【安価・コンマ】魔物娘のいる世界で勇者になる

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72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 18:06:28.35 ID:qM4c5h+Z0
黒獅子「当たれ!」


破裂音が響き渡る


下1コンマ70以下で命中
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 18:10:32.43 ID:odd1yP7cO
パァン
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 18:28:45.00 ID:qM4c5h+Z0
狼「キャウウン!」

黒獅子「よし!」


鮮血が飛び散る
動物愛護団体はもはや味方ではない!


黒獅子「どうする...?」

狼「ヴーバヴ...ヴーバヴ...」


狼は逃げて行った
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 18:33:06.69 ID:qM4c5h+Z0
黒獅子「助かった...!」

黒獅子「この銃は、まだ持っておこう」

黒獅子「返せと言われたら返そう」

黒獅子「とにかく、進まなくては...」

黒獅子「勇者がこんなんで良いわけないだろ...!」


足取りは重く、運動不足の囚人のようであった
しかし、その目からは生への確かな渇望が見てとれた
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 18:37:53.56 ID:qM4c5h+Z0
それからしばらく歩き


黒獅子「...っ...」

黒獅子「動けよ、俺」


黒獅子が受けた傷はけして浅くなく、彼の体力を奪っていった
そしてついにその最後のひとかけらをも奪おうとしていた


黒獅子「う...もう...だめ...か」

黒獅子「勇...者とは...なんぞや...?」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 18:40:04.18 ID:qM4c5h+Z0
???にて


黒獅子「はっ」

黒獅子「ここは...?」

下1>>「ここは下2>>です」

黒獅子「...」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 18:47:44.47 ID:hdj5E1fdO
友好的エルフ少女
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 18:57:59.20 ID:bexgYd2gO
エルフの隠れ里
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 20:50:38.32 ID:qM4c5h+Z0
エルフ少女「ここはエルフの隠れ里です」


エルフの隠れ里。
噂には聞いた事があるが、こんな形で来ることになるとは


黒獅子「...」

エルフ少女「もしかしてまだ体調が優れませんか?」

黒獅子「いや、元気だ。ありがとう」

黒獅子「なんだか、体が軽くなった気がするな」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 21:16:01.91 ID:qM4c5h+Z0
レベルアップ!
黒獅子 聖人はレベル2になった!

基礎能力ポイントを3獲得!

HP
MP

防御
素早さ
賢さ

の中から下1>>で振り分け
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 01:08:19.63 ID:I4hMRw9p0
そもそも、基礎能力って無いのか?イマイチどれ上げたらどんな恩恵あるのか分かり辛いのだが…
2回分氷魔法使えるようだけど、物理が当たらなくて酷い

素早さ2
防御1
83 :眠る [saga]:2019/05/03(金) 01:28:49.84 ID:6VXciuKn0
基礎能力は基礎能力を表示する魔法が使える人に会わないと分かりません

また、恩恵としては
HP...耐久力やバイタリティ向上
MP...魔法を使うエネルギーの要領が拡張される
力...筋力がつく。ダメージにももちろんボーナスが付く
防御...体を守る力やガードの耐久性、盾などがあればそれを扱う技術も上昇する
賢さ...機転が利きやすくなる。魔法の威力も上がる

です。すみません。次から書いておきます
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 01:44:06.39 ID:I4hMRw9p0
分かったありがとう
85 :帰省するのでしばらく書き込めないかもしれません [saga]:2019/05/03(金) 09:46:19.84 ID:6VXciuKn0
素早さを書き忘れていました
素早さ...先制や不意討ちがしやすくなる。命中にも影響する


素早さが2上がった!
防御が1上がった!


黒獅子「里を見て回ってもいいか?」

エルフ少女「良いですよ。みんないい人だから安心して下さいね」

黒獅子「そうか。いろいろありがとう」
86 :帰省するのでしばらく書き込めないかもしれません [saga]:2019/05/03(金) 15:07:23.53 ID:y7i+gIxt0
黒獅子「早速里を見て回りたい所だが」

黒獅子「まずは里の長に挨拶をしよう」

黒獅子「流石に放り出されるようなことはない...よな?」


里はキャンプのような風景だ
テントのようなものが建ち並び、森に囲まれている
空気も清涼で、エルフの文明のゆったりとした雄大さが伺える
87 :帰省するのでしばらく書き込めないかもしれません [saga]:2019/05/03(金) 15:47:30.24 ID:y7i+gIxt0
里長の家にて


