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【安価・コンマ】孕ませハーレム子孫繁栄!

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549 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/28(日) 20:48:02.66 ID:MKZr6Rnto
>>548
モバマススレの方で不人気ぶん投げてるの見えてるぞ
お前が早耶Pだろ
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/28(日) 21:54:27.34 ID:Mv/DaLFa0
お金を稼ぐための仕事を探す
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/28(日) 22:48:10.07 ID:jayxiFFB0
あと早耶Pは主人公ヒロイン問わず外道キャラにする安価を良く出すな
552 :オパビー ◆En71pCZieY [saga]:2019/07/28(日) 22:52:02.80 ID:NbSbh3jY0
店員「ここは…………人の傷を治す物、人の食を彩る物、それらを生成する種を扱っている店………」


 おっさんは容姿に負けない渋い声で言った。


店員「どんぐり薬局へようこそ…………」


 店員はゆっくりとお辞儀をしながら、そう言った。
 1960年代の殺し屋のようなおっさんと小学生が通ってそうな店名にギャップがあったため少し吹き出しそうになったが、なんとか堪えた俺は商品の陳列を見る事にした。
 どうやら薬や香辛料の類があらかた揃っているようだ。
 緑色の雑草のような吊るされた草、ランプのような物に入れられ常に燃え盛っている薔薇、草が身体花が頭に見える人のようなシルエットを形作っている根は普通の逆マンドラゴラのような植物、ばくばくと明らかにやばそうな音を立てながら口を開閉させこちらに威嚇してくる生き物のようにうごめく赤地に白い水玉柄の植物。
 ちょくちょくどこかで見たような植物もあった。
 しかし、名称も効果も何も書かれていないためどうすればいいのか何一つ分からない。
 俺が謎植物やその種を見て回っていると、店員が話しかけてきた。


店員「お客様……………お困りで…………?」


俺「ああ。全然効果が分からん」


店員「では……効果をお申し付けください…………ここには大抵の薬の原材料はありますので…………」


 大抵の薬、か………
 絶対ヤバいドラッグとかも置いてあるんだろうなぁ。

 どんな薬を探すか。
 >>下3つの中からコンマ最大。
 値段は>>下4のコンマ下2桁×銀貨
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/28(日) 22:53:17.56 ID:DNh/6c/I0
熱さまし
554 :オパビー ◆En71pCZieY [saga]:2019/07/28(日) 22:53:23.18 ID:NbSbh3jY0
 誰じゃいヒロイン早耶Pって。
 安価下。
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/28(日) 22:57:09.10 ID:2JV7Lar+0
万能治療薬
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/28(日) 22:57:22.76 ID:DNh/6c/I0
速報を荒らしてる奴の名前
早耶(モバマスのキャラの名前)をオリジナル安価で登場させたりキャラを外道にしたり欠損淫紋キャラを出したりするやつ
安価下
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/28(日) 23:01:24.66 ID:BwDysF7DO
一時的に身体能力を上げるドーピング薬
558 :オパビー ◆En71pCZieY [saga]:2019/07/28(日) 23:33:38.34 ID:NbSbh3jY0
 >>556なるほど。
 わかったで。
 値段コンマ下。
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/28(日) 23:34:45.81 ID:2JV7Lar+0
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/28(日) 23:39:38.16 ID:tZ+IJSizo
水 面 に 落 ち る ナ イ ス ダ マ
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/28(日) 23:40:29.99 ID:tZ+IJSizo
ごめん誤爆
562 :オパビー ◆En71pCZieY [saga]:2019/07/29(月) 00:01:24.05 ID:dFyF/pYf0
俺「そうだな………例えば、一時的に身体能力を上げたりする薬はあるか? あくまで安全にな安全に」


店員「そうだな…………ちょっと…………………待っててくれ……………」


 俺がそう聞くと、店員は店の中をしばらくウロウロし、3つほどの瓶を抱えてカウンターに戻ってきた。


店員「これが………その薬の材料だ…………回数にもよるが………規定の量通りに使えば…………十回分で……………金貨8枚と……………銀貨1枚だ」


俺「たっかいなぁ…………まあそんなもんか………………」


 俺は自分の予算を考えた。
 残り金貨14枚と銀貨5枚。
 いまここでこの薬を買ってもいいが、所持金がまたごっそり減ることになる。
 時間的にあと一つだけ別の薬が見れそうだ。
 参考としてあと一つぐらいは聞いておいてもいいだろう。
 それから買うかどうかを決めてみよう。


 どんな薬を探すか。
 >>下3つの中からコンマ最大。
 値段は>>下4のコンマ下2桁×銀貨
563 :オパビー ◆En71pCZieY [saga]:2019/07/29(月) 00:03:03.95 ID:dFyF/pYf0
 >>560
 ナイスダマも誤爆。
 安価下。
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/07/29(月) 00:12:49.31 ID:JCd/FiP70
誰でも即堕ちする媚薬
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/29(月) 00:13:16.35 ID:gM0zc1TE0
万能治療薬
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/29(月) 00:15:33.86 ID:tWSfBXF5O
自我を抑制して人間を人形にする薬
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/29(月) 00:17:32.38 ID:CSl4GXoDO
仙豆みたいな一粒で空腹を押さえられるような栄養薬
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/29(月) 00:36:01.48 ID:JCd/FiP70
\(^o^)/
569 :オパビー ◆En71pCZieY [saga]:2019/08/04(日) 09:57:13.73 ID:Dnv3Kver0
 生存報告やで。
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/04(日) 10:57:00.89 ID:aLkbXkhSo
うい
571 :オパビー♯寿限無 [saga]:2019/08/18(日) 13:28:38.08 ID:O27jOKZf0
 ちゃんと生きとるで。
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/18(日) 13:30:37.73 ID:szmgzZC+0

再開いつまでも待ってる
573 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/18(日) 13:31:25.23 ID:O27jOKZf0
 何でシャープ貫通したん?
 バレたから今後はこれで行くで。
574 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/18(日) 13:32:38.75 ID:O27jOKZf0
 >>572ありがたやで。
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/18(日) 13:59:33.60 ID:I8w0/AVmo
(全角は酉にならんのでは…とにかく報告ありがとう)
576 : ◆En71pCZieY [sage]:2019/08/18(日) 21:11:41.60 ID:uBhuILZzO
半角#寿限無


更新まだ〜?
 ☆ チン マチクタビレタ〜
     マチクタビレタ〜
☆ チン  〃 ∧_∧
 ヽ___\(\・∀・)
  \_/ ⊂ ⊂_)
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
 | 愛媛みかん |/
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
577 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/18(日) 22:53:02.81 ID:xAcYAMdZ0
 すまーん。
578 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/22(木) 22:34:14.63 ID:3DCUT/1u0
 すまん、主人公の初対面の奴に対するしゃべり方を敬語にするで。
 一応社会人やし。


俺「うーん…………よくわかんねぇな………」


 俺が不思議な植物達を見ながらそう悩んでいると、見かねたように店員が話しかけてきた。


店員「どうしても選べないと言うのなら…………私がお客様にぴったりの物をお選びしましょう…………」


俺「うーん。じゃあ、おまかせします」


 店員は先ほどのようにいくらか店内をウロウロすると、また瓶や鉢植えを抱えて戻ってきた。
579 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/22(木) 22:42:15.83 ID:3DCUT/1u0
店員「これは……………服用すると感覚器官はそのまま………生命を維持する為の器官以外の筋肉の力が完全に抜け………自我も薄くなる薬だ…………量によって効果時間は変わり…………合計三時間分で……………金貨3枚と……………銀貨8枚だ…………」

俺「うーーーん…………」

 説明を聞く限り、人を人形のようにする薬のようだ。
 しかし金貨三枚…………さっきのドーピング薬よりは安いが、高い事は高い。
 俺は悩んだ。
 どっちも買うか、どちらか一方を買うか、どっちも買わないか。
 なるべく所持金は維持しておきたい、だが…………
 どうしたもんか(もう他の商品は見れない。買うか買わざるか)>>安価下
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 22:55:34.89 ID:f2fqQRak0
人形にする薬を買おう
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/08/22(木) 23:24:39.47 ID:3DCUT/1u0
 俺は少し考え、より有用そうな方を購入した。


俺「この脱力する薬をください」


店員「あいよ……………」


 店員は俺がそう言い金を払うと、それを受け取り、材料を調合した。
 薬を調合する工程はよくわからず、途中フラスコやらすり鉢やらも使っていた気がするが、気づけば粉薬は完成していた。


 残り所持金:金貨9枚、銀貨7枚。(97000円)


俺「じゃあ、ありがとうございました」


店員「ああ………………またいつか……………会えれば、な………………」


 俺は薬を受け取ると、店員に挨拶をいいその店を後にした。
 路地裏を抜けると、少し空気が冷たくなっていることに気づいた。
 空はいつの間にか雲に覆われ、今にも雨が降りそうな湿った匂いがする。


俺「まじか…………シスターたしか今日キノコ狩りに行くとか言ってなかったっけ? 大丈夫かあ…………?」


 俺は朝食に間に合うために急いで孤児院に戻る事にした。


 ◆◇◆◇◆


 森の中コンマ。
 50以下でモンスター遭遇、51以上で何事もなく。
 ゾロ目の場合それ以外のイベント。
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 23:29:13.87 ID:fqhYtmIa0
583 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/23(金) 12:17:58.61 ID:FPgtyvVB0
 ◆◇◆◇◆


 どうやら俺は運が良いらしく、モンスターに会うことは無かった。
 まあ会わないのが一番だ。
 俺が孤児院に戻ってきたころ、ちょうど朝食を知らせる鐘が鳴り、俺は食卓についた。
 ギリギリセーフだ。


フィー「朝いなかった……………」


俺「ああ。ちょっと用事があってな」


 指輪はサプライズだ。
 フィーには渡すときまで秘密にしておこう。


サーリア「今日は春野菜炒めにしたよー!」


 サーリアが満面の笑みで蔓を操り食卓に食事を並べた。
 春野菜炒めはやけにカラフルだが、特に食べることに抵抗は起きない。
 むしろ今すぐにでも食べたいほど良い香りのする湯気を放っている。

 食事が全て並べられ、シスターがみんなを見回す。


シスター「では、みなさん。今日も世界の恵みに感謝して…………いただきます」


みんな「「「「「「「いただきまーす!」」」」」」」


 今朝も元気いっぱい、孤児院は普段通り朝を迎えたのだった。
 …………と言いたいところだが、少し気になる事がある。


ミシュラ「あ………じゃ、ろ、ローガ……………あーん…………」


ローガ「お、おう……………あーん…………」


ミシュラ「……………」


ローガ「………………」


 なんだかローガとミシュラの様子がおかしいのだ。
 地味にイチャイチャしてはいるのだが、何だかいつもと違い、二人の間に謎の距離を感じる。
 それに、ミシュラ。
 彼女は見た目からして変わっていた。
 昨日まで深く被っていたフードはもうしておらず、紫色のストレートが惜しみなく外気にさらされている。
 それに、昨日まで無かった大きな巻き角が頭の上に二本生えている。
 フードの下にそんな膨らみは感じられ無かったから、もしかしたら昨日今日で生えたものなのか?
 それに、小さな蝙蝠のような翼も生えており、ローガにあーんするごとにぱたたたっ、と羽ばたいている。
 態度、見た目と明らかに昨日とは違っているのだが、なぜか誰も指摘しない。
 俺と同じようにただ聞き辛いだけなのかも知れないが。

 二人に話しかける?(話しかける時は内容も)>>安価下
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/23(金) 12:23:33.14 ID:1P2OesNDO
話す

何か二人ともギクシャクしているがどうしたか?
585 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/24(土) 17:00:59.55 ID:3ii1uHkT0
俺「なんか二人ともさっきからギクシャクしてるが、どうかしたのか?」


 俺は思い切りそう聞いてみた。
 すると二人は目に見えて動揺し、互いに目を合わせ一瞬で赤面した後ばっと顔をそらした。
 ここまでシンクロ率百パーセント。
 そのシンクロ率から仲が悪くなった訳では絶対に無いと見て取れる。


サーリア「そうそう。なんか私も気になってました。二人ともどうしたの?」


シェリー「なんかあったんでしょ? うりうり」


ルーシェ「……………! …………………!」キラキラ


 サーリアは蔦で器用に頭上で「?」を作り、実は色恋沙汰には敏感と言うことが分かったメガネっ娘のシェリーはうりうりと二人を冷やかし、ルーシェは目を大きくしてキラキラしている。


フィー「どうしたの……………?」


俺「さあ?」


 俺達がそう二人の異様な様子に不思議がっていると、シスターが落ち着き払った様子で俺達に言った。


シスター「ほら、みんな止めなさい。二人とも嫌がっているでしょう?」


 シスターがそう言うと、冷やかし組はしぶしぶと二人から引き下がった。
 恐らく、ここで長いこと子ども達を見ているシスターは二人の何かを知っている、もしくは二人の様子から何か察しているのだろう。
 どのみち、あのシスターが注意することだから、これ以上踏み込む必要はない。
 特に俺が無理に詮索したら殺されるだろう。
 まあ、何があったかは気になるが、そこら辺は二人の恋舵にまかせよう。


 ◆◇◆◇◆
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/08/24(土) 17:12:50.24 ID:/DkzDWd70
 ◆◇◆◇◆


シスター「では。これから昨日話した通りキノコ狩りを初めます。きちんと教えた通り真っ赤なキノコ、鮮やかな色のキノコだけは取らないでくださいね」


みんな「「「「「「はーい!」」」」」」


 シスターがそう子ども達に言い、子ども達も元気に応える。
 現在地は町とは反対の森。
 植生が豊富で、また食用の植物なども多量に生えているため時々サーリアなどはここらの食物を収穫し町に売りに行っているらしい。
 因みに、今日採るキノコは数日分のシチュー用らしい。
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/08/24(土) 22:03:59.74 ID:oyuHN+1N0
 俺は大人の男なので、みんなが採った分のキノコは全部俺の背中の籠に入れることになっている。
 まあ力仕事は全体的に俺の仕事だな。
 一応俺は労働という事になっているから、それ相応の働きはしないとな。
 子供達は食べれそうなキノコを見つけてはサーリアに有毒無毒の判断をしてもらっている。


シェリー「これは?」


サーリア「マッシェレイメ。食用だね」


フィー「………ん」


サーリア「あ、フィーちゃん残念。これはシチミミサキっていう毒キノコだよ」


ローガ「…お、おう。サーリア。これは?」


サーリア「これは食べれるオウリョクガサ。野菜みたいで美味しいよ!」


フィー「…………ん?」


サーリア「あー…色は鮮やかじゃ無いけど、これはグリリガサ。毒だねー」


ルーシェ「……! ………………!」


サーリア「これはシオサイキノコ。塩っぱくて御御御付けでは塩の代わりにもなるんだよ」


フィー「……………」


サーリア「えっと………モモギリコっていう………毒キノコかな」


ミシュラ「これ綺麗だけど……もしかして毒?」


サーリア「ううん。ミシュラちゃんよく見つけたね! これニジイロダケって言って、とっっっっても美味しいんだよ!」


フィー「………………」


サーリア「チャドクガサ………」


フィー「………ぐすっ……! ひぐっ………!」


サーリア「フィーちゃんっ!? 元気出してっ!」


 どうやらフィーがまだ一つも採れていないようで、泣き出してしまった。
 フィーに対してナカダの行動>>安価下。
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/24(土) 22:07:29.40 ID:ZIqjrkl50
前世での知識を参考にキノコがありそうな場所をアドバイス
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/08/25(日) 16:08:03.47 ID:8BWlAUOs0
俺「フィー」


フィー「ぐす……ナカダさん………………」


 俺はフィーの頭をぽんぽんと撫で、慰めた。


俺「そんな落ち込む必要は無いよ。見つかるかわからないけど、一緒に探そう」


フィー「ううぅ……………ナカダさぁん……………!」


 それから俺は地球にいた頃の記憶を必死に思い出し、フィーと一緒にキノコが生えてそうな場所を探しまくった。
 フィーはさっきまで泣いていたのが嘘のように笑顔で俺とキノコ狩りを楽しんだ。
 そうして帰る時間になる頃には…………


フィー「やった……………! 五個も………………!」


 フィーがキノコを抱えてぴょんぴょんと跳ねる。
 ほかの子に比べては少ないが、五個も採れたのだ。


俺「よくやったな!」


フィー「そんな…………ナカダさんのおかげ……………」


 そうやって顔を赤らめ、フィーは恥ずかしそうにそっぽを向いた。
 はは……………かわいいなぁ。


シスター「ではみなさん。小雨も降って来たことですし、そろそろ帰りましょう」


 シスターエクレアがみんなにそう呼びかけ、帰る準備をしていた時だった。


ミシュラ「あれ…………シェリーは?」


シスター「えっ?」


 ミシュラのその言葉に、みんなが辺りを見回した。
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/08/25(日) 19:51:52.01 ID:8BWlAUOs0
 シスター、俺、フィー、ミシュラ、ローガ、サーリア、ルーシェ…………
 マジか。
 あのムチムチメガネっ娘のシェリーがいない。
 シスターが目を見開き絶句する。


シスター「そんな……………シェリーちゃん! シェリーちゃんっ!?」


 小雨が少し強くなっており、辺りには霧が立ちこめているため、視界も悪い。


シスター「みんな、探して!」


みんな「「「「「うん!」」」」」


俺「はい!」


 ◆◇◆◇◆
591 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/25(日) 20:05:10.77 ID:8BWlAUOs0
 ◆◇◆◇◆


俺「おーい! シェーーーリーーーーー!」


フィー「シェリーちゃん………」


 これ以上迷子になるわけにも行かないため、グループを分けた。
 俺が今フィーと一緒にいるのは別に俺が志望したわけじゃないぞ。
 フィーがどうしてもとだだをこねたからだ。
 そんなに俺がいいか…………
 あのニャンガルキャットの一件もあるだろうが、グループ分けの時シスターが凄い嫌そうな顔をしていたぞ。


俺「いないな………シスター。こっちにはいな………………」


 俺は振り返り、シスターにそう呼びかけようとした。
 しかし、俺は言葉を詰まらせた。
 シスターがいない。


俺「フィ、フィー。シスターは?」


フィー「………………? …………………あれ?」


 とてつもなく嫌な予感がした。
 雨足はさっきよりも強くなり、サアアアアアア………と音を立てている。
 とてつもなく嫌な予感が頭をよぎる。
 …………まさかはぐれたのでは?
 俺は叫び、シスターや他の子達の名を呼んだ。
 何度も、何度も。



 …………しかし、誰も来なかった。

 無情にも、雨は更に強くなっきた……………


 ◆◇◆◇◆
592 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/25(日) 20:15:30.99 ID:8BWlAUOs0
 ◆◇◆◇◆


 その頃、シスターエクレア側。


シェリー「しすたあああああっ!」


シスター「ああよかったシェリーちゃん……………!」


 心細かったシェリーがシスターに泣きながら抱きつく。


ローガ「ったく。手間かけさせやがって……………大丈夫だったか?」


ミシュラ「よかったぁ…………」


サーリア「もう。だから離れないでって言ったのに」


ルーシェ「………………! …………………!」


 シスターがシェリーの頭を撫でる。


シスター「さあ。では帰りましょう。雨もそろそろ強くなって来ましたし。今夜はキノコパーティーですしね」


 シスターはみんなににっこりと微笑みかける。


みんな「「「「わーい!」」」」


シスター「ナカダさん。シェリーの最後のキノコをカゴに入れておいてください」


 シスターはそう言い、シェリーが最後に見つけたキノコをしまおうとした。
 しかし、しまえなかった。


シスター「………………あれ?」


 サーリアが辺りを見渡し、シスターに告げる。


サーリア「大変ですシスター。今度はナカダさんとフィーがいません」


 シスターが再び絶望したのと、雨が突然土砂降りに移行したのはほぼ同時だった。


 ◆◇◆◇◆
593 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/25(日) 20:28:31.91 ID:8BWlAUOs0
 ◆◇◆◇◆


俺「はぁ………………はぁ………………」


フィー「ひぃ…………ふぅ………………」


 俺達はびしょ濡れのまま洞穴の床にへたり込んだ。
 ああ、最悪だっ。


俺「急に土砂降りになるなんて聞いてねぇよ……………それにしても良いところに洞穴があったな。…………さみっ。フィーちゃん大丈夫?」


 俺はフィーの方を向いた。
 フィーはカチカチと歯を鳴らしながら小さく「寒い………」とつぶやいた。


俺「マズいな……………」


 フィーは小さい。
 それゆえ体温が奪われるのも早いのだろう。
 それに、洞穴は涼しく、フィーの衣服はびしょ濡れだ。
 どうにかして暖をとらなければ、フィーだけじゃなく俺も低体温症になってしまう。


 装備:左右ブラックジャック、革の鎧(支給品)、サークルシールド(支給品)
 所持金:金貨9枚、銀貨7枚。(97000円)
 所持品:サーリア特性傷薬(支給品)、華麗粉(三回分)、マリオネットメディスン(人形になる薬)(残り三時間分)、服(濡れ)、カゴ、大量の食用キノコ


 まずどうする?>>安価下
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 20:35:47.73 ID:f2bq0iFN0
フィーを抱えながら燃えそうなものを探す
595 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/25(日) 20:51:49.34 ID:8BWlAUOs0
俺「フィーちゃん。こっちおいで」


フィー「え…………?」


 俺は震えるフィーを手招きして膝の上に抱きかかえた。


フィー「ふええ……………///」


俺「ああ逃げないで。こうしないと身体が冷えて風邪ひいちゃうから」


フィー「あう………………」


 ふふ、俺の脂肪は伊達じゃないっ。
 これでフィーの暖は応急処置としてはとれた。
 しかし、俺が寒い。
 一応フィーは暖かいのだが、身体が小さいため俺を温めるにはいたらない。
 俺は火をおこそうと考えた。
 火をおこすために必要なのは乾いた木だ。
 一応カゴがそれにあたるが、これを壊すのはちょっと…………
 一部だけでも削れば着火の際の火付け役には役立ちそうなため、着火時には使わせてもらう。
 カゴを燃やすのは最終手段として、他の道具になる木材も無いものか………
 俺は洞穴内を見回した。

 洞穴にあったもの>>安価下1〜3(コンマ21〜99で無事発見、それ以外の場合見つからず)
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 21:06:39.96 ID:n1c5qhgF0
ナニカの骨
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 21:09:27.04 ID:qfNBWrxOo
油の感じの臭いのするスライム
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 21:11:06.98 ID:TCYgv0Xdo
白骨死体(+死体が生前着てたであろう服)
599 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/25(日) 23:08:35.07 ID:mJtJ+gqK0
 とりあえず洞穴にあるのは………
 何かの動物の骨、それに、人間の骨だ。
 なんでこんなに骨ばっかり…………


フィー「ほね…………」


 俺は骸骨が服を着ている事に気づき、それを観察した。
 普通の庶民が着るような服。しかし、乾いている。
 とりあえず俺はその骸骨の服を剥ぎ、フィーに着るように言った。


フィー「え、こ、ここで着替えるんですか…………?」


俺「俺はいいよ。とりあえず脂肪があるし。後ろ向いているから早くその濡れた服を脱いで」


フィー「はい………………見ないでくださいね……………」


 見ないって。
 フィーが着替えている間に俺も濡れた服を脱ぎ、出っ張った岩にかけておく。


フィー「………………いいよ」

 フィーがそういったので後ろを向くと、だぼだぼの服を着たためかいろいろと見えそうなフィーがいた。
 本人は全く危なくないと思っているらしいが、なるべく見ないようにしよう。
 俺は火をおこすためになるべくまっすぐで使いやすそうな何かの骨を一本借り、土砂降りの中三十秒でそこら辺の濡れた枝を仕方なく拾い集め、カゴを一部削って着火材を作った。
 俺の行動を不思議に思うフィーを横目に、俺は火を着ける準備を始めた。

 火付けコンマ下二桁>>下
 コンマ下二桁×分
 ぞろ目の場合奇跡が起きて秒で着く。
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 23:10:23.32 ID:6MF8S5GSO
オラァ!
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 23:12:48.48 ID:45063ntk0
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 00:11:05.53 ID:UK0HQ2w70
30分ちょいで火が付くとか相当有能
603 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/26(月) 01:03:04.56 ID:pRYWMk6L0
 まあ一時間よりはええな。
 あのナ○Dは5分らしいで。


 ◆◇◆◇◆


俺「よし…………! つけつけ……………っしゃ!」


 ボォッ!


フィー「やった…………!」


 カゴをなるべく壊さないように削った竹くずにようやく火が付いた。
 俺はそこに枯れ葉と湿った木を慎重に入れ火を大きくする。


俺「ふう……………暖かいな……………これで、とりあえずは何とかなるだろ」


フィー「ほわぁ………………」


 フィーが俺の膝の上で火に手を伸ばす。
 身体が小さいからこんな火でもキャンプファイヤー並みに感じるんだろうな。
 とりあえず安定した洞穴内。
 木に含まれた水分が蒸発し、水蒸気が洞穴内に満ち、サウナのようにとても暖かい。
 これからどうするか…………
 俺は外を見た。
 相変わらずの土砂降りで、外にでられそうにはない。
 空が暗くなっているのが見えるため、どうやら雲の上で日が落ちてきたようだ。


 どうする?>>安価下
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 01:17:46.38 ID:CXv0UOvvo
キノコを食べて体力回復
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 01:18:15.79 ID:CXv0UOvvo
あ、焼いて食べて
606 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/26(月) 09:35:55.98 ID:pRYWMk6L0
俺「とりあえずフィーちゃん。キノコ食べようか」


フィー「ん…………」


 俺はカゴから安そうなキノコを取り出し、ちぎって木の枝に焼き串のように連ならせて刺して火にかけた。
 それを数本作り、とりあえず体力を回復するには十分と思える量を準備した。
 しばらくするとかぐわしい香りがしてきたので、串を取り二人ではむ。
 調味料が無いのが残念だが、無いにしてはうまい。
 キノコそのものの旨味や、溢れ出るジューシーな汁がおいしい。


フィー「はふ………はふはふ…………んぉぃしぃ…………❤」


 フィーも美味しそうにキノコを口いっぱいに頬張っている。
607 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/26(月) 10:22:29.89 ID:pRYWMk6L0
 キノコを食べ終わった後、俺はまたフィーを抱え火の前で暖を取った。
 時おり湿った枝を放り込み、火力を維持する。
 そうして話題もなくしばらく沈黙の時が流れた。


フィー「…………………ナカダさん…………………」


俺「ん、なに?」


 火の前でぼーっとしていると、突然、フィーが話しかけてきた。
 その声は、どこか寂しそうだった。


フィー「私……………ナカダさんに隠してること、あります………………」


俺「うん?」


 フィーは自分を抱えている俺の腕を抱きしめた。


フィー「いつもはシスターがいるけど……………今二人っきりだから、話します……………」


俺「うーん…………いや、別に秘密なんて人それぞれだから俺は気にしないし…………っていうかなんで俺?」


 俺がそう聞くと、フィーは俺の太い腕をさすった。


フィー「ナカダさんが、助けてくれたから……………優しいから……………信じれるから、話すんです」


俺「ああ…………うん。いいよ」


 その何かの覚悟を決めたようなフィーの言葉に、俺は頷いた。


フィー「シスターから…………私は病気だって聞いてますよね…………」


 俺は頷く。
 確か不定期に体温が高くなる病気で、手の甲と下腹部にある紋章で症状を抑制してると言っていたな。



フィー「あれ………ウソなんです」


俺「…………………」


 フィーは苦しそうに続ける。


フィー「この紋章も……………熱を抑えるものなんかじゃない…………あの熱は……………この紋章のせいで…………はぁ……………っ、はぁ…………!」


俺「フィーちゃん、辛かったら言わなくても…………」


 奴隷、紋章、熱。
 これだけのワードが揃えば、ラノベを読んでいる物ならいやでも察する。
 フィーは苦しそうに息をしながら、俺の制止も聞かずに言い切った。


フィー「これは……………淫紋………はぁ…………私を、不定期に発情させるための…………淫紋、なんです……………」


 涙を流しながら、思い出したくもないであろう過去を幻視しながら、フィーは俺にそう打ち明けた。
 なぜ俺に?
 どうして今?
 なんにせよ、フィーがその秘密を打ち明ける人物を俺に決めたことは事実だ。
 恐らく孤児院ではシスター以外は知らないだろう。


 どうする?>>安価下
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 11:52:11.27 ID:GJwGfuep0
どんな秘密があったってフィーのことは嫌いにならないこと、シスターと同じくらい自分のことを信頼してくれていることを嬉しいことを伝える
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/08/26(月) 13:07:53.15 ID:pRYWMk6L0
俺「とりあえず気を落ち着かせて。大丈夫、大丈夫……」


 俺がそういうと、フィーはゆっくりと呼吸を整えていった。


フィー「これで………私のこと………嫌いになりましたよね……?」


 フィーがそう聞いてくる。
 俺は首を振る。


俺「いや。たとえ秘密があったって、フィーちゃんのことは嫌いにならないよ。それに、そんな辛い秘密を打ち明けてくれるなんて、シスターエクレアとおんなじくらい俺のことを信頼してくれてるってわかって嬉しいよ」


 俺がそう伝えると、フィーは一瞬驚いたような顔をした。
 そして、ボロボロと涙を零した。
 突然の落涙に慌てる俺。


俺「だ、大丈夫っ?」


フィー「う、わ、私、私………ごめ、ごめんなさい、ごめんなさい………!」


俺「な、なんで、フィーちゃんが謝るの……? えっと……とりあえず、涙拭いて」


 だぼだぼの服で涙を拭いたフィーが涙の訳をポツリポツリと話し始める。


フィー「私……私、聞いたんです。シスターとナカダさんが話しているところ………それで、ナカダさんが一ヶ月後にここを離れるって…………」


俺「ああ、うん。いつまでもここにいるわけには行かないしね。お金がある程度貯まったら、ここを離れてとある目的のために旅に出なきゃいけないんだ」


フィー「だから……だから……私、ナカダさんに嫌われようと思って………秘密を、話したんです………」


 …………ん?
 前後関係が分からない………
610 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/26(月) 13:35:58.52 ID:pRYWMk6L0
俺「俺に嫌われようと思ったって………俺の事が嫌いってこと?」


フィー「ち、違うんです! そうじゃ、なくて………」


 フィーがうつむく。
 そして、小さく呟くように言った。


フィー「……………ナカダさんの事が………好きなんです………」


俺「…………え?」


 それは、完全に予想外だった。


俺「その、好きってのは………」


フィー「好き、です………あの時、助けてくれて………嬉しくて…………おとぎ話の王子様みたいって思って………心がときめいて……しばらく一緒にいるうちに、私、恋してるんだって気づいて…………」


 待て待て待て待て………
 俺に恋してる?
 そんなちょっと助けたくらいだろ?
 ………まさかアフロディーテの加護のとかいうやつの効果か?


