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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十九輪目】
- 902 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/24(火) 23:01:36.54 ID:NmV3YzoQo
-
友奈「……足は」
すり足気味に前に出すと
ズキズキとした痛みを感じ、思わず顔を顰める
根性で走ることは出来るだろうけれど
少し気を抜けば途端に崩れ落ちてしまいそうなほどに、余裕がない
友奈「捻挫、じゃ……ないよね」
崩れた樹海の根に巻き込まれた左足
足首の部分が赤く腫れあがっていて、普通じゃないのは一目瞭然だった
友奈「勇者の回復力でも、すぐには無理かな……」
ここにいることは、天の神には筒抜けだろう
だからと言って、逃げ切れるほどの力があるとは思えない
友奈「若葉さんは、逃げ切れたかな?」
別れた方向でも爆発を感じた
若葉の悲鳴は聞こえなかったが、
聞き取るだけの余裕がなかったと思っていたほうが良いだろう。と、友奈は目を閉じる
- 903 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/24(火) 23:20:18.63 ID:NmV3YzoQo
-
友奈「痛いけど、苦しいけど。でも、ここで折れるわけにはいかない」
まだまだ戦いは続く
一人減ればその分の負担がみんなに向かう
そして、その負担に耐えかねた誰かが脱落して、
より大きな負担がみんなに襲い掛かることになるだろう
友奈「少しだけ、少しだけ」
本来縋るべき神様は、もはや敵だ
ゆえに神様ではなく
最も憧れ、最も信じ、最も頼れる背中に祈る
友奈「少しだけ、力を貸して下さい」
袖を唇に当て、血を拭う
その反動だけで体はふらついて、立ち塞がる根に、背中を預ける
友奈「無理はしないから。させたくないから……だから、少しだけ」
体に流れる天乃の力
そこに、その存在をはっきりと感じて。
友奈「もう――少しだけっ!」
傷ついた左足でしっかりと、踏みしめる
痛みはある。けれど、歩みを止めるほどではない
- 904 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/24(火) 23:20:53.75 ID:NmV3YzoQo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
明日は3ターン目、夏凜
- 905 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 23:32:50.85 ID:Kklhq28rO
- 乙
夏凜ちゃんの時と同じく負傷の描写が痛々しいな…
久遠さんが見てたら精神ゴリゴリ削られそうだ
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 23:47:38.33 ID:ymmSmAhcO
- 乙
ダメージいっぱい食らったら欠損判定とかありそうで怖いな
まあ生きて帰ってきてさえくれれば充分なんだけど
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/26(木) 22:40:10.51 ID:2A+cehxFO
- 今日も休載?
- 908 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/26(木) 23:18:28.38 ID:YKn6CiQmo
-
遅くなりましたが、少しだけ
時間も時間なので
安価を出すところは明日にするかと思います
- 909 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/26(木) 23:49:07.79 ID:YKn6CiQmo
-
東郷「友奈ちゃんのところ……」
空を埋め尽くす光
それによる爆発音は、後方に控えている東郷たちのところにまで轟いていた
しかし、
その分を消耗したかのように
二人から感じる天乃の力が極端に減少したのだ
若葉の力による輝き
その少し前に、友奈の力と思われる―東郷は確信しているが―光が一瞬見えた
つまり、タイミング的に力を用いての攻撃を行ったわけではないだろう。と
東郷は推測し、顔を顰める
攻撃のタイミングではないということは、攻撃をされたタイミングだからだ
もちろん、
東郷の目にも見えた猛攻からして、それを否定できるとは思えなかったが
その場合の力の減少を、東郷はあまり考えたくはなかった
- 910 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/27(金) 00:06:20.52 ID:ES/zuwQAo
-
攻撃での力の消費ならば、
それを力として正しく使ったからということになるが、
受け身での消費ならば、怪我をしたことになる
消耗が激しければ激しいほど、大怪我だ
夏凜も若葉も友奈も
致命傷と言えるほどのダメージではなかったはずだ
それでも、生身での戦いである以上
相応の怪我を負うことになっただろうし
その分のペナルティを抱えることになってしまったかもしれない
東郷「……少し、頑張れば」
東郷は満開こそ使えないが
園子と同じように、生身での戦いの経験がある
そして、友奈たちと違って
遠距離での攻撃を主としている
少しだけなら接近しても、友奈たち程の危険はないかもしれない
- 911 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/27(金) 00:24:59.23 ID:ES/zuwQAo
-
しかし、天の神の化身が
曲がりなりにも天の名を冠し、神の力を持っているのであれば
対象がどこにいようと関係なく
無差別に攻撃できるかもしれない
東郷「我が身可愛さ……なんて、ことはないけれど」
天乃の願いもあって、
身を切り捨てるなんてことをするつもりは毛頭ない
だが、かといって
ここで何もしない、ただ見ているだけというのはもどかしい
しかし、最終的な防衛ラインに穴をあけるようなことをして良いのだろうかとも思う
なにより、進んで危険な前衛を担ってくれているみんなを信じずに
後衛であるはずの自分が出るべきなのだろうか
東郷「夏凜ちゃん、若葉さん、友奈ちゃん……」
みんな、傷を負った
そのことを一番気にしているのは、同じく前衛として出ている樹達ではないだろうか
仲間たちが傷ついていく中、自分たちが無傷なのだから
東郷「焦らないで、樹ちゃん」
そうつぶやき、東郷は思わず笑みを浮かべた
- 912 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/27(金) 00:41:04.88 ID:ES/zuwQAo