里は少し肌寒かったが、ここは篝火のおかげで暖かい
中にはエルフの長がおり、こちらを見ている


黒獅子「失礼します。エルフの少女に保護されました黒獅子といいます」

エルフの長「...何用だ」

黒獅子「里を見て回ろうと思ったので挨拶に来ました」

エルフの長「下1>>」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 23:21:39.70 ID:6bnuGVMbO
そうか、外界と比べれば何もないだろうがゆっくりとされてゆかれよ
89 :帰省しても普通に書き込める [saga]:2019/05/04(土) 12:14:19.81 ID:FkcDxihg0
エルフの長「そうか、外界に比べれば何もないだろうがゆっくりとされてゆかれよ」

黒獅子「お心遣い、感謝します」

黒獅子「あぁ、それと...」

エルフの長「?」

黒獅子「俺は勇者なんですけど、何か困った事とかありませんか?」

エルフの長「>>90
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 13:10:15.17 ID:07UozbWEO
里の高翌齢化
働き手が欲しい
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 18:35:23.33 ID:FkcDxihg0
エルフの長「うむ...」

エルフの長「勇者とはいえ、こんなことを客人に話すべきではないのだが...」

エルフの長「この村では高齢化が深刻だ」

エルフの長「エルフの魔法産業は確かに優れた技術だ」

エルフの長「しかし、高齢化で働き手が居なくなってしまった」

黒獅子「なるほど...」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 18:42:43.50 ID:FkcDxihg0
黒獅子「一応聞いておきますが、外界からの移住というのは」

エルフの長「その様子だと知っているようだが、エルフの者は保守的な者が多い」

エルフの長「厳しいだろうな...」

黒獅子「とりあえず、よそ者である俺が里を観光してきます」

黒獅子「その反応如何で突破口が見えるかもしれませんので!」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 18:54:50.72 ID:FkcDxihg0
黒獅子「あそこにエルフがいる」

黒獅子「この村の観光地について聞いてみよう」

黒獅子「すみません、この村の観光地について知りませんか?」

エルフ「>>94
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 20:47:04.21 ID:IpVDXFpIO
あぁ?なんじゃい若造、この里に観光名所なんぞないぞ!
まったく、ミスリル行商が来ないせいでワシも商売あがったりじゃというのに、代わりになる名産や場所なぞ、
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 22:45:46.94 ID:FkcDxihg0
エルフ「あぁ?なんじゃい若造、この里に観光名所なんぞないぞ!」

黒獅子「まじですか」

エルフ「まったく、ミスリル行商が来ないせいでワシも商売上がったりじゃというのに...」

エルフ「代わりになる名産や場所なぞ...」

黒獅子「ミスリル行商とはなんですか?」

エルフ「なんじゃお主、ミスリルを知らんのか?」

黒獅子「はい」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 22:57:02.04 ID:FkcDxihg0
エルフ「ミスリルというのはな、金属じゃ」

エルフ「鍛えるのが大変難しくてな」

エルフ「しかしながら、衝撃と魔法に強い耐性を持ち、鍛えれば高値で売れる」

エルフ「エルフの者はそれが可能だ。昔はミスリルを掘り出すドワーフの民もやっていたらしいが...」

エルフ「エルフには魔法を応用する適性があったからのう。次第にヤツらの仕事は行商のみになっていった」

エルフ「そのドワーフが最近めっきり来ないのじゃ...働き手が居たとて、これでは意味がない」

黒獅子「ふむ...」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 23:02:57.13 ID:FkcDxihg0
黒獅子「そのミスリルというのは、どれ程頑丈なんです?」

エルフ「そうじゃの...例を示した方が早かろう」

エルフ「何代か前の勇者は生涯に渡ってミスリル装備を愛用したというぞ」

エルフ「しかも、一度も買い換えることなく、寿命で死んだそうじゃ」

エルフ「すごいじゃろ?」

黒獅子「すごい」

エルフ「お主の持つそのオリハルコンと双璧を成すと言われておるぞ」

黒獅子「え?俺オリハルコンなんて持ってませんよ?」

エルフ「え?」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 23:07:56.79 ID:FkcDxihg0
エルフ「その長棒はオリハルコンじゃぞ?」

黒獅子「えっ、これ鉄の棒だって言われましたよ?」

エルフ「外界には鑑定士がおらんのか...?」

黒獅子「これってそんなレアなんですか?」

エルフ「うむ」

黒獅子「まじですか...」

黒獅子「その、先ほどおっしゃった勇者の方もエルフに装備を鍛えてもらったんですか?」

エルフ「そうじゃ。むしろそこからエルフはミスリルを鍛えるようになったのじゃ」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 23:16:40.30 ID:FkcDxihg0
黒獅子「実は俺も勇者なんですよ」