俺「いや、俺デブだし、それにイケメンじゃないでしょ?」


フィー「それでも、好きなんです………」


 ぐっふ。
 そんな純粋な目で見られたら何にも言えなくなるって………


フィー「このまま、ずっと一緒に居たいと思える人に会えたと思った………いつか、この気持ちも伝えたいと思った…………でも………いつかはナカダさんが、行ってしまうと知った…………」


 フィーがまた嗚咽し始める。


フィー「だから、だからっ………もういっそ、もう嫌われちゃえば、忘れられると思って……! 忘れて、今まで通り暮らしちゃえばと思って………! そう思って言ったのに……! 嫌われ無くて………!」


 だから、こんな辛い秘密を打ち明けたのか……
 好きな俺に嫌われるために?
 それは………辛いだろ。
 フィーが顔を上げる。


フィー「ナカダさん………っ!」


俺「う、うん?」


 俺に詰め寄り、顔をぐしゃぐしゃにして、フィーが言う。


フィー「わ、私を……! ナカダさんの旅に連れて行ってくださいっ……! 私、何でもしますっ、からっ………!」


俺「旅に…? そ、それは………」


フィー「な、なんでもしますからっ……! ナカダさんと一緒にいたい、だけだからっ……!」


 フィーは必死にそう懇願する。
 俺は戸惑う。
 たしかに、フィーがいるのは孤児院だ。
 だから、手続きをすればちゃんと引き取る事も出来、そうやって引き取られて行った子も多いという。
 しかし、フィーを連れて行くのは難しい。
 なぜなら、俺はハーレムを築かなくてはいけないから。
 あの神と名乗る少年からそう言われたからか、フィーとだけ添い遂げようという選択肢は選べないらしく、魂の奥底からその選択肢の否定がされる。俺は初めてあの神と名乗る少年を心の中で罵り、現状を見た。
 フィーを旅に連れて行くとなれば、目の前の無垢な少女に全てを伝えなければいけない。俺はハーレムを作ると。それはフィーを一途に愛さないという意の表明であり、フィーは深く悲しむだろう。だが、旅に連れて行かないとなれば、同様にフィーは深く悲しむだろう。
 どうする? 全てを伝えるか? それとも、嘘をつくか……? 俺の選択は………

俺「>>安価下(フィーがハーレム入りするか否かの決定やで……)」
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 14:15:07.21 ID:UK0HQ2w70
全部話そう

その上で付いて来るなら好きにさせよう
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 14:16:13.56 ID:9nigTcWVo
全て伝える
613 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/26(月) 15:30:27.33 ID:pRYWMk6L0
 俺はたっぷり悩んだ後、フィーの目をまっすぐ見て言った。


俺「フィーちゃん………」


フィー「はい……」


俺「俺は、君の気持を受け止めたいと思っている」


 フィーの顔がぱっと明るくなる。


フィー「そ、それなら………!」


俺「だが、俺も君に隠している……というか、言っていないことがある」


フィー「………?」


 俺は、フィーのためにも、俺のためにも、全てを話すことにした。


俺「俺の秘密を君に話す。これから言うことを嘘と判断してもらっても構わない。でも、まぎれもない真実だ。俺についてくるかどうかは、俺の話を聞いてから、判断してくれ」


フィー「………はい……」


 俺は、全てを話した。
 自分がこことは異なる世界から来たということ、神となのる少年から様々な力を授かり、この世界で子孫を反映させる、すなわちハーレムを築かなければいけないこと、たとえフィーと共に旅に出ても、フィー一人だけを愛せないということ、それに、とある女性から告白を受け、その女性は今もこの世界で俺を探しているかもしれないということ。
 その全てを話す間、フィーは一言もしゃべらなかった。


俺「そういうこと、なんだ。フィーちゃんが俺を最低だと思ってついてこないのなら、それでいい。この話を聞いてもなお俺についてくるというのなら、それでいい。全部、君にゆだねるよ」


 フィーは静かに俺を見ている。
 これは、嫌われたかもな………
 そう思っていた時だった。


フィー「………それでも………私は、ナカダさんと一緒にいたいです……」


俺「本当に? 俺は、俺を好きと言ってくれたフィーちゃんの目の前で堂々と浮気を宣言しているんだよ?」


 フィーが首を横にする。


フィー「ううん。それは、浮気って言わないです……それはただ、ナカダさんを好きな人が多いだけ。それなら、ナカダさんのことが好きな人みんなと結婚しちゃえばいいじゃないですか」


 っそう来たか………


俺「………確かに、フィーちゃんの言う通りだね………みんなと結婚する、か。考えもしなかったよ」


 そういうと、フィーがその小さい体を俺によりかけてくる。
 顔を真っ赤にして、小さい小さい声でつぶやく。


フィー「じゃあ………ナカダさん。手始めに……私と……その………」


 ああ……まさか、こんな小さい子がなんて、思いもしなかったな。
 俺はフィーの頭をなで、頷いた。


俺「>>安価下」
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 15:36:16.54 ID:2bxWm5iL0
うん…結婚するなら「夫婦の営み」もちゃんとしないとね。…でも少しでも嫌だったり怖いと感じたらすぐ言うんだよ
615 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/26(月) 17:17:08.75 ID:pRYWMk6L0
 俺はそのフィーの言葉に、少し察し過ぎてしまったらしい。
 フィーが来てくれると言ってくれたことで、舞い上がってもいたかもしれない。


俺「うん…結婚するなら、『夫婦の営み』もちゃんとしないとね……でも、少しでもいやだったり怖いと感じたら言うんだよ」


 俺の言葉にフィーがぽかんとした表情を浮かべる。


フィー「へ………ふうふのいとなみ……って?」


俺「……あ」


 そこで俺は気づいた。
 フィーは「そっち」ではなく、「私と結婚して」と言おうとしていたということに。
 そもそもこんな小さい女の子が正面からそんなことしてくれて言うわけないじゃないか……
 俺のバカ。


俺「あ、いやいやいや、なんでもないなんでもない。今のは忘れ……」


 突然、フィーに唇を塞がれた。
 人間の三分の一も小さい唇で。


フィー「………夫婦の営み……ってことは、結婚は前提ってことですよね………?」


俺「あ、ああ。そうだよ! あはははは………」


 ご、ごまかしきれたか?
 そう思っていた矢先、フィーの潤んだ眼がもう一度接近し、再度唇が濡れる。
 今度は可愛らしい舌も入ってきた。


フィー「………ぷぁ………別に……私は、いいよ………今………ここでシても…………」


 とてつもなく妖艶な表情でフィーが言う。
 スルって、つまり、あのスル?
 フィーが俺に考えるすきを与えないまま、呟いた。


フィー「ナカダさん………シよ?」


 いや、まあ言い出しっぺは俺だが……
 シてしまおうか?
 本当にシてしまっていいのか(童貞)!?


俺「>>安価下」
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 17:55:06.95 ID:mfWgtM0E0
い、いやよく考えたら俺たち遭難しているんだった
こういうのは色々と落ち着いてからのほうがきっといいと思う
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 18:06:15.16 ID:UK0HQ2w70
じっさいのこういはたいかくさありすぎてむりだとおもうよだからいれるのはなしにしよう(おめめグルグル)
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/08/26(月) 19:12:49.67 ID:pRYWMk6L0
 その時、俺は今生き残るためにとっても大事なことを思い出した。
 張り裂けそうになっていた性欲が穴のあいた風船のようにしぼんでいく。


俺「い、いや、ちょっとまったフィーちゃん。そう言えば俺達遭難してるから。こういうのはいろいろ落ちついてから……………」


フィー「そ、そんなの関係ないよぉ…………ナカダさぁん❤ ナカダさぁん❤」


俺「ちょ、ちょちょちょフィーちゃん! ストォップ! ストォップ! まさか淫紋の効果かっ!」


フィー「ナカダしゃああああんっ❤」


 ◆◇◆◇◆


 フィーがぶーんと羽を羽ばたかせて前のめりに俺に抱きついてきたため、どうにか止めた。
 ふぅ………収まってよかった…………
 今、フィーは俺の人差し指と中指をしゃぶることで性欲を霧散させているらしい。


フィー「んぅ………ちゅぱ、ふむ………………ふぁ…………」


俺「お、落ち着いた?」


 フィーが俺の指をくわえながらこくこくと頷く。
 ああ…………俺の嫁がエロい。


フィー「ひゅぁ…………ふぅ…………」


 つぅと銀の糸を引き、フィーが指から口を話す。
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/08/27(火) 08:40:32.40 ID:sVsxRk970
フィー「あ、あの………」


俺「どうした? フィーちゃん」


 俺がそういうと、フィーは恥ずかしそうにぱたたっ、と羽を羽ばたかせた後、自分の頬に手を当てていった。


フィー「あのぉ…………フィーちゃんじゃなくて、フィーって呼んでほしいなぁ…………って………」


 ああ、なんだそんな事か。
 俺は咳払いをした。


俺「あー……んっんん。………フィー」


フィー「はうう………♡ ナカダさんが私の名前をっ…………!」


 フィーはひどく赤面し、くねくねと身体をくねらせた。


俺「あのー、フィー。その敬語は………」


フィー「やめる………!」


 早い。
620 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/27(火) 09:33:27.76 ID:sVsxRk970
 互いに呼び名と話し方を変えた俺たちは、その後について考えた。

俺「うーん……フィー。この後、どうしよう?」


フィー「この………後って?」


俺「いや………とりあえず、シスターが来るまで待つとして。その後どうしようか。俺とフィーは結婚……するんでしょ?」


 俺が結婚という言葉を出すと、フィーは顔を赤らめながら言った。


フィー「そりゃ、その………シスターにちゃんと報告して………あそこ教会だし、そのまま結婚…………」


俺「いや……シスターの俺に対する態度、知ってるでしょ………なんというか………フィーを大事にしてるから仕方ないんだけど……俺殺されそう」


フィー「あはは………まあ、ちゃんとした理由ならシスターも大丈夫でしょ…………二人で報告しよ、ナカダさん………♡」


 そう言って腕にすり寄ってくるフィー。
 ………うん。
 ま、いっか!


俺「じゃあ、フィー。これから、よろしくね」


フィー「うん…………ナカダさん………♡」


 その後、しばらくシスターが来るまで待つことになるが………
 ナニかあった? それとも何も無かった?>>安価下
 なお、シスターが来るのは翌日の昼ごろやで。
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/27(火) 09:59:16.86 ID:OX8UsCUm0
寒いのでフィーと肌で温めあう
622 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/27(火) 11:02:38.27 ID:sVsxRk970
 ◆◇◆◇◆


 次の日


俺「ん…………ぐあああぅ…………ふああ……………ん? いい匂い…………」


 俺が硬い洞穴の床で起きると、キノコの焼けるにおいがし、身体を上げると、フィーがキノコを焼いて朝食の準備をしていた。


フィー「あ、おはよう、ナカダさん」


俺「ああ…………おはよう。んー…………まだ降ってるね」


フィー「はい。だから…………まだ二人きりだね…………」


俺「ああ、うん…………」


 そのままキノコを食べ、また二人してくっついていた。
 そうしていると、フィーが不意に口を開いた。


フィー「ナカダさん…………実は、本当に嫌われると思って、もう二個くらい言ってない事があるの…………」


俺「うん。言って良いよ。もう結婚するんだし」


 俺がそう言うとフィーは「だからこそ話したくないことなんだけど…………」と小さく呟いていた。


フィー「えっと、まずね…………私、お尻だけ処女じゃないの……………」


俺「ほぶふっ!?」


 突然のカミングアウトに俺は吹いた。


フィー「…………嫌いになった?」


俺「いや…………なんっ…………びっくりしたけど…………マジ?」


 フィーは悲しそうに顔をうつむけた。


フィー「うん…………前の『持ち主』に、お尻におちんちん入れられて…………気持ち悪かった………………」


俺「…………もう、思い出さなくて良いよ、そんな事は……………」


 うーん、生々しい…………可愛そうだ。
 しかし、フィーは俺の顔を見上げ、ぱぁと表情を明るくした。


フィー「で、でもね? ……………おまんこは、シンピンだから……………ナカダさんにハジメテあげられるよ…………?」


俺「やめてくれ…………今は誘惑しないでくれ………………」


フィー「ふふふ……………❤」
623 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/27(火) 11:24:41.42 ID:sVsxRk970
 衝撃は受けたが、まあ、言ってくれて良かった。
 どの道俺は尻を犯す趣味はないけどな……………


フィー「で、でね? …………もういっこなんだけど………………」


俺「うん」


 フィーは顔を赤くした。


フィー「…………この、この淫紋ね……………? ……………実は、ちょっと変わったの」


俺「変わった?」


 俺は思わず聞き返した。
 するとフィーは自分の下腹部を撫でて言った。


フィー「えっと………この前変なおばあさんのところで、私、ハンコを買ったでしょ………?」


俺「あ、ああ」


 俺は他人を魅惑させる粉を買った事は秘密だ。


フィー「……………あれ、すごく特別な物でね…………刻印を良い方向に書き直す事が出来るの…………」


俺「へえ…………?」


フィー「それでね…………ハンコで淫紋の上から押し付けた後、淫紋がどう変わったか、不思議と分かったの……………不定期に発情するんじゃなくて、自分から発情した時に感度があがるようになるっ………て❤」


俺「お、おおう……………」


 じゃあ、昨日のあれは…………
 自分から発情してたってことか?


フィー「うん…………そゆこと❤」


俺「はは……………せめて正式に結婚してからね………………」


フィー「うんっ❤」


 ◆◇◆◇◆


俺「す…………す…………寿司」


フィー「スシ?」


俺「ああこっちにはねぇのか…………じゃあ、水分」


フィー「………………ん」


俺「あっ………………だあああっ! 色々言葉が使えないのがうっとおしい! スルメも無いし! 『す』攻めずるい!」


フィー「まだあるよ……………スンナとか、スンガルッキァとか」


俺「なにそれ!?」


 暇なので、俺たちはしりとりをしていた。
 なぜ日本語で通じるかは謎だが、なんとかしりとり出来た。
 フィーはしりとりを知らなかったが、ちょっと教えるとすぐ理解して一緒に楽しんだ。
624 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/27(火) 11:37:40.50 ID:sVsxRk970
俺「はぁー……………来ないな」


フィー「来ないねー…………」


 雨はまだやみそうに無い。
 もう数日はキノコパーティーになりそうだ。
 …………と思っていた時だった。


 ヒュッ!カツッ!


 俺の頬スレスレに黒い何かが飛んできて岸壁に突き刺さった。
 だいたい予想は出来たが、その物体を見ると…………


俺「……………………クナイ…………って事は来たか」


フィー「もぉ…………………」


 俺は今フィーを上裸で抱え込んでいる。
 上裸の[ピザ]が妖精の少女を抱っこ…………まあ、絵面はマズいね。


俺「フィー、弁明宜しく」


フィー「うん……………」


 その人物は雨の中から姿を表し、ジャキンとナイフを構えた。


シスター「イマスグフィーカラハナレロ」


俺「うっす…………」


 ◆◇◆◇◆


 パスパスパスパス…………


 とても素早い手つきでシスターがフィーのボディチェックをした。


シスター「異常なし………」


フィー「だ、だからそうですってば……………………」


 シスターがため息をつき、立ち上がった。


シスター「失礼しました、ナカダさん。今まであなたを誤解していたようです。こんな状況でも本当に手を出さなかったなんて」


俺「いやぁ、はは………まあ、当然ですよ」


 …………これ、手出してたらどうなってたんだ?
 そう思うと背筋がぞっとした。


シスター「では、帰りましょう。お二人とも」


フィー「はい……………!」


俺「……………はい」
625 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/27(火) 11:57:26.93 ID:sVsxRk970
 〜孤児院〜


ローガ「良かったっ! 良く、帰ってきたーっ!」


ミシュラ「………し、心配したんだからっ……………」


サーリア「うふふー。キノコもたくさんありますねー。さあ、濡れた身体を暖めるために、キノコスープを作りますよー」


ルーシェ「……………………! …………………!」


シェリー「あああああああああああっ! ごめんなさいいいいっ! わたしっ、わたしのせいでえええええっ!」


 みんなそれぞれ俺たちの帰還を喜んでくれた。
 俺とフィーの帰還を喜んでくれるように、雲の隙間からも光が差し込んでいた。


 ◆◇◆◇◆


フィー「ナカダさんあーん❤」


俺「あ、あーん……………」


シスター「………………」


 あれ、なんかピンチ。
 フィーはスプーンで俺の口にキノコスープを運んでいるが、その態度があからさまに前と違うことをシスターは読みとっているらしい。
 ついでに、シェリーも。


シェリー「ねぇ〜? ふぅ・たぁ・りぃ・とぉ・もぉ? 二人っきりの洞穴でなぁにかあったのぉ?」


 うりうりうりとシェリーが肘を寄せてくる。
 うん。
 大きく色々あった。
 シスターの目線が痛いよぉっ。


シスター「……………ナカダさん。後でお話があります」


 あ、はい。
 フィーが俺に不安げな表情を見せるが、俺はなんとかどうにかするとウインクを仕返した。


 ◆◇◆◇◆
626 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/27(火) 12:05:11.59 ID:sVsxRk970
シスター「………………」


俺「………………」


 シスターが絶対零度の目線で俺を見ている。
 キマズイ…………
 しばらくしてシスターが口を開いた。


シスター「正直に、話してください」


俺「な、なにを…………」


シスター「分かっているでしょう。昨日、フィーちゃんと何があったのか。フィーがあなたに好位を抱いていることは、ナカダさん、あなたも気づいているはずです。しかし、あなた達が迷子になった後、あからさまにフィーがあなたにベタベタしています。人目もはばからずあんなにベタベタベタベタ。怒らないので、全て話しなさい(吐きなさい)」


 怖いよぉ怖いよぉ。
 俺は悩んだ。
 これは全て話すべきか、なにもなかったと言うべきか………


俺「>>安価下」
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/27(火) 12:09:22.62 ID:2u9zAUySo
話そう
628 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/27(火) 19:00:49.36 ID:sVsxRk970
 ここはもう素直に全て話してしまったほうが良いな………


俺「はい………全て、話します……………」


 俺は覚悟を決め、シスターに洞穴で起きた全てを話した。
 フィーが紋様について俺に秘密を話したこと、フィーから好きだと告白を受けたこと、俺が了承をしたが自身の旅立ちの目的を話しそれでもいいかと聞いたこと、俺の目的、ハーレムを作らなければいけないということ、それでもいいとフィーが言ったこと、一度危ないところまで行ったこと、それでも押しとどまったこと、結婚を決めたこと、そしてフィーの尻が元の持ち主によって犯された事があるということを聞いたこと。
 その、全てを。
 シスターは俺が話し終わった後、少し間を置いて口を開いた。


シスター「……………一夫多妻をなさなければいけないという事には、抗えないのですか?」


 うぐ………そうだよな…………


俺「はい。狂言に聞こえるかもしれませんが、事実なんです」


シスター「ええ……………まったく、ふざけた事です」


 これは、家の娘はやらんパターンか………?
 しかし、シスターはもう一度ため息をつくと、なぜかほっとしたような表情になった。


シスター「でも…………あの子が認めたと言うのなら…………仕方がありませんね。雀の子も、巣立つときが来たようです」


 シスターは立ち上がった。
 こ、これは、認めてくれたの、か…………!


シスター「良いでしょう。あなたにフィーちゃんを任せます。ただし、孤児院の長として、フィーちゃんを見てきた者として…………これだけは言わせてもらいます……………………」


 ジャコンッ、という重音とともに、どこからともなく黒塗りのクロスボウが現れた。


シスター「ハーレム…………その中で、一番フィーちゃんを幸せにする事。分かりましたね?」


俺「>>安価下」
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/08/27(火) 19:02:16.28 ID:cheqKMeX0
はい
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/27(火) 19:03:08.50 ID:aiYd108Oo
フィー…いえ全員を一番幸せにすると約束します…!
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/08/27(火) 20:44:16.23 ID:sVsxRk970
俺「はい。フィーを一番幸せに…………いえ、もちろんフィーも幸せにします。でも、ハーレム全員も一番幸せにすると誓います!」


 俺がクロスボウにもたじろがずそう言うと、シスターはハーレム全員という言葉に一瞬顔をしかめたが、俺の目を見据えた後肩の力を抜き、クロスボウを修道服の懐に収め(なぜか修道服は一切膨らんでいなかった)、あきらめたように言った。


シスター「本気、なのですね…………まあ、良いでしょう。あなたなら、出来る気がします。フィーちゃんに止まらず、ハーレム全員を幸せに、ですか…………私が求めていた答えより、ずっと、ずっと素晴らしい答えです」


 シスターは静かに席に着いた。
 そして、僅かに口角を上げ、ゆっくりと言う。


シスター「初夜の際は私に一言申しつけてください」


 俺はずっこけた。


 ◆◇◆◇◆


 シスターのあの言葉は冗談ではなかったらしく、まじめな顔で色々教えられた。
 シーツはいくらでも汚してもいいが自分たちで洗えとか、避妊は気にしなくてもいいとか、色々だ。
 あと、結婚式は明日らしい。


俺「なんだ…………色々、ぶっとんだな」


 物事の進みがジェットコースターのようだ。
 そのスピードに俺が疲れソファーにもたれていると、フィーがひょっこりソファーの後ろから顔を出した。


フィー「ナカダさん……………」


俺「ああ、フィー…………」


 フィーはソファーを飛び越えると一回転して俺の隣に着地した。
 そしてちゅーをほっぺにしてきた。


俺「んっ………急にどうした?」


フィー「いやあ…………ちょっとしてみたくなっただけ…………❤」
632 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/28(水) 06:38:03.47 ID:f9RC66kL0
俺「でさ……なんか、明日結婚式らしいんだ」


フィー「あー……シスターなんか早いよね、決断」


 えへへ、とフィーが笑う。


フィー「結婚、かぁ……びっくりだなぁ」


俺「俺もおんなじ気持ちだよ……」


 ソファでフィーがぱたぱたと足を振る。


フィー「ねえ、今夜………えっちシない?」


俺「何でそんなにシたがるの………」


フィー「だって………早くナカダさんと繋がりたいもん……」


俺「最近の若い子はすごいなぁ………」


 にへらとフィーが微笑み、俺の腕に抱きつく。
 えぇ………どうするんだ?
 え……俺どうするんだ?


 今夜、どうする?>>安価下
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/28(水) 07:27:11.73 ID:LGZxF21s0
フィーとえっちする
634 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/28(水) 08:52:36.87 ID:f9RC66kL0
 俺はため息をつき、覚悟を決めた。


俺「そうだな………今夜……するか………」


フィー「えっ……ぁ、ああっ……はいっ………///」


 フィーは一瞬不安そうな顔をしたように見えたが、すぐに恥ずかしそうにはにかんだ。
 結婚前夜。
 今夜、俺は勝負に出る。
 ………シスターに報告しよう。


 ◆◇◆◇◆


シスター「なるほど……」


俺「……………」


フィー「……………」


 シスターは俺とフィーを交互に見比べ、頷いた。


シスター「別に、これと言って特別な事をする必要はありません。ローガくんとミシュラちゃんの時と同じように、部屋に防音をしてほかの子達に催眠を施すだけなので………」


俺「え?」


フィー「ローガくんとミシュラちゃん………?」


シスター「あ」


 シスターは口元を抑えた。
 い、今のって……


シスター「失言でした。もう言ってしまったので言いますが、ローガくんとミシュラちゃんもそういう関係なので。明日サプライズで一緒に挙式しようと思っていたのですが……」


 ちょ、ちょちょちょちょちょ……
 ………なーるほどね……今日やけにギクシャクしていたのは昨夜が初夜だったからか………どうりでギシギシ言ってたわけだ………


俺「どうする? フィー。一緒に挙式しても良いかな?」


 俺がそう聞くと、フィーは笑顔で頷いた。


フィー「うん……! 私も、あの二人と一緒に結婚式あげれて………嬉しいよ!」


 明日はダブル結婚式か………俺の人生、色んな初体験が協力すぎる件について………


シスター「では、ナカダさん。フィーちゃんの初めて、貰ってあげてください」


 締めに、シスターはそう言い深々と頭を下げた。


 ◆◇◆◇◆


 〜その夜〜


 ◆◇◆◇◆
635 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/28(水) 09:07:18.85 ID:f9RC66kL0
俺「……………」


フィー「……………」


 とても、静かだ。
 誰かの足音も聞こえなければ、外の環境音も一切聞こえない。
 唯一、どこかの部屋からか伝わった振動が、昨夜と同じように木材を僅かに軋ませている以外は、静かだった。


俺「………もう、あの二人は始めている見たい、だね………」


フィー「う、うん…………」


 見つめ合う俺たちは、とてつもなくぎこちない。
 でも、これから始める事を思えば、そのぎこちなささえも余興のように感じるのだった。


 えっちの流れ。
 始め、中、終わり>>下3つ。
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/28(水) 09:13:41.11 ID:Tb0fhPxDO
まずは優しくキスや体への愛撫をする
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/08/28(水) 11:50:03.81 ID:DQIn07nA0
50センチって膝ぐらいのたかさなんだろうか
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/28(水) 12:15:10.14 ID:3vsLNH1Yo
中で
時間かけてゆっくり全部挿入
639 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/28(水) 12:25:23.72 ID:f9RC66kL0
 うん、ちょうど膝ぐらいやな。
 ちいさっ。
 フィーが普通の人間の子供なら、主人公がだいたい五メートルぐらいの巨人だとおもって貰えばいいで。
 しかもデブだから普通に押しつぶしそう。
 なお、チンコサイズはあとで安価するで(ゼウスの加護のおかげで巨根は確定やで)。
640 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/28(水) 12:25:54.23 ID:f9RC66kL0
 安価下やで。
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/28(水) 12:27:53.57 ID:8CxgmCGa0
最後
フィーを気を遣い、結果的に一晩かけてセックスするポリネシアンセックスみたいな形に
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/28(水) 12:34:08.01 ID:ifsL4kHwO
みんな割りと忘れてそうだけど楓パイセンにも早く会わせてあげてぇな……まぁ中出は現地妻作っちゃったけど
643 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/28(水) 13:12:51.77 ID:f9RC66kL0
 なあ、600越えてやっと一人目ってペースやばないか?
 前スレでは大体400以下で一話終わっとったのに………
 ペースこのままでええか?
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/28(水) 13:27:20.22 ID:DQIn07nA0
じっくりやってほしい感はあるけど1にまかせます

前スレってタイトルなに?
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/28(水) 13:29:35.59 ID:8CxgmCGa0
このままでいいですよ
646 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2019/08/28(水) 15:43:41.85 ID:y63fB8bl0
 >>644「奴隷を買って好きにいじれ」やで。
 アフターストーリーを書きたいけど滞ってるやつや。
 パート1と2があるで。
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/28(水) 16:24:54.78 ID:sVAdNIjl0
カエデセンパイなら今頃持ち主の下で泣き喚きながらだいしゅきホールドで中出しされてるよ
648 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/28(水) 17:00:57.62 ID:y63fB8bl0
 >>647ヤメロォ!
 まじでワイにもカエデパイセンの現状は分からんから。
 ワイネトラレは嫌やぁ。
649 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/28(水) 17:11:47.92 ID:y63fB8bl0
 じゃあストーリーのペースは今まで通りでいくで。
 あと、あんまり口出しはしたくないからこれはあくまでおまいらの善意に呼びかけるお願いや。
 「カエデパイセンは幸せにしたって〜っ!」
650 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/28(水) 17:29:34.34 ID:y63fB8bl0
 俺は改めて目の前の少女を見る。
 背が俺の膝上までぐらいしかない小さい妖精の少女。
 細くて、小さくて、小枝のようにすぐおれてしまいそうな…………
 あれ、これ出来るのか?
 まだ俺の息子は反応していない。
 でも、こんなにも小さいフィーと、セックスなんて出来るのか………?
 何はともあれ、ここまで来たら始めるしかない。
 俺は小さく手をこまねき、フィーをこちらに来させた。


フィー「ナカダ………さん……………」


 小さく質素なパジャマに身を包んだ少女は、立ったまま小さく俺の名を呟いた。
 俺はその背に手を回し、優しくキスをする。
 こんなささいなキスも、俺は座っているにも関わらずフィーは立ってしなければいけない。
 俺の唇の上を走る小さな舌にも、俺の手の中の人形のような彼女の手にも、大きな差を感じる。


フィー「はぁ…………ん……………❤」


 俺と口付けを交わしながら、フィーが可愛らしい声を上げる。
 俺はそのまま彼女のパジャマに手を入れ、小さい身体を触ろうとした。
 しかし、俺は柔らかい皮膚とは違うザラザラとした感触に思わず手を止めてしまった。


俺「これは…………火傷…………痕」


 フィーが悲しそうな顔をする。


フィー「は、い…………でも、もう、痛くないから…………気に、しないで………………」


 そう言われても…………
 俺はなるべく皮膚のただれた場所を避け手をまさぐらせていると、小さな膨らみと、出っ張りを指先で感じた。
 フィーがピクッと震えた。
651 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/28(水) 19:51:03.74 ID:f9RC66kL0
 親指でそこを僅かに押し込み、小さい円を描くように動かす。


フィー「は………ぁ、う………♡」


 隻眼を潤ませながら、胸を揉まれることに快感を感じたフィーが小さく喘ぎ声を漏らす。
 その表情がたまらなく可愛い。
 俺はもう一度静かに口づけをした。
 小さな口に舌の先を滑り込ませると、小さく熱い舌が絡みついてくる。
 とっても小さいけど、とっても熱い。
 フィーは俺の首に腕を回し、さらに密着する。
 舌もさらに絡み合う。
 とっても、気持ちが良い………


フィー「はぁ、はぁあ………♡ な、ナカダさん………♡ お腹に、大きいのが当たって………♡」


 俺は、興奮していた。
 童貞ではないが(そういや主人公童貞じゃない設定やった。すまんすまん)、まるで初体験の時のような興奮だ。
 こんなに小さな、人間じゃない女の子と深いキスをして、おっぱいを揉んで………


 ナカダのサイズ>>安価下(コンマではない)
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/28(水) 20:21:55.33 ID:eA1ebgmZO
どんな女でも思わず見とれるほどの巨根。
また加護の効果か、どんな女の膣内にもピッタリフィットして快感を与える。

無理なら後半は無しで。
653 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/28(水) 20:54:27.83 ID:f9RC66kL0
 >>652原文ママでいかせて貰うで。
 その女にとって最高のチンポ………ナカダ最強やな。
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/28(水) 22:20:56.88 ID:sVAdNIjl0
>>649
淫紋の効果で中出しされるたびに無理矢理幸福感感じさせられるのはセーフ?

