あって結ばれるといった類のものだ

しかしどこか引っ掛かる
この小説の女が司書に似ているような気がするのだ
なるほど、好きな本に人は影響されるということだ

そして男。少しおっちょこちょいな面もあるが真面目で、模範的な人間だ
自分もこういった人間になりたいな、などと思う
こういった素敵な恋愛は出来る気がしないが
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/12(日) 20:09:44.06 ID:eNyOPtGp0
読書力が足りていないため、主要な人物にしか着目出来なかったが
そう感じた


黒獅子「ふむ...」


歩き読みをかましていたら森の中
とはいえ道はあり、整備されている
なぜなら、この魔法文明の中核となる都市がこの先にあるからだ
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/12(日) 21:58:34.05 ID:h4nEsRy20
空気が張り詰める
明らかな敵意を感じる
今この瞬間、何処かから何者かが現れようとしている


黒獅子「何者だ!?」


>>247...
1.野盗だ!
2.弱い魔物だ!
3.自由安価
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/12(日) 22:00:34.84 ID:4FfdPzRj0
2
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/12(日) 22:01:43.14 ID:TYZJC8bko
近くにあった湖で水浴び中だった女行商人
黒獅子が自分の着替えを知らずのうちに踏んづけてたのでガチギレ中
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/13(月) 00:00:09.44 ID:qutrK5wn0
すみません。聞き忘れていました

>>250...モンスターは人形?原型?
>>251...性別はオス?メス?無性?どっちも?
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/13(月) 00:02:44.72 ID:U8DQ5nAG0
原型
251 :眠る [saga]:2019/05/13(月) 00:25:55.77 ID:qutrK5wn0
やっぱ性別はいいかな


魔蟲「ギチギチギチ...」

黒獅子「っ...!」


障気を纏う蟲
歪なクワガタのような姿をしている
サイズは巨大で、油断すると足をネジ切られる
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/13(月) 00:26:48.45 ID:GVc58EjnO
メス
253 :眠る [saga]:2019/05/13(月) 00:28:13.19 ID:qutrK5wn0
>>252
メスにしておきます。ありがとうございました
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/13(月) 01:00:18.80 ID:GVc58EjnO
ありがとう……メスのクワガタ虫か産卵するんやろなぁ、想像したらキモくなったぜ
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/13(月) 20:14:24.46 ID:qutrK5wn0
どうやらメスの個体らしい
困ったことになったぞ


黒獅子「...うー...」


こいつの最も恐ろしい所はその鋏でもなく、虫の素早い動きでもない
ゴキブリの如く、叩き潰されると勢いよく産卵するのだ

かなり大きな虫なので、飛び散る卵が見えるのだ
その気持ち悪さから、指定害虫一類にリストアップされ、駆除された
それがここに逃げて来たのだろう。人間に敵意があるのも頷ける
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/13(月) 20:22:13.29 ID:qutrK5wn0
戦闘開始


魔蟲「キシッ...キシッ...」


魔蟲は素早い動きで鋏による攻撃を繰り出す


>>257コンマ50以下で回避成功
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/13(月) 20:28:10.17 ID:QnTSCiFZo
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/13(月) 21:16:07.15 ID:qutrK5wn0
黒獅子「っぶね!」


危うく足チョンパ
空気を切断する音が響く


黒獅子「...!」

黒獅子「くらえ!氷魔法!」


魔蟲とはいうものの、魔力を保持している蟲ではないため、凍りつく
これなら卵を撒き散らすことは無いだろう


黒獅子「勝った!」
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/13(月) 21:23:49.65 ID:qutrK5wn0
レベルアップ!


黒獅子 聖人のレベルが4になった!

基礎能力ポイントを3獲得!

HP:13
MP:10(現在値5)
力:10
防御:11
素早さ:12
賢さ:10
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/13(月) 21:24:37.88 ID:qutrK5wn0
>>261で振り分けて下さい
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/13(月) 21:38:18.93 ID:GVc58EjnO
力1
賢さ2
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/13(月) 21:58:31.77 ID:qutrK5wn0
反映しました。ありがとうございます


黒獅子「よし、ここを抜ければもうすぐだ」

黒獅子「まぁライブで何度も行ったことあるんだけどさぁ」

黒獅子「心持ちが勇者になると違うね」
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/13(月) 22:06:31.51 ID:qutrK5wn0
魔法都市イテルにて


黒獅子「んー...」


何かが常に空を飛んでいる
溢れた魔力はパチパチと明るく輝く
常にどこからか沸き立つ歓声が聞こえてくるような
そんな街
そんな街がこの魔法文明の中核なのだ


黒獅子「サイケデリックな空気が癖になる」

黒獅子「さて、どこへ行こうか」

黒獅子「>>264に行こう!」
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/13(月) 22:08:27.88 ID:U8DQ5nAG0
この都市で一番大きな場所
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/13(月) 22:32:59.29 ID:qutrK5wn0
マジカリウムにて


ここはマジカリウム
王宮に隣接した直営の魔法店だった
しかしどんどん店は大きくなり、ショッピングモールになった
魔法に関する店が殆どだが、中には大手のギルド支部などもあったりする


マジカリウムが大きすぎる為、この都市はマジカリウムとそれ以外の境目が曖昧だ


黒獅子「買い物をしよう」
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/13(月) 23:07:19.55 ID:qutrK5wn0
黒獅子「さて、何を買おうか...」


>>267...買い物の内容
1.魔法書店
2.魔道具店
3.自由安価
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/13(月) 23:09:10.46 ID:7BJisUOa0
1
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/13(月) 23:42:17.06 ID:qutrK5wn0
魔法書店にて


黒獅子「うひゃー」


凄い賑わいだ
しかし誰一人場の和を乱すことなく静かにしている


黒獅子(何の本を買おうかな...)