エルフ「...本当か?なんかチャラチャラしてないか?」

黒獅子「まぁ自信はないです。天啓を受けたり神さまを見た訳じゃないので」

エルフ「...ふむ...さてはお主、タダでそのオリハルコンを武器に鍛えてもらうつもりじゃろう」

黒獅子「バレました?」

エルフ「当たり前じゃ愚か者」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 23:26:54.16 ID:FkcDxihg0
エルフ「しかしそうじゃのう...」

エルフ「ならば、ドワーフの所に行きミスリル行商を再開させてくれ」

エルフ「さすれば、お主を勇者と認めてもよかろう」

黒獅子「分かりました。ところで...」

エルフ「なんじゃ」

黒獅子「エルフって、子供をあまり作らないんですか?」

エルフ「その傾向はあるのう。長寿だからそういった意識が薄いのじゃろう」

エルフ「我らが長も悩んでおる」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 23:35:40.69 ID:FkcDxihg0
黒獅子「とりあえず、出発します」

黒獅子「帰ってくる目印のような物はありますか?」

エルフ「ん...ではこのルーンをやろう」

黒獅子「ルーンですか」

エルフ「念じれば里の位置を教えてくれるはずじゃ」

エルフ「後は普通にお守りにもなるが、そっちの効力には期待せんほうがよいぞ」

黒獅子「長にも伝えておいて下さい。きちんと人手不足の解消についても考えていますと」

エルフ「長と話したのか。まぁよいじゃろう」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 23:38:36.03 ID:FkcDxihg0
友好的エルフ少女の家にて


黒獅子「俺はちょっとドワーフの下までお使いに行ってくる」

エルフ少女「分かりました」

黒獅子「やはり君には挨拶をしてから里を出たかったのでね」

エルフ少女「今度は無茶しないで下さいよ?」

黒獅子「要努力。さらばだ!」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 23:57:00.58 ID:FkcDxihg0
林道にて


黒獅子「湿度が高いな...」

黒獅子「軽くもやが出ている...」

黒獅子「ん?前から誰か来るぞ」

黒獅子「すみませーん」

>>103>>104
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 00:27:48.80 ID:EhSLSAA/0
あっ、安価ミスしとるやんけ


林道にて


黒獅子「湿度が高いな...」

黒獅子「軽くもやが出ている...」

黒獅子「ん?前から誰か来るぞ」

黒獅子「すみませーん」

>>105>>106
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 00:31:39.39 ID:YK/a4guDO
魔女
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 01:35:49.93 ID:Parjd8wnO
イーッヒッヒ!お前さんこの湿原に生える魔法キノコを見なかったかい?
あったらレベルアップ薬をただでやろう、男前じゃからな!イーッヒッヒ
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 01:43:13.41 ID:EhSLSAA/0
魔女「イーッヒッヒ!」

黒獅子「!?」

魔女「お前さん、この湿原に生える魔法キノコを見なかったかい?」

黒獅子「魔法...キノコ...?」

魔女「ああ、あったらレベルアップ薬をただでやろう」

魔女「男前じゃからな!イーッヒッヒ!」

黒獅子(この際細かいツッコミは置いておこう)
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 01:45:51.35 ID:XW6j+1OQ0
登場人物の大半がジジババじゃねーか!それはそれで面白いけど
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 01:46:41.48 ID:EhSLSAA/0
黒獅子「いよっ、男前!」

魔女「イーッヒッヒ!そうじゃろうそうじゃろう」

黒獅子「その魔法キノコを見つけるコツとかってありますか?」

魔女「コツ?」

魔女「そうじゃの、>>109
110 :眠る [saga]:2019/05/05(日) 02:05:01.83 ID:EhSLSAA/0
黒獅子「いよっ、男前!」

魔女「イーッヒッヒ!そうじゃろうそうじゃろう」

黒獅子「その魔法キノコを見つけるコツとかってありますか?」

魔女「コツ?」

魔女「そうじゃの、>>111
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 02:08:05.51 ID:XW6j+1OQ0
鼻の利く仲間でも居れば見つかる


112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 02:23:56.50 ID:Parjd8wnO
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 10:21:52.11 ID:EhSLSAA/0
魔女「鼻の利く仲間でも居れば見つかるぞ」