セーフなら>>647もセーフやん?
655 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/29(木) 06:49:44.77 ID:lZFh1SE10
 ワイ的にはアウトや。というかNTRやん!
 処女ならセーフや。
656 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/29(木) 06:51:25.80 ID:lZFh1SE10
 あ、処女ってのは膜があるってだけじゃなくてもちろん成功経験が無いっていう(ry

 >>649あんまりこう言う事言わんかった方がええかもなぁ。
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/29(木) 07:50:56.73 ID:xCQ+NaZyO
全然関係ないけど、ミシュラもヒロインになってほしかったなぁ
なぜ、男持ちだったのか。おっぱいが惜しい
658 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/29(木) 07:56:05.41 ID:lZFh1SE10
 >>657それはまあ、>>1の趣味って事で。
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/29(木) 09:32:19.25 ID:O/Fj+06zo
ミシュラちゃんは設定の段階で孤児院の男の子と致してるって書いてあったし、ま、多少はね?
660 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/29(木) 10:37:02.33 ID:lZFh1SE10
俺「あ、ご、ごめん……」


 フィーの下腹部を押し上げている俺の息子を恥ずかしく思い、俺がフィーから離そうとすると、フィーの細い指がシャツ越しに亀頭を掴んだ。


フィー「別に………いいよ……?」


 あれ、というか、シャツ越し?
 どうやら俺の息子はズボンをはみ出してシャツの裏まで膨張しているようだった。
 フィーが二、三度指を動かした後、ゆっくりと座り込み、俺のズボンに手をかけた。
 そして、ズボンを下ろした瞬間……


 ばるんっ


フィー「………ぁえ……?」


俺「なん……だこれ……」


 俺の息子は、ありえないほど大きくなっていた。
 と、いうか、どっから来たんだこの筋肉量。
 俺の息子は座り込んだフィーの座高を軽く超え、というか、40センチぐらい?
 なんだこれ……?
 太く、長く、まるで水筒のようだ。
 こんなのが入るわけがない………
 それはフィーも同じように感じたようだ。


フィー「こ、こんなの………? は、入らない………よ………はぁ……♡」


 フィーは少したじろいだが、我慢汁溢れる俺の息子の匂いを嗅ぐとゾクッと震え、手を上下にゆっくりと動かし始めた。
 そして鈴口に舌を這わせる。
 小さい口で一生懸命に鈴口を咥え、舐める。
 ああ……こそばゆくて気持ちが良い……


フィー「んむ……んれぅ………はぁ………き、気持ちいいれふ、か………?」


 両手と口周りを俺の先走り汁でびちゃびちゃに濡らしながら、フィーがそう聞いてくる。
 俺は、快楽に悶えながらゆっくり頷いた。
 しばらくそうやってフィーが小さな小さなフェラを続けていると、フィーが身体をもじもじさせ始めた。
 内股を擦り合わせ、時折ピクピクと震えている。


 どうする?>>安価下
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/29(木) 12:28:38.68 ID:O/Fj+06zo
フィーのアソコをほぐしてやる
662 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/29(木) 20:19:05.81 ID:lZFh1SE10
 俺がフィーの背中側から手を回し、中指を股に添わせパジャマ越しに膣口を優しく押し上げるように触ると、フィーが「あふん………♡」と声を上げた。
 パジャマをめくり、パンツの中に指を入れれば、そこは既にしっとりと濡れていた。
 俺は中指で小さい濡れ濡れの膣口を愛撫し始めた。
 フィーは俺の指の動きに合わせて時々カクンと足の力を抜いてしまいながらも、一生懸命にフェラを続けていた。
 しばらくそうしていると、突然フィーがガクンと俺の方に倒れこみ、俺の指がびちゃっと濡れた。
 絶頂したのだろう。


フィー「あ、あぁあっ………♡ あっ……はぁ………♡」


俺「どうだ?」


フィー「はぁ……ん………ナカダさんの指ぃ……気持ちよすぎて、いっちゃった………♡」


俺「そ、そうか………」


 ああ、とても可愛い。
 ロリコンとか、そういうの関係なしに、フィーが可愛い。
 フィーは「んしょ……」と震える膝で立ち上がり、俺に見せつけるようにゆっくりとパンツと一緒にズボンを脱いで行った。
 パンツと膣の間に銀の糸が伸びる。
663 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/30(金) 12:20:52.33 ID:RsTEj9BO0
フィー「じゃ、じゃあ………始めよ………♡」


 流石に正常位では色々と無理があるから、対面座位で入れる事にした。
 フィーが亀頭にまたがろうとするが、足が届か無いため、俺がフィーを腰を掴んで持ち上げる事にした。


俺「お……やっぱり、軽いな………」


フィー「ん………妖精だから………」


 俺はフィーの膣口と亀頭をゆっくりとくっつけた。
 どっちもびちゃびちゃに濡れてはいるが、どれだけ滑りが良くてもこんなもの入るわけがない。


俺「ど、どうする、フィー……?」


 俺がそう聞くと、フィーはプルプルと首を振った。


フィー「い、入れる………!」


俺「わかった……じゃ、じゃあ、行けるところまでな……」


 俺はそう言ってゆっくりとフィーの腰を降ろした。
664 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/30(金) 13:15:08.35 ID:RsTEj9BO0
俺「あ……んっ? な、なんだ、これ……?」


 俺は変な感触に驚いた。
 膣の感触にではない。
 なぜかすんなりと入った感触にだ。
 俺の息子の太さは変わっていない筈だ。
 それなのに、なぜかフィーの中にはすんなりと入っている。
 いや、正確にはフィーの膣はきつく、初物のそれではあったが、俺の息子がフィーの膣に入ったところから細くなっていると考えなければおかしい。
 これは……まさかゼウスの加護の影響か?


フィー「あ、あれ……思ったより………?」


 フィーも驚いているようだ。


俺「じゃ、じゃあ、降ろすぞ……」


フィー「ん、うん………」


 俺はそのままフィーをゆっくりと降ろし、きつい膣内に侵入させていく。


フィー「あ、は、ぁっ………!」


 フィーは苦しそうに、しかし気持ちよさそうに声を上げた。
 息子を半分ほどまで挿入させたところで亀頭が膣内で何かにぶつかる。
 処女膜だ。
 やはりここまで入れて分かったが、あからさまに俺の息子はサイズが変わっている。
 まるでフィーに合わせたように、小さくなっているらしい。
 フィーのお腹は確かにポッコリと膨らみ、その向こう側にある息子の存在を感じさせるが、入っていない部分と合わせて見るとやはり魔法的な力が働いてサイズが変わっているのが分かる。


フィー「な、なにこれ………?」


俺「多分、この前話していた加護の魔法だ……フィーの大きさに合わせて、小さくなっているらしい……」


フィー「は、ぁあ………入って、よかったぁ………♡」


 俺も、同じ気持ちだ。
 もし入らなかったら最悪膣口に押し当ててでも受精させようかと………
 それはともかく。


俺「じゃあ、フィー。少し、痛いかもしれないけど、我慢出来る……?」


 フィーはコクコクと頷く。
 フィーにとってはもう精一杯のようなので、なるべくゆっくりとフィーに合わせて降ろす。


 ブッ……ブツッ………!


フィー「は……あ、くぅ…………っ!」


 つうと結合部から一筋の血が垂れ、シーツに赤いシミを作る。


俺「痛かった……?」


フィー「ちょ、ちょっと………ね………でも………気持ちいいか、ら………はぁ………♡ つづけ、て……♡」


 苦しそうに、でも笑顔で、フィーは俺にそう言った。
 俺はゆっくりと挿入を再開した。
665 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/30(金) 13:45:37.30 ID:RsTEj9BO0
 か弱い、細いフィーをいたわりながら、ゆっくりとそうやって進めていくと……
 やがて、俺の息子は根元まで全てフィーに飲み込まれ、ちょうど子宮口と亀頭がディープキスをした。
 まるで剣の型と、その型で作られた剣がぴったり収まるみたいに、俺とフィーは相性抜群だった。
 加護の効果であるのは分かっているが、それはとっても幸せで、気持ちよかった。
 子宮口と亀頭がディープキスをした瞬間、フィーの身体がビグンと震えた。


フィー「は……ぅぅうぅ………っ♡」


俺「だ、大丈夫、か……?」


 頬を染めて、フィーが一回頷いた。
 このままあまり動いてはフィーを苦しませてしまいそうだ……
 とりあえず抱きしめて、ゆっくり撫でる。
 息子の感覚は全然違和感は無い。
 でも、自動的にサイズ合わせしてくれるってやっぱり良いな。


 ◆◇◆◇◆


 ゆっくり色々話しながら、30分(ポリネシアなため)


 どんな話をした?>>下1〜2
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 14:44:13.12 ID:6pz2L/Oq0
将来やりたいこと
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 15:02:55.17 ID:XEMM1RawO
今までの経験(お互いに)
668 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/30(金) 16:48:14.48 ID:RsTEj9BO0
 俺は繋がったままフィーを潰さないように抱きつつ、頭を撫でながらとりあえず話をする事にした。


俺「なあ、フィー」


フィー「………ん、なぁに…………♡」


 フィーが頬を赤らめながら応えた。


俺「将来について……なにか考えてる?」


フィー「将来について、かぁ………私は、ナカダさんと結婚して、子供を産んで、幸せに暮らしたいな……♡」


俺「それはなんというか………確定事項だな」


フィー「えへへ………♡」


 フィーはそう笑うと続ける。


フィー「それで………ハーレムの人たちとも仲良くなって、みんなの子供達も楽しく遊んでて………♡」


俺「そ、それも確定事項なの………?」


フィー「そりゃ、そうだよ………♡ だって、それがナカダさんの運命なんでしょ……? ん………♡ だったら、ちゃんと仲良くしないと………ね♡」


 うぐ……
 そう言われると、反論できない……俺は誤魔化すようにフィーの頭を撫でた。
669 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/30(金) 17:29:59.91 ID:RsTEj9BO0
俺「…………なぁ、フィー」


 次に、俺は今までの経緯について話す事にした。


フィー「なぁに………?」


俺「俺の、俺自身の、これまでの話を聞きたいか?」


フィー「うん……聞きたい。ナカダさんのこれまでの話、聞きたい…………♡」


 フィーが俺と繋がったまま、そう言う。
 俺は前世の小学校の頃から、大学時代まで、ざっくりと話した。


俺「ーーーで、告白されかけたんだ。そしたら………」


 もちろん、あの時の事も。


フィー「それで、死んだんだね………」


俺「うん。まあ、それのおかげで………まあおかげっていうか……神様にこの世界のこれたんだけどね」


 俺が苦笑いすると、フィーはニッコリとして亀頭の形に膨れている下腹部をさすった。


フィー「でも……神様には感謝だね。今こうして、ナカダさんと繋がっていられるんだし……♡」


俺「うん、まあ。結果論だけどね。でも、俺もフィーと会えて良かった………」


 楓先輩は今、どうしているんだろうか。
 ………というか浮気してるじゃん俺。
 ああああああああああ!
 どうすんだこれえええええええっ!
 浮気と言うのかどうかもわからないけど、とりあえず心の中で楓先輩に謝っておく。
 …………そして、楓先輩には失礼だけど、今はフィーとセックスしているため、楓先輩のことは一旦考え無いでおく。
 ごめんなさああああああああいっ!


俺「………そろそろ、動いても大丈夫かな?」


 長い時間繋がっていたが、そろそろフィーも大丈夫そうだろう。
 俺がそう言うとフィーは顔を赤らめながら嬉しそうにコクリと頷いた。


フィー「うん………♡ ナカダさんが長く繋がっていてくれたから、もう大丈夫そう、だよ………♡」


俺「分かった………じゃあ、動く、よ………!」
670 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/30(金) 19:48:12.41 ID:RsTEj9BO0
 フィーに入り切ったものをゆっくりと引き抜くように、フィーを持ち上げる。
 引き抜けた部分から息子の太さが戻っているようだ。
 感触的には普通なのに………不思議だ。


フィー「ぁっ……♡ ぅっ、かっ♡」


 細くなっているとはいえフィーにとっては太いらしく、フィーが嬌声をあげながら目をぎゅっと閉じ快楽に耐える。
 そして抜けるぎりぎりのところまでフィーを持ち上げ、抜く時と同じようにゆっくりと沈めていく。


フィー「あっ、ぁああぁあああああぁっ………♡」


 カクンッとフィーが身体の力を抜き、俺に寄りかかり声を押さえ込むように叫ぶ。
 ぎゅっと俺の胸の辺りの肉を掴み、荒く息をしている。
 そしてまた、子宮口と亀頭が濃厚な口付けをする。


フィー「はぁ〜っ………♡ はぁ〜っ………♡」


俺「だ、大丈夫か………?」


フィー「う、うん…………あ……♡ やっぱり、気持ちいい………♡ ナカダさんと………繋がって、る、から………♡」


俺「ん、可愛いなぁ………」


フィー「ん………♡」


 俺は上から覆い被さり、フィーの小さい唇にキスをした。
671 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/30(金) 19:49:32.72 ID:RsTEj9BO0
 >>670キスは対面座位のまま。
672 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/30(金) 21:25:20.23 ID:RsTEj9BO0
フィー「あっ♡ ………っう、あぅ……♡ んっぁああ…♡ ナカダさぁぁぁぁん……………♡」


俺「はぁっ、はぁっ………フィー………ぁあ、フィー…………!」


 そのまま、ゆっくりゆっくりと、俺はフィーを上下に動かし続けた。
 チンコがきゅうきゅうと締め付けられ、それでいて最強の相性。
 愛しのフィーと繋がっている、愛し合っている、気持ちいい、嬉しい、幸せ。
 本能が内から染み出し、俺にもっと気持ちよくなれと急かしてくる。
 でも、この速度は、これ以上は越えてはいけない。
 フィーを傷つけてしまってはいけない。
 欲望を必死に抑え、ゆっくりとフィーと愛の言葉を交わしながら、撫であいまがら、セックスをした。
 途中フィーが少しずつイき、シーツをびしょびしょに濡らしていた。


 そうしているうちに、俺は自分の射精が近い事を悟った。


 どうする?>>安価下
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 21:26:36.82 ID:i3nnAwWPO
好きだと言う思いを何度も言葉にしながら一滴もこぼさないよう子宮に中出し
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 21:55:50.58 ID:XEMM1RawO
カエデパイセン!中出し好きのヤロー妖精のチビに種付け浮気SEXしてますぜ!
675 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/30(金) 22:00:08.99 ID:RsTEj9BO0
俺「なあ……フィー。イキそう、だ………」


フィー「う、うん………♡」


 もう、今更確認なんてしない。
 フィーの小さい足が震えながらも俺の腰をがっしりと掴んでいるから。


俺「はぁっ……赤ちゃん、産んでくれる……ね? ふっ……!」


フィー「う、うんっ……赤ちゃん、産むっ……♡ ナカダさんの赤ちゃん産むっ………♡」


 俺は僅かに上下運動を早めた。


俺「はぁ、はぁっ……! 好きだよ、フィー……!」


フィー「う、んっ………! 私もっ、す、きぃっ……♡」


 ああ、来る、来る……!


俺「好きだ、好きだッ……!」


フィー「好きっ…♡ 好き♡ 好きっ♡」


俺「好きだ、好きだ、フィーが、好きだっ!」


フィー「ナカダさんが好きっ♡ 大好きっ♡ 大好きぃっ♡」


 ぎゅ、と子宮に亀頭が押し当てられる。
 俺は更にフィーの腰を押した。
 子宮口がこじ開けられ、子宮壁にみずみずしい音とともに当たった亀頭が、これまたぴったりフィットする。
 あ、イク………


俺「愛、してるっ……♡」


フィー「私、も、だよっ……♡」


 ごびゅううううううううっ! ごびゅっ! びゅぐううううううううっ♡
676 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/31(土) 08:58:03.21 ID:K+6399He0
フィー「あ、あぁああぁあっ!♡ 熱っ、ぅうぅっ♡ あっ、ナカダさんの赤ちゃん、ぅっ♡」


俺「はぁっ、ぐ、はああああっ♡ あぁ、ううううっ……! ぐっ♡」


 止まらないっ……ごぼごぼと音を立てて大量の精液がフィーの子宮を膨らませていく。
 外から見てもわかるくらい精液が流れ込み、膨らんでいる。
 絶対に孕ませるために、一滴も漏らさないようにぎゅぅぅぅっと互いに抱きしめる。
 フィーがトロンとした表情でビクンビクンと脚を跳ねさせている。


 びゅぐ! ごびゅうううううううっ♡ びゅご〜〜〜〜っ♡ ごぼっ♡


俺「ぁ、あっ……あっ……! くふっ……♡」


フィー「ぁあっ♡ お腹っ……あっ♡ 赤ちゃぁあぁあぁんっ♡ んぉっ♡ おっ♡」


俺「は、ぁっ……ん、んちゅっ………♡」


 俺はもう一度フィーに口づけをする。
 ああ、好きだ、フィー。
 大好きだ………


 ごぼっ………びゅぅっ………♡


 それから、俺たちはゆっくり一晩かけて愛し合った。
 ゆっくり、ゆっくり、一番深くまで。
 愛しあって………


 ◆◇◆◇◆


 >>シークレットコンマ
 ゾロ目の場合
 1〜2 ○○○
 3〜4 ○○○
 5〜6 ○○○
 7〜8 ○○○○
 9〜0 ○○○
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 09:02:08.95 ID:q6bdvwrV0
678 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/31(土) 09:10:29.92 ID:K+6399He0
 特に何も無かったで。
679 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/31(土) 11:01:40.76 ID:K+6399He0
 翌朝


 ◆◇◆◇◆


 チュン、チュンチュン………


俺「………これが………マジの朝チュンか…………」


 俺は起き上がり、隣に寝ているフィーを見た。
 ヤケドだらけの白い肌。
 誰がなんと言おうと、とっても綺麗な肌。
 俺がその寝顔を見ていると、フィーは身をよじり、「ナカダしゃぁん………♡」と寝言を言った。
 ああ、可愛い。
 ………さて、フィーが目覚めてしまう前に、あれを取ってきておかないと………


 ◆◇◆◇◆
680 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/31(土) 12:32:28.09 ID:K+6399He0
 ◆◇◆◇◆


 チュン、チュチュンチュン………


私「………ふ、ぁぁあ………ん、ぅ♡」


 私が目を覚まして身体に力が入ると同時に、こぽっ、と音を立てて私のアソコから白いモノが溢れた。
 ああ、ナカダさんのだ………
 昨日は、とってもステキな夜だったなぁ………♡
 お腹を撫でて、そこに生命の鼓動を感じる。


私「………あれ、ところで、ナカダさんは………?」


 私は辺りを見回す。
 ナカダさんの姿はどこにも見えない、見つからない。
 私はお股を拭いて服を着た。


私「ナカダさん………?」


 まだ、誰も起きていないみたい。
 孤児院は静かだ。


サーリア「あら、おはよう、フィーちゃん。どうしたの?」


 キッチンに行くと、早起きのサーリアが朝ごはんの仕込みをしていた。


私「えっと……ナカダさん見なかった?」


サーリア「ああ。ナカダさんならさっき出て行きましたよ?」


 私はその言葉にドキッとした。
 今日、結婚式なのに、なんで………
 もしかして、そんな、嘘……
 ナカダさんは言っていた。
 前の世界で、自分に告白してきた人がいると。
 そして、その人はこの世界にいると。
 ナカダさんは、その人を探すって。

 もしかして………結婚したら、探すのに邪魔になるから、私を、置いていった?
 私は………いらない、子………?
 そんな、そんな………!


サーリア「あ、ちょっと? フィーちゃん!?」


 私は気づいたら走っていた。
 嫌だ、そんなの嫌だ、好きになったのに。
 ナカダさんだけは、離したくない、離れたくない……!
 置いてかないで、置いてかないでっ……!
 私は扉を勢いよく開けた。


ナカダさん「え?」


私「えっ」


 私は思いっきりナカダさんのお腹に激突した。
681 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/31(土) 13:12:52.83 ID:K+6399He0
俺「うお! あぶねっ!」


 俺は扉を開けて俺の腹に激突してきたフィーを倒れる前に支えた。


フィー「あ、ああ、ナカダ、さん………!」


俺「どうしたの急に」


 俺がそう言うと、フィーはみるみるうちに目に涙を溜めて、ぼろぼろと泣き始めた。


俺「え、ちょっ!? なに、どうしたの!?」


フィー「あううううう………! よがった、よかっだぁああぁぁぁぁ………!」


 ◆◇◆◇◆
682 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/31(土) 13:25:58.78 ID:K+6399He0
俺「…………で、俺が居なくなったと思って泣いていたんだ………」


フィー「う、んっ、だ、だって、ナカダさんにはカエデさんがいるし………! ひぐっ……!」


 俺が町に降りて『例の物』を取りに行っている間にそんな寂しい思いをしていたのか……


 >>安価下
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 14:05:34.03 ID:Npc960nDo
謝って抱きしめて「例の物」のことを話す
684 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/31(土) 16:51:53.24 ID:K+6399He0
 俺はフィーを抱きしめ、撫でた。


俺「フィー、本当にごめん………」


 フィーの鳴き声が徐々に小さくなっていく。


フィー「もう、行っちゃやだよ………」


俺「うん………」


 ぐしゅ、とフィーが鼻をすすった。


俺「ああ……えっと、それで謝りたい事があるんだけど……」


フィー「ん……なぁに?」


 俺は懐から箱を出した。


俺「これを町に取りに行ってたんだ」


フィー「こ、これ………は?」


俺「えっと、まあ………もともとそう言うつもりで買った訳じゃないんだけど。………指輪」


フィー「えっ………!」


 俺の言葉にフィーが顔を赤く染めた。
 俺は頭をかいた。
 職人の人が早めに完成してくれていて良かった。
 俺は箱を開けて、デザインを見せた。


俺「まあ、うん。結婚指輪、って事で……な。渡すのは、本番でいいか?」


 俺がそう言うと、フィーは目を潤めながらこくこくと頭を縦に振った。


 ◆◇◆◇◆
685 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/31(土) 17:05:23.51 ID:K+6399He0
 朝食の席にて


 ◆◇◆◇◆


シスター「では、今日の昼はローガ君とミシュラちゃん、ナカダさんとフィーちゃんの結婚式がありますので」


みんな「「「「「はーい!」」」」」


 ああ、結婚か………
 不思議な感覚だな。


フィー「えっと…………ところで……」


 フィーが朝食を食べながら俺に聞く。


俺「ん? 何?」


 フィーが俺の顔を見、身体を見てから、また顔を見た。


フィー「なんか……ナカダさん、痩せた?」


俺「えっ?」
686 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/31(土) 19:09:27.03 ID:K+6399He0
 筋力:18×1.4
 体力:15×1.4
 瞬発力:13×1.4
 知力:55×1.4

 リザルト:
 筋力:25.2
 体力:21
 瞬発力:18.2
 知力:77

 また、一週間の成果もプラス。
 体力:21.4
 瞬発力:18.4
687 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/08/31(土) 22:05:48.79 ID:K+6399He0
ローガ「ああ。なんか痩せたぞナカダ」


ミシュラ「肉でも削ったのかしら?」


シェリー「不思議ですね………」


ルーシェ「………………」


サーリア「そうですね」


シスター「………まさか昨夜の運動で………」


 おいシスター。
 みんながみんな俺の姿に疑問を示す。
 そういえば……なんだか身体が軽い気がする。
 そういえば宝石商の店員も俺の姿を見て驚いていた気がするが………


俺「そう?」


フィー「うん。なんか、デb……ぽっちゃりから普通になったみたい」


俺「別に俺気にしないから普通にデブでいいよ。それより、鏡鏡……」


シスター「洗面所に姿見がありますよ」


 俺はシスターに言われた通り洗面台に行った。
 そして、少し割れた大きな鏡の前に立つと……
 そこには、俺がいた。
 しかし、昨日までの、いや、正確にいえば今日の明朝までの俺はいなかった。
 俺は痩せていた。
 まあスリムではない。
 しかし、あからさまに痩せている。
 メタボではなく、中肉くらいだ。
 原因不明の事態に俺は驚く。


俺「やっぱり、痩せている……」


 俺は考えを巡らす。
 なにか、急に痩せるような原因は………
 そこで、俺は一つの考えに当たった。
 ………アテナの加護………
 ステータスが1、4倍になる加護。
 そうか、この加護の影響で俺は……


 俺はその時、神と名乗る少年が話していた、その加護の説明を思い出した。


 『この加護は、一人子を孕ませる度に、君の全ステータスが1、4倍(小数点第二位以下四捨五入)される加護だ』 (小数点以下を小数点第二位以下に変えたで)


俺「……………あ」
688 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/01(日) 07:17:53.97 ID:xeNW7ORK0
俺「………」


 俺がリビングに戻ると、みんなが俺に注目する。


俺「やっぱり痩せてる………」


シスター「原因になにか思い当たることはあるんですか」


 俺はシスターのその言葉に、思わずフィーの方を向く。
 フィーが無垢な瞳を向け、可愛らしく首を傾げた。
 ど、どうしたものか………


 一発で子供が出来た事についてどんなタイミングでどうフィーやシスターに伝える?>>安価下
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 08:19:21.56 ID:czHK5eZ60
言わない
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 08:33:32.98 ID:S9UeEN7Z0
結婚式の打ち合わせがあるとこっそり二人を呼び出して言う
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/04(水) 18:33:42.46 ID:guROEfj9O
オナホ妖精孕ませたとか言いにくいよね
692 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/05(木) 10:05:55.94 ID:uu4CWsA+0
 ………いや、今日はせっかくの結婚式だ。
 忙しくなる前に変な刺激を与える必要も無いだろう。
 フィーが妊娠したことは、もっと落ち着いてから話すことにしよう。
 俺は首を振った。


俺「いや………さっぱりです。まあ、俺だから何か変な力が働いたかも知れませんが、原因は分かりません」


シスター「そうですか」


 席に着くと、フィーが心配そうな顔で言う。


フィー「身体に、何かあったら、言ってね…………?」


俺「大丈夫だよ」


 愛しきこの幼妻に、心配だけは、させたくない。
 俺は微笑み、フィーの頭をポンと撫でた。
693 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/05(木) 10:13:16.45 ID:uu4CWsA+0
 結婚式。
 何かトラブルやイベントはあったか?(何もなければ描写スキップ)>>安価下
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/05(木) 10:53:55.80 ID:b7TymX/DO
特になし

ただただみんなして、幸せな空気に包まれていた
695 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/22(日) 22:18:57.91 ID:xdYvuVTb0
 生存報告。
 近々更新予定やで。
696 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/22(日) 22:40:45.23 ID:xdYvuVTb0
 あれ、なんか表示されないで。
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/22(日) 22:42:56.88 ID:g8L9/HyRo
こちらは大丈夫ですみえてます
698 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/23(月) 07:19:43.92 ID:6iIuF23v0
 おk。
699 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/24(火) 19:56:52.25 ID:s/62z/SC0
◆◇◆◇◆


俺「なあ、フィー」


 結婚式を終え、シスターが狩ってきた巨大イノシシの丸焼きを全員で食べ終えひと段落ついた頃。
 俺たちは幸せだった。


フィー「うふふ…………♡ なに、ナカダさ……ん。ごめん。シズキさん………♡」


 そうだった。
 フィーと俺は結婚した。
 だから、フィーの名前もフィー・ナカダになったのだ。
 フィーは幸せを噛みしめるように『シズキさん』と俺の事を呼んだ。


俺「うーん、っと………これからの事について話そうか」


フィー「これからの事………?」


 俺は頷いた。


俺「ああ。これから、しばらくしたらこの孤児院を出るだろ? その後の話だ」


 ここにいれば、安定した生活が約束される。
 しかし、ここに居たままではハーレムは作れないし、楓先輩にも会えない。
 だから、シスターとフィーと話し合って、あと一ヶ月したら荷物をまとめこの孤児院を出て行く事を決めたのだ。


フィー「そ、その……例えば…………赤ちゃん、とか………♡」


俺「あ、ああ、うん。子供、な………」


 すいませんそれもう出来てます。
 因みに妖精の妊娠期間は四ヶ月程で、旅立ちが一ヶ月後なのは安定期だからでもある。
 ………まだ子供の話はしていないけど。


フィー「…………女の子がいいな……♡」


俺「ああ。俺もだ」


 女の子か。
 まあ、女の子は可愛いし、可愛いし………それに、可愛いからな。
 然るべきタイミングでシスターとフィーに報告して、早めに子供の話もしたいな。


 一ヶ月の運動>>安価下1
 4週間×3で合計12パーセントを割り振る。
 運動内容と鍛える部位(瞬発力、筋力、体力)

 どのタイミングでフィーが孕んだ事を言うか(今度は言う)>>安価下2

 一ヶ月の間に何かイベントやトラブルはあった?無ければ平和に過ごした>>安価下3
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 20:11:39.88 ID:d4ZrwoMHo
瞬発力5
筋力3
体力4
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 20:12:33.41 ID:d4ZrwoMHo
んぁっこれ間違えてるなごめんなさい安価下
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 20:12:50.53 ID:jRPtkUfQ0
一週間後
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 20:21:55.37 ID:G3amp/HR0
ミシュラちゃん御懐妊発覚
704 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/25(水) 17:15:10.67 ID:Xcwuj9060
◆◇◆◇◆


 俺とフィーが結婚してから、一週間が経った。
 結婚し新婚とは言え、生活は今までと変わらない。
 朝起きて、子供達と遊んだり、野菜を収穫したり、ご飯を作ったり、シスターの教会改装の手伝いをしたり、運動したり。
 そんな普通の日常だ。
 スマホも、情報機器も、現代日本の物はほぼ無いが、孤児院のみんなとシスターと暮らせることはとても楽しく、退屈しない。
 因みに、夜の情事については…………


俺「はぁっ…………はあ………………」


フィー「んっ、んぁっ…………♡ んっ、んぅっ♡」


 お察しの通りだ。
 まだ一週間目だが身重であるフィーに負担をかけないようにピストンも遅めにしている。
 流石に毎晩はシスターがみんなを眠らせる魔法を連続で行使するのが辛いと言っていたので、ローガとミシュラのカップルと話し合って、行為をした後は最低二日は開けると言うことにした。
 二人も今頃はハッスルしているだろう。


俺「フィー、だ、出すぞっ……………!」


フィー「はぁっ、んんっ♡ シズキさんっ♡ んんんっ…………♡」


 フィーの細い指の感覚を手の中に感じながら、俺は亀頭で子宮口を叩いた。
 亀頭が少し子宮口を押し開け、子宮に直接精液を注ぎ込む。


 びゅっ、びゅるるるるっ、びゅぐっ! ぼびゅううううぅぅぅぅぅ♡


フィー「あっ、はっ…………♡ ……………っは…………♡」


俺「ふっ、ぐぅっ……………………ふっ……………んっ……………」


 出しながら腰を揺らし、フィーの子宮に精液を染み込ませる。
 もう受精しているし、避妊する必要も無いから好きなだけフィーの中を俺の色で染める。
 気持ちいい……………


 びゅ〜っ、びゅびゅびゅっ、ごぽぉぉ……………♡


俺「はぁ………………はぁ………………」


フィー「し、シズキ、さん……………♡ シズキさぁん………………♡」


 フィーが可愛らしくきゅうっと俺の身体を抱きしめる。
 天使っ!
 こんなに可愛いフィーとの子供も、さぞ可愛いだろう…………
 ……………子供か。
 そろそろ、言うか。
 新婚という不安定さも、少しずつだが払拭されてきている。
 明日、シスターとフィーに言おう。


 その晩も、俺たちは疲れ切るまで愛し合った。
705 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/25(水) 20:35:21.64 ID:sH7+AtXO0
◆◇◆◇◆


 次の日


◆◇◆◇◆


 俺は個室にシスターとフィーを呼び出した。
 今まで知っていながら黙っていた事を話す時が来たのだ。


俺「ごめんなさい」


 俺は開口一番謝り、頭を下げた。


フィー「シ、シズキさん……?」


シスター「とりあえず顔を上げてくださいナカダさん。………深刻そうな顔ですね。洗いざらい話すように」


俺「はい」


 心配そうな顔をするフィー、俺を見て顔に影を落とすシスター。
 俺はもう隠す気は無い。
 俺は今まで言っていなかった神の加護を話した。
 惚れっぽくさせる加護、絶対に妊娠させる加護、寝取り禁止の加護、一人孕ませる度に強くなる加護、絶倫の加護、貰った加護を全て。


シスター「…………そんなに貰っていたんですね。この世界では加護を一つ貰うのでさえとてつもなく珍しいのに」


俺「はい……」


 俺はフィーの方を向いた。


俺「黙っててごめん、フィー。俺は、ちょっとだけフィーを惚れっぽくさせてたんだ」


 そう、あの出会いの時も。
 俺がこんな加護を持っていたからこそ、フィーは俺を好きになった確率が高い。
 この加護が無ければ、フィーは俺のことを好きにならなかったかもしれないのだ。
 そういう申し訳ないという気持ちを込めてフィーに謝ると、フィーは目に涙を浮かべていた。
 やっぱり、そんな事は許されなかったのか……!


