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【安価】ガイアメモリ犯罪に立ち向かえ【仮面ライダーW】
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2019/07/07(日) 21:28:53.04 ID:V+T4nCQT0
「何でですか!」
机を叩き、問いただす彼に、編集長は硬い表情で言った。
「本社からの命令だ。…本当は、僕だって君の記事を載せたかったさ」
「本社って…クソっ、風都新聞の! 自分たちの街を悪く書かれたら、すぐにこうだ!」
「…」
大判の封筒を彼に突き返すと、編集長はため息をつく。
「…だが、彼らに食わせてもらってるのも事実だよ。僕らも、路頭に迷いたくは無いからね。また今度、良いのを頼むよ」
そう言うと編集長は、帰れと言わんばかりに手を振った。彼はもう一度机を掌で叩くと、足音も荒く部屋を後にした。
ぎらついた盤面に虚しく吸い込まれていく銀の玉を眺めながら、彼は茹だった頭で考えていた。
最近、この街で多発する怪奇現象。ビルが融け、鉄の塊が振り、地面に穴が開き、そして人が死ぬ。これらは、隣町の風都で数年前まで頻繁に起こっていた現象だった。そして、怪奇現象と前後してこの街に突如として広まった『母神教』なる新興宗教。
彼は、一連の出来事を風都に端を発する事件と考え、取材し、記事に纏めた。そして、馴染みの雑誌社に持ち込んだのであった。
編集長は、途中までは乗り気であった。だが、急に記事を却下した。それが、先程の出来事である。
彼は、これが編集長にとっても不本意な決断であったと確信している。何故なら編集長もまた、この街を愛していると知っているからだ。
『北風町』。風都に隣接する、人口3万人弱の町。風都が風力発電を軸とするエコの街として知られる一方で、この街の存在を知るものは少ない。表向きには、多くの産業を抱える風都のベッドタウンとして機能しているのだが、実際はそれだけでなく、街のイメージダウンに繋がるとして風都に切り捨てられたもの…例えば、産業廃棄物やゴミ処理場、更にはドヤ街や風俗店まで押し付けられているのが、この北風町であった。
それでも、彼はこの街を愛している。生まれ育った街。華やかな都会の汚点を押し付けられた、この哀れな街に、これ以上、風都の暗部を持ち込まれるのが、我慢ならなかった。
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2019/07/07(日) 21:30:01.70 ID:V+T4nCQT0
ぼうっとしていたせいで、気が付いたらハンドルを回しても何も出なくなっていた。下の玉受けは当然空。彼は舌打ちをすると、椅子から立ち上がった。
パチンコ屋を出ると、外はもう夜だった。とぼとぼ歩く彼の背中が、人気の無い通りに差し掛かった所で、不意に後ろから声がした。
「ねえねえ、お兄さん」
「あ…?」
振り返ると、如何にもヤンクめいた服装の若い男と女。男の方が、ニヤニヤしながら話しかけてくる。
「お兄さん、世の中が気に食わないって顔してるね」
「ンだと…?」
「ね、良いものあげる」
女の方が、ポケットの中から何やら四角い小箱のようなものを取り出し、彼に握らせた。
「これは…USBメモリ…?」
掌の上の、記憶媒体めいた箱には、甲殻類めいた意匠でアルファベットの『A』が書かれている。ボタンを押すと、唸るような声で『アノマロカリス』と音がした。
「これを使えば、君は人間を超えた存在になれる。それこそ…」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2019/07/07(日) 21:30:50.22 ID:V+T4nCQT0
「…お前らか」
彼は、ぽつりと呟いた。
「え?」
「お前らが、この街をめちゃくちゃにした犯人か!!」
彼は叫ぶと、メモリを地面に叩きつけた。そして、男の胸ぐらを掴んだ。
「お前らが! この街を!」
「や、やべっ、こいつイかれてる」
「イかれてるだと? それはこっちの…」
「…仕方ない」
突然、男がニヤリと嗤った。上着の内ポケットに手を入れると、また別のメモリを取り出し、彼の目の前に掲げた。
触覚と顎を広げた、獰猛な雀蜂の頭部を象った『H』の文字。
『ホーネット』
「仕方ないから、正当防衛させてもらうね」