黒獅子(決めたぞ。>>269だ)


※高等過ぎる魔術は習得・使用共に困難な恐れがあります
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/13(月) 23:44:24.59 ID:U8DQ5nAG0
洗脳魔法

高等なら雷系魔法で
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/13(月) 23:46:50.04 ID:mspZN29Z0
勇者だし一度行った街に帰るのが楽になる移動魔法
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/13(月) 23:56:46.10 ID:U8DQ5nAG0
>>270の方がよかったかー。今更変えられないか
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/13(月) 23:57:52.71 ID:qutrK5wn0
魔法書店相談室にて


魔法は初見殺しの多い厄介な技術である
その為大きな本屋や図書館には相談室が存在する
魔法に自信のない初心者は是非会計する前に寄るべきであるし
ベテランでも必ず寄る人はいる


黒獅子「これなんですが」

相談員「...ん、洗脳魔法かね」

黒獅子「はい...魔法は初心者なもので、習得と運用について教えて下さい」

相談員「流石に一番シンプルなものの魔法書を取ってきたようだが」

相談員「習得は少々面倒だ」

黒獅子「そうなんですか」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/14(火) 00:07:35.27 ID:J+1ayfT10
相談員「洗脳とか催眠術ってのは素人にできる訳じゃない」

相談員「しかし先程も言ったようにこれは最もシンプルなものだ」

相談員「心理学の心得が少しあれば習得はできるだろう」

相談員「君、MPはいくつかね?」

黒獅子「10です」

相談員「やれやれ...てんで素人のようだな」

相談員「念のためもう少しMPを増やした方が良いかもしれないな」

相談員「消費MPは10。しかしMPがゼロは避けた方が良い。魔法抵抗力はだいぶ下がるぞ」
274 :眠る [saga]:2019/05/14(火) 00:22:16.34 ID:J+1ayfT10
相談員「して、買われていくのかね」

黒獅子「そうですね...」

黒獅子「>>275
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/14(火) 00:31:58.18 ID:L/P05/eL0
もう一度、別のやつを探してみます

出来たら>>270
276 :眠る [saga]:2019/05/14(火) 00:33:28.03 ID:J+1ayfT10
ミス


相談員「ふむ。まぁいいだろう」

相談員「見たところ君はお金を持っていそうだしね」

相談員「して、他にも買われていくのかね」

黒獅子「>>276
277 :眠る [saga]:2019/05/14(火) 00:34:36.50 ID:J+1ayfT10
では>>275で行きます
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/14(火) 21:12:50.18 ID:J+1ayfT10
黒獅子「もう一度、別のやつを探してみます」

相談員「そうかね?」

相談員「ま、そうするといい」
279 :眠る :2019/05/14(火) 21:42:45.03 ID:J+1ayfT10
しばらくして


黒獅子「これはどうでしょう」

相談員「移動魔法か」

相談員「旅人にはかなり便利だが、旅をしているのかね」

黒獅子「はい」

相談員「そうか。この魔法は研究が活発でね。誰でも習得できるようになった」

相談員「いずれ更新があるかもしれないから、魔法書店で見かけたら第何版か確認した方が良い」

相談員「それは第7版だ」

黒獅子「消費MPは如何ほどでしょう」

相談員「7だ」
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 22:42:27.51 ID:ycn6NyVt0
相談員「これで良いのかね?」

黒獅子「...あ」


そういえば、給料を確認していなかった
袋を開け、確認する
3500ゴールド!
1500ゴールドも増えている


黒獅子「ふむ」

相談員「結構な額を持っているようだな。それなら先程持ってきた催眠術の本も買えるぞ」

黒獅子「合わせていくらですか?」

相談員「おいおい、私はレジ係ではないのだぞ」

相談員「...1300ゴールドだ」

黒獅子「ありがとうございます」
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 23:16:43.28 ID:ycn6NyVt0
結局、洗脳魔法と移動魔法の魔法書を買った
所持金:4800ゴールド→3500ゴールド


黒獅子「さて...これからどうしたものかな」


1.魔道具店に行く
2.訓練所に行く
3.自由安価
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 23:17:28.10 ID:ycn6NyVt0
>>283で決めて下さい
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/15(水) 23:27:08.64 ID:szRGQj0R0
1

見るだけもありだよね?
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 23:36:56.97 ID:ycn6NyVt0
>>283全然ありでございます

魔道具店にて


黒獅子「とりあえず見てみよう」


多くの魔道具が陳列されている
だが小綺麗に並べられている訳ではない
なぜなら魔法のほうきやマナバッテリーなんかはアンティークの雰囲気を出しているからだ
雰囲気を損なわないようにすれば必然的に小綺麗な状態から遠ざかる
値札を見ると異様に高い物もあり、本物のアンティークもありそうだ


黒獅子「うへぁ...」
285 :眠る [saga]:2019/05/15(水) 23:42:13.15 ID:ycn6NyVt0
黒獅子「...」


見飽きることなく店内を見回っていると、声をかけられる


黒獅子「はい」


くしゃりと潰れたトンガリ帽子を目深に被っている
どうやら、魔法使いのようだが...?


潰れ帽子「>>286
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/15(水) 23:45:01.84 ID:szRGQj0R0
……あなたにはなかなかの潜在能力を感じる…何か買ってみる?
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/16(木) 20:32:56.92 ID:AsXQWC9n0
潰れ帽子「......あなたにはなかなかの潜在能力を感じる...」

潰れ帽子「何か買ってみる?」

黒獅子「...あなた誰です?」

潰れ帽子「この店の関係者」

黒獅子「しかし、俺は金持ちじゃない。申し訳ないが冷やかし半分だ」

潰れ帽子「そう...」
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/16(木) 20:37:48.10 ID:AsXQWC9n0
潰れ帽子「それはそうとして」

潰れ帽子「これとかどう?」


どうやら大人しそうな話し方だが、結構グイグイくるタイプのようだ


黒獅子「え、それなんですか?」

潰れ帽子「>>289。安くしとくよ?」
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/16(木) 20:43:54.30 ID:VQLorokH0
何が産まれるかはお楽しみ。不思議な卵
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/16(木) 21:04:25.70 ID:AsXQWC9n0
潰れ帽子「何が産まれるかはお楽しみ。不思議な卵。安くしとくよ」

黒獅子「いくらですか」

潰れ帽子「500ゴールドだよ」

黒獅子「じゃあ買います」

潰れ帽子「じゃあここでお会計しようか」

黒獅子「はい」

潰れ帽子「まいどあり」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/16(木) 21:16:53.16 ID:AsXQWC9n0
卵はラグビーボールを一回り小さくしたようなサイズだ
温めるといいらしいので、懐に入れておこう

所持金:3500ゴールド→3000ゴールド


黒獅子「久しぶりに勇者らしいことでもするか」

黒獅子「お、あんなところに気前のよさそうなオッサンが」

黒獅子「すみません」

オッサン「あいよ」

黒獅子「最近何か困った事件とか起きてないですか?」

オッサン「>>292
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/16(木) 21:20:09.38 ID:Tn+7Mxph0
最近、巷の噂の怪盗が現れて義賊らしきことをしているらしい。私の所も狙われるか心配だ…
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/16(木) 21:20:10.09 ID:i3ZXAqKMO
近隣で妖弧(♀)が悪さをしていて困っている
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/16(木) 21:28:09.03 ID:AsXQWC9n0
オッサン「最近、巷で噂の怪盗が現れて義賊らしきことをしているらしい」