俺「ごっ、ごごごごめんっ! 本当にすまなかった! そんな、そんな思考操作するみたいな真似を………」


 痛いほどのシスターからの目線が机に頭を下げている俺の後頭部に突き刺さっている。
 しばらくの沈黙があった。
 フィーが口を開いた。
706 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/25(水) 20:36:18.23 ID:sH7+AtXO0
フィー「…………赤ちゃん…………」


俺「…………え」


 フィーの声は震えていた。


フィー「あ、赤ちゃん出来てるの…………?」


 顔を上げると、そこには顔を赤らめ、明らかに喜びの涙を浮かべているフィーがいた。
 そして、震える手で自分の下腹部をゆっくりとさすった。


俺「お、怒っていないのか………? こんな男に惚れさせたこと………」


 フィーはプルプルと首を振る。


フィー「わ、私、嬉しいもん…………シズキさんを好きになれて………シズキさん色々知っているし、楽しいし、カッコいいし………♡ シズキさんに惚れて、私、嬉しいよ………♡」


 シスターがため息をついた。


シスター「ナカダさん………自分に惚れた女に惚れさせた事で謝るなんて、どうかと思います。絶対に幸せにすると言いましたよね」


俺「………はい」


 シスターがギロッと俺を睨んだ。


シスター「だったら、二度と謝らないでください。確かに、他人を惚れさせるというのは使いようによっては悪用出来ます。ですが、ナカダさんはフィーちゃんを幸せにすると言いました。それなら、絶対に幸せにしてください。分かりましたか?」


 ああ、さっきの刺すような目線はそう言う意味だったのか………
 そうか……そうだ、俺はフィーを幸せにすると誓ったんだ。
707 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/25(水) 20:37:00.30 ID:sH7+AtXO0
フィー「ねえ………シズキさん………赤ちゃん出来たって話………」


俺「ああ、うん……本当だ。俺が痩せたのも、それが原因だ」


 俺は微笑んだ。


俺「………嬉しいよ。フィー。その、黙っててごめん」


 フィーの顔がぱあと明るくなり、同時に涙をこぼし、泣き笑いのような表情になった。


フィー「う、うん。良いの。私もっ、嬉しいっ………シズキさんとの赤ちゃん出来て、嬉しいよ…………♡」


 俺はフィーを抱き寄せ、その腹を撫でる。


俺「ああ。俺とフィーの子供だ。元気に産んでくれよ」


フィー「うんっ………♡ うんっ…………♡」


 フィーはボロボロと涙をこぼしながら、満面の笑みで俺に微笑んだ。


シスター「一件落着、ですね」


俺「本当に黙っててすいませんでした………」


シスター「いいえ。これから二人の事は二人で解決していくんですから、シズキさんもなるべく隠し事はしないようにしてくださいね」


 俺は頷いた。


◆◇◆◇◆
708 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/25(水) 21:58:33.79 ID:sH7+AtXO0
◆◇◆◇◆


 二日後


◆◇◆◇◆


私「ねえ、ローガ」


 私は添い寝しているローガに話しかけた。
 今日は二日ぶりにローガとセックスする日だ。
 まだ今日は始めていない。
 どこかの部屋からか聞こえてくる柱が軋む音に耳を傾けながら、ローガが私の成長した角を撫でながら応えた。


ローガ「なんだ? ミシュラ」


 私は二日前に妊娠報告をしたフィーちゃんの事を思い出しながらローガに言う。


私「あの、さ……フィーちゃんとナカダさんさ、赤ちゃん出来たじゃん……?」


ローガ「ああ。俺たちも出来れば良いな」


 ローガはさも当然と言うようにそう言った為、私は顔を赤らめた。


私「う、うん。出来れば良いねっ………♡ って、そそ、そうだけどっ、そうじゃなくてっ……!」


ローガ「ん〜?」


 私は肩から服を脱ぎ出した。
 するとローガも火が着いたのか、いそいそと服を脱ぎ始めた。


ローガ「よしっ。始めるかっ!」


 逞しい肉体が露わになっていき、私の気持ちも高まっていく。
 先に脱ぎ終わったローガは三本の腕を独特に組み、私が脱ぎ終わるのを鼻息荒く、ズボンを膨らませて見つめている。


ミシュラ「え、えっとね、ローガ………」


ローガ「うん?」


 私は上のパジャマを脱ぎ捨てた。
 バルンッ、と大きい双丘が姿を表した。
 ローガの精を吸収し、少し成長した身体。
 でも、私の身体には肉がついた以外にもう一つ変化があった。
709 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/25(水) 22:10:41.54 ID:sH7+AtXO0
 バルンッ、って言うより、どちらかと言うとドタプンッ、やな。
 垂れすぎず、固すぎず、良い形や。
 身体は12歳から13歳くらいまで成長したで。
710 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/25(水) 22:12:02.91 ID:sH7+AtXO0
 身体は13歳やが、胸は巨乳やで。
711 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/25(水) 22:13:36.41 ID:sH7+AtXO0
 じゃあ今日は落ちるで〜。
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/25(水) 22:18:51.01 ID:Zz26dsYI0
乙です
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/25(水) 22:34:08.77 ID:048EkQWco
おつおつ
714 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/26(木) 15:09:40.39 ID:ksBRSgvo0
ローガ「………ん? ミシュラ、その腹の紋章は………?」


 そう、私のお腹にはピンク色に光るハートの形をした紋章があった。
 昨日まではなかった複雑な紋章。
 それはとても綺麗で、不思議な魅力があった。


私「これね、私達夢魔にだけできる特別な紋章なの…………」


ローガ「特別な紋章………?」


私「うん。この紋章がある時はね……………排卵してるの」


 ローガが唾を飲み込んだ。
 一回り、ローガのちんちんがおおきくなった。


ローガ「は、はいらん…………っつーことは…………」


 私は頷いた。


私「今日、危険日なの…………らんしがローガのせーし思いっきり受け入れる準備して、スタンバイしてるんだよ…………♡」


 私がそう言うが早いか、ローガがシーツに押し倒してきた。


私「んもぅ、ローガ……………♡」


ローガ「ミシュラ…………そんな事言われると、俺、ガマン出来ないっ……………」


 私はローガの大きくなったちんちんをズボン越しに撫でた。


私「うん、我慢しないで。ローガ、私のお婿さん。私を孕ませて。赤ちゃん作って。せーし注いでぇっ………………♡」


 ローガの耳にありったけの甘い声でおねだりする。
 私は夢魔、でも男の人の精を吸い尽くしたりしない。
 私は注がれる側、全てを捧げる側。
 私の最愛のローガに………………♡


ローガ「……………愛してる」


私「私、もっ……………♡」


 大好き…………♡


◆◇◆◇◆
715 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/26(木) 15:16:14.63 ID:ksBRSgvo0
シークレットコンマ
ゾロ目の場合
1〜2 ○○○
3〜4 ○○○
5〜6 ○○○
7〜8 ○○○○
9〜0 ○○○
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/26(木) 15:23:09.43 ID:ntuNb5IDO
はい
717 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/26(木) 15:25:17.43 ID:ksBRSgvo0
 何にも無かったで。
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/26(木) 15:44:46.77 ID:wi+A/cNm0
シークレットコンマは当たるとナニが起きるのか気になる
719 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/26(木) 16:08:59.58 ID:ksBRSgvo0
 ゾロ目になったときのお楽しみやで。
720 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/26(木) 19:57:20.94 ID:Hd1voXls0
◆◇◆◇◆


数時間後


◆◇◆◇◆


私「んあっ、あっ、あああっ♡ ろーがぁああっ♡」


ローガ「うっ、ふぅっ! ふうっ、はぁっ………!」


 ローガが私に覆いかぶさったままドスンドスンとベッドを揺らし、その度に私の子宮が貫かれる。
 全部ローガの動きで、完全に私は支配されている。
 でも、気持ちいい、好き………♡
 もっと、もっと支配してっ………♡


ローガ「だ、出すぞっ、ミシュラッ♡ 孕んでくれえっ♡」


私「うんっ、うんっ♡ 危険日のらんしにせーし注いでぇっ♡」


 ローガは私の背に手を回して、深い深いキスをした。
 ローガのちんちんも私の子宮にディープキスをして、そのまま子宮口をこじ開けて最奥の壁を貫いた。
 そのままローガのちんちんは根本からメキメキと膨らんで、子宮が破裂するみたいにせーしが爆発した。


 どっびゅるるるるるるるぅううぅうぅぅぅっ♡ どぶぅんっ♡ どびゅぶぅうううううぅううっ♡


私「〜〜〜〜〜〜ぅっ♡ んんっ♡ むぅうううぅ〜〜〜〜っ♡」


ローガ「ん、ふぅぁっ、んっ♡ んむぅう………♡」


 しばらく出し続けて、ぶるるっ、と震えてせーしを全部出し切ったローガが私から肉棒を引き抜いた。
 ごぼぼと大量の濃いいせーしが私のアソコから流れた。


ローガ「はぁっ、はぁっ…………ミシュラ………♡」


私「はぁ、んん……ローガァ…………♡」


 その時、私は突然初めての感覚を覚えた。
 カッカと下腹部が熱くなり、脳の奥が幸せで溢れた。


私「あっ、ぁぁあああっ………っあっ♡!?」


ローガ「ミ、ミシュラ!? どうした!?」


 私が背を反らせガクガクと震えると、ローガが心配して声をかけてきた。


私「だ、大丈夫っ……♡ あ、あぁっ………♡」


 私は何となく本能で自分の身体に何が起こっていたのか分かった。
 だから手でハートを作って、下腹部の紋章に重ねた。


ローガ「ど、どうしたんだ……?」


私「み、見てて………♡ ほら、ね………?」
721 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/26(木) 20:23:40.77 ID:Hd1voXls0
 よく見ると、そのハートにさっきまで無かったはずの小さいピンク色のおたまじゃくしのような紋章が群がっているように見える。
 しかも、その紋章はピロピロと生物のように動き、ハートにその頭を押し付けている。


ローガ「こ、これは………」


私「うん。これ、今のらんしの中継だよ………♡ ほらっ、見てっ、ローガのせーしが私のらんしにっ、入っっっ♡」


 ずぶんっ、と一つのせーしがハートに頭を入れると、ドクンッ! とハートの紋章が脈動した。
 同時に、幸せと快楽が溢れ出した。


ローガ「あ、入った………」


私「あ、あぁ………んっ………じゅせー、したよっ………♡ こ、これで、赤ちゃん、出来たよ………♡」


ローガ「よく分かんねえけど、妊娠、したんだな?」


 私は微笑んで頷いた。
 ローガは知らない用語にいまいち納得しないようだったが、頭を掻くとニッコリと笑った。


ローガ「ま、いいや。とりあえず、良かった!」


私「うんっ………♡」


 私とローガは抱き合った。
 そのまま口付けして、また流れでもう一回戦………いや、数回戦した。
 これで本当に私とローガは夫婦。
 愛の結晶も私の中で脈動し始めている。
 ああ、本当に私、ここに来れて、ローガに出会えて良かった………♡
 そう思って流した涙を、少しローガに心配されてしまった。
 うふふ………優しくて強くてセックスも上手くて妻思いでカッコいい………♡
 こんな最高な旦那、他にはいないよぉ………♡
 あ、また泣いちゃった………♡


◆◇◆◇◆
722 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/26(木) 21:07:29.72 ID:Hd1voXls0
◆◇◆◇◆


ミシュラ「という事で妊娠したわ♡」


ローガ「ま、そういう事だ!」


俺「おめでとう!」


フィー「私達に続いたね〜♡」


シェリー「おめでとうございます!」


サーリア「うふふ………♡」


ルーシェ「……………! ……………!!!!」


シスター「まあ遅かれ早かれでしたからね。お二人ともおめでとうございます」


 みんなそれぞれの言葉でミシュラの懐妊を祝った。
 ミシュラとローガはぴったりとくっつきながらイチャつき、俺とフィーは同じ様にくっつきながら祝福し、シェリーは純粋無垢な微笑みで祝福し、サーリアは植物の蔓でハートを作り祝福し、ルーシェは目をキラキラさせて無言ながら精一杯祝福し、シスターはいつも通りあまり表情が無いながら微笑んで祝福していた。
 さて、サーリアが言うには、懐妊祝いで今日はお赤飯らしい。
 まあ日本の物とは違い、お赤飯っぽい何かだ。
 フィーの懐妊祝いといい、ここ数日はずっとお祝い通しだ。
 でも、お祝いだらけの日々も良いもんだと、思ったりした今日この頃だった。
723 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/26(木) 21:23:01.41 ID:Hd1voXls0
 なお、ミシュラは妊娠した事でさらに角と翼が成長したで。


◆◇◆◇◆


 このまま、みんなと過ごしても良いなと、そう思っていた。
 ここにいれば、一生安心して安定した楽しい暮らしが保証されるだろう。
 でも、その選択は許されない。
 そんな楽しくも激動の日々はあっという間に過ぎていってしまった。
 フィーのつわりが始まったり、ルーシェが傷ついた犬っぽい生き物を拾ってきたり(シスターはその生き物を見てどこか怪訝な顔をしていた)、ミシュラのつわりも始まったり、ローガからの指導を受けなんとかブラックジャックを使えるレベルまで鍛え上げられたりと、相当に濃いい一ヶ月を過ごした。
 本当に、濃く、楽しく、手放すには惜しい日々だった。
 でも………俺には、使命があるんだ………
 あの時、楓先輩の告白を遮って幼ない少女二人の命を救った時から、俺の運命は決まっているのだ。
 この世界で、ハーレムを作り子を孕ませ、子孫を残す。
 そういう、運命が………


◆◇◆◇◆
724 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/26(木) 21:31:21.93 ID:Hd1voXls0
 今日は落ちるで。
 次は1ヶ月経って旅立つところやで。
725 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/26(木) 21:33:42.97 ID:Hd1voXls0
 というかマルチタスクしてるからちょくちょく文章乱れてスマソ。
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/26(木) 21:37:33.09 ID:DxHGffMPo
おつおつ
727 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/27(金) 06:19:40.21 ID:pWCNiiOs0
 ◆◇◆◇◆


 リザルト


 一ヶ月で色々あった。

 筋トレの成果

 筋力:25.2×1.03
 体力:21.4×1.04
 瞬発力:18.4×1.05

 リザルト

 筋力:26
 体力22.3
 瞬発力:19.3


 装備:左右ブラックジャック、服
 28日間で給料2×28で銀貨56枚、合計所持金所持金:金貨15枚、銀貨3枚。(153000円)
 所持品:華麗粉(三回分)、マリオネットメディスン(残り三時間分)、旅の食料(二人分、三日分)

 街で足りない物も買ったで。
 装備なども必要に応じて買ったで。

 >>下1->>下3で街で買った物と値段。
728 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/09/27(金) 06:31:57.36 ID:pWCNiiOs0
 前の安価から時間が経っていたら安価は連取りでも構わないで。
 安価下。
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/27(金) 09:10:34.46 ID:c/t8/eaT0
傷薬(薬草でも可)

銀貨3
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/27(金) 12:31:13.77 ID:aSplJMwsO
軽めの防具と代えの服

金貨3枚
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/28(土) 00:05:27.90 ID:Gp+AFFmc0
ナイフ

銀貨2
732 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/02(水) 10:39:24.28 ID:zt7QteJr0
 更新が遅れているお詫びと生存報告やで。
733 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/07(月) 08:24:24.24 ID:QK8dX/4A0
 生存報告、やで。
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/07(月) 09:00:19.91 ID:1q/KJzY40
735 :オパビー ◆JcmNO1WDuA [saga]:2019/10/12(土) 18:00:24.97 ID:MrGcwX300
 リアルな方の生存報告やで。
 おまいらもきぃつけな。
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/12(土) 18:31:18.57 ID:Gh8Hc0oP0
台風しゅごいじぇ
737 :オパビー ◆JcmNO1WDuA [saga]:2019/10/12(土) 22:44:47.26 ID:MrGcwX300
◆◇◆◇◆


 俺は目を覚ました。


俺「ふ、ぅぅうう………………」


 清々しい、孤児院の朝。
 いつもより、少し早い朝だ。
 緊張のあまり、早く起きてしまったようだ。
 隣を見ても、今日はその日では無いからフィーはいない。
 窓からはとてもきれいな清んだ空気が入り、明朝の薄青い空が見える。
 旅立ちには、ぴったりな天候だ。
 …………そうだ。
 今日は、俺たちの…………
 俺と、フィーの、旅立ちの日だ。
738 :オパビー ◆JcmNO1WDuA [saga]:2019/10/12(土) 23:12:08.75 ID:MrGcwX300
フィー「あ、シズキさん…………おはよ♡」


 俺がリビングに行くと、フィーが出迎えた。
 そのお腹は少しだけ、ぽっこりと膨らんでいた。
 妊娠一ヶ月、人間で言えば二ヶ月と半分のお腹だ。


俺「ああ、おはよう。早いね」


フィー「うん。ちょっと、緊張しちゃって……………早く眼が覚めちゃった…………」


 フィーの目に不安げな色が浮かぶ。
 俺はそのフィーの頭を撫でた。


俺「まあ、今日は旅立つ日だからな。不安になるのも仕方がないさ。大丈夫だ」


 俺の言葉に、フィーは少し安心したような表情を浮かべた。
 フィーは猫がやるみたいに俺の手に頬をすり寄せた。


フィー「うん……………ありがとう、シズキさん…………大好き……………♡」


俺「…………………!」


 俺はそのしぐさがとても可愛くて、思わずその唇を奪ってしまった。


俺「ん…………ふ………………」


フィー「あん………シズキさ…………ん………………♡」


 少女の可愛らしい吐息と、小さいの水音が誰もいないリビングに響く。
 俺も、フィーも、互いを求めあって、舌を絡めあう。
 キスをしながら、その命の宿るお腹も撫でる。


俺「フィー…………フィー………………!」


フィー「シズキさぁん♡ はふ、はぅ………ん…………♡ ん、ぁ……………♡」


 フィーは甘い声を出しながらももをもじもじとこすり合わせている。
 可愛いなあ………………
 そうやって俺とフィーがお互いの唇を濡らしあっていると、リビングの入り口の方からガタッという物音がした。


俺「ん?」


フィー「あふっ……!?」


 俺とフィーが一緒にその方向を向くと、そこには寝巻のシェリーがぽーっと俺たちを見つめながら立っていた。
 シェリーは俺達に見られていることに気づくと、はっとして顔を赤らめ、ババッ! と髪を振り上げる勢いで頭をさげた。


シェリー「あ、あひゃぁっ、お、おはようございましゅっ、お、お二人とも、お、お楽しみのところしちゅれいしましたぁあっ!」


 シェリーはそう言うと走って行ってしまった。
 しばし、気まずい空気が俺達の間に流れる。


俺「あー……………」


 俺が何を言おうか迷っていると、フィーは唐突に背伸びをし、唇にキスをした。
 そして、可愛くも、どこか嫉妬の色を含んでるような微笑みを浮かべる。


フィー「シズキさん。次は、シェリーちゃんをお嫁さんにするの?」


俺「いや、違うから」

 俺は全力で無実無罪を訴えたのだった。
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/14(月) 16:22:17.26 ID:bkOPM4470
次のはれむ要員も↓のテンプレ使うのかな?

 性別:女
 種族:>>下1
 名前:>>下2
 身体的特徴(見た目):>>下3
 職業、身分:>>下4
 処女か:>>下5
 性格や趣味:>>下6、下7
 年齢:>>下8
 備考:>>下9
 主人公との出会い方&惚れ方:>>下10
740 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/14(月) 17:42:25.50 ID:ZUzfRnhd0
 使うで。
 でもまだや。
741 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/14(月) 17:43:17.28 ID:ZUzfRnhd0
 もーちょっとしたら続き書くで。
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/10/14(月) 21:08:40.45 ID:RkUNHFgJO
荒らし速報

ID: +vAJUinAO、ID: XxAEAIo80、ID:vuMJPVEE0、ID: Ao8Lv9x9O、ID: cJcQzrkpo 、ID: 6ra6liDjO
ID: 89tlEEMSo

以上のIDが他スレにて悪質な荒らし行為をしている事が確認されました。
これ等のIDは荒らし目的のクソ安価を出しますのでご注意ください。
743 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/15(火) 10:59:10.89 ID:EBrgWnT50
◆◇◆◇◆


 それから、ご飯を食べて、みんなと遊んで………
 特に、何のトラブルもイベントも無かった。
 なんの変哲もない、ただの日常だった。
 一つ違うといえば、これが最後だと言うことだけ。
 できるだけ沢山食べて、できるだけ走り回って………
 それはもう、全力で。
 なぜなら最後だから。
 でも、そんな楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
 この一ヶ月も、今日の一日も、俺にとっては等しくもう取り返せない物だ。
 朝ごはんを食べて、一時間が経ったころ。
 俺たちは、旅立ちの時を迎えた。


シスター「さぁ、みなさん。二人にお別れの挨拶を」


 みんな、泣いている。
 フィーも、俺もだ。
 唯一泣いていないシスターは、子の巣立ちを見守るような優しい微笑みを浮かべていた。


ローガ「フィーちゃん………! 元気にしてろよっ…………! ぐずっ! シズキィ………! 訓練怠るなよっ……! うぉおぉおんっ!」


 ローガは俺達に二本の右手を差し出し、同時に握手した。
 左手は、もちろん目を抑えている。


俺「うん……ありがとう、ローガ君。君のお陰で、俺は強くなれた…………!」


ローガ「ああ!」


フィー「ローガ君………ありがとうっ………! ぐすっ………うっ…………」


 ローガの挨拶が終わり、ミシュラがフードを深く顔を隠すような形で引っ張りながらつぶやく。


ミシュラ「げ、元気で、ねっ…………! い、いつでも戻ってきてもいいんだがら、ねっ…………!」


 ボタボタと沢山の涙が地面に染みを作っている。


俺「ああ。もしなにかあったら、すぐにでも戻ってくるよ。ミシュラちゃんこそ、お腹の子を大事にね」


ミシュラ「あんだらも、ね…………フィーとフィーちゃんの子に何かあったら、シズキ…………あんたを許さないわよ…………ぉぉっ…………!」


 俺は苦笑いした。


俺「死ぬ気で守るよ」


フィー「頑張って、うんでね………!」


ミシュラ「あんたも、ねっ…………!」
744 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/15(火) 11:12:36.43 ID:EBrgWnT50
 ミシュラの挨拶が終わると、シェリーが口を開いた。


シェリー「ぐすっ、え、びぐぁっ、ぅ、うぇっ、げほっ、げぇーっほげほ!?」


俺「大丈夫!?」


 シェリーは一度むせた喉を鳴らしながら頷いた。


シェリー「お、お見苦しいところを………………ひぐっ…………ずずっ…………い、いままでありがとうございましたっ! フィーちゃんもっ、シズキさん、もっ………! 楽しかった、ですっ………! えっ、えぇえぇえっ…………!」


フィー「シェリーちゃぁんっ……………!」


 ボロボロと涙をこぼすシェリーの脇を、ミシュラが肘でつつく。
 それに気付いたシェリーがはっと何かを思い出し懐から何かを取り出した。


シェリー「こ、これを忘れてましたっ…………お、お二人の旅の無事を祈って、一生懸命作りました…………! お、お守りっ、です!」


 それは小さい巾着袋のような物だった。
 青と、ピンクの二つの袋。
 俺達はそれを受け取った。


フィー「可愛い……………」


俺「お守り、か……………ありがとう」


 シェリーはもじもじしながら言う。


シェリー「はい…………た、旅、風邪とか、引かないでください…………ね!」


 最後の一言と一緒に、シェリーの目から涙が溢れる。
 フィーがシェリーと抱き合い、次に俺とシェリーが抱き合った。
 互いの無事を願って。
745 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/15(火) 11:24:36.01 ID:EBrgWnT50
 シェリーの挨拶が終わると、次にルーシェが音を立てずに泣きながら前にでた。


ルーシェ「〜〜〜〜〜〜っ…………! 〜〜〜〜〜っ、じゅるっ…………!」


 ルーシェは子供のように、もし声が出ていたら森全体に泣き声が響き渡るであろうほど大きく口を開けて泣いていた。
 フィーは涙を流しながら、無言でルーシェを抱く。
 ルーシェはフィーを抱き返した。


ルーシェ「……………! ………………!」


 発せない別れの言葉を身体全体でいるのだろう。
 これでもかと言うほど身体を撫で回している。
 ルーシェはフィーから離れると、次は俺の方を向き、ゆっくり歩いてきてお腹に顔をうずめた。


ルーシェ「っ………………! 〜〜〜〜〜……………!」


 俺も何もいわず、ただただその頭を撫でた。
746 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/15(火) 11:56:25.92 ID:EBrgWnT50
 ルーシェが俺から離れ、最後にサーリアが前に出てきた。


サーリア「っっづっ、ぐっ……………がんばっで、ぐだ、ざいねっ…………! えいようも、ばらんずよぐ、ちゃんどどっでぐだざいねっ………!」


 サーリアは、思いっきり泣くのを我慢しているようだった。
 両手をぎゅっと握り締め、口元を真一文字にしている。
 我慢し過ぎて、変な顔になっている。


フィー「さ、サーリアちゃん…………」 


俺「泣いてもいいんだぞ…………」


サーリア「泣いでないですっ……………!」


 ぎりっと歯ぎしりをしたサーリアは懐からジャム瓶のような物を取り出した。
 中にはこの孤児院で沢山お世話になった軟膏が詰められている。


サーリア「お、お二人のためにっ、つぐりましだっ……………! 役に、だででぐだざいっ………………!」


俺「ありがとう、サーリアちゃん…………」


フィー「大事に使うね…………!」


 俺は軟膏を懐にしまった。
 サーリアがしゃがみこみ、フィーと抱き合う。


サーリア「が、がんばっで…………ぅ、うわああああああっ、ああっ…………ああああぁあああっ……………!」


フィー「ぅうっ、うっ……………!」


 フィーと抱き合った事で何かが決壊したのか、サーリアが大粒の涙を流しながら大声で泣き出した。
 触手………蔦でもフィーを抱きしめ、ナデナデしている。
 それをほどくと、大声を上げたまま俺の方に来た。
 ルーシェと同じように、ただお腹に顔をうずめて目一杯泣くサーリアを、俺は撫でた。


俺「軟膏、大事に使うから…………」


サーリア「うわああぁああああっ、あああああああっ…………………!」
747 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/15(火) 12:39:11.49 ID:EBrgWnT50
 しばらくして、サーリアが俺から離れた。
 全員が挨拶を澄ませたのを見て、シスターが口を開く。


シスター「では、出発しましょう。私が森を抜けるまで護衛します」


俺「はい……………」


フィー「ぐすっ……………うんっ……………!」


 シスターに連れられ、孤児院の門を出る。
 みんなの方を振り返る。
 目に涙を浮かべながら腕を組み、今にも崩れそうな笑顔を保っているローガ。
 フードを外し、泣きながらこっちをまっすぐ見つめて小さく手を振っているミシュラ。
 精一杯手を振り、さようならと叫んでいるシェリー。
 こっちをしっかり見ながら静かに大泣きしているルーシェ。
 頭から生えている双葉がどこか元気が無く、誰よりも涙腺が決壊しているサーリア。
 涙で前が見えない。
 俺達は、みんなと、とても楽しかった日々に別れを告げる。
 手を大きく上げ、叫んだ。


俺「また、なぁっ…………!」


フィー「またねーーーーっ!」
748 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/15(火) 12:48:44.37 ID:EBrgWnT50
 ◆◇◆◇◆


シスター「ここまでくれば安全でしょう」


 シスターが森の出口でそう言う。
 フィーはまだ少し泣いている。
 …………結局、シスターは一滴の涙も流さなかったな。


俺「今まで、色々とありがとうございました……………シスター・エクレア」


 シスターがまた優しい微笑みを俺に向ける。
 本当に優しそうな微笑みだ。


シスター「いえ、シズキ・ナカダ。これが、私の仕事です。あなたこそ、色々と手伝っていただきありがとうございました」


 シスターがゆっくりと頭を下げた。
 シスターは顔を上げるとしゃがみこみ、フィーと目線の高さを合わせた。


シスター「フィー・ナカダ……………」


フィー「シスタぁ……………」


 その時だった。
 不意に、シスターの目から涙が流れ出た。
 フィーも俺も驚いた。


俺「………………!?」


フィー「し、シスター……………?」


 シスターは変わらず微笑んだまま、涙をとめどなく流している。
 震える声でシスターが言う。


シスター「い、いつもダメですね、私は…………いつも、この瞬間だけは泣いてしまう…………巣立ちは、とても嬉しいことの筈なのに、ど、どうしても悲しくなってしまう……………」


 シスターは一層笑顔を輝かせ、呆然とするフィーを抱きしめた。


シスター「ああ、フィー……………可愛い子……………幸せにおなり……………」


 フィーはその言葉を聞き、また目に涙を浮かべ、嗚咽を始めた。


フィー「うんっ、し、シスター……………! 幸せになるから……………!」


 シスターはそのフィーの言葉を聞き、目を閉じて頷いた。
 シスターは抱擁を解くと、涙を拭き、立ち上がった。
 そして潤んだ目のまま俺を見る。


シスター「シズキさんも。フィーを幸せにしてくださいね。いや、しろ」


俺「突然怖いですよシスター……………そんな事を言われなくても、フィーは俺が全力で幸せにします」


 シスターが俺の言葉にも頷く。


シスター「ええ。よろしくお願いします」
749 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/15(火) 12:58:12.75 ID:EBrgWnT50
 シスターがもう一度頭を下げた。


シスター「…………では、お二人とも。これで本当にお別れです。ですが、何かあったら、また孤児院に戻ってきてくださいね」


 その言葉は、母のように、とても優しかった。
 俺は頷いた。


俺「はい。シスター・エクレア」


 フィーが涙を流しながら言う。


フィー「本当に…………本当にいままでありがとう、シスター…………!」


 シスターが俺とフィーを見て、また頷いた。


シスター「シズキさん、フィーちゃん……………幸せになってください」


 そういうと、シスターは忍者のように跳んで木々の中に消えてしまった。
 本当に、忍者のようだった。


俺「…………………行こうか、フィー」


フィー「うん……………ナカダさん………………!」


 そうして、俺たちの2人っきりの旅が始まった。


 ◆◇◆◇◆
750 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/15(火) 13:02:27.48 ID:EBrgWnT50
 ◆◇◆◇◆


 町の入り口で、俺とフィーは話していた。


俺「必要な物は揃っている。この街は素通りで良いね」


フィー「うん…………………次、どこいくの………………?」


 俺は地図を広げる。


俺「西に行ったら町があるみたいだからね。そこに行くことにするよ」


フィー「へー、どんな町……………?」


俺「えっとね………………」


 次の町、村、都市安価やで。


立地や規模:>>下1
特色や名産:>>下2
備考:>>下3
名前:>>下4
751 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/15(火) 13:03:04.57 ID:EBrgWnT50
 ◆◇◆◇◆


 町の入り口で、俺とフィーは話していた。


俺「必要な物は揃っている。この街は素通りで良いね」


フィー「うん…………………次、どこいくの………………?」


 俺は地図を広げる。


俺「西に行ったら町があるみたいだからね。そこに行くことにするよ」


フィー「へー、どんな町……………?」


俺「えっとね………………」


 次の町、村、都市安価やで。


立地や規模:>>下1
特色や名産:>>下2
備考:>>下3
名前:>>下4
752 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/15(火) 13:04:16.12 ID:EBrgWnT50
 すまんで。
 安価ずらしや。
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/15(火) 13:06:05.22 ID:itWuxQ2iO
大きな都市。壁に囲まれており守りが硬い。
人口は多く多種多様な種族がいる。
754 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/15(火) 13:06:31.48 ID:EBrgWnT50
 重ね重ねすまんで。
 もう一回や。

立地や規模:>>下1
特色や名産:>>下2
備考:>>下3
名前:>>下4
755 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/15(火) 13:07:04.20 ID:EBrgWnT50
 >>753は採用やで。
 あとみっつ。
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/15(火) 13:14:00.82 ID:Q/yjA57j0
種族固有の風習や文化が入り乱れ半ば無法状態、他種族への寛容を求める風潮がある

その分治安維持のため自警団(ヤクザ)や交渉人・仲介役が沢山いる
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/15(火) 13:37:35.83 ID:dZcaTRSZo
多種族のため必要な物がそれぞれあるがその全てが揃っているといわれる大きい朝市
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/15(火) 13:38:40.42 ID:dZcaTRSZo
見るとこまちがえたねすまん安価下
759 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/15(火) 14:17:29.73 ID:EBrgWnT50
 備考>>安価下1
 名前>>安価下2
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/15(火) 14:44:38.46 ID:741LaW8yO
備考は>>757の『多種族の必需品を揃えた朝市がある』でも良い気がする
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/15(火) 15:06:30.46 ID:5YXhTfWvO
城塞都市カドプレパス
762 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/15(火) 15:17:40.81 ID:EBrgWnT50
 >>753 >>756 >>757 >>761
 次の町は城塞都市カドプレパスや。
763 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/15(火) 16:33:17.28 ID:EBrgWnT50
俺「城塞都市カドプレパスだって」


 俺がそうフィーに教えると、フィーは難しそうな顔をした。


フィー「城塞都市かどぷ………?」


俺「カドプレパス。シスターから聞いた話では沢山の種族がいて、巨大な城壁があるらしいよ。でも種族や民族が沢山いるせいで治安も少し悪いみたいだ…………」


 カドプレパス…………城塞都市とだけあって強そうな名前だ。
 治安が悪いと言うことは、フィーぐらい小さいと危ないな。


俺「街の中ではぜっったいに俺から離れないでね」


フィー「ん…………………分かった、シズキさん………………」


 フィーはそう言うと俺の指をきゅっと握ったのだった。


 半日かけて日が沈む前にカドプレパスに行くで。
 道中でイベント(商隊と出会う等)やトラブル(魔物と出会う等)はあったか。
 なければ何もなかった。
 >>下
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/15(火) 16:36:54.31 ID:zSxFFQTDO
行商人と出会う
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/10/15(火) 16:37:42.66 ID:Q/yjA57j0
ヒャッハー!魔物ダァ!