-
天乃が酷く傷つけられ続けてしまうこの世界
天乃が失われる可能性があった
そんな未来しか残されていないのかもしれないと悩み
もしもそれしかないのならば、
そんな世界など終わらせてしまおうと考えさえもした
東郷「だけど」
だけど、樹はそれは諦めただけだと言った
もっとできることがあるはずだと
友奈も、風も、夏凜も
誰も諦めることがないのだと、はっきり言って見せた
そんな、犬吠埼樹が先走ってしまうことなどあるのだろうか
東郷「ない……わね。ないわ。樹ちゃんだもの」
あの子がそんな弱い心であるはずがない
東郷はそう信じ、自らの武器をしっかりと構える
東郷「樹先輩……そっちは任せるわ」
自分のやるべきこと
やれることを最大限に、確実に
そうしなければならないのが、この戦いなのだ
- 913 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/27(金) 00:45:22.43 ID:ES/zuwQAo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/27(金) 02:21:58.87 ID:WCDg2sgcO
- 乙
東郷さん結構冷静だなあ
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/27(金) 06:55:38.25 ID:+WMcvCuRO
- 乙
友奈負傷で少し心配だったけどここは冷静な判断をしたか
まだ心に余裕のある東郷さんが頼もしく見えるな
- 916 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/28(土) 20:50:33.00 ID:n26uTMwUo
-
遅くなりましたが、少しだけ
- 917 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/28(土) 20:51:29.01 ID:i5VPG6+TO
- やったぜ
- 918 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/28(土) 21:52:08.84 ID:n26uTMwUo
-
夏凜「友奈も若葉も生きてる」
東郷と同じように、力の減少を感じとった夏凜は
それが完全に消滅していないことに安堵する
天乃の力が完全に消失してしまったとしても、
それが死んでしまったということにはならないが、
その確率は非常に高まってくる
園子「本当は天の神の力に対抗するための力だったんだけどね」
夏凜「良い副産物だったわね」
しかし、
勇者部の中では、樹だけがその恩恵を受けられていない
天の神の呪いもそうだが、
どれだけのダメージを受けているのかというのを、感じ取ることができないのは
聊か、不安を覚えてしまう
それを感じてか、園子は眉をひそめたが、
夏凜は軽く手を振る
夏凜「分かってる。向こうには歌野がいるんでしょ?」
なら大丈夫だと、頷く
不安はあるが、心配は要らないだろう
なにせ、西暦の勇者である白鳥歌野が、いるのだから
- 919 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/28(土) 22:41:59.56 ID:n26uTMwUo
-
夏凜「園子、天乃が戻るまでどのくらいか推測できない?」
園子「すぐに戻ってくることが出来るような状態じゃないことだけは……確かだよ」
天乃が神婚を請け負うという話になった時とはまるで違うコンディション
あの状態では、神樹様にたどり着くだけで相当な消耗をすることになるし、
対話もすんなりとは、行えないだろう
最悪、数時間は天の神の化身と戦い続けなければならない
園子「………」
夏凜「その顔……簡単じゃなさそうだけど」
園子「数時間は覚悟した方がいいかもしれない」
夏凜「……まぁ、そうだろうとは思ったわ」
あんな化け物と数時間戦う必要があるというのも大げさではなく、
攻撃をしてもダメージが蓄積されている様子の全くないアレは、倒す方法などないのかもしれないとさえ、思えてしまうからだ
もしもそうなら、この戦いは耐久戦になる
そうなれば、数時間でも数十時間でも
自分たち以外の何かによる介入がなければ、終わることはない
夏凜「やれること、やるべき。か」
園子「にぼっしーそれは、まだ早いよ」
夏凜「一瞬でしかない輝き。だとしても、それが無意味とは限らないわよ」
- 920 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/28(土) 23:28:29.60 ID:n26uTMwUo
-
園子「無意味なんて言わないけど、それはまだ早いと思う」
夏凜「………」
園子「ゆーゆも、ご先祖さまも頑張ってる」
樹も、歌野も
千景も、そこに近づいている風も
その後ろに控えてくれている東郷と球子も
東郷なんかは、隣人として、親友として、
友奈にも相当入れ込んでいる
その東郷が、怒り任せに突っ込んでこない事からしても、ただ、戦いに対して頑張っているだけではないというのは、明白だろう
園子「にぼっしーは、天さんのいない私達にとっては切り札も同然。よく考えて」
夏凜「それでも、満開を使うべきだって言ったら?」
園子「その時は……仕方がない。かも」
園子としては早いと思うが
それが最善というのなら、最善かもしれない
夏凜が言ったように、
若葉が見せてくれたように
例え一瞬の輝きであろうと、それが無意味なことなどはないのだから
正直なところ、
ちまちまとした攻撃だけではどうにもならない可能性が高い
であれば、今もまだ力を残している皆もそれを使う必要があるかもしれない
園子「カモカモカモ。カルガモ大行進だねぇ」
嫌な意味で、可能性は無限大だ
1、満開
2、攻撃(威力700)
3、精神(必中・熱血・根性)
4、出方を待つ
↓2
- 921 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/28(土) 23:29:40.05 ID:wUoA/OBrO
- 2
- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/28(土) 23:29:57.66 ID:wcfkJKUCO
- 4
- 923 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/28(土) 23:50:00.35 ID:n26uTMwUo
-
ではここまでとさせていただきます
明日は出来れば、お昼ごろから
- 924 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/28(土) 23:51:52.80 ID:wUoA/OBrO