黒獅子「怪盗?」

オッサン「ああ。蓄えの多い貴族から金を盗んだり、食料を盗んで子供に配ったりしているらしい」

黒獅子「ふむ」

オッサン「私の所も狙われるか心配だ...」

黒獅子(でも、義賊なんでしょう...なんて言えない。きっと事情があるんだ)

黒獅子「分かりました。とにかく会ってみようと思います」

オッサン「ありがとう。行動力がある若者はいいね」
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/16(木) 22:05:27.66 ID:AsXQWC9n0
治安維持課にて


この都市には治安維持課が存在する
ここに尋ねれば落とし物はだいたい見つかり、泥棒は既に逮捕済み
大変優秀な課である


黒獅子「最近噂になっている怪盗がどこにいるか分かりますか」

受付「少々お待ち下さい...」

受付「恐らく、>>296辺りかと」
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/16(木) 22:14:16.89 ID:VuQlAatM0
下水道
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/16(木) 22:18:51.51 ID:AsXQWC9n0
受付「下水道あたりかと」

黒獅子「下水道」

受付「はい。忍び込んで拠点とできるのはあそこぐらいのものです」

黒獅子「流石に下水道に入るのは難しいなぁ」

受付「でしょうね。一応不審行動にあたるので逮捕されますよ」

黒獅子「うーむ...」
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/16(木) 22:25:51.10 ID:AsXQWC9n0
一方そのころ、怪盗の拠点にて


怪盗C「我々の事を探している奴がいるぞ」

怪盗A「まじ?怖いなー」

怪盗E「殺そうよ!私ならやれる」

怪盗B「ダメに決まってんだろ。俺たちゃ義賊だぞ」

怪盗D「いっそのこと、こっちに呼んでみては?」

ABCE「え?」
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/16(木) 22:48:14.45 ID:AsXQWC9n0
黒獅子「はー...どうしたらいいんかね」


黒獅子はぶらぶらと裏路地を歩く
人通りの少ない所なら、怪盗に会えるのではないかと思ったからだ
すると、体が浮く。
いや、落ちているのだ
マンホールのフタが開いている
存在するはずの梯子もなく、ただひたすらに落ちていく


黒獅子「っへぇ!?」
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/16(木) 23:12:55.70 ID:AsXQWC9n0
怪盗の拠点にて


黒獅子「うー...」

黒獅子「ここは...」

怪盗A「ここは我々、怪盗の拠点だ」

黒獅子「怪盗!?」

黒獅子「君たちの目的はなんなんだ!?」

怪盗A「>>301
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/16(木) 23:15:14.19 ID:WJDdo7zfO
街で聞かなかったか?我々は貧しい者のために悪どい金儲けしてる奴等から奪うのさ
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/16(木) 23:15:24.06 ID:Tn+7Mxph0
そのまんまだ。悪い奴から金を奪って貧しい人たちに分けてやっているのさ
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/17(金) 20:25:27.20 ID:4Ucegd0e0
怪盗A「街で聞かなかったか?我々は貧しい者のために悪どい金儲けしてる奴等から奪うのさ」

黒獅子「ほー...」


まさに怪盗といったミステリアスな服装をした男だ
しかし覆面をしている訳ではなく、物騒な印象はない


怪盗A「君の目的は何かな」

黒獅子「一応、不安だからどうにかしてほしいと言われたんだが...」

黒獅子「この分だと、そういう訳にも行かないな」
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/17(金) 20:34:19.63 ID:4Ucegd0e0
黒獅子「参ったな...何もせず放置では何を言われるか分からないが」

黒獅子「君たちを追い出すなんてとんでもないし...」

怪盗A「ふむ。では我々の手伝いをしてくれないか」

黒獅子「しかし...」

怪盗A「安心しろ。今までは悪人の正体を暴いても公開できなかった。それは我々が犯罪者だからだ」

怪盗A「だが、公開を君がしてくれれば、そしてその手柄を我々のモノとしてくれれば我々に怯える者も減るだろう」
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/17(金) 21:15:08.90 ID:4Ucegd0e0
黒獅子「なるほど」

怪盗A「うちの『ピエロ』が教えてくれたんだが、君は勇者だから丁度いい」

怪盗C「そう。俺がピエロだ。コードネームだけどな」

ピエロ「リーダーを除いて全員コードネーム持ちだ」


名前の通り、確かにピエロの姿をしている
しかし常識的なしゃべり方をしている


黒獅子「へぇ...分かったよ。是非協力しよう」
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/17(金) 21:21:54.70 ID:4Ucegd0e0
怪盗E「待ちな」

黒獅子「はい」

怪盗E「みんな本当にこんな奴信用してるの!?」

怪盗E「ピエロだってコードネームの情報渡しちゃうし」

怪盗E「リーダーも仲良くしようとしてる!」

怪盗B「あー...『深紅』ちゃん?」

深紅「うるさい!そこのお前!私と勝負しろ!決闘だ!」

黒獅子「え」

怪盗A「すまない...手合わせしてやってくれないか?」

黒獅子「は、はぁ...分かりました」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/17(金) 21:28:54.63 ID:4Ucegd0e0
深紅と呼ばれたその少女は、紅い目をしており
また少し小柄である
だが、強い殺意と闘気を感じる


深紅「言っておくが、お前なんかが私に勝てると思うな」

深紅「私は鬼の血を受け継いでいる」

黒獅子「...っ」


戦闘開始!