魔物と遭遇で
766 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2019/10/15(火) 21:39:26.91 ID:IgtJcUOt0
 ◆◇◆◇◆


 俺とフィーは城塞都市カドプレパスに向かってもう数時間歩いていた。
 道は余り整備されておらず、草を刈り地面を平らに慣らしただけ、という道だ。
 まあ道のりが分かるだけ、歩きやすいだけ良いだろう。
 道中でフィーは疲れ切ってしまい、俺の腕の中ですやすやと寝息を立てている。
 フィーは小さく軽いから、どれだけ持ってもへっちゃらだ。
 なんならずっとここで寝ててもいい。
 俺の嫁は天使です。
 そうフィーの寝顔を覗き込んで思った。
 因みに、ここまで数時間歩いて数人とすれ違った。
 様々な種族がいるという街に続く道だけあって、人間じゃない種族の方が多かった。
 犬の獣人に、魚っぽい人など、ファンタジー物の映画で見るよりもとてもリアルだった。
 またすれ違った人々はみんな気さくで、良い夫婦だねと言ってくれた。
 …………このカップルで夫婦に見えたのか………
 多種族のいる異世界こそだな。


 その時、ガタガタという車輪の音とともに馬車のような物が向こうからやってきた。


商人「おぉ、こんにちは」


 それは馬車だった。
 馬車以外なんと言えば良いんだ、と言うほど馬車な馬車が来た。
 手綱の繋がった馬に、それに引かれる馬車、片眼鏡をかけた御者。
 俺は初めて見る本場の馬車に感動した。
 俺は御者の人に頭を下げた。


俺「こんにちは」


 御者の人は背が低く耳と鼻が尖っており、どうやらこの人も人間では無いらしい。
 俺と寝ているフィーを交互に見て、御者の人はははーんと微笑んだ。


商人「ほうほう、新婚さんですか。おめでとうございます」


俺「あ、どうも……」


 俺は会釈をした。
 そして不思議に思っていた事をその御者の人に聞くことにした。


俺「あの………少しお聞きしたい事があるのですが………」


商人「何でしょうか。私に答えられる事なら、何でも」


俺「えっと、実は先程から数人の方とすれ違っているんですが、なぜ僕達が夫婦だと分かるんですか……? ちょっと夫婦には見えないと思うんですが………」


 俺はぽっちゃりの人間20歳、フィーは妖精の14歳。
 夫婦どころか親子にも見えず、フィーの大きさも相まってむしろ誘拐中に見える。


商人「ああ。確かにニュートラルと妖精の夫婦は珍しいですが、それは指輪を見れば分かりますよ。幸せそうですしね。随分お若いうちにご結婚」


 指輪か………そんな簡単な事だったのか。
 にしても指輪だけでも夫婦と判断できてしまうのか。
 不思議だ………
767 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/16(水) 01:24:55.51 ID:MhCpJW1U0
 それにしても、今の会話で分からない単語があった。


俺「ありがとうございます。ところで………ニュートラル? って何ですか?」


 恐らく会話の流れから俺の事だが、それなら妖精であるフィーに対して俺は人間、じゃないのか?


商人「ほお、ニュートラルを知らない………まあ、教えましょう。ニュートラルとは、あなたの事です」


 やっぱりか。


商人「まあ人間の事ですね。ですが数十年前からあなた方の種族のことを人間と言う事は無くなり、『普通』という事を意味するニュートラルと呼ぶことになったのです。因みに私はノームです」


俺「はーなるほど。色々と教えていただきありがとうございます」


 俺がそう言うと、ノームの商人はいえいえと微笑んだ。


商人「ところで新婚さん。ちょっと余っている商品があるから、買っていかないかね?」


俺「良いんですか?」


商人「はい。ウチは雑貨を扱っているから、もしかしたらお気に入りの掘り出し物が見つかるかもしれませんね」


俺「ああ、ではありがたく………」


 商人の御者が馬からおり、ホロを開けた。
 そして引き出し式の商品棚を展開し、素早く商品を並べた。
 ガチャガチャと物を動かす音でフィーが目覚めてしまった。


フィー「ん、んぅ………ふぁぁ…………うん………?」


商人「おっとすいません。起こしてしまいましたか」


 フィーはこしこしと目を擦ると、俺に地面に下ろすように促した。
 地面に立つと少しふらふらしながら俺に話しかける。


フィー「ん〜………シズキさん、この人は………?」


俺「商人さんだって。雑貨屋さんだけど、何か欲しいものがあったら買って良いよ」


商人「どうも可愛らしい奥さん。好きな物をお選びください」


 フィーはコクリと頷き、眠気ナマコのまま商品棚を物色し始めた。


 ナカダが買ったもの>>下1〜3の内コンマ最大。

 フィーが買ったもの>>下4〜6の内コンマ最大。


 名前と効果と見た目を明記。
 陳列されているものは主に雑貨で、あったとしても低ランクの魔道具まで。
 ゾロ目が出た場合はコンマ×10と効果上乗せ。
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/16(水) 10:37:44.33 ID:wll0Faac0
名前:ガラス燭台
効果:蝋燭の残りカスを掃除するのが楽(ノーム談)、ガラス製なので普通の燭台より広く照せる。代わりに割れやすい
見た目:小さめの燭台、色ガラスで小洒落ている
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/16(水) 11:43:32.74 ID:jUCGjEpKO
名前:伸び輪
効果:力を加えると伸びる、抜くと縮む。要するに輪ゴム
見た目:毒々しい青色の輪ゴム。大小不揃いで大きい物はフィーちゃんを緊縛するのにピッタリなサイズ
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/16(水) 11:58:13.41 ID:BfyUvUX40
>>768
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/16(水) 12:26:54.02 ID:Iymmgz6go
名前:無言飴
効果:口に入れると思わず無言になるくらい美味しい飴……という売り文句で実際はごく短時間沈黙の状態異常になる普通の飴
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/16(水) 12:47:45.51 ID:ZotuCt6G0
名前着せ替えぬいぐるみ
効果:フィーと同じサイズのぬいぐるみ+数着の着せ替え衣装 子供向けのおもちゃだが衣装自体の質は高い
見た目 金髪のかわいらしい少女の姿をしている
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/16(水) 15:37:46.13 ID:5tb/bbpDO
金平糖
色とりどりの金平糖がいくつか入った小袋
色ごとに微妙に味が違い、稀に「当たり」が入っていることも
774 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/17(木) 10:00:01.06 ID:t7HNMT1v0
 シズキの所持金:118000円
 フィーの所持金:22000円


俺「うーん、色々有るなあ」


 俺は様々な雑貨に目移りしていた。
 しかし長く引き留めるのも悪いし、早く決めてしまわなくては…………
 輪ゴムのような物に、不思議な生物の置物、その他もろもろと沢山ある。
 そうやって俺が悩んでいる内に、フィーが先にお気に入りを見つけたようだ。


フィー「……………あれ」


俺「ん? どれだ?」


 フィーが指さした先には、ニュートラルの形をした人形があった。
 とても大きく、サイズ的にはフィーと同じサイズだ。


俺「………………これ?」


 俺が取ってやると、フィーはこくこくと頷いた。


商人「おお奥さん。それにいたしますか。それはこちらの服5着とセットです」


 商人は人形の近くに置いてあった女の子向けのようなとても可愛らしい服を示した。
 色々な種類の服があり、人形用にしてはとても作りがよい。
 ……………というかこの服そのままフィーが着れないか?


フィー「これがいい」


 自分の背丈の人形を抱きかかえ、フィーが目をキラキラさせる。


俺「分かった。自分のお小遣いでいいね?」


 フィーは頷く。


俺「じゃあ、会計は俺のが決まってからね。ちょっと待ってくれ」


 俺はいくつもの雑貨にまた目線を戻した。
 その時、棚の中で一つ不思議に光る燭台を見つけた。
 それは透明で、触った感じはガラスで出来ているようだった。


俺「これは………」


商人「ああ、それは魔道具ですよ。燭台のね」(ゾロ目だったため効果付属)


俺「魔道具? と言うことは何か魔法がかかっているんですか?」


 商人が頷く。


商人「それは(安価>>下1)という魔法がかかっているうえに魔道具だから壊れづらいんですよ。そちらの燭台の値段は銀貨(コンマ一桁>>下2)枚で、そちらの人形は銀貨(コンマ一桁>>下3)枚です」


 シズキとフィー、それぞれ買うか買わざるか。
 シズキ、安価>>下4
 フィー、安価>>下5
775 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/17(木) 10:03:01.13 ID:t7HNMT1v0
 やっぱり値段は
 銀貨(コンマ一桁)枚→銅貨(コンマ二桁)枚
 で。
 銅貨10枚で銀貨10枚。
776 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/17(木) 10:04:40.20 ID:t7HNMT1v0
 訂正。
 銅貨10枚で銀貨1枚。
 安価ずらし。
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 10:14:30.89 ID:FYwXy0udo
光量調節可能
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 10:21:12.73 ID:KAGGD2qA0
でもお高いんでしょう?
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 11:32:53.12 ID:XXgZItfcO
燭台高ぇ
780 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/17(木) 11:39:25.30 ID:t7HNMT1v0
 参考までに。


俺「光量調節…………?」


 俺がそう言うと、商人はロウソクを取り出し燭台に刺すと火を付けた。
 デモンストレーションをしてくれるようだ。


商人「はい。こうやって火をつけて燭台のコックをひねると………」


 商人が燭台のつまみを左にひねると、ロウソクの火が小さくなった。
 俺は思わず簡単の声を上げた。


フィー「………………貸して貸して」


商人「はい、奥さん」


 商人がかがむと、フィーが小さな手でつまみをキュッと右にひねった。
 ロウソクの火が最初の二番ほど大きくなった。


フィー「おー……………」


 ペチペチと人形を抱えたままフィーが手をたたく。


商人「最大で八倍、最小で八分の一まで幅があります。それに比例してロウソクの消費も変わりますよ」


俺「なるほどな……………」


 買うか買わざるか……………


 安価下
 シズキ、買うか(7200円)(安価>>下1)
 フィー、買うか(1200円)(安価>>下2)
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 11:49:44.73 ID:RbZ85B/1O
燭台なら買わない

人形なら飼う
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 11:51:22.85 ID:BzPdODmDO
買う
783 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/17(木) 13:06:37.00 ID:uPChKN3q0
俺「うーん…………悩みましたけど、ちょっと高いですね…………」


商人「まあ魔道具ですしね」


俺「…………ごめんなさい、買いません」


 俺がそう言うと商人は頷いた。


商人「わかりました。奥さんは?」


 フィーは銀貨二枚を商人へ差し出す。
 人形はわりと荷物だが、フィーのためだ…………


商人「ほい。じゃあ八枚のお返しです。ありがとうございました」


 フィーは銅貨を荷物にしまうと、人形を抱きしめ嬉しそうに飛び跳ねた。


俺「じゃあ、俺たちはこれで。あまり引き止めても悪いですしね」


商人「わかりました」


 商人はパタパタと棚をたたむとひらりと馬車に乗った。


俺「ありがとうございました」


フィー「ありがとう、ございました………………」


 俺たちがそうお礼を言うと、商人はにっこりと笑った。


商人「いえいえ。お二人とも、お気をつけて」


俺「はい」


フィー「はい…………」


 商人はそう言うとピシッと手綱を鳴らし、ゴトゴトと車輪を慣らしながら行ってしまった。
 その背中を見送りながら人形を抱きしめるフィーに話しかけた。


俺「じゃあ、行こうか、フィー」


 フィーはコクリと頷き、俺の手をきゅっと握った。
 その後少し歩いてから、人形の足がわりと擦れることがわかり、だっこひもを作ってあげてフィーの背中におんぶさせる事にした。
784 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/17(木) 13:15:36.43 ID:uPChKN3q0
 ◆◇◆◇◆


 それから数時間歩いて………………
 夕方頃。


俺「これだな、城塞都市カドプレパス」


フィー「かとぶ…………」


 それは横に長く続く壁だった。
 壁にはとこらどころに穴があいており、時々人影がちらっと見える。
 これが城塞だろう。
 開け放たれている分厚く巨大な城門のようなあり、兵士のような鎧を着込んだ門番のような人が左右に一人ずつ立っている。
 そこが入り口のようだ。


俺「入ろう、フィー。手を離さないようにね」


フィー「うん……………」


 人形をおんぶしているフィーの握る力が少し強くなった。
 そうして俺たちは、多種族の入り乱れる城塞都市、カドプレパスにたどり着いたのだった。
785 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/17(木) 13:16:49.31 ID:uPChKN3q0
 このタイミングで二人目行くで。
 カドプレパスは
 ・多種族がいて治安が悪い。
 ・自警団等もいるため均衡は取られている。
 ・もちろん路地裏は格段危ない。
 ・発展具合は高い。
 そんな都市やで。


 性別:女
 種族:>>下1
 名前:>>下2
 身体的特徴(見た目):>>下3
 職業、身分:>>下4
 処女か:>>下5
 性格や趣味:>>下6、下7
 年齢:>>下8
 備考:>>下9
 主人公との出会い方&惚れ方:>>下10
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 13:29:00.27 ID:6TY2ryQU0
龍族
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 13:42:17.06 ID:kYQGVmZW0
プリシラ
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 13:46:44.67 ID:MumzN+/OO
平均よりやや高めの身長で気品のある美少女。髪は金色のポニーテール
すらりとした均整の取れた体つきで、胸はやや大きめ
龍の翼と角がある他はほぼ人間と変わらない
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 13:53:56.42 ID:Ku16qKQI0
職業 学者 身分 上流階級出身
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 13:57:19.14 ID:ryztFi5d0
処女
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 13:57:46.00 ID:BzPdODmDO
性格 気弱でいつもオドオドしてる
趣味 読書や自分で小説を書くこと
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 14:14:18.52 ID:Q2JMcmNr0
とってもおっとりして心優しい 創作料理が趣味
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 14:23:54.25 ID:lGvvWzUjO
200歳(人間換算17歳前後)
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 14:25:21.22 ID:Qse5rsLoO
箱入り娘で大切に育てられたため外の世界に憧れている。
羽が性感帯だが性知識にひどく乏しい
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 14:26:55.45 ID:2gEZjqgxO
屋敷からこっそり抜け出したところで柄の悪い男に絡まれてしまったが主人公に助けられた
796 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/17(木) 15:28:59.52 ID:UeZ8RX800
 200年箱入り娘…………?
 とりあえずプリシラで行くで。
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 16:50:00.75 ID:ZCZ+EN/4o
タイミング合わねかったー
カエデパイセンインストールは備考に書く、でしたよね?
798 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/17(木) 16:55:56.36 ID:mGKtcr7x0
 >>797せやでー。
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 17:11:24.87 ID:iI+K0CmkO
カエデパイセンの転生キャラの場合なんだけど、その場合記憶の有無や転生前の最期とかは判定で決める感じ?
800 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/17(木) 18:53:47.51 ID:mGKtcr7x0
 >>799せやな。
 その時になったら記憶と最期で安価するで。
801 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/18(金) 19:57:32.02 ID:/y03cL3w0
 俺はフィーと手を繋いで、カドプレパスへと入っていった。
 少し門番に怪訝な顔をされたが、普通に通してもらえた。


俺「やっぱり壁の内側って異質だな」


フィー「…………ちょっと息苦しい…………」


 言ってみれば、カドプレパスの内側はごちゃっとしていた。
 パリのように升目で区切られておらず、道はあっちにこっちに広がっている。
 そして、やっぱり一番目につくのは、道よりも入り乱れている様々な種類の種族だ。
 パッと見ただけでニュートラルの他にノームや獣人、エルフやおそらくドワーフのような種族がいる。
 ………ちょくちょく妖精もいるな。
 フィーのように身体が小さく、ブーンと虫のような羽を羽ばたかせキャハキャハと空を待っている。
 いかにもピクシーとかシルキーとか言う種族に見える。


フィー「おんなじ種族だ…………」


俺「ああ。みんな髪の色とか羽の種類とかが違うんだね」


フィー「うん…………」


 俺は入り口の近くの立て看板に貼られているカドプレパスの地図を覗き込んだ。


俺「どこに行こうかな………」


 どうやら南の赤い印が現在地のようだ。
 丸い壁の反対、北がお金持ちのエリアだそうだ。


 時刻は夕刻。
 どこに行く? 位置関係も>>下1
 また、そこに行く途中でイベントやトラブルなどもあれば。
 無ければ無し>>下2
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/18(金) 20:01:51.36 ID:xqxDRY10O
とりあえず宿を取る。
宿の位置は街の中心部近く(富豪層と貧民層の境目ぐらい)
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/18(金) 20:06:54.24 ID:61F1u+Qi0
まずは宿取ろう

お金持ちエリア入口と現在地の中間くらい
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/18(金) 20:07:43.56 ID:maojpfq8o
宿近くで>>795
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/18(金) 20:08:44.83 ID:qbxCGJgLO
中出しが淫魔に襲われる(性的な意味で)
806 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/18(金) 22:13:46.22 ID:/y03cL3w0
俺「先ずは宿を探そう。もう時間だしね」


 フィーが頷いて、俺たちは宿を探しに行く事にした。
 お金持ちエリアから離れすぎたら治安は悪いだろうし、お金持ちエリアに行きすぎると確実に値段が高くなる。
 だから真ん中辺りのエリアを目指す事にした。


 ◆◇◆◇◆


俺「サダーナの宿………値段もいい感じだね」


フィー「ん………」


 俺たちはしばらく歩いていい感じの値段設定の宿を見つけた。
 一晩一部屋銀貨二枚。
 まあまあ安い値段だ。
 街並も、入り口付近よりはごちゃごちゃとしていない。


俺「よし、チェックインしようか」


 フィーがコクリと頷いた。
 そしてチェックインしようとした瞬間、どこからか助けを求める声が聞こえた。


???「え、いや、あの………ちょ、ちょっと、通してください…………」


???「へっへっへ、姉ちゃん良いじゃんかよ。あんた上層のお嬢様だろ? なあんにも知らないんだから俺たちが楽しい事教えてやるよぉ………」


???「そうだよ姉ちゃん連れねえなぁ。なあ、教えるっつってんだろ!?」


???「ひ、ぁ、助け……………」



 俺の耳は特別良い訳では無いのだが、その路地裏からのか細い声ははっきり聞こえた。
 俺に聞こえたと言うことは周りの人にも聞こえた筈だが、周りの住民はその方向をチラッと見るだけで素通りして行く。


フィー「し、シズキさん……………」


 フィーが不安そうな声を上げ、ギュッと俺の手を握る。
 俺の腰にはすぐ持ち出せる位置にブラックジャックがある………


 どうする?>>下
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/18(金) 22:41:51.02 ID:+nmWpAoDO
知り合いの振りをして連れ出す
808 :オパビー ◆JcmNO1WDuA [saga]:2019/10/18(金) 23:28:37.22 ID:/y03cL3w0
 とりあえず今日はここまでや。
 落ちるで。
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/19(土) 00:30:34.41 ID:ev1HOmECo
おつおつ
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/19(土) 00:31:12.75 ID:gqD03zMH0
乙ー
811 :オパビー ◆JcmNO1WDuA [saga]:2019/10/19(土) 10:37:05.07 ID:ehAehXl40
 俺はブラックジャックに手を………かけなかった。
 フィーに物陰に隠れるように言い、その路地裏に入っていく。


柄悪男A「姉ちゃん名前なんてーの?」


???「ぷ、プリシラです……あ、あの、手を…………」


柄悪男A「へー、プリシラちゃん…………おれんちあっちにあるんだわ。いこーぜ」


柄悪男B「ひぇひぇひぇ………いいなぁ?」


???「いや、わ、私は…………」


 あからさまに柄が悪そうなニュートラルの男2人が貴族令嬢っぽい華奢なメガネをかけた女の人の腕を掴んでいる。
 女の人は良く見るとニュートラルでは無さそうで、ドラゴンっぽい角と翼と尾がある。
 俺は意を決してその2人に叫んだ。


俺「おい、プリシラに何しているんだ!」


柄悪男A「あぁん? お前なんだ?」


 柄が悪い男はぐりんと凄んできた。
 ぐ、怖い………だが一瞬でも怯んだら負けだ………!


俺「知り合いだ…………その手を離せ」


 俺も精一杯怖い顔をして男達を睨みつける。
 男達は俺が怯まないのを見て分が悪いと思ったのか(俺の内心はビックビクだが)、舌打ちをすると踵を返した。


柄悪男A「チッ………んだよ運悪いな………行くぞ」


柄悪男B「え、ぶっ飛ばさないんで?」


柄悪男A「めんどくせえよ。ほら、来い」


柄悪男B「へーい。チッ……」


 そう言って男達は路地裏の奥に行ってしまった。
 種族の分からない女の人………と言うか、よく見たら思ったよりも幼い。
 女の人、と言うよりは少女だ。
 少女は目に涙を浮かべながらへなへなと座り込んだ。


俺「>>下」
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/19(土) 10:42:39.81 ID:OxISZSXHO
『大丈夫?』と声をかけながらへたりこんでいるプリシラに手を差し出す
813 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/20(日) 09:26:18.41 ID:hvCxy6O10
 あ、あーっ、怖かったーっ!
 あのまま襲いかかって来たらどうしたか………!
 とりあえず、俺は床にへたり込んでいるプリシラという少女に手を差し出した。


俺「大丈夫………?」


 俺がそう話しかけると少女はピクッと震えて俺を見上げて来た。
 その目には恐怖が浮かんでいたが、俺と目があった瞬間にそれは無くなった。
 少女は俺の手を取り、俺をぽーっと見つめている。


プリシラ「は………はい………だいじょうぶ………です…………♡」


 ………ん?
 なんか、少女の瞳が熱っぽいぞ?
 ………いや、まあ、大丈夫だろ、うん。
 たった一回危険から助けただけで惚れるなんてことは………
 ………フィーという前例があるな。


俺「う、うん。とりあえず、立てる?」


プリシラ「は、はい………おい、しょ……っとと……」


 手を引いて立ち上がらせた瞬間、プリシラがよろけた。
 俺は慌ててその身体を支えようと前に回ったが、それがいけなかったらしい。
 プリシラの身体はそのまま俺の胸に収まり、ブニュッ、と胸と胸が押し付けられる。


プリシラ「え、ぁ、あっ………」


俺「あ、ご、ごめんっ!」


 その瞬間、少女の顔がボッと赤くなり、固まった。
 少女の荒い息が俺の首元にかかる。


プリシラ「………あ、ありがとうございます………その、助けてくれて……………」


 ゆっくりと俺の背に手を回そうとしたので、慌てて優しくつき離す。


俺「あ、ああ! うん! 良かった! と、とりあえず出ようか!」


 少女は少し戸惑ったが、コクリと頷いて俺の手を握った。


プリシラ「は、はい…………♡」


 ああ、これ完全に惚れられている…………ど、どうしよう………
 とりあえず、俺は俺の手を握って、というか腕に手を絡めて離そうとしない(相当力が強い)少女を連れたまま路地裏を出た。
 そこで人形とごっこをしていたらしいフィーと目が合う。


フィー「あ! シズキさん。大丈夫だっ………」


 俺の腕には顔を赤らめて腕を絡ませる角と翼と尾のある美少女。
 フィーが言葉を詰まらせる。
 少女もフィーを見て驚いている様子だ。


プリシラ「シズキさんとおっしゃるんですね…………♡」


フィー「シズキさん………その人は?」


 プリシラは俺の名前を知ってさらに顔を赤らめ、フィーはどこかジトッとした目で俺を見ている。


俺「>>下」
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/20(日) 09:38:21.00 ID:Ni88aHhDO
フィー、この人がさっき悪そうな人に絡まれていたプリシラさんという人だよ

そしてプリシラさん、彼女は俺の妻のフィーです…
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/20(日) 11:00:56.38 ID:w5MZRGfx0
出会って三秒で合体ならぬ出会って三秒で修羅場である
816 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/20(日) 13:57:19.99 ID:/MlDHT5C0
俺「えっと、フィー。この人はさっき悪そうな人に絡まれていたプリシラさんという人だよ」


 俺はとりあえず少女を紹介した。


プリシラ「あ、はい。プリシラです…………って、そう言えばシズキさん、なんで私の名前を……………?」


俺「さっき柄の悪い奴らに言っていましたから」


 少女はなるほどと頷いた。
 フィーはジトッと俺を見ている。


フィー「へー……………………………プリシラさんねー……………………………」


 なんでもありませんからフィーさん。
 多分、というか十中八九惚れられてますけど、なんでもありませんから。


プリシラ「あのー、ところでシズキさん……………あのフィーという方は…………? 妹さんですか……………?」


 少女が変わらず俺の腕を抱えたまま俺に聞く。
 そう言えば、初めて夫婦以外に見られたぞ。
 兄妹か…………フィーは耳も尖っているし、羽もあるし、まず種族が違うような……………
 俺は少女に言う。


俺「妹では無いです…………えっと、プリシラさん。彼女は、俺の妻のフィーです」


フィー「どうも……………………妻です……………」


プリシラ「へぇ、妻………………え、つま? え、おっと???」


 少女が明らかに動揺した様子でフィーと俺を交互に見ながら俺に聞き返す。


俺「はい。夫婦です」


プリシラ「え、そんな……………ふうふ? めおと?」


俺「はい」


 俺とフィーの関係を知った少女は何度か聞き返した後、絶望したような表情のまま力を抜いて俺の腕から離れた。


プリシラ「ご、ごめんなさい…………わ、私、ご夫婦の前でこんな、事を……………」


 あからさまに少女はダメージを受けているらしい。
 地面を見たまま、顔を上げようとしない。


フィー「…………………シズキさん?」


俺「………………はい」


 どうしようか戸惑っていたら、フィーがやっぱりジトッとした目で俺を見ている。
 口説いたの? とか、責任取るつもり? とか、そんな色々な気持ちがこもったジト目だ。


フィー「…………とりあえず、宿屋入ろうよ。そうとう暗くなってきたし……………」


俺「うん」


プリシラ「あっ、わ、私はどうすれば…………………あっ、いえ、何でもないです………………自分で帰りますので……………」


 少女は何が原因とは言わないが、大きいショックを受けた様子でトボトボと帰ろうとした。

 どうする?>>下
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/20(日) 14:01:04.07 ID:WE+qB8xp0
またあんなことがあったら心配だから家まで送るよ
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/20(日) 14:10:57.97 ID:w5MZRGfx0
笑えばいいんじゃないかな
819 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/20(日) 21:42:33.69 ID:hvCxy6O10
 俺は声をかけて一人で帰ろうとした少女を引き留めた。


俺「あの、ちょっと………」


プリシラ「はい………?」


俺「あんな事もあった後ですし、家まで送ります。もう日も落ちていて危ないですからね」


 俺は少女にそう言った。


フィー「うん、そうだね………危ないし………まあ、ちょっとシズキさんの下心も不安だけどぉ………?」


俺「無いってば……」


 フィーがボソッと少女に聞こえないように俺に言った。
 俺はもちろん全力否定した。


プリシラ「え、あ、そうですか……えっと、じゃあ、お願いします…………」


 少女は嬉しいような寂しいような返事をして俺の横にぴったりついた。
 しかしフィーがいるからか、俺には触れず、なるべく俺の方も見ないようにしている。


俺「ところで、家はどこらへんですか?」


 俺が話しかけても、少女は俺の方を見ようとしない。


プリシラ「はい………えっと、私の家は…………」


 ◆◇◆◇◆


俺「………………やっぱり貴族だったんですね」


プリシラ「は、はい…………」


フィー「おっきー…………」


 プリシラが家だと案内したのは、カドプレパスの北、それもお金持ちエリアの相当中心部の方にあった、大きい屋敷だった。
 プリシラが屋敷の扉、というか門を叩く。
 ギイィ………と重々しい門が開き、中から裕福な髭を蓄えた片眼鏡の鳥の獣人が出てきた。


???「はい、どなたで………お嬢様!?」


プリシラ「えっと、ただいま………」


 鳥の獣人は見たところフクロウのように見える。
 フクロウの獣人、多分格好からして執事だと思われるその獣人は、両方の翼で少女の肩をガッ! と掴んだ。


梟執事「お、お嬢様! どちらにいらしたんですか!? お嬢様が家にいらっしゃらないからいまもうご主人様と自警団に連絡したところで……! ご主人様〜っ! プリシラお嬢様がお帰りになりましたよ〜っ! と、とりあえず中にっ!」


 ◆◇◆◇◆
820 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/20(日) 22:17:12.66 ID:hvCxy6O10
 ◆◇◆◇◆


梟執事「いやぁもうわたくし達共々本当に心配で心配で…………」


プリシラ父「お前………なんで今になって家出なんて…………」


プリシラ「ごめんなさい…………」


俺「………………ズズ」


フィー「…………………あち」


 ああ、紅茶が美味しい。
 多分割と高い紅茶だ。


 …………しばしの沈黙。


プリシラ父「………………ところでお前ら誰だ」


梟「そういえば」


プリシラ「あ………」


フィー「………………」


 あの後、普通に梟執事に少女と一緒に屋敷に招き入れられ、紅茶を出された。
 そのまま流された俺達も俺達だけど、梟の執事もなにか気付けよ。
 因みに、少女の父と見られる人物は、一言で言えば、マフィアだった。
 少女と同じ金髪を持っているが、それをオールバックにしており、顔には謎の深い傷などが走っている。
 角も翼も尾も少女と比べ物にならないほど力強く、荒々しい。
 怖い。