- 乙
長期戦必至か
久遠さんがどうなってるのか気になるな
- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/28(土) 23:58:32.49 ID:wcfkJKUCO
- 乙
久遠さんまだ神樹様のところにたどり着いてない可能性もあるのか…
普通の攻撃で倒せそうにない以上、できるだけ時間稼ぎして本当に危なくなったら満開だな
- 926 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/29(日) 17:09:29.33 ID:MXHmHzZPo
-
遅くなりましたが、少しずつ
- 927 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/29(日) 17:15:39.05 ID:OLPz9q4hO
- かもーん
- 928 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/29(日) 18:25:13.34 ID:MXHmHzZPo
-
夏凜「園子、相手の動きを待ちましょ」
園子「天の神が迎撃してくるだけだから?」
夏凜「それもあるけど、むやみに攻撃して余計に被害の出る攻撃でもされたらたまらないからよ」
今のところ、
被害が出ているのは攻撃したメンバーだけだ
最初は夏凜、次は友奈と若葉
園子も言った通り、天の神は今のところ攻撃してきた相手に対し、
その一帯を巻き込む攻撃をするのみに徹している
もちろん、神様である天の神の力がその程度なわけがない
あえて使っていないだけだろう
夏凜はそう考え、ぐっとこらえて息を吐く
夏凜「友奈達が攻撃した後、私達を巻き込んでもおかしくなかったのに、しなかった」
園子「ただ手加減してくれてるだけだって思う?」
夏凜「思えない」
園子「それに、出方を見るだけだったらゆーゆ達がもう一度狙われる可能性もあるよ」
夏凜「だからって、下手に手出しは出来ないわ」
夏凜にはまだ加護があるが、園子にはない
その状態での戦闘経験があると言っても、安易に巻き込むことは避けたい
- 929 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/29(日) 18:47:00.77 ID:MXHmHzZPo
-
夏凜「満開でも使って、一気に攻めたいって気持ちはある。友奈達が危ないから何とかしたいって思いもする」
けれど、圧倒的に手が足りないのだ
満開で天の神の気を引くことに成功しても
それを凌ぎきるだけの力がなければ、友奈を助けた意味がなくなる
友奈を助けられても、自分が犠牲になればそれで終わりだ
散々、天乃に言ってきた周りが助かれば自分がどうなってもいいの典型的なパターン
夏凜「………」
園子「私に何かできることある?」
目を向ければ、園子は力強く見返してくる
勇者らしいたたずまいで、そばにいてくれている
きっと、満開を使って気を引くことになっても
園子が守ってくれるだろう
だけど、だからこそ駄目なのだ
慣れているからという理由で真っ先に満開を使った園子は、
夏凜からしてみれば、天乃に近い危うい人間だと言わざるを得ない
あの場では仕方がないことだったけれど
でも、そう考えざるを得ないのは
自分が勇者でいられるのは、三ノ輪銀という先駆者がいたからこそだと分かっているからだ
- 930 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/29(日) 19:40:05.08 ID:MXHmHzZPo
-
夏凜「真っ先に、私のところに来たわよね。園子」
園子「……うん」
夏凜「三ノ輪銀と被るから?」
園子「違うよ」
即答しながらも、園子は言葉を続けずに夏凜を見て、
天の神が動かないことを確認してから
夏凜へと向き直る
園子「でも、絶対に違うとは言えない」
友奈と若葉が一緒に向かった
歌野は樹を追いかけて、東郷と球子は残り、風は中間地点で待機
千景も中央に着てはいるが、今は立ち止まっている
なるべくしてなったと言えばそうだし
もしそうなっていなくても、自分はここにきていたかもしれない
だけど、それが銀と被るからではない
どちらかと言えば、
今の夏凜が似ているのは天乃だ
血を分けたこともあって、雰囲気まで似てしまっている
その危うさもあれば、真っ先に向かうのも道理だ
園子「ミノさんも、とても熱かった。にぼっしーと同じくらい」
夏凜「だから、こっちに来た?」
園子「もう二度と、天さんにあんな思いはさせたくないから」
- 931 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/29(日) 20:08:14.77 ID:MXHmHzZPo
-
園子「夏凜ちゃんも。だよね?」
夏凜「そうね」
園子「だったら、無理は出来なよね?」
夏凜「しなくていい状況を作ってくれればね」
夏凜の視線を受けて、園子が小さく笑みを浮かべると
夏凜も軽く笑みを零して、刀を振るう
今は戦いの真っただ中
何を下らないことをとは思うが、
天乃はきっと、その程度の余裕を求める事だろう
夏凜「天乃がいれば、呑気な会話の一つや二つしながら、そんな場合じゃないのよ。って、困った顔するわ」
園子「誰かが危険な時は、そんなことできないのが天さんだよ」
そして、
そんな時こそ、元気を出してと笑うのが、三ノ輪銀という友人だった
園子「天さんは遅くなってごめんねって言うから、遅いって。怒ってあげよう」
夏凜「賛成」
そんなことないと慰めるよりも
遅いと軽口をたたく方が、天乃には効果がある
夏凜「樹と歌野が動きそうね。風も千景と合流する。ここからが、本番よ」
園子「私はにぼっしーについていくよ」
夏凜「別にいいけど、追い越さないで」
園子「うんっ」
- 932 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/29(日) 20:25:29.57 ID:MXHmHzZPo
-
樹「お姉ちゃんから連絡です。千景さんと合流してから向かうって」
歌野「乃木さんも問題ないって、結城さんも確認できたらしいわ」
精霊としての連絡網と
樹たちが使っている携帯電話
それぞれで回ってくる情報を受け取り、
樹たちはひとまず、友奈達の無事に安堵する
樹には夏凜を狙った時よりも強力な攻撃に見えたが、
歌野には、それほど強い力ではなかったように感じたらしく
上には上がある
体についた虫を払う仕草程度。と、不安がっていたのだ
次はどこが狙われるのか
誰を狙うのか
夏凜は攻撃したから狙われた
友奈達も攻撃したから狙われた
自分たちが無事なのは何もしていないからだろう
では、このまま誰も攻撃せずに待ち続けたら?