そう言うと男は、左手首にメモリを突き刺した。女も同じメモリを取り出し、手首に刺す。
メモリは体に吸い込まれ、二人の体は見る見る内に、蜂と人間を混ぜたような姿へと変貌していった。
「うわ、わっ…」
逃げ出す彼を、二体の蜂人間は飛んで追いかける。そう、文字通り『飛んで』だ。
忽ち彼は、路地の行き止まりに追い詰められた。
「じゃあ、死んでもらおう…」
「嫌だ、やめろ…やめろぉーっ!」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2019/07/07(日) 21:31:19.72 ID:V+T4nCQT0
___これが彼の、ビギンズナイト。
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2019/07/07(日) 21:31:48.21 ID:V+T4nCQT0
↓1 主人公の名前
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 21:36:57.18 ID:QO9M6ln+O
力野 徹(ちからの とおる)
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2019/07/07(日) 21:39:34.73 ID:V+T4nCQT0
「…?」
恐る恐る目を開けると、そこには徹に背を向けた、白いスーツ姿の人間が立っていた。その足元には、蜂人間たちがどちらも倒れている。
「あ、あんたは…」
「まだメモリブレイクに至っていません」
徹に背を向けたまま告げる、白スーツの人物。それはくるりと彼の方を向くと、何か二つの物体を投げて寄越した。
月明かりに照らされた顔は、意外にも若い女のそれだった。
「これは…」
「変身してください」
「はぁっ!? へ、変身って」
「ドライバーを腰に当てて」
「えっ? えっと…ドライバー…って、これか…?」
渡された片方の物体。赤と銀の機械を腰に当てると、黒いベルトが伸びて巻き付いた。
「ガイアメモリをドライバーに装填して」
「!」
渡されたもう一つの物体。今しがた見たものに比べると随分スマートな見た目をしているが、確かにそれは目の前で人間を怪物たらしめた、恐るべきメモリであった。
しかし、今は命の危機である。彼はメモリを掲げると、ボタンを押した。
↓1〜3でコンマ最大 徹が変身するメモリの名前
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 21:45:24.74 ID:0ghhCWXXO
マリン
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 21:55:43.93 ID:zn4rlL60O
ファンタジー
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 21:56:57.45 ID:8/rTja3t0
ウォーク
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2019/07/07(日) 22:04:04.55 ID:V+T4nCQT0
『ファンタジー』
「ファンタジー…って、えっ?」
「急いだ方がよろしいかと」
女に急かされて、徹は慌ててドライバーにメモリを差し込んだ。見ると、地面に伸びていた蜂人間たちがもぞもぞと動き出している。
「メモリを右に傾けて」
言われるがまま、メモリを挿入したソケットを右に傾けた。
『ファンタジー!』
メモリの声。ドライバーの前に、万年筆と罫線を合わせたような『F』の文字が浮かび上がり…
『…うわっ、何だこれ!』
彼の姿は、お伽噺に出てくるような騎士の姿に変わっていたのであった。
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2019/07/07(日) 22:13:57.37 ID:V+T4nCQT0
「…テメェ…まさか、『仮面ライダー』だったなんて」
『仮面ライダー?』
立ち上がって毒づく蜂人間に、徹は思わず聞き返した。
仮面ライダーの噂は、彼も耳にしている。風都の危機に颯爽と現れ、人々を救うヒーロー。だが、所詮は風都限定の存在だと、全くアテにしていなかった。それが、まさか自分が…
「どうでもいい、死ねよぉ!」
『! おりゃあ!』