プリシラ父「火傷だらけの隻眼の妖精になんの特徴もねえニュートラルの冒険者………お前らプリシラとどういう関係なんだ? まさかお前らがプリシラを誑かして連れ出したのか………!?」


 怖い。
 視線だけで殺されそう。
 フィー、何か助け舟を……………めっちゃ茶菓子食ってる。
 リラックスしすぎじゃない?
 と、とりあえず俺がなにか話さなくては………


俺「>>下」
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/20(日) 22:22:17.28 ID:EbKVRlnQO
『お嬢さんが柄の悪い男に無理やり連れていかれそうになっていたところ、ちょうど通りかかったので放ってはおけず勝手ながらお助けさせていただきました』と下手に言い訳せずに正直に話す
822 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/21(月) 17:43:27.25 ID:nCwoOO5s0
 俺はビクビクしながら少女の父親に全てを正直に話した。
 お金持ちエリアと貧困エリアの丁度真ん中の宿に泊まろうとしたところ、少女が柄の悪い男に無理やり連れて行かれそうになったところを見かけたため、放って置けず勝手ながら助けた。
 そう、下手に言い訳せずに正直に話した。
 助けたシーンを話している時、少女が顔を赤らめていたのを、梟の執事と少女の父親がチラッと見たのを、俺は見逃さなかった。
 ああ、これ殺されないか………?
 助けた後にも少女が危険だと思い付いていき、それで屋敷まで来たという事も話した。


俺「それで、その、執事さんが招き入れるままに入ってきてしまって………ごめんなさい」


 俺が話し終わると、少女の父親が口を開いた。


プリシラ父「………ってこたぁ、お前達が連れ出した訳じゃねえのか………むしろ、危ねえところを助けてくれたって事か…………プリシラ。合っているか?」


 少女はコクリと頷いた。
 その瞬間、少女の父親がガタンと席を立ち、俺とフィーがそれにビビった。
 まさか鉄拳が飛んでくるのでは、と思ったが、少女の父親はその手を地面につけると、角を叩きつける勢いで土下座した。


プリシラ父「感謝する………! 娘の危ないところを助けてくれて………!」


梟執事「ご、ご主人様っ!」


 俺とフィーと少女は呆気に取られた。
 見た目いかつい男の綺麗な土下座は圧巻だった。


プリシラ父「感謝しても仕切れない…………礼はする…………で、それはそれとして、プリシラ。後で話がある。……………なんで家出したか、についてなぁ…………」


プリシラ「ひ、ひぃ………!」


 少女が身体を硬らせた。
 少女の父親が手をスイッと振ると、少女は涙目のまま部屋の奥に消えていった。
 少女の父親は立ち上がるとまた椅子に座った。
 そして隣に座る梟の執事の顔を見ていう。


プリシラ父「なんだ、なんか文句あるのか? 実の娘の命の恩人に土下座しちゃあ悪い、ってか?」


梟執事「い、いえ………」


 梟の執事はパタパタと自分の顔を仰ぎ、片眼鏡の位置を正した。
823 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/21(月) 17:51:29.72 ID:nCwoOO5s0
プリシラ父「まあいい…………ところで、お前ら。名前は何だ? 俺はプリシラの父親であるガルシアだ。ガルシア・ドラゴヴェール。よろしくな」


 そう威厳たっぷりの声でプリシラの父、いや、ガルシアは俺たちに聞く。
 俺はとりあえず自己紹介する事にした。


俺「あ、お、俺、私は、シズキです………シズキ・ナカダです。こっちは、私の妻の………」


フィー「フィー・ナカダです」


 妻、という言葉を聞いた時、ガルシアが驚いたように目を見開いた。


ガルシア「これは驚いた………そんなに若く見えて夫婦なのか」


俺「まあ、はい………」


フィー「ほんのちょっと前に、なんですけれどね………」


 ガルシアは少し考えると、俺達に言った。


ガルシア「まあいい。とりあえず、ナカダ夫婦。娘の命の恩人だ、もてなそう。ホッホ、夕食の準備を」


 この梟の執事ホッホって言うのか………


梟執事「は、はい。あの、お嬢様は……?」


ガルシア「今夜は俺の説教だ。夕食は作らせない」


梟執事「は………では、準備しておきます」


 執事は立ち上がり部屋を去っていった。


ガルシア「まあ、もう外も暗い。今夜は泊まって行ってくれ」


俺「あ、ああ、はい………ありがとうございます」


 断れるような雰囲気ではないため、俺はそう返事をした。


フィー「ありがとうございます………」


 俺たちがそう言うと、ガルシアは笑った。


ガルシア「はは……礼を言いたいのはこっちだ。本当に、助かった。俺はプリシラと話をしてくる。準備ができるまで、ゆっくりしていてくれ」


 そう言って、ガルシアは部屋を出て行ってしまった。


俺「……………行ってしまった………」


フィー「……………うん」


 ど、どう、しよう………?

 夕食まで何してるか(数十分)>>下1
 そしてプリシラがガルシアにシズキの事をどれぐらいどんな風に話したか>>下2
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 17:55:19.79 ID:hoks1rcz0
プリシラにヤキモチを焼いたフィーに甘えられまくる
あとプリシラをハーレムに加えるかどうかも追及される
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 18:20:56.45 ID:0iLCmjGDO
夕食ギリギリまで
誰が見ても明らかな恋する乙女の瞳で顔を真っ赤にしながら助けられたことを熱っぽく語ったと思えば、妻帯者でだったことで一気にブルーになったりしていた
826 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/21(月) 21:40:01.20 ID:nCwoOO5s0
 ガルシアが部屋を去ってちょっとした時、フィーがソファーに座ったまま俺に話しかけてきた。


フィー「……………シズキさん………」


俺「ん? なーに?」


 フィーがプーとほっぺを膨らませている。
 なんとなく機嫌が悪そうだ。


フィー「………私今、なに思ってるとおもう………?」


俺「えっと………」


フィー「……………やいてる」


俺「ごめん」


 機嫌が悪そう、と言うか悪かった。
 フィーは膨らませていたほっぺを解除すると、ソファーの上をススススと移動し俺の方に寄って来てトスと頭を預けて来た。
 俺が申し訳ない気持ちを含めてその頭を撫でると、フィーはスリッとその手に頬をすり寄せて来た。


フィー「………ねー、シズキさん…………」


 俺に体重を預け、フィーにしてみれば巨大な人形を抱きしめながら、さっきより甘えの感情が入った声でフィーが聞いてくる。
 ん? と俺が聞くと、フィーは抱きしめていた人形を横に置いて、替わりに俺の腕を抱えた。


フィー「…………プリシラちゃん………どうするの?」


 俺は思わずギクッとした。
 フィーの質問の意味がなんとなく見えたからだ。


俺「どうするって………」


フィー「ハーレムに入れるの………?」


俺「……………うーん…………」


 まあ、そういう質問だろうなと思った。
 あの少女………プリシラはどっからどう見ても俺に気がある。
 出会った時から俺にピッタリくっついて顔を赤らめて、フィーという妻がいるという事を知った瞬間落ち込んだ。
 これで惚れていないと言う方がおかしい。


フィー「…………私は、良いよ…………」


 フィーが俺に言う。


フィー「…………最初に言ったでしょ………? ………私は………ハーレムを応援するって……………私、シズキさんの事大好きだし…………ね♡」


 フィーはこう言っているが、どうしたものか………
 ハーレムを作るとは言ったが、今更ながら一夫一妻制の日本人としてはやはり抵抗がある。
 それに、あのめっちゃ怖い父親がいる…………
 どうしよう………
 あの父親に娘さんを貰いますなんて言った時には………
 俺は腕にしがみ付いているフィーの頭を撫でながら言った。


俺「>>下」
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 21:58:17.43 ID:rlKXhKUu0
流石に今日会ったばかりですぐには決められないかな
でも彼女が助けられたからという一時の感情で俺に惚れたのではなく本気で俺のことを愛しているのなら、
そして俺自身も彼女のことを一生大切にしたいとほど愛してると思うようになったら、彼女のことを迎え入れたい
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 21:58:34.36 ID:NzOCnEH2O
あの恐いお父さんと戦争になったら助けてね
829 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/22(火) 07:41:03.02 ID:W2HSnsGn0
俺「流石に、今日会ったばかりでは決められないかな。フィーとは出会ってしばらく過ごしてからこういう関係になったでしょ? フィーは本当に俺を愛してくれていたし、俺もフィーの事を色々知っていた状態だったしね」


フィー「うん……………じゃあ、時間かけて知り合うの…………?」


 俺は頷いた。


俺「まあ、そういう事になるね。それから、プリシラ、彼女が助けられたからという一時の感情で俺に惚れたんじゃなくて本気で俺のことを愛してくれるようになったなら、そして俺自身も彼女の事を一生大切にしたいと思うほど愛してると思うようになったら、彼女の事を迎え入れたいかな………」


 出会いは、フィーと同じだ。
 しかし、ここまで知り合った時間が全然違う。
 今日明日では、決めたくはない。
 それより、俺に惚れる、と言うのは、俺の加護の影響を受けている、という事だからな。
 あんまりそれで会って惚れたからヘイ、ハーレム! というのは………


フィー「ふーん………分かった…………シズキさん…………優しいね」


俺「優しいって言うか、なんて言うか……………あの怖いお父さんと戦争になったら助けてね」


フィー「大丈夫だよ…………あのお父さん、ああ見えてすごく優しそうだし、ね…………ん………♡」


 フィーはまたスリッと俺の手に頭を擦り付ける。
 猫みたい。
 プリシラの事は、もっとしっかり考えないと…………
 不意にフィーが立ち上がり、俺の股の間に座り込む。


フィー「やっぱり、ここが落ち着くね〜…………」


俺「そうだなー…………」


 そうしてイチャ付きながら、俺とフィーは時間を潰した。
830 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/22(火) 10:43:32.60 ID:W2HSnsGn0
 ◆◇◆◇◆


 それからしばらくして梟の執事、ホッホが部屋の扉をノックして開けた。


梟執事「失礼します。お夕食の準備が整いました」


俺「はい。今行きます」


フィー「あー、いー匂ーい………………♡」


 俺とフィーは一緒に食堂に行った。
 そこには既に4人分の豪華な食事が並べられていた。
 見た目も豪華だが、しっかり量もある贅沢なA級グルメのようだ。
 フィーの分は妖精使用でしっかり少量だ。
 プリシラとガルシアはまだいない。


梟執事「お嬢様とご主人様を只今呼んできますので、先にお着きください」


 そう言うとホッホは二人を呼びに行った。
 俺たちが先に席に着いてからしばらくすると、執事がプリシラとガルシアを連れてやってきた。
 どこか2人とも難しそうな顔をしている。
 執事が椅子を引き、2人を座らせると、お辞儀をして料理の説明をした。
 ちなみに、料理は2人のシェフが作っているらしい。


梟執事「えー、メインディッシュは」


 (ry


梟執事「以上で説明を終わらせていただきます。では、ごゆっくり………」


 そう言って執事は奥の部屋に消えて行った。
 俺たちは4人だけになり、静かに夕食が始まる。
 フィーが手元の食器を持って首を傾げる。


フィー「…………なにこれ」


俺「ナイフだよ。えっと、こうやって………」


ガルシア「……………」


プリシラ「……………」


 そうしてしばらく静かに食事を続けていた時、ガルシアが口を開いた。
831 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/22(火) 10:45:03.11 ID:W2HSnsGn0
ガルシア「母親のミラシカが死んでから、プリシラは大切に育ててきた」


プリシラ「…………!」


 突然そんな話を振られ、俺は驚いた。
 ガルシアは食事を進めながら続ける。


ガルシア「この200年………生まれてから一度も外に出さずに、危険の及ばないこの場所で、好きな事をさせ続けた。しかし………この広い屋敷でも、プリシラには狭く退屈だったようだ。俺に隠していた憧れは溢れ出て、今日こっそり俺や使用人達の目を盗み外に出た。窓からしか見たことがなかった外の世界は、プリシラにとってとても輝いて見えたらしい。楽しくもあったようだが、当然のように土地勘も全くないため下の方に降りて結果危険な目に遭ってしまったがな」


 うん、ちょっと待って情報が多い。
 生まれてこの方家から出た事がない箱入り娘ってのは聞いたことがある。
 でも200年ってなに。


ガルシア「そして、シズキ。お前が危険な目からプリシラを救った。まあ、偶然だ………運命かも知れない」


プリシラ「…………っ……」


 ガルシアが運命、と言うプリシラが顔を赤らめた。


ガルシア「しかし………まあ、ここから先はみなまで言うまい。プリシラ、もし自分の気持ちを優先したいのなら、覚悟を決めるんだな。色々な覚悟を、な」


 よく理解が出来ない。
 この話の意味も、ガルシアがどう言う意図でプリシラにこういう話をしているのかも、俺達の前でそう言う話をするのかも。


俺「……………えっと………」


ガルシア「………………話は終わりだ」


 ガルシアはそう言うと食事を再開した。
 俺とフィーは困惑しながらもそのまま食事を終わらせた。


 ◆◇◆◇◆
832 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/22(火) 11:40:37.73 ID:W2HSnsGn0
 ◆◇◆◇◆


 俺たちは食事を終えた後用意された寝室に移動した。
 そこでフィーとイチャ付きながら話す。


俺「なんだったんだろうね。夕食の時のあのガルシアさんの話………」


フィー「うーん………私達よりも、プリシラちゃんに話していたみたいだけどねー………」


 俺とフィーはうーんと首を傾げた。


俺「…………まあ良い。とりあえず寝ようか。明日からの事は明日から考えよ。ガルシアさんからも、色々この街の話とかも聞いてみよう」


 俺がそう言うと、フィーが頷いた。
 色々と部屋の中に面白そうな物もあるが、今日は色々と疲れた。
 触るのは明日にしよう。
 ベッドは二つあるが………まあ一緒に寝よう。
 俺は布団をめくり、フィーを誘う。


俺「おいで、フィー」


フィー「……………シズキさんのえっち」


俺「何が………」


 人の家で如何わしい事なんてする訳がない。
 フィーはパジャマに着替えさせた人形を空いているベッドに寝かせると、俺の胸の中に飛び込んできた。
 ちっちゃくて可愛い…………
 俺は基礎体温の高い小動物のようなフィーの身体を優しく抱きしめた。


フィー「じゃ、おやすみなさい…………ちゅっ♡」


俺「あ、ぅぅぅ…………可愛いよフィー………ちゅ……♡」


フィー「んー……………♡」


 俺はフィーを撫でながら眠りについた。


 その夜…………なにかあった?>>下
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 11:45:25.66 ID:ZaBz7xg7O
フィーも寝静まった辺りでプリシラが部屋に来た
834 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/22(火) 12:20:53.10 ID:W2HSnsGn0
 誰もが寝静まったドラゴヴェール家の屋敷。
 その中で一つ、起き上がる影があった。
 その影は自分の部屋を出ると、足音を立てないようにゆっくりととある部屋にと向かっていく。
 影は目的の部屋の前に着くと、その扉をゆっくりと開ける。
 その部屋には二つのベッドがあり、一つには小さい膨らみ、もう一つには大きい膨らみがある。
 影は二つの寝息がある事を確認すると、安心したようにため息をついた。
 そして………


 >>下
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 12:24:36.58 ID:oMKQneygo
起こさぬよう小声て想いを吐露するプリシラ
段々声は大きくなる
836 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/22(火) 16:22:05.39 ID:W2HSnsGn0
 その影はゆっくりと大きい膨らみに近付くと、そのかたえにしゃがみ込んだ。


プリシラ「…………寝てますか?」


 その影、龍人の少女は少しその男に触れ、本当に寝ているかを確認した。
 そしてその男が寝ている事が確認できると、少女はどこか寂しげな表情で呟き始めた。


プリシラ「…………寝ているので言います……………シズキさん…………好きです…………起きているあなたには言えません…………ただ、言わせてください。卑怯でごめんなさい…………あ、あなたが、助けてくれて、嬉しかったです………………に、200年、ずっと屋敷の中だけ充分だと思っていましたけど、いつからか外への憧れが止められなくて………出てみたらあんな怖い事になって…………でも、助けてくれて、ありがとうございました………………それで、好きになっちゃいました…………でも、奥さんがいたから………私は、諦めます…………は、うっ…………初恋、でした…………もう、外には出ません…………恋も、しません…………恋を教えてくれて、ありがとうございました…………楽しかったです…………ぐっ………ふぐっ………ひっ……ぁあっ…………! さ、さようなら……………ひぃーん………っ…………!」


 声を殺して泣く少女の声を部屋の外で聞いていたその父は静かに首を振ると、そこを静かに離れて行った………


 ◆◇◆◇◆


 ……………俺は目覚めてしまった。
 恐らく、プリシラが入ってきて俺が寝ているのを確認してから寝ている俺に気持ちを吐露したのだろう。
 しかし気持ちが高まり、声が大きくなってしまったのだろう。
 俺はその声で起きてしまった。
 寝ている間も耳は聞こえていたため、ほぼ全て聞こえてしまった。
 プリシラの気持ちが、全て聞こえてしまった。
 腕の中のフィーはまだ寝ているようだ。
 どどどどどどどどどっどーすればいいんだ………


 どうする………?
 このまま寝たふりを続けるか、起きるか…………>>下
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/10/22(火) 16:34:41.44 ID:XuMJz3Mfo
あえてここは寝たフリ継続だ
プリシラがなにかしでかすようなら起きよう
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 16:35:28.92 ID:SlFQd7QDO
起きる
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 17:25:22.34 ID:xQxyvJkw0
なにかしでかすとかなんだよ…勝手に決めつけて安価誘導しようとしてる・
840 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/22(火) 20:01:34.94 ID:W2HSnsGn0
 俺は寝たふりを続ける事にした。
 プリシラが何かしでかしたら起き………
 そう思っていた時、俺の頬に何か柔らかい物が当たり暖かい水滴がパタタッと落ちた。
 柔らかく、少し湿っている物。
 俺は何度も経験した事がある、唇の感覚だ。


プリシラ「ごめんなさい…………ごめんなさい…………ごめんなさいぃ…………ひぐっ、ひぃーん……………!」


 プリシラが立ち上がった気配がした。
 さらにポタポタと暖かい水滴が俺の頬に落ちる。
 


プリシラ「ぁっ、ふぁっ……………ぅっ……………」


 立ち上がったプリシラはゆっくりと扉の方に歩いていく。
 このまま立ち去らせてもいいのか………?
 俺は………
 >>下
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 20:09:31.26 ID:6bHgKWEs0
今起きたように装って話しかける
842 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/22(火) 21:34:12.45 ID:W2HSnsGn0
 俺は寝起きを装って身体を動かした。
 布団の擦れる音に気づきプリシラが振り返る。


俺「ふ………んん…………あれ、プリシラちゃん…………?」


プリシラ「あ、ああ………えっと、あ、シズキ、さん………」


 プリシラは目元を急いで拭くと、何も無かったように手を後ろで組んだ。
 しかし目は思いっきり腫れ、目の下には涙の跡がある。
 というか俺の頬も濡れているし………


プリシラ「お、起こしてしまいましたか? ごめんなさい………」


俺「ああ、うん………どうしたの?」


 俺がそう聞くと、プリシラは焦ったように何かを考え、答えた。


プリシラ「あ、いや、あの、たまたま通りかかったらお二人の布団が乱れていたので、直そうと思って………直していました」


俺「うん。ありがとう………フィーの布団も直してくれたの?」


プリシラ「あ、はい………しっかり寝ていましたよ」


 フィー、ここにいるんだけど………
 隣のベッドに寝ているのはフィーのお気に入りの人形だ。


俺「ありがとうね」


 俺はとりあえずプリシラにそう言った。
 プリシラは俺が目覚めた事に動揺しながらも、笑みを浮かべる。


プリシラ「あ、は、はい。お役に立てて良かったです…………!」


 しかし、その笑みには明かな悲しみが含まれていた。
 俺は先程のプリシラの気持ちを思い出し、胸がとても痛くなった。


プリシラ「で、では、これで…………」


 プリシラは今度こそ部屋を出ようとした。


 どうする(安価多くてすまんで)>>下
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 21:36:33.56 ID:SlFQd7QDO
放っておけず、後ろから優しく抱き締めてしまう
844 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/22(火) 23:01:36.52 ID:W2HSnsGn0
 俺は耐えきれず、部屋を出ようとしたプリシラをベッドから降りて後ろから優しく抱き締めてしまった。
 堅い龍の翼が強張る。


プリシラ「え、えぁ…………? あ、あの、シズキさ……………?」


俺「……………………」


 徐々にプリシラの翼から力が抜けていく。
 俺は内心パニックになっていた。
 勢いで抱きしめてしまったが、これからどうしようか考えていた。
 とりあえず、いやらしくないように抱きしめ続ける。


プリシラ「は………ぁ……………はぁ………シズキ、さぁん……………/////」


 そうこうしている内に、プリシラは目に涙を浮かばせ、熱い吐息を吐き始める。
 危ない雰囲気になってしまった………
 その時………


フィー「ん、あれ………シズキさん…………」


 俺が起き上がった事でフィーが目覚めたらしい。
 フィーと目があったプリシラがもう一度固まった。


プリシラ「え、なんで、あっちは…………人形…………? で、でもシズキさん…………あれ………?」


 フィーがコスコスと目を擦りながら床に降り立つ。


フィー「…………で、どうするの、シズキさん…………プリシラちゃんをそんなんにしちゃって……………」


プリシラ「え、ど、どうするって…………」


 プリシラの顔は赤く吐息は熱い。
 ま、まあ、確かに俺がこうしたけれど…………


フィー「今決めて…………今この場で、プリシラちゃんをどうするか……………もう、逃げちゃダメだよシズキさん………これから先、プリシラちゃんの気持ちを受け入れるか、どうするか…………」


プリシラ「わ、私の、気持ち……………………?」


 プリシラはまだ自分の気持ちが知られていないと思っているようだ。
 フィーの鋭い眠気なまこが俺に刺さる。
 割と外堀も内堀も埋められている。
 内堀はもちろんフィーだ。
 外堀は………直接本人が言っている訳ではないが、多分だがプリシラから話を聞いていたガルシアが埋めていると思う。
 …………その上で、俺の覚悟は、>>下だ。
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 23:04:59.71 ID:VC36IpLpO
自分を愛してくれる人がいるなら、例え何人いようと背負ってみせる
846 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/23(水) 18:08:39.57 ID:Dbkd+MBm0
 ………俺を愛してくれる人がいるのなら、例え何人でも背負って見せる………
 時間をかけて知り合ってからハーレムに迎え入れるかどうかを決めたいというのもあるが、あれだけの気持ちを聞かされて断るなんてのは、あまりにも冷酷だ。
 俺は、決めた。
 プリシラを、ハーレムに入れる。
 そして、必ず幸せにする。
 俺はプリシラを抱きしめながら、彼女の耳元で言う。


俺「…………すまない、プリシラちゃんの気持ちには気付いていたんだ…………」


プリシラ「え、え………」


 プリシラの身体が徐々に熱くなってくる。
 俺の言葉の意味に気づき始めたらしい。


プリシラ「な、なん、え……………どうして……………い、いつから………………」


俺「うーん…………ごめん、ずっと。最初っからかな………会った時から?」


 プリシラの顔がカァーッ、と赤くなる。


プリシラ「え、ぇぇぇえ…………えっ、うそぉ……………き、気づかれて…………?」


フィー「バレバレだったよ…………」


 恥ずかしかさからかプリシラの身体の力が抜ける。
 俺が慌てて身体を支えると、プリシラは涙を零して泣き始めた。


プリシラ「う、うぅぅぅぅぅぅぅぅ………………」


 プリシラは嗚咽を上げながら言う。


プリシラ「で、でも、シズキさんは、フィーちゃんと結婚していて………! わ、私は………!」


フィー「大丈夫だよ、プリシラちゃん…………シズキさんはハーレム作ろうとしているから」


 おい、それ言うのか。
 プリシラがその言葉に涙を止める。
847 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/10/23(水) 18:09:12.45 ID:Dbkd+MBm0
プリシラ「へ………そ、それって、不倫………」


俺「うん、えっとね。そう思うよね。じ、事情があるんだけど………プリシラちゃんは、俺の事が好きなんでしょ?」


 プリシラは呆気に取られていたが、俺のその言葉になんとかコクリと頷いた。


俺「えっと、実はさっき寝ている俺にいろいろ言った事もほぼ全部聞こえていて………」


プリシラ「え………!?」


 プリシラの顔が再び真っ赤になる。


プリシラ「ぜ、全部、全部バレてぇ……………/////」


俺「それで、プリシラちゃん言っていたよね。俺はプリシラちゃんの初恋だって。それに、俺を最後にするとも」


 プリシラが首を縦に振る。


プリシラ「はい………もう、シズキさん以外に恋は出来ないです…………シズキさん以外に恋は知りませんし、本気で、好きになってしまったので…………ひぐっ…………!」


 こんな純粋な箱入り娘を俺は惚れさせてしまったのか…………
 じっ、とフィーが本日何度目かのジト目を俺に向けてくる。
 俺は申し訳ない気持ちと一緒に、覚悟を決めた。
 プリシラの頭を撫でながら、言う。


俺「プリシラちゃんの気持ちを、無碍にはしない………プリシラちゃんの最初で最後の恋を、失恋では終わらせないから」


 プリシラが一瞬驚いたように息を止めた後、ボロボロと大量の涙を零す。
 フィーがホッとしたように笑顔になった。


プリシラ「そ………それっ、て…………?」


俺「>>下」
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 18:16:41.80 ID:t97yXkkw0
俺の恋人に…いや、妻になってくれないか
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 23:47:04.59 ID:gmOLGc0TO
仕事ェ……

中出し「俺の子供を産んでくれ」(俺と一緒に来い)

を投げたかったorz
850 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [sage saga]:2019/10/29(火) 06:12:21.15 ID:jQmkJMUR0
 せーぞんほーこくー、やでー。
851 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/11/03(日) 12:23:04.68 ID:uLKkVsAl0
 せーぞんほーこくやで。
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/03(日) 12:46:11.24 ID:4YpAsD+i0
853 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [sage]:2019/11/08(金) 09:08:42.37 ID:58e3mhWx0
 生存報告やで。
 更新無くてごめんで。
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/08(金) 10:38:18.30 ID:MwkGDAzNo
おつ
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 07:30:23.78 ID:LdJEEB5uO
もう一つの方はさらに辛そうやね
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 10:21:33.07 ID:6t4Bnu1N0
もう一つの方?
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 11:30:28.96 ID:fsyPbwEHO
好きにいじる方
858 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [sage]:2019/11/12(火) 14:12:22.55 ID:8bSa+D9c0
 >>857あっちも進めたいで………
859 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/11/16(土) 13:24:44.83 ID:Ft1e1Gtm0
 俺は腕の中の少女を抱きしめながら、覚悟と優しさを込めて言った。


俺「俺の恋人に……………いや、妻になってくれないか?」


 その言葉に、プリシラは息を呑む。
 まだ付き合ってすらいないのに、こんなプロポーズをしてしまった。
 でも、もう覚悟は出来ている。


プリシラ「私が……………私が、本当に良いんですか………………? 本当に…………………?」


俺「うん。プリシラちゃん……………あのお父さんが許してくれるかどうかは分からないけど………………結婚、しよう……………?」


 プリシラはぐじゅっと鼻をすすった。


プリシラ「は、はい。し、シズキ、さん……………! ごめんなさい、本当に、私なんかが……………!」


 プリシラがそう言うと、フィーは首を振り言った。


フィー「ううん………………謝る必要は無いんだよ……………二人で、一緒に幸せになろう?」


プリシラ「っ………………! は、い………………!」


 プリシラはフィーのその言葉に勇気を貰ったように涙鼻水だらけのままにぱ、と微笑んだ。


 ◆◇◆◇◆


 一旦落ち着いて三人で俺のベッドに座った。
 俺が真ん中で、左右には腕をしっかりと掴んでいるフィーとプリシラがいる。
 さあ、ここからどうしようか……………
 話すというのも良いな。
 幸い、話すことは沢山ある。
 俺達はお互いをあまり知らないから、お互いの事を知り合うのも良い。
 これまでの道のりの話も出来る

 何かについて話すか、寝るか、それとも別の事をするか?>>下
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 13:31:51.75 ID:gKAFEVIr0
お互いの事を話す
861 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/11/17(日) 17:31:37.25 ID:k1prH/ru0
 自分のことはどれぐらい話す?
 セックスの加護のことまで全部洗いざらい言う?
 それとも一般常識で話せるところまで話す?
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 18:20:51.85 ID:ZcEQ7nX3o
全部て
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 18:21:22.98 ID:ZcEQ7nX3o
て✕
で○
すまない
864 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/11/24(日) 14:27:52.71 ID:3kuxxTQy0
 生存報告やで。
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 14:53:31.16 ID:MytFn/I8o
サンガツ
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 15:07:04.86 ID:tP+9Gm7e0
のんびり待ってる
867 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/11/30(土) 20:34:08.70 ID:lc7lF1uC0
 生存っ、報告やで!
 ちゃーんと生きてるでよ!
 ほんとすまんで………
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/30(土) 20:35:08.57 ID:6+dKleL5o
はいよー
869 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/02(月) 12:06:04.86 ID:TAtQz7RG0
 俺は互いのことを知り合うためにプリシラと話すことにした。


俺「とりあえず、話してみようか。まだ、お互いのことあまり知らないしね」


フィー「うん……………」


プリシラ「話、ですか………分かりました」


 まだ目を赤く腫れさせながら、プリシラが頷く。
 俺はまずプリシラに話を振った。


俺「じゃあ、プリシラちゃん。君の事について、教えてくれるかな?」


 プリシラはコクリと頷いて自分のことについて話し出した。


プリシラ「は、はい。……………私は、ご存知の通りドラゴヴェール家のプリシラ・ドラゴヴェールです。えっと、父の方針上お恥ずかしながら生まれてから今日まで屋敷を出たことが無く、今日が初めての外出でした。それからシズキさんに助けられました。それまではずっと家に引きこもり、本を読みあさっていました。そして、蓄積させた知識をなんとか活用したいと思い、ここ最近は学者として研究をしたり小説を書いたりしていました」


俺「へぇ、学者として、ねぇ…………凄いじゃん」


フィー「………………うん」


プリシラ「いえいえ、すごいなんてとんでも……………だって、実際に研究現場に行ったことなんて一度もありませんし、全部本の知識だけですよ…………」


俺「でも凄いと思うけどね」


プリシラ「あ、ありがとうございます……………♡」


 プリシラは俺に褒められたことで顔を赤らめてもじもじしながら続ける。


プリシラ「で、あと…………大事な事を伝えたいんですけど」


俺「なに?」


 今までとは違い、プリシラの声色が悲しそうになった。


プリシラ「その……………私、龍族なので、寿命が長いんです」


 あ、ああ……………そう言えば、二百歳とか言ってた気もするな。


プリシラ「だから、その……………どうしても、シズキさんを置いて行ってしまうんです」


フィー「…………………!」


 俺はようやくプリシラが言わんとすることが分かった。
870 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/05(木) 14:19:30.21 ID:amG+Cwwm0
俺「置いていく……………ってことは、あれだよね。寿命が………………」


プリシラ「…………………っ、はい…………………」


 プリシラの目に涙が浮かぶ。
 年月が経てば俺は老いていく。
 しかしプリシラは寿命が長く、一人変わらぬまま俺を、周りの人間を置いていく……………
 …………ダジャレじゃないぞ。