魔女「見たところお主は一人のようじゃがな!イーッヒッヒ!」

黒獅子「鼻には自信がないな...だが!やってみる他あるまい」

黒獅子「いくぞ!ブレイブ・スメル・サーチャー!!」


黒獅子は肺活量にモノを言わせて大量の空気を吸い込んだ


黒獅子「...わからん!」


吐き出す
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 10:26:22.14 ID:EhSLSAA/0
黒獅子「諦めんぞ...」

黒獅子「ブレイブ・ノーズ・サーチャー!!」

魔女「技名変わっとるぞ」

黒獅子「!!」

黒獅子「へっくしょん!」


黒獅子はくしゃみをした
何か余計なものを吸い込んでしまったのだろうか?
しかしながら、そうではなかった


黒獅子「うおっ!?」

魔女「そのくしゃみは!」


くしゃみはカラフルな泡のように可視化され飛び散った
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 10:33:02.93 ID:EhSLSAA/0
魔女「間違いない!そのくしゃみ、魔法キノコの胞子を吸ったから出たのじゃ!」

黒獅子「つまりここら辺に魔法キノコが...?」


黒獅子は風上に歩いていった
すると、見事魔法キノコが見つかった


黒獅子「これですか?」

魔女「おお!これじゃこれじゃ!」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 10:46:00.43 ID:EhSLSAA/0
魔女「では、約束通りレベルアップ薬をただでやろう」

黒獅子「ありがとうございます!」

黒獅子「それでは一気飲み!」


レベルアップ!
黒獅子 聖人のレベルは3になった

基礎能力値ポイントを3獲得!

HP(耐久力やバイタリティが向上)
MP(魔法エネルギー容量拡張)
力(筋肉やダメージにボーナスが入り重い武器を持っても命中がマイナスされない)
防御(体を守る力やガードの耐久性、盾などがあればそれを扱う技術の向上)
素早さ(先制や不意討ちがしやすくなり、命中にも影響する)
賢さ(機転が利きやすくなり、魔法の威力も上がる)

既アップ分:素早さ+2、防御+1


>>117で3ポイントを振り分けて下さい
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 10:58:25.85 ID:eAqlk7f5O
Hp全振り
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 12:54:53.64 ID:EhSLSAA/0
黒獅子のHPが3上がった!


黒獅子「最高の気分だ」

黒獅子「それでは魔女さん、また会えたら」

魔女「あぁ、いつか会うかもな。イーッヒッヒ!」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/05(日) 23:59:01.79 ID:Qdh3eQZB0
黒獅子「お、立て札だ」

黒獅子「なになに...」

黒獅子「どうやらこの先に>>120があるらしい」

黒獅子「行ってみよう」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 00:00:37.13 ID:teSyXsXDO
孤児院
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 00:16:45.89 ID:cen5v+p/0
孤児院にて


黒獅子「ふむ...」


小綺麗な外観をしており、老人ホームを彷彿とさせる


黒獅子「おや、門が開いている」

黒獅子「...入ってもいいってことだよな?」

黒獅子「侵入するぜ」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 00:19:37.97 ID:cen5v+p/0
黒獅子「...」

黒獅子「おや、庭があるな」

黒獅子「まぁ子供にとって運動は重要だからな...」

黒獅子「ん?子供がいるな」


>>123...子供の様子や外見
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 00:30:46.36 ID:6tlWk2Jw0
義手や車いすを使う、身体に不自由のある外見、エルフの薬でも無ければ治せ無さそうな病衰
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 00:47:18.82 ID:cen5v+p/0
欠損孤児「...」


その子供はぼうっとしていて、まるで時が止まっているかのようであった
しかし、その達観したような目を見ているとこう思うのだ
ぼうっとしているのではなく、虚空を注視しているのではないか?
虚空に何かを見いだした。もしくは見いだそうとしているのではないか?


黒獅子「...やあ」

欠損孤児「...キミは、誰かな?」

欠損少年「センセイじゃないよね」

黒獅子「俺は黒獅子聖人。勇者だ」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 00:53:19.02 ID:cen5v+p/0
欠損少年「勇者ってなんだい?義手や義足を造る技師のこと?」

黒獅子「ああ、間違ってはいないかもな」

黒獅子「君の車椅子を造ったのも勇者かもな」

欠損少年「じゃあ、キミはどっちも造れるの?」

黒獅子「...いいや、どっちも造れないよ」

欠損少年「何ができるって言うのさ」

黒獅子「正しいことさ。恐らくは勇者の元々の意義がそれだからね」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 01:01:22.22 ID:cen5v+p/0
欠損孤児「ふうん。よくわからないな」