深紅「砕け散れ!」


少女は鋭い蹴りを物凄いスピードで繰り出す
ただの蹴りではなく、何らかの格闘技の流派によるものだ


>>308...コンマ40以下で回避
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/17(金) 21:30:30.96 ID:RJ0bEuzDO
はい
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/17(金) 21:46:24.06 ID:4Ucegd0e0
黒獅子「ぶべりあ!」


黒獅子は勢い良く吹っ飛ばされる
しかしどうにか受け身を取って体勢を立て直した


黒獅子「六角棒突き上げ!」


黒獅子は六角棒を正確に下段から抉るように突き立てる


>>310...コンマ60以上で命中
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/17(金) 21:47:38.06 ID:m3ybZ05aO
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/17(金) 22:33:56.84 ID:4Ucegd0e0
深紅「当たるか!」

深紅「そんな棒で私を捉えられると思ったの?」

黒獅子「*初級氷魔法*」

深紅「んっ!?」

深紅「魔法は卑怯だよ!」

深紅「もう怒ったよ!死ね!」


深紅はまたもや鋭い蹴りを繰り出す
先程よりも確実に殺す意思を感じる


>>312...コンマ50以下で回避成功
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/17(金) 22:35:09.89 ID:LVMdb3wi0
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/17(金) 22:35:16.59 ID:+/f+VpVQ0
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/17(金) 22:48:34.01 ID:dul1cWFZ0
黒獅子さん回避率低過ぎィ!!
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/17(金) 22:55:20.21 ID:4Ucegd0e0
黒獅子「ロドリゲスッ!」


黒獅子は再び勢い良く吹っ飛ばされる
今度は受け身すら取れずに叩き付けられる


深紅「ふん。雑魚め」

黒獅子「やっべ...これ死ぬわ...!」

深紅「そう思うなら立ち上がらない方がいいんじゃない?」

黒獅子「そうだな...!」

黒獅子「だが俺はやる。決闘に逃走、又は其に準ずる事許されず」
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/17(金) 23:01:51.40 ID:4Ucegd0e0
黒獅子は六角棒を深紅に向けて構える


深紅「いい覚悟ね。だけどそれたけで勝てると思わないことよ」

黒獅子「行くぞ...っ!」


その時、空気が破裂するような音が響く
それと同時に黒獅子は気絶する


怪盗D「死なれたら困るよー」


怪盗Dは銃を下ろして椅子に着く


深紅「なっ...むしろこれは死んで」

怪盗D「ゴム弾だから安心です。さっさと手当てをしましょう」
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/17(金) 23:08:49.67 ID:4Ucegd0e0
黒獅子「...う、うう...」

怪盗A「目が覚めたか」

怪盗B「おい深紅」

深紅「...」

黒獅子「俺は...ああ...そうか」

怪盗B「うちの深紅が好き勝手してしまい申し訳ない」

深紅「...ごめんなさい」

黒獅子「はぁ...でもぶつかり合いで語らないと分からないこともありますよ」

深紅「...」
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/17(金) 23:14:44.09 ID:4Ucegd0e0
黒獅子「それより、悪事を暴く悪人はどこに居るんですか?」

怪盗A「この都市で最も高い135階建てマンション、『キングスマンション』の132階に住んでいる」

黒獅子「どんな奴で、どんな悪事をしたんですか?」


>>319...悪人の種族と性別
>>320...手を染めた悪事
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/17(金) 23:20:52.43 ID:dul1cWFZ0
ライオン型の獣人男、DQ4のキングレオ風
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/17(金) 23:21:41.21 ID:+/f+VpVQ0
違法薬物売買
321 :眠る [saga]:2019/05/18(土) 01:40:41.31 ID:NTsW42uf0
怪盗A「獣人なんだが、ライオン型で戦闘力も高い」

黒獅子「なるほど。つまり暴力団とか」

怪盗A「違法薬物売買の元締めだ」

黒獅子「そっちかー...」

怪盗A「今回は証拠を押さえないといけないから潜入するぞ」
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 10:00:00.82 ID:NTsW42uf0
黒獅子「証拠を押さえる...つまり取引現場に潜入するってことかな」

怪盗A「そうだ。そして我々がそれを押収...したかったのだが」

怪盗A「数が膨大すぎるし、警備も厳重だ。少し持ち帰るくらいだろう」

怪盗A「だが、小型カメラがあれば問題ない」

怪盗B「それデリケートに作ったから乱暴に扱うなよ?」

怪盗A「ああ」
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 10:07:20.05 ID:NTsW42uf0
怪盗A「君にもこの小型カメラとトランシーバーを渡しておこう」

黒獅子「あざます」

怪盗A「取引は今夜、パーティー会場で大々的に行われる」

怪盗A「魔法工場の地下にそのパーティー会場がある」

怪盗A「入口で検査や認証などを行っていないため、自由に入れる」

怪盗A「もう日も暮れてくる頃だろう。さあ行くぞ!」
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 10:14:56.72 ID:NTsW42uf0
麻薬取引現場にて


工場の下にこんな大きな空間があるとは思ってもみなかった
一見すれば華やかなパーティー会場だ
しかし明らかに気が触れている者や粉の入った袋を持っている者もいる


黒獅子「さて、怪しまれない為に解散したが...」

黒獅子「どうしたものかな...」

黒獅子「>>325しよう」
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 10:21:02.74 ID:5i7JtVbO0
よくわかっていないバカのフリをして情報を集めを
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 15:34:14.70 ID:KZFibHKw0
黒獅子(よくわかっていないバカのフリをして情報集めをしよう)

黒獅子(ターゲットは...)


すぐそこに赤ローブを纏った男がいる
薬を沢山持っているようなので、情報を引き出すとしよう


黒獅子「すみませーん」

赤ローブ「なんだ」

黒獅子「薬売ってますか」

赤ローブ「まだだ。お前初めてか?」

黒獅子「はい」

赤ローブ「そうか。なら仕方あるまい」
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 17:26:26.06 ID:KZFibHKw0
赤ローブ「誰にここを紹介されたのかは分からないが」

赤ローブ「初めてならここのルールを教えてやる」

赤ローブ「まず、開始時刻になると獅子人様が現れる」

黒獅子「シシヒトサマ?」

赤ローブ「このパーティーを取り仕切るお方だ」

赤ローブ「初めてなら直接会って挨拶をするべきだろうな...少しタダでくれるかもしれん」

黒獅子「太っ腹なんですね」

赤ローブ「ああ。だがあのお方に無礼な行為だけはするなよ」

赤ローブ「凄まじく強いらしい」
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 19:09:15.08 ID:KZFibHKw0
黒獅子(獅子人...おそらく、例の悪人だろうな)

赤ローブ「むっ、もう時間だ」


パーティー会場にある演壇にスポットライトが集中する
すると床下から忍者屋敷のように獣人が出てくる


獅子人「皆の者!よくぞここに集った!」

獅子人「予定通り速やかに売人はマーケティングすることだ」

獅子人「私は長々と挨拶をかますのが好きではないからな!ハッハッハ!」

獅子人「ごきげんよう!」


獅子人は煙を撒き散らし、晴れる時にはいなくなっていた
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 21:45:29.06 ID:NTsW42uf0
すぐさま、演壇に波のように人が群がる
何事かと思ったが、どうやら撒き散らした煙は粉末の麻薬を散らしたものらしい
我先にと有り難そうに吸引する者達の姿が何か恐ろしいものに見えた
ある者は見えない何かを見ようとし、ある者は粉末が粗い為に傷ついた鼻の粘膜から血を垂れ流している