歌野「神樹様に、むくんじゃないかしら」
樹「その場合、標的になるのはお姉ちゃんたち……です」
- 933 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/29(日) 21:10:08.95 ID:MXHmHzZPo
-
標的になるというよりも、
間に割って入るというのが正しいかもしれない
近くにいる夏凜達が狙われず、
中間地点にいる風達を優先して狙う理由がないからだ
樹「何もしなければ、直接神樹様を狙うかもしれません。でも」
歌野「また、結城さんたちが狙われる可能性もあるわ」
もしかしたら、夏凜達かもしれない
そうなった場合の危険性を考えれば、
ここで動いて、確実に自分たちが狙われておくべきだ
だが、だんだんと威力を上げてきていることを考えれば、
狙われるには非常に高いリスクを伴っている
歌野「その刻印、なんともない?」
樹「……そうですね。特には」
痛みはないが、
天の神の攻撃を受けた際に、何らかの効果があるかもしれない
神樹様に守られた世界で、間接的に天の神の力を受けただけであんなことになるのだから
直接、その力を受けたら大変なことになる可能性は高い
歌野「何ともないなら、動くべきかもしれないけど」
1、出方を待つ
2、樹は下がる
3、攻撃を仕掛ける
↓2
- 934 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/29(日) 21:13:33.55 ID:kxahsz6BO
- 2
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/29(日) 21:15:58.71 ID:WNooWcii0
- 2
- 936 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/29(日) 21:51:04.36 ID:MXHmHzZPo
-
歌野「樹は後ろに下がるべきね」
樹「これのせい、ですか?」
樹が自分の胸元に手を宛がうと、
歌野は少し顔を顰めて、頷く
いつもの英語交じりではない時点で、
歌野がただ本気なだけではないというのは、樹も考えていた
そんな時に、大丈夫なのかと聞かれれば、
樹だけが残すことになってしまった天の神のタタリを懸念して退くことを指示されるのは、
流石に、分かってしまう
樹「タタリにタタリが合わされば、神樹様……精霊の加護なんて意味がないかもしれない」
歌野「そう。フィフティフィフティなんて話じゃない。100パーセント」
それは、樹だって身をもって体験したことだ
神樹様に守られた世界で
精霊の加護がある状態で
それでもなお、あんなことになってしまった経験が。
- 937 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/29(日) 22:03:31.39 ID:MXHmHzZPo
-
樹「歌野さんは?」
歌野「私は残るわ」
樹「一人に、するんですか?」
歌野「意地悪な事言うわね」
手を引かない、訴えるような目もしていない
けれど、求めるような声に、
歌野は困り果てた末のような笑みを浮かべながら、樹を見る
一人にしないで。なんてことを言いたいのではなく
一人にならないで欲しいと、言いたいのだろう
自分が力になれるかどうかではなく、
ただ、その瞬間、必要な場面で求めることも求められることもできないというのが、
樹は嫌なのだろう
歌野「よくシンキング。樹はリスクが高すぎる。犬吠埼さんと郡さんがもうすぐ来る。それ以上、何か理由が必要?」
樹のそれは、
満開を使うよりも危険があると、歌野は考えているのだ
嫌がらせでは言っていない
樹「それ以前に、久遠先輩が悲しみます」
歌野の思いがあってこその言葉だから、
樹はあえて、笑顔で呟いた
- 938 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/29(日) 22:07:12.75 ID:MXHmHzZPo
-
では、途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
- 939 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/29(日) 22:14:47.44 ID:kxahsz6BO
- 乙
樹ちゃんの場合は祟りのリスクが高過ぎるから致し方ないが…
みんなの思考がだんだんと久遠さん寄りになってきてて心配だな
- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/29(日) 22:58:56.82 ID:PIiEj335O
- 乙
特に祟りが怖いから仕方ないよなあ樹は
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/30(月) 12:22:07.15 ID:tMF3LL/QO
- 久遠さんみたいな思考は血を分けたせいかな
無理をしないと踏み留まってはいるけど危なくなったら駄目そう
- 942 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/01(火) 20:44:09.38 ID:hIKqjXe3o
-
では少しだけ
- 943 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 20:53:13.40 ID:+p8VkOIaO
- よしきた
- 944 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/01(火) 21:49:20.19 ID:hIKqjXe3o
-
本当なら、力になるべく前線に留まりたいが
その力になれる部分よりも、足手まといになる部分の方が多いかもしれないと、
樹は少し悔やみつつ、半歩下がる
天乃が予定通りだったなら
何も問題が起こらないままだったなら
考えるべきことではないが、
万全だった場合のことが脳裏をよぎった樹は
頭を振って嫌な気持ちを払う
樹「久遠先輩は無理をしようとしてくれた……それを、断ったのはほかでもない私だから」
歌野「ハッピーエンドの為に、無理はノー。それは結局、バッドエンドを迎えることになるわ」
樹「歌野さんは無理をしませんか?」
歌野「消えるほどの無理をする気はないわ。それだけの力を使いたくないとは、思ってる」
樹「いくら歌野さんでも、一人でしのぎ切るのは無理があるんじゃないですか?」
歌野「隠れておくから、大丈夫」
樹「見つかっちゃうかも、しれませんよ?」
歌野「その時は、師匠としてのパワーを見せてあげるわ」
- 945 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/01(火) 22:23:56.98 ID:hIKqjXe3o
-
決して余裕があるわけではないけれど、
余裕がありそうな表情を見せてくれる歌野に、
樹は少し困った表情を見せて、身を翻す
樹「分かりました。信じます」
歌野「ごめんね」
樹「いえ、気にしないでください」
仲間と一緒にいる事
背中を守り合うことのできる相手がすぐそばにいる事
それを一番心強く思っていたのも、
一番喜んでいたのも、歌野だ
その歌野が、少しの時間とはいえ、独りになることを選び