黒獅子「...そうか」

孤児院職員「...あ、こんな所に居たのか!」

孤児院職員「部屋で安静にしているようにと言ったじゃないか!」

欠損孤児「...」

孤児院職員「エルフが薬を売ってくれないんだ。せめてもう少し生きれば奴らの気持ちも変わるかもしれない」

孤児院職員「分かるね?みんな君に生きて欲しいと思っているんだ」

孤児院職員「そこのあなたは...お客さんですか?」

孤児院職員「後で施設をご案内致しますので少々お待ちください」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 01:06:02.13 ID:cen5v+p/0
すると職員は車椅子を押し、施設の中へと欠損孤児を運ぼうとする


黒獅子「君」

欠損孤児「...」

黒獅子「勇者の説明を分かりやすくしてあげよう」

黒獅子「勇者とは」

黒獅子「君のような子供を救うヤツのことさ!」

欠損孤児「...!」

黒獅子「君の名前は?」

欠損孤児「>>128
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 01:26:20.91 ID:nwAA4Gq6O
カタアシ
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 01:39:15.53 ID:cen5v+p/0
欠損孤児「...カタアシ」

黒獅子「カタアシ...カタアシだな!覚えたぞ!」

黒獅子「ああ、それと職員の人!」

孤児院職員「私ですか?」

黒獅子「はい!ドワーフの民の住む土地ってどこにあるか分かりますか?」

孤児院職員「えー...この近くにある町のはずれの洞窟の奥だったと思います」

黒獅子「ありがとうございます!では!」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 01:44:45.87 ID:cen5v+p/0
本の町にて


黒獅子「どうやらここは本の町らしい」

黒獅子「本屋が沢山あるのかと思ったが、そうではないらしい」

黒獅子「大きな図書館があるようだ」

黒獅子「だからなのか、外に人が居ない。インドア派が多いようだ」
131 :眠る [saga]:2019/05/06(月) 01:59:57.31 ID:cen5v+p/0
大図書館にて


本の匂いが立ち込め、知識が鼻から入ってくるかのような場所だ
天井まで届きそうな本棚がずらりと並ぶ


黒獅子「司書さん」

司書「いかがしましたか?」

黒獅子「子供を作る魔法の載った魔法書ってありますか?」

司書「>>132
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 02:10:28.81 ID:jsPR3wLBo
赤面して本の角アタック
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 02:46:13.79 ID:6qOUQBNB0
台詞なら「あ、あなた一体何を言っているんですか!?///」で
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 21:32:17.01 ID:cen5v+p/0
司書「あ、あなた一体何を言っているんですか!?///」


司書は持っていた本の角で黒獅子を殴る
これが六法全書だったら病院送りだっただろうが、普通の本らしい


黒獅子「へっぶち!」

黒獅子「むむむ...」


そこでようやく自分の発言の問題点に気付く


黒獅子「...あ、すみません」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 21:42:03.93 ID:cen5v+p/0
黒獅子「いやほんとすみません。興奮していまして...」

司書「興奮!?」


すると図書館にいた人々がちらちらと司書を見る
それにより、司書は申し訳なさそうに口をつぐむ


司書「...あなた、読者をおすすめしますよ」

黒獅子「そうですか?」

司書「ふんっ」

黒獅子「拗ねないで下さいよ。本当に知りたいんです」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 21:47:52.85 ID:cen5v+p/0
司書「誰があなたのような変態、相手にするものですか」

司書「...と言いたい所ですが。職務なので致し方ありません、案内しましょう」

黒獅子「本当ですか。ありがとうございます」

司書「職務ですから。えっと、子供を作る魔法は...」

司書「魔法書庫B-99ですね」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 22:16:20.36 ID:cen5v+p/0
黒獅子「...」

司書「...」

黒獅子「え、案内してくれないんですか?」

司書「今、忙しいので」

黒獅子「...えぇ...」


黒獅子はとぼとぼとした足取りで示された場所に向かった


>>138コンマ40以下で図書館が広すぎて迷う
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 22:21:18.75 ID:6tlWk2Jw0
はいさい
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 22:36:21.49 ID:cen5v+p/0
魔法書庫B-99


黒獅子「あったあった」

黒獅子「では読むとしよう...」


サイクル・オブ・リ・バース


この魔法の発動にはMPが100必要である
また、詠唱者が若いほど成功率が高い
過去の資料によれば、十代半ば頃なら間違いなく成功する
実際はその年齢でそれほどのMPを保有する者はほぼ例が無いため
確実な成功は期待しないほうがいいだろう