黒獅子「...」

赤ローブ「あー...今日は忙しいみたいだな」

赤ローブ「実は俺も売人なんだが...初回サービスだ。タダでくれてやる」

黒獅子「あ、ありがとうございます」
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 21:52:54.91 ID:NTsW42uf0
黒獅子「じゃあ今日はこの辺で...」

赤ローブ「待ちな!」

黒獅子「...はい」

赤ローブ「折角だしここで吸ってけよ」

黒獅子「えー...」

赤ローブ「ほら、お試しだ。ぐっと行けよ」

黒獅子「>>331
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 22:09:58.81 ID:ZtSUwfZgO
赤ローブと証拠品(ヤク)を掴んでアジトに移動魔法
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 22:50:07.55 ID:NTsW42uf0
黒獅子「分かった。では」


黒獅子は麻薬を受けとる
そして同時に赤ローブを掴む


黒獅子「*移動魔法*」

赤ローブ「!?」
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/18(土) 23:54:00.50 ID:NTsW42uf0
黒獅子『証拠品確保。これより口封じを行う』

怪盗A『了解』

黒獅子「...ふぅ。トランシーバーとかいったか。これは便利だ」

赤ローブ「まさか、お前...!」

黒獅子「多分予想外してるぞそれ。俺は怪盗じゃないからな」

黒獅子「後はここでお前を気絶でもさせておくだけだ。それ以外の証拠品は他の奴らに任せる」

赤ローブ「やるしかないのか...!ならば殺す!」
334 :眠る [saga]:2019/05/19(日) 00:39:43.39 ID:gBp5ShOL0
戦闘開始!


黒獅子「当たれええええっ!」


黒獅子は六角棒を突き出す
散々避けられてきた一撃だが、今度こそ当たるのか


>>335...コンマ55以下で命中
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 00:40:02.57 ID:4xh8MFaz0
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 19:25:10.93 ID:gBp5ShOL0
黒獅子「はぁ!」

赤ローブ「うぉっあぶねっ」

赤ローブ「てめぇ...」

赤ローブ「俺の得意魔法で仕留めてやる!」

黒獅子「得意魔法!?」

赤ローブ「食らえ!>>337!」
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/05/19(日) 20:12:22.06 ID:4xh8MFaz0
水魔法
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 20:29:22.43 ID:gBp5ShOL0
赤ローブ「*水魔法*!」


激流が手の先から迸り、黒獅子を襲う
押し出す力が強く、壁に叩きつけられる


黒獅子「ぶべっ!うっぷ」

黒獅子「ゴハァ!水飲んだ...」

黒獅子「...お前、赤いローブ着てるのに水魔法が得意なのか」

赤ローブ「...俺の気にしてることを...!」
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 20:35:26.04 ID:gBp5ShOL0
怒りに任せ、更なる威力の水魔法を唱えようとしている
これを食らうとまずい...


黒獅子「そうはさせない!」

黒獅子「ショット!」


彼はビリヤードの如く放つ
正確で鋭い。そんな一撃であるからだ


>>340...コンマ60以下で命中
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 20:39:04.96 ID:ovy9RI1zO
氷魔法で対抗しろよ
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 20:51:00.16 ID:gBp5ShOL0
>>340リアル賢さが足りませんでした。すみません


黒獅子「っ!」

赤ローブ「だから当たんねぇっつってんだろ!」

赤ローブ「死ね!*水魔法*!!」

黒獅子「やるしかない!」

黒獅子「*初級氷魔法*!」
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 20:57:41.58 ID:gBp5ShOL0
再び襲い来る激流を止めるにはそれしかなかった

実際、その激流の勢いは和らいだ
しかしあることを彼は失念していた
彼のMPは10。移動魔法で7消費し、初級氷魔法には5のMPが必要になる
MPが足りなかったため、勢いを完全に止めることは敵わなかった
だが威力を抑えるには十分であったと言える


黒獅子「く...」

赤ローブ「何だと!?」

黒獅子「もう一発だ!今度こそ当たれ!!」


唸りをきかせて棒を叩き込まんとする


>>343...コンマ65以下で命中
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 20:58:38.97 ID:4cAk5ZTDO
はい
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 21:27:49.23 ID:gBp5ShOL0
赤ローブ「お前マジで攻撃当てるの下手だな」

赤ローブ「こっちも今度こそだ。決めさせてもらうぜ」

黒獅子「あんまし使いたくはなかったが...」


黒獅子は持っている銃の引き金を引く
不意討ちなので避けられることはない


赤ローブ「ぐ...っ...!!なぜそれを最初から...」

黒獅子「当たり所が悪いと殺してしまうからだ」

赤ローブ「...う...」


赤ローブは気絶した
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 22:18:28.91 ID:gBp5ShOL0
その後、怪盗が全員帰って来た


黒獅子「証拠品は麻薬以外にも掴めましたか?」

怪盗B「ああ。最初の獅子人登場から、実際に取引が行われる瞬間まで記録した映像がある」

怪盗D「そこの人死にかけてない?」

怪盗D「赤いローブ着てるから分かりづらいけど相当出血してますよ」

ピエロ「また治療か...面倒だな」
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 22:27:53.54 ID:gBp5ShOL0
迅速な応急手当や治癒魔法の力で赤ローブは生命の危機を脱した


怪盗D「じきに起きると思うし、口を塞いで縄で縛って目隠しもしよう」

黒獅子「では証拠品は全て置いていくので、また明日」

怪盗A「ああ。今日は特に気をつけて帰れよ。宿に泊まるつもりだろう」

黒獅子「その予定ですねぇ」

怪盗A「梯子起動」


怪盗Aが壁にあるスイッチを押すと、梯子がマンホールの中に現れる
そういう仕組みだったのかと感心させられる


黒獅子「明日もここを通りますよ」
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 22:32:20.74 ID:gBp5ShOL0
魔法都市イテルにて


既に深夜であり、人通りはほぼない
メインストリートは賑わっているが、脇道に逸れればこんなものだろう


黒獅子「はぁ...」

黒獅子「攻撃は当たらないし、回避も出来ないし」

黒獅子「勝手に死にかけたり殺しかけたりして手を煩わせるし」

黒獅子「その他諸々他力本願だ」

黒獅子「こんな奴が本当に勇者なんて名乗って良いのか?」


落ち込む彼の傍らに影が一つ


>>348「ふーん」

黒獅子「!?」
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/05/19(日) 22:34:41.57 ID:4xh8MFaz0
魔女
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/19(日) 22:54:57.10 ID:6cnqmz1CO
困ったときのレベルアップ薬さんじゃないか
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 23:47:52.93 ID:gBp5ShOL0
魔女「悩んでいるようだね?イーッヒッヒ!」