それに対して、ごめんねと言う
辛いのは、歌野も同じなのだろうと、樹は思う
樹「歌野さん、約束ですよ」
歌野「イエス、プロミス」
樹「………」
天乃のようにではないけれど、
安心させるためならと、無理をしてしまいそうな気がして、樹は念を押す
対する明るい声に、安どすることは少し、難しかった
- 946 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/01(火) 22:35:30.18 ID:hIKqjXe3o
-
01〜10 若葉・友奈
11〜20 風・千景
21〜30 夏凜・園子
31〜40 樹
41〜50 歌野
51〜60 夏凜・風
61〜70 歌野・樹
71〜80 東郷・球子
81〜90 樹
91〜00 若葉・友奈
↓1
※対象判定
- 947 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 22:36:22.05 ID:+p8VkOIaO
- あ
- 948 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/01(火) 22:41:13.54 ID:hIKqjXe3o
-
????→友奈 命中判定↓1 01〜90 01〜10・ぞろ目CRT(精霊ゲージ消費大)
????→若葉 命中判定↓2 01〜75 切り払い 01〜05 ぞろ目CRT
※命中後判定のため、若干の回避減少
- 949 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 22:47:02.85 ID:+p8VkOIaO
- あ
- 950 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 22:48:36.29 ID:R7P7n3zu0
- あ
- 951 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/01(火) 22:49:42.90 ID:hIKqjXe3o
-
では短いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
可能であれば、3ターン目終了。
- 952 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 22:53:21.47 ID:+p8VkOIaO
- 乙
一番弱ってそうなところから狙ってくる天の神マジ外道
友奈ちゃん、満開するしかないか…?
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 02:17:12.28 ID:jwXpGZDFO
- 乙
追撃エグくてワロタ
友奈の足もげそうで怖いわ
- 954 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/02(水) 20:49:16.21 ID:OADGY1y+o
-
では少しだけ
- 955 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 21:00:49.98 ID:KL7dgy5zO
- あいよー
- 956 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/02(水) 21:12:53.85 ID:OADGY1y+o
-
友奈に268ダメージ
若葉に279ダメージ
- 957 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/02(水) 21:36:26.84 ID:OADGY1y+o
-
友奈「っ……」
空を覆う暗雲の中、大きく見開かれた瞳のような模様を見上げた友奈は
それに見返されたような気がして、奥歯を噛む
狙われていると、培ってきた戦闘の経験が感じ取る
いままで、精霊によって匿われてきた死の空気が肌に纏わりつき、
地獄か、天国か
死へと引きずり込もうとしているように錯覚する
足が震えているのは、ダメージのせいだけではない
怖いのだ、純粋に
友奈「久遠先輩……」
大丈夫。と、口にしても
皆がいるから。と、信じても
安心できるような状況に、友奈はいない
一つ、また一つ
無数の火の玉が生み出されていく
それはそう見えているのか、事実そうなのか
非情に、ゆったりと、焦らしているように友奈には見えた
- 958 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/02(水) 21:48:28.30 ID:OADGY1y+o
-
友奈「……避け、られる。かな」
恐怖に震える声は頼りなく、
歯のぶつかり合う警笛が、必死に動こうとするものの、
傷を負った足はまともに動かず、
無事な右足ですら、笑ってしまっている
友奈「………」
友繰後ろに重心をずらしていくと、
少しいびつな形をした根に支えられてしまう
友奈「いっそ……」
幸い、樹海の最深部に至っていない友奈は
下を覗けば、まだまだ入り組んだ樹海の隔たりが見える
転がり落ちれば、天の神の猛攻を防ぎきれるかもしれない
だが、まともに庇うことのできないこの生身で転げ落ちていったらどうなるか
考えるまでもない
言ってしまえば、絶体絶命だった
友奈「だめ」
だとしても、諦めたくない
友奈「いやだ」
諦めるわけにはいかない
友奈「いやだッ!」
こんなところで、こんな場所で
終わってしまうわけには、いかない
- 959 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/02(水) 22:35:57.27 ID:OADGY1y+o
-
擦るように動かした左足で半歩、動く
まだ震えている右足でさらに一歩、動く
崩れかねない体の支えを樹海から自分の足と、抱く腕に変え
静かに、ゆっくり、動き始め、
無数の光の照り付ける熱さに息が詰まる
焦りと恐怖に勇者の装束が張り付いてくる
生身ゆえの弊害、身体の重さがより鮮明になっていく
友奈「んっ」
息を呑み、踏みしめれば痛みの走る左足で、
もう一度、強く地面に叩きつけるかの如く、踏み込む
友奈「生きるんだッ!」
踏み込んだ痛みに躓くように前のめりになった友奈は、
その勢いのままに、駆け出す
痛みを誤魔化すための力強さが樹海の表面を削り取る
それを皮きりに、漂うだけだった無数の火の玉が友奈達のいる場所目掛けて降り始めた
- 960 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/02(水) 22:50:55.71 ID:OADGY1y+o
-
追尾性能を与えられた火の玉は確実に友奈を狙う
樹海の中に潜ろうと、
走る速度が落ちようと、早まろうと
友奈が向かう先に的確に落ちるべく突撃しては、樹海の根を吹き飛ばす
背中を殴る爆風がだんだんと勢いを増していくのを感じ、
逸る心が足元をおろそかにさせ、速度を殺してしまう
爆風で吹き飛ばされても、躓いてもだめだ
友奈「っはっ……はぁっ……」
直撃の隙を与えれば、その時点で終わる
死なないかもしれない
だけど、絶対に無事では済まない
喉が渇きを訴え、吐き出す空気に痛みを感じ、
飲み込んだ唾液に血が混じる