詠唱者が若いほど成功率が高いのは、詠唱者の状態を『save』
したあと、幼児まで若返らせ『reset』する為である

そこから先は文字が掠れて読めない。相当な古書のようだ
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 22:40:59.31 ID:cen5v+p/0
しかし、一ヶ所だけ読める所があり、そこには

遺伝子を少々変質させるため、似ることはあれど同じ顔になることはない

と書いてある


黒獅子「MP100...」

黒獅子「しかし、エルフは高度な魔術適正を持つと聞く。どうにかなるかも知れないな...」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 22:50:36.46 ID:cen5v+p/0
図書館の広間にて


黒獅子「すみません、貸し出しやってますか?」

司書「...あなたには過ぎた魔法では?」

黒獅子「確かに俺には過ぎた魔法だ」

黒獅子「だが、俺には助けなければならない人がいる。その為に必要なんだ」

司書「その言葉に、嘘偽りはありませんね?」

黒獅子「?ああ」

司書「では貸し出します。返却期限は長めに三ヶ月とします」

黒獅子「ありがとうございます」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 22:55:50.70 ID:cen5v+p/0
町はずれの洞窟にて


黒獅子「...」

黒獅子「入ろう」


中には所々灯りがあり、暗闇に迷うことはなさそうだ
整備された跡があり、洞窟というようかは坑道のようだ


黒獅子「あまり気配がしないな...」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/06(月) 23:01:27.06 ID:cen5v+p/0
黒獅子「おや」


大きな扉があり、その隣の看板には
『ドワーフの民の里』
と書いてある


黒獅子「開けてみよう」


>>144...ドワーフの里の様子
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 23:12:43.93 ID:91EZ4LuCO
ミスリル鉱山で事故が原因不明の事故多発でどうするか困ってる
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/07(火) 00:51:54.94 ID:RNYTgMTm0
その里は、どことなく空気が重かった


ドワーフは人間に比べると小柄な種族のようだ
それでいてニコニコとしていればマスコットのようだったのだが...
みな暗い顔。話を聞いてみよう


黒獅子「失礼します。ちょっとお話を伺って宜しいでしょうか?」

ドワーフ「あ...はい」

黒獅子「なぜこの村はこんなに空気が重いのでしょう?空気の通りが悪いからではありませんよね」

ドワーフ「実は、この村の名産であるミスリル鉱山で原因不明の事故が多発しているんです」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/07(火) 00:56:03.95 ID:RNYTgMTm0
黒獅子「事故って、どんな?」

ドワーフ「それなら、実際に鉱山で働いていたドワーフに話を聞く方が早いでしょう」

ドワーフ「あの赤い屋根の家に住むドワーフなら知っているはずです」

黒獅子「ありがとうございます。では、行ってきますね」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/07(火) 01:01:40.90 ID:RNYTgMTm0
赤い屋根の家にて


黒獅子「もしもし、誰かいらっしゃいますか」

ヘルメットドワーフ「...はあ」

黒獅子「ミスリル鉱山で起きた事故についてお話を聞きたいのですが」

黒獅子「具体的にどんな事が起こったのでしょう?」

ヘルメットドワーフ「>>148
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/07(火) 01:08:47.52 ID:GP4/AMydO
どこから来たのか巨大モグラの魔物が住み着いて暴れるから労災が起きる
今さっきも旅人が1人様子見に行った
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/07(火) 01:16:14.52 ID:RNYTgMTm0
ドワーフ「どこから来たのか巨大モグラの魔物が住み着いて暴れるんだ」

ドワーフ「そのせいで労災が起きる」

黒獅子「ふむ...」

ドワーフ「今さっきも旅人が一人、様子を見に行ったな」

黒獅子「それはミスリル鉱山に行けば居るんだね?」

ドワーフ「ああ」

黒獅子「では向かうとしよう」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/07(火) 01:21:09.68 ID:RNYTgMTm0
ミスリル鉱山の入り口にて


地鳴りの音がする
もしや、先程ここに訪れた旅人が戦っているのか?