黒獅子「あ、あなたはあの時の魔女さん」

魔女「覚えてくれておったか」

魔女「折角じゃからこの男前な私が訓示を垂れてやろう」

魔女「まあそんな仰々しい話でもないのじゃがの」

魔女「年寄りの戯れ言程度にでも思っておいてくれ」
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/19(日) 23:53:37.97 ID:gBp5ShOL0
魔女「誰だって最初から凄く物事が出来るわけではない。ということじゃよ」

魔女「確かに歴代の勇者の多くは華々しい功績をあげ続け、失敗などないやつもいたかもしれぬ」

魔女「しかしそういった者は熟練した後に勇者になった者じゃ」

魔女「お主はまだ若い。悩むのも良いが、ここで道を閉ざすのは余りにも勿体無いぞ?」

黒獅子「...そう、ですか」

魔女「それに勿体無い理由はお主が若いからだけではない」

黒獅子「え?」
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/20(月) 00:35:22.08 ID:seVvl6H70
魔女「この薬に見覚えはあるかね?」

黒獅子「勿論です」


レベルアップ薬。便利な薬だ
一度キノコを探してお礼に貰ったことがある


魔女「サービスじゃ。一本やるぞ」

黒獅子「いいんですか」

魔女「いいから飲みなされ」

黒獅子「は、はい」


前回と同じく一気飲み
353 :眠る :2019/05/20(月) 00:38:08.22 ID:seVvl6H70
黒獅子 聖人のレベルが5になった!

レベル5毎に特徴的能力の取得ができる
この中から>>354が選んで取得

幸運(運が良くなる)
探知(見えない罠や存在を感知する能力の上昇)
信心(神に助言を乞うことができる。基本無視される)
心理学(魔法書があれば洗脳・催眠魔法の使用が可能)
武器受け流し(武器で相手の攻撃を受け流すことができるようになる)
投擲(物を投げる技能が上昇)
治療(医学的治療ができる)
解錠(解錠魔法の成功率上昇、ピッキング可能になる)
気配遮断(隠れたりできる)
電子工学(科学的機構の操作ができる)
ジョッキー(色んな生き物を乗りこなせる)
変装(変装。)
信用(信じてもらえる)
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 00:45:30.80 ID:AUbbQrIDO
信用
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/20(月) 20:43:22.44 ID:seVvl6H70
黒獅子は『信用』を手に入れた


黒獅子「...」

魔女「ふむ、どうやら『信用』を獲得したようじゃの」

黒獅子「『信用』?」

魔女「うむ、お主は信用を勝ち取ることができる」

魔女「守るべき相手に裏切られるとか、そういうのはないじゃろう」

魔女「希望にさえなれるかもしれんぞ」
356 :眠る [saga]:2019/05/20(月) 23:02:35.12 ID:seVvl6H70
黒獅子「はぁ...ありがとうございました」

魔女「イーッヒッヒ!例には及ばんよ!」

黒獅子「いえいえ」

魔女「それじゃあまた会おう!」


魔女は箒に股がって飛んでいった
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 19:12:49.74 ID:oyyDsCzo0
宿屋にて


黒獅子「泊まりたいんですけど...」

店員「あー...それなのですが」

店員「ちょっと事情があってできないんです」

店員「申し訳ございません」

黒獅子「そこをどうにかなりませんか」

店員「>>358
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/21(火) 19:18:19.65 ID:UimdRKrDO
外れにある物置小屋ならあるが
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 19:23:59.69 ID:oyyDsCzo0
店員「外れにある物置小屋ならあるが」

黒獅子(身を隠す目的なら適している...)

黒獅子「はい、是非そこで」

店員「...寝具はありませんよ?」

黒獅子「承知しています。藁とかありますか」
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 19:27:41.34 ID:oyyDsCzo0
店員「ありますよ」

黒獅子「そりゃあいい。最高だ」

黒獅子「いくらです?」

店員「100ゴールドでいい」

黒獅子「ありがとうございます!」


所持金:3000ゴールド→2900ゴールド
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 19:30:55.16 ID:oyyDsCzo0
物置小屋にて


確かに藁はある
それ以外にも肥料や鍬が置いてあり、店主は元農家なのではと思わせる
かぐわしい香りの中で寝れるのだから、貴重な体験である


黒獅子「やることもないし、寝るか...」


>>362...寝ている間に何かあった?
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/21(火) 19:57:01.06 ID:r99U7RofO
攻撃が当たらないことが気になって寝れない
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 20:03:38.26 ID:oyyDsCzo0
黒獅子(...)

黒獅子(そういえば、なぜ俺の攻撃は当たらないんだ?)

黒獅子(ほぼ必ず避けられる...)

黒獅子(規則的に打ってる訳でもないし、動きが一辺倒な訳でもないはず)

黒獅子(なんなんだ...)

黒獅子(神のイタズラとでも言うつもりか?)
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 20:53:48.73 ID:oyyDsCzo0
黒獅子(分からぬ...)

黒獅子(分からぬぞ...!)

黒獅子(どうしたら良いのだ)

黒獅子(むむむ...)
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 21:20:10.80 ID:oyyDsCzo0
結局、ほとんど寝れなかった


黒獅子「くそ...」

黒獅子「これじゃあいつにも増して当たらないんじゃないか」

黒獅子「まぁいい...また裏路地まで行くか」


若干ふらつく足取りで裏路地まで行った
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 21:51:30.89 ID:oyyDsCzo0
そしてマンホールが開く
今回は受け身を取れなかった


黒獅子「ぺ」

怪盗A「...大丈夫?」

黒獅子「大丈夫大丈夫」

黒獅子「で、どうやって公開するんだ」

怪盗A「ああ、君の手柄ということにして治安維持科のリーダー」

怪盗A「『騎士団長』と呼ばれる人物に渡すんだ」

怪盗A「そこからは円満に進むはずだ。我々はアジトを変える」
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 22:00:26.35 ID:oyyDsCzo0
×円満 ○円滑


治安維持科にて


黒獅子「騎士団長さんに会いたいんですけど」

受付「騎士団長さんですか?」

黒獅子「はい」

受付「>>368
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/05/21(火) 22:09:11.99 ID:cAOXAaOI0
どのような用事ですか?また騎士団長様に会うためにアポを取っていただかないと…
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 22:31:06.57 ID:oyyDsCzo0
受付「どのような用事ですか?」