友奈「それでも」
立ち止まれない
挫けるわけにはいかない――
若葉「右だぁぁぁッ!」
若葉の叫びに押されるように目を向けた先で
あざ笑うように開いた口のような模様が、とても大きく見えた
友奈「先輩……っ」
――無理だとしても、無駄だとしても、それが現実になるまでは。
- 961 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/02(水) 22:56:26.22 ID:OADGY1y+o
-
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
明日、再開時友奈側判定
結城友奈 HP391/900(残り約4割)
乃木若葉 HP699/1230(残り約6割)
- 962 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 23:01:25.00 ID:CUTPwV0ZO
- 乙
大丈夫かこれ
- 963 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 23:05:13.35 ID:KL7dgy5zO
- 乙
このままじゃ友奈ちゃんが死んじゃう…
最悪友奈ちゃんだけでも撤退させるべきか
- 964 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 12:23:05.70 ID:G6jb4jg2O
- 東郷さん発狂不可避
- 965 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/04(金) 21:34:07.39 ID:/47/8NY2o
-
では少しだけ
- 966 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/04(金) 21:35:54.66 ID:EXo1mRtuO
- やったぜ
- 967 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/04(金) 21:57:24.00 ID:/47/8NY2o
-
友奈の傷度
1最低 0最大(+2)
判定↓1
- 968 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/04(金) 21:58:47.15 ID:EXo1mRtuO
- たのむ
- 969 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/04(金) 23:07:29.34 ID:/47/8NY2o
-
若葉「友奈っ!」
真横の爆発が生んだ赤い瞬きに包まれた友奈は
その数瞬後にはすぐそばにあった樹海の根に衝突し、
転がるように、深くへと落ちていく
若葉「くっ」
爆発は直撃、
衝突音は鈍く、木々の枝が折れる音が生々しく聞こえ、
転がり落ちる友奈は身体的な抵抗感など全くない糸の切れた人形のようだった
若葉「くそっ!」
後を追おうにも、若葉とて狙われている
助けに行って、攻撃が集中して
それがまた、友奈に傷を負わせる結果になるのではないかと、
身を翻した若葉は、あえて上へと向かう
少しでも目立ち、
少しでも自分に矛先が向かうように
勢いよく飛び出した若葉は、あえて直撃しかねない距離を保って駆けていく
- 970 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/04(金) 23:47:36.25 ID:/47/8NY2o
-
若葉「………」
あれはまずい。と、若葉は駆け抜けながら友奈の落ちて行った方向へと目を向ける
最初の攻撃で負傷したであろう左足に不安を抱えていたせいもあって、
横からの攻撃に無防備だった
転がり落ちていくのを横目に見たとき、
四肢の欠損をしているようには見られなかったのが、唯一の救いだろう
まだ精霊の加護があるから、ギリギリの部分で救われている
大きなけがを負うことになっても、一線を越えることはないのかもしれない
だが、それはあくまで希望的観測だ
友奈が落ちて行った先で
体の一部を失うしかないほどの傷を負っている可能性がある
若葉「友奈……」
自分がいながら何という体たらくか
口惜しくつぶやいた若葉は、
不意に一歩後ろに飛んで、無理やりに右に曲がる
その瞬間、
本来向かっているはずだった場所で爆発が起き、樹海の根がはじけ飛ぶ
- 971 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/05(土) 00:41:13.60 ID:7d4KB+7to
-
若葉「本気か……ッ」
若葉達が最初に 受けた攻撃よりも
精度は確かで、威力は上がっている
怪我をしてしまった友奈が回避しきれなかったのも当然だろう
若葉「っ」
精霊である若葉には、
スタミナ切れなんていうものは存在しないが、
精神的な疲弊はある
そして、心の疲れが体を不安定にさせてしまう
若葉「しまっ」
天の神の攻撃によって、
ただでさえ弱っている樹海がさらに傷を負い、変わった地形
蹴り上げた根の枝は浮かず、蹴った右足が宙を踏む
タイミングをずらされた左足の踏み込みは嫌なほどに強く
次の一歩は前のめり気味にバランスが悪く、
無理やりな調整は時間を無駄にかけさせ、たった一撃
されど……一撃の猶予を与えてしまう
- 972 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/05(土) 00:54:36.10 ID:7d4KB+7to
-
短いですが、ここまでとさせていただきます
出来れば明日、少し早い時間から
- 973 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/05(土) 00:57:33.54 ID:tB/7pQHEO
- 乙
ここんとこずっと不安なシーンが続いて不安だ……(語彙の死)
- 974 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/05(土) 06:29:22.47 ID:KG9zYxz3O
- 乙
若葉ですら苦戦してるな…
そろそろ切り札の使いどきだろうか
- 975 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/05(土) 22:11:50.59 ID:7d4KB+7to
-
遅くなりましたが、少しだけ
- 976 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/05(土) 22:28:30.77 ID:+K5rVYxmO
- きてたー
- 977 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/05(土) 23:49:33.26 ID:7d4KB+7to
-
友奈「ぅ……」
薄れていく意識が、爆発音で引き戻される
目を向けたいのに瞼が重い
体中の痛みに脳が動くことを拒絶してしまう
血が出てしまっているのか
所々の嫌な熱がじわじわと痛みを帯び始める
友奈「ぅ゛」
声は出ないのに、血が流れる
若葉さんはどうなってしまったのか
みんなはどうなっているのか
久遠先輩は?