黒獅子「坑道は塞がっていてもおかしくはないが...行ってみよう」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/07(火) 01:36:42.96 ID:RNYTgMTm0
黒獅子「ん...?」


道に点々と重りが置いてある
どういうことなのだろうかと思い、重りの一つに歩み寄る
その瞬間、足元が抜け体に浮遊感


黒獅子「おっわぁっ!?」


運良く重りのある足場を掴み、戻ることができた
どうやら、重りのある所以外には落とし穴があるらしい
先に行った旅人がいなければ苦戦を強いられただろう
152 :眠る [saga]:2019/05/07(火) 01:40:52.28 ID:RNYTgMTm0
その後は、順調に坑道を進んだ
だんだん強くなる地鳴りとパラパラと天井から降る土埃が不安を掻き立てる

そして、奥の開けた場所に出た
そこでは旅人と巨大モグラが戦闘をしていた


>>153...旅人の簡単なプロフィール
>>154...旅人の状態
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/07(火) 01:57:00.22 ID:Pg9oS0FdO
fgoのエリちゃん風な見た目の竜娘
家出して武者修行兼なんか偉業達成して親の鼻を明かしてやろうと考えてる

竜尻尾を物珍しさで子供とかにジロジロ見られるのはイラっとするから白ローブマントの中に隠してる
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/07(火) 02:00:50.45 ID:IVy8bHqhO
ほぼ拮抗状態
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/07(火) 02:03:48.01 ID:Pg9oS0FdO
書き忘れたけど炎ブレスが少し使える剣士、名声上げと礼金目当てでモグラに喧嘩売ってる
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/07(火) 20:45:37.50 ID:RNYTgMTm0
竜娘「...!」

巨大モグラ「!」


激しく動く巨体、地響きの根源
そしてその爪による攻撃を受けきる旅人


黒獅子「...助けなければ」

竜娘「助けなくていい!アンタは足手まといよ!」

黒獅子「わ、分かった!分かったから戦いに集中しろ!」
157 :眠る [saga]:2019/05/07(火) 21:17:12.14 ID:RNYTgMTm0
良くみると、彼女は純粋な人間ではないと分かる

竜角が生えているためである
そして時折その持った剣で攻撃を受けきれない時に炎ブレスを吐いたり
体側への攻撃をその白いローブマントよりの尻尾で振り払ったりするからだ


>>158コンマ50以下で竜娘の勝利、51以上で巨大モグラの勝利
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/07(火) 21:23:04.30 ID:zwzOn/5p0
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 20:36:45.64 ID:rlYIJFIy0
竜娘「破ッ!」

巨大モグラ「う、うぐ...」

竜娘「ぶくぶくと太って、良い生涯だったでしょうね」

黒獅子「待ってくれ」


とどめを刺そうとする竜娘を黒獅子が制止する
彼女は不機嫌そうに答える


竜娘「なんで?こいつは沢山のドワーフの民を傷つけたのよ?」

黒獅子「理由ってもんがあるだろう。だから少し待ってくれ」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 20:45:28.95 ID:rlYIJFIy0
巨大モグラ「そ、そうなのだ...話を聞いてはくれないか」

黒獅子「...」

竜娘「チッ」


黒獅子は巨大モグラに歩み寄る


巨大モグラ「実は、この鉱山にあるミスリルが肌に合うのだ」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 21:06:10.46 ID:rlYIJFIy0
黒獅子「肌に合う?」

巨大モグラ「我々モグラは太陽の下で生きる事はかなわない」

巨大モグラ「それは太陽のエネルギーで死んでしまうからだ」

巨大モグラ「しかしミスリルからは太陽の反対、月のエネルギーが放射されている」

巨大モグラ「ここでなら私は快適に暮らせると気付いたのだ」

巨大モグラ「ある日運動していたら近くにあるドワーフの坑道で崩落を起こしてしまった」

巨大モグラ「それが原因でドワーフと敵対し、こうなったのだ」

黒獅子「そうか...ならばドワーフに詫びてこい。話も聞いてもらえぬようなら俺が努力する」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 21:47:52.16 ID:rlYIJFIy0
黒獅子「いや、村長を呼んでこよう。うむ、それがいい」

竜娘「...ッ!」

竜娘「待ちなさい」

黒獅子「なんです」

竜娘「アンタを村長の所に行かせる訳にはいかないわ」

黒獅子「そりゃまたどうして」

竜娘「私にはやるべきことがある。その為に名声と金が必要」

竜娘「ここで円満解決したら私に報酬は支払われない」

竜娘「報酬が支払われたとて、名声は手に入らない」

黒獅子「人聞きの悪い言い方をするのであれば、悪でない者を殺して金にしようという訳だ」

竜娘「ええ。それでも構わない」

竜娘「____アンタを切り捨てればね」


竜娘は剣を抜き、独特のフォームで構える
その目には覚悟と残忍さが感じられた
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 21:57:35.92 ID:rlYIJFIy0
黒獅子「やめてくれ」