黒獅子「用事ですか」

受付「また騎士団長様に会うためにアポを取っていただかないと...」

黒獅子「そうですね...」

黒獅子(伝言...はこの受付が承るからダメ)

黒獅子(話すだけもダメ)

黒獅子「王より密命を賜った」

黒獅子「騎士団長に伝えなければならない内容なのだ」

受付「えっ、恐縮ですが、あなたは...」

黒獅子「勇者です」(信用)

受付「そうですか。大変失礼致しました」
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 22:35:15.00 ID:oyyDsCzo0
受付「となると、今すぐの方がよろしいでしょうか」

黒獅子「そうですね。まぁ後回しでも構いませんよ」

受付「いえ、用意は出来ていませんが問題ないでしょう」

受付「治安維持科が一応王宮の離れという扱いなのはご存知ですね」

受付「事務室の裏に騎士団長様の鍛練場がございます」

受付「自由にお通り下さい。事務室はカウンターの裏となっております」
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 22:47:53.32 ID:oyyDsCzo0
受付「王宮ですので密命を誰かに聞かれることはないと思います」

黒獅子「分かりました。では」

受付「いってらっしゃいませ」


事務室は予想通り普通の事務室だった
その奥に滑らかな手触りの木のドアがある
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 22:52:56.11 ID:oyyDsCzo0
ドアを開けると、急に大きな廊下に出る
光の溢れるような細工を施されたシャンデリアが吊られている
そしてその先には石で出来た重々しい扉があった


黒獅子「この中にいるのか...」


>>373...騎士団長の性別・種族
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/21(火) 22:54:22.52 ID:VbPDAcykO
女性、人間
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/21(火) 22:54:51.07 ID:A/s0fs0e0
人間の女性
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 23:02:58.74 ID:oyyDsCzo0
鍛練場にて


そこは、日本庭園のような空間だった
花は咲き、水は流れ、四季を感じさせる
だが、彼女が居るところにおいては別だ
日本庭園である事には日本庭園だが、それは枯山水だった
精神の水や自然と同調し、そこに『在る』のが彼女だった

ゆっくりと目を開き、告げる


騎士団長「...何用か?」

黒獅子「悪人を告発する為にやってきました」

騎士団長「そうか。...考えたものだ」

黒獅子「え?」

騎士団長「なんでもない。話を聞かせてくれ」
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 23:18:04.68 ID:oyyDsCzo0
黒獅子「こちらが映像資料です」


パーティーの様子が記録された映像を見せる
彼女が同様する様子はない


黒獅子「そしてこちらが証拠品です」

騎士団長「預かろう」


まるでそうなることが分かっていたかのように食いぎみで返事をされる


黒獅子「以上です」

騎士団長「ご苦労様です。こちらからも動かせていただきます」
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 23:29:25.72 ID:oyyDsCzo0
騎士団長「それでは、帰り道は気をつけて」

騎士団長「...あぁ、そうです。彼は元気ですか?」

黒獅子「彼?」

騎士団長「なんかかっこつけた怪盗ごっこの男がいませんでしたか?」

黒獅子「あ...あぁー...いました。元気そうでしたよ」

騎士団長「ふふ、そうですか。どうせ彼の差し金であなたも動いているんでしょう」

騎士団長「本当に照れ屋なんですから...」

騎士団長「呼び止めてすみません。お帰り下さい」
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 23:36:00.64 ID:oyyDsCzo0
>>376 ×同様 ○動揺
やばいなぼく


魔法都市イテルにて


黒獅子「はぁー...」

黒獅子「なんかスッキリしないけど、一仕事終えたぞ」

黒獅子「...」


昨日寝ずに考えた攻撃を当てる方法
それは、強い者に教えを乞うことだった


黒獅子「酒場にでも行くか」
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/21(火) 23:41:44.99 ID:oyyDsCzo0
酒場にて


今まで見た中で最大の酒場だ
多くの冒険者や旅人、地元のオッサンで賑わっている


黒獅子「さて、誰に教わろうか...」

黒獅子「あそこの>>380にしよう」
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/05/21(火) 23:47:11.64 ID:cAOXAaOI0
露出が多い女戦士
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/22(水) 00:14:40.95 ID:1x1LDawJ0
黒獅子「あそこの露出が多い女戦士にしよう」

黒獅子「すみません」

女戦士「ん?どした?」

黒獅子「俺に、攻撃の当て方を教えていただけませんか?」

女戦士「なんだってアタシに?」

黒獅子「一番エr...強そうだったからです」

女戦士「そうかいそうかい」
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/22(水) 00:16:47.83 ID:1x1LDawJ0
女戦士「でもただで教えるってのもなぁ」

黒獅子「え」

女戦士「>>383で教えてやるよ」

黒獅子「...」
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/22(水) 00:24:07.56 ID:4krO85yrO
お前の人生すべてアタシに捧げな
今日から専用チンポミルクサーバーで毎晩、玉が干からびて腹上死寸前まで絞り取る
この契約書にサインな(ニッコリ
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/22(水) 00:33:02.69 ID:B0WNo7fo0
ヒエッ
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/22(水) 19:25:56.34 ID:1x1LDawJ0
女戦士「お前の人生すべてアタシに捧げな」

黒獅子「え」

女戦士「お前は今日から専用チンポミルクサーバーで毎晩...」

女戦士「玉が干からびて腹上死寸前まで搾り取る」

女戦士「ほら、この契約書にサインな」


女戦士は満面の笑みで契約書を差し出す
本当にその通りの内容が書いてある


黒獅子「...」
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/22(水) 19:33:26.26 ID:1x1LDawJ0
まさに戦慄
逃げなければならないと悟る


黒獅子「ん、んんんんん...」

黒獅子「すみません、遠慮しておきます...」

女戦士「>>387
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/05/22(水) 19:34:48.69 ID:36Ppatif0
なら、アタシとエッチの勝負してみるか?
もし勝てばアタシを好き放題できるぜ?
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/22(水) 20:07:38.19 ID:1x1LDawJ0
女戦士「なら、アタシとエッチの勝負してみるか?」

女戦士「もし勝てばアタシを好き放題できるぜ?」

黒獅子「えっ」

黒獅子「好き放題...というのは、攻撃の当て方も教えて貰えるということでしょうか」

女戦士「ああ。それにもちろん、それ以外のお楽しみもできるぜ?」

女戦士「やるかい?」

黒獅子「...はい」
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/22(水) 21:16:27.52 ID:1x1LDawJ0
前日に行った宿屋にて


女戦士「お泊まりいいすか?」

店員「はい。350ゴールドになります」

女戦士「どうもー」

店員「こちら鍵です」

店員「ではごゆっくり」

黒獅子(宿屋にしては高いな...)
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/22(水) 23:35:28.70 ID:1x1LDawJ0
部屋にて


女戦士「じゃあ、始めようか」

黒獅子「は、はい」

女戦士「ふふふ...」
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/22(水) 23:37:22.17 ID:1x1LDawJ0
エッチ勝負!