俺「龍族の寿命………って?」


プリシラ「寿命なら、五百年くらいです。お父さんは、三百七十九歳です。まだ、私は折り返し地点にも着いていない……………」


 ファンタジーの世界でも、よくある話だ。
 人間(ニュートラル)、エルフ、ホビット、ノーム、獣人…………
 それぞれにそれぞれの生き方、文化、考え、そして…………寿命がある。
 生きている時間は同じだが、それぞれにとっては一年の重さが違う。
 そして、他種族との間には、どうしてもその時間のずれが悲しみを生んでしまう。


プリシラ「な、なのでシズキさん。ナカダさんが寿命で亡くなってしまえば、私は一人ぼっちになってしまうんです。妖精のフィーちゃんも、私ほど長くは生きられない……………な、なので、もしシズキさんが亡くなったら、私は…………」


俺「だめだ」


プリシラ「えっ…………」


 とっさに、その言葉が口を衝いた。
 プリシラが何を言おうとしたのか、話の流れからなんとなく分かってしまった。


俺「………………お願いだから、俺が死んだら一緒に死ぬなんて言わないで欲しい……………」


プリシラ「でっ、でもっ、私っ、シズキさんが亡くなったら、あと二百年はずっと一人ぼっちなんです………! そんなのっ、耐えられないです…………! だ、だからせめて、後を追って………!」


俺「それは、許せない」


プリシラ「……っ!」


 俺は少し怒った。
 フィーはおろおろとしている。
 プリシラには、俺の後を追って欲しくない。
 死後の世界があるとは限らないから、追えるかも分からないのに。
 だから、俺が死んでもプリシラにはプリシラの人生を歩み続けて欲しい。
 俺は目に涙を浮かべたプリシラに願いを込めて語りかけた。


俺「…………お願いだ。生きてくれ、プリシラ。死後の世界が存在するとも限らない。死んだら楽になるなんて、思わないで欲しい。プリシラにはなるべく多くの物を残すから…………」


プリシラ「……………ひっ…………ひぐしゅっ…………!」


 プリシラは俺の言葉にまたぶわ、と涙をこぼす。
 そして、耐えきれなくなったのか、そのまま俺の胸に飛び込んできた。


プリシラ「わ、私泣いてばっか、でっ、ごめなさっ、ぁっ…………!」


 突然の出来事に少し驚いたが、俺は受け入れた。


プリシラ「わ、わがりましたっ、私っ、生きます…………! ずっと、生きますからっ…………! ナカダさんの事、たっくさん書いて、世界に発信しますからっ……………! 世界に、残しますからっ………………!」


 まあ、まだあと五十年は先の事だろうけどな…………
 それまで、あと五十年。
 あと五十年もあるのだ。
 フィーと、プリシラと暮らせる時間は、そんなにもまだ残っているのだ。
 俺はしゃくりあげるプリシラの背中に手を当て、さすった。


俺「>>下」
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/05(木) 15:02:39.11 ID:vAds1clG0
もちろんフィーやプリシラを悲しませたくないから頑張って長生きするけど、俺も多くの物を残せるように頑張るよ
幸せな思い出や……家族も
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/05(木) 15:04:25.34 ID:k2/QwE3DO
君が落ち着いたら次は俺たちの事情を話すよ
それまでは好きなだけ泣いていいよ
873 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/06(金) 10:35:13.63 ID:xKe3gJr20
 (シズキのプリシラの呼び方はプリシラちゃんやで。忘れてたで)


俺「もちろん、フィーやプリシラちゃんを悲しませたくないから頑張って長生きはする。でも、まだ時間はたっぷり残っているんだし、それまで俺も多くの物を残せるように頑張るよ。楽しい思い出も……………家族も、ね」


 最後にしっかりと宣言しておく。
 今はまだこんな感じだけど、いつかは必ず「そんな」関係になる…………夫婦として、子を作るのだ。
 だから、宣言は早い方がいい。
 腕の中のプリシラが顔を赤らめて固まり、フィーも頬を染める。


プリシラ「し、シズキさん………………?」


俺「それはまあ…………夫婦になるからね。家族もちゃんと残さないと。それとも………」


 もしかして嫌かと聞こうかと思ったら、プリシラが風を起こす勢いでブンブンと首を振った。


プリシラ「いえいえいえっ! 欲しいですっ! 欲しいですシズキさんの赤ちゃ……………ん………………\\\\\」


 よし、作ろう。
 うん、絶対にいつか作ろう。


俺「とりあえずプリシラちゃんが落ち着いたら、次は俺達の事情を話すよ。それまでは好きなだけこの状態で良いからね」


 プリシラは俺の言葉に頷くと、ぽふっと俺のちゆ胸に顔をうずめた。
 その時、俺が目線を感じその方向を見ると……………


フィー「…………………………ハーレムは容認するけど……………嫉妬はするんだからね」


 俺がプリシラを撫でている手とは逆の手を広げるとそこにフィーも収まった。


 ◆◇◆◇◆


 しばらく後。
 俺はベッドの上で座ったままフィーとプリシラにサンドイッチされている。


プリシラ「では、シズキさん。その…………シズキさんとフィーちゃんの話も聞きたいです」


 左手のプリシラが言う。


俺「うん、分かった。…………俺はこの先も一緒にいるつもりだから、包み隠さず話すよ。一応、嘘はつかないって事は先に言っておくね」


プリシラ「はい」


 俺がフィーの方を見ると、頷いて話して良いよと伝えてきた。


俺「えっとね、まずは俺の故郷について、なんだけど……………」


 ◆◇◆◇◆
874 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/06(金) 11:13:34.44 ID:nDsq32r20
 ◆◇◆◇◆


プリシラ「ええ…………異世界、から…………?」

プリシラ「神様からそんな加護を………」

プリシラ「カエデさん…………こちらの世界のどこかにいるんですね…………」

プリシラ「私と一緒でフィーちゃんも助けて貰ったんですね」

プリシラ「あっ…………そ、そうして初夜を………そ、そう、ですか…………\\\\ い、いえ! 興味なんて、そんな……………」

プリシラ「ハーレム、ですか……………」


 そう、本当に包み隠さず話した。
 もっと言えばフィーが元奴隷で尻の方は既に俺より前に犯された事があることまで話した。
 そうやってここまでの道を話している内に、あっという間に一時間ほどが過ぎてしまった。


プリシラ「へぇえ……………お二人ともそんな壮絶な人生を送っていたんですね…………二百年引きこもっていた私とは人生の質が違います…………」


俺「それでも、その二百年は好きなことをしていたんでしょ? 好きなことを好きなだけやるって、良いことだと思うよ」


プリシラ「そう言ってくれると嬉しいです…………♡」


 プリシラはそう言った後少し表情を暗くした。


プリシラ「それで………この世界のどこかにいるそのカエデさん。見つかると良いですね」


俺「うん…………プリシラちゃんとフィーの前でこんな事言うのもあれだけど、会いたいな、と思っている…………」


 もし会ったとして、どう話しかけるのか、どんな話をするのか…………そして、カエデ先輩の方も今の俺を見てどう思うか…………
 何もかもが、分からない。
 なにせ、異世界転生するのも、転生した先で自分のことを好いている同郷の先輩に会うのも初めてなのだから。
 その時は、その時考えるとしよう。

 ……………さて、色々話したから今はもう日を跨いでいるだろう。
 あまり遅くなって寝不足になってもいけない。
 ………明日はプリシラと俺の事をガルシアさんに言わなければならないしな。


俺「じゃあ二人とも。そろそろ夜も遅いし、寝ようか」


 俺は二人にそう言った。
 すると二人は………


 二人はどうした?>>下
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/06(金) 12:26:02.16 ID:8o+zszpDO
プリが服を脱ぎ始め、後を追うようにフィも脱ぐ
876 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/06(金) 13:48:27.61 ID:nDsq32r20
 俺は二人にそろそろ寝ようかと聞いた。
 すると…………


フィー「………………プリシラちゃん」


プリシラ「はい、何でしょうか…………?」


 フィーがプリシラの耳を借り、そこでゴニョゴニョと何か呟いた。


プリシラ「えーっ………! そ、そんなことっ……………!」


フィー「いいのいいの…………………それでね…………………」


 プリシラは顔を真っ赤にしてる。
 再びフィーが耳元でゴニョゴニョと言うと、プリシラの顔は更に紅に染まった。


プリシラ「で、でも、できませんって…………!」


フィー「…………………いいからやる。チャンスはもう無いかもよ………………?」


プリシラ「は…………はい……………! 頑張ります………………!」


 なんだ、何を話したんだ?
 なにやらもじょもじょしているプリシラはベッドから立つと俺の方を向いた。
 そして胸の前で手を動かした。


 プチッ、プチッ………パサッ…………


俺「………………えっ」


 唐突に、プリシラがパジャマのボタンを外し脱ぎ捨てたのだ。
 下着姿になったプリシラの身体はすらりと均等がとれており、大きめなたゆんとした胸がその存在を主張している。
 一瞬、俺はなにが起きたかわからなかった。


プリシラ「あ、あの…………シズキさん………………ぅ//////」


俺「えっ、えっ」


 プリシラは羞恥に耐えられないという表情のままパジャマのズボンにも手をかけゆっくりと脱いだ。
 大人しい貴族使用の純白のパンティが露わになる。
 ウロコの生えた翼がぱたぱた、同じくウロコが生えた尻尾がふりふりしている。
 そして、プリシラが言った。


プリシラ「し、シズキさんっ……………! こ、このプリシラめをっ、お召し上がりっ、くだしゃぃっ………………//////!」
877 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/06(金) 13:54:49.22 ID:nDsq32r20
 おぶふ。
 あ、ヤバい、興奮する。
 下腹部が熱くなって来た。
 ……………多分、今フィーが吹き込んだんだな……………
 な、なんつー事を………………!


俺「ま、待って落ち着いて。召し上がるの意味、分かって言ってるのか? フィー、あんまりプリシラにこんな事を言わせるんじゃな…………」


 俺が横を見た瞬間、今まで膨れ上がりかけていた欲望は、爆発的に膨張して一気に限界を突破した。


フィー「………………………♡」


 フィーも、服を脱いでいた。
 凹凸は少ないが、その味を知っている俺にとっては、その姿はどんなグラビア女優よりもエロかった。


プリシラ「シズキさん、私、ちゃんと意味も分かって言ってます………………! だから、その、き、既成事実作りませんかぁっ!?」


フィー「ね、シズキさん……………先に事をすましちゃおうよ……………そしたら、明日有利になるよ?」


 どうやら二人は明日ガルシアさんにプリシラと俺の結婚を認めてもらうために「先に既成事実作っちゃおう!」という考えらしい。
 加護の事は話しているので、百パーセント受精という事も含めての「既成事実」だろう。
 ………父親に断られる前に赤ちゃん作っちゃおう、か…………
 二人の身体を見て、勝手に喉が鳴り股間が熱く膨れてくる。
 いや、とても魅力的だが、とても魅力的だがっ……………!


 >>下
878 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/06(金) 15:38:40.08 ID:nDsq32r20
 行動、もしくは言葉>>安価下
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/06(金) 15:55:27.84 ID:7+VxrvnlO
誘って貰った以上はヤル
ただ今回は控えめに
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/06(金) 17:09:43.98 ID:g0MMM5V00
書き込みできない状況の時に限って更新が…
せめてプリシアの初めては1対1で見たかった
881 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/06(金) 20:43:03.15 ID:4OYPJT1O0
 >>880すまんそん。
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/06(金) 21:43:49.74 ID:8o+zszpDO
>>880
すまん


なに、これから本番入る前までに安価を取ることができれば逆転のチャンスも
883 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/06(金) 23:18:39.47 ID:4OYPJT1O0
 とりあえず今日は終わりやで。
 おやすみ。
884 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [sage]:2019/12/09(月) 15:43:44.04 ID:9ebef3rC0
 ……………誘われた以上、男としては後には引けない。
 女の子が男に抱かれる事を決意する事が、どれだけ大変なことか…………


俺「…………プリシラちゃん。本当に、良いね? …………絶対に、妊娠するんだよ?」


 俺がそう聞くと、プリシラはゆっくり、首を縦に振った。


プリシラ「は…………はぃ………///// そ、それと…………わ、私の事は………プリシラ、と………………♡」


俺「……………分かった」


 俺は、プリシラを抱くことにした。


 えっちの流れ。
 今回は控えめに抱くで。
 始め、中、終わり>>下3つ。
 二人一緒に抱くことも、プリシラ一人だけ抱くことも可能。
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/12/09(月) 16:41:37.85 ID:PVsiRSvZ0
まずはキスや愛撫でプリシラの性感帯を優しく探っていく
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 17:29:56.26 ID:/lokljKDO
フィーがプリシラに教える形でダブルフェラ
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 17:35:37.98 ID:SrUO+6Ih0
優しく抱きしめながら対面座位
888 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/09(月) 20:11:57.39 ID:lXplY25q0
 了解やで。
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/11(水) 15:45:55.41 ID:aiI8gEjaO
カエデパイセン!中出し好きのヤロー今度は竜娘と浮気SEXしようとしてますぜ!
890 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/23(月) 10:58:01.97 ID:U3k3jXGI0
 そういえば……………
 俺は大事なことに気が付いた。


俺「このベッドってさ……………」


プリシラ「あ、えっと、大丈夫です……………その、汚しても、買い換えれば良いので……………………あ、それと、防音もきちんとしてるので、どんなに声を出しても、その、漏れることはありません、よ…………♡」


 …………まあ、お金持ちだからな。
 シーツ一枚ぐらい何てこと無いんだろう。
 それに、防音もしっかりしてると聞いて、どんなに抱いても良いことがわかり安心した。


俺「じゃあ、始めようか…………」


プリシラ「…………はい…………♡」


 プリシラが
 俺はプリシラに触れる前にフィーの方を向いた。


俺「…………フィー。今夜はプリシラ優先で良いかな?」


 今夜はプリシラの初夜だ。
 だから、フィーよりも今夜はプリシラを優先したい。
 もちろん、後で埋め合わせはするつもりだ。
 フィーは俺のその言葉に、にこ、と微笑み頷いた。
 フィーの意志を確認すると、俺は頷いてからゆっくりとプリシラの手を握った。


プリシラ「ふぁっ…………」


 プリシラは一瞬怯えたように身体を震わせると、俺の手を握り返してきた。
 俺はそのままプリシラの手を引き、とさ、とベッドに横にさせた。
 いよいよ始まる情事を思い浮かべたのか、プリシラの顔が真っ赤に染まっている。


俺「……………脱がすよ」


プリシラ「は、ふぁい……………♡」


 俺はプリシラの背中に手を回し、留め具を外した。
 まだ温もりが残るブラジャーを、フィーが受け取り棚に置いた。


プリシラ「………………っう………………//////」


 プリシラの華奢な腕に隠されて、乙女のやや大きめな胸がそこにある。
 プルンとしたフィーよりも成長したやや大きめな胸。
 俺は、まだ発展途上のこの胸が成長しきった姿を見ることは出来るのだろうか………
 広げられた翼は時折震えるように風を送り、脚の間から覗く尾は局部を隠すように丸まっている。
 俺はプリシラの手を優しく掴み、ゆっくりとのかした。
 首をプルプルと振り少し抵抗したプリシラだが、すぐに弱まり、その腕はどかされた。
 二つのピンク色の乳首が姿を現し、プリシラが恥ずかしそうに目を瞑った。
 ……………暑い………………
 俺は服の上を脱いだ。
 デブではなくなった中肉中贅の身体。
 これもまた明日の朝にはもっと引き締まるのだろうな。


俺「………………触る、よ?」


 プリシラが涙目で俺を見ながらコクリと頷く。
 俺はプリシラの身体のラインに手を沿わせた………


 プリシラの一番の性感帯>>下1
 二番>>下2
 尾、翼、角がある。
 (安価に関わらず性器、乳首は気持ちいい)
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/23(月) 11:07:44.14 ID:0YvT0KihO
胸そのもの
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/23(月) 11:10:57.50 ID:MYNNtYgLO
尻尾
893 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/26(木) 00:14:01.44 ID:w4/S1dPR0
 俺はプリシラを怖がらせないように、傷つけないようにそっと包み込むように胸に触れた。
 俺が確かな柔らかさを手のひらに感じながらそれをそっと揉んだ時………


プリシラ「あ、ひぃんっ………!?」


 ビクッ、とプリシラの身体が震え、俺は慌てて手を離した。


俺「だ、大丈夫? プリシラ…………?」


プリシラ「あ…………♡ だ、大丈夫、です…………♡」


 プリシラは息を荒くしながらそう答えた。
 痛くはなかったみたいだが……………
 俺はもう一度胸に触れ、今度はさっきよりも少し大胆に胸をこねた。


プリシラ「んっ、あっ…………!!」


 すると、プリシラはとても気持ちよさそうな声を上げた。


俺「胸が…………敏感なのかな?」


プリシラ「わ、わからない、です…………♡ こ、こんなの、初めてで…………………♡ な、ナカダさんに触られるとっ…………私のおっぱい、どうかしちゃったみたいでっ…………♡」


 どうやら、胸全体が感じやすくなっているようだ。
 俺は両手でプリシラの胸を包んでから、上に、下に、もみもみと動かした。


プリシラ「あ、ふぁ、いっ…………♡ いあっ……………♡」


 プリシラは俺が手を動かす度に嬌声を上げ、また身体をびくんびくんと震わせている。
 そして俺がぐにっ、と両胸を少し強く押し込んだとき、プリシラは身体をひときわ大きく跳ねさせ、脚と翼をピンと伸ばした。


プリシラ「あ、ぁっ…………!? 〜〜〜〜〜〜っ♡ っ、んっ…………んんっ……………♡」


俺「ぷ、プリシラ?」


 プリシラは声を出さないように抑えていた手をゆっくりとのけ、目に涙を浮かべながら答えた。


プリシラ「はぁっ……………♡ はぁっ……………ぁっ…………♡ な、ナカダ、さん…………♡ わ、私…………なんか、キてっ…………あっ…………♡ 身体が、はぁっ…………びりびりっ、て………………♡」


 どうやら、プリシラは絶頂したらしい。
 俺はプリシラの頭を撫でながら言った。


俺「それは、イク、って言うんだ。絶頂とも言うけどね………」


プリシラ「イク…………これが、絶頂………………♡ 人生、初めての絶頂、でした……………♡」


 トロンとした顔でプリシラが俺に報告してくる。
 かわいい………
 俺のムスコが反応し始めるが、まだだ………
 俺はなんとかムスコが起きないようにクールダウンさせながら、さらにプリシラの身体を探求していった。
894 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/26(木) 01:07:45.67 ID:w4/S1dPR0
 俺は恐らく濡れているだろう性器には触れないようにして、そこ以外に性感帯が無いか探った。
 そうして探していたところ、次にプリシラが反応した場所は……


プリシラ「あ、あんっ……………」


 俺がゆらゆらと揺れている尻尾に触れた時だった。
 プリシラがまた、身体を震わせた。


俺「ここ、かな…………?」


 プリシラが頬を紅潮させながら静かに頷いた。
 俺は重量感のある太いその竜の尾を撫でたり、揉んだり、時には舐めたりした。
 そのたびにプリシラがさっき胸を触ったときみたいにびくびくと身体を反応させる。


プリシラ「んぁ…………♡ んぅあ、しっ、シズキさんっ………♡ そこもっ、きもちぃっ、あっ………♡ ぁ、あ、あっ、ぁあっ♡ くっ、いきま、いきますっ、イクっ…………イッ…………♡」


俺「んぅ……………ん………ふぅっ……………」


プリシラ「いぃっ……………〜〜〜〜〜〜っ♡♡っぁ♡」


 プリシラが仰け反って、また下着が湿った。
 なるほど……………プリシラの性感帯は、胸と尻尾らしいな…………
 性感帯を見つけ終えた俺は尻尾を弄るのを止めて、またプリシラに覆い被さる形で向き合った。


プリシラ「………………ぁあ…………はぁ………………シズキ、さん……………♡」


俺「プリ、シラ……………」


 温度が高まっていく中、俺は一度フィーを見た。
 フィーは俺とプリシラの絡みを見て興奮したらしく、じっと俺達を見ながら股を擦り合わせていた。
 そして俺がフィーを見ている事に気づくと、フィーはにこと微笑んで、気にせず続けて良いよ、と目で伝えてきた。
 俺は頷き、プリシラを見た。
 ウブで、処女で、俺を一途に愛してくれている竜人の女の子…………
 お互いに見つめ合っていく内に、ゆっくり、ゆっくりと二人の唇は近づいて行き……………俺はプリシラのファーストキスを奪った。
 柔らかい、優しい、ただ唇を濡らし合い、舌の先っぽがちょっと触れ合うくらいのキス。
 それでも、お互いの体温を底上げするには、十分すぎる口付けだった。
 俺のムスコが、熱く、なってきた…………!


俺「>>下」
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 07:58:00.71 ID:99Z+KJVt0
気持ちいい……心が蕩けそうだよ
896 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/28(土) 01:29:43.82 ID:Yl/z3qyB0
プリシラ「はぁ……………ぁ♡ し、シズキさん…………わ、私のキス、下手でした……………?」


 プリシラがファーストキスを終えると、そう俺に聞いてきた。
 初めてだから上手いも下手も無いと思うが…………
 俺は少し考えて、こう答えた。


俺「……………気持ちよかったよ、プリシラ……………心が、蕩けそうだった………………」


プリシラ「そ、そう、ですか………………♡」


 プリシラが頬に手を当てて、はにかんだ。
 さて……………俺は頃合いと見て愛撫を止めることにし、プリシラに覆い被さる格好からベッドに座り込む格好に体勢を変えた。
 こうしないと、既に痛い…………


プリシラ「シズキさん………?」


俺「ああ、ごめん、プリシラ…………イテテテ…………」


 俺ははちきれそうになってるズボンのチャックに手をかけ、ボタンを外した。
 ビンッ! と腕のように太く大きい俺のチンコが、パンツ越しに起った。


プリシラ「………………へ?」


フィー「やっぱ凄い…………………♡」


 先走り汁でパンツが漏らしたように濡れていて、ムワッ、とキツい匂いが部屋に充満する。
 目の前の出来事に固まるプリシラと、そのプリシラの様子を見て頬を紅潮させながら俺のチンコによりかかってくるフィー……………


フィー「シズキさん…………私がプリシラちゃんにちょっと教えても、良い……………?」


 そう言ってフィーはペロリと唇を舐めた。
 教える、ってフェラの手解きを教えるのか…………
 流石に初体験のプリシラに急に咥えろとは言うつもりは無かったが、フィーが先導してくれるのなら少しやって貰おうか。
 俺が肯定の意味で、フィーは嬉しそうに目を細めた。
897 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/28(土) 09:12:09.92 ID:Yl/z3qyB0
フィー「ん……………♡ じゃあ、プリシラちゃん…………………プリシラちゃん?」


 フィーがプリシラを見ると、プリシラは俺のチンコを凝視しながら、小さな声で「え、男の人ってあんな……………えっ、入らない……………絶対入らない………………」と言いながらプルプルと首を横に振っていた。
 よく見れば目に涙も浮かべている。


フィー「……………………大丈夫だよ、プリシラちゃん」


 フィーがそう言うと、プリシラがはっと顔を上げる。


プリシラ「あっ…………ごっ、ごめんなさい………………少し、その、驚いて…………………」


フィー「まあ、気持ちは分かる……………………でも、心配しなくて良いよ……………とりあえず、今はこっちに来て…………ね? ……………こんな風に、触ってみて………………」


 フィーが俺のチンコを離れ、プリシラの手を引いた。
 そして、その手をゆっくりと俺のチンコに導く。
 指先が俺のチンコに触れた時、ピクッとプリシラが震えたが、そのまま包み込むように俺の亀頭を触った。


プリシラ「………………っ…………………あ、熱い………………」


フィー「…………………次、脱がしてみて…………………」


プリシラ「え、ぬ、脱がすって、そんな………………」


フィー「………………やる」


プリシラ「は、はい……………」


 フィーの気迫に押されて、プリシラがパンツを脱ぐために少し俺に近づく。
 その時、プリシラの胸にチンコが触れ、俺のチンコの長さを再確認したプリシラはたじろいだ。


フィー「……………大丈夫………………私も入ったんだから」


プリシラ「あう……………」


 一瞬信じられないという表情をしながら、プリシラは恐る恐るチンコチンコで伸びきっている俺のパンツに手をかけた。


プリシラ「で、では、失礼、します……………」


 プリシラにずりずりとパンツが引っ張られ、徐々にそのグロテスクな本体が姿を現す。
 そして、パンツの縁が亀頭を越えた時、溜められた弾性が解放され、ばるんっ、とチンコが跳ね、我慢汁をピチピチと跳ばしすぐ近くにいたプリシラにいくらかかかった。


プリシラ「きゃっ……………!」


フィー「ん………………良くできました………………」


 フィーは頷いてプリシラの横に座り込んだ。


フィー「………………じゃあ、これから舐めるよ」
898 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2019/12/28(土) 09:19:29.58 ID:Yl/z3qyB0
プリシラ「な、舐める………………あの、これを……………?」


 プリシラが人生で初めて見るであろう家族以外のチンコに恐る恐る直で触れた。


フィー「そ………………私が教えてあげるから、その通りにやってね……………♡」


 フィーの言葉に、プリシラは戸惑いながらもコクリと頷いた。


 どこまでやってもらう?
 最初なので少し舐めて貰うだけか、寸止めまで舐めて貰うか、最後まで舐めてもらってぶっかけるか。
 >>下
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 09:55:36.88 ID:KV6uepNM0
寸止めまで舐めて貰う
900 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/14(火) 07:20:27.14 ID:eqI2uMuB0
 生存報告やで。
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/14(火) 07:56:33.79 ID:InqOlQqB0
生存報告乙です
902 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/14(火) 08:21:00.70 ID:xTBdQ34U0
 2020、今年も宜しくやで。
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/14(火) 14:02:41.82 ID:MqftrDmhO
新年アヘまして御目出度でございます
904 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/15(水) 08:43:22.25 ID:c/Qqb3f30
 >>903今年も宜しくオナがいします。
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 09:21:58.56 ID:z0O7VBUC0
今年も宜しくです
更新楽しみにしてます
906 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/15(水) 16:04:06.23 ID:c/Qqb3f30
俺「じゃあ、俺が止めて、と言ったら、止めてくれる…………?」


 最初っから顔射は流石に気が引けるので、俺が寸止めして貰うつもりでそう言うと、プリシラとフィーはそれぞれ可愛く頷いた。
 プリシラは俺のチンコに目をやる。


プリシラ「じゃ、じゃあ、えっと………………」


フィー「…………こう、ベロを出して………………チロリッ、て………………」


 何をすればいいか分からないプリシラに、フィーが手本を身振りで見せる。
 プリシラはフィーに教えられたとおりに、まずビコビコと脈打つチンコを両手で優しく固定し、震える舌を出し亀頭の表面をペロッと舐めた。
 玉になっていた先走り汁を舌の先で拾い、口の中に収めると、プリシラはもにゅもにゅと口を動かした。


プリシラ「ん………んむ………………」


 そして小さく喉を鳴らすと、熱い吐息を吐いて言った。


プリシラ「はぁぁ……………♡ ふ、不思議な……………味、です…………………♡」


俺「お、おぅ…………………」


 その仕草に、俺の本能が一段と興奮する。
 フィーが続けるように促すと、プリシラはまた俺のチンコをまるで高級なアイスクリームでも舐めるように、上品に、かつエロチックに舐め始めた。


プリシラ「ぁ………………ん、ぺちゅ…………………んぉぅ………………ん、んろぉ…………………♡」


俺「あ、ああ…………………ん、あ…………………」


 フィーでは舐めきれない範囲を、先の尖った龍の舌が綺麗にしていく。
 平均的な人間の舌よりも長い龍の舌は、より沢山の先走り汁をかき集め、味わうために動き回る。
 ああ………………ちょっと、ヤバい、な…………………
 割とすぐにイってしまいそうだ……………
 そう思っていた時、フィーがプリシラの口淫を制止した。


フィー「………………………ちょっと、良い?」


プリシラ「ん……………は、はい。なんでしょうか……………?」


 プリシラが舌を離すと、舌とチンコの間で唾液か先走り汁の銀の糸が伸びた。


フィー「…………………私には無いものがせっかくあるんだから、使っちゃわないと……………………ね?」


 フィーが自分の胸を寄せながらそう言うと、プリシラは一瞬はわわと恥ずかしがったが、すぐに言われたとおりに胸をぐに、と持ち上げ、俺のチンコを挟んだ。
 全然収まりきっていないが、それでも暖かい物に包まれたことによる快楽は格別だった。


俺「あっ……………………うぁっ……………くぅ…………………!」


プリシラ「んぉ………………んちゅる……………ちゅぅ……………♡ ぺろぉ……………♡」


 プリシラはまだ初々しい手付きで胸を動かしながら、ペロペロとカリ、鈴口など俺が反応した部分を中心的に舐めていく。
 プリシラは勢いがついてきたが、俺とて夜の戦士ではない。
 これ以上やられたら、せっかくの精子が出てしまう……………


俺「はぁっ…………………プ、プリシラ……………ごめん、もう、ストップ………………!」


プリシラ「んちゅ…………………ん、はい…………………ん…………………♡」


 そろそろ限界だったため、夢中でチンコを舐めるプリシラの頬を撫で、止めさせた。
 プリシラはしぶしぶといった様子で口と胸を離した。
907 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/17(金) 16:10:24.69 ID:zXKjXPz40
プリシラ「ど、どう、でしたか…………?」


俺「うん……………とても、気持ちよかったよ」


 ちょっぴり舌なめずりしながらプリシラが聞いてきたため、俺は素直な感想を伝えた。
 フィーもコクコクと頷いている。


フィー「プリシラちゃんは私より大きいから、こういうのは私より断然得意…………………これからも、頑張ってナカダさんを気持ちよくしてあげてね…………………♡」


プリシラ「はい……………………♡」


 何か女子同士で変な絆が出来たらしい。
 俺はチンコが冷めないうちにプリシラと繋がろうと思ったので、その旨を伝えた。


俺「プリシラちゃん……………そろそろ、つ……………繋がる…………?」


 俺がそう言うと、プリシラは顔をカアと赤らめ、ゆーっくりと、頷いた。
 プリシラはその場で立ち、秘部の下に俺のチンコが来る位置まで移動した。


プリシラ「あ、あの、ほ、本当に、こ、こんな大きさの、入るんですか………………?」


フィー「大丈夫だよ…………………私も、ちゃんと見守ってるから………………ゆっくり、そのまま下ろして……………………」


俺「あ、ちょっと待って……………」


 俺が一度確認のためにプリシラの秘部に触れてみると、プリシラは「ひゃん………………♡」と小さく可愛らしい声を上げた。

俺「うん………………大丈夫そうだね」

 触ってみると、愛液が股を伝うほどトロトロに染み出ており前戯の必要は無さそうだった。
 俺がプリシラの腰に手を添え、もしプリシラの足の力が抜けても俺のチンコが貫くような事にならないようにしっかりと支えると、プリシラも尻尾を俺の腕に巻き付けて来て自身の体重を支えた。


プリシラ「じゃ、じゃあ………………はぁ……………はぁ………………♡ お、お願い、します…………………♡」


俺「うん………………ゆっくり、ね…………………」


 俺の言葉の後もプリシラは緊張しているのかしばらく静止していたが、目を閉じると、ゆっくり腰を下ろしてきた。


 プチュ


プリシラ「ぁ………………ふっ………………………!」


俺「んぅ………………!」


 俺のチンコとプリシラの秘部がくっつき、キスを交わす。
 またプリシラが止まり、息を吐いた。
908 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/17(金) 16:37:41.34 ID:zXKjXPz40
俺「大丈夫………………ゆっくりで、良いから……………」