色んな考えが浮かんでは消えて
だんだんと、頭の中が空っぽになっていく
友奈「じ……ぅ゛」
体の下敷きになっているせいか、感覚のない右手
体を起こすのを諦めて左手に集中すると、
ずずっ……と、左手が擦り動く
- 978 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/06(日) 00:32:15.92 ID:k8OGxPeOo
-
友奈「………」
勇者としての力があって、精霊の加護が残っていて
それでも、二度目の攻撃を受けきるには、力不足だったのだろう
爆発に巻き込まれ、爆風に飛ばされ、
転げ落ちて、ボロボロになってしまった
右手は感覚がなく、左手は動くが、上がらない
両足もまったく動く気配がない
このまま死んでもおかしくない
そう思いながら、
半分だけ見えるようになった視界に映る左手を見つめる
手甲の武具は砕けてひび割れ、
手を包んでいた白く薄い装束は破れて素肌が見え、
土と血で汚れてしまっている
震えているそれは握るほどの力はなく、開くことも出来ない
- 979 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/06(日) 00:57:33.55 ID:k8OGxPeOo
-
友奈「………」
みんなが頑張っているのに、
自分だけが、倒れ伏してしまっている
力があるはずなのに、何もできないもどかしさ
弱い自分への不満と怒り
あの頃の天乃が抱いていた気持ちはこういうものなのかと
溢れ出てきそうな涙を堪えるように、瞼を閉じる
友奈「ごほっ」
勇者の回復力をもってしても
動けるようになるのかどうか怪しい
地面に付いた左手は滑って、体が傾く
もう一度左手を動かしても、
また、体を起こそうとする力に負けて、滑ってしまう
支えることすら、出来ないのだ
- 980 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/06(日) 01:22:57.25 ID:k8OGxPeOo
-
友奈「………」
この状態で追撃を受ければ、
回避はもちろん、直撃は免れない
そうなれば、体が動くか動かない以前に
考えるまでもなく……死ぬ
友奈「ぁ……」
出来る限りの力を振り絞り、
力強く左手を地面に叩きつけて、体を仰向けにする
目に入った世界は枯れた樹海の根に阻まれて
天の神の覆う空は見えない
友奈「はっ……はっ……っ」
下敷きになってしまっていた右手は
強いしびれを感じるものの、
完全に失われたわけではないのだと、痛みが伝わってくる
今の状態では、
動けるようになるにはかなりの時間を要することになる
若葉がいれば、一緒に逃げて貰うことも出来るが
いないなら……このまま囮になるか
満開でも使って、無理やりに動けるようになるしかないだろう
- 981 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/06(日) 01:23:45.31 ID:k8OGxPeOo
-
では、途中ですがここまでとさせていただきます
明日は出来ればお昼ごろから
- 982 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 02:59:54.41 ID:JRH9cJGUO
- 乙
友奈…「命大事に」だぞ
死んだらなんにもならないからな
- 983 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 06:43:38.63 ID:5NGoADcXO
- 乙
ズタボロにされていく友奈を見てるのはかなり辛いな…
- 984 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/06(日) 19:24:35.51 ID:k8OGxPeOo
-
遅くなりましたが、少しだけ
- 985 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 19:32:51.20 ID:/Ft6Pe47O
- かもーん
- 986 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/06(日) 19:53:38.38 ID:k8OGxPeOo
-
友奈「げほっかひゅ……はーっはっはぁ……ごふっ」
呼吸を整えようとすると、
内臓の痛みがより鮮明に感じるような気がして、
収まりそうになるたびに、早まってしまう
早鐘を打つ心臓が容量を超えるのも時間の問題だと
激しい痛みが訴えてくる
友奈「はぁっはっはっはっはぁ……んっげほげほっ」
このまま放置されても、死ぬのではないか
囮にすらなれず
周りが苦しめられ、傷つけられ
奪われていくのを見せられながら息絶えることになるのではないかと
嫌な考えばかりが、浮かんでくる
友奈「いやだ……やだ……やだよぉ……」
そんな死に方は嫌だ
そんなみっともない、最低で最悪の終わりは絶対に嫌だ
その絶望感に押し流されていく涙が、頬を伝う
前向きになれるのが、友奈の強みだった
だが、それだけではだめだと教えられた
ネガティブになることを悪とせず、受け入れ
それでも。と、言える勇気と強さを持つことの大切さを知った
だからこそ、この戦いの場にいるはずなのに
強いと思っていたのはただの自惚れだったのではないかと、自信が霞む
- 987 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/06(日) 20:10:53.93 ID:k8OGxPeOo
-
友奈「死にたくな゛い……終わりたくない……っ」
強い言葉が、出てこない
助けを求める言葉よりも、藻掻く弱さが這い出てくる
泣くなと止めた涙が溢れてきて
潤って薄まった血の唾液が喉を下っては
咳き込む勢いに吐き出される
回復が見込めない
このままでは死ぬ
可能性だと思っていたことが、【確信】になっていく
友奈「久遠先輩……せんぱい……ごほっ」
助けて。と、叫びたい
神婚なんて、神樹様なんて
放っておいていいから、今すぐにここに来て欲しい
そんな考えにまで至りそうになる弱さに、友奈は目を開く
友奈「わ……たし……は……」
1、まだ、頑張れる
2、もう無理だ
3、満開を使おう
4、しばらく、動くのを止める
↓2