竜娘「嫌よ」

黒獅子「ミスリルは金になるぞ」

竜娘「命乞い?」

黒獅子「そうだ。それに、良い装備になる」

竜娘「ミスリルの装備への加工は不可能よ。デタラメを言わないことね」

黒獅子「できる。ドワーフとエルフにならできる」

黒獅子「しかもエルフは腕が立つ」

黒獅子「もともとはドワーフがエルフの所に行商に行ってたんだが、今回の一件で途絶えてた」

黒獅子「それを復活させる為、ここにやってきたのだ。エルフの里を知っているのは俺だけだ」

黒獅子「そこに案内してやると言ったらうまい話だと思うがどうかね?」

竜娘「>>164
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/08(水) 22:08:57.54 ID:yoRrLLc1O
こんな言葉を知ってるかしら、うまい話には裏がある
・・・アンタが嘘をついてるとも限らない何か担保になるものでも里まで預からせてもらう
約束通りなら返してやる、それで取引どう?
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 22:28:42.39 ID:rlYIJFIy0
竜娘「こんな言葉を知ってるかしら」

竜娘「『うまい話には裏がある』」

黒獅子「うぅむ」

竜娘「...アンタが嘘をついてるとも限らないわ」

竜娘「何か担保になるものでも里まで預からせてもらう」

竜娘「もちろん、約束通りなら返してやる、それで取引どう?」

黒獅子「よし、それでいくとしようか...担保だな」

黒獅子「この棒で如何かな?」

竜娘「ナメてんの?...ってこれ、まさか」

黒獅子「オリハルコンの棒だ。なんで分かるんだ?」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 22:37:06.98 ID:rlYIJFIy0
竜娘「竜族はオリハルコンに強い憧れがあるわ」

黒獅子「そうなのか?」

竜娘「理由までは分からないけど、憧れている者は多いわ」

黒獅子「それで十分だろう?」

竜娘「こんなもの預けられると、こっちもプレッシャーよ」

黒獅子「ははは」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 22:40:37.26 ID:rlYIJFIy0
〜そして〜


ドワーフの長「して、どうしたのじゃ」

巨大モグラ「すみませんでした。かくかくしかじかでございまして」

ドワーフの長「...ふむ」

ドワーフの長「ならお主、ミスリル発掘をして働いてもらおうかの?」

巨大モグラ「それでいいんですか?」

ドワーフの長「それがベストじゃ。むやみに誰かを苦しめるのはドワーフの趣味じゃありゃせんよ」

巨大モグラ「ありがとうございます!」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 22:46:52.24 ID:rlYIJFIy0
ドワーフの長「そこの竜娘、礼金じゃ」

竜娘「...ひぃ、ふぅ、みぃ...ありがとうございます」

ドワーフの長「それとそこの男前、給料が届いておるぞ」

黒獅子「あぁ、久しぶりですね。ありがとうございます」

竜娘「...給料?誰かに雇われてるの?」

黒獅子「プロデューサーがいるんですよね」

竜娘「プロデューサー?アンタ、タレントなの?」

黒獅子「アイドルだ」

竜娘「あー...だからそんな性格なんだ」

黒獅子「プロデューサーがな、アイドルとして勇者をやれと王様から仕事を取ってきた」

竜娘「勇者!?」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 22:51:35.51 ID:rlYIJFIy0
竜娘(だからオリハルコン棒なんて持ってるのね...)

黒獅子「少しミスリル貰っていっていいですか?」

ドワーフの長「図々しい奴じゃの...許可しよう」


黒獅子と竜娘はミスリルを手に入れた


黒獅子「...里に戻るか」

竜娘「そうね」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 23:00:00.73 ID:rlYIJFIy0
それから町を出てルーンを使い、まっすぐエルフの里に向かった

道中、戦闘もあったが竜娘が難なく突破
日も暮れてきて、このまま女性と野宿するのかと思ったがギリギリ里に到着


竜娘「ここがエルフの里ね...」

竜娘「オリハルコン棒は返すわ」

黒獅子「あとは技師のエルフに報告するだけだ」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/05/08(水) 23:08:34.81 ID:rlYIJFIy0
エルフ「なんか増えてないか?」

竜娘「あー...あはは」

黒獅子「ついでに竜娘の分もやってはいただけませんか?」

エルフ「ミスリル行商も再開したことだし、ええじゃろ」

エルフ「で、お主、オリハルコン棒をどの武器にするんじゃ?」

黒獅子「>>172
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