片方の攻撃を躱し、お返しに蹴りを叩き込む。怯んだ相手に代わって、もう片方の蜂人間が襲ってきた。
「でもあんた、成り立てじゃん。あたしたちとは年季が違うわよ!」
『ふっ、やっ…わっ!?』
棘の生えた腕が顔を掠める。
『そっ、そう言えばそうだよ! 俺、格闘技の心得とか何にもねえんだけど!?』
いつの間にか後ろに下がり、傍観を決め込んでいる白スーツの女に、徹は叫んだ。
「心配いりません」
女が、一歩前に踏み出す。
↓1
�@貴方には素質があります(高適合度確定)
�Aこちらも用意しました(武器供与)
�B僭越ながら、私も手伝います(メモリポチー)
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2019/07/07(日) 22:17:01.23 ID:ioeI2rkp0
1
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2019/07/07(日) 22:28:59.42 ID:V+T4nCQT0
「貴方には素質があります」
『素質って…っ!?』
彼女の言葉に触発されるように、徹の体が突如、光に包まれた。
光が収まった時、彼の体は、騎士の甲冑の上から更に、純白のマントを纏っていた。それだけでなく
『力が、みなぎる…それに、戦い方が分かってきた気がする…!』
「はっ、ほざくんじゃないよ!」
殴りかかる蜂人間。が
「なっ!?」
その拳を軽く受け止めると、徹は右手を差し上げ、人差し指を突き出した。その手をくるくると動かし、空中に何かを描いていく。
「何を…」
『生憎、こちとら書くのが仕事なんでね!』
宙に描かれたのは、一本の長剣。完成した瞬間、何とそれは実体化し、徹の手に収まった。
更に彼はドライバーからメモリを抜き、腰のスロットに差し込んだ。
『ファンタジー! マキシマムドライブ』
『ファンタジー・イマジナリソード!!』
「っ…ぐあああっ!!?」
白い光を纏った剣に、蜂人間が斬り倒された。
「ひっ、た、助けて…うわああああっ!!」
『逃がすか!』
更に、飛んで逃げようとする片割れも斬り捨てる。
二体の蜂人間は地面に転がると、元の人間の姿に戻った。その体から、先程刺したガイアメモリが抜け落ち…砕け散った。
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2019/07/07(日) 22:30:40.38 ID:V+T4nCQT0
今日はここまで
最後に、このスレの注意事項をば
・安価は控えめ
・戦闘は自動
・エログロあり
・オリキャスは基本出てこない
・エターナる可能性
16 :
◆iOyZuzKYAc
[saga]:2019/07/07(日) 22:42:46.77 ID:V+T4nCQT0
『仮面ライダーファンタジー』
『空想』の記憶を内包するガイアメモリで、フリーライターの力野徹が変身した姿。基本形態は西洋の騎士のような姿をしているが、変身者のイメージ次第で魔術師や、はたまた魔物のような姿にもなれる。
想像し描いたものを実体化するという、極めて汎用性の高い能力を持っているが、その出力は変身者の想像力に直結しているため、想像力豊かな人間でないとメモリの力を十分に引き出せない。
『仮面ライダーファンタジー アイデアル』
ファンタジーメモリとの適合率が一定の水準を超えた時になれる姿。外見上は西洋甲冑の上から白いマントを纏った姿となる。
『空想』を超越し『理想』を実現する力を持っており、変身者の想像力と表現力の許す限りの理想を具現化できる。早い話がチート。
ただし理想とは言ってもあくまで自分で使う力のことであり、具現化したものを自分で振るわなければ意味がない。例えば、『当たると死ぬ剣』を具現化することはできるが、それを当てるのは変身者の腕前次第。また、幹部ドーパントやCJXなどのような単純に格上の相手には効果も限定的。
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 22:54:46.68 ID:+fMZeTreo
わくわく
18 :
◆iOyZuzKYAc
[saga]:2019/07/08(月) 17:27:29.15 ID:n5WyQcGO0
「力野徹。28歳。職業はフリーター」
「フリーライターだっ!」
徹の住むぼろアパートの一室にて。ちゃぶ台の前に正座して、女はつらつらと言った。