- 988 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 20:11:35.29 ID:/Ft6Pe47O
- 3
- 989 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 20:15:31.43 ID:UeUdx1Qs0
- 3
- 990 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/06(日) 20:53:13.21 ID:k8OGxPeOo
-
友奈「まだ……おわれ……ないっ」
ゆっくりと左手を掲げた友奈は、
胸元に下ろしたままの右手の方へと持っていくと、
まだ動かせない右手の指を、
小指から親指まで、一つずつ、しっかりと曲げて握り拳を作っていく
強く、固く、はっきりと握り拳を形作り、
左手を動かすための力を、右手へと移す
友奈「はーっはーっはぁっはぁっ……っ」
力の流れが、変わる
閉じた瞼の奥で
体の中に流れる力を感じ取り、制御する
友奈「ふぅ……」
体が痛むのを承知で、無理やりに息を整える
いざというときの為に、残しておいた力
使えばもう、後戻りの利かない力
友奈「――満開ッ!」
その叫びに呼応したかのように、
力が、どこからともなくあふれ出した
- 991 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/06(日) 21:14:44.87 ID:k8OGxPeOo
-
友奈「はぁ……はっ……こほっ」
満開で力がみなぎっていると言っても、
満身創痍な体が完治するわけではないのか
その反動による回復力をもってしても、
治しきれる傷ではなかったのか
反動で血を吐いた友奈は、立派に治った手甲を一瞥し、
人差し指で口元を拭う
綺麗になったばかりの純白が、赤黒く汚れていく
友奈「足は、動く……手も」
踏みしめる力も、握りしめる力もある
これなら戦えると、安堵はしない
満開を使ってようやく動ける体など
攻撃を喰らえばひとたまりもないだろう
戦うための力だ
だけど、逃げるために使うのが最も得策なのではないかと
友奈は考えられるだけ考えた頭で、答えを出す
- 992 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/10/06(日) 21:38:38.53 ID:k8OGxPeOo
- 次スレ
続きは、次スレ
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【二十輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1570364671/
- 993 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 21:40:23.36 ID:/Ft6Pe47O
- 了解
- 994 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 22:46:10.91 ID:qcSGEgVpO
- じゃ、埋めるか
- 995 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 22:46:41.10 ID:qcSGEgVpO
- 埋め
- 996 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 22:47:25.28 ID:qcSGEgVpO
- 埋め
- 997 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 22:47:56.02 ID:qcSGEgVpO
- 埋め
- 998 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 22:48:38.51 ID:qcSGEgVpO
- 埋め
- 999 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 22:49:07.01 ID:qcSGEgVpO
- 埋め
- 1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 22:50:02.77 ID:qcSGEgVpO
- 乙
- 1001 :1001 :Over 1000 Thread
- ___, - 、
/_____)
. | | / ヽ || 父さんな、会社辞めて小説で食っていこうと思うんだ
|_| ┃ ┃ ||
(/ ⊂⊃ ヽ) /  ̄ ̄ ̄ \
! \_/ ! ( ( (ヽ ヽ
,\ _____ /、 | −、ヽ\ !
ゝ/  ̄ ̄ ̄ \ /. \/ ̄\/ .\ | ・ |─ |__ /
/ _____ヽ | | _┌l⊂⊃l | | ┌ - ′ ) /
| | / ─ 、−、! | | / ∋ |__| | | ヽ / ヽ <
|__|─ | ・| ・ | | /`, ──── 、 | | ` ─┐ ?h ̄
( ` ─ o−i ヽ / \ .ノ_ .j ̄ ̄ |
ヽ、 ┬─┬ノ / ̄ ./ ヽ- 、\ /  ̄ ヽ\
// /ヽ─| | ♯| / i | ..) ) \ i ./ |\\
| | / `i'lノ))┘/ , ─│ !-l⊂⊃l┐__ヽ__/\ / | | |
| | | ̄| / /| / ( (... .ヽ / |____|∈ __./ .| | |
|_|/ヽ、_/ ./ ` ─ /\ /ヽ  ̄ \-──| \|_|
| | |───/____i l=======l |_____ __\ |\ | |
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【SS】ギャル「ラブライブウエハース? キモッ」 @ 2019/10/06(日) 17:30:03.84 ID:FGiAKn7qO
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しばらくは旅にでんちゅう @ 2019/10/06(日) 11:00:13.10 ID:0UZM+CsxO
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