>>392...コンマ45以下で黒獅子の勝利
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/22(水) 23:42:09.45 ID:36Ppatif0
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/22(水) 23:43:14.10 ID:36Ppatif0
以下は含めるからセーフ
あとエッチ描写というかやっているのをお願いしたい
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/22(水) 23:58:21.01 ID:K9H8ssgt0
連取りした分際で偉そうだな さてはあの自己中だな
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/23(木) 00:00:40.99 ID:eqWDbYoh0
>>380も自己中ぽいし、自分で出したキャラだから急にゴリ押ししてきたな
他の安価すれでは無理やりハーレム展開にしてきたくせによ
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/23(木) 00:09:58.14 ID:PrTNlSFT0
こいつどのスレでも沸いて安価取りまくるから嫌い。そのくせ他の安価やコンマには平気で文句言ってくるし。

397 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/23(木) 22:13:16.02 ID:vh3cxPMd0
やめて!私のために争わないで!


黒獅子「...じゃ、じゃあ、どういう体位になればいいかな」

女戦士「勝負なんだからグイグイ来いよ」

黒獅子「では69で」

女戦士「いいじゃないか」
398 :眠る [saga]:2019/05/23(木) 23:09:21.54 ID:vh3cxPMd0
早速お互いの秘部を舐め始める


女戦士「ん...いいぞ///」

黒獅子「あぁ...」

黒獅子「なんかぬるぬるしてる...」

女戦士「!?」


彼女は思わず驚く
それは彼のテクニックによるものではなかった
怒張した彼のモノが大きすぎたのだ


女戦士「これ...入るか...?」
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/24(金) 21:20:28.10 ID:9jctk9c80
自己中が二刀流した安価独占しだしてつまらなくなったしさっさと終われ
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/24(金) 23:08:13.19 ID:ycXZJzJyO
話の進行もレベルアップも牛歩過ぎる
こんなん魔王に辿り着くまで100スレ位掛かりそう
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/25(土) 20:36:45.92 ID:5VeJyYs50
>>400...すみません。無双しすぎると面白くないなと思ってレベルを導入しました
ですがそれがテンポを遅くしてしまいました。安価というシステムの性質もありますが
それでも遅い展開ですね。反省します

>>399...こういった流れがまま起きるのでやはり安価スレは長編で行わない方がいいのでしょうか?
結局のところ、安価に甘えた私の責任です


これ、続行した方がいいですかね...?
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/05/25(土) 20:39:03.23 ID:nTYfhBNB0
少しテンポアップする以外はそのままでいいと思うよ
まあ、すべて>>1が決めることだと思うからあんまり深く言わない
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 20:55:22.06 ID:YheeIgCj0
続けてほしい
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:05:12.32 ID:wXQ0srEN0
>>402
[sage saga]使ってるということはお前自己中だろ
そもそもてめえの糞安価のせいでこうなったのに何で上から目線なんだよ
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:06:15.09 ID:cgYkVxv50
自己中が調子乗ってるしもう打ち切りでいいよ。
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:12:02.70 ID:5Xv9ibSgo
魔物娘出そうにないしこれから先面白くもならなそうだから見るのやめよ!
407 : ◆H2HM/BJ08I [saga]:2019/05/25(土) 21:28:16.61 ID:5VeJyYs50
うーむ、打ちきりですかね...安価を用いたのが最大のミスだったと思います
でも安価は素晴らしい文化だと思うのでオワコンにはなって欲しくないなぁ...
また次なにかやるときはこの鳥でやると思います

三週間ありがとうございました
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:28:28.34 ID:24J1pzoBO
変なの沸いとるが続けたいかどうかは>>1の気持ち次第や、周りの声じゃなく>>1がどうしたいかやろ
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:30:19.95 ID:HrYHhRNfo
魔物娘は脇役で時々出てくるくらいでヒロインは人間ってのが主流でしょ
そうじゃないのがやりたいならちゃんとそういう流れにしたいと書いたり時々感化の内容曲げたりしなきゃ
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:30:46.62 ID:HrYHhRNfo
魔物娘は脇役で時々出てくるくらいでヒロインは人間ってのが主流でしょ
そうじゃないのがやりたいならちゃんとそういう流れにしたいと書いたり時々感化の内容曲げたりしなきゃ
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:31:14.07 ID:HrYHhRNfo
おっとエラーで重複したすまん
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:31:25.70 ID:kEw4jPHm0
けっこうあっさりエロ展開になるんだったら、エルフ少女竜娘とか司書とか潰れ帽子とか以前出てきた女性キャラの時にそういう安価出せばよかった
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:31:50.86 ID:lvt18clBO
続けてほしい
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:38:16.24 ID:5Xv9ibSgo
勘違いするなよ?安価がオワコンなんじゃなく君が実力不足で安価使いこなせてないだけだぞ?オワコンになったから〜とか責任転嫁するなよ?

ろくに反映されないステ振り安価とかぶっちゃけ不要な所持金システムとか勇者の癖に冒険せず全然先に進まないのとか君の進行の問題だぞ?
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:39:18.96 ID:BeOv/K6q0
>>380の女戦士が出た途端露骨にエロ安価だしてきてさ。何で自己中の[田島「チ○コ破裂するっ!」]見せられないといけないんだよ
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:40:54.32 ID:5Xv9ibSgo
次も同じ酉使うならもう君のSS見なくて済むようにNG入れとくね?
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:44:41.07 ID:XUha63zDO
楽しみに読んでいただけに残念
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:46:54.56 ID:24J1pzoBO
せやな、>>1の話はそれなりに期待したが安価捌きの技量が無い以前だわ
オワコンじゃなく立ち回りが駄目

周りからボロクソ文句言われても最後までやり切れるスルースキルないならどのみち長続きせずエタったやろな
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 22:00:08.44 ID:rAeRVzwJO
やめるならHTML化依頼は出せ
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/26(日) 14:05:43.61 ID:A73n8gMl0
さんざん他人の安価やコンマに文句つけてきたからこうなるんだよ
これが因果応報というやつだ自己中
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