プリシラ「は…………………………いっ……………!」


 そう言いながら、プリシラが数センチ腰を落とした。
 チンコの先が少しだけプリシラの膣内に侵入し、刺激を与えた。
 その瞬間プリシラの腰がカクンッと抜けたため、俺は慌ててプリシラを支えた。


プリシラ「あ、ぁっ………………………♡」


俺「うぉっと!?」


プリシラ「は、ぁっ………………はぁぁ…………ご、ごめにゃさっ…………………♡ ん………………………♡」


 あ、危うく串刺しになる所だった………………
 俺はプリシラの頭を撫でて、気を落ち着かせた。
 落ち着いたプリシラはまたゆっくりと腰を落として行く。


プリシラ「ぁ……………………ぁあぁっ…………………♡ ひゃあ…………………ん…………………あ、あれ………………意外と……………………大丈夫、です、ね………………♡ んぁ……………………♡ 熱いぃっ………………♡」


 ズプ……………ズプププ………………………♡


 フィーの時と同じように、俺のチンコは膣内でどうやら変形しているようだ。
 この力は本当に助かる………………ありがとう、神様……………

 ゆっくり、じわじわながら、俺のチンコが半分ほどプリシラの中に挿入された時。


俺「ふぅ……………ふぅぅ…………………」


プリシラ「はぁ………………はぁ……………♡ ……………っ!? い、痛っ…………………………!」


俺「プ、プリシラちゃん………………!?」


 プツンッという小さい音と共に、プリシラが目に涙を浮かべた。
 恐らく、処女膜だろう。
909 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/17(金) 16:40:50.99 ID:zXKjXPz40
俺「大丈夫………………?」


プリシラ「は……………はい…………………これ、処女、膜ですよ、ね………………」


俺「うん、多分……………………どうしたい? 一気に行っちゃうか、ゆっくり、痛まないようにするか……………」


 俺がプリシラにそう聞くと、プリシラは息を荒くしながら選択を伝えた。


プリシラ「い、一気に…………………行って欲しい………………です……………………♡」


 俺は頷いた。
 俺は一気にというプリシラのお願いを実行するために、俺はプリシラの腰に腕を回した。


俺「じゃあ、合図を言ったら、力を抜いてね…………………! 痛いかも知れないけど、我慢して、ね…………………!」


プリシラ「は、はい………………………!」


 俺はプリシラと目を合わし、息を合わし、鼓動を合わし……………………


俺「せー、のっ………………!」


プリシラ「……………………っ!」


 プリシラを、思い切り引き寄せた。


 ブチブチブヂッ、ブヂンッ! コリンッ♡


プリシラ「……………………〜っ…………! 〜〜〜〜〜っ………………♡」


 俺のチンコは根元までずっぽりとプリシラの中に飲み込まれ、先がコリコリとした何かに衝突した。
 つうと結合部を赤いものが流れる。
 プリシラは舌を出し、金魚みたいに口をぱくぱくさせている。
 痛かったり気持ち良かったりで、脳がパニックを起こしたのだろう。
 

プリシラ「はっ……………! はぁっ…………………♡ はっ、はっ………………!!!」


俺「はぁ………………♡ ぷ、プリシラちゃん……………!」


 俺の感覚的に、プリシラの大きさに合わせて変化したチンコは、三十センチ程になっていると思う。
 俺はプリシラの背に手を回し、ぎゅっと抱きしめた。
 息が荒かったプリシラもその内少しずつ収まっていき、俺の背に手を回し、抱き返してきた。


プリシラ「はぁ……………し、シズキさん……………わ、私…………………シズキさんと………………繋がって、る…………………?」


俺「うん……………繋がってるよ、プリシラちゃん…………………」


プリシラ「あ、よ、良かった……………です………………♡ す、好き………………………♡ し、シズキ、さん………………♡」


 それからしばらく、俺とプリシラは動かずに抱きしめあい、ちょっとずつ呟き合った。


俺「そろそろ、動くよ……………」
910 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/17(金) 17:16:05.99 ID:zXKjXPz40
 もう充分この時間を堪能したと思った俺がプリシラにそう言うと、プリシラは頷いた。


プリシラ「はい………………♡」


 そう言うが早く、プリシラは自分から腰を五センチほど浮かした。


 ズ、ズズッ、ズズゥ……………♡


プリシラ「あっ、あぁっ、あああっ……………♡ んあっ……………♡」


俺「あっ、んっ………………プリシラ、ちょっ………………♡」


 プリュプリュと言う不思議なプリシラの膣壁の触感が、柔らかく、それでいてキツく俺のチンコを擦り付ける。
 プリシラはそのまま一気に腰を落とした。


 ポチュッ♡


プリシラ「ぅああっ♡ はぁっ♡」


俺「ま、待って、もっと、ゆっくり………………!」


 俺がそう言うのも聞かず、プリシラは更に腰を浮かす。
 今度は、羽根をパタパタと嬉しそうに動かしながら。


プリシラ「はぁぁっ♡ んはぁっ♡ ん〜っ…………………♡」


俺「ま、あっ………………♡」


 そして、羽ばたきが止むと共に、重力に従ってプリシラも落ちる。


 パヂュンッ♡


プリシラ「んぁぁぁっ、んあっ……………♡」


俺「まって、ほ、ほんとに、あっ……………! ストッ…………………!」


プリシラ「と、止まらないっ、ですっ♡ 気持ちよ、すぎてっ♡ ごめんなさいっ♡ シズキさぁんっ♡」


 プリシラがそう言いながらガクガクと震えた。
 イった。
 だが、俺も、そろそろヤバい…………………!
 ぽちゅぽちゅぽちゅぽちゅと亀頭と子宮口がディープキスを繰り返す度に、多福感がどんどんと高まっていく。
 ま、まさかこんなに積極的な子だったなんて……………………!


 パチュパチュポチュコチュペチュペチュトチュ♡


プリシラ「はん、あん、いっ♡ んあっ♡ あんっ、あぁっ♡ シズキさんっ♡ シズキさんっ♡」


 あ、ああっ……………! 精子が、決壊しようとしてる……………!


俺「ぷ、プリシラちゃんっ、も、もう出そうっ! 出る!」


 俺がそう叫ぶと、プリシラは嬉しそうに目を細めさせ、プチャペチュと上下運動を止めないまま俺の口に吸い付いた。


プリシラ「んっ、んんっ♡ んぅぅ♡ んむぅむ♡」


俺「ん、んんんんっ♡ ん〜っ♡ んんんんんっ♡」


 舌をいやらしく絡め合いながら、俺はプリシラの腰を思い切り抱きしめ、チンコで子宮口をこじ開けた。
 そして、子宮内で…………………爆発したっ……………!
911 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/17(金) 17:44:24.97 ID:zXKjXPz40
 ボビュグウゥウウウウゥウウウゥゥゥッ♡ ビュゴルルルルルルルルルルッ♡ ボリュウウウゥウッ♡


プリシラ「んんん〜〜〜〜〜っ♡ んうっ……………………ふぁ……………………………♡」


 俺がイったと同時に、プリシラもビクンビクンと身体中の筋肉を痙攣させた。
 有り得ない量の精子を子宮に叩きつけられながら、プリシラはとてつもなく恍惚とした表情を浮かべている………………


俺「んぁ………………んぅ…………………♡ んれろ…………………♡」


 ボビュウウウッ、ボビュゥゥゥッ………………♡ ビュル〜ッ♡


 俺は舌を絡めに絡めながら、プリシラの尾を揉みまくった。
 プリシラがビクビクと跳ね、喘ぎ、更に追加でもう一度イった。


プリシラ「おっ、あえっ、んぁっ……………♡ そ、そこらめぇ………………♡」


 とうとう許容量を越したのか、結合部から俺の精液とプリシラの愛液が混じった物が溢れ出した。
 ゴポゴポと音を立てながら、シーツに赤色の混じった白い水溜まりを作る。


プリシラ「ん、んひぃ…………………あ、あか、ちゃん…………………♡」


 プリシラが朦朧とした感じで俺にもたれ掛かってきた。
 俺は力の抜けた手でその頭をゆっくりと撫でる。


俺「はぁ……………………♡ はぁ……………………………♡」


プリシラ「し、シズキさん………………こっち、向いて………………♡ んむ………………んちゅ………………♡」


 また、プリシラにキスをされた。
 俺もそれに従って舌を出し、尾を揉む。
 またプリシラがイく。


俺「ふぅ………………ふぁ……………じゃ、じゃあ、抜く、よ…………………」


プリシラ「は、はいっ…………………♡」


 俺は体勢を変え、プリシラに覆い被さる形になってから、ゆっくりとチンコを引き抜き始めた。


 ズル、ズルルルゥ………………ズルッ……………!


プリシラ「はっ、はぁっ…………………あぁっ………………♡ んあっ♡」


 元の大きさになったチンコがプリシラから抜け、ビュ、ビュ、と精管に残っていた精液を撒き散らしながらベチャンとプリシラのお腹の上に音を立てて乗った。


プリシラ「あ、ああ…………………♡ びちゃびちゃに……………なっちゃいました…………………♡」


俺「あ……………ご、ごめん…………………」


 俺がそう言うと、プリシラがこれまたエロくはにかんだ。
912 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/17(金) 17:59:44.30 ID:zXKjXPz40
 一段落が付いた俺はそう言えばと思い、フィーを見た。


フィー「はっ………………んぁっ…………………………………んんんっ…………………………………♡」


 ……………フィーは俺のチンコを凝視しながら自慰をしていた。
 俺が見ている事に気付くと、ニッコリ微笑んで身体を振るわせ、プチャッと可愛らしい絶頂をした。


フィー「……………………終わった……………………?」


俺「まあ……………………うん」


 おっと……………しかしどうやらこれは終わりでは無かったようだ。
 フィーに見られて、またチンコが元気を取り戻してしまった。
 プリシラが生まれたての小鹿のように身体を震わせながら起き上がり、フィーが四つ足で嬉しそうに近づいてきた。


プリシラ「はぁ、はぁ…………………♡ フィーちゃん……………今は、私の番ですよ…………………?」


フィー「ん………………プリシラちゃんの番は終わり…………………もう、私も我慢出来ない……………………♡」


プリシラ「じゃあ………………一緒に…………………♡」


フィー「…………………ナイスアイディア……………………♡」


 そう言いながら、二人揃って舌を俺の精液まみれのチンコに這わす。

 ああ………………まだ、今夜は眠れなそうだ………………


 ◆◇◆◇◆


 次の朝、どんな時間にどう起きたか>>安価下
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 18:06:23.13 ID:Z+N5Hdy+0
普段より遅い時間
両腕を二人に抱きしめられた状態で起きた
914 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/18(土) 22:43:09.33 ID:u2viouU80
 翌朝 〜異世界生活51日目〜


 俺は窓から差し込んできた朝日に照らされ、自然に目が覚めた。


俺「ふ……………ん…………………?」


 俺はのびをしようとしてそれが出来ない事に気づいた。


フィー「………………………すぅ………………」


プリシラ「ん……………う……………………♡」


 昨日よりも引き締まった両腕を、美少女二人に抱きしめられていたからだ。
 その裸体は綺麗な白いシーツに隠されてはいたが、昨夜それを堪能した身としてはその下がありありと想像出来ていけない。
 ………………また、その時あることに気づいた。
 昨夜カーテンはぴったりとしまっていたハズだ。
 それなのに、今カーテンは朝日をめいいっぱい部屋に取り込むために全開にされている。
 また、このシーツ。
 昨夜の情事でシーツは血やら精液やら愛液やらでドロドロになっていたハズだ。
 それなのに、今俺達にかけられているシーツは天使の羽根がごとく白い。

 …………………誰かが、整えた………………?

 その事に気づいた俺はまず二人の胸の中からゆっくりと腕を引き抜き、状況を整えようと起きあがろうとした。
 しかし、その時全身に激痛が走った。


俺「イデデデデデデデデデッ!?」


 まるで筋細胞全てが引きちぎられるような痛み。
 それと、下腹部、主にキンタマとチンコへの雷のような強烈な痛み。
 俺は思わずベッドから転げ落ちてのたうち回った。


俺「がっ……………! ああああっ………………! う、いいったああああぁあぁっ……………!」


 継続した激痛に襲われながら、俺は激痛の原因に思い当たった。


『性行為中はいくらでも射精出来るし、疲れない。ただし翌日反動が来るから本当に気を付けてね』


 まさか、これが、あの神が言っていた反動か…………………?
 確かに、フィーとセックスしている時はスローで、はっきり言ってそんなに大変では無かった。
 しかし、二人を同時に相手にしたことで、神が言っていた反動が起きるほどの運動量と射精量を越えたのだろう……………
 いっつぁあああぁぁっ………………!


フィー「し、シズキさん、どう、したの…………………………?」


 俺が床で元気のないミミズのようになっていると、俺がベッドから落ちた衝撃で起きたらしいフィーが心配して声をかけてきた。


俺「あ゛、ああ゛……………だ、だい、じょうぶ…………………」


フィー「ほんとに………………?」


俺「う、うん……………………」


 少しずつ痛みは治まってきた………………ああ、マジ最悪だ………………
915 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/18(土) 22:44:55.68 ID:u2viouU80
俺「はぁ………………はぁ…………………」


フィー「……………………………本当にどうしたの………………? なんか、叫んでたけど………………」


 俺は、俺の頬を撫でているフィーに反動の事を話した。


フィー「反動………………じゃ、じゃあ、私たちが、はしゃぎすぎちゃったの………………?」


俺「まあそうだね………………次は、もちょっとゆっくりやって欲しいな………………」


フィー「ん、分かった…………………♡」


 俺はまだズキズキとするチンコを抑えながら、立ち上がった。
 どうやら、まだプリシラはすやすやと寝ているようだ。
 それよりも、今は誰かに手を加えられたとしか思えないこの不自然な状況が気になる………
 まさか、執事のホッホが部屋に入ってきて整えて行ったのか………………………?
 それなら必ず裸の俺達が目に入るハズだ……………どうして、俺達に何も言わずに出て行った………………?
 …………………わからない………………
 とりあえず、現在全員が全裸だ。
 どうする………………?>>下1
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/18(土) 22:54:50.80 ID:0qxqfatPo
取り敢えず
服を着る
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/18(土) 22:58:20.65 ID:LBPD89wDO
取り敢えず体を洗う為に風呂に入る
(風呂に入れる状況でなければ体を軽く拭いて服を着る)
918 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/20(月) 23:59:39.82 ID:CQb00IlQ0
俺「と、とりあえず、身体をきれいにして服を着ないと…………!」


 俺たちの身体は色々と張り付いてカピカピベタベタになっている。
 俺の言葉にフィーも乾いた精液が痒いのか身体を掻いた。


フィー「まあ………そだね」


 俺はゆっくり、静かに、優しくプリシラを起こした。


プリシラ「んっ……………♡ ん、んぅぁっ………………そ、そこ、らめっ………………♡ し、シズキ、さ………………………ん………………? あ、ん……………おお、おはよう、ございます………………////」


 プリシラは寝ぼけてとても艶めかしい寝言を言い、目を開けると顔を赤らめながら起きた。
 おおかた夢の中でも俺と情事に浸っていたのだろう……………


プリシラ「あ、あの…………聞こえて、いました?」


俺「聞こえていたって………………寝言?」


プリシラ「えっ、あっ………………はい………………………//// あ、あの、わ、私はなんと…………………?」


 プリシラが恐る恐るそう聞いてくると、フィーが唐突にベッドに仰向けになった。


フィー「ん、んんんっ♡ あっ、ああっ♡ ソコらめぇえぇええっ♡ シズキさん、シズキさぁああぁあぁぁぁんっ♡♡♡ んあっ♡ いっひゃぅううぅぅっ♡♡♡ ………………………って」


プリシラ「う、嘘は駄目ですよ嘘は!? 私、そ、そんなに言ったつもりはありませんからね!? ねー、シズキさん!」


 どうやらフィーはモノマネをしたつもりだったらしい。
 似ているかどうかは置いておいて、迫真の演技だった………
 フィーのあんな声を聞いてしまった俺は、何だか股間が元気になってしまいそうになり、慌てて心頭を滅却させた。


俺「………うん、ちょっとフィーのはやりすぎだけど、確かにあんな事言ってたよ」


プリシラ「そっ…………そんにゃ…………/////」


 プリシラは顔からプシューと煙を出してへたり込んだ。


俺「………とりあえず、シャワーを浴びよう。だ、誰にも見つからないように行かないと…………」


フィー「そうだね……………」


プリシラ「は、はい……………////」


 俺たちは服を抱え、廊下に誰もいないかを確認し、さながら映画スパイのように風呂に滑り込んだ。
 脱衣所に服を置いて、いざシャワータイムだ…………!


俺「ふう……………あ、ところで、お湯って出るの?」


 風呂場に入ってから俺がそう聞くと、プリシラは頷いた。


プリシラ「はい。ここをひねると、自動的に水がお湯になります」


 プリシラそう言ってハンドルをひねると、最初こそ冷たい水が出てきたが、少しすると湯気が風呂場に満ち始めた。
 多分、これも魔法の類いなのだろう。
 俺たちはその温かいシャワーを浴びながら、互いに洗いあった。
 …………理性を保つのが大変でした、ハイ。
919 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/21(火) 00:00:53.66 ID:Adr1V7HS0
フィー「あったかーい……………♡」


プリシラ「あの、所でシズキさん……………んっ……………♡」


俺「なに?」


 俺がプリシラの尻尾を洗っていると、プリシラが聞いてきた。


プリシラ「あの、起きたときから気になってはいたんですが……………その、お身体、ど、どうされたのですか………………?」


 ああ、そうだった。
 俺の身体は、また………
920 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/21(火) 00:01:22.91 ID:Adr1V7HS0
 筋力:26×1.4
 体力:22.3×1.4
 瞬発力:19.3×1.4
 知力:77×1.4

 リザルト:
 筋力:36.4
 体力:31.2
 瞬発力:27
 知力:107.8
921 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/21(火) 00:01:48.56 ID:Adr1V7HS0
 今日はおやすみやで。
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 00:17:05.46 ID:fpE/5OiMo
おつおつ
923 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/21(火) 06:21:33.11 ID:Adr1V7HS0
俺「えっと…………実はプリシラちゃん。昨日、確か赤ちゃん一発で出来る、って言ったよね?」


 俺がそう聞くと、プリシラは頬を染めて頷き、お腹を撫でた。
 俺はプリシラの身体を洗いながら続ける。


俺「………これは俺がハーレムを作ろうとしている理由の一つにもなるんだけど、赤ちゃんが出来るたびに、俺の力が増強されるんだ。だから、元々太ってる俺はこうして痩せたんだ」


プリシラ「な、なるほど…………あ、ん………♡」


 俺はプリシラの胸を洗った。
 あくまで洗った。
 下心は無いぞ、ただ洗ったんだ。

 とりあえず、そうして互いに洗いあって綺麗になってから、俺たちは服を着ようとした。


俺「……………え?」


プリシラ「…………あれ………?」


フィー「………………誰かが…………入れ替えた?」


 ………まさか思ってもいなかった。
 置いておいた服が無くなっていて、綺麗なバスローブが替わりに置かれているなんて。
924 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/21(火) 06:29:12.97 ID:Adr1V7HS0
 ◆◇◆◇◆


 一度そのバスローブを着て、俺たちは自室に戻った。


俺「……………ど、どう、するか…………」


フィー「かくじつに、バレてる……………」


プリシラ「お、怒られるよぉ…………!」


 俺のバスローブは昨日のサイズのままだったので少しブカブカで、フィーのはサイズが無かったのか赤ちゃん用のバスローブだった。
 この状況は、完璧に確定だ。
 …………ホッホが、ちょっとずつ俺たちの世話をしている。
 梟は、音もなく獲物に近づくという…………


俺「…………ガルシアさんも、知ってるよね」


プリシラ「そ、それはまだどっちか…………」


フィー「……………それも、かくじつ…………」


プリシラ「う、うぅ……………」


 …………このまま俺たちの部屋に籠城している訳には行かない。
 いつかは一階に降りて、お義父さん達の前に姿を現さないと………

 どうする?>>下
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 06:37:51.49 ID:DpqIhReDO
意を決して一階に降りる
926 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/24(金) 21:01:25.65 ID:t+DZS+hK0
 よく見れば、俺たちがついさっきまで寝ていたシーツすらも取り替えられている。
 ここまで来るともう怖いぞ………


俺「…………一階に降りるか」


プリシラ「は、はいぃ…………」


 俺の言葉にプリシラは頷いたが、フィーは少し険しい顔で俺に言った。


フィー「……………ガルシアさんと会うの…………覚悟しといてね」


俺「は、はい……………」


 その言葉に、俺の心は極寒の如く凍りついていた。


 ◆◇◆◇◆


俺「………………」


フィー「…………………」


プリシラ「………………ぅぅ……………」


 鉛の如く………いや、黄金の如く重い食卓の空気。
 食事の味など頭に入らないほど、空気が張り詰めている。
 スプーンを口に運ぶ手の重いこと重いこと。
 …………一人、フィーだけは人形を膝の上に、パクパクと食べていた。
 そのとてつもなく重い空気の原因はもちろん…………


ガルシア「…………………………」


 ガルシア・ドラゴヴェール、その人だった。
 ガルシアは普通に食事を口に運びながらも、殺意にも似たあり得ない程の威圧感を発している。
 しばらく後、ガルシアがゆっくり口を開いた。


ガルシア「………たった一晩で随分変わったな、シズキ君」


俺「は、はい…………こ、これには理由が…………」


 俺は痩せた訳を話そうとしたが、ガルシアが手を挙げたので反射的に黙ってしまった。


ガルシア「………………何か言うことはないか?」


 それは有無をも言わせぬ死刑宣告。
 …………俺はその発言と目線に何か言わないといけないと運命付けられた。


俺「>>下」
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 21:04:51.06 ID:HEVG3L5I0
娘さんを私に下さい
必ず幸せにし続けると誓います
928 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/25(土) 08:42:46.22 ID:V2BCICHA0
 俺は威圧感で震える手でスプーンを置き、ガルシアに向けて頭を下げた。
 全身全霊で、出来るだけ頭を下げた。


俺「……………むっ………娘さんを、私にください……………っ! か、必ず、幸せにし続けると誓います……………っ!」


 人生二度目の、この言葉。
 しかし決して軽い訳ではなく、なんなら一度目よりも重いように感じられる。
 ポタポタと油汗が頬を伝い机に落ちる。
 既に嫁が一人いると明言していた男のこの言葉………ガルシアはどう捉えるのだろうか…………
 カチャン、と誰かがスプーンを置いた。


ガルシア「……………プリシラ」


プリシラ「ひゃ、ひゃい…………!」


 俺は頭を下げたまま二人の会話を聞く。


ガルシア「…………良く、覚悟を決めて決断した。一度は寝ているシズキさんの耳許で独り言を言っただけでやはりダメかと思ったが、それでも最後にはちゃんとシズキさんに心の内を言えたんだな」


プリシラ「い、いや、そんな…………わ、私の力じゃなくて、シズキさんがあそこで引き止めてくれたから…………って、見てたんですか!?」


ガルシア「ああ、告白の様子は見ていた。まあ、プリシラが諦めたと思って途中からは見ていなかったがな。その後は…………分かるよな? 防音と言っても、全ての音を消せる訳じゃ無いんだぞ?」


プリシラ「は、はわぁ………………////////」


 全て、ガルシアにはお見通しだったようだ。
 寝ている俺にプリシラが心の内を吐露した事も、その後の事も………


ガルシア「シズキさんには既にお嫁さんがいる………それを、プリシラも、フィーさんも、承知の上なんだろう」


フィー「……………はい」


プリシラ「う、うん……………」


ガルシア「……………ふぅ…………」


 その二人の言葉を聞いて、ガルシアはなにかホッとしたように息を吐いた。
 そして、ガルシアが俺に向けて頭を下げたのが分かった。


ガルシア「………………娘を頼む。恋をしてしまった娘を、幸せにしてくれ」


 それは、強大な力を持った龍人の御言葉でも無く、マフィアのボスの死刑宣告でも無く、ただ、一人の父親としての、優しい言葉だった。


俺「>>下」
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 09:18:17.20 ID:0kOcvkTDO
あ、有難うございます義父さん!
必ず幸せにします!
930 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi :2020/01/27(月) 06:34:26.65 ID:5WtqS9h30
 更新が遅くてほんとすまんで。
931 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/02/05(水) 18:28:25.07 ID:6slwJC4x0
 生存報告やで。
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 18:38:24.44 ID:45e8sdTDO
生存報告乙です
933 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/02/17(月) 18:09:50.39 ID:ahmTYxY70
 あげておくで。
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/17(月) 19:26:22.29 ID:nnqgiwcYo
おつおつ
こっちも待ってる
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 08:22:20.73 ID:ii6qUv590
楽しみにしてたけどもう来ないか…
936 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/03/09(月) 08:07:07.24 ID:AZr+yFnV0
 生存報告やで。
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 08:15:01.35 ID:VHsXBYgho
おつお
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 08:15:06.21 ID:z9HVH6s90
乙乙
939 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [sage]:2020/04/04(土) 07:15:48.67 ID:jQy7xgl80
 生存報告。
940 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/04/04(土) 07:48:01.68 ID:jQy7xgl80
俺「あ、ありがとうございますお義父さん! 必ず幸せにします!」


 俺はそれはもう凄い勢いで頭を下げてガルシアに感謝した。
 たった一人の娘を、俺にくれると言うのだ。
 それはそれは、全身全霊で頭を下げた。
 2人揃って頭を下げ合っている。
 フッ、と先に頭を上げたガルシアが笑い、言った。


ガルシア「頭を上げてくれ、シズキ君」


俺「は、はい…………!」


ガルシア「…………頼んだよ。プリシラも、幸せになりなさい…………」


プリシラ「………はい!」


 プリシラは、恥ずかしがりながらとっても元気よく頷いた。


 ◆◇◆◇◆


 今はガルシア……いや、ガルシアお義父さんの勧めで、まだ屋敷に居座らせて貰っている。
 だが、ずっとここにいるわけにも行かない。
 いつか俺たちがプリシラと一緒にこの街、カトプレパスを離れると言う事はガルシアお義父さんも了承してくれている。
 カトプレパスを離れるまでの計画を立てる為に、俺たちは地図を覗き込んでいた。


プリシラ「シズキさん、この後どうしましょうか?」


俺「うーん………一度朝市にも行ってみたい気もするが…………あんまりお義父さんのお屋敷に頼るのもな……………」


フィー「ごはん買っても良いかも…………3人分……………」
941 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/04/04(土) 07:49:20.77 ID:jQy7xgl80
 いつ頃(何日後頃)カトプレパスを出発する?>>下1
 出発するまでに行った所、イベント>>下2


 所持品:
 装備:左右ブラックジャック、服(前世から持ってきた服と孤児院で貰ってきた服)
 シズキの所持金:118000円
 フィーの所持金:20800円
 所持品:華麗粉(三回分)、マリオネットメディスン(残り三時間分)、旅の食料(2人×8食分=16食)
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 07:54:42.54 ID:xjxi5Qa00
3日後
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 07:58:05.03 ID:6dXdKU1DO
更新待ってました

朝市で色々買ったり、最後にカトプレマス観光したり
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 08:00:11.65 ID:TV7GQRRlO
突撃異世界性産業

娼館に行ってみる
945 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/04/04(土) 12:41:47.55 ID:jQy7xgl80
俺「あと3日………プリシラは二百年生きていながら、この街のことは全然知らないんだろう?」


 地図を見ながら俺がそう聞くと、プリシラが頷いた。


プリシラ「はい………ですが、知識はありますので……!」


フィー「そう………? じゃあ、道案内できる………?」


プリシラ「はい………! 流行のいろんなお店の場所も分かりますよ………!」


俺「心強いな」


 プリシラは両手でガッツポーズをしたが、何かを思い出し、悲しそうに言った。


プリシラ「あ………でも、昨日行きたいなって思ってたお店に行ってみたら、3年前に閉店してました…………」


フィー「ちょっと情報が古かったんだね………」


俺「切ないな」


プリシラ「………でも今度こそは新しいお店に行きましょう!」


俺「そうだな」


 俺たちはプリシラの知識を元に、地図に描いてある行きたいと思ったお店に印をつけて行った。


 ◆◇◆◇◆
946 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/04/04(土) 12:54:57.73 ID:jQy7xgl80
>>944娼婦に行ってどうするんや。


 ◆◇◆◇◆


 赤丸がいくつか付いた地図を見て、フィーは満足そうに頷いた。


フィー「これだけ丸があったら、3日はすぐ埋まりそう…………」


プリシラ「楽しそうですね…………♡」


俺「朝市もあるからな。全部は回りきれないだろうな」


 俺たちが出かける為に荷物を整理していると、扉がノックされた。
 俺が開けると、ガルシアお義父さんがいた。


ガルシア「出かけるのか?」


俺「はい。カトプレパスを出る前に、プリシラちゃんとこの街の中を見て回りたいと思いまして」


ガルシア「ふむ………長いこと箱入りだったからな。頼んだぞ」


 小さい鞄に小遣いなどを詰め込み終わったプリシラが嬉しそうに俺の横に並ぶ。


プリシラ「はい、お父様♡ 楽しみです…………♡」


ガルシア「目一杯楽しんで来い。ただし、気を付けてな」


 お義父さんは腕を組みながら俺の方を見た。
 俺はお義父さんが言わんとすることを読み取り、頷いた。


俺「しっかり守ります………!」


ガルシア「………それでこそ、俺の娘の旦那だ」


 ◆◇◆◇◆


プリシラ「わぁ〜…………♡ やっぱり、自分の目でみると、違いますね〜♡ わー………凄い凄〜い♡」

 屋敷の扉の外でピョンピョンと翼を羽ばたかせながらはしゃぐプリシラ……かぁ〜わい〜ぃなぁ〜。
 フィーが人形を背中に背負って出てきたフィーがそのプリシラの様子を見て少し微笑んだ。


フィー「ふふ……………ねえ、シズキさん。まず、どこ行く…………?」


 その言葉にプリシラが地図を広げて指差す。


プリシラ「ここ行きましょここ♡」


 この3日で行くお店>>下1〜5(カトプレパスは富裕層、中間層、貧困層と分かれており、富裕層に近づけば近づくほどお店の値段、質は高くなる)(朝市の屋台は別安価)
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 14:11:16.88 ID:H++ODFUD0
中間層の公園で開かれてるフリーマーケット
ゲリラ的に突発に開かれており朝市と比べてカオスな品揃え
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 14:20:42.92 ID:6dXdKU1DO
演劇場
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 14:23:01.78 ID:5aj2ZtXGo
服屋
950 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 15:26:13.63 ID:WN1x3svU0
ビュッフェ形式のレストラン
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 16:10:58.27 ID:V7Jdx7zK0
動物園
952 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/04/04(土) 18:24:45.91 ID:jQy7xgl80
 そろそろ終わりやから次のスレ立てておくで。
 以下は感想を書いてくれたら嬉しいで。
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 18:58:47.61 ID:6dXdKU1DO
新スレ乙です
プリシラ編のもエッチで可愛くて良かったです

フィーとプリシラの子供誕生も今から楽しみです
954 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/04/04(土) 21:37:38.47 ID:jQy7xgl80
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1585992732/
 次スレ。
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