「貴方の記事は、実際よく書けていました」
そう言うと女は、大判の封筒をちゃぶ台の上に置いた。ついさっき、編集長から突き返された、徹の書いた原稿である。
「最近、北風町で連続している怪奇現象を、風都で以前頻発していた事件と関連付け、同一のテロ集団によるものとした。そして、疑わしい組織として最近興った『母神教』を挙げた」
「…間違ってるかよ」
「大筋は間違いありません。ですが、結論が違う。背後に組織はあるかもしれませんが、これは単独犯による行為であり、使用されたのも爆弾や化学兵器などではなく」
「ガイアメモリ、か」
徹は、先程手渡された『ファンタジー』のメモリを手に取った。
女が頷く。
「貴方も目にしたでしょう。このメモリを使用した人間は、怪物へと変化する。これを『ドーパント』と呼びます」
「ドーパント…じゃあ、さっき俺がなったのも」
「本質的には同じです。ですが、ドライバーを介して使用しているため、メモリの副作用は限りなくゼロに近くなっています。実際、有害事象や凶暴性の発露も見られていない」
「副作用もあるのか…」
「ガイアメモリは、かつてとある組織が製造し、麻薬や覚醒剤のように秘密裏に売買していました。その組織は何年も前に壊滅し、残党も粗方殲滅されましたが、一部がこの町に流れ着いたと思われます」
「じゃあ、そいつらがメモリをばらまいて」
「そうなります」
19 :
◆iOyZuzKYAc
[saga]:2019/07/08(月) 17:28:06.57 ID:n5WyQcGO0
「大変だ!」
徹は勢い込むと、愛用のノートパソコンを立ち上げた。
「今すぐ記事にしないと…町の人達に、本当のことを知らせないと」
「それは認めません」
女が、パソコンを無理やり閉じた。
「ガイアメモリの存在は、一般人には秘匿されています。…そもそも、貴方の書いた記事を却下するよう、圧力を掛けたのは私達です」
「何だと!?」
徹は立ち上がり、女の纏う白スーツの胸ぐらを掴んだ。
「何でそんなことを…」
「だから、ガイアメモリの存在は秘密事項だからです。何より」
女は、感情の籠もらない目で、じっと徹を見た。目だけではない。声も、口調も、あらゆる行いにおいて、女からは感情らしきものが感じられなかった。
「知らせてどうなりますか。無力な一般人に知らせた所で、いたずらに混乱を招くだけです」
「それでも、人には真実を知る権利が」
20 :
◆iOyZuzKYAc
[saga]:2019/07/08(月) 17:28:34.31 ID:n5WyQcGO0
「___戯言を」
21 :
◆iOyZuzKYAc
[saga]:2019/07/08(月) 17:29:14.62 ID:n5WyQcGO0
「!?」
突然、女がぞっとするほど冷たい声で言った。竦み上がる徹。しかし、次に口を開くときには、もう元の平坦な口調に戻っていた。
「貴方の書いた記事は、筋は良いですがあくまで結果論です。根本にあるのは、風都への怨恨、嫉妬、被害者意識に他ならない。現にこの街はガイアメモリに汚染されています。それは、ガイアメモリの誘惑に負けた人間が数多くいるということ。貴方の憎む風都と、何ら変わりは無い」
「…」
「貴方に限った話ではありませんが…人は見たいものだけを信じ、見たくないものに目を瞑る。自分にとって都合のいいことだけを真実と嘯き、人々に流布して省みない。ジャーナリストを名乗る人種は、すべからくそういうものと認識しています」
「ふ、ふざけやがって…」
「現に」
女は徹の手を軽く払いのけると、ちゃぶ台の上のメモリを取り上げた。
『ファンタジー』
「このメモリと貴方との適合率は、低く見積もって91%前後。真実真実と五月蝿い貴方を選んだのは『空想』『妄想』のメモリです」
「…っ」
思わず、徹は拳を振り上げた。…が、歯ぎしりしながらそれを下ろした。代わりに、唸るように問うた。
「…お前は…お前は、何者なんだよ…さっきから、何でもかんでも知ってる風に…」
↓1〜3でコンマ最大 女の名前と外見的特徴
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/07/08(月) 17:39:53.84 ID:z2jKqOP90
イズミ
黒髪ロングに喪服のようなドレスといった黒ずくめ
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